JP4970337B2 - 表面処理用ステージ装置 - Google Patents
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Description
載置面を有するステージと、
前記被処理基板を前記載置面の上方から前記載置面まで下降させ、表面処理後の被処理基板を前記載置面から上昇させる基板昇降機構と、
前記載置面より平面視で外側に配置されて前記載置面の縁へ向けて開口する噴出孔を有し、前記基板昇降機構による前記被処理基板の上昇に際し前記噴出孔から前記被処理基板と前記載置面との間にガスを吹き込むノズルと、
を備えたことを特許請求しない特徴とする。
これによって、基板昇降機構で被処理基板をステージの載置面から上昇させる際、ガスを外側から被処理基板と載置面との間に吹き込み、被処理基板が載置面から離れるのを補助できる。被処理基板が剥離帯電しても、その剥離帯電した部分をステージから容易に剥がすことができる。したがって、被処理基板に局所的に応力が生じるのを防止でき、被処理基板が破損するのを防止できる。
これによって、噴出孔からのガスを被処理基板と載置面との間の広い範囲に入り込ませるこができる。
本発明は、高周波電源に接続された電界印加電極と接地電極との間に電界を印加して処
理ガスをプラズマ化し、プラズマ化された前記処理ガスを被処理基板に接触させ、前記被処理基板を表面処理するプラズマ処理装置における、前記被処理基板を設置するステージ装置であって、
載置面を有する金属にて構成され、かつ電気的に接地されて前記接地電極を兼ねるステージと、
前記被処理基板を前記載置面の上方から前記載置面まで下降させ、表面処理後の被処理基板を前記載置面から上昇させる基板昇降機構と、
前記載置面より平面視で外側に配置されて前記載置面の縁へ向けて開口する噴出孔を有し、前記基板昇降機構による前記被処理基板の上昇に際し前記噴出孔から前記被処理基板と前記載置面との間に不活性ガスからなる外側吸着解除ガスを不活性のまま吹き込むノズルと、
を備え、前記噴出孔が、平面視で先端に向かって漸次拡開されていることを特許請求する第1特徴とする。
本発明は、高周波電源に接続された電界印加電極と接地電極との間に電界を印加して処理ガスをプラズマ化し、プラズマ化された前記処理ガスを被処理基板に接触させ、前記被処理基板を表面処理するプラズマ処理装置における、前記被処理基板を設置する表面処理用ステージ装置であって、
載置面を有する金属にて構成され、かつ電気的に接地されて前記接地電極を兼ねるステージと、
前記被処理基板を前記載置面の上方から前記載置面まで下降させ、表面処理後の被処理基板を前記載置面から上昇させる基板昇降機構と、
前記載置面より平面視で外側に配置されて前記載置面の縁へ向けて開口する噴出孔を有し、前記基板昇降機構による前記被処理基板の上昇に際し前記噴出孔から前記被処理基板と前記載置面との間に不活性ガスを吹き込むノズルと、
を備え、前記噴出孔が、平面視で先端に向かって漸次拡開されており、
前記基板昇降機構が前記被処理基板を前記載置面から上昇させ始めた後、前記ノズルから前記不活性ガスの吹き出しを開始することを特許請求する第2特徴とする。
前記基板昇降機構が前記被処理基板を前記載置面から上昇させるときの速度が、前記被処理基板が前記載置面から完全に離れるまでの間は相対的に低速であり、その後、相対的に高速になることが好ましい。
これによって、前記ガスを前記内面に沿って平面状ガス流にして吹き出すことができ、被処理基板と載置面との間に確実に入り込ませることができる。
これによって、被処理基板と載置面との間にノズルからのガスが確実に入り込むようにできる。
これによって、ノズルを外周支持部と一体に昇降させることができる。したがって、昇降中の被処理基板の下面に常時ガスを吹き付けることができ、被処理基板が自重で撓むのを抑制ないし防止できる。また、昇降機構としてステージの内部に昇降ピンを設けなくても済む。或いは昇降ピンの数を減らすことができる。或いは、昇降ピンを少数にする場合、被処理基板の撓みを抑制ないし防止できる。
これによって、昇降中の被処理基板の下面に常時ガスを吹き付けることができ、被処理基板が自重で撓むのを抑制ないし防止できる。
これによって、ノズルからのガスを被処理基板と載置面との間に確実に入り込ませることができ、被処理基板と載置面とを確実に離すことができる。
これによって、被処理基板と載置面との間にガスを広く行き渡らせることができる。
[第1実施形態]
図2に示すように、この実施形態の被処理基板9は、液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ用のガラス基板である。被処理基板9は、平面視で長方形(四角形)の薄い板形状になっている。
外側ノズル42は、載置面22の縁と平行な軸線の回りに角度を調節して設置できることが好ましく、ひいては噴出孔46の上下の内面46a,46bの傾斜角度を調節できることが好ましい。
(1)受け渡し工程
図3に示すように、昇降ピン31を上位置に位置させ、表面処理すべき被処理基板9をフォーク状のマニピュレータ4によって昇降ピン31の上に載せる。このとき、処理ヘッド10は、被処理基板9及び昇降ピン31と干渉しない位置に退避させておく。
次に、フォーク状マニピュレータ4を退避させた後、図1に示すように、昇降ピン31を下位置まで下降させる。これにより、被処理基板9が載置面22上に載置される。さらに、吸着孔23の内部を吸引し、被処理基板9をステージ21に吸着し固定する。
次に、処理ヘッド10を前後に往復移動させながら、処理ガスg1を処理ヘッド10と被処理基板9との間に吹き出す。さらに、電源2から電極11に電圧を供給し、電極11とステージ21との間に電界を印加する。これにより、処理ガスg1がプラズマ化される。このプラズマ化された処理ガスが被処理基板9に接触し、表面処理がなされる。
表面処理の終了後、処理ヘッド10をステージ21の外側に退避させる。また、吸着孔23に不活性ガスを導入する。これにより、吸着孔23の周りの被処理基板9とステージ21の吸着が解除される。
続いて、図4に示すように、昇降ピン31を下位置から上昇させる。このとき、外側ノズル42からの不活性ガスg2がステージ21の外側から被処理基板9と載置面22との間に入り込む。図5に示すように、この不活性ガスg2の流れは、噴出孔46の形状によって平面状かつ扇状に拡散するガス流になる。したがって、被処理基板9と載置面22との間の隙間が未だ狭くても、不活性ガスg2を十分に、かつ広い範囲に入り込ませることができる。外側ノズル42の設置角度を調節し、ひいては噴出孔46の上下の内面46a,46bの傾斜角度を調節することにより、不活性ガスg2の平面状ガス流が被処理基板9と載置面22との間に確実に入り込むようにすることができる。複数の噴出部45によって、不活性ガスg2を被処理基板9と載置面22との間の空間の長辺方向のほぼ全体に万遍なく行き渡らせることができる。この不活性ガスg2の圧力によって、被処理基板9が載置面22から上へ離れるのを補助できる。吸着孔23からの不活性ガスだけでは被処理基板9と載置面22との吸着解除が不十分であっても、外側ノズル42からの不活性ガスg2によって被処理基板9と載置面22とを確実に剥離できる。剥離帯電によるクーロン力で被処理基板9が載置面22に密着していても、この剥離帯電した部分を容易に剥がすことができる。したがって、被処理基板9の剥離帯電した部分に局所的に応力が生じるのを防止でき、被処理基板9が破損するのを防止できる。このようにして、被処理基板9を載置面22からスムーズに持ち上げることができる。
図3に示すように、被処理基板9を上位置まで持ち上げた後、フォーク状マニピュレータ4によって昇降ピン31上の被処理基板9をピックアップし、搬出する。
その後、新たな被処理基板9に対し上記(1)〜(6)の工程を反復する。
表面処理装置1の稼動中、イオナイザー70を常時オンにし、イオナイザーノズル71からイオンガスg3を継続して吹き出す。各イオナイザーノズル71からのイオンガスg3の吹き出し流量は、例えば50slm程度である。イオンガスg3の常時吹き出しにより表面処理装置1のほぼ全体がイオン雰囲気に包まれる。これによって、上記リフト工程で被処理基板9を載置面22から離す際に剥離帯電が生じても速やかに除電できる。よって、被処理基板9を載置面22から上へ一層スムーズに離すことができる。また、被処理基板9からステージ21に伝わった静電気がステージ装置20に蓄積されるのを防止できる。したがって、複数の被処理基板9を連続して表面処理する場合、剥離帯電量が累積するのを防止できる。
[第2実施形態]
図6及び図7に示すように、第2実施形態のステージ21には挿通孔24が設けられていない。基板昇降機構30は、昇降ピン31を有しておらず、これに代えて、外周支持部50を有している。図7に示すように、外周支持部50は、一対の長辺支持部51と、一対の短辺支持部52とを有している。これら長辺支持部51及び短辺支持部52は、平面視で載置面22の外側に配置されている。長辺支持部51は、ステージ21の長辺側(左右)の縁に沿って延びている。短辺支持部52は、ステージ21の短辺側(前後)の縁に沿って延びている。
詳細な図示は省略するが、各短辺支持部52は、長辺支持部51と同様に、ビーム53と、このビーム53の上面に設けられた載置部54とを有している。
載置部54がプラスチックで構成されているため、被処理基板9との接触によるパーティクルの発生を防止又は抑制できる。
第2実施形態では、基板昇降機構30が、後記第3実施形態のノズル昇降機構80を兼ねている。
図12に示すように、第3実施形態では、外側ノズル42にノズル角度調節機構60が接続されている。角度調節機構60は、ステッピングモータ等からなる回転駆動部61と、駆動部61の駆動軸と外側ノズル42とを連結するギア列等からなる伝達部62を有している。この角度調節機構60によって外側ノズル42が、載置面22の長辺側の縁と平行な軸線63のまわりに回転されるようになっている。
昇降駆動部81は、基板昇降機構30の昇降駆動部32と共通の駆動部を用いてもよい。
被処理基板9の撓み具合が剛性や前工程での熱ストレスにより変化した場合、外側ノズル42の傾斜角度を調節することで対応できる。
昇降ピン31を上位置から下降させる際は、外側ノズル42を上記の上昇時とは逆に動作させるとよい。
