JP2017094640A - 樹脂成形品製造方法および樹脂成形品 - Google Patents
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Abstract
【課題】主に、製品の意匠面への凹部の発生を防止し得るようにする。【解決手段】芯材1または表皮材2の少なくとも一方に接着剤3を塗布し、表皮材2を加熱すると共に、加熱した表皮材2を芯材1の表面に重ね合わせ、芯材1に形成された空気孔5aから、芯材1と表皮材2との間の空気6を吸引除去することで、芯材1と表皮材2とを貼り合わせて樹脂成形品7を成形する樹脂成形品製造方法に関する。上記樹脂成形品7が、製品18の意匠面となる製品意匠部21と、この製品意匠部21の外側に位置する製品外側部22と、上記製品意匠部21の内側に位置する製品内隠蔽予定部23とに区分けされる。上記空気孔5aが、上記製品意匠部21を除いた、上記製品外側部22および製品内隠蔽予定部23のうちの少なくとも一方に形成されて、上記製品外側部22、製品内隠蔽予定部23から空気6の吸引除去を行うようにする。【選択図】図7
Description
この発明は、樹脂成形品製造方法および樹脂成形品に関するものである。
例えば、自動車などの車両には、車室内の各部に樹脂製の内装部品が設置されている。そして、このような内装部品には、芯材と表皮材とを貼り合わせて成る樹脂成形品(貼り合わせ樹脂成形品)を使用したものが存在している。
このような(貼り合わせ)樹脂成形品は、芯材または表皮材の少なくとも一方に接着剤を塗布し、表皮材を加熱すると共に、加熱した表皮材を芯材の表面に重ね合わせて、芯材に形成された空気孔から、芯材と表皮材との間の空気を吸引除去することで、芯材と表皮材とを貼り合わせるようにして成形されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1に記載された樹脂成形品製造手段には、以下のような問題があった。
即ち、表皮材を加熱する際の、表皮材の加熱温度などの成形条件にはバラツキがある。そして、成形条件にバラツキがあると、表皮材を加熱し過ぎた場合に、軟化した表皮材の裏面側が芯材の空気孔へ引き込まれてしまい、樹脂成形品にエクボ状の凹部が形成されるなどの不具合が生じるおそれがあった。
そして、樹脂成形品は、芯材と表皮材とを貼り合わせて成形されていることから、手直しや修正ができないので、樹脂成形品における製品の意匠面となる部分に上記した凹部ができてしまった場合には、製品を廃却するしかなかった。
そこで、本発明は、上記した問題点を解決することを、主な目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
芯材または表皮材の少なくとも一方に接着剤を塗布し、
表皮材を加熱すると共に、
加熱した表皮材を芯材の表面に重ね合わせ、
芯材に形成された空気孔から、芯材と表皮材との間の空気を吸引除去することで、芯材と表皮材とを貼り合わせて樹脂成形品を成形する樹脂成形品製造方法において、
前記樹脂成形品が、
製品の意匠面となる製品意匠部と、
該製品意匠部の外側に位置する製品外側部と、
前記製品意匠部の内側に位置する製品内隠蔽予定部とに区分けされると共に、
前記空気孔が、前記製品意匠部を除いた、前記製品外側部および製品内隠蔽予定部のうちの少なくとも一方に形成されて、前記製品外側部、製品内隠蔽予定部から空気の吸引除去を行うことを特徴とする。
芯材または表皮材の少なくとも一方に接着剤を塗布し、
表皮材を加熱すると共に、
加熱した表皮材を芯材の表面に重ね合わせ、
芯材に形成された空気孔から、芯材と表皮材との間の空気を吸引除去することで、芯材と表皮材とを貼り合わせて樹脂成形品を成形する樹脂成形品製造方法において、
前記樹脂成形品が、
製品の意匠面となる製品意匠部と、
該製品意匠部の外側に位置する製品外側部と、
前記製品意匠部の内側に位置する製品内隠蔽予定部とに区分けされると共に、
前記空気孔が、前記製品意匠部を除いた、前記製品外側部および製品内隠蔽予定部のうちの少なくとも一方に形成されて、前記製品外側部、製品内隠蔽予定部から空気の吸引除去を行うことを特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、製品の意匠面への凹部の発生を防止することができる。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図9は、この実施の形態を説明するためのものである。
図1〜図9は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
まず、この実施例の樹脂成形品製造方法(真空同時成形方法)の概要について説明する。
この樹脂成形品製造方法は、
まず、図1、図2(および図3も併せて参照)に示すように、芯材1または表皮材2(図参照4)の少なくとも一方に接着剤3を塗布する(接着剤塗布工程)。
次に、図4に示すように、表皮材2を加熱する(表皮材加熱工程)。
そして、図5に示すように、加熱した表皮材2を芯材1の表面に重ね合わせて、
芯材1に形成された空気孔5から、芯材1と表皮材2との間の空気6を吸引除去する(真空同時成形工程)。
これによって、芯材1と表皮材2とを貼り合わせて樹脂成形品7(図5参照)を成形するものである。
まず、図1、図2(および図3も併せて参照)に示すように、芯材1または表皮材2(図参照4)の少なくとも一方に接着剤3を塗布する(接着剤塗布工程)。
次に、図4に示すように、表皮材2を加熱する(表皮材加熱工程)。
そして、図5に示すように、加熱した表皮材2を芯材1の表面に重ね合わせて、
芯材1に形成された空気孔5から、芯材1と表皮材2との間の空気6を吸引除去する(真空同時成形工程)。
これによって、芯材1と表皮材2とを貼り合わせて樹脂成形品7(図5参照)を成形するものである。
ここで、図1、図2の接着剤塗布工程では、
1.芯材1に必要な表面処理を行う。
2.接着剤3を塗布しない部分を覆うために、芯材1にマスキング治具をセットする。
3.スプレーガン11を用いてマスキング治具の上から芯材1に接着剤を塗布する。
4.芯材1からマスキング治具を取り外す。
5.接着剤3を塗布した芯材1を乾燥させる。
という作業を順に行う。
1.芯材1に必要な表面処理を行う。
2.接着剤3を塗布しない部分を覆うために、芯材1にマスキング治具をセットする。
3.スプレーガン11を用いてマスキング治具の上から芯材1に接着剤を塗布する。
4.芯材1からマスキング治具を取り外す。
5.接着剤3を塗布した芯材1を乾燥させる。
という作業を順に行う。
そして、芯材1が乾燥したら、図3に示すように、接着剤層12を有する芯材1を真空成形機の真空型13にセットする。
次に、図4の表皮材加熱工程では、真空成形機の真空型13の上方に設置されたヒーター15を用いて、クランプ16に保持された表皮材2を所定の温度に加熱する。
そして、図5の真空同時成形工程では、表皮材2が所定の温度に加熱されたら、真空成形機の真空型13にセットされた芯材1を突き上げて、芯材1に表皮材2を当接させると共に、真空型13を真空排気して、真空型13の真空孔17および芯材1に設けられた空気孔5から空気6を吸引除去することで、芯材1に表皮材2を密着させ、貼り合わせる。
その後、芯材1に表皮材2が密着した樹脂成形品7を冷却する。そして、樹脂成形品7が冷却されたら、樹脂成形品7を真空型13から取り外す。
最後に、トリミング加工によって、樹脂成形品7から不要な部分を除去して製品18(図7参照)にする。
なお、芯材1や表皮材2には、各種の素材のものを使用することができる。例えば、表皮材2には、厚さ0.7mmのTEOシートの裏面側に厚さ2.5mmのPP発泡体シートが一体に貼り付けられた二層構造のものなどが使用される。
空気孔5は、例えば、孔径が、Φ0.3mm〜Φ2.0mmなどとされる。好ましくは、空気孔5の孔径は、Φ0.8mm〜Φ1.5mmなどにする。
また、空気孔5からの空気6の吸引除去は、0.05MPa以上、好ましくは、0.08MPa以上の真空圧によって行われるようにする。
そして、以上のような基本となる樹脂成形品製造方法に対し、この実施例では、以下のようにしている。
図6、図7に示すように、上記樹脂成形品7が、
製品18の意匠面となる製品意匠部21と、
この製品意匠部21の外側に位置する製品外側部22と、
上記製品意匠部21の内側に位置する製品内隠蔽予定部23とに区分けされるようにする。
そして、上記空気孔5が、上記製品意匠部21を除いた、上記製品外側部22および製品内隠蔽予定部23のうちの少なくとも一方に形成されて、上記製品外側部22、製品内隠蔽予定部23から空気6の吸引除去を行わせるようにする。
図6、図7に示すように、上記樹脂成形品7が、
製品18の意匠面となる製品意匠部21と、
この製品意匠部21の外側に位置する製品外側部22と、
上記製品意匠部21の内側に位置する製品内隠蔽予定部23とに区分けされるようにする。
そして、上記空気孔5が、上記製品意匠部21を除いた、上記製品外側部22および製品内隠蔽予定部23のうちの少なくとも一方に形成されて、上記製品外側部22、製品内隠蔽予定部23から空気6の吸引除去を行わせるようにする。
以下、上記樹脂成形品製造方法によって成形された樹脂成形品7について説明する。
(1)この樹脂成形品7は、芯材1と接着剤層12と表皮材2とから成る樹脂成形品本体7aを有している。
そして、
上記樹脂成形品本体7aが、
製品18の意匠面となる製品意匠部21と、
この製品意匠部21の外側に位置する製品外側部22と、
上記製品意匠部21の内側に位置する製品内隠蔽予定部23とに区分けされている。
更に、上記製品意匠部21を除いた、上記製品外側部22および製品内隠蔽予定部23のうちの少なくとも一方に対して、空気孔5aが設けられている。
そして、
上記樹脂成形品本体7aが、
製品18の意匠面となる製品意匠部21と、
この製品意匠部21の外側に位置する製品外側部22と、
上記製品意匠部21の内側に位置する製品内隠蔽予定部23とに区分けされている。
更に、上記製品意匠部21を除いた、上記製品外側部22および製品内隠蔽予定部23のうちの少なくとも一方に対して、空気孔5aが設けられている。
ここで、製品18は、上記したトリミング加工によって、樹脂成形品7(樹脂成形品本体7a)から不要な部分を除去したものとなる。不要な部分は、少なくとも製品外側部22、または、製品外側部22および製品内隠蔽予定部23の少なくとも一部などである。製品内隠蔽予定部23は、製品意匠部21の内側に位置するが、他の部品が取付けられることで隠される部分のことである。よって、製品18は、製品意匠部21、または、製品意匠部21および製品内隠蔽予定部23の除去された残りの部分となる。
製品18は、例えば、車両における車室内の各部に設けられる樹脂製の内装部品などとして利用される。このような樹脂製の内装部品には、例えば、インストルメントパネルや、センターコンソールなどが挙げられる。
(2)上記芯材1は、上記表皮材2が貼り合わされる表面に凹凸部31を有している。
この凹凸部31は、上記空気孔5aから空気6の吸引除去を行う際に、空気孔5aと連通可能なものとされている。
この凹凸部31は、上記空気孔5aから空気6の吸引除去を行う際に、空気孔5aと連通可能なものとされている。
ここで、凹凸部31は、少なくとも、製品意匠部21となる部分に対して設けるようにする。但し、凹凸部31は、製品外側部22や製品内隠蔽予定部23に設けるようにしても良い。そして、空気孔5aに凹凸部31が連通されて(空気6を吸引除去させる)様々な経路ができるようにするために、凹凸部31は、シボ模様などのような微細でランダムな溝模様などとするのが好ましい。
凹凸部31は、浅過ぎると接着剤3で埋まって空気6の吸引除去ができなくなり、反対に、深過ぎると表皮材2に凹凸部31が転写されて外観不良が発生するので、このような状況を回避するため、凹凸部31の溝深さは、おおむね10μm〜200μm、より好ましくは、30μm〜100μmとなる範囲内に設定するのが好ましい。また、凹凸部31の溝幅は、おおむね100μm〜1000μm、より好ましくは、300μm〜600μmとなる範囲内に設定するのが好ましい。
(3)上記製品内隠蔽予定部23は、上記製品意匠部21に対して上記芯材1の裏面側へ向けて凹む凹形状部41を有するものとされている。
ここで、製品内隠蔽予定部23を構成する凹形状部41は、製品意匠部21に対し芯材1の裏面側へ向けて屈曲される内曲げ部45と、この内曲げ部45の奥方に位置する底面部46とを有するものなどとされる。内曲げ部45は、製品内隠蔽予定部23に他の部品を取付ける場合に、他の部品の側面に当接可能な段部などとして利用可能なものなどとなる。また、底面部46は、後工程で切除して開口する場合と、開口しないでそのまま残す場合とが存在する。底面部46を開口する場合には、内曲げ部45は、開口縁部となる。
上記したインストルメントパネルの場合、製品内隠蔽予定部23は、例えば、空調グリルの取付部や、メータフードやメータの取付部や、グローブボックスの取付部や、電装品や空調コントロールパネルの取付部や、サブパネルまたはその他の部品の取付部などとなる。
よって、他の部品は、例えば、空調グリルや、メータフードや、メータや、グローブボックスや、電装品や、空調コントロールパネルや、サブパネルなどとなる。
(4)上記空気孔5aは、少なくとも、上記製品外側部22および製品内隠蔽予定部23における製品意匠部21との境界部分51またはその近傍に沿い、間隔を有して複数設けられている。
ここで、芯材1に対し、上記空気孔5aは、空気孔5aの1個あたりのカバー面積と、接着強度および外観品質との関係をシミュレーションしてまとめた図8などから、大きさが120cm2以下、より好ましくは、70cm2以下、更に好ましくは、40cm2以下となる範囲につき1個以上存在するように設けるようにするのが好ましい。
<作用効果>この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(作用効果1)芯材1または表皮材2の少なくとも一方に接着剤3を塗布し、表皮材2を加熱すると共に、加熱した表皮材2を芯材1の表面に重ね合わせ、芯材1に形成された空気孔5aから、芯材1と表皮材2との間の空気6を吸引除去することで、芯材1と表皮材2とが貼り合わされて樹脂成形品7が成形(真空同時成形)される。
この際、樹脂成形品7を、製品18の意匠面となる製品意匠部21と、製品意匠部21の外側に位置する製品外側部22(または外側除去部)と、製品意匠部21の内側に位置する製品内隠蔽予定部23(または製品18内非意匠部)とに区分けして、空気孔5aを、製品意匠部21を除いた、製品外側部22および製品内隠蔽予定部23のうちの少なくとも一方に形成するようにした。そして、製品外側部22や、製品内隠蔽予定部23のみから空気6の吸引除去を行わせるようにした。
ここで、表皮材2の加熱温度などの成形条件(例えば、外気温や、加熱用のヒーター15のON−OFF制御の仕方や、加熱時間など)にはバラツキがあるので、この成形条件のバラツキなどによって、軟化し過ぎた表皮材2の裏面側が芯材1の空気孔5aへ引き込まれてしまい、エクボ状の凹部61(図9参照)が形成されるなどの不具合を生じるおそれがある。
そこで、この実施例では、樹脂成形品7の製品意匠部21については、意図的に空気孔5aを設けないようにしている。これによって、(製品18の)製品意匠部21への凹部61の発生を確実に防止することが可能となる。
そして、仮に、表皮材2の加熱温度などの成形条件のバラツキなどの影響で、軟化し過ぎた表皮材2の裏面側が芯材1の空気孔5aへ引き込まれて、エクボ状の凹部61が形成されるとしても、このような凹部61は、空気孔5aが設けられた、製品外側部22や、製品内隠蔽予定部23に対してしか発生されないことなる。そして、製品外側部22は後工程で切除されるため、また、製品内隠蔽予定部23は最終的に(他の部品によって)隠蔽されることになるため、凹部61が発生しても製品18への影響は生じない。
その結果、凹部61ができてしまったとしても、製品18には関係のないものとなるため、製品18を廃却する必要がなくなるので、その分、製品18歩留まりが向上し、製品18損失を低減することができる。あるいは、凹部61ができても製品18を廃却しなくて済むようになるので、表皮材2の加熱温度などの成形条件を緩和して、成形をし易くすることができる。
また、凹部61が全くできないようにするためには、例えば、空気孔5aを小さくしたり、表皮材2の加熱温度を低くしたり、製品18の形状を個々に調整したりするなどの対策を行う必要があるが、この実施例によれば、このような対策を行う必要をなくすことができる。
(作用効果2)芯材1の表皮材2が貼り合わされる表面に凹凸部31を形成した。これにより、空気孔5aから空気6の吸引除去を行うことで、空気孔5aに凹凸部31が連通されて、凹凸部31が空気6の通路となるので、凹凸部31が形成されている部分からも確実に空気6の吸引除去を行わせることができる。これにより、製品意匠部21に空気孔5aを設けなくても、凹凸部31があれば、凹凸部31を介した空気6の吸引除去によって空気6溜まりなどが生じないようにでき、空気6溜まりなどによる密着不良をなくして、芯材1と表皮材2とを確実に貼り合わせることができるようになる。
(作用効果3)製品内隠蔽予定部23を、製品意匠部21に対して芯材1の裏面側へ向けて凹む凹形状部41を有するものとした。これにより、製品内隠蔽予定部23に他の部品を取付けることで、凹形状部41をした製品内隠蔽予定部23を他の部品によって容易且つ確実に隠蔽することができる。よって、製品内隠蔽予定部23に対し、自由に空気孔5aを設けることが可能となる。
(作用効果4)空気孔5aを、少なくとも、製品外側部22および製品内隠蔽予定部23における製品意匠部21との境界部分51またはその近傍に沿い間隔を有して複数設けるようにした。これにより、空気孔5aを最も効果的な位置に設けて、製品意匠部21から効率的に空気6を吸引除去することができる。
この際、芯材1に対し、空気孔5aを、大きさが120cm2以下、より好ましくは、70cm2以下、更に好ましくは、40cm2以下となる範囲につき1個以上の割合で設けるようにした。これより、空気孔5aの配置を最適化することができ、芯材1と表皮材2とが確実に貼り合わせられるようにすることができる。
以上、実施例を図面により詳述してきたが、実施例は例示にしか過ぎないものである。よって、本発明は、実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が開示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
1 芯材
2 表皮材
3 接着剤
5a 空気孔
6 空気
7 樹脂成形品
7a 樹脂成形品本体
12 接着剤層
21 製品意匠部
22 製品外側部
23 製品内隠蔽予定部
31 凹凸部
41 凹形状部
51 境界部分
2 表皮材
3 接着剤
5a 空気孔
6 空気
7 樹脂成形品
7a 樹脂成形品本体
12 接着剤層
21 製品意匠部
22 製品外側部
23 製品内隠蔽予定部
31 凹凸部
41 凹形状部
51 境界部分
Claims (5)
- 芯材または表皮材の少なくとも一方に接着剤を塗布し、
表皮材を加熱すると共に、
加熱した表皮材を芯材の表面に重ね合わせ、
芯材に形成された空気孔から、芯材と表皮材との間の空気を吸引除去することで、芯材と表皮材とを貼り合わせて樹脂成形品を成形する樹脂成形品製造方法において、
前記樹脂成形品が、
製品の意匠面となる製品意匠部と、
該製品意匠部の外側に位置する製品外側部と、
前記製品意匠部の内側に位置する製品内隠蔽予定部とに区分けされると共に、
前記空気孔が、前記製品意匠部を除いた、前記製品外側部および製品内隠蔽予定部のうちの少なくとも一方に形成されて、前記製品外側部、製品内隠蔽予定部から空気の吸引除去を行うことを特徴とする樹脂成形品製造方法。 - 芯材と接着剤層と表皮材とから成る樹脂成形品本体を有している樹脂成形品において、
前記樹脂成形品本体が、
製品の意匠面となる製品意匠部と、
該製品意匠部の外側に位置する製品外側部と、
前記製品意匠部の内側に位置する製品内隠蔽予定部とに区分けされていると共に、
前記製品意匠部を除いた、前記製品外側部および製品内隠蔽予定部のうちの少なくとも一方に対して、空気孔が設けられていることを特徴とする樹脂成形品。 - 請求項2に記載の樹脂成形品において、
前記芯材は、前記表皮材が貼り合わされる表面に凹凸部を有していると共に、
該凹凸部は、前記空気孔から空気の吸引除去を行う際に、空気孔と連通可能なものとされていることを特徴とする樹脂成形品。 - 請求項2または請求項3に記載の樹脂成形品において、
前記製品内隠蔽予定部は、前記製品意匠部に対して前記芯材の裏面側へ向けて凹む凹形状部を有していることを特徴とする樹脂成形品。 - 請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の樹脂成形品において、
前記空気孔は、少なくとも、前記製品外側部および製品内隠蔽予定部における製品意匠部との境界部分またはその近傍に沿い間隔を有して複数設けられていることを特徴とする樹脂成形品。
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