JP2021185395A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ニップ部を形成する回転体や摺擦回転体の長寿命化と、生産性向上と、を両立する。【解決手段】制御部は、第1摺擦装置を動作させて定着ベルトを摺擦する第1モードと、第2摺擦装置を動作させて加圧ローラを摺擦する第2モードとを、定着ニップ部を通過した記録材の通過枚数に応じて実行可能である(ステップS22)。制御部は、第1モードにて定着ベルトを摺擦する時間である第1摺擦時間よりも、第2モードにて加圧ローラを摺擦する時間である第2摺擦時間の方が短く、かつ、第1摺擦時間と第2摺擦時間とが少なくとも一部で重なるように、第1モードと第2モードとを実行可能である(ステップS23)。【選択図】図8

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式等の画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置では、像担持体としての感光ドラム上に形成された静電潜像を現像装置でトナーにより現像してトナー像を形成し、このトナー像を記録材に転写してから定着装置において記録材に定着している。定着装置の一例として、加熱回転体と該加熱回転体を加圧する加圧回転体とを有し、加熱回転体と加圧回転体との間の定着ニップ部で記録材を挟持搬送することで、記録材に担持されたトナーを熱と圧力とにより定着する熱圧式のものが普及している。
定着装置における記録材の加熱処理の累積に伴って、定着ニップ部において加圧して記録材を搬送することにより、加熱回転体及び加圧回転体(以下、両者を含めて回転体という)の表面に記録材に起因する摺擦傷が発生する場合がある。摺擦傷が発生した回転体を用いてトナー像を加熱により軟化させて、記録材にトナー像を定着させると、回転体の表面状態がトナー像に転写されてしまう虞がある。その結果、出力された記録材に光沢むら(グロスむら)等を発生してしまう可能性がある。
このような光沢むら等の発生を抑えるために、回転体に接離可能な摺擦回転体を有する摺擦装置を備えた定着装置が提案されている。例えば、加熱回転体に接離可能な摺擦回転体と加圧回転体に接離可能な摺擦回転体とをそれぞれ設け、各摺擦回転体を同時に同時間だけ摺擦させて、表面状態を回復させる摺擦モードを実行する定着装置が知られている(特許文献1参照)。
ここで、定着装置における複数の回転体の摺擦傷を改善するためには、複数の回転体に対して設けられた摺擦回転体を個別に制御しなければならない。しかしながら、加熱回転体及び加圧回転体は、その構成やシート種によって画像不良として顕在化する記録材の通紙累積枚数が異なる。このため、加熱回転体に通紙された記録材の通紙累積枚数をカウントするカウンタと、加圧回転体に通紙された記録材の通紙累積枚数をカウントするカウンタとを別個に設ける。そして、一方のカウンタが目標値に達した際に、両方の回転体において同時に摺擦モードを実行する制御が考えられる。
特開2009−294453号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の定着装置において、一方の回転体のカウンタが目標値に達した際に両方の回転体で同時に摺擦モードを実行すると、以下のような課題を発生する虞がある。即ち、このような構成では、例えば、加熱回転体のカウンタが目標値に達した際には、加圧回転体のカウンタは目標値に達しておらず、加圧回転体には改善すべき摺擦傷が発生していない場合がある。しかしながら、このような場合であっても、加熱回転体及び加圧回転体の両方に対して摺擦回転体を同時間だけ摺擦させるので、改善すべき摺擦傷が改善する必要がない場合にも不要に摺擦回転体を駆動させるため、各回転体の寿命を低下させる虞がある。
その一方、加熱回転体のカウンタが目標値に達した場合には加熱回転体のみで摺擦モードを実行し、加圧回転体のカウンタが目標値に達した場合には加圧回転体のみで摺擦モードを実行する制御が考えられる。しかしながら、この構成では、それぞれの回転体に対して独立に摺擦モードを実行することに起因してダウンタイムが増えてしまい、画像形成装置の生産性が低下してしまう可能性がある。
本発明は、定着ニップ部を形成する回転体や摺擦回転体の長寿命化と、生産性向上と、を両立可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、画像形成部で形成された未定着のトナー像を記録材に定着する定着装置と、前記定着装置を制御する制御部とを備える画像形成装置であって、前記定着装置は、互いに当接して加圧することで定着ニップ部を形成する第1回転体及び第2回転体と、前記第1回転体及び第2回転体の少なくとも一方を加熱可能な加熱手段と、前記第1回転体に摺擦することにより前記第1回転体を摺擦可能な第1摺擦手段を前記第1回転体に対して接離可能な第1摺擦装置と、前記第2回転体に摺擦することにより前記第2回転体を摺擦可能な第2摺擦手段を前記第2回転体に対して接離可能な第2摺擦装置と、を有し、前記制御部は、前記第1摺擦装置を動作させて前記第1回転体を摺擦する第1モードと、前記第2摺擦装置を動作させて前記第2回転体を摺擦する第2モードとを、前記定着ニップ部を通過した記録材の通過枚数に応じて実行可能であり、前記第1モードにて前記第1回転体を摺擦する時間である第1摺擦時間よりも、前記第2モードにて前記第2回転体を摺擦する時間である第2摺擦時間の方が短く、かつ、前記第1摺擦時間と前記第2摺擦時間とが少なくとも一部で重なるように、前記第1モードと前記第2モードとを実行可能であることを特徴とする。
本発明によれば、定着ニップ部を形成する回転体や摺擦回転体の長寿命化と、生産性向上と、を両立することができる。
実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 実施形態に係る画像形成装置の制御ブロック図である。 実施形態に係る定着装置を示す断面図である。 実施形態に係る定着装置の第1摺擦ローラを示す図であり、(a)は断面図、(b)は(a)の一部を拡大した拡大断面図である。 実施形態に係る定着装置の定着ベルト及び加圧ローラを示す側面図である。 比較例1,2に係る定着装置の動作手順を示すフローチャートである。 比較例3,4に係る定着装置の動作手順を示すフローチャートである。 実施例1,2に係る定着装置の動作手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を、図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、画像形成装置1の一例としてタンデム型のフルカラープリンタについて説明している。但し、本発明はタンデム型の画像形成装置1に限られず、他の方式の画像形成装置であってもよく、また、フルカラーであることにも限られず、モノクロやモノカラーであってもよい。
[画像形成装置]
図1に示すように、画像形成装置1は、装置本体内に4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像形成部PY、PM、PC、PKを有する電子写真方式のフルカラープリンタである。本実施形態では、画像形成部PY、PM、PC、PKを後述する中間転写ベルト7の回転方向に沿って配置した中間転写タンデム方式としている。画像形成装置1は、装置本体に接続された不図示の原稿読み取り装置又は装置本体に対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器からの画像信号に応じてトナー像(画像)を記録材Sに形成する。記録材Sとしては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。また、画像形成装置1は、画像形成プロセスなどの各種制御を行うための制御部20を備えている。
画像形成プロセスについて説明する。まず、画像形成部PY、PM、PC、PKについて説明する。本実施形態では、画像形成部PY、PM、PC、PKは、トナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外、ほぼ同一に構成される。そこで、以下では代表してイエローの画像形成部PYを例に説明し、その他の画像形成部PM、PC、PKについては説明を省略する。
画像形成部PYは、主に感光ドラム2、帯電装置3、露光装置4、現像装置5等から構成される。回転駆動される像担持体の一例としての感光ドラム2の表面は、帯電装置3により予め表面を一様に帯電され、その後、画像情報の信号に基づいて駆動される露光装置4によって静電潜像が形成される。即ち、感光ドラム2には、静電潜像が形成される。感光ドラム2上に形成された静電潜像は、現像装置5によってトナーにより現像され、トナー像として可視像化される。また、画像形成で消費された現像剤中のトナーは、不図示のトナーカートリッジからキャリアと共に補給される。
その後、感光ドラム2と中間転写ベルト7を挟んで対向配置される一次転写ローラ6により所定の加圧力及び一次転写バイアスが与えられ、感光ドラム2上に形成されたトナー像が中間転写ベルト7上に一次転写される。一次転写後の感光ドラム2上に僅かに残る転写残トナーは、クリーニング装置8により除去され、再び次の画像形成プロセスに備える。
中間転写ベルト7は、テンションローラ10、二次転写内ローラ11、駆動ローラ12によって張架されている。中間転写ベルト7は、駆動ローラ12によって図中矢印R1方向へと移動するように駆動される。上述の画像形成部PY、PM、PC、PKにより処理される各色の画像形成プロセスは、中間転写ベルト7上に一次転写された移動方向上流の色のトナー像上に順次重ね合わせるタイミングで行われる。その結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト7上に形成され、二次転写部15へと搬送される。二次転写部15は、中間転写ベルト7の二次転写内ローラ11に張架された部分と二次転写外ローラ13とにより形成される転写ニップ部である。なお、二次転写部15を通過した後の転写残トナーは、転写クリーナ装置14によって中間転写ベルト7から除去される。
二次転写部15まで送られて来るトナー像の形成プロセスに対して、同様のタイミングで二次転写部15までの記録材Sの搬送プロセスが実行される。搬送プロセスでは、記録材Sは、不図示のシートカセット等から給送され、画像形成タイミングに合わせて二次転写部15へと送られる。二次転写部15では、二次転写内ローラ11に二次転写電圧が印加される。
以上、画像形成プロセス及び搬送プロセスにより、二次転写部15において中間転写ベルト7から記録材Sにトナー像が二次転写される。その後、記録材Sは定着装置30へと搬送され、定着装置30により加熱及び加圧されることにより、トナー像が記録材S上に溶融固着される。即ち、定着装置30は、画像形成部で形成された未定着のトナー像を記録材Sに定着する。こうしてトナー像が定着された記録材Sは、排出ローラにより不図示の排出トレイに排出される。
[制御部]
画像形成装置1は、上記した画像形成動作などの各種制御を行うための制御部20を備えている。画像形成装置1の各部の動作は、画像形成装置1に設けられた制御部20によって制御される。一連の画像形成動作は、装置本体の上面の操作部、あるいは、ネットワークを経由した各入力信号に従って制御部20が制御している。
図2に示すように、制御部20は、演算制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23等を有する。CPU21は、ROM22に格納された制御手順に対応するプログラムを読み出しながら画像形成装置1の各部の制御を行う。RAM23には、作業用データや入力データが格納されており、CPU21は、前述のプログラム等に基づいてRAM23に収納されたデータを参照して制御を行う。制御部20には、後述する定着装置30の定着ベルト41と加圧ローラ32を駆動するための駆動モータM1や、後述する加熱ヒータ48やサーミスタ49や第1摺擦装置51及び第2摺擦装置52などが接続されており、定着装置30を制御可能である。CPU21又はRAM23は、後述する第1カウンタ及び第2カウンタを有している。
[定着装置]
次に、定着装置30について、図3を用いて詳細に説明する。図3に示すように、定着装置30は、ベルト加熱方式の加熱装置であり、画像形成装置1(図1参照)の装置本体に対して着脱可能なカートリッジ状に形成されている。定着装置30は、筐体31と、加熱ユニット40と、第2回転体としての加圧ローラ32と、分離ユニット50とを有している。
加熱ユニット40は、無端状で回転可能な第1回転体としての定着ベルト41と、定着部材としての加圧パッド42と、加熱ローラ43と、ステアローラ44と、ステイ45と、これらをカートロッジ状に一体化するユニット側板46と、を有している。加熱ユニット40は、筐体31に対して着脱可能に装着される。ユニット側板46は、加熱ユニット40の回転軸線方向の両側部に設けられている。
定着ベルト41は、記録材Sに当接して加熱可能であり、熱伝導性や耐熱性等を有する薄肉の円筒形状のベルト部材である。本実施形態においては、定着ベルト41は、基層、基層の外周に弾性層、その外周に離型性層を形成した3層構造である。基層は厚さ60μmで材質はポリイミド樹脂(PI)を用い、弾性層は厚さ300μmでシリコーンゴムを用いている。離型性層は、厚さ30μmで、フッ素樹脂としてのPFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)を用いている。定着ベルト41は、加圧パッド42と、加熱ローラ43と、ステアローラ44とによって張架されている。定着ベルト41の外径は、例えば120mmとしている。
加圧パッド42は、ステイ45に支持され、定着ベルト41を挟んで加圧ローラ32に押圧されている。ステイ45の材質はステンレスで、ステイ45は回転軸線方向の両端部を定着装置30の筐体31の定着フレーム33によって支持されている。定着ベルト41と加圧ローラ32との当接部により、定着ニップ部Nが形成されている。尚、回転軸線方向は、定着ニップ部Nを通過した記録材Sの搬送方向に直交する方向である。
加圧パッド42の材質は、例えば、LCP(液晶ポリマ)樹脂を用いている。加圧パッド42と定着ベルト41の間には、潤滑シート47を介在させている。潤滑シート47としては、例えば、厚さ100μmのPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)をコーティングしたPI(ポリイミド)シートを用いている。このPIシートには、1mm間隔で100μmの突起形状を形成していて、定着ベルト41との接触面積を減らすことにより摺動抵抗を低減させている。定着ベルト41の内面には潤滑剤を塗布しており、定着ベルト41は加圧パッド42に対して滑らかに摺動するようにしている。潤滑材としては、例えばシリコーンオイルを用いている。
加熱ローラ43は厚み1mmのステンレス製パイプで、その内部に例えばハロゲンヒータからなる加熱手段としての加熱ヒータ48(図2参照)が配設されており、加熱ローラ43を所定の温度に加熱可能である。定着ベルト41は、加熱ローラ43によって加熱され、サーミスタ49による検知温度に基づき、シート種に応じた所定の目標温度に制御される。サーミスタ49は、加熱ローラ43に接触して配置されている。また、加熱ローラ43は、回転軸線方向の一端部に不図示のギヤが固定されており、ギヤを介して駆動モータM1(図2参照)に接続されて回転駆動される。定着ベルト41は、加熱ローラ43の回転に倣って従動回転する。本実施形態では、加熱ヒータ48は定着ベルト41を加熱可能である場合について説明しているが、これには限られず定着ベルト41及び加圧ローラ32の少なくとも一方を加熱可能とすることができる。
ステアローラ44は、回転軸線方向の一端部、又は中央部近傍に略鉛直方向の回動中心を有し、定着ベルト41に対して回動することで主走査方向に張力差を発生させ、定着ベルト41の主走査方向の位置を調整することができる。尚、ステアローラ44は加熱ユニット40のフレームによって支持された不図示の付勢ばねによって付勢されており、定着ベルト41に所定の張力を与えるテンションローラでもある。
加圧ローラ32は、定着ベルト41に対向して互いに当接し、定着ベルト41との間で加圧された定着ニップ部Nを形成する。加圧ローラ32は、軸の外周に弾性層を、その外周に離型性層を形成したローラである。この加圧ローラ32では、軸にステンレスを用い、弾性層は厚さ5mmで導電シリコーンゴムを用いている。離型性層は、厚さ50μmで、フッ素樹脂としてのPFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)を用いている。加圧ローラ32は、定着装置30の筐体31の定着フレーム33によって軸支持されており、回転軸線方向の一端部にギヤが固定され、ギヤを介して駆動モータM1(図2参照)に接続されて回転駆動される。
定着ベルト41と加圧ローラ32との間に形成される定着ニップ部Nにおいて、トナー画像を担持した記録材S(図1参照)を挟持し、搬送しながらトナー画像を加熱する。このように、定着装置30は、記録材Sを挟持搬送しながら、記録材Sにトナー画像を定着させる。よって、熱や圧力を加えるという機能と、記録材Sを搬送するという機能の両立が必要である。
定着フレーム33は、回転軸線方向に関して、筐体31の両側部に固定されて設けられ、それぞれガイド部34と、加圧フレーム35と、加圧ばね36とが設けられている。加熱ユニット40のステイ45は、ガイド部34に挿入され、不図示の押圧部によりガイド部34に押圧されて固定される。ステイ45をガイド部34に固定した後、不図示の駆動源及びカムにより加圧フレーム35が加熱ユニット40の側に移動することで、加圧ローラ32が定着ベルト41を介して加圧パッド42に対して加圧される。画像形成時における加圧ローラ32の加圧パッド42への加圧力は、例えば1000Nとしている。尚、定着フレーム33には、定着ニップ部Nを通過した記録材Sを定着ベルト41から分離する分離ユニット50が揺動可能に軸支されている。
ガイド部34は、支持面34aと、位置決め面34bと、摺動面34cとを有している。支持面34aは、加熱ユニット40を挿入する装着方向D1に沿って加圧ローラ32の対向側に形成され、加熱ユニット40が図3に示す装着位置に位置する場合に、定着ベルト41の内周側において定着ベルト41が加圧ローラ32から受けた反力を支持する。位置決め面34bは、ガイド部34の装着方向D1の最奥部に略鉛直に形成され、加熱ユニット40が装着位置に位置する場合に、加熱ユニット40に対して装着方向D1に当接して位置決めする。摺動面34cは、支持面34aに対向して装着方向D1に沿って形成され、加熱ユニット40を挿抜する際にステイ45を摺動させて案内する。ステイ45をガイド部34に挿入することにより加熱ユニット40を装着位置に移動させることができ、ステイ45をガイド部34の外部に取り出すことにより加熱ユニット40を筐体31から取り外すことができる。
尚、本実施形態では、加熱ユニット40を挿入する装着方向D1は、定着ニップ部Nに挟持された記録材Sの搬送方向に沿った方向であり、ここでは平行に設定している。但し、装着方向D1は定着ニップ部Nにおけるシート搬送方向と完全に平行であることには限られず、概ね平行であればよく、また装着方向D1とシート搬送方向とを逆方向に設定してもよい。
[摺擦装置]
定着装置30は、第1摺擦装置51と第2摺擦装置52とを有している。以下、第1摺擦装置51及び第2摺擦装置52について、図3及び図4を用いて詳細に説明する。図3に示すように、第1摺擦装置51は、定着ベルト41に摺擦することにより定着ベルト41を摺擦可能な第1摺擦手段の一例としての第1摺擦ローラ53と、本体部54とを有している。本体部54は、第1摺擦ローラ53をリフレッシュローラとして回転させながら定着ベルト41に対して接離可能としている。第2摺擦装置52は、加圧ローラ32に摺擦することにより加圧ローラ32を摺擦可能な第2摺擦手段の一例としての第2摺擦ローラ55と、本体部56とを有している。本体部56は、第2摺擦ローラ55をリフレッシュローラとして回転させながら加圧ローラ32に対して接離可能としている。本実施形態では、第1摺擦ローラ53及び第2摺擦ローラ55は、回転により摺擦対象を研磨可能な研磨ローラとしている。第1摺擦装置51と第2摺擦装置52とは、同様の機構に構成される。そこで、以下では代表して第1摺擦装置51を例に説明し、第2摺擦装置52については説明を省略する。
図4(a)及び(b)に示すように、第1摺擦ローラ53は、外径12mmのSUS304(ステンレススチール)の芯金53a上に、接着層(中間層)53bを介して、砥粒を密に接着して形成した摺擦層(表層)53cを設けて構成されている。第1摺擦ローラ53は、芯金53aの回転軸線方向の両端部が不図示の加圧ばねによって加熱ローラ43に向かって付勢されて支持されている。摺擦層53cの厚さは、5μm以上、かつ、20μm以下である。砥粒としては、酸化アルミニウム、水酸化酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化セリウム、酸化チタン、ジルコニア、リチウムシリケート、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸化鉄、酸化クロム、酸化アンチモン、ダイヤモンド、及びこれらの混合物を使用可能である。ここでは、砥粒として酸化アルミニウム系(アルミナ、アランダム、モランダムとも称される)の粒径5μm以上、かつ、10μm以下の砥粒を用いている。酸化アルミニウム系は、最も幅広く用いられる砥粒で、加熱ローラ43に懸架される定着ベルト41の離型性層に比べて十分硬度が高く、安価で、鋭角形状のため切削性に優れている。このような構成の第1摺擦ローラ53を使用することにより、定着ベルト41の表面のリフレッシュ効果とリフレッシュ後の定着画像の表面性とが両立していることが確認されている。
