JPH08220928A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH08220928A
JPH08220928A JP7046319A JP4631995A JPH08220928A JP H08220928 A JPH08220928 A JP H08220928A JP 7046319 A JP7046319 A JP 7046319A JP 4631995 A JP4631995 A JP 4631995A JP H08220928 A JPH08220928 A JP H08220928A
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JP
Japan
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fixing
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recording paper
image forming
temperature
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JP7046319A
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English (en)
Inventor
Yasuhisa Kato
泰久 加藤
Genichi Yasui
元一 安井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 未定着トナーを記録紙上に熱溶融定着させる
定着装置に於いて、紙サイズ、紙厚、表面性に応じて定
着条件を変えることにより、長尺記録紙を通紙する際の
定着温度の落ち込みに起因した画質の低下等を防止する
ことができる画像形成装置を提供する。 【構成】 記録紙上に感光体上のトナー像を転写する画
像形成部と、外周面で互いに圧接しながら回転する加熱
ローラ及び加圧ローラの圧接部に該未定着トナー像を保
持した該記録紙を通過させることにより該未定着トナー
像を該記録紙上に定着させる定着装置と、該定着装置の
定着条件を制御する制御部とを備えると共に、任意サイ
ズの長尺記録紙を通紙可能な画像形成装置において、上
記制御部は、上記長尺記録紙の長さ、紙厚、表面性に応
じて定着条件を変更することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、プリンタ、ファ
クシミリ装置等のように電子写真式の画像形成部を備え
た画像形成装置に用いられる定着装置の改良に関し、特
に未定着トナーを記録紙上に熱溶融定着させる定着装置
に於いて、長尺記録紙を通紙する際の定着温度の落ち込
みに起因した画質の低下等を防止する様にした画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成部を備えた複写
機、プリンタ、ファクシミリ装置等々の画像形成装置で
は、原稿反射光等の光学的な画像情報を予め一様に帯電
した感光体上に照射することによって得た静電潜像に、
現像装置からトナーを供給して可視像化し、このトナー
像をレジストローラにより給紙された記録紙上に転写し
た後で定着装置に通紙して熱定着を行っている。この定
着装置は、内部にヒータを備えた加熱ローラと、この加
熱ローラの外周面に圧接する加圧ローラを有し、両ロー
ラ間を通過する転写済み記録紙を加圧しながら加熱する
ことにより、トナー像の定着を行っている。ところで、
近年、デジタル複写機能と、ファクシミリ機能を併有し
た複合機が開発されており、この複合機によれば不定形
サイズ原稿のファクシミリ通信及びコピーのやり取りが
可能となっている。特に、テレビ制作会社等で使用して
いるテレビ番組表や、パーティ、祝賀、葬儀用等の為に
生花店等から出荷される生花(せいか)に付される名札
の如き長尺原稿を用いた通信、コピーの需要が増大して
いる。生花の名札は、生花店によって紙サイズ、紙厚、
表面性が異なり、しかもその種類は非常に多岐にわたっ
ている。名札を作成する場合は、文字出力センター等に
より作成された毛筆原稿を、受信相手である生花店がフ
ァクシミリ機能を備えた複写機により受信した上で、様
々なサイズ、紙厚、表面性状を有した記録紙上に出力す
ることによって作成することが多い。この場合、記録紙
として長尺紙、厚紙、定着性の悪い紙等が種々使用され
る為、定形サイズの普通記録紙上に画像形成する場合と
は異なり、加熱ローラの温度の落ち込みが発生し易く、
その結果定着不良が発生し易かった。換言すれば、多種