例えば、外側ノズル42,42Xの数及び配置間隔は適宜設定できる。外側ノズル42,42Xは、ステージ21の一つの縁あたり複数設けられるのに限られず、1つだけ設けられていてもよい。外側ノズル42,42Xは、ステージ21の長辺側の縁にではなく、短辺側の縁に設けられていてもよく、長辺側の縁と短辺側の縁とに設けられていてもよい。外側ノズル42,42Xは、ステージ21の1つの縁にだけ設けられていてもよく、ステージ21の3つの縁に設けられていてもよく、ステージ21の4つの縁に設けられていてもよい。
第2実施形態では、外側ノズル42Xの噴出孔46が、上側の内面46bを有し、この内面46bに下方からガスg2を当てて、斜めの平面状ガス流が形成されるようになっていたが、これに代えて、噴出孔が下側の内面を有し、この下側の内面に上方からガスg2を当てて斜めの平面状ガス流が形成されるようにしてもよい。
g2 外側吸着解除ガス
g3 イオンガス
1 表面処理装置
9 被処理基板
10 処理ヘッド
20 ステージ装置
21 ステージ
22 載置面
30 基板昇降機構
31 昇降ピン
40 外側吸着解除ガス噴射機構
41 外側吸着解除ガス源
42 外側ノズル
46 噴出孔
46a 上側の内面
46b 下側の内面
50 外周支持部
60 ノズル角度調節機構
63 軸線
80 ノズル昇降機構
Claims (9)
- 高周波電源に接続された電界印加電極と接地電極との間に電界を印加して処理ガスをプラズマ化し、プラズマ化された前記処理ガスを被処理基板に接触させ、前記被処理基板を表面処理するプラズマ処理装置における、前記被処理基板を設置する表面処理用ステージ装置であって、
載置面を有する金属にて構成され、かつ電気的に接地されて前記接地電極を兼ねるステージと、
前記被処理基板を前記載置面の上方から前記載置面まで下降させ、表面処理後の被処理基板を前記載置面から上昇させる基板昇降機構と、
前記載置面より平面視で外側に配置されて前記載置面の縁へ向けて開口する噴出孔を有し、前記基板昇降機構による前記被処理基板の上昇に際し前記噴出孔から前記被処理基板と前記載置面との間に不活性ガスからなる外側吸着解除ガスを不活性のまま吹き込むノズルと、
を備え、前記噴出孔が、平面視で先端に向かって漸次拡開されていることを特徴とする表面処理用ステージ装置。 - 高周波電源に接続された電界印加電極と接地電極との間に電界を印加して処理ガスをプラズマ化し、プラズマ化された前記処理ガスを被処理基板に接触させ、前記被処理基板を表面処理するプラズマ処理装置における、前記被処理基板を設置する表面処理用ステージ装置であって、
載置面を有する金属にて構成され、かつ電気的に接地されて前記接地電極を兼ねるステージと、
前記被処理基板を前記載置面の上方から前記載置面まで下降させ、表面処理後の被処理基板を前記載置面から上昇させる基板昇降機構と、
前記載置面より平面視で外側に配置されて前記載置面の縁へ向けて開口する噴出孔を有し、前記基板昇降機構による前記被処理基板の上昇に際し前記噴出孔から前記被処理基板と前記載置面との間に不活性ガスを吹き込むノズルと、
を備え、前記噴出孔が、平面視で先端に向かって漸次拡開されており、
前記基板昇降機構が前記被処理基板を前記載置面から上昇させ始めた後、前記ノズルから前記不活性ガスの吹き出しを開始することを特徴とする表面処理用ステージ装置。 - 前記基板昇降機構が前記被処理基板を前記載置面から上昇させるときの速度が、前記被処理基板が前記載置面から完全に離れるまでの間は相対的に低速であり、その後、相対的に高速になることを特徴とする請求項1又は2に記載の表面処理用ステージ装置。
- 前記噴出孔の上側の内面と下側の内面のうち少なくとも一方が、前記載置面の縁に沿う幅を有し、前記載置面より平面視で外側かつ下側から先端に向かって上へ傾斜していることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の表面処理用ステージ装置。
- 前記ノズルが、前記載置面の縁と平行な軸線の回りに角度調節可能であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の表面処理用ステージ装置。
- 前記基板昇降機構が、前記載置面の平面視で外側に昇降可能に配置されて前記被処理基板の外周部を支持可能な外周支持部を含み、この外周支持部に前記ノズルが設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の表面処理用ステージ装置。
- 前記基板昇降機構による前記被処理基板の昇降動作と連動して前記ノズルを昇降させるノズル昇降機構を、さらに備えたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の表面処理用ステージ装置。
- 前記ノズルの昇降動作と連動して前記ノズルを前記載置面の縁と平行な軸線の回りに角度調節するノズル角度調節機構を、さらに備えたことを特徴とする請求項6又は7に記載の表面処理用ステージ装置。
- 前記ノズルが、前記載置面の縁に沿う方向に離れて複数設けられていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の表面処理用ステージ装置。
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