JP6840500B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、レーザービームプリンタ等の定着装置を有する画像形成装置に関するものである。
近年、電子写真技術を用いた画像形成装置に於いて、トナー像を形成する記録媒体としての記録材(以下、用紙または紙と記す)は材質や表面性、サイズなど多岐にわたり、そのため用紙が接触する部材に発生する問題も多く存在する。例えば、定型サイズB4の用紙を連続通紙すると、その搬送方向に対して並行な用紙のエッジ部により、定着部材の表層が他の部分よりも荒らされる。この後にB4サイズよりも通紙幅が広いサイズ、例えば定型サイズでA3の用紙を通紙すると、B4サイズ用紙のエッジ部に当る部分で、他の部分と光沢性の異なるスジ画像として顕在化する。
また、用紙に添加された填料による問題も発生する。例えば、用紙の白色度のコントロールや中性化のために入れられている炭酸カルシウムは硬く、特に重質炭酸カルシウムはその形状が不均一且つ異型であるために、定着部材の表層を粗し、離型性を低下させる。その状態の定着部材にトナーが付着すると、徐々にトナーが汚れとして定着部材表層に付着・蓄積し、且つ用紙の細かいくず(紙粉)と一緒になり、定着部材から容易に除去できなくなる。
その状態になると汚れの付着部とそうでない部分で表層の状態が異なり、光沢ムラとして画像に顕在化したり、程度がひどいものでは汚れの一部が画像上へ再付着し、画像汚れとして顕在化したりする問題が発生した。
これら問題に対して、特許文献1にあるような定着部材表層を研磨する研磨部材を用いて、定着部材表層をリフレッシュしたり、定着部材表層の汚れを除去したりする手段が提案されている。
特開2008−20790号公報
しかしながら、研磨部材は定着部材表層を研磨するため、研磨することによる研磨カスが発生する。この研磨カスは、研磨時間が短い場合は発生量も少ないため画像などへの影響も無いが、研磨時間が長くなると研磨カスも増えてしまい、研磨後の画像形成に於いて、定着部材から画像に転移し画像汚れとなる場合がある。
さらには、発生した研磨カスは定着部材の表層から定着部材に当接する他の部材表層に転移し、残留する。そのため、定着部材表層の研磨カスが画像へ全て付着した後も、定着部材に当接する部材から研磨カスが転移されるためにそれらが除去されるまで、画像汚れが発生し続ける事象が生じる。
本発明は上記先行技術の更なる改善に係り、その目的とするところは、研磨カスによる画像汚れを発生させることなく画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することである。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、記録材にトナー像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により記録材に形成されたトナー像を定着する一対の回転体を備えた定着部と、前記回転体に対して当接離間可能であり、前記回転体の表面を摺擦する摺擦回転体と、前記摺擦回転体のリフレッシュの実行を操作者により指示するための指示部と、前記指示部で前記リフレッシュの実行が入力されると、前記摺擦回転体を前記回転体に当接させて前記回転体を所定期間回転させる摺擦処理を行った後に、前記摺擦回転体を前記回転体から離間させ、引き続き、前記画像形成部により所定のトナー像が形成された所定幅サイズの記録材を前記定着部へ導入する清掃処理を実行する実行部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、研磨カスによる画像汚れを発生させることなく画像形成を行うことができる。
実施例1の画像形成装置におけるマニュアルモードとしてのリフレッシュ動作のフローチャート 当該リフレッシュ動作の実行のためのユーザーインターフェース画面の例を示す図 実施例1における画像形成装置の構成概略図 当該画像形成装置における定着装置の構成概略図 制御系統のブロック図 リフレッシュローラの構成概略図 実施例2における定着装置の要部の構成概略図 実施例2の画像形成装置におけるマニュアルモードとしてのリフレッシュ動作のフローチャート 当該リフレッシュ動作の実行のためのユーザーインターフェース画面の例を示す図(その1) 同上図(その2)
以下、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。なお、これら実施例は本発明における最良の実施形態の一例ではあるものの、本発明はこれら実施例の構成のみに限定されるものではない。
《実施例1》
<画像形成装置>
図3は実施例における画像形成装置1の構成略図である。この画像形成装置1は電子写真プロセスを用いたタンデム方式−中間転写方式の4色フルカラーのレーザープリンタである。即ち、画像形成装置1はパーソナルコンピュータやイメージリーダ等の外部ホスト装置200から制御回路(制御部:以下、CPUと記す)100に入力される電気的画像信号に基づいて記録材Pにトナー画像形成を行う。記録材はトナー像(トナー画像)を形成し得る記録媒体である。以下、用紙または紙と記す。
CPU100は外部ホスト装置200や操作部Sとの間で各種の電気的情報の授受を行うと共に、画像形成装置1の画像形成動作を所定の制御プログラムや参照テーブルに従って統括的に制御する。CPU100は入力された情報を記憶し、記憶した情報により、画像形成条件を決定し画像形成時に所定の条件で画像形成を行う。
操作部Sはユーザー(操作者)が表示部(液晶ディスプレイ)SAと操作キー部SBを用いて、画像形成開始指令を出すだけでなく、画像の画質設定や給紙カセット12にセットする用紙Pの情報入力を行うことができる。操作部Sの表示部SAは画像形成装置1の状態やエラー、ジャムなどの情報など各種メッセージを表示することができる。
画像形成装置1において、用紙Pにトナー画像を形成する画像形成部2は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像を形成するための4つの画像形成ステーション3Y・3M・3C・3Kを有する。各画像形成ステーションは、それぞれ、像担持体としての感光ドラム(以下、ドラムと記す)4と、ドラム4に作用するプロセス手段としての帯電部材5、レーザースキャナ6、現像器7、一次転写部材8、クリーナ9を備えている。
更に、画像形成部2は、各ドラム4から一次転写部材8により所定に重畳して転写したY色+M色+C色+K色の合成カラートナー像を担持しつつ搬送する中間転写ベルト10と、このベルト10から用紙Pへトナー像を転写する二次転写部材11を有する。以上の画像形成部2の画像形成プロセスや動作は周知であるから詳細な説明は割愛する。
給紙カセット12に収容されている用紙Pは給紙ローラ13によって1枚ずつ繰り出される。そして、搬送パス14を通り、レジストローラ15、転写前ガイド16を通過してベルト10と二次転写部材11との当接部である二次転写ニップ部に所定のタイミングで導入される。これによりベルト10から用紙Pへ合成カラートナー像が転写される。二次転写ニップ部を通った用紙Pは定着部を構成する定着装置Fに送られてトナー像の熱圧定着を受ける。定着装置Fを通った用紙Pは、片面印刷モードの場合は、搬送パス17を通り、排出トレイ18に排出される。
両面印刷モードの場合は、定着装置Fを通った片面印刷済みの用紙Pがフラッパー19により反転パス20に導かれ、反転ローラ21により反転(スイッチバック)されて両面パス22へと導かれる。そして、再び搬送パス14を通り二次転写ニップ部に導入されて2面目に対するトナー像の転写がなされる。以後は、片面印刷モードの場合と同様に、定着装置F、搬送パス17の経路を通って両面印刷物として排出トレイ18に排出される。
<定着装置>
図4は本実施例における定着装置Fの拡大横断面模式図である。図5は主として定着装置Fの制御系統のブロック図である。この定着装置Fは熱ローラ対方式、外部加熱方式である。定着装置Fは、トナー像Tを担持して導入された用紙Pを定着ニップ部Nにて挟持搬送してトナー像Tを熱圧定着する一対の回転体としての定着ローラ(加熱回転体、加熱部材)40及び加圧ローラ(加圧回転体、加圧部材)41とのローラ対を有する。
また、定着装置Fは、定着ローラ40を外部から加熱するための外部加熱ベルトユニット(外部加熱装置)80を有する。また、定着ローラ40の外面を清掃する定着ローラクリーニング機構(クリーニング装置)60を有する。また、定着ローラ40を摺擦することにより定着ローラ40の表面性を実質回復させるリフレッシュローラ(第1の摺擦回転体、第1の研磨部材)50を有する。
(1)定着ローラと加圧ローラ
本実施例における定着ローラ40は、アルミニウム製円筒の芯金40bの外周面に厚さ3mmの弾性層40cを配置した、直径80mmの中空ローラである。弾性層40cはHTV(高温加硫型)シリコンゴム層であり、その外周面に、画像面に接触させる離型層40dたる四フッ化エチレンとパーフルオロアルコキシエチレンとの共重合体(以下、PFA)を主材料としたチューブで被覆されている。
加圧ローラ41は、アルミニウム製円筒の芯金41bの外周面に厚さ1mmの弾性層41cを配置した直径60mmの中空ローラである。弾性層41cは定着ローラ40と同様に、HTVシリコンゴム層であり、その表層は離型層41dたるPFAチューブで被覆されている。加圧ローラ41の外径形状は、用紙Pのしわを防止するために長手の中央部の外径より端部の外径が40μm大きい逆クラウンの形状にしている。
定着ローラ40は両端部がそれぞれ定着装置のフレーム30の対向側板間にボールベアリング(不図示)を介して回転可能に支持されて定置配設されている。定着ローラ40の内部の回転中心部には、定着ローラ40を内側から加熱するための定格電力1200Wのハロゲンヒータ40aが非回転に配置されている。
加圧ローラ41は定着ローラ40に対して実質平行に配置されて、両端部がそれぞれフレーム30の対向側板間にボールベアリング(不図示)を介して回転可能に支持されて配設されている。加圧ローラ41の内部の回転中心部には、加圧ローラ41を内側から加熱するための定格電力400Wのハロゲンヒータ41aが非回転に配置されている。
加圧ローラ41の両端部のボールベアリングはフレーム30の対向側板に対してそれぞれ定着ローラ40に向かう方向にスライド移動する自由度をもって配設されており、かつ、付勢部材(不図示)により定着ローラ40の方向に移動付勢されている。これにより、加圧ローラ41が定着ローラ40に対して弾性層40c・41cの弾性に抗して所定の押圧力で圧接して、両ローラ40・41間に用紙Pの搬送方向aに関して所定幅の定着ニップ部(加熱ニップ部)Nが形成されている。本実施例においては加圧ローラ41を定着ローラ40に対して総圧力約784N(約80kg)で圧接させている。
定着ローラ40と加圧ローラ41は、それぞれの一方の軸端に固定された歯車(不図示)が歯車機構(不図示)によって相互に連結されており、CPU100で制御される駆動部(モータ)102から駆動力の伝達を受ける。これにより、定着ローラ40及び加圧ローラ41が用紙Pをニップ部Nにて挟持搬送する方向にそれぞれ矢印R40とR41の方向に所定の周速度で回転駆動される。
また、定着ローラ40と加圧ローラ41のハロゲンヒータ40aと41aはそれぞれ電源部103・104から電力供給を受けて発熱する。この発熱により定着ローラ40と加圧ローラ41がそれぞれ内部から加熱されて表面温度が上昇する。
定着ローラ40と加圧ローラ41にはそれぞれのローラの表面温度を検出するサーミスタ(温度検知素子)42aと42bが配設されている。そして、各サーミスタ42a・42bで検出される温度情報がCPU100に入力する。CPU100は入力する温度情報に基づいて定着ローラ40と加圧ローラ41の表面温度がそれぞれ所定の温度に収束して温調されるように電源部103・104からハロゲンヒータ40a・41aに対する供給電力を調整する。
(2)外部加熱ベルトユニット
外部加熱ベルトユニット(以下、ベルトユニットと記す)80は用紙Pが定着ニップ部Nより奪う熱に対して、定着ローラ40の内部のヒータ40aと加圧ローラ41の内部のヒータ41aで熱供給が足りない分の熱量を補うためのものである。ベルトユニット80は定着ローラ40の表面温度を所定の温度以上に維持する機能を持つ。ベルトユニット80の外部加熱ベルト80eは定着ローラ40と幅広のニップを形成して熱の移動量を多くするために設けられている。
本実施例におけるベルトユニット80は、それぞれ内部に定格電力1500Wのハロゲンヒータ80c・80dが配設された第1及び第2の支持ローラ80a・80bを有する。また、このローラ間に懸架された無端状の外部加熱ベルト(以下、ベルトと記す)80eを有する。第1及び第2の支持ローラ80a・80bは両端部がユニットフレーム(不図示)にボールベアリングを介して回転可能に支持されており、加熱ベルト80eを回転可能に支持している。
ベルトユニット80はCPU100で制御される着脱機構M80により定着ローラ40に対して押圧された着位置と定着ローラ40から離された脱位置とに移動可能である。そして、CPU100により着脱機構M80を制御することにより任意に着脱することができる。着脱機構M80の具体的な構成は図には省略したけれども、電磁ソレノイド−プランジャ機構、カム機構、レバー機構、ラック−ピニオン機構など適宜のシフト機構等で構成し得る。
ベルトユニット80は定着ローラ40に着した状態で押圧されることでベルト80eが第1及び第2の支持ローラ80a・80b間において定着ローラ40の外面に対してローラ曲率に倣って腹当てに幅広に当接して密着する。そして、ベルト80eと第1及び第2の支持ローラ80a・80bが定着ローラ40の回転に伴い従動して回転する。
第1及び第2の支持ローラ80a・80bはそれぞれハロゲンヒータ80c・80dに対して電源部105・106から電力供給がなされることで内部加熱される。そして、ベルトユニット80が定着ローラ40に着した状態時においてその熱が第1及び第2の支持ローラ80a・80bを介して、加熱ベルト80e、定着ローラ40の表面の順に伝わり、定着ローラ表面温度の低下が防止される。
ベルト80eの温度は、第1の支持ローラ80aのベルト懸回部においてベルト表面に当接させて配設したサーミスタ81aと、第2の支持ローラ80bのベルト懸回部においてベルト表面に当接させて配設したサーミスタ81bによって検出される。各サーミスタ81aと81bで検出される温度情報がCPU100に入力する。CPU100は入力する検出温度情報に基づいてベルト80eの表面温度が所定の目標温度に収束して温調されるように電源部105・106からハロゲンヒータ80c・80dへの供給電力を調整する。
ベルトユニット80が定着ローラ40に着状態となり、ベルト80eが定着ローラ40からの駆動で回転を開始すると、CPU100はハロゲンヒータ80c・80dを次のように制御する。即ち、CPU100はベルト80eと定着ローラ40が形成するニップ部の回転方向上流に位置するサーミスタ81aのみの出力値に応じて、ハロゲンヒータ80cと80dをON/OFF制御する。ただし、CPU100はサーミスタ81bの出力も常にモニタし続けている。
ベルト80eの目標温度は定着ローラ40の目標温度よりも所定に高く設定してある。そのため、定着ローラ40の表面温度がニップ部Nにおける用紙Pとの接触により降下することに対してレスポンス(熱の応答精度)良くベルト80eから定着ローラ40に熱が供給される。
(3)定着ローラクリーニング機構
定着ローラクリーニング機構(以下、クリーニング機構と記す)60は回収ローラ(クリーニングローラ)62を有する。回収ローラ62は、ニップ部Nに導入された用紙Pからトナーが剥がされて定着ローラ40の表面にオフセットした場合、そのオフセットトナーを回収する回収回転体である。
本実施例において、この回収ローラ62は外径φ20mmのアルミの中空ローラであり、表層にはテトラヘデラルアモルファスカーボンがコートされている。これは定着ローラ40の表層のPFAチューブとの離型性と回収ローラ62からトナーを清掃除去しやすさを考慮したものである。定着ローラ40上からトナーを回収するにあたっては定着ローラ40の表層のPFAチューブよりも低離型性をもち、且つ後述するクリーニングウェブ61で清掃除去されやすくするためのものである。
回収ローラ62は、ニップ部Nよりも定着ローラ40の回転方向下流側であってベルトユニット80の着位置よりも定着ローラ40の回転方向上流側において、定着ローラ40に実質平行に定着ローラ40に当接して配置されている。回収ローラ62の両端部がそれぞれフレーム30の対向側板間にボールベアリング(不図示)を介して回転可能に支持されて配設されている。
回収ローラ62の両端部のボールベアリングはフレーム30の対向側板にそれぞれ定着ローラ40に向かう方向にスライド移動する自由度をもって配設されている。これにより、本実施例においては、回収ローラ62は後述するクリーニングウェブ61が脱の状態では自重による約10Nの押圧力をもって定着ローラ40に当接している。
回収ローラ62は定着ローラ40の回転に従動して回転して定着ローラ表面のオフセットトナー(トナーの他にも紙粉などの定着ローラの表面付着物も含む)が回収ローラ62の表面に付着(転移)して回収される。回収ローラ62は画像形成装置の画像形成時以外にも定着ローラ40の表面付着物を回収する目的で定着ローラ40に常時当接されている。
回収ローラ62の表面に付着して回収されたトナーはクリーニングウェブ(クリーニングシート:以下、ウェブと記す)61が清掃する。ウェブ61はロール巻きにされた長尺有端の不織布であり、繰り出し軸64に装填されて支持されている。そして、ウェブ61の先端部側をウェブローラ63に掛け回してから巻き取り軸65に係止させてある。
ウェブローラ63はウェブ61を介して回収ローラ41に当接する弾性ローラである。このウェブローラ63はCPU100で制御される着脱機構M63によりウェブ61を介して回収ローラ41に対して押圧された着位置と回収ローラ41から離された脱位置とに移動可能である。ウェブローラ63はCPU100により着脱機構M63を制御することにより任意に着脱することができる。着脱機構M63の具体的な構成は図には省略したけれども、電磁ソレノイド−プランジャ機構、カム機構、レバー機構、ラック−ピニオン機構など適宜のシフト機構等で構成し得る。
本実施例においては、ウェブローラ63は着状態でウェブ61を介して回収ローラ41に対して40Nの押圧力で当接する。従って、回収ローラ41はウェブローラ63の着状態ではこの押圧力40Nと前記の自重による押圧力10Nとの合計50Nの押圧力をもって定着ローラ40に対して押圧される。
巻き取り軸65の一端側にはウェブ61を巻き取るための駆動部107が設置されている。CPU100により駆動部107が駆動されることにより巻き取り軸65がウェブ巻き取り方向に回転駆動される。これにより、ウェブ繰り出し軸64側のロール巻きのウェブ61がウェブローラ63を経由して巻き取り軸65側に少しずつ矢印bの方向に移動して巻き取られていく。
即ち、CPU100は駆動部107により巻き取り軸65を所定の制御タイミングで所定の回転角だけ間欠的に回転駆動してウェブ61を繰り出し軸64側から巻き取り軸65側に所定量ずつ間欠的に徐々に巻き取る。ウェブローラ63はウェブ61の巻き取り移動と一緒に回転する。
回収ローラ62に対してウェブローラ63をウェブ61を介して当接させた状態で、定着ローラ40を回転駆動させることによって、回収ローラ62が回転して定着ローラ40のクリーニングがなされる。そして、ウェブ61により回収ローラ62上にある定着ローラ40から回収したトナーを清掃する。ウェブ61のウェブローラ63に接する面は上記のウェブ巻き取り移動により少しずつ更新されてトナー付着のない新しい表面が供給される。
(4)リフレッシュローラ
リフレッシュローラ50は定着ローラ40の表面性を回復(復帰、修復、改善、良化)させて定着性能を改善する回復手段としての粗し用ローラであり、定着ローラ40の表層に摺擦処理を行い定着ローラ40の表面性を実質回復させるものである。CPU100は、このリフレッシュローラ50による定着ローラ40の表層のリフレッシュ動作(表面性回復動作)を実行可能である。
リフレッシュローラ50はクリーニング機構60の回収ローラ62とベルトユニット80の着位置との間に配設されている。リフレッシュローラ50はCPU100で制御される着脱機構M50により定着ローラ40に対して押圧された着位置と定着ローラ40から離された脱位置とに移動可能である。リフレッシュローラ50はCPU100により着脱機構M50を制御することにより任意に着脱することができる。着脱機構M50の具体的な構成は図には省略したけれども、電磁ソレノイド−プランジャ機構、カム機構、レバー機構、ラック−ピニオン機構など適宜のシフト機構等で構成し得る。
リフレッシュローラ50による定着ローラ40のリフレッシュ動作は、回転駆動されている定着ローラ40に対してリフレッシュローラ50を当接させる。且つリフレッシュローラ50を定着ローラ40と周速差をもって回転駆動して定着ローラ40を摺擦することにより実行される。
リフレッシュローラ50の回転駆動はCPU100で制御される駆動機構108によりなされる。本実施例においては、リフレッシュローラ50を定着ローラ40との接触部において定着ローラ40の回転方向と逆方向に所定の周速で回転させて定着ローラ40と周速差をもたせている。順方向に所定の周速で回転させて定着ローラ40と周速差をもたせることもできる。
上記のリフレッシュ動作は、通常は、オートモード(自動モード}としてCPU100により予め設定されたタイミングにて自動的に実行される。この自動実行のタイミングはメモリ101に記憶されている装置の使用履歴(前回の回復動作の時期:前回のリフレッシュ動作後に画像が形成された用紙の累積枚数(カウンタのカウント値)や、前回のリフレッシュ動作からの経過時間)に応じて決定される。具体的には、この自動実行タイミングは少なくとも画像形成回数に応じて決定される。つまり、リフレッシュ動作の自動制御は定期的に実施される構成となっている。
また、上記のリフレッシュ動作は、マニュアルモード(手動モード)としてユーザー(操作者)が操作部Sからリフレッシュ動作の指示を出した場合にも実行される。即ち、ユーザーが操作部Sにより上記のリフレッシュ動作の実行を適時に指示することが可能である。
CPU100はその指示に基づいて着脱機構M50を動作させてリフレッシュローラ50を脱位置から定着ローラ40へ接触させる着位置に移動させる。且つ、駆動機構108を駆動させてリフレッシュローラ50を定着ローラ40の回転方向とは逆の方向に所定の周速度で回転させる。これにより定着ローラ40のリフレッシュ動作が所定時間について実行される。このマニュアルモードとしてのリフレッシュ動作については次の(5)項において詳述する。
図6はリフレッシュローラ50の拡大横断面模式図と表層付近の部分的な拡大模式図である。リフレッシュローラ50は、外径12mmのSUS304(ステンレススチール)の芯金(基材)53上に、接着層(中間層)54を介して、研磨材としての砥粒を密に接着して形成した研磨層(表層)55を設けたものである。
リフレッシュローラ50の表層の摺擦層を構成する研磨材55としては、酸化アルミニウム、水酸化酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化セリウム、酸化チタン、ジルコニア、リチウムシリケートが挙げられる。また、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸化鉄、酸化クロム、酸化アンチモン、ダイヤモンド等が挙げられる。また、これらの混合物の何れかの砥粒を接着層54で接着処理したもの等が挙げられる。
本実施例では、研磨材55として、アルミナ(酸化アルミニウム)系(「アランダム」又は「モランダム」とも称される)のものを用いた。アルミナ系は最も幅広く用いられる砥粒で、加圧ローラ41に比べて十分硬度が高く、鋭角形状のため切削性に優れており、本実施例における研磨材55として好適である。また、粒径は5μm以上20μm以下の粒子構成される、5μm以上20μm以下の厚さを有する層である。この構成がリフレッシュ効果と、定着ローラ表面性の両立ができる範囲であった。
(5)リフレッシュ動作
前述の通り、リフレッシュ動作にはオートモードとマニュアルモードとがある。オートモードは用紙が所定の枚数を定着装置Fを通過した場合に自動で行われる動作である。マニュアルモードはユーザーの指示により実行される動作である。オートモードは、用紙のエッジ部により粗らされた定着ローラ40の表層を修復することを主目的としたリフレッシュ動作である。マニュアルモードは、定着ローラ40に付着した汚れが出力された画像に汚れなどが付着した場合に、定着ローラ40の汚れを適時に清掃除去することを主目的としたリフレッシュ動作である。
オートモードのリフレッシュ動作は用紙が定着装置を通過した枚数に応じて、自動でリフレッシュ動作が行われ、短時間のリフレッシュ動作で定着ローラ40の表層が回復するため、本実施例では最短で5秒、最長で30秒程度の動作時間の設定である。
マニュアルモードのリフレッシュ動作は、ユーザーが画像への汚れ付着を確認した際に、またはメンテナンス時などに定着ローラ表層に汚れが付着していることを確認した際に実行される動作である。定着ローラ40の表層40bに付着した汚れは固着しているため、除去するためには長時間のリフレッシュ動作が必要なる。本実施例では2分の動作時間の設定としている。
図1は本実施例におけるマニュアルモードとしてのリフレッシュ動作、即ち、ユーザーの指示によるリフレッシュ動作のフローチャートである。図2は操作部(指示部)Sの表示部SAに表示される、当該リフレッシュ動作の実行のためのユーザーインターフェース画面である。
ユーザーは画像への汚れ付着、または定着ローラ40の表層に汚れが付着していることを確認したら、操作部Sの操作により定着装置Fのリフレッシュを選択して指示する(S100)。この選択指示によりCPU100は操作部Sの表示部SAに図2の(a)のリフレッシュ実行画面を表示する(S101)。この画面はマニュアルモードとしてのリフレッシュ動作を実行させるためのユーザーインターフェース(UI)画面(操作画面)である。
CPU(実行部)100はこの画面表示の際に、給紙カセット(給紙部)12に所定幅サイズの用紙Sがセットされているか否かを検知手段(不図示)により確認する(S102)。その所定幅サイズの用紙Sは装置に使用可能な最大幅サイズの用紙が望ましい。本実施例では最大幅サイズ用紙はA3サイズ用紙(縦送り)としている。所定幅サイズの用紙Sとして最大幅サイズ用紙が望ましい理由は後述する。
所定幅サイズの用紙がセットされていなければ、CPU100は図2の(a)の画面の「実行(開始)」ボタン91を押せない様にロックし、且つ給紙カセット12に所定幅サイズ用紙のセットを促すようメッセージ93を表示する(S103)。即ち、CPU100は定着部を清掃するための用紙が載置されるまで指示部を無効化する、もしくは用紙が載置されるまで前指示部での実行指示を無効とする。
CPU100は、ステップS102において、給紙カセット12に所定幅サイズ用紙のセットが確認できた場合は、図2の(a)の「実行」ボタン91を押すことを可能にし(S104)、「実行」ボタン91が押されるまで待機する(S105)。「実行」ボタン91が押されたら、CPU100は定着ローラ40のリフレッシュ動作の実行に入る。
このリフレッシュ動作において、CPU100は駆動部102により定着ローラ40と加圧ローラ41を所定の回転速度で回転駆動させている。また電源部103・104からハロゲンヒータ40a・41aに通電して定着ローラ40と加圧ローラ41をそれぞれ所定の温度に加熱して温調している。また、CPU100は着脱機構M80を制御してベルトユニット80を脱位置に移動させて定着ローラ40から離間させている。また、CPU100は着脱機構M63を制御してウェブローラ63を、ウェブ61を介して回収ローラ41に対して押圧された着位置に移動させている。
この状態において、CPU100は着脱機構M50を制御してリフレッシュローラ50を脱位置から着位置に移動させて定着ローラ40に当接させる。また、CPU100は駆動部108を駆動させてリフレッシュローラ50を定着ローラ40と周速差をもって回転駆動する(S106)。
これにより、リフレッシュローラ50による定着ローラ40の表層のリフレッシュ動作(摺擦処理)が実行される。CPU100はこのリフレッシュ動作の開始と同時に、図2の(b)のUI画面のように、実行ボタン91を暗転させ、且つリフレッシュ実行中であることを示すメッセージ94を表示する(S107)。また、CPU100は自身のタイマー機構部を利用しリフレッシュローラ50が当接されている時間を計測する。
その計測時間が所定時間、本実施例では2分が経過したら(S108)、CPU100は着脱機構M50を制御してリフレッシュローラ50を着位置から脱位置に移動させて定着ローラ40から離間させる。また、CPU100は駆動部108の駆動を停止させてリフレッシュローラ50の回転を停止させる(S109)。これにより、リフレッシュローラ50による定着ローラ40の摺擦処理が終了する。その後もCPU100は定着ローラ40と加圧ローラ41の回転駆動と加熱して温調は実行する。
上記のリフレッシュ動作中に定着ローラ40の表面上に固着した汚れは、リフレッシュローラ50により定着ローラ40の表面上から削り取られる。そして、その研磨カスの一部は回収ローラ41に回収されてウェブ61により清掃除去される。しかし、この段階ではまだ研磨カスの一部が定着ローラ40の表面上に滞在する。
そこで、CPU100は、リフレッシュローラ50による定着ローラ40の摺擦処理を実行した後の連続動作(一連動作)として画像形成部2の給紙カセット(給紙部)12からニップ部Nに用紙Pを送る用紙給送動作(記録材給送動作)を実行する。
リフレッシュローラ50による定着ローラ40の摺擦処理の後に定着ローラ40に残る研磨カスおよび加圧ローラ41の表面に転移した研磨カスは研磨直後であればニップ部Nに送られて挟持搬送される用紙Pに吸着して除去される。即ち、ここでニップ部Nに送られる用紙Pは清掃用の用紙として機能する。これにより、その後の画像形成時に研磨カスによる画像汚れを発生させないことを実現したものである。
リフレッシュローラ50による定着ローラ40の摺擦処理は装置に使用可能な最大幅サイズ用紙の通過幅に対応する幅領域についてなされ、研磨カスはこの幅領域に残り得る。そこで、上記の清掃用としてニップ部Nに送る用紙は当該幅領域をカバーするために装置に使用可能な最大幅サイズ用紙であることが望ましい。また、上記の研磨カスのより効果的な除去のために上記の用紙給送動作においてニップ部Nに所定枚数の用紙を連続で送ることが好ましい。
また、上記の用紙給送動作において清掃用としてニップ部Nに送る用紙は白紙でもクリーニング効果はあるが、より汚れを用紙に吸着させるためには当該用紙にはクリーニング用画像(ベタ画像等の所定パターンのトナー像)を形成した方が良い。それはトナーがニップ部Nで汚れ(研磨カス)に対して吸着材の役割を担い、定着ローラ40上に滞在する汚れをより効果的に用紙側に吸着させるためである。
本実施例においては、上記の用紙給送動作において、CPU100は画像形成部2を画像形成動させて上記の清掃用としてのA3サイズ用紙Pに対してリフレッシュ後のクリーニング用画像の画像形成を行う(S110)。そのクリーニング用画像の形成は用紙Pの定着ローラ40と接触する側の面になされる。即ち、片面印刷モードにて画像形成が実行される。そして、当該用紙を7枚連続で送るように設定している。CPU100はこのA3サイズ7枚分の画像形成を実行して当該用紙をニップ部Nに連続で送ったら(S111)、マニュアルモードとしてのリフレッシュ動作を終了する(S112)。
本実施例では、定着ローラ40を研磨清掃した後に発生する研磨カスを研磨清掃後に画像形成された用紙を定着装置Fへ送ることで用紙に吸着除去させることで、その後の画像形成時に研磨カスによる画像汚れを発生させないことを実現した。
本実施例では、画像形成枚数をA3サイズ用紙で7枚としたが、汚れ除去能力によって画像形成枚数を増減させてよい。図2の表示画面において「キャンセル」ボタン92が押されると、CPU100は定着装置Fのリフレッシュの選択を解消する、あるいは実行中のリフレッシュ動作を中止する。
