JP5999625B2 - 基板処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、ヒータを用いて基板を処理するための基板処理方法に関する。理対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などの基板が含まれる。
半導体装置の製造工程には、たとえば、半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)の主面にリン、砒素、硼素などの不純物(イオン)を局所的に注入する工程が含まれる。この工程では、不要な部分に対するイオン注入を防止するため、ウエハの表面に感光性樹脂からなるレジストがパターン形成されて、イオン注入が不要な部分がレジストによってマスクされる。ウエハの表面上にパターン形成されたレジストは、イオン注入の後は不要になるから、イオン注入後には、そのウエハの表面上の不要となったレジストを除去するためのレジスト除去処理が行われる。
このようなレジスト除去処理の代表的なものでは、ウエハの表面に酸素プラズマが照射されて、ウエハの表面上のレジストがアッシングされる。そして、ウエハの表面に硫酸と過酸化水素水の混合液である硫酸過酸化水素水混合液(sulfuric acid/hydrogen peroxide mixture:SPM液)などの薬液が供給されて、アッシングされたレジストが除去されることにより、ウエハの表面からのレジストの除去が達成される。
ところが、レジストのアッシングのための酸素プラズマの照射は、ウエハの表面のレジストで覆われていない部分(たとえば、レジストから露呈した酸化膜)にダメージを与えてしまう。
そのため、最近では、レジストのアッシングを行わずに、ウエハの表面にSPM液を供給して、このSPM液に含まれるペルオキソ一硫酸(HSO)の強酸化力により、ウエハの表面からレジストを剥離して除去する手法が注目されつつある。
特開2005−93926号公報
本件発明者は、基板の主面に供給された薬液のより一層の高温化を図るため、薬液処理時において、基板の主面に供給した薬液を加熱することを検討している。具体的には、赤外線ランプと、この赤外線ランプを収容するハウジングとを有するヒータを、基板の主面に間隔を空けて対向配置することにより、基板の主面に存在する薬液を加熱することを検討している。
ところが、赤外線ランプによる薬液の加熱処理の際には、薬液が急激に温められ、基板の主面の周辺に、大量に発生した薬液ミストが発生する。加熱処理の際に発生した薬液ミストは、基板の主面に対向するヒータのハウジングの下面に付着する。ハウジングの下面に薬液ミストが付着したまま放置されると、ハウジングの下面の赤外線透過率の低下により、ハウジング外に放出される赤外線の照射光量が低下するだけでなく、薬液ミストが乾燥して結晶化することにより、ハウジングの下面がパーティクル源になるおそれがある。したがって、基板を1枚処理する毎に、ヒータのハウジングの下面に付着した薬液を洗い流す必要がある。
ヒータのハウジングを洗浄する方策として、鉛直下方に向く複数個の吐出口が水平方向に沿って一列または複数列に配列されたバーノズルを配設し、各吐出口からの処理液をヒータに対して上方から供給する方策が考えられる。しかしながら、このような方策では、ヒータのハウジングの下面全域に洗浄液を行き渡らせるのは困難である。
本発明は、このような背景の下になされたものであり、ヒータを良好に洗浄することができる基板処理方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するための請求項に記載の発明は、基板(W)を水平姿勢に保持するための基板保持手段(3)と、前記基板保持手段に保持されている基板の下面に水を上向きに吐出するための下ノズル(82)とを備えた基板処理装置において実行される基板処理方法であって、前記基板保持手段に保持されている基板の上面に処理液の液膜を保持する液膜保持工程(S4)と、前記液膜保持工程と並行して、前記基板保持手段に保持されている基板の上方に、赤外線ランプ(38)と、当該赤外線ランプの下方を覆う前記基板よりも小径の下壁部(52)を有し当該赤外線ランプを収容するハウジング(40,41)とを有するヒータ(35)を対向配置することにより、前記基板の上面に保持されている前記処理液の液膜を加熱する液膜加熱工程(S4)と、前記液膜保持工程および前記液膜加熱工程の終了後に、前記ヒータを前記基板保持手段の側方に退避する退避位置へと退避させる退避工程と、前記液膜保持工程および前記液膜加熱工程の終了後に、前記基板保持手段から前記基板を離脱させる離脱工程(S9)と、前記離脱工程の後に、前記基板保持手段の上方に前記ヒータを配置するヒータ配置工程(S10,S21)と、前記基板保持手段の上方に配置された前記ヒータの前記ハウジングの前記下壁部に向けて、前記離脱工程後に前記下ノズルから水を吐出することにより、当該ハウジングに水を供給する水下吐出工程(S10,S22)とを含む、基板処理方法を提供する。
請求項に記載の発明は、前記水下吐出工程は、前記ハウジングを、前記液膜加熱工程時における配置位置よりも上方に離反する離反位置に配置した状態で実行される、請求項に記載の基板処理方法である。
本発明の一実施形態に係るヒータ洗浄方法が実行される基板処理装置の構成を模式的に示す図である。 図1に示すヒータヘッドの図解的な断面図である。 図2に示す赤外線ランプの斜視図である。 図1に示す基板処理装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明に係るレジスト除去処理の処理例を示す工程図である。 SPM液膜形成工程を説明するための図解的な図である。 SPM液膜加熱工程を説明するための図解的な図である。 SPM液膜加熱工程におけるヒータヘッドの移動範囲を示す平面図である。 ヒータヘッド洗浄乾燥工程の流れを示すフローチャートである。 ヒータヘッド洗浄乾燥工程中の一工程を説明するための図解的な図である。 図9Aの次の工程を示す図解的な図である。 ヒータヘッド洗浄乾燥工程におけるヒータヘッドの移動範囲を示す平面図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るヒータ洗浄方法が実行される基板処理装置1の構成を模式的に示す図である。基板処理装置1は、たとえば基板の一例としてのウエハWの表面(主面)に不純物を注入するイオン注入処理やドライエッチング処理の後に、そのウエハWの表面から不要になったレジストを除去するための処理に用いられる枚葉式の装置である。
基板処理装置1は、隔壁2Aにより区画された処理室2を備えている。処理室2の天井壁には、処理室2内に清浄空気(基板処理装置1が設置されるクリーンルーム内の空気を浄化して生成される空気)を送り込むためのファンフィルタユニット(図示しない)が設けられている。
基板処理装置1は、処理室2内に、ウエハWを保持して回転させるウエハ回転機構(基板保持手段)3と、ウエハ回転機構3に保持されているウエハWの表面(上面)に対して、薬液としてのレジスト剥離液の一例としてのSPM液を供給するための剥離液ノズル(薬液供給手段)4と、ウエハ回転機構3に保持されているウエハWの表面に対向して配置され、ウエハWの表面上のSPM液を加熱するヒータヘッド(ヒータ)35とを備えている。
ウエハ回転機構3として、たとえば挟持式のものが採用されている。具体的には、ウエハ回転機構3は、ほぼ鉛直に延びるスピン軸7と、スピン軸7の上端にほぼ水平に取り付けられた円板状のスピンベース8と、スピンベース8の周縁部の複数箇所にほぼ等角度間隔で設けられた複数個の挟持部材9とを備えている。そして、各挟持部材9をウエハWの端面に当接させて、複数の挟持部材8でウエハWを挟持することにより、ウエハWがほぼ水平な姿勢で保持され、ウエハWの中心がスピン軸7の中心軸線上に配置される。
スピン軸7には、モータ(図示しない)を含むチャック回転駆動機構6から回転力が入力される。この回転力の入力により、スピン軸7が回転し、挟持部材9に挟持されたウエハWがほぼ水平な姿勢を保った状態で、スピンベース8ともに所定の回転軸線(鉛直軸線)Cまわりに回転する。
スピン軸7は中空軸であり、その内部には、それぞれ鉛直方向に延びる裏面側液供給管80および裏面側ガス供給管81が挿通されている。裏面側液供給管80の上端部および裏面側ガス供給管81の上端部は、それぞれ、スピン軸7の上端に設けられた裏面ノズル(下ノズル)82に接続されている。裏面ノズル82は、その上端に、円形の裏面液吐出口(第1吐出口)84と、円形の裏面ガス吐出口(第2吐出口)85とを有している。裏面液吐出口84および裏面ガス吐出口85は互いに近接して配置されている。各吐出口84,85は、ウエハ回転機構3に保持されるウエハWの下面のほぼ回転中心に対向している。裏面液吐出口84および裏面ガス吐出口85の上下方向の高さは揃っている。
裏面側液供給管80には、洗浄液の一例としてのDIW(脱イオン化された水)が供給される洗浄液下供給管86が接続されている。洗浄液下供給管86には、その洗浄液下供給管86を開閉するための洗浄液下バルブ87が介装されている。
裏面側ガス供給管81には、乾燥用ガスの一例としての窒素ガスが供給される乾燥用ガス下供給管88が接続されている。乾燥用ガス下供給管88には、その乾燥用ガス下供給管88を開閉するための乾燥用ガス下バルブ89が介装されている。
剥離液ノズル4は、たとえば、連続流の状態でSPM液を吐出するストレートノズルである。剥離液ノズル4は、その吐出口を下方に向けた状態で、ほぼ水平に延びる第1液アーム11の先端に取り付けられている。第1液アーム11は、鉛直方向に延びる所定の揺動軸線まわりに旋回可能に設けられている。第1液アーム11には、第1液アーム11を所定角度範囲内で揺動させるための第1液アーム揺動機構12が結合されている。第1液アーム11の揺動により、剥離液ノズル4は、ウエハWの回転軸線C上の位置(ウエハWの回転中心に対向する位置)と、ウエハ回転機構3の側方に設定されたホームポジションとの間で移動される。
剥離液ノズル4には、SPM供給源からのSPM液が供給される剥離液供給管15が接続されている。剥離液供給管15の途中部には、剥離液ノズル4からのSPM液の供給/供給停止を切り換えるための剥離液バルブ23が介装されている。
また、基板処理装置1は、ウエハ回転機構3に保持されたウエハWの表面にリンス液としてのDIWを供給するためのDIWノズル24と、ウエハ回転機構3に保持されたウエハWの表面に対して洗浄用の薬液としてのSC1(ammonia-hydrogen peroxide mixture:アンモニア過酸化水素水混合液)を供給するためのSC1ノズル25と、ウエハ回転機構3の周囲を取り囲み、ウエハWから流下または飛散するSPM液やSC1、DIWを受け止めるためのカップ5とを備えている。
DIWノズル24は、たとえば、連続流の状態でDIWを吐出するストレートノズルであり、ウエハ回転機構3の上方で、その吐出口をウエハWの回転中心付近に向けて固定的に配置されている。DIWノズル24には、DIW供給源からのDIWが供給されるDIW供給管26が接続されている。DIW供給管26の途中部には、DIWノズル24からのDIWの供給/供給停止を切り換えるためのDIWバルブ27が介装されている。
SC1ノズル25は、たとえば、連続流の状態でSC1を吐出するストレートノズルである。SC1ノズル25は、その吐出口を下方に向けた状態で、ほぼ水平に延びる第2液アーム28の先端に取り付けられている。第2液アーム28は、鉛直方向に延びる所定の揺動軸線まわりに旋回可能に設けられている。第2液アーム28には、第2液アーム28を所定角度範囲内で揺動させるための第2液アーム揺動機構29が結合されている。第2液アーム28の揺動により、SC1ノズル25は、ウエハWの回転軸線C上の位置(ウエハWの回転中心に対向する位置)と、ウエハ回転機構3の側方に設定されたホームポジションとの間で移動される。
SC1ノズル25には、SC1供給源からのSC1が供給されるSC1供給管30が接続されている。SC1供給管30の途中部には、SC1ノズル25からのSC1の供給/供給停止を切り換えるためのSC1バルブ31が介装されている。
ウエハ回転機構3の側方には、鉛直方向に延びる支持軸33が配置されている。支持軸33の上端部には、水平方向に延びるヒータアーム34が結合されており、ヒータアーム34の先端に、赤外線ランプ38を収容保持するヒータヘッド35が取り付けられている。また、支持軸33には、支持軸33を中心軸線まわりに回動させるための揺動駆動機構36と、支持軸33を中心軸線に沿って上下動させるための昇降駆動機構37とが結合されている。
揺動駆動機構36から支持軸33に駆動力を入力して、支持軸33を所定の角度範囲内で回動させることにより、ウエハ回転機構3に保持されたウエハWの上方で、ヒータアーム34を、支持軸33を支点として揺動させる。ヒータアーム34の揺動により、ヒータヘッド35を、ウエハWの回転軸線C上を含む位置(ウエハWの回転中心に対向する位置)と、ウエハ回転機構3の側方に設定されたホームポジションとの間で移動される。また、昇降駆動機構37から支持軸33に駆動力を入力して、支持軸33を上下動させることにより、ウエハ回転機構3に保持されたウエハWの表面に近接する近接位置(後述する第1の近接位置および第2の近接位置の双方を含む。図1に二点鎖線で示す位置)と、そのウエハWの上方に退避する退避位置(図1に実線で示す位置)との間で、ヒータヘッド35を昇降させる。この実施形態では、近接位置は、ウエハ回転機構3に保持されたウエハWの表面とヒータヘッド35の下面(対向面)52Bとの間隔がたとえば3mmになる位置に設定されている。
処理室2の天井壁の下面には、ウエハ回転機構3による回転軸線Cの上方に、洗浄液上ノズル(天井ノズル)94と乾燥用ガス上ノズル(天井ノズル)95とが互いに横方向に隣接して配置されている。
洗浄液上ノズル94は、下向きにシャワー状に液を吐出するための吐出口を有している。洗浄液上ノズル94には、洗浄液が供給される洗浄液上供給管90が接続されている。洗浄液上供給管90には、その洗浄液上供給管90を開閉するための洗浄液上バルブ91が介装されている。
乾燥用ガス上ノズル95は、鉛直下向きに気体を吐出するための吐出口を有している。乾燥用ガス上ノズル95には、乾燥用ガスの一例としての窒素ガスが供給される乾燥用ガス上供給管92が接続されている。乾燥用ガス上供給管92には、その乾燥用ガス上供給管92を開閉するための乾燥用ガス上バルブ93が介装されている。
図2は、ヒータヘッド35の図解的な断面図である。
ヒータヘッド35は、赤外線ランプ38と、上部に開口部39を有し、赤外線ランプ38を収容する有底容器状のランプハウジング(ハウジング)40と、ランプハウジング40の内部で赤外線ランプ38を吊り下げて支持する支持部材42と、ランプハウジング40の開口部39を閉塞するための蓋(ハウジング)41とを備えている。この実施形態では、蓋41がヒータアーム34の先端に固定されている。
図3は、赤外線ランプ38の斜視図である。図2および図3に示すように、赤外線ランプ38は、円環状の(円弧状の)円環部43と、円環部43の両端から、円環部43の中心軸線に沿うように延びる一対の直線部44,45とを有する1本の赤外線ランプヒータであり、主として円環部43が発光部として機能する。この実施形態では、円環部43の直径(外径)は、たとえば約60mmに設定されている。赤外線ランプ38が支持部材42に支持された状態で、円環部43は水平姿勢をなしている。換言すると、円環部43の中心軸線は、ウエハ回転機構3に保持されたウエハWの表面に垂直な軸線(鉛直軸線)である。
赤外線ランプ38は、フィラメントを石英配管内に配設して構成されている。赤外線ランプ38には、電圧供給のためのアンプ54が接続されている。赤外線ランプ38として、ハロゲンランプやカーボンヒータに代表される短・中・長波長の赤外線ヒータを採用することができる。
図2に示すように、蓋41は円板状をなし、ヒータアーム34に対して水平姿勢に固定されている。蓋41は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素樹脂材料を用いて形成されている。この実施形態では、蓋41はヒータアーム34と一体に形成されている。しかしながら、蓋41をヒータアーム34と別に形成するようにしてもよい。また、蓋41の材料として、PTFE等の樹脂材料以外にも、セラミックスや石英などの材料を採用することもできる。
蓋41の下面49には、(略円筒状の)溝部51が形成されている。溝部51は水平平坦面からなる上底面50を有し、上底面50に支持部材42の上面42Aが接触固定されている。蓋41には、上底面50および下面42Bを、上下方向(鉛直方向)に貫通する挿通孔58,59が形成されている。各挿通孔58,59は、赤外線ランプ38の直線部44,45の各上端部が挿通するためのものである。
ランプハウジング40は有底円筒容器状をなしている。ランプハウジング40は石英を用いて形成されている。
ランプハウジング40は、その開口部39を上方に向けた状態で、蓋41の下面49(この実施形態では、溝部51を除く下面)に固定されている。ランプハウジング40の開口側の周端縁からは、円環状のフランジ40Aが径方向外方に向けて(水平方向に)突出している。フランジ40Aがボルト等の固定手段(図示しない)を用いて蓋41の下面49に固定されることにより、ランプハウジング40が蓋41に支持されている。
この状態で、ランプハウジング40の底板部(下壁部)52は、水平姿勢の円板状をなしている。底板部52の上面52Aおよび下面52Bは、それぞれ水平平坦面をなしている。ランプハウジング40内において、赤外線ランプ38は、その円環部43の下部が底板部52の上面52Aに近接して対向配置されている。また、円環部43と底板部52とは互いに平行に設けられている。また、見方を変えると、円環部43の下方は、ランプハウジング40の底板部52によって覆われている。なお、この実施形態では、ランプハウジング40の外径は、たとえば約85mmに設定されている。また、赤外線ランプ38(円環部43の下部)と上面52Aとの間の上下方向の間隔はたとえば約2mmに設定されている。
支持部材42は厚肉の板状(略円板状)をなしており、ボルト56等によって、蓋41にその下方から、水平姿勢で取付け固定されている。支持部材42は、耐熱性を有する材料(たとえばセラミックスや石英)を用いて形成されている。支持部材42は、その上面42Aおよび下面42Bを、上下方向(鉛直方向)に貫通する挿通孔46,47を2つ有している。各挿通孔46,47は、赤外線ランプ38の直線部44,45が挿通するためのものである。
各直線部44,45の途中部には、Oリング48が外嵌固定されている。直線部44,45を挿通孔46,47に挿通させた状態では、各Oリング48の外周が挿通孔46,47の内壁に圧接し、これにより、直線部44,45の各挿通孔46,47に対する抜止めが達成され、赤外線ランプ38が支持部材42によって吊り下げ支持される。
アンプ54から赤外線ランプ38に電圧が供給されると、赤外線ランプ38が赤外線を放射し、ランプハウジング40を介して、ヒータヘッド35の下方に向けて出射される。
ランプハウジング40の底板部52を介して出射された赤外線が、SPM液を加熱する。
また、蓋41内には、ランプハウジング40の内部にエアを供給するための給気経路60と、ランプハウジング40の内部の雰囲気を排気するための排気経路61とが形成されている。給気経路60および排気経路61は、蓋41の下面に開口する給気ポート62および排気ポート63を有している。給気経路60には、給気配管64の一端が接続されている。給気配管64の他端は、エアの給気源に接続されている。排気経路61には、排気配管65の一端が接続されている。排気配管65の他端は、排気源に接続されている。
図4は、基板処理装置1の電気的構成を示すブロック図である。基板処理装置1は、さらに、マイクロコンピュータを含む構成の制御装置55を備えている。制御装置55には、チャック回転駆動機構6、アンプ54、揺動駆動機構36、昇降駆動機構37、第1液アーム揺動機構12、第2液アーム揺動機構29、剥離液バルブ23、DIWバルブ27、SC1バルブ31、洗浄液下バルブ87、乾燥用ガス下バルブ89、洗浄液上バルブ91、乾燥用ガスノズル93等が制御対象として接続されている。
図5は、本発明に係るレジスト除去処理の処理例を示す工程図である。図6Aは、後述するSPM液膜形成工程を説明するための図解的な図である。図6Bは、後述するSPM液膜加熱工程を説明するための図解的な図である。図7は、後述するSPM液膜加熱工程におけるヒータヘッド35の移動範囲を示す平面図である。
以下、図1〜図7を参照しつつ、レジスト除去処理の処理例について説明する。
レジスト除去処理に際しては、搬送ロボット(図示しない)が制御されて、処理室2(図1参照)内にイオン注入処理後のウエハWが搬入される(ステップS1:ウエハ搬入)。ウエハWは、その表面を上方に向けた状態でウエハ回転機構3に受け渡される。このとき、ウエハWの搬入の妨げにならないように、ヒータヘッド35、剥離液ノズル4およびSC1ノズル25は、それぞれホームポジションに配置されている。
ウエハ回転機構3にウエハWが保持されると、制御装置55はチャック回転駆動機構6を制御して、ウエハWを回転開始させる(ステップS2)。ウエハWの回転速度は、ウエハWをSPM液でカバレッジできる液盛り速度(30〜300rpmの範囲で、たとえば60rpm)まで上げられ、その後、その液盛り速度に維持される。また、制御装置55は、第1液アーム揺動機構12を制御して、剥離液ノズル4をウエハWの上方位置に移動させる。
ウエハWの回転速度が液盛り速度に達した後、図6Aに示すように、制御装置55は、剥離液バルブ23を開いて、剥離液ノズル4からSPM液をウエハWの表面に供給する。ウエハWの表面に供給されるSPM液は、ウエハWの表面上に溜められていき、ウエハWの表面上に、その表面の全域を覆うSPM液の液膜70が形成される(ステップS3:SPM液膜形成工程)。
図6Aに示すように、SPM液膜形成工程の開始時には、制御装置55は、第1液アーム揺動機構12を制御して、剥離液ノズル4をウエハWの回転中心上に配置させ、剥離液ノズル4からSPM液を吐出する。これにより、ウエハWの表面にSPM液の液膜70を形成するとともに、SPM液をウエハWの表面の全域に行き渡らせることができる。これにより、SPM液の液膜70でウエハWの表面の全域を覆うことができる。
剥離液ノズル4からのSPM液の吐出開始から予め定める液膜形成期間が経過すると、制御装置55は、チャック回転駆動機構6を制御して、ウエハWの回転速度を液盛り速度よりも小さい所定の加熱処理速度に下げる。これにより、ステップS4のSPM液膜加熱工程(加熱処理。液膜保持工程。液膜加熱工程)が実行される。
加熱処理速度は、ウエハWへのSPM液の供給がなくても、ウエハWの表面上にSPM液の液膜70を保持可能な速度(1〜20rpmの範囲で、たとえば15rpm)である。また、チャック回転駆動機構6によるウエハWの減速と同期して、図6Bに示すように、制御装置55は、剥離液バルブ23を閉じて、剥離液ノズル4からのSPM液の供給を停止するとともに、第1液アーム揺動機構12を制御して、剥離液ノズル4をホームポジションに戻す。ウエハWへのSPM液の供給が停止されるが、ウエハWの回転速度が加熱処理速度に下げられることにより、ウエハWの表面上にSPM液の液膜70が継続して保持される。
また、図6Bおよび図7に示すように、制御装置55は、アンプ54を制御して、赤外線ランプ38から赤外線を放射させるとともに、揺動駆動機構36および昇降駆動機構37を制御して、ヒータヘッド35を、ウエハWの回転中心と対向する第1の近接位置(図7に実線で示す位置)と、ウエハWの周縁部と対向する第2の近接位置(図7に二点鎖線で示す位置)との間で往復移動させる。赤外線ランプ38による赤外線の照射により、赤外線ランプ38直下のウエハWおよびSPM液が急激に温められ、ウエハWとの境界付近のSPM液が温められる。そして、ウエハWの表面における底板部52の下面52Bに対向する領域(赤外線ランプ38に対向する領域)が、ウエハWの回転中心を含む領域からウエハWの周縁を含む領域に至る範囲内を円弧帯状の軌跡を描きつつ往復移動する。これにより、ウエハWの表面の全域を加熱することができる。
赤外線ランプ38からの赤外線の照射により、赤外線ランプ38直下のSPM液が急激に温められ、突沸が生じる。そのため、ウエハWの表面の周囲に、大量のSPM液ミストが生じる。
なお、第2の近接位置は、ヒータヘッド35をその上方から見たときに、底板部52の下面52Bの一部、より好ましくは赤外線ランプ38の円環部43が、ウエハWの外周よりも径方向に張り出している位置である。
ステップS4のSPM液膜加熱工程では、SPM液の液膜70がウエハWの表面との境界付近で温められる。この間に、ウエハWの表面上のレジストとSPM液との反応が進み、ウエハWの表面からのレジストの剥離が進行する。
その後、ウエハWの回転速度が下げられてから予め定める液膜加熱処理時間が経過すると、制御装置55は、アンプ54を制御して、赤外線ランプ38からの赤外線の放射を停止させる。また、制御装置55は、揺動駆動機構36および昇降駆動機構37を制御して、ヒータヘッド35をホームポジションに戻す。このSPM液膜加熱工程の終了時には、ヒータヘッド35のランプハウジング40の下面52Bには、大量のSPM液ミストが付着している。
そして、制御装置55は、チャック回転駆動機構6を制御して、ウエハWの回転速度を所定の液処理回転速度(300〜1500rpmの範囲で、たとえば1000rpm)に上げるとともに、DIWバルブ27を開いて、DIWノズル24の吐出口からウエハWの回転中心付近に向けてDIWを供給する(ステップS5:中間リンス処理工程)。ウエハWの表面に供給されたDIWは、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの表面上をウエハWの周縁に向けて流れる。これにより、ウエハWの表面に付着しているSPM液がDIWによって洗い流される。
DIWの供給が所定の中間リンス時間にわたって続けられると、DIWバルブ27が閉じられて、ウエハWの表面へのDIWの供給が停止される。
ウエハWの回転速度を液処理回転速度に維持しつつ、制御装置55は、SC1バルブ31を開いて、SC1ノズル25からSC1をウエハWの表面に供給する(ステップS6)。また、制御装置55は、第2液アーム揺動機構29を制御して、第2液アーム28を所定角度範囲内で揺動させて、SC1ノズル25を、ウエハWの回転中心上と周縁部上との間で往復移動させる。これによって、SC1ノズル25からのSC1が導かれるウエハWの表面上の供給位置は、ウエハWの回転中心からウエハWの周縁部に至る範囲内を、ウエハWの回転方向と交差する円弧状の軌跡を描きつつ往復移動する。これにより、ウエハWの表面の全域に、SC1がむらなく供給され、SC1の化学的能力により、ウエハWの表面に付着しているレジスト残渣およびパーティクルなどの異物を除去することができる。
SC1の供給が所定のSC1供給時間にわたって続けられると、制御装置55は、SC1バルブ31を閉じるとともに、第2液アーム揺動機構29を制御して、SC1ノズル25をホームポジションに戻す。また、ウエハWの回転速度が液処理回転速度に維持された状態で、制御装置55は、DIWバルブ27を開いて、DIWノズル24の吐出口からウエハWの回転中心付近に向けてDIWを供給する(ステップS7:リンス処理工程)。ウエハWの表面に供給されたDIWは、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの表面上をウエハWの周縁に向けて流れる。これにより、ウエハWの表面に付着しているSC1がDIWによって洗い流される。
DIWの供給が所定のリンス時間にわたって続けられると、DIWバルブ27が閉じられて、ウエハWの表面へのDIWの供給が停止される。
リンス処理の開始から所定時間が経過すると、制御装置55は、DIWバルブ27を閉じて、ウエハWの表面へのDIWの供給を停止する。その後、制御装置55は、チャック回転駆動機構6を駆動して、ウエハWの回転速度を所定の高回転速度(たとえば1500〜2500rpm)に上げて、ウエハWに付着しているDIWを振り切って乾燥されるスピンドライ処理が行われる(ステップS8)。
スピンドライ処理が予め定めるスピンドライ処理時間にわたって行われると、制御装置55は、チャック回転駆動機構6を駆動して、ウエハ回転機構3の回転を停止させる。これにより、1枚のウエハWに対するレジスト除去処理が終了し、搬送ロボットによって、処理済みのウエハWが処理室2から搬出される(ステップS9。離脱工程)。
ウエハWの搬出後、ヒータヘッド35が洗浄されるとともに、その洗浄後のヒータヘッド35が乾燥されるヒータヘッド洗浄乾燥工程が実行される(ステップS10)。ヒータヘッド洗浄乾燥工程では、ヒータヘッド35を洗浄するための洗浄処理が施され、その洗浄処理後のヒータヘッド35に対して乾燥処理が施される。
図8は、ヒータヘッド洗浄乾燥工程の流れを示すフローチャートである。図9Aは、ヒータヘッド洗浄乾燥工程の洗浄処理を説明するための図解的な図であり、図9Bは、ヒータヘッド洗浄乾燥工程の乾燥処理を説明するための図解的な図である。図10は、ヒータヘッド洗浄乾燥工程におけるヒータヘッド35の移動範囲を示す平面図である。
ヒータヘッド洗浄乾燥工程の洗浄処理では、制御装置55は、揺動駆動機構36を制御してヒータアーム34を揺動させるとともに昇降駆動機構37を制御してヒータヘッド35を昇降させ、ヒータヘッド35をホームポジションからウエハ回転機構3の上方に移動させる。このとき、ウエハ回転機構3にはウエハWが保持されていない。そのため、ヒータヘッド35は、スピンベース8の上面に対向配置させられる(ステップS21。ヒータ配置工程)。より詳しくは、ウエハ回転機構3による回転中心の上方(回転軸線C上)にヒータヘッド35(ランプハウジング40)の円形の下面52Bが位置するように配置される。なお、このときのヒータヘッド35は、裏面液吐出口84から吹き上げられる洗浄液が下面52Bに達するような高さ位置であることが望ましい。
また、図9Aに示すように、制御装置55は、洗浄液上バルブ91(図1等参照)を開いて、洗浄液上ノズル94から下向きにシャワー状に洗浄液を吐出する(ステップS22。上洗浄液吐出工程)。これにより、洗浄液上ノズル94から下方に向けて流下した洗浄液は、ヒータヘッド35に降り掛かる。すなわち、ヒータヘッド35の上面(たとえば蓋41の上面)に着液する。
また、制御装置55は、洗浄液下バルブ87(図1等参照)を開いて、裏面ノズル82の裏面液吐出口84から鉛直上方に向けて洗浄液を吐出する(ステップS22。下洗浄液吐出工程。水下吐出工程)。これにより、裏面液吐出口84から、洗浄液が、鉛直上方に向けて大きく吹き上がる。裏面液吐出口84から吹き上げられた洗浄液は、ヒータヘッド35の下面を構成するランプハウジング40の底板部52の下面52Bに着液する。
また、制御装置55は揺動駆動機構36を制御してヒータアーム34を揺動させて、ヒータヘッド35を、スピンベース8の中心から、スピンベース8の中心とスピンベース8の一周縁部との間の第1中間位置(図10に実線で示す位置)上に移動させる。次いで、制御装置55は、揺動駆動機構36を制御して、ヒータアーム34を所定角度範囲内で揺動させて、ヒータヘッド35を、第1中間位置上と、スピンベース8の中心とスピンベース8の他周縁部との間の第2中間位置(図10に二点鎖線で示す位置)上との間で往復移動させる(ステップS23。着液位置移動工程)。第1中間位置は、ランプハウジング40の下面52Bの一周縁部がスピンベース8の回転中心上(回転軸線C上)にある位置である。第2中間位置は、ヒータヘッド35の下面52Bの他周縁部(前記の一周縁部と、下面52Bの中心を挟んだ反対側の周縁部)がスピンベース8の回転中心上(回転軸線C上)にある位置である。これによって、裏面液吐出口84からの洗浄液が導かれる下面52Bの着液位置は、下面52Bの一周縁部から中心を経由して他周縁部に至る範囲内を、下面52Bの周方向と交差する円弧状の軌跡を描きつつ往復移動する。
これにより、ランプハウジング40の下面52Bの全域に洗浄液がむらなく供給され、この洗浄液により、ランプハウジング40の下面52Bに付着しているSPM液ミストなどの異物が洗い流される。
また、裏面液吐出口84からの洗浄液が導かれるヒータヘッド35の上面(蓋41の上面)の着液位置も、円弧状の軌跡を描きつつ往復移動する。ヒータヘッド35の上面に供給された洗浄液は、ヒータヘッド35の上面全域へと拡がり、また、ヒータヘッド35の側壁へと拡がる。
以上により、ヒータヘッド35の外表面の全域に洗浄液がまんべんなく行き渡り、ヒータヘッド35の外表面の全域を良好に洗浄することができる。
洗浄液上ノズル94および裏面液吐出口84からの洗浄液の吐出、ならびにヒータアーム34の往復揺動は、予め定める洗浄処理時間が経過するまで続行される。
予め定める洗浄処理時間が終了すると(ステップS24でYES)、制御装置55は、洗浄液上バルブ91および洗浄液下バルブ87を閉じて(ステップS25)、洗浄液上ノズル94および裏面液吐出口84からの洗浄液の吐出を停止する。
また、図9Bに示すように、制御装置55は、乾燥用ガス上バルブ93を開く(ステップS26)。これにより、乾燥用ガス上ノズル95からの乾燥用ガスがヒータヘッド35の上面に吹き付けられる。この乾燥用ガスによって、ヒータヘッド35の上面に付着している洗浄液が吹き飛ばされる。
また、制御装置55は、乾燥用ガス下バルブ89を開く(ステップS26。下乾燥用ガス吹付け工程)。これにより、裏面ノズル82の裏面ガス吐出口85からの乾燥用ガスがランプハウジング40の下面52Bに吹き付けられる。
このとき、制御装置55は揺動駆動機構36を制御してヒータアーム34を揺動させて、ヒータヘッド35を、第1中間位置上と第2中間位置との間で往復移動させる。これによって、裏面ガス吐出口85からの乾燥用ガスの下面52Bにおける吹付け位置は、下面52Bの一周縁部から中心を経由して他周縁部に至る範囲内を、下面52Bの周方向と交差する円弧状の軌跡を描きつつ往復移動する。
これにより、ランプハウジング40の下面52Bの全域に乾燥用ガスがむらなく供給され、この乾燥用ガスによって、ランプハウジング40の下面52Bに付着している洗浄液が吹き飛ばされる。
さらに、制御装置55は、アンプ54を制御して、赤外線ランプ38から赤外線を放射させる(ステップS26。加熱乾燥工程)。これにより、ランプハウジング40が温められて、ランプハウジング40の下面52Bまたは外周に付着している洗浄液が蒸発除去される。
乾燥用ガス上ノズル95および裏面ノズル82からの乾燥用ガスの吐出、ならびに赤外線ランプ38からの赤外線の放射は、予め定める乾燥処理時間が経過するまで続行される。
予め定める乾燥処理時間が終了すると(ステップS27でYES)、制御装置55は、乾燥用ガス上バルブ93および乾燥用ガス下バルブ89を閉じて(ステップS28)、乾燥用ガス上ノズル95および裏面ガス吐出口85からの乾燥用ガスの吐出を停止する。
また、制御装置55は、揺動駆動機構36を制御して、ヒータアーム34を揺動させ、洗浄処理後のヒータヘッド35をホームポジションに戻す。
ヒータヘッド洗浄乾燥工程の終了により、一連のレジスト除去処理は終了する。
以上によりこの実施形態によれば、各レジスト除去処理において、ヒータヘッド35を洗浄するための洗浄処理が実行される。この洗浄処理では、裏面液吐出口84の上方に対向する位置に、ヒータヘッド35が配置される。また、裏面液吐出口84から鉛直上方に向けて洗浄液が吐出される。裏面液吐出口84からの洗浄液は、鉛直上方に向けて吹き上がり、ランプハウジング40の下面52Bに着液する。SPM液膜加熱工程において、発生した大量のSPM液ミストはランプハウジング40の下面52Bに付着していることがある。
裏面液吐出口84からランプハウジング40の下面52Bに供給される洗浄液により、ランプハウジング40の下面52Bに付着しているSPM液ミストを洗い流すことがで、きるから、ランプハウジング40の下面52Bを良好に洗浄することができる。そして、ランプハウジング40の下面52Bを清浄な状態に保つことができる。これにより、ランプハウジング40外に放出される赤外線の照射光量の低下を防止することができるとともに、ランプハウジング40の下面52Bがパーティクル源になるのを防止することができる。
また、ヒータヘッド35の洗浄処理後に、ヒータヘッド35の外表面が乾燥される。これにより、洗浄液がヒータヘッド35の外表面に残留して、ウエハWの処理に悪影響を及ぼすことを防止することができる。
以上この発明の一実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することも可能である。
たとえば、前述の実施形態では、ヒータヘッド35の洗浄処理において、ヒータヘッド35に、洗浄液上ノズル94および裏面液吐出口84の双方から洗浄液を供給したが、ヒータヘッド35の洗浄処理において、洗浄液上ノズル94からの洗浄液を供給せずに、裏面液吐出口84からのヒータヘッド35に対する洗浄液の供給のみによって、ヒータヘッド35を洗浄するようにしてもよい。なお、この場合には、ヒータヘッド35の乾燥処理において、ヒータヘッド35に対する乾燥用ガス上ノズル95の吹き付けの必要はない。
また、前述の実施形態では、ヒータヘッド35を水平方向に往復移動させることにより、ヒータヘッド35の下面52Bにおける洗浄液の着液位置を移動させることとしたが、たとえば、裏面液ノズル80として液の吐出方向を変更可能な吐出口を有するノズルを採用する場合には、吐出口からの洗浄液の吐出方向を異ならせることにより、ヒータヘッド35の下面52Bにおける洗浄液の着液位置を移動させるようにすることもできる。
このヒータヘッド35の乾燥処理において、ヒータヘッド35に付着した洗浄液を、乾燥用ガス上ノズル95や裏面ノズル82からの乾燥用ガスを吹き付けて飛ばす吹き飛ばし乾燥と、赤外線ランプ38によりランプハウジング40を温める加熱乾燥との双方により乾燥させる場合を例に挙げて説明したが、乾燥用ガスによる吹き飛ばし乾燥は行わずに、赤外線ランプ38による加熱乾燥のみにより、ヒータヘッド35を乾燥させるようにしてもよい。
また、裏面ノズル82において、裏面液吐出口84と裏面ガス吐出口85とを別々に設けずに、1つの吐出口から洗浄液と乾燥ガスとを選択的に吐出させるような構成を採用することもできる。
また、ヒータヘッド洗浄乾燥工程(図5に示すステップS10)と併せて、ヒータアーム34の洗浄が行われてもよい。ヒータアーム34の洗浄は、洗浄液上ノズル94から吐出される洗浄液を用いて行うことができるが、処理室2内に別途配設されたバーノズル(図示しない)を用いて、ヒータアーム34を洗浄することができる。バーノズルは、鉛直下方に向く多数の吐出口が水平方向に沿って一列または複数列に配列されており、処理室2内の上部領域に配設されている。ヒータアーム34(およびヒータヘッド35)が、バーノズルの下方に対向配置された状態で、バーノズルの各吐出口から洗浄液が吐出され、この洗浄液がヒータアーム34の外表面に降り掛かり、ヒータアーム34の外表面が洗浄される。
さらに、ヒータヘッド洗浄乾燥工程(図5に示すステップS10)と併せて処理室2内の洗浄(チャンバ洗浄)が行われてもよい。
また、洗浄処理に用いる洗浄液としてDIWを用いる場合を例に挙げて説明した。しかしながら、洗浄液は、DIWに限らず、希フッ酸水溶液、炭酸水、電解イオン水、オゾン水などを洗浄液として採用することもできる。さらに洗浄液として、希フッ酸水溶液等の薬液を用いる場合には、洗浄液をヒータヘッド35に供給した後に、DIWや炭酸水などを用いてヒータヘッド35から洗浄液を洗い流すためのリンス処理が施されてもよい。
また、乾燥用ガスの一例として窒素ガスを挙げたが、清浄空気やその他の不活性ガスを乾燥用ガスとして用いることができる。
また、本発明を、燐酸などの高温のエッチング液を用いて基板の主面の窒化膜を選択的にエッチングする基板処理装置に備えられるヒータの洗浄方法に適用することもできる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 基板処理装置
2 処理室
3 ウエハ回転機構(基板保持手段)
35 ヒータヘッド(ヒータ)
38 赤外線ランプ
40 ランプハウジング(ハウジング)
41 蓋(ハウジング)
52B 下面(対向面)
82 裏面ノズル(下ノズル)
84 裏面液吐出口(第1吐出口)
85 裏面ガス吐出口(第2吐出口)
94 洗浄液上ノズル(天井ノズル)
W ウエハ(基板)

Claims (2)

  1. 基板を水平姿勢に保持するための基板保持手段と、前記基板保持手段に保持されている基板の下面に水を上向きに吐出するための下ノズルとを備えた基板処理装置において実行される基板処理方法であって、
    前記基板保持手段に保持されている基板の上面に処理液の液膜を保持する液膜保持工程と、
    前記液膜保持工程と並行して、前記基板保持手段に保持されている基板の上方に、赤外線ランプと、当該赤外線ランプの下方を覆う下壁部を有し当該赤外線ランプを収容するハウジングとを有するヒータを対向配置することにより、前記基板の上面に保持されている前記処理液の液膜を加熱する液膜加熱工程と、
    前記液膜加熱工程の終了後に、前記ヒータを前記基板の上方から前記基板保持手段の側方に移動させるヒータ移動工程と、
    前記液膜保持工程および前記液膜加熱工程の終了後に、前記基板保持手段から前記基板を離脱させる離脱工程と、
    前記ヒータ移動工程および前記離脱工程の後に、前記基板保持手段の上方に前記ヒータを配置するヒータ配置工程と、
    前記基板保持手段の上方に配置された前記ヒータの前記ハウジングの前記下壁部に向けて、前記離脱工程後に前記下ノズルから水を吐出することにより、当該ハウジングに水を供給する水下吐出工程とを含む、基板処理方法。
  2. 前記水下吐出工程は、前記ハウジングを、前記液膜加熱工程時における配置位置よりも上方に離反する離反位置に配置した状態で実行される、請求項1に記載の基板処理方法。
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