JP2009158564A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】上下方向に小型で、しかも基板表面を良好に処理することができる基板処理装置および基板処理方法を提供する。
【解決手段】隔壁部材142が円環状空間140と退避空間141の間を移動自在となっており、乾燥処理中には、隔壁部材142が円環状空間140に移動して基板Wとスプラッシュガード(カップ)136を仕切っているため、スプラッシュガード136から飛散したミスト状の処理液(薬液やリンス液)は隔壁部材142で遮られて基板Wへの処理液の再付着が防止される。その結果、基板乾燥を良好に行うことができる。また、雰囲気遮断板が不要となるため、従来装置と比べて雰囲気遮断板および該雰囲気遮断板を回転駆動する機構が不要となり、上下方向における装置サイズを小型化することができる。
【選択図】図2

Description

この発明は、基板に処理液を供給して処理液により基板を湿式処理した後に基板を乾燥する基板処理装置および基板処理方法に関するものである。なお、処理対象となる基板には、半導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、FED(電界放出ディスプレイ:Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板等が含まれる。
半導体装置や液晶表示装置などの電子部品の製造工程では、薬液による薬液処理および純水などのリンス液によるリンス処理が行われた後、基板表面に付着するリンス液を除去すべく、乾燥処理が実行される。例えば特許文献1に記載の装置は、基板を水平姿勢にて保持するスピンベースと、スピンベースを回転させるモータと、スピンベースに対向して設けられた雰囲気遮断板と、雰囲気遮断板を回転させるモータと、スピンベースに保持された基板Wの周囲を取り囲むカップとを備えており、次のようにして薬液処理、リンス処理および乾燥処理を実行する。この装置では、搬送ロボットによって未処理の基板がスピンベースに渡されて保持される。次に、雰囲気遮断板がスピンベースに近接して基板の上方を覆うとともに、カップがスピンベースおよび雰囲気遮断板の周囲を囲むように位置する。その後、スピンベースおよび雰囲気遮断板を回転しながら基板に対して薬液による薬液処理および純水によるリンス処理が行われる。そして、純水によるリンス処理が終了した後、基板をそのまま回転させ続けて基板に付着した水滴を遠心力によって振り切る(乾燥処理)。
特開2002−273360号公報(図1)
上記したように従来技術では、薬液処理やリンス処理時に基板やスピンベースから飛散した処理液(薬液やリンス液)はカップによって受け止められ、排出されるが、カップ内には処理液がミスト状態で残留している。そして、このミスト状の処理液が乾燥処理中に基板に再付着すると、製品不良などの不具合が発生してしまう。そこで、上記従来装置では、雰囲気遮断板をスピンベースに近接させた状態のままスピンベースおよび雰囲気遮断板が回転して基板の乾燥処理を行い、ミスト状の処理液が基板側に巻き込まれて基板に再付着するのを防止している。
しかしながら、雰囲気遮断板を回転させるために、雰囲気遮断板の駆動用モータや該モータの駆動力を伝達させる駆動力伝達機構などが必要となり、これが基板処理装置の製造コストの増大要因となっていた。また、上記基板処理装置を装備する基板処理システムのプットプリントを低減させるために、基板処理装置の積層配置が提案されているが、雰囲気遮断板の駆動用モータや駆動力伝達機構の存在がそれを阻害する要因のひとつとなっていた。というのも、雰囲気遮断板の駆動用モータや駆動力伝達機構は雰囲気遮断板の上方位置に配設せざるを得ず、その分だけ装置が上下方向に大型化する傾向にあったためである。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、上下方向に小型で、しかも基板表面を良好に処理することができる基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的とする。
この発明にかかる基板処理装置は、基板に処理液を供給して処理液により基板を湿式処理した後に基板を乾燥する基板処理装置であって、上記目的を達成するため、基板を保持する基板保持手段と、基板保持手段を回転させる回転駆動手段と、基板保持手段に保持された基板に処理液を供給する処理液供給手段と、基板保持手段に保持された基板の周囲を取り囲むカップと、基板保持手段に保持された基板の上方位置に配置されて基板に向けて清浄気体を供給する清浄雰囲気供給手段と、基板保持手段に保持された基板とカップの間に形成される環状空間と、環状空間から離れた退避空間の間を移動自在に設けられ、環状空間に位置することで基板とカップを仕切る隔壁手段と、隔壁手段を、湿式処理時には退避空間に移動させる一方、乾燥処理時には環状空間に移動させる隔壁駆動手段とを備えたことを特徴としている。
また、この発明にかかる基板処理方法は、上記目的を達成するため、回転する基板の周囲をカップで取り囲みながら基板に処理液を供給して処理液により基板を湿式処理する湿式処理工程と、湿式処理を受けた基板を乾燥させる乾燥工程とを備え、湿式処理工程および乾燥工程を行う間、基板の上方位置から基板に向けて清浄気体を供給しつつ、乾燥処理中では基板とカップの間に形成される環状空間に隔壁手段を移動させて隔壁手段によって基板とカップを仕切る一方、湿式処理工程中では環状空間から離れた退避空間に隔壁手段を移動させることを特徴としている。
このように構成された発明(基板処理装置および基板処理方法)では、隔壁手段が、基板保持手段に保持された基板とカップの間に形成される環状空間と、環状空間から離れた退避空間の間を移動自在に設けられている。そして、湿式処理中では隔壁手段は環状空間から離れた退避空間に移動しており、カップは基板保持手段に保持された基板の周囲を取り囲んで回転する基板および基板保持手段から飛散する処理液を補集する。これにより処理液がカップに付着し、その状態のまま湿式処理の後に乾燥処理が行われると、基板の上方位置からの清浄気体、いわゆるダウンフローによって乾燥処理中にカップから処理液が基板側に飛散する可能性がある。しかしながら、本発明では、乾燥処理中に隔壁手段が環状空間に移動して基板とカップを仕切っている。そのため、たとえカップから飛散した処理液は隔壁手段で遮られて基板への処理液の再付着が防止され、基板乾燥を良好に行うことができる。
ここで、隔壁手段が環状空間に対応した形状の筒状本体で構成してもよく、隔壁駆動手段により隔壁手段が環状空間に移動された時、筒状本体の上端部が清浄雰囲気供給手段と接続されて筒状本体により基板表面の上方空間と清浄雰囲気供給手段とを直接連通するように構成してもよい。これによって筒状本体と清浄雰囲気供給手段により基板が取り囲まれて乾燥処理中において密閉空間が形成されてカップから完全に空間分離される。したがって、乾燥処理中に基板に処理液が再付着するのをより一層確実に防止することができる。
清浄雰囲気供給手段としては、フィルタと、フィルタに対して基板保持手段側に配置されてフィルタからの清浄気体を拡散して基板に向けて供給する拡散部とを有するものを用いることができる。そして、隔壁手段が環状空間に移動された時に、拡散部の接続部位が筒状本体の上端部と接続されるように構成することにより上記密閉空間を形成することができる。しかも、上記密閉空間の周囲からの気体流入を防止しつつ拡散部を介して上記密閉空間に清浄気体が送り込まれるため、基板に対して清浄気体を均一に供給することができ、乾燥処理をより良好に行うことができる。
また、隔壁手段が筒状本体の下端部に連設されて筒状本体から筒状本体の外径方向にスカート状に拡張された拡張スカート部をさらに有し、隔壁駆動手段により隔壁手段が環状空間に移動された時、拡張スカート部が基板保持手段の側方に位置するように構成してもよい。このような構成を採用することによって乾燥処理中に基板から振り切られる処理液が拡張スカート部に受け取られ、筒状本体の外径方向、つまり基板から離れた方向に案内されて排出される。したがって、乾燥処理中に振り切られた処理液が基板に再付着するのを防止することができ、乾燥処理をより良好に行うことができる。
さらに、退避空間に移動された隔壁手段を乾燥させる隔壁乾燥手段をさらに設けてもよい。この隔壁乾燥手段としては、例えば退避空間に移動された隔壁手段の表面に乾燥用気体を供給して乾燥させるものを採用することができる。このように隔壁乾燥手段を設けることによって、乾燥処理により隔壁手段に処理液が付着したとしても、次の乾燥処理に向けて退避空間で待機している間に隔壁手段は乾燥され、次の乾燥処理では十分に乾いた状態で隔壁手段が環状空間に移動される。
この発明によれば、基板保持手段に保持された基板とカップの間に形成される環状空間と、環状空間から離れた退避空間の間を隔壁手段を移動自在に設け、湿式処理時には退避空間に移動させる一方、乾燥処理時には環状空間に移動させているので、雰囲気遮断板を設けることなく、乾燥処理中に処理液が基板に飛散して再付着するのを防止することができ、基板乾燥を良好に行うことができる。また、雰囲気遮断板が不要となったことで上下方向における装置サイズを小型化することができる。
図1は本発明を好適に適用することのできる基板処理システムを示す図である。より詳しくは、図1(a)は基板処理システムの上面図であり、図1(b)は基板処理システムの側面図である。この基板処理システムは、半導体ウエハ等の円盤状の基板Wに対して処理液や処理ガスなどによる処理を施すための枚葉式の基板処理装置としての処理ユニットを複数備える処理システムである。この基板処理システムは、基板Wに対して処理を施す基板処理部PPと、この基板処理部PPに結合されたインデクサ部IDと、処理流体(液体または気体)の供給/排出のための構成を収容した処理流体ボックス11,12とを備えている。
インデクサ部IDは、基板Wを収容するためのカセットC(複数の基板Wを密閉した状態で収容するFOUP(Front Opening Unified Pod)、SMIF(Standard
Mechanical Interface)ポッド、OC(Open Cassette)など)を複数個保持することができるカセット保持部21と、このカセット保持部21に保持されたカセットCにアクセスして、未処理の基板WをカセットCから取り出したり、処理済の基板をカセットCに収納したりするためのインデクサロボット22とを備えている。
各カセットCには、複数枚の基板Wが「ロット」という一単位で収容されている。複数枚の基板Wはロット単位で種々の基板処理装置の間に搬送され、各基板処理装置でロットを構成する各基板Wに対して同一種類の処理が施される。各カセットCは、複数枚の基板Wを微小な間隔をあけて上下方向に積層して保持するための複数段の棚(図示省略)を備えており、各段の棚に1枚ずつ基板Wを保持することができるようになっている。各段の棚は、基板Wの下面の周縁部に接触し、基板Wを下方から保持する構成となっており、基板Wは表面(パターン形成面)を上方に向け、裏面を下方に向けたほぼ水平な姿勢でカセットCに収容されている。
基板処理部PPは、平面視においてほぼ中央に配置された基板搬送ロボット(基板搬送装置)13と、この基板搬送ロボット13が取付けられたフレーム30とを有している。このフレーム30には、図1(a)に示すように、水平方向に複数個(この実施形態では4個)の処理ユニット1A、2A、3A、4Aが基板搬送ロボット13を取り囲むように搭載されている。この実施形態では、処理ユニット1A〜4Aとして例えば半導体ウエハのようなほぼ円形の基板Wに対して所定の処理を施す処理ユニットがフレーム30に搭載されている。また、図1(b)に示すように、各処理ユニットの下段にはそれぞれもう1つの処理ユニットが設置されている。すなわち、処理ユニット1A〜4Aの下段に、処理ユニット1B〜4Bがそれぞれ設けられており、上下2段の積層構造が採用されている。
基板搬送ロボット13は、インデクサロボット22から未処理の基板Wを受け取ることができ、かつ処理済の基板Wをインデクサロボット22に受け渡すことができる。より具体的には、例えば、基板搬送ロボット13は、当該基板処理部PPのフレーム30に固定された基台部と、この基台部に対して昇降可能に取付けられた昇降ベースと、この昇降ベースに対して鉛直軸回りの回転が可能であるように取付けられた回転ベースと、この回転ベースに取付けられた一対のハンドとを備えている。一対の基板保持ハンドは、それぞれ、上記回転ベースの回転軸線に対して近接/離間する方向に進退可能に構成されている。このような構成により、基板搬送ロボット13は、インデクサロボット22および処理ユニット1A〜4A、1B〜4Bのいずれかに対して基板保持ハンドを向け、その状態で基板保持ハンドを進退させることができ、これによって、基板Wの受け渡しを行うことができる。
インデクサロボット22は、装置全体を制御する制御部により指定されたカセットCから未処理の基板Wを取り出して基板搬送ロボット13に受け渡すとともに、基板搬送ロボット13から処理済の基板Wを受け取ってカセットCに収容する。処理済の基板Wは、当該基板Wが未処理の状態のときに収容されていたカセットCに収容されてもよい。また、未処理の基板Wを収容するカセットCと処理済の基板Wを収容するカセットCとを分けておいて、未処理の状態のときに収容されていたカセットCとは別のカセットCに処理済の基板Wが収容されるように構成してもよい。
次に、上記した基板処理システムに搭載される処理ユニットの実施形態について説明する。なお、図1の基板処理システムでは、8個の処理ユニットが搭載されているが、これらの処理ユニットはいずれも以下に説明する処理ユニット100と同一の構造とすることができる。
図2は本発明にかかる基板処理装置としての処理ユニットの第1実施形態を示す図であり、同図(a)はリンス処理を行う際の動作を示す一方、同図(b)は乾燥処理を行う際の動作を示している。また、図3は図2の処理ユニットを制御する電気的構成を示すブロック図である。この処理ユニット100は、半導体ウエハ等の基板Wの表面に付着している不要物を除去するための洗浄処理に用いられる枚葉式の処理ユニットである。より具体的には、基板表面に対してフッ酸などの薬液による薬液処理および純水やDIW(脱イオン水:deionized water)などのリンス液によるリンス処理を施した後、リンス液で濡れた基板Wを乾燥させる装置である。
この処理ユニット100では、処理チャンバー102の天井部分に本発明の「清浄雰囲気供給手段」に相当するファンフィルタユニット(FFU)104が配置される一方、処理チャンバー102の中央空間にスピンチャック106が配置されている。このスピンチャック106は基板表面を上方に向けた状態で基板Wを略水平姿勢に保持して回転させるものであり、本発明の「基板保持手段」として機能する。また、このスピンチャック106は、回転支軸108がモータを含むチャック回転機構110の回転軸に連結されており、チャック回転機構110の駆動により回転軸112(鉛直軸)回りに回転可能となっている。これら回転支軸108およびチャック回転機構110は、円筒状のケーシング114内に収容されている。また、回転支軸108の上端部には、円盤状のスピンベース116が一体的にネジなどの締結部品によって連結されている。したがって、処理ユニット全体を制御するユニット制御部118からの動作指令に応じてチャック回転機構110を駆動させることによりスピンベース116が回転軸112回りに回転する。また、ユニット制御部118はチャック回転機構110を制御してスピンベース116の回転速度を調整する。このように、本実施形態では、チャック回転機構110が本発明の「回転駆動手段」として機能している。
スピンベース116の周縁部付近には、基板Wの周縁部を把持するための複数個のチャックピン120が立設されている。チャックピン120は、円形の基板Wを確実に保持するために3個以上設けてあればよく、スピンベース116の周縁部に沿って等角度間隔で配置されている。チャックピン120のそれぞれは、基板Wの周縁部を下方から支持する基板支持部と、基板支持部に支持された基板Wの外周端面を押圧して基板Wを保持する基板保持部とを備えている。また、各チャックピン120は、基板保持部が基板Wの外周端面を押圧する押圧状態と、基板保持部が基板Wの外周端面から離れる解放状態との間を切り替え可能に構成されている。
スピンベース116に対して基板Wが受渡しされる際には、複数個のチャックピン120を解放状態とし、後述する基板処理を基板Wに対して行う際には、複数個のチャックピン120を押圧状態とする。このように押圧状態とすることによって、複数個のチャックピン120は基板Wの周縁部を把持してその基板Wをスピンベース116から所定間隔を隔てて略水平姿勢に保持することができる。これにより、基板Wはその表面を上方に向け、裏面を下方に向けた状態で支持される。なお、基板保持機構としてはチャックピン120に限らず、基板裏面を吸引して基板Wを支持する真空チャックを用いてもよい。
スピンチャック106により保持された基板Wの上方位置には、薬液吐出ノズル122とリンス液吐出ノズル124が配置されている。これらのうち薬液吐出ノズル122は薬液供給ユニット126(図3)と接続されている。この薬液供給ユニット126はフッ酸またはBHF(バッファードフッ酸:Buffered Hydrofluoric acid)などの基板洗浄に適した薬液をノズル122側に供給可能となっている。そして、ユニット制御部118からの指令に応じて薬液供給ユニット126が薬液吐出ノズル122に向けて薬液を圧送すると、ノズル122から薬液が基板Wに向けて吐出される。また、薬液吐出ノズル122には薬液ノズル移動機構128が接続されており、ユニット制御部118からの動作指令に応じて薬液ノズル移動機構128が駆動されることで、基板Wの表面上方の吐出領域と吐出領域から側方に退避した待機位置との間でノズル122は移動可能となっている。さらに、吐出領域においても、薬液ノズル移動機構128によりノズル122は基板表面の中央部上方と周縁部上方との間を往復移動可能となっている。
上記した薬液吐出ノズル122と同様に、リンス液吐出ノズル124にもリンス液供給ユニット130(図3)が接続されており、薬液処理された基板Wに向けてリンス液を吐出させてリンス処理を実行可能となっている。このリンス液吐出ノズル124にも、リンスノズル移動機構132が接続されており、ユニット制御部118からの動作指令に応じてリンスノズル移動機構132が駆動されることで、基板Wの表面上方の吐出領域と吐出領域から側方に退避した待機位置との間でノズル124は移動可能となっている。また吐出領域においても、リンスノズル移動機構132によりノズル124は基板表面の中央部上方と周縁部上方との間を往復移動可能となっている。なお、この実施形態では、回転支軸108は中空管構造を有しており、リンス液供給ユニット130からリンス液が供給されて回転支軸108の上端部に形成されたノズル孔(図示省略)からリンス液を基板裏面に向けて吐出することが可能となっている。
ケーシング114の周囲には、受け部材134が固定的に取り付けられている。この受け部材134には、円筒状の仕切り部材が3個立設されている。そして、これらの仕切り部材とケーシング114の組み合わせにより3つの空間が排液槽135a〜135cとして形成されている。また、これらの排液槽135a〜135cの上方には本発明の「カップ」に相当するスプラッシュガード136がスピンチャック106に水平姿勢で保持されている基板Wの周囲を包囲するようにスピンチャック106の回転軸112に沿って昇降自在に設けられている。このスプラッシュガード136は回転軸112に対して略回転対称な形状を有しており、スピンチャック106と同心円状に径方向内側から外側に向かって配置された2つのガードを備えている。そして、ガード昇降機構138の駆動によりスプラッシュガード136を段階的に昇降させることで、回転する基板Wから飛散する薬液やリンス液などを分別して排液させることが可能となっている。
この実施形態では、スプラッシュガード136がスピンチャック106に保持された基板Wの周囲を取り囲んでおり、基板Wとスプラッシュガード136の間に円環状の空間140が形成されている。そして、この円環状空間140に対して隔壁部材142が進退移動自在となっている。隔壁部材142は円筒状本体144と、円筒状本体144の下端部に連設された拡張スカート部146を備えている。すなわち、円筒状本体144の内径は円盤形状を有するスピンベース116の外径よりも大きく、しかも円筒状本体144の外径はスプラッシュガード136の円筒状内部空間を上方から見た開口部の内径よりも小さくなっており、円環状空間140を上下方向に昇降可能な形状となっている。一方、拡張スカート部146は円筒状本体144から円筒状本体144の外径方向にスカート状に拡張された形状を有しており、円筒状本体144の昇降移動と一緒に、3つの排液槽135a〜135cのうちの最も内側の排液槽135aの内部およびその上方を昇降移動可能となっている。
このように構成された隔壁部材142には、隔壁昇降機構149が接続されており、ユニット制御部118からの動作指令に応じて隔壁昇降機構149が駆動されることで、隔壁部材142が垂直に昇降移動する。隔壁昇降機構149は、モータ1491とモータ1491に接続されたボールネジ1492より構成される。モータ1491は受け部材134の下方に配置され、受け部材134を貫通してボールネジ1492が立設される。こうすることでモータ1491への処理液の付着を防止することができる。ボールネジ1492に装着されたブランケットは隔壁部材142の側面に固定され、ボールネジ1492がモータ1491によって回転されることでブランケットが昇降し、それに伴い隔壁部材142が昇降駆動される。この隔壁昇降機構149は隔壁部材142の周囲に少なくとも3ヶ所配置され、同時に駆動することで安定して隔壁部材142を昇降できる。尚、モータとボールネジに代えてシリンダーを用いてもよい。
この実施形態では、隔壁部材142の上昇移動によって、円筒状本体144が円環状空間140に位置して基板Wとスプラッシュガード136を区切るとともに拡張スカート部146が排液槽135aの上方で基板Wの側方位置に位置する(図2(b))。一方、隔壁部材142の降下移動によって、円筒状本体144が円環状空間140から下方に離れた退避空間(図2(b)の符号141)に移動すると、基板Wとスプラッシュガード136の間に区切りがなくなり、基板Wおよびスピンチャック106から飛散する処理液(薬液やリンス液)をスプラッシュガード136により補集可能となるとともに拡張スカート部146が排液槽135a内に位置する(図2(a))。
また、この実施形態では、隔壁部材142が上昇移動した時、円筒状本体144の上端部がファンフィルタユニット(FFU)104と接続されて密閉空間148が形成される。つまり、ファンフィルタユニット104はファン150、フィルタ152およびパンチングプレート154を有しており、ファン150によって外部から取り込んだ空気をフィルタ152で清浄にして本発明の「清浄気体」として下方部に送り込む。また、このフィルタ152の下方側(スピンチャック106側)には、複数のパンチ孔が穿設されたパンチングプレート154が本発明の「拡散部」として配置されており、フィルタ152からの清浄空気はパンチングプレート154により水平方向に拡散されて処理チャンバー102の中央空間(薬液処理、リンス処理および乾燥処理を行う空間)に送り込まれる。また、このパンチングプレート154には、円筒状本体144の上端部に対応した円環スリット(接続部位)156が形成されており、円環スリット156に対して円筒状本体144の上端部が挿脱自在となっている。そして、上記したように隔壁部材142が上昇移動すると、図2(b)に示すように、円筒状本体144の上端部が円環スリット156に入り込み、接続されると、密閉空間148が形成される。このため、円環スリット156の内側から送り込まれる清浄空気は円筒状本体144を介してスピンチャック106のみに向けて直接供給される一方、円環スリット156の外側から送り込まれる清浄空気はスプラッシュガード136のみに向けて供給されて密閉空間148側に流れるのが完全に防止される。
次に、上記のように構成された処理ユニット(基板処理装置)100の動作について図4を参照しつつ詳述する。この実施形態では、ユニット制御部118がメモリ(図示省略)に記憶されているプログラムにしたがって装置各部を制御して基板Wに対して薬液処理、リンス処理および乾燥処理を施す。これらのうち薬液処理およびリンス処理が本発明の「湿式処理」に相当しており、薬液処理ではフッ酸などの薬液が本発明の「処理液」として、またリンス処理ではDIWなどのリンス液が本発明の「処理液」として用いられる。また、これらの処理液を供給するノズル122、124および供給ユニット126、130が本発明の「処理液供給手段」として機能している。
ユニット制御部118はスプラッシュガード136を降下させてスピンチャック106をスプラッシュガード136の上端部から突出させる。このとき、隔壁部材142は退避空間141に位置している。また、両ノズル122、124ともスプラッシュガード136の外側に退避している。そして、この状態で基板搬送ロボット13により未処理の基板Wが処理チャンバー102内に搬入される。より具体的には、基板表面を上方に向けた状態で基板Wが装置内に搬入され、スピンチャック106に保持される。これに続いて、スプラッシュガード136が1段階上昇されるとともに基板Wに対して薬液処理が開始される(図4(a))。
薬液処理では、薬液吐出ノズル122を基板表面の中央部上方に移動させるとともに、チャック回転機構110の駆動によりスピンチャック106に保持された基板Wを200〜1200rpmの範囲内で定められる回転速度(例えば800rpm)で回転させる。また、薬液供給ユニット126がフッ酸を薬液として薬液吐出ノズル122に向けて圧送して当該ノズル122から基板表面に供給する。こうして基板表面の中央部に供給されたフッ酸は遠心力により径方向に広げられ、フッ酸による基板表面のエッチング処理(薬液処理)が実行される。
薬液処理が完了すると、薬液吐出ノズル122が待機位置に戻される一方、リンス液吐出ノズル124が薬液吐出ノズル122と入れ替わって基板表面の中央部上方に移動される。そして、リンス液吐出ノズル124からリンス液が吐出される。また、回転支軸108内に配置されたノズルの上端部に形成されたノズル孔(図示省略)からリンス液が基板裏面に向けて吐出される。こうして基板表裏面に吐出されたリンス液は基板Wの回転の遠心力によって基板Wの表裏全面に拡がり、リンス液によるリンス処理が行われる。なお、この実施形態では、リンス処理の最終時点では、基板Wの回転速度は300rpmに減速されている。
上記した薬液処理およびリンス処理時においては、スピンベース116および基板Wから飛散した処理液(薬液、リンス液)はスプラッシュガード136によって受け止められ、排出される。また、薬液処理およびリンス処理時に処理液の一部が液滴状態でスプラッシュガード136の内外部に付着し、リンス処理が完了した時点においても、同図(b)に示すように、スプラッシュガード136に処理液の液滴158が付着している。これらの液滴158はダウンフロー(同図中の白抜き矢印)によりミスト状に巻き上げられるため、この状態のまま乾燥処理に移行すると、ミスト状の液滴158が基板Wに飛散して再付着する可能性がある。
そこで、本実施形態では、図2(b)および図4(c)に示すように、隔壁昇降機構149により隔壁部材142が上昇移動されて円筒状本体144の上端部が円環スリット156に入り込み、パンチングプレート154より少し高い位置に達している。この隔壁部材142の上昇移動によって密閉空間148が形成される。また、隔壁部材142が円環状空間140に位置することとなり、基板Wとスプラッシュガード136を区切る。そして、この状態で基板Wが1000〜4000rpmで高速回転されて基板Wの乾燥処理が実行される。したがって、乾燥処理中に、円環スリット156の外側から送り込まれる清浄空気はスプラッシュガード136のみに向けて供給されて密閉空間148側に流れるのが完全に防止される。その結果、当該清浄空気のダウンフローによりスプラッシュガード136上の液滴158がミスト状に巻き上げられたとしても、隔壁部材142によって基板W側への飛散は確実に防止される。また、隔壁部材142の拡張スカート部146は排液槽135aの上方で基板Wの側方位置に位置しており、乾燥処理中にスピンベース116や基板Wから振り切られたリンス液を排液槽135aに案内して排出する。したがって、乾燥処理中に振り切られたリンス液が基板Wに再付着するのを防止することができ、乾燥処理をより良好に行うことができる。
基板Wの乾燥処理が終了すると、ユニット制御部118はチャック回転機構110を制御して基板Wの回転を停止させる。そして、隔壁部材142を退避空間141に降下させるとともにスプラッシュガード136を降下させて、スピンチャック106をスプラッシュガード136の上方から突出させる。その後、基板搬送ロボット13が処理済の基板Wを処理ユニット100から搬出して、1枚の基板Wに対する一連の基板処理が終了する。そして、次の基板Wについても、上記と同様の処理が実行される。
以上のように、この実施形態によれば、隔壁部材142を円環状空間140と退避空間141の間を移動自在に設け、乾燥処理中には、隔壁部材142を円環状空間140に移動させて基板Wとスプラッシュガード(カップ)136を仕切っているため、スプラッシュガード136から飛散したミスト状の処理液(薬液やリンス液)、つまり液滴158は隔壁部材142で遮られて基板Wへの処理液の再付着が防止される。その結果、基板乾燥を良好に行うことができる。また、この実施形態によれば、雰囲気遮断板が不要となるため、従来装置と比べて雰囲気遮断板および該雰囲気遮断板を回転駆動する機構が不要となり、上下方向における装置サイズを小型化することができる。その結果、図1に示すように、処理ユニットを上下方向に積層配置することが可能となり、基板処理システムのフットプリントを大幅に縮小することができる。
また、本実施形態では、隔壁部材142により基板Wとスプラッシュガード(カップ)136を仕切るのみだけでなく、隔壁部材142の上端部を円環状空間140に対応した形状、つまり円筒形状に形成し、当該上端部を円環スリット156に入り込ませて密閉空間148を形成している。これによって、乾燥処理中において密閉空間148がスプラッシュガード136から完全に空間分離される。したがって、乾燥処理中に基板Wに処理液が再付着するのをより一層確実に防止することができる。
また、本実施形態では、隔壁部材142を退避空間141に降下させた際、隔壁部材142の上部の開口部がスピンベース116によってほぼ塞がれるように位置される。これによって隔壁部材142の内周面は外部から露出しなくなるため、薬液処理における飛散した薬液の付着を防止することができる。そのため、乾燥処理時に隔壁部材142が上昇移動され隔壁部材142の内周面が基板Wに対向した際にも基板Wへ薬液の付着を生じることはない。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記した第1実施形態では、リンス処理後に直ちに乾燥処理を実行しているが、乾燥性能を高めるために乾燥処理前に置換処理を実行してもよい。この第2実施形態で実行される置換処理は、リンス液よりも表面張力が低い低表面張力液、例えばIPA(イソプロピルアルコール:isopropyl alcohol)液を、リンス液で濡れた基板表面に供給して基板表面上のリンス液をIPA液に置換する処理であり、IPA供給後に基板Wを200〜1000rpmで回転させて基板表面に残ったIPA液を振り切る(図5(a))。このとき、IPA液の一部が液滴状態でスプラッシュガード136の内外部に付着し、置換処理が完了した時点においても、スプラッシュガード136に処理液(薬液、リンス液、IPA液)の液滴158が付着している(同図(b))。そこで、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、隔壁部材142を円環状空間140に上昇移動させた状態で乾燥処理を実行している(同図(c))。したがって、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、上記実施形態では乾燥処理を行っている際に基板Wにわずかに残っている処理液(リンス液やIPA液)が乾燥専用の隔壁部材142内に微量に付着することがあり、基板Wの累積処理枚数の増加に伴って隔壁部材142に付着する処理液が無視できない程度にまで成長し、乾燥処理中にミスト状態となって基板Wに再付着する可能性がある。そこで、これを防止するためにケーシング114に隔壁乾燥機構160を配置してもよい(第3実施形態)。
図6は本発明にかかる基板処理装置の第3実施形態に相当する処理ユニットの構成を示す図である。同図に示す処理ユニット100が第1実施形態のそれと大きく相違する点は、隔壁乾燥機構160を追加的に設けている点であり、その他の構成は基本的に同一である。この隔壁乾燥機構160は、ケーシング114の円筒側面を取り巻くように設けられた円環部162と、円環部162に接続されて乾燥窒素ガスや乾燥空気などの乾燥気体を円環部162に導く供給管164を有している。この円環部162の外側面には複数のガス吐出孔166が設けられているため、供給管164を介して供給された乾燥用気体はケーシング114の外周方向に向けて放射状に吐出される。
この第3実施形態では、薬液処理中およびリンス処理中に隔壁部材142が退避空間141に退避しており、この退避時間を利用して上記乾燥用気体を供給する。すなわち、図6(a)に示すように、乾燥用気体が供給管164を介して円環部162に供給され、ガス吐出孔166から隔壁部材142の内側面に向けて吐出される。これを受けて隔壁部材142に対して隔壁乾燥処理が実行される。一方、基板Wに対する乾燥処理中においては、同図(b)に示すように、乾燥用気体の供給を停止するとともに、上記実施形態と同様に隔壁昇降機構149により隔壁部材142を円環状空間140に上昇移動させた状態で基板Wを1000〜4000rpmで高速回転する。
以上のように、この第3実施形態によれば、乾燥処理を実行する前に、隔壁乾燥処理を行うように構成しているため、前回の乾燥処理により隔壁部材142に処理液(リンス液やIPA液)が付着したとしても、次の乾燥処理に向けて退避空間141で待機している間に隔壁部材142は乾燥され、次の乾燥処理では十分に乾いた状態で隔壁部材142が円環状空間140に移動されるため、乾燥処理を良好に行うことができる。
また、上記第1〜第3実施形態では、乾燥処理中に隔壁部材142の上端部を円環スリット156に入り込ませて密閉空間148を形成しているが、隔壁部材142の上端部をパンチングプレート154に当接して密閉空間を形成したり、パンチングプレート154に近接させて半密閉空間を形成した場合にも、同様の作用効果が得られる。
また、上記実施形態では、半導体ウエハ等の円盤状基板Wに対して薬液処理、リンス処理、(置換処理)および乾燥処置を行う装置および方法に本発明を適用しているが、基板Wの種類や処理内容はこれに限定されるものではなく、処理液を基板に供給して湿式処理を施した後に当該基板を乾燥する基板処理装置および方法に本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、薬液処理およびリンス処理においてスプラッシュガード136の同じ上段にて処理液を回収しているが、リンス処理時にスプラッシュガード136を一段上昇させて下段で回収するように分離回収してもよい。この場合、リンス液が隔壁部材142の退避空間に流入するが、隔壁部材142の外周壁面にのみリンス液は付着するので、基板乾燥処理時に影響は生じない。
この発明は、半導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、FED用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板などを含む基板全般に湿式処理および乾燥処理を施す基板処理装置および方法に適用することができる。
本発明を好適に適用することのできる基板処理システムを示す図である。 本発明にかかる基板処理装置としての処理ユニットの第1実施形態を示す図である。 図2の処理ユニットを制御する電気的構成を示すブロック図である。 図2の処理ユニットの動作を示す図である。 本発明にかかる基板処理装置の第2実施形態を示す図である。 本発明にかかる基板処理装置の第3実施形態を示す図である。
符号の説明
1A〜4A、1B〜4B、100…処理ユニット(基板処理装置)
104…ファンフィルタユニット(清浄雰囲気供給手段)
106…スピンチャック(基板保持手段)
110…チャック回転機構(回転駆動手段)
122…薬液吐出ノズル(処理液供給手段)
124…リンス液吐出ノズル(処理液供給手段)
128…薬液供給ユニット(処理液供給手段)
130…リンス液供給ユニット(処理液供給手段)
136…スプラッシュガード(カップ)
140…円環状空間
141…退避空間
142…隔壁部材
144…円筒状本体
146…拡張スカート部
148…密閉空間
149…隔壁昇降機構(隔壁駆動手段)
152…フィルタ
154…パンチングプレート(拡散部)
156…円環スリット(接続部位)
158…液滴
160…隔壁乾燥機構
W…基板

Claims (7)

  1. 基板に処理液を供給して前記処理液により前記基板を湿式処理した後に前記基板を乾燥する基板処理装置であって、
    前記基板を保持する基板保持手段と、
    前記基板保持手段を回転させる回転駆動手段と、
    前記基板保持手段に保持された前記基板に前記処理液を供給する処理液供給手段と、
    前記基板保持手段に保持された前記基板の周囲を取り囲むカップと、
    前記基板保持手段に保持された前記基板の上方位置に配置されて前記基板に向けて清浄気体を供給する清浄雰囲気供給手段と、
    前記基板保持手段に保持された前記基板と前記カップの間に形成される環状空間と、前記環状空間から離れた退避空間の間を移動自在に設けられ、前記環状空間に位置することで前記基板と前記カップを仕切る隔壁手段と、
    前記隔壁手段を、前記湿式処理時には前記退避空間に移動させる一方、前記乾燥処理時には前記環状空間に移動させる隔壁駆動手段と
    を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記隔壁手段は前記環状空間に対応した形状の筒状本体を有しており、
    前記隔壁駆動手段により前記隔壁手段が前記環状空間に移動された時、前記筒状本体の上端部が前記清浄雰囲気供給手段と接続されて前記筒状本体により前記基板表面の上方空間と前記清浄雰囲気供給手段とを直接連通する請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記清浄雰囲気供給手段は、フィルタと、前記フィルタに対して前記基板保持手段側に配置されて前記フィルタからの前記清浄気体を拡散して前記基板に向けて供給する拡散部とを有し、
    前記拡散部は、前記隔壁手段が前記環状空間に移動された時に前記筒状本体の上端部と接続される接続部位を有する請求項2記載の基板処理装置。
  4. 前記隔壁手段は前記筒状本体の下端部に連設されて前記筒状本体から前記筒状本体の外径方向にスカート状に拡張された拡張スカート部をさらに有し、
    前記隔壁駆動手段により前記隔壁手段が前記環状空間に移動された時、前記拡張スカート部が前記基板保持手段の側方に位置する請求項2または3記載の基板処理装置。
  5. 前記退避空間に移動された前記隔壁手段を乾燥させる隔壁乾燥手段をさらに備える請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 前記隔壁乾燥手段は前記退避空間に移動された前記隔壁手段の表面に乾燥用気体を供給して乾燥させる請求項5記載の基板処理装置。
  7. 回転する基板の周囲をカップで取り囲みながら前記基板に処理液を供給して前記処理液により前記基板を湿式処理する湿式処理工程と、
    前記湿式処理を受けた前記基板を乾燥させる乾燥工程とを備え、
    前記湿式処理工程および前記乾燥工程を行う間、前記基板の上方位置から前記基板に向けて清浄気体を供給しつつ、
    前記乾燥処理中では前記基板と前記カップの間に形成される環状空間に隔壁手段を移動させて前記隔壁手段によって前記基板と前記カップを仕切る一方、前記湿式処理工程中では前記環状空間から離れた退避空間に前記隔壁手段を移動させる
    ことを特徴とする基板処理方法。
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