以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態の表示システム10の構成例を示す図である。図2は、本実施形態の低周波数帯表示情報および高周波数帯表示情報を模式的に示す図である。図1に示すように、表示システム10は、互いに通信可能に接続された受信機20とナビゲーション装置40とを備えて構成されている。受信機20とナビゲーション装置40の双方とも、車両に搭載されている。
受信機20は、低周波数帯路側機(非図示)から2.4G帯の電波に重畳された低周波数帯表示情報を受信し、高周波数帯路側機(非図示)から5.8G帯の電波に重畳された高周波数帯表示情報を受信する。なお、低周波数帯路側機は、高速道路上に適当な距離間隔(例えば、インターチェンジ毎、サービスエリア毎)で敷設され、一の対象に関する低周波数帯表示情報を送信する。また、高周波数帯路側機は、低周波数帯路側機に近接する場所にそれぞれ敷設され、近接する低周波数帯路側機の対象と同じ対象または異なる対象に関する高周波数帯表示情報を送信するものとする。
例えば、低周波数帯表示情報と高周波数帯表示情報とが同じ対象に関する情報の場合、高周波数帯表示情報は、低周波数帯表示情報が示す内容を質的(中身的)に包含した内容を示すものである。すなわち、例えば、図2(a)に示すように、低周波数帯表示情報が要約を示すものであるとき、高周波数帯表示情報は詳細を示すものであってもよい。また、高周波数帯表示情報は、低周波数帯表示情報が示す内容を量的に包含した内容を示すものであってもよい。すなわち、例えば、図2(b)に示すように、高周波数帯表示情報は、低周波数帯表示情報により示される項目よりも多い項目を示すものであってもよい。
受信機20の内部構成において、23は送受信回路、24はアンテナである。アンテナ24は、例えば、低周波数帯路側機により発射される2.4G帯の電波を受信するためのものと、高周波数帯路側機により発射される5.8G帯の電波を受信するためのものとが存在する。送受信回路23は、例えば、2.4G帯の電波に同調する同調回路と、5.8G帯の電波に同調する同調回路とを備える。
また、送受信回路24は、2.4G帯の電波をアンテナ23が受信したときは、当該電波に重畳された低周波数帯表示情報に係る信号を得るとともに、5.8G帯の電波をアンテナ23が受信したときは、当該電波に重畳された高周波数帯表示情報に係る信号を得る。なお、送受信回路23およびアンテナ24は、本発明の受信部として機能する(以下、送受信回路23およびアンテナ24を合わせて受信部という)。
25は信号処理回路であって、送受信回路24から低周波数帯表示情報に係る信号または高周波数帯表示情報に係る信号を取得し、所定の信号処理により低周波数帯表示情報または高周波数帯表示情報を得る。
30は通信インタフェース部であり、ナビゲーション装置40との間でデータ通信を行う。具体的には、通信インタフェース部30は、信号処理回路25により得られた低周波数帯表示情報または高周波数帯表示情報をナビゲーション装置40に送信する。
次いで、ナビゲーション装置40の構成において、41は通信インタフェース部であり、受信機20との間でデータ通信を行う。具体的には、通信インタフェース部41は、低周波数帯表示情報または高周波数帯表示情報を受信機20から受信する。受信された高周波数帯表示情報または低周波数帯表示情報は、後述するCPU45に供給される。
50はリモコンやタッチパネル等の操作部であり、ユーザがナビゲーション装置40に対して各種の情報(例えば、経路誘導の目的地)を設定したり、各種の操作(例えば、表示情報の操作)を行ったりするための各種操作子(ボタンやジョイスティック等)を備えている。
42は記憶媒体制御部、43は地図情報メモリである。記憶媒体制御部42は、DVD−ROM100などの記憶媒体の読み取りを制御する。DVD−ROM100は、記憶媒体制御部42により読み取りを制御される記憶媒体であって、地図表示、経路探索等に必要な各種の地図データを記憶している。地図情報メモリ43は、記憶媒体制御部42の制御によってDVD−ROM100から読み出された地図データを一時的に格納する。
44は車両の現在位置を測定する位置測定部(本発明の位置取得部に相当)であり、自立航法センサ、GPS受信機、位置計算用CPU等で構成されている。自立航法センサは、所定走行距離毎に1個のパルスを出力して車両の移動距離を検出する車速センサ(距離センサ)と、車両の回転角度(移動方位)を検出する振動ジャイロ等の角速度センサ(相対方位センサ)とを含んでいる。自立航法センサは、これらの車速センサおよび角速度センサによって車両の相対位置および方位を検出する。
位置計算用CPUは、自立航法センサから出力される自車の相対的な位置および方位のデータに基づいて、絶対的な自車位置(推定車両位置)および車両方位を計算する。また、GPS受信機は、複数のGPS衛星から送られてくる電波をGPSアンテナで受信して、3次元測位処理あるいは2次元測位処理を行って車両の絶対位置および方位を計算する(車両方位は、現時点における自車位置と1サンプリング時間ΔT前の自車位置とに基づいて計算する)。
45はプロセッサ(CPU)であり、ナビゲーション装置40を制御し、例えば、経路を探索する経路探索部、本発明の表示制御部として機能する。経路探索部として機能するCPU45は、現在地から目的地に至る誘導経路を探索して設定する。すなわち、経路探索部は、地図情報メモリ43に格納された地図データを用いて、現在地から目的地までを結ぶ経路でコストが最も小さな誘導経路を探索して設定する。なお、表示制御部の機能の詳細は後述する。
46はROMであり、プログラムを記憶する領域(以下、当該領域を「プログラム記憶部」という)を有する。プログラム記憶部には、上記CPU45を経路探索部として機能させる経路探索プログラム、本発明の表示制御部として機能させる表示制御プログラムなどが記憶される。
また、ROM46は、プログラム記憶部に加えて、時間を記憶する領域(当該領域は本発明の時間記憶部に相当する。以下、当該領域を単に時間記憶部という)を有する。
時間記憶部は、受信部による高周波数帯表示情報の受信後の所定の時間であって低周波数帯表示情報の表示装置60(本発明の表示部に相当)への表示を禁止する時間である表示禁止時間と、受信部による低周波数帯表示情報の受信後の所定の時間であって低周波数帯表示情報の表示装置60への表示を待機する時間である表示待機時間のうち少なくとも一方の時間を記憶する。なお、時間記憶部の表示禁止時間は、ナビゲーション装置40の出荷前に時間記憶部に記憶される。表示待機時間についても同様である。
また、時間記憶部は、表示禁止時間または表示待機時間のほか、低周波数帯表示情報または高周波数帯表示情報を表示装置60に表示し続ける時間である表示継続時間を記憶することが好ましい。なお、時間記憶部の表示継続時間は、ナビゲーション装置40の出荷前に時間記憶部に記憶される。
47はEEPROMであり、高周波数帯路側機の地図データ上の位置を示す高周波数帯路側機位置情報を記憶する領域(当該領域は本発明の路側機位置記憶部に相当する。以下、当該領域を単に路側機位置記憶部という)を有する。なお、受信部が高周波数帯表示情報を受信したときに位置測定部44によって取得された車両の地図データ上の現在位置が、高周波数帯路側機位置情報として、路側機位置記憶部に記憶される。
また、EEPROM47は、路側機位置記憶部に加えて、車両の走行した道路の履歴を示す走行履歴情報を記憶する領域(当該領域は本発明の走行履歴情報記憶部に相当する。以下、当該領域を単に走行履歴情報記憶部という)を有してもよい。なお、EEPROM47が走行履歴情報記憶部を有する場合、走行中に位置測定部44によって取得された車両の地図データ上の現在位置が、走行履歴情報として、走行履歴情報記憶部に記憶される。
48はRAMであり、各種処理の過程で得られるデータや各種処理の結果得られるデータを一時的に格納する。49は誘導経路メモリであり、CPU45が探索した誘導経路のデータを記憶する。誘導経路のデータは、現在地から目的地まで至る各ノードに対応させて、各ノードの位置と、各ノードが交差点か否かを表す交差点識別フラグとを記憶したものである。
51はディスプレイコントローラであり、地図情報メモリ43に格納された地図データに基づいて、表示装置60への表示に必要な地図画像データを生成する。52はビデオRAMであり、ディスプレイコントローラ51によって生成された地図画像データを一時的に格納する。すなわち、ディスプレイコントローラ51によって生成された地図画像データはビデオRAM52に一時的に格納され、1画面分の地図画像データが読み出されて画像合成部57に出力される。
53はメニュー発生部であり、操作部50を用いて各種の操作を行う際に必要なメニュー画像などを発生して出力する。54は誘導経路発生部であり、誘導経路メモリ49に記憶された経路探索処理の結果を使用して、誘導経路の描画データを発生する。すなわち、誘導経路メモリ49に記憶された誘導経路データの中から、その時点でビデオRAM52に描画された地図エリアに含まれるものを選択的に読み出し、地図画像に重ねて他の道路と異なる所定色で太く強調した誘導経路を描画する。
55はマーク発生部であり、マップマッチング処理された後の自車位置に表示する車両位置マークや、ガソリンスタンドやコンビニエンスストア等を表示する各種ランドマーク等を発生して出力する。なお、マップマッチング処理とは、地図情報メモリ43に読み出されている地図データと、位置測定部44によって測定されたGPS受信機による自車位置および車両方位のデータと、自立航法センサによる推定車両位置および車両方位のデータとを用いて、自車の走行位置を地図データの道路上に位置修正する処理のことを言う。
57は画像合成部であり、各種画像を合成して出力する。すなわち、ディスプレイコントローラ51により読み出された地図画像データに対して、ビデオRAM52、メニュー発生部53、誘導経路発生部54、マーク発生部55などから出力される各画像データを重ねて画像合成を行い、合成した画像データを表示装置60に出力する。
本発明の表示制御部として機能するCPU45(以下、単に「表示制御部」という。)は、受信部が高周波数帯表示情報を受信したとき、すなわち、通信インタフェース部41から高周波数帯表示情報を取得したときは、当該高周波数帯表示情報を表示装置60に表示させる。また、表示制御部は、受信部が低周波数帯表示情報を受信したとき、すなわち、通信インタフェース部41から低周波数帯表示情報を取得したときは、以下に記載するように、判断結果に応じて当該低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させる。
表示制御部は、受信部が低周波数帯表示情報を受信したとき、すなわち、通信インタフェース部41から低周波数帯表示情報を取得したときは、当該低周波数帯表示情報の受信前の表示禁止時間内に受信部が高周波数帯表示情報を受信していたか否かを判断する。
より詳細には、まず、表示制御部は、高周波数帯表示情報を取得したとき、受信部が当該高周波数帯表示情報を高周波数帯路側機から受信した時刻(表示制御部が通信インタフェース部41から当該高周波数帯表示情報を取得した時刻であってもよい。以下「表示禁止時間起算時刻」という)をRAM48に記憶する。次に、表示制御部は、受信部が低周波数帯表示情報を受信したときに、時間記憶部に記憶された表示禁止時間およびRAM48に記憶された表示禁止時間起算時刻を参照し、当該低周波数帯表示情報の受信前の表示禁止時間内に受信部が高周波数帯表示情報を受信していたか否かを判断する。なお、表示制御部は、表示禁止時間起算時刻に代えて、当該高周波数帯表示情報の受信時にスタートし表示禁止時間をカウントするタイマーを用いることにより、上記の判断をしてもよい。
そして、表示制御部は、受信部が低周波数帯表示情報を受信したときに、当該低周波数帯表示情報の受信前の表示禁止時間内に受信部が高周波数帯表示情報を受信していなかったと判断した場合には、当該低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させる一方、当該低周波数帯表示情報の受信前の表示禁止時間内に受信部が高周波数帯表示情報を受信していたと判断した場合には、当該低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させない。
また、表示制御部は、受信部が低周波数帯表示情報を受信したときに、当該低周波数帯表示情報の受信前の表示禁止時間内に受信部が高周波数帯表示情報を受信していたか否かの判断に代えて、または、加えて、当該低周波数帯表示情報の受信後の表示待機時間内に受信部が高周波数帯表示情報を受信したか否かを判断してもよい。
より詳細には、まず、表示制御部は、低周波数帯表示情報を取得したとき、受信部が当該低周波数帯表示情報を低周波数帯路側機から受信した時刻(表示制御部が通信インタフェース部41から当該低周波数帯表示情報を取得した時刻であってもよい。以下「表示待機時間起算時刻」という)をRAM48に記憶する。次に、表示制御部は、受信部が高周波数帯表示情報を受信したときに、時間記憶部に記憶された表示待機時間およびRAM48に記憶された表示待機時間起算時刻を参照し、当該低周波数帯表示情報の受信後の表示待機時間内に受信部が高周波数帯表示情報を受信したか否かを判断する。なお、表示制御部は、表示待機時間起算時刻に代えて、当該低周波数帯表示情報の受信時にスタートし表示待機時間をカウントするタイマーを用いることにより、上記の判断をしてもよい。
そして、表示制御部は、受信部が低周波数帯表示情報を受信したときに、当該低周波数帯表示情報の受信後の表示待機時間内に受信部が高周波数帯表示情報を受信しなかったと判断したときは、当該低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させる一方、当該低周波数帯表示情報の受信後の表示待機時間内に受信部が高周波数帯表示情報を受信したと判断したときは、当該低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させることなく当該高周波数帯表示情報を表示装置60に表示させる。
表示制御部は、受信部が低周波数帯表示情報を受信したときに、当該低周波数帯表示情報の受信前の表示禁止時間内に受信部が高周波数帯表示情報を受信していたか否かの判断、または、当該低周波数帯表示情報の受信後の表示待機時間内に受信部が高周波数帯表示情報を受信したか否かの判断に代えて、または、加えて、当該車両の進行方向一定距離以内に高周波数帯路側機が存在するか否かを判断してもよい。
より詳細には、表示制御部は、低周波数帯表示情報を取得したとき、位置測定部44により取得された車両の地図データ上の現在位置と、路側機位置記憶部に記憶された高周波数帯路側機位置情報とを参照して、当該車両の進行方向一定距離以内に高周波数帯路側機が存在するか否かを判断する。
そして、表示制御部は、受信部が低周波数帯表示情報を受信したときに、車両の進行方向一定距離以内に高周波数帯路側機が存在すると判断したときは、当該低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させない。
さらに、表示制御部は、車両の進行方向一定距離以内に高周波数帯路側機が存在しないと判断したときは、走行履歴情報記憶部に記憶された走行履歴情報を参照して、当該車両の進行方向一定距離以内の道路を過去に走行したか否かを更に判断し、過去に走行したと判断したときは、当該低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させてもよい。
以下、上記のように構成したナビゲーション装置40の動作について説明する。はじめに、表示制御部が表示禁止時間を参照して低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させるか否かを判断するように構成したナビゲーション装置40の動作について説明する。図3は、ナビゲーション装置40の動作の一例を示すフローチャートである。図4は、ROM46またはRAM48上に記憶される情報の一例を示す図である。なお、図3に示すフローチャートは、例えば、ナビゲーション装置40の電源の投入により開始する。なお、時間記憶部(ROM46)は、図4(a)に示すように、表示禁止時間「X(秒)」および表示継続時間「Z(秒)」を記憶しているものとする。また、図3に示すフローチャートの開始時において、図4(b)に示すRAM48上の表示禁止時間起算時刻は初期化「00時00分00秒」され、図4(c)に示すRAM48上の表示禁止フラグは初期化「0(OFF)」されているものとする。
図3において、表示制御部は、受信部が5.8G帯の高周波数帯表示情報を受信したか否かを判断する(ステップS100)。具体的には、表示制御部は、通信インタフェース部41から高周波数帯表示情報を取得したときに、受信部が高周波数帯表示情報を受信したと判断する。
受信部が高周波数帯表示情報を受信したと表示制御部にて判断した場合には(ステップS100:Yes)、表示制御部は、図4(b)に示すように、表示禁止時間起算時刻として現在時刻「H1時M1分S1秒」をRAM48に記憶するとともに、図4(c)に示すように、表示禁止フラグをセット「1(ON)」する(ステップS105)。そして、表示制御部は、当該高周波数帯表示情報を表示装置60に表示させる(ステップS110)。なお、表示装置60に他の高周波数帯表示情報または低周波数帯表示情報が表示されている場合には、当該高周波数帯表示情報により上書き再表示される(以下、同様)。
一方、受信部が高周波数帯表示情報を受信していないと表示制御部にて判断した場合には(ステップS100:No)、ステップS105、S110を飛ばしてステップS115に進む。
表示制御部は、受信部が2.4G帯の低周波数帯表示情報を受信したか否かを判断する(ステップS115)。具体的には、表示制御部は、通信インタフェース部41から低周波数帯表示情報を取得したときに、受信部が低周波数帯表示情報を受信したと判断する。
受信部が低周波数帯表示情報を受信したと表示制御部にて判断した場合には(ステップS115:Yes)、表示制御部は、表示禁止フラグがセット「1(ON)」されているか否かを判断する(ステップS130)。表示禁止フラグがセット「1(ON)」されいないと表示制御部にて判断した場合には(ステップS130:No)、表示制御部は、当該低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させる(ステップS150)。なお、表示装置60に他の高周波数帯表示情報または低周波数帯表示情報が表示されている場合には、当該低周波数帯表示情報により上書き再表示される(以下、同様)。一方、表示禁止フラグがセット「1(ON)」されていると表示制御部にて判断した場合には(ステップS130:Yes)、ステップS150を飛ばしてステップS155に進む。
一方、受信部が低周波数帯表示情報を受信していないと表示制御部にて判断した場合には(ステップS115:No)、ステップS130、S150を飛ばしてステップS155に進む。
表示制御部は、表示禁止フラグがセット「1(ON)」され、かつ、表示禁止時間を経過したか否かを判断する(ステップS155)。なお、表示制御部は、現在時刻と、ステップS105にてRAM48に記憶した表示禁止時間起算時刻「H1時M1分S1秒」と、ROM46に記憶されている表示禁止時間「X(秒)」とを参照し、表示禁止時間起算時刻「H1時M1分S1秒」に表示禁止時間「X(秒)」を加えた時刻を現在時刻が経過していた場合には、表示禁止時間を経過したと判断する。
表示禁止フラグがセット「1(ON)」され、かつ、表示禁止時間を経過したと表示制御部にて判断した場合には(ステップS155:Yes)、表示制御部は、表示禁止時間起算時刻をクリア「00時00分00秒」するとともに、表示禁止フラグをクリア「0(OFF)」する(ステップS160)。
一方、表示禁止フラグがセット「1(ON)」されていないと表示制御部にて判断した場合、または、表示禁止時間を経過していないと表示制御部にて判断した場合には(ステップS155:No)、ステップS160を飛ばしてステップS165に進む。
表示制御部は、高周波数帯表示情報または低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させているか否かを判断する(ステップS165)。高周波数帯表示情報または低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させていると表示制御部にて判断した場合には(ステップS165:Yes)、表示継続時間を経過したか、または、表示を消去する消去ボタンがユーザにより押下されたか否かを判断する(ステップS170)。
表示継続時間を経過したと表示制御部にて判断した場合、または、表示を消去する消去ボタンがユーザにより押下されたと表示制御部にて判断した場合には(ステップS170:Yes)、表示中の高周波数帯表示情報または低周波数帯表示情報の表示を消去させる(ステップS175)。
一方、高周波数帯表示情報または低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させていないと表示制御部にて判断した場合(ステップS165:No)、または、表示継続時間を経過していないと表示制御部にて判断し、かつ、表示を消去する消去ボタンがユーザにより押下されていないと表示制御部にて判断した場合には(ステップS170:No)、ステップS175を飛ばしてステップS180に進む。
表示制御部は、操作部50を介してナビゲーション装置40の動作を終了する旨の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS180)。操作部50を介してナビゲーション装置40の動作を終了する旨の入力を受け付けたと表示制御部にて判断した場合には(ステップS180:Yes)、フローチャートは終了する。一方、操作部50を介してナビゲーション装置40の動作を終了する旨の入力を受け付けていないと表示制御部にて判断した場合には(ステップS180:No)、ステップS100に戻る。
次に、表示制御部が表示待機時間を参照して低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させるか否かを判断するように構成したナビゲーション装置40の動作について説明する。図5は、ナビゲーション装置40に関する他の動作の一例を示すフローチャートである。図6は、ROM46またはRAM48上に記憶される情報の一例を示す図である。図5に示すフローチャートは、例えば、ナビゲーション装置40の電源の投入により開始する。なお、時間記憶部(ROM46)は、図6(a)に示すように、表示待機時間「Y(秒)」および表示継続時間「Z(秒)」を記憶しているものとする。また、図5に示すフローチャートの開始時において、図6(b)に示すRAM48上の表示待機時間起算時刻は初期化「00時00分00秒」され、図6(c)に示すRAM48上の表示待機フラグは初期化「0(OFF)」されているものとする。
図5において、表示制御部は、受信部が高周波数帯表示情報を受信したか否かを判断する(ステップS200)。本ステップは、図3に示すステップS100と同様である。
受信部が高周波数帯表示情報を受信したと表示制御部にて判断した場合には(ステップS200:Yes)、表示制御部は、表示待機時間起算時刻をクリア「00時00分00秒」するとともに、表示待機フラグをクリア「0(OFF)」する(ステップS205)。そして、表示制御部は、当該高周波数帯表示情報を表示装置60に表示させる(ステップS210)。
一方、受信部が高周波数帯表示情報を受信していないと表示制御部にて判断した場合には(ステップS200:No)、ステップS205、S210を飛ばしてステップS215に進む。
表示制御部は、受信部が低周波数帯表示情報を受信したか否かを判断する(ステップS215)。本ステップは、図3に示すステップS115と同様である。受信部が低周波数帯表示情報を受信したと表示制御部にて判断した場合には(ステップS215:Yes)、表示制御部に、図6(b)に示すように、表示待機時間起算時刻として現在時刻「H2時M2分S2秒」をRAM48に記憶するとともに、図6(c)に示すように、表示待機フラグをセット「1(ON)」する(ステップS235)。また、表示制御部は、当該低周波数帯表示情報をRAM48に一時記憶する。一方、受信部が低周波数帯表示情報を受信していないと表示制御部にて判断した場合には(ステップS215:No)、ステップS235を飛ばしてステップS240に進む。
表示制御部は、表示待機フラグがセット「1(ON)」され、かつ、表示待機時間を経過したか否かを判断する(ステップS240)。なお、表示制御部は、現在時刻と、ステップS235にてRAM48に記憶した表示待機時間起算時刻「H2時M2分S2秒」と、ROM46に記憶されている表示待機時間「Y(秒)」とを参照し、表示待機時間起算時刻「H2時M2分S2秒」に表示待機時間「Y(秒)」を加えた時刻を現在時刻が経過していた場合には、表示待機時間を経過したと判断する。
表示待機フラグがセット「1(ON)」され、かつ、表示待機時間を経過したと表示制御部にて判断した場合には(ステップS240:Yes)、表示制御部は、表示待機時間起算時刻をクリア「00時00分00秒」するとともに、表示待機フラグをクリア「0(OFF)」する(ステップS245)。そして、表示制御部は、ステップS215において受信され、RAM48に記憶しておいた低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させる(ステップS250)。
一方、表示待機フラグがセット「1(ON)」されていないと表示制御部にて判断した場合、または、表示待機時間を経過していないと表示制御部にて判断した場合には(ステップS240:No)、ステップS245、S250を飛ばしてステップS265に進む。
以下、ステップS265、S270、S275、S280の動作は、図3に示すステップS165、S170、S175、S180とそれぞれ同様なので説明を省略する。なお、操作部50を介してナビゲーション装置40の動作を終了する旨の入力を受け付けていないと表示制御部にて判断した場合には(ステップS280:No)、ステップS200に戻る。
次に、表示制御部が高周波数帯路側機位置情報を参照して低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させるか否かを判断するように構成したナビゲーション装置40の動作について説明する。図7は、ナビゲーション装置40に関する他の動作の一例を示すフローチャートである。図8は、ROM46またはEEPROM47上に記憶される情報の一例を示す図である。なお、図7に示すフローチャートは、例えば、ナビゲーション装置40の電源の投入により開始する。なお、時間記憶部(ROM46)は、図8(a)に示すように、表示継続時間「Z(秒)」を記憶しているものとする。また、図7に示すフローチャートの開始前に受信部は高周波数帯表示情報を受信しており、図7に示すフローチャートの開始時において、路側機位置記憶部(EEPROM47)は、図8(b)に示す高周波数帯路側機位置情報「座標(X,Y)など」を記憶しているものとする。
図7において、表示制御部は、受信部が高周波数帯表示情報を受信したか否かを判断する(ステップS300)。本ステップは、図3に示すステップS100と同様である。
受信部が高周波数帯表示情報を受信したと表示制御部にて判断した場合には(ステップS300:Yes)、表示制御部は、当該高周波数帯表示情報を表示装置60に表示させる(ステップS310)。このとき、CPU45は、位置測定部44によって取得された車両の地図データ上の現在位置および位置情報取得日を路側機位置記憶部に記憶する。なお、既に、当該位置(座標)が路側機位置記憶部に記憶されている場合には、当該位置の位置情報取得日を更新するのみであってもよい。一方、受信部が高周波数帯表示情報を受信していないと表示制御部にて判断した場合には(ステップS300:No)、ステップS310を飛ばしてステップS315に進む。
表示制御部は、受信部が低周波数帯表示情報を受信したか否かを判断する(ステップS315)。本ステップは、図3に示すステップS115と同様である。受信部が低周波数帯表示情報を受信したと表示制御部にて判断した場合には(ステップS315:Yes)、表示制御部は、車両の進行方向一定距離内に高周波数帯路側機があるか否かを判断する(ステップS320)。なお、表示制御部は、位置測定部44により取得した車両の地図データ上の現在位置と、図8(b)に示す高周波数帯路側機位置情報とを参照して、車両の進行方向一定距離以内に高周波数帯路側機が存在するか否かを判断する。車両の進行方向一定距離内に高周波数帯路側機がないと表示制御部にて判断した場合(ステップS320:No)、表示制御部は、当該低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させる(ステップS350)。
一方、受信部が低周波数帯表示情報を受信していないと表示制御部にて判断した場合には(ステップS315:No)、ステップS320、S350を飛ばしてステップS365に進む。また、車両の進行方向一定距離内に高周波数帯路側機があると表示制御部にて判断した場合(ステップS320:Yes)、ステップS350を飛ばしてステップS365に進む。
以下、ステップS365、S370、S375、S380の動作は、図3に示すステップS165、S170、S175、S180とそれぞれ同様なので説明を省略する。なお、操作部50を介してナビゲーション装置40の動作を終了する旨の入力を受け付けていないと表示制御部にて判断した場合には(ステップS380:No)、ステップS300に戻る。
以下、図3のフローチャートにより示した表示制御部が表示禁止時間を参照して低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させるか否かを判断するように構成したナビゲーション装置40、図5のフローチャートにより示した表示制御部が表示待機時間を参照して低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させるか否かを判断するように構成したナビゲーション装置40、および、図7のフローチャートにより示した表示制御部が高周波数帯路側機位置情報を参照して低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させるか否かを判断するように構成したナビゲーション装置40の各動作について補足する。図9は、低周波数帯表示情報が非表示となる様子を示す概念図である。なお、図9(a)(b)(c)におけるPは高周波数帯表示情報を送信する高周波数帯路側機、Qは低周波数帯表示情報を送信する低周波数帯路側機であるものとする。
図3のフローチャートによれば、表示禁止フラグは、高周波数帯表示情報を受信したときにセットされ(ステップS105)、表示禁止時間を経過したときにクリアされる(ステップS160)。また、表示禁止フラグがセットされている場合(ステップS130:Yes)、低周波数帯表示情報は表示しない(ステップS150を飛ばす)。つまり、高周波数帯表示情報を受信してから表示禁止時間内に低周波数帯表示情報を受信した場合、当該低周波数帯表示情報が表示されない。
すなわち、図3のフローチャートにより示したナビゲーション装置40によれば、図9(a)に示すように、車両がS地点で高周波数帯表示情報を受信した後、表示禁止時間内にT地点に至り、低周波数帯表示情報を受信したときは、当該低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させない。これにより、走行中に、5.8G帯の電波を受信した後に2.4G帯の電波を受信する場面において、搭乗者が煩わしさを感じる可能性がある、高周波数帯表示情報の表示後の低周波数帯表示情報の表示を削減することができる。
図5のフローチャートによれば、表示待機フラグは、低周波数帯表示情報を受信したときにセットされ(ステップS235)、高周波数帯表示情報を受信したときにクリアされる(ステップS205)。また、表示待機フラグがセットされ、かつ、表示待機時間を経過した場合に(ステップS240:Yes)、低周波数帯表示情報を表示する(ステップS250)。つまり、低周波数帯表示情報を受信してから表示待機時間内に高周波数帯表示情報を受信した場合、当該低周波数帯表示情報は表示されない。
すなわち、図5のフローチャートにより示したナビゲーション装置40によれば、図9(b)に示すように、車両がS地点で低周波数帯表示情報を受信した後、表示待機時間内にT地点に至り、高周波数帯表示情報を受信したときは、先に受信した低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させることなく、後から受信した高周波数帯表示情報を表示装置60に表示させる。これにより、走行中に、2.4G帯の電波を受信した後に5.8G帯の電波を受信する場面において、搭乗者が煩わしさを感じる可能性がある、低周波数帯表示情報の表示後の高周波数帯表示情報の表示を削減することができる。
図7のフローチャートによれば、低周波数帯表示情報を受信したとき、進行方向一定距離以内に高周波数帯路側機がある場合には(ステップS320:Yes)、低周波数帯表示情報を表示しない(ステップS350を飛ばす)。すなわち、図7のフローチャートにより示したナビゲーション装置40によれば、図9(c)に示すように、車両がS地点で低周波数帯表示情報を受信したときに、進行方向一定距離以内に高周波数帯路側機が存在すると判断した場合には、当該低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させない。これにより、走行中に、2.4G帯の電波を受信した後に5.8G帯の電波を受信する場面にて、搭乗者が煩わしさを感じる可能性がある、低周波数帯表示情報の表示後の高周波数帯表示情報の表示を削減することができる。
さらに、高周波数帯表示情報は、図2に示すように、低周波数帯表示情報の内容を質的または量的に包含した内容であるから、高周波数帯表示情報の表示後に低周波数帯表示情報が表示されると、差分の内容が表示部から消えてしまうという問題が生じる。図3のフローチャートにより示したナビゲーション装置40によれば、上記問題も解決することができる。
また、高周波数帯表示情報が低周波数帯表示情報を質的または量的に包含することに関係し、高周波数帯表示情報は低周波数帯表示情報よりも短いサイクルで更新される(例えば、あるトンネル内で追突事故が発生した場合に、仮に、低周波数帯表示情報が、追突事故発生の旨(場所、規模)および渋滞情報を20分毎に更新されるのならば、高周波数帯表示情報は、追突事故が発生した旨(場所、規模)および渋滞情報に加え、予定復旧時刻を8分毎に更新される)と予想される。したがって、高周波数帯表示情報の表示後に低周波数帯表示情報が表示されると、先に表示していた高周波数帯表示情報の内容よりも古い内容の低周波数帯表示情報が表示されるという問題が生じる。図3のフローチャートにより示したナビゲーション装置40によれば、上記問題も解決することができる。
最後に、表示制御部が表示禁止時間、表示待機時間、高周波数帯路側機位置情報および走行履歴情報を参照して低周波数帯表示情報を表示装置60に表示させるか否かを判断するように構成したナビゲーション装置40の動作について説明する。図10は、ナビゲーション装置40に関する他の動作の一例を示すフローチャートである。図11は、図10に続くフローチャートである。なお、図10に示すフローチャートは、例えば、ナビゲーション装置40の電源の投入により開始する。
なお、時間記憶部(ROM46)は、図4(a)に示す表示禁止時間「X(秒)」および表示継続時間「Z(秒)」、図6(a)に示す表示待機時間「Y(秒)」を記憶しているものとする。また、図10に示すフローチャートの開始時において、図4(b)に示すRAM48上の表示禁止時間起算時刻および図6(b)に示すRAM48上の表示待機時間起算時刻はともに初期化「00時00分00秒」され、図4(c)に示すRAM48上の表示禁止フラグおよび図6(c)に示すRAM48上の表示待機フラグはともに初期化「0(OFF)」されているものとする。また、図10に示すフローチャートの開始時において、路側機位置記憶部(EEPROM47)は、図8(b)に示す高周波数帯路側機位置情報「座標(X,Y)など」を記憶し、走行履歴情報記憶部(EEPROM47)は、走行履歴情報を記憶しているものとする(非図示)。
図10において、ステップS400の動作は、図3に示すステップS100と同様である。受信部が高周波数帯表示情報を受信したと表示制御部にて判断した場合には(ステップS400:Yes)、表示制御部は、表示禁止時間起算時刻として現在時刻を記憶し、表示禁止フラグをセットするとともに、表示待機時間起算時刻および表示禁止フラグをクリアする(ステップS405)。そして、表示制御部は、当該高周波数帯表示情報を表示装置60に表示させる(ステップS410)。このとき、CPU45は、位置測定部44によって取得された車両の地図データ上の現在位置および位置情報取得日を路側機位置記憶部に記憶する。なお、既に、当該位置(座標)が路側機位置記憶部に記憶されている場合には、当該位置の位置情報取得日を更新するのみであってもよい。一方、受信部が高周波数帯表示情報を受信していないと表示制御部にて判断した場合には(ステップS400:No)、ステップS405、S410を飛ばしてステップS415に進む。
ステップS415の動作は、図3に示すステップS115と同様である。受信部が低周波数帯表示情報を受信したと表示制御部にて判断した場合には(ステップS415:Yes)、表示制御部は、車両の進行方向の一定距離内に高周波数帯路側機があるか否かを判断する(ステップS420)。本ステップは、図7に示すステップS320と同様である。
車両の進行方向の一定距離内に高周波数帯路側機がないと表示制御部にて判断した場合(ステップS420:No)、表示制御部は、車両の進行方向一定距離以内を過去に走行したか否かを判断する(ステップS425)。なお、表示制御部は、走行履歴情報を参照して、車両の進行方向一定距離以内の道路を過去に走行したか否かを判断する。
車両の進行方向一定距離以内を過去に走行していないと表示制御部にて判断した場合(ステップS425:No)、表示制御部は、表示禁止フラグがセット「1(ON)」されているか否かを判断する(ステップS430)。表示禁止フラグがセット「1(ON)」されいないと表示制御部にて判断した場合には(ステップS430:No)、表示待機時間起算時刻として現在時刻をRAM48に記憶するとともに、表示待機フラグをセット「1(ON)」する(ステップS435)。また、表示制御部は、当該低周波数帯表示情報をRAM48に一時記憶する。
一方、受信部が低周波数帯表示情報を受信していないと表示制御部にて判断した場合(ステップS415:No)、車両の進行方向の一定距離内に高周波数帯路側機があると表示制御部にて判断した場合(ステップS420:Yes)、または、表示禁止フラグがセット「1(ON)」されていると表示制御部にて判断した場合には(ステップS430:Yes)、図11に示すステップS440に進む。一方、車両の進行方向一定距離以内を過去に走行していると表示制御部にて判断した場合(ステップS425:Yes)、図11に示すステップS450に進む。
図11において、ステップS440、S445、S450の動作は、図5に示すステップS240、S245、S450と同様である。また、ステップS455、S460の動作は、図3に示すステップS155、S160と同様である。また、ステップS465、S470、S475、S480の動作は、図3に示すステップS165、S170、S175、S180と同様である。なお、操作部50を介してナビゲーション装置40の動作を終了する旨の入力を受け付けていないと表示制御部にて判断した場合には(ステップS480:No)、ステップS400に戻る。
なお、図10、図11のフローチャートの動作において、位置測定部44によって逐次取得された車両の地図データ上の現在位置は、走行履歴情報として走行履歴情報記憶部に記憶される。
図10、図11のフローチャートにより示したナビゲーション装置40によれば、高周波数帯表示情報の表示後の低周波数帯表示情報の表示、および、低周波数帯表示情報の表示後の高周波数帯表示情報の表示を削減することができる。
また、高周波数帯表示情報の表示後に低周波数帯表示情報が表示されると、差分の内容が表示部から消えてしまうという問題、および、先に表示していた高周波数帯表示情報の内容よりも古い内容の低周波数帯表示情報が表示されるという問題も解決することができる。
また、車両の進行方向一定距離以内に高周波数帯路側機が存在しない場合(ステップS420:No)、かつ、車両の進行方向一定距離以内の道路を過去に走行していた場合(ステップS425:Yes)、車両の進行方向一定距離以内に高周波数帯路側機が存在しないということを積極的に推定できるので、表示待機時間分の待機を要することなく直ちに、低周波数帯表示情報を表示装置60に表示することができる。
なお、ROM46が時間記憶部を有すると説明したが、ROM46に代えてEEPROM47またはRAM48が時間記憶部を有してもよい。なお、EEPROM47またはRAM48が時間記憶部を有する場合、例えば、ユーザから操作部50を介して受け付けた表示禁止時間または受信部によって受信された電波に重畳されていた表示禁止時間が、時間記憶部に記憶される。
また、図3のフローチャートにより示したナビゲーション装置40、または、図5のフローチャートにより示したナビゲーション装置40の説明で明らかなように、表示禁止時間または表示待機時間が時間記憶部に記憶される場合には、ナビゲーション装置40は、路側機位置記憶部および走行履歴情報記憶部を有しなくてもよい。
また、図7のフローチャートにより示したナビゲーション装置40の説明で明らかなように、ナビゲーション装置40が路側機位置記憶部を有する場合には、時間記憶部は、表示禁止時間および表示待機時間を記憶しなくてもよい。
また、路側機位置記憶部は、受信部が高周波数帯表示情報を受信したときに位置測定部44によって取得された車両の地図データ上の現在位置を、高周波数帯路側機位置情報として記憶していると説明したが、DVD−ROM100が、高周波数帯路側機位置情報を含む地図データを記憶し、記憶媒体制御部42の制御によってDVD−ROM100から読み出された高周波数帯路側機位置情報を路側機位置記憶部に記憶してもよい。
また、図1によれば、低周波数帯表示情報または高周波数帯表示情報は、ビデオRAM52、メニュー発生部53、誘導経路発生部54、マーク発生部55などから出力される各画像データと地図画像データとを重ねた合成画像とは別に、表示装置60に表示されるが、低周波数帯表示情報または高周波数帯表示情報の表示装置60への表示の態様はこれに限定されない。例えば、表示制御部は低周波数帯表示情報または高周波数帯表示情報を画像合成部57に供給し、画像合成部57が、上記の各画像データと、低周波数帯表示情報または高周波数帯表示情報と、地図画像データとを重ねた合成画像を生成し、表示装置60に表示してもよい。
さらに、表示システム10は、別体である受信機20とナビゲーション装置40とから構成されるとして説明したが、構成の態様はこれに限定されない。例えば、表示システム10は、受信機20およびナビゲーション装置40の機能を備える、1または3以上の装置により実装されてもよい。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。