JP4970218B2 - 耐震可撓継手 - Google Patents

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Description

本発明は、家庭から排出される汚水等を流す下水道本管とマンホールとを軟接合する耐震可撓継手に関する。
従来の下水道本管との連結構造では、特許文献1の様に、下水道本管とマンホールとが剛接合されている。
特開2003−90077号公報
マンホールと下水道本管との連結構造において、地震動に対して、マンホールと下水道本管との動きに違いが生じるが、下水道本管とマンホールとが剛接合されている場合には、その動きの違いを吸収できないため破損を招く場合がある。
そこで、出願人は、ステンレスバンド101をマンホール内から締め付けて、マンホールと下水道本管102とを軟接合する可撓継手100を試作して試験を行った(図16参照)。この可撓継手100には、以下の課題があることが判明した。
・下水道本管102が小径の場合は、問題ないが、ステンレスバンド101の締め付けトルクが小さいので、下水道本管102の径が大きくなるとトルク不足になり、接合部分から漏水104が起きる。
・ステンレスバンド101の締付ネジ103は、締め方向が、工具(ドライバやレンチ)の長手方向と直角方向であるため、締め付けが困難であったり、締付ネジ103の締め付けができない場合がある。
・ステンレスバンド101の締め付け作業に熟練を要するとともに、締め付け作業に長い時間がかかる。
本発明の第1の目的は、大外径の下水道本管でも水密的に接合でき、且つ、簡単に接合作業が行える現場打ちマンホール用の耐震可撓継手の提供にある。
本発明の第2の目的は、耐震可撓継手を用いて、大外径の下水道本管でも水密的に接合でき、且つ、簡単に接合作業が行える現場打ちマンホールと下水道本管との接合方法の提供にある。
本発明の第3の目的は、耐震可撓継手を用いて、大外径の下水道本管でも水密的に接合でき、且つ、簡単に接合作業が行える組立てマンホール用の耐震可撓継手の提供にある。
(請求項1について)
現場打ちマンホール用の耐震可撓継手は、管先端側に複数個のネジ付穴が輪状に形成されるとともに、これらネジ付穴を挟む様に内方へ延びる一対のストッパーが管内壁に周設される剛性管と、ストッパー間に押え板とともに嵌め込まれる弾性パッキンと、管外側から各ネジ付穴に取り付けられるボルトとを備える。
施工は、以下の様に行う。
下水道本管の端部へ耐震可撓継手を遊嵌する。
各ボルトを締め付けて押え板を押圧し、弾性パッキンを縮径させて、遊嵌させた下水道本管の端部に耐震可撓継手を固定する。
剛性管の外側がマンホールの側壁となる様に型枠を組み付け、型枠内へ生コンクリートを流し込む。なお、固化後のマンホールの側壁の内径Rm、外径Rnの各寸法と、鋼製管の他方側の内径Riおよび鋼製管の一方側の外径Rgとが一致する様に、型枠および剛性管を作るのが好適である(図14参照)。この構造を採用すると、固化後のマンホールの側壁から耐震可撓継手が食み出ない。
生コンクリートが固化した後に型枠を脱型する。
請求項1の現場打ちマンホール用の耐震可撓継手は、以下の利点を有する。
現場打ちマンホール用の耐震可撓継手は、ボルトを締め付けて押え板を押圧し、弾性パッキンを縮径させている。つまり、ボルトを締め付けで押え板を押圧すると、弾性パッキンが変形してストッパー下部に食い込むため、止水を行うことができる。
この構造の耐震可撓継手は、ボルトによる締め付けトルクが大きいため、強い押圧力が得られ、大外径の下水道本管でも水密的に接合でき、接合部分の止水性に優れる。なお、押え板を介して弾性パッキンを押圧しているので、ボルトの弾性パッキン内へのめり込みを防止できる。
現場打ちマンホール用の耐震可撓継手は、ボルトを採用しているので、通常の工具(レンチ等)で容易に締め付けることができる。また、剛性管と平行にボルトを廻せば良いので締め付け作業に熟練を要しないとともに、締め付け作業が短時間で完了する。
(請求項2について)
現場打ちマンホール用の耐震可撓継手は、管先端側に複数個のネジ付穴が輪状に形成されるとともに、これらネジ付穴を挟む様に内方へ延びる一対のストッパーが管内壁に周設される内側剛性管と、この内側剛性管の管先端近傍に臨む管先端側に複数個のネジ付穴が輪状に形成されるとともに、これらネジ付穴を挟む様に内側剛性管方向へ延びる一対のストッパーが管内壁に周設される外側剛性管と、各ストッパー間に押え板とともに嵌め込まれる弾性パッキンと、内側剛性管および外側剛性管の外周側から各ネジ付穴に取り付けられるボルトとを備える。
施工は、以下の様に行う。
下水道本管の端部へ耐震可撓継手を遊嵌する。
各ボルトを締め付けて押え板を押圧し、弾性パッキンを縮径させて、遊嵌させた下水道本管の端部に耐震可撓継手を固定する。
内側剛性管および外側剛性管からなる嵌合体の外側がマンホールの側壁となる様に型枠を組み付けて生コンクリートを流し込む。
生コンクリートが固化した後に型枠を脱型する。
請求項2の現場打ちマンホール用の耐震可撓継手は、以下の利点を有する。
現場打ちマンホール用の耐震可撓継手は、ボルトによる締め付けトルクが大きいため、強い押圧力が得られ、大外径の下水道本管でも水密的に接合でき、接合部分の止水性に優れる。
ボルトを締め付けで押え板を押圧すると、弾性パッキンが変形してストッパー下部に食い込むため、止水を行うことができる。なお、押え板を介して弾性パッキンを押圧しているので、ボルトの弾性パッキン内へのめり込みを防止できる。
現場打ちマンホール用の耐震可撓継手は、ボルトを採用しているので、通常の工具(レンチ等)で容易に締め付けることができる。また、各剛性管と平行にボルトを廻せば良いので締め付け作業に熟練を要しないとともに、締め付け作業が短時間で完了する。
嵌合体は、内側剛性管および外側剛性管からなる二重構造であるので、一重構造のものより、マンホールと下水道本管との相対変位が大きく取れ、耐震性が向上する。
(請求項3について)
現場打ちマンホール用の耐震可撓継手は、管先端側に複数個のネジ付穴が輪状に形成されるとともに、これらネジ付穴を挟む様に内方へ延びる一対のストッパーを管内壁に周設され、略中央の管外壁にフランジを設けた剛性管と、ストッパー間に押え板とともに嵌め込まれる断面台形で環状の弾性パッキンと、管外側から各ネジ付穴に取り付けられるボルトとを備える。
施工は、以下の様に行う。
下水道本管の端部へ耐震可撓継手を遊嵌する。
各ボルトを締め付けて押え板を押圧し、弾性パッキンを縮径させて、遊嵌させた下水道本管の端部に耐震可撓継手を固定する。
剛性管と下水道本管との間の隙間に、柱状の緩衝材を剛性管の他方側から詰め込む。
剛性管の外側がマンホールの側壁となる様に型枠を組み付け、型枠内へ生コンクリートを流し込む。
剛性管の外側がマンホールの側壁となる様に型枠を組み付け、型枠内へ生コンクリートを流し込む。なお、固化後のマンホールの側壁の内径Rm、外径Rnの各寸法と、剛性管の他方側の内径Riおよび剛性管の一方側の外径Rgとが一致する様に、型枠および剛性管を作るのが好適である(図14参照)。この構造を採用すると、固化後のマンホールの側壁から耐震可撓継手が食み出ない。
生コンクリートが固化した後に型枠を脱型する。
請求項3の現場打ちマンホール用の耐震可撓継手は、以下の利点を有する。
現場打ちマンホール用の耐震可撓継手は、ボルトを締め付けて押え板を押圧し、弾性パッキンを縮径させているので、締め付けトルクが大きく取れ、大外径の下水道本管でも水密的に接合でき、接合部分の止水性に優れる。
ボルトを締め付けで押え板を押圧すると、弾性パッキンが変形してストッパー下部に食い込むため、止水を行うことができる。なお、押え板を介して弾性パッキンを押圧しているので、ボルトの弾性パッキン内へのめり込みを防止できる。
現場打ちマンホール用の耐震可撓継手は、ボルトを採用しているので、通常の工具(レンチ等)で容易に締め付けることができる。また、剛性管と平行にボルトを廻せば良いので締め付け作業に熟練を要しないとともに、締め付け作業が短時間で完了する。
ボルトを締め付けて下水道本管の端部に耐震可撓継手を固定した後に、剛性管と下水道本管との間の隙間に、柱状の緩衝材を剛性管の他方側から詰め込む構造であるので、剛性管の姿勢変動を防止できる。
略中央の管外壁にフランジを設けているので、型枠内へ生コンクリートを流し込んだ際に、フランジがコンクリートへモールドされ剛性管と生コンクリートとの馴染みが良くなる(アンカー機能)。このため、生コンクリートが固化した後に、剛性管が強固にコンクリートに固着される。
弾性パッキンは、断面台形で環状であるので下水道本管を押圧する力を強くでき、弾性パッキンを縮径させた際の締め付けトルクが大きく、止水性に優れる。
(請求項4について)
現場打ちマンホール用の耐震可撓継手は、管先端側に複数個のネジ付穴が輪状に形成されるとともに、これらネジ付穴を挟む様に内方へ延びる一対のストッパーが管内壁に周設され、管外周に弾性継手を取り付けた剛性管と、ストッパー間に押え板とともに嵌め込まれる断面台形で環状の弾性パッキンと、管外側から各ネジ付穴に取り付けられるボルトとを備える。
弾性継手は、剛性管より径大で短く、略中央の管外壁にフランジを設けた外側剛性管と、剛性管の略中央外周を外嵌する径小筒部、外側剛性管の先端外周を外嵌する径大筒部、径小筒部と径大筒部との間に位置する径拡部とを有する弾性筒状体と、径小筒部の外周および径大筒部の外周に配設される締付バンドとからなる。
施工は、以下の様に行う。
弾性筒状体の径大筒部を外側剛性管の先端外周へ外嵌し、径大筒部の外周に配設した締付バンドを締め付けて弾性筒状体を外側剛性管へ固定する。
更に、弾性筒状体の径小筒部の外周に締付バンドを配設した弾性継手の径小筒部を剛性管に嵌め込み、締付バンドを締め付けて弾性継手を剛性管に固定する。
この耐震可撓継手を下水道本管の端部へ遊嵌する。
各ボルトを締め付けて押え板を押圧し、弾性パッキンを縮径させて、遊嵌させた下水道本管の端部に耐震可撓継手を固定する。
剛性管の先端外側へ、環状の封止用緩衝材を配する。
弾性継手および緩衝材の外側がマンホールの側壁となる様に型枠を組み付けて生コンクリートを型枠内へ流し込む。
生コンクリートが固化した後に型枠を脱型する。
請求項4の現場打ちマンホール用の耐震可撓継手は、以下の利点を有する。
現場打ちマンホール用の耐震可撓継手は、ボルトを締め付けて押え板を押圧し、弾性パッキンを縮径させているので、締め付けトルクが大きく取れ、大外径の下水道本管でも水密的に接合でき、接合部分の止水性に優れる。
ボルトを締め付けて押え板を押圧すると、弾性パッキンが変形してストッパー下部に食い込むため、止水を行うことができる。なお、押え板を介して弾性パッキンを押圧しているので、ボルトの弾性パッキン内へのめり込みを防止できる。
現場打ちマンホール用の耐震可撓継手は、ボルトを採用しているので、通常の工具(レンチ等)で容易に締め付けることができる。また、剛性管と平行にボルトを廻せば良いので締め付け作業に熟練を要しないとともに、締め付け作業が短時間で完了する。
地震等によって、マンホールと下水道本管とが相対変位した際の傾斜(図5参照;α≦5°)に加え、間隔h(図17参照)の寸法分だけ垂直変位(上下方向)も吸収することができる。
外側剛性管の略中央の管外壁にフランジを設けているので、型枠内へ生コンクリートを流し込んだ際に、フランジがコンクリートへモールドされ外側剛性管と生コンクリートとの馴染みが良くなる(アンカー機能)。このため、生コンクリートが固化した後に、外側剛性管が強固にコンクリートに固着される。
弾性パッキンは、断面台形で環状であるので下水道本管を押圧する力を強くでき、弾性パッキンを縮径させた際の締め付けトルクが大きく、止水性に優れる。
(請求項5について)
耐震可撓継手を用い、以下の手順で、現場打ちマンホールと下水道本管とを接合する。 剛性管の一方側から下水道本管の端部に耐震可撓継手を遊嵌する。なお、耐震可撓継手の剛性管の略中央の外壁にはフランジが設けられ、剛性管の一方側には複数個のネジ付穴が輪状に形成され、これらネジ付穴を挟む様に一対のストッパーが内方へ向かって剛性管の内壁に周設されている。そして、断面台形で環状の弾性パッキンが押え板とともにストッパー間に嵌め込まれ、各ネジ付穴には、管外側からボルトが取り付けられている。
つぎに、各ボルトを締め付けて押え板を押圧し、弾性パッキンを縮径させて耐震可撓継手を剛性管に固定する。
つぎに、剛性管と下水道本管との間の隙間に、柱状の緩衝材を剛性管の他方側から詰め込む。
つぎに、固化後に耐震可撓継手の剛性管の外側がマンホールの側壁となる様に型枠を組み付け、型枠内へ生コンクリートを流し込み、コンクリート固化後に型枠を脱型する。
請求項4の現場打ちマンホールと下水道本管との接合方法は、以下の利点を有する。
剛性管のネジ付穴に取り付けた各ボルトを締め付けて押え板を押圧して、断面台形で環状の弾性パッキンを縮径させて耐震可撓継手を下水道本管に固定する構造であるので、締め付けトルクが大きく取れ、大外径の下水道本管でも水密的に接合でき、接合部分の止水性に優れる。また、ボルトを採用しているので、通常の工具(レンチ等)で容易に締め付けることができる。更に、また、剛性管と平行にボルトを廻せば良いので締め付け作業に熟練を要しないとともに、締め付け作業が短時間で完了する。なお、押え板を介して弾性パッキンを押圧しているので、ボルトの弾性パッキン内へのめり込みを防止できる。
ボルトを締め付けて下水道本管の端部に耐震可撓継手を固定した後に、剛性管と下水道本管との間の隙間に、柱状の緩衝材を剛性管の他方側から詰め込む構造であるので、作業中の剛性管の姿勢変動を防止できる。
略中央の管外壁にフランジを設けているので、型枠内へ生コンクリートを流し込んだ際に、フランジがコンクリートへモールドされ剛性管と生コンクリートとの馴染みが良くなる(アンカー機能)。このため、生コンクリートが固化した後に、剛性管が強固にコンクリートに固着される。
(請求項6について)
組立てマンホール用の耐震可撓継手は、管の一方側に複数個のネジ付穴が輪状に形成されるとともに、これらネジ付穴を挟む様に一対のストッパーが内方へ向かって管内壁に周設される剛性管と、ストッパー間に押え板とともに嵌め込まれる弾性パッキンと、管外側から各ネジ付穴に取り付けられるボルトとを備える。
耐震可撓継手を用いて、組立てマンホールへ下水道本管を軟接合する施工は、以下の様に行う。
組立てマンホールの側壁に設けた取付孔へ、下水道本管の端部を遊嵌状態に嵌め込む。 剛性管の他方側を前側にして、下水道本管と取付孔との間の隙間へ、耐震可撓継手を嵌め込む。なお、耐震可撓継手は、管の一方側に複数個のネジ付穴が輪状に形成されるとともに、これらネジ付穴を挟む様に一対のストッパーが内方へ向かって管内壁に周設される剛性管と、ストッパー間に押え板とともに嵌め込まれる弾性パッキンと、管外側から各ネジ付穴に取り付けられるボルトとを備える。
つぎに、マンホール内から各ボルトを締め付けて押え板を押圧し、弾性パッキンを縮径させて、下水道本管に耐震可撓継手を固定する。
剛性管と取付孔との間の隙間へマンホール内からマンホール充填材を詰めて止水する。
請求項5の組立てマンホール用の耐震可撓継手は、以下の利点を有する。
組立てマンホール用の耐震可撓継手は、ボルトを締め付けて押え板を押圧し、弾性パッキンを縮径させているので、締め付けトルクが大きく取れ、大外径の下水道本管でも水密的に接合でき、接合部分の止水性に優れる。
ボルトを締め付けで押え板を押圧すると、弾性パッキンが変形してストッパー下部に食い込むため、止水を行うことができる。なお、押え板を介して弾性パッキンを押圧しているので、ボルトの弾性パッキン内へのめり込みを防止できる。
組立てマンホール用の耐震可撓継手は、ボルトを採用しているので、通常の工具(レンチ等)で容易に締め付けることができる。また、剛性管と平行にボルトを廻せば良いので締め付け作業に熟練を要しないとともに、締め付け作業が短時間で完了する。
(請求項7について)
組立てマンホール用の耐震可撓継手は、管の一方側に複数個のネジ付穴が輪状に形成されるとともに、これらネジ付穴を挟む様に一対のストッパーが内方へ向かって管内壁に周設される剛性管と、剛性管の他方側の管内壁面に接着され、剛性管と下水道本管との間の隙間を塞ぐ柱状の緩衝材と、ストッパー間に押え板とともに嵌め込まれる断面台形で環状の弾性パッキンと、管外側から各ネジ付穴に取り付けられるボルトとを備える。
耐震可撓継手を用いて、組立てマンホールへ下水道本管を軟接合する施工は、以下の様に行う。
組立てマンホールの側壁に設けた取付孔へ、下水道本管の端部を遊嵌状態に嵌め込む。 剛性管の他方側を前側にして、下水道本管と取付孔との間の隙間へ、耐震可撓継手を嵌め込む。なお、耐震可撓継手は、管の一方側に複数個のネジ付穴が輪状に形成されるとともに、これらネジ付穴を挟む様に一対のストッパーが内方へ向かって管内壁に周設される剛性管と、剛性管の他方側の管内壁面に接着され、剛性管と下水道本管との間の隙間を塞ぐ柱状の緩衝材と、ストッパー間に押え板とともに嵌め込まれる断面台形で環状の弾性パッキンと、管外側から各ネジ付穴に取り付けられるボルトとを備える。
つぎに、マンホール内から各ボルトを締め付けて押え板を押圧し、弾性パッキンを縮径させて、下水道本管に耐震可撓継手を固定する。
剛性管と取付孔との間の隙間へマンホール内からマンホール充填材を詰めて止水する。
請求項7の組立てマンホール用の耐震可撓継手は、以下の利点を有する。
組立てマンホール用の耐震可撓継手は、ボルトを締め付けて押え板を押圧し、弾性パッキンを縮径させているので、締め付けトルクが大きく取れ、大外径の下水道本管でも水密的に接合でき、接合部分の止水性に優れる。
ボルトを締め付けで押え板を押圧すると、弾性パッキンが変形してストッパー下部に食い込むため、止水を行うことができる。なお、押え板を介して弾性パッキンを押圧しているので、ボルトの弾性パッキン内へのめり込みを防止できる。
組立てマンホール用の耐震可撓継手は、ボルトを採用しているので、通常の工具(レンチ等)で容易に締め付けることができる。また、剛性管と平行にボルトを廻せば良いので締め付け作業に熟練を要しないとともに、締め付け作業が短時間で完了する。
ストッパー間に押え板とともに、断面台形で環状の弾性パッキンを嵌め込んでいるので下水道本管を押圧する力を強くでき、弾性パッキンを縮径させた際の締め付けトルクが大きく、止水性に優れる。
剛性管の他方側の管内壁面に柱状の緩衝材を接着しているので、剛性管を下水道本管へ圧入してボルトの締め付け作業を行う際に剛性管の姿勢変動を防止できる。
(請求項8、9について)
組立てマンホールの側壁の内径および外径の各寸法に、剛性管の他方側の内径および剛性管の一方側の外径の各寸法を合わせて耐震可撓継手を製造する。
この構造を採用すると、マンホールの側壁の壁厚に、耐震可撓継手が食み出ず、マンホールの外側にスペースがなくても取り付けが可能である。つまり、立坑の穴径を大きくする必要がないので経済的である。
側壁に設けた円形の取付孔へ、下水道本管の端部を遊嵌状態に嵌め込んで軟接合する組立てマンホール用の耐震可撓継手は、管の一方側に複数個のネジ付穴が輪状に形成されるとともに、これらネジ付穴を挟む様に一対のストッパーが内方へ向かって管内壁に周設される鋼製円管と、ストッパー間に押え板とともに嵌め込まれるゴムパッキンと、管外側から各ネジ付穴に取り付けられるボルトとを備える。
この耐震可撓継手を用いて、組立てマンホールへ下水道本管を軟接合するには、マンホール内から各ボルトを締め付けて押え板を押圧し、ゴムパッキンを縮径させて、下水道本管に耐震可撓継手を固定し、マンホール内から鋼製円管と取付孔との間の隙間へマンホール充填材を詰めることにより行う。
組立てマンホール用の耐震可撓継手は、ボルトを締め付けて押え板を押圧し、弾性パッキンを縮径させているので、締め付けトルクが大きく取れ、大外径の下水道本管でも水密的に接合でき、接合部分の止水性に優れる。
組立てマンホール用の耐震可撓継手は、ボルトを採用しているので、通常の工具(レンチ等)で容易に締め付けることができる。また、剛性管と平行にボルトを廻せば良いので締め付け作業に熟練を要しないとともに、締め付け作業が短時間で完了する。
本発明の実施例1(請求項1、3、5に対応)を図1〜図5に基づいて説明する。
図4等に示す如く、現場打ちマンホール用の耐震可撓継手Aは、ネジ付穴11群を挟む様に内方へ延びるストッパー12、13が管内壁に周設される鋼製円管1(剛性管)と、ストッパー12、13間に押え板20とともに嵌め込まれるゴムパッキン2(弾性パッキン)と、管外側からネジ付穴11に取り付けられるボルト3とを備える。
ネジ付穴11は、鋼製円管1の先端側(図示右側)に、輪状に複数個、開けた連通穴14に鍔付ナット15を嵌め込んで溶接することにより作られている。なお、鋼製円管1の連通穴14自体に雌ネジを切っても良い。
内方へ延びるストッパー12、13は、板状であり、ネジ付穴11の両側の管内壁に溶接されている。
また、鋼製円管1の略中央の管外壁には、外方へ延びる板状のフランジ16が溶接されている。
ゴムパッキン2は、環状を呈し、内部に中空部21を有する。このゴムパッキン2は、断面台形であり、下水道本管5の外周を押圧する押圧面が幅狭である。なお、ストッパー12、13間に嵌合するゴムパッキン2の外周面には複数のリブ22が設けられている。
つぎに、この現場打ちマンホール用の耐震可撓継手Aを用いた、現場打ちマンホールと下水道本管とを軟接合する工事の施工手順を説明する。
(1)鋼製円管1のストッパー12、13間に、押え板20とともに、ゴムパッキン2の幅広部を嵌め込む。そして、管外側からボルト3をネジ付穴11に少し捻じ込んで取り付ける{図2の(a)参照}。
(2)下水道本管5の先端部51を、硬化後の現場打ちマンホール4へ接合する部位へ臨ませておき、耐震可撓継手Aを、ゴムパッキン2の嵌合側(鋼製円管1の一方側)から嵌め込んで下水道本管5の先端部51外周へ遊嵌する。そして、管外側からボルト3を充分に締め付ける。
押え板20がボルト3により押圧されるのでゴムパッキン2が変形してストッパー12、13の下部に食い込むため止水を行うことができるとともに、耐震可撓継手Aが下水道本管5に固定される{図2の(b)参照}。なお、押え板20を介してゴムパッキン2を押圧しているので、ボルト3のゴムパッキン2内へのめり込みを防止できる。
(3)鋼製円管1と下水道本管5との間の隙間の複数位置に、それぞれ、柱状のウレタンブロック6(緩衝材)を鋼製円管1の他方側から圧入により詰め込む{図3の(a)参照}。
(4)固化後に耐震可撓継手Aの鋼製円管1の外側が、硬化後に現場打ちマンホール4の側壁となる様に型枠17を組み付け、型枠17内へ生コンクリート18を流し込む{図3の(b)参照}。そして、型枠17をコンクリート固化後に脱型する。
本実施例は、以下の利点を有する。
現場打ちマンホール用の耐震可撓継手Aは、可撓性を有するので、施工後に地震等によって、下水道本管5が5°程度、相対変位(図5の実線状態)しても、接合部分の止水性を保つことができるとともに、現場打ちマンホール4および下水道本管5に損傷を与えない。
現場打ちマンホール用の耐震可撓継手Aは、ボルト3を締め付けて押え板20を押圧し、ゴムパッキン2を縮径させているので、ステンレスバンドを使用した図14の可撓継手100よりも締め付けトルクが大きく取れ、大外径の下水道本管5でも水密的に接合でき、接合部分の止水性に優れる。
押え板20がボルト3により押圧されるのでゴムパッキン2が変形してストッパー12、13の下部に食い込むため止水を確実に行うことができる。なお、押え板20を介してゴムパッキン2を押圧しているので、ボルト3のゴムパッキン2内へのめり込みを防止できる。また、大外径の下水道本管の場合には、ボルト3の径を大径にして締め付けトルク力を大きくすれば良い。
現場打ちマンホール用の耐震可撓継手Aは、ボルト3を採用しているので、通常の工具(レンチ等)で容易に締め付けることができる。また、鋼製円管1と平行にボルト3を工具で廻せば良いので締め付け作業に熟練を要しないとともに、締め付け作業が短時間で完了する。
ボルト3を締め付けて下水道本管5の先端部51に耐震可撓継手Aを固定した後に、鋼製円管1と下水道本管5との間の隙間に、柱状のウレタンブロック6を鋼製円管1の他方側から詰め込む構造であるので、止水性が向上するとともに、鋼製円管1の姿勢の安定化が図れる。
略中央の管外壁にフランジ16を設けているので、型枠17内へ生コンクリート18を流し込んだ際に、フランジ16が生コンクリート18へモールドされ鋼製円管1と生コンクリート18との馴染みが良くなる(アンカー機能)。このため、生コンクリート18が固化すれば、コンクリート製の現場打ちマンホール4へ鋼製円管1が強固に固着される。
ゴムパッキン2は、断面台形で環状であるので下水道本管5を押圧する力を強くでき、ゴムパッキン2が縮径した際の締め付けトルクが大きく、耐震可撓継手Aを用いた現場打ちマンホールと下水道本管との接続構造Mは、止水性に優れる。
つぎに、本発明の実施例2(請求項6、7に対応)を図6〜図9に基づいて説明する。 図9等に示す如く、組立てマンホール用の耐震可撓継手Bは、ネジ付穴71群を挟む様にストッパー72、73が内方へ向かって管内壁に周設される鋼製円管7(剛性管)と、ストッパー72、73間に押え板20とともに嵌め込まれるゴムパッキン2(弾性パッキン)と、管外側からネジ付穴71に取り付けられるボルト3と、鋼製円管7の他方側の管内壁面に接着される柱状のウレタンブロック6(緩衝材)とを備える。
ネジ付穴71は、実施例1と同様に、鋼製円管1の一方側(図示左側)に、輪状に複数個、開けた連通穴70に鍔付ナット15を嵌め込んで溶接することにより作られている。なお、鋼製円管7の連通穴70自体に雌ネジを切っても良い。
ストッパー72、73は、板状であり、ネジ付穴71の両側の管内壁に、内方へ向かって溶接されている。
ゴムパッキン2は、実施例1のものと同様に環状を呈し、内部に中空部21を有する。このゴムパッキン2は、断面台形であり、下水道本管5の外周を押圧する押圧面が幅狭である。なお、ストッパー72、73間に嵌合する、ゴムパッキン2の幅広部の外周面には複数のリブ22が設けられている。
つぎに、この組立てマンホール用の耐震可撓継手Bを用いた、組立てマンホール用と下水道本管とを軟接合する工事の施工手順を説明する。
(1)鋼製円管7のストッパー72、73間に、押え板20とともに、ゴムパッキン2の幅広部を嵌め込み、管外側からボルト3をネジ付穴71に少し捻じ込んで取り付ける。また、鋼製円管7の他方側(図示右側)の管内壁面にウレタンブロック6を接着する(図7参照)。なお、ウレタンブロック6は、耐震可撓継手Bを圧入した際に、鋼製円管7と下水道本管5との間を隙間を塞いで止水できる大きさとされる。
(2)下水道本管5の先端部51を、組立てマンホール40の取付孔41内へ臨ませておき、耐震可撓継手Bを、ウレタンブロック6側(鋼製円管7の他方側)から嵌め込んで下水道本管5の先端部51外周へ圧入する(図7参照)。
