JP4973411B2 - インストルメントパネルの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、真空成形法によりインストルメントパネル基材と表皮とを一体に成形した自動車用内装品に関するものであり、詳細には、インストルメントパネル基材の角部を覆う表皮がシャープエッジなデザイン意匠で成形されたインストルメントパネルの製造方法に関する。
従来より、自動車用内装部品の一つであるインストルメントパネルは、車幅方向を長手方向として、自動車のフロントガラスに沿い、運転席及び助手席に対向する位置に取付けられている。インストルメントパネルは、インストルメントパネル基材の一部に、この表面に沿って表皮を貼着し、例えば、真空成形法等により、基材側成形型及び表皮側成形型(補助成形型も用いる場合もある。)でインストルメントパネル基材と表皮とを挟着して一体に成形してなる。
成形後のインストルメントパネルの開口部には、例えば、メータパネル、グローブボックス、ナビゲーションシステムのモニタ、エアコンのデフロスタやレジスタ等の別体取付部材が取付けられる。
このようなインストルメントパネルは、例えば、特許文献1に開示された真空成形法によって製造されている。この特許文献1に記載された真空成形法について、図10及び図11を用いて簡単に説明する。なお、図10は、特許文献1の真空成形法により表皮をインストルメントパネル基材に被覆する手法を説明するための説明図であり、図11は、図10の要部を示す拡大図である。
この特許文献1の真空成形法は、インストルメントパネル基材210を基材用真空吸引型251に取付け、凸状部260を備えた表皮用真空吸引型252との型締めにより、表皮220をインストルメントパネル基材210に接着している。凸状部260では、図10及び図11に示すように、表皮用真空吸引型252に形成したガイド261内をスライドコア262が水平方向スライドできるようになっている。
基材用真空吸引型251と表皮用真空吸引型252との型締めでは成形が困難なデフロスタ収容部208では、基材用真空吸引型251と表皮用真空吸引型252との型締め前に、スライドコア262をインストルメントパネル基材210に向けてスライドさせ、表皮220を、インストルメントパネル基材210の周壁用アンダーカット部211に被覆している。その後、基材用真空吸引型251と表皮用真空吸引型252とを型締めし、表皮用真空吸引型252の吸引口と、基材用真空吸引型251及びインストルメントパネル基材210の吸気路とを通じて、表皮220を吸引している。表皮220の吸引は、インストルメントパネルのコーナー部に、表皮にだれが生じるのを防ぐ目的で行われている。
さらに、インストルメントパネルの中には、前述したように、例えば、エアコンのデフロスタやレジスタ等の別体取付部材が取付けられる開口部のほか、参照する図1に示すインストルメントパネル1のように、インストルメントパネル1の本体部2と別体のサイドカバー部5が形成されるものもある。このサイドカバー部5は、本体部2にある運転席側のメータフード部4の運転席窓側(図1中、右方)から当該インストルメントパネル1の幅方向PL一端(図1中、右方)にかけて位置し、本体部2と一体に取付けられている。
ところで、インストルメントパネルの中には、開口部のほか、サイドカバー部の外縁がシャープエッジなデザイン意匠で成形されているものが、自動車ユーザーの間で好まれる傾向にある。
すなわち、開口部の外縁がシャープエッジな形状になっていると、別体取付部材が取付けられたインストルメントパネルにおいて、開口部の外縁と別体取付部材の稜線とが2本並んだ形態になる。また、サイドカバー部の外縁がシャープエッジな形状になっていると、運転席に乗車しようとする人が運転席側のドアを開いた際、インストルメントパネルの車幅方向端部の稜線が1本線条にはっきりと表れる。このため、乗車する人は、このような外縁の形態について美感を持って見えるようになる。
サイドカバー部の外縁は、インストルメントパネル基材の角部を覆う表皮がほぼシャープエッジな形状に被覆してなる。
特開2005−288727号公報
しかしながら、インストルメントパネルのサイドカバー部の成形時に、インストルメントパネル基材の角部付近を覆う表皮の一部を、補助成形型の吸引孔を通じて真空引きしていないため、サイドカバー部の外縁で表皮がほぼシャープエッジな形状に成形できない問題がある。
以下、その理由について、図12〜図14を用いて説明する。なお、図12は、従来のインストルメントパネルの製造方法でインストルメントパネルのサイドカバー部を成形するときの様子を説明する説明図である。図13は、図12中、Q部の拡大図である。図14は、真空成形後、サイドカバー部の外縁の様子を模式的に示した説明図である。
インストルメントパネルの本体部では、基材側成形型と表皮側成形型によって型締めされた表皮は、そのコーナー部で、基材側成形型側と表皮側成形型側の両方から真空引きされる。これにより、成形後のインストルメントパネルの開口部の外縁では、表皮だれが回避され、表皮はほぼシャープエッジな形状に本体部側インストルメントパネル基材の角部に被覆される。
一方、図12及び図13に示すように、サイドカバー部(図1中、サイドカバー部5参照)では、インストルメントパネル基材110は、角部111で一般面111aからほぼ直角に折れて基材側成形型151側に向けて延びるアンダーカット面111bを有している。このアンダーカット面111bに表皮20の一部を被覆するにあたり、特許文献1に開示されたインストルメントパネルと同様、基材側成形型151及び表皮側成形型152のほか、これらの成形型151,152の間に補助成形型153を用いている。この補助成形型153は、水平方向のスライドにより、インストルメントパネル基材110における一般面とアンダーカット面との接続部からアンダーカット面111bにわたって、表皮20の一部を被覆する。
従来のサイドカバー部では、補助成形型153の吸引孔を通じた表皮20の真空引きが行われていない。サイドカバー部の外縁でも表皮20を真空引きしないと、基材側成形型151、表皮側成形型152及び補助成形型153からの開放後、成形時に加熱で軟化した表皮20は、図14に示すように、表皮20の面方向にだれてしまい、このまま冷えてだれたままの形態で硬化してしまう。
このため、参照するサイドカバー部5の外縁5aでは、表皮20は、シャープエッジな形状にならない問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、インストルメントパネル基材に覆った表皮がデザイン意匠となるインストルメントパネルにおいて、インストルメントパネル基材の角部で、表皮が真空成形法によりシャープなエッジ形状をインストルメントパネルの製造方法を提供することを目的とする。
その解決手段である本発明のインストルメントパネルの製造方法は、以下の特徴を有して構成されている。
(1)基材側成形型と表皮側成形型との型締めと、補助成形型による押圧とにより、表皮の固着面を、基材側成形型で保持されたインストルメントパネル基材の表面に被覆し密着させるインストルメントパネルの製造方法において、前記インストルメントパネル基材に前記表皮が被覆する表皮被覆部のうち、前記補助成形型で押圧して、前記表皮の一部が、前記インストルメントパネル基材の角部に被覆する角部表皮被覆部の成形にあたり、前記表皮側成形型及び前記補助成形型の少なくともいずれかに形成された吸引孔を通じて、前記表皮の一部を外部から吸引する角部表皮被覆部吸引工程を備えること。
(2)(1)に記載のインストルメントパネルの製造方法において、前記インストルメントパネル基材の角部の稜線に凸部が形成されていること。
(3)(1)または(2)に記載のインストルメントパネルの製造方法において、前記角部表皮被覆部吸引工程の後、前記角部表皮被覆部の前記表皮を、その前記固着面側から前記基材側成形型及び前記インストルメントパネル基材の通気孔を通じて吸引する基材側吸引工程を備えること。
(4)(3)に記載のインストルメントパネルの製造方法において、前記角部表皮被覆部吸引工程と前記基材側吸引工程との間に、前記基材側成形型、前記表皮側成形型及び前記補助成形型からなる成形空間における真空圧力値を大気圧の圧力値に戻す圧力値還元工程を備えること。
(5)(1)乃至(4)に記載のインストルメントパネルの製造方法において、前記表皮は、前記固着面とは反対側に意匠面を有し、前記角部表皮被覆部吸引工程では、前記表皮を、その意匠面が前記補助成形型の型面に接した状態で、前記意匠面側から吸引すること。
(6)(1)乃至(5)に記載のインストルメントパネルの製造方法において、前記角部表皮被覆部吸引工程では、前記表皮を、前記補助成形型に形成された吸引孔から前記表皮側成形型を通じて吸引すること。
(5)(1)乃至(6)に記載のインストルメントパネルの製造方法において、前記インストルメントパネル基材の角部は、一般面と、該一般面から折れ曲がって延びるアンダーカット面とを有し、前記角部表皮被覆部吸引工程では、前記表皮のうち、前記インストルメントパネル基材の前記一般面と前記アンダーカット面との接続部を被覆する表皮外縁部分を吸引すること。
本発明は、その構成により以下の作用及び効果を有している。
すなわち、本発明のインストルメントパネルの製造方法は、基材側成形型と表皮側成形型との型締めと、補助成形型による押圧とにより、表皮の固着面を、基材側成形型で保持されたインストルメントパネル基材の表面に被覆し密着させるインストルメントパネルの製造方法であって、インストルメントパネル基材に表皮が被覆する表皮被覆部のうち、補助成形型で押圧して、表皮の一部が、インストルメントパネル基材の角部に被覆する角部表皮被覆部の成形にあたり、表皮側成形型及び補助成形型の少なくともいずれかに形成された吸引孔を通じて、表皮の一部を外部から吸引する角部表皮被覆部吸引工程を備えているので、角部表皮被覆部に被覆する表皮の一部が、表皮の固着面の反対側から、表皮側成形型及び補助成形型の少なくともいずれかに形成された吸引孔を通じて、吸引できるようになる。
これにより、角部表皮被覆部における表皮は、基材側成形型、表皮側成形型及び補助成形型から開放された後でも、表皮の面方向にだれることなく、シャープエッジな形状のまま硬化し、インストルメントパネル基材の角部に被覆して密着する。
したがって、角部表皮被覆部において、真空成形法により、インストルメントパネル基材の角部に表皮がシャープなエッジ形状で密着したインストルメントパネルが得られる。
なお、インストルメントパネルの表皮被覆部が主部と副部とからなり、角部表皮被覆部が表皮被覆部の副部である場合において、角部表皮被覆部は、主部をなすインストルメントパネル基材及び表皮の一部分によって構成されていても良い。その反対に、角部表皮被覆部は、主部をなすインストルメントパネル基材及び表皮とはそれぞれ別の、インストルメントパネル基材及び表皮によって構成されていて、表皮被覆部が、それぞれ別体である主部と副部とを一体にして形成されていても良い。
また、本発明のインストルメントパネルの製造方法は、インストルメントパネル基材の角部の稜線に凸部が形成されているので、角部表皮被覆部吸引工程を経て、基材側成形型、表皮側成形型及び補助成形型から開放された後でも、角部表皮被覆部において、インストルメントパネル基材の角部と表皮との間に隙間が生じない。これにより、表皮がインストルメントパネル基材の凸部に沿って、この凸部と一体に密着することができる。
また、本発明のインストルメントパネルの製造方法は、角部表皮被覆部吸引工程の後、角部表皮被覆部の表皮を、その前記固着面側から基材側成形型及びインストルメントパネル基材の通気孔を通じて吸引する基材側吸引工程を備えているので、角部表皮被覆部において、表皮とインストルメントパネル基材との間に残留する空気を脱気することができる。
また、本発明のインストルメントパネルの製造方法は、インストルメントパネル基材の角部表皮被覆部吸引工程と基材側吸引工程との間に、基材側成形型、表皮側成形型及び補助成形型からなる成形空間における真空圧力値を大気圧の圧力値に戻す圧力値還元工程を備えているので、角部表皮被覆部吸引工程により成形された角部表皮被覆部の形状を維持した状態で、基材側吸引工程を行うことができ、ひいては、角部表皮被覆部における表皮の稜線が1本線条のシャープエッジ形状となる。
また、本発明のインストルメントパネルの製造方法は、表皮は、固着面とは反対側に意匠面を有し、角部表皮被覆部吸引工程では、表皮を、その意匠面が補助成形型の型面に接した状態で、意匠面側から吸引するので、表皮は、補助成形型の型面の形態に倣った形状に、より確実に転写される。特に、例えば、表皮の意匠面にシボ転写等を行う場合には、シボ転写等が、表皮の意匠面に適切にできる。
また、本発明のインストルメントパネルの製造方法は、角部表皮被覆部吸引工程では、表皮を、補助成形型に形成された吸引孔から表皮側成形型を通じて吸引するので、表皮を吸引する吸引装置を補助成形型に直接取付ける必要がない。このため、補助成形型に吸引装置を取付けるためのスペース上の問題が生じなく、補助成形型の大きさに因らず、角部表皮被覆部に被覆する表皮を真空引きすることが可能になる。また、特に、表皮被覆部に被覆する表皮を真空引きする吸気管路が表皮側成形型に形成されている場合、補助成形型の吸引孔から真空引きする吸気管路を、上述の表皮側成形型の吸気管路と連通させるだけで、補助成形型の吸引孔を通じた真空引きが簡単にできるようになる。
また、本発明のインストルメントパネルの製造方法は、インストルメントパネル基材の角部は、一般面と、該一般面から折れ曲がって延びるアンダーカット面とを有し、角部表皮被覆部吸引工程では、表皮のうち、インストルメントパネル基材の一般面とアンダーカット面との接続部を被覆する表皮外縁部を吸引するので、基材側成形型、表皮側成形型及び補助成形型から開放した後も、角部表皮被覆部では、表皮外縁部は、その面方向にだれず、表皮の稜線が1本線条のシャープエッジ形状となる。
