JP4965684B2 - 高風味カカオの製造方法 - Google Patents

高風味カカオの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4965684B2
JP4965684B2 JP2010092090A JP2010092090A JP4965684B2 JP 4965684 B2 JP4965684 B2 JP 4965684B2 JP 2010092090 A JP2010092090 A JP 2010092090A JP 2010092090 A JP2010092090 A JP 2010092090A JP 4965684 B2 JP4965684 B2 JP 4965684B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cocoa
nibs
holding temperature
beans
cocoa beans
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010092090A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010246539A (ja
Inventor
マルガレーテ コップ ガブリエレ
セラー ミレーナ
クリスティアーン ヘネン ヨゼフ
ブラントシュテッター ベルンハルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kraft Foods R&D Inc Deutschland
Original Assignee
Kraft Foods R&D Inc Deutschland
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kraft Foods R&D Inc Deutschland filed Critical Kraft Foods R&D Inc Deutschland
Publication of JP2010246539A publication Critical patent/JP2010246539A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4965684B2 publication Critical patent/JP4965684B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23GCOCOA; COCOA PRODUCTS, e.g. CHOCOLATE; SUBSTITUTES FOR COCOA OR COCOA PRODUCTS; CONFECTIONERY; CHEWING GUM; ICE-CREAM; PREPARATION THEREOF
    • A23G1/00Cocoa; Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
    • A23G1/0003Processes of manufacture not relating to composition or compounding ingredients
    • A23G1/002Processes for preparing or treating cocoa beans or nibs
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23GCOCOA; COCOA PRODUCTS, e.g. CHOCOLATE; SUBSTITUTES FOR COCOA OR COCOA PRODUCTS; CONFECTIONERY; CHEWING GUM; ICE-CREAM; PREPARATION THEREOF
    • A23G1/00Cocoa; Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
    • A23G1/0003Processes of manufacture not relating to composition or compounding ingredients
    • A23G1/0006Processes specially adapted for manufacture or treatment of cocoa or cocoa products
    • A23G1/0009Manufacture or treatment of liquid, cream, paste, granule, shred or powder

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Confectionery (AREA)

Description

本発明は、焙煎カカオニブの製造方法に関する。本発明は、カカオリカーおよびカカオパウダーの製造方法にも関する。
カカオリカーおよびカカオパウダー(カカオ固形分)を含めたカカオは、チョコレート、ならびにビスケット、デザートおよび飲料などのチョコレート様風味を有する他の甘くてよい香りのする(savoury)食品の必須成分である。カカオパウダーは、カカオ豆の発酵、脱穀および焙煎、ならびに得られた焙煎ニブの粉砕により得られるカカオリカーの、固形の「脱脂」(通常10〜12または20〜22wt.%の脂肪)成分である(カカオリカーのその他の成分はカカオバターである)。
カカオの製造には、蒸気処理ステップおよびアルカリ化ステップを含んでもよい。蒸気処理ステップは、発酵後に受け取ったままカカオ豆を殺菌する(debacterizing)ために、焙煎の前およびアルカリ化の前に含んでもよい。あるいは、蒸気処理ステップまたは湿潤ステップは、水をカカオ豆またはニブに導入し、機械的に損傷することなく焙煎に耐えるように、それらをより柔軟にする。
いくつかの目的のために、一般のアルカリ化ステップが用いられる。一方では、そのアルカリ化ステップは、特定の用途向けに様々な色を有する広範囲のカカオパウダーを製造する。他方では、そのアルカリ化ステップは、製品のpHを増大させ、製品を水性環境でより可溶性にし、そのことは、製品を例えば、飲料中に分散する場合、重要である。
最後に、アルカリ化ステップは、最終的なカカオ(カカオリカーまたはカカオパウダー)の風味を改善できる。
アルカリ化ステップおよび焙煎ステップのいずれも、カカオ豆、殻の除去後のカカオニブ、カカオリカー、カカオバターのプレスオフ後のカカオケーク、またはカカオケークの微粉砕後のカカオパウダーに適用できる。また、焙煎ステップおよびアルカリ化ステップの順序は、装置および最終製品の官能性に応じて変更してもよい。
特許文献1には、水相中のカカオリカーおよびアルカリ化剤を、密閉容器で、酸素含有ガスを導入しながら、110℃未満の温度で1から3atmの圧力下で混合し、加熱するプロセスが記載されている。このプロセスは、カカオの味および分散性を改善し、赤および茶のより広範囲の色合いを得るために、赤い呈色を有するアルカリ化カカオをもたらすと言われている。
特許文献2には、より良好な味、およびより明るくてより濃い赤色を有するカカオパウダーは、カカオニブを少なくとも5wt%の含水率まで水で湿潤させるステップと、湿潤カカオニブを粉砕するステップと、成形凝集カカオ粒子を形成するように粉砕ニブを成形するステップと、80と160℃の間の温度でカカオ粒子を焙煎するステップとを含む方法により得ることができることが記載されている。
上記を鑑みて、同じまたは改善された色および風味強度を維持しながら、より低い割合で食品で使用することを可能にする高風味強度を有するカカオを提供することが本発明の目的である。
米国特許第4,784,866号明細書 国際公開第2006/008627号パンフレット
本発明は、同じまたは改善された色および風味強度を維持しながら、より低い割合で食品に使用することを可能にする高風味強度を有するカカオを提供するものである。
驚いたことに、本発明により、特定の焙煎プロファイルを使用してカカオ豆またはカカオニブを焙煎することによりカカオの風味強度を、改善できることを見出した。結果的に、カカオの効能を増大させることができる、すなわち、官能検査で測定したところ食品のカカオ風味および香りを維持、または改善さえしながら、食品中により少ないカカオを使用することが可能である。さらに、低品質カカオ豆の風味を改善できる。
第1の態様では、本発明は、焙煎カカオニブの製造方法であって、
−15から30wt.%の含水率を有するカカオ豆またはカカオニブを85から95℃の範囲の第1の保持温度T1まで加熱するステップと、
−カカオ豆またはニブを第1の保持温度T1で10分以上の期間および少なくともカカオ豆またはニブの含水率が15wt.%未満になるまで維持するステップと、
−カカオ豆またはニブを第1の保持温度T1から130から140℃の範囲の第2の保持温度T2まで1℃/分以下の速度で加熱するステップと、
−カカオ豆またはニブを第2の保持温度T2で5から20分の期間維持するステップであって、カカオ豆またはニブが115℃以上の温度範囲に少なくとも合計で35分の期間保持され、
カカオ豆またはニブの第1の保持温度T1への加熱から第2の保持温度T2の終わりまでの合計期間が100から150分の範囲であるステップと、
−場合により焙煎カカオ豆を脱穀し、焙煎カカオニブを得るステップと
を含む方法を提供する。
第2の態様では、本発明はカカオ固形分およびカカオバターを含むカカオリカーの製造方法であって、本発明の第1の態様に従って焙煎したカカオニブを粉砕するステップを含む方法を提供する。
第3の態様では、本発明は、カカオパウダーの製造方法であって、本発明の第2の態様に従って生成したカカオリカーに含有されるカカオバターからカカオ固形分を分離するステップと、場合によりカカオ固形分を磨砕するステップを含む方法を提供する。
本発明による例示的焙煎プロファイルを示す図である。 標準的カカオパウダーまたは本発明により製造した高風味カカオパウダーを用いて製造したチョコレートビスケットの2つの消費者試験の結果を示す図である。 標準的カカオパウダーまたは本発明により製造した高風味カカオパウダーを用いて製造したチョコレートビスケットの2つの消費者試験の結果を示す図である。 様々なレベルの標準的カカオパウダーまたは本発明による高風味カカオパウダー製品を含有するチョコレートビスケットの測色値を示す図である。
本発明の第1の態様の方法では、カカオ豆またはカカオニブは、特定の焙煎プロファイルを使用して焙煎する。本発明の好ましい実施形態では、該方法は、カカオニブ、すなわち、脱穀し、殻から分離したカカオ豆を用いて実施する。該方法をカカオ豆を用いて実施するならば、焙煎カカオニブを得るために、焙煎後に脱穀ステップを追加することが必要である。
本発明の方法では、カカオ豆またはカカオニブは、焙煎装置の加熱壁により熱が豆またはニブ上に伝達される、間接(または接触)加熱により焙煎する。例えば、豆またはニブは、蒸気ジャケットにより、または(電気)加熱空気もしくは燃焼燃料からの燃焼ガスによってなど、外部から加熱される容器中に含まれる。したがって、容器の壁は加熱され、豆またはニブが加熱壁に接触すると、熱は豆またはニブ上に伝達される。一実施形態では、焙煎装置は、G.W.Barthから入手可能なものなどの、従来のドラムロースターである。
本発明の方法で使用するカカオ豆またはニブは、15から30wt.%、好ましくは15から22wt.%、より好ましくは15から20wt.%の含水率を有する。カカオ豆またはニブの含水率は、乾燥させ、乾燥の前後に重量を測定することにより求めることができる。
カカオ豆またはニブは、最初に、85から95℃、好ましくは88から92℃の範囲の第1の保持温度T1まで加熱する。最も好ましくは、第1の保持温度T1は約90℃である。一般に、本発明の焙煎プロセスの温度は焙煎装置内、例えば焙煎ドラム内の(較正済)温度センサーによりインラインで、監視し、求める。温度は、外部加熱の調整により制御できる。
第1の保持温度T1に達すると、その温度を10分以上、好ましくは10分から20分、より好ましくは12から18分の期間維持する。最も好ましくは、第1の保持温度T1を維持する期間は約15分である。加熱は、少なくともカカオ豆またはニブの含水率が15wt.%未満、より好ましくは12wt.%未満に低減するまで継続する。
次いで、カカオ豆またはニブを、第1の保持温度T1から、130から140℃、より好ましくは133から138℃、さらにより好ましくは134から136℃の範囲、最も好ましくは約136℃の第2の保持温度T2までさらに加熱する。温度は、115℃から第2の保持温度T2まで1℃/分以下、好ましくは約0.8℃/分、0.84℃/分などの速度で上昇させる。第2の保持温度T2は、5から20分、より好ましくは5から15分、最も好ましくは約10分の期間維持する。T2への加熱ステップおよびT2での維持ステップでは、カカオ豆またはニブを、115℃以上の温度範囲に少なくとも合計で35分の期間維持する。
焙煎プロセスは、通常、カカオ豆またはニブの含水率が2wt.%以下、好ましくは1.5wt.%以下、最も好ましくは1wt.%以下まで低減したときに終了することができる。
合計焙煎期間は、100から150分、好ましくは110から130分、最も好ましくは120から130分の範囲である。合計焙煎期間は、カカオ豆またはニブの第1の保持温度T1への加熱から第2の保持温度T2の終わりにわたる時間の期間として求める。「カカオ豆またはニブの第1の保持温度T2への加熱からの」時点は、焙煎プロセスで、カカオ豆またはニブが60℃の温度に達した温度である。例えば、カカオ豆またはニブは、室温で焙煎容器に添加してもよく、焙煎容器を加熱し、合計焙煎時間をカカオ豆またはニブが60℃の温度に達したときから計算する。代替的実施形態では、カカオ豆またはニブを、60℃まで予熱した焙煎容器に添加してもよい。そのような場合、合計焙煎時間は、カカオ豆またはニブのバッチを添加したときから計算する。カカオ豆またはニブが60℃より高い温度を有する場合、例えば、前処理またはアルカリ化ステップから直接移行される場合、合計焙煎時間は、予熱焙煎容器の場合と同様に計算する。
第2の保持温度T2での期間の後、外部加熱を停止し、焙煎カカオ豆またはニブを通常の方法で焙煎装置から取り出し、送風することにより焙煎豆またはニブを一般に80℃以下の温度まで冷却する。
本発明の一態様により、焙煎前に、液体の水または蒸気を供給し、場合により圧力下である期間加熱することにより、カカオ豆またはニブを前処理に付す。この前処理が、カカオ豆またはニブにアルカリの浸透および組込に備えさせ、アルカリの浸透および組込を改善することを見出した。結果的に、アルカリ化ステップにおける過アルカリ化なしに、長い焙煎時間が原因となる不快なノートの発生なしに所望の色調および色強度を得るために、より少ないアルカリおよび低減したアルカリ化時間が必要とされるであろう。前処理ステップの好ましい実施形態では、液体の水または蒸気の形態の水は、カカオ豆またはニブの重量に基づいて5から20wt.%、より好ましくは5から10wt.%、最も好ましくは7wt.%の量で添加する。前処理は、好ましくは80から100℃、より好ましくは93から97℃、最も好ましくは約95℃の温度で実施できる。一実施形態では、前処理は、ジャケット加熱を用いて撹拌混合機で実施する。好ましくは、例えばBarthまたはMitchellからの、業界で通常知られているカカオニブアルカライザーを使用できる。前処理は、通常50から70分、好ましくは約60分の期間実施する。前処理時間は、生産規模に応じて変化してもよい。あるいは、前処理は、従来の湿り蒸気現場生産施設から受け取ったまま、蒸気を2から4バール、2バールなどの圧力で添加することにより実施できる。蒸気処理は、カカオ豆またはニブの完全湿潤を達成するためのバッチサイズに応じて、例えば15分実施できる。例えば、1,800kgのバッチサイズでは、15分の蒸気処理時間が必要であると考えられ、一方、15kgのバッチサイズには2分の蒸気処理時間が十分であろう。蒸気による前処理では、装置は、ジャケット加熱および直接蒸気注入のための手段、例えば業界で通常知られている、例えばBarthまたはMitchellからのカカオニブアルカライザーを有する撹拌混合機でもよい。
本発明の別の態様により、本発明の焙煎プロセスから得られるカカオの色および色強度ならびに風味は、焙煎ステップの前または後、より好ましくは任意選択の前処理ステップの後および焙煎プロセスの前にアルカリ化ステップを実施することにより改善できるということを見出した。したがって、最終製品における低減した含量のカカオでは、風味および色の両方は不変であるか、または改善さえしている。カカオ豆、ニブまたは粉砕ニブのアルカリ化で通常使用されるアルカリ化剤を使用でき、そのアルカリ化剤としては、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素カリウムまたは炭酸水素ナトリウム;炭酸アンモニウム、炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウム;および水酸化アンモニウム、水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムからなる群から選択される1種または複数が挙げられる。アルカリ化剤は、好ましくは水酸化ナトリウムまたは炭酸カリウムであり、それぞれを炭酸アンモニウムと組み合わせてもよい。
アルカリ化剤は、通常、1%(w/v)から飽和まで、一般に10から50%(w/v)、より好ましくは約20%(w/v)の濃度で、水溶液の形態で使用される。炭酸アンモニウムなどのアルカリ化剤は、固形(乾燥)形態でも使用できる。アルカリ化剤の量は、とりわけその塩基性度、所望のアルカリ化レベルならびに付随する色および色強度次第となろう。アルカリ化剤の合計量は、カカオ豆またはニブの重量に基づいて1から20wt.%にわたってもよい。例えば、以下の量または組み合わせた量は、例示的実施形態を表す。
−1〜4%水酸化ナトリウムおよび3〜12%炭酸アンモニウム、
−1〜4%水酸化ナトリウム、0.5〜2%炭酸カリウムおよび3〜12%炭酸アンモニウム、
−1.5〜3.5%炭酸カリウム、
−1〜2%炭酸カリウムおよび0.5〜1%水酸化ナトリウム、
−1〜2%水酸化ナトリウム。
本発明により製造したカカオをチョコレートに使用する場合、法的要件を遵守しなければならないであろう。例えば、EUチョコレート指令(EU Chocolate Directive)2000/36/EECnでは、乾燥無脂カカオ固形分に基づいて最大で7wt.%のアルカリ化剤の添加が許されている。
アルカリ化ステップは、通常、加熱および圧力下の密閉容器で、例えば10から100分間、1から5バールで実施する。好ましい実施形態では、アルカリ化ステップは、ジャケット加熱および直接蒸気注入を用いて撹拌加圧混合機で実施する。特に、業界で通常知られているような、例えばBarthまたはMitchellからのカカオニブアルカライザーを使用してもよい。この実施形態では、前処理およびアルカリ化ステップの両方を同じ装置で実施してもよい。
一実施形態では、アルカリ化ステップは、空気などの酸素含有ガスを該容器に注入する後の通気ステップを含む。例えば、通気は、0.01から0.1m3/(豆またはニブのhr・kg)、より好ましくは0.03から0.08m3/(hr・kg)の酸素含有ガスの流量、30から60分、約30分などの通気時間、0から2バール、2バールなどの圧力、および周囲温度から100℃、85℃などの温度で実施してもよい。
さらなる実施形態では、アルカリ化ステップは、アルカリ化ニブおよび場合により通気ニブを含有する容器に真空を適用することにより完了してもよい。アルカリ化ステップが本発明の焙煎プロセスに先行する場合、真空は、一般に、従来の真空ポンプから得られる100ミリバール以下、40ミリバールなどである。処理時間は、15から60分であることができる。一般に、真空ステップは、この段階から得られるカカオ豆またはニブの含水率を本発明の焙煎プロセスに必要な含水率、すなわち、15から30wt.%、好ましくは15から22wt.%、より好ましくは15から20wt.%の範囲に調整するように実施する。
上で詳述した本発明の焙煎プロセス、および焙煎カカオ豆から殻を除去するための任意選択の脱穀ステップに引き続き、得られた焙煎ニブを通常知られている方法で磨砕(粉砕)して、カカオ固形分(カカオパウダー)およびカカオバターを含むカカオリカーを製造する。カカオリカーはそのまま、チョコレート風味の製品の製造に使用してもよい。あるいは、従来の加工を使用して、カカオバターからカカオパウダーを分離することができる。一般に、カカオパウダーは、10〜12wt.%または20〜22wt.%の脂肪(カカオバター)を含有する2種の等級で製造されるが、通常知られている方法により「無脂」カカオパウダー(<2wt.%脂肪)などの他の等級のカカオパウダーを製造してもよい。
本発明の焙煎プロセスは、温度、時間および含水率に関するその特定のプロファイルによりカカオ風味を最大化し、煙たくて焦げた様な風味ノートを最小化し、焙煎風味ノートを所望のレベルに調整することを可能にする。これにより、強いカカオおよび焙煎風味ノートを有するが、焦げた味がしない製品がもたらされる。さらに、前処理および後のアルカリ化ステップの両方を適用することにより、強すぎるアルカリ化が原因の石鹸のようなノートを有することなく、製品に所望の暗色を付与できる。本発明の方法から得られるカカオパウダーは、従来のニブアルカリ化またはケークアルカリ化カカオパウダーのものと類似の色の外観を有することができる。さらに、カカオパウダーの風味および固有の色、すなわち、食品におけるその発色効能は、実質的により高くなることができ、したがって、食品におけるその含量の相当の低減、例えば最大で40%以上の低減を可能にする。
本発明では、保持温度および含水率などのプロセスパラメーターは、以下の通り求める。
第1の保持温度および第2の保持温度、それぞれT1およびT2などの、カカオ豆またはカカオニブ温度の測定
カカオ豆またはニブの温度は、焙煎装置内の温度センサーによりインラインで監視する。PT100などの、例えば、10から600℃の温度範囲を有する従来の温度センサーを使用してもよい。
カカオ豆またはニブの含水率の測定
カカオ豆またはニブの含水率は、乾燥し、乾燥の前後に重量を測定することにより求める。乾燥のために、例えば、赤外乾燥機(Mettler Toledo)、高周波乾燥機(CEM Smart)または乾燥オーブンを使用してもよい。測定では、1.4から4gのカカオ豆またはニブを秤量し、最大で10分間160℃まで加熱する。含水率は、重量が0.1mg/分未満だけ変化したときに求める。
カカオパウダーまたは最終製品の色特性
本発明の各カカオパウダーまたはチョコレートビスケットなどのそれぞれの最終製品の色および色強度は、通常知られている検査パラメーターにより特徴付けることができる。それは、分光比色計を用いて、その後、D65光源および8°の観測者角を使用するCIE 1964標準観測者によるHunter測色で求める。
一般に、パラメーターLが低いほど該パウダーは暗く、パラメーターa/bが高いほど該パウダーは明るい。
実施例
前処理:7wt.%の水を添加し、カカオニブおよび水を95℃で60分間ブレンドすることにより、未加工のカカオニブ(含水率:5〜7wt.%)をアルカリ化容器で前処理した。前処理したカカオニブの含水率は7〜10wt.%であった。
アルカリ化:暗黒色カカオパウダー(「HFC2」)を製造するために、水溶液にカカオニブの重量に基づいて12wt.%の炭酸アンモニウムおよび2.4wt.%の水酸化ナトリウムを添加し、2.5バールの圧力で90分間ニブを蒸気で処理することにより、前処理したニブをアルカリ化処理に付した。続いて、85℃および2バールの圧力で30分間(0.08m3/(hr・kg))空気をアルカリ化容器に注入した。最後に、真空(40ミリバール)を20分間適用し、カカオニブの含水率を15から20wt.%の範囲に調整した。
HFC2ほどアルカリ味が強くない暗黒色カカオパウダー(「HFC1」)を製造するためのアルカリ化の代替的実施形態では、カカオニブの重量に基づいて2wt.%の炭酸カリウム、1.2wt.%の水酸化ナトリウムおよび12wt.%の炭酸アンモニウムを使用した。2.5バールの圧力で90分間蒸気を直接注入した。続いて、85℃および2バールで30分間(0.08m3/(hr・kg))ニブを通気した。最後に、真空(40ミリバール)を20分間適用し、ニブの含水率を15から20wt.%の範囲に調整した。
明赤色カカオパウダーを製造するためのアルカリ化のさらに別の代替的実施形態では、炭酸カリウムを3.2%で使用した。124℃の温度および1.25バールの圧力で10分の期間蒸気を直接適用した。続いて、85℃および2バールで60分間ニブを通気した。最後に、真空を適用し、ニブの含水率を15から20wt.%の範囲に調整した。
呈色に影響を及ぼすことを望むならば、無機塩(例えば、カリウム、鉄、等)などの添加剤をアルカリ化ステップに添加してもよい。
焙煎:以下の焙煎プロファイルを適用するドラムロースターにニブを充填した。含水率を約9wt.%まで低減しながら、ニブを90℃の第1の保持温度T1まで加熱し、T1で15分間維持した。続いて、0.84℃/分の115から136℃の範囲の温度増大を使用しながら、ニブを136℃の第2の保持温度T2まで加熱し、T2で10分間維持した。合計焙煎時間は130分であった。
焙煎後、ニブを磨砕し、得られたカカオリカーをプレスし、カカオバターを除去し、カカオ固形分(カカオパウダー)を分離した。
消費者試験:従来のカカオパウダーを対照として使用して標準的製品と比較して10%と50%の間のカカオパウダーを低減しながら、「HFC2」用の方法により製造したカカオパウダーをチョコレートビスケットの4種の例を製造で使用した。以下の条件を用いて2つの消費者試験を実施した。
以下の要件を満たす各試験において合計で300名の消費者:
・100%女性世帯主−主要な食料品買い物客
・年齢:18〜64歳[18〜34歳/35〜49歳/50〜64歳]
・過去3カ月以内にOreo Cookiesを100%購入して食べる
・過去3カ月以内に4袋以上を購入して食べなければならない
・過去3カ月以内に調査に参加していない
・食物アレルギーまたは食事に関する懸念がない
消費者試験では、本発明のカカオパウダーを使用したチョコレートビスケットの総合的嗜好性が、対照製品と比較して、低減レベルに基づいて同等またはより高いレベルで得点した。別個の試験項目の結果を図2および図3に示す。
色特性:様々なレベルのカカオパウダーを有するビスケット(100ポンド(45.36キログラム)の小麦粉当たりのカカオのポンド)の測色(Hunter L*およびHunter a*)の結果を図4に示す。
明赤色カカオパウダーに関しては、標準的カカオパウダーと比較して、同じまたは改善した色および風味特性で、チョコレート飲料において20から40%の低減を可能にすることを見出した。

Claims (12)

  1. 焙煎カカオ豆または焙煎カカオニブの製造方法であって、
    −15から30wt.%の含水率を有するカカオ豆またはカカオニブを85から95℃の範囲の第1の保持温度(T1)まで加熱するステップと、
    −カカオ豆またはニブを第1の保持温度(T1)で10分以上の間および少なくともカカオ豆またはニブの含水率が15wt.%未満になるまで維持するステップと、
    −カカオ豆またはニブを第1の保持温度(T1)から130から140℃の範囲の第2の保持温度(T2)まで1℃/分以下の速度で加熱するステップと、
    −カカオ豆またはニブを第2の保持温度(T2)で5から20分の期間維持するステップであって、
    カカオ豆またはニブが115℃以上の温度範囲に少なくとも合計で35分の期間保持され、
    カカオ豆またはニブの第1の保持温度(T1)への加熱から第2の保持温度(T2)の終わりまでの合計期間が100から150分の範囲であるステップと、
    を含む、ことを特徴とする方法。
  2. カカオニブを使用することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. カカオ豆またはニブの加熱はドラムロースター内で実施されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. カカオ豆またはニブは、第1の保持温度(T1)への加熱の前に、加熱下での水の添加を含む前処理に付すことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 水は液体状態で、または加圧水蒸気の形態で添加されることを特徴とする請求項に記載の方法。
  6. カカオ豆またはニブは、任意選択の前処理の後および第1の保持温度(T1)への加熱の前、または第2の保持温度(T2)への加熱の後に、アルカリ化剤を使用するアルカリ化ステップに付すことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. アルカリ化剤は、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素カリウムまたは炭酸水素ナトリウム;炭酸アンモニウム、炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウム;および水酸化アンモニウム、水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムからなる群から選択される1種または複数であることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. アルカリ化ステップの後に通気ステップが続き、カカオ豆またはニブは、酸素含有ガスと接触させられることを特徴とする請求項6または7に記載の方法。
  9. 通気ステップの後にカカオ豆またはニブへの真空の適用が続くことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 第2の保持温度(T2)で維持するステップの後に、焙煎カカオ豆を脱穀し、焙煎カカオニブを得るステップをさらに含むことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. カカオ固形分およびカカオバターを含むカカオリカーの製造方法であって、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法に従って焙煎カカオニブを製造するステップと、それに続く、焙煎カカオニブを粉砕するステップを含むことを特徴とする方法。
  12. カカオパウダーの製造方法であって、請求項11に記載の方法に従ってカカオリカーを製造するステップと、それに続くカカオバターからカカオ固形分を分離するステップを含むことを特徴とする方法。
JP2010092090A 2009-04-17 2010-04-13 高風味カカオの製造方法 Expired - Fee Related JP4965684B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP09158123.1 2009-04-17
EP09158123A EP2241190B1 (en) 2009-04-17 2009-04-17 Process for producing high flavour cocoa

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010246539A JP2010246539A (ja) 2010-11-04
JP4965684B2 true JP4965684B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=40933624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010092090A Expired - Fee Related JP4965684B2 (ja) 2009-04-17 2010-04-13 高風味カカオの製造方法

Country Status (18)

Country Link
US (1) US8715766B2 (ja)
EP (1) EP2241190B1 (ja)
JP (1) JP4965684B2 (ja)
KR (1) KR101347927B1 (ja)
CN (1) CN101862017B (ja)
AR (1) AR076323A1 (ja)
AT (1) ATE536103T1 (ja)
BR (1) BRPI1001085A2 (ja)
CA (1) CA2699404C (ja)
IL (1) IL204934A (ja)
MX (1) MX2010004181A (ja)
MY (1) MY150022A (ja)
NZ (1) NZ584586A (ja)
PL (1) PL2241190T3 (ja)
RU (1) RU2436405C1 (ja)
SG (1) SG166077A1 (ja)
UA (1) UA98006C2 (ja)
ZA (1) ZA201002512B (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG10201600172QA (en) * 2011-01-12 2016-02-26 Cargill Inc Cocoa powder compositions
GB201203360D0 (en) * 2012-02-27 2012-04-11 Kraft Foods Uk R & D Ltd Cocoa powder and processes for its production
KR101372344B1 (ko) * 2012-04-10 2014-03-25 안영일 알칼리성 전해수를 이용한 카카오 조성물 가공방법
CN102763896B (zh) * 2012-07-20 2014-05-07 邓成凯 一种芝麻朱古力香烟及其制备方法
EP3013153B1 (en) * 2013-06-25 2020-11-11 Olam International Limited Processes for producing dark red and dark brown natural cocoa
GB2522007B (en) * 2013-11-01 2018-04-11 Tate & Lyle Custom Ingredients Llc Method of preparing an alkalized carob
WO2016030465A1 (en) * 2014-08-29 2016-03-03 Dupont Nutrition Biosciences Aps Method of fermenting cocoa beans
CN109561729B (zh) * 2016-07-29 2022-02-11 松下知识产权经营株式会社 生豆的信息提供方法以及取得生豆的信息的终端装置
BR112019027571A2 (pt) * 2017-06-22 2020-07-07 Cargill, Incorporated método para produzir um material de cacau alcalinizado, material de cacau alcalinizado, pó de cacau alcalinizado, manteiga de cacau, e, composição de alimentos, alimentos para animais ou bebidas
CN109156582A (zh) * 2018-07-19 2019-01-08 张涛 一种利用液体辅料炒制的可可制品加工工艺
JP6675025B1 (ja) * 2019-03-27 2020-04-01 森永製菓株式会社 カカオ原料
EP4037501A1 (en) * 2019-10-02 2022-08-10 Unilever IP Holdings B.V. Process for preparing a heat-treated vegetable and/or meat preparation, food composition and process for preparing said food composition
JP6915927B1 (ja) * 2020-12-16 2021-08-11 和海 松室 カカオ豆菓子及びカカオティー用外皮の製造方法ならびにカカオ豆の処理方法
GB202103394D0 (en) * 2021-03-11 2021-04-28 Wet Holdings Global Ltd Chocolate and Chocolate Confectionery

Family Cites Families (66)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US571238A (en) 1896-11-10 Gustav adolf pieper
US1032931A (en) 1910-01-04 1912-07-16 Friedrich Ernst Ferdinand Neumann Method of producing cocoa powder.
US998113A (en) 1910-01-04 1911-07-18 Friedrich Ernst Ferdinand Neumann Method of producing cocoa powder.
US1044758A (en) 1912-07-08 1912-11-19 Richard Dierbach Process of manufacturing porous chocolate.
US1243244A (en) 1916-11-24 1917-10-16 Walter Clement Bladen Method of making so-called alkalized cocoa.
US1515947A (en) 1921-11-16 1924-11-18 John A Hall Process for treating cocoa beans
US1563682A (en) 1922-07-26 1925-12-01 Ralph H Mckee Treatment of chocolate
US1862166A (en) 1927-06-10 1932-06-07 W F Schrafft & Sons Corp Continuous chocolate making process
US2014342A (en) 1931-06-29 1935-09-10 Charles E Rogers Method of producing soluble cocoa
US2212544A (en) 1937-11-18 1940-08-27 Albert A Lund Process of preparing chocolate
US2380158A (en) 1942-10-21 1945-07-10 Inredeco Inc Method of preparing a cocoa extract
US2397402A (en) 1943-08-27 1946-03-26 United Rexall Drug Company Cocoa manufacture
US2558854A (en) 1948-06-22 1951-07-03 Gen Foods Corp Cacao process and product
US2760867A (en) 1951-08-01 1956-08-28 Gen Foods Corp Finished chocolated product
US2745746A (en) 1953-01-19 1956-05-15 Harold E Jones Method of treating cocoa beans and product thereof
US2957769A (en) 1958-04-03 1960-10-25 Gen Foods Corp Chocolate product and process therefor
GB999116A (en) * 1962-02-23 1965-07-21 Gemeenschappelijk Beheer Belei A method for the preparation of chocolate
DE1815972C3 (de) 1968-12-04 1974-08-01 Carle & Montanari S.P.A., Mailand (Italien) Verfahren zum Imprägnieren von Kakaobohnen und -kernen
CH532365A (de) 1969-12-23 1973-01-15 Lindt & Spruengli Schokolade Verfahren zur Herstellung von Schokolademasse, insbesondere Milchschokolademasse
GB1297694A (ja) 1970-03-05 1972-11-29
US3955489A (en) * 1970-07-21 1976-05-11 Nabisco, Inc. Process for continuously producing a roasted cocoa mass and for manufacturing a chocolate mass
MX3297E (es) 1971-07-15 1980-08-28 Ursula Drevici Kux Procedimiento para el tratamiento de los frutos del cacao
US4206245A (en) 1971-07-23 1980-06-03 Noe Drevici Complete utilization of cocoa fruits and products
US3809778A (en) 1971-07-23 1974-05-07 N Drevici Process for the complete utilization of cocoa fruits
CH545550A (ja) * 1971-09-24 1974-01-31
JPS5248190B2 (ja) 1971-09-29 1977-12-08
US3868469A (en) 1972-05-16 1975-02-25 Manuel L Chalin Method of dutching cocoa
DE2743246A1 (de) * 1977-09-26 1979-03-29 Petzholdt Maschf J S Verfahren zum kontinuierlichen roesten von kakaokernmasse
US4343818A (en) 1978-08-15 1982-08-10 Societe D'assistance Technique Pour Produits Nestle S.A. Cocoa product and process of preparation
FR2452880A1 (fr) 1979-04-03 1980-10-31 Commodities Trading Dev Procede et installation pour alcaliniser et pasteuriser les feves de cacao prealablement a leur broyage
JPS55135546A (en) 1979-04-12 1980-10-22 Meiji Seika Kaisha Ltd Production of cocoa powder
NL8102377A (nl) 1981-05-14 1982-12-01 Zaan Cacaofab Bv Gealkaliseerd cacaopoeder en levensmiddelen waarin een dergelijk poeder aanwezig is.
JPS58851A (ja) * 1981-06-22 1983-01-06 Kanebo Shokuhin Kk カカオマスの調整方法
JPS5898043A (ja) 1981-12-08 1983-06-10 Meiji Seika Kaisha Ltd カカオ豆又はその加工品の香味改良処理方法
JPS59169452A (ja) 1983-03-15 1984-09-25 Meiji Seika Kaisha Ltd カカオ豆の処理方法
US4532147A (en) 1983-08-03 1985-07-30 General Foods Corporation Cacao product and process therefor
DD221632A1 (de) * 1983-12-22 1985-05-02 Nagema Veb K Verfahren und vorrichtung zum kontinuierlichen herstellen von geroesteter kakaomasse
NL8403748A (nl) 1984-12-10 1986-07-01 Zaan Cacaofab Bv Cacaopoeder.
CH663324A5 (fr) 1985-11-07 1987-12-15 Nestle Sa Procede d'alcalinisation de cacao en phase aqueuse.
DE3727148A1 (de) 1987-01-08 1988-09-08 Joachim Dipl Ing Bauermeister Verfahren zur herstellung von kakaopulver durch desagglomeration und kakaopulverhaltigem granulat durch anschliessende agglomeration
DE3813615A1 (de) 1988-04-22 1989-11-02 Bauermeister & Co Verfahrenste Verfahren und vorrichtung zum aromatisieren, alkalisieren, raffinieren, sterilisieren und roesten von kakaomasse
JPH0343044A (ja) 1989-07-07 1991-02-25 Ezaki Glico Co Ltd カカオニブ及びカカオマスの香味改良方法
US5009917A (en) 1989-12-18 1991-04-23 Kraft General Foods, Inc. Method for producing deep red and black cocoa
JP3007388B2 (ja) * 1990-08-10 2000-02-07 明治製菓株式会社 カカオ豆又はその加工品の香味改良処理方法
US5114730A (en) 1990-11-21 1992-05-19 Consolidated Flavor Corporation Process for making dark cocoa
JP2631805B2 (ja) 1992-03-24 1997-07-16 江崎グリコ株式会社 白色カカオニブの製造方法とそれを使用した食品
EP0574764A2 (en) 1992-06-19 1993-12-22 Societe Des Produits Nestle S.A. Drying of alkalised cocoa mass
JPH0686637A (ja) 1992-07-21 1994-03-29 Lotte Co Ltd 集中度を向上させ得るカカオニブの香味の改良並びに増強方法、集中度を向上させ得る香味を改良並びに増強させたカカオニブを用いるチョコレートおよびその製造方法
JPH0698718A (ja) 1992-09-18 1994-04-12 Meiji Seika Kaisha Ltd コレステロール上昇抑制作用並びにhdl−コレステロール低下抑制作用を有する素材およびこれを含有する健康飲食品
JPH0698681A (ja) 1992-09-24 1994-04-12 Morinaga & Co Ltd ココアの製造法
KR950002601A (ko) 1993-07-13 1995-02-16 시게미쓰 다케오 집중도를 향상시킬수 있는 카카오니브의 향미의 개량 및 증강방법, 집중도를 향상시킬수 있는 향미를 개량 및 증강시킨 카카오니브를 사용하는 초콜릿 및 그 제조방법.
DK0795276T3 (da) 1996-03-12 2001-11-19 Nestle Sa Fremgangsmåde til fremstilling af en chokolade-flan
EP0806147B1 (en) 1996-05-10 2002-12-04 Kraft Foods, Inc. Method of removing off-notes from cocoa products
US6015913A (en) * 1996-09-06 2000-01-18 Mars, Incorporated Method for producing fat and/or solids from cocoa beans
US6312753B1 (en) 1996-09-06 2001-11-06 Mars, Incorporated Cocoa components, edible products having enriched polyphenol content, methods of making same and medical uses
ATE405169T1 (de) 1998-06-18 2008-09-15 Meiji Seika Kaisha Kakaopulver reich an polyphenolen, verfahren zur herstellung desselben sowie dieses enthaltender modifizierter kakao
US5919502A (en) 1998-06-22 1999-07-06 Nestec S.A. Compound liquor
CN1244347A (zh) * 1998-12-31 2000-02-16 孔令和 密封式远红外自动控制焙炒机
WO2001047367A1 (fr) 1999-12-28 2001-07-05 Fuji Oil Company, Limited Procede de fabrication du chocolat
JP2004041010A (ja) 2002-07-09 2004-02-12 Morinaga & Co Ltd 糖含浸カカオニブおよびその製造方法
GB0316110D0 (en) 2003-07-09 2003-08-13 Natraceuticals S A Whole roasted cocoa bean products
GB2416106A (en) 2004-07-15 2006-01-18 Cargill Inc Roasting cocoa
ATE480149T1 (de) 2004-10-25 2010-09-15 Nestec Sa Modifiziertes kakaoprodukt und verfahren zu dessen herstellung
WO2006092922A1 (ja) 2005-02-01 2006-09-08 Grapestone Co., Ltd. チョコレート及びその製造方法
WO2007110452A1 (es) 2006-03-27 2007-10-04 Natraceutical Industrial S.L.U. Proceso para la modificación del color y ph en la producción de un extracto de cacao rico en fibra y altamente soluble y uso de ese extracto.
CN101073366B (zh) * 2007-06-19 2010-12-29 无锡华东可可食品有限公司 一种从可可豆中分离可可果仁的生产方法

Also Published As

Publication number Publication date
SG166077A1 (en) 2010-11-29
CA2699404C (en) 2012-09-11
US20100266741A1 (en) 2010-10-21
KR20100115316A (ko) 2010-10-27
UA98006C2 (ru) 2012-04-10
JP2010246539A (ja) 2010-11-04
CA2699404A1 (en) 2010-10-17
EP2241190B1 (en) 2011-12-07
IL204934A0 (en) 2010-11-30
CN101862017A (zh) 2010-10-20
BRPI1001085A2 (pt) 2011-04-26
AR076323A1 (es) 2011-06-01
ZA201002512B (en) 2011-02-23
RU2436405C1 (ru) 2011-12-20
MX2010004181A (es) 2010-11-25
MY150022A (en) 2013-11-29
ATE536103T1 (de) 2011-12-15
US8715766B2 (en) 2014-05-06
IL204934A (en) 2013-03-24
AU2010201372A1 (en) 2010-11-04
PL2241190T3 (pl) 2012-03-30
NZ584586A (en) 2011-07-29
KR101347927B1 (ko) 2014-01-07
CN101862017B (zh) 2013-03-27
EP2241190A1 (en) 2010-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4965684B2 (ja) 高風味カカオの製造方法
AU2018200104B2 (en) Process for producing dark brown natural cocoa
JP6480430B2 (ja) 濃赤色および濃褐色の天然カカオの製造方法
US20150004303A1 (en) Cocoa powder and processes for its production
JP6434308B2 (ja) フルーティフレーバーが付与されたカカオ製品およびこのようなカカオ製品の製造方法
OA17652A (en) Process for producing dark brown natural cocoa.
NZ716179B2 (en) Processes for producing dark brown natural cocoa
NZ716180B2 (en) Processes for producing dark red and dark brown natural cocoa
OA17653A (en) Processes for producing dark red and dark brown natural cocoa.

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees