JP2003217587A - リチウム二次電池 - Google Patents

リチウム二次電池

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JP2003217587A
JP2003217587A JP2002017338A JP2002017338A JP2003217587A JP 2003217587 A JP2003217587 A JP 2003217587A JP 2002017338 A JP2002017338 A JP 2002017338A JP 2002017338 A JP2002017338 A JP 2002017338A JP 2003217587 A JP2003217587 A JP 2003217587A
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lithium secondary
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Michio Takahashi
道夫 高橋
Toshihiro Yoshida
俊広 吉田
Masanobu Kito
賢信 鬼頭
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NGK Insulators Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マンガン酸リチウムのMnを少なくとも特定
の4元素で置換したものを正極活物質とすることによ
り、高出力であると共にサイクル特性が良好であるリチ
ウム二次電池を提供する。 【解決手段】 正極用集電基板に正極活物質が塗工され
てなる正極板2と、負極用集電基板に負極活物質が塗工
されてなる負極板3とを、セパレータ4を介して捲回若
しくは積層してなる電極体を備え、リチウム化合物を電
解質として含む電解液を用いたリチウム二次電池におい
て、マンガン酸リチウムのMnの一部を少なくともL
i、Ni、Mg及びTiの4種の元素種で置換してなる
LiMZMn2 -Z4(但し、Mは置換元素種、Zは置換
量を表す)を前記正極活物質とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、リチウム二次電
池に関し、更に詳しくは、高出力であると共にサイクル
特性が良好であるリチウム二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】 近年、リチウム二次電池は、携帯型の
通信機器やノート型パーソナルコンピュータ等の電子機
器の電源を担う、小型でエネルギー密度の大きな充放電
可能な二次電池として、広く用いられるようになってき
ている。また、国際的な地球環境の保護を背景として省
資源化や省エネルギー化に対する関心が高まる中、リチ
ウム二次電池は、自動車業界において積極的な市場導入
が検討されている電気自動車(EV)、ハイブリッド電
気自動車(HEV)用のモータ駆動用バッテリー、ある
いは夜間電力の保存による電力の有効利用手段としても
期待されている。
【0003】 リチウム二次電池には、一般的にリチウ
ム遷移金属複合酸化物等が正極活物質として、ハードカ
ーボンや黒鉛といった炭素質材料が負極活物質として、
また、ポリオレフィン等の多孔質膜が正極と負極を隔て
るセパレータとしてそれぞれ用いられる。また、リチウ
ム二次電池の反応電位は約4.1Vと高いために、電解
液として従来のような水系電解液を用いることができ
ず、このため電解質であるリチウム化合物を有機溶媒に
溶解した非水電解液が用いられる。そして、充電反応は
正極活物質中のLi+が、非水電解液中を通って負極活
物質へ移動して捕捉されることで起こり、放電時には逆
の電池反応が起こる。
【0004】 上述のようなリチウム二次電池におい
て、正極活物質として使用されるリチウム複合酸化物と
しては、従来よりコバルト酸リチウム(LiCoO 2
やニッケル酸リチウム(LiNiO2)、マンガン酸リ
チウム(LiMn24)等が使用されている。
【0005】 これら正極活物質のうち、LiCoO2
とLiNiO2は、Li容量が大きく、単純な構造であ
り可逆性に優れ、また、イオン拡散に優れた二次元層状
構造を有している等の特徴を有している。しかしその一
方で、LiCoO2については、Coの産出地が限られ
ており、また、産出量が決して多いとは言えず高価であ
るため、汎用的なリチウム二次電池に用いるにはコスト
面での問題があり、LiMn24と比較すると出力密度
が小さいという問題がある。また、LiNiO2につい
ては、Niの3価の状態が比較的不安定なために化学量
論組成の化合物の合成が困難であり、また、Liの脱離
量が多くなった場合に、Niが2価の状態に遷移すると
共に酸素を放出してNiOとなり、電池として機能しな
くなるばかりでなく、酸素放出による電池破裂の危険が
生ずる等の問題がある。
【0006】 これに対し、LiMn24は原料が安価
であり、また、出力密度が大きく、電位が高いという特
徴がある。しかしながら、LiMn24を正極活物質と
して用いた場合には、充放電サイクルの繰り返しに伴っ
て徐々に放電容量が減少し、良好なサイクル特性が得ら
れないという問題がある。これはLi+の挿入・脱離に
よって結晶構造が非可逆的に変化することによる正極容
量の減少に起因するところが大きいと考えられている。
【0007】 また、EV、HEV等に用いられる電池
には、サイクル特性に優れていることの他、エンジン起
動や登坂等に際して、瞬間的な大電流の放電が要求され
る場合がある。しかし、従来正極活物質として使用され
ていたマンガン酸リチウム等では、限界放電電流が十分
ではなく、このような要求を満足させることができない
という問題があった。そのため、より大きな限界放電電
流を発生することができる電池の開発が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 本発明の目的は、マ
ンガン酸リチウムのMnを少なくとも特定の4元素で置
換したものを正極活物質とすることにより、限界放電電
流が大きいと共に充放電サイクル特性が良好であるリチ
ウム二次電池を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決する本
発明のリチウム二次電池は、正極用集電基板に正極活物
質が塗工されてなる正極板と、負極用集電基板に負極活
物質が塗工されてなる負極板とを、セパレータを介して
捲回若しくは積層してなる電極体を備え、リチウム化合
物を電解質として含む電解液を用いたリチウム二次電池
において、マンガン酸リチウムのMnの一部を少なくと
もLi、Ni、Mg及びTiの4種の元素種で置換して
なるLiMZMn2-Z4(但し、Mは置換元素種、Zは
置換量を表す)を前記正極活物質としたことを特徴とす
るものである。
【0010】 このように、正極活物質として、マンガ
ン酸リチウムのMnの一部を少なくとも特定の4元素で
置換したものを使用したため、結晶構造の非可逆的変化
が抑制され、安定化したことにより、サイクル特性が向
上し、更に正極活物質の電子伝導性が向上したことによ
り、限界放電電流が大きくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】 次に本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明するが、本発明は以下の実施
の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、適宜設
計の変更、改良等が加えられることが理解されるべきで
ある。
【0012】 本発明のリチウム二次電池は、図1に示
す、正極用集電基板の両面に正極活物質を塗工すること
によって製作される正極板2と、負極用集電基板の両面
に負極活物質を塗工することによって製作される負極板
3とを、セパレータ4を両極板間に介して巻芯13を中
心として捲回してなる捲回型電極体1を、リチウム化合
物を電解質として含む電解液と共に、図示しない電池ケ
ースに挿入して形成される。捲回時には集電タブ5、6
をそれぞれ正極板2、負極板3に取り付ける。また、本
発明の他の実施の形態は、図2に示す、正極板8及び負
極板9とをセパレータ10を間に介して積層し、集電タ
ブ11、12を取り付けてなる積層型電極体7を、リチ
ウム化合物を電解質として含む電解液と共に、図示しな
い電池ケースに挿入して形成される。
【0013】 このような構成の本発明のリチウム二次
電池は、その正極活物質を構成するリチウム複合酸化物
として、マンガン酸リチウムLiMn24のMnの一部
を少なくともLi、Ni、Mg及びTiの4種の元素種
で置換してなるLiMZMn2-Z4(但し、Mは置換元
素種、Zは置換量を表す)(以降「4元素置換マンガン
酸リチウム」という)を用いる。従って上記化学式を詳
細に記載すると、Li1+x1Nix2Mgx3Tix4M’
Z-(x1+x2+x3+x4)Mn2-Z4(但し、M’はLi、N
i、Mg及びTi以外の置換元素種、Zは置換量を表
し、x1、x2、x3、x4はそれぞれLi、Ni、M
g、Tiの置換量であり、x1+x2+x3+x4≦Z
を満たす実数である。)となる。そして、置換元素種
M’は、Fe、Zn、B、Al、Co、Cr、Si、S
n、P、Sb、Nb、Ta、Mo及びW等から選ばれた
少なくとも1種である。
【0014】 このように、本発明のリチウム二次電池
は、マンガン酸リチウムのMnを少なくとも上記特定の
4種の元素種で置換した4元素置換マンガン酸リチウム
を正極活物質としたため、限界放電電流の顕著な増大効
果が得られる。このことは、4元素置換マンガン酸リチ
ウムの骨格(イオン伝導に寄与するLiを除いた部分)
における電子伝導性が向上し、これにより電池反応にお
けるLiイオンの挿入/脱離速度が早くなっていること
に起因するものと考えられる。そして、この骨格におけ
る電子伝導性の向上は、特定の4種の元素種で置換した
ことにより格子定数が小さくなっていることから考察す
ると、各元素間のd軌道が重なり易くなり、電子の移動
がこのd軌道を利用して円滑に進み易くなっていること
に大きく依存しているものと推測される。そしてこの効
果は常温のみならず、低温においても期待することがで
きる。
【0015】 また、4元素置換マンガン酸リチウムを
正極活物質として使用したため、Mnの電解液への溶出
による結晶構造の非可逆的変化が抑制され、結晶構造が
安定化することにより、充放電を繰り返し行った場合の
放電容量の低下が少なく、充放電サイクル特性(充放電
の繰り返しによる電池容量変化特性を指す。以下、「サ
イクル特性」と記す)が向上する。
【0016】 本発明において、正極活物質として使用
する4元素置換マンガン酸リチウムは、更にVが含有さ
れることが好ましい。Vが含有されることにより、4元
素置換マンガン酸リチウムの結晶子サイズが大きくな
り、電解液中にMnが溶出し難くなることにより、正極
活物質自体の容量低下が抑制されるために、サイクル特
性に優れる電池を得ることができるからである。また、
Vを含有することにより、限界放電電流を向上すること
もできる。4元素置換マンガン酸リチウム中のVは、そ
の構成に特に制限はなく、例えば、マンガンの一部と置
換されていても、その粒界に存在していても構わないも
のである。そして、Vの含有量は、4元素置換マンガン
酸リチウムLiMZMn2-Z4のMnの量に対して1モ
ル%以下であることが好ましく、更に好ましくは0.5
モル%以下である。1モル%より多量に含有すると、4
元素置換マンガン酸リチウム自体の結晶粒子の粒成長が
著しくなり、電池の作製時、特に電極の塗工、プレスに
おいて粒子内にクラックが入り易いなどの問題が生じ
て、かえって電池の特性を悪くする可能性があり得る。
また、好ましくは0.1モル%以上である。0.1モル
%未満だと少量のためその効果が発揮され難い。ここ
で、Vの含有量とは、添加量又は分析値のうち、値の大
きいものをいう(同じ値の場合はその値とする)。ま
た、本発明に用いられるバナジウム化合物(V化合物)
としては特に制限はなく、例えば、酸化物、水酸化物、
硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩等を挙げることができる。具体
的には、結晶性が良好で、かつ結晶子サイズの大きい4
置換マンガン酸リチウムを得ることができる一例とし
て、五酸化二バナジウム(V25)を挙げることができ
る。
【0017】 本発明において正極活物質として使用す
る4元素置換マンガン酸リチウムの置換量Zは、0.0
1≦Z≦0.5の範囲内であることが好ましく、更に好
ましくは、0.1≦Z≦0.3である。置換量Zが0.
01より小さいと置換量が少ないため、その効果が発揮
され難い。置換量Zが0.5より大きいと、正極活物質
の合成において異相の生成が粉末X線回折法(XRD)
により認められ、単相物質が得られなかった。電池にお
いて、このような異相は正極活物質の重量を増すだけで
電池反応には寄与しないことから、このような異相の生
成を防止することが望ましい。
【0018】 また、正極活物質つまり4元素置換マン
ガン酸リチウムが一次粒子の形態として主に平坦な結晶
面から構成された略八面体形状を有することが好まし
い。つまり、一次粒子の表面は、平滑な結晶面が互いに
交差して明瞭な稜線が形成され、その形状は立方晶スピ
ネル構造の自形である八面体に近い形状を有しているこ
とが好ましい。このような形状にすることにより、結晶
構造が安定化し、限界放電電流が大きく、サイクル特性
が良好なリチウム二次電池を得ることができる。ここ
で、略八面体構造としては、八面体の4面が交差して形
成される頂点が完全には形成されずに、面若しくは稜の
形で形成されているものや、八面体の2面が交差して形
成される稜の部分に他の結晶面が現れているもの、さら
には、ある一次粒子どうしが結晶面を共有し、あるいは
一次粒子の表面の一部から他の一次粒子結晶が成長して
いるものも含まれ、完全な八面体である必要はない。更
に、このような種々の形状が含まれる他、これらの形状
の一部が欠けて、あるいは一次粒子どうしが複雑に結晶
面を共有して多面体を形成しているものも含まれる。
【0019】 尚、本発明のリチウム二次電池の正極活
物質は、主に上記形態を有する一次粒子からなることが
好ましいとするものであって、全ての一次粒子が略八面
体形状を有していなければならないわけではない。この
ことは、一般的に、結晶面の成長が、原料粒径、原料中
不純物、合成時の炉内温度分布等の影響を受けて一様に
起こらない場合が生じ得ることからも、理解されるべき
である。
【0020】 本発明のリチウム二次電池を組み立てる
際に、上記4元素置換マンガン酸リチウムを正極活物質
として使用すると同時に、少なくともエチレンカーボネ
ート、ジメチルカーボネート及びジエチルカーボネート
の3種を混合して電解液とすることが好ましい。このよ
うに、特定の3種を混合して電解液として使用すること
により、1種からなる電解液又は2種若しくは上記3種
以外の電解液を含む3種以上の混合液を電解液として使
用した場合より、限界放電電流が大きく更にサイクル特
性が優れたリチウム二次電池を得ることができる。
【0021】 上記3種を混合した電解液に、プロピレ
ンカーボネート(PC)、γ−ブチロラクトン、テトラ
ヒドロフラン、アセトニトリル等の有機溶媒の単独溶媒
若しくは混合溶媒を更に混合してもよい。
【0022】 また、電解液に溶解させる電解質として
は、LiPF6やLiBF4等のリチウム錯体フッ素化合
物、あるいはLiClO4といったリチウムハロゲン化
物等を1種類若しくは2種類以上を溶解したものを用い
ることができる。
【0023】 更に、本発明のリチウム二次電池におい
ては、正極と負極とを介するセパレータを紙にするとい
っそう好ましい。ポリオレフィン等の多孔質膜からなる
セパレータを使用すると、当該セパレータは必ずしも非
水電解液に対する濡れ性、即ち親和性や、透過性に優れ
るものとはいえず、このことが電池特性に少なからず影
響を及ぼしている。それに対し、紙製のセパレータを使
用すると、紙に形成されたマイクロポアが大きく透過性
に優れるため、電解質であるリチウムイオンの移動が妨
げられず、リチウムイオンの分極が起こり難くなり、サ
イクル特性が向上する。また、リチウムイオンの移動が
良好になるため限界放電電流が大きくなる。
【0024】 セパレータとして使用する紙は乾燥処理
されていると更に好ましい。紙は吸湿性を示す材質であ
るため、吸収された水により電解質であるリチウムイオ
ンの移動が妨げられ、正極側と負極側にイオンが分極す
る場合がある。これに対し、乾燥処理が実施された紙を
セパレータとして用いると、電解質であるリチウムイオ
ンの移動が妨げられず、分極が起こり難くなる。その結
果、サイクル特性が良好であり、限界放電電流が大きい
という特性を示すようになる。
【0025】 また、吸湿した紙をセパレータとして用
いると、セパレータに含有する極微量の水分に起因して
フッ化水素(HF)が電池系内において発生し易くな
り、正極活物質が反応してMnが溶出してしまうことが
サイクル特性劣化の一因となると考えられる。そのた
め、紙を乾燥処理すると、電池系内におけるフッ化水素
の発生が極力回避され、乾燥処理されていない紙をセパ
レータとしたリチウム二次電池に比してサイクル特性が
向上するという効果を示す。
【0026】 上記セパレータに使用する紙を乾燥処理
する方法としては、加熱処理が好ましく、効率的に材質
である紙に不可避的に含まれている水分を除去すること
ができる。加熱処理方法としては、誘電加熱処理である
ことが好ましい。そして当該誘電加熱処理が、高周波加
熱又はマイクロ波加熱による処理であることが更に好ま
しい。高周波加熱又はマイクロ波加熱にすることによ
り、セパレータ部分のみが加熱され、ヒーター等の熱源
を使用して実施する乾燥処理と比較して投入エネルギー
を効率的に加熱、乾燥に使用することができる。
【0027】 本発明においては、セパレータである紙
が、実質的にセルロース又はセルロース誘導体、あるい
はこれらの混合物からなることが好ましい。これらセル
ロース等は安価で入手も容易であり、かつ、適当なサイ
ズのマイクロポアを有するため、リチウム二次電池用の
セパレータとして好適な物理的特性を示すものであり、
製造コスト低減及び電池特性向上の両側面において好ま
しいものである。
【0028】 尚、電解質であるリチウムイオンの透過
性を向上させるため、セルロース又はセルロース誘導体
の種類によっては、界面活性剤等の化学薬品を用いて表
面処理が施されていてもよい。更に、耐電解液性を向上
させるため、セルロース又はセルロース誘導体に表面処
理が施されていてもよい。
【0029】 本発明のリチウム二次電池に用いられる
LiMZMn2-Z4は、所定比に調整された各元素(置
換元素M及びLi、遷移元素Me)の塩及び/又は酸化
物の混合物を、酸化雰囲気、600〜1000℃の範囲
で、5〜50時間かけて焼成することにより、単相の生
成物として得ることができる。ここで、酸化雰囲気と
は、一般に炉内試料が酸化反応を起こす酸素分圧を有す
る雰囲気を指す。また、焼成温度としては650〜90
0℃が好ましい。焼成温度が600℃未満と低い場合に
は、焼成物のXRDチャートに原料の残留を示すピー
ク、例えばリチウム源として炭酸リチウム(Li2
3)を用いた場合にはLi2CO3のピークが観察さ
れ、単相生成物が得られない。一方、焼成温度が100
0℃より高い場合には、目的とする結晶系の化合物以外
に、高温相が生成し、単相生成物が得られなくなる。
【0030】 また、焼成を2回以上に分けて行っても
よい。この場合には、次段階での焼成温度を前段階の焼
成温度よりも高くして行うことが好ましく、最終焼成の
焼成条件を、酸化雰囲気、600〜1000℃、5〜5
0時間とする。こうして、例えば2回焼成の場合に、2
回目の焼成温度を1回目の焼成温度以上として合成を行
った場合に得られる生成物は、この2回目の焼成温度及
び焼成時間という条件を用いて1回の焼成を行って得ら
れる生成物よりも、XRDチャート上でのピーク形状が
鋭く突出し、結晶性の向上が図られる。
【0031】 本発明のリチウム二次電池に用いられる
LiMZMn2-Z4にVを添加する場合には、所定比に
調整された各元素(置換元素M及びLi、遷移元素M
e)の塩及び/又は酸化物の混合物にV化合物を所定量
添加し、酸化雰囲気、600〜1000℃の範囲で、5
〜50時間かけて焼成することが好ましい。また、この
ようにLiMZMn2-Z4の原料に添加してもよいが、
所定比に調整された各元素(置換元素M及びLi、遷移
元素Me)の塩及び/又は酸化物の混合物を、酸化雰囲
気、600〜1000℃の範囲で、5〜50時間かけて
焼成したLiMZMn2-Z4にV化合物を添加して、更
に酸化雰囲気、600〜1000℃の範囲で、5〜50
時間かけて焼成してもよい。ここで、V化合物の添加量
としてはLiMZMn2-Z4のMnの量に対して1モル
%以下であることが好ましい。また、V化合物としては
上述のようにV25が好ましい。
【0032】 各元素の塩は特に限定されるものではな
いが、原料として純度が高くしかも安価なものを使用す
ることが好ましいことはいうまでもない。従って、昇温
時や焼成時に有害な分解ガスが発生しない炭酸塩、水酸
化物、有機酸塩を用いることが好ましい。但し、硝酸塩
や塩酸塩、硫酸塩等を用いることができないわけではな
い。尚、Li原料については、通常、酸化物Li2Oは
化学的に不安定なために使用されることは少ない。
【0033】 尚、電池の作製に当たって使用される他
の材料は、特に限定されるものではなく、従来公知の種
々の材料を用いることができる。例えば、負極活物質と
しては、ソフトカーボンやハードカーボンといったアモ
ルファス系炭素質材料や、高黒鉛化炭素材料等の人造黒
鉛、あるいは天然黒鉛といった炭素質材料が用いられ
る。
【0034】
【実施例】 以下、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。 (正極活物質LiX(Ni0.5Ti0.5ZMgYMn
2-X-Z-Y4の合成)出発原料として、市販のLi2
3、MnO2、TiO2、MgO、NiOの粉末を用
い、表1に示す実施例各種の正極活物質組成となるよう
に秤量、乾式混合し、大気雰囲気、650℃で10時間
で焼成した後、再度、大気雰囲気、800℃で24時間
焼成し、正極活物質を得た。また、Vを含む上記の正極
活物質の合成ではV源にV25の粉末を用い、上記の6
50℃で10時間で焼成したものに乾式混合で添加し
て、再度、大気雰囲気、800℃で12時間で焼成して
作製した。その際、V25添加量は、V量がMn量に対
して1モル%になるように添加した。
【0035】(捲回型電極体の作製)合成した各正極活
物質に導電助剤としてアセチレンブラックを外比で2〜
10質量%の範囲で添加したものに、更に溶剤、バイン
ダを加えて調整した正極材スラリーを、厚さ20μmの
アルミニウム箔の両面にそれぞれ約100μmの厚みと
なるように塗工して作製した正極板と、繊維状高黒鉛化
炭素粉末を負極活物質として、厚さ10μmの銅箔の両
面にそれぞれ約80μmの厚みとなるように塗工して作
製した負極板を作製した。ここで、バインダとしては、
例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)、又はスチレ
ン・ブタジエンラバー(SBR)を主成分としたゴムと
カルボキシルメチルセルロース(CMC)を混合した
物、又はフッ素樹脂とCMCを混合した物が使用され
る。特に、SBR及びフッ素樹脂を用いた場合は電極板
との密着力に優れて好ましい。また、銅箔には圧延銅箔
又は電解銅箔が使用される。特に、電解銅箔を用いた場
合は電極板に対する負極活物質の剥離強度が大きく密着
力に優れて好ましい。次いで、正・負電極板の端縁にお
ける、電極活物質が塗工されていない未塗工部に、厚さ
50μmの短冊状の金属箔(正極:アルミニウム箔、負
極:銅箔)である集電タブを、所定の間隔で複数枚超音
波溶接することにより取り付けた。その後、厚さ30μ
mのセパレータを介して正極板と負極板を積層・捲回す
ることにより捲回型電極体を作製した。尚、表中のポリ
オレフィン3層構造はポリプロピレン(PP)/ポリエ
チレン(PE)/ポリプロピレン(PP)からなり、透
液度は以下の方法により測定した。セパレータに用いた
3層品と紙の透液度はそれぞれ0.45、510mg/
min・cm2であった。
【0036】(透液度の測定)吸引濾過器(SPC F
ホルダーGF瓶付、47mm、SIBATA製)を使用
し、当該吸引濾過器において本来フィルターが設置され
るべき部分に、セパレータを設置し、その上方に配され
た上方溶媒受けに充分量の試験溶媒(EC:DEC:E
MC=1:1:1(体積比))を入れた。次いで、任意
の時間毎に数回試験溶媒の透過量を測定し、経過時間に
対する透過量の勾配を求め、これを透液度(mg/mi
n・cm2)とした。
【0037】(非水電解液の調整)エチレンカーボネー
ト(EC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチ
ルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート
(EMC)及びの各種有機溶媒を、表1に示す各種の体
積比で混合して混合溶媒を調整し、1モル/lの濃度と
なるように電解質であるLiPF6を溶解して非水電解
液を調整した。
【0038】(電池の作製)上述の捲回型電極体を電池
ケースに収納後、所定の電解液注入孔を通じて電池ケー
ス内部の減圧(1Pa)処理をしながら加熱(100
℃、24時間)し、同時に上述の非水電解液を含浸(真
空含浸)した。次いで、前記電解液注入孔を封止して作
製した。尚、その他の部材、試験環境は全ての試料につ
いて同じとし、電池の封止不良等による電池外部からの
水分の浸入等の影響も排除した。また、各電池の初回充
電後の電池容量は、全て約10Ahであった。
【0039】
【表1】
【0040】(限界放電電流の測定)上述の作製した電
池について、25℃における限界放電電流の測定を行っ
た。先ず、各電池について25℃、1C定電流、4.1
V定電圧で満充電とした後、同じく25℃条件下、1C
定電流にて、端子電圧が2.5Vとなるまで放電した後
の放電容量を測定した。次に、同じく満充電の状態か
ら、25℃、30C定電流にて放電し、先程の放電容量
の80%となる最大電流値を限界放電電流として測定し
た。結果を表2に示す。
【0041】(パルスサイクル試験)上述の作製した電
池についてパルスサイクル試験を行った。1サイクルは
放電深度50%の充電状態の電池を20C(放電レー
ト)相当の電流200Aにて3秒間放電した後3秒間休
止し、その後200Aで3秒間充電後、再び50%の充
電状態とするパターンに設定した。また、電池容量の変
化を調べるため、1Cの電流強さで充電停止電圧4.1
V、放電停止電圧2.5Vとした容量測定を行い、20
000サイクル経過後の電池容量をそれぞれ初回の電池
容量で除した値を百分率で算出して相対放電容量(%)
を求めた。結果を表2に示す。
【0042】 表2に示すように、限界放電電流の測定
とパルスサイクル試験(相対放電容量)の結果から、正
極活物質組成としてはMnの一部をLi、Ni、Ti、
Mgの4種の元素種で置換したものが特に良好な特性を
示すことが分かる。その特徴は、特に限界放電電流にお
いて顕著に現れている。つまり、比較例1〜3に示すよ
うに、正極活物質のMnの一部を2種の元素種で置換し
た場合と3種の元素種で置換した場合を比較すると、2
元素種置換と3元素種置換との間では限界放電電流の値
は大きくは異ならないのに対し、実施例1に示すよう
に、4元素種置換をした場合には、限界放電電流の値が
大幅に向上していることがわかる。そして実施例2に示
すように、Vを添加することにより、限界放電電流の値
が更に向上することがわかる。更には、実施例3に示す
ように4元素種置換をした正極活物質を使用し、電解液
としてEC、DEC、DMCの混合溶媒を使用し、更に
セパレータとして紙を使用した場合には、限界放電電流
の値が飛躍的に向上することがわかる。これは、上記3
つの条件(4元素置換された正極活物質、EC、DEC
及びDMCからなる電解液及び紙のセパレータ)の相乗
効果によるものであるため、これら3つの条件を同時に
満たすことが好ましい。このように、上述の4元素置換
マンガン酸リチウム正極材を中心に、電解液及びセパレ
ータを実施例3のような組合せにすることにより電池の
特性が著しく向上することがわかった。
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】 上述したように、本発明のリチウム二
次電池によれば、正極活物質として、マンガン酸リチウ
ムのMnの一部を少なくとも特定の4元素で置換したも
のを使用したため、結晶構造が安定化したことにより、
サイクル特性が向上し、更に正極活物質の電子伝導性が
向上したことにより、限界放電電流が大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 捲回型内部電極体の構造を示す斜視図であ
る。
【図2】 積層型内部電極体の構造を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…捲回型電極体、2…正極板、3…負極板、4…セパ
レータ、5…集電タブ、6…集電タブ、7…積層型電極
体、8…正極板、9…負極板、10…セパレータ、11
…集電タブ、12…集電タブ、13…巻芯。
フロントページの続き (72)発明者 鬼頭 賢信 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 Fターム(参考) 5H021 AA06 BB01 BB09 BB15 EE11 HH01 HH06 5H029 AJ02 AJ05 AK03 AL06 AL07 AM03 AM05 AM07 BJ02 BJ14 CJ02 CJ07 CJ08 CJ22 CJ28 DJ04 DJ16 DJ17 EJ12 HJ01 HJ02 HJ14 5H050 AA02 AA07 BA17 CA09 CB07 CB08 FA05 GA02 GA09 GA10 GA22 GA27 HA02 HA14 HA20

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極用集電基板に正極活物質が塗工され
    てなる正極板と、負極用集電基板に負極活物質が塗工さ
    れてなる負極板とを、セパレータを介して捲回若しくは
    積層してなる電極体を備え、リチウム化合物を電解質と
    して含む電解液を用いたリチウム二次電池において、マ
    ンガン酸リチウムのMnの一部を少なくともLi、N
    i、Mg及びTiの4種の元素種で置換してなるLiM
    ZMn2-Z4(但し、Mは置換元素種、Zは置換量を表
    す)を前記正極活物質としたことを特徴とするリチウム
    二次電池。
  2. 【請求項2】 前記電解液が、少なくともエチレンカー
    ボネート、ジメチルカーボネート及びジエチルカーボネ
    ートの3種を混合してなる請求項1に記載のリチウム二
    次電池。
  3. 【請求項3】 前記セパレータが紙である請求項1又は
    2に記載のリチウム二次電池。
  4. 【請求項4】 前記セパレータを構成する紙が乾燥処理
    されたものである請求項3に記載のリチウム二次電池。
  5. 【請求項5】 前記セパレータを構成する紙が実質的に
    セルロース、セルロース誘導体又はこれらの混合物から
    なる請求項3又は4に記載のリチウム二次電池。
  6. 【請求項6】 前記置換量Zが0.01≦Z≦0.5の
    範囲内である請求項1〜5のいずれか一項に記載のリチ
    ウム二次電池。
  7. 【請求項7】 前記置換量Zが0.1≦Z≦0.3の範
    囲内である請求項1〜5のいずれか一項に記載のリチウ
    ム二次電池。
  8. 【請求項8】 前記正極活物質が一次粒子の形態として
    主に平坦な結晶面から構成された略八面体形状を有する
    請求項1〜7のいずれか一項に記載のリチウム二次電
    池。
  9. 【請求項9】 前記LiMZMn2-Z4(但し、Mは置
    換元素種、Zは置換量を表す)にVを含有した請求項1
    〜8のいずれか一項に記載のリチウム二次電池。
  10. 【請求項10】 前記Vの含有量が、前記LiMZMn
    2-Z4のMnの量に対して1モル%以下である請求項9
    に記載のリチウム二次電池。
  11. 【請求項11】 前記LiMZMn2-Z4が、所定比に
    調整された各元素の塩及び/又は酸化物の混合物を、酸
    化雰囲気、600〜1000℃の範囲で、5〜50時間
    かけて焼成して得られたものである請求項1〜10のい
    ずれか一項に記載のリチウム二次電池。
  12. 【請求項12】 前記LiMZMn2-Z4が、所定比に
    調整された各元素の塩及び/又は酸化物の混合物を、酸
    化雰囲気、600〜1000℃の範囲で、5〜50時間
    かけて焼成し、該焼成を2回以上行って合成され、かつ
    次段階での焼成温度を前段階の焼成温度よりも高くして
    得られたものである請求項1〜8のいずれか一項に記載
    のリチウム二次電池。
  13. 【請求項13】 前記LiMZMn2-Z4の原料にV化
    合物を添加し、酸化雰囲気、600〜1000℃の範囲
    で、5〜50時間かけて焼成して得られたものである請
    求項9又は10に記載のリチウム二次電池。
  14. 【請求項14】 前記LiMZMn2-Z4にV化合物を
    添加して、酸化雰囲気、600〜1000℃の範囲で、
    5〜50時間かけて焼成して得られたものである請求項
    9又は10に記載のリチウム二次電池。
  15. 【請求項15】 前記V化合物の添加量が前記LiMZ
    Mn2-Z4のMnの量に対して1モル%以下である請求
    項13又は14に記載のリチウム二次電池。
  16. 【請求項16】 前記V化合物がV25である請求項1
    3〜15のいずれか一項に記載のリチウム二次電池。
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