JP4959265B2 - 誘導加熱制御装置、誘導加熱装置、誘導加熱制御方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

誘導加熱制御装置、誘導加熱装置、誘導加熱制御方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP4959265B2
JP4959265B2 JP2006251421A JP2006251421A JP4959265B2 JP 4959265 B2 JP4959265 B2 JP 4959265B2 JP 2006251421 A JP2006251421 A JP 2006251421A JP 2006251421 A JP2006251421 A JP 2006251421A JP 4959265 B2 JP4959265 B2 JP 4959265B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
induction heating
heated
processing
content information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006251421A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008071701A (ja
Inventor
守 藤井
栄 中島
猛 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Neturen Co Ltd
Original Assignee
Neturen Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Neturen Co Ltd filed Critical Neturen Co Ltd
Priority to JP2006251421A priority Critical patent/JP4959265B2/ja
Publication of JP2008071701A publication Critical patent/JP2008071701A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4959265B2 publication Critical patent/JP4959265B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Landscapes

  • General Induction Heating (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

本発明は、電力供給手段により誘導加熱コイルに電力を供給して外形が略筒状に形成された被加熱物の誘導加熱を制御する誘導加熱制御装置、誘導加熱装置、誘導加熱制御方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体に関する。
従来、所定の処理を実施するためにパラメータを設定して、この設定したパラメータに基づく処理を実施する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のものは、制御器にて、工場でまたはユーザが設定してプログラムにしたがって、溶接パラメータを設定する。具体的には、制御器は、ワイヤ供給スピードが5.715メートル/分より小さいかまたは等しい場合、バックグラウンド電流設定点、周波数設定点、パルス幅設定点を、所定の条件に基づいて設定する。一方、ワイヤ供給スピードが5.715メートル/分より大きい場合、バックグラウンド電流設定点、周波数設定点、パルス幅設定点、ピーク電流設定点を、上述した条件と異なる条件に基づいて設定する。そして、この設定されたパラメータに基づいて、溶接時のアーク幅が調整される構成が採られている。つまり、溶接対象物ごとにパラメータを設定したプログラムを用いて、溶接時のアーク幅が調整される構成が採られている。
特開2000−102868号公報
ところで、被加熱物を誘導加熱する場合、その被加熱物の形状、大きさ、焼入の深さなどにより、熱処理の方法が異なるため、誘導加熱に必要なパラメータを設定する必要がある。そして、このパラメータを設定する際に、上述したような特許文献1に記載のような方法を適用して、被加熱物ごとにパラメータを設定する方法が考えられる。
しかしながら、特許文献1に記載のような方法を適用した場合、被加熱物の追加や変更があるごとに、プログラム全体を変更したり、プログラム全体を新たに作成したりしなければならないおそれがある。このことから、被加熱物に応じた誘導加熱の制御を容易に実施可能な構成が望まれている。
本発明の目的は、被加熱物に応じた誘導加熱の制御を容易にする誘導加熱制御装置、誘導加熱装置、誘導加熱制御方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
本発明の誘導加熱制御装置は、電力供給手段誘導加熱コイルに電力を供給して外形が略筒状に形成された被加熱物の誘導加熱を制御する誘導加熱制御装置であって、前記被加熱物および前記誘導加熱コイルのうち少なくともいずれか一方は、相対移動手段により前記被加熱物の軸方向に相対移動可能に設けられ、前記誘導加熱コイルに供給する電力に関する供給電力情報、前記被加熱物および前記誘導加熱コイルの相対位置に関する相対位置情報、前記被加熱物および前記誘導加熱コイルを現在の相対位置から前記相対位置情報の前記相対位置まで相対移動させる際の相対移動速度に関する相対移動速度情報、および、所定の処理を実施する期間に関する期間情報を備えた複数の処理内容情報を処理順序で関連付けた処理制御情報を記憶する記憶手段と、所定の処理順序の処理を実施するための前記処理内容情報を実施処理内容情報として特定する実施処理内容情報特定手段と、前記電力供給手段を制御して前記実施処理内容情報の前記供給電力情報の前記電力を前記誘導加熱コイルに供給させる処理、および、前記相対移動手段を制御して前記実施処理内容情報の前記相対位置情報の前記相対位置まで前記実施処理内容情報の前記相対移動速度情報の前記相対移動速度で前記被加熱物および前記誘導加熱コイルを相対移動させる処理を実施する処理制御手段と、異なる処理順序の処理内容を表す複数の前記処理内容情報を表示手段の表示領域における左右方向および上下方向のうちいずれか一方の方向に並べ、かつ、前記処理内容情報の前記供給電力情報、前記相対位置情報、前記相対移動速度情報、および、前記期間情報をいずれか他方の方向に並べた内容表示情報を表示させる表示制御手段と、入力操作に基づいて、前記記憶手段に記憶された前記処理制御情報の前記処理内容情報を更新する情報更新手段と、を具備し、前記実施処理内容情報特定手段は、前記処理制御手段で前記実施処理内容情報に基づく制御が開始されてからの期間が前記実施処理内容情報の前記期間情報になったことを認識すると、前記実施処理内容情報に対応する処理順序の次の処理順序の処理を実施するための前記処理内容情報を新たな前記実施処理内容情報として特定し、前記情報更新手段は、入力操作に基づいて、前記内容表示情報に表示された前記処理内容情報を更新することを特徴とする。
この発明によれば、被加熱物および誘導加熱コイルのうち少なくともいずれか一方を、相対移動手段により、被加熱物の軸方向に相対移動可能に設けている。さらに、記憶手段に、供給電力情報と、相対位置情報と、相対移動速度情報と、期間情報と、を備えた複数の処理内容情報を処理順序で関連付けた処理制御情報を記憶させている。そして、所定の処理順序の処理を実施するための処理内容情報を実施処理内容情報として特定し、この特定した実施処理内容情報の供給電力情報の電力を誘導加熱コイルに供給させる制御をする。また、実施処理内容情報の相対位置情報の相対位置まで、実施処理内容情報の相対移動速度情報の相対移動速度で相対移動させる制御をする。そして、実施処理内容情報に基づく処理が開始されてからの期間が期間情報の期間になったと判断した場合、この実施処理内容情報に対応する処理順序の次の処理順序の処理を実施するための処理内容情報を新たな実施処理内容情報として特定して、この実施処理内容情報に基づく処理を実施する。
このことにより、処理制御情報を構成する複数の処理内容情報のうちいずれか1つを、処理順序にしたがって実施処理内容情報として特定し、この実施処理内容情報に基づいて誘導加熱処理を実施する、すなわち処理順序にしたがってステップごとに誘導加熱処理を実施するので、被加熱物の追加や変更があった場合でも、いずれかのステップに対応する処理内容情報のみを更新すればよく、処理制御情報全体を更新したり、処理制御情報全体を新たに生成したりする必要がなくなる。
したがって、被加熱物に応じた誘導加熱の制御が容易になる。
この発明によれば、操作者による入力操作に基づいて、処理内容情報を更新する情報更新手段を設けている。
このことにより、処理内容情報を更新可能な外部の構成、例えばパーソナルコンピュータなどを利用することなく、処理内容情報の更新が可能となり、被加熱物に応じた誘導加熱処理を迅速に実施することが可能となる。したがって、被加熱物の生産性の向上を図れる。
この発明によれば、異なる処理順序の処理内容を表す複数の処理内容情報を表示領域における例えば上下方向に並べ、かつ、供給電力情報、相対位置情報、相対移動速度情報、および、期間情報を例えば左右方向に並べた内容表示情報を表示させる。そして、操作者による入力操作に基づいて、この内容表示情報に表示された処理内容情報を更新する。
このことにより、内容表示情報にて、異なる処理順序に対応する複数の処理内容情報の内容を表示させるので、操作者に各ステップの処理内容の比較を容易に実施させることができ、更新する必要がある処理内容情報を容易に特定させることが可能となる。したがって、誘導加熱制御装置の利便性を高められる。
本発明の誘導加熱制御装置では、前記情報更新手段は、前記被加熱物および前記誘導加熱コイルの相対位置を認識し、この認識した位置を前記相対位置情報として記録する処理を前記相対位置情報の更新処理として実施することが好ましい。
この発明によれば、被加熱物および誘導加熱コイルの相対位置を認識して、この認識した位置を相対位置情報として記録する。
このことにより、実際の被加熱物および誘導加熱コイルの相対位置を相対位置情報として記録できるので、被加熱物の寸法がわからない場合であっても、例えば手動で相対位置を調整することにより、より適切な誘導加熱の制御が得られる。
本発明の誘導加熱制御装置では、前記処理内容情報は、前記処理順序を表す処理順序情報を備え、前記表示制御手段は、前記処理内容情報の前記供給電力情報、前記相対位置情報、前記相対移動速度情報、前記期間情報、および、前記処理順序情報を前記いずれか他方の方向に並べた前記内容表示情報を表示させることが好ましい。
この発明によれば、処理内容情報に処理順序を表す処理順序情報を設け、供給電力情報、相対位置情報、相対移動速度情報、期間情報、および、処理順序情報を例えば左右方向に並べた内容表示情報を表示させる。
このことにより、操作者に、各ステップの処理内容とともに、これらの処理順序を認識させることが可能となり、被加熱物における所定箇所の加熱状態に基づいて、更新する必要がある処理内容情報を適切にかつ容易に特定させることが可能となる。
本発明の誘導加熱制御装置では、前記表示手段は、接触された領域に対応する領域信号を出力するタッチパネルを備え、前記表示制御手段は、前記表示領域に前記処理内容情報を更新する際に選択される更新時選択領域を表示させ、前記情報更新手段は、前記入力操作を認識する処理として、前記タッチパネルからの前記領域信号に基づいて前記タッチパネルにおける前記更新時選択領域に対応する位置が接触された旨を認識する処理を実施して、前記処理内容情報を更新することが好ましい。
この発明によれば、表示手段に、接触された領域に対応する領域信号を出力するタッチパネルを設けている。さらに、表示領域に、処理内容情報を更新する際に選択される更新時選択領域を表示させる。そして、タッチパネルからの更新時選択領域が接触された旨の領域信号に基づいて、処理内容情報を更新する。
このことにより、処理内容情報を更新する際に入力操作されるキーボードや操作ボタンなどの入力手段を別途設ける必要がなく、構成の簡略を図れる。
本発明の誘導加熱制御装置では、前記更新時選択領域は、前記更新する処理内容情報を特定する際に選択される特定時選択領域と、前記更新する内容を設定入力する際に選択される内容設定時選択領域と、を備えたことが好ましい。
この発明によれば、更新時選択領域を、更新する処理内容情報を特定する際に選択される特定時選択領域と、更新する内容を設定入力する際に選択される内容設定時選択領域と、で構成している。ここで、特定時選択領域としては、更新する処理内容情報の処理順序に対応する番号を上昇させる際に選択される領域、および、減少させる際に選択される領域が例示できる。また、内容設定時選択領域としては、内容を数字で入力する際に選択されるいわゆるテンキー状の領域が例示できる。
