JP4978921B2 - 受光素子の作製方法 - Google Patents

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Description

本発明は、III族窒化物を用いた受光素子およびその作製方法に関する。
III族窒化物半導体は、ワイドバンドギャップを有しバンド間遷移が直接遷移型であることから、短波長領域(青〜紫〜紫外)に受光領域を有する受光素子の構成材料として好適である。
III族窒化物を用いた受光素子は、サファイアやSiCなどの単結晶基材の上にAlNエピタキシャル膜を形成してなるいわゆるテンプレート基板(エピタキシャル基板等とも称する)上に、III族窒化物エピタキシャル膜によって下地層および受光素子として機能する機能層を形成することによって作製するのが一般的である。
例えば、係るテンプレート基板上に高温条件下でGaNからなる中間層を形成した上で、受光素子として機能する機能層をAlGaNによって形成することによって、紫外領域に受光領域を有する受光素子を形成する技術もすでに公知である(例えば、非特許文献1参照)。
"Reduction of threading dislocations in AlGaN layers grown on AlN/sapphire templates using high-temparature GaN interlayer", H.Jiang, T.Egawa, M.Hao, and Y.Liu, Applied Physics Letter, 87, 241911, (2005).
非特許文献1に開示されている受光素子においては、上述のようにGaNからなる中間層が介在させることによって、機能層における転位の低減が実現されている。しかしながら、係るGaN層は紫外光を吸収してしまうために、テンプレート基板として該紫外光に対して透明な素材のものを用いたとしても、テンプレート側から入射する光に対しての受光能力が制限されてしまうという問題がある。
また、受光波長を短くしようとすればするほど、機能層をAlリッチな組成のAlGaNにて形成する必要があるが、中間層であるGaNとの組成差が大きくなるために、バファ層における組成変化を急激なものとする必要が生じる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、紫外領域に受光領域を有し、機能層の転位が低減されてなるとともに、受光効率に優れた受光素子およびこれを作製する方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項の発明は、サファイア上にAlNエピタキシャル膜を形成してなるテンプレート基板を用いて受光素子を作製する方法であって、前記テンプレート基板の上に下端層と傾斜組成層と上端層をこの順に積層形成することで下地層を形成する下地層形成工程と、AlxGa1-xN(0≦x≦1)なる組成を有し、300nm以下の波長範囲に透過域を有する第1のIII族窒化物を用いて、前記下地層の上にn型導電層とアンドープ層とをこの順に積層形成することで、受光素子として機能する機能層を形成する機能層形成工程と、を備え、前記下地層形成工程においては、前記テンプレート基板を900℃以上1100℃以下である第1形成温度に加熱した状態で前記下端層をAlyGa1-yN(x<y≦1)なる組成を有する第2のIII族窒化物によって形成し、引き続き1100℃以上1280℃以下であり前記第1形成温度よりも高い第2形成温度にまで前記テンプレート基板を昇温したうえで、前記傾斜組成層をAlzGa1-zN(x≦z≦y)なる組成式にて表現される第3のIII族窒化物からなり、前記下端層との界面近傍から前記上端層との界面近傍に向けてzの値がからに漸次に低下するように形成し、かつ、前記第2形成温度にて前記上端層を前記第1のIII族窒化物と略同一の組成を有するように形成し、前記下地層形成工程に連続して、前記第2形成温度を維持して前記機能層形成工程を行う、ことを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項に記載の受光素子の作製方法であって、前記下端層がAlNからなる、ことを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項1または請求項に記載の受光素子の作製方法であって、前記第1のIII族窒化物において0.4≦x≦1である、ことを特徴とする。
請求項1ないし請求項の発明によれば、300nm以下の波長範囲に受光領域を有する受光素子であって、機能層における転位が従来よりも低減されてなり、受光効率の優れた受光素子が作製できる。特に、機能層におけるAlの混晶比が高い場合ほど、高い転位低減効果を得ることができる。
<受光素子の構成>
図1は、本実施の形態に係る作製方法によって作成される受光素子の一例としての、受光素子10の構成を模式的に示すための図である。受光素子は、特定波長領域の光のエネルギーを電気的エネルギーに変換する光電変換素子であるが、本実施の形態に係る受光素子10は、特に、紫外光領域の光を主たる受光対象とするよう構成されてなる紫外光受光素子である。
受光素子10は、数百μm程度の厚みのサファイア単結晶からなる基材1aの上に数ミクロン程度の厚みのAlN層1bがエピタキシャル形成されてなるテンプレート基板1の上に、後述する所定のIII族窒化物によって、下地層2と、受光素子として実質的に機能する機能層3とが積層形成された積層構造を有する。また、機能層3の上面には、アノード電極4が形成されてなる。一方、機能層3の一部はエッチング等によって露出させられてなり、その露出面にはカソード電極5が形成されてなる。なお、図1には、下地層2および機能層3を構成するIII族窒化物におけるAlの混晶比(全III族元素中のモル比)を併せて示している。
機能層3は、n型導電層3aと、アンドープ層3bとの二層構造を有してなる。n型導電層3aと、アンドープ層3bとはいずれも、AlxGa1-xN(0≦x≦1)なる組成を有し、300nm以下の波長範囲に透過域を有するIII族窒化物を用いて構成されてなる。より好ましくは、280nm以下の波長範囲に透過域を有するIII族窒化物を用いて構成されてなる。一般には、Alの混晶比の値がxが大きいIII族窒化物ほど、紫外光の波長領域を受光波長領域とする受光素子の形成により好適であるとされる。例えば、0.4≦x≦1であるのがその好適な一例である。また、n型導電層3aには、n型のドーパントとして作用する元素、例えばSiがドープされてなる。Siの場合であれば、1018/cm3〜1020/cm3の濃度となるようにドープされるのがその好適な一例である。
n型導電層3aは、0.5μm〜10μm程度の厚みに形成されるのがその好適な一例である。また、アンドープ層3bは、0.1μm〜2μm程度の厚みに形成されるのがその好適な一例である。
下地層2は、結晶品質の良好な機能層3の形成を実現すべく、テンプレート基板1と機能層3との間に設けられる。従って、下地層2を好適に形成することで、機能層3の結晶品質はより高められることになる。下地層2は、下端層2aと傾斜組成層2bと上端層2cとの三層構造を有してなる。
下端層2aは、図1に示すように、テンプレート基板1の上にAlyGa1-yN(x<y≦1)なる組成を有するIII族窒化物によって数十nm程度の厚みに形成される。すなわち、下端層2aは、機能層3よりもAlリッチなIII族窒化物にて形成される。好ましくは、下端層2aは、AlNにて形成される。
上端層2cは、図1に示すように、その上に形成される機能層と略同一の組成のIII族窒化物によって、すなわち、AlxGa1-xN(0≦x≦1)なる組成のIII族窒化物によって、数百nm程度の厚みに形成される。
傾斜組成層2bは、これら下端層2aと上端層2cとの間に形成されるが、図1に示すように、下端層2aとの近傍では下端層2aと略同一の組成となるように、かつ上端層2cとの近傍では上端層2cと略同一の組成となるように、さらにはそのあいだではAlの混晶比が漸次に減少していくように形成される。すなわち、傾斜組成を有するように形成される。なお、図1においては係るAlの混晶比が一次関数的に変化するような態様を示しているが、傾斜組成の態様はこれに限られず、曲線的な変化であってもよい。
傾斜組成層2bは、少なくとも50nm以上の厚みに形成されるのが好ましい。さらには、100nm以上の厚みに形成されるのがより好ましい。係る場合、機能層3における転位の低減が実現される。図2は、その一例として示す、傾斜組成層2bの膜厚を代えつつ、下端層2aをAlNによって形成温度1000℃として形成し、傾斜組成層2b、上端層2c、および機能層3をAl0.4Ga0.6Nによって形成温度を1200℃として形成した場合の、すなわち、x=0.4、y=1.0の場合の、傾斜組成層2bの膜厚と機能層3の転位密度との関係を示す図である。厚みが50nm以上の場合、転位密度が5×10-8/cm3以下という低転位の機能層3が実現される。また、100nm以上の場合には、2×10-8/cm3以下という、さらに低転位の機能層3が実現される。
なお、受光素子の受光感度を決定する重要な特性の1つに暗電流密度がある。暗電流密度が小さいほど、受光素子の受光感度は高いといえるが、暗電流密度は機能層3の転位密度の増加に伴い増加する関係にある。従って、機能層3の低転位密度化は、高感度な受光素子を得る上で極めて重要である。
受光素子10は、以上のような層構成を有することによって、300nm以下の波長領域に透過域を有する物質のみによって構成されることになるので、係る波長領域の光に対する受光効率が優れているといえる。
アノード電極4は、例えばNi/Au合金により、機能層3との間でショットキー接合を有するように形成されてなる。
カソード電極5は、例えばNi/Au合金とTi/Al合金とにより、機能層3との間でオーミック接合を有するように形成されてなる。
<受光素子の作製方法>
次に、本実施の形態において、上述のような構成を有する受光素子10を作製する方法について説明する。図3は、テンプレート基板1の上に、下地層2と機能層3を形成する成膜処理に係る処理の流れを示す図である。
まず、テンプレート基板1を用意し、公知のMOCVD装置に保持した状態で(ステップS1)、第1形成温度にまでテンプレート基板1を加熱する(ステップS2)。第1形成温度にまで達すると、TMA(トリメチルアルミニウム)、TMG(トリメチルガリウム)、およびNH3を所定のキャリアガスとともに所定の流量・圧力条件にて供給することによって、AlyGa1-yNなる組成の下端層2aを所定の厚みに形成する(ステップS3)。第1形成温度については後述する。
下端層2aが形成されると、いったんガスの供給を停止し、第1形成温度よりも高い温度である第2形成温度にまでテンプレート基板1を加熱する(ステップS4)。第2形成温度にまで達すると、上述のガスを用いて傾斜組成層2bを所定の厚みに形成する(ステップS5)。第2形成温度については後述する。
傾斜組成層2bの形成については、その開始時には、下端層2aと同一の条件でガス供給を行うが、それぞれのガス流量を漸次に変化させることによって、傾斜組成が実現されるようにする。そして、ガスの供給条件が、この後に形成する機能層3と略同一のAlxGa1-xNなる組成と略同一のIII族窒化物が形成される条件に達した時点で、ガス流量を固定し、引き続いて、その成長条件を維持したまま、上端層2cを所定の厚みに形成する(ステップS6)。
上端層2cを形成後、さらにその成長条件を維持したまま、さらにシランガスをキャリアガスともども供給することによって、上端層2cの形成に連続して、n型のドーパントとしてSiがドープされたn型導電層3aを所定の厚みに形成する(ステップS7)。Siの濃度は、シランガスの供給条件によって設定される。
n型導電層3aの形成がなされると、シランガスの供給を中止し、他のガスについては供給を維持することによって、所定の厚みのアンドープ層3bを形成する(ステップS8)。
アンドープ層3bが形成されると、ガスの供給と加熱とを停止し、降温させることで、成膜処理を終了する(ステップS9)。
その後、エッチング処理によって機能層3の一部を露出させたうえで、カソード電極5を形成する。また、機能層3の上にはアノード電極4を形成する。これらはいずれも、公知の手法を適用可能である。
本実施の形態においては、このようなプロセスによって受光素子10を作製するが、係るプロセスは、上述した第1形成温度および第2形成温度を所定の条件に設定することで、機能層3における転位の低減を実現することができる点で特徴的である。
具体的には、下地層2のうち、下端層2aの形成については、第1形成温度にて行い、その後の傾斜組成層2bおよび上端層2cの形成については、第1形成温度よりも高い温度である第2形成温度で行い、さらに、上端層2cの形成に連続して該第2形成温度にて機能層3の形成を行うようにすることで、機能層3の低転位化が実現されることが、確認されている。
図4と図5は、その一例として示す、下端層2aをAlNにて形成し、機能層3をAl0.4Ga0.6Nにて形成した場合の、すなわち、x=0.4、y=1.0の場合の、第1および第2形成温度と転位密度との関係を説明するための図である。
まず、図4は、第1形成温度を1000℃とした場合の第2形成温度と機能層3の転位密度との関係を示す図である。図4からは、第2形成温度が1000℃から1300℃のの間に転位密度が極小となっており、なかでも、1100℃以上1280℃以下においては、2×10-8/cm3以下という低転位の機能層3が実現されていることがわかる。
一方、図5は、第2形成温度を1200℃とした場合の第1形成温度と機能層3の転位密度との関係を示す図である。図5からは、第1形成温度が700℃から1200℃の間に転位密度が極小となっており、なかでも、第1形成温度が900℃以上1100℃以下の場合に、約1×10-8/cm3程度という、低転位の機能層3が実現されていることがわかる。
これにより、上述の組成の場合であれば、第1形成温度を900℃以上1100℃以下の温度に設定し、第2形成温度をこれよりも高い温度である1100℃以上1280℃以下の温度に設定することで、転位が良好に低減された機能層3の形成が実現されることになる。このことは、他の組成の下地層および機能層の形成の場合についても同様である。
(実施例)
上述のような構成を有する受光素子10を形成した。その際には、機能層3におけるAlの混晶比が0.2、0.3、0.4、および0.45の4種の受光素子10形成した。
テンプレート基板1には、基材1aとしての2インチ径の厚さ400μmの(001)面サファイア単結晶の上に、1μm厚のAlN層1bが形成されてなるものを用いた。
公知のMOCVD装置を用い、第1形成温度を1000℃として、下端層2aとしてAlN層を形成した。その後、第2形成温度を1200℃として、0.1μm厚の傾斜組成層2b、0.1μm厚の上端層2c、1μm厚のn型導電層3a、および0.5μm厚のアンドープ層3bを順次に形成した。なおn型導電層3aにおけるSiの濃度は1×1018/cm3とした。
この状態で、機能層3におけるAlの混晶比が0.2、0.3、0.4のものについて、それぞれの機能層3の転位密度をTEM像により評価した。
その後、アノード電極4およびカソード電極5を形成することにより、4種の受光素子10を得た。
また、機能層3におけるAlの混晶比が0.45の受光素子について、暗電流密度を評価した。
(比較例1)
比較例1として、下端層2a及び傾斜組成層2bを設けない以外は実施例と同様の構成を有する受光素子を形成し、実施例と同様の評価を行った。
(比較例2)
比較例2として、下端層2aをGaNにて形成するとともに、傾斜組成層2bの無い受光素子を形成し、実施例と同様の評価を行った。
(比較例3)
比較例3として、傾斜組成層2bを設けない以外実施例と同様の構成を有する受光素子を形成し、実施例と同様の評価を行った。
(実施例と比較例の比較)
図6は、機能層のAlの混晶比が0.2、0.3、0.4の場合の、上述の実施例および比較例についての機能層の転位密度を示す図である。機能層のAlの混晶比によらず、実施例の受光素子においてはいずれの比較例に係る受光素子よりも転位密度が低減されていることがわかる。これは、本実施の形態に係る受光素子10の構成が、従来の構成よりも、機能層3における転位の低減に有効であることを意味するものである。
また、図6からは、機能層のAlの混晶比が大きいほど、転位の低減の効果が大きいことも分かる。このことは、Al混晶比の大きいIII族窒化物を機能層に用いて紫外光領域に受光領域を有する受光素子を作製するうえで、本実施の形態に係る作製方法が優れていることを意味するものである。
一方、図7は、実施例に係る受光素子と比較例1に係る受光素子とにおける暗電流密度の印加電圧依存性を、機能層におけるAlの混晶比が0.45の受光素子について示す図である。実施例に係る受光素子の場合、暗電流特性の指標となる−5V印加時の暗電流密度は3.6×10-10A/cm2と良好な値が得られている。一方、比較例1に係る受光素子の場合は、−5V印加時の暗電流密度は3.8×10-9A/cm2以上であった。すなわち、実施例に係る受光素子と比較して暗電流密度が大きく、良好な受光感度を得ることが出来なかった。
<変形例>
本発明の作製方法を適用可能な受光素子の構成は、上述の実施の形態に係る受光素子10のような態様に限られない。図8は、受光素子10とは異なる構成態様の受光素子20を示す図である。なお、受光素子20において受光素子10と同様の作用効果を示す構成要素については、同一の符号を付してその説明は省略する。
図8に示す受光素子20は、機能層3がn型導電層3aとアンドープ層3bとp型導電層3cの三層構造を有してなり、機能層3の最上層となった該p型導電層3cの上にアノード電極4が形成されてなる点で、受光素子10と異なる。p型導電層3cは、n型導電層3aとアンドープ層3bとの形成に用いられるのと同じ組成のIII族窒化物を用いて構成される。ただし、p型導電層3cには、例えばMgなどのp型のドーパントが、所定の濃度となるようにドープされる。p型導電層は、数百nm程度の厚みに形成されるのがその好適な一例である。
係る構成を有する受光素子20の作製は、上述示した受光素子10の作製フローにおけるアンドープ層の形成に引き続いて、第2形成温度を維持したままp型導電層3cを形成するようにすることで行える。
係る構成を有する受光素子20についても、機能層における低転位が実現される。
受光素子10の構成を模式的に示す図である。 傾斜組成層2bの膜厚と機能層3の転位密度との関係を示す図である。 テンプレート基板1の上に、下地層2と機能層3を形成する成膜処理に係る処理の流れを示す図である。 第1形成温度を1000℃とした場合の第2形成温度と機能層3の転位密度との関係を示す図である。 第2形成温度を1200℃とした場合の第1形成温度と機能層3の転位密度との関係を示す図である。 実施例および比較例についての、機能層の転位密度を示す図である。 実施例および比較例についての、暗電流密度の印加電圧依存性を示す図である。 変形例に係る受光素子の構成を模式的に示す図である。
符号の説明
1 テンプレート基板
1a 基材
1b AlN層
2 下地層
2a 下端層
2b 傾斜組成層
2c 上端層
3 機能層
3a n型導電層
3b アンドープ層
3c p型導電層
4 アノード電極
5 カソード電極
10、20 受光素子

Claims (3)

  1. サファイア上にAlNエピタキシャル膜を形成してなるテンプレート基板を用いて受光素子を作製する方法であって
    前記テンプレート基板の上に下端層と傾斜組成層と上端層をこの順に積層形成することで下地層を形成する下地層形成工程と、
    AlxGa1-xN(0≦x≦1)なる組成を有し、300nm以下の波長範囲に透過域を有する第1のIII族窒化物を用いて、前記下地層の上にn型導電層とアンドープ層とをこの順に積層形成することで、受光素子として機能する機能層を形成する機能層形成工程と、を備え、
    前記下地層形成工程においては、
    前記テンプレート基板を900℃以上1100℃以下である第1形成温度に加熱した状態で前記下端層AlyGa1-yN(x<y≦1)なる組成を有する第2のIII族窒化物によって形成
    引き続き1100℃以上1280℃以下であり前記第1形成温度よりも高い第2形成温度にまで前記テンプレート基板を昇温したうえで、前記傾斜組成層を、AlzGa1-zN(x≦z≦y)なる組成式にて表現される第3のIII族窒化物からなり、前記下端層との界面近傍から前記上端層との界面近傍に向けてzの値がからに漸次に低下するように形成かつ、
    前記第2形成温度にて前記上端層前記第1のIII族窒化物と略同一の組成を有するように形成
    前記下地層形成工程に連続して、前記第2形成温度を維持して前記機能層形成工程を行う、
    ことを特徴とする受光素子の作製方法
  2. 請求項1に記載の受光素子の作製方法であって、
    前記下端層がAlNからなる、
    ことを特徴とする受光素子の作製方法
  3. 請求項1または請求項2に記載の受光素子の作製方法であって、
    前記第1のIII族窒化物において0.4≦x≦1である、
    ことを特徴とする受光素子の作製方法
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