JP2004283836A - H形鋼の矯正装置および方法 - Google Patents

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Noriyuki Matsuo
紀之 松尾
Akira Sakakida
明 榊田
Toshiro Nakatsuka
敏郎 中塚
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Abstract

【課題】単一工程内でH形鋼の長手方向の形状不良と断面方向の形状不良を同時に矯正しうるH形鋼の矯正装置を提供すること、および、H形鋼の熱間圧延成品を圧延後直ちにオンラインで連続的に形状矯正しうるH形鋼の矯正方法を提供すること。
【解決手段】H形鋼1のフランジ1F端部および/またはウェブフィレット部に接触するフランジ拘束用ローラ3をH形鋼の通材方向に上下互い違いに複数配置したローラ矯正装置からなるH形鋼の矯正装置において、前記複数のフランジ拘束用ローラのうちの1本以上、好ましくは上下各1本以上をウェブ1W中央部のみに接触するウェブ拘束用ローラ4で置換した矯正装置である。置換したウェブ拘束用ローラの入側と出側とが前記フランジ拘束用ローラが占められているもの、また、フランジ拘束用ローラが3本以上連続して配置された箇所を有するものが好ましい。また、この矯正装置をH形鋼の熱間圧延製造ラインの圧延設備下流側に設置し、これを用いて前記圧延設備による圧延成品の形状を矯正する矯正方法である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、H形鋼の矯正装置に関し、詳しくはH形鋼の製造工程もしくは加工工程において、形状の不良を矯正するH形鋼の矯正装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、H形鋼の形状不良を矯正する方法としては、上下に互い違いに配置した複数のローラにより、H形鋼のフランジ端のみ、ウェブフィレット部のみに荷重をかけて長手方向の反りを矯正するローラ矯正装置(ローラストレートナー)による矯正方法(特許文献1〜3)や、H形鋼のウェブ部にプレス機により3点支持力の荷重による曲げ(3点曲げ)をかけて断面方向(長手方向に直交する方向)の形状不良を矯正する方法が知られている。
【0003】
また、ローラの両側のフランジでH形鋼のフランジの両側面を拘束しつつ、ローラの外周面でフランジの両端面を押圧しながら矯正を行う方法(特許文献1)、H形鋼の両側に該H形鋼のフランジ端面に接触する複数のリングを千鳥状に配置し、該複数のリングを前記H形鋼の送り出し方向に回転させることによって前記H形鋼に対して繰り返し曲げ変形を与える方法(特許文献2)、ローラ矯正機によりH形鋼のフランジ端部を圧下することによって曲がりを矯正するローラ矯正方法において、竪ロールまたはフランジ付き矯正用ローラによってH形鋼のフランジ端部側面を拘束することによって、矯正と同時に該フランジ端部の形状を平坦に成形する方法(特許文献3)が知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−96327号公報
【特許文献2】
特開平7−303921号公報
【特許文献3】
特開平8−24953号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1〜3所載の矯正方法では、断面方向の形状不良に対しては矯正の効果がなく、プレス機等で別工程として断面方向の形状不良を矯正する必要があった。
そこで、本発明は、単一工程内でH形鋼の長手方向の形状不良と断面方向の形状不良を同時に矯正しうるH形鋼の矯正装置を提供すること、および、H形鋼の熱間圧延成品を圧延後直ちにオンラインで連続的に形状矯正しうるH形鋼の矯正方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、従来のローラ矯正装置、すなわちH形鋼のフランジ端部あるいはさらにその側部またはウェブフィレット部を押圧あるいは拘束して長手方向の反りを矯正すべく、フランジ端部および/またはウェブフィレット部に接触するフランジ拘束用ローラを上下互い違いに配置したローラ矯正装置において、前記フランジ拘束用ローラの一部に代えて、ウェブ中央部のみに接触するウェブ拘束用ローラを配置したことにより、断面方向も同時にオンラインで矯正できるようにしたものである。
【0007】
すなわち、本発明は、H形鋼のフランジ端部および/またはウェブフィレット部に接触するフランジ拘束用ローラをH形鋼の通材方向に上下互い違いに複数配置したローラ矯正装置からなるH形鋼の矯正装置において、前記複数のフランジ拘束用ローラのうちの1本以上、好ましくは上下各1本以上をウェブ中央部のみに接触するウェブ拘束用ローラで置換したことを特徴とするH形鋼の矯正装置である。これを本発明装置と称する。この本発明装置では、前記置換したウェブ拘束用ローラの入側と出側とが前記フランジ拘束用ローラが占められていることが好ましい。また、本発明装置では、前記フランジ拘束用ローラが3本以上連続して配置された箇所を有することが好ましい。
【0008】
また、本発明は、上記本発明装置をH形鋼の熱間圧延製造ラインの圧延設備下流側に設置し、これを用いて前記圧延設備による圧延成品の形状を矯正することを特徴とするH形鋼の矯正方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】
例えば図1は、複数のローラをH形鋼1の通材方向2の下流側から順に#1、#2、‥‥、#9と付番した各位置に1本ずつ、下から始めて上下互い違いに配置してなるローラ矯正装置において、従来では各位置のローラを全てフランジ拘束用ローラ3としていたのに対し、本発明に従い、位置#2の上ローラおよび位置#7の下ローラをウェブ拘束用ローラ4とした実施形態を示す模式図である。
【0010】
これにより、図1(b)に示すように、フランジ拘束用ローラ3により左右のフランジ1F端部が拘束されたままウェブ拘束用ローラ4がウェブ1W中央部を押す状態が実現し、H形鋼断面内で3点曲げが作用するので、断面方向の形状不良を矯正することができるようになる。
図1の例では、上下各1本をウェブ拘束用ローラとしたが、ウェブ拘束用ローラの上下各1本以上の本数は必要に応じて適宜決定される。また、断面方向の曲がりの傾向が上下いずれかに一定している製造または処理ラインにおいては、上下いずれか1本のみをウェブ拘束用ローラとすればよい場合もある。例えば、H形鋼が常に上(または下)に凸のウェブ曲がり傾向を示すような製造ラインで、しかもその曲がりが1回だけの3点曲げで矯正できるような場合にあっては、上(または下)ローラの1本のみをウェブ拘束用ローラとすればよい。とはいうものの、大抵の場合、ウェブの曲がり傾向は一定しないものであるから、ウェブ拘束用ローラは上下各1本あるいは必要に応じて2本以上の配置とするのが好ましい。
【0011】
本発明に用いるウェブ拘束用ローラは、フランジ端部またはウェブフィレット部(ウェブのフランジ付根部)に接触するものであると、H形鋼断面内での3点曲げが作用せず、断面方向の形状不良を矯正することができないから、ウェブ中央部のみに接触するものに限定されるが、その限りにおいて、図1に示した形態(ウェブ面と2箇所で接触する形態)のみならず、ウェブ面と1箇所または3箇所以上で接触する形態のものであってもかまわない。
【0012】
本発明に用いるフランジ拘束用ローラは、長手方向の形状不良を矯正しうるものであるために、フランジ端部および/またはウェブフィレット部に接触するものでなければならない。当該フランジ拘束用ローラとしては、図1に示したもの(フランジの端面とこれに連なる外側面の一部に接触するもの)のほか、例えば、フランジ端面のみに接触するもの(例えば特許文献1の図6参照)、ウェブフィレット部のみに接触するもの(例えば特許文献1の図5参照)、これらの両方に接触するもの(例えば特許文献1の図7参照)、フランジの端面とこれに連なる内側面の一部に接触するもの(例えば特許文献2の図7参照)、フランジの端面とこれに連なる内外両側面の一部に接触するもの(例えば特許文献1の図1参照)などのいずれであってもよい。
【0013】
また、本発明では、フランジの倒れ込みを防止するなどの必要に応じて、例えば特許文献2の図6や特許文献3の図5および図7などに示されるような、フランジ拘束用ローラと同軸位置に竪ローラを配置した構成としてもよい。
また、本発明では、ウェブ拘束用ローラの入側と出側がフランジ拘束用ローラで占められた構成にすると、3点曲げの2端支持点が入側と出側の両方に確保され、断面方向の形状不良矯正効果がより大きくなって好ましい。また、この構成は、パスラインを上下方向にブレさせない観点からも好ましい。図1ではこの好適な構成にした例を示した。すなわち、図1ではウェブ拘束用ローラ4がその入側と出側の両方がフランジ拘束用ローラ3で占められる位置#2および#7に配置されている。
【0014】
また、本発明では、ローラ矯正装置が本来有している長手方向の形状不良矯正性能を十分に維持するために、フランジ拘束用ローラが3本以上連続して配置された箇所を有する(すなわち当該配置箇所を保存した)構成にすることが好ましい。図1ではこの好適な構成にした例を示した。すなわち、図1では4連続位置#3〜#6にフランジ拘束用ローラ3が配置されている。
【0015】
【実施例】
H形鋼の熱間圧延製造ラインの圧延設備下流側に、該圧延設備により製造された圧延成品の形状矯正用として、図1に例示したH形鋼の矯正装置を設置し、実用に供したところ、この1基の矯正装置で長手方向の反りと断面方向の曲がりを同時に許容範囲内に矯正することができるようになり、従来フランジ拘束用ローラのみを有する矯正装置を用いていたときには必要不可欠であったオフラインでのプレスによる断面方向の形状不良矯正が不要となったばかりか、長手方向の形状不良矯正を別工程により行う必要もなくなった。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、H形鋼の長手方向の形状不良と断面方向の形状不良とを同時に矯正できるようになるという効果を奏する。また、本発明の矯正装置をH形鋼の熱間圧延製造ラインの圧延設備下流側に設置すると、H形鋼の形状不良が圧延後直ちに連続的に矯正可能となり、矯正のための別工程が不要となるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の1例を示す模式図であり、(a)は側面図、(b)は(a)のAA矢示図(b)である。
【符号の説明】
1 H形鋼
1F フランジ
1W ウェブ
2 通材方向
3 フランジ拘束用ローラ
4 ウェブ拘束用ローラ
#1、#2、‥‥、#9 ローラを配置する位置

Claims (5)

  1. H形鋼のフランジ端部および/またはウェブフィレット部に接触するフランジ拘束用ローラをH形鋼の通材方向に上下互い違いに複数配置したローラ矯正装置からなるH形鋼の矯正装置において、前記複数のフランジ拘束用ローラのうちの1本以上をウェブ中央部のみに接触するウェブ拘束用ローラで置換したことを特徴とするH形鋼の矯正装置。
  2. 前記置換したウェブ拘束用ローラを上下各1本以上有することを特徴とする請求項1記載のH形鋼の矯正装置。
  3. 前記置換したウェブ拘束用ローラの入側と出側とが前記フランジ拘束用ローラで占められていることを特徴とする請求項1または2に記載のH形鋼の矯正装置。
  4. 前記フランジ拘束用ローラが3本以上連続して配置された箇所を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のH形鋼の矯正装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載されたH形鋼の矯正装置を、H形鋼の熱間圧延製造ラインの圧延設備下流側に設置し、これを用いて前記圧延設備による圧延成品の形状を矯正することを特徴とするH形鋼の矯正方法。
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