JP4962879B2 - サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション、およびハードディスクドライブ - Google Patents

サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション、およびハードディスクドライブ Download PDF

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Description

本発明は、サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション、およびハードディスクドライブに係り、とりわけ、サスペンション用基板に導電性接着剤を介して接続されるアクチュエータ素子の電極間が短絡することを防止することができるサスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション、およびハードディスクドライブに関する。
一般に、ハードディスクドライブ(HDD)は、データが記憶されるディスクに対してデータの書き込みおよび読み取りを行う磁気ヘッドスライダが実装されたサスペンション用基板を備えている。このサスペンション用基板は、金属支持層と、金属支持層に絶縁層を介して積層された複数の配線を有する配線層とを備えており、各配線に電気信号を流すことにより、ディスクに対してデータの書き込みまたは読み取りを行うようになっている。
このようなハードディスクドライブにおいては、ディスク上の所望のデータトラックに磁気ヘッドスライダを移動させるために、磁気ヘッドスライダを支持するアクチュエータアームを回転させるVCMアクチュエータ(例えば、ボイスコイルモータ)を、サーボコントロールシステムによって制御している。
ところで、近年、ディスクの高密度化により、トラックの幅が小さくなっている。このため、VCMアクチュエータによって、磁気ヘッドスライダを所望のトラックに精度良く位置合わせすることが困難な場合がある。
このことに対処するために、VCMアクチュエータとPZTマイクロアクチュエータ(Dual Stage Actuator:DSA)とを協働させて、所望のトラックに磁気ヘッドスライダを移動させるデュアルアクチュエータ方式のサスペンションが知られている(例えば、特許文献1参照)。このPZTマイクロアクチュエータは、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)からなる圧電素子等のピエゾ素子により構成され、電圧が印加されることにより伸縮し、磁気ヘッドスライダを微小に移動させるようになっている。このようなデュアルアクチュエータ方式のサスペンションにおいては、VCMアクチュエータが、磁気ヘッドスライダの位置を大まかに調整し、PZTマイクロアクチュエータが、磁気ヘッドスライダの位置を微小調整する。このようにして、磁気ヘッドスライダを、所望のトラックに、迅速に、かつ精度良く位置合わせするようになっている。
特許文献1に示すサスペンション用基板においては、圧電素子に給電するための端子部において電気絶縁層に貫通孔が設けられて配線部が露出され、電気絶縁層の圧電素子側の面に、リング状の液止め部材が設けられ、貫通孔内に液状の導電性接着剤を注入することにより、圧電素子が端子部に接合されると共に、圧電素子のサスペンション用基板側の電極が配線部に電気的に接続されるようになっている。また、圧電素子のサスペンション用基板とは反対側の電極は、ベースプレートに電気的に接続される。
特開2010−86649号公報
しかしながら、圧電素子と液止め部材との間には、微小な隙間が存在している。このため、導電性接着剤の注入量によっては、導電性接着剤が、液止め部材から外方に大きくはみ出すことがある。ここで、当該端子部が、ベースプレートに溶接されたロードビームに近接している場合には、液止め部材からはみ出した導電性接着剤がロードビームに達し、その結果、圧電素子の電極間が短絡するという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、サスペンション用基板に導電性接着剤を介して接続されるアクチュエータ素子の電極間が短絡することを防止することができるサスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション、およびハードディスクドライブを提供することを目的とする。
本発明は、基板本体領域と、アクチュエータ素子に導電性接着剤を介して接続可能な接続構造領域と、基板本体領域と接続構造領域との間に延びる延長構造領域とを有するサスペンション用基板において、絶縁層と、絶縁層のアクチュエータ素子側の面に設けられた金属支持層と、絶縁層の他方の面に設けられ、複数の配線と、アクチュエータ素子に導電性接着剤を介して電気的に接続される配線接続部とを有する配線層と、を備え、接続構造領域における金属支持層の外縁は、絶縁層の外縁および配線層の配線接続部の外縁より外方に位置していることを特徴とするサスペンション用基板を提供する。
なお、上述したサスペンション用基板において、配線層を覆う保護層を更に備え、接続構造領域における保護層の外縁は、金属支持層の外縁より内方に位置しているようにしてもよい。
また、上述したサスペンション用基板において、接続構造領域において、保護層を貫通し、配線層の配線接続部を露出させる貫通孔が設けられ、この貫通孔において、配線接続部の露出された部分に、金めっきが施されているようにしてもよい。
また、上述したサスペンション用基板において、延長構造領域における絶縁層は、接続構造領域側に配置された第1の絶縁層端部と、基板本体領域側に配置され、第1の絶縁層端部より幅が広い第2の絶縁層端部とを有しているようにしてもよい。
また、上述したサスペンション用基板において、延長構造領域における絶縁層は、第1の絶縁層端部から第2の絶縁層端部に向かって徐々に幅が広くなっているようにしてもよい。
また、上述したサスペンション用基板において、配線層を覆う保護層を更に備え、延長構造領域における保護層は、接続構造領域側に配置された第1の保護層端部と、基板本体領域側に配置され、第1の保護層端部より幅が広い第2の保護層端部とを有しているようにしてもよい。
なお、上述したサスペンション用基板において、延長構造領域における絶縁層は、第1の絶縁層端部から第2の絶縁層端部に向かって徐々に幅が広くなっていると共に、延長構造領域における保護層は、第1の保護層端部から第2の保護層端部に向かって徐々に幅が広くなっているようにしてもよい。
なお、上述したサスペンション用基板において、接続構造領域における保護層の外縁は、金属支持層の外縁より内方に位置しているようにしてもよい。
なお、上述したサスペンション用基板において、接続構造領域において、保護層を貫通し、配線層の配線接続部を露出させる貫通孔が設けられ、この貫通孔において、配線接続部の露出された部分に、金めっきが施されているようにしてもよい。
本発明は、ベースプレートと、ベースプレートに、ロードビームを介して取り付けられた上述のサスペンション用基板と、ベースプレートおよびロードビームの少なくとも一方に接合されると共に、サスペンション用基板の接続構造領域に導電性接着剤を介して接続されたアクチュエータ素子と、を有することを特徴とするサスペンションを提供する。
本発明は、上述したサスペンションと、サスペンションに実装されたスライダと、を有することを特徴とするヘッド付サスペンションを提供する。
本発明は、上述したヘッド付サスペンションを有することを特徴とするハードディスクドライブを提供する。
本発明によれば、サスペンション用基板の接続構造領域に導電性接着剤を介してアクチュエータ素子を接続する際、金属支持層の外縁を視認することができる。このことにより、金属支持層から導電性接着剤が大きくはみ出して、接続構造領域の周辺に存在する他の金属構造物に達することを防止することができる。このため、アクチュエータ素子の電極間が短絡することを防止することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるサスペンション用基板の一例を示す平面図。 図2は、本発明の第1の実施の形態におけるサスペンション用基板において、接続構造領域の断面を示す図。 図3は、本発明の第1の実施の形態におけるサスペンション用基板において、延長構造領域を示す平面図。 図4は、本発明の第1の実施の形態におけるサスペンションの一例を示す平面図。 図5は、本発明の第1の実施の形態におけるサスペンションにおいて、ピエゾ素子の一例を示す斜視図。 図6は、本発明の第1の実施の形態におけるサスペンションの一例を示す裏面図。 図7は、本発明の第1の実施の形態におけるサスペンションにおいて、接続構造領域の断面を示す図。 図8は、本発明の第1の実施の形態におけるヘッド付サスペンションの一例を示す平面図。 図9は、本発明の第1の実施の形態におけるハードディスクドライブの一例を示す斜視図。 図10(a)〜(f)は、本発明の第1の実施の形態におけるサスペンション用基板の製造方法を示す図。 図11は、本発明の第2の実施の形態におけるサスペンション用基板において、接続構造領域の断面を示す図。
第1の実施の形態
図1乃至図10を用いて、本発明の第1の実施の形態におけるサスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション、およびハードディスクドライブについて説明する。
図1に示すように、サスペンション用基板1は、基板本体領域2と、基板本体領域2の両側に配置される後述のピエゾ素子(アクチュエータ素子、図4参照)44に接続可能な一対の接続構造領域3と、基板本体領域2と各接続構造領域3との間に延びる一対の延長構造領域4とを有している。このうち基板本体領域2には、後述のスライダ52(図8参照)に接続されるヘッド端子5と、図示しない外部機器に接続される外部機器接続端子6とが設けられており、ヘッド端子5と外部機器接続端子6との間には、後述する配線13が接続されている。
図1および図2に示すように、サスペンション用基板1は、絶縁層10と、絶縁層10のピエゾ素子44の側の面(一方の面)に設けられた金属支持層11と、絶縁層10の他方の面に設けられた複数の配線13を有する配線層12とを備えている。このうち、配線層12は、接続構造領域3に配置され、ピエゾ素子44に導電性接着剤(例えば、銀ペースト)を介して電気的に接続される配線接続部16を有している。この配線接続部16は、各配線13と同一材料から形成されている。また、複数の配線13のうち2つの配線は、外部機器接続端子6から接続構造領域3にそれぞれ延びて、配線接続部16を介してピエゾ素子44に電気的に接続されている。
また、配線層12は、基板本体領域2において、接続構造領域3に近接した位置に配置され、各配線13から隔離されたアライメント部14を有している。このアライメント部14も、各配線13と同一材料から形成されている。
なお、図示しないが、絶縁層10と配線層12との間に、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、銅(Cu)からなり、約300nm厚さを有するシード層(図示せず)が介在されている。このことにより、絶縁層10と配線層12との密着性を向上させることができる。
図2に示すように、接続構造領域3における金属支持層11の外縁11aは、絶縁層10の外縁10aおよび配線層12の配線接続部16の外縁16aより外方に位置している。すなわち、接続構造領域3における絶縁層10、金属支持層11、および配線層12は、略円形状にかつ互いに同心状に形成され、金属支持層11の外径が、絶縁層10の外径および配線層12の外径より大きくなっている。
また、接続構造領域3における金属支持層11を貫通して、金属支持層注入孔32が設けられている。すなわち、接続構造領域3における金属支持層11は、リング状に形成されている。また、金属支持層注入孔32に対応して、絶縁層10を貫通する絶縁層注入孔33が設けられている。このようにして、配線層12の配線接続部16が、金属支持層11の側に露出されるようになっている。
配線層12の配線接続部16のうち絶縁層注入孔33において露出された部分に、ニッケル(Ni)めっきおよび金(Au)めっきが順次施されて、めっき層15が形成されている。このことにより、配線層12の配線接続部16の露出された部分が腐食することを防止している。このめっき層15の厚さは、0.1μm〜4.0μmであることが好ましい。
図2に示すように、絶縁層10上には、配線層12を覆う保護層20が設けられている。接続構造領域3における保護層20の外縁20aは、金属支持層11の外縁11aより内方に位置している。すなわち、接続構造領域3における保護層20は、略円形状にかつ金属支持層11に対して同心状に形成されており、保護層20の外径は、金属支持層11の外径より小さくなっている。なお、図1においては、図面を明瞭にするために、保護層20は省略している。
図3に示すように、延長構造領域4における絶縁層10は、接続構造領域3の側に配置された第1の絶縁層端部10bと、基板本体領域2の側に配置され、第1の絶縁層端部10bより幅が広い第2の絶縁層端部10cとを有している。本実施の形態においては、延長構造領域4における絶縁層10は、第1の絶縁層端部10bから第2の絶縁層端部10cに向かって徐々に幅が広くなっている。なお、延長構造領域4においては、金属支持層11は設けられておらず、金属支持層11のうち基板本体領域2における部分と、接続構造領域3における部分とが、分離されている。
延長構造領域4における保護層20は、絶縁層10と同様に、接続構造領域3の側に配置された第1の保護層端部20bと、基板本体領域2の側に配置され、第1の保護層端部20bより幅が広い第2の保護層端部20cとを有している。本実施の形態においては、延長構造領域4における保護層20は、絶縁層10に対応するように、第1の保護層端部20bから第2の保護層端部20cに向かって徐々に幅が広くなっている。
図1に示すように、基板本体領域2において、金属支持層11および絶縁層10に貫通して、後述のロードビーム43との位置合わせを行うための2つの治具孔25が設けられている。
基板本体領域2において、接続構造領域3に近接して、ピエゾ素子44との位置合わせを行うためのアライメント貫通孔30が設けられている。このアライメント貫通孔30は、図2に示すように、基板本体領域2における金属支持層11、絶縁層10、配線層12のアライメント部14、および保護層20を貫通している。
アライメント貫通孔30は、図1に示すように、ロードビーム43の中心軸線(X)上、すなわち、2つの治具孔25を結ぶ直線上に配置されている。また、アライメント貫通孔30は、ピエゾ素子44に接続される接続構造領域3に近接していることが好ましい。このことにより、サスペンション用基板1とピエゾ素子44との位置合わせの精度を向上させることができる。
次に、各構成部材について詳細に述べる。
絶縁層10の材料としては、所望の絶縁性を有する材料であれば特に限定されることはないが、例えば、ポリイミド(PI)を用いることが好適である。なお、絶縁層10の材料は、感光性材料であっても非感光性材料であっても用いることができる。また、絶縁層10の厚さは、5μm〜30μm、とりわけ8μm〜10μmであることが好ましい。このことにより、金属支持層11と各配線13との間の絶縁性能を確保するとともに、サスペンション用基板1全体としての剛性が喪失されることを防止することができる。
各配線13は、電気信号を伝送するための導体として構成されており、各配線13の材料としては、所望の導電性を有する材料であれば特に限定されることはないが、銅(Cu)を用いることが好適である。銅以外にも、純銅に準ずる電気特性を有する材料であれば用いることもできる。ここで、各配線13の厚さは、例えば1μm〜18μm、とりわけ9μm〜12μmであることが好ましい。このことにより、各配線13の伝送特性を確保するとともに、サスペンション用基板1全体としての柔軟性が喪失されることを防止することができる。なお、アライメント部14および配線接続部16は、各配線13と同一の材料、同一の厚みからなっている。
金属支持層11の材料としては、所望の導電性、弾力性、および強度を有するものであれば特に限定されることはないが、例えば、ステンレス、アルミニウム、ベリリウム銅、またはその他の銅合金を用いることができ、好ましくはステンレスを用いることが好適である。金属支持層11の厚さは、10μm〜30μm、とりわけ15μm〜20μmであることが好ましい。このことにより、金属支持層11の導電性、剛性、および弾力性を確保することができる。
保護層20の材料としては、樹脂材料、例えば、ポリイミドを用いることが好適である。なお、保護層20の材料は、感光性材料であっても非感光性材料であっても用いることができる。
次に、図4乃至図7を用いて、本実施の形態におけるサスペンション41について説明する。図4に示すサスペンション41は、ベースプレート42と、ベースプレート42上に取り付けられ、サスペンション用基板1の金属支持層11を保持するロードビーム43と、上述のサスペンション用基板1と、ベースプレート42およびロードビーム43の少なくとも一方に接合されると共に、サスペンション用基板1の接続構造領域3に接続された一対のピエゾ素子44とを有している。なお、本実施の形態においては、各ピエゾ素子44は、ベースプレート42およびロードビーム43に接合されるようになっている。ベースプレート42およびロードビーム43は、ステンレスからなっており、図6に示すように、一対の凹部42a、43aと、一対の凹部42a、43aの間に設けられた可撓部42b、43bとをそれぞれ有している。
ピエゾ素子44は、電圧が印加されることにより伸縮する圧電素子として構成されている。各ピエゾ素子44は、図5に示すように、互いに対向する一対の電極44aと、一対の電極44a間に介在され、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電セラミックスからなる圧電材料部44bとを有している。一対のピエゾ素子44の圧電材料部44bは、互いに180°異なる分極方向となるように形成されており、所定の電圧が印加されると、一方のピエゾ素子44が収縮すると共に、他方のピエゾ素子44が伸長するようになっている。
このようなピエゾ素子44は、ロードビーム43の中心軸線(X)に対して対称的に配置されるように、ベースプレート42の凹部42aに収容されて、非導電性接着剤によりベースプレート42およびロードビーム43に接合されている。
図6に示すように、ピエゾ素子44の一方(サスペンション用基板1とは反対側)の電極44aは、導電性接着剤からなる第1の導電接着部45を介して、ベースプレート42に電気的に接続されている。
一方、ピエゾ素子44の他方(サスペンション用基板1の側)の電極44aは、導電性接着剤を用いて、接続構造領域3に接合されると共に電気的に接続されている。すなわち、図7に示すように、接続構造領域3における絶縁層注入孔33および金属支持層注入孔32に、導電性接着剤からなる第2の導電接着部48が形成され、ピエゾ素子44が、第2の導電接着部48を介して、接続構造領域3に接合されると共に、ピエゾ素子44の一方の電極44aが、第2の導電接着部48を介して、配線層12の配線接続部16に電気的に接続されている。なお、金属支持層11とピエゾ素子44との間に微小な隙間が形成されているが、この隙間にも第2の導電接着部48が延びている。
図6に示すように、ベースプレート42およびロードビーム43に、これらを貫通し、アライメント貫通孔30の周縁の少なくとも一部が露出するのぞき孔46a、46bが形成されている。すなわち、ベースプレート42にベースのぞき孔46aが形成され、ロードビーム43にビームのぞき孔46bが形成されている。このように、のぞき孔46a、46bを設けることにより、アライメント貫通孔30を、保護層20の側からだけではなく、ベースプレート42の側から読み取ることができる。
また、ロードビーム43には、サスペンション用基板1の各治具孔25に対応して、ビーム治具孔47が設けられており、サスペンション用基板1の基板本体領域2の金属支持層11にロードビーム43を実装する際に、サスペンション用基板1とロードビーム43との位置合わせを行うことができるようになっている。
次に、図8により、本実施の形態におけるヘッド付サスペンション51について説明する。図8に示すヘッド付サスペンション51は、上述したサスペンション41と、サスペンション用基板1のヘッド端子5に接続されたスライダ52とを有している。
次に、図9により、本実施の形態におけるハードディスクドライブ61について説明する。図9に示すハードディスクドライブ61は、ケース62と、このケース62に回転自在に取り付けられ、データが記憶されるディスク63と、このディスク63を回転させるスピンドルモータ64と、ディスク63に所望のフライングハイトを保って近接するように設けられ、ディスク63に対してデータの書き込みおよび読み取りを行うスライダ52を含むヘッド付サスペンション51とを有している。このうちヘッド付サスペンション51は、ケース62に対して移動自在に取り付けられており、ケース62にはヘッド付サスペンション51のスライダ52をディスク63上に沿って移動させるボイスコイルモータ65が取り付けられている。また、ヘッド付サスペンション51は、ボイスコイルモータ65にアーム66を介して取り付けられている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用、すなわち本実施の形態によるサスペンション用基板1の製造方法について説明する。ここでは、一例として、サブトラクティブ法によりサスペンション用基板1(とりわけ、接続構造領域3)を製造する方法について説明する。
まず、絶縁層10と、絶縁層10の一方の面に設けられた金属支持層11と、絶縁層10の他方の面に設けられた配線層12とを有する積層体35を準備する(図10(a)参照)。
この場合、まず、金属支持層11を準備し、この金属支持層11上に、非感光性ポリイミドを用いた塗工方法により絶縁層10が形成される。続いて、絶縁層10上に、ニッケル、クロム、および銅がスパッタ工法により順次コーティングされ、シード層(図示せず)が形成される。その後、このシード層を導通媒体として、銅めっきにより配線層12が形成される。このようにして、絶縁層10と、金属支持層11と、配線層12とを有する積層体35が得られる。
次に、配線層12において、複数の配線13と、配線接続部16とが形成されると共に、金属支持層11において、金属支持層11を貫通する金属支持層注入孔32が形成される(図10(b)参照)。この場合、まず、配線層12の上面および金属支持層11の下面に、フォトファブリケーションの手法により、ドライフィルムを用いて、パターン状のレジスト(図示せず)が形成される。ここでは、配線層12において、複数の配線13、配線接続部16を形成すると共に、金属支持層11に金属支持層注入孔32を形成するように、パターン状のレジストが形成される。次に、配線層12および金属支持層11のうちレジストから露出された部分がエッチングされる。ここで、配線層12および金属支持層11をエッチングする方法は、特に限定されるものではないが、ウェットエッチングを行うことが好ましい。とりわけ、エッチング液は、金属支持層11の材料の種類に応じて適宜選択することが好ましいが、例えば、金属支持層11がステンレスからなる場合には、塩化第二鉄水溶液等の塩化鉄系エッチング液を用いることができる。エッチングが行われた後、レジストは剥離される。
次に、絶縁層10上に、配線層12の各配線13および配線接続部16を覆う保護層20が設けられる(図10(c)参照)。この場合、まず、非感光性ポリイミドが、ダイコータを用いて、絶縁層10上にコーティングされる。続いて、コーティングされた非感光性ポリイミドを乾燥させて、保護層20が形成される。次に、形成された保護層20を所望の形状とするようにパターン状のレジスト(図示せず)が形成される。続いて、保護層20が現像されてエッチングされ、エッチングされた保護層20を硬化して、所望の形状の保護層20が得られる。その後、レジストは剥離される。
次に、絶縁層10に、絶縁層10を貫通する絶縁層注入孔33が形成されると共に、所望の形状に外形加工される(図10(d)参照)。この場合、まず、絶縁層10上に、パターン状のレジストが形成され、絶縁層10のうちレジストから露出された部分がエッチングされて、絶縁層10に絶縁層注入孔33が形成されると共に、絶縁層10が外形加工される。ここで、絶縁層10をエッチングする方法は、特に限定されるものではないが、ウェットエッチングを行うことが好ましい。とりわけ、エッチング液は、絶縁層10の材料の種類に応じて適宜選択することが好ましいが、例えば、絶縁層10がポリイミド樹脂からなる場合には、有機アルカリエッチング液等のアルカリ系エッチング液を用いることができる。エッチングが行われた後、レジストは剥離される。
次に、配線層12の配線接続部16のうち絶縁層注入孔33において露出された部分に、金めっきが施される(図10(e)参照)。すなわち、配線接続部16の露出された部分が、酸洗浄されて、電解めっき法によりニッケルめっきおよび金めっきが順次施されて、0.1μm〜4.0μmの厚さを有するめっき層15が形成される。この場合、スライダ52に接続されるヘッド端子5と、外部機器接続端子6にも、同様にしてめっきが施される。なお、めっきを施す方法として、電解めっき法ではなく、治具めっき法を用いても良い。また、めっきの種類としては、ニッケルめっき、金めっきに限定されるものではなく、銀(Ag)めっき、銅(Cu)めっきを施すようにしても良い。
その後、金属支持層11の外形加工が行われる(図10(f)参照)。この場合、金属支持層11の下面に、フォトファブリケーションの手法により、ドライフィルムを用いて、パターン状のレジスト(図示せず)が形成され、塩化鉄系エッチング液等により、金属支持層11のうちレジストから露出された部分がエッチングされ、金属支持層11が外形加工される。この場合、金属支持層11のうち延長構造領域4における部分は、このエッチングにより除去される。その後、レジストは剥離される。
このようにして、サスペンション用基板1が得られる。
次に、本実施の形態におけるサスペンションの製造方法について説明する。
まず、ベースプレート42およびロードビーム43を準備すると共に、上述のようにしてサスペンション用基板1を準備する。
次に、図4に示すように、ベースプレート42に、ロードビーム43を介して、サスペンション用基板1が、溶接により取り付けられる。この場合、まず、ベースプレート42にロードビーム43が溶接により固定され、続いて、ロードビーム43に設けられたビーム治具孔47と、サスペンション用基板1に設けられた治具孔25とにより、ロードビーム43とサスペンション用基板1とのアライメントが行われる。その後、溶接により、ロードビーム43とサスペンション用基板1が互いに接合されて固定される。
次に、サスペンション用基板1に設けられたアライメント貫通孔30を用いて、サスペンション用基板1に対して、ピエゾ素子44が位置合わせされる。この場合、まず、互いに固定されたベースプレート42、ロードビーム43、およびサスペンション用基板1が、ピエゾ素子44を実装するための実装装置(図示せず)にセットされる。続いて、実装装置においてアライメント貫通孔30を読み取るCCDカメラ等の読取機構(図示せず)により、サスペンション用基板1のアライメント貫通孔30が読み取られる。この読み取られたアライメント貫通孔30を基準として、実装装置において、ベースプレート42およびロードビーム43に、ピエゾ素子44が配置される。このことにより、サスペンション用基板1に対してピエゾ素子44を精度良く位置合わせすることができる。なお、この場合、ピエゾ素子44は、ベースプレート42の凹部42aに収容される。
その後、位置合わせされたピエゾ素子44が、接着剤を用いてベースプレート42およびロードビーム43に接合されると共に、サスペンション用基板1の接続構造領域3に接続される。すなわち、ピエゾ素子44は、非導電性接着剤を用いてベースプレート42およびロードビーム43に接合されると共に、導電性接着剤からなる第1の導電接着部45が形成されて、ピエゾ素子44の一方(サスペンション用基板1とは反対側)の電極44aは、ベースプレート42に第1の導電接着部45を介して電気的に接続される。
また、ピエゾ素子44の他方(サスペンション用基板1の側)の電極44aは、導電性接着剤を用いて、サスペンション用基板1の接続構造領域3に接合されると共に電気的に接続される。この場合、金属支持層11とピエゾ素子44との間の隙間から、絶縁層注入孔33および金属支持層注入孔32に導電性接着剤が注入されて第2の導電接着部48が形成される。このようにして、ピエゾ素子44がサスペンション用基板1の接続構造領域3に接合されると共に、ピエゾ素子44の一方の電極44aが配線層12の配線接続部16に電気的に接続される。この際、金属支持層11とピエゾ素子44との間の隙間にも、導電性接着剤が充填される(図7参照)。
この間、図2および図7に示すように、接続構造領域3における金属支持層11の外縁11aが、絶縁層10の外縁10a、配線層12の配線接続部16外縁16a、および保護層20の外縁20aより外方に位置しているため、金属支持層11の外縁11aを視認することができる。このことにより、金属支持層11から導電性接着剤がはみ出す状態を見ながら、導電性接着剤の注入作業を行うことができる。このため、はみ出した導電性接着剤が、接続構造領域3の周辺に存在する他の金属構造物(例えば、ロードビーム43)に達することを防止することができる(図8参照)。
このようにして、サスペンション用基板1の接続構造領域3に接続されたピエゾ素子44を含むサスペンション41が得られる。
このサスペンション41のヘッド端子5に、スライダ52が接続されて図8に示すヘッド付サスペンション51が得られる。さらに、このヘッド付サスペンション51がハードディスクドライブ61のケース62に取り付けられて、図9に示すハードディスクドライブ61が得られる。
図9に示すハードディスクドライブ61においてデータの書き込みおよび読み取りを行う際、ボイスコイルモータ65によりヘッド付サスペンション51のスライダ52がディスク63上に沿って移動し、スピンドルモータ64により回転しているディスク63に所望のフライングハイトを保って近接する。このことにより、スライダ52とディスク63との間で、データの受け渡しが行われる。この間、サスペンション用基板1のヘッド端子5と外部機器接続端子6との間を延びる各配線13により電気信号が伝送される。
スライダ52を移動させる際、ボイスコイルモータ65が、スライダ52の位置を大まかに調整し、ピエゾ素子44が、スライダ52の位置を微小調整する。すなわち、サスペンション用基板1の接続構造領域3の側のピエゾ素子44の電極44aに所定の電圧を印加することにより、一方のピエゾ素子44がロードビーム43の軸線方向に収縮すると共に、他方のピエゾ素子44が伸長する。この場合、ベースプレート42の可撓部42bとロードビーム43の可撓部43bとが弾性変形し、ロードビーム43の先端側に位置するスライダ52がスウェイ方向(旋回方向)に移動することができる。このようにして、スライダ52を、ディスク63の所望のトラックに、迅速に、かつ精度良く位置合わせすることができる。
このように本実施の形態によれば、サスペンション用基板1の接続構造領域3に導電性接着剤を介してピエゾ素子44を接続する際、金属支持層11の外縁11aを視認することができる。このことにより、金属支持層11から導電性接着剤が大きくはみ出して、接続構造領域3の周辺に存在する他の金属構造物(例えば、ロードビーム43)に達することを防止することができる。このため、ピエゾ素子44の電極44a間が、導電性接着剤により短絡することを防止することができる。
また、本実施の形態によれば、延長構造領域4において、絶縁層10の第2の絶縁層端部10cの幅は、第1の絶縁層端部10bの幅より広くなっていると共に、保護層20の第2の保護層端部20cの幅は、第1の保護層端部20bの幅より広くなっている。このことにより、金属支持層11の外縁11aの視認性を確保しつつ、延長構造領域4の機械的強度を向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、サスペンション用基板1の延長構造領域4において、絶縁層10が、第1の絶縁層端部10bから第2の絶縁層端部10cに向かって徐々に幅が広くなっていると共に、保護層20が、第1の保護層端部20bから第2の保護層端部20cに向かって徐々に幅が広くなっている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、保護層20は、任意の形状としてもよい。この場合においても、延長構造領域4の機械的強度を向上させることができる。あるいは、絶縁層10および保護層20のいずれも、任意の形状としてもよい。
また、本実施の形態においては、サスペンション用基板1の基板本体領域2の両側にピエゾ素子44が配置され、基板本体領域2に、ピエゾ素子44に接続される一対の接続構造領域3が連結されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、サスペンション用基板1の基板本体領域2に、ピエゾ素子44に接続可能な接続構造領域3が一つだけ連結される場合においても、本発明を適用することができる。
また、本実施の形態においては、サブトラクティブ法により、サスペンション用基板1を製造する例について説明したが、アディティブ法により、サスペンション用基板1を製造しても良い。
さらに、本実施の形態においては、一対のピエゾ素子44は、ベースプレート42およびロードビーム43に接合されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、一対のピエゾ素子44が、任意の位置で、ベースプレート42のみに接合されるようにしても良く、あるいは、ロードビーム43のみに接合されるようにしても良い。さらには、ロードビーム43の先端部に、スライダ52を保持するスライダ保持プレート(図示せず)が設けられ、ロードビーム43とスライダ保持プレートとの間に一対のピエゾ素子44が接合されるようにしても良い。
第2の実施の形態
次に、図11により、本発明の第2の実施の形態におけるサスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション、およびハードディスクドライブについて説明する。
図11に示す第2の実施の形態においては、保護層を貫通し、配線層の配線接続部を露出させる貫通孔が設けられ、この貫通孔において配線接続部の露出された部分に、金めっきが施されている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図10に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図11において、図1乃至図10に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図11に示すように、サスペンション用基板1の接続構造領域3において、保護層20を貫通し、配線層12の配線接続部16を露出させる検査用貫通孔70が設けられている。また、この検査用貫通孔70において、配線接続部16の露出された部分には、ニッケルめっき、および金めっきが順次施されて、第2のめっき層71が形成されている。このことにより、配線層12の配線接続部16の露出された部分が腐食することを防止している。このような第2のめっき層71は、第1の実施の形態におけるめっき層15(図2参照)と同様に形成することができる。
このように本実施の形態によれば、サスペンション用基板1の接続構造領域3に導電性接着剤を介してピエゾ素子44を接続する際、金属支持層11の外縁11aを視認することができる。このことにより、金属支持層11から導電性接着剤が大きくはみ出して、接続構造領域3の周辺に存在する他の金属構造物(例えば、ロードビーム43)に達することを防止することができる。このため、ピエゾ素子44の電極44a間が、導電性接着剤により短絡することを防止することができる。
また、本実施の形態によれば、保護層20を貫通する検査用貫通孔70において、配線層12の配線接続部16が露出し、この配線接続部16の露出された部分に金めっきが施されている。このことにより、プローブ等の検査器を用いることにより、配線接続部16の上面から配線接続部16とピエゾ素子44との間の導通検査を行うことができる。また、この場合、配線接続部16の露出された部分に金めっきが施されているため、配線接続部16の上面に検査器の先端を押し付けた場合においても、配線接続部16の上面が変形することを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明によるサスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション、およびハードディスクドライブ、並びに、サスペンションの製造方法は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 サスペンション用基板
2 基板本体領域
3 接続構造領域
4 延長構造領域
5 ヘッド端子
6 外部機器接続端子
10 絶縁層
10a 外縁
10b 第1の絶縁層端部
10c 第2の絶縁層端部
11 金属支持層
11a 外縁
12 配線層
13 配線
14 アライメント部
15 めっき層
16 配線接続部
16a 外縁
20 保護層
20a 外縁
20b 第1の保護層端部
20c 第2の保護層端部
25 治具孔
30 アライメント貫通孔
32 金属支持層注入孔
33 絶縁層注入孔
35 積層体
41 サスペンション
42 ベースプレート
42a 凹部
42b 可撓部
43 ロードビーム
43a 凹部
43b 可撓部
44 ピエゾ素子
44a 電極
44b 圧電材料部
45 第1の導電接着部
46 のぞき孔
46a ベースのぞき孔
46b ビームのぞき孔
47 ビーム治具孔
48 第2の導電接着部
51 ヘッド付サスペンション
52 磁気ヘッドスライダ
61 ハードディスクドライブ
62 ケース
63 ディスク
64 スピンドルモータ
65 ボイスコイルモータ
66 アーム
70 検査用貫通孔
71 第2のめっき層

Claims (12)

  1. 基板本体領域と、アクチュエータ素子に導電性接着剤を介して接続可能な接続構造領域と、基板本体領域と接続構造領域との間に延びる延長構造領域とを有するサスペンション用基板において、
    絶縁層と、
    絶縁層のアクチュエータ素子側の面に設けられた金属支持層と、
    絶縁層の他方の面に設けられ、複数の配線と、アクチュエータ素子に導電性接着剤を介して電気的に接続される配線接続部とを有する配線層と、を備え、
    金属支持層および絶縁層に、導電性接着剤注入用の開口が設けられ、
    接続構造領域における金属支持層の外縁は、絶縁層の外縁および配線層の配線接続部の外縁より外方に位置していることを特徴とするサスペンション用基板。
  2. 配線層を覆う保護層を更に備え、
    接続構造領域における保護層の外縁は、金属支持層の外縁より内方に位置していることを特徴とする請求項1に記載のサスペンション用基板。
  3. 接続構造領域において、保護層を貫通し、配線層の配線接続部を露出させる貫通孔が設けられ、
    この貫通孔において、配線接続部の露出された部分に、金めっきが施されていることを特徴とする請求項2に記載のサスペンション用基板。
  4. 延長構造領域における絶縁層は、接続構造領域側に配置された第1の絶縁層端部と、基板本体領域側に配置され、第1の絶縁層端部より幅が広い第2の絶縁層端部とを有していることを特徴とする請求項1に記載のサスペンション用基板。
  5. 延長構造領域における絶縁層は、第1の絶縁層端部から第2の絶縁層端部に向かって徐々に幅が広くなっていることを特徴とする請求項4に記載のサスペンション用基板。
  6. 配線層を覆う保護層を更に備え、
    延長構造領域における保護層は、接続構造領域側に配置された第1の保護層端部と、基板本体領域側に配置され、第1の保護層端部より幅が広い第2の保護層端部とを有していることを特徴とする請求項4に記載のサスペンション用基板。
  7. 延長構造領域における絶縁層は、第1の絶縁層端部から第2の絶縁層端部に向かって徐々に幅が広くなっていると共に、
    延長構造領域における保護層は、第1の保護層端部から第2の保護層端部に向かって徐々に幅が広くなっていることを特徴とする請求項6に記載のサスペンション用基板。
  8. 接続構造領域における保護層の外縁は、金属支持層の外縁より内方に位置していることを特徴とする請求項6または7に記載のサスペンション用基板。
  9. 接続構造領域において、保護層を貫通し、配線層の配線接続部を露出させる貫通孔が設けられ、
    この貫通孔において、配線接続部の露出された部分に、金めっきが施されていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のサスペンション用基板。
  10. ベースプレートと、
    ベースプレートに、ロードビームを介して取り付けられた請求項1乃至9のいずれかに記載のサスペンション用基板と、
    ベースプレートおよびロードビームの少なくとも一方に接合されると共に、サスペンション用基板の接続構造領域に導電性接着剤を介して接続されたアクチュエータ素子と、を有することを特徴とするサスペンション。
  11. 請求項10に記載のサスペンションと、
    サスペンションに実装されたスライダと、を有することを特徴とするヘッド付サスペンション。
  12. 請求項11に記載のヘッド付サスペンションを有することを特徴とするハードディスクドライブ。
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