このことにより、処理内容情報の特定時に選択される情報と、内容の設定入力時に選択される情報と、を共有化する構成と比べて、操作者による各種設定入力の誤操作が抑制される。したがって、設定入力を容易にかつ正確に実施させることが可能となる。
本発明の誘導加熱制御装置では、前記表示制御手段は、前記特定時選択領域を前記表示領域の一側縁側に表示させ、前記内容設定時選択領域を前記一側縁と略対向する他側縁側に表示させることが好ましい。
この発明によれば、特定時選択領域を表示領域の一側縁側に表示させ、内容設定時選択領域を他側縁側に表示させている。
このことにより、表示領域が比較的小さい場合であっても、特定時選択領域および内容設定時選択領域を離した状態で表示させることが可能となり、操作者による各種設定入力の誤操作がより抑制される。したがって、設定入力をより容易にかつより正確に実施させることが可能となる。
本発明の誘導加熱制御装置では、前記被加熱物は、回転手段によりその軸を中心に周方向に回転可能に設けられ、前記処理内容情報は、前記被加熱物の回転状態に関する回転状態情報を備え、前記処理制御手段は、前記回転手段を制御して前記実施処理内容情報の前記回転状態情報の回転状態で前記被加熱物を回転させることが好ましい。
この発明によれば、被加熱物を、回転手段により回転可能に設けている。さらに、処理内容情報に、被加熱物の回転状態に関する回転状態情報を設けている。そして、実施処理内容情報の回転状態情報に基づいて、被加熱物を適宜回転させる。
このことにより、被加熱物を回転させながらの誘導加熱が可能となり、より適切に誘導加熱された被加熱物を得られる。さらに、回転させながら誘導加熱が可能な構成においても、ステップごとの処理や処理内容の更新が可能となり、被加熱物に応じたより適切な誘導加熱の制御が容易になる。
本発明の誘導加熱制御装置では、前記被加熱物は、冷却手段により冷却可能に設けられ、前記処理内容情報は、前記被加熱物の冷却状態に関する冷却状態情報を備え、前記処理制御手段は、前記冷却手段を制御して前記実施処理内容情報の前記冷却状態情報の冷却状態で前記被加熱物を冷却させることが好ましい。
この発明によれば、被加熱物を、冷却手段により冷却可能に設けている。さらに、処理内容情報に、被加熱物の冷却状態に関する冷却状態情報を設けている。そして、実施処理内容情報の冷却状態情報に基づいて、被加熱物を適宜冷却する。
このことにより、誘導加熱中の被加熱物の冷却が可能となり、さらに適切に誘導加熱された被加熱物を得られる。そして、冷却しながら誘導加熱が可能な構成においても、ステップごとの処理や処理内容の更新が可能となり、被加熱物に応じたさらに適切な誘導加熱の制御が容易になる。
本発明の誘導加熱装置は、外形が略筒状に形成された被加熱物を保持する被加熱物保持装置と、前記被加熱物を誘導加熱する誘導加熱コイルと、この誘導加熱コイルの電力を供給する電力供給手段と、前記被加熱物および前記誘導加熱コイルを前記被加熱物の軸方向に相対移動させる相対移動手段と、前記被加熱物の誘導加熱を制御する上述した誘導加熱制御装置と、を具備したことを特徴とする。
この発明によれば、被加熱物保持装置で保持された被加熱物および誘導加熱コイルを相対移動手段で相対移動させて被加熱物を誘導加熱する制御を、上述した誘導加熱制御装置により実施する。
このことにより、上述した誘導加熱制御装置と同様の作用効果を奏する状態で、被加熱物が容易な制御により誘導加熱される。
本発明の誘導加熱装置は、外形が略筒状に形成された被加熱物を保持する被加熱物保持装置と、前記被加熱物を誘導加熱する誘導加熱コイルと、この誘導加熱コイルの電力を供給する電力供給手段と、前記被加熱物および前記誘導加熱コイルを前記被加熱物の軸方向に相対移動させる相対移動手段と、前記被加熱物をその軸を中心に周方向に回転させる回転手段と、前記被加熱物の誘導加熱を制御する上述した誘導加熱制御装置と、を具備したことを特徴とする。
この発明によれば、被加熱物保持装置で保持された被加熱物および誘導加熱コイルを相対移動手段で相対移動させ、かつ、被加熱物を回転手段で適宜回転させながら被加熱物を誘導加熱する制御を、上述した誘導加熱制御装置により実施する。
このことにより、上述した誘導加熱制御装置と同様の作用効果を奏する状態で、被加熱物が容易な制御により適宜回転されつつ誘導加熱される。
本発明の誘導加熱装置は、外形が略筒状に形成された被加熱物を保持する被加熱物保持装置と、前記被加熱物を誘導加熱する誘導加熱コイルと、この誘導加熱コイルの電力を供給する電力供給手段と、前記被加熱物および前記誘導加熱コイルを前記被加熱物の軸方向に相対移動させる相対移動手段と、前記被加熱物を冷却する冷却手段と、前記被加熱物の誘導加熱を制御する上述した誘導加熱制御装置と、を具備したことを特徴とする。
この発明によれば、被加熱物保持装置で保持された被加熱物および誘導加熱コイルを相対移動手段で相対移動させ、かつ、被加熱物を冷却手段で適宜冷却しながら被加熱物を誘導加熱する制御を、上述した誘導加熱制御装置により実施する。
このことにより、上述した誘導加熱制御装置と同様の作用効果を奏する状態で、被加熱物が容易な制御により適宜冷却されつつ誘導加熱される。
本発明の誘導加熱制御方法は、演算手段により、電力供給手段誘導加熱コイルに電力を供給して外形が略筒状に形成された被加熱物の誘導加熱を制御する誘導加熱制御方法であって、前記被加熱物および前記誘導加熱コイルのうち少なくともいずれか一方は、相対移動手段により前記被加熱物の軸方向に相対移動可能に設けられ、前記誘導加熱コイルに供給する電力に関する供給電力情報、前記被加熱物および前記誘導加熱コイルの相対位置に関する相対位置情報、前記被加熱物および前記誘導加熱コイルを現在の相対位置から前記相対位置情報の前記相対位置まで相対移動させる際の相対移動速度に関する相対移動速度情報、および、所定の処理を実施する期間に関する期間情報を備えた複数の処理内容情報を処理順序で関連付けた処理制御情報を記憶手段に記憶させ、前記演算手段は、異なる処理順序の処理内容を表す複数の前記処理内容情報を表示手段の表示領域における左右方向および上下方向のうちいずれか一方の方向に並べ、かつ、前記処理内容情報の前記供給電力情報、前記相対位置情報、前記相対移動速度情報、および、前記期間情報をいずれか他方の方向に並べた内容表示情報を表示させ、前記記憶手段に記憶された前記処理制御情報の前記処理内容情報のうち、入力操作に基づいて、前記内容表示情報に表示された前記処理内容情報を更新し、所定の処理順序の処理を実施するための前記処理内容情報を実施処理内容情報として特定し、前記電力供給手段を制御して前記実施処理内容情報の前記供給電力情報の前記電力を前記誘導加熱コイルに供給させる処理、および、前記相対移動手段を制御して前記実施処理内容情報の前記相対位置情報の前記相対位置まで前記実施処理内容情報の前記相対移動速度情報の前記相対移動速度で前記被加熱物および前記誘導加熱コイルを相対移動させる処理を実施し、前記実施処理内容情報に基づく制御が開始されてからの期間が前記実施処理内容情報の前記期間情報になったことを認識すると、前記実施処理内容情報に対応する処理順序の次の処理順序の処理を実施するための前記処理内容情報を新たな前記実施処理内容情報として特定することを特徴とする。
この発明によれば、演算手段により、異なる処理順序の処理内容を表す複数の処理内容情報を表示手段の表示領域における左右方向および上下方向のうちいずれか一方の方向に並べ、かつ、処理内容情報の供給電力情報、相対位置情報、相対移動速度情報、および、期間情報をいずれか他方の方向に並べた内容表示情報を表示させ、記憶手段に記憶された処理制御情報の処理内容情報のうち、入力操作に基づいて、内容表示情報に表示された処理内容情報を更新し、所定の処理内容情報を実施処理内容情報として特定し、この特定した実施処理内容情報の供給電力情報の電力を誘導加熱コイルに供給させるとともに、被加熱物および誘導加熱コイルのうち少なくともいずれか一方を実施処理内容情報の相対位置情報の相対位置まで、実施処理内容情報の相対移動速度情報の相対移動速度で相対移動させる。そして、実施処理内容情報に基づく処理が開始されてからの期間が期間情報の期間になったと判断した場合、この実施処理内容情報に対応する処理順序の次の処理順序の処理を実施するための処理内容情報を新たな実施処理内容情報として特定して、この実施処理内容情報に基づく処理を実施する。
このことにより、演算手段、すなわちCPU(Central Processing Unit)やマイクロコンピュータなどの素子、あるいは複数の電子部品が搭載された回路基板などを取り付けるだけの簡単な構成で、被加熱物に応じた誘導加熱の制御が容易に得ることが可能となり、利用拡大を容易に図れる。
本発明の誘導加熱制御プログラムは、演算手段を上述した誘導加熱制御装置として機能させることを特徴とする。
この発明によれば、誘導加熱制御プログラムにより、上述した誘導加熱制御装置で実施される処理を実施する。
このことにより、プログラムをインストールするだけの簡単な構成で、上述した誘導加熱制御装置で得られる効果と同様の効果を得ることが可能となり、利用拡大をより容易に図れる。
本発明の誘導加熱制御プログラムは、上述した誘導加熱制御方法を演算手段に実行させることを特徴とする。
この発明によれば、誘導加熱制御プログラムにより、上述した誘導加熱制御方法を演算手段に実行させる。
このことにより、プログラムをインストールするだけの簡単な構成で、上述した誘導加熱制御方法で得られる効果と同様の効果を得ることが可能となり、利用拡大をより容易に図れる。
本発明の誘導加熱制御プログラムを記録した記録媒体は、上述した誘導加熱制御プログラムが演算手段にて読取可能に記録されたことを特徴とする。
この発明によれば、記録媒体に上述した誘導加熱制御プログラムを演算手段にて読取可能に記録する。
このことにより、記録媒体を配布することにより、例えばインターネットなどのネットワークを介してプログラムを配布する構成と比べて簡単な構成で利用拡大をさらに容易に図れる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。本実施形態では、外形が略筒状に形成された被加熱物を誘導加熱する誘導加熱装置を例示して説明する。
ここで、被加熱物としては、表面に複数の凹凸を有した複雑な形状の歯車やねじ、ボルト、ナット、ローラ、ギヤなどの他、シャフトのような径寸法が異なり軸方向で凹凸となる筒状の部材、異なる材料が積層する複合部材など、表面に上述したような凹凸を有さない円柱状や円筒状の部材などが例示できるが、これに限らず外形が略筒状に形成されたいずれの被加熱物をも対象とすることができる。
〔誘導加熱装置の構成〕
図1は、本発明の一実施形態に係る誘導加熱装置の概略構成を示す模式図である。図2は、側面支持手段の概略構成を示す模式図である。図3は、側面支持手段の要部の概略構成を示す模式図である。図4は、焼入情報の概略構成を示す模式図である。図5は、処理制御情報の概略構成を示す模式図である。図6は、誘導加熱装置の要部の概略構成を示すブロック図である。図7は、被加熱物と当接ローラとの間に隙間が形成された状態を示す模式図である。図8は、側面支持手段の要部の概略構成を示す模式図である。図9は、被加熱物と当接ローラとの間に隙間が形成された状態を示す模式図である。図10は、機種コード設定画面の概略構成を示す模式図である。図11は、シャフト焼入条件設定画面の概略構成を示す模式図である。図12は、ステップデータ設定画面の概略構成を示す模式図である。
図1において、100は加熱処理装置としての誘導加熱装置で、この誘導加熱装置100は、所定の周波数の電力で丸棒状、つまり外形が略筒状の被加熱物W1を誘導加熱して焼入れする装置である。そして、誘導加熱装置100は、保持装置配置部としての筐体200と、この筐体200に配置され被加熱物W1を保持する被加熱物保持装置300と、被加熱物W1を誘導加熱する加熱手段しての誘導加熱処理手段500と、各種情報を表示する表示手段600と、記憶手段としてのメモリ700と、誘導加熱処理手段500による誘導加熱状態を制御する演算手段としても機能する誘導加熱制御装置800と、図示しない操作手段と、などを備えている。
筐体200は、図1および図2に示すように、略長方形板状に形成された底面部210と、この底面部210の対向する一対の側縁から上方に向けて立設する一対の第1側面部220と、底面部210の第1側面部220が設けられていない一対の側縁から上方に向けて立設する一対の第2側面部230と、などを備えている。
なお、以下において、各構成などの位置関係を表す際に、図1における紙面の前後方向に対応する方向を装置左右方向と、紙面の左右方向に対応する方向を装置前後方向と、適宜称して説明する。
被加熱物保持装置300は、2個の被加熱物W1を軸方向が装置前後方向に一致し、かつ、装置左右方向に並べた状態(例えば、図7参照)で保持する。そして、被加熱物保持装置300は、被加熱物W1の軸方向両端側を保持する端部保持手段310と、この端部保持手段310による被加熱物W1の保持を補助する被加熱物保持補助装置350と、端部保持手段310まで被加熱物W1を搬送する図示しない搬送手段と、などを備えている。
搬送手段は、例えば筐体200の外部から搬送される被加熱物W1を保持して搬送する図示しない搬送部と、この搬送部で保持された被加熱物W1の形状を測定する形状測定部305(図6参照)と、などを備えている。
搬送部は、被加熱物W1を端部保持手段310で保持可能な位置まで搬送して、保持させる処理をする。形状測定部305は、被加熱物W1の形状として、少なくとも1箇所の径寸法および長さ寸法を測定する。そして、この測定結果に関する形状情報を、誘導加熱制御装置800へ出力する。
端部保持手段310は、被加熱物W1を両端側から狭持することにより、被加熱物W1を保持する。この端部保持手段310は、装置前後方向の一方側に設けられた一端側保持部320と、装置前後方向の他方側に設けられた他端側保持部330と、などを備えている。
一端側保持部320は、被加熱物W1の一端に当接される先端部321Aを有する2個の心立ピン321と、これら心立ピン321の基端を保持してその周方向に適宜回転させる回転手段としての2個の回転用モータ322と、などを備えている。
回転用モータ322は、一対の第1側面部220に架け渡された図示しない架橋部に設けられている。この回転用モータ322は、誘導加熱制御装置800の制御により、心立ピン321を適宜回転させる。
他端側保持部330は、被加熱物W1の他端に当接される先端部331Aを有する心立ピン331と、この心立ピン331の基端を保持してその軸方向に適宜移動させるシリンダ332と、などを備えている。
シリンダ332は、一対の第1側面部220に架け渡された図示しない架橋部に設けられたシリンダチューブ332Aと、心立ピン331が接続されシリンダチューブ332A内を往復移動可能なピストン332Bと、を備えている。
そして、端部保持手段310は、搬送手段で搬送された被加熱物W1に対してピストン332Bを所定の位置に位置決めすることにより、心立ピン321,331で被加熱物W1を狭持する。さらに、端部保持手段310は、被加熱物W1を狭持した状態で回転用モータ322を駆動させることにより、被加熱物W1を矢印Cに示すような周方向に回転させる。
被加熱物保持補助装置350は、図1および図2に示すように、アームガイド部360と、端部保持手段310で保持された被加熱物W1の軸方向すなわち装置前後方向に沿って並設された3個の側面支持手段370と、などを備えている。なお、側面支持手段370を1個や2個、あるいは4個以上設ける構成としてもよい。
アームガイド部360は、側面支持手段370の後述するアーム部392の上下方向への移動をガイドする。このアームガイド部360は、略長方形板状に形成され一対の第1側面部220に架け渡されたガイド架橋部361と、このガイド架橋部361の上面に設けられた6個のガイド部材362と、後述する位置決め手段410が設けられる3個の位置決め手段配設台座363と、などを備えている。
ガイド架橋部361には、アーム部392が連通可能な6個の架橋連通孔361Aが設けられている。これら6個の架橋連通孔361Aは、装置前後方向に3個並び、かつ、装置左右方向に2個並ぶ状態で設けられている。
ガイド部材362は、アーム部392が連通可能な筒状に形成されている。これら6個のガイド部材362は、ガイド架橋部361の上面に、その軸が架橋連通孔361Aと一致する状態でそれぞれ設けられている。
位置決め手段配設台座363は、例えば略長方形板状に形成されている。これら3個の位置決め手段配設台座363は、ガイド架橋部361の下面に、装置左右方向に並ぶ架橋連通孔361Aの間にそれぞれ位置する状態で設けられている。
側面支持手段370は、被加熱物W1の側面を適宜支持する。そして、側面支持手段370は、図1、図2、および、図3に示すように、当接部材移動手段としてのエアシリンダ380と、このエアシリンダ380の駆動により上下方向に移動可能に設けられた当接部材を構成する当接ローラ保持手段390と、この当接ローラ保持手段390により保持され被加熱物W1の側面に適宜当接される当接部材を構成する4個の当接ローラ400と、被加熱物W1の径寸法に対応して当接ローラ400を位置決めする位置決め手段410と、などを備えている。
エアシリンダ380は、底面部210に配置されたエアシリンダチューブ381と、このエアシリンダチューブ381内をエア圧により往復移動可能なピストン382と、棒状に形成されピストン382に一端が接続されたロッド383と、誘導加熱制御装置800の制御によりエアシリンダチューブ381内のエア圧を調整するエア圧調整部384(図6参照)と、などを備えている。なお、以下において、3個のエアシリンダ380のうち、一端側保持部320側のエアシリンダ380のエア圧調整部384を第1エア圧調整部384Aと、中央のエアシリンダ380のエア圧調整部384を第2エア圧調整部384Bと、他端側保持部330側のエアシリンダ380のエア圧調整部384を第3エア圧調整部384Cと、適宜称して説明する。
当接ローラ保持手段390は、ロッド383の他端に接続されたアーム配置基部391と、このアーム配置基部391に上方に延出する状態で設けられた一対のアーム部392と、この一対のアーム部392の先端に架け渡されたローラ保持架橋部393と、このローラ保持架橋部393の上面に設けられた一対のローラ保持部394と、などを備えている。
アーム配置基部391は、細長の略長方形板状に形成されている。このアーム配置基部391は、略中央がロッド383の基端に固定され、長手方向が装置左右方向と一致する状態で設けられている。
アーム部392は、棒状に形成され、アーム配置基部391の長手方向両端に設けられている。このアーム部392は、架橋連通孔361Aおよびガイド部材362によりガイドされつつ上下方向に移動する。
ローラ保持架橋部393は、アーム配置基部391よりも若干長い略長方形板状に形成されている。
各ローラ保持部394は、ローラ保持架橋部393に配設された保持基部394Aと、この保持基部394Aに設けられた一対のローラ軸394Bと、などを備えている。これら保持基部394Aは、略長方形箱状に形成され、ローラ保持架橋部393の上面に、アーム部392の間隔と等しい間隔で設けられている。
ローラ軸394Bは、保持基部394Aを貫通する状態で設けられている。具体的には、ローラ軸394Bは、軸方向が装置前後方向と一致し、かつ、装置左右方向に所定距離離れて並んだ状態で設けられている。また、ローラ軸394Bの一端側保持部320側の端部には、このローラ軸394Bが保持基部394Aから抜けるのを防止する軸抜止部材394Cが設けられている。さらに、ローラ軸394Bの他端側保持部330側の端部には、当接ローラ400がローラ軸394Bから抜けるのを防止するローラ抜止部材394Dが設けられている。
当接ローラ400は、肉厚の円筒状に形成されている。この当接ローラ400は、内部にローラ軸394Bの他端側保持部330側の端部近傍が連通され、かつ、隣接する当接ローラ400に接触しない状態で設けられている。さらに、当接ローラ400は、その軸を中心に回転可能に設けられている。
ここで、当接ローラ400を回転可能に設ける構成としては、ローラ軸394Bを保持基部394Aに固定して、当接ローラ400をローラ軸394Bに対して回転可能に設ける構成や、当接ローラ400をローラ軸394Bに固定して、ローラ軸394Bを保持基部394Aに対して回転可能に設ける構成を適用できる。
位置決め手段410は、図2および図3に示すように、位置決め手段配設台座363に設けられた流体圧シリンダとしての油圧シリンダ420と、この油圧シリンダ420に対して移動可能に設けられた測定部保持部材430と、この測定部保持部材430の移動をガイドする保持部材ガイド部440と、アーム部392の上昇を規制するアーム移動規制部450と、油圧シリンダ420に対する測定部保持部材430の位置を測定する測定部460と、などを備えている。
油圧シリンダ420は、位置決め手段配設台座363の下面における略中央に配置された油圧シリンダチューブ421と、この油圧シリンダチューブ421内を油圧により往復移動可能なピストン422と、棒状に形成されピストン422に一端が接続されたロッド423と、誘導加熱制御装置800の制御により油圧シリンダチューブ421内の油圧を調整してピストン422およびロッド423を移動させる油圧調整部425(図6参照)と、などを備えている。なお、以下において、3個の油圧シリンダ420のうち、一端側保持部320側の油圧シリンダ420の油圧調整部425を第1油圧調整部425Aと、中央の油圧シリンダ420の油圧調整部425を第2油圧調整部425Bと、他端側保持部330側の油圧シリンダ420の油圧調整部425を第3油圧調整部425Cと、適宜称して説明する。
測定部保持部材430は、略長方形板状に形成されている。この測定部保持部材430は、長手方向が装置左右方向に一致しかつ短手方向が装置前後方向に一致する状態で、油圧シリンダ420のロッド423の先端に取り付けられている。また、測定部保持部材430は、短手方向の他端側保持部330側の部分が油圧シリンダチューブ421の側面から突出する状態で、ロッド423に取り付けられている。この油圧シリンダチューブ421の側面から突出した部分は、測定部460が配設される測定部配設部431とされている。さらに、この測定部配設部431の略中央には、測定部460の後述する測定ロッド463が連通される測定ロッド連通孔431Aが設けられている。
保持部材ガイド部440は、筒状に形成された一対のガイド部材441と、このガイド部材441の内部に挿通された軸部材442と、を備えている。
一対のガイド部材441は、位置決め手段配設台座363の下面における油圧シリンダチューブ421を中心とした対称位置に設けられている。また、ガイド部材441は、軸方向がロッド423の軸方向と一致する状態で設けられている。
軸部材442は、測定部保持部材430の上面におけるロッド423を中心とした対称位置に設けられている。また、軸部材442は、軸方向がロッド423およびガイド部材441の軸方向と一致し、かつ、ガイド部材441にガイドされつつ上下方向に移動可能に設けられている。
アーム移動規制部450は、測定部保持部材430の下面に設けられた第1ストッパ451と、アーム配置基部391の上面に設けられた第2ストッパ452と、を備えている。
第1ストッパ451は、例えば短尺の円柱状に形成され、その軸がロッド423の軸と一致する状態で設けられている。
第2ストッパ452は、例えばボルトにより構成され、その軸が第1ストッパ451の軸と一致する状態で設けられている。そして、第2ストッパ452は、エアシリンダ380の駆動によりアーム配置基部391が上昇した際に、その上面452Aが第1ストッパ451の下面451Aに当接する(図7および図9参照)。これにより、アーム配置基部391の上昇が規制され、アーム部392の上昇も規制される。
測定部460は、測定部配設部431の下面に設けられた測定シリンダチューブ461と、この測定シリンダチューブ461内を往復移動可能なピストン462と、棒状に形成されピストン462に一端が接続された測定ロッド463と、この測定ロッド463の他端および位置決め手段配設台座363を連結するジョイント464と、測定部保持部材430の位置を検出する位置検出部465(図6参照)と、などを備えている。なお、以下において、3個の測定部460のうち、一端側保持部320側の測定部460の位置検出部465を第1位置検出部465Aと、中央の測定部460の位置検出部465を第2位置検出部465Bと、他端側保持部330側の測定部460の位置検出部465を第3位置検出部465Cと、適宜称して説明する。
測定シリンダチューブ461は、測定部配設部431の下面における測定ロッド連通孔431Aに対応する位置に設けられている。
ジョイント464は、略棒状に形成されている。このジョイント464は、その軸方向が測定ロッド463の軸方向と一致する状態で、位置決め手段配設台座363の下面に設けられている。さらに、ジョイント464の先端には、測定ロッド463の他端が嵌合されて固定されている。
位置検出部465は、ここでは図示しないが、測定シリンダチューブ461、測定ロッド463、測定部保持部材430などのうちのいずれか1つに設けられている。そして、この位置検出部465は、例えば油圧シリンダチューブ421の下面421Aと、第1ストッパ451の下面451Aと、の距離を、油圧シリンダ420に対する測定部保持部材430の位置として検出して、この位置に対応する位置信号を誘導加熱制御装置800へ出力する。
誘導加熱処理手段500は、図1に示すように、筐体200の上部に設けられた相対移動手段510と、この相対移動手段510により被加熱物W1に対して相対移動可能に設けられ被加熱物W1を誘導加熱する加熱処理手段としての一対の誘導加熱コイル520と、相対移動手段510により被加熱物W1に対して相対移動可能に設けられ誘導加熱された被加熱物W1を水Mにより冷却する一対の冷却手段530と、誘導加熱コイル520へ電力を供給する電力供給手段としての電力供給部540(図6参照)と、冷却手段530へ水Mを供給する冷却水供給部550(図6参照)と、などを備えている。
相対移動手段510は、筐体200の第2側面部230の上部に架け渡されたガイド部材511と、このガイド部材511の上面に設けられた一対の伝達棒支持部512と、この伝達棒支持部512に回転可能に支持され側面にねじ溝513Aを有する動力伝達棒513と、この動力伝達棒513が挿通されかつねじ溝513Aに螺合される図示しない伝達棒挿通孔を有する移動子514と、略箱状に形成され対向する一対の面を貫く状態でガイド部材511が設けられる連結基部材515と、この連結基部材515の内部に設けられガイド部材511にガイドされながら回転移動可能な一対のローラ部材516と、連結基部材515の下面に装置左右方向に並んだ状態で設けられた一対のサドル517と、動力伝達棒513を回転させてサドル517を装置前後方向に移動させる相対移動用モータ518と、などを備えている。
動力伝達棒513は、相対移動用モータ518の駆動の他に、図示しない手動操作部により手動で回転して、サドル517を移動させることが可能な構成を有している。
サドル517は、図示しない中空部を有する略箱状に形成され、一面が被加熱物W1に対向する状態で取り付けられている。また、サドル517には、誘導加熱コイル520と被加熱物W1との距離を測定して、この距離に関する距離情報を誘導加熱制御装置800へ出力する図示しないセンサが設けられている。
なお、図1では、一方のサドル517のみを図示している。
誘導加熱コイル520は、例えば略リング状に形成され、サドル517の一面に取り付けられている。また、誘導加熱コイル520は、サドル517の中空部に配設された図示しない接続線を介して電力供給部540に電気的に接続されている。そして、誘導加熱コイル520は、その中空部に被加熱物W1が非接触の状態で挿通され、サドル517の移動に伴い被加熱物W1の軸方向に移動しつつ、電力供給部540から供給される電力により被加熱物W1を誘導加熱する。
冷却手段530は、例えば中空部を有するリング状に形成され、サドル517の一面における誘導加熱コイル520よりも一端側保持部320に取り付けられている。この冷却手段530の内周面には、誘導加熱コイル520と反対側の方向に開口された開口部531が設けられている。さらに、冷却手段530は、中空部に配設された図示しない配管を介して冷却水供給部550に接続されている。そして、冷却手段530は、その中空部に被加熱物W1が非接触の状態で挿通され、サドル517の移動に伴い被加熱物W1の軸方向に移動しつつ、冷却水供給部550から供給される水Mを開口部531から放出して被加熱物W1を冷却する。
電力供給部540および冷却水供給部550は、例えば筐体200の近傍や内部に配設されている。そして、電力供給部540および冷却水供給部550は、誘導加熱制御装置800により制御され、電力や水Mの供給処理を実施する。
表示手段600は、表示部610(例えば図10参照)と、タッチパネル620(例えば図10参照)と、を備えている。
表示部610は、誘導加熱制御装置800に接続され、誘導加熱制御装置800の制御により画像データを表示領域611に画面表示させる。この画面表示させる画像データとしては、各種メニュー、誘導加熱装置100の動作状態などの画像データが例示できる。
タッチパネル620は、表示部610の表示領域611に臨んで操作者が接触操作可能に設けられている。そして、タッチパネル620は、誘導加熱制御装置800に接続され、操作者が表示領域611で表示される画像データに基づいて接触操作することで、その領域に関する領域信号を誘導加熱制御装置800へ出力し、接触操作の領域に対応する表示画面の設定事項を誘導加熱制御装置800で入力設定させる。
メモリ700は、誘導加熱制御装置800に接続され、誘導加熱制御装置800が適宜読出可能に各種情報を記憶する。この記憶する情報としては、例えばタッチパネル620により設定入力する設定事項、誘導加熱制御装置800で取得したり生成したりした各種情報の他、詳細は後述する機種コード設定画面10(図10参照)、シャフト焼入条件設定画面30(図11参照)、ステップデータ設定画面50(図12参照)のような表示部610で画面表示させる各種フォームの画像データなどが例示できる。
また、メモリ700は、例えば図4に示すような少なくとも1個の焼入情報710を適宜読み出し可能に記憶している。
さらに、メモリ700は、誘導加熱装置100全体を動作制御するOS(Operating System)上に展開される各種プログラムなどを記憶している。このメモリ700としては、例えば停電などにより突然電源が落ちた際にも記憶が保持される構成のメモリ、例えばCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)メモリなどを用いることが望ましい。
ここで、焼入情報710は、特定の被加熱物W1を誘導加熱する際の各種条件に関する情報である。そして、焼入情報710は、ファイル番号情報720と、機種コード情報730と、焼入条件情報740と、処理制御情報750と、を備えている。なお、焼入情報710には、被加熱物W1の形状に関する図示しない形状特性情報が関連付けられている。
ファイル番号情報720は、焼入情報710固有の番号、すなわちファイル番号に関する情報である。
機種コード情報730は、被加熱物W1固有のコード、すなわち英数字に関する情報である。
これらファイル番号情報720および機種コード情報730は、誘導加熱制御装置800にて、機種コード設定画面10に対応する入力操作に基づいて、適宜更新、生成される。
焼入条件情報740は、被加熱物W1の誘導加熱条件に関する情報である。具体的には、シャフト焼入条件設定画面30の後述する設定条件領域32および周波数選択領域33で表示される各種条件に関する情報である。
この焼入条件情報740は、誘導加熱制御装置800にて、シャフト焼入条件設定画面30に対応する入力操作に基づいて、適宜更新、生成される。
処理制御情報750は、1つの被加熱物W1に対する誘導加熱処理条件に関する情報である。この処理制御情報750は、誘導加熱制御装置800にて、ステップデータ設定画面50に対応する入力操作に基づいて、適宜更新、生成される。そして、処理制御情報750は、図5に示すように、処理内容情報としてのステップ処理情報760を複数備えている。
ステップ処理情報760は、一連の誘導加熱処理を複数のステップに分割した際の各ステップにおける処理条件に関する情報である。そして、このステップ処理情報760は、処理順序情報としてのステップ番号情報761と、期間情報としてのタイマ情報762と、相対位置情報763と、相対移動速度情報764と、供給電力情報としての電圧情報765と、回転状態情報としての回転数情報766と、冷却状態情報としての冷却情報767と、を備えている。
ステップ番号情報761は、ステップ番号、すなわちステップ処理情報760に対応する処理の順序に関する情報である。なお、以下において、ステップ番号情報761で表される番号がkのステップ処理情報760に対応する処理を、ステップkの処理と適宜称して説明する。
タイマ情報762は、ステップ処理情報760に基づく処理が開始された後に、ステップkからステップ(k+1)に移行するまでの期間であるタイマ値Tk(kはステップ番号)に関する情報である。
相対位置情報763は、被加熱物W1に対するサドル517の位置Pk(kはステップ番号)に関する情報である。具体的には、例えば被加熱物W1の他端側保持部330側の端部を基準位置、すなわち0mmの位置とした、サドル517の位置Pkに関する情報である。
相対移動速度情報764は、相対移動用モータ518の駆動によりサドル517を移動させる際の速度Vk(kはステップ番号)に関する情報である。
電圧情報765は、誘導加熱コイル520に供給される電力の電圧Ok(kはステップ番号)に関する情報である。なお、ここでは、本発明の供給電力情報として電圧情報765を例示するが、電力に関する電力情報としてもよいし、電流に関する電流情報としてもよい。
回転数情報766は、回転用モータ322により被加熱物W1の回転させる際の回転数Rk(kはステップ番号)に関する情報である。
冷却情報767は、冷却手段530により被加熱物W1を冷却するか否かを表す冷却状態値Qk(kはステップ番号)に関する情報である。具体的には、冷却状態値Qkが「0」の場合、冷却しない旨を表し、「1」の場合、冷却する旨を表す。
操作手段は、例えば操作者による入力操作が可能な操作ボタンや操作つまみなどを備えている。そして、操作手段は、誘導加熱制御装置800に接続され、操作ボタンや操作つまみなどの入力操作に対応して所定の操作信号を誘導加熱制御装置800へ出力し、誘導加熱制御装置800に入力操作に基づく各種設定事項を入力設定させる。
誘導加熱制御装置800は、誘導加熱装置100の処理条件を適宜設定し、設定された処理条件で誘導加熱装置100の処理状態を制御する装置である。この誘導加熱制御装置800は、各種プログラムとして、図6に示すように、当接ローラ位置決め制御手段810と、表示制御手段820と、情報更新手段としても機能する情報生成更新手段830と、実施処理内容情報特定手段としてのステップ特定手段840と、処理制御手段850と、などを備えている。
当接ローラ位置決め制御手段810は、被加熱物W1に対する当接ローラ400の位置決めを制御する。
具体的には、当接ローラ位置決め制御手段810は、形状測定部305から形状情報を取得して、この形状情報に基づいて、加熱対象の被加熱物W1の形状を特定する。例えば、被加熱物W1が円柱状、角柱状、凹凸が存在する形状である旨を特定する。さらに、第1〜第3位置検出部465A〜465Cから位置信号を取得して、各油圧シリンダ420に対する測定部保持部材430の現在位置を認識する。そして、第1〜第3油圧調整部425A〜425Cを適宜独立的に制御して、各油圧シリンダ420を独立的に駆動させて測定部保持部材430を現在位置から被加熱物W1の形状に応じた位置へ移動させる。
このように、測定部保持部材430を移動させることにより、当接ローラ400は、被加熱物W1の側面が加熱により軸方向と交差する方向に所定寸法以上変形した際に側面に当接し、かつ、所定寸法以上変形しない際に側面との間に隙間が形成される位置に、被加熱物W1の径寸法に応じて位置決めされる。
例えば、当接ローラ位置決め制御手段810により、図3に示すように、油圧シリンダチューブ421の下面421Aと、第1ストッパ451の下面451Aと、の距離がL1となる状態に、測定部保持部材430を移動させる。そして、エアシリンダ380の駆動に伴いアーム部392が上昇し、図7に示すように、第2ストッパ452が第1ストッパ451と当接することにより、アーム部392の上昇が規制される。この規制によりアーム部392が位置決めされ、端部保持手段310で保持された径寸法がG1の被加熱物W1と、当接ローラ400と、の間に寸法F1の隙間E1が形成される。
また、当接ローラ位置決め制御手段810により、図8に示すように、油圧シリンダチューブ421の下面421Aと、第1ストッパ451の下面451Aと、の距離がL2となる状態に、測定部保持部材430を移動させる。そして、エアシリンダ380の駆動に伴いアーム部392が上昇し、図9に示すように、第2ストッパ452および第1ストッパ451の当接により、アーム部392の上昇が規制される。この規制により、径寸法がG2の被加熱物W2と、当接ローラ400と、の間に寸法F2の隙間E2が形成される。
ここで、隙間E1,E2の寸法F1,F2は、0.1mm以上、かつ、1.0mm以下に設定されることが望ましい。なお、寸法F1,F2の値は、同一値であってもよいし、異なる値であってもよい。
また、操作者による入力操作に基づいて、各油圧シリンダ420に対して各測定部保持部材430を移動させる構成としてもよい。
表示制御手段820は、各種設定画面や各種データを適宜表示させる制御をする。また、表示制御手段820は、情報生成更新手段830にて操作者による処理状態を設定する旨の設定入力が認識されると、図10に示すような機種コード設定画面10を表示手段600の表示領域611で表示させる。
ここで、機種コード設定画面10は、焼入条件メニュー画面移行領域11と、ファイル番号領域12と、機種コード領域13と、日時領域14と、データ変更領域15と、設定終了領域16と、英数字入力領域17と、などを備えている。
焼入条件メニュー画面移行領域11は、機種コード設定画面10の左上隅部に設けられている。この焼入条件メニュー画面移行領域11は、図示しない焼入条件メニュー画面に移行する際に選択される。
ファイル番号領域12は、焼入条件メニュー画面移行領域11の右下側に設けられている。このファイル番号領域12には、現在生成中、あるいは更新中の処理制御情報750のファイル番号が表示される。
機種コード領域13は、ファイル番号領域12の下側に設けられている。この機種コード領域13には、被加熱物W1の品番などが表示される。
日時領域14は、機種コード設定画面10の右上隅部に設けられている。この日時領域14には、現在の日時が表示される。
データ変更領域15は、日時領域14の下側に設けられている。このデータ変更領域15は、ファイル番号領域12や機種コード領域13に表示されている各データを変更する際に選択される。このデータ変更領域15が選択されると、ファイル番号領域12または機種コード領域13に図示しないカーソルが表示され、データ変更が可能な状態となる。
設定終了領域16は、データ変更領域15の下側に設けられている。この設定終了領域16は、ファイル番号領域12、機種コード領域13に表示された内容に基づいたファイル番号情報720、機種コード情報730の生成や更新の際に選択される。
英数字入力領域17は、機種コード領域13の下側に設けられている。この英数字入力領域17は、ファイル番号領域12や機種コード領域13に英数字などを設定入力する際に選択される。
また、表示制御手段820は、情報生成更新手段830の制御により、図11に示すようなシャフト焼入条件設定画面30を表示領域611で表示させる。
ここで、シャフト焼入条件設定画面30は、焼入条件メニュー画面移行領域11と、ファイル番号領域12と、実行機種名領域31と、設定条件領域32と、周波数選択領域33と、ステップデータ設定画面移行領域34と、データ変更領域35と、設定終了領域36と、テンキー領域37と、などを備えている。
焼入条件メニュー画面移行領域11は、シャフト焼入条件設定画面30の左上隅部に設けられている。
ファイル番号領域12は、焼入条件メニュー画面移行領域11の下側に設けられている。
実行機種名領域31は、ファイル番号領域12の右側に設けられている。この実行機種名領域31には、機種コード領域13に表示されていた被加熱物W1の品番などが表示される。
設定条件領域32は、ファイル番号領域12の下側に設けられている。この設定条件領域32は、上下方向に並んで表示された、ワークセット位置領域32Aと、ワークセンタリング位置領域32Bと、サドル速度許容値領域32Cと、出力電圧許容値領域32Dと、出力マスク時間領域32Eと、センタリング確認上限値領域32Fと、センタリング確認下限値領域32Gと、手動回転数領域32Hと、回転数許容値領域32Iと、サイクルタイム領域32Jと、を備えている。
ワークセット位置領域32Aには、サドル517の原位置が表示される。ワークセンタリング位置領域32Bには、サドル517のセンタリング位置が表示される。サドル速度許容値領域32Cには、サドル517の移動速度の許容値が表示される。出力電圧許容値領域32Dには、誘導加熱コイル520に供給される電力の電圧許容値が表示される。出力マスク時間領域32Eには、電圧を監視する際の立ち上がりマスク時間が表示される。センタリング確認上限値領域32Fおよびセンタリング確認下限値領域32Gには、上センタのセンタリング確認を監視する上限値および下限値がそれぞれ表示される。手動回転数領域32Hには、手動で被加熱物W1を回転させる際の回転数が表示される。回転数許容値領域32Iには、下センタの回転数を監視する上下限幅が表示される。サイクルタイム領域32Jには、サイクルタイムが表示される。
周波数選択領域33は、設定条件領域32の下側に設けられている。この周波数選択領域33は、左右方向に並んで表示された、低周波数選択領域33Aと、中周波数選択領域33Bと、高周波数選択領域33Cと、を備えている。
低周波数選択領域33A、中周波数選択領域33B、および、高周波数選択領域33Cは、誘導加熱コイル520に供給する電力の周波数を、それぞれ低周波数、中周波数、高周波数に設定する際に選択される。
ステップデータ設定画面移行領域34は、実行機種名領域31の右側に設けられている。このステップデータ設定画面移行領域34は、図12に示すようなステップデータ設定画面50に移行する際に選択される。
データ変更領域35は、ステップデータ設定画面移行領域34の下側に設けられている。このデータ変更領域35は、設定条件領域32に表示されている各データを変更する際に選択される。このデータ変更領域35が選択されると、設定条件領域32の各領域32A〜32Jのいずれかに図示しないカーソルが表示され、データ変更が可能な状態となる。
設定終了領域36は、データ変更領域35の下側に設けられている。この設定終了領域36は、設定条件領域32、周波数選択領域33に表示された内容に基づいた焼入条件情報740の生成や更新の際に選択される。
テンキー領域37は、設定終了領域36の下側に設けられている。このテンキー領域37は、設定条件領域32に数値などを設定入力する際に選択される。
また、表示制御手段820は、情報生成更新手段830にてステップデータ設定画面移行領域34が選択されたことが認識されると、図12に示すようなステップデータ設定画面50を表示領域611で表示させる。
ここで、ステップデータ設定画面50は、焼入条件メニュー画面移行領域11と、ファイル番号領域12と、実行機種名領域31と、内容表示情報としてのステップ処理内容領域51と、更新時選択領域を構成する特定時選択領域52と、ステップデータ設定焼入条件メニュー画面移行領域53と、シャフト焼入条件設定画面移行領域54と、データ変更領域55と、設定終了領域56と、更新時選択領域を構成する内容設定時選択領域としてのテンキー領域57と、などを備えている。
ステップ処理内容領域51は、ファイル番号領域12および実行機種名領域31の下側に設けられている。このステップ処理内容領域51は、左右方向に並んで表示された、ステップ番号領域51Aと、タイマ領域51Bと、相対位置領域51Cと、相対移動速度領域51Dと、電圧領域51Eと、回転数領域51Fと、冷却領域51Gと、を備えている。
ステップ番号領域51A、タイマ領域51B、相対位置領域51C、相対移動速度領域51D、電圧領域51E、回転数領域51F、および、冷却領域51Gには、処理制御情報750のステップ番号情報761、タイマ情報762、相対位置情報763、相対移動速度情報764、電圧情報765、回転数情報766、冷却情報767の内容が表示される。
なお、ステップ処理内容領域51に表示可能なステップ数は、特定値、例えば8個に設定されている。そして、処理制御情報750のステップ処理情報760の数が9個以上の場合、ステップ1〜ステップ8の処理内容は、ステップ処理内容領域51に表示され、ステップ9以降の処理内容は、他のステップデータ設定画面50のステップ処理内容領域51に表示される。なお、ステップ処理内容領域51に表示可能なステップ数としては、8個に限らず15個や5個などとしてもよい。
特定時選択領域52は、ステップ処理内容領域51の右上側に、すなわち表示領域611の一側縁側としての上辺側に設けられている。この特定時選択領域52は、上下方向並んで表示された、ステップ番号増加領域52Aと、ステップ番号減少領域52Bと、を備えている。ステップ番号増加領域52Aおよびステップ番号減少領域52Bは、データを変更するステップの番号を増加、減少させる際にそれぞれ選択される。
ステップデータ設定焼入条件メニュー画面移行領域53は、特定時選択領域52の右上側に設けられている。このステップデータ設定焼入条件メニュー画面移行領域53は、表示対象のステップの数が9個以上のため、ステップ処理内容領域51で全ステップの処理内容を表示不可能な場合において、他のステップデータ設定画面50に移行する際に選択される。
シャフト焼入条件設定画面移行領域54は、ステップデータ設定焼入条件メニュー画面移行領域53の下側に設けられている。このシャフト焼入条件設定画面移行領域54は、シャフト焼入条件設定画面30に移行する際に選択される。
データ変更領域55は、シャフト焼入条件設定画面移行領域54の下側に設けられている。このデータ変更領域55は、ステップ処理内容領域51に表示されている各データを変更する際に選択される。このデータ変更領域55が選択されると、ステップ処理内容領域51に表示された各ステップのいずれかに対応する各領域51A〜51Gに図示しないカーソルが表示され、データ変更が可能な状態となる。
設定終了領域56は、データ変更領域55の下側に設けられている。この設定終了領域56は、ステップ処理内容領域51に表示された内容に基づいた処理制御情報750の生成や更新の際に選択される。
テンキー領域57は、設定終了領域56の下側に、すなわち表示領域611の他側縁側としての下辺側に設けられている。このテンキー領域57は、ステップ処理内容領域51に数値などを設定入力する際に選択される。
情報生成更新手段830は、焼入情報710を生成してメモリ700に記憶させる処理や、メモリ700に記憶された焼入情報710を更新する処理をする。
具体的には、情報生成更新手段830は、操作者による処理状態を設定する旨の設定入力が認識されると、表示制御手段820を制御して、機種コード設定画面10を表示させる。そして、タッチパネル620からの英数字入力領域17の所定の領域が選択された旨の領域信号を取得して、ファイル番号領域12や機種コード領域13の内容を更新する。さらに、設定終了領域16が選択された旨の領域信号を取得すると、表示中のファイル番号領域12および機種コード領域13の内容を記録したファイル番号情報720および機種コード情報730を生成する。
また、情報生成更新手段830は、シャフト焼入条件設定画面30、ステップデータ設定画面50を適宜表示させ、タッチパネル620からのテンキー領域37,57の所定の領域が選択された旨の領域信号を取得して、設定条件領域32、周波数選択領域33、ステップ処理内容領域51の内容を更新する。さらに、設定終了領域36,56が選択された旨の領域信号を取得すると、表示中の設定条件領域32、周波数選択領域33、ステップ処理内容領域51の内容を記録した焼入条件情報740、処理制御情報750を適宜生成する。
そして、情報生成更新手段830は、ファイル番号情報720、機種コード情報730、焼入条件情報740、および、処理制御情報750を有する焼入情報710を生成して、メモリ700に記憶させる。
また、情報生成更新手段830は、操作者が手動でサドル517を所定の位置に位置させた場合、この位置のデータを表示させて、相対位置情報763を生成する。
また、情報生成更新手段830は、上述した焼入情報710の生成処理と同様の処理を実施して、ファイル番号領域12のファイル番号がファイル番号情報720に記録された焼入情報710の更新処理を適宜実施する。
ステップ特定手段840は、実施する処理のステップを特定する。具体的には、ステップ特定手段840は、形状測定部305から形状情報を取得して、加熱対象の被加熱物W1の形状を特定する。そして、この形状に対応する形状特性情報に関連付けられた焼入情報710を取得する。
なお、操作者による所定のファイル番号の焼入情報710に基づく誘導加熱処理を実施する旨の設定入力を認識して、このファイル番号がファイル番号情報720に記録された焼入情報710を取得する構成としてもよい。
そして、ステップ特定手段840は、取得した焼入情報710の処理制御情報750のステップ処理情報760のうち、ステップn(nは、整数)の処理に対応するステップ処理情報760を実施処理内容情報としての実施ステップ処理情報760として特定する。
また、ステップ特定手段840は、実施ステップ処理情報760のタイマ情報762に基づいて、タイマ値Tnが0であると認識すると、カウント終了信号を相対移動制御手段851へ出力する。一方、タイマ値Tnが0よりも大きいと認識すると、タイマ値Tnのカウントを開始する。そして、カウント中信号を電力供給制御手段853へ出力する。また、タイマ値Tnがタイムアップした、すなわちタイマ情報762の期間が経過したと認識すると、カウント終了信号を処理制御手段850へ出力する。
さらに、ステップ特定手段840は、処理制御手段850から移動終了信号を取得すると、ステップ(n+1)のステップ処理情報760を新たな実施ステップ処理情報760として特定する。そして、ステップ(n+1)の処理が最終ステップでないと認識すると、タイマ値Tnのカウントを適宜実施する。一方、最終ステップであると認識すると、最終ステップ信号を処理制御手段850へ出力する。
処理制御手段850は、被加熱物保持装置300および誘導加熱処理手段500を適宜制御して、誘導加熱処理を実施する。そして、処理制御手段850は、図6に示すように、相対移動制御手段851と、加熱位置判断手段としても機能する当接部材移動制御手段としてのアーム昇降制御手段852と、電力供給制御手段853と、冷却制御手段854と、回転制御手段855と、などを備えている。
相対移動制御手段851は、サドル517、すなわち誘導加熱コイル520および冷却手段530を例えば被加熱物W1に対して相対移動させる。具体的には、相対移動制御手段851は、ステップnの処理の実施中に、ステップ特定手段840からカウント終了信号を取得して、ステップnの相対位置情報763の位置Pnと、ステップ(n−1)の相対位置情報763の位置P(n−1)と、が等しいと認識すると、移動終了信号をステップ特定手段840へ出力する。
また、等しくないと認識すると、相対移動用モータ518を制御して、サドル517をステップnの相対移動速度情報764の速度Vnで位置Pnまで移動させる。
さらに、相対移動制御手段851は、位置Pnに到達したと判断した場合、移動終了信号をステップ特定手段840へ出力する。また、位置Pnに到達していないと判断した場合、移動中信号を電力供給制御手段853へ出力する。
アーム昇降制御手段852は、アーム部392を昇降させて、当接ローラ400を被加熱物W1との間に隙間E1が形成される位置、または、誘導加熱コイル520および冷却手段530に接触しない位置に移動させる。具体的には、アーム昇降制御手段852は、相対位置情報763の位置Pn,P(n−1)、相対移動速度情報764の速度Vnに基づいて、サドル517の現在位置を認識する。そして、例えば図1に示すように、サドル517が中央の側面支持手段370の近傍に位置していると認識すると、この側面支持手段370の第2エア圧調整部384Bを制御して、アーム部392を最も低い位置まで下降させ、当接ローラ400と誘導加熱コイル520となどの接触を回避させる。
また、図1に示すように、サドル517が一端側保持部320側および他端側保持部330側の側面支持手段370の近傍に位置していないことを認識すると、この第1,第3エア圧調整部384A,384Cを制御して、アーム部392を最も高い位置まで上昇させ、第1,第2ストッパ451,452を当接させる。このとき、上述したように、第1,第2ストッパ451,452の当接によりアーム部392が位置決めされ、当接ローラ400と被加熱物W1との間に隙間E1が形成される。
電力供給制御手段853は、誘導加熱コイル520に電力を供給する制御をして、被加熱物W1を誘導加熱する。具体的には、電力供給制御手段853は、ステップnの処理の実施中に、相対移動制御手段851から移動中信号を取得して、ステップnの電圧情報765の電圧Onが0であると認識すると、電力供給部540を制御して、誘導加熱コイル520に電力を供給させない制御、すなわち加熱をオフする制御を実施する。また、電圧Onが0よりも大きいと認識すると、誘導加熱コイル520に電圧Onの電力を供給させる制御、すなわち加熱をオンする制御をする。さらに、ステップ特定手段840から最終ステップ信号を取得すると、加熱をオフする。そして、加熱をオンまたはオフすると、加熱制御終了信号を冷却制御手段854へ出力する。
冷却制御手段854は、冷却手段530で水Mを放出させる制御をして、被加熱物W1を冷却する。具体的には、冷却制御手段854は、ステップnの処理の実施中に、電力供給制御手段853から加熱制御終了信号を取得して、ステップnの冷却情報767の冷却状態値Qnが0であると認識すると、冷却水供給部550を制御して、冷却手段530に水Mを供給させない制御、すなわち冷却をオフする制御を実施する。また、冷却状態値Qnが0よりも大きいと認識すると、冷却手段530に水Mを供給させる制御、すなわち冷却をオンする制御をする。そして、冷却をオンまたはオフすると、冷却制御終了信号を回転制御手段855へ出力する。
回転制御手段855は、被加熱物W1を回転させる。具体的には、回転制御手段855は、ステップnの処理の実施中に、冷却制御手段854から冷却制御終了信号を取得して、ステップnの回転数情報766の回転数Rnが0であると認識すると、回転用モータ322を制御して、被加熱物W1を回転させない制御、すなわち回転をオフする制御を実施する。また、回転数Rnが0よりも大きいと認識すると、回転数Rnで被加熱物W1を回転させる制御、すなわち回転をオンする制御をする。
なお、処理制御手段850は、サドル517に設けられたセンサからの距離情報を適宜取得して、誘導加熱コイル520と被加熱物W1との距離が所定距離未満になったことを認識すると、誘導加熱処理を一時的に停止する制御をする。なお、一時的に停止される基準となる所定距離は、操作者により設定入力可能な構成であってもよいし、誘導加熱装置100固有な距離であってもよい。
〔誘導加熱装置の動作〕
次に、誘導加熱装置100の動作として、誘導加熱処理について図面を参照して説明する。
図13は、誘導加熱処理を示すフローチャートである。図14は、誘導加熱状態を示すタイミングチャートである。
まず、誘導加熱装置100は、誘導加熱制御装置800にて、加熱対象の被加熱物W1の形状に対応する焼入情報710をメモリ700から取得する。そして、焼入条件情報740に基づく各種条件、すなわちシャフト焼入条件設定画面30の設定条件領域32および周波数選択領域33に表示された各種条件を設定する。この後、誘導加熱制御装置800は、図13に示すように、ステップ1のステップ処理情報760を実施ステップ処理情報760として特定する処理を実施して(ステップS1)、ステップnのタイマ値Tnが0よりも大きいか否かを判断する(ステップS2)。
このステップS2において、0よりも大きくないと判断した場合、ステップnの位置Pnとステップ(n−1)の位置P(n−1)とが等しいか否かを判断する(ステップS3)。そして、ステップS3において、等しいと判断した場合、ステップ(n+1)のステップ処理情報760を新たなステップnの実施ステップ処理情報760として特定して(ステップS4)、最終ステップか否かを判断する(ステップS5)。
このステップS5において、最終ステップでないと判断した場合、ステップS2の処理を実施する。一方、ステップS5において、最終ステップであると判断した場合、加熱をオフ(ステップS6)、冷却をオフ(ステップS7)、回転をオフ(ステップS8)して、処理を終了する。
また、ステップS2において、0よりも大きいと判断した場合、タイマ値Tnがタイムアップしたか否かを判断する(ステップS9)。そして、ステップS9において、タイムアップしたと判断した場合、ステップS3の処理を実施する。また、ステップS9において、タイムアップしていないと判断した場合、タイマ値Tnのカウントを継続し(ステップS10)、電圧Onが0よりも大きいか否かを判断する(ステップS11)。
このステップS11において、0よりも大きくないと判断した場合、加熱をオフする(ステップS12)。また、ステップS11において、0よりも大きいと判断した場合、加熱をオンする(ステップS13)。そして、ステップS12またはステップS13の処理を実施すると、冷却状態値Qnが0よりも大きいか否かを判断する(ステップS14)。
この後、ステップS14において、0よりも大きくないと判断した場合、冷却をオフする(ステップS15)。また、ステップS14において、0よりも大きいと判断した場合、冷却をオンする(ステップS16)。そして、ステップS15またはステップS16の処理を実施すると、回転数Rnが0よりも大きいか否かを判断する(ステップS17)。
このステップS17において、0よりも大きくないと判断した場合、回転をオフする(ステップS18)。また、ステップS17において、0よりも大きいと判断した場合、回転をオンする(ステップS19)。そして、ステップS18またはステップS19の処理を実施すると、ステップS2の処理を実施する。
また、ステップ3において、ステップnの位置Pnとステップ(n−1)の位置P(n−1)とが等しくないと判断した場合、サドル517を速度Vnで位置Pnまで移動させる処理を開始するとともに(ステップS20)、アーム部392を適宜昇降させる。そして、サドル517が位置Pnに到達したか否かを判断する(ステップS21)。このステップS21において、到達したと判断した場合、ステップS4の処理を実施する。一方、ステップS21において、到達していないと判断した場合、ステップS11の処理を実施する。
そして、図5に示すような処理制御情報750に基づいて、図13に示すような処理を実施すると、被加熱物W1は、図14に示すような状態で誘導加熱される。
〔誘導加熱装置の作用効果〕
上述したように、上記実施形態では、被加熱物W1および誘導加熱コイル520を、被加熱物W1の軸方向に相対移動可能に設けている。さらに、メモリ700に、タイマ情報762と、相対位置情報763と、相対移動速度情報764と、電圧情報765と、を備えた複数のステップ処理情報760を処理順序で関連付けた処理制御情報750を記憶させている。そして、誘導加熱制御装置800は、所定の処理順序の処理を実施するためのステップ処理情報760を実施ステップ処理情報760として特定し、電圧情報765に基づく電力を誘導加熱コイル520に供給する。また、被加熱物W1および誘導加熱コイル520を、実施ステップ処理情報760の相対位置情報763の相対位置まで、相対移動速度情報764の相対移動速度で相対移動させる。そして、実施ステップ処理情報760に基づく処理が開始されてからの期間がタイマ情報762の期間になったと判断した場合、直前に特定した実施ステップ処理情報760の次の処理順序の処理を実施するためのステップ処理情報760を新たな実施ステップ処理情報760として特定して、この実施ステップ処理情報760に基づく処理を実施する。
このため、処理制御情報750を構成する複数のステップ処理情報760のうちいずれか1つを、処理順序にしたがって実施ステップ処理情報760として特定し、この実施ステップ処理情報760に基づいて誘導加熱処理を実施する、すなわち処理順序にしたがってステップごとに誘導加熱処理を実施するので、被加熱物W1の追加や変更があった場合でも、いずれかのステップに対応するステップ処理情報760のみを更新すればよく、処理制御情報750全体を更新したり、新たに生成したりする必要がなくなる。
さらに、ステップごとに相対位置、相対移動速度、電圧の供給状態などを制御することができ、全ての動作が終了しなくても被加熱物W1の誘導加熱状態が所望の状態か否かを判断できる。
また、ステップごとに相対移動速度を制御することができ、異なるステップ間においても連続的に相対移動速度を変更することができ、断続的に相対移動速度が変更された際に発生する加熱むらを抑制できる。
したがって、被加熱物W1に応じた誘導加熱の制御を容易にできる。
そして、操作者による入力操作に基づいて、ステップ処理情報760を更新する情報生成更新手段830を設けている。
このため、ステップ処理情報760を更新可能な外部の構成を利用することなく、ステップ処理情報760を更新でき、被加熱物W1に応じた誘導加熱処理を迅速に実施することができる。したがって、被加熱物W1の生産性の向上を図れる。
さらに、情報生成更新手段830にて、被加熱物W1および誘導加熱コイル520の相対位置を認識して、この認識した位置を相対位置情報763として記録している。
このため、実際の被加熱物W1および誘導加熱コイル520の相対位置を相対位置情報763として記録できるので、被加熱物W1の寸法がわからない場合であっても、手動でサドル517を移動させて相対位置を調整することにより、より適切に誘導加熱を制御できる。
また、表示制御手段820にて、ステップデータ設定画面50のステップ処理内容領域51に、異なるステップに対応する複数のステップ処理情報760の内容を表示領域611における上下方向に並べ、かつ、タイマ情報762、相対位置情報763、相対移動速度情報764、電圧情報765の内容を左右方向に並べて表示させている。そして、操作者による入力操作に基づいて、このステップ処理内容領域51に表示されたステップ処理情報760を更新している。
このため、ステップ処理内容領域51にて、複数のステップ処理情報760の内容を表示させるので、操作者に各ステップの処理内容の比較を容易に実施させることができ、更新する必要があるステップ処理情報760を容易に特定させることができる。したがって、誘導加熱装置100の利便性を高めることができる。
さらに、ステップ処理情報760に処理順序を表すステップ番号情報761を設け、ステップ番号情報761、タイマ情報762、相対位置情報763、相対移動速度情報764、電圧情報765の内容を左右方向に並べて表示させている。
このため、操作者に、各ステップの処理内容とともに、これらの処理順序を認識させることができ、被加熱物W1における所定箇所の加熱状態に基づいて、更新する必要があるステップ処理情報760を適切にかつ容易に特定させることができる。
そして、表示手段600に、接触された領域に対応する領域信号を出力するタッチパネル620を設けている。さらに、表示領域611に、ステップ処理情報760を更新する際に選択される特定時選択領域52およびテンキー領域57を表示させている。そして、タッチパネル620からの特定時選択領域52やテンキー領域57に対応する位置が接触された旨の領域信号に基づいて、ステップ処理情報760を更新する。
このため、ステップ処理情報760を更新する際に入力操作されるキーボードや操作ボタンなどの入力手段を別途設ける必要がなく、構成の簡略を図ることができる。
また、本発明の更新時選択領域を、更新するステップ処理情報760を特定する際に選択される特定時選択領域52と、更新する内容を設定入力する際に選択されるテンキー領域57と、で構成している。
このため、ステップ処理情報760の特定時に選択される領域と、内容の設定入力時に選択される領域と、を共有化する構成と比べて、操作者による各種設定入力の誤操作を抑制できる。したがって、設定入力を容易にかつ正確に実施させることができる。
さらに、特定時選択領域52を表示領域611の上辺側に表示させ、テンキー領域57を下辺側に表示させている。
このため、表示領域611が比較的小さい場合であっても、特定時選択領域52およびテンキー領域57を離した状態で表示させることができ、操作者による各種設定入力の誤操作をより抑制できる。したがって、設定入力をより容易にかつより正確に実施させることができる。
また、被加熱物W1を、回転用モータ322の駆動により回転可能に設けている。さらに、ステップ処理情報760に、回転数情報766を設けている。そして、実施ステップ処理情報760の回転数情報766に基づいて、被加熱物W1を適宜回転させる。
このため、被加熱物W1を回転させながらの誘導加熱が可能となり、より適切に誘導加熱された被加熱物を得ることができる。さらに、回転させながら誘導加熱が可能な構成においても、ステップごとの処理や処理内容の更新ができ、被加熱物W1に応じたより適切な誘導加熱の制御を容易にできる。
さらに、被加熱物W1を、冷却手段530により冷却可能に設けている。さらに、ステップ処理情報760に、冷却情報767を設けている。そして、実施ステップ処理情報760の冷却情報767に基づいて、被加熱物W1を適宜冷却する。
このため、誘導加熱中の被加熱物W1の冷却が可能となり、さらに適切に誘導加熱された被加熱物を得ることができる。そして、冷却しながら誘導加熱が可能な構成においても、ステップごとの処理や処理内容の更新ができ、被加熱物W1に応じたさらに適切な誘導加熱の制御を容易にできる。
そして、誘導加熱装置100に、被加熱物W1を保持する被加熱物保持装置300と、回転用モータ322と、誘導加熱コイル520と、被加熱物W1および誘導加熱コイル520を相対移動させる相対移動手段510と、冷却手段530と、誘導加熱制御装置800と、を設けている。
このため、誘導加熱装置100にて、上述した誘導加熱制御装置800と同様の作用効果を奏する状態で、被加熱物W1を容易な制御により誘導加熱できる。
さらに、誘導加熱制御装置800をプログラムにより構成している。このため、プログラムをインストールするだけの簡単な構成で、被加熱物W1に応じた適切な誘導加熱の制御を容易にでき、利用拡大をより容易に図れる。
〔他の実施形態〕
なお、本発明は上記実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の改良ならびに設計の変更などが可能である。
すなわち、誘導加熱制御装置800に、情報生成更新手段830を設けずに、外部の構成を利用してステップ処理情報760の生成や更新をする構成としてもよい。
このような構成にすれば、誘導加熱制御装置800の構成を簡略にできる。
また、情報生成更新手段830に、被加熱物W1および誘導加熱コイル520の相対位置を認識して、この相対位置を相対位置情報763として記録する機能を設けない構成としてもよい。
このような構成にすれば、情報生成更新手段830の構成を簡略にできる。
さらに、ステップ処理内容領域51に1個のステップ処理情報760の内容のみを表示可能な構成とする。そして、更新するステップ処理情報760を適宜切り替え表示させる構成としてもよい。
このような構成にすれば、ステップ処理内容領域51に表示される文字の大きさを大きくでき、視認性を向上できる。
また、ステップ処理内容領域51に、ステップ番号領域51Aを設けない構成としてもよい。
このような構成にすれば、タイマ領域51B、相対位置領域51C、相対移動速度領域51D、電圧領域51E、回転数領域51F、および、冷却領域51Gの大きさを適宜大きくでき、視認性をより向上できる。
そして、表示手段600にタッチパネル620を設けずに、ステップ処理情報760を更新するための入力手段を別途設ける構成としてもよい。
このような構成にすれば、ステップデータ設定画面50にテンキー領域57を表示させる必要がなく、ステップ処理内容領域51の大きさを適宜大きくでき、視認性をさらに向上できる。
また、ステップデータ設定画面50に特定時選択領域52を設けずに、操作者に、テンキー領域57の選択操作に基づいて更新するステップ処理情報760を特定させる構成としてもよい。
このような構成にすれば、ステップデータ設定画面50の構成を簡略にできる。
さらに、特定時選択領域52およびテンキー領域57を近接させて表示させる構成としてもよい。
そして、誘導加熱装置100に、回転用モータ322および冷却手段530のうち少なくともいずれか一方を設けない構成としてもよい。
このような構成にすれば、誘導加熱装置100の構成を簡略にでき、コストの低減を図ることができる。
また、誘導加熱コイル520を被加熱物W1に対して移動させる構成について例示したが、被加熱物W1を誘導加熱コイル520に対して移動させる構成や、被加熱物W1および誘導加熱コイル520の両方を移動させる構成としてもよい。
さらに、誘導加熱制御装置800を、誘導加熱装置100から独立させて例えばCPUやマイクロコンピュータなどの素子などに設ける構成としてもよい。
このような構成にすれば、CPUなどの素子を取り付けるだけの簡単な構成で、誘導加熱装置100に被加熱物W1に応じた適切な誘導加熱の制御を容易に実施させることができ、利用拡大を容易に図ることができる。
また、誘導加熱制御装置800で実施される処理のプログラムを記録媒体に記録する構成としてもよい。
このような構成にすれば、記録媒体を配布することにより、例えばインターネットなどのネットワークを介してプログラムを配布する構成と比べて簡単な構成で利用拡大をさらに容易に図れる。
本発明は、電力供給手段により誘導加熱コイルに電力を供給して外形が略筒状に形成された被加熱物の誘導加熱を制御する誘導加熱制御装置、誘導加熱装置、誘導加熱制御方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体に利用することができる。
本発明の一実施形態に係る誘導加熱装置の概略構成を示す模式図である。 前記一実施形態における側面支持手段の概略構成を示す模式図である。 前記一実施形態における側面支持手段の要部の概略構成を示す模式図である。 前記一実施形態における焼入情報の概略構成を示す模式図である。 前記一実施形態における処理制御情報の概略構成を示す模式図である。 前記一実施形態における誘導加熱装置の要部の概略構成を示すブロック図である。 前記一実施形態における被加熱物と当接ローラとの間に隙間が形成された状態を示す模式図である。 前記一実施形態における側面支持手段の要部の概略構成を示す模式図である。 前記一実施形態における被加熱物と当接ローラとの間に隙間が形成された状態を示す模式図である。 前記一実施形態における機種コード設定画面の概略構成を示す模式図である。 前記一実施形態におけるシャフト焼入条件設定画面の概略構成を示す模式図である。 前記一実施形態におけるステップデータ設定画面の概略構成を示す模式図である。 前記一実施形態における誘導加熱処理を示すフローチャートである。 前記一実施形態における誘導加熱状態を示すタイミングチャートである。
符号の説明
51…内容表示情報としてのステップ処理内容領域
52…更新時選択領域を構成する特定時選択領域
57…更新時選択領域を構成する内容設定時選択領域としてのテンキー領域
100…誘導加熱装置
300…被加熱物保持装置
322…回転手段としての回転用モータ
510…相対移動手段
520…誘導加熱コイル
530…冷却手段
540…電力供給手段としての電力供給部
600…表示手段
611…表示領域
620…タッチパネル
700…記憶手段としてのメモリ
750…処理制御情報
760…処理内容情報としてのステップ処理情報
761…処理順序情報としてのステップ番号情報
762…期間情報としてのタイマ情報
763…相対位置情報
764…相対移動速度情報
765…供給電力情報としての電圧情報
766…回転状態情報としての回転数情報
767…冷却状態情報としての冷却情報
800…演算手段としても機能する誘導加熱制御装置
820…表示制御手段
830…情報更新手段としても機能する情報生成更新手段
840…実施処理内容情報特定手段としてのステップ特定手段
850…処理制御手段
W1,W2…被加熱物

Claims (15)

  1. 電力供給手段誘導加熱コイルに電力を供給して外形が略筒状に形成された被加熱物の誘導加熱を制御する誘導加熱制御装置であって、
    前記被加熱物および前記誘導加熱コイルのうち少なくともいずれか一方は、相対移動手段により前記被加熱物の軸方向に相対移動可能に設けられ、
    前記誘導加熱コイルに供給する電力に関する供給電力情報、前記被加熱物および前記誘導加熱コイルの相対位置に関する相対位置情報、前記被加熱物および前記誘導加熱コイルを現在の相対位置から前記相対位置情報の前記相対位置まで相対移動させる際の相対移動速度に関する相対移動速度情報、および、所定の処理を実施する期間に関する期間情報を備えた複数の処理内容情報を処理順序で関連付けた処理制御情報を記憶する記憶手段と、
    所定の処理順序の処理を実施するための前記処理内容情報を実施処理内容情報として特定する実施処理内容情報特定手段と、
    前記電力供給手段を制御して前記実施処理内容情報の前記供給電力情報の前記電力を前記誘導加熱コイルに供給させる処理、および、前記相対移動手段を制御して前記実施処理内容情報の前記相対位置情報の前記相対位置まで前記実施処理内容情報の前記相対移動速度情報の前記相対移動速度で前記被加熱物および前記誘導加熱コイルを相対移動させる処理を実施する処理制御手段と、
    異なる処理順序の処理内容を表す複数の前記処理内容情報を表示手段の表示領域における左右方向および上下方向のうちいずれか一方の方向に並べ、かつ、前記処理内容情報の前記供給電力情報、前記相対位置情報、前記相対移動速度情報、および、前記期間情報をいずれか他方の方向に並べた内容表示情報を表示させる表示制御手段と、
    入力操作に基づいて、前記記憶手段に記憶された前記処理制御情報の前記処理内容情報を更新する情報更新手段と、
    を具備し、
    前記実施処理内容情報特定手段は、前記処理制御手段で前記実施処理内容情報に基づく制御が開始されてからの期間が前記実施処理内容情報の前記期間情報になったことを認識すると、前記実施処理内容情報に対応する処理順序の次の処理順序の処理を実施するための前記処理内容情報を新たな前記実施処理内容情報として特定し、
    前記情報更新手段は、入力操作に基づいて、前記内容表示情報に表示された前記処理内容情報を更新する
    ことを特徴とした誘導加熱制御装置。
  2. 請求項に記載の誘導加熱制御装置であって、
    前記情報更新手段は、前記被加熱物および前記誘導加熱コイルの相対位置を認識し、この認識した位置を前記相対位置情報として記録する処理を前記相対位置情報の更新処理として実施する
    ことを特徴とした誘導加熱制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の誘導加熱制御装置であって、
    前記処理内容情報は、前記処理順序を表す処理順序情報を備え、
    前記表示制御手段は、前記処理内容情報の前記供給電力情報、前記相対位置情報、前記相対移動速度情報、前記期間情報、および、前記処理順序情報を前記いずれか他方の方向に並べた前記内容表示情報を表示させる
    ことを特徴とした誘導加熱制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の誘導加熱制御装置であって、
    前記表示手段は、接触された領域に対応する領域信号を出力するタッチパネルを備え、
    前記表示制御手段は、前記表示領域に前記処理内容情報を更新する際に選択される更新時選択領域を表示させ、
    前記情報更新手段は、前記入力操作を認識する処理として、前記タッチパネルからの前記領域信号に基づいて前記タッチパネルにおける前記更新時選択領域に対応する位置が接触された旨を認識する処理を実施して、前記処理内容情報を更新する
    ことを特徴とした誘導加熱制御装置。
  5. 請求項に記載の誘導加熱制御装置であって、
    前記更新時選択領域は、前記更新する処理内容情報を特定する際に選択される特定時選択領域と、前記更新する内容を設定入力する際に選択される内容設定時選択領域と、を備えた
    ことを特徴とした誘導加熱制御装置。
  6. 請求項に記載の誘導加熱制御装置であって、
    前記表示制御手段は、前記特定時選択領域を前記表示領域の一側縁側に表示させ、前記内容設定時選択領域を前記一側縁と略対向する他側縁側に表示させる
    ことを特徴とした誘導加熱制御装置。
  7. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の誘導加熱制御装置であって、
    前記被加熱物は、回転手段によりその軸を中心に周方向に回転可能に設けられ、
    前記処理内容情報は、前記被加熱物の回転状態に関する回転状態情報を備え、
    前記処理制御手段は、前記回転手段を制御して前記実施処理内容情報の前記回転状態情報の回転状態で前記被加熱物を回転させる
    ことを特徴とした誘導加熱制御装置。
  8. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の誘導加熱制御装置であって、
    前記被加熱物は、冷却手段により冷却可能に設けられ、
    前記処理内容情報は、前記被加熱物の冷却状態に関する冷却状態情報を備え、
    前記処理制御手段は、前記冷却手段を制御して前記実施処理内容情報の前記冷却状態情報の冷却状態で前記被加熱物を冷却させる
    ことを特徴とした誘導加熱制御装置。
  9. 外形が略筒状に形成された被加熱物を保持する被加熱物保持装置と、
    前記被加熱物を誘導加熱する誘導加熱コイルと、
    この誘導加熱コイルの電力を供給する電力供給手段と、
    前記被加熱物および前記誘導加熱コイルを前記被加熱物の軸方向に相対移動させる相対移動手段と、
    前記被加熱物の誘導加熱を制御する請求項1ないし請求項のいずれかに記載の誘導加熱制御装置と、
    を具備したことを特徴とした誘導加熱装置。
  10. 外形が略筒状に形成された被加熱物を保持する被加熱物保持装置と、
    前記被加熱物を誘導加熱する誘導加熱コイルと、
    この誘導加熱コイルの電力を供給する電力供給手段と、
    前記被加熱物および前記誘導加熱コイルを前記被加熱物の軸方向に相対移動させる相対移動手段と、
    前記被加熱物をその軸を中心に周方向に回転させる回転手段と、
    前記被加熱物の誘導加熱を制御する請求項に記載の誘導加熱制御装置と、
    を具備したことを特徴とした誘導加熱装置。
  11. 外形が略筒状に形成された被加熱物を保持する被加熱物保持装置と、
    前記被加熱物を誘導加熱する誘導加熱コイルと、
    この誘導加熱コイルの電力を供給する電力供給手段と、
    前記被加熱物および前記誘導加熱コイルを前記被加熱物の軸方向に相対移動させる相対移動手段と、
    前記被加熱物を冷却する冷却手段と、
    前記被加熱物の誘導加熱を制御する請求項に記載の誘導加熱制御装置と、
    を具備したことを特徴とした誘導加熱装置。
  12. 演算手段により、電力供給手段誘導加熱コイルに電力を供給して外形が略筒状に形成された被加熱物の誘導加熱を制御する誘導加熱制御方法であって、
    前記被加熱物および前記誘導加熱コイルのうち少なくともいずれか一方は、相対移動手段により前記被加熱物の軸方向に相対移動可能に設けられ、
    前記誘導加熱コイルに供給する電力に関する供給電力情報、前記被加熱物および前記誘導加熱コイルの相対位置に関する相対位置情報、前記被加熱物および前記誘導加熱コイルを現在の相対位置から前記相対位置情報の前記相対位置まで相対移動させる際の相対移動速度に関する相対移動速度情報、および、所定の処理を実施する期間に関する期間情報を備えた複数の処理内容情報を処理順序で関連付けた処理制御情報を記憶手段に記憶させ、
    前記演算手段は、
    異なる処理順序の処理内容を表す複数の前記処理内容情報を表示手段の表示領域における左右方向および上下方向のうちいずれか一方の方向に並べ、かつ、前記処理内容情報の前記供給電力情報、前記相対位置情報、前記相対移動速度情報、および、前記期間情報をいずれか他方の方向に並べた内容表示情報を表示させ、
    前記記憶手段に記憶された前記処理制御情報の前記処理内容情報のうち、入力操作に基づいて、前記内容表示情報に表示された前記処理内容情報を更新し、
    所定の処理順序の処理を実施するための前記処理内容情報を実施処理内容情報として特定し、
    前記電力供給手段を制御して前記実施処理内容情報の前記供給電力情報の前記電力を前記誘導加熱コイルに供給させる処理、および、前記相対移動手段を制御して前記実施処理内容情報の前記相対位置情報の前記相対位置まで前記実施処理内容情報の前記相対移動速度情報の前記相対移動速度で前記被加熱物および前記誘導加熱コイルを相対移動させる処理を実施し、
    前記実施処理内容情報に基づく制御が開始されてからの期間が前記実施処理内容情報の前記期間情報になったことを認識すると、前記実施処理内容情報に対応する処理順序の次の処理順序の処理を実施するための前記処理内容情報を新たな前記実施処理内容情報として特定する
    ことを特徴とする誘導加熱制御方法。
  13. 演算手段を請求項1ないし請求項のいずれかに記載の誘導加熱制御装置として機能させる
    ことを特徴とした誘導加熱制御プログラム。
  14. 請求項12に記載の誘導加熱制御方法を演算手段に実行させる
    ことを特徴とした誘導加熱制御プログラム。
  15. 請求項13または請求項14に記載の誘導加熱制御プログラムが演算手段にて読取可能に記録された
    ことを特徴とした誘導加熱制御プログラムを記録した記録媒体。
JP2006251421A 2006-09-15 2006-09-15 誘導加熱制御装置、誘導加熱装置、誘導加熱制御方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体 Active JP4959265B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006251421A JP4959265B2 (ja) 2006-09-15 2006-09-15 誘導加熱制御装置、誘導加熱装置、誘導加熱制御方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006251421A JP4959265B2 (ja) 2006-09-15 2006-09-15 誘導加熱制御装置、誘導加熱装置、誘導加熱制御方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008071701A JP2008071701A (ja) 2008-03-27
JP4959265B2 true JP4959265B2 (ja) 2012-06-20

Family

ID=39293102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006251421A Active JP4959265B2 (ja) 2006-09-15 2006-09-15 誘導加熱制御装置、誘導加熱装置、誘導加熱制御方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4959265B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5810407B2 (ja) * 2011-04-07 2015-11-11 高周波熱錬株式会社 誘導加熱装置及び誘導加熱方法
JP5810408B2 (ja) * 2011-04-07 2015-11-11 高周波熱錬株式会社 誘導加熱装置及び誘導加熱方法
JP5810406B2 (ja) * 2011-04-07 2015-11-11 高周波熱錬株式会社 誘導加熱装置及び誘導加熱方法
WO2012137960A1 (ja) 2011-04-07 2012-10-11 高周波熱錬株式会社 誘導加熱装置、誘導加熱設備、誘導加熱方法及び熱処理方法
JP5813361B2 (ja) * 2011-04-28 2015-11-17 高周波熱錬株式会社 異形円筒部材の誘導加熱方法および誘導加熱装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04129515A (ja) * 1990-09-19 1992-04-30 Kawashima Kogyo Kk 家庭用品の製造方法
JPH0856590A (ja) * 1994-08-26 1996-03-05 Kajiwara Kogyo Kk 加熱調理方法及びその装置
JP3017088B2 (ja) * 1996-05-24 2000-03-06 富士電子工業株式会社 移動焼入方法およびこれに使用される材料支持装置
JP2000164330A (ja) * 1998-11-27 2000-06-16 Nkk Corp 誘導加熱装置の制御方法および制御装置
JP3646546B2 (ja) * 1998-12-15 2005-05-11 Jfeスチール株式会社 鋼材の圧延方法
JP3490331B2 (ja) * 1999-03-19 2004-01-26 富士電子工業株式会社 高周波焼入装置およびこれに用いられる焼入制御方法
JP2001020012A (ja) * 1999-07-08 2001-01-23 Fuji Electronics Industry Co Ltd 長尺状ワーク熱処理装置およびこれに用いられる長尺状ワーク熱処理制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008071701A (ja) 2008-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4959265B2 (ja) 誘導加熱制御装置、誘導加熱装置、誘導加熱制御方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体
US20070051701A1 (en) Machining condition setting method for electrical discharge machines
JP6150903B2 (ja) 加工情報管理装置および工具経路生成装置
JP6386871B2 (ja) 工作機械用数値制御装置
KR930008388B1 (ko) 미싱의 봉제데이타 작성장치
EP3263265B1 (en) Setting assistance device, setting assistance method, and program
JP2010186254A (ja) 表示制御装置
JP5937564B2 (ja) 加工条件選択機能を備えたワイヤ放電加工機
JP5087250B2 (ja) 被加熱物保持補助装置、被加熱物保持装置、加熱処理装置、および、被加熱物保持補助方法
JP5702091B2 (ja) ミシン
US20050209728A1 (en) Machining configuration drawing apparatus and machining configuration drawing method
JPWO2021001974A1 (ja) 機械学習装置、数値制御装置、ワイヤ放電加工機および機械学習方法
JP2005056272A (ja) 作業時間把握システムおよび作業指示作成システム
US20010026273A1 (en) Graphic form correction method and apparatus for CAD system
JP2003340652A (ja) 放電加工装置
CN101260597A (zh) 缝纫机
CN111857055A (zh) 加工辅助装置、数值控制装置以及加工辅助系统
JP5483894B2 (ja) 測定プログラムのチェック方法及び測定機能を有する機械
JP3873773B2 (ja) 数値制御装置及び数値制御方法
JP2015093126A (ja) ミシン
JP2020055054A (ja) 工具寿命管理装置、工作機械、表示処理方法及びコンピュータプログラム
JP3922942B2 (ja) 画像測定装置、画像測定方法及び画像測定用プログラム
JP6966732B1 (ja) 溶接装置
JP5009211B2 (ja) 調節計
JP2005267305A (ja) 作業ガイダンス端末、プログラム、および作業ガイダンス方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120313

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120321

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4959265

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250