上記の実施例1の画像形成装置の構成をまとめると次のとおりである。用紙Pにトナー像を形成する画像形成部2と、画像形成部2により用紙Pに形成されたトナー像を定着する一対の回転体40・41を備えた定着部Fと、前記回転体の表面を摺擦するリフレッシュローラ50を有する。また、リフレッシュローラ50による摺擦処理の実行を操作者により指示するための指示部Sを有する。また、指示部Sでの指示に基づいて、前記摺擦処理を実行させるとともに、引き続き、画像形成部2により用紙Pに所定のトナー像を形成しこれを定着部Fへ導入させる清掃処理を実行させる実行部100を有する。
《実施例2》
本実施例2は実施例1の定着装置Fに、更に、図7のように、加圧ローラ41の表層についても摺擦処理を行いその表面性を実質回復させる摺擦回転体(第2の摺擦回転体、第2の研磨部材)としてのリフレッシュローラ70を具備させている。これ以外の定着装置構成は実施例1の定着装置Fと同じであるから再度の説明は省略する。また、画像形成装置の構成も実施例1の画像形成装置と同じである。また、リフレッシュローラ70の構成も実施例1におけるリフレッシュローラ50(図6)と同じである。
リフレッシュローラ70はCPU100で制御される着脱機構M70(図5)により加圧ローラ41に対して押圧された着位置と加圧ローラ41から離された脱位置とに移動可能である。リフレッシュローラ70はCPU100により着脱機構M70を制御することにより任意に着脱することができる。着脱機構M70の具体的な構成は図には省略したけれども、電磁ソレノイド−プランジャ機構、カム機構、レバー機構、ラック−ピニオン機構など適宜のシフト機構等で構成し得る。
リフレッシュローラ70による加圧ローラ41のリフレッシュ動作は、リフレッシュローラ50による定着ローラ40のリフレッシュ動作の場合と同様である。即ち、回転駆動されている加圧ローラ41に対してリフレッシュローラ70を当接させ、且つリフレッシュローラ70を加圧ローラ41と周速差をもって回転駆動して加圧ローラ41を摺擦することにより実行される。リフレッシュローラ70の回転駆動はCPU100で制御される駆動機構108(図5)によりなされる。
図8は本実施例2におけるマニュアルモードとしてのリフレッシュ動作、即ち、ユーザーの指示によるリフレッシュ動作のフローチャートである。図9は操作部Sに表示部SAに表示される、当該リフレッシュ動作の実行のためのUI画面である。
本実施例2においては、ユーザーは操作部Sによりリフレッシュ動作のマニュアルモードとして、第1のモードと、第2のモードと、第3のモードの中の1つのモードを選択してその実行を指示することが可能である。
第1のモードは実施例1と同様に定着ローラ40についてリフレッシュローラ50によるリフレッシュ動作を実行するためのモードである。第2のモードは加圧ローラ41についてリフレッシュローラ70によるリフレッシュ動作を実行するためのモードである。第3のモードは定着ローラ40と加圧ローラ41の両方についてリフレッシュローラ50と同70によるリフレッシュ動作を実行するためのモードである。
ユーザーは画像への汚れ付着、または定着ローラ40や加圧ローラ41の表層に汚れが付着していることを確認したら、操作部Sの操作により定着装置Fのリフレッシュを選択する(S200)。この選択に基づいてCPU100は操作部Sの表示部SAに図9−1の(a)のUI画面、即ちリフレッシュする箇所を選択するリフレッシュ種類選択画面を表示する(S201)。
当該画面において、95は定着ローラ40(第1の回転体、一方の回転体)のリフレッシュを選択するボタン(第1のモード選択ボタン)である。96は加圧ローラ41(第2の回転体、他方の回転体)のリフレッシュを選択するボタン(第2のモード選択ボタン)である。97は定着ローラ40と加圧ローラ41の両方のリフレッシュを選択するボタン(第3のモード選択ボタン)である。
CPU100はこの画面表示の際に、実施例1の場合と同様に、給紙カセット(給紙部)12に所定幅サイズ(本実施例においてもA3サイズ用紙)の用紙Sがセットされているか否かを検知手段により確認する(S202)。セットされていなければ当該用紙のセットを促すメッセージ93を表示し、当該用紙がセットされているかを監視し(S202)、当該用紙がセットされるまでは選択ボタン95〜97の選択を禁止する(S203)。
当該用紙がセットされていることが確認できたらCPU100は選択ボタン95〜97の選択を可能にする。ユーザーはその選択ボタン95〜97によりリフレッシュする箇所を選択ことができる(S204)。
CPU100は選択されたリフレッシュ箇所に応じて操作部Sの表示部SAに図9−1の(b)、又は図9−2の(a)または(b)の画面表示をする。図9−1の(b)は選択ボタン95が押されたときの定着ローラ40のリフレッシュUI表示である(S205)。図9−2の(a)は選択ボタン96が押されたときの加圧ローラ41のリフレッシュUI表示である(S214)。図9−2の(b)は選択ボタン97が押されたときの定着ローラ40および加圧ローラ41の両ローラのリフレッシュUI表示である(S223)。
(1)第1のモード
図9−1の(b)の定着ローラ40のリフレッシュUI表示においてユーザーが「実行」ボタン91を押すことで、定着ローラ40のリフレッシュ(第1のモード)が開始される(S206、S207)。そして、S208〜S213の動作シーケンスがなされて定着ローラ40のリフレッシュ動作が終了する(S232)。S208〜S213、S232の動作シーケンスは、実施例1の図1におけるS106〜S112の動作シーケンスと同じである。
S212における清掃用の用紙に対するクリーニング用画像の形成は用紙Pの定着ローラ40と接触する側の面のみになされる。即ち、片面印刷モードにて画像形成が実行される。
この第1のモードにおいては加圧ローラ41に対するリフレッシュローラ70は脱位置に保持されている。即ち、リフレッシュローラ70は加圧ローラ41から離間されていて加圧ローラ41のリフレッシュは行われない。
(2)第2のモード
図9−2の(a)の加圧ローラ41のリフレッシュUI表示においてユーザーが「実行」ボタン91を押すことで、加圧ローラ41のリフレッシュ(第2のモード)が開始される(S215、S216)。そして、S217〜S222の動作シーケンスがなされて加圧ローラ41のリフレッシュ動作が終了する(S232)。このS217〜S222、S232の動作シーケンスはリフレッシュの対象が定着ローラ40から加圧ローラ41に変更されただけであり第1のモードと動作内容は同様である。
ただし、S221における清掃用の用紙に対するクリーニング用画像の形成は用紙Pの加圧ローラ40と接触する側の面(二面目)のみになされる。この場合は、片面印刷モードにて画像形成が実行され、定着装置Fを出た片面印刷済みの用紙が両面印刷モードの場合と同様に反転パス20と両面パス22を経由して反転されて二次転写ニップ部を通り定着装置Fに送られる。二次転写ニップ部では用紙に対するトナー像の形成は行われない。
この第2のモードにおいては定着ローラ40に対するリフレッシュローラ50は脱位置に保持されている。即ち、リフレッシュローラ50は定着ローラ40から離間されていて定着ローラ40のリフレッシュは行われない。
(3)第3のモード
図9−2の(b)の定着ローラ40と加圧ローラ41のリフレッシュUI表示においてユーザーが「実行」ボタン91を押すことで、定着ローラ40と加圧ローラ41の両方のローラのリフレッシュ(第3のモード)が開始される(S224、S225)。そして、S226〜S231の動作シーケンスがなされて定着ローラ40と加圧ローラ41のリフレッシュ動作が終了する(S232)。
S230における清掃用の用紙に対するクリーニング用画像の形成は用紙Pの定着ローラ40と接触する側の面と加圧ローラ41と接触する側の面との両面になされる。即ち、両面印刷モードにて画像形成が実行される。
本実施例では研磨清掃されたローラにより画像を形成する用紙面を切り替えたが、常に用紙の両面に画像形成しても同様の効果は得られる。
なお、定着部の第1の回転体40と第2の回転体41、また摺擦回転体50・70は実施例のローラ形態のものに限られない。エンドレスベルト形態のものにすることもできる。
1・・画像形成装置、2・・画像形成部、F・・定着装置、40・・第1の回転体(定着ローラ)、41・・第2の回転体(加圧ローラ)、N・・ニップ部(定着ニップ部)、50・70・・摺擦回転体、100・・制御部、S・・操作部、P・・記録材、T・・トナー像

Claims (5)

  1. 記録材にトナー像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により記録材に形成されたトナー像を定着する一対の回転体を備えた定着部と、
    前記回転体に対して当接離間可能であり、前記回転体の表面を摺擦する摺擦回転体と、
    前記摺擦回転体のリフレッシュの実行を操作者により指示するための指示部と、
    前記指示部で前記リフレッシュの実行が入力されると、前記摺擦回転体を前記回転体に当接させて前記回転体を所定期間回転させる摺擦処理を行った後に、前記摺擦回転体を前記回転体から離間させ、引き続き、前記画像形成部により所定のトナー像が形成された所定幅サイズの記録材を前記定着部へ導入する清掃処理を実行する実行部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記指示部は、前記一対の回転体の何れか一方もしくは両方について前記摺擦処理の実行を指示することが可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記実行部は前記所定のトナー像を形成した所定枚数の記録材を前記定着部へ連続で送ることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記所定のトナー像は、前記記録材の前記一対の回転体の一方と接触する側の面、または他方と接触する側の面、もしくは両方と接触する両面に形成されることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 情報を表示する表示部を有し、前記リフレッシュの実行の入力を行う際に、前記定着部を清掃するための所定幅の記録材が載置されていない場合には前記所定幅の記録材を載置するように操作者へ促すメッセージが前記表示部に表示されることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の画像形成装置。
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