JP3017088B2 - 移動焼入方法およびこれに使用される材料支持装置 - Google Patents

移動焼入方法およびこれに使用される材料支持装置

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JP3017088B2
JP3017088B2 JP8153441A JP15344196A JP3017088B2 JP 3017088 B2 JP3017088 B2 JP 3017088B2 JP 8153441 A JP8153441 A JP 8153441A JP 15344196 A JP15344196 A JP 15344196A JP 3017088 B2 JP3017088 B2 JP 3017088B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールネジ等の断
面が円形の長尺材の表面焼入に用いられる移動焼入方法
およびその方法に使用される材料支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ボールネジ等の断面が円形の長尺材の表
面焼入には、水平移動焼入と呼ばれる方法が多用されて
いる。ボールネジに対する従来の水平移動焼入方法を図
7により説明する。
【0003】まず、水平方向に間隔をあけて配置された
複数のローラユニット1,1・・の上に、ボールネジ1
0を水平に載せる。各ローラユニット1は、ローラ対に
よりボールネジ10を回転自在に支持する。次いで、チ
ャック2によりボールネジ10を掴み、そのボールネジ
10を周方向に回転させる。そして、ボールネジ10に
上方から対向する誘導加熱コイル3を、ボールネジ10
の長手方向に一端から他端まで移動させると共に、ボー
ルネジ10に上方から対向する冷却液噴射ジャケット4
を、誘導加熱コイル3に続いて移動させる。
【0004】誘導加熱コイル3の移動により、ボールネ
ジ10の外面が一端から他端へ順次加熱され、これに続
いて移動する冷却液噴射ジャケット4からボールネジ1
0の外面に冷却液が噴射されることにより、その外面が
順次焼入される。つまり、ボールネジ10の外面に形成
された一定長さの加熱部が、長手方向に移動しながら、
焼入が行われるのである。誘導加熱コイル3としては、
半開放鞍型と呼ばれるラインコイルが通常使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ボールネジ
10は大きいものでは外径が70〜80mm、長さが数
mに達し、重量は200kgを超える。このような大型
のボールネジ10を焼入する場合、ボールネジ10の焼
入に伴う歪みを抑えるために、ローラユニット1,1・
・による支持が不可欠であるが、その一方、ボールネジ
10の自重や加熱に伴う膨張等により、ボールネジ10
の外面がローラユニット1のローラ対に強く押し付けら
れる。このとき、ボールネジ10の外面は加熱によって
軟化しており、そのため外面の山部が変形し、その結果
として溝部の変形が生じる。
【0006】ローラ支持に起因するこの溝部の変形は、
ボールネジ10が重いほど、また転送ネジのように山部
の幅が狭いほど発生しやすい。そして、この変形が生じ
た場合は、後工程として研磨等による修正が必要にな
り、工数の増加を招く。また、修正を行わない場合は、
製品としての使用が不可能である。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みて創案されたも
のであり、大型のボールネジのような重く長い長尺材に
ついても、これを確実に支持して焼入に伴う歪みを抑え
ると共に、その支持に伴う表面変形を抑えることができ
る移動焼入方法および材料支持装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる移動焼入
方法は、断面が円形の長尺材を、長手方向の複数箇所で
ローラユニットにより下方から回転自在に水平支持し、
この状態で長尺材を周方向に回転させながら、長尺材に
上方から対向する誘導加熱コイルを長尺材の長手方向に
移動させると共に、誘導加熱コイルに続いて、長尺材に
上方から対向する冷却液噴射ジャケットを長尺材の長手
方向に移動させることにより、長尺材の加熱部を材料長
手方向に移動させる長尺材の水平移動焼入方法におい
て、長尺材の各支持位置に、2つのローラユニットを長
尺材の長手方向に間隔をあけて配置し、一方のローラユ
ニットの上を加熱部が通過するときに、一方のローラユ
ニットによる支持を停止して、他方のローラユニットに
より長尺材を支持し、他方のローラユニットの上を加熱
部が通過するときには、他方のローラユニットによる支
持を停止して、一方のローラユニットにより長尺材を支
持することを特徴とする。
【0009】また本発明にかかる材料支持装置は、断面
が円形の長尺材を、長手方向の複数箇所でローラユニッ
トにより下方から回転自在に水平支持し、この状態で長
尺材を周方向に回転させながら、長尺材に上方から対向
する誘導加熱コイルを長尺材の長手方向に移動させると
共に、誘導加熱コイルに続いて、長尺材に上方から対向
する冷却液噴射ジャケットを長尺材の長手方向に移動さ
せる長尺材の水平移動焼入に使用される材料支持装置で
あって、長尺材の各支持位置に、長尺材の長手方向に間
隔をあけて2つずつ配置されたローラユニットと、長尺
材の各支持位置ごとに設けられて、各支持位置に配置さ
れた2つのローラユニットの動作を切り替える動作切替
機構とを具備し、長尺材の各支持位置に配置された2つ
のローラユニットは、いずれも、昇降可能に支持された
ローラ対と、ローラ対を弾性的に支持する弾性部材とを
有し、2つのローラユニットの動作を切り替える動作切
替機構は、2つのローラユニットに対応して設けられ、
それぞれが対応するローラユニットにおけるローラ対の
下方に出入し、そのローラ対の下方に位置した状態でロ
ーラ対の下降を阻止する一対の下降阻止部材を有するこ
と特徴とする。
【0010】一対の下降阻止部材は、2つのローラユニ
ットの間に配置されて相互に連結され、その連結部材が
一方のローラユニットの側に移動したときに、その側の
下降阻止部材が当該ローラユニットにおけるローラ対の
下方に位置してローラ対の下降を阻止すると共に、反対
側の下降阻止部材が当該ローラユニットにおけるローラ
対の下方から抜け出てローラ対の下降を許容し、連結部
材が他方のローラユニットの側に移動したときに、その
側の下降阻止部材が当該ローラユニットにおけるローラ
対の下方に位置してそのローラ対の下降を阻止すると共
に、反対側の下降阻止部材が当該ローラユニットにおけ
るローラ対の下方から抜け出てローラ対の下降を許容す
る構成が望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明にかかる移動焼入方
法の1例について、その実施手順および実施のための設
備構成を示す模式図、図2は本発明にかかる材料支持装
置の1例についてその構成を示す側面図、図3は同材料
支持装置の平面図、図4は同材料支持装置の正面図、図
5は同材料支持装置の動作切替機構を示す側面図、図6
は同動作切替機構の平面図である。
【0012】焼入設備は、図1に示すように、被焼入材
であるボールネジ等の長尺材10を回転可能に水平支持
する材料支持装置、その長尺材10を回転させるための
チャック2、焼入装置である誘導加熱コイル3および冷
却液噴射ジャケット4等を具備する。材料支持装置を除
く装置は従来と同じであるので、詳しい説明を省略す
る。なお、誘導加熱コイル3は、水平支持された長尺材
10に上方から対向する半開放鞍型のラインコイルであ
る。
【0013】材料支持装置は、ここでは図7に示した従
来装置と同様に、基本的には水平方向の3位置で長尺材
10を支持するが、各支持位置には、従来装置と異な
り、前後一対のローラユニット20a,20bと、その
動作の切り替えを行う動作切替機構30とが設けられて
いる。ここでローラユニット20a,20bの間隔は、
誘導加熱コイル3から冷却液噴射ジャケット4までの距
離より大きく設定されている。
【0014】ローラユニット20a,20bは、基本的
に同じ構成である。各ローラユニットにおいては、図2
〜4に示すように、左右一対の受けローラ21,21
が、支持フレーム22の両側端部に取り付けられた水平
軸23に、メタル軸受を介して回転自在に支持されてい
る。左右の受けローラ21,21は、図3に示すよう
に、ここでは軸方向に変位しているが、これは冷却液の
噴射を阻害しないためと排出を促進するためとである。
支持フレーム22の両側部には、下方に延びる円筒状の
ガイドスリーブ24,24が一体的に設けられている。
ガイドスリーブ24,24は、ベース板25の上に立設
された左右一対のガイドポスト26,26に、メタル軸
受を介して外嵌している。従って、支持フレーム22は
昇降自在である。
【0015】支持フレーム22は又、ガイドポスト2
6,26の間に垂直に配置したコイルスプリング27に
より弾性的に支持され、図示されない両側のストッパー
により所定のレベルに保持される。そして、支持フレー
ム22が所定のレベルに保持された状態で、支持フレー
ム22とその下のベース板25との間には、所定の隙間
が形成される。なお、28は水平軸23を抜け止めする
ためのボルト、29はコイルスプリング27を支持する
ためにベース板25に立設したポストである。
【0016】ローラユニット20a,20bの動作を状
態を切り替える動作切替機構30は、ローラユニット2
0a,20bの間に配置されている。この動作切替機構
30は、図5および図6に示すように、ローラユニット
20a,20bのベース板25,25上に載置された前
後一対の下降阻止部材31a,31bを有する。下降阻
止部材31a,31bは、水平な連結部材33により連
結され、レバー34の操作によって連結部材33が長手
方向に移動することにより、ベース板25,25の上を
両側のガイド32,32に案内されて前後に同期移動す
る。
【0017】ここで、レバー34は、ベース板25,2
5の間に設けた架台35の上に垂直軸36により回動自
在に支持され、先端部が垂直なピン37により連結部材
33に連結されている。従って、レバー34を図におい
て右側に操作すると、連結部材33は下流側のローラユ
ニット20aの方に移動し、逆方向に操作すると、連結
部材33は上流側のローラユニット20bの方に移動す
る。そして、連結部材33の長さが、その動作に関連し
て次のように設定されている。
【0018】連結部材33が下流側のローラユニット2
0aの方に移動すると、下流側の下降阻止部材31aは
下流側に移動する。ガイドポスト26,26に当たるま
で移動した下降阻止部材31aは、支持フレーム22と
その下のベース板25との間に挿入されて、支持フレー
ム22の下降を阻止する。このとき、上流側の下降阻止
部材31bは、支持フレーム22とその下のベース板2
5との間から完全に抜け出て、支持フレーム22の下降
を許容する。
【0019】連結部材33が上流側のローラユニット2
0bの方に移動したときには、下流側の下降阻止部材3
1aは、支持フレーム22とその下のベース板25との
間から完全に抜け出て、支持フレーム22の下降を許容
する。一方、上流側の下降阻止部材31bは、支持フレ
ーム22とその下のベース板25との間に挿入されて、
支持フレーム22の下降を阻止する。
【0020】焼入においては、材料支持装置により長尺
材10を水平に支持した状態で、チャック2により長尺
材10を周方向に回転させながら、誘導加熱コイル3を
長尺材10の一端から他端へ移動させると共に、誘導加
熱コイル3に続いて冷却液噴射ジャケット4を移動させ
る。
【0021】焼入開始時においては、図1(a)に示す
ように、3つの支持位置のいずれにおいても、連結部材
33を上流側に移動させておく。そのため、下流側のロ
ーラユニット20aにおいては、支持フレーム22とそ
の下のベース板25との間から下降阻止部材31aが抜
け出て、支持フレーム22が下降可能の状態となり、上
流側のローラユニットbにおいては、支持フレーム22
とその下のベース板25との間に下降阻止部材31aが
挿入されて、支持フレーム22が下降不能の状態とな
る。
【0022】1段目の支持位置において、下流側のロー
ラユニット20aの上に誘導加熱コイル3が来ると、ロ
ーラユニット20aの上の材料が加熱される。しかし、
下流側のローラユニット20aにおいては、支持フレー
ム22が下降可能であるので、長尺材10の自重や加熱
に伴う膨張等により、加熱部が下がっても、これに伴っ
て受けローラ21,21が下がる。そのため、長尺材1
0の外面が受けローラ21,21に強く押し付けられる
事態が回避される。従って、長尺材10の外面変形が防
止され、長尺材10がボールネジの場合は山部の変形に
よる溝部の損傷が防止される。
【0023】このとき、上流側のローラユニット20b
においては、支持フレーム22が下降不能であり、且つ
材料は未加熱であるので、1段目の支持位置において
も、長尺材10は確実に支持される。
【0024】ローラユニット20a,20bの間隔は、
誘導加熱コイル3から冷却液噴射ジャケット4までの距
離より大きく設定されているので、上流側のローラユニ
ット20bの上に誘導加熱コイル3が到達する前に、下
流側のローラユニット20aの上に冷却液噴射ジャケッ
ト4が到達して、ローラユニット20aの上の材料が急
冷される。
【0025】ローラユニット20aの上の材料が急冷さ
れると、図1(b)に示すように、連結部材33を下流
側へ移動させる。これにより、下流側のローラユニット
20aにおいては、支持フレーム22が下降不能とな
り、代わって、上流側のローラユニット20bにおいて
は、支持フレーム22が下降可能となる。その結果、下
流側のローラユニット20aにおいて、長尺材10の急
冷部分が受けローラ21,21により確実に支持され
る。一方、上流側のローラユニット20bにおいては、
その上の材料が加熱されるが、長尺材10の自重や加熱
に伴う膨張等により加熱部が下がっても、受けローラ2
1,21が下がるため、長尺材10の外面が受けローラ
21,21に強く押し付けられる事態が回避される。
【0026】2段目、3段目の支持位置においても、図
1(a)(b)に示すように、1段目の支持位置と同様
に、長尺材10の加熱部がローラユニット20aの上を
通過した後に、連結部材33を移動させることにより、
ローラユニット20a,20bによる支持・不支持の切
り替えを行う。
【0027】かくして、長尺材10は常に3位置で確実
に支持されて焼入に伴う歪みが抑えられると共に、その
支持に伴う表面変形が抑えられる。
【0028】ローラユニット20a,20bによる支持
・不支持の切り替えは、シリンダー等による受けローラ
21,21の強制的な昇降によっても可能であるが、シ
リンダーがエアシリンダーの場合は大きな力を発生させ
るために口径を大きくする必要があり、装置が大型化す
る。また、シリンダーが油圧式の場合は大型化を回避で
きるが、油圧装置が別途必要となり、装置価格が高くな
る。
【0029】これらに対し、上述の材料支持装置は、弾
性支持された受けローラ21,21の下降をスペーサー
状の下降阻止部材31により阻止し、受けローラ21,
21の強制的な昇降を行わないので、小型で安価であ
る。しかも、一対の下降阻止部材31,31を連結し
て、相反する動作を同期して行わせるので、操作が容易
であり、同期機構も簡単である。
【0030】長尺材10の支持位置は、上述の実施形態
では3ヶ所としているが、これは長尺材10の寸法等に
応じて適宜選択される事項であるので、3ヶ所に限定さ
れないことは言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明にかかる移
動焼入方法は、長尺材の各支持位置に、2つのローラユ
ニットを長尺材の長手方向に間隔をあけて配置し、一方
のローラユニットの上を加熱部が通過するときに、一方
のローラユニットによる支持を停止して、他方のローラ
ユニットにより長尺材を支持し、他方のローラユニット
の上を加熱部が通過するときには、他方のローラユニッ
トによる支持を停止して、一方のローラユニットにより
長尺材を支持する構成としたので、大型のボールネジの
ような重く長い長尺材についても、これを確実に支持し
て焼入に伴う歪みを抑えると共に、その支持に伴う表面
変形を抑えることができる。
【0032】また、本発明にかかる材料支持装置は、長
尺材の各支持位置に、長尺材の長手方向に間隔をあけて
2つずつ配置されたローラユニットと、長尺材の各支持
位置ごとに設けられて、各支持位置に配置された2つの
ローラユニットの動作を切り替える動作切替機構とを具
備し、長尺材の各支持位置に配置された2つのローラユ
ニットは、いずれも、昇降可能に支持されたローラ対
と、ローラ対を弾性的に支持する弾性部材とを有し、2
つのローラユニットの動作を切り替える動作切替機構
は、2つのローラユニットに対応して設けられ、それぞ
れが対応するローラユニットにおけるローラ対の下方に
出入し、そのローラ対の下方に位置した状態でローラ対
の下降を阻止する一対の下降阻止部材を有する構成とし
たので、一方のローラユニットの上を加熱部が通過する
ときに、一方のローラユニットによる支持を停止して、
他方のローラユニットにより長尺材を支持し、他方のロ
ーラユニットの上を加熱部が通過するときには、他方の
ローラユニットによる支持を停止して、一方のローラユ
ニットにより長尺材を支持することができる。従って、
大型のボールネジのような重く長い長尺材についても、
これを確実に支持して焼入に伴う歪みを抑えると共に、
その支持に伴う表面変形を抑えることができる。また、
ローラ対の強制昇降機構を必要としないので、装置が小
型で安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる移動焼入方法の1例について、
その実施手順および実施のための設備構成を示す模式図
である。
【図2】本発明にかかる材料支持装置の1例についてそ