図2に示すように、本体部54は、定着ベルト41に対して第1摺擦ローラ53を当接/離間させる。第1摺擦ローラ53は、本体部54によって駆動され、ばねの付勢力により定着ベルト41に所定の圧力で当接して、回転方向に所定幅を有する不図示の摺擦ニップを形成する。第1摺擦ローラ53は回転駆動されて、定着ベルト41の回転速度と第1摺擦ローラ53の間に周速差が設けられているので、第1摺擦ローラ53は、摺擦ニップにて定着ベルト41を摺擦する。
[リフレッシュモードの概要]
次に、第1摺擦装置51を動作させて第1摺擦ローラ53を摺擦する第1モードと、第2摺擦装置52を動作させて第2摺擦ローラ55を摺擦する第2モードとについて、詳細に説明する。第1摺擦ローラ53と第2摺擦ローラ55とは、互いに独立して揺動可能である。そのため、第1摺擦ローラ53と第2摺擦ローラ55とは、それぞれ個別に定着ベルト41と加圧ローラ32に対して当接及び離間可能である。制御部20は、適宜のタイミングで本体部54及び本体部56を作動させ、定着ベルトリフレッシュモードである第1モードと、加圧ローラリフレッシュモードである第2モードとの開始タイミング及び実行時間を制御する。本実施形態では、制御部20は、リフレッシュモードとして第1モードと第2モードとを同時に、あるいは別個に実行可能である。
制御部20は、第1カウンタのカウント値に基づいて第1モードの開始を制御し、第2カウンタのカウント値に基づいて第2モードの開始を制御する。各カウンタのカウント値は、定着装置30に通紙される記録材のサイズと通紙枚数に応じて算出する。各カウンタのカウント値が所定のカウント閾値に達したら、各モードを動作させる。各カウンタのカウント値のカウント方法とカウント閾値に関しては、後述する。
制御部20が第1モードの実行を開始することで、第1摺擦装置51は第1摺擦ローラ53を定着ベルト41に当接し、定着ベルト41の表面状態を回復させる。また、制御部20が第2モードの実行を開始することで、第2摺擦装置52は第2摺擦ローラ55を加圧ローラ32に当接し、加圧ローラ32の表面状態を回復させる。第1モード又は第2モードの実行時は、定着装置30に対する通紙を一時的に停止する。
本実施形態では、定着ベルト41の回転に対して、第1摺擦ローラ53は300mm/s速い速度で当接するよう設定し、また、加圧ローラ32の回転に対して第2摺擦ローラ55も300mm/s速い速度で当接するよう設定している。定着ベルト41に第1摺擦ローラ53が当接する際には、定着ベルト41の表面温度が170℃になるように、また、加圧ローラ32に第2摺擦ローラ55が当接する際には、加圧ローラ32の表面温度が90℃になるように、それぞれ調整している。尚、第1摺擦ローラ53及び第2摺擦ローラ55の開始タイミングと実行時間に関しては、後述する。
[定着ベルト及び加圧ローラの表面状態変化]
未定着のトナー像を記録材Sに定着する際に、定着装置30は、記録材Sに熱及び圧力を与える。このとき、定着ベルト41及び加圧ローラ32の微小な表面状態が、定着画像の表面に転写される可能性がある。定着ベルト41及び加圧ローラ32上の違いに対応して定着画像の表面状態に差が生じ、定着画像に光沢むら(グロスむら)が発生する可能性がある。
そこで、定着ベルト41及び加圧ローラ32の表面状態の変化について、図5を用いて説明する。図5は、図2に示す定着装置30の定着ニップ部Nの近傍を、シート搬送方向下流側から視た図である。図5に示すように、定着ベルト41及び加圧ローラ32には、記録材Sが通過する通紙部Ar1と、記録材Sが通過しない非通紙部Ar2とが、通紙部Ar1の幅方向に隣接して配置されている。定着ベルト41及び加圧ローラ32の通紙部Ar1と非通紙部Ar2とでは記録材Sの通紙枚数の累積に応じて表面状態が異なっており、この表面状態の違いにより、出力画像の光沢むら(グロスむら)を発生させる場合がある。以下の説明において使用する算術平均高さSa(ISO 25178)は、共焦点顕微鏡((株)キーエンスの共焦点顕微鏡VK−X1100)を使用して測定した。
定着ベルト41及び加圧ローラ32の表面の初期状態での算術平均高さSaは、0.05μm程度である。その後、定着装置30を通過する記録材Sの累積に伴い、定着ベルト41及び加圧ローラ32の通紙部Ar1と非通紙部Ar2とでは、程度の異なる表面の荒れが発生する。通紙部Ar1では、定着ベルト41及び加圧ローラ32の表面が徐々に荒らされて、算術平均高さSaが0.08μm〜0.1μm程度になる。一方で、非通紙部Ar2では、定着ベルト41及び加圧ローラ32の表面が荒らされて、算術平均高さSaが0.15μm〜0.2μm程度にまで到達する。
そこで、本実施形態では、上記によって発生した荒れた定着ベルト41及び加圧ローラ32の表面状態を、第1摺擦ローラ53及び第2摺擦ローラ55によって摺擦する。定着ベルト41及び加圧ローラ32の表面状態の差を第1摺擦ローラ53及び第2摺擦ローラ55の表面形状で均一にすることで、グロスむらを改善するようにする。
[グロスむらの発生条件]
ここで、定着装置30に対して記録材Sを通紙する通紙試験を実施し、グロスむらが発生する条件を確認した。まず、500枚の記録材Sを定着装置30に連続通紙し、その後、検証用サンプルを通紙した際に、検証用サンプルにグロスむらの発生状態を確認した。この処理をグロスむらが発生するまで(最大で累積通紙枚数が3500枚になるまで)繰り返した。記録材Sとしては、普通紙通紙時は、A4サイズのCS−068(キヤノン株式会社製)を使用し、厚紙通紙時には、A4サイズのGF−C300(キヤノン株式会社製)を使用した。記録材Sの通紙時には、定着ベルト41の表面温度が170℃、加圧ローラ32の表面温度が85℃になるように調整した。通紙方向が記録材Sの長手方向になるように、定着装置30に連続通紙を行った。定着ベルトの速度は400mm/sに設定した。
検証用サンプルとしては、A3サイズの127.9g/mのOKトップコート(王子製紙製)を使用し、全面に黒色印刷字した。検証用サンプルの印刷面が定着ベルト41と当接する場合と、検証用サンプルの印刷面が加圧ローラ32と当接する場合との2条件で通紙させ、定着ベルト41及び加圧ローラ32の表面のそれぞれに起因するグロスむらの発生状態を確認した。検証用サンプルの通紙時には、定着ベルト41の表面温度が230℃、加圧ローラの表面温度が110℃になるよう調整した。
表1に、グロスむら発生状態の確認結果を示す。尚、表1中、×は発生無し、〇は発生有り、△は軽微に発生有り、を示す。
Figure 2021185395
表1に示すように、普通紙の通紙時には、定着ベルト41側のグロスむらは記録材Sの通紙枚数が2500枚になった際に確認でき、加圧ローラ32側のグロスむらは記録材Sの通紙枚数が3500枚になった際に確認できた。また、厚紙の通紙時には、定着ベルト41側のグロスむらは記録材Sの通紙枚数が2500枚になった際に確認でき、加圧ローラ32側のグロスむらは記録材Sの通紙枚数が2000枚になった際に確認できた。従って、普通紙及び厚紙の通紙時のいずれの場合も、通紙枚数が増えるに伴ってグロスむらの発生が徐々に進むことが確認された。
[リフレッシュモードの開始条件]
上記の結果を踏まえ、本実施形態では、制御部20に対し、以下のようにカウンタ計算方法とカウント閾値の初期値を定めた。
(1)制御部20は、定着装置30を通過した通紙枚数をリフレッシュカウンタとして、定着ベルト41と加圧ローラ32に対して独立にカウントする。
(以降、定着ベルト41に対してカウントしたカウント値を第1カウンタ、加圧ローラ32に対してカウントしたカウント値を第2カウンタと呼ぶ。)
(2)制御部20は、通紙するシート種が普通紙である際は、第1カウンタと第2カウンタのいずれも定着装置30を通過したA4サイズ通紙枚数をカウントする。通紙するシート種が厚紙である場合は、第1カウンタは定着装置30を通過したA4サイズ通紙枚数をカウントし、第2カウンタは定着装置30を通過したA4サイズ通紙枚数の1.75倍をカウントする。
(3)定着ベルト41に対して予め設定された第1カウンタのカウント閾値である第1閾値を2500に設定し、第1カウンタが第1閾値に達したら第1摺擦装置51を駆動して第1摺擦ローラ53を動作させ、第1モードを実行する。
(4)加圧ローラ32に対して予め設定された第2カウンタのカウント閾値である第2閾値を3500に設定し、第2カウンタが第2閾値に達したら第2摺擦装置52を駆動して第2摺擦ローラ55を動作させ、第2モードを実行する。尚、本実施形態では、第1閾値は第2閾値より小さい。
従って、制御部20は、第1摺擦装置51を動作させて定着ベルト41を摺擦する第1モードと、第2摺擦装置52を動作させて加圧ローラ32を摺擦する第2モードとを、定着ニップ部Nを通過した記録材Sの通過枚数に応じて実行可能である。上記のように制御部20を処理させることで、グロスむら発生時に適切なタイミングで、定着ベルト41及び加圧ローラ32の表面状態の差を第1摺擦ローラ53及び第2摺擦ローラ55の作動で均一化し、グロスむらの改善を図ることができる。
[リフレッシュモードの実行時間]
次に、グロスむらを発生する場合に第1摺擦ローラ53又は第2摺擦ローラ55を摺擦させる摺擦試験を実施し、発生したグロスむらを改良するために必要な第1摺擦ローラ53又は第2摺擦ローラ55の当接時間を検証した。ここでは、表1に示した通紙試験でグロスむらが発生した後、第1摺擦ローラ53を定着ベルト41に10秒間当接、又は第2摺擦ローラ55を加圧ローラ32に10秒間当接し、上記の検証用サンプルを通紙してグロスむらの発生状態を確認した。この処理をグロスむらが解消するまで(最大で当接時間が60秒になるまで)繰り返した。検証用サンプルの通紙は表1の通紙試験と同様に、検証用サンプルの印刷面が定着ベルト41に当接する場合と、検証用サンプルの印刷面が加圧ローラ32に当接する場合との2条件とし、それぞれの条件でグロスむらの発生状態を確認した。検証用サンプルの通紙時には、定着ベルト41の表面温度が230℃、加圧ローラの表面温度が110℃になるよう調整した。第1摺擦ローラ53及び第2摺擦ローラ55の加圧力は30Nに設定し、摺擦速度は順方向に300mm/sになるよう設定した。
表2に、リフレッシュローラの当接時間に対するグロスむら発生状態の確認結果を示す。尚、表2中、〇は発生有り、×は発生無し、△は良化(軽微に発生有り)、を示す。また、表2中、「普通紙」は、普通紙を通紙した際に発生したグロスむらに対して検証を行った結果を示し、「厚紙」は、厚紙を通紙した際に発生したグロスむらに対して検証を行った結果を示す。
Figure 2021185395
表2に示すように、普通紙及び厚紙のいずれの場合で発生したグロスむらに対しても、定着ベルト41に関しては、第1摺擦ローラ53を50秒当接させることでグロスむらを改善することが確認された。同様に、普通紙及び厚紙のいずれの場合で発生したグロスむらに対しても、加圧ローラ32に関しては、第2摺擦ローラ55を60秒当接させることでグロスむらを改善することが確認された。上記の結果を踏まえ、本実施形態では、制御部20に対し、第1摺擦ローラ53及び第2摺擦ローラ55の1回当たりの当接時間を60秒になるよう初期設定する。尚、本実施形態では、第1摺擦ローラ53及び第2摺擦ローラ55の1回当たりの当接時間を60秒に設定しているが、これには限られず、他の長さであってもよい。また、第1摺擦ローラ53及び第2摺擦ローラ55の1回当たりの当接時間を同じにすることには限られず、異ならせてもよい。
表1に示す通紙試験の結果から、通紙する枚数の増加に伴って、グロスむらの発生状態が進行することが確認された。また、表2に示す摺擦試験の結果から、第1摺擦ローラ53及び第2摺擦ローラ55の当接時間の長時間化に伴って、グロスむらの改善状態が進行することが確認された。従って、これらの結果から、定着ベルト41及び加圧ローラ32の表面粗さが、第1摺擦ローラ53及び第2摺擦ローラ55の当接時間に応じて変化することが確認された。
[比較例1,2]
次に、定着装置30の制御に関して、比較例1,2におけるリフレッシュモードの実行手順について、図6に示すフローチャートに沿って説明する。比較例1,2では、第1摺擦ローラ53と第2摺擦ローラ55とに対して、互いに独立した処理を実行するものとしており、ここでは第1摺擦装置51側の動作処理と第2摺擦装置52側の動作処理とを1つずつ順に処理するようにしている。また、比較例1では普通紙を通紙させ、比較例2では厚紙を通紙させるものとする。
制御部20は、定着装置30におけるシート搬送が実施される信号を取得すると(ステップS1)、最初に第1摺擦装置51側の動作処理を開始する。また、制御部20は、1枚通紙されるごとにステップS1からの処理を実行する。制御部20は、定着ベルト41の通紙カウンタである第1カウンタが2500を超えたか否かを判断する(ステップS2)。尚、第1カウンタは、通紙されるシートが普通紙か厚紙であるかに関わらず、実際に通紙された枚数と同じに設定している。
制御部20は、第1カウンタが2500を超えたと判断した場合は(ステップS2のYES)、第1摺擦装置51を駆動して第1摺擦ローラ53により定着ベルト41への摺擦動作を60秒間実行し(ステップS3)、離間する。実行後、制御部20は第1カウンタを1にリセットする(ステップS4)。一方、制御部20は、第1カウンタが2500を超えていないと判断した場合は(ステップS2のNO)、第1カウンタを1アップする(ステップS5)。
制御部20は、第1摺擦装置51側の動作処理が終了すると(ステップS4、ステップS5)、第2摺擦装置52側の動作処理を開始する。制御部20は、加圧ローラ32の通紙カウンタである第2カウンタが3500を超えたか否かを判断する(ステップS6)。尚、第2カウンタは、通紙されるシートが普通紙であれば実際に通紙された枚数と同じに設定し、厚紙であれば実際に通紙された枚数に1.75を掛けた枚数に設定している。
制御部20は、第2カウンタが3500を超えたと判断した場合は(ステップS6のYES)、第2摺擦装置52を駆動して第2摺擦ローラ55により加圧ローラ32への摺擦動作を60秒間実行し(ステップS7)、離間する。実行後、制御部20は第2カウンタを1にリセットし(ステップS8)、処理を終了する。一方、制御部20は、第2カウンタが3500を超えていないと判断した場合は(ステップS6のNO)、第2カウンタを1アップし(ステップS9)、処理を終了する。
[比較例3,4]
次に、定着装置30の制御に関して、比較例2におけるリフレッシュモードの実行手順について、図7に示すフローチャートに沿って説明する。比較例3,4では、第1摺擦ローラ53と第2摺擦ローラ55とで共通のカウンタを利用し、通紙されるシートが普通紙か厚紙であるかに関わらず、最も小さいカウント閾値に達したときに両方のリフレッシュモードを実行するものとしている。ここでは、カウンタは定着装置30を通過したA4サイズ通紙枚数をカウントするものとし、カウント閾値が最も小さい厚紙通紙時の加圧ローラ32側のグロスむらを回避するように、カウント閾値は2000に設定している。また、比較例3では普通紙を通紙させ、比較例4では厚紙を通紙させるものとする。
制御部20は、定着装置30におけるシート搬送が実施される信号を取得すると(ステップS11)、カウンタが2000を超えたか否かを判断する(ステップS12)。制御部20は、カウンタが2000を超えたと判断した場合は(ステップS12のYES)、第1摺擦装置51を駆動して第1摺擦ローラ53により定着ベルト41への摺擦動作を60秒間実行し、離間する。制御部20は、これと同時に、第2摺擦装置52を駆動して第2摺擦ローラ55により加圧ローラ32への摺擦動作を60秒間実行し(ステップS3)、離間する。実行後、制御部20は第1カウンタを1にリセットし(ステップS14)、処理を終了する。一方、制御部20は、カウンタが2000を超えていないと判断した場合は(ステップS12のNO)、カウンタを1アップし(ステップS15)、処理を終了する。制御部20は、1枚通紙されるごとにステップS1からの処理を実行する。
[実施例1,2]
次に、定着装置30の制御に関して、実施例1,2におけるリフレッシュモードの実行手順について、図8に示すフローチャートに沿って説明する。実施例1,2では、第1摺擦装置51と第2摺擦装置52とが、同時に異なる時間だけ動作するようにしている。また、実施例1では普通紙を通紙させ、実施例2では厚紙を通紙させるものとする。本実施形態では、普通紙の坪量は第1坪量であり、厚紙の坪量は第1坪量より大きい第2坪量であるようにしている。
制御部20は、定着装置30におけるシート搬送が実施される信号を取得すると(ステップS21)、最初に第1カウンタに基づいた動作処理を開始する。また、制御部20は、1枚通紙されるごとにステップS21からの処理を実行する。制御部20は、定着ベルト41の通紙カウンタである第1カウンタが2500を超えたか否かを判断する(ステップS22)。尚、第1カウンタは、定着ニップ部Nを通過するシートが普通紙か厚紙であるかに関わらず、実際に通紙された枚数と同じに設定している。
制御部20は、第1カウンタが2500を超えたと判断した場合は(ステップS22のYES)、第1摺擦装置51を駆動して第1摺擦ローラ53により定着ベルト41への摺擦動作(即ち、第1モード)を60秒間実行し、離間する。ここでは、第1モードにて定着ベルト41を摺擦する時間である第1摺擦時間T1を、60秒としている。制御部20は、これと同時に、第2摺擦装置52を駆動して第2摺擦ローラ55により加圧ローラ32への摺擦動作(即ち、第2モード)を(第2カウンタ数×60/3500)秒間実行し(ステップS23)、離間する。ここでは、第2モードにて加圧ローラ32を摺擦する時間である第2摺擦時間T2を、第1摺擦時間T1より短い(第2カウンタ数×60/3500)秒としている。
即ち、制御部20は、第1モード及び第2モードの終了後、定着ニップ部Nを通過した記録材Sの通過枚数(通過相当枚数)が第1閾値である2500枚に達した場合に、第1モードにて定着ベルト41を第1摺擦時間T1である60秒間摺擦する。同時に、制御部20は、第2モードにて加圧ローラ32を第2摺擦時間T2である(第2カウンタ数×60/3500)秒間摺擦する。尚、第1閾値をS1、記録材Sの通過枚数(通過相当枚数)をPとした場合に、第2摺擦時間T2=P/S1×第1摺擦時間T1の関係を満たすように設定している。
これにより、制御部20は、第1摺擦時間T1よりも第2摺擦時間T2の方が短く、かつ、第1摺擦時間T1と第2摺擦時間T2とが少なくとも一部で重なるように、第1モードと第2モードとを実行する。このため、加圧ローラ32に必要なだけの摺擦動作を実現することができ、不必要な摺擦を抑制することができる。本実施形態では、制御部20は、第2摺擦時間T2の全体が第1摺擦時間T1に重なるように、第1モードと第2モードとを実行する。更に、本実施形態では、制御部20は、第2摺擦時間T2と第1摺擦時間T1とが同時に開始するように、第1モードと第2モードとを実行する。実行後、制御部20は第1カウンタ及び第2カウンタを、いずれも1にリセットする(ステップS24)。一方、制御部20は、第1カウンタが2500を超えていないと判断した場合は(ステップS22のNO)、第1カウンタを1アップする(ステップS25)。
制御部20は、第1カウンタに基づいた動作処理が終了すると(ステップS24、ステップS25)、第2カウンタに基づいた動作処理を開始する。制御部20は、加圧ローラ32の通紙カウンタである第2カウンタが3500を超えたか否かを判断する(ステップS26)。尚、第2カウンタは、定着ニップ部Nを通過するシートが普通紙であれば実際に通紙された通紙枚数と同じに設定し、厚紙であれば実際に通紙された枚数に1.75を掛けた通紙相当枚数に設定している。
制御部20は、第2カウンタが3500を超えたと判断した場合は(ステップS26のYES)、第2摺擦装置52を駆動して第2摺擦ローラ55により加圧ローラ32への摺擦動作(即ち、第2モード)を60秒間実行し、離間する。ここでは、第2モードにて加圧ローラ32を摺擦する時間である第3摺擦時間T3を、60秒としている。制御部20は、これと同時に、第1摺擦装置51を駆動して第1摺擦ローラ53により定着ベルト41への摺擦動作(即ち、第1モード)を(第1カウンタ数×60/2500)秒間実行し(ステップS27)、離間する。ここでは、第1モードにて定着ベルト41を摺擦する時間である第4摺擦時間T4を、第3摺擦時間T3より短い(第1カウンタ数×60/2500)秒としている。
即ち、制御部20は、第1モード及び第2モードの終了後、定着ニップ部Nを通過した記録材Sの通過枚数(通過相当枚数)が第2閾値である3500枚に達した場合に、第2モードにて加圧ローラ32を第3摺擦時間T3である60秒間摺擦する。同時に、制御部20は、第1モードにて定着ベルト41を第4摺擦時間T4である(第1カウンタ数×60/2500)秒間摺擦する。尚、第2閾値をS2、記録材Sの通過枚数(通過相当枚数)をPとした場合に、第4摺擦時間T4=P/S2×第3摺擦時間T3の関係を満たすように設定している。
これにより、制御部20は、第3摺擦時間T3よりも第4摺擦時間T4の方が短く、かつ、第3摺擦時間T3と第4摺擦時間T4とが少なくとも一部で重なるように、第1モードと第2モードとを実行する。このため、定着ベルト41に必要なだけの摺擦動作を実現することができ、不必要な摺擦を抑制することができる。本実施形態では、制御部20は、第4摺擦時間T4の全体が第3摺擦時間T3に重なるように、第1モードと第2モードとを実行する。更に、本実施形態では、制御部20は、第4摺擦時間T4と第3摺擦時間T3とが同時に開始するように、第1モードと第2モードとを実行する。実行後、制御部20は第1カウンタ及び第2カウンタを、いずれも1にリセットし(ステップS28)、処理を終了する。一方、制御部20は、第2カウンタが3500を超えていないと判断した場合は(ステップS26のNO)、第2カウンタを1アップし(ステップS29)、処理を終了する。
実施例1では、第1坪量の普通紙を使用するものとする。この場合、制御部20は、定着ニップ部Nを通過した記録材Sの通過枚数(通過相当枚数)が第1閾値に達した場合に、第1モードにて定着ベルト41を第1摺擦時間T1摺擦し、第2モードにて加圧ローラ32を第2摺擦時間T2摺擦する。一方、実施例2では、第2坪量の厚紙を使用するものとする。この場合、制御部20は、定着ニップ部Nを通過した記録材Sの通過枚数(通過相当枚数)が第2閾値に達した場合に、第2モードにて加圧ローラ32を第3摺擦時間T3摺擦し、第1モードにて定着ベルト41を第4摺擦時間T4摺擦する。
[実施例1,2と比較例1〜4の結果比較]
図6〜図8に示す各制御フローのそれぞれにおいて、10万枚相当の普通紙を通紙した。図6に示す制御フローによる制御を比較例1、図7に示す制御フローによる制御を比較例3、図8に示す制御フローによる制御を実施例1とした。また、図6〜図8に示す各制御フローのそれぞれにおいて、10万枚相当の厚紙を通紙した。図6に示す制御フローによる制御を比較例2、図7に示す制御フローによる制御を比較例4、図8に示す制御フローによる制御を実施例2とした。
いずれの制御においても、10万枚相当のシートを通紙した際の制御部20におけるカウンタ値の記録結果から、定着ベルト41の摺擦時間と加圧ローラ32の摺擦時間を算出した。また、第1摺擦装置51と第2摺擦装置52との少なくとも一方が動作している時間の合計を、必要ダウンタイムとして算出した。また、比較例1,2で算出された定着ベルト41と加圧ローラ32とを別個に摺擦した場合の定着ベルト41への摺擦時間に対して、余分に摺擦している時間をベルト不要摺擦時間として算出した。更に、比較例1,2で算出された定着ベルト41と加圧ローラ32とを別個に摺擦した場合の加圧ローラ32への摺擦時間に対して、余分に摺擦している時間をローラ不要摺擦時間として算出した。その結果を表3に示す。
Figure 2021185395
表3に示すように、比較例1,2では、第1摺擦装置51と第2摺擦装置52とを別個に動作させているので、必要ダウンタイムは第1摺擦装置51と第2摺擦装置52との各摺擦時間の合計となった。比較例1,2の閾値の中では、比較例2の厚紙通紙時の加圧ローラ32の摺擦をするための第2閾値が最小であるので、比較例1,2の摺擦時間の中では、比較例2の厚紙通紙時の加圧ローラ32の摺擦時間(3000秒)が最も長くなった。
比較例3,4では、厚紙通紙時の加圧ローラ32の摺擦をするための第2閾値を採用しているので、全ての摺擦時間が比較例2の厚紙通紙時の加圧ローラ32の摺擦時間(3000秒)と同じになった。また、第1摺擦装置51と第2摺擦装置52とを同時に動作させているので、必要ダウンタイムは第1摺擦装置51と第2摺擦装置52との各摺擦時間と同じになった。従って、比較例3,4は比較例1,2に比べて、必要ダウンタイムを短縮することができた。ここで、比較例3を比較例1と比べると、定着ベルト41の摺擦時間は600秒長くなり、加圧ローラ32の摺擦時間は1320秒長くなった。また、比較例4を比較例2と比べると、定着ベルト41の摺擦時間は600秒長くなった。従って、比較例3,4は比較例1,2に比べて、不要摺擦時間が長く、定着ベルト41や加圧ローラ32を必要以上に摺擦してしまうことでこれらの寿命を縮めてしまう可能性がある。このように、必要ダウンタイムの短縮と、定着ベルト41や加圧ローラ32の長寿命化を両立することは困難であった。
そこで、実施例1,2では、第1カウンタが第1閾値に達したときは定着ベルト41を通常の時間だけ摺擦すると同時に、加圧ローラ32に必要な時間だけの摺擦を行うようにする。また、第2カウンタが第2閾値に達したときは加圧ローラ32を通常の時間だけ摺擦すると同時に、定着ベルト41に必要な時間だけの摺擦を行うようにする。これにより、定着ベルト41と加圧ローラ32との摺擦を同時に行うことで必要ダウンタイムを短縮できると共に、必要以上の摺擦を避けて定着ベルト41や加圧ローラ32の長寿命化を図ることができる。
即ち、表3に示すように、実施例1,2では、第1摺擦装置51と第2摺擦装置52とを同時に動作させているので、必要ダウンタイムは第1摺擦装置51と第2摺擦装置52との長い方の摺擦時間と同じになった。従って、実施例1,2は比較例1〜4に比べて、必要ダウンタイムを同じか短縮することができた。また、実施例1,2では、カウンタがカウント閾値に達していない場合は必要な分だけしか摺擦しないので、ベルト不要摺擦時間及びローラ不要摺擦時間はいずれも0になった。従って、実施例1,2では、必要ダウンタイムの短縮と、定着ベルト41や加圧ローラ32の長寿命化を両立できることが確認された。
上述したように、本実施形態の定着装置30では、第1摺擦時間T1よりも第2摺擦時間T2の方が短く、かつ、第1摺擦時間T1と第2摺擦時間T2とが少なくとも一部で重なるように、第1モードと第2モードとを実行する。また、第3摺擦時間T3よりも第4摺擦時間T4の方が短く、かつ、第3摺擦時間T3と第4摺擦時間T4とが少なくとも一部で重なるように、第1モードと第2モードとを実行する。即ち、第1摺擦時間T1よりも第2摺擦時間T2の方が短いこと、及び、第3摺擦時間T3よりも第4摺擦時間T4の方が短いことにより、それぞれ長さが同じである場合に比べて、必要以上に摺擦を実行することを回避することができる。また、第1摺擦時間T1と第2摺擦時間T2とが少なくとも一部で重なること、及び、第3摺擦時間T3と第4摺擦時間T4とが少なくとも一部で重なることにより、重ならない場合に比べて必要ダウンタイムを短縮することができる。従って、定着ベルト41及び加圧ローラ32や第1摺擦ローラ53及び第2摺擦ローラ55の長寿命化と、生産性向上と、を両立することができる。
また、本実施形態の定着装置30によれば、制御部20は、第2摺擦時間T2の全体が第1摺擦時間T1に重なり、また、第4摺擦時間T4の全体が第3摺擦時間T3に重なるように、第1モードと第2モードとを実行するようにしている。このため、一部のみが重なる場合に比べて、必要ダウンタイムをより効果的に短縮することができる。
また、本実施形態の定着装置30によれば、制御部20は、第2摺擦時間T2と第1摺擦時間T1とが同時に開始するように、また、第4摺擦時間T4と第3摺擦時間T3とが同時に開始するように、第1モードと第2モードとを実行するようにしている。このため、第1モードと第2モードとを時間差を設けて実行開始する場合に比べて、簡易な制御で摺擦時間の全体を重ねることができる。
尚、上述した本実施形態の定着装置30では、一方のカウント値がカウント閾値に達したら、対応する回転体のリフレッシュードを実行し、それと同時に他方の回転体のリフレッシュモードをカウント値に応じた摺擦時間で実行するようにしている。即ち、制御部20は、第2摺擦時間T2と第1摺擦時間T1とが同時に開始し、また、第4摺擦時間T4と第3摺擦時間T3とが同時に開始する場合について説明したが、これには限られない。カウント閾値に達していない回転体のリフレッシュモードは、先にカウント閾値に達した方の回転体のリフレッシュモードの実行中に一部でも含まれていればよい。このため、例えば、カウント閾値に達していない回転体のリフレッシュモードの開始タイミングは、先にカウント閾値に達した回転体のリフレッシュモードの開始タイミングとずれていても構わない。
また、上述した本実施形態の定着装置30では、普通紙の場合、定着ベルト41側のカウンタが先に第1閾値に到達し、加圧ローラ32側の摺擦動作が連動する場合について説明したが、これには限られない。例えば、普通紙の場合であっても、加圧ローラ32側が先に第2閾値に達して、第2摺擦ローラ55が先に駆動し、第1摺擦ローラ53が連動する構成であってもよい。
また、上述した本実施形態の定着装置30では、1つの定着装置30が摺擦装置を2つ有している場合について説明したが、これには限られない。例えば、1つの定着装置30が3つ以上の摺擦装置を有していても、本発明を適用することができる。あるいは、摺擦装置を有する定着装置が複数に分かれている構成であってもよい。
また、上述した本実施形態の定着装置30では、第1摺擦ローラ53及び第2摺擦ローラ55は、いずれも表面研磨部材である場合について説明したが、これには限られない。第1摺擦ローラ53及び第2摺擦ローラ55は、定着ベルト41及び加圧ローラ32に接離することで研磨や清掃できる摺擦手段であればよく、例えば、清掃ローラや清掃ブラシなどの清掃部材であってもよい。
また、上述した本実施形態の定着装置30では、第1回転体としてベルトを用いる場合について説明したが、これには限られず、第1回転体は例えばローラ形状であってもよい。また、加熱ローラ43を有さずに、加熱ユニット40を加熱する加熱源が加熱ユニット40の外部から第1回転体を加熱する構成であってもよい。
また、上述した本実施形態の定着装置30では、各カウント閾値はいずれも一定の値に設定した場合について説明したが、これには限られず、各カウント閾値は可変であってもよい。
1…画像形成装置、20…制御部、30…定着装置、32…加圧ローラ(第2回転体)、41…定着ベルト(第1回転体)、48…加熱ヒータ(加熱手段)、51…第1摺擦装置、52…第2摺擦装置、53…第1摺擦ローラ(第1摺擦手段)、55…第2摺擦ローラ(第2摺擦手段)、N…定着ニップ部、P…通過枚数、PC,PK,PM,PY…画像形成部、S…記録材、S1…第1閾値、S2…第2閾値、T1…第1摺擦時間、T2…第2摺擦時間、T3…第3摺擦時間、T4…第4摺擦時間

Claims (11)

  1. 画像形成部で形成された未定着のトナー像を記録材に定着する定着装置と、前記定着装置を制御する制御部とを備える画像形成装置であって、
    前記定着装置は、互いに当接して加圧することで定着ニップ部を形成する第1回転体及び第2回転体と、前記第1回転体及び第2回転体の少なくとも一方を加熱可能な加熱手段と、前記第1回転体に摺擦することにより前記第1回転体を摺擦可能な第1摺擦手段を前記第1回転体に対して接離可能な第1摺擦装置と、前記第2回転体に摺擦することにより前記第2回転体を摺擦可能な第2摺擦手段を前記第2回転体に対して接離可能な第2摺擦装置と、を有し、
    前記制御部は、前記第1摺擦装置を動作させて前記第1回転体を摺擦する第1モードと、前記第2摺擦装置を動作させて前記第2回転体を摺擦する第2モードとを、前記定着ニップ部を通過した記録材の通過枚数に応じて実行可能であり、
    前記第1モードにて前記第1回転体を摺擦する時間である第1摺擦時間よりも、前記第2モードにて前記第2回転体を摺擦する時間である第2摺擦時間の方が短く、かつ、前記第1摺擦時間と前記第2摺擦時間とが少なくとも一部で重なるように、前記第1モードと前記第2モードとを実行可能である、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記第2摺擦時間の全体が前記第1摺擦時間に重なるように、前記第1モードと前記第2モードとを実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記第2摺擦時間と前記第1摺擦時間とが同時に開始するように、前記第1モードと前記第2モードとを実行する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記第1モード及び前記第2モードの終了後、前記定着ニップ部を通過した記録材の通過枚数が前記第1回転体に対して予め設定された第1閾値に達した場合に、前記第1モードにて前記第1回転体を前記第1摺擦時間、前記第2モードにて前記第2回転体を前記第2摺擦時間、それぞれ摺擦可能である、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記第1閾値をS1、前記第1摺擦時間をT1、前記通過枚数をP、前記第2摺擦時間をT2とした場合に、T2=P/S1×T1の関係を満たす、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記加熱手段は、前記第1回転体を加熱し、
    前記第1回転体は、無端状の定着ベルトであり、
    前記第2回転体は、ローラである、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記第2モードにて前記第2回転体を摺擦する時間である第3摺擦時間よりも、前記第1モードにて前記第1回転体を摺擦する時間である第4摺擦時間の方が短く、かつ、前記第3摺擦時間と前記第4摺擦時間とが少なくとも一部で重なるように、前記第1モードと前記第2モードとを実行可能である、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記第1モード及び前記第2モードの終了後、前記定着ニップ部を通過した記録材の通過枚数が前記第2回転体に対して予め設定された第2閾値に達した場合に、前記第2モードにて前記第2回転体を前記第3摺擦時間、前記第1モードにて前記第1回転体を前記第4摺擦時間、それぞれ摺擦可能である、
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記定着ニップ部を通過する記録材の坪量が、
    第1坪量である場合は、前記第1モード及び前記第2モードの終了後、前記定着ニップ部を通過した記録材の通過枚数が前記第1回転体に対して予め設定された第1閾値に達した場合に、前記第1モードにて前記第1回転体を前記第1摺擦時間、前記第2モードにて前記第2回転体を前記第2摺擦時間、それぞれ摺擦し、
    前記第1坪量より大きい第2坪量である場合は、
    前記第1モード及び前記第2モードの終了後、前記定着ニップ部を通過した記録材の通過枚数が前記第2回転体に対して予め設定された第2閾値に達した場合に、前記第2モードにて前記第2回転体を前記第3摺擦時間、前記第1モードにて前記第1回転体を前記第4摺擦時間、それぞれ摺擦する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 前記加熱手段は、前記第1回転体を加熱し、
    前記第1回転体は、無端状の定着ベルトであり、
    前記第2回転体は、ローラであり、
    前記第1閾値は、前記第2閾値より小さい、
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、前記第2閾値をS2、前記第3摺擦時間をT3、前記通過枚数をP、前記4摺擦時間をT4とした場合に、T4=P/S2×T3の関係を満たす、
    ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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