JP4957395B2 - 半導体試験装置用テストヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、半導体試験装置用テストヘッドに関する。
周知のように、半導体試験装置はテストヘッド(半導体試験装置用テストヘッド)を備えている。テストヘッドは、DUT(Device Under Test)の種類や半導体試験装置の仕様によって機能が多少異なるが、試験対象であるDUTと試験装置本体との間にあって、試験装置本体から入力される信号に基づいてDUTとの間で機能試験に関する各種信号(試験用信号)の入出力を行うものである。
下記特許文献1には、このようなテストヘッドに関する技術が開示されている。このテストヘッドは、特許文献1の図1及び図4等に示されているように、複数のピンカード(ピンエレクトロニクスカード)を備えている。ピンカードは、上記試験用信号を生成してDUTに供給する回路やDUTの出力信号を受け入れて所定の信号処理を施す回路等が実装されたプリント配線板である。そして、これらのピンカードは、マザーボードやパフォーマンスボード、ソケット等の信号伝送手段を介してDUTとの間で各種信号の入出力を行う。
さて、近年の技術の革新により、情報機器間、情報機器内の通信速度は、Gbpsオーダを超え、またパーソナルコンピュータ等に用いられるDRAMメモリのデータレートもGbpsを超えつつある。このため、上述の情報機器に用いられるDRAMメモリ等の半導体素子をDUTとして試験を行う際には、Gbpsを超える高速信号で試験する必要が生じている。また、半導体素子の価格の低価格化が進んでおり、試験コストを下げるために同時に試験できるDUTの個数を増やすことが求められている。
ところが、従来のテストヘッドにて、高速信号への対応や試験個数の増加への対応を行うに関し、以下のような問題点が生じる。
(1)高速信号の劣化
ピンカード上には、高速信号を扱うタイミング発生器、ドライバ、コンパレータ及びスイッチと、低速信号を扱うロジック回路及び電源回路とが試験回路として設置されている。同時に試験できるDUTの個数を増やすには、高速信号を扱う試験回路を同時に試験可能なDUTの数に応じて複数設置する必要があると共にピン数が増大する。したがって、ピンカードのプリント回路基板サイズは大きなものとなり、層間の位置合わせ精度やスルーホールに対するランドパターンのマージンが大きくなる等の信号損失の劣化要因が増大する。同様に、マザーボードも大きなサイズを必要とするためマザーボードを介した信号伝送も損失が大きくなる。
(2)ピンカードの製造歩留まりの悪化
同時に試験できるDUTの個数を増やすには、上述するようにピン数を増大させる必要があるが、高速信号を扱う回路が製造バラツキや部品特性のバラツキに敏感なため、1つのピンあたりの製造歩留まりが従来に比べて劣る。したがって、ピン数の増大は、ピンカードの製造歩留まりを悪化させる。
(3)修理費用の増大
ピンカード上には、故障率の高いスイッチ等の部品が実装されるが、例えばこのようなスイッチが故障した場合の交換単位は、ピンカード単位となる。同時に試験できるDUTの個数を増やすために、ピンカード上に実装される部品点数が増大した場合には、ピンカードの交換を頻繁に行う必要が生じ、修理費用が増大する。
(4)コネクタの損傷
ピン数の増大は、ピンカードを接続するためのコネクタの数が増大することを意味する。一方で、高速信号を伝送するコネクタは、インピーダンス制御、端子間信号分離を行う必要があり、構造上、接地導体を伴う形状でかつコネクタピン(接続端子)の形状精度を高くする必要がある。このため、コネクタの数が増大した場合には、コネクタの位置合わせが難しく接続の困難性が増加し、コネクタの損傷が起きやすくなる。
以上のような問題を解決するために、非特許文献1には、高速信号を処理する回路をサブ基板上に4ピン分集約したピンカードが提案されている。
このような非特許文献1に開示されたピンカードによれば、サブ基板を用いるため、高速信号に適した低誘電率かつ低誘電体損失の基板材料を用いることができ、またビア位置精度が高められることによってインピーダンス制御ビアやオープンスタブにならないビア工法を用いることができ、高速信号の波形品質の劣化を特許文献1と比較して抑制することができる。
また、故障の際にサブ基板単位の交換が可能となり、修理費用が低減できる。また、実質的に一基板あたりの部品の実装数を特許文献1と比較して減少させることができる。このため、例えば良品のサブ基板を集めることによってピンカードの製造歩留まりを向上させることもできる。
なお、特許文献2には、所定範囲の移動の自由度を持ってコネクタブロックをフローティング固定する固定機構が記載されている。このような固定機構を用いてコネクタブロックを支持体にフローティング固定することによって、コネクタの位置合わせが容易となり、コネクタの損傷を抑制することが可能となる。
特開平8−62288号公報 米国特許第6695650明細書 VERGY社カタログV5989−1761EN
しかしながら、非特許文献1に提案されたピンカードは、サブ基板とメイン基板とから構成されており、サブ基板がケーブルハーネスによってメイン基板と接続されている。つまり、サブ基板は、ケーブルハーネス及びメイン基板を経由してメインボードやパフォーマンスボード等に電気的に接続される。
このため、以下のような問題点を有している。
(1)装置コストの増加
サブ基板とメイン基板とを電気的に接続するケーブルハーネスは、高速信号を扱うものであるため非常に高価である。つまり、非特許文献1に提案されたピンボードは、このような高価なケーブルハーネスをサブ基板ごとに設置する必要があり、装置コストが増加する。
(2)高速信号を扱うケーブルハーネスにおける高速信号の劣化
サブ基板とメイン基板とを電気的に接続するケーブルハーネスにおいても高速信号の劣化が生じる。サブ基板内をマイクロストリップ線路等で構成した伝送線路で信号伝送を行う場合と比較すれば、ケーブルハーネスを用いることによって高速信号の劣化を抑制することができるが十分ではない。