以下、本実施形態に係るインストルメントパネルの製造方法について、図1〜図9を用いて説明する。ただし、はじめに本実施形態に係るインストルメントパネル1について、図1〜図3用いて説明した後、その製造方法について説明する。
図1は、本実施形態に係るインストルメントパネル1の平面図である。図2は、図1に示すインストルメントパネルのA−A矢視断面図である。図3は、インストルメントパネル1を構成する表皮20を示す断面図であり、インストルメントパネル基材10に被覆する前の様子を示す図である。
インストルメントパネル1は、図1に示すように、図示しないRV(Recreation Vechicle)車のフロントガラスより車内側で、長手方向PLを車幅方向に、幅方向PWを車両前後方向にそれぞれ沿って、運転席及び助手席に対向する位置に取付けられる。このインストルメントパネル1では、図1中左方が助手席側、図1中右方が運転席席側となっている。
なお、図1中左右方向がインストルメントパネル1の長手方向PL、図1中上下方向が幅方向PLであり、図2〜図9において図示した長手方向PLは、図1に示した長手方向PLに基づくものとする。
このインストルメントパネル1は、本実施形態では、本体部2及び、これとは別体のサイドカバー部5からなる。インストルメントパネル1は、後述するように、本体部2及びサイドカバー部5において、本体側インストルメントパネル基材2Aに本体側表皮2Bが、インストルメントパネル基材10に表皮20が、それぞれ被覆する表皮被覆部3を有している。
すなわち、本体部2は、本体側インストルメントパネル基材2Aと本体側表皮2Bから構成され、図1に示すように、本体側インストルメントパネル基材2Aの一部に、この表面に沿って本体側表皮2B(ドットハッチの部分)を被覆し密着させた表皮被覆部3の一部を有している。
一方、サイドカバー部5は、図1に示すように、本体部2にある運転席側のメータフード部4の運転席窓側(図1中、右方)から当該インストルメントパネル1の幅方向PL一端(図1中、右方)にかけて位置し、本体部2と一体に取付けられている。
サイドカバー部5は、本体部2と同様、インストルメントパネル基材10と表皮20とからなる。このサイドカバー部5は、図1及び図2に示すように、インストルメントパネル基材10の表面10aに沿って表皮20(ドットハッチの部分)を被覆し密着させた、表皮被覆部3のうちの角部表皮被覆部6を有している。このインストルメントパネル1のサイドカバー部5は、後に詳述するように、真空成形法により、基材側成形型51、表皮側成形型52及び補助成形型53でインストルメントパネル基材10と表皮20とを挟着して一体に成形される。
インストルメントパネル基材10は、例えば、ポリプロピレン(PP)等の樹脂を射出成形して得られた板上部材であり、微小径で、厚み方向THに貫通する微小通気路(図示せず)を複数備えている。インストルメントパネル基材10は、図1及び図2に示すように、当該インストルメントパネル1の長手方向PL一端(図1中、右方)側にあるサイドカバー部5の外縁5a付近に、角部11を有した形態となっている。この角部11には、その稜線11Lに凸部12が形成されている。凸部12は、図2に示すように、一般面11aと、この一般面11aからほぼ直角状に折れて延びるアンダーカット面11bとを有している。
なお、インストルメントパネル基材10の厚み方向THの厚さは、本実施形態では、3(mm)となっているが、凸部12が形成されたところでは、3(mm)よりも厚みが大きくなっている。
一方、表皮20は、可撓性を有し、インストルメントパネル基材10の表面10aの一部を覆う。この表皮20は、図3に示すように、例えば、サーモプラスチックオレフィン(TPO)等のシート状の表面部材21と、この表面部材21の裏面側(図3中、下方)に当該表面部材21と一体に溶着された発泡層22とからなる。この表面部材21の表面は、インストルメントパネル1における表皮20の意匠面20a(図1中、ドットハッチの部分)となっている。その一方、発泡層22の裏面側(表皮20の裏面20b)には、図示しないが、例えば、熱溶融性のオレフィン系接着剤等の接着剤が塗布されている。表皮20とインストルメントパネル基材10とは、発泡層22に塗布された接着剤によるホットメルトにより接着される。
なお、表皮20の厚みtは、表皮20をインストルメントパネル基材10に被覆する前の状態において、本実施形態では、表面部材21が厚さ1(mm)、発泡層22が厚さ4(mm)で、表皮20全体で厚みt=5(mm)となっている。
角部表皮被覆部6では、表皮20は、後述する真空成形装置50による圧縮で、厚みt1=3(mm)となっている。ただし、サイドカバー部5の外縁5aでは、表皮20の厚みは、表皮20と凸部12との厚みの和が3(mm)となるように、3(mm)よりも凸部12の厚みの分だけ小さくなっている。
また、このサイドカバー部5の外縁5aでは、インストルメントパネル基材10の角部11に被覆した表皮20(表皮外縁部20T)は、シャープエッジな形状となっており、ドアを開けて運転席に乗車しようとする人から見ると、外縁5aにおける表皮20の稜線ILが、はっきり表れている(図1参照)。
次に、本実施形態のインストルメントパネル1の製造方法について、図4〜図9を用いて説明する。
インストルメントパネル1の製造には、本実施形態では、真空成形装置50が用いられる。そこで、まず真空成形装置50について簡単に説明する。
この真空成形装置50は、予め所定形状に成形されたインストルメントパネル基材10にシート状の表皮20を貼着させ、真空成形法によりインストルメントパネル1を成形する装置である。
真空成形装置50は、いずれも型開閉方向VL(図4〜図9中、上下方向)に昇降可能な基材側成形型51及び表皮側成形型52と、長手方向PLに移動可能な補助成形型53とを有している。また、真空成形装置50は、長手方向PLにテンションをかけて表皮20を保持する複数のクランプ具55と、複数のヒータ56とを備えている。
基材側成形型51は、1次成形したインストルメントパネル基材10の形状に沿った凸型形状に形成され、表面10aを表皮側成形型52側に向けた配置形態で、インストルメントパネル基材10を保持できるようになっている。この基材側成形型51は、微小径で、当該基材側成形型51の内外を連通する微小孔(図示しない)を複数有しており、この微小孔は、図示しない吸引装置と気密に接続している。
表皮側成形型52は、インストルメントパネル基材10の形状に沿う凹型形状に形成され、インストルメントパネル基材10の表面10a(一般面11a)に表皮20を被覆する表皮側成形型面52aを有している。この表皮側成形型面52aは、シボ転写可能な面となっている。表皮側成形型52は、微小径で、当該表皮側成形型52の内外を連通する微小孔(図示しない)を複数有しており、この微小孔も、図示しない吸引装置と気密に接続している。
基材側成形型51及び表皮側成形型52は、真空成形装置50の昇降機構に装着されており、図4に示す型開き位置と図6等に示す型締め位置との間を移動する。
補助成形型53は、基材側成形型51と表皮側成形型52との間に配設され、インストルメントパネル基材10のうち、凸部12における一般面11aからアンダーカット面11bにかけて表皮20を被覆する略L字型状の補助成形型面53a(型面)を有している。この補助成形型面53aは、一般面11aと当接する部分においてシボ転写可能な面となっている。補助成形型53には、図5に示すように、表皮側成形型52の吸引孔52Hと連通する吸引孔53Hが、補助成形型面53aのR形状部に形成されている。表皮側成形型52の吸引孔52Hは、図示しない吸引装置と気密に接続しており、吸引装置は、補助成形型53の吸引孔53Hを通じて吸引できるようになっている。
なお、図4〜図9に示す基材側成形型51、表皮側成形型52及び補助成形型53はいずれも、インストルメントパネル1のサイドカバー部5を成形するために形成された型形状となっている。
したがって、インストルメントパネル1の本体部2では、基材側成形型及び表皮側成形型の型形状は、図4〜図9に示す型形状とは異なっている。また、本体部2の成形にあたり、本体部2の中には、補助成形型53のような、補助的な成形型を用いず、基材側成形型及び表皮側成形型だけで成形するところもある。その一方で、補助的な成形型と共に基材側成形型及び表皮側成形型で成形するところもあり、この補助的な成形型の型面に、表皮を吸引できる吸引孔を必要に応じて設けるようにしても良い。
基材側成形型51と表皮側成形型52とが型締めされ、補助成形型53が長手方向PLの一端側(図7等の左方)に移動し、表皮側成形型面52aに意匠面20aを当接させる所定位置にあるときに、基材側成形型51、表皮側成形型52及び補助成形型53で囲まれた内部には、インストルメントパネル基材10と表皮20とを収容する成形空間50Sが形成される。
ヒータ56は、図4に示すように、表皮20の意匠面20a側と裏面20b側との両側から、クランプ具55で保持された表皮20を加熱して軟化させる。このヒータ56は、基材側成形型51及び表皮側成形型52の型開き時のみ、表皮20に沿って位置しているが、基材側成形型51等を昇降する及び補助成形型53をスライドする前に、基材側成形型51、表皮側成形型52及び補助成形型53の干渉を回避する待機位置(図示しない)まで移動可能となっている。
次いで、インストルメントパネル1の製造工程について説明する。
インストルメントパネル1のサイドカバー部5の製造工程にあたり、インストルメントパネル基材10は、予め所定形状に1次成形されており、基材側成形型51にセットされる。一方、表皮20は、図3に示すような所定サイズに裁断された後、クランプ具55によって把持され、所定位置に保持された状態で、ヒータ56によって意匠面20a側と固着面20bとの両側から加熱される(図4の状態)。そして、表皮20が、加熱により軟化した状態になると、ヒータ56は、待機位置に移動する。
次に、基材側成形型51を所定位置まで上昇させ、インストルメントパネル基材10の表面10aを表皮20の固着面20bに被覆した後、表皮側成形型52を下降させる。すると、図6に示すように、インストルメントパネル基材10の表面10a(一般面11a)が表皮20の固着面20bに当接した後、表皮側成形型52の表皮側成形型面52aが意匠面20aに当接する。
次いで、図7に示すように、補助成形型53を長手方向PLの一端側(図7等の左方)の所定位置まで移動させ、補助成形型53の補助成形型面53aを、表皮20の意匠面20aに当接させる。そして、表皮20の固着面20bを、インストルメントパネル基材10の角部11(凸部12)における一般面11aの一部及びアンダーカット面11bに当接させる。
次いで、基材側成形型51と表皮側成形型52との型締めと、補助成形型53の押圧による型締めを行う。これにより、表皮20の固着面20bとインストルメントパネル基材10の表面10aとが貼着し、密着した角部表皮被覆部6が、成形空間50S内で得られる。
次いで、本発明の角部表皮被覆部吸引工程を行う。この角部表皮被覆部吸引工程では、表皮側成形型52及び補助成形型53に形成された吸引孔52H,53Hを通じて、吸引装置により表皮20を吸引する。
具体的には、表皮20の意匠面20aが補助成形型53の補助成形型面53aに接した状態で、表皮20を、その意匠面20a側から、表皮側成形型52の吸引孔52Hから補助成形型53の吸引孔53Hを通じて吸引する。さらに具体的には、表皮20のうち、一般面11aとアンダーカット面11bとの接続部11C(図2参照)を被覆する表皮外縁部20Tを、所定時間(例えば5秒間)、所定の真空圧力値で吸引する。
これにより、インストルメントパネル1のサイドカバー部5の外縁5aでは、表皮外縁部20T(表皮20)は、例えば、角エッジまたは微小R形状等のシャープエッジ形状に成形されると共に、表皮外縁部20T(表皮20)の意匠面20aにシボ転写が行われる。
次いで、角部表皮被覆部吸引工程の後、圧力値還元工程において、成形空間50Sにおける真空圧力値を大気圧の圧力値に戻す。成形空間50S内が大気圧の圧力値になったら、この状態を所定時間(例えば2秒間)保持させる。そして、基材側吸引工程を行う。
基材側吸引工程では、図9に示すように、角部表皮被覆部6の表皮20を、その固着面20b側から基材側成形型51及びインストルメントパネル基材10の通気孔(いずれも図示せず)を通じて吸引する。具体的には、吸引装置により、基材側成形型51の微小孔及びインストルメントパネル基材10の微小通気孔を通じて、所定時間(例えば9.5秒間)、所定の真空圧力値で、表皮20を、その固着面20b側から吸引する。
かくして、インストルメントパネル1のサイドカバー部5の成形が完了する。
本実施形態に係るインストルメントパネル1の製造方法は、基材側成形型51と表皮側成形型52との型締めと、補助成形型53による押圧とにより、表皮20の固着面20bを、基材側成形型51で保持されたインストルメントパネル基材10の表面10aに被覆し密着させるインストルメントパネル1の製造方法であって、インストルメントパネル基材10に表皮20が被覆する表皮被覆部2のうち、補助成形型53で押圧して、表皮20の一部が、インストルメントパネル基材10の角部11に被覆する角部表皮被覆部6の成形にあたり、表皮側成形型52及び補助成形型53に形成された吸引孔52H,53Hを通じて、表皮20(表皮外縁部20T)を吸引装置から吸引する角部表皮被覆部吸引工程を備えているので、角部表皮被覆部6における表皮20が、その固着面20bの反対側(意匠面20a側)から、表皮側成形型52及び補助成形型53の吸引孔52H,53Hを通じて、吸引できる。
これにより、表皮20は、基材側成形型51、表皮側成形型52及び補助成形型53から開放された後でも、表皮20の面方向にだれることなく、シャープエッジな形状のまま硬化し、インストルメントパネル基材10の角部11に被覆して密着する。
