JP4950736B2 - マンホールと下水道管との連結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、マンホールと下水道管との連結構造に関する。
従来のマンホール構造用止水可とう継手は、特許文献1の様に、マンホール内から締付バンドを締め付けることにより、筒状可とう体を管の外周に圧着固定している。
特許第3597789号公報
上記特許文献1は、以下の課題を有する。
締付バンドの締付ネジは横を向いているので、締付ネジを廻すのに特殊な工具が必要であり、又、特殊工具を使用しない場合には、剛性円筒の内側の空隙を大きくしなければ締付ネジを廻せない。その為、剛性円筒の径を大きくする必要が生じ、不経済である。
また、狭いマンホール内において、無理な姿勢で締付作業を行う必要がある。
下水本管が大径である場合には、マンホール内での作業では、締付バンドの締付力が不足すると地下水の浸入が発生する。これを防ぐ為、締付バンドを強く締め付けなければならず、締付ネジを多数回、廻す必要がある。
本発明の目的は、現場での締め付け作業が不要であり。耐震性に優れたマンホールと下水道管との連結構造の提供にある。
(請求項1について)
マンホールは、立坑内に埋設され、円形の取付穴を側壁に有している。
断面円形の下水本管(塩化ビニル製)は、取付穴へ連通する横穴内に敷設される。
可とうジョイントは、剛性円管、可とう性円筒体、樹脂円管、外側締付バンド、および内側締付バンドを備える。
剛性円管は、立坑内壁に近い側を後側とし、外径が取付穴径より径小で、内径が本管外径より径大である。
可とう性円筒体は、等径の径小円筒部、立坑内壁に近づくほど径大になっていく径拡部、筒外方向へ延びる折返部、立坑内壁から遠ざかる方向に延び剛性円管の後端側を外嵌する径大円筒部を順に有する。
樹脂円管(塩化ビニル製)は、可とう性円筒体の径小円筒部内に嵌め込まれる。
外側締付バンドは径大円筒部の外周に配され、内側締付バンドは径小円筒部の外周に配される。
可とうジョイントを使ったマンホールと下水道管との連結は、以下の様に行う。
可とう性円筒体の径小円筒部内に樹脂円管を嵌め込み、径小円筒部の外周に配した内側締付バンドを締め付け、径小円筒部内に樹脂円管を固定する。つぎに、剛性円管の後端側に可とう性円筒体の径大円筒部を外嵌させ、径大円筒部の外周に配した外側締付バンドを締め付け、径大円筒部に剛性円管を固定する。なお、先に樹脂円管を内側締付バンドで固定すると、剛性円管が邪魔にならず、樹脂円管を径小円筒部へ強固に固定できる。
各締付バンドによる樹脂円管および剛性円管の可とう性円筒体への固定は工場で行い、可とうジョイントを工場で製造する。
立坑内へ設けられたマンホールの取付穴に下水本管が敷設された敷設現場へ、可とうジョイントを運ぶ。
取付穴内壁と下水本管との間の隙間へ、可とうジョイントをマンホール内から嵌め込み、樹脂円管内周面と下水本管外周面とを接着剤により接着する。なお、接着剤は、樹脂円管内周面側、下水本管外周面側、または両方に塗布しておく。
接着剤が固まって、可とうジョイントが下水本管に固定されるのを待つ。
取付穴内壁とジョイント外周との間の隙間にマンホール充填材を充填する。充填したマンホール充填材が固化すると、可とうジョイントを介して下水本管が取付穴へ軟接合される。
マンホールと下水道管との連結構造は、径小円筒部および径大円筒部の各外周に配した、内側締付バンドおよび外側締付バンドをそれぞれ、締め付けて固定した可とうジョイントを工場で製造して現場へ運び、この可とうジョイントをマンホール内から取付穴内壁と下水本管との間の隙間へ嵌め込み、樹脂円管内周面と下水本管外周面とを接着剤により接着し、取付穴内壁とジョイント外周との間の隙間にマンホール充填材を充填して連結する構成である。このため、現場で各締付バンドを締め付ける作業が不要である。
マンホールと下水道管との連結構造は、可とうジョイントを介して下水本管が取付穴へ軟接合されるので耐震性に優れる。
(請求項2について)
可とうジョイントの可とう性円筒体は、立坑内壁に近づくほど径大になっていく径拡部が無く、等径の径小円筒部、筒外方向へ延びる折返部、立坑内壁から遠ざかる方向に延び剛性円管の後端側を外嵌する径大円筒部を順に有する構造でも良い。
(請求項3について)
マンホールは、立坑内に埋設され、円形の取付穴を側壁に有している。
断面円形の下水本管(コンクリート製)は、取付穴へ連通する横穴内に敷設される。
可とうジョイントは、第1の剛性円管、可とう性円筒体、第2の剛性円管、外側締付バンド、および内側締付バンドを備える。
第1の剛性円管は、立坑内壁に近い側を後側とし、外径が取付穴径より径小で、内径が本管外径より径大である。
可とう性円筒体は、等径の径小円筒部、立坑内壁に近づくほど径大になっていく径拡部、筒外方向へ延びる折返部、立坑内壁から遠ざかる方向に延び第1の剛性円管の後端側を外嵌する径大円筒部を順に有する。
第2の剛性円管は、可とう性円筒体の径小円筒部内に嵌め込まれる。なお、第2の剛性円管の材質は、鉄やステンレス等の金属が好適であるが、コンクリートとの接着が可能な種類の樹脂であっても良い。
外側締付バンドは径大円筒部の外周に配され、内側締付バンドは径小円筒部の外周に配される。
可とうジョイントを使ったマンホールと下水道管との連結は、以下の様に行う。
可とう性円筒体の径小円筒部内に第2の剛性円管を嵌め込み、径小円筒部の外周に配した内側締付バンドを締め付け、径小円筒部内に第2の剛性円管を固定する。つぎに、第1の剛性円管の後端側に可とう性円筒体の径大円筒部を外嵌させ、径大円筒部の外周に配した外側締付バンドを締め付け、径大円筒部に第1の剛性円管を固定する。なお、先に第2の剛性円管を内側締付バンドで固定すると、第1の剛性円管が邪魔にならず、第2の剛性円管を径小円筒部へ強固に固定できる。
各締付バンドによる第2の剛性円管および第1の剛性円管の可とう性円筒体への固定は工場で行い、可とうジョイントを工場で製造する。
立坑内へ設けられたマンホールの取付穴に下水本管が敷設された敷設現場へ、可とうジョイントを運ぶ。
取付穴内壁と下水本管との間の隙間へ、可とうジョイントをマンホール内から嵌め込み、取付穴内壁とジョイント外周との間の隙間にマンホール充填材を充填して待つ。充填材が固まると、第1の剛性円管の外周面と取付穴内壁とが連結し、可とうジョイントが取付穴へ固定される。
第2の剛性円管の内周面と下水本管外周面との間の隙間に止水シール剤を充填する。充填した止水シール剤が固化すると、第2の剛性円管の内周面と下水本管外周面とが連結され、可とうジョイントを介して下水本管が取付穴へ軟接合される。
マンホールと下水道管との連結構造は、径小円筒部および径大円筒部の各外周に配した、内側締付バンドおよび外側締付バンドをそれぞれ、締め付けて固定した可とうジョイントを工場で製造して現場へ運び、この可とうジョイントをマンホール内から取付穴内壁と下水本管との間の隙間へ嵌め込み、取付穴内壁とジョイント外周とをマンホール充填材を充填して両者を連結し、第2の剛性円管の内周面と下水本管外周面との間の隙間に止水シール剤を充填して両者を連結する。このため、現場で各締付バンドを締め付ける作業が不要である。
マンホールと下水道管との連結構造は、可とうジョイントを介して下水本管が取付穴へ軟接合されるので耐震性に優れる。
(請求項4について)
可とうジョイントの可とう性円筒体は、等径の径小円筒部、立坑内壁に近づくほど径大になっていく径拡部、筒外方向へ延びる折返部、立坑内壁から遠ざかる方向に延び第1の剛性円管の後端側を外嵌する径大円筒部を順に有する構造でも良い。
マンホールと下水道管との連結構造は、径小円筒部および径大円筒部の各外周に配した、内側ステンレスバンドおよび外側ステンレスバンドをそれぞれ、締め付けて固定した可とうジョイントを工場で製造して施工現場へ運び、この可とうジョイントをマンホール内から取付穴内壁と下水本管との間の隙間へ嵌め込み、樹脂円管内周面と下水本管外周面とを接着剤により接着し、取付穴内壁とジョイント外周との間の隙間にマンホール充填材を充填して両者を連結する構成である。このため、現場で各締付バンドを締め付ける作業が不要である。
このマンホールと下水道管との連結構造は、可とうジョイントを介して下水本管が取付穴へ軟接合されるので耐震性に優れる。
本発明の実施例1(請求項1に対応)を図1および図2に基づいて説明する。
図2の(c)に示すマンホールと下水道管との連結構造Aは、マンホール1と、下水本管2と、可とうジョイント3とを具備し、可とうジョイント3を介して下水本管2を取付穴11へ軟接合している。
マンホール1は、側壁に円形の取付穴11を有し、立坑10内に埋設される。
下水本管2(ポリ塩化ビニル樹脂製)は、取付穴11へ連通する横穴内(図示せず)に推進敷設される。
可とうジョイント3は、図1、図2に示す如く、剛性円管31、可とう性円筒体32、樹脂円管33、外側締付バンド34、および内側締付バンド35を備える。
剛性円管31(ステンレス製)は、立坑内壁に近い側を後側と定義し、円管外径が取付穴11の内径より径小で、円管内径が下水本管2の外径より径大である。
可とう性円筒体32(ゴム製)は、等径の径小円筒部32aと、立坑内壁に近づくほど径大になっていく径拡部32bと、筒外方向へ延びる折返部32cと、立坑内壁から遠ざかる方向に延び剛性円管31の後端側を外嵌する径大円筒部32dとを順に有する(図1参照)。
樹脂円管33は下水本管2と同じポリ塩化ビニル製であり、径小円筒部32aへ嵌まる大きさの外径を有し、下水本管2との接着力が充分得られる長さを有する。
可とう性円筒体32の径大円筒部32dの外周に形成した凹溝へ配される外側締付バンド34は、ステンレス製であり、ネジを回すとリング部分が縮径する。
可とう性円筒体32の径小円筒部32aの外周に形成した凹溝へ配される内側締付バンド35は、ステンレス製であり、ネジを回すとリング部分が縮径する。
可とうジョイント3を使ったマンホールと下水道管との連結構造Aは、以下の様にして施工する。
(1)内側締付バンド35および外側締付バンド34による樹脂円管33および剛性円管31の可とう性円筒体32への固定は工場で下記に示す手順で行い、可とうジョイント3を工場で製造する。
可とう性円筒体32の径小円筒部32a内に樹脂円管33を嵌め込み、径小円筒部32aの外周に配した内側締付バンド35を締め付け、径小円筒部32a内に樹脂円管33を固定する。つぎに、剛性円管31の後端側に可とう性円筒体32の径大円筒部32dを外嵌させ、径大円筒部32dの外周に配した外側締付バンド34を締め付け、径大円筒部32dに剛性円管31を固定する。先に樹脂円管33を内側締付バンド35で固定しているので、剛性円管31が邪魔にならず、樹脂円管33を径小円筒部32aへ強固に固定できる。
(2)立坑10内へ設けられたマンホール1の取付穴11に下水本管2が敷設された敷設現場へ、可とうジョイント3を運ぶ。
樹脂円管33の内周面に接着剤36(樹脂系溶剤形)を塗布した可とうジョイント3を、図2の(a)に示す様に、取付穴11の内壁と下水本管2との間の隙間s1へマンホール内から嵌め込む。
(3)図2の(b)に示す様に、接着剤36が硬化すると、樹脂円管33の内周面と下水本管2の外周面とが接着し、下水本管2へ可とうジョイント3が連結する。なお、接着剤36は、下水本管2の外周面にだけ塗布したり、樹脂円管33の内周面および下水本管2の外周面の両方に塗布する様にしても良い。
(4)図2の(c)に示す様に、取付穴11の内壁と可とうジョイント3の外周との間の隙間s2にマンホール充填材37を充填する。
充填したマンホール充填材37が固化すると、可とうジョイント3の外周がマンホール1の取付穴11の内壁へ連結し、可とうジョイント3が取付穴11へ連結する。
これにより、可とうジョイント3を介して下水本管2が取付穴11へ軟接合される。
本実施例のマンホールと下水道管との連結構造Aは、以下の利点を有する。
内側締付バンド35および外側締付バンド34を工場で締め付けて、樹脂円管33および剛性円管31を可とう性円筒体32へ固定した可とうジョイント3を施工現場へ運び、この可とうジョイント3をマンホール1内から、取付穴11の内壁と下水本管2との間の隙間s1へ嵌め込み、樹脂円管33の内周面と下水本管2の外周面とを接着剤36により接着し、取付穴11の内壁と可とうジョイント3の外周との間の隙間s2にマンホール充填材37を充填して連結する構成である。
このため、内側締付バンド35および外側締付バンド34の締付ネジをマンホール1内で廻すための特殊な工具が現場で不要である。又、特殊工具が不要であるので、剛性円筒53の内側の空隙を大きくする必要がない。よって、剛性円筒53の径を大きくする必要がなく、経済的である。
また、狭いマンホール1内において、無理な姿勢で締付作業を行う必要がない。
内側締付バンド35および外側締付バンド34の締付をマンホール1内で行う必要がないので、下水本管2が大径である場合でも、締め付け力が不足して地下水が浸入するという様な事態は発生しない。
このマンホールと下水道管との連結構造Aは、可とうジョイント3を介して下水本管2を取付穴11へ軟接合しているので耐震性に優れる。
本発明の実施例2(請求項3に対応)を図3〜図5に基づいて説明する。
図5に示すマンホールと下水道管との連結構造Bは、マンホール1と、下水本管4と、可とうジョイント5とを具備し、可とうジョイント5を介して下水本管4を取付穴11へ軟接合している。
マンホール1は、側壁に円形の取付穴11を有し、立坑10内に埋設される。
下水本管4(ヒューム管でコンクリート製)は、取付穴11へ連通する横穴内(図示せず)に推進敷設される。
可とうジョイント5は、剛性円管51(第1の剛性円管)、ゴム製の可とう性円筒体52、剛性円管53(第2の剛性円管)、外側締付バンド54、および内側締付バンド55を備える。
剛性円管51(ステンレス製)は、立坑内壁に近い側を後側と定義し、円管外径が取付穴11の内径より径小で、円管内径が下水本管4の外径より径大である。
可とう性円筒体52は、等径の径小円筒部52aと、立坑内壁に近づくほど径大になっていく径拡部52bと、筒外方向へ延びる折返部52cと、立坑内壁から遠ざかる方向に延び剛性円管51の後端側を外嵌する径大円筒部52dとを順に有する(図3、図5参照)。
剛性円管53(ステンレス製)は、径小円筒部52aへ嵌まる大きさの外径を有し、径小円筒部52aの約二倍の長さを有する。
可とう性円筒体52の径大円筒部52dの外周に形成した凹溝へ配される外側締付バンド54は、ステンレス製であり、ネジを回すとリング部分が縮径する。
可とう性円筒体52の径小円筒部52aの外周に形成した凹溝へ配される内側締付バンド55は、ステンレス製であり、ネジを回すとリング部分が縮径する。
可とうジョイント5を使ったマンホールと下水道管との連結構造Bは、以下の様にして施工する。
(1)内側締付バンド55および外側締付バンド54による剛性円管53および剛性円管51の可とう性円筒体52への固定は工場で下記に示す手順で行い、可とうジョイント5を工場で製造する。
可とう性円筒体52の径小円筒部52a内に剛性円管53を嵌め込み、径小円筒部52aの外周に配した内側締付バンド55を締め付け、径小円筒部52a内に剛性円管53を固定する。つぎに、剛性円管51の後端側に可とう性円筒体52の径大円筒部52dを外嵌させ、径大円筒部52dの外周に配した外側締付バンド54を締め付け、径大円筒部52dに剛性円管51を固定する。なお、剛性円管53を内側締付バンド55で先に固定しているので、剛性円管51が邪魔にならず、剛性円管53を径小円筒部52aへ強固に固定できる。
(2)立坑10内へ設けられたマンホール1の取付穴11に下水本管2が敷設された敷設現場へ、可とうジョイント5を運ぶ。
(3)図4の(a)に示す様に、取付穴11の内壁と下水本管4との間の隙間s3へマンホール1内から可とうジョイント5を嵌め込む。
(4)下水本管4の外周と剛性円管53との間の上側の隙間s5にスペーサ(図示せず)を差し込み、取付穴11の内壁と可とうジョイント5の外周との間の隙間s4にマンホール充填材56を充填する{図4の(b)、(c)参照}。隙間s4に充填したマンホール充填材56が固化すると、可とうジョイント5の外周がマンホール1の取付穴11の内壁へ連結し、可とうジョイント5が取付穴11へ連結する。
(5)隙間s5からスペーサを外し、隙間s5に止水シール材57(ウレタン系やエポキシ系)を充填する。
充填した止水シール材57が固化すると、剛性円管53の内周と下水本管4の外周とが連結し、可とうジョイント3が下水本管4へ連結する。
これにより、可とうジョイント5を介して取付穴11へ下水本管4が軟接合される。
本実施例のマンホールと下水道管との連結構造Bは、以下の利点を有する。
内側締付バンド55および外側締付バンド54を工場で締め付けて、剛性円管53および剛性円管51を可とう性円筒体52へ固定した可とうジョイント5を施工現場へ運び、この可とうジョイント5をマンホール1内から、取付穴11の内壁と下水本管4との間の隙間s3へ嵌め込み、取付穴11の内壁と可とうジョイント5の外周との間の隙間s4にマンホール充填材56を充填して可とうジョイント5を取付穴11の内壁へ連結し、下水本管4の外周と剛性円管53との間の隙間s5に止水シール材57を充填して可とうジョイント5を下水本管4に連結する構成である。
このため、現場で内側締付バンド55および外側締付バンド54を締め付ける作業が不要であり、短い時間で施工できる。つまり、無理な姿勢で内側締付バンド55および外側締付バンド54の締付作業を狭いマンホール1内で行う必要がなく、締付力が不足する心配もない。
このマンホールと下水道管との連結構造Bは、可とうジョイント5を介して下水本管4を取付穴11へ軟接合しているので耐震性に優れる。
ステンレス製の剛性円管53は、径小円筒部52aの約二倍の長さを有するので、大容積の隙間s5へ止水シール材57を大量に介在させることができ、下水本管4(ヒューム管でコンクリート製)と強固に連結する。
〔変形例1〕
実施例1のマンホールと下水道管との連結構造Aに用いる可とうジョイント3は、剛性円管31の長さと同程度に長くした径小円筒部32aと、筒外方向へ延びる折返部32c、立坑内壁から遠ざかる方向に延び剛性円管31の後端側を外嵌する径大円筒部32dを順に有し、径拡部32bを設けない構造でも良い(請求項2に相当)。
〔変形例2〕
実施例2のマンホールと下水道管との連結構造Bに用いる可とうジョイント5は、剛性円管51の長さと同程度に長くした径小円筒部52aと、筒外方向へ延びる折返部52c、立坑内壁から遠ざかる方向に延び剛性円管51の後端側を外嵌する径大円筒部52dを順に有し、径拡部52bを設けない構造でも良い(請求項4に相当)。
本発明の実施例1に係るマンホールと下水道管との連結構造に用いる可とうジョイントの断面図である。 (a)は、接着剤を塗布した可とうジョイントを取付穴の内壁と下水本管との間の隙間へマンホール内から嵌め込むところを示す断面図であり、(b)は、可とうジョイントを下水本管へ連結したところを示す断面図であり、(c)は取付穴の内壁と可とうジョイントの外周との間の隙間にマンホール充填材を充填したところを示す断面図である。 本発明の実施例2に係るマンホールと下水道管との連結構造に用いる可とうジョイントの断面図である。 (a)は、可とうジョイントを取付穴の内壁と下水本管との間の隙間へマンホール内から嵌め込むところを示す断面図であり、(b)は、取付穴の内壁と下水本管との間の隙間へ可とうジョイントを嵌め込んだところを示す断面図であり、(c)は可とうジョイントの外周と取付穴の内壁との間の隙間へマンホール充填材を充填したところを示す断面図である。 本発明の実施例2に係るマンホールと下水道管との連結構造を示す断面図である。
符号の説明
1 マンホール
2 下水本管
3 可とうジョイント
4 下水本管
11 取付穴
31 剛性円管
32 可とう性円筒体
32a 径小円筒部
32b 径拡部
32c 折返部
32d 径大円筒部
33 樹脂円管
34 外側締付バンド
35 内側締付バンド
36 接着剤
37 マンホール充填材
51 剛性円管(第1の剛性円管)
52 可とう性円筒体
53 剛性円管(第2の剛性円管)
56 マンホール充填材
57 止水シール材
A、B マンホールと下水道管との連結構造
s1 隙間(取付穴内壁と下水本管との間の隙間)
s2 隙間(取付穴内壁とジョイント外周との間の隙間)
s3 隙間(取付穴内壁と下水本管との間の隙間)
s4 隙間(取付穴内壁とジョイント外周との間の隙間)
s5 隙間(第2の剛性円管の内周面と下水本管外周面との間の隙間)

Claims (4)

  1. 側壁に円形の取付穴を有し、立坑内に埋設されるマンホールと、
    前記取付穴へ連通する横穴内に敷設される断面円形で塩化ビニル樹脂製の下水本管と、 立坑内壁に近い側を後側とし、外径が取付穴径より径小で、内径が本管外径より径大な剛性円管と、等径の径小円筒部、立坑内壁に近づくほど径大になっていく径拡部、筒外方向へ延びる折返部、立坑内壁から遠ざかる方向に延び前記剛性円管の後端側を外嵌する径大円筒部を順に有する可とう性円筒体と、径小円筒部内に嵌め込まれる塩化ビニル製の樹脂円管と、前記径大円筒部の外周に配される外側締付バンドと、前記径小円筒部の外周に配される内側締付バンドとを備える可とうジョイントとを具備するマンホールと下水道管との連結構造であって、
    前記外側締付バンドおよび内側締付バンドを締め付けた前記可とうジョイントを、取付穴内壁と前記下水本管との間の隙間へ嵌め込み、
    樹脂円管内周面と下水本管外周面とを接着剤により接着し、
    取付穴内壁とジョイント外周との間の隙間にマンホール充填材を充填し、前記可とうジョイントを介して前記下水本管を前記取付穴へ軟接合することを特徴とするマンホールと下水道管との連結構造。
  2. 側壁に円形の取付穴を有し、立坑内に埋設されるマンホールと、
    前記取付穴へ連通する横穴内に敷設される断面円形で塩化ビニル樹脂製の下水本管と、 立坑内壁に近い側を後側とし、外径が取付穴径より径小で、内径が本管外径より径大な剛性円管と、等径の径小円筒部、筒外方向へ延びる折返部、立坑内壁から遠ざかる方向に延び前記剛性円管の後端側を外嵌する径大円筒部を順に有する可とう性円筒体と、径小円筒部内に嵌め込まれる塩化ビニル製の樹脂円管と、前記径大円筒部の外周に配される外側締付バンドと、前記径小円筒部の外周に配される内側締付バンドとを備える可とうジョイントとを具備するマンホールと下水道管との連結構造であって、
    前記外側締付バンドおよび内側締付バンドを締め付けた前記可とうジョイントを、取付穴内壁と前記下水本管との間の隙間へ嵌め込み、
    樹脂円管内周面と下水本管外周面とを接着剤により接着し、
    取付穴内壁とジョイント外周との間の隙間にマンホール充填材を充填し、前記可とうジョイントを介して前記下水本管を前記取付穴へ軟接合することを特徴とするマンホールと下水道管との連結構造。
  3. 側壁に円形の取付穴を有し、立坑内に埋設されるマンホールと、
    前記取付穴へ連通する横穴内に敷設されるコンクリート製で断面円形の下水本管と、
    立坑内壁に近い側を後側とし、外径が取付穴径より径小で、内径が本管外径より径大な第1の剛性円管と、等径の径小円筒部、立坑内壁に近づくほど径大になっていく径拡部、筒外方向へ延びる折返部、立坑内壁から遠ざかる方向に延び前記第1の剛性円管の後端側を外嵌する径大円筒部を順に有する可とう性円筒体と、径小円筒部内に嵌め込まれる第2の剛性円管と、前記径大円筒部の外周に配される外側締付バンドと、前記径小円筒部の外周に配される内側締付バンドとを備える可とうジョイントとを具備するマンホールと下水道管との連結構造であって、
    前記外側締付バンドおよび内側締付バンドを締め付けた前記可とうジョイントを、取付穴内壁と前記下水本管との間の隙間へ嵌め込み、
    取付穴内壁とジョイント外周との間の隙間にマンホール充填材を充填し、
    前記第2の剛性円管の内周面と下水本管外周面との間の隙間に止水シール剤を充填して、前記可とうジョイントを介して前記下水本管を前記取付穴へ軟接合することを特徴とするマンホールと下水道管との連結構造。
  4. 側壁に円形の取付穴を有し、立坑内に埋設されるマンホールと、
    前記取付穴へ連通する横穴内に敷設されるコンクリート製で断面円形の下水本管と、
    立坑内壁に近い側を後側とし、外径が取付穴径より径小で、内径が本管外径より径大な第1の剛性円管と、等径の径小円筒部、筒外方向へ延びる折返部、立坑内壁から遠ざかる方向に延び前記第1の剛性円管の後端側を外嵌する径大円筒部を順に有する可とう性円筒体と、径小円筒部内に嵌め込まれる第2の剛性円管と、前記径大円筒部の外周に配される外側締付バンドと、前記径小円筒部の外周に配される内側締付バンドとを備える可とうジョイントとを具備するマンホールと下水道管との連結構造であって、
    前記外側締付バンドおよび内側締付バンドを締め付けた前記可とうジョイントを、取付穴内壁と前記下水本管との間の隙間へ嵌め込み、
    取付穴内壁とジョイント外周との間の隙間にマンホール充填材を充填し、
    前記第2の剛性円管の内周面と下水本管外周面との間の隙間に止水シール剤を充填して、前記可とうジョイントを介して前記下水本管を前記取付穴へ軟接合することを特徴とするマンホールと下水道管との連結構造。
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