なお、サブ基板とメイン基板とを電気的に接続するケーブルハーネスにおける高速信号の劣化は、例えば径の大きな伝送ケーブルを用いることによって抑制することができるが、スペースを考慮すると、数ミリ程度の径の伝送ケーブルしか使用することができず、信号損失の削減が難しい。
(3)コネクタにおける接続信頼性の低下
テストヘッドの内部においては、サブ基板とメイン基板とを電気的に接続するケーブルハーネスの伝送ケーブルを引き回すために十分に広いスペースを確保することが難しく、伝送ケーブルを曲げて設置する必要がある。このため、伝送ケーブルを介して上記ケーブルハーネスのコネクタに力の負荷がかかり、コネクタと伝送ケーブルとの接続の信頼性が低下する。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、半導体試験装置用テストヘッドにおいて、ピンカードと信号伝送手段との間における信号波形品質の劣化を抑制し、ピンカードと信号伝送手段との間の接続信頼性を高め、かつ、装置の低コスト化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の半導体試験装置用テストヘッドは、所定の第1の信号を扱うメイン基板及びDUT(Device Under Test)との間で第2信号の入出力を行うサブ基板を有するピンカードと、該ピンカードとDUTとの間に介在し、少なくとも上記第2信号を伝送する信号伝送手段と、を備えた半導体試験装置用テストヘッドであって、上記サブ基板は、上記メイン基板を経由することなく信号伝送手段に直接接続されることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明の半導体試験装置用テストヘッドによれば、サブ基板がメイン基板を経由することなく信号伝送手段に直接接続される。
なお、本発明において「直接接続」とは、接続対象同士が他の部材を介することなく接続されていることを意味する。
すなわち、本発明においては、サブ基板が他の部材を介することなく信号伝送手段に接続される。
また、本発明の半導体試験装置用テストヘッドにおいては、上記第2信号は、上記第1信号よりも高速の信号であるという構成を採用する。
また、本発明の半導体試験装置用テストヘッドにおいては、上記ピンカードが、上記メイン基板に接続する第1支持剛体を備え、上記サブ基板が、複数の接続端子と当該接続端子を纏めるコネクタハウジングとを有するサブ基板コネクタブロックを備え、上記信号伝送手段が、複数の接続端子と当該接続端子を纏めるコネクタハウジングとを有する信号伝送手段コネクタブロックと、該信号伝送手段コネクタブロックを支持する第2支持剛体と、を備え、上記第1支持剛体と上記第2支持剛体とを係合する第1係合機構と、上記サブ基板コネクタブロックの上記コネクタハウジングと上記信号伝送手段コネクタブロックのコネクタハウジングとを係合する第2係合機構と、上記サブ基板コネクタブロックの上記接続端子と上記信号伝送手段コネクタブロックの接続端子とを係合する第3係合機構と、のうち少なくとも2つの係合機構を備えるという構成を採用する。
また、本発明の半導体試験装置用テストヘッドにおいては、上記サブ基板が上記第1支持剛体に接続されると共に、上記第1支持剛体が除熱機構としての機能を有するという構成を採用する。
また、本発明の半導体試験装置用テストヘッドにおいては、上記サブ基板を所定範囲の移動の自由度を持って上記第1支持剛体あるいは上記メイン基板にフローティング固定するサブ基板固定機構、若しくは、上記信号伝送手段コネクタブロックを所定範囲の移動の自由度を持って上記第2支持剛体にフローティング固定する信号伝送手段コネクタブロック固定機構を備えるという構成を採用する。
また、本発明の半導体試験装置用テストヘッドにおいては、上記サブ基板が上記第1支持剛体に固定されている場合において、上記第1支持剛体の内部に形成される流路を備え、上記第1係合機構を介して上記流路への冷媒の出し入れが行われるという構成を採用する。
また、本発明の半導体試験装置用テストヘッドにおいては、上記サブ基板に一体形成される第3支持剛体と、該第3支持剛体の内部に形成される流路とを備え、上記第2係合機構を介して上記流路への冷媒の出し入れが行われるという構成を採用する。
本発明の半導体試験装置用テストヘッドによれば、サブ基板が他の部材を介することなく信号伝送手段に接続される。
このため、本発明の半導体試験装置用テストヘッドによれば、サブ基板とDUTとの間にて入出力が行われる信号(第2信号)を伝送するためのケーブルハーネスを用いて、サブ基板とメイン基板とを電気的に接続する必要がない。つまり、コネクタの数を減少することができると共に、サブ基板とメイン基板とを接続する伝送ケーブルを必要としない。
よって、本発明の半導体試験装置用テストヘッドによれば、装置の低コスト化を図ることができる。
また、サブ基板とメイン基板とを電気的に接続するケーブルハーネスにおける信号の劣化をなくすことができる。
また、曲げて設置される伝送ケーブルによってコネクタに力が加わることがない。このため、ワイヤハーネスの伝送ケーブルによるコネクタへの力の負荷をなくすことができ、コネクタにおける接続信頼性が低下する虞がない。
このように本発明の半導体試験装置用テストヘッドによれば、半導体試験装置用テストヘッドにおいて、ピンカードと信号伝送手段との間における信号波形品質の劣化を抑制し、ピンカードと信号伝送手段との間の接続信頼性を高め、かつ、装置の低コスト化を図ることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る半導体試験装置用テストヘッドの一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