したがって、角部表皮被覆部6において、真空成形法により、インストルメントパネル基材10の角部11に表皮20(表皮外縁部20T)がシャープなエッジ形状で密着したインストルメントパネル1が得られる(図2参照)。
また、本実施形態に係るインストルメントパネル1の製造方法は、インストルメントパネル基材10の角部11の稜線11Lに凸部12が形成されているので、角部表皮被覆部吸引工程を経て、基材側成形型51、表皮側成形型52及び補助成形型53から開放された後でも、角部表皮被覆部6において、インストルメントパネル基材10の角部11と表皮20(表皮外縁部20T)との間に隙間が生じない(図2参照)。
これにより、表皮外縁部20T(表皮20)がインストルメントパネル基材10の凸部12に沿って、この凸部12と一体に密着することができるようになる。
また、本実施形態に係るインストルメントパネル1の製造方法は、角部表皮被覆部吸引工程の後、角部表皮被覆部6の表皮20を、その固着面20b側から基材側成形型51及びインストルメントパネル基材10の通気路を通じて吸引する基材側吸引工程を備えているので、角部表皮被覆部6において、表皮20とインストルメントパネル基材10との間に残留する空気を脱気することができる。
また、本発明のインストルメントパネルの製造方法は、角部表皮被覆部吸引工程と基材側吸引工程との間に、基材側成形型51、表皮側成形型52及び補助成形型53からなる成形空間50Sにおける真空圧力値を大気圧の圧力値に戻す圧力値還元工程を備えているので、角部表皮被覆部吸引工程により成形された角部表皮被覆部6の形状を維持した状態で、基材側吸引工程を行うことができ、ひいては、角部表皮被覆部6における表皮20の稜線ILが1本線条のシャープエッジ形状となる。
また、本実施形態に係るインストルメントパネル1の製造方法は、表皮20は、固着面20bとは反対側に意匠面20aを有し、角部表皮被覆部吸引工程では、角部表皮被覆部6に被覆する表皮20を、その意匠面20aが補助成形型53の補助成形型面53aに接した状態で、意匠面20a側から吸引するので、表皮20は、補助成形型53の補助成形型面53aの形態に倣った形状に、より確実に転写される。特に、例えば、表皮20の意匠面20aにシボ転写等を行う場合には、シボ転写等が、角部表皮被覆部6の表皮20の意匠面20aに適切にできる。
また、本実施形態に係るインストルメントパネル1の製造方法は、角部表皮被覆部吸引工程では、表皮20を、補助成形型53に形成された吸引孔53Hから表皮側成形型52の吸引孔52Hを通じて吸引するので、表皮20を吸引する吸引装置を補助成形型53に直接取付ける必要がない。このため、補助成形型53に吸引装置を取付けるためのスペース上の問題が生じなく、補助成形型53の大きさに因らず、角部表皮被覆部6における表皮20を真空引きすることが可能になる。
また、本実施形態では、表皮側成形型52に吸引孔52Hが形成されているので、補助成形型53の吸引孔53Hを、表皮側成形型52の吸引孔52Hと連通させるだけで、補助成形型53の吸引孔53Hを通じた真空引きが簡単にできるようになる。
また、本実施形態に係るインストルメントパネル1の製造方法は、インストルメントパネル基材10の角部11は、一般面11aと、この一般面11aから折れ曲がって延びるアンダーカット面11bとを有し、角部表皮被覆部吸引工程では、表皮20のうち、一般面11aとアンダーカット面11bとの接続部11Cを被覆する表皮外縁部20Tを吸引するので、基材側成形型51、表皮側成形型52及び補助成形型53から開放した後も、角部表皮被覆部6では、表皮外縁部20Tは、その面方向にだれず、表皮外縁部20T(表皮20)の稜線ILが1本線条のシャープエッジ形状となる。
なお、本発明は前記実施の形態のものに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、本実施形態では、補助成形型53の補助成形型面53aに形成した吸引孔53Hを、吸引装置に接続する表皮側成形型52の吸引孔52Hに連通させて、この吸引孔52Hから吸引できるように構成した。しかしながら、補助成形型の型面に形成した吸引孔は、表皮側成形型を介さず、吸引装置から直接吸引する構成でも良い。
また、本実施形態では、サイドカバー部5が本体部2と別体で形成されたインストルメントパネル1を例示した。しかしながら、インストルメントパネルは、サイドカバー部が、いずれも同じインストルメントパネル基材と表皮とからなるインストルメントパネルの中に、本体部と共に形成されている構成であっても良い。
本実施形態に係るインストルメントパネルの平面図である。 図1に示すインストルメントパネルのA−A矢視断面図である。 本実施形態に係るインストルメントパネルの表皮を示す図であり、成形前の様子を示す断面図である。 本実施形態に係るインストルメントパネルの製造方法を説明する説明図であり、サイドカバー部においての成形型の型開き状態を示す図である。 本実施形態に係るインストルメントパネルの製造方法の角部表皮被覆部吸引工程で、表皮を吸引する吸入孔について説明するための説明図であり、吸入孔の構成を模式的に示した図である。 本実施形態に係るインストルメントパネルの製造方法を説明する説明図であり、図4に続き、基材側成形型と表皮側成形型との型締め状態を示す図である。 本実施形態に係るインストルメントパネルの製造方法を説明する説明図であり、図6に続き、補助成形型が表皮を押圧した状態を説明する説明図である。 本実施形態に係るインストルメントパネルの製造方法を説明する説明図であり、図6に続き、角部表皮被覆部吸引工程の様子を示す図である。 本実施形態に係るインストルメントパネルの製造方法を説明する説明図であり、図8に続き、基材側吸引工程の様子を示す説明図である。 特許文献1の真空成形法により表皮をインストルメントパネル基材に被覆する手法を説明するための説明図である。 図10の要部を示す拡大図である。 従来のインストルメントパネルの製造方法でインストルメントパネルのサイドカバー部を成形するときの様子を説明する説明図である。 図12中、Q部の拡大図である。 従来のインストルメントパネルの製造方法で成形したサイドカバー部について、真空成形後の様子を模式的に示した説明図である。
符号の説明
1 インストルメントパネル
IL 稜線
3 表皮被覆部
6 角部表皮被覆部
10 インストルメントパネル基材
10a (インストルメントパネル基材の)表面
11 (インストルメントパネル基材の)角部
11C 接続部
12 凸部
20 表皮
20a (表皮の)意匠面
20b (表皮の)固着面
20T 表皮外縁部
50S 成形空間
51 基材側成形型
52 表皮側成形型
52H (表皮側成形型の)吸引孔
53 補助成形型
53a (補助成形型の)補助成形型面(型面)
53H (補助成形型の)吸引孔

Claims (4)

  1. 基材側成形型と表皮側成形型との型締めと、補助成形型による押圧とにより、表皮の固着面を、基材側成形型で保持されたインストルメントパネル基材の表面に被覆し密着させるインストルメントパネルの製造方法において、
    前記インストルメントパネル基材に前記表皮が被覆する表皮被覆部のうち、
    前記補助成形型で押圧して、前記表皮の一部が、前記インストルメントパネル基材の角部に被覆する角部表皮被覆部の成形にあたり、
    前記補助成形型に形成された吸引孔を通じて、前記表皮の一部を外部から吸引する角部表皮被覆部吸引工程を備えること、
    前記インストルメントパネル基材の角部の稜線に凸部が形成されていること、
    前記凸部は、一般面と、この一般面からほぼ直角状に折れて延びるアンダーカット面とを有していること、
    前記補助成形型は、前記基材側成形型と前記表皮側成形型との間に配設され、前記一般面から前記アンダーカット面にかけて前記表皮を被覆する略L字型状の補助成形型面を有していること、
    前記吸引孔が、前記補助成形型面のR形状部に形成されていることを特徴とするインストルメントパネルの製造方法。
  2. 請求項1に記載のインストルメントパネルの製造方法において、
    前記角部表皮被覆部吸引工程の後、前記角部表皮被覆部の前記表皮を、その前記固着面側から前記基材側成形型及び前記インストルメントパネル基材の通気孔を通じて吸引する基材側吸引工程を備えることを特徴とするインストルメントパネルの製造方法。
  3. 請求項に記載のインストルメントパネルの製造方法において、
    前記角部表皮被覆部吸引工程と前記基材側吸引工程との間に、前記基材側成形型、前記表皮側成形型及び前記補助成形型からなる成形空間における真空圧力値を大気圧の圧力値に戻す圧力値還元工程を備えることを特徴とするインストルメントパネルの製造方法。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のインストルメントパネルの製造方法において、
    前記表皮は、前記固着面とは反対側に意匠面を有し、
    前記角部表皮被覆部吸引工程では、
    前記表皮を、その意匠面が前記補助成形型の型面に接した状態で、前記意匠面側から吸引することを特徴とするインストルメントパネルの製造方法。
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