(3)組立てマンホール40内からボルト3を充分に締め付ける。押え板20がボルト3により押圧されるのでゴムパッキン2が変形してストッパー72、73の下部に食い込むため止水を行うことができるとともに、耐震可撓継手Bが下水道本管5に固定される{図3の(a)参照}。なお、押え板20を介してゴムパッキン2を押圧しているので、ボルト3のゴムパッキン2内へのめり込みを防止できる。
(4)鋼製円管7と取付孔41との間の隙間へ組立てマンホール40内からマンホール充填材42を詰めて止水する(図6参照)。
本実施例は、以下の利点を有する。
組立てマンホール用の耐震可撓継手Bは、ボルト3を締め付けて押え板20を押圧し,ゴムパッキン2を縮径させているので、締め付けトルクが大きく取れ、大外径の下水道本管5でも水密的に接合でき、接合部分の止水性に優れる。
押え板20がボルト3により押圧されるのでゴムパッキン2が変形してストッパー72、73の下部に食い込むため止水を確実に行うことができる。なお、押え板20を介してゴムパッキン2を押圧しているので、ボルト3のゴムパッキン2内へのめり込みを防止できる。
組立てマンホール用の耐震可撓継手Bは、ボルト3を採用しているので、通常の工具(レンチ等)で容易に締め付けることができる。また、鋼製円管7と平行にボルト3を廻せば良いので締め付け作業に熟練を要しないとともに、締め付け作業が短時間で完了する。
ストッパー72、73間に押え板20とともに、断面台形で環状のゴムパッキン2を嵌め込んでいるので下水道本管5を押圧する力を強くでき、ゴムパッキン2を縮径させた際の締め付け力が大きく、止水性に優れる。
鋼製円管7の他方側の管内壁面に柱状のウレタンブロック6を接着しているので、耐震可撓継手Bを下水道本管5へ圧入した後にボルト3の締め付け作業を行う時に鋼製円管7の姿勢変動を防止できる。
ゴムパッキン2は、断面台形で環状であるので下水道本管5を押圧する力を強くでき、ゴムパッキン2が縮径した際の締め付けトルクが大きく、組立てマンホール用の耐震可撓継手Bを用いた組立てマンホールと下水道本管との接続構造Nは、止水性に優れる。
本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施態様を含む。
a.現場打ちマンホール4において、ボックスカルバートの様な多角の場合には、鋼製円管7は多角を用いる(図10参照)。なお、硬化後の取付孔の断面が正方形の場合には、断面が正方形の鋼製円管74を用いる。
b.下水道本管が円形でなく、ボックスカルバートの様な多角の場合には、鋼製円管7は多角を用いる(図11、図12参照)。なお、取付孔の断面が正方形の場合には、断面が正方形の鋼製円管75を用いる。
図12において、3はボルト、81は弾性パッキン、82は押え板(全周)、83はネジ付穴を有する鋼製円管、84はボックスカルバートである。
c.図13に示す様に、現場打ちマンホール用の耐震可撓継手は、二重構造であってあっても良い(請求項2に対応)。91は長い鋼製円管(長尺剛性管)であり、ストッパー92、93が管内壁に周設されている。また、94は短い鋼製円管(短尺剛性管)であり、長い鋼製円管方向へ延びるストッパー95、96が管内壁に周設されている。
d.固化後のマンホールの側壁の内径Rm、外径Rnの各寸法と、鋼製円管1の他方側の内径Riおよび鋼製円管1の一方側の外径Rgとが一致する様に、鋼製円管1および型枠を作るのが好適である(図14参照)。この構造を採用すると、固化後のマンホール4の側壁から耐震可撓継手が食み出ない。なお、耐震可撓継手が側壁4から食み出なければ、必ずしも一致させる必要はない。
e.組立てマンホールの側壁の内径および外径の各寸法に、鋼製円管の他方側の内径および鋼製円管の一方側の外径の各寸法を合わせて鋼製円管を作るのが好適である(請求項7に対応)。
f.現場打ちマンホールでは、剛性管の外側がマンホールの側壁となる様に型枠を組み付けて生コンクリートを流し込む訳であるが、緩衝材90を配し、図15に示す、内型枠97および外型枠98を組み付けても良い。
g.図1に示す現場打ちマンホールにおいて、耐震可撓継手Aの向きを逆にしても良い。h.ストッパー間に押さえ板とともに嵌め込まれる弾性パッキンは、水膨張ゴムであっても良い。
i.現場打ちマンホール用の耐震可撓継手Cは、図17に示す如く、剛性管201より径大で短く、略中央の管外壁にフランジ202を設けた外側剛性管203と、剛性管201の略中央外周を外嵌する径小筒部204、外側剛性管203の先端外周を外嵌する径大筒部205、径小筒部204と径大筒部205との間に位置する径拡部206とを有する弾性筒状体207と、径小筒部204の外周および径大筒部205の外周に配設される締付バンド208、208とからなる弾性継手209を、剛性管201の管外周に取り付けた構造であっても良い(請求項4に対応)。
この耐震可撓継手Cは、地震等によって、マンホールと下水道本管5とが相対変位した際の傾斜(図5参照;α≦5°)に加え、間隔h(図17参照)の寸法分だけ垂直変位(上下方向)も吸収することができる。
j.請求項4において、環状の封止用緩衝材やフランジは無くてもよい。
現場打ちマンホール用の耐震可撓継手を用いた、現場打ちマンホールと下水道本管との接続構造の断面図である。 (a)はストッパー間に押え板とともにゴムパッキンを嵌め込み、ボルトをネジ付穴に少し捻じ込んで取り付けた耐震可撓継手を下水道本管の先端部へ遊嵌するところを示す説明図であり、(b)はボルトを捻じ込んで、耐震可撓継手を下水道本管へ固定するところを示す説明図である。 (a)は鋼製円管と下水道本管との間の隙間へ、ウレタンブロックを嵌め込むところを示す説明図であり、(b)は型枠を組み付けて、その中へ生コンクリートを流し込んだところを示す説明図である。 現場打ちマンホール用の耐震可撓継手の断面図である。 現場打ちマンホールの施工後に地震等によって鋼製円管が相対変位(実線状態)した状態を示す説明図である。 組立てマンホール用の耐震可撓継手を用いた、組立てマンホールと下水道本管との接続構造の断面図である。 押え板とともに、ゴムパッキンの幅広部をストッパー間に嵌め込み、ボルトをネジ付穴に少し捻じ込んで取り付け、他方側の管内壁面にウレタンブロックを接着した、組立てマンホール用の耐震可撓継手を鋼製円管と下水道本管との間に圧入するところを示す説明図である。 ボルトをネジ付穴に捻じ込んで、組立てマンホール用の耐震可撓継手を下水道本管へ固定するところを示す説明図である。 組立てマンホール用の耐震可撓継手の断面図である。 硬化後の取付孔の断面が正方形の場合の現場打ちマンホールにおいて、耐震可撓継手を用いた現場打ちマンホールと下水道本管との接続構造の説明図である。 取付孔の断面が正方形の場合の組立てマンホールにおいて、耐震可撓継手を用いた組立てマンホールと下水道本管との接続構造の説明図である。 取付孔の断面が正方形の場合の組立てマンホールにおいて、耐震可撓継手を用いた組立てマンホールと下水道本管との接続構造の説明図である。 現場打ちマンホール用の、二重構造の耐震可撓継手の説明図である。 固化後のマンホールの側壁の内径、外径の各寸法と、鋼製円管の他方側の内径および鋼製円管の一方側の外径とが一致する様にした現場打ちマンホール用の耐震可撓継手の説明図である。 緩衝材を配して、内型枠および外型枠を組み付けた現場打ちマンホール用の耐震可撓継手の説明図である。 ステンレスバンドをマンホール内から締め付けて、マンホールと下水道本管とを軟接合する可撓継手を用いた、マンホールと下水道本管との接続構造の説明図である。 弾性継手を剛性管の管外周に取り付けた構造の耐震可撓継手を使用した、現場打ちマンホールと下水道本管との接続構造の説明図である。
符号の説明
A、C 現場打ちマンホール用の耐震可撓継手
B 組立てマンホール用の耐震可撓継手
1、7 鋼製円管(剛性管)
2 ゴムパッキン(弾性パッキン)
3 ボルト
4 現場打ちマンホール
5 下水道本管
6 ウレタンブロック(緩衝材)
11 ネジ付穴
12、13、92、93 ストッパー
16 フランジ
17 型枠
18 生コンクリート
20 押え板
41 取付孔
42 マンホール充填材
51 先端部(先部)
91 長い鋼製円管(内側剛性管)
94 短い鋼製円管(外側剛性管)
201 剛性管
202 フランジ
203 外側剛性管
204 径小筒部
205 径大筒部
206 径拡部
207 弾性筒状体
208 締付バンド
209 弾性継手

Claims (9)

  1. 管先端側に複数個のネジ付穴が輪状に形成されるとともに、これらネジ付穴を挟む様に内方へ延びる一対のストッパーが管内壁に周設される剛性管と、
    ストッパー間に押え板とともに嵌め込まれる弾性パッキンと、
    管外側から各ネジ付穴に取り付けられるボルトとを備えてなる現場打ちマンホール用の耐震可撓継手であって、
    各ボルトを締め付けて前記押え板を押圧し、前記弾性パッキンを縮径させて、遊嵌させた下水道本管の端部に前記耐震可撓継手を固定し、
    前記剛性管の外側がマンホールの側壁となる様に型枠を組み付けて生コンクリートを流し込み、
    コンクリート固化後に前記型枠を脱型することにより、現場打ちマンホールと下水道本管とを軟接合する現場打ちマンホール用の耐震可撓継手。
  2. 管先端側に複数個のネジ付穴が輪状に形成されるとともに、これらネジ付穴を挟む様に内方へ延びる一対のストッパーが管内壁に周設される内側剛性管と、
    該内側剛性管の管先端近傍に臨む管先端側に複数個のネジ付穴が輪状に形成されるとともに、これらネジ付穴を挟む様に内側剛性管方向へ延びる一対のストッパーが管内壁に周設される外側剛性管と、
    各ストッパー間に押え板とともに嵌め込まれる弾性パッキンと、
    前記内側剛性管および前記外側剛性管の外周側から各ネジ付穴に取り付けられるボルトとを備えてなる現場打ちマンホール用の耐震可撓継手であって、
    各ボルトを締め付けて前記押え板を押圧し、前記弾性パッキンを縮径させて、遊嵌させた下水道本管の端部に前記耐震可撓継手を固定し、
    前記内側剛性管および前記外側剛性管からなる嵌合体の外側がマンホールの側壁となる様に型枠を組み付けて生コンクリートを流し込み、
    コンクリート固化後に前記型枠を脱型することにより、現場打ちマンホールと下水道本管とを軟接合する現場打ちマンホール用の耐震可撓継手。
  3. 管先端側に複数個のネジ付穴が輪状に形成されるとともに、これらネジ付穴を挟む様に内方へ延びる一対のストッパーが管内壁に周設され、略中央の管外壁にフランジを設けた剛性管と、
    ストッパー間に押え板とともに嵌め込まれる断面台形で環状の弾性パッキンと、
    管外側から各ネジ付穴に取り付けられるボルトとを備えてなる現場打ちマンホール用の耐震可撓継手であって、
    各ボルトを締め付けて前記押え板を押圧し、前記弾性パッキンを縮径させて、遊嵌させた下水道本管の端部に前記耐震可撓継手を固定し、
    前記剛性管と前記下水道本管との間の隙間に、柱状の緩衝材を前記剛性管の他方側から詰め込み、
    前記剛性管の外側がマンホールの側壁となる様に型枠を組み付けて生コンクリートを流し込み、
    コンクリート固化後に前記型枠を脱型することにより、現場打ちマンホールと下水道本管とを軟接合する現場打ちマンホール用の耐震可撓継手。
  4. 管先端側に複数個のネジ付穴が輪状に形成されるとともに、これらネジ付穴を挟む様に内方へ延びる一対のストッパーが管内壁に周設され、管外周に弾性継手を取り付けた剛性管と、
    ストッパー間に押え板とともに嵌め込まれる断面台形で環状の弾性パッキンと、
    管外側から各ネジ付穴に取り付けられるボルトとを備えてなる現場打ちマンホール用の耐震可撓継手であって、
    前記弾性継手は、前記剛性管より径大で短く、略中央の管外壁にフランジを設けた外側剛性管と、前記剛性管の略中央外周を外嵌する径小筒部、前記外側剛性管の先端外周を外嵌する径大筒部、前記径小筒部と前記径大筒部との間に位置する径拡部とを有する弾性筒状体と、前記径小筒部の外周および前記径大筒部の外周に配設される締付バンドとからなり、
    前記剛性管の管外周に前記弾性継手を嵌め込み前記締付バンドを締め付けて前記弾性継手を前記剛性管に固定し、
    各ボルトを締め付けて前記押え板を押圧し、前記弾性パッキンを縮径させて、遊嵌させた下水道本管の端部に前記耐震可撓継手を固定し、
    前記剛性管の先端外側へ、環状の封止用緩衝材を配し、
    前記弾性継手および前記緩衝材の外側がマンホールの側壁となる様に型枠を組み付けて生コンクリートを流し込み、
    コンクリート固化後に前記型枠を脱型することにより、現場打ちマンホールと下水道本管とを軟接合する現場打ちマンホール用の耐震可撓継手。
  5. 剛性管の略中央の外壁にフランジが設けられ、前記剛性管の一方側に複数個のネジ付穴が輪状に形成され、これらネジ付穴を挟む様に一対のストッパーが内方へ向かって前記剛性管の内壁に周設され、断面台形で環状の弾性パッキンが押え板とともにストッパー間に嵌め込まれ、各ネジ付穴に管外側からボルトを取り付けてなる耐震可撓継手を前記一方側から下水道本管の端部に遊嵌し、
    各ボルトを締め付けて前記押え板を押圧し、前記弾性パッキンを縮径させて前記耐震可撓継手を前記下水道本管に固定し、
    前記剛性管と前記下水道本管との間の隙間に、柱状の緩衝材を前記剛性管の他方側から詰め込み、
    固化後に前記耐震可撓継手の前記剛性管の外方側がマンホールの側壁となる様に型枠を組み付け、型枠内へ生コンクリートを流し込み、
    前記型枠をコンクリート固化後に脱型して完了する、現場打ちマンホールと下水道本管との接合方法。
  6. 組立てマンホールの側壁に設けた取付孔へ、下水道本管の端部を遊嵌状態に嵌め込んで、前記組立てマンホールへ前記下水道本管を軟接合する耐震可撓継手であって、
    該耐震可撓継手は、管の一方側に複数個のネジ付穴が輪状に形成されるとともに、これらネジ付穴を挟む様に一対のストッパーが内方へ向かって管内壁に周設される剛性管と、 ストッパー間に押え板とともに嵌め込まれる弾性パッキンと、
    管外側から各ネジ付穴に取り付けられるボルトとを備え、
    マンホール内から各ボルトを締め付けて前記押え板を押圧し、前記弾性パッキンを縮径させて、前記下水道本管に前記耐震可撓継手を固定し、
    前記剛性管と取付孔との間の隙間へマンホール内からマンホール充填材詰めて止水することにより、組立てマンホールへ下水道本管を軟接合することを特徴とする組立てマンホール用の耐震可撓継手。
  7. 組立てマンホールの側壁に設けた取付孔へ、下水道本管の端部を遊嵌状態に嵌め込んで、前記組立てマンホールへ前記下水道本管を軟接合する耐震可撓継手であって、
    該耐震可撓継手は、管の一方側に複数個のネジ付穴が輪状に形成されるとともに、これらネジ付穴を挟む様に一対のストッパーが内方へ向かって管内壁に周設される剛性管と、 該剛性管の他方側の管内壁面に接着され、前記剛性管と前記下水道本管との間の隙間を塞ぐ柱状の緩衝材と、
    ストッパー間に押え板とともに嵌め込まれる断面台形で環状の弾性パッキンと、
    管外側から各ネジ付穴に取り付けられるボルトとを備え、
    マンホール内から前記下水道本管の端部へ前記耐震可撓継手を圧入し、
    マンホール内から各ボルトを締め付けて前記押え板を押圧し、前記弾性パッキンを縮径させて、前記耐震可撓継手を前記下水道本管に固定し、
    前記剛性管と取付孔との間の隙間へマンホール内からマンホール充填材を詰めて止水することにより、組立てマンホールへ下水道本管を軟接合することを特徴とする組立てマンホール用の耐震可撓継手。
  8. 前記マンホールの側壁の内径および外径の各寸法に、前記剛性管の他方側の内径および前記剛性管の一方側の外径の各寸法を合わせることを特徴とする請求項5記載の現場打ちマンホールと下水道本管との接合方法。
  9. 前記マンホールの側壁の内径および外径の各寸法に、前記剛性管の他方側の内径および前記剛性管の一方側の外径の各寸法を合わせることを特徴とする請求項6に記載の組立てマンホール用の耐震可撓継手。
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