なお、本発明の「信号伝送手段」は、以下の実施形態において、ケーブルハーネス3、パフォーマンスボード4、第2の支持剛体6及びソケット7によって構成されており、ピンカード2とDUTとの間にて高速信号(第2信号)を入出力するものである。
また、以下の実施形態において、「ケーブルハーネス」とは、同軸ケーブルの各端にコネクタが接続されたものを示す。
また、以下の実施形態において、ケーブルハーネス側コネクタブロックとは、ピンカードに設置されるコネクタブロックであって、ケーブルハーネス側を向いて設置されるものを示す。
また、マザーボード側コネクタブロックとは、ピンカードに設置されるコネクタブロックであって、マザーボード側を向いて設置されるものを示す。
また、ピンカード側コネクタブロックとは、ケーブルハーネスが備えるコネクタブロックであって、ピンカード側を向いて設置されるものを示す。
また、パフォーマンスボード側コネクタブロックとは、ケーブルハーネスが備えるコネクタブロックであって、パフォーマンスボード側を向いて設置されるものを示す。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態のテストヘッドH(半導体試験装置用テストヘッド)の構成を示す断面図である。この図に示すように、本テストヘッドは、マザーボード1、複数のピンカード2、複数のケーブルハーネス3、パフォーマンスボード4及び筐体5等から構成されている。
マザーボード1は、試験装置本体(図示略)とピンカード2との間の接続を仲介するプリント配線板であり、本体接続用のケーブルハーネスWによって試験装置本体と接続されている。
ピンカード2は、図2にも示すように、上記試験用信号を生成してDUT(Device Under Test)に供給する回路やDUTの出力信号を受け入れて所定の信号処理を施す回路等からなる試験回路が実装されたプリント配線板であり、メイン基板21、第1の支持剛体22(第1支持剛体)、サブ基板23、ケーブルハーネス側コネクタブロック24(サブ基板コネクタブロック)、マザーボード側コネクタブロック25等から構成されている。
メイン基板21は、試験回路のうち、相対的に低速の信号(第1信号)を処理する(扱う)ロジック回路や電源回路が形成されたプリント配線板である。
第1の支持剛体22は、メイン基板21よりも剛性が高い剛体であり、メイン基板21に接続されると共にサブ基板23が固定されるものである。この第1の支持剛体22は、アルミニウム等の熱伝導性の高い材料から構成されており、サブ基板23を冷却するためのヒートシンク(除熱機構)として機能する。
サブ基板23は、第1の支持剛体22の表裏に各4つずつ設置されており、1枚のメイン基板21に対して8つ設置されている。このサブ基板23には、上記試験回路を構成する部品のうち、相対的に高速の信号(以下、高速信号(第2信号)と称する)を処理する部品(高速信号処理回路)が実装されている。具体的には、サブ基板23には、図3に示すように、パターン発生器もしくはタイミング発生器23aと、ドライバ・コンパレータ23bと、スイッチ23cとが、内側面(メイン基板21側の面)に実装されている。
そして、各サブ基板23は、ケーブルハーネス側コネクタブロック24を有している。このケーブルハーネス側コネクタブロック24は、サブ基板23とケーブルハーネス3とを直接接続するためのコネクタブロックであり、複数の接続端子24aと、接続端子24aを纏めると共に接続端子24aに応じた貫通孔24bが形成されたコネクタハウジング24cとを備えている。
また、図3に示すように、サブ基板23の内側面には、メイン基板21に設置されるコネクタ23dと接続されるコネクタ23eがさらに実装されている。
また、第1の支持剛体22にはサブ基板23に向けて突出する突出部22cが形成され、ケーブルハーネス側コネクタブロック24のコネクタハウジング24cには突出部22cが嵌合される嵌合孔24dが形成されている。
そして、突出部22cが嵌合孔24dに嵌合されることによって、サブ基板23が第1の支持剛体22に対して位置決めされる。このように第1の支持剛体22に対して位置決めされたサブ基板23は、複数の固定ネジ21gによって第1の支持剛体22に直接固定される。
なお、コネクタ23dあるいはコネクタ23eとしては、所定範囲にて移動の自由度を有するフローティング機能を有するものを用いることが好ましい。このようなフローティング機能を有するコネクタを用いることによって、コネクタ23dとコネクタ23eの接続を容易に行うことが可能となる。このようなフローティング機能を有するコネクタとしては、例えば、http://www.kel.jp/product/cate_conn/bb_donn/dy.htmlに示されるものを用いることができる。
図1に戻り、ケーブルハーネス3は、伝送ケーブル31の一端にピンカード側コネクタブロック32(信号伝送手段コネクタブロック)が装着され、他端にパフォーマンスボード側コネクタブロック33が装着されたものである。このケーブルハーネス3は、ピンカード側コネクタブロック32がピンカード2に固定されたサブ基板23のケーブルハーネス側コネクタブロック24に、またパフォーマンスボード側コネクタブロック33がパフォーマンスボード4に接続されることにより、サブ基板23とパフォーマンスボード4とを電気的に接続する。
ピンカード側コネクタブロック32は、図2に示すように、ケーブルハーネス3とサブ基板23とを直接接続するためのコネクタブロックであり、複数の接続端子32aと、接続端子32aを纏めると共に接続端子32aの先端部が突出するための貫通孔32bが形成されたコネクタハウジング32cとを備えている。
当該ピンカード側コネクタブロック32は、ピンカード側コネクタブロック固定機構80(信号伝送手段コネクタブロック固定機構)によって、所定範囲で移動の自由度を有して後述する第2の支持剛体6(第2支持剛体)にフローティング固定されている。
ピンカード側コネクタブロック固定機構80は、図4の拡大図に示すように、コネクタハウジング32cと第2の支持剛体6とに形成された同径の貫通孔32d,6aに挿通されると共にこれらの貫通孔32d,6aよりも小径のピン81と、コネクタハウジング32cと第2の支持剛体6との間に介在されるバネ82(弾性体)と、によって構成されている。なお、ピン81の頭部は、貫通孔32d,6aよりも大径とされており、これによってピン81の抜け落ちが防止されている。
ピンカード側コネクタブロック32は、このようなピンカード側コネクタブロック固定機構80によってフローティング固定されることによって、ピン81が貫通孔32d,6a内にて移動できる範囲、及び、バネ82の伸縮範囲にて移動の自由度を有することとなる。
したがって、ケーブルハーネス3のピンカード側コネクタブロック32とケーブルハーネス側コネクタブロック24とを容易に接続することができる。
図1に戻り、パフォーマンスボード4は、DUT(図示略)が装着される複数のICコネクタ4a及び各種の補助回路(図示略)が実装されたプリント配線板であり、筐体5に支持されている。このパフォーマンスボード4は、ケーブルハーネス3のパフォーマンスボード側コネクタブロック33が接続されることにより、サブ基板23と電気的に接続される。
つまり、本実施形態のテストヘッドHにおいては、ピンカード2とDUTとの間には、ケーブルハーネス3とパフォーマンスボード4とが介在され、これらのケーブルハーネス3及びパフォーマンスボード4によって信号が伝送される。すなわち、本実施形態のテストヘッドHにおいては、本発明の信号伝送手段がケーブルハーネス3及びパフォーマンスボード4を備える構成となっている。なお、上述のように本実施形態のテストヘッドHにおいては、本発明の信号伝送手段が、ケーブルハーネス3及びパフォーマンスボード4の他、第2の支持剛体6を備える構成となっている。
筐体5は、テストヘッドHの外形を構成するものであり、上端部と下端部とが開口された中空部材によって構成されている。
そして、筐体5の上端部にパフォーマンスボード4が嵌合されることによって支持され、筐体5の下端部にマザーボード1が嵌合されることによって支持されている。
第2の支持剛体6は、筐体5の内部にて、ピンカード側コネクタブロック固定機構80を介してピンカード側コネクタブロック24を支持する剛体であり、筐体5に固定されている。
また、図2に示すように、本実施形態のテストヘッドHは、第2の支持剛体6とピンカード2の第1の支持剛体22とを係合することによって位置決めする第1係合機構40と、ケーブルハーネス側コネクタブロック24のコネクタハウジング24cとピンカード側コネクタブロック32のコネクタハウジング32cとを係合することによって位置決めする第2係合機構50と、ケーブルハーネス側コネクタブロック24の接続端子24aとピンカード側コネクタブロック32の接続端子32aとを係合することによって位置決めする第3係合機構60とを備えている。
第1係合機構40は、第2の支持剛体6に形成された2つの係合孔41と、第1の支持剛体22から上方に向けて突出すると共に上記係合孔41に嵌合される2つの係合突起42とから構成されている。そして、各係合突起42が各係合孔41に嵌合されることによって、第2の支持剛体6と第1の支持剛体22とが位置合わせされる。
第2係合機構50は、ピンカード側コネクタブロック32のコネクタハウジング32cに各々形成された2つの係合孔51と、ケーブルハーネス側コネクタブロック24のコネクタハウジング24cから上方に向けて突出すると共に上記係合孔51に嵌合される2つの係合突起52とから構成されている。そして、各係合突起52が各係合孔51に嵌合されることによって、ピンカード側コネクタブロック32のコネクタハウジング32cとケーブルハーネス側コネクタブロック24のコネクタハウジング24cとが位置合わせされる。
第3係合機構60は、上述した、ケーブルハーネス側コネクタブロック24の接続端子24aと、ケーブルハーネス側コネクタブロック24のコネクタハウジング24cが有する貫通孔24bと、ピンカード側コネクタブロック32の接続端子32aとによって構成されている。そして、ケーブルハーネス側コネクタブロック24の接続端子24aと、ケーブルハーネス側コネクタブロック24のコネクタハウジング24cが有する貫通孔24bとが係合孔として機能し、ピンカード側コネクタブロック32の接続端子32aが係合突起として機能する。
図5及び図6は、第3係合機構60について示す図であり、図5が接続端子24aと接続端子32aとが分離された状態を示す図であり、図6が接続端子24aと接続端子32aとが嵌合された状態を示す図である。
これらの図に示すように、ケーブルハーネス側コネクタブロック24の接続端子24aは、中空でありかつ開口端61dを有する外接地導体61aと、該外接地導体61aの内部を挿通される中心信号導体61bと、該中心信号導体61bを固定する絶縁体61cとから構成されている。外接地導体61a及び中心信号導体61bは、サブ基板23の伝送線路配線に直接半田付けもしくは圧入固定されている。そして、貫通孔24bが外接地導体61aの開口端61dに位置合わせされるように、コネクタハウジング24cが外接地導体61aに固定されている。そして、貫通孔24b及び外接地導体61aの開口端61dによって、開口が奥部に向かうに連れて狭まる係合孔の入口部が構成されている。
ピンカード側コネクタブロック32の接続端子32aは、中空でありかつ開口端62bを有する外接地導体62aと、該外接地導体62aの内部を挿通される中心信号導体62cと、該中心信号導体62cを固定する絶縁体62dとから構成される先端部62Aを備えている。また、ピンカード側コネクタブロック32の接続端子32aは、中空であり先端部62Aの外接地導体62aと接続される外接地導体62eと、該外接地導体62eの内部を挿通されると共に先端部62Aの中心信号導体62cと接続される中心信号導体62fと、該中心信号導体62fを固定する絶縁体62gとから構成される本体部62Bを備えている。なお、本体部62Bは、コネクタハウジング32cとの間に所定間隔(例えば、0.5mm〜1mm程度)の隙間が形成された状態にて留めCリング62hによってコネクタハウジング32cにフローティング固定されている。そして、先端部62Aが係合突起として機能する。
このような構成の第3係合機構60によれば、接続端子24aと接続端子32aが嵌合される場合において、接続端子32aの先端部62Aの位置が実装誤差等に起因して接続端子24aに対してずれている場合であっても、先端部62Aが貫通孔24b及び外接地導体61aの開口端61dに沿って移動することによって先端部62Aの位置が補正される。この際、ピンカード側コネクタブロック32の接続端子32aは、コネクタハウジング32cに対してフローティング固定されている。このため、接続端子32aの先端部62Aの位置を容易に補正することができる。
そして、ケーブルハーネス側コネクタブロック24の接続端子24aの中心信号導体61bが、ピンカード側コネクタブロック32の接続端子32aの先端部62Aが備える外接地導体62aの開口端62bから挿入し、中心信号導体62cと当接する。また、ケーブルハーネス側コネクタブロック24の接続端子24aの外接地導体61aとピンカード側コネクタブロック32の接続端子32aの先端部62Aが備える外接地導体62aとが当接される。これによって、接続端子24aと接続端子32aとが他の部材を介することなく直接接続される。
そして、これらの第1係合機構40、第2係合機構50及び第3係合機構60の各構成部材の形成位置及び長さは、ピンカード2とケーブルハーネス3とを接続する場合に、第1係合機構40、第2係合機構50、第3係合機構60の順に機能するように設定されている。
このため、ピンカード2とケーブルハーネス3とを接続する場合には、まず、第1係合機構40の係合突起42が係合孔41に嵌合されることによって、第2の支持剛体6とピンカード2の第1の支持剛体22とが位置決めされる。
続いて、図7に示すように、第2係合機構50の係合突起52が係合孔51に嵌合されることによって、ケーブルハーネス側コネクタブロック24のコネクタハウジング24cとピンカード側コネクタブロック32のコネクタハウジング32cとが位置決めされる。この際、ピンカード側コネクタブロック32は、第2の支持剛体6に対してフローティング固定されているこのため、ケーブルハーネス側コネクタブロック24のコネクタハウジング24cとピンカード側コネクタブロック32のコネクタハウジング32cとの位置決めを容易に行うことが可能となる。
そして最後に、第3係合機構60の係合突起である接続端子32aの先端部62Aが、係合孔である接続端子24a及び貫通孔24bに嵌合されることによって、接続端子24aと接続端子32aとが位置決めされ、さらに接続端子24aと接続端子32aとが直接接続される。
このように、第1係合機構40による第2の支持剛体6とピンカード2の第1の支持剛体22との係合、第2係合機構50によるケーブルハーネス側コネクタブロック24のコネクタハウジング24cとピンカード側コネクタブロック32のコネクタハウジング32cとの係合、第3係合機構60による接続端子24aと接続端子32aとの係合が順に行われることによって、徐々に接続端子24aと接続端子32aとが位置合わせされる。このため、確実に接続端子24aと接続端子32aとを接続させることが可能となり、位置ずれに起因する接続端子32aの先端部62Aの損傷を防止することができる。
そして、このように構成された本実施形態のテストヘッドHにおいては、ピンカード2がケーブルハーネス3に接続された状態で、ソケット7に接続されたDUTとピンカード2との間にて高速信号等の入出力を行うことで、DUTの試験が行われる。
以上の説明のように、本実施形態のテストヘッドHにおいて、サブ基板23は、メイン基板21を経由することなく、すなわち他の部材を介することなくケーブルハーネス3に直接接続される。
このため、本実施形態のテストヘッドHによれば、信号伝送に要するコネクタ(コネクタブロック)の数を減少することができると共に、サブ基板23とメイン基板21とを接続するケーブルハーネスを必要としない。
よって、本実施形態のテストヘッドHによれば、装置の低コスト化を図ることができる。特に本実施形態のテストヘッドHのように、サブ基板23が高速信号を扱う試験回路を有している場合には、電気的接続を確保する部品が高価なものとなる。したがって、本実施形態のテストヘッドHのように、サブ基板23とメイン基板21とを接続するケーブルハーネスを必要としない構成を採用することによる装置コストの低減は顕著なものとなる。
また、本実施形態のテストヘッドHによれば、サブ基板23とメイン基板21とを接続するケーブルハーネスを必要としないため、信号の劣化を従来よりもさらに抑制することが可能となる。特に本実施形態のテストヘッドHのように、サブ基板23が高速信号を扱う試験回路を有している場合には、電気的接続を確保する部品における信号損失が大きなものとなる。したがって、本実施形態のテストヘッドHのように、サブ基板23とメイン基板21とを接続するケーブルハーネスを必要としない構成を採用することによる信号劣化の抑制がより効果的なものとなる。
また、本実施形態のテストヘッドHによれば、サブ基板23とメイン基板21とを接続するケーブルハーネスを必要としないため、伝送ケーブルを介してコネクタ(コネクタブロック)に力の負荷がかかることがなく、コネクタにおける接続信頼性が低下する虞がない。また、ピンカード2とケーブルハーネス3(信号伝送手段)との間において伝送ケーブルを引き回すスペースを必要としないため、装置を小型化することができる。
このように本実施形態のテストヘッドHによれば、テストヘッドにおいて、ピンカード2とケーブルハーネス3との間における信号波形品質の劣化を抑制し、ピンカード2とケーブルハーネス3との間の接続信頼性を高め、かつ、装置の低コスト化を図ることができる。
なお、本実施形態のテストヘッドHにおいては、高速信号を処理する試験回路の一部がサブ基板23上に集約されているため、故障した場合の交換単位をサブ基板単位とすることができる。したがって、交換単位がピンカード単位である場合と比較して、故障時の修理費用を低減させることができる。
次に、本発明の第2〜6実施形態について説明する。なお、第2〜第6実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態に係るテストヘッドにおいて、ピンカード2とケーブルハーネス3とが離間された状態を示す斜視図である。
この図に示すように、本実施形態のテストヘッドにおいては、ピンカード2の第1の支持剛体22に冷媒を流すための流路100が形成されている。なお、流路100の両端部は、第1の支持剛体22から突出しており、一方の端部が冷媒を流入するための注入口継ぎ手101として構成され、他方の端部が冷媒を排出するための排出口継ぎ手102として構成されている。
上記第1実施形態において、ピンカード2のメイン基板21が備える第1の支持剛体22がヒートシンクとして機能することについて説明した。そして、本実施形態のテストヘッドにおいては、上記第1の支持剛体22の内部に流路100が形成された構成を有しており、流路100に冷媒を流すことによって、第1の支持剛体22の放熱機構としての機能を増強させることができる。
サブ基板23が有する試験回路において高速信号を処理する場合には、サブ基板23上における消費電力が増大して発熱量が増加するが、本構成を採用することによって、サブ基板23を十分に冷却することができる。また、流路100に流す冷媒の流量や温度を調整することによって、冷却性能を制御することが可能となるため、サブ基板23を所望の温度に保持することが可能となる。
したがって、本実施形態のテストヘッドによれば、上記第1実施形態のテストヘッドHと同様の効果を奏すると共に、テストヘッドの安定した動作を確保することが可能となる。
なお、さらに効率的な放熱を行うためには、サブ基板23に実装される部品の放熱パッドを伝熱弾性体または伝熱シート等を介して第1の支持剛体22に圧着することが好ましい。
なお、サブ基板23の冷却のみを考えれば、別途放熱機構を設置することも可能であるが、このような場合には、放熱機構用のスペースを別に確保する必要が生じ、装置の大型化を招く。これに対して、本実施形態のテストヘッドにおいては、流路100が第1の支持剛体22の内部に形成されるため、装置の大型化を抑制することが可能となる。
(第3実施形態)
図9は、本発明の第3実施形態に係るテストヘッドにおいて、ピンカード2とケーブルハーネス3とが離間された状態を示す斜視図である。
本実施形態のテストヘッドでは、上記第2実施形態と同様に、第1の支持剛体22の内部に流路100が形成されている。そして、注入口継ぎ手101が第1係合機構40の係合突起42の一方と兼用され、排出口継ぎ手102が第1係合機構40の係合突起42の他方と兼用されている。
また、第1係合機構40の係合孔41が貫通孔とされており、係合孔41に冷媒を供給あるいは排出を行うためのチューブ103が接続されている。
そして、チューブ103を介して一方の係合突起42に冷媒が供給されることで流路100の内部に冷媒が流れ、さらに他方の係合突起42からチューブ103に冷媒が供給されることによって冷媒が排出される。すなわち、係合突起42を介して冷媒の出し入れが行われる。
このような本実施形態のテストヘッドによれば、第1係合機構40の係合突起42を注入口継ぎ手101あるいは排出口継ぎ手102と兼用しているため、上記第2実施形態のテストヘッドよりもさらに装置の大型化を抑制することが可能となる。
また、第1の支持剛体22から流路100が突出することがないため、サブ基板23の交換を容易に行うことができる。
(第4実施形態)
図10は、本発明の第4実施形態に係るテストヘッドにおいて、ピンカード2とケーブルハーネス3が離間された状態を示す斜視図である。なお、図10においては、説明の便宜上、分解されたサブ基板23を1つのみ図示している。
本実施形態のテストヘッドは、サブ基板23を所定範囲の移動の自由度を持って第1の支持剛体22にフローティング固定するフローティング固定機構(サブ基板固定機構)として、図11に示すような、途中部位に弾性体201が介在された固定ネジ200(ネジ)を備える。
この固定ネジ200は、上記第1実施形態において説明した固定ネジ21g及び突出部21cの替わりに用いられるものであり、図10に示すように、一端がサブ基板23に固定され、他端が第1の支持剛体22に固定される。このような固定ネジ200によって第1の支持剛体22に固定されるサブ基板23は、弾性体201の伸縮範囲において移動の自由度を有する。
なお、固定ネジ200としては、http://www.geltec.co.jp/product/pro_01.htm#thetaに示されるもの等を用いることができる。
また、本実施形態のテストヘッドにおいては、サブ基板23と第1の支持剛体22との間に、熱伝導ゲル202(伝熱媒体)が介在されている。
この熱伝導ゲルとしては、http://www.geltec.co.jp/product/pro_08.htmに示されるもの等を用いることができる。
また、本実施形態のテストヘッドにおいては、ピンカード側コネクタブロック32を第2の支持剛体6にフローティング固定するピンカード側コネクタブロック固定機構80と、ケーブルハーネス3の伝送ケーブル31とが設置されておらず、ピンカード側コネクタブロック32が第2の支持剛体6及びパフォーマンスボード4と直接接続されている。
すなわち、ピンカード側コネクタブロック32がパフォーマンスボード4の一部として構成されており、サブ基板23とパフォーマンスボード4とが直接接続されている。
このような構成を採用する本実施形態のテストヘッドにおいては、ピンカード側コネクタブロック32が第2の支持剛体6及びパフォーマンスボード4と直接接続されているが、サブ基板23が固定ネジ200によってフローティング固定されているため、ピンカード2とケーブルハーネス3との接続の場合において、容易にピンカード側コネクタブロック32の接続端子32aとケーブルハーネス側コネクタブロック24の接続端子24aとを接続することができる。
また、ピンカード側コネクタブロック32が第2の支持剛体6及びパフォーマンスボード4と直接接続されることによって、伝送ケーブル31を設置する必要がなくなり、装置コストのさらなる低減を図ることができると共に、ケーブルハーネス3における信号劣化を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態においては、伝送ケーブル31が設置されていないため、ケーブルハーネスという語句が妥当な表現ではなくなっているが、上記第1実施形態との対比を容易とするためにケーブルハーネスという語句を用いている。
また、本実施形態のテストヘッドにおいては、サブ基板23と第1の支持剛体22との間に、熱伝導ゲル202が介在されている。このため、より効率的にサブ基板23の熱を第1の支持剛体22に伝達することができ、サブ基板23の放熱を促進させることができる。
なお、効率的にサブ基板23の熱を第1の支持剛体22に伝達するための伝熱媒体は、熱伝導ゲル202に限られるものではなく、伝熱シート等を用いることもできる。
(第5実施形態)
図12は、本発明の第5実施形態に係るテストヘッドにおいて、ピンカード2とケーブルハーネス3が離間された状態を示す斜視図である。なお、図12においては、説明の便宜上、分解されたサブ基板23を1つのみ図示している。
本実施形態のテストヘッドにおいては、ピンカード2の第1の支持剛体22の一部が、サブ基板用支持剛体23A(第3支持剛体)として、サブ基板23に一体形成された構成を有している。このサブ板用支持剛体23Aは、メイン基板21に固定されるものである。
このようなサブ基板23は、上記第4実施形態において示した固定ネジ200によってサブ基板用支持剛体23Aがメイン基板21に固定されることによって、メイン基板21に対してフローティング固定されている。また、ピンカード側コネクタブロック32は、第2の支持剛体6に直接固定されている。
そして、本実施形態のテストヘッドにおいては、サブ基板用支持剛体23Aの内部に流路300が形成されており、注入口継ぎ手301が第2係合機構50の係合突起52の一方と兼用され、排出口継ぎ手302が第2係合機構50の係合突起52の他方と兼用されている。
また、第2係合機構50の係合孔51が貫通孔とされており、係合孔51に冷媒を供給あるいは排出を行うためのチューブ303が接続されている。
そして、チューブ303を介して一方の係合突起52に冷媒が供給されることで流路300の内部に冷媒が流れ、さらに他方の係合突起52からチューブ303に冷媒が供給されることによって冷媒が排出される。すなわち、係合突起52を介して冷媒の出し入れを行うことができる。
このような本実施形態のテストヘッドによれば、第2係合機構50の係合突起52を注入口継ぎ手301あるいは排出口継ぎ手302と兼用しているため、上記第3実施形態のテストヘッドと同様に装置の大型化を抑制することが可能となる。
(第6実施形態)
図13及び図14は、本発明の第6実施形態に係るテストヘッドの第2係合機構50近傍の拡大断面図であり、図13が第2係合機構50の係合孔51と係合突起52とが分離された状態を示す図であり、図14が第2係合機構50の係合孔51と係合突起52とが嵌合された状態を示す図である。
これらの図に示すように、本実施形態のテストヘッドにおいては、ピンカード側コネクタブロック32のコネクタハウジング32cと第2の支持剛体6との間に介在されるバネ82の替わりに、ピンカード側コネクタブロック32のコネクタハウジング32cと第2の支持剛体6との間及び貫通孔32d,6aとピン81との間に介在されるブッシュ400を有している。ブッシュ400は、シリコーンゴム等の弾性体によって形成されている。
このような構成を有する本実施形態のテストヘッドにおいても、コネクタハウジング32cが、ブッシュ400の伸縮範囲にて移動の自由度を有している。このため、上記第1実施形態と同様に、コネクタハウジング32cがフローティング固定されるため、接続端子24aと接続端子32aとを容易に接続することができる。
また、ブッシュ400は、多軸緩衝材の機能も持つため、万が一接続端子24aと接続端子32aとが衝突した場合であっても、接続端子24a及び接続端子32aが損傷することを抑制することができる。
(第7実施形態)
図15は、本発明の第7実施形態に係るテストヘッドにおいて、ピンカード2とケーブルハーネス3が離間された状態を示す斜視図である。
本実施形態のテストヘッドにおいては、ピンカード2がメイン基板21に接続される第1コネクタ500を備え、ケーブルハーネス3が第1コネクタ500に接続する第2コネクタ600を備え、第1コネクタ500と第2コネクタ600とが接続されることによって、メイン基板21とDUTとが電気的に接続可能となる。
そして、ピンカード2は、DUTとメイン基板21との間で相対的に低速な信号である第1信号の入出力を行う。このような本実施形態のテストヘッドによれば、相対的に低速な第1信号と相対的に高速な第2信号との両方がピンカード2とDUTとの間にて入出力され、第1信号及び第2信号によってDUTの試験が行われる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る半導体試験装置用テストヘッドの好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
本発明の第1実施形態に係るテストヘッドの構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係るテストヘッドが備える本体部とピンカードとが離間された状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るテストヘッドが備えるピンカードの分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るテストヘッドが備える第2係合機構近傍の拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係るテストヘッドが備える第3係合機構について示す図である。 本発明の第1実施形態に係るテストヘッドが備える第3係合機構について示す図である。 本発明の第1実施形態に係るテストヘッドが備える第2係合機構近傍の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係るテストヘッドにおいて、本体部とピンカードとが離間された状態を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るテストヘッドにおいて、本体部とピンカードとが離間された状態を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るテストヘッドにおいて、本体部とピンカードとが離間された状態を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るテストヘッドが備える固定ピンの斜視図である。 本発明の第5実施形態に係るテストヘッドにおいて、本体部とピンカードとが離間された状態を示す斜視図である。 本発明の第6実施形態に係るテストヘッドが備える第2係合機構近傍の拡大断面図である。 本発明の第6実施形態に係るテストヘッドが備える第2係合機構近傍の拡大断面図である。 本発明の第7実施形態に係るテストヘッドにおいて、本体部とピンカードとが離間された状態を示す斜視図である。
符号の説明
H……テストヘッド(半導体試験装置用テストヘッド)、1……マザーボード、2……ピンカード、21……メイン基板、22……支持剛体(第1支持剛体)、23……サブ基板、24……ケーブルハーネス側コネクタブロック(サブ基板コネクタブロック)、24a……接続端子、24c……コネクタハウジング、3……ケーブルハーネス、31……伝送ケーブル、32……ピンカード側コネクタブロック(信号伝送手段コネクタブロック)、32a……接続端子、32c……コネクタハウジング、6……支持剛体(第2支持剛体)、40……第1係合機構、50……第2係合機構、60……第3係合機構、80……ピンカード側コネクタブロック固定機構(信号伝送手段コネクタブロック固定機構)、100,300……流路、200……固定ネジ(サブ基板固定機構)

Claims (6)

  1. 所定の第1の信号を扱うメイン基板及びDUT(Device Under Test)との間で、前記第1信号よりも高速の第2信号の入出力を行うサブ基板を有するピンカードと、該ピンカードとDUTとの間に介在し、少なくとも前記第2信号を伝送する信号伝送手段と、を備えた半導体試験装置用テストヘッドであって、
    前記サブ基板は、前記メイン基板を経由することなく信号伝送手段に直接接続され
    前記ピンカードが、前記メイン基板に接続する第1支持剛体を備え、
    前記サブ基板が、複数の接続端子と当該接続端子を纏めるコネクタハウジングとを有するサブ基板コネクタブロックを備え、
    前記信号伝送手段が、複数の接続端子と当該接続端子を纏めるコネクタハウジングとを有する信号伝送手段コネクタブロックと、該信号伝送手段コネクタブロックを支持する第2支持剛体と、を備え、
    前記第1支持剛体と前記第2支持剛体とを係合する第1係合機構と、
    前記サブ基板コネクタブロックの前記コネクタハウジングと前記信号伝送手段コネクタブロックのコネクタハウジングとを係合する第2係合機構と、
    前記サブ基板コネクタブロックの前記接続端子と前記信号伝送手段コネクタブロックの接続端子とを係合する第3係合機構と、
    のうち少なくとも2つの係合機構を備える
    ことを特徴とする半導体試験装置用テストヘッド。
  2. 前記サブ基板が前記第1支持剛体に接続されると共に、前記第1支持剛体が除熱機構としての機能を有することを特徴とする請求項記載の半導体試験装置用テストヘッド。
  3. 前記サブ基板を所定範囲の移動の自由度を持って前記第1支持剛体あるいは前記メイン基板にフローティング固定するサブ基板固定機構、若しくは、前記信号伝送手段コネクタブロックを所定範囲の移動の自由度を持って前記第2支持剛体にフローティング固定する信号伝送手段コネクタブロック固定機構を備えることを特徴とする請求項1または2記載の半導体試験装置用テストヘッド。
  4. 前記サブ基板が前記第1支持剛体に固定されている場合において、前記第1支持剛体の内部に形成される流路を備え、前記第1係合機構を介して前記流路への冷媒の出し入れが行われることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の半導体試験装置用テストヘッド。
  5. 前記サブ基板に一体形成される第3支持剛体と、該第3支持剛体の内部に形成される流路とを備え、前記第2係合機構を介して前記流路への冷媒の出し入れが行われることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の半導体試験装置用テストヘッド。
  6. 前記ピンカードは、前記DUTと前記メイン基板との間で前記第1信号の入出力を行うことを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の半導体試験装置用テストヘッド。
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