JP4227865B2 - プラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置 - Google Patents

プラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体ウェーハの裏面のプラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置に関する。
表面側に複数の回路が形成された半導体ウェーハは、裏面が研削されて所定の厚さに形成された後、ダイシング装置等によってダイシングされて個々の半導体チップに分割され、各種電子機器に広く利用されている。近年は、電子機器の小型化、薄型化のために、半導体ウェーハもその厚さが100μm以下、50μm以下というように極めて薄くなるまで研削することが求められている。
ところが、半導体ウェーハの裏面を研削すると、当該裏面にはマイクロクラックと呼ばれる微細な割れが生じ、個々の半導体チップの抗折強度が低下するという問題がある。そこで、半導体ウェーハの裏面を研削した後にその裏面をプラズマエッチングすることによりマイクロクラックを除去することが行われている。
また、半導体ウェーハの表面に半導体チップに相当する深さの切削溝を予め形成しておき、その後に裏面を研削することにより切削溝を裏面側から表出させて個々の半導体チップに分割するいわゆる先ダイシングと称される技術においても、裏面の研削によって個々の半導体チップの裏面にマイクロクラックが生じ、半導体チップの抗折強度を低下させるという問題が生じる。そこで、先ダイシングにおいても半導体チップの裏面をプラズマエッチングすることによりマイクロクラックを除去することが行われている。
半導体ウェーハの裏面をプラズマエッチングする際は、例えば図7において模式的に示す構成のプラズマエッチング装置100を用いる。このプラズマエッチング装置100は、真空吸着と静電吸着とを併用して半導体ウェーハを保持する装置で、半導体ウェーハWの表面がエッチングされないようにするために、半導体ウェーハWの表面に保護テープ101を貼着し、保護テープ101をチャックテーブル102の吸引部102aにおいて吸引保持することにより半導体ウェーハWを吸引保持する。このとき、吸引部102aの上面の外径は保護テープ101及び半導体ウェーハWの外径より小さく、保護テープ101が真空吸着部102aの全面を覆うことにより、エアーのリークが防止される。
そして、図8に示すように、直流電源103からチャックテーブル102に直流電圧を供給して所定の値とし、その電圧値を維持した状態で、次にガス導入部104からガスを処理室105の内部に導入すると共に高周波電源106からチャックテーブル102及びガス導入部104に放電電力を供給すると、ガスがプラズマ化され、半導体ウェーハWの裏面がプラズマエッチングされる。プラズマエッチングの際は、チャックテーブル102を冷却することにより半導体ウェーハWを冷却する(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
特開2001−257186号公報 特開平8−172075号公報
しかしながら、チャックテーブル102に直流電圧を供給しただけではチャックテーブル102と半導体ウェーハWとの間に静電気力は発生せず、放電電力を供給することによってはじめてチャックテーブル102において静電気力が発生するため、放電電力供給の開始と共に急激に大きな静電気力が発生し、半導体ウェーハの表面に貼着された保護テープ101のうち、真空吸着されない外周部分が半導体ウェーハWの吸着に追随できず、例えば図9に示すように保護テープ101に捩れ101aが生じることがある。
保護テープ101に捩れが生じると、半導体ウェーハWと保護テープ101との間に隙間が生じる。従って、プラズマエッチング時にチャックテーブル102による冷却効果が不十分となり、高温にさらされて保護テープ101が溶融し、半導体ウェーハWの表面の一部が露出して表面側に形成された回路が損傷するという問題がある。また、半導体ウェーハWと保護テープ101との間に形成された隙間からエッチング用のガスが入り込むことによっても半導体ウェーハWの表面側に形成された回路が損傷することがある。このような問題は、いわゆる先ダイシングによって半導体ウェーハを個々の半導体チップに分割した後に個々の半導体チップの裏面をプラズマエッチングする場合にも同様に生じる。
従って、半導体ウェーハの表面に保護テープを貼着し、静電吸着によって保護テープ側を保持して半導体ウェーハの裏面をプラズマエッチングする場合においては、保護テープに捩れが生じるのを防止することにより半導体ウェーハの損傷を防止することに課題を有している。
上記課題を解決するための具体的手段として本発明は、プラズマエッチングが行われる処理室と、処理室内に配設され吸引孔が形成された吸引部を有するチャックテーブルと、チャックテーブルに対峙して配設され処理室にガスを導入するガス導入部と、チャックテーブルに直流電圧を供給する直流電源部と、チャックテーブル及びガス導入部に高周波電力を供給する高周波電源部と、チャックテーブルを冷却する冷却部とを備えたプラズマエッチング装置を用いて半導体ウェーハの裏面をエッチングするプラズマエッチング方法であって、表面に保護テープが貼着された半導体ウェーハの保護テープ側をチャックテーブルに載置し、吸引孔に吸引力を作用させて保護テープを介して半導体ウェーハを吸引保持する吸引保持工程と、チャックテーブル及びガス導入部に高周波電源部から微少放電電力を供給する微少放電電力供給工程と、チャックテーブルに直流電源部から直流電圧を供給して直流電圧の電圧値を徐々に上昇させる直流電圧上昇程と、直流電圧が所定の電圧値まで上昇した後に所定の電圧値を維持する直流電圧維持工程と、高周波電源部からチャックテーブル及びガス導入部に供給する放電電力を所定の電力値まで上昇させる放電電力上昇程と、所定の電力値を維持する放電電力維持工程と、直流電圧維持工程と放電電力維持工程とを遂行している状態で、ガス導入部からエッチング用ガスを処理室に導入してエッチング用ガスをプラズマ化して半導体ウェーハの裏面をプラズマエッチングするエッチング工程とから構成され、微少放電電力供給工程は、吸引保持工程の開始後から遂行され、直流電圧上昇工程は、微少放電電力供給工程の開始後から遂行され、直流電圧維持工程は、微少放電電力供給工程の遂行中から遂行され、放電電力上昇程及び放電電力維持工程は、直流電圧維持工程の遂行中に遂行されるプラズマエッチング方法を提供する。
そしてこのプラズマエッチング方法は、微少放電電力供給工程の遂行時間は6秒であり、微少放電電力供給工程における微少放電電力の電力値は0.1キロワットであり、直流電圧上昇工程では、微少放電電力供給工程の開始2秒後から2秒間で直流電圧値を0ボルトから1.25キロボルトまで上昇させ、放電電力上昇工程では、微少放電電力供給工程の開始6秒後から1秒間で放電電力の電力値を0.1キロワットから2.0キロワットまで上昇させること、半導体ウェーハは、表面に半導体チップの厚さに相当する深さの切削溝が形成された後に表面に保護テープが貼着され、裏面の研削により切削溝が表出して個々の半導体チップに分割され、個々の半導体チップが保護テープに貼着された状態で全体として半導体ウェーハの形態を維持していること、半導体チップは、縦方向及び横方向の長さが2mm以下であることを付加的な要件とする。
更に本発明は、被加工物のプラズマエッチングが行われる処理室と、吸引力を伝達する吸引孔が形成された吸引部を有し処理室内において被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、チャックテーブルに対峙して配設され処理室内にエッチングガスを導入するガス導入部と、チャックテーブルに直流電圧を供給する直流電源部と、チャックテーブル及びガス導入部に高周波電力を供給する高周波電源部と、直流電源部からチャックテーブルに供給する直流電圧の電圧値及び供給のタイミングの制御並びに高周波電源部からチャックテーブル及びガス導入部に供給する高周波電力の電力値及び供給のタイミングの制御を行う制御手段とを備え、制御手段は、高周波電源部からチャックテーブル及びガス導入部に0.1キロワットの微少放電電力の供給を開始させ、放電電力の供給を開始した6秒後から1秒間で電力値を0.1キロワットから2.0キロワットまで上昇させた後、放電電力の電力値を2.0キロワットに維持させると共に、放電電力の供給を開始した2秒後に直流電源部からチャックテーブルに直流電圧の供給を開始させて、直流電圧の供給開始から2秒間で直流電圧を0ボルトから1.25キロボルトまで上昇させた後、直流電圧を1.25キロボルトに維持させる機能を持つプラズマエッチング装置を提供する。
そしてこのプラズマエッチング装置は、チャックテーブルにおいては、吸引部の外周側に吸引部を囲繞する囲繞部が形成され、囲繞部では、直流電圧及び微少放電電力の供給により囲繞部と半導体ウェーハとの間に生じる静電気力によって被加工物の表面に貼着された保護テープの外周部を保持することを付加的な要件とする。
本発明に係るプラズマエッチング方法においては、半導体ウェーハの表面に貼着された保護テープを吸引保持した状態で、チャックテーブルに直流電圧を供給する前にチャックテーブル及びガス導入部に放電電力を供給し、その後に徐々に直流電圧の電圧値を上昇させて十分な静電気力を生じさせるための直流電圧をチャックテーブルに供給するようにしたため、半導体ウェーハが静電気力によってチャックテーブルに急激に引きつけられることがなく、徐々に引きつけられてなめらかに保持される。従って、保護テープに捩れが生じず、保護テープがチャックテーブルに密着して半導体ウェーハが冷却部によって十分に冷却されるため、高温にさらされて保護テープが溶融し、半導体ウェーハWの表面の一部が露出して表面側に形成された回路が損傷するという問題が生じない。また、保護テープに捩れが生じないことにより半導体ウェーハと保護テープとの間に隙間が形成されることがないため、エッチング用のガスが半導体ウェーハの表面側に入り込むことがなく、この点でも半導体ウェーハの表面に形成された回路の損傷を防止することができる。
更に、いわゆる先ダイシングによって半導体ウェーハを個々の半導体チップに分割した後に個々の半導体チップの裏面をプラズマエッチングする場合においては、複数の半導体チップが保護テープに貼着されて全体として半導体ウェーハの形態を維持しているものの、半導体チップが個別に保護テープに貼着された状態であり、個々の半導体チップの大きさが、例えば縦方向及び横方向の長さが2mm以下と小さい場合は、保護テープに捩れが生じやすい。従って、チャックテーブルに直流電圧を供給する前にチャックテーブル及びガス導入部に放電電力を供給してチャックテーブルに僅かな静電気力を生じさせ、その後に徐々に直流電圧の電圧値を上昇させて十分な静電気力を生じさせるための直流電圧をチャックテーブルに供給するようにすれば、半導体ウェーハが静電気力によってチャックテーブルに急激に引きつけられることを防止することができるため、保護テープに捩れが生じるのを効果的に防止することができ、半導体チップの表面側の回路を保護することができる。
また、本発明に係るプラズマエッチング装置においては、直流電圧の電圧値及び供給のタイミングの制御、並びに、高周波電源部からチャックテーブル及びガス導入部に供給する高周波電力の電力値及び供給のタイミングの制御を行う制御手段を備え、制御手段は、高周波電源部からチャックテーブル及びガス導入部に0.1キロワットの微少放電電力の供給を開始させ、放電電力の供給を開始した6秒後から1秒間で電力値を0.1キロワットから2.0キロワットまで上昇させた後、放電電力の電力値を2.0キロワットに維持させると共に、放電電力の供給を開始した2秒後に直流電源部からチャックテーブルに直流電圧の供給を開始させて、直流電圧の供給開始から2秒間で直流電圧を0ボルトから1.25キロボルトまで上昇させた後、直流電圧を1.25キロボルトに維持させる機能を持つことにより、チャックテーブルにおける半導体ウェーハ及び保護テープの静電吸着が急激に行われないように、プラズマの発生及び静電気力の発生を制御することができる。
更に、チャックテーブルに囲繞部が形成され、囲繞部では静電気力によって保護テープの外周部を保持するようにすることにより、吸引保持されないために捩れが生じやすい保護テープの外周部をしっかりと保持することができる。
本発明を実施するための最良の形態として、半導体ウェーハの裏面を研削した後に、その裏面をプラズマエッチングする方法及びその方法の実施に用いるプラズマエッチング装置について説明する。
プラズマエッチングされる半導体ウェーハは、例えば図1に示す半導体ウェーハWのように、ストリートSによって区画されて表面に複数の回路が形成されており、ストリートSにおいて分離させることにより個々の半導体チップCとなる。図2に示すように、この半導体ウェーハWの表面W1には、裏面の研削に先立って回路保護のために保護テープ1が貼着される。
半導体ウェーハWの裏面の研削には、例えば図3に示す研削装置10を用いる。この研削装置10は、表面に保護テープ1が貼着された裏面研削前の半導体ウェーハWを収容するカセット11と、表面に保護テープ1が貼着された裏面研削後の半導体ウェーハWを収容するカセット12と、カセット11からの半導体ウェーハWの搬出またはカセット12への半導体ウェーハWの搬入を行う搬出入手段13と、半導体ウェーハWの位置合わせを行う位置合わせテーブル14と、半導体ウェーハWを搬送する第一の搬送手段15及び第二の搬送手段16と、半導体ウェーハWを吸引保持する4つの保持テーブル17、18、19、20と、保持テーブル17、18、19、20を回転可能に支持するターンテーブル21と、半導体ウェーハWを研削する第一の研削手段22及び第二の研削手段23と、研削後の半導体ウェーハWを洗浄する洗浄手段24とを備えている。
カセット11には、図2に示したように表面W1が保護テープ1に貼着された研削前の半導体ウェーハWが、複数段に重ねて収納されており、搬出入手段13によって1枚ずつピックアップされ、半導体ウェーハWの裏面が上を向いた状態で位置合わせテーブル14に載置される。
そして、位置合わせテーブル14において半導体ウェーハWが一定の位置に位置合わせされた後に、半導体ウェーハWが第一の搬送手段15に吸着され、第一の搬送手段15の旋回動によって保持テーブル17に搬送され、半導体ウェーハWが保持テーブル17に載置される。このとき、半導体ウェーハWはその裏面が上を向いて露出した状態となっており、保護テープ1が保持テーブル17に保持され、表面側が保持された状態となる。
次に、ターンテーブル21が所要角度(図示の例のように保持テーブルが4つの場合は90度)回転することにより、保持テーブル17に保持された半導体ウェーハWが第一の研削手段22の直下に位置付けられる。このとき、ターンテーブル21の回転前に保持テーブル17が位置していた位置には保持テーブル18が自動的に位置付けられ、カセット11から次に研削する半導体ウェーハが搬出されて位置合わせテーブル14に載置され、位置合わせがなされた後、第一の搬送手段15によって保持テーブル18に搬送されて次の半導体ウェーハが載置される。
第一の研削手段22は、起立した壁部25に対して上下動可能となっており、壁部25の内側の面には一対のレール26が垂直方向に併設され、駆動源27に駆動されて支持板28がレール26に沿って上下動し、これに伴い支持板28に固定された第一の研削手段22が上下動するように構成されている。
第一の研削手段22においては、回転可能に支持されたスピンドル29の先端にマウンタ30を介して研削ホイール31が装着されており、研削ホイール31の下部には粗研削用の研削砥石32が固着されている。
表面に保護テープ1が貼着され保持テーブル17に保持された半導体ウェーハWが第一の研削手段22の直下に位置付けられると、保持テーブル17の回転により半導体ウェーハWが回転すると共に、スピンドル29の回転により研削砥石32が回転しながら第一の研削手段22が下降し、回転する研削砥石32が半導体ウェーハWの裏面に接触することによって、半導体ウェーハWの裏面が粗研削される。ここで、半導体ウェーハWの表面に複数の回路を区画する切削溝が形成されており、その切削溝が裏面側から表出して回路ごとに個々の半導体チップに分割されるまで半導体ウェーハの裏面が研削されるいわゆる先ダイシングの場合は、切削溝が裏面に表出する直前で粗研削を終了する。
こうして粗研削された半導体ウェーハWは、更にターンテーブル21が所要角度回転することにより、第二の研削手段23の直下に位置付けられる。
第二の研削手段23は、起立した壁部25に対して上下動可能となっており、壁部25の内側の面には一対のレール33が垂直方向に併設され、駆動源34に駆動されてレール33に沿って支持板35が上下動し、これに伴い支持板35に固定された第二の研削手段23が上下動するように構成されている。
第二の研削手段23においては、回転可能に支持されたスピンドル36の先端にマウンタ37を介して研削ホイール38が装着されており、研削ホイール38の下部には仕上げ研削用の研削砥石39が固着されている。
表面に保護テープ1が貼着され粗研削された半導体ウェーハWが第二の研削手段23の直下に位置付けられると、保持テーブル17の回転により半導体ウェーハWが回転すると共に、スピンドル36の回転により研削砥石39が回転しながら第二の研削手段23が下降し、回転する研削砥石39が半導体ウェーハWの裏面に接触することにより、半導体ウェーハWの裏面が仕上げ研削される。ここで、いわゆる先ダイシングの場合は、切削溝が表出して個々の半導体チップに分離される。
保持テーブル17に保持され仕上げ研削された半導体ウェーハWは、ターンテーブル21の回転によって第二の搬送手段16の近傍に位置付けられる。そして、第二の搬送手段16によって洗浄手段24に搬送されて洗浄により研削屑が除去された後、保護テープ1が貼着されたままの状態で搬送装置40によって洗浄手段24から搬出される。
搬出入手段13の近傍には、半導体ウェーハWを吸着する吸着部41と、吸着部41を水平方向及び垂直方向に移動させるアーム部42と、アーム部42を駆動する駆動部43とから構成される搬送装置40が配設されており、吸着部41によって洗浄後の半導体ウェーハWが吸着され、吸着部41が移動することにより、表面に保護テープ1が貼着された半導体ウェーハWがプラズマエッチング装置50に搬送される。
図3に示すように、このプラズマエッチング装置50は、ガス供給部51とプラズマ処理部52とが接続されて構成される。ガス供給部51には、エッチングガスを蓄えるタンクやプラズマ処理部52にエッチングガスを送り込むポンプ等を備えている。タンクには、少なくともCF等のフッ素系ガスと酸素とを主体とするプラズマ発生用の混合ガスが蓄えられる。
図4に示すように、プラズマ処理部52には、プラズマエッチングが行われる処理室53を備え、処理室53の上部側からガス導入部54を収容すると共に、エッチングしようとする被加工物を保持するチャックテーブル55を処理室53の下部側から収容した構成となっている。ガス導入部54は、ガス供給部51から供給されるガスを処理室53に導入する役割を果たす。
ガス導入部54は、処理室53に対して軸受け56を介して昇降及び回動自在に挿通する軸部54aと、軸部54aの下端に連設された上部電極54bとを備えており、ガス導入部54の内部にはガス供給部51と連通するガス流通路57が形成され、上部電極54bの内部にはガス流通路57と連通する複数のガス噴出孔54cが形成されている。上部電極54の下面には、複数のガス噴出孔54cによってガス噴出部54dが構成される。
軸部54aの側部には昇降部60が連結されている。昇降部60は、垂直方向に配設されたボールネジ59に螺合し、ボールネジ59は、モータ58に連結されており、モータ58によって駆動されてボールネジ59が回動するのに伴い昇降部60が昇降し、これに伴いガス導入部54が昇降する構成となっている。
チャックテーブル55は、処理室53に対して軸受け61を介して回動自在に挿通する軸部55aと、軸部55aの上端に連設された下部電極55bとを備えている。下部電極55bは、例えばアルミニウムのような電気伝導率の高い金属により構成される。
チャックテーブル55の内部には、吸引源62に連通する吸引路63と、冷却部64に連通する冷却路65とが形成されている。吸引路63は、下部電極55bの内部において複数の吸引孔63aに分岐して表面において吸引部63bを構成している。また、吸引部63bの外周側には吸引部63bを囲繞する囲繞部63cが形成されている。囲繞部63cは、吸引孔63aが形成されていないために真空吸引力が作用しない領域であり、例えばセラミックスのような絶縁性に優れた物質により構成される。一方、冷却路65は、チャックテーブル55の内部を循環する冷却水によって、保持された被加工物を冷却する。
処理室53の片方の側部にはエッチングする被加工物の搬出入口となる開口部66が形成されており、開口部66の外側には昇降により開口部66を開閉するシャッター67が配設されている。このシャッター67は、シリンダ68に駆動されて昇降するピストン69によって昇降する。更に、処理室53の下部にはガス排気部70に連通する排気口71が形成されており、排気口71から使用済みのガスをガス排気部70に排気することができる。
ガス導入部54及びチャックテーブル55には高周波電源部72が接続されている。高周波電源部72は、処理室53に導入されたガスをプラズマ化させるための高周波電力をガス導入部54及びチャックテーブル55に供給する。また、チャックテーブル55には、RFフィルタ73を介して直流電源部74が接続されている。直流電源部74は、チャックテーブル55に直流電圧を供給する電源である。
高周波電源部72及び直流電源部74には制御部75が接続されている。制御部75は、直流電源部74における直流電圧の電圧値や供給のタイミングの制御、高周波電源部72における高周波電力の電力値や供給のタイミングの制御を行う機能を有する。
次に、図1及び図2に示した半導体ウェーハWを裏面研削した後にその裏面をプラズマエッチングする場合について、図4、5、6を参照して説明する。最初に、図4に示すシャッター67を下降させて開口部66を開口させ、開口部66から図3に示した吸着部41を処理室53の内部に進入させ、半導体ウェーハWの裏面を上に向け、保護テープ1側をチャックテーブル55に載置する。そして、図5に示すように、吸引部63bに吸引力を作用させて保護テープ1をチャックテーブル55において吸引することにより、保護テープ1を介して半導体ウェーハWを吸引保持する(吸引保持工程)。その後は、吸着部41を処理室53の外部に退避させた後にシャッター67を元の位置に戻して開口部66を閉め、内部を真空にする。なお、この段階では、ガス導入部54から処理室53へのガスの導入、直流電源部74からチャックテーブル55への直流電圧の供給、高周波電源部72からチャックテーブル55及びガス導入部54への高周波電力の供給は行わないため、静電吸着はされず、保護テープ1及び半導体ウェーハWのうち、図5に示す吸引されない外周部80は不安定な状態となっている。
上記のようにして保護テープ1及び半導体ウェーハWがチャックテーブル55に保持されて吸引保持工程が開始された後に、ガス導入部54から処理室53にガスを導入すると共に、図6に示すように高周波電源部72から微少な高周波電力をガス導入部54とチャックテーブル55とに供給することによって放電させ、導入したガスを僅かにプラズマ化させる(微少放電電力供給工程)。ここでの高周波電力の値は、例えば0.1キロワット程度とし、保護テープ1における粘着剤の耐熱温度以上の熱が発生しないようにする。粘着剤の耐熱温度以上の熱が発生しないようにすることによって、吸引部63bによって真空吸着されていない保護テープ1の外周部80(例えば最外周から内側に向けて5mm程度の幅を有する部分)の変質を防ぐことができる。但し、この段階では直流電源部74から直流電圧は供給されていないため、チャックテーブル55において静電気力による静電吸着はされない。
次に、図6に示すように、高周波電源部72から微少放電電力を供給する状態を維持したまま、チャックテーブル55とプラズマ中のイオンとの間に静電気力を発生させるために、直流電源部74からチャックテーブル55に直流電圧を供給して徐々にその電圧値を上昇させていく(直流電圧上昇工程)。図6の例では微少放電電力供給工程の開始2秒後から直流電圧上昇工程を遂行し、2秒間で直流電圧値を0ボルトから1.25キロボルトまで上昇させている。この直流電圧によってチャックテーブル55に静電気力が発生し、吸引部53bによっては保持されない保護テープ1の外周部80が囲繞部63cによって保持される。直流電圧上昇工程においては、電圧値をゆっくりと上昇させることにより、外周部80が急激に静電吸着されることがないため、保護テープ1に捩れが生じず、保護テープ1と半導体ウェーハWとの間に隙間が生じない状態で半導体ウェーハWがチャックテーブル55に保持される。
チャックテーブル55に対する直流電圧の供給により静電気力によって保護テープ1及び半導体ウェーハWが保持されるようになった後は、直流電圧の上昇を止めて一定の値を維持するようにする(直流電圧維持工程)。ここで、直流電圧は、例えば1.25キロボルト程度の値を維持し、この一定の電圧を維持すると共に、微少放電電力供給工程も続行させてプラズマの発生を継続させることにより、静電気力も維持される。
次に、直流電圧維持工程の遂行中に、即ち、直流電圧の値を一定に維持したまま、高周波電源部72からガス導入部54及びチャックテーブル55に供給する高周波電力の電力値を上昇させて、プラズマエッチングに適した放電電力とする(放電電力上昇工程)。図6の例では、0.1キロワット程度と微少であった放電電力を、微少放電電力供給工程の開始6秒後から1秒間で2.0キロワットまで上昇させている。この放電電力上昇工程は、直流電圧維持工程と並行して遂行されるため、チャックテーブル55の静電気力によって保護テープ1及び半導体ウェーハWが静電吸着された状態は維持される。
放電電力上昇工程によって放電電力の電力値を所定の値まで上昇させた後は、直流電圧の電圧値を維持したままの状態で、その放電電力の所定の値を維持する(放電電力維持工程)。図6の例では放電電力を2.0キロワットに維持している。ここで維持する放電電力の電力値は、プラズマエッチングを行うのに適した値である。
直流電圧維持工程における直流電圧の電圧値及び放電電力維持工程における放電電力の電力値を維持した状態で、ガス導入部54からエッチング用ガスを処理室53に導入することにより、半導体ウェーハWがチャックテーブル55に生じる吸引力及び静電吸着力によって保持された状態で、その裏面がプラズマエッチングされる(エッチング工程)。そして、プラズマエッチングによってマイクロクラックが除去され、個々の半導体チップの抗折強度を高めることができる。
また、先ダイシングにより分割された半導体チップの裏面をプラズマエッチングする場合にも本発明を適用することができる。先ダイシングにより半導体チップに分割された後は、全体として半導体ウェーハの形態を維持しているものの、複数の半導体チップが個別に保護テープ1に貼着された状態であり、個々の半導体チップの大きさが、例えば縦方向及び横方向の長さが2mm以下と小さい場合は、保護テープ1に捩れが生じやすい。従って、本発明により保護テープ1が急激にチャックテーブル55に引きつけられることがないようにすれば、保護テープ1に捩れが生じるのを効果的に防止することができ、半導体チップの表面側の回路を保護することができる。更に、エッチング工程においては、個々の半導体チップの裏面のマイクロクラックが除去されるのみでなく、切削溝の側面もエッチングされるため、側面のマイクロクラックも除去される。なお、先ダイシングの場合も、直流電圧及び放電電力の供給手順は通常の半導体ウェーハの場合と同様である。
以上のように、チャックテーブル55に直流電圧を供給する前に、ガスの導入と共に微少放電電力を供給して予めプラズマを発生させておき、その状態で徐々に直流電圧を供給して少しずつ静電吸着力を発生させて半導体ウェーハWを保持することにより、半導体ウェーハWが静電気力によって急激にチャックテーブル55に引きつけられることがなく、徐々に引きつけられてなめらかに保持されるため、保護テープ1に捩れが生じることがない。従って、チャックテーブル55の吸引部63b及び囲繞部63cと保護テープ1とが常に密着しており、半導体ウェーハWについて十分な冷却効果が得られるため、高温にさらされて保護テープ1が溶融し、半導体ウェーハWの表面の一部が露出して表面側に形成された回路が損傷するということがない。また、保護テープ1と半導体ウェーハWとの間に隙間が生じないため、エッチングガスがこの隙間に入り込んで半導体ウェーハの表面の回路を損傷させることもない。
なお、図6で示した直流電圧の電圧値、放電電力の電力値、各工程遂行の時間は一例であり、少なくとも各工程が図示の順序で遂行されればよい。
上記のようにして裏面がプラズマエッチングされた半導体ウェーハWは、図3及び図4に示したシャッター67を下降させて開口部66を開け、図3に示した吸着部41によって半導体ウェーハWを吸着すると共に、吸着部41を移動させて処理室53の外部に搬出する。そして、図3に示した研削装置10の洗浄手段24に半導体ウェーハWを移し替え、エッチング後の半導体ウェーハWを洗浄した後、搬出入手段13によってカセット12に収容する。以上のような研削及びプラズマエッチングをカセット11に収容されたすべての半導体ウェーハについて行い、カセット12にすべての半導体ウェーハを収容する。
本発明は、表面に保護テープが貼着された半導体ウェーハの表面側をチャックテーブルにおいて保持して半導体ウェーハの裏面をプラズマエッチングする際に、真空吸着と静電吸着を併用して半導体ウェーハを保持し、安定した保持状態で高精度なエッチングを行う必要がある場合に利用することができる。
半導体ウェーハを示す斜視図である。 表面に保護テープが貼着された半導体ウェーハを示す正面図である。 研削装置、搬送装置及びプラズマエッチング装置を示す斜視図である。 プラズマエッチング装置のプラズマ処理部の構成を示す断面図である。 チャックテーブルにおいて保護テープ及び半導体ウェーハを保持した状態を示す断面図である。 直流電圧及び放電電力の供給方法を示すグラフである。 プラズマ処理部を模式的に示す説明図である。 従来の直流電圧及び放電電力の供給方法を示すグラフである。 保護テープに捩れが生じた状態を示す斜視図である。
符号の説明
W:半導体ウェーハ S:ストリート C:半導体チップ
1:保護テープ
10:研削装置 11、12:カセット 13:搬出入手段 14:位置合わせテーブル 15:第一の搬送手段 16:第二の搬送手段 17、18、19、20:保持テーブル 21:ターンテーブル 22:第一の研削手段 23:第二の研削手段 24:洗浄手段 25:壁部 26:レール 27:駆動源 28:支持板 29:スピンドル 30:マウンタ 31:研削ホイール 32:研削砥石 33:レール 34:駆動源 35:支持板 36:スピンドル 37:マウンタ 38:研削ホイール 39:研削砥石
40:搬送装置 41:吸着部 42:アーム部 43:駆動部
50:プラズマエッチング装置 51:ガス供給部 52:プラズマ処理部 53:処理室 54:ガス導入部 54a:軸部 54b:上部電極 54c:ガス噴出孔 54d:ガス噴出部 55:チャックテーブル 55a:軸部 55b:下部電極 56:軸受け 57:ガス流通路 58:モータ 59:ボールネジ 60:昇降部 61:軸受け 62:吸引源 63:吸引路 63a:吸引孔 63b:吸引部 63c:静電吸着部 64:冷却部 65:冷却路 66:開口部 67:シャッター 68:シリンダ 69:ピストン 70:ガス排気部 71:排気口 72:高周波電源部 73:フィルタ 74:直流電源部 75:制御部

Claims (6)

  1. プラズマエッチングが行われる処理室と、該処理室内に配設され吸引孔が形成された吸引部を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルに対峙して配設され該処理室にガスを導入するガス導入部と、該チャックテーブルに直流電圧を供給する直流電源部と、該チャックテーブル及び該ガス導入部に高周波電力を供給する高周波電源部と、該チャックテーブルを冷却する冷却部とを備えたプラズマエッチング装置を用いて半導体ウェーハの裏面をエッチングするプラズマエッチング方法であって、
    表面に保護テープが貼着された半導体ウェーハの該保護テープ側を該チャックテーブルに載置し、該吸引孔に吸引力を作用させて該保護テープを介して該半導体ウェーハを吸引保持する吸引保持工程と、
    該チャックテーブル及び該ガス導入部に該高周波電源部から微少放電電力を供給する微少放電電力供給工程と、
    該チャックテーブルに該直流電源部から直流電圧を供給して該直流電圧の電圧値を徐々に上昇させる直流電圧上昇程と、
    該直流電圧が所定の電圧値まで上昇した後に該所定の電圧値を維持する直流電圧維持工程と、
    該高周波電源部から該チャックテーブル及び該ガス導入部に供給する放電電力を所定の電力値まで上昇させる放電電力上昇程と、
    該所定の電力値を維持する放電電力維持工程と、
    該直流電圧維持工程と該放電電力維持工程とを遂行している状態で、該ガス導入部からエッチング用ガスを該処理室に導入して該エッチング用ガスをプラズマ化して該半導体ウェーハの裏面をプラズマエッチングするエッチング工程と
    から構成され、
    該微少放電電力供給工程は、該吸引保持工程の開始後から遂行され、
    該直流電圧上昇工程は、該微少放電電力供給工程の開始後から遂行され、
    該直流電圧維持工程は、該微少放電電力供給工程の遂行中から遂行され、
    該放電電力上昇程及び該放電電力維持工程は、該直流電圧維持工程の遂行中に遂行される
    プラズマエッチング方法。
  2. 前記微少放電電力供給工程の遂行時間は6秒であり、該微少放電電力供給工程における微少放電電力の電力値は0.1キロワットであり、
    前記直流電圧上昇工程では、該微少放電電力供給工程の開始2秒後から2秒間で直流電圧値を0ボルトから1.25キロボルトまで上昇させ、
    前記放電電力上昇工程では、該微少放電電力供給工程の開始6秒後から1秒間で放電電力の電力値を0.1キロワットから2.0キロワットまで上昇させる
    請求項1に記載のプラズマエッチング方法。
  3. 前記半導体ウェーハは、表面に半導体チップの厚さに相当する深さの切削溝が形成された後に該表面に保護テープが貼着され、裏面の研削により該切削溝が表出して個々の半導体チップに分割され、該個々の半導体チップが該保護テープに貼着された状態で全体として半導体ウェーハの形態を維持している請求項1または2に記載のプラズマエッチング方法。
  4. 前記半導体チップは、縦方向及び横方向の長さが2mm以下である請求項3に記載のプラズマエッチング方法。
  5. 被加工物のプラズマエッチングが行われる処理室と、
    吸引力を伝達する吸引孔が形成された吸引部を有し、該処理室内において被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルに対峙して配設され、該処理室内にエッチングガスを導入するガス導入部と、
    該チャックテーブルに直流電圧を供給する直流電源部と、
    該チャックテーブル及び該ガス導入部に高周波電力を供給する高周波電源部と、
    該直流電源部から該チャックテーブルに供給する直流電圧の電圧値及び供給のタイミングの制御、並びに、該高周波電源部から該チャックテーブル及び該ガス導入部に供給する高周波電力の電力値及び供給のタイミングの制御を行う制御手段とを備え
    該制御手段は、該高周波電源部から該チャックテーブル及び該ガス導入部に0.1キロワットの微少放電電力の供給を開始させ、放電電力の供給を開始した6秒後から1秒間で電力値を0.1キロワットから2.0キロワットまで上昇させた後、放電電力の電力値を2.0キロワットに維持させると共に、放電電力の供給を開始した2秒後に該直流電源部から該チャックテーブルに直流電圧の供給を開始させて、直流電圧の供給開始から2秒間で直流電圧を0ボルトから1.25キロボルトまで上昇させた後、直流電圧を1.25キロボルトに維持させる機能を持つプラズマエッチング装置。
  6. 前記チャックテーブルにおいては、前記吸引部の外周側に該吸引部を囲繞する囲繞部が形成され、該囲繞部では、前記直流電圧及び前記微少放電電力の供給により該囲繞部と前記半導体ウェーハとの間に生じる静電気力によって被加工物の表面に貼着された保護テープの外周部を保持する請求項5に記載のプラズマエッチング装置。
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