JP2001257186A - 半導体ウェハの加工方法 - Google Patents
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Abstract
半導体ウェハの加工方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 回路形成面に保護膜が形成された半導体
ウェハをウェハ収納部2からウェハ搬送部3によって取
り出し、プリセンタ部5によって位置合わせした後、研
磨部6で薄化加工の目標厚さにドライエッチング代を加
えた厚さ寸法に機械研磨する。研磨後の半導体ウェハは
ウェハ洗浄部10によって洗浄液により洗浄されて異物
が除去された後にプラズマ処理部4A,4Bに送られ、
プラズマエッチングによるドライエッチングが行われ
る。これにより、エッチング液を用いたウェットエッチ
ングを行う際に発生する環境汚染物質の発生がなく、環
境負荷の小さい半導体ウェハの加工方法が実現される。
Description
化加工する半導体ウェハの加工方法に関するものであ
る。
製造工程では、半導体装置の薄型化にともない半導体ウ
ェハの厚さを薄くするための研磨加工が行われる。この
研磨加工は、半導体ウェハの表面に回路パターンを形成
した後に、回路形成面と反対側の裏面を機械研磨するこ
とによって行われる。機械研磨後のシリコン基板の表面
には、加工によって形成されたマイクロクラックによっ
て脆化した層(マイクロクラック導入層)が存在する。
このマイクロクラックはシリコン基板の抗折強度を損な
うため、機械研磨後にシリコン表面のマイクロクラック
導入層を除去する必要がある。従来このマイクロクラッ
ク導入層除去は、フッ酸や硝酸などのエッチング液を用
いたウエットエッチングが用いられていた。
トエッチングによる処理に際しては、エッチング液の化
学反応により窒素酸化物などの環境汚染物質が大量に発
生する。このため、ウエットエッチングを用いる場合に
は、これらの環境汚染物質の空気中への排出を防止する
ための回収装置や、エッチング後に排出されるエッチン
グ液の廃液処理などの環境設備に多大のコストを要する
という問題点があった。
く環境負荷の小さい半導体ウェハの加工方法を提供する
ことを目的とする。
ェハの加工方法は、機械研磨によって半導体ウェハの表
面を研磨し、次いで研磨された面をドライエッチングす
ることにより前記半導体ウェハを目標厚さに薄化加工す
る半導体ウェハの加工方法であって、機械研磨により前
記目標厚さに3μm〜50μmの範囲で設定されるドラ
イエッチング代を加えた厚さまで研磨するようにした。
は、請求項1記載の半導体ウェハの加工方法であって、
前記半導体ウェハは、シリコンを主成分とする。
は、請求項1記載の半導体ウェハの加工方法であって、
前記機械研磨によって半導体ウェハを研磨した後、ドラ
イエッチングを行う前に半導体ウェハを液体によって洗
浄するようにした。
は、請求項1記載の半導体ウェハの加工方法であって、
前記液体は水である。
は、回路形成面に保護膜が形成された半導体ウェハを薄
化加工する半導体ウェハの加工方法であって、前記半導
体ウェハの保護膜形成面の反対側を機械研磨によって研
磨する工程と、研磨後の半導体ウェハを液体によって洗
浄する工程と、洗浄後の半導体ウェハをドライエッチン
グする工程とを含む。
ウェハの表面を研磨し、次いで機械研磨された面を目標
厚さにドライエッチングすることにより、環境汚染物質
の発生がなく環境負荷の小さい半導体ウェハの加工方法
が実現される。
参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の半導
体ウェハの加工装置の斜視図、図2は本発明の一実施の
形態の半導体ウェハの加工装置の平面図、図3、図4は
本発明の一実施の形態の半導体ウェハの加工装置のウェ
ハ収納部の斜視図、図5は本発明の一実施の形態の半導
体ウェハの加工装置の部分平面図、図6は本発明の一実
施の形態の半導体ウェハの加工装置の研磨部の側面図、
図7は本発明の一実施の形態の半導体ウェハの加工装置
のウェハ洗浄部の断面図、図8は本発明の一実施の形態
の半導体ウェハの加工装置のプラズマ処理部の断面図、
図9、図10は本発明の一実施の形態の半導体ウェハの
加工方法の工程説明図、図11は本発明の一実施の形態
の半導体ウェハの加工方法における半導体ウェハ洗浄の
フロー図である。
加工装置の全体構造を説明する。図1、図2において、
ベース部1の上面の前半部1aには、ウェハ搬送部3を
中心としてウェハ収納部2、第1のプラズマ処理部4
A、第2のプラズマ処理部4B、プリセンタ部5および
ウェハ洗浄部10が放射状に配設されている。
半導体ウェハ11を収納する。すなわち、ウェハ収納部
2は半導体ウェハ11の収納手段となっている。第1の
プラズマ処理部4A、第2のプラズマ処理部4Bは、減
圧雰囲気下で発生するプラズマのエッチング作用により
半導体ウェハ表面のドライエッチングを行う。したがっ
て、第1のプラズマ処理部4A、第2のプラズマ処理部
4Bは、半導体ウェハ11のドライエッチング手段とな
っている。
される半導体ウェハ11を予め位置合わせするプリセン
タ動作を行う。ウェハ洗浄部10は、研磨部6によって
研磨された半導体ウェハ11を洗浄液によって洗浄す
る。すなわち、ウェハ洗浄部10は半導体ウェハの洗浄
手段となっている。
部6が配設されている。研磨部6はベース部1上面に立
設された壁部6aを備え、壁部6aの前側面には第1の
研磨ユニット8A、第2の研磨ユニット8Bが配設され
ている。第1の研磨ユニット8A、第2の研磨ユニット
8Bはそれぞれ半導体ウェハ11の粗研磨および仕上げ
研磨を行う。すなわち研磨部6は、半導体ウェハ11の
機械研磨を行う研磨手段となっている。第1の研磨ユニ
ット8A、第2の研磨ユニット8Bの下方には、コーミ
ング6bに囲まれてターンテーブル7が配設されてい
る。ターンテーブル7はインデックス回転し、研磨対象
の半導体ウェハ11を保持して第1の研磨ユニット8A
や第2の研磨ユニット8Bに対して位置決めする。
A、ウェハ搬出部9Bが配設されている。ウェハ搬入部
9Aは、プリセンタ部5で位置合わせされた半導体ウェ
ハ11を研磨部6に搬入する。ウェハ搬出部9Bは、機
械研磨後の半導体ウェハ11を研磨部6から搬出する。
したがって、前述のウェハ搬送部3、ウェハ搬入部9
A、ウェハ搬出部9Bは、研磨部6、ウェハ洗浄部1
0、第1のプラズマ処理部4A又は第2のプラズマ処理
部4Bの間で半導体ウェハ11の受け渡しを行い、研磨
部6に半導体ウェハ11を供給しかつ第1のプラズマ処
理部4A又は第2のプラズマ処理部4Bからドライエッ
チング後の半導体ウェハ11を取り出すウェハハンドリ
ング手段となっている。
説明する。図1、図2に示すように、ウェハ収納部2は
2つのウェハ収納用のマガジン2A,2Bを備えてい
る。マガジン2A,2Bは薄化加工の対象の半導体ウェ
ハを多数収納する。図3、図4に示すように、マガジン
2A,2Bは筺体12の内部に棚部材13を多段に設け
た構造となっており、棚部材13上には半導体ウェハ1
1が載置される。
し、複数の半導体素子が作り込まれている。半導体ウェ
ハ11の回路形成面上には保護膜11aが形成されてい
る(図10(b)参照)。保護膜11aは半導体ウェハ
11の回路パターンを保護するとともに、半導体ウェハ
11を補強して抗折強度を向上させる機能を有してい
る。半導体ウェハ11をマガジン2A,2Bに収納する
際には、保護膜11a側を上向きにした状態で棚部材1
3上に載置される。
された凹部1c内には、ウェハ搬送部3が設置されてい
る。ウェハ搬送部3のベース部材3a上には極座標系の
ロボット機構が配設されている。ベース部材3aは図示
しない駆動機構によってベース部1上を360度旋回可
能になっており、ロボット機構の向きを自由に制御する
ことができる。
れた上下方向に伸縮自在なアーム軸(図示せず)に対し
て横方向に延設された第1旋回アーム14aに第2旋回
アーム14bを連結し、さらに第2旋回アーム14bの
先端部にウェハ保持部17を装着して構成されている。
ウェハ保持部17は上面に吸着孔17aが設けられた2
股のフォーク状部材17b(図4参照)を備えており、
ハンド回転機構15によって軸廻りに回転し、手首機構
16によってウェハ保持部17の傾きを制御する。さら
に第1旋回アーム14aと第2旋回アーム14bを旋回
させることにより、ウェハ保持部17を水平方向に進退
させることができる。
り、ウェハ保持部17はマガジン2A,2Bや第1のプ
ラズマ処理部4A、第2のプラズマ処理部4B、プリセ
ンタ部5およびウェハ洗浄部10などのウェハ受け渡し
対象に対して移動する。そしてウェハ保持部17によっ
て半導体ウェハ11を保持してウェハ受け渡し対象の各
部間で半導体ウェハの受け渡しを行う。
ェハ保持部17を任意の方向に向けることができ、第1
旋回アーム14a、第2旋回アーム14bにより、ウェ
ハ保持部17を水平方向に前進させて前記ウェハ受け渡
し対象の各部へアクセスさせることができる。またハン
ド回転機構15を駆動することにより、ウェハ保持部1
7に吸着孔17aによって吸着保持された状態の半導体
ウェハ11(図4参照)は上下反転され、図示しないア
ーム軸を駆動することにより、ウェハ保持部17は上下
動する。このように、極座標系のロボット機構を用いた
ウェハ搬送部3の周囲に、前記ウェハ受け渡し対象の各
部を放射状に配置した構成を採用することにより、単一
のロボット機構によって複数のウェハ受け渡し対象をカ
バーすることができ、作業効率に優れたコンパクトな半
導体ウェハの加工装置が実現される。
ハ11のマガジン2A,2Bからの取り出し動作および
収納動作について説明する。取り出し時には、図3に示
すようにウェハ保持部17を吸着孔17aを下向きにし
た姿勢で、マガジン2A(2B)内に収納された半導体
ウェハ11の上方まで差し込む。次いでウェハ保持部1
7を下降させて半導体ウェハ11の上面に当接させ、こ
の状態で吸着孔17aから真空吸着することにより、半
導体ウェハ11はウェハ保持部17の下面に吸着保持さ
れる。この後ウェハ保持部17を再び上昇させてマガジ
ン2A(2B)外に引き出すと、半導体ウェハ11はウ
ェハ保持部17の下面に吸着保持された状態で取り出さ
れる。
(2B)内に戻し入れる収納動作を示している。この収
納動作では、薄化加工面が上向きの状態でウェハ保持部
17によって上面側から吸着保持された半導体ウェハ1
1を、ウェハ保持部17を軸廻りに回転させることによ
り上下反転させて、保護膜11aを上向きにした姿勢に
してマガジン2A(2B)内に収納する。このとき、同
一の半導体ウェハ11は、加工前に収納されていた同一
の位置に戻し入れられる。
に保持したウェハ保持部17をマガジン2A(2B)内
に挿入し、次いで真空吸着を解除した後にウェハ保持部
17を下降させることにより行われる。すなわち、この
下降動作において図4に示すようにウェハ保持部17の
フォーク状部材17bは、棚部材13上に半導体ウェハ
11を載置した状態で切り欠き部13aを下方に向かっ
て通過する。そしてウェハ保持部17をマガジン外に引
き出すことにより、半導体ウェハ11の収納が完了す
る。
て説明する。プリセンタ部5は、研磨部6に供給される
半導体ウェハ11を予め位置合わせするものである。図
5において、プリセンタ部5は円形の載置テーブル20
を備えている。載置テーブル20の上面にはウェハ保持
部17の形状に対応して上面が部分的に除去された除去
部21(ハッチング部参照)が形成されており、除去部
21の深さは除去部21内にウェハ保持部17が収容で
きる深さに設定されている。
入は次のようにして行われる。まず半導体ウェハ11を
上面側に保持したウェハ保持部17を載置テーブル20
上に移動させてウェハ保持部17の水平位置を除去部2
1に合わせ、次いでウェハ保持部17が除去部21内に
収容される高さ位置まで下降させる。これにより、半導
体ウェハ11は載置テーブル20上に載置される。そし
てこの後ウェハ保持部17を除去部21内から退避させ
ることにより、半導体ウェハ11の搬入が完了する。
置に中心に向かって放射状に複数の溝状部22が設けら
れており、各溝状部22は溝方向に沿って移動可能な位
置決め爪22aを備えている。載置テーブル20上に半
導体ウェハ11を載置した状態で、位置決め爪22aを
載置テーブル20の中心に向かって移動させることによ
り、半導体ウェハ11は載置テーブル20の中心位置に
対して位置合わせされる。すなわちプリセンタ部5は、
研磨部6に供給される半導体ウェハ11を載置し位置合
わせを行う載置部となっている。
Aが配設されている。ウェハ搬入部9Aは、図5に示す
ようにアーム駆動機構23によって旋回・上下駆動され
る搬送アーム24Aの先端部に吸着ヘッド25Aを装着
して構成される。吸着ヘッド25Aをプリセンタ部5の
半導体ウェハ11上に移動させて下降させると、吸着ヘ
ッド25Aは半導体ウェハ11を吸着保持する。この
後、搬送アーム24Aを上昇させ研磨部6の方向に旋回
移動させることにより、半導体ウェハ11は研磨部6へ
搬入され、ウェハ受け渡しステーション(後述)まで移
動する。
て説明する。図2、図6を参照して研磨部6について説
明する。図2、図6に示すように、ベース部1の上面に
はターンテーブル7が配設されている。ターンテーブル
7は中心軸廻りにインデックス回転可能となっており、
インデックス位置である120度等配位置には、3基の
チャックテーブル7aが設けられている。
しステーション(図6において左側のインデックス位
置)において、ウェハ搬入部9Aの搬送アーム24Aか
ら半導体ウェハ11を受け取る。チャックテーブル7a
はその上面に半導体ウェハ11を吸着保持するととも
に、それぞれ軸中心廻りに回転自在となっている。
6aの側面には、第1の研磨ユニット8A、第2の研磨
ユニット8Bが設けられている。第1の研磨ユニット8
A、第2の研磨ユニット8Bの水平方向の配置は、それ
ぞれターンテーブル7のインデックス位置に対応したも
のとなっており、第1の研磨ユニット8A、第2の研磨
ユニット8Bの下方のインデックス位置はそれぞれ粗研
磨ステーション、仕上げ研磨ステーションとなってい
る。
ット8Bは、それぞれ下部に回転駆動部30を備えてい
る。回転駆動部30の下面には半導体ウェハ11を研磨
する粗研磨用又は仕上げ研磨用の砥石31A,31Bが
装着される。粗研磨用には#500程度の砥石が使用さ
れ、仕上げ研磨用には一般的に#3000〜#4000
の砥石が使用される。これらの第1の研磨ユニット8
A、第1の研磨ユニット8Bはそれぞれ内蔵された上下
動機構により昇降する。
したチャックテーブル7aを第1の研磨ユニット8A
(または第2の研磨ユニット8B)の下方のインデック
ス位置(研磨位置)に移動させた状態で、砥石31A
(または31B)を下降させて半導体ウェハ11の上面
に当接させ、砥石31A(または31B)を回転駆動部
30によって回転させることにより、半導体ウェハ11
の上面は研磨される。
研磨ユニット8Bの下方の研磨位置にチャックテーブル
7aが位置した状態では、チャックテーブル7aは図示
しない駆動機構によって回転駆動されるようになってい
る。このチャックテーブル7aの回転と上述の砥石31
A,31Bの回転を組み合わせることにより、研磨時に
は半導体ウェハ11の上面は偏りなく均一に研磨され
る。
面に対して研磨液が図示しない研磨液供給手段により供
給される。そしてこの研磨液はベース部1の上面にター
ンテーブル7を囲んで設けられたコーミング6b内に溜
まり、外部へ導出される。研磨後の半導体ウェハ11は
チャックテーブル7aをターンテーブル7のインデック
ス回転によって移動させることによりウェハ受け渡し位
置まで移動し、その後ウェハ搬出部9Bの搬送アーム2
4Bによって搬出される。
造について説明する。図1のBB断面を示す図7におい
て、箱状の洗浄フレーム部35の上部には、前面および
2つの側面を部分的に切り取ることにより開口部35a
が設けられている。開口部35aは、半導体ウェハ11
を保持したウェハ搬出部9Bが出入可能な大きさとなっ
ている。洗浄フレーム部35の底部35bには、排水用
の開孔35cおよび上方に突出した形状の軸受けボス3
5dが設けられている。軸受けボス35d内には軸受け
38が嵌着されており、軸受け38に軸支された垂直な
軸部39の上部には回転支持部40が結合されている。
着孔40aが設けられており、吸着孔40aは軸部39
内に設けられた吸引孔39aと連通している。回転支持
部40の上面に半導体ウェハ11を載置した状態で吸引
孔39aと接続された吸引制御部46を駆動して吸引孔
39aから真空吸引することにより、半導体ウェハ11
は回転支持部40の上面に吸着保持される。
されており、モータ44の回転軸44aに結合されたプ
ーリ43とプーリ41にはベルト42が調帯されてい
る。モータ44はモータ駆動部45により駆動される。
モータ44を駆動することにより軸部39は回転し、し
たがって回転支持部40に保持された半導体ウェハ11
はスピン回転する。
ェハ11を囲んだ形状の筒形のカバー部36が上下動自
在に装着されており、カバー部36の上部に設けられた
フランジ部36aには、シリンダ37のロッド37aが
結合されている。シリンダ37を駆動することにより、
カバー部36は上下動する。カバー部36が上昇した状
態では、フランジ部36aは洗浄フレーム部35の天井
面に接する位置にあり、開口部35aはカバー部36に
よって閉ざされる。
ノズル47およびエアーノズル49がそれぞれ噴出方向
を下方に向けて配設されている。洗浄液ノズル47は純
水等の洗浄液を供給する洗浄液供給部48と接続されて
おり、洗浄液供給部48を駆動することにより、洗浄液
ノズル47から回転支持部40に支持された半導体ウェ
ハ11の上面に対して洗浄液が噴射される。
て半導体ウェハ11はスピン回転状態にあり、半導体ウ
ェハ11の中心部に噴射された洗浄液は遠心力によって
半導体ウェハ11の外縁方向に流動する。これにより半
導体ウェハ11上面に付着した異物は洗浄液とともに除
去され、洗浄フレーム部35の底面に溜まる。そして洗
浄液とともに開口部35cから排水管35eを経て図示
しない排水処理装置へ導かれる。
と接続されており、エアー供給部50を駆動することに
より、エアーノズル49のエア孔49aより下方にエア
ーが噴射される。これにより洗浄後の半導体ウェハ11
上面に残留付着する洗浄液滴は除去され、水切りおよび
乾燥が行われる。上記の各動作は、シリンダ37、モー
タ駆動部45、吸引制御部46、洗浄液供給部48およ
びエアー供給部50を、装置本体の制御部(図示せず)
によって制御することにより行われる。
ズマ処理部4A,4Bについて説明する。これらの2つ
のプラズマ処理部は同一機能を有するものであり、作業
負荷に応じて1方のみもしくは両方を使用するようにな
っている。図2のAA断面を示す図8において、真空チ
ャンバ51の側面には開口部51aが設けられている。
開口部51aは半導体ウェハ11の搬出入用であり、半
導体ウェハ11を保持したウェハ保持部17が出入可能
な大きさとなっている。開口部51aは昇降式のゲート
56を備えており、ゲート56はシリンダ57のロッド
57aに結合されている。シリンダ57を駆動すること
により、ゲート56は昇降し、開口部51aは開閉され
る。
それぞれ開口部51b,51cが設けられている。開口
部51bには真空密の軸受け51eを介して上部電極5
2の支持部52aが上下動自在に挿通している。支持部
52aは電極昇降駆動部55と結合されており、電極昇
降駆動部55を駆動することにより、上部電極52は昇
降する。
が多数開口しており、ガス噴出口52bは支持部52a
の内部に設けられた内孔52cを介してガス供給部54
と接続されている。ガス供給部54はCF4などのフッ
素系ガスと酸素を主体とするプラズマ発生用の混合ガス
を供給する。
は絶縁体53を介して下部電極58の支持部58aが真
空密に挿通している。下部電極58の上面には吸着孔5
8bが多数設けられており、吸着孔58bは支持部58
aの内部に設けられた内孔58cを介して吸引制御部6
0と接続されている。吸引制御部60を駆動して、吸着
孔58bから真空吸引することにより、下部電極58の
上面に半導体ウェハ11を真空吸着して保持する。また
吸引制御部60を駆動して吸着孔58bに正圧を付与す
ることにより、吸着保持した半導体ウェハ11を吸着状
態から解放する。
けられており、冷却孔58dは支持部58a内の内孔5
8eを介して電極冷却部61と接続されている。電極冷
却部61を駆動して冷却孔58d内を冷媒を循環させる
ことにより、プラズマ処理時に発生する熱は下部電極5
8から冷媒へ伝達される。これにより下部電極58の異
常昇温が防止され、下部電極58上に載置された半導体
ウェハ11の保護膜11aへの熱によるダメージを防止
することができる。
られており、排気孔51dは管継手51fを介してガス
排気部59に接続されている。ガス排気部59を駆動す
ることにより、真空チャンバ51内の空間は真空排気さ
れる。下部電極58は支持部58aを介して高周波電源
部62と電気的に接続されている。上部電極52は支持
部52aを介して接地部52dに接続されており、高周
波電源部62を駆動することにより、相対向した上部電
極52と下部電極58の間には高周波電圧が印加され
る。
に半導体ウェハ11を載置して保持させた状態で、まず
真空チャンバ51を閉じ内部を真空排気する。そして真
空チャンバ51内にガス供給部54からプラズマ発生用
の混合ガスを供給した状態で上部電極52と下部電極5
8の間に高周波電圧を印加することにより、上部電極5
2と下部電極58との間にはプラズマ放電が発生する。
これにより発生するプラズマのエッチング効果により、
半導体ウェハ11の上面はエッチングされ薄化加工が行
われる。
ス排気部59、吸引制御部60、電極冷却部61、高周
波電源部62を本体装置の制御部(図示せず)によって
制御することにより、上述のプラズマ処理動作が実行さ
れる。このとき、ガス供給部54からはガス流量のデー
タが、ガス排気部59からはチャンバー内圧のデータ
が、吸引制御部60からは冷媒温度(すなわち電極温
度)のデータが制御部に伝達される。制御部はこれらの
データに基づいて、プラズマ処理動作を制御する。
ように構成されており、以下、半導体ウェハの薄化加工
について説明する。この薄化加工は、複数の半導体素子
が作り込まれた半導体ウェハ11の回路形成面に保護膜
11aを形成した後に行われる。この半導体ウェハ11
は、図3に示すようにマガジン2A(又は2B)に保護
膜11a側を上向きにして収納された状態で供給され、
図3に示すようにウェハ保持部17によって保護膜11
a側を真空吸着されて取り出される。そして半導体ウェ
ハ11を下面に吸着保持したウェハ保持部17は、ウェ
ハ搬送部3のロボット機構によってプリセンタ部5まで
移動する。
せ、ウェハ保持部17に吸着保持された半導体ウェハ1
1を上下反転させる。これにより、半導体ウェハ11は
保護膜11aを下向きにして、図5に示すようにウェハ
保持部17の上面に吸着保持された状態となる。そして
ウェハ保持部17を下降させることにより、半導体ウェ
ハ11は保護膜11a側を下に向けた状態で載置テーブ
ル20上に載置される。この後ウェハ保持部17が溝部
21内から退避したならば、位置決め爪22aが3方向
から半導体ウェハ11の外周部を中心に向かって押し付
ける。これにより、半導体ウェハ11の位置合わせ、す
なわちプリセンタ動作が行われる。
せされた半導体ウェハ11は、ウェハ搬入部9Aの吸着
ヘッド25Aによってピックアップされ、図6に示すよ
うに研磨部6に渡される。すなわち吸着ヘッド25Aを
ウェハ受け渡し位置まで移動させ、そこで半導体ウェハ
11をチャックテーブル7a上に移載する。
る。まず半導体ウェハ11を保持したチャックテーブル
7aは第1の研磨ユニット8Aの下方の粗研磨ステーシ
ョンへ移動し、ここで砥石31Aを用いた粗研磨加工が
行われる。次いでチャックテーブル7aは仕上げ研磨ス
テーションへ移動し、第2の研磨ユニット8Bによって
より細かい砥石31Bを用いた仕上げ研磨が行われる。
このとき、半導体ウェハ11は所定の目標厚さ寸法より
も所定厚さだけ厚い寸法、すなわち3μm〜50μmの
範囲で設定されるドライエッチング代だけ厚い寸法に薄
化される。
ハ11を保持したチャックテーブル7aは、ターンテー
ブル7がインデックス回転することにより再びウェハ受
け渡しステーションまで移動する。そしてこの半導体ウ
ェハ11はウェハ搬出部9Bの吸着ヘッド25Bによっ
てピックアップされ、搬送アーム24Bを旋回させるこ
とにより、ウェハ洗浄部10まで移動する。したがっ
て、ウェハ搬出部9Bは、研磨部6から研磨後の半導体
ウェハ11を取り出し、ウェハ洗浄部10に渡す洗浄前
搬送手段となっている。
て、本実施の形態では半導体ウェハ11には保護膜11
aが形成されていることから、機械研磨によってマイク
ロクラック導入層が生成した状態にあっても抗折強度が
補強され、搬送中の半導体ウェハ11の破損を防止する
ことができる。
を、図11のフロー図に従って説明する。まず図7にお
いてカバー部36が下降した状態で、ウェハ搬出部9B
の搬送アーム24Bを旋回させ、吸着ヘッド25Bに保
持された半導体ウェハ11を洗浄フレーム部35内に搬
入して回転支持部40上に移載する(ST1)。
真空吸引することにより半導体ウェハ11を吸着保持す
る(ST2)とともに、吸着ヘッド25Bによる半導体
ウェハ11の吸着を解除する(ST3)。そして搬送ア
ーム24Bが外部に退避したならば、カバー部36を上
昇させる(ST4)。これにより半導体ウェハ11は洗
浄フレーム部35内で周囲を閉囲された状態となり、洗
浄液の噴射が可能な状態となる。
0を回転させ、半導体ウェハ11をスピン回転させる
(ST5)。そしてこの状態で洗浄液ノズル47から洗
浄液を噴射させ(ST6)、所定の洗浄時間経過後に洗
浄液の噴射を停止する(ST7)。この後エアーノズル
49からエアーを吹き出し(ST8)、半導体ウェハ1
1上面の水切り・乾燥を行う。そして所定時間後にエア
ー吹き出しを停止し(ST9)、その後回転支持部40
の回転を停止させる(ST10)。これにより、洗浄及
び水切り・乾燥が終了する。
(ST11)、ウェハ搬送部3のロボット機構を駆動し
てウェハ保持部17を洗浄フレーム部35内に進入させ
る(ST12)。そしてウェハ保持部17の吸着孔17
aによって半導体ウェハ11の上面を吸着するととも
に、回転支持部40の吸着孔40aによる吸着を解除す
る(ST13)。そして半導体ウェハ11をピックアッ
プしたウェハ保持部17を上昇させて、洗浄フレーム部
35外に搬出する(ST14)。
導体ウェハ11は、第1のプラズマ処理部4A又は第2
のプラズマ処理部4Bのいずれかに移動し、ここでプラ
ズマエッチング(ドライエッチング)が行われる。この
プラズマエッチングは、機械研磨によって目標厚さより
3μm〜50μmの範囲で設定されるドライエッチング
代だけ厚い寸法に薄化された半導体ウェハ11の表面
を、更にプラズマエッチングしてドライエッチング代分
を除去することにより、半導体ウェハ11を目標厚さに
薄化するものである。
磨を行う場合、このドライエッチング代は5μm〜6μ
m程度に設定するのが望ましい。これにより、研磨効率
の優れた機械研磨の適用割合を極力大きくして作業効率
を向上させるとともに、仕上げ研磨によって生じるマイ
クロクラック導入層(一般に3μm〜5μm)を完全に
除去することができ、作業効率と除去品質を両立させる
ことができる。
図10を参照して説明する。図9(a)に示すように、
ウェハ搬送部3のロボット機構によりウェハ洗浄部10
から洗浄後の半導体ウェハ11を下面に吸着保持したウ
ェハ保持部17を、真空チャンバ51の開口部51aの
側方まで移動させる。このとき、ゲート56が下降して
開口部51aは開放状態にあり、上部電極52は電極昇
降駆動部55によって上昇した状態にある。ウェハ搬送
部3は、ウェハ洗浄部10から洗浄後の半導体ウェハ1
1を取り出し、プラズマエッチング部4A,4Bに渡す
洗浄後搬送手段となっている。
持部17を開口部51aを介して真空チャンバ51内に
進入させ、ウェハ保持部17を下降させることにより、
下面に保持した半導体ウェハ11を下部電極58の上面
に載置する。そしてウェハ保持部17による吸着を解除
するとともに、下部電極58の吸着孔58bによって半
導体ウェハ11の保護膜11aを吸着保持する。
部に退避させたならば、図10(a)に示すようにシリ
ンダ57を駆動してゲート56を上昇させ、真空チャン
バ1を閉じる。そして電極昇降駆動部55を駆動して上
部電極52を下降させ、図10(b)に示すように上部
電極52の下面と下部電極58の上面の間の距離をプラ
ズマエッチング処理に適した所定の電極間距離Dに設定
する。
ング処理が行われる。すなわち真空チャンバ51内を排
気した後に、フッ素系ガスと酸素ガスの混合ガスをプラ
ズマ発生用ガスとして上部電極52の下面のガス噴出口
52bから噴出させて真空チャンバ51内を所定のガス
圧力に維持する。そしてこの状態で上部電極52と下部
電極58の間に高周波電圧を印加する。これにより、上
部電極52と下部電極58の間の空間にはプラズマ放電
が発生し、このプラズマ放電により生じる活性物質の作
用により、半導体ウェハ11の表面のシリコンが除去さ
れる。
導体ウェハ11が目標厚さになるまで継続して行われ
る。これにより、機械研磨工程において半導体ウェハ1
1の表面に生じたマイクロクラック導入層が除去され
る。このマイクロクラック導入層は通常3μm〜5μm
の厚さで生成されるため、前述のように目標厚さよりマ
イクロクラック導入層を超えるドライエッチング代だけ
厚い寸法に機械研磨し、この後ドライエッチング代分だ
けプラズマエッチングで除去することにより、目標厚さ
まで加工された状態では、マイクロクラック導入層は完
全に除去される。
11は、ウェハ搬送部3のウェハ保持部17によって取
り出され、ウェハ収納部2の当該半導体ウェハ11が取
り出されたマガジン2A(または2B)の同一位置に収
納される。そして上記動作が他の半導体ウェハ11につ
いても継続して繰り返される。この薄化加工後の半導体
ウェハ11の搬送において、上述のようにマイクロクラ
ック導入層が完全に除去されているので、半導体ウェハ
11の抗折強度が向上し半導体ウェハ11の破損が生じ
ない。このように、本実施の形態によれば、マイクロク
ラックに起因して半導体ウェハ11の搬送時など製造過
程において発生する破損を防止して、加工歩留りを向上
させることができる。
エッチングにおいては、従来のウエットエッチングにお
いて使用されたフッ酸や硝酸などの化学薬液を必要とし
ないことから、窒素酸化物などの有害な環境汚染物質の
発生がなく、また使用済エッチング液の廃液処理の必要
がなく、環境負荷を大幅に軽減することができる。
加工装置では、共通のベース部1上に、研磨部6とそれ
以外の各部との領域を分離して配置し、これらの間にお
いてそれぞれ個別の搬送手段によって半導体ウェハ11
の受け渡しを行うようにしている。すなわち、研磨液を
使用し研磨粉など汚染物の付着が避けられない作業領域
(図1、図2に示す後半部1b参照)における汚染物質
が付着した状態での半導体ウェハ11の搬送と、処理対
象物に高い清浄度が求められるプラズマエッチング処理
などクリーンルーム領域(図1、図2に示す前半部1a
参照)における清浄状態での半導体ウェハ11の搬送と
を、それぞれ個別の搬送手段によって分離して行うよう
にしている。
搬送手段が汚染物質の付着によって汚染されることがな
い。したがって、マイクロクラック導入層除去を目的と
して行われるプラズマエッチング処理において、半導体
ウェハ11の表面にはエッチング効果を阻害する異物の
付着がなく、半導体ウェハ11の表面のマイクロクラッ
ク導入層を完全に除去して抗折強度を向上させることが
できる。また複数の個別装置間でロボットなどの搬送手
段を用いて半導体ウェハ11を受け渡す方法と比較し
て、搬送時の半導体ウェハ11の受け渡しのための持ち
換え回数を最小回数に抑えることができる。したがっ
て、ハンドリング時の半導体ウェハ11の破損の確率を
減少させて、前述の加工歩留りを更に向上させることが
可能となっている。
らず種々の変更を加えて実施してもよい。例えば本実施
の形態では、機械研磨を粗研磨工程と仕上げ研磨工程の
2段階で行っているが、仕上げ研磨工程を省略してもよ
い。この場合、粗い砥石で研磨するのでウェハの上面の
マイクロクラック導入層の深さは10μm以上になる。
残し、残りをドライエッチングして目標厚さまで加工す
るとマイクロクラック導入層を完全に除去することがで
きる。機械研磨を粗研磨工程のみの1段階とすることに
より研磨部の小型化が可能となり、占有床面積の小さな
半導体ウェハの加工装置を実現することができる。
体ウェハの表面を研磨し、次いで機械研磨された面を目
標厚さにドライエッチングするようにしたので、環境汚
染物質の発生がなく環境負荷の小さい半導体ウェハの加
工方法が実現される。
置の斜視図
置の平面図
置のウェハ収納部の斜視図
置のウェハ収納部の斜視図
置の部分平面図
置の研磨部の側面図
置のウェハ洗浄部の断面図
置のプラズマ処理部の断面図
法の工程説明図
方法の工程説明図
方法における半導体ウェハ洗浄のフロー図
Claims (5)
- 【請求項1】機械研磨によって半導体ウェハの表面を研
磨し、次いで研磨された面をドライエッチングすること
により前記半導体ウェハを目標厚さに薄化加工する半導
体ウェハの加工方法であって、機械研磨によって前記目
標厚さに3μm〜50μmの範囲で設定されるドライエ
ッチング代を加えた厚さに研磨することを特徴とする半
導体ウェハの加工方法。 - 【請求項2】前記半導体ウェハは、シリコンを主成分と
することを特徴とする請求項1記載の半導体ウェハの加
工方法。 - 【請求項3】前記機械研磨によって半導体ウェハを研磨
した後、ドライエッチングを行う前に半導体ウェハを液
体によって洗浄することを特徴とする請求項1記載の半
導体ウェハの加工方法。 - 【請求項4】前記液体は水であることを特徴とする請求
項3記載の半導体ウェハの加工方法。 - 【請求項5】回路形成面に保護膜が形成された半導体ウ
ェハを薄化加工する半導体ウェハの加工方法であって、
前記半導体ウェハの保護膜形成面の反対側を機械研磨に
よって研磨する工程と、研磨後の半導体ウェハを液体に
よって洗浄する工程と、洗浄後の半導体ウェハをドライ
エッチングする工程とを含むことを特徴とする半導体ウ
ェハの加工方法。
Priority Applications (6)
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CN100416755C (zh) * | 2005-12-08 | 2008-09-03 | 上海华虹Nec电子有限公司 | 利用湿法腐蚀设备处理硅片的方法 |
DE102004038347B4 (de) * | 2003-08-12 | 2012-11-29 | Disco Corp. | Plasmaätzverfahren und Plasmaätzvorrichtung |
-
2000
- 2000-03-13 JP JP2000068230A patent/JP2001257186A/ja active Pending
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