JP4957911B2 - Al含有チタン酸リチウムからなるリチウムイオン電池用活物質及びリチウムイオン電池 - Google Patents

Al含有チタン酸リチウムからなるリチウムイオン電池用活物質及びリチウムイオン電池 Download PDF

Info

Publication number
JP4957911B2
JP4957911B2 JP2007512769A JP2007512769A JP4957911B2 JP 4957911 B2 JP4957911 B2 JP 4957911B2 JP 2007512769 A JP2007512769 A JP 2007512769A JP 2007512769 A JP2007512769 A JP 2007512769A JP 4957911 B2 JP4957911 B2 JP 4957911B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
active material
ion battery
lithium ion
lithium
negative electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007512769A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2006106700A1 (ja
Inventor
大輔 遠藤
徳雄 稲益
敏之 温田
禎弘 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GS Yuasa International Ltd
Original Assignee
GS Yuasa International Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GS Yuasa International Ltd filed Critical GS Yuasa International Ltd
Priority to JP2007512769A priority Critical patent/JP4957911B2/ja
Publication of JPWO2006106700A1 publication Critical patent/JPWO2006106700A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4957911B2 publication Critical patent/JP4957911B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/48Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides
    • H01M4/485Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides of mixed oxides or hydroxides for inserting or intercalating light metals, e.g. LiTi2O4 or LiTi2OxFy
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G23/00Compounds of titanium
    • C01G23/003Titanates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2002/00Crystal-structural characteristics
    • C01P2002/50Solid solutions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2002/00Crystal-structural characteristics
    • C01P2002/70Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data
    • C01P2002/72Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data by d-values or two theta-values, e.g. as X-ray diagram
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/40Electric properties
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/052Li-accumulators
    • H01M10/0525Rocking-chair batteries, i.e. batteries with lithium insertion or intercalation in both electrodes; Lithium-ion batteries
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2300/00Electrolytes
    • H01M2300/0017Non-aqueous electrolytes
    • H01M2300/0025Organic electrolyte
    • H01M2300/0028Organic electrolyte characterised by the solvent
    • H01M2300/0037Mixture of solvents
    • H01M2300/004Three solvents
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Description

本発明は、Al含有チタン酸リチウムからなるリチウムイオン電池用活物質及びそのリチウムイオン電池用活物質を使用したリチウムイオン電池に関する。
近年の携帯電話や電子機器の小型化,高性能化に伴い、これらの電源として、高いエネルギー密度を示し、高電圧であるリチウム二次電池,リチウムイオン電池等の非水電解電池が注目され、広く利用されている。
そして、この種のリチウム二次電池,リチウムイオン電池において、従来より負極にチタン酸リチウムを活物質として使用することが知られている(特許文献1参照)。また、このチタン酸リチウムの元素の一部をFeで置換すること(特許文献2参照)、Cuで置換すること(特許文献3参照)、その他遷移金属等で置換することが知られている(特許文献4〜6参照)。
特開平06−275263号公報 特開2001−185141号公報 特開2001−250554号公報 特開2004−235144号公報 特開平10−251020号公報 特開2000−156229号公報
特に、特許文献4には、「アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属を含むスピネル構造からなるリチウム遷移金属複合酸化物を有する非水電解質二次電池用負極活物質。」(請求項1)、「前記リチウム遷移金属複合酸化物は、アルミニウムが含まれる請求項1または2に記載の非水電解質二次電池用負極活物質。」(請求項3)の発明が記載され、また、「アルミニウムが含まれることでリチウム遷移金属複合酸化物の遷移金属の一部がアルミニウムに置換され、より結晶構造が安定化しサイクル特性が改善されると考えられる。」(段落[0024])と記載されているが、「アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属を含むことで、スピネル構造からなるリチウム遷移金属複合酸化物の結晶構造が安定化するため、サイクル特性が向上すると考えられる。」(段落[0022])と記載されているから、サイクル特性を向上させるためには、16dサイトに入る元素が、請求項1に記載されているように「アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属を含む」ことが必須であり、リチウム遷移金属複合酸化物の遷移金属の一部をアルミニウムのみで置換することによりサイクル特性が改善されることを示唆するものではなく、また、そのような置換により高率充放電特性を向上させることについては示されていない。
特許文献5には、「チタン酸リチウムのリチウム成分の一部が2以上の原子価を有する金属で置換されていることを特徴とする一般式LiTi(但し、Mは2以上の原子価を有する金属であって、0.5≦(X+Y)/Z≦2)で表される金属置換チタン酸リチウム。」(請求項1)の発明が記載され、2以上の原子価を有する金属としてアルミニウムが示されている(請求項2)が、「2以上の原子価を有する金属でリチウム成分の一部を置換することにより、リチウムイオンのドープ、脱ドープが容易となり、リチウム電池用電極として用いた場合に電池容量等の特性を改善することができる。」(段落[0006])と記載されているように、アルミニウムで置換されているのはリチウム成分の一部のみであり、チタン成分は置換されておらず、また、この発明は、高率充放電特性に優れたリチウムイオン電池を提供することを課題とするものではない。
さらに、リチウム電池の電極としてLiAlTi12(y=0,0.10,0.15,0.25)の組成式で表されるスピネル化合物を使用することも知られている(非特許文献1参照)。
Journal of The Electrochemical Society,152(1)A186−A190(2005)
非特許文献1のスピネル化合物は、LiTi12(チタン酸リチウム)のTiの一部のみをAlで置換したものであり、このAl含有チタン酸リチウムを使用することにより、高容量化できることは示されているが、高率充放電特性に優れたリチウムイオン電池を得ることは示されていない。また、上記組成式では、Alが+3価の典型元素であり、+4価であったTi成分の一部のみを同じモル数のAlで置換し、+1価のLi成分をAlで置換していないので、Tiは一部+5価状態を取ることになる。
一方、リチウム電池の負極活物質としてLi[Li(1−x)/3CrTi(5−2x)/3]Oの組成式で表されるスピネル化合物も知られている(非特許文献2参照)。
Journal of Power Sources,125(2004)242−245
非特許文献2のスピネル化合物は、Li4/3Ti5/3(チタン酸リチウム)のLi及びTi成分の一部をCrで置換したものであり、このCr含有チタン酸リチウムを使用することにより、拡散係数と高率放電特性の向上することが示されているが、Cr以外の金属で置換することは示されておらず、また、以下に記載するように、チタン酸リチウムのTi成分の一部をCrで置換した場合には、高率放電特性の向上は、十分とはいえない。
すなわち、上記組成式では、Crは+3価、Tiは+4価であるが、Crは遷移金属であるため、かかるチタン酸リチウムを電池の負極活物質として用いた場合、チタン酸リチウムの電気化学的還元に伴ってCrが価数変化してしまうことになる。チタン酸リチウムを含有する負極を備えた電池を高率放電特性に優れたものとするためには、電池を構成して最初の充電操作を経た後の負極が含有するチタン酸リチウムは+4価のTiと+3価のTiが共存したものとなっていることが重要であり、かつ、+3価のTiが多く共存していることが望まれるところ、電池の放電に伴ってCrが価数変化してしまうと、+3価のTiを十分に生じさせることができず、上記作用を奏させることが困難となる。
上記のように、チタン酸リチウムや遷移金属等で置換したチタン酸リチウムをリチウムイオン電池の負極活物質として用いることは知られているが、高率充放電特性は満足できるものではなく、リチウムイオン電池の高率充放電特性をより高めることのできる活物質の出現が要望されている。
本発明は、前記要望に鑑み成されたものであって、その技術的課題とするところは、高率充放電特性に優れたリチウムイオン電池とすることのできるリチウムイオン電池用活物質を提供することにあり、また、高率充放電特性に優れたリチウムイオン電池を提供することである。
上記課題を解決する手段として、本発明に係るリチウムイオン電池用活物質は、チタン酸リチウムのチタン(Ti)とリチウム(Li)の両者の一部をアルミニウム(Al)で置換した特定組成を有するものとし、少なくとも電池を構成して最初の電気化学的還元が行われる前の活物質材料として、Tiが+4価状態となっていることに特徴を有する。すなわち、非特許文献1に記載の発明のような組成式のAl含有チタン酸リチウムでは、必然的にTiの一部が+5価状態を取ることになる。本発明は、チタン酸リチウムのTiとLiの両者の一部をAlで置換して、Tiが+4価状態であるスピネル化合物をリチウムイオン電池用活物質とすることにより、上記課題を解決する。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
(1)組成式:Li[Li(1−x)/3AlTi(5−2x)/3]O(0<x<1)で表されるリチウムイオン電池用活物質
(2)0<x≦1/2であることを特徴とする前記(1)のリチウムイオン電池用活物質である。
(3)前記(1)又は(2)のリチウムイオン電池用活物質を負極活物質として用いたリチウムイオン電池。
本発明に係るリチウムイオン電池用活物質は、Tiが+4価状態となっている活物質を提供することができ、また、その活物質を負極活物質として用いることで、高率充放電特性に優れたリチウムイオン電池を提供することができる。
図1は、Li[Li(1−x)/3AlTi(5−2x)/3]O(0<x<1)のエックス線回折測定結果を示す図である。
図2は、Li[Li1/4Al1/4Ti3/2]Oを負極活物質として用いたリチウムイオン電池(実施例)の高率放電試験結果を示す図である。
図3は、Li[Li1/3Ti5/3]Oを負極活物質として用いたリチウムイオン電池(比較例)の高率放電試験結果を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明するが、この説明に先立って、本発明について更に詳細に説明する。
本発明の活物質の母体となるLi[Li1/3Ti5/3]Oは、体積歪みがないことから、長寿命電池材料とされているものである。というのも、酸化還元中に示す可逆電極電位が1.55V(vs.Li/Li)という平坦な電位であり、電解液の還元分解などの副反応の不安が少ないためである。しかし、この材料は、d電子を持たないTi4+の存在のため、活物質としては好ましくない絶縁体であり、導電性には乏しいものである。
この問題の解決手段として、電極を成型する際に大量の導電剤及びバインダーを含ませることが挙げられる。しかし、容量を得るために電池内に詰めることのできる活物質は限られるので、できるだけ導電性,嵩密度ともに高い材料を用いることが好ましい。
そこで、本発明者等は、前記導電性の問題について、スピネル構造を有するLi[Li1/3Ti5/3]Oの六配位16dサイトの一部を異種元素で置換することで解決を試みた。すなわち、Li[Li1/3Ti5/3]Oに対する置換元素として“Al”を選択した。というのも、Li[Li1/3Ti5/3]Oのレドックス種は、Tiの4価であり、Li[Li1/3Ti5/3]Oと完全に還元することで2相反応の下、導電性のTi3+が共存した3,4価の混合原子価状態となる。この反応が1.55V(vs.Li)の可逆電極電位を生み出すもととなっている。つまり、置換した元素そのものがレドックス種となってしまっては、同様の電位を生み出すことができない。よって、遷移金属ではなく、一定の価数をとる典型元素を用いて置換することで、Ti4+にレドックスを担わせることが好ましいと考えられる。
一方、遷移金属を置換した例も数多く見受けられる(前掲の特許文献2〜6参照)。代表的なものとして、LiFeTiOやLi[CuTi]Oなどが挙げられる(前掲の特許文献2,3参照)。
しかしながら、Li[CuTi]Oについては、還元時のレドックス種がTi4+であるため、約1.5V(vs.Li/Li)の可逆電極電位を得ることができるものであるのに対し、LiFeTiOについては、還元時のレドックス種がFe3+であるため、同様の可逆電極電位を得ることができないものである。
本発明に係るリチウムイオン電池用活物質は、Li[Li1/3Ti5/3]Oの六配位16dサイトの一部を“Al”で置換したものであり、このサイトの収容原子数,価数から導き出される収容電子数から、前記したように、組成式:Li[Li(1−x)/3AlTi(5−2x)/3]O(0<x<1)で表されるものである。なお、本発明に係るリチウムイオン電池用活物質の理論上の組成に多少のずれがあっても、誤差範囲であるものとする。
(本発明のリチウムイオン電池用活物質の実施形態)
本発明に係るリチウムイオン電池用活物質としては、前記したように、Li[Li1/3Ti5/3]Oの六配位16dサイトの一部を“Al”で置換したものであって、このサイトの収容原子数、価数から導き出される収容電子数から、組成式:Li[Li(1−x)/3AlTi(5−2x)/3]O(0<x<1)で表されるものである。その合成法は、特に限定するものではないが、例えば、リチウム源としてLiCO、チタン源としてTiO(アナターゼ型)、アルミニウム源としてAl(OH)を用い、組成式:Li[Li(1−x)/3AlTi(5−2x)/3]O(0<x<1)で表されるよう、Alの量を種々変化させて空気雰囲気中などで焼成することにより合成することができる。
(本発明のリチウムイオン電池の実施形態)
本発明の活物質をリチウムイオン電池用負極活物質として用いる際、その対極となる正極活物質としては、特に限定するものではないが、3.5V系活物質であるLiFePO、層状構造を持つLiCoNiMn1−x−y(0<x<1、0<y<1)、スピネル構造を持つLi[LiMn2−x]O(0<x<1/3)などの4V級正極活物質、同じくLi[MMn2−x]O(0<x<1、Mは3d遷移金属元素)などの5V系活物質などが挙げられる。
また、電解液としては、自明の電解液を任意に使用することができ、これも本発明で限定するものではないが、例えば、LiPFをエチレンカーボネート,エチルメチルカーボネート,ジメチルカーボネートの混合溶媒に溶解させたものを挙げることができる。
その他、セパレータには、ポリアクリレートで表面改質して電解質の保持性を向上させたポリプロピレン製の微孔膜を用いることができ、また、外装体には、ポリエチレンテレフタレート/アルミニウム箔/金属接着性ポリプロピレンフィルムからなる金属樹脂複合フィルムを用いことができるが、これらのセパレータや外装体なども、特に制限されるものではない。
次に、本発明の実施例を比較例とともに挙げ、本発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって限定されるものではない。
〔活物質の合成〕
本発明の活物質の合成に用いたリチウム源はLiCOであり、チタン源はTiO(アナターゼ型)及びアルミニウム源はAl(OH)である。これらを用いて組成式:Li[Li(1−x)/3AlTi(5−2x)/3]O(0<x<1)で表されるよう、Alの量を種々変化させて(具体的には、上記組成式中の“x”が「1/8,1/4,1/2,3/4,1」で表されるようにAlの量を選定して)、空気雰囲気中800℃にて12時間焼成することで合成した。
得られた活物質についてエックス線回折測定を行い、結晶構造のキャラクタリゼーションを行った。その結果、図1に示されるように、x=1/2までの置換量においてスピネル構造に帰属できる単相が得られた。
前記組成式中のxの値が大きい程、理論的には本発明の効果が犬きいと考えられる。また、xの値が大きい程、価数が一定であるAlで置換することにより、前記のような1.55V(vs.Li)の可逆電極電位が得られる効果が大きいと考えられる。しかし、xの値を大きくしすぎると、得られた活物質が均一な組成物とならず、放電容量が小さくなってしまうという問題が生ずる。実験によれば、xを1/2以下とすることにより、前記したように、均一な組成物が得られ、かつ、本発明の効果が十分に発揮される活物質を得ることができる。そのため、本発明において、「xが1/2以下の活物質」が特に好ましいものである。また、xの値を0.1以上とすることにより、本発明の効果を充分なものとすることができるため、好ましい。
得られた活物質のうち、x=1/4のLi[Li1/4Al1/4Ti3/2]Oをリチウムイオン電池用負極活物質として用い、次のようにリチウムイオン電池を作製し、その電池を評価した。
〔リチウムイオン電池の作製〕
Li[Li1/4Al1/4Ti3/2]O活物質、アセチレンブラック(AB)及びポリフッ化ビニリデン(PVdF)を“重量比:90:5:5”の割合で混合し、分散媒としてN−メチルピロリドンを加えて混練分散し、塗布液を調製した。なお、PVdFは固形分が溶解分散された液を用い、固形重量換算した。
該塗布液を厚さ20μmのアルミニウム箔集電体に塗布し、負極板を作製した。なお、全ての電池において同様の試験条件となるよう電極重量,厚みは統一した。
対極にはLiCoOを取り上げ、正極活物質とした。電極作製方法は負極と同様である。ただし、リチウムイオン電池の容量が負極規制となるよう、正極板の重量は、負極板のそれに対して約1.5倍となるように調製した。
電解液には、LiPFをエチレンカーボネート(EC)/エチルメチルカーボネート(EMC)/ジメチルカーボネート(DMC)が“体積比:6:7:7”である混合溶媒に、濃度が1mol/lとなるよう溶解させたものを用いた。
セパレータには、ポリアクリレートで表面改質して電解質の保持性を向上させたポリプロピレン製の微孔膜を用いた。また、ニッケル端子を集電体としてリチウム金属箔をはりつけたものを参照極として用いた。
外装体には、ポリエチレンテレフタレート(15μm)/アルミニウム箔(50μm)/金属接着性ポリプロピレンフィルム(50μm)からなる金属樹脂複合フィルムを用い、正極端子、負極端子及び参照極端子の開放端部が外部露出するように電極を収納し、前記金属樹脂複合フィルムの内面同士が向かい合った融着代を、注液孔となる部分を除いて、気密封止した。
上記のような条件で実施例のリチウムイオン電池を作製した。
負極活物質として、Li[Li1/4Al1/4Ti3/2]Oの代わりに、Li[Li1/3Ti5/3]Oを用いた以外は、実施例と同様の条件で、比較例のリチウムイオン電池を作製した。
〔電池特性の評価試験〕
上記のようにして作製されたリチウムイオン電池は、初期活性化過程のため、5サイクルの充放電試験に供した。試験条件は、参照極に対する負極電位をモニターし、0.11tAの電流値で1.0Vまで充電(負極還元)し、続いて同電流値で2.5Vまで放電(負極酸化)させた。全てのサイクルにおいて、充電,放電間に30分間の休止時間を設定した。
続いて、高率放電性能を見極めるための電池試験を行った。初期活性化過程と同様の条件で、試験は参照極に対する負極電位をモニターした。充電(負極還元)時の電流は“0.11tA”に統一し、放電(負極酸化)時の電流は、順に“0.21tA,11tA,21tA,31tA,51tA”とした。ただし、一つの高率放電試験が終わった後には30分間休止し、開回路電位に回復した後に0.11tAの電流値で放電(負極酸化)し、さらに30分間休止した後充電(負極還元)する、という繰り返し過程を経た。
Li[Li1/4Al1/4Ti3/2]Oを負極活物質として用いたリチウムイオン電池(実施例)の高率放電試験結果を図2に示す。
Li[Li1/3Ti5/3]Oを負極活物質として用いたリチウムイオン電池(比較例)の高率放電試験結果を図3に示す。
また、表1にこれら電池試験を行った結果を示す。表1に表された数値は、0.1ItAにおける充電容量に対するその後のそれぞれの電流値での放電容量の割合を“%”で表したものである。
表1の実施例は、負極活物質としてLi[Li1/4Al1/4Ti3/2]Oを用いた電池であり、比較例は、負極活物質としてLi[Li1/3Ti5/3]Oを用いた場合の電池である。
Figure 0004957911
図2と図3との比較、表1から、Li[Li1/3Ti5/3]Oの元素の一部をAlで置換した実施例の活物質:Li[Li1/4Al1/4Ti3/2]Oは、比較例の活物質:Li[Li1/3Ti5/3]Oに比し、高率充放電特性に優れた活物質材料であることが分かる。
本発明は、以上詳記したように、高率充放電特性に優れたリチウムイオン電池とすることのできるリチウムイオン電池用活物質、及び、高率充放電特性に優れたリチウムイオン電池を提供するものであり、その利用可能性が極めて顕著である。

Claims (3)

  1. 組成式:Li[Li(1−x)/3AlTi(5−2x)/3]O(0<x<1)で表されるリチウムイオン電池用活物質。
  2. 0<x≦1/2であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のリチウムイオン電池用活物質。
  3. 請求の範囲第1項又は第2項に記載のリチウムイオン電池用活物質を負極活物質として用いたリチウムイオン電池。
JP2007512769A 2005-03-30 2006-03-22 Al含有チタン酸リチウムからなるリチウムイオン電池用活物質及びリチウムイオン電池 Expired - Fee Related JP4957911B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007512769A JP4957911B2 (ja) 2005-03-30 2006-03-22 Al含有チタン酸リチウムからなるリチウムイオン電池用活物質及びリチウムイオン電池

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005098962 2005-03-30
JP2005098962 2005-03-30
JP2007512769A JP4957911B2 (ja) 2005-03-30 2006-03-22 Al含有チタン酸リチウムからなるリチウムイオン電池用活物質及びリチウムイオン電池
PCT/JP2006/306378 WO2006106700A1 (ja) 2005-03-30 2006-03-22 Al含有チタン酸リチウムからなるリチウムイオン電池用活物質及びリチウムイオン電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006106700A1 JPWO2006106700A1 (ja) 2008-09-11
JP4957911B2 true JP4957911B2 (ja) 2012-06-20

Family

ID=37073264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007512769A Expired - Fee Related JP4957911B2 (ja) 2005-03-30 2006-03-22 Al含有チタン酸リチウムからなるリチウムイオン電池用活物質及びリチウムイオン電池

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7879265B2 (ja)
JP (1) JP4957911B2 (ja)
CN (1) CN100550483C (ja)
WO (1) WO2006106700A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101373829B (zh) * 2008-10-07 2011-05-11 深圳市贝特瑞新能源材料股份有限公司 钛系负极活性物质及其制备方法、钛系锂离子动力电池
WO2010090185A1 (ja) 2009-02-05 2010-08-12 Agcセイミケミカル株式会社 リチウムイオン二次電池用正極活物質用の表面修飾リチウム含有複合酸化物及びその製造方法
CN102810691B (zh) * 2011-05-31 2015-08-26 比亚迪股份有限公司 一种锂离子电池电解液及锂离子电池
CN103326009B (zh) * 2013-06-05 2015-08-19 深圳市斯诺实业发展有限公司 一种高容量钛酸锂负极材料的制备方法
JP5790894B1 (ja) * 2014-05-21 2015-10-07 宇部興産株式会社 蓄電デバイスの電極用チタン酸リチウム粉末、及び活物質材料、並びにそれを用いた蓄電デバイス
US20190006667A1 (en) * 2015-12-18 2019-01-03 Saft Use of electrochemical cells containing a lithiated titanate oxide negative active material for low earth orbit applications
US20220293927A1 (en) * 2021-03-03 2022-09-15 U.S. Army Combat Capabilities Development Command, Army Research Laboratory Electrolyte and Electrode Materials for Rechargeable Lithium Batteries
CN115224266B (zh) * 2022-09-20 2023-01-06 河北格力钛新能源有限公司 制备改性钛酸锂复合材料的方法及改性钛酸锂复合材料

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10251020A (ja) * 1997-03-11 1998-09-22 Ishihara Sangyo Kaisha Ltd 金属置換チタン酸リチウムおよびその製造方法ならびにそれを用いてなるリチウム電池
JP2000156229A (ja) * 1998-11-20 2000-06-06 Yuasa Corp 非水電解質リチウム二次電池
JP2004235144A (ja) * 2003-01-10 2004-08-19 Nichia Chem Ind Ltd 非水電解質二次電池用負極活物質および非水電解質二次電池
JP2008511528A (ja) * 2004-08-31 2008-04-17 コミサリア、ア、レネルジ、アトミク 緻密な混合チタンリチウム酸化物の粉末状化合物、該化合物の製造方法および該化合物を含んでなる電極

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10251020A (ja) * 1997-03-11 1998-09-22 Ishihara Sangyo Kaisha Ltd 金属置換チタン酸リチウムおよびその製造方法ならびにそれを用いてなるリチウム電池
JP2000156229A (ja) * 1998-11-20 2000-06-06 Yuasa Corp 非水電解質リチウム二次電池
JP2004235144A (ja) * 2003-01-10 2004-08-19 Nichia Chem Ind Ltd 非水電解質二次電池用負極活物質および非水電解質二次電池
JP2008511528A (ja) * 2004-08-31 2008-04-17 コミサリア、ア、レネルジ、アトミク 緻密な混合チタンリチウム酸化物の粉末状化合物、該化合物の製造方法および該化合物を含んでなる電極

Also Published As

Publication number Publication date
WO2006106700A1 (ja) 2006-10-12
US20090127503A1 (en) 2009-05-21
CN101151747A (zh) 2008-03-26
US7879265B2 (en) 2011-02-01
CN100550483C (zh) 2009-10-14
JPWO2006106700A1 (ja) 2008-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4766040B2 (ja) 非水電解質二次電池用正極活物質及びそれを用いた非水電解質二次電池。
JP4957911B2 (ja) Al含有チタン酸リチウムからなるリチウムイオン電池用活物質及びリチウムイオン電池
JP6554780B2 (ja) 非水電解液二次電池用正極組成物及びその製造方法
JP4954481B2 (ja) リチウム二次電池
JP4957912B2 (ja) Mg含有チタン酸リチウムからなるリチウムイオン電池用活物質及びリチウムイオン電池
JP2006252940A (ja) リチウム二次電池及びマンガン酸リチウムの製造方法
JP6791112B2 (ja) 非水系二次電池用正極材料の製造方法
JP2007052940A (ja) リチウム二次電池及びそれに用いる電極材料の製造方法
JP2018195419A (ja) 非水系電解質二次電池用正極材料、該正極材料を用いた非水系電解質二次電池、および非水系電解質二次電池用正極材料の製造方法。
JP6400364B2 (ja) 非水系二次電池用正極活物質及びその製造方法
JP2008171589A (ja) 負極および電池
JP6233101B2 (ja) 非水電解液二次電池用正極活物質
JP6852747B2 (ja) 非水電解液二次電池用正極組成物、非水電解液二次電池、及び非水電解液二次電池用正極組成物の製造方法。
JP2007173150A (ja) 非水電解質電池
JP6156078B2 (ja) 非水電解液二次電池用正極活物質の製造方法、非水電解液二次電池用正極及び非水電解液二次電池
JP5958119B2 (ja) 非水電解液二次電池用正極組成物
JP5729647B2 (ja) リチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池
JP2015173094A (ja) リチウム二次電池
JP7015102B2 (ja) 正極材料,非水電解質二次電池用正極及び非水電解質二次電池
KR101668929B1 (ko) 2차 전지 및 그 제조 방법
JP2003217587A (ja) リチウム二次電池
JP2011181222A (ja) リチウムイオン電池
WO2015037111A1 (ja) リチウムイオン二次電池用正極活物質およびそれを用いたリチウムイオン二次電池
WO2015019483A1 (ja) 非水系二次電池用正極活物質、それを用いた非水系二次電池用正極、非水系二次電池
JP2016139618A (ja) 非水電解質二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081020

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091119

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100507

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120222

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120306

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4957911

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees