JP2015177014A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヒータを用いて処理液を加熱する場合等においても、処理液のヒュームの外部への飛散を効果的に防止することが可能な基板処理装置を提供する。
【解決手段】 半導体ウエハ100をSPMで処理するときには、エアシリンダ18の作用により第1カップ部材10のカップ部13を、傾斜部11の上端が処理チャンバー50の上壁51と当接する当接位置まで上昇させる。このカップ部13の上昇に伴いカップ部13の下端に形成された係合部91とカップ部15の上端に形成された係合部92が係合し、カップ部15の下端に形成された係合部93がカップ部16の上端に形成された係合部94と係合することで、カップ部材10を構成するカップ部13、15、16が互いに同期して上昇する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、有機EL表示装置用ガラス基板、液晶表示装置用ガラス基板、太陽電池用パネル基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板、半導体ウエハ等の基板に対して、高温の処理液を含む複数種の処理液を供給して基板を処理する基板処理装置に関する。
例えば、基板として半導体ウエハを使用した半導体製造時のレジスト剥離工程では、硫酸・過酸化水素水の混合溶液を洗浄液として用いるSPM(sulfuric acid hydrogen peroxide mixture)を利用した洗浄法が広く知られている。SPMによる洗浄は、濃硫酸中に過酸化水素水を一定の割合で混合することにより酸化力の強いカロ酸(ペルオキソ一硫酸)を生成させ、このカロ酸の酸化力を用いて半導体ウエハに付着したレジストを剥離して酸化分解するものである。
このSPMによる処理時には、高温の処理液であるSPMから、レジストが酸化した物質や硫酸を含む成分等のSPMヒュームが発生する。このSPMヒュームは、ミストを含む液体状または気体状の物質である。このようなSPMヒュームが発生した場合には、SPMヒュームが他の処理液を供給するための処理液吐出ノズルに付着して悪影響を及ぼしたり、SPMヒュームに含まれる成分が処理チャンバーに付着してパーティクルの原因となったりするという問題を生ずる。
このため、処理チャンバー内部に遮断板を設けることにより、半導体ウエハに供給された処理液成分が外部に飛散することを抑制することも考えられる(特許文献1参照)。一方、半導体ウエハの表面に供給されたSPMを、赤外線ランプを有するヒータにより加熱することで、レジスト剥離効率を向上させた基板処理装置も提案されている(特許文献2および特許文献3参照)。
特開2012−156561号公報 特開2013−182957号公報 特開2013−197115号公報
特許文献2および特許文献3に記載された赤外線ランプを有するヒータを利用した基板処理装置を使用した場合には、レジスト剥離効率を向上させることができる。しかしながら、このような基板処理装置に特許文献1に記載された遮断板を配設した場合には、遮断板とヒータとが干渉するという問題を生ずる。このため、特許文献2および特許文献3に記載された赤外線ランプを有するヒータを利用した基板処理装置を使用する場合には、特許文献1に記載されたような遮断板を使用することができず、SPMヒュームの外部への飛散を防止することができないという問題が生ずる。また、特許文献1に記載された遮断板を使用した場合には、処理チャンバーの高さが高くなり、多層構造を採用しにくいという問題も生ずる。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、ヒータを用いて処理液を加熱する場合等においても、処理液のヒュームの外部への飛散を効果的に防止することが可能な基板処理装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、処理チャンバーと、前記処理チャンバー内において基板を回転可能に保持するスピンチャックと、前記スピンチャックに保持されて回転する基板の表面に、高温の処理液を含む複数種の処理液を供給する処理液供給手段と、前記スピンチャックの外周部を取り囲む形状を有し、基板の回転に伴って基板から飛散する処理液を捕獲するカップ部材と、前記カップ部材を、当該カップ部材の上端が前記スピンチャックに保持された基板より下方となる待機位置と、前記処理チャンバーの上壁に当接する当接位置との間で昇降させるカップ部材昇降機構と、を備え、基板に対して高温の処理液を供給して処理するときに、前記カップ部材の上端を前記処理チャンバーの上壁に当接させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、赤外線ランプを有し、前記スピンチャックに保持されて回転する基板の表面に供給された高温の処理液を加熱するヒータをさらに備える。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記処理チャンバーの上壁には、処理チャンバー内に空気を送風するファンフィルターユニットが配設されており、前記カップ部材の上端が前記処理チャンバーの上壁に当接した状態においては、前記ファンフィルターユニットから送風される空気は、前記カップ部材内に送風される。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明において、前記カップ部材は、複数の同心円状の略円筒状部材から構成さる入れ子構造を有し、当該略円筒状部材の上端と下端とを係合させることで垂直方向に伸縮自在に構成される。
請求項1に記載の発明によれば、カップ部材の上端を処理チャンバーの上壁に当接させることによりカップ部材の内部を密閉状態として、処理液のヒュームがカップ部材の外部に飛散することを効果的に防止することが可能となる。
なお、ここで「当接させることにより密閉状態とする」とは、実質的にカップ部材の内部とカップ部材の外との間に気流の発生が無い状態をいい、厳密に気密性を有することに限定されない。すなわち、処理チャンバーの上壁とカップ部材の間に若干の間隙があっても、ヒュームが外部に飛散しない程度であれば許容されるものとする。
請求項2に記載の発明によれば、基板上にヒータを配置して処理液を加熱する場合においても、加熱により生ずる処理液のヒュームがカップ部材の外部に飛散することを防止することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、カップ部材の外部への空気の流れを防止して、処理液のヒュームがカップ部材外に飛散することを防止することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、入れ子構造を有する複数の同心円状の略円筒状部材により、簡易な構成でありながら、カップ部材の上端を、スピンチャックに保持された基板より下方となる待機位置と、処理チャンバーの上壁に当接する当接位置との間で昇降させることが可能となる。
この発明に係る基板処理装置の側面概要図である。 この発明に係る基板処理装置の側面概要図である。 この発明に係る基板処理装置の平面概要図である。 一体型ヘッド60の断面図である。 赤外線ランプ62の斜視図である。 この発明に係る基板処理装置による基板の処理動作を示す説明図である。 この発明に係る基板処理装置による基板の処理動作を示す説明図である。 この発明に係る基板処理装置による基板の処理動作を示す説明図である。 この発明に係る基板処理装置による基板の処理動作を示す説明図である。 この発明に係る基板処理装置による基板の処理動作を示す説明図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1および図2は、この発明に係る基板処理装置の側面概要図であり、図3は、この発明に係る基板処理装置の平面概要図である。なお、図1においては、第1カップ部材10が半導体ウエハ100の搬入・搬出を行うための待機位置に配置された状態を示し、図2においては、第1カップ部材10がSPMによる処理を行うための当接位置に移動した状態を示している。
この基板処理装置は、基板としての半導体ウエハ100をSPMにより洗浄処理するためのものであり、その内部において半導体ウエハ100を処理するための処理チャンバー50を備える。この処理チャンバー50は、上壁51を備えており、この上壁51の上部には、ファンフィルターユニット(FFU)52が配設されている。このファンフィルターユニット52は、処理チャンバー50外部の空気を濾過した後に、処理チャンバー50内に送風する。
また、この基板処理装置は、処理チャンバー50内で半導体ウエハ100を回転可能に保持するスピンチャック41を備える。このスピンチャック41の上面には、半導体ウエハ100の端縁を保持するための複数のチャック部材42が配設されている。このスピンチャック41は、基部43内に配設されたモータの駆動により、鉛直方向を向く中心軸を中心に回転する。
スピンチャック41の外周部には、半導体ウエハ100の回転に伴って半導体ウエハ100から飛散する処理液を捕獲するための第1カップ部材10、第2カップ部材20および第3カップ部材30が配設されている。第1カップ部材10は、3個のカップ部13、15、16から構成され、エアシリンダ18の作用により待機位置と当接位置との間を昇降する。また、第2カップ部材20および第3カップ部材30も、図示を省略したエアシリンダの駆動により昇降する。
図1および図2に示すように、第1カップ部材10は、3個の同心円状の略円筒状を有するカップ部13、15、16から構成される入れ子構造を有する。カップ部13には、傾斜部11と水平部12とが付設されている。また、カップ部13の下端には係合部91が形成されている。同様に、カップ部15の上端には係合部92が形成され、下端には係合部93が形成されている。さらに、カップ部16の上端には、係合部94が形成されている。
図1に示す状態から、カップ部13の水平部12がエアシリンダ18のシリンダロッド17により押圧されれば、カップ部13が上昇する。そして、カップ部13の上昇が継続すれば、カップ部13の下端の係合部91がカップ部15の上端の係合部92と係合し、カップ部15はカップ部13とともに上昇する。さらに、カップ部13およびカップ部15の上昇が継続すれば、カップ部15の下端部の係合部93がカップ部16の上端の係合部94と係合する。そして、図2に示すように、カップ部13における傾斜部11の上端が処理チャンバー50の上壁51と当接した時点で、カップ部13の上昇が停止する。この状態においては、ファンフィルターユニット52の下面は、平面視において、第1カップ部材10を構成する傾斜部11に囲まれた状態となる。第1カップ部材10を構成する傾斜部11の上端の位置は、エアシリンダ18の駆動により制御される。
なお、カップ部13には、支持アーム81および一体型ヘッド60を通過させるための開口部14が形成されている。
図3に示すように、処理チャンバー50内には、スピンチャック41により保持されて回転する半導体ウエハ100の表面にSPMを供給する機能と、この半導体ウエハ100の表面に供給されたSPMを加熱するヒータとしての機能とを備えた一体型ヘッド60が配設されている。この一体型ヘッド60は、支持アーム81に支持された状態で、スピンチャック41により保持されて回転する半導体ウエハ100の回転中心と対向する位置と、図3に示す第1カップ部材10の外側の領域との間を揺動する。
また、図3に示すように、処理チャンバー50内には、スピンチャック41により保持されて回転する半導体ウエハ100の表面にアンモニア水と過酸化水素水を含む処理液であるSC1を供給するためのノズル82が配設されている。このノズル82は、支持アーム83により支持された状態で、スピンチャック41により保持されて回転する半導体ウエハ100の回転中心と対向する位置と、図3に示す第1カップ部材10の外側の領域との間を揺動する。さらに、処理チャンバー50内には、スピンチャック41により保持されて回転する半導体ウエハ100の表面にリンス液として機能する処理液であるDIWを供給するためのノズル84が配設されている。このノズル84は、支持アーム85により支持された状態で、スピンチャック41により保持されて回転する半導体ウエハ100の回転中心と対向する位置と、図3に示す第1カップ部材10の外側の領域との間を揺動する。
図4は、一体型ヘッド60の断面図である。
この一体型ヘッド60は、スピンチャック41により保持されて回転する半導体ウエハ100の表面にSPMを供給する機能と、この半導体ウエハ100の表面に供給されたSPMを加熱するヒータとしての機能とを備えたものであり、鉛直方向に延びるSPMノズル61と、SPMノズル61の周囲を取り囲むように配置された略円環状の赤外線ランプ62とを備えている。また、一体型ヘッド60は、上部に開口部を有し、赤外線ランプ62を収容するランプハウジング63と、ランプハウジング63の内部で赤外線ランプ62を吊り下げて支持する支持部材64と、ランプハウジング63の開口部を閉塞するための蓋65とを備える。蓋65は、支持アーム81の先端に支持されている。また、SPMノズル61とランプハウジング63とは、透明材料である石英を用いて一体に形成されている。
SPMノズル61の上端部は、SPMの供給源と接続されている。一方、SPMノズル61の下端部は、ランプハウジング63の底部を貫通して下方に突出した開口部を備える。そして、このSPMノズル61の開口部から、SPMの供給源から供給されたSPMが吐出される。
蓋65内には、ランプハウジング63の内部にエアを供給するための給気経路66と、ランプハウジング63の内部の雰囲気を排気するための排気経路67とが形成されている。給気経路66および排気経路67は、各々、蓋65の下面に開口する開口部を有している。給気経路66はエアの供給源と接続されており、排気経路67はエアの排気源に接続されている。給気経路66からランプハウジング63内にエアを供給しつつ、ランプハウジング63内の雰囲気を、排気経路67を通して排気することにより、ランプハウジング63内の高温雰囲気を換気することができる。これにより、ランプハウジング63の内部を冷却し、その結果赤外線ランプ62およびランプハウジング63を冷却することが可能となる。
図5は、赤外線ランプ62の斜視図である。この赤外線ランプ62は、円環部71と、円環部71の両端から鉛直上方に延びる一対の直線部72、73とを有する1本の赤外線ランプヒータであり、主として円環部71が発光部として機能する。赤外線ランプ62が支持部材64に支持された状態で、円環部71の中心軸線は、鉛直方向に延びている。また、赤外線ランプ62における円環部71は、ほぼ水平面内に配置される。
以上のような構成を有する一体型ヘッド60において、赤外線ランプ62に電圧が供給されると、赤外線ランプ62が赤外線を放射し、ランプハウジング63を介して、一体型ヘッド60の下方に向けて赤外線が出射される。また、赤外線ランプ62の放射により、ランプハウジング63の底部が、例えば摂氏300度程度に熱せられる。このため、ランプハウジング63の底部が熱源として機能する。
また、赤外線ランプ62に取り囲まれたSPMノズル61の管壁は、赤外線ランプ62から放射された赤外線により、摂氏300度程度に熱せられる。この状態で、SPMノズル61にSPMが供給されると、SPMがSPMノズル61を流通する過程で、SPMノズル61の管壁により加熱される。また、SPMノズル61を流通するSPMは、赤外線ランプ62から放射される赤外線を受けて加熱される。したがって、SPMノズル61を流通して高温化されたSPMが、SPMノズル61の下端部からスピンチャック41に保持されて回転する半導体ウエハ100に向かって吐出される。
次に、以上のような構成を有する基板処理装置による半導体ウエハ100の洗浄動作について説明する。図6から図10は、この発明に係る基板処理装置による基板の処理動作を示す説明図である。なお、これらの図においては、第1カップ部材10については、カップ部13のみを図示し、そして、図7以外においてはカップ部13における水平部12の図示を省略している。
最初に、図示しない搬送アームにより半導体ウエハ100をスピンチャック41上に搬入し、スピンチャック41に配設された複数のチャック部材42により半導体ウエハ100の端縁を保持する。この半導体ウエハ100の搬入時には、図1および図6に示すように、第1カップ部材10、第2カップ部材20および第3カップ部材30は下降している。なお、半導体ウエハ100の処理中においては、ファンフィルターユニット52により処理チャンバー50内には常にダウンフローが形成されており、処理チャンバー50内の雰囲気は、図1、図2および図6において矢印で示す排気部96より排気される。
次に、図2および図7に示すように、エアシリンダ18の作用により第1カップ部材10のカップ部13を、傾斜部11の上端が処理チャンバー50の上壁51と当接する当接位置まで上昇させる。このカップ部13の上昇に伴い、図2に示すように、カップ部13の下端に形成された係合部91とカップ部15の上端に形成された係合部92が係合し、カップ部15の下端に形成された係合部93がカップ部16の上端に形成された係合部94と係合することで、第1カップ部材10を構成するカップ部13、15、16が互いに同期して上昇する。
この状態で、スピンチャック41を半導体ウエハ100とともに回転させる。このときの回転速度は、半導体ウエハ100の表面に供給されたSPMにより半導体ウエハ100の表面を覆うことができる30〜300rpm程度の速度である。
そして、図2および図7に示すように、一体型ヘッド60を半導体ウエハ100と対向する位置に配置する。このときには、一体型ヘッド60および支持アーム81は、第1カップ部材10に形成された開口部14を通過する。このときの一体型ヘッド60の位置は、一体型ヘッド60におけるSPMノズル61(図4参照)が半導体ウエハ100の表面の回転中心に対向する位置である。この状態において、SPMノズル61からSPMを吐出するとともに、赤外線ランプ62を点灯させる。そして、支持アーム81により、一体型ヘッド60を半導体ウエハ100の回転中心と半導体ウエハ100の端縁との間で往復移動させる。
このときには、赤外線ランプ62に取り囲まれたSPMノズル61内を通過するSPMが加熱された後、半導体ウエハ100の表面に供給される。また、半導体ウエハ100の表面に供給されたSPMも、ヒータとしての赤外線ランプ62の作用により加熱される。そして、SPMノズル61からのSPMの供給を停止するとともに、半導体ウエハ100の回転速度を低速とする。このときにも、赤外線ランプ62の作用によるSPMの加熱を継続する。
このときには、図2および図7に示すように、第1カップ部材10におけるカップ部13の傾斜部11の上端が処理チャンバー50の上壁51と当接している。このため、一体型ヘッド60および半導体ウエハ100は、カップ部13、カップ部15およびカップ部16により構成される第1カップ部材10により取り囲まれる。また、ファンフィルターユニット52により処理チャンバー50内形成されるダウンフローは、第1カップ部材10内だけを通過して、図2および図7に示す排気部96より排気される。このため、第1カップ10部材内においてSPMヒュームが発生したとしても、このSPMヒュームが第1カップ10部材の外部まで飛散してノズル82やノズル84等を汚染することなく、排気部96より排気される。
SPMによる処理が終了すれば、スピンチャック41により半導体ウエハ100を高速回転させ、半導体ウエハ100表面のSPMを遠心力により振り切って除去する。半導体ウエハ100より除去されたSPMは、回収部97により回収される。
またこの間に、一体型ヘッド60は第1カップ部材10に形成された開口部14を通過し、第1カップ部材10よりも外の退避位置に移動する。
次に、図8に示すように、第1カップ部材10を下降させるとともに第2カップ部材20を上昇させ、第2カップ部材20を、スピンチャック41に保持された半導体ウエハ100の端縁と対向する高さ位置に配置する。そして、支持アーム83の作用によりノズル82をスピンチャック41に保持されて回転する半導体ウエハ100の回転中心と対向する位置に配置し、スピンチャック41により半導体ウエハ100を回転させた状態で、ノズル82を支持アーム83により揺動させながら、ノズル82より半導体ウエハ100の表面にDIWを供給する。これにより、半導体ウエハ100に付着したSPMが除去され、半導体ウエハ100の表面がリンスされる。このリンス工程において、半導体ウエハ100の表面から遠心力により振り切られるDIWは、第2カップ部材20により捕獲され、回収部98により回収される。
次に、図9に示すように、第2カップ部材20を下降させ、第1カップ部材10を、スピンチャック41に保持された半導体ウエハ100の端縁と対向する高さ位置に配置する。そして、支持アーム85の作用によりノズル84をスピンチャック41に保持されて回転する半導体ウエハ100の回転中心と対向する位置に配置し、スピンチャック41により半導体ウエハ100を回転させた状態で、ノズル84を支持アーム85により揺動させながら、ノズル84より半導体ウエハ100の表面にSC1を供給する。これにより、半導体ウエハ100がSC1により処理される。このSC1による処理工程において、半導体ウエハ100の表面から遠心力により振り切られるSC1は、第1カップ部材10により捕獲され、回収部97により回収される。
次に、図8に示すように、第2カップ部材20を上昇させ、再度、第2カップ部材20を、スピンチャック41に保持された半導体ウエハ100の端縁と対向する高さ位置に配置する。そして、支持アーム83の作用によりノズル82をスピンチャック41に保持されて回転する半導体ウエハ100の回転中心と対向する位置に配置し、スピンチャック41により半導体ウエハ100を回転させた状態で、ノズル82を支持アーム83により揺動させながら、ノズル82より半導体ウエハ100の表面にDIWを供給する。これにより、半導体ウエハ100に付着したSC1が除去され、半導体ウエハ100の表面がリンスされる。このリンス工程において、半導体ウエハ100の表面から遠心力により振り切られるDIWは、第2カップ部材20により捕獲され、回収部98により回収される。
しかる後、図10に示すように、第3カップ部材30を上昇させ、第3カップ部材30を、スピンチャック41に保持された半導体ウエハ100の端縁と対向する高さ位置に配置する。この状態においてスピンチャック41により半導体ウエハ100を高速回転させることにより振り切り乾燥を行う。
半導体ウエハ100の乾燥が完了すれば、図1および図6に示すように、第1カップ部材10、第2カップ部材20および第3カップ部材30を下降される。そして、図示しない搬送アームにより、半導体ウエハ100をスピンチャック41から搬出する。
なお、上述した実施形態においては、ランプハウジング63内に配設された赤外線ランプ62とSPMノズル61とを備えた一体型ヘッド60を使用して、半導体ウエハ100へのSPMの供給とその加熱とを同時に実行しているが、ランプハウジング内に配設された赤外線ランプとSPMノズルとを、別々の支持アームによって半導体ウエハ100上に移動させる構成を採用してもよい。また、SPM等の高温の処理液のみで半導体ウエハ100を処理するような、ヒータによりSPMを加熱しない基板処理装置にこの発明を適用してもよい。
また、上述した実施形態においては、第1、第2、第3カップ部材10、20、30のうちの第1カップ部材10を、入れ子構造を有する3個のカップ部13、15,16から構成している。しかしながら、この発明に係るカップ部材は、このような形状に限定されるものではない。例えば、第1カップ部材10におけるカップ部15、16の代わりに、伸縮自在の蛇腹状部材を円筒形に加工したものを使用してもよく、鉛直方向に大きなサイズを有するカップ部材を使用してもよい。
また、上述した実施形態においては、第1カップ部材10以外に、第2、第3カップ部材20、30をも使用しているが、半導体ウエハ100から振り切られる処理液を一括して回収してもよいのであれば単一のカップ部材のみを使用してもよい。
さらに、上述した実施形態においては、高温のSPMを使用した半導体ウエハ100の洗浄処理にこの発明を適用した場合について説明したが、例えば、高温の燐酸を用いた窒化膜等の選択エッチング処理にこの発明を適用してもよい。
10 第1カップ部材
11 傾斜部
13 カップ部
14 開口部
15 カップ部
16 カップ部
18 エアシリンダ
30 第3カップ部
41 スピンチャック
42 チャック部材
50 処理チャンバー
51 上壁
52 ファンフィルターユニット
60 一体型ヘッド
61 SPMノズル
62 赤外線ランプ
63 ランプハウジング
81 支持アーム
82 ノズル
83 支持アーム
84 ノズル
85 支持アーム
100 半導体ウエハ

Claims (4)

  1. 処理チャンバーと、
    前記処理チャンバー内において基板を回転可能に保持するスピンチャックと、
    前記スピンチャックに保持されて回転する基板の表面に、高温の処理液を含む複数種の処理液を供給する処理液供給手段と、
    前記スピンチャックの外周部を取り囲む形状を有し、基板の回転に伴って基板から飛散する処理液を捕獲するカップ部材と、
    前記カップ部材を、当該カップ部材の上端が前記スピンチャックに保持された基板より下方となる待機位置と、前記処理チャンバーの上壁に当接する当接位置との間で昇降させるカップ部材昇降機構と、を備え、
    基板に対して高温の処理液を供給して処理するときに、前記カップ部材の上端を前記処理チャンバーの上壁に当接させることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    赤外線ランプを有し、前記スピンチャックに保持されて回転する基板の表面に供給された高温の処理液を加熱するヒータをさらに備える基板処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の基板処理装置において、
    前記処理チャンバーの上壁には、処理チャンバー内に空気を送風するファンフィルターユニットが配設されており、
    前記カップ部材の上端が前記処理チャンバーの上壁に当接した状態においては、前記ファンフィルターユニットから送風される空気は、前記カップ部材内に送風される基板処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記カップ部材は、複数の同心円状の略円筒状部材から構成さる入れ子構造を有し、当該略円筒状部材の上端と下端とを係合させることで垂直方向に伸縮自在に構成される基板処理装置。
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