多様に渡る生花の名札を複写により作成する場合には、
通常の定形サイズコピーと同一定着条件で定着性を満足
させることは非常に困難であった。
【0003】
【発明の目的】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、未定着トナーを記録紙上に熱溶融定着させる定着装
置に於いて、紙サイズ、紙厚、表面性に応じて定着条件
を変えることにより、長尺記録紙を通紙する際の定着温
度の落ち込みに起因した画質の低下等を防止することが
できる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0004】
【発明の構成】上記目的を達成するため、請求項1記載
の発明は、記録紙上に感光体上のトナー像を転写する画
像形成部と、外周面で互いに圧接しながら回転する加熱
ローラ及び加圧ローラの圧接部に該未定着トナー像を保
持した該記録紙を通過させることにより該未定着トナー
像を該記録紙上に定着させる定着装置と、該定着装置の
定着条件を制御する制御部とを備えると共に、任意サイ
ズの長尺記録紙を通紙可能な画像形成装置において、上
記制御部は、上記長尺記録紙の長さ、紙厚、表面性に応
じて定着条件を変更することを特徴とする。請求項2記
載の発明では、上記定着条件は、定着制御温度、ニップ
幅、記録紙搬送速度のいずれか一つ以上であることを特
徴とする。請求項3記載の発明では、2枚以上の上記長
尺紙を通紙する際には、長尺紙の長さ、紙厚、表面性に
応じて、搬送する記録紙間隔を変更することを特徴とす
る。
【0005】請求項4記載の発明では、上記長尺紙の長
さ、紙厚、表面性に応じて定着温度制御方法を変更する
ことを特徴とする。請求項5記載の発明では、上記定着
温度制御方法に、位相制御方法が含まれることを特徴と
する。請求項6記載の発明では、上記記録紙の紙厚、表
面性の値の入力は、操作部に設けたキー等によるマニュ
アル操作により実施可能であることを特徴とする。請求
項7記載の発明では、上記制御部は、上記紙厚を、上記
画像形成部に設けたレジストローラに上記長尺紙が進入
する際の、レジストローラトルク変動値に基づいて判定
することを特徴とする。請求項8記載の発明では、上記
制御部は、上記表面性を、記録紙搬送経路に設けた反射
型フォトセンサにより検知した結果に基づいて判定する
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】以上の様に本発明の定着装置に於いては、記録
紙として長尺紙(例えば600mm以上)を使用する場
合に、その長さ、紙厚、表面性をマニュアル入力、或は
自動検知することにより、得られた値に基づいて最適の
定着品質を得られるように定着条件(温度制御方法、ニ
ップ幅、搬送速度)を変更するようにしたので、常に良
好な画像を得ることができる。また、リピート枚数に応
じて搬送する紙間隔を変更するので、多枚数コピー時に
おいても良好な出力画像を得ることができる。即ち、請
求項1記載の発明では、長尺紙、紙厚の厚い紙、表面性
の悪い紙を記録紙として用いる場合でも常に良好な定着
性を得ることができる。請求項2記載の発明では、上記
定着条件は、定着制御温度、ニップ幅、記録紙搬送速度
のいずれか一つ以上としたので、定着制御温度を主要な
定着条件とすると共に、必要に応じて他の定着条件も使
用するようにしたので、既存の画像形成装置に大幅な解
像を加えることなく目的を達成できる。
【0007】請求項3記載の発明では長尺紙の通紙時に
低下した加圧ローラの温度が回復するまで待機した上で
後続の長尺記録紙を通紙することが可能となり、リピー
トコピー時においても定着品質を維持することができ
る。請求項4記載の発明では、上記長尺紙の長さ、紙
厚、表面性に応じて定着温度制御方法を変更するように
したので、請求項2の場合と同様の効果を得ることがで
きる。請求項5記載の発明では、上記定着温度制御方法
に、位相制御方法を含めたので、従来のON−OFF制
御だけによった場合の部分的な定着性の悪化を防止し
て、定着性を安定させることができる。請求項6、請求
項7、請求項8記載の発明では、記録紙側の条件に応じ
て的確な定着温度等の定着条件を選定することができ
る。
【0008】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例
を詳細に説明する。図1は本発明の定着装置の一実施例
の構成を示す説明図である。この定着装置は、内部にヒ
ータ3を有した加熱ローラ1と、加熱ローラ1と圧接す
る加圧ローラ2と、加熱ローラ1の表面温度を検知する
サーミスタ4と、加熱ローラ1の表面に付着した記録紙
を剥離する為の分離爪5と、入口側で未定着トナーを保
持した記録紙を案内するガイド6と、出口ガイド7と、
排紙コロ8等を有する。また、9は温度ヒューズ、10
は加圧レバー、11は加圧スプリング、12はクリーニ
ングローラである。加熱ローラ1は例えばアルミ製のジ
ャーナル部の表面にフッ素樹脂加工を施したものであ
り、フッ素樹脂としては、PFA、PTFA等を用い
る。ヒータ3と外側面との間には断熱ブッシュ1aが介
在している。ヒータ3の発熱温度はサーミスタ4により
検知された加熱ローラの表面温度に基づいて、マイコン
等の図示しない制御部(CPU、ROM、RAM、I/
Oポート、データバス等)が通電量等を制御することに
より調整される。
【0009】図1の定着装置の右側に位置する図示しな
い画像形成部(感光体、帯電部、光書き込み部、現像
部、転写部等)の転写部にてトナー像の転写を受けた記
録紙は、図示しない搬送ローラ、ベルト等の搬送手段に
よって定着装置入口に送り込まれ、加熱ローラ1、加圧
ローラ2の圧接部(ニップ部)を通過する際に所定の熱
・圧力を受けて未定着トナー像は記録紙上に転写され
る。記録紙は給紙部から一枚づつ画像形成装置内の搬送
経路内に供給されるが、転写部への供給に当たっては、
転写位置の直前に配置された図示しないレジストローラ
対のニップ部に記録紙先端部を当接させた状態で一旦待
機し、感光体上のトナー像先端部の移動とタイミングを
合わせてレジストローラ対を駆動することにより、記録
紙を転写部に供給する。
【0010】サーミスタ4が加熱ローラの表面温度を検
知し、制御部が該検知信号に基づいてヒータの発熱量を
制御することにより、加熱ローラは所定の温度に制御さ
れる。又、加圧ローラ2は加圧レバー10と加圧スプリ
ング11によって加熱ローラ1に圧接すると同時に連れ
回りする。両ローラ1、2間のニップ部で定着を受けた
記録紙は、加熱ローラの外周に摺接する分離爪5、ガイ
ド板7、排紙コロ8により搬送され、次工程へ送られ
る。
【0011】上述のように本発明では、サイズ、紙厚、
表面性が種々に異なる記録紙に画像形成する際に生じ易
い定着不良を防止するために、上記定着装置及び制御部
を備えた画像形成装置において、長尺記録紙の長さ、紙
厚、表面性に応じて定着条件を変更するようにしてい
る。定着性を向上させる為に変更することが必要な定着
条件としては、定着制御温度、ローラ1、2同志のニッ
プ幅(圧接幅)、搬送速度、記録紙間の搬送間隔を挙げ
ることができるが、いずれか一つの条件を変更すれば、
定着性を高める効果を発揮することができることが実験
により判明している。そして、最も容易かつ低コストに
変更可能な定着条件は、加熱ローラ1等に内蔵したヒー
タ3の制御温度である。ニップ幅の変更には、例えば偏
心カム、ソレノイド等の部品の付加が必要であり、搬送
速度の変更にはプロセス条件を変更する必要があり、い
ずれも既存の機構、制御条件に大幅な変更を加える必要
が生じる。ただし、制御温度の変更のみで対応できない
場合には、ニップ幅、搬送速度、記録紙間の搬送間隔の
うちのいずれかの条件を変更すれば良い。
【0012】なお、制御温度の変更による定着性の向上
とは、記録紙の長尺、厚紙、表面性(粗か否か)が、定
型サイズのコピーを行う際の定着条件では間に合わない
場合に、定着温度を高めて印加エネルギーを増大させる
ことによりトナーの定着性を高めることを意味する。ま
た、ニップ幅の変更による定着性の向上とは、図1の実
施例の場合では加圧ローラ2の加熱ローラ1に対する加
圧力を可変にして圧接幅を調整可能とし、加熱及び加圧
ローラとの圧接幅を広くすることにより印加エネルギー
を高めてトナーの定着性を高めることを意味する。更
に、搬送速度の向上による定着性の向上とは、搬送速度
を減速することにより、両ローラと記録紙との接触時間
を高めて印加エネルギーを増大させることにより定着性
を高めることである。また、記録紙間の搬送間隔を長く
することにより、加熱ローラ、加圧ローラに蓄熱する余
裕を与えて、良好な定着を行うことが可能となる。
【0013】また、長尺紙を記録紙としてコピーを行う
場合の大半は、連続通紙ではなく一枚だけの通紙である
が、2枚以上の長尺紙を連続通紙を行う場合もある。長
尺紙を定型サイズ記録紙と同一の紙間隔で連続通紙する
場合には、記録紙により奪われる加熱、加圧両ローラの
熱量が多くなるので、加熱ローラ1、加圧ローラ2の温
度が落ち込み、定着不良が発生する。そこで本発明で
は、長尺紙の長さ(搬送方向長さ)に応じて2枚目以降
に定着装置の送り込まれる記録紙の進入タイミングを遅
らせるようにしている。すなわち、2枚目以降の記録紙
の搬送間隔を加熱、加圧ローラ1、2が所定の有効定着
温度に復帰するのに要する時間以上の間隔に設定するこ
とにより常に十分な温度で定着を行うことが可能とな
る。
【0014】次に、従来の画像形成装置の定着装置にお
ける温度制御方法は、ON−OFF制御方法である。O
N−OFF制御方法とは、サーミスタ4の検知温度が所
定温度以下に低下した時にヒータ3に通電し、所定温度
以上になった時にヒータの通電をOFFする制御方法で
ある。このようなON−OFF制御を受ける定着装置は
一定のサイクルと温度幅でリップルを有する為、厚紙
や、表面性の悪い記録紙がヒータOFF時にニップ部を
通過すると、OFF時にニップ部と接していた記録紙部
分の定着性が悪くなる。
【0015】図2はON−OFF制御を行う定着装置に
長尺紙を通紙した時の加熱ローラと加圧ローラの温度曲
線を示す図であり、このグラフは90K紙相当の長尺紙
(297×1200mm)を定着装置に通紙した場合
の、加熱ローラ、加圧ローラの温度変化を示したもので
ある。加熱ローラは180℃近傍でON−OFF制御さ
れるが、ヒータを備えない加圧ローラは記録紙により一
方的に熱を奪われるため、紙先端部が進入した時には1
40度程度であったものが、記録紙の後端部が通過した
時には100℃まで低下する。定着品質に於ては、加熱
ローラ温度が重要であることは言うまでもないが、記録
紙の裏面を加圧する加熱ローラの温度も十分に高くない
と定着が良好に行われない為、重要である。
【0016】これに対して、本発明では、長尺紙の長
さ、紙厚、表面性に応じて定着温度制御方法を変更する
ように制御し、しかもこの定着温度制御方法に、位相制
御方法が含まれることを特徴としている。この位相制御
方法とは、ヒータへのデューティを決めた上で常に通電
を行う制御方法であるため、ON−OFF制御方法の場
合のように温度リップルがなく、常に定着ローラ温度を
一定に制御することができる。ただし、電源事情の悪い
地域では、電源となる交流の周波数を読み取り切れず、
制御が困難化する場合もある為、ON−OFF制御を主
流とすることが行われているが、現在の日本国内ではこ
のような不具合はまずないので、位相制御を採用するこ
とが可能である。
【0017】図3はON−OFF制御と位相制御の比較
例であり、加熱ローラ温度の変化を示している。このグ
ラフも90K相当の長尺紙(297×1200mm)を
通紙した時の加熱、加圧ローラの温度変化を示してお
り、図2の場合と同様に加圧ローラの温度は紙の先端か
ら後端に向かうに従って徐々に低下して行く。このた
め、ON−OFF制御のOFF時に通過した長尺紙の部
分は斜線で示すように定着不良となる。しかし、位相制
御においては温度リップルがなく制御温度が常に一定で
ある為、十分な定着性を維持することができる。本実施
例では、長尺紙のサイズ、紙厚、表面性に応じて、定着
温度制御方法をON−OFF制御方法から、位相制御方
法へ切り替えることにより、定着性を更に向上できる。
【0018】図4は長尺紙の長さと厚さの差による定着
性の違いを示す図であり、この図に示すように長尺紙の
長さにより加圧ローラ温度の落ち込みが影響して定着性
を悪化させる事態を防止する為には、加熱ローラ温度を
加熱ローラ温度の低下分をカバーするに余りある程度に
上昇させる必要がある。また、紙厚が厚い場合にも同様
に加熱ローラの温度を上げない限り良好な定着性を得る
ことが難しいことがわかる。
【0019】なお、上記記録紙の紙厚、表面性の値の入
力は、操作部に設けたキー等によるマニュアル操作によ
り実施可能である。また、次に述べるように長尺紙のサ
イズ、紙厚、表面性を夫々自動的に検知し、検知した結
果に基づいて制御部が上記定着条件を制御して定着性を
高めるようにしてもよい。まず、長尺紙の長さは、ファ
クシミリ機能付き複写機に送信されてきた場合には、受
信したデータ中から長尺紙の長さに関するデータを読み
取ればよいので容易である。また、複写機として長尺記
録紙上に画像形成する場合には、長尺コピーモードを有
するので、複写開始前に紙サイズをマニュアル入力すれ
ば良く、これも容易である。
【0020】自動検知する際に問題となるのは、紙厚と
表面性であるが、オペレータが使用する長尺記録紙をセ
ットする場合等、記録紙の紙厚、表面性を確認可能な場
合には、厚紙であるか、表面性の悪い紙であるか等を容
易に判断できるので、操作部に厚紙モードキー、表面性
の悪い記録紙用のキー等を設けておけば、これらのキー
を操作するだけで定着条件が自動設定されることとな
り、設定は極めて容易となる。
【0021】しかし、設定し忘れた場合や、上記各機能
を知らないオペレータが長尺記録紙をセットした場合に
は、定着性の悪化を防止する為に、紙サイズ、紙厚、表
面性を夫々自動的に検知して検知結果に応じて定着条件
を制御することが必要となる。紙サイズは、搬送経路の
適所に設けた通過センサ等によって検知した記録紙の先
端と後端の通過タイミングと、搬送速度(パルスモータ
のパルス数等)に基づいて判定可能である。紙厚に関し
ては、転写位置への給紙時に記録紙の供給タイミングを
決定するレジストローラにトルク変換器を設け、記録紙
の先端部がレジストローラに進入する時のトルク変動値
を読取り、この値に基づいて紙厚を判定すれば良い。同
様に記録紙の表面性は、給紙部等に反射型フォトセンサ
等を設け、反射光に基づいて表面性を判定することがで
きる。
【0022】次に、図5(a) 及び(b) は連続通紙時の加
熱、加圧ローラの温度状態を示す図であり、(a) は従来
の温度制御方法であり、(b) は本発明により加圧ローラ
温度の上昇を待って後続記録紙を通紙させる場合の温度
制御方法を示している。図2及び図3のグラフに示した
定着性データから明らかなように、一枚目の長尺紙が両
ローラ1、2のニップ部を通過した直後、2枚目の通紙
を行うと(通常、紙間の通紙間隔は100〜150m
m,1sec以下)、加圧ローラの温度はほとんど復帰
しないため、2枚目通紙中に加圧ローラ温度は更に低下
し、定着性が更に悪化する(図5(a) )。これに対して
本実施例では(b) に示すように一枚目通紙終了後に、加
熱ローラからの加熱により加圧ローラの温度が所定温度
まで復帰するまで待機するように制御することにより、
一枚目と同様の定着性を得ることが可能となる。なお、
この場合の通紙間隔は、従来の約3倍程度となる。しか
し、上述のように長尺紙は連続通紙することが少なく、
また連続通紙する場合もコピー枚数は比較的少ないこと
が多い為、問題はない。なお、図5(a) (b) では加熱ロ
ーラ温度をON−OFF制御している場合を示したが、
上記位相制御の場合に於ても通紙間隔を長くすることに
より、定着性を向上することができる。
【0023】次に、図6は本発明のファクシミリ機能を
備えた画像形成装置において、長尺原稿のデータを受信
した場合の制御手順を示すフローチャートであり、長尺
モードで受信した場合には、紙の長さが600mmより
長いか否かを判定し、長い場合には厚紙か否かを判定
し、厚紙である場合には195℃の定着温度にして定着
を行う(ステップ1〜4)。ステップ1において長尺モ
ードでない場合には185℃の定着温度で定着を行う。
ステップ2において紙長さが600mm以下である場合
にも185℃で定着する。ステップ3において厚紙でな
いが表面性が粗である場合には定着温度を195℃にし
て定着する(ステップ5、4)。ステップ5において紙
表面が粗でない場合には定着温度を190℃にして定着
を行う。なお、ここで示した温度の例は一例に過ぎな
い。
【0024】
【発明の効果】以上の様に本発明の定着装置に於いて
は、記録紙として長尺紙(例えば600mm以上)を使
用する場合に、その長さ、紙厚、表面性をマニュアル入
力、或は自動検知することにより、得られた値に基づい
て最適の定着品質を得られるように定着条件(温度制御
方法、ニップ幅、搬送速度)を変更するようにしたの
で、常に良好な画像を得ることができる。また、リピー
ト枚数に応じて搬送する紙間隔を変更するので、多枚数
コピー時においても良好な出力画像を得ることができ
る。
【0025】即ち、請求項1記載の発明では、加熱ロー
ラ1及び加圧ローラ2の圧接部に該未定着トナー像を保
持した記録紙を通過させることにより未定着トナー像を
記録紙上に定着させる定着装置と、該定着装置の定着条
件を制御する制御部とを備えると共に、任意サイズの長
尺記録紙を通紙可能な画像形成装置において、制御部
は、長尺記録紙の長さ、紙厚、表面性に応じて定着条件
を変更するようにしたので、長尺紙、紙厚の厚い紙、表
面性の悪い紙を記録紙として用いる場合でも常に良好な
定着性を得ることができる。
【0026】請求項2記載の発明では、上記定着条件
は、定着制御温度、ニップ幅、記録紙搬送速度のいずれ
か一つ以上としたので、定着制御温度を主要な定着条件
とすると共に、必要に応じて他の定着条件も使用するよ
うにしたので、既存の画像形成装置に大幅な解像を加え
ることなく目的を達成できる。
【0027】請求項3記載の発明では2枚以上の上記長
尺紙を通紙する際には、長尺紙の長さ、紙厚、表面性に
応じて、搬送する記録紙間隔を変更するようにしたの
で、長尺紙の通紙時に低下した加圧ローラの温度が回復
するまで待機した上で後続の長尺記録紙を通紙すること
が可能となり、リピートコピー時においても定着品質を
維持することができる。請求項4記載の発明では、上記
長尺紙の長さ、紙厚、表面性に応じて定着温度制御方法
を変更するようにしたので、請求項2の場合と同様の効
果を得ることができる。
【0028】請求項5記載の発明では、上記定着温度制
御方法に、位相制御方法を含めたので、従来のON−O
FF制御だけによった場合の部分的な定着性の悪化を防
止して、定着性を安定させることができる。請求項6上
記記録紙の紙厚、表面性の値の入力は、操作部に設けた
キー等によるマニュアル操作により実施可能であり、ま
た請求項7では上記制御部は、上記紙厚を、上記画像形
成部に設けたレジストローラに上記長尺紙が進入する際
の、レジストローラトルク変動値に基づいて判定し、請
求項8では上記制御部は、上記表面性を、記録紙搬送経
路に設けた反射型フォトセンサにより検知した結果に基
づいて判定するので、記録紙側の条件に応じて的確な定
着温度等の定着条件を選定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の定着装置の構成説明図。
【図2】ON−OFF制御を行う定着装置に長尺紙を通
紙した時の加熱ローラと加圧ローラの温度曲線を示す
図。
【図3】ON−OFF制御と位相制御の比較例であり、
加熱ローラ温度の変化を示した図。
【図4】長尺紙の長さと厚さの差による定着性の違いを
示す図。
【図5】(a) 及び(b) は連続通紙時の加熱、加圧ローラ
の温度状態を示す図。
【図6】本発明のファクシミリ機能を備えた画像形成装
置において、長尺原稿のデータを受信した場合の制御手
順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 加熱ローラ、2 加圧ローラ、3 ヒータ、4 サ
ーミスタ、5 分離爪、6 ガイド、7 ガイド、8
排紙コロ、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/00 303 G03G 15/00 303 510 510

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙上に感光体上のトナー像を転写す
    る画像形成部と、外周面で互いに圧接しながら回転する
    加熱ローラ及び加圧ローラの圧接部に該未定着トナー像
    を保持した該記録紙を通過させることにより該未定着ト
    ナー像を該記録紙上に定着させる定着装置と、該定着装
    置の定着条件を制御する制御部とを備えると共に、任意
    サイズの長尺記録紙を通紙可能な画像形成装置におい
    て、 上記制御部は、上記長尺記録紙の長さ、紙厚、表面性に
    応じて定着条件を変更することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 上記定着条件は、定着制御温度、ニップ
    幅、記録紙搬送速度のいずれか一つ以上であることを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 2枚以上の上記長尺紙を通紙する際に
    は、長尺紙の長さ、紙厚、表面性に応じて、搬送する記
    録紙間隔を変更することを特徴とする請求項1又は2記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記長尺紙の長さ、紙厚、表面性に応じ
    て定着温度制御方法を変更することを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記定着温度制御方法に、位相制御方法
    が含まれることを特徴とする請求項4記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 上記記録紙の紙厚、表面性の値の入力
    は、操作部に設けたキー等によるマニュアル操作により
    実施可能であることを特徴とする請求項1、2、3、4
    又は5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 上記制御部は、上記紙厚を、上記画像形
    成部に設けたレジストローラに上記長尺紙が進入する際
    の、レジストローラトルク変動値に基づいて判定するこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 上記制御部は、上記表面性を、記録紙搬
    送経路に設けた反射型フォトセンサにより検知した結果
    に基づいて判定することを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6又は7記載の画像形成装置。
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