JP4968281B2 - 洗浄ユニット及びそれを備えた印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置のプリントヘッドを洗浄するための洗浄ユニット及びそれを備えた印刷装置に関する。
従来、紙やTシャツなどの印刷媒体にインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタが知られている。インクジェットプリンタは、インクを収容するインクタンクと、インクを吐出するプリントヘッドと、タンクに収容されたインクをプリントヘッドに供給するインク供給チューブとを備える。インクジェットプリンタでは、プリントヘッドにおいてインク顔料が固化することや、インク供給チューブにおいてインク顔料が堆積することを防ぐために、定期的にメンテナンスを行う。
メンテナンスの方法としては、インクの代わりに洗浄液をインク供給チューブとプリントヘッドとに供給する方法が知られている(例えば、特許文献1)。この方法によれば、洗浄液をインク供給チューブとプリントヘッドとに流すことにより、インク供給チューブとプリントヘッドとに付着したインク顔料を洗い流すことができる。
特開平11−78044号公報
しかしながら、特許文献1に記載のメンテナンスの方法では、インク顔料として二酸化チタンのような比重の大きいインク顔料を用いた場合、インク供給チューブの下部などに堆積しているインク顔料までは洗い流すことができないという問題点があった。そこで、堆積しているインク顔料を洗い流すために、大量の洗浄剤を用いて長時間洗浄することが考えられる。ところが、この場合にも、インク供給チューブの形状によっては、堆積したインク顔料を洗い流すことができないという問題点があった。しかも、この場合には、廃液およびメンテナンスにかかる時間を増やしてしまうという問題点があった。
また、洗浄力を向上させるために、洗浄液中の界面活性剤の量を増やすことも考えられる。しかし、この場合には、高濃度の界面活性剤により形成された気泡が、メンテナンス動作後にもインク供給チューブ等から消えない虞があった。印刷動作時に、インク供給チューブに気泡が存在している場合、インク流路が狭くなってしまうという問題点があった。また、インクに気泡が混入してしまうと、印字中にプリントヘッドからインクが吐出されない所謂ドット抜けが生じてしまうという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、プリントヘッドやインク供給チューブ等の洗浄を簡単かつ確実に行うことのできる洗浄ユニット及びそれを備えた印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明の洗浄ユニットは、印刷媒体上にインクを吐出することによって画像形成を行うインク吐出部と、前記インク吐出部に供給する前記インクが収容されるインク供給ユニットと、前記インク供給ユニットと前記インク吐出部とに接続可能であって、前記インク供給ユニットに収容された前記インクを前記インク吐出部に供給するインク供給管とを備えた印刷装置の洗浄ユニットであって、洗浄液と空気とを混合して気液二相剤を生成する気液二相剤生成手段と、前記インク供給管の前記インクが流れる方向の上流側端部に接続され、前記気液二相剤生成手段によって生成された前記気液二相剤を前記インク供給管に供給する気液二相剤供給手段とを備え、前記気液二相剤生成手段は、前記洗浄液が流通する洗浄液流通管と、前記洗浄液流通管の途中に設けられ、前記洗浄液流通管内を流れる洗浄液に空気を導入し、平面視略T字型に形成され、直管形状の第一直管部と、前記第一直管部の長手方向中央から、前記第一直管部に直交する方向に突出する直管形状の第二直管部とを備える空気導入部と、先細り形状になっている一端部において前記空気導入部に接続され、他端部において大気に解放された空気供給管とを備え、前記空気供給管の前記一端部は、前記第一直管部の長手方向の中央と前記第一直管部の洗浄液及び空気の流れ方向の下流側の端部の間に位置し、前記空気供給管の前記他端部には、前記他端部を開閉可能な開閉手段が設けられ、当該開閉手段として、前記空気供給管の前記他端部に封止部材が着脱可能であることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明の洗浄ユニットは、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記洗浄液が収容される洗浄液タンクを取付可能なタンク取付部を備え、前記タンク取付部に取付られた前記洗浄液タンク内に、前記洗浄液流通管の前記洗浄液が流れる方向の上流側端部が配置されることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明の洗浄ユニットは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記インクの比重は、1.1以上であることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明の洗浄ユニットは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記インクは、二酸化チタンを含有することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明の印刷装置は、印刷媒体上にインクを吐出することによって画像形成を行うインク吐出部と、前記インク吐出部に供給する前記インクが収容されるインク供給ユニットと、前記インク供給ユニットと前記インク吐出部とに接続可能であって、前記インク供給ユニットに収容された前記インクを前記インク吐出部に供給するインク供給管と、前記インク供給管に接続可能な請求項1乃至4のいずれかに記載の洗浄ユニットとを備えている。
また、請求項6に記載の発明の印刷装置は、請求項5に記載の発明の構成に加えて、前記インク吐出部に接続され、前記インク吐出部に供給された前記気液二相剤を前記印刷装置の外部に排出する排出管と、前記排出管の途中に設けられた吸引ポンプとをさらに備えている。
また、請求項7に記載の発明の印刷装置は、請求項5又は6に記載の発明の構成に加えて、前記インク供給ユニットが着脱可能に装着されるユニット装着部をさらに備え、前記洗浄ユニットは、前記ユニット装着部に着脱可能に装着されることを特徴とする。
請求項1に係る発明の洗浄ユニットは、印刷媒体上にインクを吐出するインク吐出部と、インク吐出部に供給するインクを収容するインク供給ユニットと、前記インク供給ユニットに収容された前記インクを前記インク吐出部に供給するインク供給管とを備えた印刷装置の洗浄ユニットである。気液二相剤生成手段が、洗浄液と空気とを混合して気液二相剤を生成する。気液二相剤供給手段が、インク供給管のインクが流れる方向の上流側端部に接続され、気液二相剤生成手段によって生成された気液二相剤をインク供給管に供給する。インク供給管内に、気液二相剤を導入することができるため、インク供給管及びインク供給管に接続されたインク吐出部を、気液二相剤で洗浄することができる。洗浄液内に気泡が分散した気液二相剤を用いてインク供給管及びインク吐出部を洗浄することにより、洗浄性能を向上させることができ、洗浄時間を短縮することができる。
すなわち、洗浄液中に分散された気泡は、インク供給管及びインク吐出部を流通する過程で、互いにぶつかり合うとともに管壁にぶつかる。気泡が互いにぶつかり合うことにより、洗浄液の流れに乱れを生じさせることができ、洗浄性能を向上させることができる。具体的には、洗浄液の流れに乱れを生じさせることにより、洗浄液が滞留する滞留領域をなくすことができる。よって、細部に付着している二酸化チタンのような比重の大きいインク顔料も洗い流すことができる。また、流れる洗浄液に乱れがない場合には、管の中心部を流れる洗浄液は、管壁に接触しないまま廃棄されてしまうが、洗浄液に乱れを生じさせることにより、管壁に接触しない洗浄液を減らすことができ、洗浄液を無駄なく使用できる。また、洗浄液のみを流通させた場合には、管壁面近傍では、分子の粘性作用が支配的になり、乱れのない粘性底層が発生してしまうが、気泡を分散させることにより、気泡が管壁に接触して管壁面近傍の流れも乱すことができる。よって、管壁面にこびりついたインク顔料をそぎ落とすことができる。これにより、インク供給管及びインク吐出部の洗浄効率を向上させることができる。さらに、気液二相剤は、気泡と洗浄液とから形成されているため、洗浄液の量を減らすことができる。
また、請求項1に記載の発明の洗浄ユニットは、洗浄液が流通する洗浄液流通管の途中に平面視略T字型に形成され、直管形状の第一直管部と、前記第一直管部の長手方向中央から、前記第一直管部に直交する方向に突出する直管形状の第二直管部とを備える空気導入部が設けられている。洗浄液流通管内を洗浄液が流れると、洗浄液の流れによって、空気導入部が負圧になる。空気導入部には、空気導入部に接続される側の先細り形状になっている一端部とは反対側の他端部が大気に解放された空気供給管が接続されている。空気導入部が負圧になることにより、空気供給管を介して、洗浄液流通管内を流れる洗浄液に空気が導入される。導入された空気は、洗浄液中で気泡を形成する。よって、大がかりな装置を用いることなく、簡単に気液二相剤を形成することができる。
また、請求項1に記載の発明の洗浄ユニットは、開閉手段が空気供給管の他端部を開閉する。この前記空気供給管の前記他端部には、前記他端部を開閉可能な開閉手段が設けられ、当該開閉手段として、前記空気供給管の前記他端部に封止部材が着脱可能である。空気供給管の他端部が開放された状態で、洗浄液流通管に洗浄液を流通させると、空気導入部から空気が導入され、気液二相剤が生成される。一方、空気供給管の他端部が閉塞された状態で、洗浄液流通管に洗浄液を流通させると、空気導入部から空気は導入されず、洗浄液のみが流通する。よって、洗浄液のみを流通させる場合にも、気液二相剤を流通させる場合にも簡単な作業でおこなうことができる。
また、請求項2に記載の発明の洗浄ユニットは、請求項1に記載の発明の効果に加えて、タンク取付部に洗浄液が収容される洗浄液タンクを取付ける。洗浄液流通管の前記洗浄液が流れる方向の上流側端部が洗浄液タンク内に配置される。よって、洗浄液タンク内の洗浄液を洗浄液流通管に流通させることができる。洗浄タンク内の洗浄液がなくなった場合には、洗浄液タンクを取り外して洗浄液を補充できる。そのため、何度も利用できる洗浄ユニットを提供できる。
また、請求項3に記載の発明の洗浄ユニットは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、比重が1.1以上であるインクが流通するインク供給管に気液二相剤を供給する。比重が1.1以上である場合、インク供給管にはインクが堆積しやすいが、本発明の洗浄ユニットにより洗浄を行うことができる。
また、請求項4に記載の発明の洗浄ユニットは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、二酸化チタンを含有するインクが流通するインク供給管に気液二相剤を供給する。インクが二酸化チタンを含有する場合、インク供給管には二酸化チタンが付着しやすいが、本発明の洗浄ユニットにより洗浄を行うことができる。
また、請求項5に記載の発明の印刷装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の洗浄ユニットが、インク供給管に接続されて、気液二相剤をインク供給管に供給する。インク供給管内に、気液二相剤を導入することができるため、インク供給管及びインク供給管に接続されたインク吐出部を、気液二相剤で洗浄することができる。洗浄液内に気泡が分散した気液二相剤を用いてインク供給管及びインク吐出部を洗浄することにより、洗浄性能を向上させることができ、洗浄時間を短縮することができる。
また、請求項6に記載の発明の印刷装置は、請求項5に記載の発明の効果に加えて、排出管がインク吐出部に接続されており、吸引ポンプが、排出管の途中に設けられている。よって、吸引ポンプの吸引力によって、インク吐出部に供給された気液二相剤を印刷装置の外部に排出することができるとともに、洗浄ユニットからインク吐出部にインクを供給できる。そのため、大がかりな装置を用いることなく、インク供給管及びインク吐出部の洗浄を行うことができる。また、洗浄液の供給速度や供給のタイミングを簡単に制御できる。
また、請求項7に記載の発明の印刷装置は、請求項5又は6に記載の発明の効果に加えて、ユニット装着部には、インク供給ユニット及び洗浄ユニットが着脱可能に装着される。よって、ユニット装着部には、印刷動作時にはインク供給ユニットを装着し、洗浄動作時には洗浄ユニットを装着できる。これにより、洗浄ユニットを装着するための専用の機構を設けることなく、洗浄ユニットを装着できる。よって、装置を大型化することなく、インク供給管及びインク吐出部の洗浄を行うことができる。
インクジェットプリンタ1の斜視図である。 インクジェットプリンタ1の平面図である。 インクジェットプリンタ1の正面図である。 インクジェットプリンタ1の第一プリントヘッド21および第一インク供給チューブ34を示す正面図である。 第一インク供給ユニット31の斜視図である。 第一装着部70の斜視図である。 第一装着部70の正面図である。 洗浄ユニット90の斜視図である。 三方管99の平面図である。 第一洗浄機構80、第一プリントヘッド21の模式図である。 インクジェットプリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。 RAM103の記憶エリアの概念図である。 洗浄方法を示す工程図である。 洗浄液流通工程において、三方管99を流れる洗浄液の流路を示す図である。 空気導入工程において、三方管99を流れる洗浄液及び空気の流路を示す図である。 空気供給工程において、三方管99を流れる空気の流路を示す図である。 インクジェットプリンタ1で行われる洗浄処理のフローチャートである。
以下、本発明に係るインクジェットプリンタ1の実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1乃至図3を参照して、インクジェットプリンタ1の物理的構成について説明する。なお、図1において、左下方向をインクジェットプリンタ1の前方、右斜め上方をインクジェットプリンタ1の後方、右斜め下方をインクジェットプリンタ1の右方、左斜め上方をインクジェットプリンタ1の左方とする。インクジェットプリンタ1の左右方向が、第一プリントヘッド21及び第二プリントヘッド22の主走査方向となる。
本実施形態のインクジェットプリンタ1は、Tシャツ等の布帛を被印刷媒体とし、入力された画像情報等に基づいて印刷を行うものである。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、左右方向を長手方向とする平板状のベース2を底面に備えているとともに、装置全体を覆うカバー10を備えている。
インクジェットプリンタ1の記録機構について説明する。インクジェットプリンタ1の記録機構は、周知のインクジェット式記録機構である。図2および図3に示すように、インクジェットプリンタ1の上部には、第一ガイドレール11が左右方向に架設されている。第一ガイドレール11は、白色インクを噴射する第一プリントヘッド21を搭載した第一キャリッジ13を、インクジェットプリンタ1の左右方向に案内する。第一ガイドレール11の左端付近には、第一キャリッジモータ24が設けられている。第一キャリッジモータ24の駆動によって、第一ガイドレール11に沿って、第一キャリッジ13が往復移動する。第一ガイドレール11の右端の下方には、後述する第一洗浄機構80が設けられている。
また、第一ガイドレール11の前方には、第一ガイドレール11と平行に、第二ガイドレール12が架設されている。第二ガイドレール12は、有色インクを噴射する第二プリントヘッド22を搭載した第二キャリッジ14を、インクジェットプリンタ1の左右方向に案内する。第二ガイドレール12の左端付近には、第二キャリッジモータ25が設けられている。第二キャリッジモータ25の駆動によって、第二ガイドレール12に沿って、第二キャリッジ14が往復移動する。第二ガイドレール12の右端の下方には、後述する第二洗浄機構86が設けられている。
次に、被印刷媒体である布帛等を保持する第一プラテン4及び第二プラテン5の構造について説明する。インクジェットプリンタ1は、同一形状の第一プラテン4及び第二プラテン5を一組備えている。第一プラテン4及び第二プラテン5は、第一プリントヘッド21及び第二プリントヘッド22の主走査方向(インクジェットプリンタ1の左右方向)と直交する副走査方向(インクジェットプリンタ1の前後方向)に平行に移動可能となっている。
第一プラテン4及び第二プラテン5は、平面視五角形の形状に形成されている。詳細には、長方形状の板体の操作者に対向する側の短辺の中央が突出した形状の五角形であり、その上面(「保持面」に相当する)に、例えばTシャツなどの布帛からなる被印刷媒体を水平に載置するのに適した形状となっている。
また、第一プラテン4及び第二プラテン5の下方には、当該第一プラテン4及び第二プラテン5の上面と略平行な底面を有した第一トレー8及び第二トレー9が設けられている。第一トレー8及び第二トレー9は、利用者がTシャツ等を第一プラテン4及び第二プラテン5に載置する際に、Tシャツの袖などがベース2へ落ちないように袖などを受けるものである。
ベース2には、第一プラテン4を前後方向に移動可能に支持する第一ガイドレール6と、第二プラテン5を前後方向に移動可能に支持する第二ガイドレール7とが、平行に設けられている。第一ガイドレール6の後端部には、ステッピングモータである第一プラテン搬送モータ40が設けられている。第一プラテン搬送モータ40が駆動されると、第一プラテン4が第一ガイドレール6に沿って前後方向に往復移動する。第二ガイドレール7の後端部には、ステッピングモータである第二プラテン搬送モータ41が設けられている。第二プラテン搬送モータ41が駆動されると、第二プラテン5が第二ガイドレール7に沿って前後方向に往復移動する。
次に、被印刷媒体にインクを吐出するインク吐出部としてのプリントヘッドについて、図4を参照して説明する。なお、第一プリントヘッド21と第二プリントヘッド22とは同様の構造であるため、ここでは、第一プリントヘッド21についてのみ説明を行い、第二プリントヘッド22については説明を省略する。
第一プリントヘッド21は、平板状のベースプレート62と、ベースプレート62の上面に設けられたダンパーケース50と、ベースプレート62の下面に形成されたインクジェットノズル60とを備えている。ダンパーケース50とインクジェットノズル60はベースプレート62によって固定される。
ベースプレート62は、第一キャリッジ13(図3参照)にネジ等(図示省略)により固定されている。ダンパーケース50は、上下方向に長辺を有する略直方体形状であり、第一インク供給チューブ34を介して供給されるインクを一時的に貯留する。ダンパーケース50に貯留されたインクは、インクジェットノズル60より印刷媒体へ吐出される。
次に、第一プリントヘッド21にインクを供給するインク供給機構について、図5乃至図7を参照して説明する。カバー10(図1参照)の右側壁の外面側には、インクを収容する第一インク供給ユニット31が装着される第一装着部70が設けられている。
まず、第一インク供給ユニット31について、図5を参照して説明する。なお、図5において、左斜め下方を第一インク供給ユニット31の前方、右斜め上方を第一インク供給ユニット31の後方、右斜め下方を第一インク供給ユニット31の右方、左斜め上方を第一インク供給ユニット31の左方とする。
第一インク供給ユニット31は、略直方体のケーシング36と、ケーシング36内に配置され、白インクを収容する第一インクタンク37と、第一インクタンク37に接続されたスパウト部38とを備える。ケーシング36は、前壁にスパウト部38が挿入される開口部361を備えている。第一インクタンク37は袋状であり、一部にスパウト部38が挿入される開口部371を備えている。
スパウト部38は、略筒状の大筒部381と、大筒部381よりも径の小さい略筒状の中筒部382とを備える。大筒部381の内部には、弾性封止部材383が圧入されている。スパウト部38は、大筒部381においてケーシング36の開口部361に固定され、中筒部382において第一インクタンク37の開口部371に固定される。大筒部381がケーシング36の開口部361に固定されると、大筒部381の内部に固定された弾性封止部材383がケーシング36の外部に露出する。
次に、4つの第一インク供給ユニット31が装着される第一装着部70について、図6および図7を参照して説明する。図6において、右斜め下方を第一装着部70の手前側、左斜め上方を第一装着部70の奥側、右斜め上方を第一装着部70の右方、左斜め下方を第一装着部70の左方とする。第一装着部70には、第一インク供給ユニット31と後述する洗浄ユニット90とが交換可能に着脱される。
第一装着部70の左方及び右方は、長方形状の板状部材の両端部を直角に折り曲げて形成されたカバー71によって覆われている。第一装着部70は、4つの第一インク供給ユニット31が載置される板状の載置部72を備える。載置部72は、金属または合成樹脂で形成された略長方形状の板状部材である。載置部72の上部には、4つの第一ユニット装着部78が設けられている。
図7に示すように、第一ユニット装着部78は、第一インク供給ユニット31の位置決めを行うガイド部73と、載置部72とガイド部73との間の奥側に設けられたインク抽出部74(図7参照)とをそれぞれ備える。ガイド部73は、載置部72の上方に設けられ、第一インク供給ユニット31を左右方向にガイドする。ガイド部73は、長方形状の板の短手方向両端部を直角に折り曲げて形成されている。ガイド部73の上壁は、載置部72と間隙をおいて平行に設けられている。4つの第一インク供給ユニット31は、載置部72と4つのガイド部73との隙間にそれぞれ装着される。
インク抽出部74は、載置部72とガイド部73との間の奥側(図7における紙面奥側)に設けられている。インク抽出部74は、略筒状の弾性部材である当接部材75と、当接部材75に支持された中空針77とを備える。第一ユニット装着部78に第一インク供給ユニット31(図6参照)が装着されると、中空針77が弾性封止部材383に突き刺さる。
インク抽出部74と第一プリントヘッド21(図2参照)の間には、インク供給管としての第一インク供給チューブ34(図2参照)が設けられている。印刷動作時には、第一ユニット装着部78に第一インク供給ユニット31が装着される。第一ユニット装着部78に第一インク供給ユニット31が装着されると、中空針77が弾性封止部材383に突き刺さり、第一インクタンク37に収容された白インクは、スパウト部38、中空針77を介して、第一インク供給チューブ34に供給される。そして、供給された白インクが、第一インク供給チューブ34を介して第一プリントヘッド21に供給される。
また、図2に示すように、カバー10の左側壁の外側には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)および黒(K)の各色のインクをそれぞれ収容する第二インク供給ユニット32を装着可能な第二装着部39が設けられている。第二インク供給ユニット32の構成は、第一インク供給ユニット31と同様であるため、説明を省略する。また、第二装着部39の構成は、第一装着部70と同様であるため説明を省略する。
第二装着部39と第二プリントヘッド22の間には、インク供給管としての4本の第二インク供給チューブ35が設けられている。印刷動作時には、第二装着部39に第二インク供給ユニット32が装着される。そして、第二インク供給ユニット32に収容された各有色インクが、4本の第二インク供給チューブ35を介して、それぞれ4つの第二プリントヘッド22に供給される。
また、図2および図3に示すように、インクジェットプリンタ1の前面の右端部の位置には、インクジェットプリンタ1の第一プラテン4、第一プリントヘッド21、第一キャリッジ13(これらを以下、「第一印刷部」という。)の操作を行うための第一操作パネル28が設けられている。この第一操作パネル28には、各種の表示を行うLCDから構成されたディスプレイ30と、印刷部の操作を行うための第一操作部29とが設けられている。第一操作部29は、ディスプレイ30に表示された複数の項目から任意の項目を選択するためのカーソルボタン291と、選択した項目を確定するための確定ボタン292と、キャンセルボタン293とを備える。
また、図2および図3に示すように、インクジェットプリンタ1の前面の左端部の位置には、インクジェットプリンタ1の第二プラテン5、第二プリントヘッド22、第二キャリッジ14(これらを以下、「第二印刷部」という。)の操作を行うための第二操作パネル26が設けられている。この第二操作パネル26には、各種の表示を行うLCDから構成されたディスプレイ27と、印刷部の操作を行うための第二操作部23とが設けられている。第二操作部23は、ディスプレイ27に表示された複数の項目から任意の項目を選択するためのカーソルボタン231と、選択した項目を確定するための確定ボタン232と、キャンセルボタン233とを備える。
次に、第一プリントヘッド21、第一インク供給チューブ34を定期的に洗浄するためのメンテナンス機構について、図8乃至図10を参照して説明する。インクジェットプリンタ1では、第一プリントヘッド21、第一インク供給チューブ34内に堆積したインク顔料を取り除くための第一メンテナンス動作が定期的に行われる。第一プリントヘッド21、第一インク供給チューブ34を洗浄する第一メンテナンス機構と、第二プリントヘッド22、第二インク供給チューブ35を洗浄する第二メンテナンス機構とは同一である。よって、第一メンテナンス機構について説明を行い、第二メンテナンス機構については説明を省略する。
メンテナンス動作時には、第一ユニット装着部78(図6参照)には、第一インク供給ユニット31の代わりに洗浄液を収容する洗浄ユニット90が装着される。そして、後述する第一洗浄機構80(図10参照)によって、第一インク供給チューブ34に洗浄液が供給される。
はじめに、洗浄ユニット90について、図8を参照して説明する。図8において、左下方向を洗浄ユニット90の前方、右斜め上方を洗浄ユニット90の後方、右斜め下方を洗浄ユニット90の右方、左斜め上方を洗浄ユニット90の左方とする。洗浄ユニット90は、略直方体状のケーシング91と、ケーシング91の上面に取り付けられた洗浄液タンク97と、ケーシング91の前壁に取り付けられたスパウト部98と、洗浄液タンク97内の洗浄液をスパウト部98に供給する洗浄液チューブ95と、空気をスパウト部98に供給する空気チューブ96とを備える。洗浄液チューブ95と空気チューブ96とスパウト部98とは、三方管99によって接続されている。
ケーシング91について説明する。図8に示すように、ケーシング91の前壁には、スパウト部98が挿入される円形の開口部918が設けられている。ケーシング91の上壁には、洗浄液チューブ95が挿入される平面視円形の開口部915と、洗浄液タンクが取り付けられる平面視円形の凹部917とが設けられている。ケーシング91の後壁には空気チューブ96が挿入される背面視円形の開口部916が設けられている。
スパウト部98について説明する。図8に示すように、スパウト部98は、略筒状の大筒部981と、大筒部981よりも径の小さい略筒状の中筒部982とを備える。大筒部981の内部には、弾性封止部材983が圧入されている。大筒部981はケーシング91の開口部918に固定される。大筒部981がケーシング91の開口部918に固定されると、大筒部981の内部に固定された弾性封止部材983がケーシング91の外部に露出する。中筒部982には、接続チューブ984を介して三方管99が接続されている。
洗浄液チューブ95について説明する。図8に示すように、洗浄液チューブ95は、一端部951が洗浄液タンク97に挿入され、他端部952が三方管99に接続されている。洗浄液チューブ95の途中には、洗浄液の流れる方向上流側から順に、洗浄液の逆流を防止する逆止弁953と、フィルタ954とが設けられている。
空気チューブ96について説明する。図8に示すように、空気チューブ96は、一端部961が三方管99に接続され、他端部962はケーシング91の開口部916から外部に露出している。図9に示すように、空気チューブ96の一端部961は、先細り形状になっている。空気チューブ96の他端部962には、有底筒状のキャップ965が着脱される。ケーシング91の開口部916にキャップ965を挿入することにより、キャップ965が空気チューブ96の他端部962に装着される。キャップ965が装着されていない場合、空気チューブ96の他端部962は大気に解放されている。キャップ965が装着された場合、空気チューブ96の他端部962は閉塞され、空気が空気チューブ96に入り込まない。空気チューブ96の途中には、空気の流れる方向上流側から順に、フィルタ964および逆止弁963が設けられている。
三方管99について説明する。図9に示すように、三方管99は平面視略T字型に形成されている。三方管99は、直管形状の第一直管部991と、第一直管部991の長手方向中央から、第一直管部991に直交する方向に突出する直管形状の第二直管部992とを備える。第二直管部992には、洗浄液チューブ95の他端部952が挿入される。第一直管部991の一端部993には接続チューブ984が挿入される。第一直管部991の他端部994には空気チューブ96の一端部961が挿入される。空気チューブ96の一端部961は、第一直管部991の中央と一端部993との間に位置する。
この洗浄ユニット90(図8参照)は、メンテナンス動作を行う場合に第一ユニット装着部78(図6参照)に装着される。第一ユニット装着部78に洗浄ユニット90が装着されると、中空針77(図7参照)が弾性封止部材983に突き刺さり、洗浄液タンク97に収容された洗浄液は、スパウト部98、中空針77を介して、第一インク供給チューブ34(図2参照)に供給される。供給された洗浄液は、第一インク供給チューブ34を介して第一プリントヘッド21(図2参照)に供給される。
次に、第一洗浄機構80について、図10を参照して説明する。第一洗浄機構80は、第一ガイドレール11(図2参照)の右端の下方に設けられている。第一洗浄機構80は、メンテナンス動作時に、第一プリントヘッド21のインクジェットノズル60(図4参照)をシールする第一シール部材81と、第一シール部材81を支持する第一シール部材支持部87(図11参照)と、第一シール部材81に接続された第一吸引チューブ82と、第一吸引チューブ82の途中に設けられた第一吸引ポンプ84と、第一吸引チューブ82の第一シール部材81に接続される側の端部とは反対側の端部が挿入される廃棄用タンク85とを備える。
メンテナンス動作時には、第一シール部材支持部87が移動して、第一シール部材81がインクジェットノズル60に密着する。また、第一吸引ポンプ84が回転する。すると、第一吸引ポンプ84の吸引力により、第一プリントヘッド21内の液体(インクまたは洗浄液)が、第一シール部材81を介して吸引される。吸引された液体は、第一吸引チューブ82を介して廃棄用タンク85に吐出される。第一プリントヘッド21内の液体が排出されることにより第一プリントヘッド21内が負圧となり、第一プリントヘッド21と連通している洗浄液タンク97内の洗浄液が吸引されて第一プリントヘッド21に供給される。
次に、図11を参照して、インクジェットプリンタ1の電気的構成について説明する。
インクジェットプリンタ1には、インクジェットプリンタ1全体の制御を司る主制御回路100と、第一印刷部の制御を行う第一印刷部制御回路120と、第二印刷部の制御を行う第二印刷部制御回路140とが設けられている。
主制御回路100には、インクジェットプリンタ1全体の制御を司るCPU101が設けられ、CPU101には、バス104を介して、CPU101が実行する各種の制御プログラム等を記憶したROM102と、データを一時的に記憶するRAM103とが接続されている。CPU101には、バス104を介して、第一印刷部制御回路120と第二印刷部制御回路140とが接続されている。さらに、CPU101には、バス104に接続された通信処理部107を介して、印刷データを作成するパーソナルコンピュータ108が接続されている。
また、第一印刷部制御回路120には、第一プリントヘッド21の各チャンネルに設けられた圧電アクチュエータを駆動制御させるための第一プリントヘッド駆動回路121、第一キャリッジモータ24を駆動制御させるための第一キャリッジモータ駆動回路122、第一プラテン搬送モータ40を駆動制御させるための第一プラテンモータ駆動回路123が設けられている。また、第一印刷部制御回路120には、第一操作パネル28の制御を行う第一操作パネル制御回路125が設けられている。第一操作パネル制御回路125は、第一操作部29からの入力を受け付けるとともに、ディスプレイ30に画面データを出力する。また、第一印刷部制御回路120には、第一メンテナンス制御回路147が設けられている。第一メンテナンス制御回路147は、第一シール部材支持部87を制御するとともに、第一吸引ポンプ84を駆動制御する。
また、第二印刷部制御回路140には、第二プリントヘッド22の各チャンネルに設けられた圧電アクチュエータを駆動制御させるための第二プリントヘッド駆動回路141、第二キャリッジモータ25を駆動制御させるための第二キャリッジモータ駆動回路142、第二プラテン搬送モータ41を駆動制御させるための第二プラテンモータ駆動回路143が設けられている。また、第二印刷部制御回路140には、第二操作パネル26の制御を行う第二操作パネル制御回路126が設けられている。第二操作パネル制御回路126は、第二操作部23からの入力を受け付けるとともに、ディスプレイ27に画面データを出力する。また、第二印刷部制御回路140には、第二メンテナンス制御回路148が設けられている。第二メンテナンス制御回路148は、第二シール部材支持部88を制御するとともに、第二吸引ポンプ83を駆動制御する。
次に、図12を参照して、主制御回路100のRAM103の記憶エリアについて説明する。RAM103には、第一プリントヘッド21用の印刷データを記憶する第一印刷データ記憶エリア1031と、第二プリントヘッド22用の印刷データを記憶する第二印刷データ記憶エリア1032と、洗浄を行う第一プリントヘッド21を記憶する第一洗浄ヘッド記憶エリア1033と、洗浄を行う第二プリントヘッド22を記憶する第二洗浄ヘッド記憶エリア1034と、洗浄回数を記憶する洗浄回数記憶エリア1035とが少なくとも設けられている。
次に、第一プリントヘッド21および第一インク供給チューブ34の洗浄工程について、図10および図13を参照して説明する。図13に示すように、第一インク供給チューブ34の洗浄工程は、準備工程(S1)と、気液洗浄液を第一プリントヘッド21に供給する気液洗浄液供給工程(S2)と、空気を第一プリントヘッド21に供給する空気供給工程(S3)とを備える。気液洗浄液供給工程(S2)は、洗浄液のみを流通させる洗浄液流通工程(S21)と、流通している洗浄液に空気を導入する空気導入工程(S22)とからなる。
以下、具体的に説明する。準備工程(S1)では、それまで用いていた第一インク供給ユニット31(図6参照)を第一ユニット装着部78から取り外し、代わりに洗浄ユニット90を装着する。そして、図10に示すように、空気チューブ96の他端部962にキャップ965を取り付ける。これにより、空気チューブ96には空気が取り込まれなくなる。
気液洗浄液供給工程(S2)では、はじめに、洗浄液流通工程(S21)が行われる。洗浄液流通工程(S21)では、図10に示すように、第一シール部材81によってインクジェットノズル60がシールされ、第一吸引ポンプ84が駆動される。すると、第一吸引ポンプ84の吸引力によって、第一プリントヘッド21内のインクが第一シール部材81を介して吸引されて、廃棄用タンク85に吐出される。第一プリントヘッド21内のインクが吸引されることにより、第一プリントヘッド21内が負圧になり、第一プリントヘッド21と連通している洗浄液タンク97内の洗浄液が第一プリントヘッド21に向けて供給される。図14に示すように、洗浄液タンク97内の洗浄液は、洗浄液チューブ95、三方管99、接続チューブ984等を介して、第一インク供給チューブ34に供給される。
続いて、図13に示すように、流通している洗浄液に空気を導入する空気導入工程(S22)を行う。空気導入工程(S22)では、図10に示すように、ケーシング91の後壁に設けられた開口部916からキャップ965を取り外す。すると、空気チューブ96の他端部962が大気に解放される。そして、第一吸引ポンプ84を再度駆動させる。
図15に示すように、三方管99内において、洗浄液は第二直管部992の端部から第一直管部991の一端部993に向けて流路を形成している。空気チューブ96の一端部961は、三方管99において、第一直管部991の中央と一端部993との間に位置する。よって、第一吸引ポンプ84を駆動すると形成される洗浄液流路の途中に、空気チューブ96の一端部961が位置している。洗浄液が流れると、エゼクタ効果により、空気チューブ96の一端部961が減圧される。空気チューブ96の他端部962は大気に解放されているので、空気チューブ96内の空気が一端部961から洗浄液内に引き込まれる。洗浄液内に引き込まれた空気は、洗浄液内で気泡を形成する。こうして、気泡が洗浄液に分散された気液洗浄液を、第一インク供給チューブ34と第一プリントヘッド21に供給することができる。
気液洗浄液を用いて第一インク供給チューブ34及び第一プリントヘッド21を洗浄することにより、洗浄性能を向上させることができるとともに、洗浄時間を短縮することができる。すなわち、洗浄液中に分散された気泡は、第一インク供給チューブ34及び第一プリントヘッド21を流通する過程で、互いにぶつかり合うとともに第一インク供給チューブ34及び第一プリントヘッド21の壁面にぶつかる。気泡が互いにぶつかり合うことにより、洗浄液の流れに乱れが生じさせることができ、洗浄性能を向上させることができる。具体的には、洗浄液に乱れを生じさせることにより、第一インク供給チューブ34及び第一プリントヘッド21内で洗浄液が滞留する滞留領域をなくすことができる。よって、細部に付着しているインク顔料も洗い流すことができる。
また、流れる洗浄液に乱れがない場合には、第一インク供給チューブ34の中心部を流れる洗浄液は、第一インク供給チューブ34の壁面に接触しないまま廃棄されてしまうが、洗浄液に乱れを生じさせることにより、壁面に接触しない洗浄液を減らすことができ、洗浄液を無駄なく使用できる。また、洗浄液のみを流通させた場合には、第一インク供給チューブ34の壁面近傍では、分子の粘性作用が支配的になり、乱れのない粘性底層が発生してしまうが、気泡を分散させることにより、気泡が管壁に接触して管壁面近傍の流れも乱すことができる。よって、第一インク供給チューブ34の壁面にこびりついたインク顔料をそぎ落とすことができる。これにより、第一インク供給チューブ34及び第一プリントヘッド21の洗浄効率を向上させることができる。よって、二酸化チタンのような比重の大きいインク顔料を含むインクが第一インク供給チューブ34等に堆積している場合にも、洗い流すことができる。さらに、気液洗浄液は、気泡と洗浄液とから形成されているため、洗浄液の量を減らすことができる。
空気導入工程(S22)では、第一吸引ポンプ84の駆動が間欠的に行われる。気液洗浄液が停止状態から流通状態に変化する時に、第一インク供給チューブ34及び第一プリントヘッド21内で気液洗浄液の流れの乱れが促進される。よって、一層洗浄効率を向上させることができる。
続いて、空気を第一プリントヘッド21に供給する空気供給工程(S2)が行われる。空気供給工程(S2)では、図10に示すように、洗浄液タンク97から洗浄液チューブ95が抜き取られる。すると洗浄液チューブ95の一端部951は、大気に解放される。そして、第一吸引ポンプ84が駆動される。すると、図16に示すように、洗浄液チューブ95と空気チューブ96を介して、第一インク供給チューブ34に空気のみが供給される。
よって、第一インク供給チューブ34及び第一プリントヘッド21内の気液洗浄液が、空気に入れ替わる。そのため、第一インク供給チューブ34及び第一プリントヘッド21内から気泡を除去することができる。よって、印刷動作時に第一インク供給チューブ34及び第一プリントヘッド21内のインク流路が気泡により狭くなってしまうことを防止できる。また、印刷動作時に、インクに気泡が混入してしまいインクジェットノズル60からインクが吐出されない所謂ドット抜けが生じてしまうことを防止できる。
次に、図17を参照して、インクジェットプリンタ1で行われる洗浄処理(第一吸引ポンプ84の回転、休止のプロセスを7回連続して実施)について説明する。第一プリントヘッド21および第一インク供給チューブ34を洗浄するための第一洗浄処理と第二プリントヘッド22および第二インク供給チューブ35を洗浄するための第二洗浄処理とは同一であるため、第一洗浄処理についてのみ説明を行い、第二洗浄処理についての説明は省略する。作業者によって、第一操作パネル28の第一操作部29が操作され、ディスプレイ30に表示されたメンテナンスメニュー画面から、「チューブ洗浄」が選択されると、CPU101がROM102に記憶された洗浄プログラムに従って第一洗浄処理を実行する。
まず、第一操作パネル制御回路125により、ディスプレイ30に、洗浄ヘッド選択画面が表示される(S31)。具体的には、ディスプレイ30には、最上段に「Tube Cleaning」と表示され、2段目から下段に向かって順に、「White 1」「White 2」「White 3」「White 4」の項目が表示される。「White 1」は一番右側の第一プリントヘッド21に対応づけられており、「White 2」は右から2番目の第一プリントヘッド21に対応づけられており、「White 3」は右から3番目の第一プリントヘッド21に対応づけられており、「White 4」は右から4番目の第一プリントヘッド21に対応づけられている。作業者は、カーソルボタン291を操作して任意の項目にカーソルを合わせ、確定ボタン292を押下することにより、いずれの第一プリントヘッド21を洗浄するかを選択することができる。
次に、洗浄する第一プリントヘッド21が選択されたか否かが判断される(S32)。カーソルボタン291が操作され、確定ボタン292が押下されることにより、「White 1」「White 2」「White 3」「White 4」のいずれかの項目が選択された場合には(S32:YES)、対応する第一プリントヘッド21の番号がRAM103の第一洗浄ヘッド記憶エリア1033に記憶される(S33)。具体的には、「White 1」が選択された場合には「1」が記憶され、「White 2」が選択された場合には「2」が記憶され、「White 3」が選択された場合には「3」が記憶され、「White 4」が選択された場合には「4」が記憶される。確定ボタン292が操作されず、いずれの項目も選択されない場合には(S32:NO)、S32の処理が繰り返される。
洗浄する第一プリントヘッド21がRAM103の第一洗浄ヘッド記憶エリア1033に記憶されると(S33)、空気チューブ96にキャップ965を装着する作業の要求メッセージが、第一操作パネル制御回路125によってディスプレイ30に表示される(S34)。具体的には、「キャップを閉じ、確定ボタンを押してください」等のメッセージが表示される。このメッセージによって、作業者は空気チューブ96の他端部962にキャップ965を装着する必要があることを認識できる。
続いて、洗浄開始の指示がなされたか否かの判断がなされる(S35)。確定ボタン292が押下されると開始指示がなされたと判断されて(S35:YES)、RAM103の洗浄回数記憶エリア1035に記憶された洗浄回数が初期化される。具体的には、洗浄回数をNとすると、N=0とされる(S36)。確定ボタン292が押下されない場合には(S35:NO)、押下されるまで、S35の処理を繰り返す。
洗浄回数が初期化されると(S36)、第一メンテナンス制御回路147によって、第一シール部材支持部87の位置の移動がなされ、第一シール部材81によるインクジェットノズル60のシールが行われる。そして、第一メンテナンス制御回路147によって、第一吸引ポンプ84が50回、回転される(S37)。すると、第一吸引ポンプ84の吸引力によって、第一プリントヘッド21内のインクが第一シール部材81を介して吸引されて、廃棄用タンク85に吐出される。第一プリントヘッド21内のインクが吸引されることにより、第一プリントヘッド21と連通している洗浄液タンク97内の洗浄液が吸引されて、第一インク供給チューブ34に供給される。
第一吸引ポンプ84の回転が50回行われると(S37)、空気チューブ96からキャップ965を外す作業の要求メッセージが、第一操作パネル制御回路125によって、ディスプレイ30に表示される(S38)。具体的には、「キャップを外し、確定ボタンを押してください」等のメッセージが表示される。このメッセージによって、作業者は空気チューブ96の他端部962からキャップ965を外す必要があることを認識できる。
続いて、気泡導入開始指示がなされたか否かの判断がなされる(S39)。確定ボタン292が押下されると、開始指示がなされたと判断されて(S39:YES)、RAM103の洗浄回数記憶エリア1035に記憶された洗浄回数Nの値が1増加される(S40)。確定ボタン292が押下されない場合には(S39:NO)、押下されるまで、S39の処理を繰り返す。
洗浄回数記憶エリア1035に記憶された洗浄回数Nの値が1増加されると(S40)、第一メンテナンス制御回路147によって、第一吸引ポンプ84が150回、回転される(S41)。空気チューブ96の他端部962は大気に解放されているため、流通している洗浄液には、空気チューブ96を介して空気が引き込まれる。洗浄液内に引き込まれた空気は、洗浄液内で気泡を形成する。こうして、気泡が洗浄液に分散された気液洗浄液を、第一インク供給チューブ34と第一プリントヘッド21に供給することができる。
第一吸引ポンプ84が150回、回転されると(S41)、第一メンテナンス制御回路147によって、第一吸引ポンプ84が10秒間停止される(S42)。続いて、RAM103の洗浄回数記憶エリア1035が参照されて、洗浄回数が7回に到達しているか否かが判断される(S43)。RAM103の洗浄回数記憶エリア1035に記憶された洗浄回数Nが7未満であれば(S43:NO)、S40〜S43の処理を繰り返す。これにより、気泡が洗浄液に分散された気液洗浄液を、第一インク供給チューブ34と第一プリントヘッド21とに、間欠的に7回供給することができる。
RAM103の洗浄回数記憶エリア1035に記憶された洗浄回数Nが7以上であれば(S43:YES)、洗浄液チューブ95を洗浄液タンク97から抜き取る作業の要求メッセージが、第一操作パネル制御回路125によってディスプレイ30に表示される(S44)。具体的には、「洗浄タンクからチューブを抜き取り、確定ボタンを押してください」等のメッセージが表示される。このメッセージによって、作業者は洗浄液タンク97から洗浄液チューブ95を抜き取る必要があることを認識できる。
続いて、空気供給開始指示がなされたか否かの判断がなされる(S45)。確定ボタン292が押下されると開始指示がなされたと判断されて(S45:YES)、第一吸引ポンプ84が、150回、回転される(S46)。確定ボタン292が押下されない場合には(S45:NO)、押下されるまでS45の処理を繰り返す。
第一吸引ポンプ84が、150回、回転されると(S46)、終了指示がなされたか否かの判断がなされる(S47)。キャンセルボタン293が押下された場合には、終了指示がなされたと判断され(S47:YES)、処理は終了する。キャンセルボタン293が押下されない場合には(S47:NO)、S31に戻り処理を繰り返す。
以上説明したように第一実施の形態のインクジェットプリンタ1では、洗浄ユニット90が、気液洗浄液を第一インク供給チューブ34に供給する。よって、第一インク供給チューブ34及び第一プリントヘッド21に、気液洗浄液を流通させることができる。気液洗浄液は、第一インク供給チューブ34及び第一プリントヘッド21を流通する過程で、互いにぶつかり合うとともに第一インク供給チューブ34及び第一プリントヘッド21の壁面にぶつかる。気泡が互いにぶつかり合うことにより、洗浄液の流れに乱れが生じさせることができ、第一インク供給チューブ34及び第一プリントヘッド21の壁面にこびりついたインク顔料を削ぎ落とすことができる。
また、気液洗浄液を前記第一インク供給チューブ34に間欠的に供給する。気液洗浄液が停止状態から流通状態に変化する時に、気液洗浄剤の流れの乱れが促進される。よって、一層洗浄効率を向上させることができる。
また、第一インク供給チューブ34、第二インク供給チューブ35に気液洗浄液を供給した後、空気のみを供給する。よって、第一インク供給チューブ34、第二インク供給チューブ35内の気液洗浄液が、空気に入れ替わる。そのため、第一インク供給チューブ34、第二インク供給チューブ35から気泡を除去することができる。印刷動作時に気泡によりインク流路が狭くなってしまうことを防止できる。また、印刷動作時に、インクに気泡が混入してしまいプリントヘッドからインクが吐出されない所謂ドット抜けが生じてしまうことを防止できる。
また、洗浄ユニット90において、洗浄液は、三方管99の第二直管部992の端部から第一直管部991の一端部993に向けて流路を形成している。空気チューブ96の一端部961は、三方管99において、第一直管部991の中央と一端部993との間に位置する。すなわち、空気チューブ96の一端部961は、洗浄液の流路に位置している。よって、洗浄液が流れると、エゼクタ効果により、空気チューブ96の一端部961が減圧されて、空気チューブ96内の空気が一端部961から洗浄液内に引き込まれる。洗浄液内に引き込まれた空気は、洗浄液内で気泡を形成する。よって、大がかりな装置を用いることなく、簡単な構成で気液洗浄液を形成することができる。
また、洗浄ユニット90において、空気チューブ96の他端部962がキャップ965によって開閉される。空気チューブ96の他端部962が開放された状態で、洗浄液チューブ95に洗浄液が流通すると、空気チューブ96の一端部961から空気が導入され、気液洗浄液が生成される。一方、空気チューブ96の他端部962が閉塞された状態で、洗浄液チューブ95に洗浄液が流通すると、空気チューブ96の一端部961から空気は導入されず、洗浄液のみが流通する。よって、洗浄液のみを流通させる場合にも、気液洗浄液を流通させる場合にも簡単な作業で行うことができる。
また、洗浄ユニット90のケーシング91には、洗浄液タンク97が取付可能な凹部917が設けられている。また、洗浄液タンク97に洗浄液チューブ95の一端部951が挿入されている。洗浄液タンク97は、ケーシング91の外部に取り付けられているため、洗浄液チューブ995は、簡単に洗浄液タンク97から取り外すことができる。洗浄液チューブ95を洗浄液タンク97から取り外すことにより、洗浄液の第一インク供給チューブ34への供給を簡単に停止することができる。また、洗浄液タンク97の中の洗浄液がなくなった場合には、簡単に洗浄液タンク97を凹部917から取りはずして洗浄液を補給できる。そのため、洗浄ユニット90を何度も利用できる。
また、第一洗浄機構80では、第一吸引チューブ82が第一プリントヘッド21に接続されており、第一吸引ポンプ84が、第一吸引チューブ82の途中に設けられている。よって、第一吸引ポンプ84の吸引力によって、第一プリントヘッド21内の液体をインクジェットプリンタ1の外部に排出することができるとともに、洗浄ユニット90から第一プリントヘッド21に洗浄液を供給できる。そのため、大がかりな装置を用いることなく、第一インク供給チューブ34及び第一プリントヘッド21の洗浄を行うことができる。また、洗浄液の供給速度や供給のタイミングを簡単に制御できる。
また、第一ユニット装着部78には、印刷動作時には第一インク供給ユニット31が装着され、洗浄動作時には洗浄ユニット90が装着される。よって、洗浄ユニット90を装着するための専用の機構を設けることなく洗浄ユニット90を装着できる。よって、装置を大型化することなく第一インク供給チューブ34及び第一プリントヘッド21の洗浄を行うことができる。
なお、インクジェットプリンタ1が本発明の「印刷装置」に相当する。第一プリントヘッド21、第二プリントヘッド22が本発明の「インク吐出部」に相当する。第一インク供給ユニット31、第二インク供給ユニット32が本発明の「インク供給ユニット」に相当する。第一インク供給チューブ34、第二インク供給チューブ35が本発明の「インク供給管」に相当する。スパウト部98が本発明の「気液二相剤供給手段」に相当する。洗浄液チューブ95が本発明の「洗浄液流通管」に相当する。空気チューブ96が本発明の「空気供給管」に相当する。三方管99が本発明の「空気導入部」に相当する。
キャップ965が本発明の「開閉手段」に相当する。凹部917が本発明の「タンク取り付け部」に相当する。第一吸引チューブ82が本発明の「排出管」に相当する。気液洗浄液が本発明の「気液二相剤」に相当する。第一インク供給ユニット31および第二インク供給ユニット32が本発明の「固定インク容器」に相当し、第一インク供給チューブ34、35が本発明の「チューブ」に相当する。
尚、本発明は、上記第一実施の形態のインクジェットプリンタ1、洗浄ユニット90、洗浄方法に限られず各種の変形が可能である。例えば、洗浄ユニット90の内部において、洗浄液の内部に気泡を導入する方法としては、本実施形態のようにエゼクタ効果を利用するものに限定されない。たとえば、洗浄液チューブ95の途中に洗浄液流路の狭くなる絞り部を設ける。そして、絞り部近傍に空気チューブ96の一端部961を接続する。絞り部近傍では、洗浄液の流れが速くなるため、空気チューブ96の一端部961は負圧となり、空気チューブ96内の空気は、流通している洗浄液中に引き込まれる。この場合にも、本実施形態と同様に大がかりな装置を用いることなく、気液洗浄液を形成させることができる。
また、本実施形態では、空気供給工程(S3)において、洗浄液チューブ95を洗浄液タンク97から引き抜くことにより洗浄液の供給を停止させたが、たとえば、洗浄ユニット90を第一ユニット装着部78から取り外すことにより、洗浄液の供給を停止させてもよい。洗浄ユニット90が第一ユニット装着部78から取り外されると、中空針77の端部が外部に露出する。この場合に、第一吸引ポンプ84が駆動されると中空針77から空気が吸引されて第一インク供給チューブ34に供給される。例えば、第一ユニット装着部78に、洗浄ユニット90が装着されているか否かを検出可能なセンサを設け、空気供給工程(S3)において洗浄ユニット90が装着されている場合に、ディスプレイ30にエラー画面を表示させる構成とする。この場合には、空気供給工程(S3)における作業ミスを減らして、確実に空気を供給することができる。
1 インクジェットプリンタ
21 第一プリントヘッド
22 第二プリントヘッド
31 第一インク供給ユニット
32 第二インク供給ユニット
34 第一インク供給チューブ
35 第二インク供給チューブ
37 第一インクタンク
38 スパウト部
50 ダンパーケース
60 インクジェットノズル
62 ベースプレート
70 第一装着部
78 第一ユニット装着部
80 第一洗浄機構
84 第一吸引ポンプ
90 洗浄ユニット
95 洗浄液チューブ
96 空気チューブ
97 洗浄液タンク
98 スパウト部
99 三方管
917 凹部

Claims (7)

  1. 印刷媒体上にインクを吐出することによって画像形成を行うインク吐出部と、
    前記インク吐出部に供給する前記インクが収容されるインク供給ユニットと、
    前記インク供給ユニットと前記インク吐出部とに接続可能であって、前記インク供給ユニットに収容された前記インクを前記インク吐出部に供給するインク供給管と
    を備えた印刷装置の洗浄ユニットであって、
    洗浄液と空気とを混合して気液二相剤を生成する気液二相剤生成手段と、
    前記インク供給管の前記インクが流れる方向の上流側端部に接続され、前記気液二相剤生成手段によって生成された前記気液二相剤を前記インク供給管に供給する気液二相剤供給手段と
    を備え、
    前記気液二相剤生成手段は、
    前記洗浄液が流通する洗浄液流通管と、
    前記洗浄液流通管の途中に設けられ、前記洗浄液流通管内を流れる洗浄液に空気を導入し、平面視略T字型に形成され、直管形状の第一直管部と、前記第一直管部の長手方向中央から、前記第一直管部に直交する方向に突出する直管形状の第二直管部とを備える空気導入部と、
    先細り形状になっている一端部において前記空気導入部に接続され、他端部において大気に解放された空気供給管と
    を備え、
    前記空気供給管の前記一端部は、前記第一直管部の長手方向の中央と前記第一直管部の洗浄液及び空気の流れ方向の下流側の端部の間に位置し、
    前記空気供給管の前記他端部には、前記他端部を開閉可能な開閉手段が設けられ、
    当該開閉手段として、前記空気供給管の前記他端部に封止部材が着脱可能であることを特徴とする洗浄ユニット。
  2. 前記洗浄液が収容される洗浄液タンクを取付可能なタンク取付部を備え、
    前記タンク取付部に取付られた前記洗浄液タンク内に、前記洗浄液流通管の前記洗浄液が流れる方向の上流側端部が配置されることを特徴とする請求項1に記載の洗浄ユニット。
  3. 前記インクの比重は、1.1以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄ユニット。
  4. 前記インクは、二酸化チタンを含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の洗浄ユニット。
  5. 印刷媒体上にインクを吐出することによって画像形成を行うインク吐出部と、
    前記インク吐出部に供給する前記インクが収容されるインク供給ユニットと、
    前記インク供給ユニットと前記インク吐出部とに接続可能であって、前記インク供給ユニットに収容された前記インクを前記インク吐出部に供給するインク供給管と、
    前記インク供給管に接続可能な請求項1乃至4のいずれかに記載の洗浄ユニットと
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  6. 前記インク吐出部に接続され、前記インク吐出部に供給された前記気液二相剤を前記印刷装置の外部に排出する排出管と、
    前記排出管の途中に設けられた吸引ポンプと
    をさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記インク供給ユニットが着脱可能に装着されるユニット装着部をさらに備え、
    前記洗浄ユニットは、前記ユニット装着部に着脱可能に装着されることを特徴とする請求項5又は6に記載の印刷装置。
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