JP4961562B2 - 19−ノルビタミンd誘導体 - Google Patents

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Description

本発明は、医薬品として有用である、22位にヘテロ原子を有する、16−エン−19−ノルビタミンD誘導体に関する。
下記の構造式(a)で表される活性型1,25−ジヒドロキシビタミンD(1,25−(OH))は、核内に存在するビタミンD受容体を介して、カルシウムの代謝調節作用、細胞の分化誘導・増殖抑制作用等の多彩な生物作用を発現する。また、1,25−(OH)は腫瘍細胞に対して強い分化誘導・増殖抑制作用を有することから制癌剤としての適用が検討されている。
Figure 0004961562
しかし、1,25−(OH)は、制癌作用を発現する濃度で血清のカルシウム濃度も上昇させ、高カルシウム血症を誘発する。したがって、腫瘍細胞の分化誘導作用をもつ反面、血中カルシウム上昇作用は弱い特徴をもつビタミンD誘導体の開発が望まれている。
これに関して、下記の非特許文献1には、A環部2位にヒドロキシエトキシ基を導入したビタミンD誘導体の生物活性が、天然リガンドより強力な活性を有することが開示されている。例えば、下記の構造式(b)で表される20−エピ−2β−ヒドロキシエトキシ体では、1,25−(OH)は、VDR親和性が1,25−(OH)の5倍、COS−7中での転写活性化能が30倍、さらに破骨細胞分化誘導作用においては、約100倍の活性を示す。
Figure 0004961562
また、下記の構造式(c)で表される、ビタミンDの19−エキソメチレン基が2位に移動した構造を持つ2MDは、VDR親和性が1,25−(OH)に比べてやや弱いが、COS−7細胞中での転写活性、RANKLの転写促進、および破骨細胞誘導作用においては約100倍の強力な活性をもつ19−ノルビタミンD誘導体である。
Figure 0004961562
Shimizu M et al, J Steroid Biochem Mol Biol, 2004, 89/90, 75-81
しかし、非特許文献1の化合物、又は、上記の部分構造をもつビタミンD誘導体では、未だ生物活性が不十分である。このため、更に低薬量で、より高い生物活性を示す化合物の開発が望まれている。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、1,25−(OH)誘導体の薬理効果の増強と、高カルシウム血症の副作用とが明確に分離できる、ビタミンD誘導体およびその製造方法を提供することにある。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、血中カルシウム上昇活性が弱く、細胞の分化誘導作用を増強させるビタミンD誘導体は、構造的に以下の特徴を有することを見出した。[1]ビタミンDの側鎖部22位へのヘテロ原子(酸素やイオウ原子)の導入、[2]22−23位への二重結合の導入、[3]D環部16−17位への二重結合の導入、[4]19−エキソメチレン基の除去。
そして、上記の4つのうちの[1]、[3]、[4]の3つの部分構造を併せもったノルビタミンD誘導体が、強い活性を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1) 下記一般式(1)又は(2)で表される、2位に置換基、22位にヘテロ原子を有し、D環部の16−17位に2重結合を有する19−ノルビタミンD誘導体。
Figure 0004961562
Figure 0004961562
(但し、Rは、ヒドロキシアルコキシル基、ヒドロキシアルキリデン基、Xはヘテロ原子、nは1から4の整数を示す。)
(2) 前記へテロ原子が硫黄原子、又は、酸素原子である(1)記載の19−ノルビタミンD誘導体。
(3) 前記一般式(1)又は(2)中のRが、ヒドロキシエトキシ基、又は、ヒドロキシエチリデン基である(1)又は(2)記載の19−ノルビタミンD誘導体。
(4) 下記構造式(11a)、(12a)、(11b)、(12b)で表される19−ノルビタミンD誘導体。なかでも、構造式(12a)で表される19−ノルビタミンD誘導体が特に好ましい。
Figure 0004961562
Figure 0004961562
Figure 0004961562
Figure 0004961562
(5) CD環シントンとA環ホスフィンオキシド体とをそれぞれ合成し、カップリング反応により19−ノルビタミンD骨格を製造した後、2位に構造修飾する、(1)から(4)いずれか記載の19−ノルビタミンD誘導体の製造方法。
(6) (1)から(4)いずれか記載の19−ノルビタミンD誘導体を有効成分とする、骨粗鬆症治療薬、制癌剤、自己免疫疾患治療薬、くる病治療薬、又は、骨軟化症治療薬。
(7) 下記一般式(3)で表される、22位にヘテロ原子を有し、D環部の16−17位に2重結合を有する19−ノルビタミンD誘導体。
Figure 0004961562
(但し、Xはヘテロ原子、nは1から4の整数を示す。)
(8) 下記一般式(4)で表される、2位に置換基、22位にヘテロ原子を有し、D環部の16−17位に2重結合を有する19−ノルビタミンD誘導体。
Figure 0004961562
(但し、Rは、炭素数1から4の直鎖状又は分岐状のアルキル基、Xはヘテロ原子、nは1から4の整数を示す。)
(9) 前記へテロ原子が硫黄原子、又は、酸素原子である(7)または(8)記載の19−ノルビタミンD誘導体。
(10) (7)から(9)いずれか記載の19−ノルビタミンD誘導体を有効成分とする、骨粗鬆症治療薬、制癌剤、自己免疫疾患治療薬、くる病治療薬、又は、骨軟化症治療薬。
本発明の19−ノルビタミンD誘導体は、上記のように、構造的に[1]ビタミンDの側鎖部22位へのヘテロ原子(酸素やイオウ原子)の導入、[3]D環部16−17位への二重結合の導入、[4]19−エキソメチレン基の除去、の3つの部分構造を併せもった構造である。これにより、転写活性、破骨細胞分化促進活性、成熟樹状細胞への分化抑制活性が向上する。なかでも、上記の構造式(1b)の化合物は、特に強力な活性を有する。
したがって、本発明の19−ノルビタミンD誘導体は、骨粗鬆症治療薬、制癌剤、自己免疫疾患治療薬、くる病治療薬、又は、骨軟化症治療薬として、特に好ましく用いることができる。
また、本発明の製造方法によれば、CD環シントンとA環パートをそれぞれ別途に合成し、カップリング反応により19−ノルビタミンD骨格を製造した後、2位に構造修飾することにより、上記の2位に置換基を有する19−ノルビタミンD誘導体を容易に製造することができる。
構造式(11a)、(12a)で表されるビタミンD誘導体の転写活性化能の評価を示す図である。 構造式(11b)、(12b)で表されるビタミンD誘導体の転写活性化能の評価を示す図である。 1,25−(OH)、2MDの破骨細胞分化に対する評価を示す図である。 構造式(11a)、(12a)で表されるビタミンD誘導体の破骨細胞分化に対する評価を示す図である。 構造式(11b)、(12b)で表されるビタミンD誘導体の破骨細胞分化に対する評価を示す図である。 2−置換−19−ノルビタミンD誘導体の成熟樹状細胞への分化抑制作用を示す図である。 2−置換−19−ノルビタミンD誘導体の生物活性を示す図である。 構造式(15a)、(15b)で表されるビタミンD誘導体のVDR結合活性の評価を示す図である。 構造式(16a)、(16b)で表されるビタミンD誘導体のVDR結合活性の評価を示す図である。 構造式(17a)、(17b)で表されるビタミンD誘導体のVDR結合活性の評価を示す図である。 構造式(15a)、(15b)で表されるビタミンD誘導体の転写活性化能の評価を示す図である。 構造式(16a)、(16b)で表されるビタミンD誘導体の転写活性化能の評価を示す図である。 構造式(17a)、(17b)で表されるビタミンD誘導体の転写活性化能の評価を示す図である。 19−ノルビタミンD誘導体の生物活性を示す図
発明を実施するための形態
[一般式(1)、(2)で表されるビタミンD誘導体の合成方法]
本発明の19−ノルビタミンD誘導体(以下、単にビタミンD誘導体ともいう)において、一般式(1)、(2)で表されるビタミンD誘導体は、CD環シントンとA環パートをそれぞれ別途に合成し、カップリング反応により19−ノルビタミンD骨格を構築後、2位を構造修飾し製造することができる。
以下、一般式(1)及び(2)の化合物について、その製造方法の一例を具体的に説明する。
<CD環シントンの合成方法>
構造式(31a)及び(31b)で表されるCD環シントンは、ビタミンDを出発原料として、11工程、又は、12工程により、製造することができる。
出発原料にビタミンDを用いてオゾン分解後、水素化ホウ素ナトリウムにより還元してジオール体(21)を得る。ジオール体(21)は一級の水酸基をトシル化、続いて8位の水酸基をTBSにて保護して化合物(22)とした後、DMSO酸化にてアルデヒド体(23)とする。アルデヒド体(23)を酸素酸化に付し20−ケト体(24)とし、ケト基を還元して20−アルコール体(7)を得る。異性体の比率は約8:1で20−エピ型が多く合成された。20−アルコール体(25a)をホスホリルクロリドにて脱水後、二酸化セレン/TBHPにて16位に立体選択的に水酸基を導入し化合物(27a)とする。化合物(27a)をフェニルクロロチオノフォルメートにて処理すると[3,3]−シグマトロピー転位反応がスムーズに進行し、チオカーボネート体の20S体(28a)を単一の立体として得ることができる。
チオカーボネート体の20R体(28b)は、化合物(27a)をSwern酸化、続くNaBH還元に付し16β−アルコール体(27b)とした後、化合物(27a)と同様に処理して得る。チオカーボネート体の20S体(28a)はアルコリシス条件下、ブロモ酢酸エチルにて側鎖ユニットを導入し、得られたカルボン酸をジアゾメタンにて処理し、メチルエステル体(29a)へと導く。メチルエステル体はGrignard反応にてジエチル基を導入後、8位の保護基を除去しジオール体(30a)とする。8位のアルコールをSwern酸化しケトン体とし、最後に25位の水酸基を保護して20S体(31a)を得る。チオカーボネート体の20R体(28b)も同様に処理し20R体(31b)を得る。
Figure 0004961562
<22−チア−19−ノルビタミンD誘導体の合成方法>
次に、合成したCD環シントンとA環ホスフィンオキシド体とのカップリング反応により22−チア−19−ノルビタミンDアナログの合成を行なう。CD環シントンの20S体(31a)とA環ホスフィンオキシド体(32)のカップリングはBaseにLiHMDSを用いて行なうことにより、19−ノル体(2位の異性体比:約3:2)(33a)が得られる。19−ノル体(33a)は、酢酸酸性条件下選択的にTMS基を除去し、2−アルコール体(34a)へ誘導する。2−アルコール体(34a)をエーテル化、続く脱保護反応に付し(20S)−2−ヒドロキシエトキシ−19−ノルビタミンD誘導体(11a)、(12a)を得る。二種の立体異性体はODS系のカラムを用いたHPLCにて分離する。同様に、CD環シントンの20R体(31b)より(20R)−2−ヒドロキシエトキシ−19−ノルビタミンD誘導体(11b)、(12b)を得る。
Figure 0004961562
なお、上記はRが、ヒドロキシエトキシ基の場合であるが、本発明においては、Rは、例えば、下記に示す(20S)−2−ヒドロキシエチリデン−19−ノルビタミンD誘導体(13a)(14a)ように2重結合を介して結合するヒドロキシエチリデン基であってもよく、この場合には、上記の構造式(33a)から、6工程により、以下の方法で製造することができる。
Figure 0004961562
また、(20R)−2−ヒドロキシエチリデン−19−ノルビタミンD誘導体(13b)、(14b)は、構造式(33b)から、6工程により、以下の方法で製造することができる。
Figure 0004961562
[一般式(3)、(4)で表されるビタミンD誘導体の合成方法]
一般式(3)、(4)で表されるビタミンD誘導体についても同様に、CD環シントンとA環パートをそれぞれ別途に合成し、カップリング反応により19−ノルビタミンD誘導体を製造することができる。以下、製造方法の一例を具体的に説明する。
(20S)−22−チア−19,24−ジノルビタミンD誘導体(15a)は、構造式(28a)から7工程により、(20R)−22−チア−19,24−ジノルビタミンD誘導体(15b)は、構造式(28b)から、7工程により、以下の方法で製造することができる。
Figure 0004961562
Figure 0004961562
(20S)−22−チア−19−ノルビタミンD誘導体(16a)は、構造式(28a)から7工程により、(20R)−22−チア−19−ノルビタミンD誘導体(16b)は、構造式(28b)から、7工程により、以下の方法で製造することができる。
Figure 0004961562
Figure 0004961562
(20S)−22−チア−24−ホモ−19−ノルビタミンD誘導体(17a)は、構造式(28a)から7工程により、(20R)−22−チア−24−ホモ−19−ノルビタミンD誘導体(17b)は、構造式(28b)から、7工程により、以下の方法で製造することができる。
Figure 0004961562
Figure 0004961562
(20S)−2α−メチル−2β−ヒドロキシ−19−ノルビタミンD誘導体(18a)、(20S)−2β−メチル−2α−ヒドロキシ−19−ノルビタミンD誘導体(19a)は、CD環シントンの20S体(31a)とA環ホスフィンオキシド体(54)のカップリング反応により以下の方法で製造することができる。また、(20R)−2α−メチル−2β−ヒドロキシ−19−ノルビタミンD誘導体(18b)、(20R)−2β−メチル−2α−ヒドロキシ−19−ノルビタミンD誘導体(19b)は、CD環シントンの20R体(31b)とA環ホスフィンオキシド体(54)のカップリング反応により以下の方法で製造することができる。
Figure 0004961562
Figure 0004961562
<22−オキシ−19−ノルビタミンD誘導体の合成方法>
20−アルコール体の20S体(25a)、20R体(25b)から以下に示す9工程により、CD環シントンの20S体(64a)、20R体(64b)を製造した。A環ホスフィンオキシド体(40)とのカップリング反応により、(20S)−22−オキサ−19−ノルビタミンD誘導体(20a)、(20R)−22−オキサ−19−ノルビタミンD誘導体(20b)を製造する。
Figure 0004961562
Figure 0004961562
[薬剤]
本発明のビタミンD誘導体は、骨粗鬆症治療薬、制癌剤、自己免疫疾患治療薬、くる病治療薬、または、骨軟化症治療薬(以下、「治療薬」ともいう)として用いることができる。
<剤型>
治療薬は、本発明のビタミンDを有効成分として含有する以外に、必要な添加剤を配合して、常法に従って、固形経口製剤、経口用液体製剤、又は、注射剤等の非経口製剤として調製することができる。最も好ましいのは、固形経口製剤である。
固形経口製剤を調製する場合、賦形剤、例えば、乳糖、マンニトール、ブドウ糖、微結晶セルロース、デンプン、コーンスターチ等を加えた後、錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等とすることができる。また、賦形剤以外に必要に応じて、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)等の結合剤、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール、スターチ、タルク等の潤滑剤、繊維素グリコール酸カルシウム、カルメロースカルシウム等の崩壊剤、ラクトース等の安定化剤、グルタミン酸又はアスパラギン酸等の溶解補助剤、ポリエチレングリコール等の可塑剤、酸化チタン、タルク、黄色酸化鉄等の着色剤を混合し、調整することができる。また、錠剤又は丸剤は必要によりショ糖、ゼラチン、寒天、ペクチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート等の糖衣又は胃溶性若しくは腸溶性物質のフィルムで被膜してもよい。
経口用液体製剤を調製する場合、精製水、エタノール等の不活性な希釈剤矯味剤、緩衝剤、安定化剤、矯臭剤等を加えて内服液剤、シロップ剤、ジェリー剤、エリキシル剤等とすることができる。
注射剤としては、無菌の水性又は非水性の溶液剤、懸濁液、乳濁剤等とし、皮下、筋肉内及び静脈内用注射剤等とすることができる。水性の溶液剤、懸濁剤の希釈剤としては、注射用蒸留水、生理食塩水を挙げることができる。また、非水溶性の溶液剤、懸濁剤の希釈剤としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物油、エタノールのようなアルコール類等を挙げることができる。更に、必要に応じて、pH調整剤、緩衝剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤(例えばラクトース)、等張化剤、局所麻酔剤、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸)等を添加してもよい。
<有効投与量>
本発明のビタミンD誘導体の有効投与量は、患者の体重、年齢、性別、投与方法、体調、症状、剤型等により異なるが、成人に対する経口の場合、1日当たり0.001μg以上50μg以下、より好ましくは0.01μg以上10μg以下であり、1回又は2〜数回に分けて服用することが好ましい。
<(20S)−2−ヒドロキシエトキシ−19−ノルビタミンD誘導体(11a)、(12a)、(20S)−2−ヒドロキシエチリデン−19−ノルビタミンD誘導体(13a)、(14a)合成>
以下のスキームに従って、下記の手順で合成した。
Figure 0004961562
Figure 0004961562
カリウムt−ブトキシド(205.1mg,1.83mmol,1.25eq)の無水t−ブタノール(20ml)溶液に酸素ガスを15分間バブルさせた後、アルデヒド体23(474.3mg,1.46mmol)の無水t−ブタノール(5ml)溶液をゆっくり加え、さらに15分間酸素ガスをバブルしながら攪拌した。反応チェック後アルゴンガスを10分間バブルさせた。反応混合物に氷水を加え、酢酸エチルにて抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20g)にて精製し、5%酢酸エチル/へキサン溶出部より、20−ケト体24(375.8mg,83%)を得た。
化合物23:H−NMR(CDCl)δ:−0.01,0.01(each 3H,s,SiMe x 2),0.88(9H,s,tBuSi),0.96(3H,s,H−18),1.08(3H,d,J=6.6Hz,H−21),2.35(1H,ddd,J=11.5,6.8,3.2Hz,H−20),4.02(1H,m,H−8),9.57(1H,d,J=3.2Hz,CHO).
化合物24:H−NMR(CDCl)δ:0.00,0.01(each 1H,s,SiMe x 2),0.87(9H,s,tBuSi),0.85(3H,s,H−18),2.09(3H,s,H−21),4.04(1H,m,H−8).
Mass m/z(%):310(M,2),253(100),161(29),145(23),119(43),75(57).
Figure 0004961562
0℃に冷却した20−ケト体24(1.90g,6.131mmol)のメタノール(20ml)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(231.9mg,6.131mmol)を加え1時間攪拌した。反応液に氷水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(70g)にて精製し、2%酢酸エチル/へキサン溶出部より20−アルコール体25a(20S体、1.67g)および25b(20R体、208.0mg)を得た。(Total 98%)
化合物25a:H−NMR(CDCl)δ:−0.003,0.01(each 3H,s,SiMe x 2),0.89(9H,s,tBuSi),1.01(3H,s,H−18),1.12(3H,d,J=6.1Hz,H−21),3.73(1H,m,H−20),4.01(1H,m,H−8).
Mass m/z(%):312(M,1),255(19),237(100),161(38),75(72).
化合物25b:H−NMR(CDCl)δ:−0.003,0.01(each 1H,s,SiMe x 2),0.88(9H,s,tBuSi),0.91(3H,s,H−18),1.20(3H,d,J=6.2Hz,H−21),3.68(1H,m,H−20),4.02(1H,m,H−8).
Mass m/z(%):312(M,1),255(5),237(100),161(45),75(94).
Figure 0004961562
0℃に冷却した20−アルコール体25a(1.33g,4.281mmol)の無水ピリジン(15ml)溶液にホスホリルクロリド(POCl,800μl,8.561mmol,2eq)を加え0℃で1時間、室温で21時間攪拌した。反応液を氷水に移し2NHClを加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(30g)にて精製し、へキサン溶出部より化合物26(975.6mg,77%)を得た。
化合物26:H−NMR(CDCl)δ:0.01,0.02(each 3H,s,SiMe x 2),0.89(9H,s,tBuSi),1.11(3H,s,H−18),1.64(3H,dt,J=7.1,2.0Hz,H−21),4.07(1H,m,H−18),5.04(1H,qt,J=7.1,2.0Hz,H−20).
Mass m/z(%):294(M,6),237(100),161(85),75(75).
Figure 0004961562
0℃に冷却した二酸化セレン(177.5mg,1.600mmol,0.5eq)のジクロロメタン(5ml)溶液に70%tBuOOH(552μl,3.839mmol,1.2eq)を加え1時間攪拌したのち化合物26(1.00g,3.199mmol)のジクロロメタン(10ml)溶液を滴下した。室温にて4時間攪拌後反応液を氷水に移し10%NaOHを加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(30g)にて精製し、5%酢酸エチル/へキサン溶出部より化合物27a(847.0mg,85%)を得た。
化合物27a:H−NMR(CDCl)δ:0.01,0.02(each 3H,s,SiMe x 2),0.88(9H,s,tBuSi),1.14(3H,s,H−18),1.71(3H,dd,J=7.2,1.1Hz,H−21),4.10(1H,m,H−8),4.44(1H,m,H−16),5.51(1H,qd,J=7.1,1.1Hz,H−20).
Mass m/z(%):310(no M),235(100),160(75),75(90).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物27a(630.2mg,2.029mmol)の無水ピリジン(6ml)溶液にフェニルクロロチオノフォルメート(PhOC(S)Cl,330μl,2.435mmol,1.2eq)を加えた。3.5時間攪拌したのち試薬(220μl,1.623mmol,0.8eq)を追加し、さらに2.5時間攪拌した。反応液を氷水に移し2NHClを加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(30g)にて精製し、3%酢酸エチル/へキサン溶出部より化合物28a(772.5mg,85%)を得た。
化合物28a:H−NMR(CDCl)δ:0.026,0.030(each 3H,s,SiMe x 2),0.89(9H,s,tBuSi),1.19(3H,s,H−18),1.54(3H,d,J=7.1Hz,H−21),2.31(1H,m,H−15),4.06(1H,q,J=7.1Hz,H−20),4.10(1H,m,H−8),5.70(1H,m,H−16),7.16〜7.39(5H,m,arom H).
Mass m/z(%):446(M,1),389(2),292(10),235(100),161(80),75(85).
Figure 0004961562
化合物28a(740.5mg,1.659mmol)の10%KOH/MeOH(10ml)溶液にブロモ酢酸エチル(550μl,4.978mmol,3eq)を加え、室温にて4時間攪拌した。反応液を氷水に移し2NHClを加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をジクロロメタン(10ml)で溶解したのち0℃に冷却し、ジアゾメタンのジエチルエーテル溶液(約0.5M,10ml)を加えた。0℃で30分攪拌したのち溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20g)にて精製し、3%酢酸エチル/へキサン溶出部より化合物29a(661.0mg,99%)を得た。
化合物29a:H−NMR(CDCl)δ:0.02(6H,s,SiMe x 2),0.88(9H,s,tBuSi),1.12(3H,s,H−18),1.36(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.28(1H,m),3.16(2H,s,H−23),3.57(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.71(3H,s,OMe),4.07(1H,m,H−8),5.64(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):398(M,35),383(15),341(28),256(19),235(92),161(100),75(58).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物29a(661.0mg,1.658mmol)の無水THF(5ml)溶液にエチルマグネシウムブロミド(4.97ml,4.974mmol,3eq,1.0M THF溶液)を加えた。3時間攪拌したのち試薬(1.66ml,1.66mmol,1eq)を追加し、さらに2時間攪拌した。反応液を氷水に移し2NHClを加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20g)にて精製し、2%酢酸エチル/へキサン溶出部よりケトン体29a”(154.2mg,23%)およびアルコール体29a’(494.0mg,70%)を得た。
化合物29a”:H−NMR(CDCl)δ:0.022,0.024(each 3H,s,SiMe x 2),0.89(9H,s,tBuSi),1.08(3H,t,J=7.3Hz,H−26),1.12(3H,s,H−18),1.35(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.61(2H,m,H−25),3.18(2H,m,H−23),3.39(1H,q,J=7.0Hz,H−20),4.08(1H,m,H−8),5.64(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):396(M,35),324(32),267(37),235(73),161(100),75(80).
化合物29a’:H−NMR(CDCl)δ:0.03(6H,s,SiMe x 2),0.89(9H,s,tBuSi),0.87(6H,t,J=7.4Hz,H−26a,27a),1.15(3H,s,H−18),1.37(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.56(2H,s,H−23),3.37(1H,q,J=7.0Hz,H−20),4.08(1H,m,H−8),5.63(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):426(M,38),408(20),235(91),161(100),75(62).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物29a’(541.0mg,1.268mmol)のメタノール(5ml)溶液にp−トルエンスルホン酸一水和物(723.4mg,3.803mmol,3eq)を加えた。室温にて5時間攪拌したのち反応液を氷水に移し酢酸エチルにて抽出した。有機層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20g)にて精製し、20%酢酸エチル/へキサン溶出部よりアルコール体30a(328.8mg,83%)を得た。
化合物30a:H−NMR(CDCl)δ:0.87(6H,t,J=7.4Hz,H−26a,27a),1.19(3H,s,H−18),1.39(3H,d,J=6.9Hz,H−21),2.57(2H,s,H−23),3.38(1H,q,J=6.9Hz,H−20),4.18(1H,m,H−8),5.67(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):312(M,1),294(6),276(16),160(73),145(100).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した二塩化オキサリル(187μl,2.145mmol,2.2eq)の無水ジクロロメタン(2ml)溶液にジメチルスルホキシド(303μl,4.29mmol,4.4eq)の無水ジクロロメタン(0.5ml)溶液を加え10分撹拌した後、化合物30a(304.7mg,0.975mmol)の無水ジクロロメタン(3ml)溶液を加えた。−78℃で15分撹拌した後、トリエチルアミン(1.36ml,9.75mmol,10eq)を加え、−78℃で15分、0℃で30分撹拌した。反応混合物に氷水を加え、ジクロロメタンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(15g)にて精製し、15%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物30a’(251.2mg,83%)を得た。
化合物30a’:H−NMR(CDCl)δ:0.87,0.88(each3H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),0.97(3H,s,H−18),1.44(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.54,2.58(each 1H,d,J=12.9Hz,H−23),2.87(1H,dd,J=10.5,6.3Hz,H−14),3.46(1H,q,J=7.0Hz,H−20),5.59(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):310(M,13),292(49),209(29),177(100),115(49).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物30a’(98.9mg,0.319mmol)の無水ジクロロメタン(1ml)溶液に(iso−Pro)NEt(278μl,1.595mmol,5eq)とMOMCl(60μl,0.796mmol,2.5eq)を加え、0℃から室温にて19時間攪拌した。反応液を氷水に移し2NHClを加え、ジクロロメタンにて抽出した。有機層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(7g)にて精製し、10%酢酸エチル/へキサン溶出部より化合物31a(82.1mg,73%)を得、さらに30%酢酸エチル/へキサン溶出部より未反応原料30a’(26.7mg,26%)を回収した。
化合物31a:H−NMR(CDCl)δ:0.86,0.87(each 3H,t,J=7.4Hz,H−26a,27a),0.97(3H,s,H−18),1.44(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.49(1H,m,H−15),2.58,2.64(each 1H,d,J=12.2Hz,H−23),2.86(1H,m,H−14),3.40(3H,s,OMe,overlapped with H−20),4.69(2H,s,OCHO),5.58(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):354(M,1),292(8),252(13),176(100),117(92).
Figure 0004961562
−78℃に冷却したA環ホスフィンオキシド体(380.4mg,0.577mmol,1.5eq)の無水THF(3ml)溶液にLHMDS(577μl,0.577mmol,1.0 M THF溶液,1.5eq)を加え、30分撹拌した後ケトン体31a(136.4mg,0.385mmol)の無水THF(1.5ml)溶液をゆっくり加えた。−78℃で1時間撹拌した後、徐々に昇温し、0℃で1時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層は飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(15g)にて精製し、3%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物33a(116.5mg,38%,約3:2の混合物)を得、10%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より未反応原料31a(82.3mg,60%)を回収し、さらに30%酢酸エチル/ヘキサン溶出部よりA環ホスフィンオキシド体(254.0mg)を回収した。
化合物33a:H−NMR(CDOD)δ:0.04〜0.07(12H,s,SiMe x 4),0.12,0.130(2:3)(9H,s,SiMe x 3),0.82〜0.90(27H,m,H−18,26a,27a,tBuSi x 2),1.42(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.63(2H,m,H−23),2.79(1H,m,H−9),3.40(3H,s,OMe,overlapped with H−20),3.54,3.61(3:2)(1H,m,H−2),3.80(1H,m),3.88,3.93(3:2)(1H,m),4.69(2H,s,OCHO),5.61(1H,m,H−16),5.79(1H,m,H−7),6.09(1H,m,H−6).
Mass m/z(%):794(M,1),732(3),616(53),484(94),427(47),309(36),73(100).
Figure 0004961562
化合物33a(122.5mg,0.154mmol,約3:2の混合物)をTHF/酢酸/水(8:8:1,8.5ml)に溶解し、室温で17時間撹拌した。反応液は酢酸エチルにて希釈し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、続いて飽和食塩水にて洗浄した。有機層は無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(7g)にて精製し、3%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物34a(102.3mg,92%,約3:2の混合物)を得た。
化合物34a:H−NMR(CDOD)δ:0.06〜0.10(12H,s,SiMe x 4),0.82〜0.90(27H,m,H−18,26a,27a,tBuSi x 2),1.42(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.64(2H,m,H−23),2.79(1H,m,H−9),3.40(3H,s,OMe,overlapped with H−20),3.51,3.60(3:2)(1H,m,H−2),3.89〜4.02(2H,m,H−1,3),4.69(2H,s,OCHO),5.62(1H,m,H−16),5.89(1H,d,J=11.2Hz,,H−7),6.16(1H,m,H−6).
Mass m/z(%):722(no M),660(2),603(2),544(10),355(35),309(32),75(100).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した二塩化オキサリル(14μl,0.156mmol,1.2eq)の無水ジクロロメタン(1ml)溶液にジメチルスルホキシド(22μl,0.312mmol,2.4eq)の無水ジクロロメタン(0.5ml)溶液を加え10分撹拌した後、化合物34a(94.0mg,0.130mmol,約3:2の混合物)の無水ジクロロメタン(1ml)溶液を加えた。−78℃で15分撹拌した後、トリエチルアミン(91μl,0.650mmol,5eq)を加え、−78℃で10分、0℃で30分撹拌した。反応混合物に氷水を加え、ジクロロメタンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(7g)にて精製し、3%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物35a(88.1mg,94%)を得た。
化合物35a:H−NMR(CDCl)δ:0.059,0.065,0.070,0.101(each 3H,s,Si−Me x 4),0.87,0.90(each 9H,s,Si−tBu x 2,overlapped with H−18,26a,27a),1.43(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.60,2.66(each 1H,d,J=12.3Hz,H−23),2.81(1H,m,H−9),3.40(3H,s,OMe,overlapped with H−20),4.35(1H,dd,J=6.2,4.1Hz),4.56(1H,dd,J=8.9,5.6Hz),4.69(2H,s,OCHO),5.62(1H,m,H−16),5.90(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.35(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
Mass m/z(%):720(no M),601(10),485(100),353(78).
Figure 0004961562
−40℃に冷却したジエチルシアノメチルホスホナート(39μl,0.238mmol,2eq)の無水THF(1ml)溶液にn−ブチルリチウム(150μl,0.238mmol,1.59Mヘキサン溶液,2eq)を加え、15分撹拌した後、化合物35a(86.1mg,0.119mmol)の無水THF(1ml)溶液をゆっくり加えた。−40℃で2時間撹拌した後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層は飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、3%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物36a(80.9mg,91%,約1:1の混合物)を得た。
化合物36a:H−NMR(CDCl)δ:0.06〜0.13(12H,Si−Me x 4),0.82,0.84(1:1)(9H,s,Si−tBu,overlapped with H−18,26a,27a),0.926,0.930(9H,s,tBu−Si),1.43(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.79(1H,m,H−9),3.00,3.11(1:1)(1H,m,H−10),3.40(3H,s,OMe,overlapped with H−20),4.690,4.694(1:1)(2H,s,OCHO),4.47,5.00(1:1)(1H,m,H−1),4.58,5.05(1:1)(1H,m,H−3),5.48(1H,d,J=1.7Hz,C=CHCN),5.62(1H,m,H−16),5.88,5.91(1:1)(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.18,6.31(1:1)(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
Mass m/z(%):743(M,1),681(2),565(60),508(79),481(60),73(100).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した化合物36a(75.8mg,0.102mmol,E:Z=1:1の混合物)の無水トルエン(1ml)溶液に水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL−H)(152μl,0.150mmol,1.0Mトルエン溶液,1.5eq)を加えた。1.5時間後反応液をヘキサンにて希釈し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、5%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物37a(61.6mg,81%,約1:1の混合物)を得た。
化合物37a(E体):H−NMR(CDCl)δ:0.02,0.07,0.09,0.10(each 3H,s,Si−Me x 4),0.83,0.92(each 9H,s,Si−tBu x 2,overlapped with H−18,26a,27a),1.42(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.82(1H,m,H−9),3.05(1H,m,H−10),3.37(3H,s,OMe,overlapped with H−20),4.69(2H,s,OCHO),4.58(1H,m,H−1),5.46(1H,m,H−3),5.62(1H,m,H−16),5.93(1H,d,J=11.4Hz,H−7),6.16(1H,m,C=CH),6.19(1H,d,J=11.4Hz,H−6),10.19(1H,d,J=7.8Hz,CHO).
化合物37a(Z体):H−NMR(CDCl)δ:0.02,0.07,0.10,0.11(each 3H,s,Si−Me x 4),0.84,0.93(each 9H,s,Si−tBu x 2,overlapped with H−18,26a,27a),1.42(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.82(1H,m,H−9),3.02(1H,m,H−10),3.37(3H,s,OMe,overlapped with H−20),4.69(2H,s,OCHO,overlapped with H−3),5.54(1H,m,H−1),5.62(1H,m,H−16),5.89(1H,d,J=11.4Hz,H−7),6.16(1H,m,C=CH),6.31(1H,d,J=11.4Hz,H−6),10.16(1H,d,J=7.7Hz,CHO).
Figure 0004961562
0℃に冷却したアルデヒド体37a(60.1mg,0.080mmol,約1:1の混合物)のエタノール(1ml)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(3.0mg,0.080mmol,1eq)を加え、1時間撹拌した。反応液に氷水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、15%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物38a(59.3mg,98%,約1:1の混合物)を得た。
化合物38a(E体):H−NMR(CDCl)δ:0.01〜0.10(12H,Si−Me x 4),0.85,0.91(each 9H,s,Si−tBu x 2,overlapped with H−18,26a,27a),1.42(3H,d,J=7.0Hz,H−21),3.40(3H,s,OMe,overlapped with H−20),4.69(2H,s,OCHO),4.17〜4.34(2H,m,CHOH),4.38(1H,m,H−1),4.82(1H,m,H−3),5.61(1H,m,H−16),5.72(1H,m,C=CH),5.94(1H,d,J=11.0Hz,H−7),6.14(1H,d,J=11.0Hz,H−6).
化合物38a(Z体):H−NMR(CDCl)δ:0.01〜0.10(12H,Si−Me x 4),0.82,0.93(each 9H,s,Si−tBu x 2,overlapped with H−18,26a,27a),1.42(3H,d,J=7.0Hz,H−21),3.40(3H,s,OMe,overlapped with H−20),4.69(2H,s,OCHO),4.17〜4.34(2H,m,CHOH),4.48(1H,m,H−3),4.88(1H,m,H−1),5.61(1H,m,H−16),5.72(1H,m,C=CH),5.90(1H,d,J=11.0Hz,H−7),6.25(1H,d,J=11.0Hz,H−6).
Figure 0004961562
化合物38a(55.3mg,0.074mmol,約1:1の混合物)のメタノール(1ml)溶液にカンファースルホン酸(102.9mg,0.443mmol,6eq)を加え室温にて1.5時間撹拌した。反応液に5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3g)にて精製し、2%メタノール/酢酸エチル溶出部より化合物13aおよび化合物14aの混合物(28.3mg,80%,約1:1の混合物)を得た。混合物は、さらにHPLC[YMC−Pack ODS−AM SH−342−5,20%HO/MeOH,8ml/min]にて精製し、化合物13a(E体)を11.8mgおよび化合物14a(Z体)を11.5mg得た。
化合物13a(E体):H−NMR(CDCl)δ:0.83(3H,s,H−18),0.866,0.874(each 3H,t,J=7.4Hz,H−26a,27a),1.42(3H,d,J=6.9Hz,H−21),2.56,2.57(each 1H,d,J=12.8Hz,H−23),2.79(1H,m,H−9),3.16(1H,dd,J=12.6,4.7Hz,H−10),3.43(1H,q,J=6.9Hz,H−20),4.11(1H,dd,J=12.4,5.3Hz,CHOH),4.36(2H,m,H−1,CHOH),4.82(1H,m,H−3),5.64(1H,m,H−16),5.77(1H,m,C=CH),5.97(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.27(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
UV λmax(EtOH):245nm(ε=31600),254nm(ε=35800),263nm(ε=24100).
化合物14a(Z体):H−NMR(CDCl)δ:0.85(3H,s,H−18),0.865,0.873(each 3H,t,J=7.4Hz,H−26a,27a),1.42(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.54,2.57(each 1H,d,J=12.9Hz,H−23),2.69(1H,dd,J=12.7,4.7Hz,H−4),2.80(1H,m,H−9),2.88(1H,dd,J=14.2,4.0Hz,H−10),3.43(1H,q,J=7.0Hz,H−20),4.16(1H,dd,J=12.5,5.7Hz,CHOH),4.36(1H,dd,J=12.5,8.1Hz,CHOH),4.45(1H,m,H−3),4.85(1H,m,H−1),5.63(1H,m,H−16),5.77(1H,m,C=CH),5.94(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.37(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
UV λmax(EtOH):245nm,254nm,263nm.
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物34a(72.4mg,0.100mmol,約3:2の混合物)の無水DMF(1.0ml)溶液に水素化ナトリウム(120.1mg,3.003mmol,30eq,60%oil disp.)およびBr(CHOTBS(104μl,0.500mmol,5eq)を加え0℃で22時間攪拌した。反応液に氷水を加え、酢酸エチル/へキサン(1:1)にて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(7g)にて精製し、2%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物34a’(94.7mg,試薬を含む)を得た。
次に化合物34a’をメタノール(1.5ml)に溶解し、カンファースルホン酸(139.4mg,0.600mmol,6eq)を加え室温にて2時間撹拌した。反応液に5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、2%メタノール/酢酸エチル溶出部より化合物11aおよび化合物12aの混合物(35.2mg,71%,約2:1の混合物)を得た。混合物は、さらにHPLC[YMC−Pack ODS−AM SH−342−5,25%HO/MeOH,8ml/min]にて精製し、化合物11a(α体)を14.6mgおよび化合物12a(β体)を6.7mg得た。
化合物11a(α体):H−NMR(CDCl)δ:0.84(3H,s,H−18),0.86,0.87(each 3H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.42(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.53,2.58(each 1H,d,J=12.9Hz,H−23),2.62(1H,m,H−4),2.79(1H,m,H−9),2.87(1H,dd,J=14.4,5.0Hz,H−10),3.32(1H,dd,J=8.0,2.8Hz,H−2),3.43(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.62〜3.84(4H,m,OCHCHO),3.95(1H,m,H−3),4.16(1H,m,H−1),5.62(1H,m,H−16),5.91(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.32(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
UV λmax(EtOH):243nm(ε=28400),251nm(ε=33200),261nm(ε=22300).
化合物12a(β体):H−NMR(CDCl)δ:0.83(3H,s,H−18),0.856,0.866(each 3H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.42(3H,d,J=6.9Hz,H−21),2.49(1H,m,H−4),2.56,2.57(each 1H,d,J=12.9Hz,H−23),2.78(1H,m,H−9),3.09(1H,dd,J=13.5,3.4Hz,H−10),3.30(1H,dd,J=8.7,2.8Hz,H−2),3.43(1H,q,J=6.9Hz,H−20),3.65〜3.89(5H,m,H−1,OCHCHO),4.18(1H,m,H−3),5.63(1H,m,H−16),5.94(1H,d,J=11.3Hz,H−7),6.27(1H,d,J=11.3Hz,H−6).
UV λmax(EtOH):243nm,251nm,261nm.
<(20R)−2−ヒドロキシエトキシ−19−ノルビタミンD誘導体(11b)、(12b)、(20R)−2−ヒドロキシエチリデン−19−ノルビタミンD誘導体(13b)、(14b)の化合物の合成>
以下のスキームに従って、下記の手順で合成した。
Figure 0004961562
Figure 0004961562
−78℃に冷却した二塩化オキサリル(314μl,3.596mmol,1.3eq)の無水ジクロロメタン(3ml)溶液にジメチルスルホキシド(509μl,7.193mmol,2.6eq)の無水ジクロロメタン(1ml)溶液を加え10分撹拌した後、化合物27a(845.6mg,2.723mmol)の無水ジクロロメタン(7ml)溶液を加えた。−78℃で15分撹拌した後、トリエチルアミン(2.09ml,0.0150mol,5.5eq)を加え、−78℃で10分、0℃で30分撹拌した。反応混合物に氷水を加え、ジクロロメタンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(25g)にて精製し、5%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物27a’(792.8mg,94%)を得た。
化合物27a’:H−NMR(CDCl)δ:0.02,0.05(each 3H,s,SiMe x 2),0.90(9H,s,tBuSi),1.25(3H,s,H−18),1.83(3H,dd,J=7.5,1.1Hz,H−21),4.12(1H,m,H−8),6.43(1H,q,J=7.5Hz,H−20).
Mass m/z(%):308(M,12),293(3),251(100),159(8),75(19).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物27a’(144.7mg,0.469mmol)のメタノール(1ml)溶液に、CeCl・7HO(17.5mg,0.0469mmol,0.1eq)と水素化ホウ素ナトリウム(17.7mg,0.469mmol)を加えた。0℃にて30分攪拌した。反応混合物に氷水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(C−300,5g)にて精製し、2%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物27b(126.4mg)および化合物27a(16.7mg)を得た。(total 98%)
化合物27b:H−NMR(CDCl)δ:0.02(6H,s,SiMe x 2),0.90(9H,s,tBuSi),1.27(3H,s,H−18),1.71(3H,dd,J=7.2,1.4Hz,H−21),4.04(1H,m,H−8),4.35(1H,m,H−16),5.44(1H,qd,J=7.1,1.7Hz,H−20).
Mass m/z(%):310(M,5),292(9),253(17),235(51),161(100),75(49).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物27b(385.5mg,1.241mmol)の無水ピリジン(4ml)溶液にフェニルクロロチオノフォルメート(PhOC(S)Cl,336μl,2.483mmol,2eq)を加えた。6時間攪拌したのち反応液を氷水に移し2NHClを加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(25g)にて精製し、3%ジクロロメタン/へキサン溶出部より化合物28b(361.4mg,65%)を得た。
化合物28b:H−NMR(CDCl)δ:0.026,0.033(each 3H,s,SiMe x 2),0.89(9H,s,tBuSi),1.07(3H,s,H−18),1.60(3H,d,J=6.9Hz,H−21),2.27(1H,m,H−15),4.04(1H,q,J=6.9Hz,H−20),4.10(1H,m,H−8),5.70(1H,m,H−16),7.16〜7.39(5H,m,arom H).
Mass m/z(%):446(M,3),431(1),389(4),293(17),235(13),161(100).
Figure 0004961562
化合物28b(345.3mg,0.773mmol)の10%KOH/MeOH(4ml)溶液にブロモ酢酸エチル(258μl,2.319mmol,3eq)を加え、室温にて4時間攪拌した。反応液を氷水に移し2NHClを加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をジクロロメタン(4ml)で溶解したのち0℃に冷却し、ジアゾメタンのジエチルエーテル溶液(約0.5M,4.6ml)を加えた。0℃で30分攪拌したのち溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(12g)にて精製し、5%酢酸エチル/へキサン溶出部より化合物29b(296.3mg,96%)を得た。
化合物29b:H−NMR(CDCl)δ:0.02,0.03(each 3H,s,SiMe x 2),0.89(9H,s,tBuSi),1.05(3H,s,H−18),1.46(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.26(1H,m),3.16,3.23(each 1 H,d,J=14.7Hz,H−23),3.47(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.72(3H,s,OMe),4.07(1H,m,H−8),5.59(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):398(M,37),383(16),341(24),292(7),235(62),161(100),75(48).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物29b(355.7mg,0.892mmol)の無水THF(3ml)溶液にエチルマグネシウムブロミド(2.68ml,2.68mmol,3eq,1.0M THF溶液)を加えた。0℃で4時間攪拌したのちさらに室温にて2時間攪拌した。反応液を氷水に移し2NHClを加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20g)にて精製し、1%酢酸エチル/へキサン溶出部よりケトン体29b”(97.0mg,27%)およびアルコール体29b’(264.9mg,70%)を得た。
化合物29b”:H−NMR(CDCl)δ:0.018,0.024(each 3 H,s,SiMe x 2),0.88(9H,s,tBuSi),1.08(3H,t,J=7.4Hz,H−26),1.03(3H,s,H−18),1.42(3H,d,J=6.9Hz,H−21),2.53−2.74(2H,m,H−25),3.18,3.23(each 1H,d,J=14.0Hz,H−23),3.32(1H,q,J=6.9Hz,H−20),4.08(1H,m,H−8),5.58(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):396(M,5),339(1),324(4),267(6),235(60),161(69),75(100).
化合物29b’:H−NMR(CDCl)δ:0.02,0.03(each 3H,s,SiMe x 2),0.89(9H,s,tBuSi,overlapped with H−26a,27a),1.04(3H,s,H−18),1.45(3H,d,J=6.9Hz,H−21),2.57,2.63(each 1H,d,J=12.7Hz,H−23),3.30(1H,q,J=7.0Hz,H−20),4.09(1H,m,H−8),5.55(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):426(M,8),408(6),235(79),161(46),75(100).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物29b’(286.4mg,0.671mmol)のメタノール(3ml)溶液にp−トルエンスルホン酸一水和物(255.3mg,1.342mmol,2eq)を加えた。室温にて5時間攪拌したのち反応液を氷水に移し酢酸エチルにて抽出した。有機層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g)にて精製し、15%酢酸エチル/へキサン溶出部よりアルコール体30b(181.5mg,87%)を得た。
化合物30b:H−NMR(CDCl)δ:0.86,0.88(each 3H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.07(3H,s,H−18),1.46(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.57,2.63(each 1H,d,J=12.7Hz,H−23),3.31(1H,q,J=7.0Hz,H−20),4.18(1H,m,H−8),5.59(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):312(M,8),294(2),276(15),160(71),145(100).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した二塩化オキサリル(113μl,1.298mmol,2.5eq)の無水ジクロロメタン(1ml)溶液にジメチルスルホキシド(184μl,2.595mmol,5eq)の無水ジクロロメタン(0.3ml)溶液を加え10分撹拌した後、化合物30b(162.3mg,0.519mmol)の無水ジクロロメタン(2ml)溶液を加えた。−78℃で15分撹拌した後、トリエチルアミン(723μl,5.19mmol,10eq)を加え、−78℃で15分、0℃で30分撹拌した。反応混合物に氷水を加え、ジクロロメタンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(7g)にて精製し、15%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物30b’(125.6mg,78%)を得た。
化合物30b’:H−NMR(CDCl)δ:0.88,0.89(each 3H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),0.85(3H,s,H−18),1.48(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.60,2.63(each 1H,d,J=13.2Hz,H−23),2.91(1H,dd,J=10.7,6.6Hz),3.35(1H,q,J=7.0Hz,H−20),5.55(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):310(M,16),292(24),209(29),176(100),161(63).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物30b’(125.6mg,0.405mmol)の無水ジクロロメタン(1ml)溶液に(iso−Pro)NEt(564μl,3.236mmol,8eq)とMOMCl(123μl,1.618mmol,4eq)を加え、0℃から室温にて15時間攪拌した。反応液を氷水に移し2NHClを加え、ジクロロメタンにて抽出した。有機層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(8g)にて精製し、10%酢酸エチル/へキサン溶出部より化合物31b(127.0mg,89%)を得た。
化合物31b:H−NMR(CDCl)δ:0.88(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),0.85(3H,s,H−18),1.48(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.49(1H,m,H−15),2.65(2H,s,H−23),2.90(1H,dd,J=10.7,6.6Hz,H−14),3.31(3H,q,J=7.0Hz,H−20),3.41(3H,s,OMe),4.692.4.697(each 1H,d,J=7.3Hz,OCHO),5.53(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):354(M,6),322(6),292(19),222(16),176(100),161(61).
Figure 0004961562
−78℃に冷却したA環ホスフィンオキシド体(299.3mg,0.454mmol,2eq)の無水THF(2ml)溶液にLHMDS(454μl,0.454mmol,1.0M THF溶液,2eq)を加え、30分撹拌した後ケトン体31b(80.5mg,0.227mmol)の無水THF(1ml)溶液をゆっくり加えた。−78℃で2時間撹拌した後、徐々に昇温し、0℃で1時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層は飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g)にて精製し、3%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物33b(92.7mg,51%,約3:2の混合物)を得、10%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より未反応原料17(28.4mg,35%)を回収し、さらに30%酢酸エチル/ヘキサン溶出部よりA環ホスフィンオキシド体(196.8mg)を回収した。
化合物33b:H−NMR(CDOD)δ:0.04〜0.07(12H,s,SiMe x 4),0.124,0.127(2:3)(9H,s,SiMe x 3),0.71,0.72(2:3)(3H,s,H−18),0.85〜0.90(24H,m,H−26a,27a,tBuSi x 2),1.45(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.65(2H,s,H−23),2.79(1H,m,H−9),3.32(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.41(3H,s,OMe),3.54,3.60(3:2)(1H,m,H−2),3.80(1H,m),3.88,3.93(3:2)(1H,m),4.69(2H,s,OCHO),5.57(1H,m,H−16),5.88,5.90(2:3)(1H,d,J=11.1Hz,H−7),6.10,6.13(3:2)(1H,d,J=11.1Hz,H−6).
Mass m/z(%):794(no M),616(18),559(4),484(36),427(18),309(53),75(10).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物33b(128.9mg,0.162mmol,約3:2の混合物)のTHF/酢酸/水(8:8:1,4.25ml)溶液を、0℃から室温にて24時間撹拌した。反応液は酢酸エチルにて希釈し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、続いて飽和食塩水にて洗浄した。有機層は無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、2%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より未反応原料20(20.0mg,16%,約3:2の混合物)を回収し、10%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物34b(93.8mg,80%,約2:1の混合物)を得た。
化合物34b:H−NMR(CDOD)δ:0.06〜0.10(12H,s,SiMe x 4),0.71,0.72(1:2)(3H,s,H−18),0.85〜0.90(24H,m,H−26a,27a,tBuSi x 2),1.46(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.65(2H,s,H−23),2.78(1H,m,H−9),3.32(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.41(3H,s,OMe),3.52,3.60(2:1)(1H,m,H−2),3.90〜4.02(2H,m,H−1,3),4.69(2H,s,OCHO),5.58(1H,m,H−16),5.89(1H,d,J=11.1Hz,,H−7),6.15,6.18(2:1)(1H,d,J=11.1Hz,H−6).
Mass m/z(%):722(no M),660(1),544(54),487(20),412(19),355(100).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した二塩化オキサリル(15μl,0.166mmol,2eq)の無水ジクロロメタン(0.5ml)溶液にジメチルスルホキシド(24μl,0.332mmol,4eq)の無水ジクロロメタン(0.2ml)溶液を加え10分撹拌した後、化合物34b(60.3mg,0.0831mmol,約3:2の混合物)の無水ジクロロメタン(1ml)溶液を加えた。−78℃で15分撹拌した後、トリエチルアミン(116μl,0.831mmol,10eq)を加え、−78℃で10分、0℃で30分撹拌した。反応混合物に氷水を加え、ジクロロメタンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、3%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物35b(57.5mg,96%)を得た。
化合物35b:H−NMR(CDCl)δ:0.058,0.068,0.069,0.100(each 3H,s,Si−Me x 4),0.73(3H,s,H−18),0.87,0.90(each 9H,s,Si−tBu x 2,overlapped with H−26a,27a),1.46(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.65(2H,s,H−23),2.82(1H,m,H−9),3.32(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.41(3H,s,OMe),4.36(1H,dd,J=6.3,4.1Hz),4.56(1H,dd,J=8.7,5.5Hz),4.694,4.496(each 1 H,d,J=7.4Hz,OCHO),5.58(1H,m,H−16),5.90(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.35(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
Mass m/z(%):720(M,1),601(13),542(8),485(100),353(38).
Figure 0004961562
−40℃に冷却したジエチルシアノメチルホスホナート(26μl,0.159mmol,2eq)の無水THF(0.5ml)溶液にn−ブチルリチウム(100μl,0.159mmol,1.58Mヘキサン溶液,2eq)を加え、15分撹拌した後、化合物35b(57.5mg,0.0795mmol)の無水THF(0.5ml)溶液をゆっくり加えた。−40℃で2時間撹拌した後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層は飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、3%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物36b(54.6mg,92%,約1:1の混合物)を得た。
化合物36b(E体):H−NMR(CDCl)δ:0.06,0.08,0.11,0.13(each 3H,s,Si−Me x 4),0.72(3H,s,H−18),0.84,0.93(each 9H,s,Si−tBu x 2),0.87(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.46(3H,d,J=6.9Hz,H−21),2.65(2H,s,H−23),2.79(1H,m,H−9),3.12(1H,m,H−10),3.32(1H,q,J=6.9Hz,H−20),3.41(3H,s,OMe),4.69(2H,s,OCHO),4.47(1H,m,H−1),5.00(1H,m,H−3),5.47(1H,d,J=1.9Hz,C=CH),5.58(1H,m,H−16),5.91(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.18(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
化合物36b(Z体):H−NMR(CDCl)δ:0.06,0.08,0.11,0.13(each 3H,s,Si−Me x 4),0.71(3H,s,H−18),0.82,0.93(each 9H,s,Si−tBu x 2),0.87(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.47(3H,d,J=6.9Hz,H−21),2.65(2H,s,H−23),2.79(1H,m,H−9),3.00(1H,m,H−10),3.32(1H,q,J=6.9Hz,H−20),3.41(3H,s,OMe),4.69(2H,s,OCHO),4.59(1H,m H−3),5.04(1H,m,H−1),5.47(1H,d,J=1.9Hz,C=CH),5.58(1H,m,H−16),5.88(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.31(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
Mass m/z(%):743(no M),681(1),565(56),508(100),481(72),433(37),376(19).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した化合物36b(51.1mg,0.0685mmol,E:Z=1:1の混合物)の無水トルエン(1ml)溶液に水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL−H)(103μl,0.103mmol,1.0Mトルエン溶液,1.5eq)を加えた。2時間後反応液をヘキサンにて希釈し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、5%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物37b(45.6mg,89%,約1:1の混合物)を得た。
化合物37b(E体):H−NMR(CDCl)δ:0.02,0.08,0.09,0.10(each 3H,s,Si−Me x 4),0.73(3H,s,H−18),0.85,0.93(each 9H,s,Si−tBu x 2),0.89(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.46(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.65(2H,s,H−23),2.79(1H,m,H−9),3.05(1H,m,H−10),3.32(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.41(3H,s,OMe),4.69(2H,s,OCHO),4.58(1H,m,H−1),5.46(1H,m,H−3),5.58(1H,m,H−16),5.94(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.16(1H,m,C=CH),6.19(1H,d,J=11.2Hz,H−6),10.19(1H,d,J=7.9Hz,CHO).
化合物37b(Z体):H−NMR(CDCl)δ:0.02,0.08,0.10,0.11(each 3H,s,Si−Me x 4),0.72(3H,s,H−18),0.83,0.93(each 9H,s,Si−tBu x 2),0.89(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.47(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.65(2H,s,H−23),2.79(1H,m,H−9),3.00(1H,m,H−10),3.32(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.41(3H,s,OMe),4.69(2H,s,OCHO,overlapped with H−3),5.54(1H,m,H−1),5.58(1H,m,H−16),5.89(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.16(1H,m,C=CH),6.31(1H,d,J=11.2Hz,H−6),10.16(1H,d,J=7.7Hz,CHO).
Figure 0004961562
0℃に冷却したアルデヒド体37b(45.6mg,0.0609mmol,約1:1の混合物)のエタノール(1ml)溶液にCeCl・7HO(2.3mg,0.0061mmol,0.1eq)と水素化ホウ素ナトリウム(2.3mg,0.0609mmol)を加え、1時間撹拌した。反応液に氷水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、15%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物38b(38.8mg,85%,約1:1の混合物)を得た。
化合物38b(E体):H−NMR(CDCl)δ:0.01〜0.10(12H,Si−Me x 4),0.73(3H,s,H−18),0.85,0.92(each 9H,s,Si−tBu x 2),0.87(6H,t,J=7.3Hz,H−26a,27a),1.46(3H,d,J=6.9Hz,H−21),2.65(2H,s,H−23),2.79(1H,m,H−9),2.88(1H,dd,J=12.8,4.4Hz,H−10),3.32(1H,q,J=6.9Hz,H−20),3.41(3H,s,OMe),4.69(2H,s,OCHO),4.17〜4.33(2H,m,CHOH),4.38(1H,m,H−1),4.82(1H,m,H−3),5.58(1H,m,H−16),5.72(1H,m,C=CH),5.94(1H,d,J=11.1Hz,H−7),6.14(1H,d,J=11.0Hz,H−6).
化合物38b(Z体):H−NMR(CDCl)δ:0.01〜0.10(12H,Si−Me x 4),0.72(3H,s,H−18),0.83,0.93(each 9H,s,Si−tBu x 2),0.87(6H,t,J=7.3Hz,H−26a,27a),1.46(3H,d,J=6.9Hz,H−21),2.65(2H,s,H−23),2.79(1H,m,H−9),3.32(1H,q,J=6.9Hz,H−20),3.41(3H,s,OMe),4.69(2H,s,OCHO),4.17〜4.33(2H,m,CHOH),4.48(1H,m,H−3),4.86(1H,m,H−1),5.58(1H,m,H−16),5.72(1H,m,C=CH),5.90(1H,d,J=11.1Hz,H−7),6.25(1H,d,J=11.1Hz,H−6).
Figure 0004961562
化合物38b(38.8mg,0.0516mmol,約1:1の混合物)のメタノール(1ml)溶液にカンファースルホン酸(72.0mg,0.310mmol,6eq)を加え室温にて2時間撹拌した。反応液に5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3g)にて精製し、2%メタノール/酢酸エチル溶出部より化合物13bおよび化合物14bの混合物(24.3mg,98%,約1:1の混合物)を得た。混合物はさらにHPLC[YMC−PackODS−AM SH−342−5,25%HO/MeOH,8ml/min]にて精製し、化合物13b(E体)を11.8mgおよび化合物14b(Z体)を9.4mg得た。
化合物13b(E体):H−NMR(CDCl)δ:0.72(3H,s,H−18),0.87,0.88(each 3H,t,J=7.4Hz,H−26a,27a),1.46(3H,d,J=6.9Hz,H−21),2.59,2.64(each 1H,d,J=12.8Hz,H−23),2.79(1H,m,H−9),3.16(1H,dd,J=12.6,4.6Hz,H−10),3.35(1H,q,J=6.9Hz,H−20),4.10(1H,dd,J=12.5,5.3Hz,CHOH),4.36(2H,m,H−1,CHOH),4.82(1H,m,H−3),5.61(1H,m,H−16),5.76(1H,m,C=CH),5.98(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.27(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
UV λmax(EtOH):245nm,254nm,263nm.
化合物14b(Z体):H−NMR(CDCl)δ:0.74(3H,s,H−18),0.87,0.88(each 3H,t,J=7.4Hz,H−26a,27a),1.46(3H,d,J=6.9Hz,H−21),2.58,2.63(each 1H,d,J=12.8Hz,H−23),2.68(1H,dd,J=12.8,4.5Hz,H−4),2.79(1H,m,H−9),2.88(1H,m,H−10),3.35(1H,q,J=6.9Hz,H−20),4.15(1H,dd,J=12.4,5.3Hz,CHOH),4.36(1H,dd,J=12.4,8.3Hz,CHOH),4.44(1H,m,H−3),4.85(1H,m,H−1),5.60(1H,m,H−16),5.76(1H,m,C=CH),5.93(1H,d,J=11.1Hz,H−7),6.37(1H,d,J=11.1Hz,H−6).
UV λmax(EtOH):245nm,254nm,263nm.
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物34b(25.0mg,0.0483mmol,約3:2の混合物)の無水DMF(1.0ml)溶液に水素化ナトリウム(57.9mg,1.448mmol,30eq,60% oil disp.)およびBr(CHOTBS(50μl,0.241mmol,5eq)を加え0℃で22時間攪拌した。反応液に氷水を加え、酢酸エチル/へキサン(1:1)にて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、2%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より34b’(30.6mg,72%)を得た。
Figure 0004961562
化合物34b’(30.6mg,0.0346mmol,約2:1の混合物)のメタノール(1ml)溶液にカンファースルホン酸(48.3mg,0.208mmol,6eq)を加え室温にて1.5時間撹拌した。反応液に5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3g)にて精製し、2%メタノール/酢酸エチル溶出部より、化合物11bおよび化合物12bの混合物(13.5mg,79%,約2:1の混合物)を得た。混合物は、さらにHPLC[YMC−PackODS−AM SH−342−5,25%HO/MeOH,8ml/min]にて精製し、化合物11b(α体)を6.0mgおよび化合物12b(β体)を3.5mg得た。
化合物11b(α体):H−NMR(CDCl)δ:0.73(3H,s,H−18),0.87,0.88(each 3H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.46(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.59,2.63(each 1H,d,J=12.8Hz,H−23,overlapped with H−4),2.78(1H,m,H−9),2.87(1H,dd,J=14.4,5.0Hz,H−10),3.35(2H,m,H−2,20),3.69〜3.84(4H,m,OCHCHO),3.94(1H,m,H−3),4.16(1H,m,H−1),5.60(1H,m,H−16),5.91(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.33(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
UV λmax(EtOH):243nm,251nm,261nm.
化合物12b(β体)H−NMR(CDCl)δ:0.72(3H,s,H−18),0.87,0.88(each 3H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.46(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.58,2.63(each 1H,d,J=12.8Hz,H−23),2.78(1H,m,H−9),3.09(1H,dd,J=13.3,3.4Hz,H−10),3.31(1H,dd,J=8.8,2.9Hz,H−2),3.35(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.66〜3.90(5H,m,H−1,OCHCHO),4.18(1H,m,H−3),5.61(1H,m,H−16),5.93(1H,d,J=11.3Hz,H−7),6.28(1H,d,J=11.3Hz,H−6).
UV λmax(EtOH):243nm,251nm,261nm.
<(20S)−22−チア−19,24−ジノルビタミンD誘導体(15a)の合成>
以下のスキームに従って、下記の手順で合成した。
Figure 0004961562
化合物29a:13C NMR (CDCl)δ:−4.95,−4.63,18.1,18.2,19.3,21.9,23.9,26.0,31.0,33.1,34.7,35.7,38.6,46.8,52.5,55.5,69.2,125.9,155.1,171.6.
Figure 0004961562
化合物29a’:13C NMR (CDCl)δ:−4.95,−4.65,8.22,18.16,18.22,19.6,22.7,26.0,31.0,34.7,35.8,39.5,41.6,46.9,55.5,69.2,74.0,125.3,156.3.
Figure 0004961562
化合物30a:13C NMR (CDCl)δ:8.20,8.22,17.9,19.0,22.6,30.5,31.0,31.1,34.0,35.5,39.4,41.5,46.5,54.9,69.3,74.0,125.4,156.0.
Figure 0004961562
化合物30a’:13C NMR (CDCl)δ:8.21,18.2,21.8,24.1,27.4,31.0,34.2,39.2,40.6,41.1,74.0,125.6,153.6,210.7.
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物30a’(38.7mg,0.125mmol)の無水ジメチルホルムアミド(0.8ml)溶液にイミダゾール(50.9mg,0.745mmol)およびクロロトリエチルシラン(TESCl、62.8μl,0.374mmol)を加え、室温にて5時間撹拌した。イミダゾール(6等量)とクロロトリエチルシラン(3等量)を追加し、さらに16時間撹拌した。反応液を50%酢酸エチル/ヘキサンにて抽出し、有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(6g)にて精製し、5%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物47a(35.4mg,67%)を得た。また、20%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より未反応化合物39a(3.8mg,10%)を回収した。
化合物39a:H NMR (CDCl)δ:0.58(6H,q,J=7.9Hz,3 x Si−CHCH),0.85,0.86(each 3H,t,J=7.3Hz,H−26a,27a),0.95(9H,t,J=8.0Hz,3 x Si−CHCH),0.97(3H,s,H−18),1.42(3H,d,J=7.0Hz,H−21),1.51(4H,q,J=7.0Hz,H−26,27),2.51(2H,m,H−23),3.43(1H,q,J=6.9Hz,H−20),5.57(1H,m,H−16).
13C NMR (CDCl) δ:7.20,7.43,8.28,8.45,18.0,21.5,23.9,24.1,27.3,31.9,32.3,34.4,39.3,40.1,40.6,53.4,63.9,125.1,153.8,210.9.
Mass m/z(%):424(M+,1),395(3),338(8),292(10),263(1),201(100),177(14),115(20),75(9).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した化合物40(85.2mg,0.149mml)の無水テトラヒドロフラン(0.7ml)溶液にn−ブチルリチウム(95.7μl,0.149mmol、1.56Mヘキサン溶液)を加えて15分撹拌した後、化合物39a(31.7mg,0.075mmol)の無水テトラヒドロフラン(0.8ml)溶液を加え、−78℃で1時間撹拌した。反応液は約2.5時間かけて−40℃まで昇温した。反応液を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチ後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、2%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物41a(22.8mg,39%)を得、未反応化合物39a(8.5mg,27%)を回収し、40%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物40(33.2mg)を回収した。
化合物41a:H NMR (CDCl)δ:0.04〜0.06(12H,4 x Si−Me),0.60(6H,q,J=7.9Hz,3 x Si−CHCH),0.83(3H,s,H−18),0.85〜0.88(18H,2 x Si−t−Bu),0.88(6H,t,J=7.3Hz,H−26a,27a),0.95(9H,t,J=7.9Hz,3 x Si−CHCH),1.40(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.53(2H,m,H−23),3.41(1H,q,J=6.8Hz,H−20),4.04〜4.11(2H,m,H−1,3),5.60(1H,m,H−16),5.91(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.17(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
13C NMR (CDCl) δ:−4.70,−4.62,−4.52,−4.43,7.23,7.47,8.27,8.43,17.7,18.3,18.4,21.7,23.5,26.0,28.5,29.6,31.9,32.3,35.4,36.9,39.5,40.1,43.9,46.3,49.6,59.1,68.2,68.3,78.5,116.6,121.8,125.1,134.3,140.0,155.8.
Mass m/z(%):776(M+,3),747(1),719(1),644(6),615(1),560(3),528(18),471(5),429(2),396(31),339(15),301(6),265(9),201(100),159(7),103(15),75(28),73(23).
Figure 0004961562
化合物41a(22.2mg,0.029mmol)のメタノール(1ml)溶液にカンファースルホン酸(39.8mg,0.171mmol)を加え、室温にて1.5時間撹拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、80%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物15a(12.2mg,98%)を得た。
化合物15a:H NMR (CDCl)δ:0.84(3H,s,H−18),0.87,0.88(each 3H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.43(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.56,(2H,d,J=3.7Hz,H−23),3.44(1H,q,J=6.9Hz,H−20),4.06,4.13 (1H,m,H−1,3),5.63(1H,m,H−16),5.95(1H,d,J=11.3Hz,H−7),6.30(1H,d,J=11.3Hz,H−6).
13C NMR (CDCl)δ:8.23,17.7,21.9,23.6,28.7,29.7,31.0,35.3,37.4,39.9,41.1,42.4,44.8,49.7,59.0,67.4,67.6,74.0,115.8,123.9,125.6,131.8,141.9,155.5.
<(20R)−22−チア−19,24−ジノルビタミンD誘導体(15b)の合成>
以下のスキームに従って、下記の手順で合成した。
Figure 0004961562
化合物29b:13C NMR (CDCl)δ:−5.0,−4.6,18.2,19.6,22.0,26.0,31.1,32.5,34.7,35.6,37.1,47.0,52.5,54.8,69.1,125.4,154.7,166.5.
Figure 0004961562
化合物29b’:13C NMR (CDCl)δ:−5.0,−4.6,8.2,8.3,18.2,19.6,22.7,26.0,31.0,34.7,35.9,37.7,40.6,47.0,54.8,69.1,73.8,124.5,155.6.
Figure 0004961562
化合物30b:13C NMR (CDCl)δ:8.20,8.25,17.9,19.0,22.6,30.6,31.0,31.1,34.0,35.7,37.6,40.5,46.7,54.2,69.2,73.8,124.5,155.3.
Figure 0004961562
化合物30b’:13C NMR (CDCl)δ:8.20,8.23,17.7,22.5,24.2,27.4,31.0,31.1,34.8,38.5,40.5,40.6,53.9,62.8,74.0,124.6,153.3,210.9.
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物30b’(21.3mg,0.069mmol)の無水ジメチルホルムアミド(1ml)溶液にイミダゾール(56.0mg,0.823mmol)およびクロロトリエチルシラン(69.1μl,0.412mmol)を加え、室温で18時間撹拌した。イミダゾール(28.0mg,0.412mmol)およびクロロトリエチルシラン(34.5μl,0.206mmol)を追加し、さらに室温で6時間撹拌した後、50%酢酸エチル/ヘキサンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、3%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物39b(17.7mg,60%)を得、30%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より未反応化合物30b’(2.0mg,9%)を回収した。
化合物39b:H NMR (CDCl)δ:0.60(6H,q,J=8.0Hz,3 x Si−CHCH),0.86(3H,s,H−18),0.867,0.873(each 3H,t,J=7.3Hz,H−26a,27a),0.96(9H,t,J=7.9Hz,3 x Si−CHCH),1.46(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.56(2H,m,H−23),3.32(1H,q,J=6.8Hz,H−20),5.50(1H,m,H−16).
13C NMR (CDCl)δ:7.2,7.5,8.3,8.4,17.8,22.1,24.3,27.4,32.1,34.7,37.9,39.3,40.7,54.0,62.9,78.4,123.9,153.5,211.0.
Figure 0004961562
−78℃に冷却した化合物40(69.4mg,0.122ml)の無水テトラヒドロフラン(0.3ml)溶液にn−ブチルリチウム(77.9μl,0.122mmol、1.56Mヘキサン溶液)を加えて15分撹拌後、化合物39b(10.4mg,0.025mmol)の無水テトラヒドロフラン(0.3ml)溶液を加え、−78℃にて1時間撹拌した。約2.5時間をかけて−30℃まで昇温した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチした後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、1%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物41b(1.8mg,17%)を得、未反応化合物39b(5.5mg,53%)、70%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物40(45.6mg)を回収した。
化合物41b:H NMR (CDCl)δ:0.05〜0.07(12H,4 x Si−Me),0.59(6H,q,J=7.9Hz,3 x Si−CHCH),0.72(3H,s,H−18),0.84〜0.88(6H,t,J=7.3Hz,H−26a,27a),0.86,0.88(each 9H,2 x Si−t−Bu),0.96(9H,t,J=7.9Hz,3 x Si−CHCH),1.44(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.56(2H,s,H−23),3.33(1H,q,J=6.8Hz,H−20),4.05〜4.10(2H,m,H−1,3),5.56(1H,m,H−16),5.91(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.17(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
Mass m/z(%):776(M+,7),644(7),528(38),513(9),471(13),396(65),339(34),309(18),264(23),201(100),185(20),103(35),75(77),73(52).
Figure 0004961562
化合物41b(4.4mg,0.0057mmol)のメタノール(0.2ml)溶液に、カンファースルホン酸(7.9mg,0.0340mmol)を加えて室温で1.5時間撹拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、90%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物15b(2.4mg,96%)を得た。
化合物15b:H NMR (CDCl)δ:0.73(3H,s,H−18),0.87,0.88(each 3H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.46(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.56(2H,d,J=6.3Hz,H−23),3.35(1H,q,J=6.9Hz,H−20),4.06,4.13(1H,m,H−1,3),5.60(1H,m,H−16),5.94(1H,d,J=11.3Hz,H−7),6.30(1H,d,J=11.3Hz,H−6).
13C NMR (CDCl)δ:8.3,17.4,22.6,23.7,23.9,28.8,31.1,35.5,37.4,38.9,40.8,42.4,44.8,49.6,50.2,58.1,67.5,67.6,73.9,115.6,123.9,124.8,131.6,142.2,155.4.
Mass m/z(%):434(M+, 1),398(10),380(9),300(100),282(51),264(48),159(52),145(32),91(57),55(50).
<(20S)−22−チア−19−ノルビタミンD誘導体(16a)の合成>
以下のスキームに従って、下記の手順で合成した。
Figure 0004961562
化合物28a(331.9mg,0.763mmol)の10%水酸化カリウム/メタノール(7ml)溶液に3−ブロモプロピオン酸エチル(292.0μl,2.289mmol)を加え、室温にて3.5時間撹拌した。反応液を氷水に移し2N塩酸溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥、溶媒留去した。残渣を塩化メチレン(7ml)で溶解した後0℃に冷却し、ジアゾメタンのジエチルエーテル溶液(約0.5M,3ml)を加えた。0℃で30分撹拌した後、溶媒を留去した。シリカゲルクロマトグラフィー(16g)にて精製し、2%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物42a(262.4mg,86%)を得た。
化合物42a:H NMR (CDCl)δ:0.03(6H,s,2 x Si−Me),0.89(9H,s,Si−t−Bu),1.13(3H,s,H−18),1.36(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.29(1H,m,H−15),2.56(2H,m,H−24),2.70(2H,m,H−23),3.43(1H,q,J=6.8Hz,H−20),3.70(3H,s,−OMe),4.08(1H,m,H−8),5.62(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した化合物42a(262.4mg,0.636mmol)の無水テトラヒドロフラン(2ml)溶液に、エチルリチウム(EtLi、1.12ml,1.908mmol、約1.5Mジエチルエーテル溶液)を加え、−78℃にて1時間撹拌した。反応液を氷水に移し、飽和塩化アンモニウム溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(15g)にて精製し、8%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物43a(274.9mg,98%)を得た。
化合物43a:H NMR (CDCl)δ:0.02(6H,s,2 x Si−Me),0.86(each 3H,t,J=7.5Hz,H−26a,H−27a),0.89(9H,s,Si−t−Bu),1.15(3H,s,H−18),1.37(3H,d,J=7.0Hz,H−21),1.69(4H,m,H−26,H−27),2.30(1H,m,H−15),2.49(2H,m,H−23),3.43(1H,q,J=7.0Hz,H−20),4.08(1H,m,H−8),5.62(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物43a(366.9mg,0.832mmol)の無水塩化メチレン(3ml)溶液にジイソプロピルエチルアミン((iso−Pro)2NEt、724.6μl,4.16mmol)およびクロロメチルメチルエーテル(MOMC、158.0μl,2.08mmol)を加え、0℃から室温にて4時間撹拌した。ジイソプロピルエチルアミン(362.3μl,2.08mmol)とクロロメチルメチルエーテル(79.0μl,1.04mmol)を追加し、さらに2時間撹拌した。反応液を氷水に移し、2N塩酸溶液を加え、塩化メチレンにて抽出した。有機層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(22g)にて精製し、3%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物44a(309.1mg,77%)を得、さらに12%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物43a(61.6mg,17%)を回収した。
化合物44a:H NMR (CDCl)δ:0.02(6H,s,2 x Si−Me),0.83(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,H−27a),0.89(9H,s,Si−t−Bu),1.15(3H,s,H−18),1.36(3H,d,J=6.9Hz,H−21),2.28(1H,m,H−15),2.42(2H,m,H−23),3.38(3H,s,−OMe),3.43(1H,q,J=6.9Hz,H−20),4.08(1H,m,H−8),4.65(2H,s,OCHO),5.62(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
化合物44a(309.1mg,0.638mmol)の無水テトラヒドロフラン(3.0ml)溶液にトリエチルアミン(Et3N、100μl)およびフッ化テトラブチルアンモニウム(nBuNF、1.91ml,1.914mmol,1.0Mテトラヒドロフラン溶液)を加えて、50℃下で91時間撹拌した。フッ化テトラブチルアンモニウム(638.0μl,0.638mmol,1.0Mテトラヒドロフラン溶液)を追加し、さらに50℃にて24時間攪拌した。反応液を氷水に移し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム似て乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(15g)にて精製し、8%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より原料(15.8mg, 5%)を回収し、30%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より45a(207.9mg, 88%)得た。
化合物45a:H NMR (CDCl)δ:0.83(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,H−27a),1.19(3H,s,H−18),1.38(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.33(1H,m,H−15),2.42(2H,m,H−23),3.38(3H,s,−OMe),3.41(1H,q,J=7.0Hz,H−20),4.18(1H,m,H−8),4.65(2H,s,OCHO),5.66(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
化合物45a(98.7mg,0.2663mmol)の無水塩化メチレン(2.5ml)溶液にセライト(400.8mg)、二クロム酸ピリジニウム(PDC、200.4mg)を加え3時間撹拌した。反応液を直接シリカゲルクロマトグラフィー(15g)にて精製し、50%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物46a(75.3mg,77%)得た。
化合物46a:H NMR (CDCl)δ:0.829,0.832(each 3H,t,J=7.5Hz,H−26a,H−27a),0.97(3H,s,H−18),1.44(3H,d,J=7.0Hz,H−21),1.54(4H,m,H−26,H−27),2.86(1H,m,H−15),3.38(3H,s,−OMe),3.46(1H,q,J=7.0Hz,H−20),4.64(2H,s,OCHO),5.57(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
−78℃に冷却したホスフィンオキシド体40(125.8mg,0.220mmol)の無水テトラヒドロフラン(800μl)溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LHMDS、209.0μl,1.908mmol,1.0Mテトラヒドロフラン溶液)を加え、30分撹拌した後、化合物46a(40.6mg,0.11mmol)の無水テトラヒドロフラン(500μl)溶液をゆっくり加えた。−78℃にて1時間撹拌後、反応液に飽和塩化アンモニウム溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(5g)にて精製し、7%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物47a(33.5mg,42.2%)を得、3%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物40(45.7mg)を回収した。
化合物47a:H NMR (CDCl)δ:0.046,0.054,0.062(6H,3H,3H,s,3 x Si−Me),0.83(3H,s,H−18)0.85,0.88(each 9H,s,2 x Si−t−Bu),1.19(3H,s,H−18),1.42(3H,d,J=6.9Hz,H−21),1.52(4H,m,H−26,H−27),2.80(1H,m,H−9),3.38(3H,s,−OMe),3.46(1H,q,J=6.9Hz,H−20),4.08(each 1H,m,H−1,H−3),4.65(2H,s,OCHO),5.60(1H,m,H−16),5.90(1H,d,J=11.1Hz,H−7),6.17(1H,d,J=11.1Hz,H−6).
Figure 0004961562
化合物47a(26.5mg,0.0367mmol)のメタノール(2.5ml)溶液にカンファースルホン酸(51.2mg,0.220mmol)を加え、室温にて2時間撹拌した。反応液に5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層は飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(5g)にて精製し、80%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より16a(14.6mg,89%)を得た。
化合物16a:H NMR (CDCl)δ:0.83(3H,s,H−18),0.829,0.832(each 3H,t,J=6.6Hz,H−26a,H−27a),1.42(3H,d,J=7.0Hz,H−21),1.48(4H,m,H−26,H−27),2.76(1H,m,H−9),3.48(1H,q,J=7.0Hz,H−20),4.07(each 1H,m,H−1,H−3),5.62(1H,m,H−16),5.95(1H,d,J=11.3Hz,H−7),6.31 1H,d,J=11.3Hz,H−6).
<(20R)−22−チア−19−ノルビタミンD誘導体(16b)の合成>
以下のスキームに従って、下記の手順で合成した。
Figure 0004961562
化合物28b(207.2mg,0.464mmol)の10%水酸化カリウム/メタノール(3ml)溶液に3−ブロモプロピオン酸エチル(178μl,1.391mmol)を加え、室温にて4時間攪拌した。反応液を氷水に移し2N塩酸溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣を塩化メチレン(2ml)で溶解した後0℃に冷却し、ジアゾメタンのジエチルエーテル溶液(約0.5M,3ml)を加えた。0℃で30分攪拌した後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g)にて精製し、1%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物42b(142.2mg,74%)を得た。
化合物42b:H NMR (CDCl)δ:0.02,0.03(each 3H,s,2 x Si−Me),0.89(9H,s,Si−t−Bu),1.04(3H,s,H−18),1.46(3H,d,J=6.9Hz,H−21),2.24(1H,m,H−15),2.58(2H,m,H−24),2.72(2H,m,H−23),3.32(1H,q,J=6.9Hz,H−20),3.67(3H,s,OMe),4.08(1H,m,H−8),5.54(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した化合物42b(142.2mg,0.344mmol)の無水テトラヒドロフラン(1ml)溶液にエチルリチウム(690μl,1.034mmol、約1.5Mジエチルエーテル溶液)を加えた。1時間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(8g)にて精製し、3%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物43b(141.1mg,93%)を得た。
化合物43b:H NMR (CDCl)δ:0.02,0.03(each 3H,s,2 x Si−Me),0.89(9H,s,Bu−t−Si),0.86(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.05(3H,s,H−18),1.46(3H,d,J=6.9Hz,H−21,overlapped with H−26,27),2.25(1H,m,H−15),2.51(2H,m,H−23),3.34(1H,q,J=6.9Hz,H−20),4.09(1H,m,H−8),5.54(1H,m H−16).
Mass m/z(%):440(M+,15),422(11),293(4),235(42),161(100).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物43b(113.7mg,0.258mmol)の無水塩化メチレン(1.5ml)溶液にジイソブチルエチルアミン(180μl,1.032mmol)とクロロメチルメチルエーテル(39μl,0.516mmol)を加え、0℃から室温にて24時間攪拌した。反応液を氷水に移し2N塩酸溶液加え、塩化メチレンにて抽出した。有機層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(8g)にて精製し、1%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物44b(124.0mg,99%)を得た。
化合物44b:H NMR (CDCl)δ:0.02,0.03(each 3H,s,2 x Si−Me),0.89(9H,s,Si−t−Bu),0.84(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.05(3H,s,H−18),1.44(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.25(1H,m,H−15),2.47(2H,m,H−23),3.32(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.39(3H,s,OMe),4.09(1H,m,H−8),4.65(2H,s,OCHO),5.53(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):484(M+,7),422(11),292(15),235(100),160 (86).
Figure 0004961562
化合物44b(120.0mg,0.247mmol)の無水テトラヒドロフラン(1ml)溶液にフッ化テトラブチルアンモニウム(742μl,0.742mmol、1.0Mテトラヒドロフラン溶液)を加え、60℃にて48時間攪拌した。反応液に氷水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(6g)にて精製し、20%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物45b(87.5mg, 95%)を得た。
化合物45b:H NMR (CDCl)δ:0.84(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.09(3H,s,H−18),1.47(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.29(1H,m,H−15),2.44(2H,m,H−23),3.32(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.39(3H,s,OMe),4.17(1H,m,H−8),4.65(2H,s,OCHO),5.56(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
化合物45b(48.7mg,0.131mmol)の無水塩化メチレン(1.5ml)溶液にセライトとニクロム酸ピリジニウム(98.9mg,0.263mmol)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液を直接シリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g)にて精製し、50%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物46b(39.0mg,81%)を得た。
化合物46b:H NMR (CDCl)δ:0.84(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),0.86(3H,s,H−18),1.48(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.90(1H,m,H−14),3.39(3H,s,OMe, overlapped with H−20),4.66(2H,s,OCHO),5.53(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):368(M+,4),336(3),306(18),176(84),161(78),131(100).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した化合物40(25.8mg,0.140mmol)の無水テトラヒドロフラン(0.5ml)溶液にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(140μl,0.140mmol、1.0Mテトラヒドロフラン溶液)を加え、20分撹拌した後、化合物46b(25.8mg,0.070mmol)の無水テトラヒドロフラン(0.5ml)溶液をゆっくり加えた。2時間攪拌した後、反応液に飽和塩化アンモニウム溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層は飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、3%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物47b(25.6mg,50%)を得、8%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より未反応化合物46b(9.0mg,35%)を回収し、さらに30%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物40(35mg)を回収した。
化合物47b:H NMR (CDCl)δ:0.048,0.052,0.062(3H,6H,3H,s,4 x Si−Me),0.73(3H,s,H−18),0.84(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),0.86,0.88(each 9H,s,2 x Si−t−Bu),1.46(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.80(1H,m,H−9),3.39(3H,s,OMe,overlapped with H−20),4.09(2H,m,H−1,3),4.65(2H,s,OCHO),5.58(1H,m,H−16),5.91(1H,d,J=11.2Hz, H−7),6.17(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
Massm/z (%):720(no M+),528(19),471(5),396(30),339(17),264(13),75(100).
Figure 0004961562
化合物47b(25.6mg,0.0035mmol)のメタノール(1ml)溶液にカンファースルホン酸(49.5mg,0.213mmol)を加え、室温にて0.5時間攪拌した。反応液を氷水に移し5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3g)にて精製し、70%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物16b(15.2mg,96%)を得た。
化合物16b:H NMR (CDCl)δ:0.74(3H,s,H−18),0.86(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.47(3H,d,J=6.9Hz,H−21),1.48(4H,q,J=7.5Hz,H−26,27),2.75(1H,m,H−10),2.79(1H,m,H−9),3.39(1H,q,J=6.9Hz,H−20),4.05(1H,m,H−1),4.10(1H,m,H−3),5.60(1H,m,H−16),5.95(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.30(1H,d,J=11.2Hz, H−6).
Mass m/z(%):448(M+,1),430(9),412(7),394(5),300(100),282(33),249 (23).
UV λmax (EtOH):244nm,252nm(ε=28,650),262nm.
<(20S)−22−チア−24−ホモ−19−ノルビタミンD誘導体(17a)の合成>
以下のスキームに従って、下記の手順で合成した。
Figure 0004961562
化合物28a(124.5mg,0.279mmol)の10%水酸化カリウム/メタノール混合溶液(1ml)に4−ブロモ酪酸エチル(127μl,0.836mmol)を加え、室温にて4時間攪拌した。反応液を氷水に移し2N塩酸溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣を塩化メチレン(2ml)で溶解した後0℃に冷却し、ジアゾメタンのジエチルエーテル溶液(約0.5M,3ml)を加えた。0℃で30分攪拌した後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(6g)にて精製し、2%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物48a(118.5mg,99%)を得た。
化合物48a:H NMR (CDCl)δ:0.03(6H,s,2 x Si−Me),0.89(9H,s,Si−t−Bu),1.13(3H,s,H−18),1.37(3H,d,J=7.0Hz,H−21),1.89(2H,t,J=7.2Hz,H−24),2.28(1H,m,H−15),2.43,2.46(each 2H,t,J=7.2Hz,H−23,24a),3.38(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.67(3H,s,OMe),4.08(1H,m,H−8),5.61(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):426(M+,20),369(10),292(9),235(100),161 (86).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した化合物48a(470.3mg,1.102mmol)の無水テトラヒドロフラン(4ml)溶液にエチルリチウム(2.2ml,3.306mmol、約1.5Mジエチルエーテル溶液)を加えた。1時間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(12g)にて精製し、5%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物49a(498.3mg,99%)を得た。
化合物49a:H NMR (CDCl)δ:0.03(6H,s,2 x Si−Me),0.89(9H,s,Si−t−Bu),0.86(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.15(3H,s,H−18),1.35(3H,d,J=6.9Hz,H−21),1.45(4H,q,J=7.5Hz,H−26,27),2.29(1H,m,H−15),2.44(2H,t,J=7.0Hz,H−23),3.39(1H,q,J=6.9Hz,H−20),4.08(1H,m,H−8),5.62(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):454(M+,6),436(4),292(5),235(76),161(86),143(100).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物49a(469.4mg,1.032mmol)の無水塩化メチレン(5ml)溶液にジイソプロピルエチルアミン(1.08ml,6.192mmol)とクロロメチルメチルエーテル(235μl,3.096mmol)を加え、0℃から室温にて17時間攪拌した。反応液を氷水に移し2N塩酸溶液を加え、塩化メチレンにて抽出した。有機層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20g)にて精製し、1%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物50a(492.1mg,96%)を得た。
化合物50a:H NMR (CDCl)δ:0.03(6H,s,2 x Si−Me),0.89(9H,s,Si−t−Bu),0.83(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.13(3H,s,H−18),1.35(3H,d,J=7.0Hz,H−21),1.49(4H,q,J=7.5Hz,H−26,27),2.28(1H,m,H−15),2.41(2H,m,H−23),3.39(3H,s,OMe,overlapped with H−20),4.08(1H,m,H−8),4.65(2H,s,OCHO),5.61(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):498(M+,4),436(7),292(5),235(100),161 (61).
Figure 0004961562
化合物50a(476.3mg,0.955mmol)の無水テトラヒドロフラン(4ml)溶液にフッ化テトラブチルアンモニウム(2.86μl,2.864mmol、1.0Mテトラヒドロフラン溶液)を加え、50℃にて48時間攪拌した。反応液に氷水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(15g)にて精製し、25%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物51a(360.0mg,98%)を得た。
化合物51a:H NMR (CDCl)δ:0.83(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.18(3H,s,H−18),1.37(3H,d,J=7.0Hz,H−21),1.51(4H,q,J=7.5Hz,H−26,27),2.33(1H,m,H−15),2.41(2H,m,H−23),3.39(3H,s,OMe,overlapped with H−20),4.17(1H,m,H−8),4.65(2H,s,OCHO),5.61(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):384(M+,2),322(2),252(21),145(100).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した二塩化オキサリル(82μl,0.945mmol)の無水塩化メチレン(2ml)溶液にジメチルスルホキシド(134μl,1.891mmol)の無水塩化メチレン(1ml)溶液を加え10分撹拌した後、化合物51a(303.0mg,0.788mmol)の無水塩化メチレン(3ml)溶液を加えた。−78℃で15分撹拌した後、トリエチルアミン(549μl,3.94mmol)を加え、−78℃で15分、0℃で30分撹拌した。反応混合物に氷水を加え、塩化メチレンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(12g)にて精製し、10%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物52a(287.4mg,95%)を得た。
化合物52a:H NMR (CDCl)δ:0.83(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),0.96(3H,s,H−18),1.43(3H,d,J=7.0Hz,H−21),1.51(4H,q,J=7.5Hz,H−26,27),2.87(1H,dd,J=10.6,6.4Hz,H−14),3.38(3H,s,OMe),3.45(1H,q,J=7.0Hz,H−20),4.65(2H,s,OCHO),5.56(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):382(M+,15),320(50),236(16),177(100).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した化合物40(89.5mg,0.157mmol)の無水テトラヒドロフラン(0.8ml)溶液にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(157μl,0.157mmol、1.0Mテトラヒドロフラン溶液)を加え20分撹拌した後、化合物52a(40.0mg,0.104mmol)の無水テトラヒドロフラン(1.5ml)溶液をゆっくり加えた。反応混合物は−78℃で1時間撹拌した後、徐々に昇温した。2時間後(−40℃)、反応液に飽和塩化アンモニウム溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。有機層は飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、3%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物53a(33.6mg,44%)を得、7%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より未反応化合物52a(22.0mg,55%)を回収し、さらに30%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物40(48.2mg)を回収した。
化合物53a:H NMR (CDOD)δ:0.048,0.052,0.061(3H,6H,3H,s,4 x Si−Me),0.82(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a,overlapped with H−18),0.86,0.88(each 9H,s,2 x Si−t−Bu),1.41(3H,d,J=7.0Hz,H−21),1.51(4H,q,J=7.5Hz,H−26,27),2.80(1H,m,H−9),3.38(3H,s,OMe),3.45(1H,m,H−20),4.08(2H,m,H−1,3),4.65(2H,s,OCHO),5.59(1H,m,H−16),5.90(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.17(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
Mass m/z(%):734(no M+),528(28),471(8),396(50),339(26),264(16),75(100).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物53a(30.3mg,0.0412mmol)のメタノール(1ml)溶液にカンファースルホン酸(57.4mg,0.247mmol)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液を氷水に移し5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3g)にて精製し、80%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物17a(18.6mg,98%)を得た。
化合物17a:H NMR (CDOD)δ:0.83(3H,s,H−18),0.85(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.41(3H,d,J=6.9Hz,H−21),1.47(4H,q,J=7.5Hz,H−26,27),2.75(1H,m,H−10),2.79(1H,m,H−9),3.45(1H,q,J=6.9Hz,H−20),4.05(1H,m,H−1),4.12(1H,m,H−3),5.60(1H,m,H−16),5.95(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.30(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
Mass m/z(%):462(no M+),444(3),426(3),408(3),300(46),282(28),264(33),249(31),143(100).
UV λmax (EtOH):244nm,252nm(ε=29,660),262nm.
<(20R)−22−チア−24−ホモ−19−ノルビタミンD誘導体(17b)の合成>
以下のスキームに従って、下記の手順で合成した。
Figure 0004961562
化合物28b(331.2mg,0.741mmol)の10%水酸化カリウム/メタノール(3ml)溶液に4−ブロモ酪酸エチル(338μl,2.224mmol)を加え、室温にて4時間攪拌した。反応液を氷水に移し2N塩酸溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣を塩化メチレン(2ml)で溶解した後、0℃に冷却し、ジアゾメタンのジエチルエーテル溶液(約0.5M,3ml)を加えた。0℃で30分攪拌した後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g)にて精製し、1%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物48b(292.3mg,92%)を得た。
化合物48b:H NMR (CDCl)δ:0.02,0.03(each 3H,s,2 x Si−Me),0.89(9H,s,Si−t−Bu),1.04(3H,s,H−18),1.44(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.28(1H,m,H−15),2.41〜2.53(4H,m,H−23,24a),3.30(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.67 (3H,s,OMe),4.09(1H,m,H−8),5.53(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):426(M+,24),369(9),292(5),235(70),161(100).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した化合物48b(292.3mg,0.685mmol)の無水テトラヒドロフラン(3ml)溶液にエチルリチウム(1.37ml,2.055mmol、約1.5Mジエチルエーテル溶液)を加えた。1時間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g)にて精製し、5%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物49b(306.1mg,98%)を得た。
化合物49b:H NMR (CDCl)δ:0.02,0.03(each 3H,s,2 x Si−Me),0.89(9H,s,Si−t−Bu),0.86(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.05(3H,s,H−18),1.44(3H,d,J=7.0Hz,H−21),1.45(4H,q,J=7.5Hz,H−26,27),2.25(1H,m,H−15),2.47(2H,m,H−23),3.30(1H,q,J=7.0Hz,H−20),4.09(1H,m,H−8),5.53(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):454(M+,7),436(3),292(5),235(98),161(73),75(100).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物49b(290.1mg,0.638mmol)の無水塩化メチレン(3ml)溶液にジイソプロピルエチルアンモニウム(556μl,3.190mmol)とクロロメチルメチルエーテル(121μl,1.595mmol)を加え、0℃から室温にて17時間攪拌した。反応液を氷水に移し2N塩酸溶液を加え、塩化メチレンにて抽出した。有機層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g)にて精製し、2%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物50b(294.8mg,93%)を得た。
化合物50b:H NMR (CDCl)δ:0.02,0.03(each 3H,s,2 x Si−Me),0.89(9H,s,Si−t−Bu),0.83(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.05(3H,s,H−18),1.44(3H,d,J=7.0Hz,H−21),1.51(4H,q,J=7.5Hz,H−26,27),2.24(1H,m,H−15),2.45(2H,m,H−23),3.30(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.39(3H,s,OMe),4.08(1H,m,H−8),4.65(2H,s,OCHO),5.53(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):498(M+,4),436(9),292(4),235(74),161(73),75(100).
Figure 0004961562
化合物50b(294.8mg,0.591mmol)の無水テトラヒドロフラン(2ml)溶液にフッ化テトラブチルアンモニウム(1.77ml,1.773mmol,1.0Mテトラヒドロフラン溶液)を加え、50℃にて66時間攪拌した。反応液に氷水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g)にて精製し、15%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物51b(222.5mg,98%)を得た。
化合物51b:H NMR (CDCl)δ:0.83(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.08(3H,s,H−18),1.46(3H,d,J=6.9Hz,H−21),1.53(4H,q,J=7.5Hz,H−26,27),2.29(1H,m,H−15),2.45(2H,m,H−23),3.30(1H,q,J=6.9Hz,H−20),3.39(3H,s,OMe),4.18(1H,m,H−8),4.65(2H,s,OCHO),5.56(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):384(M+,1),322(2),252(13),160(58),145(100).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した二塩化オキサリル(57μl,0.656mmol)の無水塩化メチレン(2ml)溶液にジメチルスルホオキシド(93μl,1.313mmol)の無水塩化メチレン(0.5ml)溶液を加え10分撹拌した後、化合物51b(210.4mg,0.547mmol)の無水塩化メチレン(2ml)溶液を加えた。−78℃で15分撹拌した後、トリエチルアミン(381μl,2.735mmol)を加え、−78℃で15分、0℃で30分撹拌した。反応混合物に氷水を加え、塩化メチレンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g)にて精製し、10%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物52b(178.5mg,85%)を得た。
化合物52b:H NMR (CDCl)δ:0.84(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),0.86(3H,s,H−18),1.47(3H,d,J=7.0Hz,H−21),1.52(4H,q,J=7.5Hz,H−26,27),2.91(1H,dd,J=10.7,6.5Hz,H−14),3.39(3H,s,OMe),3.34(1H,q,J=7.0Hz,H−20),4.66(2H,s,OCHO),5.53(1H,m,H−16).
Mass m/z(%):382(M+,10),320(30),236(10),177(100).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した化合物40(92.4mg,0.162mmol)の無水テトラヒドロフラン(0.8ml)溶液にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(162μl,0.162mmol,1.0Mテトラヒドロフラン溶液)を加え20分撹拌した後、化合物52b(41.3mg,0.108mmol)の無水テトラヒドロフラン(1.5ml)溶液をゆっくり加えた。2時間攪拌した後、反応液に飽和塩化アンモニウム溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。有機層は飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、3%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物53b(22.5mg,28%)を得、7%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より未反応化合物52b(26.8mg,65%)を回収し、さらに30%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物40(60mg)を回収した。
化合物53b:H NMR (CDCl)δ:0.05,0.06(9H,3H,s,4 x Si−Me),0.72(3H,s,H−18),0.83(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),0.86,0.88(each 9H,s,2 x Si−t−Bu),1.45(3H,d,J=7.0Hz,H−21),1.51(4H,q,J=7.5Hz,H−26,27),2.80(1H,m,H−9),3.39(3H,s,OMe),3.36(1H,q,J=7.0Hz,H−20),4.09(2H,m,H−1,3),4.65(2H,s,OCHO),5.58(1H,m,H−16),5.91(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.17(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
Mass m/z(%):734(no M+),528(57),471(16),396(86),339(38),264(20),75(100).
Figure 0004961562
化合物53b(22.5mg,0.0031mmol)のメタノール(0.5ml)溶液にカンファースルホン酸(42.6mg,0.184mmol)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液を氷水に移し5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3g)にて精製し、70%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物17b(13.7mg,97%)を得た。
化合物17b:H NMR (CDCl)δ:0.73(3H,s,H−18),0.86(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.45(3H,d,J=6.9Hz,H−21),1.46(4H,q,J=7.5Hz,H−26,27),2.75(1H,m,H−10),2.79(1H,m,H−9),3.36(1H,q,J=6.9Hz,H−20),4.06(1H,m,H−1),4.13(1H,m,H−3),5.58(1H,m,H−16),5.95(1H,d,J=11.3Hz,H−7),6.30(1H,d,J=11.3Hz,H−6).
Mass m/z(%):462(M+,1),444(2),426(3),408(2),300(36),282(22),264(22),249(22),143(100).
UV λmax(EtOH):244nm,252nm(ε=28,260),262nm..
<(20S)−2α−メチル−2β−ヒドロキシ−19−ノルビタミンD誘導体(18a)、(20S)−2β−メチル−2α−ヒドロキシ−19−ノルビタミンD誘導体(19a)の合成>
以下のスキームに従って、下記の手順で合成した。
Figure 0004961562
−78℃に冷却した化合物54(312.5mg,0.464mmol)の無水テトラヒドロフラン(1.5ml)溶液にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(464μl,0.464mmol,1.0Mテトラヒドロフラン溶液)を加え20分撹拌した後、化合物31a(82.3mg,0.232mmol)の無水テトラヒドロフラン(1ml)溶液をゆっくり加えた。−78℃で1時間撹拌した後、徐々に昇温し、0℃で1時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層は飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(15g)にて精製し、3%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物55a(59.2mg,32%,約3:2の混合物)を得、15%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より未反応化合物31a(43.6mg, 53%)を回収し、さらに50%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物54(220.0mg)を回収した。
化合物55a:H NMR (CDOD)δ:0.03〜0.09(12H,4 x Si−Me),0.11,0.12(3:2)(9H,s,3 x Si−Me),0.82〜0.93(27H,m,H−18,26a,27a,2 x Si−t−Bu),1.23,1.24(2:3)(3H,s,2−Me),1.42(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.60,2.66(each 1H,d,J=12.3Hz,H−23),3.399,3.403(3H,s,OMe),3.57〜3.73(2H,m,H−1,3),4.69(2H,s,OCHO),5.61(1H,m,H−16),5.87,5.92(3:2)(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.09,6.14(2:3)(1H,d,J=11.2Hz, H−6).
Figure 0004961562
化合物55a(59.2mg,0.073mmol,約2:3の混合物)のメタノール(1ml)溶液にカンファースルホン酸(101.9mg,0.439mmol)を加え室温にて4時間撹拌した。反応液に5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、80%酢酸エチル/へキサン溶出部より化合物18aおよび化合物19aの混合物(31.6mg,93%,約2:3の混合物)を得た。混合物は、さらにHPLC[LiChrosorb Si 60(7μm)、hexane:CHCl:MeOH:THF=80:20:3:1、2.5ml/min]にて精製し、化合物18aを1.8mgおよび化合物19aを1.9mg得た。
化合物18a:H NMR (CDCl)δ:0.83(3H,s,H−18),0.87,0.88(each 3H,t,J=7.4Hz,H−26a,27a),1.28(3H,s,2−Me),1.42(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.54,2.58(each 1H,d,J=12.9Hz,H−23),2.78(1H,m,H−9),2.95(1H,dd,J=13.6,4.7Hz,H−10),3.44(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.76(2H,m,H−1,3),5.64(1H,m,H−16),5.94(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.29(1H,d,J=11.2Hz, H−6).
化合物19a:H NMR (CDCl)δ:0.84(3H,s,H−18),0.87,0.88(each 3H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.31(3H,s,2−Me),1.42(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.79(1H,m,H−9),3.44(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.74,3.79(each 1H,m,H−3,1),5.63(1H,m,H−16),5.91(1H,d,J=11.3Hz,H−7),6.33(1H,d,J=11.3Hz,H−6).
<(20R)−2α−メチル−2β−ヒドロキシ−19−ノルビタミンD誘導体(18b)、(20R)−2β−メチル−2α−ヒドロキシ−19−ノルビタミンD誘導体(19b)の化合物の合成>
以下のスキームに従って、下記の手順で合成した。
Figure 0004961562
−78℃に冷却した化合物54(78.2mg,0.116mmol)の無水テトラヒドロフラン(1ml)溶液にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(116μl,0.116mmol,1.0Mテトラヒドロフラン溶液)を加え、20分撹拌した後、化合物31b(20.6mg,0.058mmol)の無水テトラヒドロフラン(0.5ml)溶液をゆっくり加えた。−78℃で1時間撹拌した後、徐々に昇温し、0℃で1時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層は飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(15g)にて精製し、3%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物55b(19.0mg,40%,約1:5の混合物)を得、7%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より未反応化合物31b(12.0mg)を回収し、さらに50%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物54(47.0mg)を回収した。
化合物55b:H NMR (CDOD)δ:0.03〜0.09(12H,4 x Si−Me),0.11,0.12(5:1)(9H,s,3 x Si−Me),0.71,0.72(5:1)(3H,s,H−18),0.82〜0.93(24H,m,H−26a,27a,2 x Si−t−Bu),1.23,1.24(1:5(3H,s,2−Me),1.46(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.65(2H,s,H−23),3.34(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.41(3H,s,OMe),3.61(1H,m),3.70(1H,dd,J=11.3,4.6Hz),4.69(2H,s,OCHO),5.58(1H,m,H−16),5.87,5.93(5:1)(1H,d,J=11.1Hz,H−7),6.02,6.13(1:5)(1H,d,J=11.1Hz,H−6).
Figure 0004961562
化合物55b(19.0mg,0.0235mmol,約1:5の混合物)のメタノール(0.5ml)溶液にカンファースルホン酸(43.6mg,0.188mmol)を加え室温にて6時間撹拌した。反応液に5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3g)にて精製し、70%酢酸エチル/へキサン溶出部より化合物18bおよび化合物19bの混合物(9.1mg,83%,約1:5の混合物)を得た。混合物はHPLC[LiChrosorb Si 60、hexane:CHCl:MeOH=20:80:2.5,1ml/min]にて精製し、化合物18bを5.0mgおよび化合物19bを1.1mg得た。
化合物18b:H NMR (CDCl)δ:0.72(3H,s,H−18),0.87,0.88(each 3H,t,J=7.4Hz,H−26a,27a),1.27(3H,s,2−Me),1.46(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.78(1H,m,H−9),2.95(1H,dd,J=13.5,4.4Hz,H−10),3.35(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.74(2H,m,H−1,3),5.61(1H,m,H−16),5.94(1H,d,J=11.3Hz,H−7),6.29(1H,d,J=11.3Hz,H−6).
化合物19b:H NMR (CDCl)δ:0.73(3H,s,H−18),0.87,0.88(each 3H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.31(3H,s,2−Me),1.46(3H,d,J=7.0Hz,H−21),2.79(1H,m,H−9),3.35(1H,q,J=7.0Hz,H−20),3.72,3.78(each 1H,m,H−3,1),5.61(1H,m,H−16),5.91(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.33(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
<(20S)−22−オキサ−19−ノルビタミンD誘導体(20a)の合成>
以下のスキームに従って、下記の手順で合成した。
Figure 0004961562
化合物25a(170.0mg,0.547mmol)の無水ジメチルホルムアミド(4ml)溶液に水素化ナトリウム(437.9mg,10.948mmol,60%dispersion in mineral oil)を加え、30分攪拌した後、TsOCHCHOTBS(723.2mg,2.188mmol)の無水ジメチルホルムアミド(5ml)溶液を加えた。17時間後、反応液に氷水を加え反応を止め、50%酢酸エチル/へキサンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g)にて精製し、1%酢酸エチル/へキサン溶出部より化合物56a(148.5mg,58%)を得、10%酢酸エチル/へキサン溶出部より未反応化合物25a(20.0mg,6%)を回収した。
化合物56a:H NMR (CDCl)δ:0.03,0.06(each 6H,s,4 x Si−Me),0.89(18H,s,Si−t−Bu),1.11(3H,s,H−18),1.25(3H,d,J=6.5Hz,H−21),3.31,3.50,3.74(1H,1H,2H,m,H−23,24),3.88(1H,m,H−20),4.09(1H,m,H−8),5.56(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物56a(220.0mg,0.469mmol)の無水テトラヒドロフラン(1ml)溶液にフッ化テトラブチルアンモニウム(704μl,0.704mmol,1.0Mテトラヒドロフラン溶液)を加え、1時間攪拌した。反応液に氷水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g)にて精製し、15%酢酸エチル/へキサン溶出部より化合物57a(146.4mg,88%)を得た。
化合物57a:H NMR (CDCl)δ:0.03(6H,s,2 x Si−Me),0.89(9H,s,Si−t−Bu),1.12(3H,s,H−18),1.28(3H,d,J=6.4Hz,H−21),2.27(1H,m,H−15),3.36,3.57,3.71(1H,1H,2H,m,H−23,24),3.89(1H,q,J=6.4Hz,H−20),4.09(1H,m,H−8),5.56(1H,m, H−16).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した二塩化オキサリル(7μl,0.080mmol)の無水塩化メチレン(0.2ml)溶液にジメチルスルホキシド(11μl,0.160mmol)の無水塩化メチレン(0.1ml)溶液を加え10分撹拌した後、化合物57a(23.7mg,0.067mmol)の無水塩化メチレン(0.3ml)溶液を加えた。−78℃で15分撹拌した後、トリエチルアミン(47μl,0.334mmol)を加え、−78℃で10分、0℃で15分撹拌した。反応混合物に氷水を加え、塩化メチレンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3g)にて精製し、10%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物58a(22.4mg,95%)を得た。
化合物58a:H NMR (CDCl)δ:0.03(6H,s,2 x Si−Me),0.89(9H,s,Si−t−Bu),1.10(3H,s,H−18),1.35(3H,d,J=6.5Hz,H−21),2.27(1H,m,H−15),3.91,4.07(each 1H,d,J=8.0Hz,H−23),3.95(1H,q,J=6.5Hz,H−20),4.10(1H,m,H−8),5.58(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物58a(117.0mg,0.332mmol)の無水テトラヒドロフラン(1ml)溶液にエチルマグネシウムブロミド(498μl,0.498mmol,1.0Mテトラヒドロフラン溶液)を加えた。0℃にて1時間攪拌した後、さらに室温にて3時間攪拌した。反応液に2N塩酸溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(6g)にて精製し、10%酢酸エチル/へキサン溶出部より化合物59a(115.3mg,91%,約1:1の混合物)を得た。
化合物59a:H NMR (CDCl)δ:0.03(6H,s,2 x Si−Me),0.89(9H,s,Si−t−Bu),0.96(3H,t,J=7.5Hz,H−26),1.11(3H,s,H−18),1.27(3H,d,J=6.5Hz,H−21),2.27(1H,m,H−15),2.38(1H,dd,J=12.5,3.2Hz),3.06,3.29(1:1)(1H,m,H−23),3.48,3.29(1:1)(1H,m,H−23),3.67(1H,m,H−24),3.87(1H,m,H−20),4.09(1H,m,H−8),5.55(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した二塩化オキサリル(32μl,0.362mmol)の無水塩化メチレン(1ml)溶液にジメチルスルホキシド(51μl,0.724mmol)の無水塩化メチレン(0.3ml)溶液を加え10分撹拌した後、化合物59a(115.3mg,0.301mmol)の無水塩化メチレン(1.5ml)溶液を加えた。−78℃で15分撹拌した後、トリエチルアミン(210μl,1.505mmol)を加え、−78℃で10分、0℃で15分撹拌した。反応混合物に氷水を加え、塩化メチレンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(6g)にて精製し、2%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物60a(103.0mg,90%)を得、10%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より未反応化合物659a(11.5mg,10%)を回収した。
化合物60a:H NMR (CDCl)δ:0.03(6H,s,2 x Si−Me),0.89(9H,s,Si−t−Bu),1.06(3H,t,J=7.3Hz,H−26),1.08(3H,s,H−18),1.32(3H,d,J=6.5Hz,H−21),2.27(1H,m,H−15),2.52(2H,q,J=7.3Hz,H−25),3.91(1H,m,H−20),3.86,4.03(each 1H,d,J=17.0Hz,H−23),4.10(1H,m,H−8),5.55(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した化合物60a(103.0mg,0.271mmol)の無水テトラヒドロフラン(1ml)溶液にエチルリチウム(271μl,0.406mmol,約1.5Mジエチルエーテル溶液)を加えた。1時間後、エチルリチウム(1.5等量)を追加し、反応温度を徐々に昇温し、室温にした。4時間後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、2%酢酸エチル/へキサン溶出部より化合物61a(111.0mg,99%)を得た。
化合物61a:H NMR (CDCl)δ:0.03(6H,s,2 x Si−Me),0.858,0.863(each 3H,t,J=7.6Hz,H−26a,27a),0.89(9H,s,Si−t−Bu),1.11(3H,s,H−18),1.25(3H,d,J=6.5Hz,H−21),2.27(1H,m,H−15),3.08,3.31(each 1H,d,J=9.0Hz,H−23),3.83(1H,q,J=6.5Hz,H−20),4.09(1H,m,H−8),5.53(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
化合物61a(20.5mg,0.050mmol)の無水テトラヒドロフラン(1ml)溶液にフッ化テトラブチルアンモニウム(150μl,0.150mmol,1.0Mテトラヒドロフラン溶液)を加え環流した。11時間後、反応液に氷水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3g)にて精製し、20%酢酸エチル/へキサン溶出部より62a(10.0mg,68%)を得た。
化合物62a:H NMR (CDCl)δ;0.857,0.863(each 3H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.15(3H,s,H−18),1.27(3H,d,J=6.4Hz,H−21),2.32(1H,m,H−15),3.09,3.31(each 1H,d,J=9.0Hz,H−23),3.83(1H,q,J=6.4Hz,H−20),4.18(1H,m,H−8),5.58(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した二塩化オキサリル(37μl,0.419mmol)の無水塩化メチレン(0.4ml)溶液にジメチルスルホキシド(59μl,0.836mmol)の無水塩化メチレン(0.1ml)溶液を加え10分撹拌した後、62a(56.4mg,0.190mmol)の無水塩化メチレン(0.5ml)溶液を加えた。−78℃で15分撹拌した後、トリエチルアミン(265μl,190mmol)を加え、−78℃で20分、0℃で10分撹拌した。反応混合物に氷水を加え、塩化メチレンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3g)にて精製し、10%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より63a(45.0mg,80%)を得た。
化合物63a:H NMR (CDCl)δ;0.87(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),0.91(3H,s,H−18),1.33(3H,d,J=6.5Hz,H−21),2.49(1H,m),2.88(1H,dd,J=10.7,6.4Hz),3.13,3.29(each 1H,d,J=8.9Hz,H−23),3.93(1H,q,J=6.5Hz,H−20),5.56(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物63a(45.0mg,0.153mmol)の無水塩化メチレン(0.5ml)溶液にイソプルピルエチルアミン(133μl,0.764mmol)とクロロメチルメチルエーテル(29μl,0.383mmol)を加え、0℃から室温にて21時間攪拌した。反応液に2N塩酸溶液を加え、塩化メチレンにて抽出した。有機層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3g)にて精製し、10%酢酸エチル/へキサン溶出部より化合物64a(44.8mg,87%)を得、さらに15%酢酸エチル/へキサン溶出部より未反応化合物63a(3.7mg,8%)を回収した。
化合物64a:H NMR (CDCl)δ;0.86(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),0.91(3H,s,H−18),1.30(3H,d,J=6.5Hz,H−21),2.49(1H,m),2.87(1H,dd,J=10.6,6.5Hz),3.23,3.36(each 1H,d,J=9.7Hz,H−23),3.39(3H,s,OMe),3.86(1H,q,J=6.5Hz,H−20),4.73,4.76(each 1H,d,J=7.1Hz,OCHO),5.56(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した化合物40(142.8mg,0.250mmol)の無水テトラヒドロフラン(1ml)溶液にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(250μl,0.250mmol,1.0Mテトラヒドロフラン溶液)を加え20分撹拌した後、化合物64a(43.1mg,0.127mmol)の無水テトラヒドロフラン(0.5ml)溶液をゆっくり加えた。−78℃で1時間撹拌した後、徐々に昇温した。2時間後(−40℃)、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。有機層は飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g)にて精製し、3%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物65a(44.2mg,50%)を得、7%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より未反応化合物64a(5.5mg,13%)を回収し、さらに40%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物40(70mg)を回収した。
化合物65a:H NMR (CDCl)δ;0.053,0.054,0.061(3H,6H,3H,m,4 x Si−Me),0.76(3H,s,H−18),0.86,0.88(each 9H,s,2 x Si−t−Bu,overlapped with H−26a,27a),1.28(3H,d,J=6.5Hz,H−21),2.80(1H,m,H−9),3.20,3.37(each 1H,d,J=9.8Hz,H−23),3.39(3H,s,OMe),3.83(1H,q,J=6.5Hz,H−20),4.06(2H,m,H−1,3),4.74,4.77(each 1H,d,J=7.0Hz,OCHO),5.57(1H,m,H−16),5.91(1H,d,J=11.2Hz,H−7),6.16(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
Mass m/z(%):no M+,528(50),471(20),396(100),339(46),264(24).
Figure 0004961562
化合物65a(43.0mg,0.0622mmol)のメタノール(1ml)溶液にカンファースルホン酸(86.7mg,0.373mmol)を加え室温にて1時間撹拌した。反応液に5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3g)にて精製し、70%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物20a(25.5mg,98%)を得た。
化合物20a:H NMR (CDCl)δ;0.78(3H,s,H−18),0.86(6H,t,J=7.5Hz,H−26a,27a),1.30(3H,d,J=6.5Hz,H−21),2.77(2H,m,H−9,10),3.11,3.30(each 1H,d,J=9.0Hz,H−23),3.90(1H,q,J=6.5Hz,H−20),4.06(1H,m,H−3),4.12(1H,m,H−1),5.58(1H,m,H−16),5.95(1H,d,J=11.3Hz,H−7),6.30(1H,d,J=11.3Hz,H−6).
Mass m/z(%):418(M+,5),400(3),300(100),282(42).
<(20R)−22−オキサ−19−ノルビタミンD誘導体(20b)の合成>
以下のスキームに従って、下記の手順で合成した。
Figure 0004961562
化合物25b(686.0mg,2.21mmol)の無水ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に水素化ナトリウム(1.77g,44.2mmol,60%dispersion in mineral oil)を加え、30分撹拌した。この溶液にTsOCHCHOTBS(2.92g,8.84mmol)の無水ジメチルホルムアミド(4ml)溶液を加え、室温で15時間撹拌した。氷水にてクエンチし、50%AcOEt/hexaneにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(35g)にて精製し、1%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物56b(632.4mg,61%)を得、10%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より未反応化合物25b(122.4mg,18%)を回収した。
化合物56b:H NMR (CDCl)δ:0.021,0.024,0.058,0.064(each 3H,s,Si−Me),0.888,0.892(each 9H,s,Si−t−Bu),1.08(3H,s,H−18),1.30(3H,d,J=6.5Hz,H−21),3.43,3.44(each 1H,t,J=5.9Hz,H−24),3.72(2H,t,J=5.9Hz,H−23),3.98(1H,J=6.4Hz,H−20),4.09(1H,m,H−8),5.60(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
0℃に冷却した56b(742.3mg,1.58mmol)の無水テトラヒドロフラン(6ml)溶液にフッ化テトラブチルアンモニウム(2.37ml,2.37mmol,1.0Mテトラヒドロフラン溶液)を加え、1時間撹拌した。反応液を酢酸エチルにて抽出し、有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(15g)にて精製し、25%酢酸エチル/ヘキサン溶出部よりアルコール体57b(451.2mg,80%)を得た。
化合物57b:H NMR (CDCl)δ:0.02,0.03(each 3H,s,Si−Me),0.89(9H,s,Si−t−Bu),1.08(3H,s,H−18),1.33(3H,d,J=6.5Hz,H−21),3.50,3.70(each 2H,m,H−23,24),3.98(1H,q,J=6.4Hz,H−20),4.10(1H,m,H−8),5.63(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した二塩化オキサリル(121.2μl、1.39mmol)の無水塩化メチレン(1.5ml)溶液に、ジメチルスルホキシド(197.2μl、2.78mmol)の無水塩化メチレン(0.5ml)溶液を加えて10分撹拌した。化合物57b(411.2mg,1.32mmol)の無水塩化メチレン(4ml)溶液を加え、15分後にトリエチルアミン(806.8μl、5.79 mmol)をゆっくりと加えて−78℃で15分、0℃で30分撹拌後塩化メチレンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(16g)にて精製し、7%酢酸エチル/ヘキサン溶出部よりアルデヒド体58b(360.2mg, 88%)を得た。
化合物58b:H NMR (CDCl)δ:0.025,0.030(each 3H,s,Si−Me),0.89(9H,s,Si−t−Bu),1.09(3H,s,H−18),1.37(3H,d,J=6.6Hz,H−21),3.98(2H,dd,J=4.5,0.9Hz,H−23),4.09(1H,m,H−20),4.10(1H,m,H−8),5.67(1H,m,H−16),9.73(1H,t,J=0.9Hz,−CHO).
Figure 0004961562
0℃に冷却した化合物58b(360.2mg,1.02mmol)の無水テトラヒドロフラン(2ml)溶液にエチルマグネシウムブロミド(2.04ml,2.04mmol)を加え、1時間撹拌した。反応液に2N塩酸溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g)にて精製し、5%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物59b(398.2mg)を定量的に得た。
化合物59b:H NMR (CDCl)δ:0.02,0.03(each 3H,s,Si−Me),0.89(9H,s,Si−t−Bu),0.96(3H,t,J=7.5Hz,H−27),1.07(3H,s,H−18),1.32(3H,dd,J=6.5,2.7Hz,H−21),3.19,3.44,3.66(each 1H,m,H−23,24),3.97(1H,m,H−20),4.09(1H,m,H−8),5.62(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した二塩化オキサリル(99.2μl,1.14mmol)の無水塩化メチレン(1ml)溶液に、ジメチルスルホキシド(161.4μl,2.27mmol)の無水塩化メチレン(0.5ml)溶液を加えて10分撹拌した。化合物59b(362.6mg,0.948mmol)の無水塩化メチレン(3ml)溶液を加え、15分後にトリエチルアミン(660.4μl,4.74mmol)を加えた。−78℃で15分、0℃で1時間撹拌後、塩化メチレンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g)にて精製し、2.5%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物60b(349.0mg,97%)を得た。
化合物60b:H NMR (CDCl)δ:0.02,0.03(each 3H,s,Si−Me),0.89(9H,s,Si−t−Bu),1.04(3H,t,J=7.3Hz,H−26),1.09(3H,s,H−18),1.35(3H,d,J=6.5Hz,H−21),2.52(1H,q,J=7.3Hz,H−26),3.91,3.98(each 1H,d,J=16.8Hz,H−23),4.03(1H,q,J=6.4Hz,H−20),4.09(1H,m,H−8),5.63(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した化合物60b(347.3mg,0.912mmol)の無水テトラヒドロフラン(3ml)溶液にエチルリチウム(817.1μl,1.37mmol,約1.7Mジエチルエーテル溶液)を加え、1時間撹拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(12g)にて精製し、2%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物61b(364.1mg,97%)を得た。
化合物61b:H NMR (CDCl)δ:0.02,0.03(each 3H,s,Si−Me),0.85(6H,t,J=7.5Hz,H−27,27a),0.89(9H,s,Si−t−Bu),1.08(3H,s,H−18),1.30(3H,d,J=6.4Hz,H−21),3.23(2H,s,H−23),3.95(1H,q,J=6.4Hz,H−20),4.09(1H,m,H−8),5.60(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
0℃に冷却し化合物61b(343.0mg,0.835mmol)の無水塩化メチレン(4ml)溶液にジイソプロピルエチルアミン(872.8μl,5.01mmol)、クロロメチルメチルエーテル(190.3μl,2.51mmol)を加え、室温で20時間撹拌した。反応液に2N塩酸溶液を加え、塩化メチレンにて抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g)にて精製し、1%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物62b(304.6mg,80%)を得た。
化合物62b:H NMR (CDCl)δ:0.02,0.03(each 3H,s,Si−Me),0.85(6H,t,J=7.5Hz,H−27,27a),0.89(9H,s,Si−t−Bu),1.08(3H,s,H−18),1.28(3H,d,J=6.4Hz,H−21),3.27,3.31(each 1H,d,J=9.7Hz,H−23),3.39(3H,s,−OMe),3.89(1H,q,J=6.4Hz,H−20),4.09(1H,m,H−8),4.74(2H,s,−OCHO−),5.60(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
化合物62b:(304.6mg,0.670mmol)の無水テトラヒドロフラン(2.5ml)溶液にフッ化テトラブチルアンモニウム(2.01ml,2.01mmol,1.0Mテトラヒドロフラン溶液)を加え、50℃で30時間撹拌した。フッ化テトラブチルアンモニウム(1.34ml,1.34mmol)を追加し、50℃で24時間撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10g)にて精製し、20%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物63b(221.5mg,97%)を得た。
化合物63b:H NMR (CDCl)δ:0.85(6H,t,J=7.5Hz,H−27,27a),1.11(3H,s,H−18),1.29(3H,d,J=6.5Hz,H−21),3.30(2H,d,J=1.7Hz,H−23),3.39(3H,s,−OMe),3.90(1H,q,J=6.4Hz,H−20),4.18(1H,m,H−8),4.74(2H,s,−OCHO−),5.62(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した二塩化オキサリル(123.8μl,1.42mmol)の無水塩化メチレン(1ml)溶液に、ジメチルスルホキシド(201.5μl,2.84mmol)の無水塩化メチレン(0.5ml)溶液を加えて10分撹拌した。化合物63b(219.7mg,0.645mmol)の無水塩化メチレン(3.5ml)溶液を加え、15分後にトリエチルアミン(899.3μl,6.45mmol)を加えた。−78℃で15分、0℃で30分撹拌後、塩化メチレンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(6g)にて精製し、30%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物64b(216.6mg,99%)を得た。
化合物64b:H NMR (CDCl)δ:0.86,0.87(each 3H,t,J=7.5Hz,H−27,27a),0.87(3H,s,H−18),1.31(3H,d,J=6.5Hz,H−21),1.59,1.61(each 2H,q,J=7.4Hz,H−26,26a),3.34(2H,d,J=1.5Hz,H−23),3.39(3H,s,−OMe),3.96(1H,q,J=6.4Hz,H−20),4.74(2H,s,−OCHO−),5.57(1H,m,H−16).
Figure 0004961562
−78℃に冷却した化合物40(61.0mg,0.107mmol)の無水テトラヒドロフラン(0.3ml)溶液にn−ブチルリチウム(67.6μl,0.107mmol,1.58Mヘキサン溶液)を加えて15分撹拌した後、化合物64b(8.9mg,0.0263mmol)の無水テトラヒドロフラン(0.3ml)溶液を加え、−78℃で1時間撹拌した。約2時間かけて−20℃まで昇温し、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチした後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、2%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物65b(7.3mg,40%)を得、30酢酸エチル/ヘキサン溶出部より未反応化合物64b(2.9mg,33%)、60%酢酸エチル/ヘキサン溶出部より化合物40(27.3mg)を回収した。
化合物65b:H NMR (CDCl)δ:0.047,0.050,0.052,0.061(each 3H,s,Si−Me),0.73(3H,s,H−18),0.86,0.88(each 9H,s,Si−t−Bu),0.86(6H,t,J=7.4Hz,H−27,27a),1.29(3H,d,J=6.5Hz,H−21),1.59,1.61(each 2H,q,J=7.4Hz,H−26,26a),3.31,3.37(each 1H,d,J=9.8Hz,H−23),3.39(3H,s,−OMe),3.92(1H,q,J=6.3Hz,H−20),4.04〜4.11(2H,m,H−1,3),4.75(2H,s,−OCHO−),5.60(1H,m,H−16),5.91(1H,d,J=11.3Hz,H−7),6.17(1H,d,J=11.2Hz,H−6).
Figure 0004961562
化合物65b(7.3mg,0.0106mmol)のメタノール(0.5ml)溶液に、カンファースルホン酸(14.7mg,0.0634mmol)を加えて室温で1.5時間撹拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5g)にて精製し、酢酸エチル溶出部より化合物20b(4.2mg,95%)を得た。
化合物20b:H NMR (CDCl)δ:0.74(3H,s,H−18),0.86(6H,t,J=7.4Hz,H−27,27a),1.31(3H,d,J=7.0Hz,H−21),3.26(2H,d,J=6.9Hz,H−23),3.97(1H,q,J=6.4Hz,H−20),4.06,4.13(each 1H,m,H−1,3),5.63(1H,m,H−16),5.95(1H,d,J=11.3Hz,H−7),6.31(1H,d,J=11.3Hz,H−6).
<評価>
[転写活性化能の評価]
上記の構造式(11a)、(12a)、(11b)、(12b)、(15a)、(15b)、(16a)、(16b)、(17a)、(17b)で表されるビタミンD誘導体及び、比較例として、1,25−(OH)、2MDについて、以下の評価を行った。
5%ウシ胎児血清を含むDulbecco’s modified Eagle’s medium(DMEM)でサルの腎臓由来であるCOS−7細胞を培養した。1well当たり2×104個の細胞を含むように24wellプレートに1mlずつ撒き、37℃、5%CO加湿インキュベーター内に静置した。24時間後、マウスオステオポンチンVDRE(5’−GGTTCAcgaGGTTCA、Spp−TK−Luc)の3コピーを含むレポータープラスミド(0.28μg/well)、野生型ヒトVDR発現プラスミド[pCMX−hVDR](0.20μg/well)、シーパンジールシフェラーゼ発現遺伝子(pCMV−Luc)を含む内在性コントロールプラスミド(0.02μg/well)をTrans−IT−LT−1試薬を用いたリポフェクション法によりCOS−7細胞にトランスフェクトした。4時間培養後、培養液を、5%活性炭処理血清を含む新鮮なDMEM培地に交換した。翌日、プラスミドを形質移入した細胞に、10μlに溶かした1,25−(OH)、サンプルあるいはエタノール(コントロール)を加え、16時間培養した。それぞれの細胞はルシフェラーゼアッセイキット(Toyo Ink Inc.)に基づいて処理し、Luminous CT−9000D(Dia−intron)によりルシフェラーゼ活性を測定した。転写活性化能は内部標準コントロールにより補正した。実験は各サンプルについて3回行った。
構造式(11a)、(12a)で表されるビタミンD誘導体の結果を図1、構造式(11b)、(12b)で表されるビタミンD誘導体の結果を図2、構造式(15a)、(15b)で表されるビタミンD誘導体の結果を図11、構造式(16a)、(16b)で表されるビタミンD誘導体の結果を図12、構造式(17a)、(17b)で表されるビタミンD誘導体の結果を図13に示す。
2β−ヒドロキシエトキシ基を持つYI−690A(12a)が天然リガンドの250倍強力な活性を示した。また、2α体であるYI−690B(11a)でも10倍以上の強い活性があった。20R体は、20S体に比べ活性が弱いものの、2α−および2β−ヒドロキシエトキシ誘導体は1,25−(OH)の5〜50倍強い活性を示した。
また、構造式(15a)で表されるビタミンD誘導体は、天然リガンドの約7.5倍、構造式(15b)で表されるビタミンD誘導体は、天然リガンドと同程度の活性を示した。構造式(16a)、(16b)、(17a)、(17b)で表されるビタミンD誘導体は、20R体である(16b)、(17b)については、天然リガンドより活性は低かったが、20S体である(16a)、(17a)については、天然リガンドより、20倍強力な活性を示した。
[破骨細胞分化に対する評価]
構造式(11a)、(12a)、(11b)、(12b)で表されるビタミンD誘導体、対照として1,25−(OH)と2MDを用い、10−12〜10−8Mの各濃度で活性を比較した。1,25−(OH)と2MD(構造式(c))の結果を図3に、構造式(11a)、(12a)で表されるビタミンD誘導体の結果を図4に、構造式(11b)、(12b)で表されるビタミンD誘導体の結果を図5に示す。2MDは1,25−(OH)と比較して、破骨細胞分化を約100倍強い促進活性を示した。YI−690A(12a)は2MDより強い破骨細胞分化促進活性を示した。YI−690B(11a)は2MDと同等の活性であった。YI−725A(11b),725B(12b)も1,25−(OH)に比べて強い分化誘導活性を有していた。
[成熟樹状細胞への分化に対する効果]
成熟樹状細胞への分化に対する効果は、マウス骨髄由来のマクロファージを用いて、GM−CSF(顆粒球・マクロファージコロニー刺激因子)およびビタミンD誘導体存在下、LPS(リボ多糖)未刺激または刺激によるCD86の発現量を蛍光抗体で標識し、FACS(蛍光抗体法)で測定して評価した。結果を図6に示す。
YI−690A(12a)は1,25−(OH)より100倍以上強い成熟樹状細胞への分化抑制を示し、その他の異性体も10〜40倍強い活性を示した。
[VDR結合活性(VDR親和性)の評価]
ラットビタミンD受容体リガンド結合ドメインは大腸菌タンパク発現系を用いてLB培地中で大量合成した。タンパクを強発現させた菌体を集菌し、超音波処理後に超遠心分離(17,000rpm,20min,6℃)により上清部を得た。約0.025μgのラットビタミンD受容体リガンド結合ドメインを含む上清部を600μlの50mM Tris buffer[50mM Tris,100mM KCl、5mM DTT(dithiothreitol)、0.5%CHAPS、BSA(Bovine serum albumin)100μg/ml、pH7.5]に溶かし、レセプター溶液とした。この溶液570μlをカルチャーチューブに入れ、局方エタノール(15μl)に溶解した1,25−(OH)(最終濃度:0.01nM〜1μM)または各サンプルを添加しボルテックス後、室温にてインキュベートした。30分後、局方エタノール(15μl)に溶解した[H]−1,25−(OH)(2,000〜3,000cpm)を各チューブに添加およびボルテックス後、4℃、遮光下でインキュベートした。20時間後、各チューブに200μlのDCC(デキストラン被覆チャコール、ヤマサ醤油株式会社より購入)を添加、ボルテックス後、室温で30分間インキュベートした。遠心分離(3,000rpm、10min、0℃)により受容体に結合した[H]−1,25−(OH)と遊離の[H]−1,25−(OH)とを分離後、各チューブから500μlを取り、液体シンチレーター(ACS−II、9.5ml)を加え、放射活性を測定した。実験は各サンプルについて2回行った。
構造式(15a)、(15b)で表されるビタミンD誘導体の結果を図8、構造式(16a)、(16b)で表されるビタミンD誘導体の結果を図9、構造式(17a)、(17b)で表されるビタミンD誘導体の結果を図10に示す。
VDR結合活性については、20S体である構造式(15a)、(16a)、(17a)については、天然リガンドと同等、またはやや弱い程度であった。20R体である構造式(15b)、(16b)、(17b)については、天然リガンドの活性の1/10以下であり、弱い活性を示した。。
構造式(11a)、(12a)、(11b)、(12b)で表されるビタミンD誘導体の結果を図7に示す。1,25−(OH)の活性を1としたときの相対値で、新規2−置換−19−ノルビタミンD誘導体と2MDの生物活性の比較を示す。いずれの作用についても20S−2−ヒドロキシエトキシ体YI−690Aは2MDを超える活性を示し、19−ノルビタミンDアナログ中で最も活性が高かった。
構造式(15a)、(15b)、(16a)、(16b)、(17a)、(17b)で表されるビタミンD誘導体の結果を図14に示す。数値は、1,25−(OH)の活性を1としたときの相対値で示す。20S体である構造式(15a)、(16a)、(17a)で表されるビタミンD誘導体については、天然リガンドと同等のVDR親和性、同等以上の転写活性を示した。しかし、20R体である構造式(15b)、(16b)、(17b)で表されるビタミンD誘導体については、VDR親和性、転写活性ともに弱い活性を示した。
なお、図7、14における数値は、以下の方法により算出した。
(VDR親和性の算出方法)
以下の式により算出した。なお、値が大きい程活性が強いことを示す。
X=y/x
X:各サンプルのVDRへの相対的結合性(VDR親和性)
y:1,25−(OH)が[H]−1,25−(OH)とVDRとの結合を50%阻害する濃度
x:各サンプルが[H]−1,25−(OH)とVDRとの結合を50%阻害する濃度
(転写活性、樹状細胞の分化抑制活性および破骨細胞の分化誘導活性における相対活性の算出方法)
一つのサンプルについてドースリスポンスカーブ(濃度を変えて測定)を作成し、ED50値(各サンプルの最大活性の50%を示す濃度)を求める。1,25−(OH)のED50値を1として、各サンプルのED50との相対値で示す。値が大きい程活性が強いことを示す。
である。

Claims (5)

  1. 下記一般式(1)又は(2)で表される、2位に置換基、22位にヘテロ原子を有し、D環部の16−17位に2重結合を有する19−ノルビタミンD誘導体。
    Figure 0004961562
    Figure 0004961562
    (但し、Rは、ヒドロキシアルコキシル基、ヒドロキシアルキリデン基、Xは硫黄原子、又は、酸素原子、nは1から4の整数を示す。)
  2. 前記一般式(1)又は(2)中のRが、ヒドロキシエトキシ基、又は、ヒドロキシエチリデン基である請求項記載の19−ノルビタミンD誘導体。
  3. 下記構造式(12a)で表される、請求項1又は記載の19−ノルビタミンD誘導体。
    Figure 0004961562
  4. 下記一般式(31a)又は(31b)で表されるCD環シントンと下記構造式(32)で表されるA環ホスフィンオキシド体とカップリング反応により式(33a)又は(33b)で示される中間体を製造した後、2位に構造修飾する、請求項1からいずれか記載の19−ノルビタミンD誘導体の製造方法。
    Figure 0004961562
    Figure 0004961562
    Figure 0004961562
    Figure 0004961562
    但し、上記各式におけるXは硫黄原子、又は、酸素原子を示す。
  5. 請求項1からいずれか記載の19−ノルビタミンD誘導体を有効成分とする、骨粗鬆症治療薬、制癌剤、自己免疫疾患治療薬、くる病治療薬、又は、骨軟化症治療薬。
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