JP5146164B2 - ユニバーサル圧延機及びユニバーサル圧延機における被圧延材の矯正方法 - Google Patents

ユニバーサル圧延機及びユニバーサル圧延機における被圧延材の矯正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5146164B2
JP5146164B2 JP2008175538A JP2008175538A JP5146164B2 JP 5146164 B2 JP5146164 B2 JP 5146164B2 JP 2008175538 A JP2008175538 A JP 2008175538A JP 2008175538 A JP2008175538 A JP 2008175538A JP 5146164 B2 JP5146164 B2 JP 5146164B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
rolls
rolled
backup
heel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008175538A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010012497A (ja
Inventor
真樹 井田
仁之 二階堂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2008175538A priority Critical patent/JP5146164B2/ja
Publication of JP2010012497A publication Critical patent/JP2010012497A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5146164B2 publication Critical patent/JP5146164B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)

Description

本発明は、被圧延材を圧延してH形鋼等の各種形鋼を成形するユニバーサル圧延において、被圧延材を圧延したことによって生じる該被圧延材の左右方向の曲がりを矯正するユニバーサル圧延機及びユニバーサル圧延機における被圧延材の矯正方法に関するものである。
H形鋼やI形鋼、軌条等の各種形鋼は、通常、ユニバーサル圧延機によって圧延製造されており、このユニバーサル圧延機は、上下一対の水平ロール及び左右一対の竪ロールによって被圧延材を圧延することにより、所定の形状の形鋼に成形するようになっている。
上記形鋼を成形するにあたっては、長手方向の真直性の確保が重要となってくるが、上記ユニバーサル圧延機においては、圧延した被圧延材に上下方向の反りや左右方向の曲がりを生じることが多いため、従来から様々な手段によって被圧延材の真直性の確保が図られていた。特に、左右方向の曲がりについては、形鋼の剛性上、上下の反りに比べて矯正するのに大きな荷重が必要であり、プレス等により改めて被圧延材を直線的に修正することが非常に面倒であることから、特許文献1〜3に示すように圧延の段階で左右方向の曲がりを矯正する手段が開発されている。
即ち、特許文献1及び特許文献2には、ユニバーサル圧延機における被圧延材の入側及び出側に、左右一対の拘束ローラをそれぞれ設け、入側及び出側において被圧延材の左右を拘束しながら圧延することにより、被圧延材の左右方向の曲がりを防止するものが記載されている。
しかしながら、この特許文献1,2に記載のものは、上記拘束ローラを竪ロールが配置されている左右一対のチョックの外に設けた構成であるため、構造上該竪ロールと拘束ローラとが比較的離れた状態となる。そのため、該竪ロールと拘束ローラとの間の距離だけ鋼材の先端部の曲がりを矯正できないという欠点があった。また、先端の曲がった鋼材が拘束ローラに接触すると鋼材が左右方向に振られるため、ユニバーサル圧延での左右方向対称性に影響を与え、鋼材の左右方向曲がりが圧延によってさらに発生することも予想されるという問題点がある。
また、特許文献3には、ユニバーサル圧延機の竪ロールのチョックにおける該竪ロールの出側近傍に、左右一対の板体状の第1ガイドを配設すると共に、圧延機の出側の位置に、圧延機から出てきた被圧延材の左右を拘束する複数の拘束ローラを備えた左右一対の第2ガイドを設けたものが記載されている。この特許文献3に記載の技術では、第1ガイドによって被圧延材の先端から曲がりが抑えられるため、特許文献1,2にあったような問題は回避できる可能性がある。但し、第1ガイドは竪ロールに近接することから、被圧延材の曲がりを押さえるためには、第1ガイドの表面と被圧延材の表面が可能な限り近接あるいは接触するように第1ガイドの位置設定をすることが必要となり、その結果、板状の第1ガイドに接触した被圧延材が擦れ、該被圧延材の表面に疵が発生する可能性がある。
一方で、被圧延材表面の疵の発生を抑制するために、第1ガイドの表面と被圧延材の表面との間に一定のギャップを設定すると、第1ガイドによる曲がりの矯正が不十分となり、第2ガイドによる曲がり矯正が必須となる。この場合、特許文献3に記載の第2ガイドは構造的に複雑である上、曲がり抑制のためには確実な位置決めと被圧延材が接触した際に撓み等が発生しないための高い剛性も必要であることから、設備製造に多大な投資が必要になるという問題がある。
特開2000−140925号公報 特開2000−176502号公報 特開2007−196278号公報
本発明の技術的課題は、ユニバーサル圧延を行うにあたり、多大な投資を伴うことなく、比較的簡単な構成でありながら被圧延材の左右の曲がりを確実且つ疵を形成することなく矯正することができるユニバーサル圧延機及びユニバーサル圧延機における被圧延材の矯正方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のユニバーサル圧延機は、上下一対の水平ロールと、左右一対の竪ロールと、該一対の竪ロールを回動自在にそれぞれ軸支する一対の竪ロールチョックとを有し、入側から移動してきた被圧延材を圧延して出側から送り出すユニバーサル圧延機において、上記一対の竪ロールチョックは、竪ロールよりも出側の位置に、該竪ロールの回転方向と同じ方向に回転自在に軸支されて、上記水平ロール及び竪ロールによって圧延された被圧延材の左右方向の曲がりを矯正する矯正ロールをそれぞれ備え
上記一対の竪ロールチョックは、外周面が上記矯正ロールの外周面と接した状態で回転自在に軸支された、該矯正ロールに作用する負荷を受けるための矯正ロール用バックアップロールをそれぞれ有し、上記矯正ロール用バックアップロールは、上記竪ロールに作用する圧延荷重を受けるための竪ロール用バックアップロールを兼ねていることを特徴とするものである。
このとき、上記矯正ロール用バックアップロールは、上記竪ロールに作用する圧延荷重を受けるための竪ロール用バックアップロールも兼ねているため、これにより竪ロールチョックをコンパクトな構造とすることができる。
本発明においては、上記一対の竪ロールチョックにそれぞれ配設されている上記バックアップロールは、各竪ロールチョック毎に、2本1組で、入側と出側とに相互に平行になるように並設され、竪ロールチョック出側に位置するバックアップロールは、その外周面が上記矯正ロールの外周面にもそれぞれ当接されていて、上記矯正ロール用バックアップロールを兼ねているものとすることができる。
また、この場合において、上記一対の竪ロールチョックにそれぞれ配設されている2本1組のバックアップロールのうち、竪ロールチョック出側に位置して上記矯正ロール用バックアップロールを兼ねるバックアップロールと、このバックアップロールに当接させている矯正ロールとは、平面視におけるこれらのバックアップロール及び矯正ロールの回転の中心が、被圧延材の移動方向と直交する水平な直線上に位置するようにそれぞれ配設されているものとするのが好ましい。
さらに、同じ竪ロールチョックに配設された上記矯正ロールにおける被圧延材の当接部分と、竪ロールにおける被圧延材の当接部分との間の距離が300mm以内であるものとすることができる。
また、本発明のユニバーサル圧延機における被圧延材の矯正方法は、上下一対の水平ロールと、左右一対の竪ロールと、該一対の竪ロールを回動自在にそれぞれ軸支する一対の竪ロールチョックとを有し、入側から移動してきた被圧延材を圧延して出側から送り出すユニバーサル圧延機の、上記竪ロールチョックにおける上記竪ロールよりも出側の位置に設けた、該竪ロールの回転方向と同じ方向に回転自在に軸支された矯正ロールによって、上記水平ロール及び竪ロールによる圧延によって被圧延材に生じた左右方向の曲がりを矯正して、被圧延材が直線的になるように修正し、上記矯正ロールに作用する負荷を、外周面が該矯正ロールの外周面と接した状態で上記竪ロールチョックに回転自在に軸支された矯正ロール用バックアップロールで受けさせ、上記矯正用バックアップロールに、上記竪ロールに作用する圧延荷重を受ける竪ロール用バックアップロールを兼ねさせることを特徴とする。
この場合、上記矯正ロールに作用する負荷を、外周面が該矯正ロールの外周面と接した状態で上記竪ロールチョックに回転自在に軸支された矯正ロール用バックアップロールで受けさせることができ、これにより、矯正ロールに大きな負荷がかかるような操業条件でも、矯正ロールや竪ロールチョック等の損傷を防止して、高剛性化による矯正ロール設定位置の精度の向上を図ることができる。また、これにより竪ロールチョックのコンパクト化を図ることができる。
本発明においては、上記一対の竪ロールチョックにそれぞれ配設されている上記バックアップロールは、各竪ロールチョック毎に、2本1組で、入側と出側とに相互に平行になるように並設され、竪ロールチョック出側に位置するバックアップロールの外周面を上記矯正ロールの外周面にもそれぞれ当接させて、該竪ロールチョック出側に位置するバックアップロールに上記矯正ロール用バックアップロールを兼ねさせることが好ましい。
また、この場合において、上記一対の竪ロールチョックにそれぞれ配設されている2本1組のバックアップロールのうち、竪ロールチョック出側に位置して上記矯正ロール用バックアップロールを兼ねるバックアップロールと、このバックアップロールに当接させている矯正ロールとを、平面視におけるこれらのバックアップロール及び矯正ロールの回転の中心が、被圧延材の移動方向と直交する水平な直線上に位置するようにそれぞれ配設していることが好ましい。
さらに、同じ竪ロールチョックに配設された上記矯正ロールにおける被圧延材の当接部分と、竪ロールにおける被圧延材の当接部分との間の距離が300mm以内であるものとすることができる。
本発明によれば、各竪ロールチョックにおける竪ロールよりも出側の位置に、該竪ロールの回転方向と同じ方向に回転自在に軸支させた矯正ロールを設けて、該矯正ロールにより被圧延材の左右方向の曲がりを矯正するようにしたため、該竪ロールと矯正ロールとの距離を狭めて、圧延された被圧延材の先端が曲がる前に矯正ロールで曲がりを確実に矯正することができるだけでなく、矯正ロールが回転しながら被圧延材の曲がりを矯正することから、被圧延材に疵が形成されることなくスムーズに矯正が行うことができる。また、仮に竪ロールに大きな負荷が作用して竪ロールチョックが左右方向にずれたり撓んだりしてしまったとしても、矯正ロールはチョックに設けられていることから矯正ロールと竪ロールとの位置関係は変わらず、したがって、被圧延材の左右方向の曲がりの矯正を確実に行うことができる。
さらに、従来のものに比べて全体として簡単な構成であり、部品点数も少ないため、多大な投資を伴うことなく、比較的安価に被圧延材の曲がりの矯正を行うことができる。
図1及び図2は、本発明のユニバーサル圧延機の一実施の形態を示すもので、この実施の形態のユニバーサル圧延機1は、上下一対の水平ロール2,3と、左右一対の竪ロールと4,5と、該一対の竪ロール4,5を回動自在にそれぞれ軸支する一対の竪ロールチョック6,7とを有し、入側から移動してきた被圧延材8を圧延して出側から送り出すことにより形鋼を成形する構成となっている。なお、この実施の形態においては、H形鋼を成形する場合について説明する。
上記上下一対の水平ロール2,3は、入側から移動してきた被圧延材8の上面側及び下面側を挟んで圧延してH形鋼のウェブ部分を成形するもので、被圧延材8の送り出し方向と直交する水平方向に延びる駆動軸2a,3aが図示しない水平ロールチョックに回転自在に軸支され、駆動手段によって該駆動軸2a,3aが回転駆動されることにより被圧延材8を出側方向に送り出す方向(図2中の矢印方向)に回転する構成となっている。
一方、上記左右一対の竪ロール4,5は、被圧延材8の左右両側を圧延してH形鋼のフランジ部分を成形するもので、鉛直方向に延びる回転軸4a,5aが上記竪ロールチョック6,7に回転自在にそれぞれ軸支されていて、入側から入ってきた被圧延材8を出側に送り出す方向に回転自在となっている。また、各竪ロール4,5は、外周面が各竪ロールチョック6,7にそれぞれ配設された後述のバックアップロール11〜14の外周面と当接しており、それぞれバックアップロール11〜14に当接する竪ロール4,5の圧延荷重を受け止めさせて、これらの竪ロール4,5の回転軸4a,5aや竪ロール4,5自体の破損、あるいは竪ロール4,5の大きな撓みを可及的に防止するようにしている。
なお、この実施の形態においては、上記上下の水平ロール2,3は相互に同径で同形のものを用い、また左右の竪ロール4,5も相互に同径で同形のものを用いている。
上記一対の竪ロールチョック6,7には、上記竪ロール4,5よりも出側であって該竪ロール4,5と接触しない位置に、各竪ロール4,5の回転方向と同じ方向に回転自在に軸支された、上記水平ロール2,3及び竪ロール4,5によって圧延された被圧延材8の左右方向の曲がりを矯正する矯正ロール9,10がそれぞれ配設されている。
上記各矯正ロール9,10は、上記竪ロール4,5の回転軸4a,5aと同じ方向、即ち鉛直方向に延びる回転軸9a,10aをそれぞれ有していて、各回転軸9a,10aが上記各竪ロールチョック6,7に回転自在に軸支されることにより、同じ竪ロールチョックに配設された竪ロール6,7と同じ方向に回転自在となっており、圧延されて送り出されてきた被圧延材8の側面に接し、回転しながら該圧延材の左右の曲がりを矯正して直線状に修正し、その直線状になった被圧延材8を圧延機1の出側にスムーズに送り出すようになっている。
なお、この実施の形態においては、上記矯正ロール9,10は竪ロール4,5よりも小径のものを用いており、また左右の矯正ロール9,10は相互に同径で同形のものを用いている。
また、同じ竪ロールチョックに配設された上記矯正ロールの頂点(被圧延材8の当接部分)と竪ロールの頂点との間の距離、即ち、左側の竪ロールチョック6の場合は矯正ロール9の頂点9bと左側の竪ロール4の頂点4bと間の距離、右側の竪ロールチョック7の場合は矯正ロール10の頂点10bと竪ロール5の頂点5bとの間の距離は、これらの矯正ロール9(10)と竪ロール4(5)とが接触しない範囲内でできるだけ近いことが望ましく、矯正ロール9,10及び竪ロール4,5の径にもよるが、最大でも300mm以内が好ましい。
この場合において、被圧延材8の先端部の左右方向の曲がりを確実に矯正するためには、左右の矯正ロール9,10の頂点9b,10bを結んだ直線の中点と左右の竪ロール4,5の頂点4b,5bを結んだ直線の中点を結んだ直線が圧延方向と一致するか、圧延方向からの傾きの偏差を極めて小さくすることが肝要である。また、竪ロール4,5の頂点4b、5b間の距離と、矯正ロール9,10の頂点9b,10b間の距離を同じとして矯正をおこなうことを基本とするが、矯正ロール9,10の頂点9b,10b間の距離を調整して、左右の矯正ロール9,10で被圧延材8を拘束して該被圧延材8の弾性領域内で圧下したり、あるいは被圧延材8をわずかに塑性変形させるように圧延したりすることにより被圧延材8の曲がりの矯正を行うようにしてもよい。さらに、被圧延材に許容される曲がりが比較的大きい場合には、許容される曲がり量に応じて、上記9b,10b間の距離を竪ロールの4b,5b間の距離より大きく設定して、ゆるやかな矯正をおこなうようにしてもよい。
ところで、上記左右一対の竪ロールチョック6,7には、2本1組の上述したバックアップロール11,12、13,14がそれぞれ配設されている。
具体的に、左側の竪ロールチョック6に係る構成について説明すると、相互に同径で同形の2本のバックアップロール11,12でそれぞれ1本の竪ロール4を支持し、該竪ロール6に作用する圧延荷重をこれらのバックアップロール11,12で均等に受ける構成となっている。また、各バックアップロール11,12は、上記竪ロール4の回転軸4aと同じ方向、即ち、鉛直方向に延びる回転軸11a,12aを有しており、この回転軸11a,12aが上記竪ロールチョック6に回転自在に軸支され、各バックアップロール11,12の外周面が上記竪ロールの外周面とそれぞれ当接した状態で回転自在となっている。さらに、これらのバックアップロール11,12は、相互に非接触状態となるように配設されていて、他方のバックアップロール12,11の回転を阻害しないようになっている。
この実施の形態においては、図2に示すように、バックアップロール11,12は、上記竪ロール6より大径で相互に同形のものを用い、竪ロールチョック6の入側と出側とに相互に平行なるように並設している。
なお、右側の竪ロールチョック7の場合は、該竪ロールチョック6に回転軸13a,14aが回転自在に軸支されたバックアップロール13,14(バックアップロール11,12と同径・同形)でそれぞれ竪ロール5を支持しており、基本的に上述の左側の竪ロールチョック6と同じ構成・作用であることから詳細な説明は省略する。
また、各竪ロールチョック6,7に配設したバックアップロール11〜14のうち、各竪ロールチョック6,7の出側に位置するバックアップロール12,14の外周面には、上記矯正ロール9,10の外周面もそれぞれ当接させており、そのバックアップロール12,14を該矯正ロール9,10用のバックアップロールとして、矯正ロール9,10に作用する負荷を受けさせている。即ち、各竪ロールチョック6,7の2本のバックアップロールのうちの1本に、竪ロール用のバックアップロールと矯正ロール用のバックアップロールとの両方の機能を兼ねさせている。
これにより、被圧延材8の曲がりの矯正に係る部品の点数を少なくすることができるため、構成の単純化及びコンパクト化(特に竪ロールチョック6,7)を図ることができるだけでなく、低コスト化を図ることが可能である。
また、被圧延材8の曲がり具合によっては矯正ロール9,10に大きな負荷が作用することが考えられるが、この矯正ロール・竪ロール兼用のバックアップロール12,14が矯正ロール9,10を支持するため、そのような矯正ロール9,10に大きな負荷がかかるような操業条件でも、該矯正ロール9,10の回転軸9a,10aや矯正ロール9,10自体の破損、あるいは竪ロールチョック6,7における回転軸9a,10aの軸受け部の損傷を防止することが可能であり、高剛性化による矯正ロール設定位置の精度の向上も期待できる。特に、上述のように矯正ロール9,10で被圧延材8を大きな力で圧下したり圧延したりすることにより曲がりを矯正するような場合には非常に有効である。
さらに、上記矯正ロール9,10は、矯正ロール・竪ロール兼用のバックアップロール12,14の回転によって竪ロール4,5と同期して回転するため、被圧延材8を左右の矯正ロール9,10間の空間内にスムーズに導くことができ、これにより、被圧延材8に疵をつくらずに、被圧延材8の曲がりの矯正及び出側への送り出しをきわめて的確に行うことができるという利点がある。
なお、上記矯正ロール9,10と矯正ロール・竪ロール兼用のバックアップロール12,14とは、平面視における各ロールの回転の中心が、被圧延材8の移動方向と直交する水平な直線上に位置するような位置関係に配設することが好ましく、これより、バックアップロール12,14が矯正ロール9,10の負荷を的確に受け止めてより確実に矯正ロール9,10の破損や大きな撓み等を防止することができる。
上記構成を有するユニバーサル圧延機1を用いて被圧延材8の圧延を行うに際しては、被圧延材8を圧延機の入側から入れて上下一対の水平ロール2,3及び左右一対の竪ロール4,5により圧延し、圧延された被圧延材8の左右方向の曲がりを竪ロールチョック6,7にそれぞれ設けた矯正ロール9,10により矯正して、被圧延材8が直線的になるように修正した状態で圧延機1の出側から送り出す。
このとき、上記矯正ロール9,10は、各竪ロールチョック6,7における竪ロール4,5よりも出側の位置に、該竪ロール4,5の回転方向と同じ方向に回転自在に軸支されているため、該竪ロール4,5と矯正ロール9,10との距離を可及的に狭めて、圧延された被圧延材8の先端が曲がる前に矯正ロール9,10で曲がりを確実に矯正することができる。また、矯正ロール9,10は回転しながら被圧延材8の曲がりを矯正するため、被圧延材8に疵を形成することなくスムーズな矯正を行うことができる。
さらに、仮に竪ロール4(5)に大きな負荷が作用して竪ロールチョック6(7)が左右方向にずれたり撓んだりしてしまっても、矯正ロール9(10)が竪ロールチョック6(7)に設けられていることにより、竪ロール4(5)と矯正ロール9(10)との相対的な位置は変わらないため、被圧延材8の左右方向の曲がりの矯正を確実に行うことができる。しかも、一度矯正ロール9,10を竪ロールチョック6,7の所定の位置に配設してしまえば、厳密な位置調整を度々行う必要がないため、面倒な位置調整を行わなくてもよいという利点もある。
また、被圧延材8の曲がりを矯正する矯正ロール9,10を竪ロールチョック6,7に配置するという比較的簡単な構成であり、全体の部品点数を少なく抑えることができるため、多大な投資を伴うことなく、比較的安価に被圧延材8の曲がりの矯正を行うことができる。
上記実施の形態においては、H形鋼を成形する場合について述べているが、I形鋼、軌条等の各種形鋼を成形する場合であっても同様の構成を用いることができる。ただし、この場合には、各種形鋼に適応した外周面を有する水平ロールや竪ロール、矯正ロールを用いる必要がある。
また、上記実施の形態においては、2本1組のバックアップロールを相互に同径のものを用いているが、異なる径のものを用いても良く、圧延条件等によって適宜選択することができる。
さらに、上記実施の形態においては、上記各竪ロールチョックの2本のバックアップロールのうち、出側のバックアップロールを竪ロール・矯正ロール兼用のものとしているが、竪ロール用のバックアップロールと矯正ロール用のバックアップロールとを別々に設けて、それぞれのロールを独立して支持するようにしてもよい。
本発明に係るユニバーサル圧延機の一実施の形態を概略的に示す平面図である。ただし、上側の水平ロールの駆動軸は省略している。 同斜視図である。ただし、竪ロールチョック及びバックアップロールは省略している。
符号の説明
1 ユニバーサル圧延機
2,3 水平ロール
4,5 竪ロール
6,7 竪ロールチョック
8 被圧延材
9,10 矯正ロール
11,13 バックアップロール(竪ロール用)
12,14 バックアップロール(矯正ロール・竪ロール兼用)

Claims (8)

  1. 上下一対の水平ロールと、左右一対の竪ロールと、該一対の竪ロールを回動自在にそれぞれ軸支する一対の竪ロールチョックとを有し、入側から移動してきた被圧延材を圧延して出側から送り出すユニバーサル圧延機において、
    上記一対の竪ロールチョックは、竪ロールよりも出側の位置に、該竪ロールの回転方向と同じ方向に回転自在に軸支されて、上記水平ロール及び竪ロールによって圧延された被圧延材の左右方向の曲がりを矯正する矯正ロールをそれぞれ備え
    上記一対の竪ロールチョックは、外周面が上記矯正ロールの外周面と接した状態で回転自在に軸支された、該矯正ロールに作用する負荷を受けるための矯正ロール用バックアップロールをそれぞれ有し、
    上記矯正ロール用バックアップロールは、上記竪ロールに作用する圧延荷重を受けるための竪ロール用バックアップロールを兼ねていることを特徴とするユニバーサル圧延機。
  2. 上記一対の竪ロールチョックにそれぞれ配設されている上記バックアップロールは、各竪ロールチョック毎に、2本1組で、入側と出側とに相互に平行になるように並設され、竪ロールチョック出側に位置するバックアップロールは、その外周面が上記矯正ロールの外周面にもそれぞれ当接されていて、上記矯正ロール用バックアップロールを兼ねていることを特徴としている請求項1に記載のユニバーサル圧延機。
  3. 上記一対の竪ロールチョックにそれぞれ配設されている2本1組のバックアップロールのうち、竪ロールチョック出側に位置して上記矯正ロール用バックアップロールを兼ねるバックアップロールと、このバックアップロールに当接させている矯正ロールとは、平面視におけるこれらのバックアップロール及び矯正ロールの回転の中心が、被圧延材の移動方向と直交する水平な直線上に位置するようにそれぞれ配設されていることを特徴とする請求項2に記載のユニバーサル圧延機。
  4. 同じ竪ロールチョックに配設された上記矯正ロールにおける被圧延材の当接部分と、竪ロールにおける被圧延材の当接部分との間の距離が300mm以内であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のユニバーサル圧延機。
  5. 上下一対の水平ロールと、左右一対の竪ロールと、該一対の竪ロールを回動自在にそれぞれ軸支する一対の竪ロールチョックとを有し、入側から移動してきた被圧延材を圧延して出側から送り出すユニバーサル圧延機の、上記竪ロールチョックにおける上記竪ロールよりも出側の位置に設けた、該竪ロールの回転方向と同じ方向に回転自在に軸支された矯正ロールによって、上記水平ロール及び竪ロールによる圧延によって被圧延材に生じた左右方向の曲がりを矯正して、被圧延材が直線的になるように修正し
    上記矯正ロールに作用する負荷を、外周面が該矯正ロールの外周面と接した状態で上記竪ロールチョックに回転自在に軸支された矯正ロール用バックアップロールで受けさせ、
    上記矯正用バックアップロールに、上記竪ロールに作用する圧延荷重を受ける竪ロール用バックアップロールを兼ねさせることを特徴とするユニバーサル圧延機における被圧延材の矯正方法。
  6. 上記一対の竪ロールチョックにそれぞれ配設されている上記バックアップロールは、各竪ロールチョック毎に、2本1組で、入側と出側とに相互に平行になるように並設され、竪ロールチョック出側に位置するバックアップロールの外周面を上記矯正ロールの外周面にもそれぞれ当接させて、該竪ロールチョック出側に位置するバックアップロールに上記矯正ロール用バックアップロールを兼ねさせることを特徴としている請求項5に記載のユニバーサル圧延機における被圧延材の矯正方法。
  7. 上記一対の竪ロールチョックにそれぞれ配設されている2本1組のバックアップロールのうち、竪ロールチョック出側に位置して上記矯正ロール用バックアップロールを兼ねるバックアップロールと、このバックアップロールに当接させている矯正ロールとを、平面視におけるこれらのバックアップロール及び矯正ロールの回転の中心が、被圧延材の移動方向と直交する水平な直線上に位置するようにそれぞれ配設していることを特徴とする請求項6に記載のユニバーサル圧延機。
  8. 同じ竪ロールチョックに配設された上記矯正ロールにおける被圧延材の当接部分と、竪ロールにおける被圧延材の当接部分との間の距離が300mm以内であることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のユニバーサル圧延機における被圧延材の矯正方法。
JP2008175538A 2008-07-04 2008-07-04 ユニバーサル圧延機及びユニバーサル圧延機における被圧延材の矯正方法 Expired - Fee Related JP5146164B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008175538A JP5146164B2 (ja) 2008-07-04 2008-07-04 ユニバーサル圧延機及びユニバーサル圧延機における被圧延材の矯正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008175538A JP5146164B2 (ja) 2008-07-04 2008-07-04 ユニバーサル圧延機及びユニバーサル圧延機における被圧延材の矯正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010012497A JP2010012497A (ja) 2010-01-21
JP5146164B2 true JP5146164B2 (ja) 2013-02-20

Family

ID=41699126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008175538A Expired - Fee Related JP5146164B2 (ja) 2008-07-04 2008-07-04 ユニバーサル圧延機及びユニバーサル圧延機における被圧延材の矯正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5146164B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5689356B2 (ja) * 2011-04-27 2015-03-25 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 ユニバーサル圧延機
JP6441159B2 (ja) * 2015-04-27 2018-12-19 三菱重工業株式会社 圧延加工装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5254651A (en) * 1975-10-30 1977-05-04 Nippon Steel Corp Back up vertical roll supporting universal roll mill using horizontal rolls
JPH09267118A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Topy Ind Ltd H形鋼の圧延製造時の誘導装置
JP2000042633A (ja) * 1998-07-28 2000-02-15 Nippon Steel Corp 鋼板の矯正方法
JP2000140925A (ja) * 1998-11-05 2000-05-23 Kawasaki Steel Corp H形鋼の圧延装置及び圧延方法
JP2000176502A (ja) * 1998-12-10 2000-06-27 Kawasaki Steel Corp H形鋼の圧延方法
JP4023436B2 (ja) * 2003-11-25 2007-12-19 住友金属工業株式会社 ユニバーサルミル及びこれを用いた鋼板の製造方法
JP4811031B2 (ja) * 2006-01-27 2011-11-09 Jfeスチール株式会社 形鋼のユニバーサル圧延方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010012497A (ja) 2010-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6269608B2 (ja) H形鋼フランジ直角度矯正装置
JP5146164B2 (ja) ユニバーサル圧延機及びユニバーサル圧延機における被圧延材の矯正方法
JP3531810B2 (ja) ローラレベラ
JP4924125B2 (ja) 鋼矢板の矯正方法および鋼矢板用矯正装置
JP2007054838A (ja) 腕部を有するu型鋼矢板のプレス矯正方法
JP4997934B2 (ja) ガイド装置
JP4884170B2 (ja) ロール成形装置における曲げ点ずれ修正装置
JP5531780B2 (ja) ユニバーサル圧延機
JP6287868B2 (ja) 形鋼用矯正装置および形鋼の製造方法
RU2356670C1 (ru) Правильное устройство для правки профилей
JP6417991B2 (ja) フランジを有する形鋼のエッジャー圧延機
JP4811031B2 (ja) 形鋼のユニバーサル圧延方法
JP2018153855A (ja) ウェブ拘束ローラ付き胴幅可変水平ロールを備えたh形鋼用仕上ユニバーサル圧延機および仕上ユニバーサル圧延方法
JPH0532128B2 (ja)
JP2004283836A (ja) H形鋼の矯正装置および方法
JP5966991B2 (ja) H形鋼の曲がり矯正装置
JP6436181B2 (ja) 鋼矢板の曲がり矯正方法及び曲がり矯正装置
JP4392311B2 (ja) 管状体の曲がり矯正装置
JP2695029B2 (ja) 形鋼エッジャー圧延機
JP2020163418A (ja) H形鋼のウェブ中心位置修正圧延機及びh形鋼の圧延方法
JPH069704B2 (ja) H形鋼のウエブガイド装置
JPH0641686Y2 (ja) H形鋼のフランジ直角度矯正装置
JP2001071029A (ja) ロールレベラー
JP2015205292A (ja) フランジを有する形鋼の圧延装置及びエッジャー圧延機
JP2542134B2 (ja) H形鋼のフランジ直角度矯正装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120807

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121112

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5146164

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151207

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees