JP4959281B2 - 景品払出機 - Google Patents

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Description

本発明は、内部に収納された景品の払い出しを行う景品払出機に関し、とりわけ、幅方向に大きくなり過ぎることなく景品の収納枚数を増加させることができ、しかも、各機構の安定性を向上させるとともにコストを低減させることができる景品払出機に関する。
例えばパチンコ店等の遊技施設において、遊技客が獲得したパチンコ玉等の遊技媒体の個数に応じて景品の払い出しを当該遊技客に対して行うための景品払出機が設置されている。このような景品払出機としては、従来より例えば特許文献1、2等に示すものが知られている。
特許文献1に開示される景品払出機において、払出ユニットが1列に8レーン配設されている。各々の払出ユニットは、複数の景品を積層状態で収納する1つのカセットから構成されている。3mm厚さの景品がこのカセットに収納される場合、各カセットにおける景品の収納枚数は例えば100枚となる。このため、景品払出機全体における景品の収納枚数は例えば800枚となる。
特許文献2に開示される景品払出機は、複数の景品を積層状態で収納するカセットが1レーンにつき前後方向に直列で複数設けられ、景品取り出し手段が、各レーンにおける複数のカセットのうち選択された一のカセットから最も下層にある景品を取り出して景品払出口に搬送するよう構成されている。この景品払出機において、選択された一のカセットと景品取り出し手段とを、当該カセットに収納された最も下層にある景品に景品取り出し手段が近接する位置と近接しない位置との間で相対的に移動させるようになっている。具体的には、カセット内にある景品を遊技客に払い出す場合、繰り出そうとする景品が収納されたカセットを選択的に降下させ、このカセットに収納された景品と景品取り出し手段が近接するような状態として、景品取り出し手段によりカセット内の景品を繰り出すようになっている。
特許第2722396号 特開2005−211686号公報
しかしながら、従来より知られている景品払出機には様々な問題がある。例えば、特許文献1に示されるような、1つのカセットから構成される払出ユニットが1列に複数レーン(例えば8レーン)配設されているような景品払出機においては、景品の収納枚数を増加させる場合は、払出ユニットを幅方向に増設するしかなく、景品払出機が幅方向に大きくなり過ぎてしまい、景品払出機自体のコンパクト化を図ることができないという問題がある。また、このような幅が大きな景品払出機を用いた場合、遊技客にとって投出された景品の受け取りが面倒になるという問題がある。
また、特許文献2に示されるような景品払出機によれば、カセットを1レーンにつき直列に複数配設することにより、景品払出機の幅の大きさを比較的小さくすることができる。しかしながら、各々のレーンにおいて景品が取り出されるべきカセットの切り換えを行う場合、カセットや景品取り出し手段を鉛直方向に移動させる必要があり、タイムロスが生じてしまうという問題がある。具体的には、例えば、あるレーンにおいて景品を前方側のカセットから繰り出している状態から、他の種類の景品を収納している後方側のカセットから繰り出す状態に切り換える場合、前方側のカセットからの景品繰り出し動作が完了した後に、一旦景品取り出し手段を停止させ、前方側のカセットを上昇させるとともに後方側のカセットを降下させ、その後に景品取り出し手段を再駆動させる必要があり、大きなタイムロスが生じてしまう。とりわけ、カセットに多数の景品が収納されている場合は、これらの景品の重量が大きくなるため、カセットを上下動させる際の制御が難しくなり、特に景品払出機を長年使用しているとカセット切換機構の経年疲労により当該カセットの上下動の制御の精度が悪くなるという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、各々のレーンにカセットを複数配設し、カセット毎に搬送機構を設置することにより、幅方向に大きくなり過ぎることなく景品の収納枚数を増加させることができ、しかも、カセットおよび搬送機構のいずれも移動させることなく景品を払い出すことができるようにすることにより各構成部品の安定性を向上させるとともにコストを低減させることができる景品払出機を提供することにある。
本発明は、複数の景品を積層状態で収納し最も下層にある景品が取り出し可能であるカセットが前後方向に直列となるよう複数配設された収納ユニットであって各カセットにおける最も下層にある景品の高さレベルが略同一であるような収納ユニットと、前記収納ユニットの各カセットから取り出された景品が一時的に保留される景品一時保留部と、前記収納ユニットの下方に設けられ、当該収納ユニットの各カセットにおける最も下層にある景品を前記景品一時保留部まで搬送する搬送機構からなる景品搬送部であって、当該搬送機構は、前記各カセットの真下にそれぞれある各景品取出位置から前記景品一時保留部まで延びるよう設置される案内板と、前記各カセットにおける最も下層にある景品に達するよう上方に突出するような突出位置とこの最も下層にある景品に達しないような退避位置との間で鉛直方向に進退自在となっているとともに前記案内板の延びる方向に移動自在となっている押出部材であって、当該押出部材が前記突出位置にあるときに前記各カセットのうち一のカセットにおける最も下層にある景品を取り出してこの取り出された景品を案内板上で摺動させながら景品一時保留部まで搬送するような押出部材と、を有するような景品搬送部と、を備え、前記景品搬送部の前記搬送機構は、前記案内板の下方において各カセットの真下にある各景品取出位置の近傍および前記景品一時保留部の近傍をそれぞれ通過するよう循環移動を行う無端状の循環ベルトと、前記循環ベルトの外面上に配設されるとともに先端に前記押出部材が取り付けられ、前記循環ベルトに対する前記押出部材の突出量を変化させる押出部材突出量調整器と、を有し、前記押出部材突出量調整器が前記押出部材を前記突出位置と前記退避位置との間で進退移動させるようになっており、前記押出部材および前記押出部材突出量調整器は、前記循環ベルトの循環移動によって一体的に循環移動するようになっており、一組の前記押出部材および前記押出部材突出量調整器により複数のカセットから景品を取り出して搬送することができるようになっていることを特徴とする景品払出機である。
このような景品払出機によれば、収納ユニットにおいてカセットを前後方向に直列となるよう複数配設し、各カセットにおける最も下層にある景品を前記景品一時保留部まで搬送する搬送機構を有する景品搬送部を設置することにより、カセットが幅方向に連なるよう1列に複数レーン配設されているような景品払出機と比較して、景品払出機の幅が大きくなり過ぎることなく景品の収納枚数を増加させることができる。しかも、搬送機構における押出部材を鉛直方向に進退させることのみによってカセットから景品を取り出すことができるので、カセットおよび搬送機構のいずれも移動させることなくカセットを切り換えながら景品を払い出すことができ、各構成部品の安定性を向上させるとともにコストを低減させることができる。
本発明の景品払出機においては、前記景品搬送部の前記搬送機構は、前記案内板の下方において各カセットの真下にある各景品取出位置の近傍および前記景品一時保留部の近傍をそれぞれ通過するよう循環移動を行う無端状の循環ベルトと、前記循環ベルトの外面上に配設されるとともに先端に前記押出部材が取り付けられ、前記循環ベルトに対する前記押出部材の突出量を変化させる押出部材突出量調整器と、を有し、前記押出部材突出量調整器が前記押出部材を前記突出位置と前記退避位置との間で進退移動させるようになっていることが好ましい。
上述のような景品払出機においては、前記搬送機構の前記押出部材突出量調整器は、前記循環ベルトの外面に取り付けられた中空またはその一部が切り取られた本体部と、先端部が鉛直方向または水平方向に進退運動を行うソレノイドと、前記ソレノイドの先端部に取り付けられたガイド部材と、前記本体部の内部または切り取られた部分に設けられ前記ガイド部材にその一部が押圧されることにより前記押出部材を鉛直方向に移動させるような進退部材と、を有することが好ましい。あるいは、前記搬送機構の前記押出部材突出量調整器は、前記循環ベルトの外面に取り付けられた中空またはその一部が切り取られた本体部と、先端部が鉛直方向または水平方向に進退運動を行うソレノイドと、前記ソレノイドの先端部に設けられ案内溝を有するガイド部材と、前記本体部の内部または切り取られた部分に設けられ前記ガイド部材の案内溝によりその一部が案内されることにより前記押出部材を鉛直方向に移動させるような進退部材と、を有することが好ましい。
本発明の景品払出機によれば、幅方向に大きくなり過ぎることなく景品の収納枚数を増加させることができ、しかも、各構成部品の安定性を向上させるとともにコストを低減させることができる。
以下、図面を参照して本発明の一の実施の形態について説明する。図1乃至図5は、本発明による景品払出機の一の実施の形態を示す図である。
このうち、図1は、本実施の形態における景品払出機の斜視図であり、図2は、図1に示す景品払出機について、本体扉を開けたときの内部の構成を示す斜視図である。また、図3は、図1に示す景品払出機について、シャッタ機構を開けたときの状態を示す斜視図であり、図4は、図1に示す景品払出機について、非常時にメンテナンス用扉を開けたときの状態を示す斜視図である。また、図5は、図1に示す景品払出機とその筐体内に収容されたカセットおよび景品搬送部の状態を示す説明図である。
まず、本実施の形態における景品払出機1の概要について図1乃至図5を参照して説明する。図1および図5に示すように、景品払出機1は、筐体10と、この筐体10の上部に設けられ、開閉自在となっている本体扉12とを備えている。図1は、本体扉12が閉じているときの景品払出機1の状態を示し、図2は、本体扉12が開いているときの景品払出機1の状態を示している。この本体扉12は、筐体10に対する景品収納ユニット30の各カセット30a、30b(後述)の着脱動作を行う際に開閉されるようになっており、当該本体扉12には開閉検知センサ(図示せず)が取り付けられている。なお、この景品払出機は、パチンコ店等の景品交換カウンター上に設置され、一方に従業員が立ち、反対側に遊技客が立った状態で使用されるものである。
筐体10の一方の側面(図5の右側の側面)には、従業員が入庫、集計、設定等の操作を行うための操作部14と、例えばモノクロLCDからなり従業員にとって必要な情報、具体的には景品Pの払い出し枚数、エラーガイダンス、設定内容等が表示される店側表示部16とが設けられている。これに対して、筐体10の他方の側面(図5の左側の側面)には、例えばカラーLCDからなり遊技客にとって必要な情報、具体的には景品Pの払い出し枚数、金額等が表示される客側表示部18が設けられている。なお、本明細書において、景品払出機1の「前方側」とは客側表示部18側(図5の左側)のことをいい、「後方側」とは店側表示部16側(図5の右側)のことをいう。
また、景品払出機1における筐体10の前方側(図5の左側)には開閉自在のメンテナンス用扉26が設けられている。このメンテナンス用扉26は、筐体10内で景品Pのジャム(詰まり)等が生じた場合に、従業員が筐体10内部のチェック等を行うために用いられる。図1における景品払出機1はメンテナンス用扉26が閉じているときの状態を示し、一方、図4における景品払出機1はメンテナンス用扉26が開くとともにシャッタ機構24の上シャッタ部24aが下方に移動したときの状態を示している。
図5に示すように、景品払出機1における筐体10の内部には景品収納ユニット30が設けられている。この景品収納ユニット30は、複数の景品Pを積層状態で収納し最も下層にある景品Pが取り出し可能である複数、例えば2つのカセット30a、30bから構成されている。この景品収納ユニット30において、各カセット30a、30bは前後方向(図5の左右方向)に直列となるよう配設されており、各カセット30a、30bは筐体10に対して着脱自在となっている。ここで、各カセット30a、30bにおける最も下層にある景品Pの高さレベルが略同一となるよう、これらのカセット30a、30bは筐体10内に収容されるようになっている。
図2に示すように、このような景品収納ユニット30は、景品払出機1の幅方向(図5の紙面に対して垂直な方向)に沿って例えば7レーン(7列)設けられている(このため、カセットは合計14個設けられることとなる)。この景品収納ユニット30の構成の詳細については後述する。
景品払出機1の筐体10の内部において、景品収納ユニット30の下方には、この景品収納ユニット30の各カセット30a、30bに収納された景品Pを、景品一時保留部28(後述)に1つずつ直接搬送する景品搬送部40が設けられている。この景品搬送部40の構成の詳細については後述する。
図5に示すように、景品一時保留部28は、景品収納ユニット30から送られた景品Pが一時的に保留される部分である。この景品一時保留部28に一時的に保留される景品Pは、外部から遊技客がアクセス可能となっている。この景品一時保留部28の上方には、当該景品一時保留部28を覆うようなシャッタ機構24が設けられている。図1および図5に示すように、シャッタ機構24は、上シャッタ部24aと下シャッタ部24bとから構成されている。このシャッタ機構24は、景品一時保留部28を覆い当該景品一時保留部28からの景品Pの取り出しを阻止する受渡阻止位置(図1参照)と、景品一時保留部28から上後方(図5の右上方向)に退避し当該景品一時保留部28からの景品Pの取り出しを許容する受渡許容位置(図3参照)との間で往復移動自在となっている。また、このシャッタ機構24には、当該シャッタ機構24の開閉状態を検知するための開閉検知センサ(図示せず)が取り付けられている。
さらに、図5に示すように、景品払出機1の筐体10の内部には、景品払出機1の各構成要素に指令信号を与えてこれらの各構成要素の制御、具体的には景品Pの払い出し、表示、通信等の制御を行う制御部20と、景品払出機1の各構成要素に電力を供給する電源部22とが内蔵されている。
次に、上述のような景品払出機1の各構成要素の詳細について図6乃至図12を用いて説明する。
まず、図6乃至図10を用いて、景品払出機1の景品収納ユニット30および景品搬送部40の構成の詳細について説明する。ここで、図6は、景品収納ユニット30の各カセット30a、30bの構成を示す斜視図であり、図7は、景品払出機1に収納される景品Pの構成の詳細を示す説明図である。また、図8は、景品搬送部40の構成の概略を示す説明図であり、図9は、図8に示す景品搬送部40を左方(装置前方)から見た説明用正面図であり、図10は、図8に示す景品搬送部40を上方から見た説明用上面図である。
図6に示すように、景品収納ユニット30の各カセット30a、30bは略直方体形状の筐体からなり、この筐体内に景品Pが積層状態で収納されるようになっている。景品Pは、図7に示すように板状のものからなり、その内部に非接触ICタグIが設けられている。各カセット30a、30bの筐体内に積層状態で収納された景品Pは、例えば錘(ウエイト、図示せず)により上方から力が加えられ、下方に押圧されるようになっている。
各カセット30a、30bの筐体の上面には把手32が取り付けられており、従業員はこの把手32を把持することにより各カセット30a、30bの運搬を行うことができるようになっている。また、各カセット30a、30bの下部では側壁30pが前壁30qよりも下方まで延びるよう設けられ、側壁30pと前壁30qとの段差部分で景品繰出口38が構成されている。さらに、図6に示すように側壁30pの内面下縁には、景品Pが下方に脱落せずに景品繰出口38から1枚ずつ前方に送り出し可能となるよう、左右一対の底面部材36が形成されている。前壁30qは、筐体から取り外し可能な蓋部になっており、景品装填時や景品回収時には取り外される。
また、各カセット30a、30bの前壁30qには誤挿入防止部材34が設けられている。この誤挿入防止部材34には複数の貫通孔が形成されており、各カセット30a、30bに収納されるべき景品Pの種類に応じて、この複数の貫通孔のうちいくつかの貫通孔を閉塞部材(例えば、スライド板)により塞ぐようになっている。一方、景品払出機1の筐体10内において、各カセット30a、30bが収納されるべき箇所には、これらの各カセット30a、30bの誤挿入防止部材34の各貫通孔に対応して当該貫通孔を貫通するような突起部(図示せず)が設けられている。この筐体10内に設けられた突起部は、各カセット30a、30bに収納されるべき景品Pの種類に応じてその個数や配置が設定されており、もし誤って景品Pの種類が異なるカセット30a、30bを筐体10内に収容した場合は、貫通孔を塞ぐ閉塞部材に突起部が当たってしまい、カセット30a、30bを筐体10内に正常に収容することができないようになっている。このことにより、従業員は誤って景品Pの種類が異なるカセット30a、30bを筐体10内に収容したことに気づくこととなる。
図5および図8乃至図10に示すように、景品搬送部40は、景品収納ユニット30の下方に設けられる搬送機構40aから構成されている。この搬送機構40aは、両方のカセット30a、30bにおける最も下層にある景品Pを景品一時保留部28まで搬送するようになっている。
図5および図8乃至図10に示すように、搬送機構40aは、後方側のカセット30bの真下にある景品取出位置から景品一時保留部28まで水平方向に延びるように設置された案内板48と、案内板48の下方において、カセット30a、30bの真下にある各々の景品取出位置の近傍および景品一時保留部28の近傍を通過するよう循環移動を行う無端状の循環ベルト42と、循環ベルト42を張架するための一対のプーリ44と、一対のプーリ44のうち前方側(図8の左側)のプーリ44を回転させることにより循環ベルト42を循環移動させる駆動モータ46とを有している。なお、図10に示す搬送機構40aにおいては案内板48が省略されている。
案内板48には、長手方向(図10の左右方向)に延びる貫通溝が形成されている。図8、図9等に示すように、この案内板48は、各カセット30a、30bの下面よりも、景品P1個分の厚さよりも大きな距離を隔てて下方に設置されている。このため、後述の押出部材50により案内板48上を摺動させられる景品Pは、当該案内板48の上面と各カセット30a、30bの下面との間の空間を移動することとなる。
また、循環ベルト42の外面上には2つの押出部材突出量調整器52が取り付けられており、この押出部材突出量調整器52の頂面には更に押出部材50が取り付けられている。この押出部材50は、案内板48の貫通溝を通過してこの案内板48の上方に突出可能となっている。
ここで、各押出部材突出量調整器52は対応する押出部材50を鉛直方向に進退させるようになっている。具体的には、各押出部材突出量調整器52は、各カセット30a、30bにおける最も下層にある景品Pに達するよう上方に突出するような突出位置(図8の上側の押出部材50参照)と、この最も下層にある景品Pに達しないような退避位置(図8の下側の押出部材50参照)との間で、押出部材50を鉛直方向に進退させるようになっている。循環ベルト42aが循環移動を行う際に、押出部材突出量調整器52が押出部材50を突出位置に移動させた状態で当該押出部材50が景品Pの繰り出しの対象となるカセット30a(またはカセット30b)の下方を通過するときに、この押出部材50が当該カセットにおける最も下層にある景品Pの後端に係合してこのカセット内から景品繰出口38(図6参照)を介して外(前方)に押し出し、この取り出された景品Pを案内板48上で摺動させながら景品一時保留部28まで搬送するようになる。一方、押出部材50が景品Pの繰り出しの対象ではないカセット30a(またはカセット30b)の下方を通過するときには、この押出部材50は押出部材突出量調整器52により退避位置に予め移動させられ、当該カセットにおける最も下層にある景品Pよりもさらに下方を通過することによりこのカセットから景品Pを取り出さないようになっている。
次に、押出部材突出量調整器52の具体的な構成について、図12を用いて説明する。図12は、図8等に示す景品搬送部40の押出部材50および押出部材突出量調整器52の構成を説明するための説明用斜視図である。
図12に示すように、押出部材突出量調整器52は、循環ベルト42の外面に取り付けられた中空の本体部52dと、先端部が鉛直方向に進退運動を行うソレノイド52cと、ソレノイド52cの先端部に取り付けられた、断面がL字形状の板状のガイド部材52aとを有している。このガイド部材52aは、上方に突出する突出部52bを有している。この突出部52bは、各カセット30a、30bの真下の位置に形成されている。さらに、本体部52dの内部には、当該本体部52dの外方に一部が突出しその突出した一部がガイド部材52aと接触可能なアーム部材52eが設けられている。このアーム部材52eの一部がガイド部材52aによって上方に押圧されることにより当該アーム部材52eは上方に移動するようになっている。さらに、アーム部材52eには、鉛直方向に延びる進退具52fの下端が接続されており、この進退具52fの上端に押出部材50が取り付けられている。なお、進退具52fの外周面には図示しない圧縮バネが取り付けられており、この圧縮バネは本体部52dの内部に固定されている。このことにより、進退具52fには圧縮バネにより下向きの力が常に作用しており、アーム部材52eが上方に持ち上げられないときには進退具52fは下方の位置に維持された状態となる。
ここで、押出部材50が景品Pの繰り出しの対象となるカセット30a(またはカセット30b)の下方を通過するときに、押出部材突出量調整器52において、ソレノイド52cがその先端部を鉛直方向上方に移動させる。このことにより、アーム部材52eはガイド部材52aの突出部52bにより上方に持ち上げられ、このアーム部材52eの上方への移動に伴って進退具52fも圧縮バネによる圧縮力に逆らって上方に移動することとなる。このようにして、押出部材50は上方に移動し、この押出部材50は最終的に突出位置に移動することとなる。
一方、押出部材50が景品Pの繰り出しの対象ではないカセット30a(またはカセット30b)の下方を通過するときには、押出部材突出量調整器52において、ソレノイド52cはその先端部を鉛直方向下方に位置させたままとなる。このことにより、アーム部材52eがガイド部材52aの突出部52bにより上方に持ち上げられることはなく、押出部材50が上方に移動することもないので、当該押出部材50は圧縮バネの圧縮力によって退避位置に維持されることとなる。
なお、搬送機構40aにおける押出部材50の個数は2つであることに限定されることはなく、例えば搬送機構40aにおける押出部材50の個数が1つであってもよいし、また3つ以上であってもよい。
次に、図11を用いて景品収納ユニット30の各カセット30a、30bおよび景品一時保留部28の配置について説明する。図11に示すように、景品収納ユニット30および景品搬送部40(図11では図示せず)からなる収納繰出ユニットは、景品払出機1の幅方向(図11の左右方向)に沿って例えば7レーン(7列)設けられており、各レーンにおいて景品払出機1の前後方向(図11の上下方向)に沿ってカセット30a、30bが直列にそれぞれ2つずつ設けられている。このため、カセットは合計14個設けられることとなる。本明細書においては、図11に示すように、景品払出機1の左端のレーンから右方向に順にレーン1、レーン2、・・・、レーン7とよぶこととする。
前述のように、景品一時保留部28は、景品搬送部40により景品収納ユニット30から景品Pが直接的に送られるようになっている(図5等参照)。この景品一時保留部28には、当該景品一時保留部28上に景品Pが存在するか否かを検知する景品有無検知センサ72が取り付けられている。また、図1乃至図4に示すように、景品一時保留部28の近傍における筐体10の前方側には、各レーン毎に払出口ランプ74が取り付けられている。各払出口ランプ74は、対応するレーンにおける景品Pの繰り出しの最中から遊技客がシャッタ機構24を開けて景品Pを取るまでの間は青色で点滅し、景品Pの繰り出し中にエラーが発生したときは赤色で点滅するようになっている。
次に、このような構成からなる景品払出機1の動作について以下に説明する。
まず、例えばパチンコ店等の遊技施設の営業前において、従業員は景品収納ユニット30の各カセット30a、30bを筐体10から取り出し、これらの各カセット30a、30bに景品Pを積層状態で収納する。具体的には、従業員が景品払出機1の操作部14で入力した情報に基づいて、あるいは景品管理装置やターミナルコントローラ等の上位機(図示せず)から送信された設定情報に基づいて、各レーンの景品収納ユニット30のカセット30a、30bにおける景品Pの種類の割り当てが設定される。そして、従業員は、この設定された情報を参照して、例えば、第1〜第3レーンの各カセット30a、30bに対して赤色の目印が付された5000円相当の景品P(大景品)を、第4、第5レーンの各カセット30a、30bに対して青色の目印が付された1000円相当の景品P(中景品)を、第6、第7レーンの各カセット30a、30bに対して黄色の目印が付された200円相当の景品P(小景品)をそれぞれ収納する。なお、ここでは同一レーンの前方側のカセット30aと後方側のカセット30bとで同一種類の景品Pを収納させているが、前方側のカセット30aと後方側のカセット30bとで異なる種類の景品Pを収納させてもよい。
そして、従業員は、各カセット30a、30bの誤挿入防止部材34を、収納された景品Pの種類に合致するよう設定するとともに、筐体10における各カセット30a、30bが収容されるべき箇所に配設された突起部も、この景品Pの種類に合致するよう設定する。このことにより、カセット30a、30bを筐体10に収容する際に景品Pの種類を誤って筐体10に収容しようとした場合には、このカセット30a、30bを筐体10内に正常に収容することができず、従業員は間違いに気づくことができる。このようにして、従業員は景品Pが収納されたカセット30a、30bを正確に筐体10内に収容することができる。
次に、パチンコ店等の遊技施設の営業中において、遊技客は獲得したパチンコ玉等の遊技媒体を計数機(図示せず)で計数し、遊技客は計数機から計数レシートを取得する。そして、遊技客は、景品払出機1やこの景品払出機1に通信接続された景品管理装置(図示せず)が設置された景品交換カウンターにこの計数レシートを持ち込む。景品交換カウンターで待機している従業員は、計数レシートを遊技客から受け取り、景品管理装置のバーコードリーダ等でこの計数レシートに記録されたデータ(玉数等)を読みとる。なお、ここでは計数レシートが用いられているが、計数レシートの代わりに計数カードや貯玉データカードを用いるようになっていてもよい。遊技客が遊技媒体を景品Pに交換することを希望する場合、従業員が景品管理装置の所定のキーを押すと、計数レシートに記録された玉数等のデータが各種景品Pの個数に換算され、換算結果および景品Pの払出命令が景品管理装置から景品払出機1に伝達される。具体的には、例えば大景品8枚、中景品3枚、小景品4枚の払い出しを行うという払出命令が景品払出機1に送られる。
景品払出機1は、景品管理装置から払出命令を受けると、この払出命令における景品Pの種類および個数に基づいて、制御部20が各景品搬送部40に制御命令を送り景品収納ユニット30の各カセット30a、30bからの景品Pの払い出しを行う。具体的には、大景品が収納された第1〜第3レーンのいずれか一つにおける景品搬送部40が各カセット30a、30bから景品一時保留部28への景品Pの搬送を行い、これと並行して、中景品、小景品がそれぞれ収納された第4、5レーンのいずれか一方ならびに第6、7レーンのいずれか一方における各景品搬送部40がそれぞれ各カセット30a、30bから景品一時保留部28への景品Pの搬送を行う。なお、待機状態において、シャッタ機構24は閉じられた状態にある。
ここで、各景品搬送部40による各カセット30a、30bから景品一時保留部28への景品Pの搬送について図8乃至図10により更に詳しく説明する。
まず、景品Pの取り出し対象となるカセットが前方側のカセット30aである場合について説明する。この際に、搬送機構40aの駆動モータ46が循環ベルト42を循環移動させる。ここで、押出部材突出量調整器52を介して循環ベルト42に取り付けられた押出部材50はまず後方側のカセット30bの下方を通過するが、この際に、押出部材突出量調整器52は押出部材50を下方に移動させてこの押出部材50を退避位置に維持させる。このことにより、後方側のカセット30bの下方を通過する押出部材50は後方側のカセット30bにおける最も下層にある景品Pを取り出すことはない。次に、この押出部材50は前方側のカセット30aの下方を通過するが、その直前に、押出部材突出量調整器52は押出部材50を上方に移動させ、この押出部材50を突出位置に維持させる。このことにより、前方側のカセット30aの下方を通過する押出部材50は当該カセット30aにおける最も下層にある景品Pの後端に係合してこのカセット30a内から景品繰出口38(図6参照)を介して外(前方)に押し出す。そして、押出部材50はこの取り出された景品Pを案内板48上で摺動させながら景品一時保留部28まで搬送する。
次に、景品Pの取り出し対象となるカセットが後方側のカセット30bである場合について説明する。この場合においても、搬送機構40aの駆動モータ46が循環ベルト42を循環移動させる。ここで、押出部材突出量調整器52を介して循環ベルト42に取り付けられた押出部材50はまず後方側のカセット30bの下方を通過するが、この際に、押出部材突出量調整器52は予め押出部材50を上方に移動させておき、この押出部材50を突出位置に維持させる。このことにより、後方側のカセット30bの下方を通過する押出部材50は当該カセット30bにおける最も下層にある景品Pの後端に係合してこのカセット30b内から景品繰出口38を介して外(前方)に押し出す。その後、押出部材50はこの取り出された景品Pを案内板48上で摺動させながら搬送する。次に、この押出部材50は前方側のカセット30aの下方を通過するが、その直前に、押出部材突出量調整器52は押出部材50を下方に移動させてこの押出部材50を退避位置に維持させる。このことにより、前方側のカセット30aの下方を通過する押出部材50は前方側のカセット30aにおける最も下層にある景品Pを取り出すことはない。また、後方側のカセット30bから取り出された景品Pは、案内板48の上面とカセット30aの下面との間で搬送されることとなる。このようにして、押出部材50は景品Pを案内板48上で摺動させながら最終的には景品一時保留部28まで搬送する。
そして、景品管理装置から伝達された払出命令における全ての種類および個数の景品Pが景品収納ユニット30から景品一時保留部28に送られると、制御部20はシャッタ機構24を制御してこのシャッタ機構24を開くようにする。
遊技客が景品一時保留部28上に置かれた景品Pを全て取り出すと、このことが景品有無検知センサ72(図3参照)により検知され、制御部20はシャッタ機構24を制御してこのシャッタ機構24を閉じるようにする。ここで、シャッタ機構24が開いた状態となってから所定時間が経過しても景品Pが遊技客に取り出されなかった場合は、取り忘れが発生した可能性があるとして、景品払出機1または景品管理装置において警報音が発せられることにより遊技客または従業員にこのことが報知される。また、各払出口ランプ74は、対応するレーンにおける景品Pの繰り出しの最中から遊技客がシャッタ機構24を開けて景品Pを取るまでの間は青色で点滅し、景品Pの繰り出し中にエラーが発生したときは赤色で点滅する。
以上のように本実施の形態の景品払出機1によれば、景品収納ユニット30においてカセット30a、30bが前後方向に直列となるよう複数配設されており、景品搬送部40の搬送機構40aは、景品収納ユニット30の各カセット30a、30bにおける最も下層にある景品Pを景品一時保留部28まで搬送するようになっており、しかも、この搬送機構40aは、各カセット30a、30bにおける最も下層にある景品Pに達するよう上方に突出するような突出位置とこの最も下層にある景品Pに達しないような退避位置との間で鉛直方向に進退自在となっている押出部材50を有している。このことにより、カセットが幅方向に連なるよう1列に複数レーン配設されているような景品払出機と比較して、景品払出機1の幅が大きくなり過ぎることなく景品Pの収納枚数を増加させることができる。しかも、搬送機構40aにおける押出部材50を鉛直方向に進退させることのみによってカセット30a、30bから景品Pを取り出すことができるので、カセット30a、30bおよび搬送機構40aのいずれも移動させることなくカセット30a、30bを切り換えながら景品Pを払い出すことができ、各構成部品の安定性を向上させるとともにコストを低減させることができる。
なお、本発明による景品払出機は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
次に本発明による景品払出機の他の実施の形態につき、図13乃至図15により説明する。図13乃至図15は、それぞれ、他の実施の形態における景品払出機の景品搬送部の押出部材および押出部材突出量調整器の構成を説明するための説明用斜視図である。
図13乃至図15において、図1乃至図12に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図13乃至図15に示すような他の実施の形態に係る景品払出機は、景品搬送部における押出部材突出量調整器の構成が図1乃至図12に示す景品払出機と異なるのみであり、他の構成部分は図1乃至図12に示す景品払出機と実質的に同一となっている。
図13に示す景品搬送部の押出部材突出量調整器54は、循環ベルト42の外面に取り付けられた本体部54eと、先端部が水平方向に進退運動を行うソレノイド54cと、ソレノイド54cの先端部に取り付けられたガイド部材54aとを有している。このガイド部材54aは、本体部54e側に突出する突出部54bを有している。この突出部54bは、各カセット30a、30bの真下の位置に形成されている。本体部54eは一部が切り取られた略直方体のものからなり、この切り取られた部分の下面は斜面となっている。さらに、本体部54eには、当該本体部54eの切り取られた部分に嵌合するとともにその一部がガイド部材54aと接触可能な嵌合部材54dが設けられている。この嵌合部材54dは、その側面がガイド部材54aによって本体部54e側に押圧されることにより鉛直方向上方に移動するようになっている。また、本体部54eにおけるソレノイド54cの反対側には、当該本体部54eの側面に接触してこの本体部54eが傾いたり幅方向にずれたりすることを防止するためのガイド部材54fが設置されている。さらに、本体部54eには、鉛直方向に延びる進退具54gが内部に貫通しており、この進退具54gの上端に押出部材50が取り付けられている。また、この進退具54gの下端部分は嵌合部材54dの上面に接触可能となっている。なお、進退具54gの外周面には図示しない圧縮バネが取り付けられており、この圧縮バネは本体部54eの内部に固定されている。このことにより、進退具54gには圧縮バネにより下向きの力が常に作用しており、嵌合部材54dが上方に持ち上げられないときには進退具54gは下方の位置に維持された状態となる。
ここで、押出部材50が景品Pの繰り出しの対象となるカセット30a(またはカセット30b)の下方を通過するときに、押出部材突出量調整器54において、ソレノイド54cがその先端部を水平方向前方(本体部54e側)に移動させる。このことにより、嵌合部材54dはガイド部材54aの突出部54bにより本体部54e側に押圧され、嵌合部材54dが本体部54eに嵌合することにより、当該本体部54eの切り取られた部分の下面にある斜面の作用によって、当該嵌合部材54dが上方に移動する。そして、この嵌合部材54dの上方への移動に伴って進退具54gの下端部分がこの嵌合部材54dの上面に接触し、進退具54gも圧縮バネによる圧縮力に逆らって上方に移動することとなる。このようにして、押出部材50は上方に移動し、この押出部材50は突出位置に移動することとなる。
一方、押出部材50が景品Pの繰り出しの対象ではないカセット30a(またはカセット30b)の下方を通過するときには、押出部材突出量調整器54において、ソレノイド54cはその先端部を水平方向後方(本体部54eとは反対側)に位置させたままとなる。このことにより、嵌合部材54dがガイド部材54aの突出部54bにより本体部54e側に押圧させられることはなく、押出部材50が上方に移動することもないので、当該押出部材50は圧縮バネの圧縮力によって退避位置に維持されることとなる。
次に、図14に示すような更に他の押出部材突出量調整器56について説明する。図14に示す景品搬送部の押出部材突出量調整器56は、循環ベルト42の外面に取り付けられた中空の本体部56dと、先端部が鉛直方向に進退運動を行うソレノイド56aとを有している。また、本体部56dの内部には、水平方向に延びる軸を中心として回転するカム56cが設けられており、このカム56cは軸を中心として回転する際に最も上方の位置が変化するようになっている。このカム56cの軸はL字に折れ曲がっており、その先端部56bは下方に延びている。この先端部56bはソレノイド56aの先端部に接触可能となっており、カム56cの先端部56bがソレノイド56aの先端部に接触して押されたときに、当該カム56cは回転するようになっている。また、本体部56dには、鉛直方向に延びる進退具56eが内部に貫通しており、この進退具56eの上端に押出部材50が取り付けられている。また、この進退具56eの下端部分はカム56cの上面に接触している。なお、進退具56eの外周面には図示しない圧縮バネが取り付けられており、この圧縮バネは本体部56dの内部に固定されている。このことにより、進退具56eには圧縮バネにより下向きの力が常に作用しており、進退具56eの下端部は常にカム56cの上面に接触している。
ここで、押出部材50が景品Pの繰り出しの対象となるカセット30a(またはカセット30b)の下方を通過するときに、押出部材突出量調整器56において、ソレノイド56aがその先端部を鉛直方向上方に移動させる。このことにより、カム56cの先端部56bがソレノイド56aの先端部に接触して押圧され、このカム56cは水平軸を中心として回転させられる。カム56cが回転することにより、その最も上方にある位置が上昇することとなる。このため、このカム56cにおける最も上方にある位置に接触する進退具56eも圧縮バネによる圧縮力に逆らって上方に移動することとなる。このようにして、押出部材50は上方に移動し、当該押出部材50は突出位置に移動することとなる。
一方、押出部材50が景品Pの繰り出しの対象ではないカセット30a(またはカセット30b)の下方を通過するときには、押出部材突出量調整器56において、ソレノイド56aはその先端部を鉛直方向下方に位置させたままとなる。このことにより、カム56cの先端部56bがソレノイド56aの先端部に接触することはなく、このカム56cが回転させられることもないので、押出部材50が上方に移動することはなく、当該押出部材50は圧縮バネの圧縮力によって退避位置に維持されることとなる。
次に、図15に示すような更に他の押出部材突出量調整器58について説明する。図15に示す景品搬送部の押出部材突出量調整器58は、循環ベルト42の外面に取り付けられた本体部58cと、先端部が鉛直方向に進退運動を行うソレノイド58aと、ソレノイド58aの先端部に取り付けられたガイド部材58bとを有している。このガイド部材58bには、後述するアーム部材58dを案内するための案内溝が形成されている。本体部58cはその一部が切り取られた略直方体のものからなり、残った部分の断面は凹形状となっている。さらに、本体部58cの切り取られた部分には、水平軸を中心として回転する円盤部材58eが設けられている。この円盤部材58eの軸は本体部58cから外方に突出するとともにこの突出部分がL字に折れ曲がっており、その先端部58dはガイド部材58b側に延びている。図15に示すように、この先端部58dはガイド部材58bの案内溝に嵌め込まれるようになっている。また、円盤部材58eの側周面には押出部材50が直接的に取り付けられている。
ここで、押出部材50が景品Pの繰り出しの対象となるカセット30a(またはカセット30b)の下方を通過するときに、押出部材突出量調整器58において、ソレノイド58aがその先端部を鉛直方向下方に移動させる。このことにより、ガイド部材58bが下方に移動し、このガイド部材58bの案内溝により案内される円盤部材58eの先端部58dも下方に移動する。このことにより、円盤部材58eが水平軸を中心として回転し、押出部材50の高さレベルが上昇する。このようにして、押出部材50は上方に移動し、当該押出部材50は突出位置に移動することとなる。
一方、押出部材50が景品Pの繰り出しの対象ではないカセット30a(またはカセット30b)の下方を通過するときには、押出部材突出量調整器58において、ソレノイド58aはその先端部を鉛直方向上方に移動させる。このことにより、ガイド部材58bが上方に移動し、このガイド部材58bの案内溝により案内される円盤部材58eの先端部58dも上方に移動する。このことにより、押出部材50が低い位置に下降することとなり、当該押出部材50は退避位置に維持されることとなる。
本発明による景品払出機の更に他の実施の形態について以下に説明する。図1乃至図15に示す景品払出機1は景品Pを遊技客側に払い出すものであるが、本発明による景品払出機はこのような例に限定されることはなく、景品Pを従業員側に払い出すような構成となっていてもよい。具体的には、例えば図5に示すような景品払出機1に対して、操作部14および店側表示部16の位置と、客側表示部18の位置とを交換し、本体扉12の取り付け方向を変えることにより、景品Pを従業員側に払い出すような景品払出機が構成される。
また、景品払出機において一つのレーンに設置されるカセットの数がそれぞれ2つであることに限定されることはなく、一つのレーンに3つ以上のカセットが設置されていてもよい。
本発明の一の実施の形態における景品払出機の斜視図である。 図1に示す景品払出機について、本体扉を開けたときの内部の構成を示す斜視図である。 図1に示す景品払出機について、シャッタ機構を開けたときの状態を示す斜視図である。 図1に示す景品払出機について、非常時にメンテナンス用扉を開けたときの状態を示す斜視図である。 図1に示す景品払出機とその筐体内に収容されたカセットおよび景品搬送部の状態を示す説明図である。 図1に示す景品払出機における各カセットの構成を示す斜視図である。 図1に示す景品払出機に収納される景品の構成の詳細を示す説明図である。 図1に示す景品払出機における景品搬送部の構成の概略を示す説明図である。 図8に示す景品搬送部を左方(装置前方)から見た説明用正面図である。 図8に示す景品搬送部を上方から見た説明用上面図である。 図1に示す景品払出機について、景品収納ユニットの各カセットおよび景品一時保留部の配置を示す説明図である。 図8に示す景品搬送部の押出部材および押出部材突出量調整器の構成を説明するための説明用斜視図である。 図8に示す景品搬送部の押出部材および押出部材突出量調整器の他の構成を説明するための説明用斜視図である。 図8に示す景品搬送部の押出部材および押出部材突出量調整器の更に他の構成を説明するための説明用斜視図である。 図8に示す景品搬送部の押出部材および押出部材突出量調整器の更に他の構成を説明するための説明用斜視図である。
符号の説明
1 景品払出機
10 筐体
12 本体扉
14 操作部
16 店側表示部
18 客側表示部
20 制御部
22 電源部
24 シャッタ機構
24a 上シャッタ部
24b 下シャッタ部
26 メンテナンス用扉
28 景品一時保留部
30 景品収納ユニット
30a、30b カセット
30p 側壁
30q 前壁(蓋部)
32 把手
34 誤挿入防止部材
36 底面部材
38 景品繰出口
40 景品搬送部
40a 搬送機構
42 循環ベルト
44 プーリ
46 駆動モータ
48 案内板
50 押出部材
52、54、56、58 押出部材突出量調整器
72 景品有無検知センサ
74 払出口ランプ
P 景品
I 非接触ICタグ

Claims (3)

  1. 複数の景品を積層状態で収納し最も下層にある景品が取り出し可能であるカセットが前後方向に直列となるよう複数配設された収納ユニットであって各カセットにおける最も下層にある景品の高さレベルが略同一であるような収納ユニットと、
    前記収納ユニットの各カセットから取り出された景品が一時的に保留される景品一時保留部と、
    前記収納ユニットの下方に設けられ、当該収納ユニットの各カセットにおける最も下層にある景品を前記景品一時保留部まで搬送する搬送機構からなる景品搬送部であって、当該搬送機構は、前記各カセットの真下にそれぞれある各景品取出位置から前記景品一時保留部まで延びるよう設置される案内板と、前記各カセットにおける最も下層にある景品に達するよう上方に突出するような突出位置とこの最も下層にある景品に達しないような退避位置との間で鉛直方向に進退自在となっているとともに前記案内板の延びる方向に移動自在となっている押出部材であって、当該押出部材が前記突出位置にあるときに前記各カセットのうち一のカセットにおける最も下層にある景品を取り出してこの取り出された景品を案内板上で摺動させながら景品一時保留部まで搬送するような押出部材と、を有するような景品搬送部と、
    を備え
    前記景品搬送部の前記搬送機構は、前記案内板の下方において各カセットの真下にある各景品取出位置の近傍および前記景品一時保留部の近傍をそれぞれ通過するよう循環移動を行う無端状の循環ベルトと、前記循環ベルトの外面上に配設されるとともに先端に前記押出部材が取り付けられ、前記循環ベルトに対する前記押出部材の突出量を変化させる押出部材突出量調整器と、を有し、前記押出部材突出量調整器が前記押出部材を前記突出位置と前記退避位置との間で進退移動させるようになっており、
    前記押出部材および前記押出部材突出量調整器は、前記循環ベルトの循環移動によって一体的に循環移動するようになっており、一組の前記押出部材および前記押出部材突出量調整器により複数のカセットから景品を取り出して搬送することができるようになっていることを特徴とする景品払出機。
  2. 前記搬送機構の前記押出部材突出量調整器は、前記循環ベルトの外面に取り付けられた中空またはその一部が切り取られた本体部と、先端部が鉛直方向または水平方向に進退運動を行うソレノイドと、前記ソレノイドの先端部に取り付けられたガイド部材と、前記本体部の内部または切り取られた部分に設けられ前記ガイド部材にその一部が押圧されることにより前記押出部材を鉛直方向に移動させるような進退部材と、を有することを特徴とする請求項1記載の景品払出機。
  3. 前記搬送機構の前記押出部材突出量調整器は、前記循環ベルトの外面に取り付けられた中空またはその一部が切り取られた本体部と、先端部が鉛直方向または水平方向に進退運動を行うソレノイドと、前記ソレノイドの先端部に設けられ案内溝を有するガイド部材と、前記本体部の内部または切り取られた部分に設けられ前記ガイド部材の案内溝によりその一部が案内されることにより前記押出部材を鉛直方向に移動させるような進退部材と、を有することを特徴とする請求項1記載の景品払出機。
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