の構成を示す側面図である。
【図3】同材料支持装置の平面図である。
【図4】同材料支持装置の正面図である。
【図5】同材料支持装置の動作切替機構を示す側面図で
ある。
【図6】同動作切替機構の平面図である。
【図7】従来の移動焼入方法を示す模式図である。
【符号の説明】
10 長尺材(ボールネジ) 20a,20b ローラユニット 21 受けローラ 22 支持フレーム 27 コイルスプリング(弾性部材) 30 動作切替機構 31a,31b 下降阻止部材 33 連結部材 34 レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C21D 9/00 C21D 9/00 A 9/28 9/28 A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 1/10 C21D 1/18 C21D 1/42 C21D 9/00 C21D 9/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面が円形の長尺材を、長手方向の複数
    箇所でローラユニットにより下方から回転自在に水平支
    持し、この状態で長尺材を周方向に回転させながら、長
    尺材に上方から対向する誘導加熱コイルを長尺材の長手
    方向に移動させると共に、誘導加熱コイルに続いて、長
    尺材に上方から対向する冷却液噴射ジャケットを長尺材
    の長手方向に移動させることにより、長尺材の加熱部を
    材料長手方向に移動させる長尺材の水平移動焼入方法に
    おいて、 長尺材の各支持位置に、2つのローラユニットを長尺材
    の長手方向に間隔をあけて配置し、一方のローラユニッ
    トの上を加熱部が通過するときに、一方のローラユニッ
    トによる支持を停止して、他方のローラユニットにより
    長尺材を支持し、他方のローラユニットの上を加熱部が
    通過するときには、他方のローラユニットによる支持を
    停止して、一方のローラユニットにより長尺材を支持す
    ることを特徴とする移動焼入方法。
  2. 【請求項2】 断面が円形の長尺材を、長手方向の複数
    箇所でローラユニットにより下方から回転自在に水平支
    持し、この状態で長尺材を周方向に回転させながら、長
    尺材に上方から対向する誘導加熱コイルを長尺材の長手
    方向に移動させると共に、誘導加熱コイルに続いて、長
    尺材に上方から対向する冷却液噴射ジャケットを長尺材
    の長手方向に移動させる長尺材の水平移動焼入に使用さ
    れる材料支持装置であって、 長尺材の各支持位置に、長尺材の長手方向に間隔をあけ
    て2つずつ配置されたローラユニットと、長尺材の各支
    持位置ごとに設けられて、各支持位置に配置された2つ
    のローラユニットの動作を切り替える動作切替機構とを
    具備し、 長尺材の各支持位置に配置された2つのローラユニット
    は、いずれも、昇降可能に支持されたローラ対と、ロー
    ラ対を弾性的に支持する弾性部材とを有し、 2つのローラユニットの動作を切り替える動作切替機構
    は、2つのローラユニットに対応して設けられ、それぞ
    れが対応するローラユニットにおけるローラ対の下方に
    出入し、そのローラ対の下方に位置した状態でローラ対
    の下降を阻止する一対の下降阻止部材を有することを特
    徴とする材料支持装置。
  3. 【請求項3】 一対の下降阻止部材は、2つのローラユ
    ニットの間に配置されて相互に連結され、その連結部材
    が一方のローラユニットの側に移動したときに、その側
    の下降阻止部材が当該ローラユニットにおけるローラ対
    の下方に位置してローラ対の下降を阻止すると共に、反
    対側の下降阻止部材が当該ローラユニットにおけるロー
    ラ対の下方から抜け出てローラ対の下降を許容し、連結
    部材が他方のローラユニットの側に移動したときに、そ
    の側の下降阻止部材が当該ローラユニットにおけるロー
    ラ対の下方に位置してそのローラ対の下降を阻止すると
    共に、反対側の下降阻止部材が当該ローラユニットにお
    けるローラ対の下方から抜け出てローラ対の下降を許容
    することを特徴とする請求項2に記載の材料支持装置。
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