JP4954266B2 - 薬剤自動包装機の薬剤排出装置 - Google Patents
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Description
図1を参照すると、従来の薬剤自動包装機は、本体100と、本体100の上部に配列され、様々な大きさ及び形態の錠剤またはカプセルなどの薬剤を受容する、薬剤カセット受け台に装着される複数の薬剤カセット110と、本体100の下部に配列され、薬剤カセット110から排出されて落下する薬剤を収集するホッパー130と、薬剤を包装する包装紙の表面に各種情報を印刷する印刷装置140と、ホッパー130により収集された薬剤を包装紙で包装する包装機150と、からなっている。
その結果、薬剤包装作業に多くの時間と努力がかかる他、薬剤を手で分類する中で薬剤が汚染する恐れもあった。
薬剤を正確に一粒ずつ排出するためには、集まっている薬剤を一定の間隔で離隔して整列する必要がある。
薬剤同士が近接しすぎていると、慣性によって一つ以上の薬剤が一度に排出される恐れがある。
図4は、本発明の第1実施形態による薬剤排出装置の主要部を示す斜視図であり、図5及び図6はそれぞれ、本発明の第1実施形態による薬剤排出装置の主要部を示す側面図及び平面図である。
そして、図7は、本発明の第1実施形態による薬剤排出装置に含まれる防振部材の一部断面図である。
これらの感知センサー18a,18bの他にも、図示せぬが、例えば、薬剤ホッパーなどのように薬剤を蓄えている手段から薬剤排出装置に薬剤が排出される地点と、薬剤排出装置から外部に薬剤が排出される地点にも、別の感知センサーが取り付けられ、薬剤の排出状態を監視することが好ましい。
感知センサー18a,18bは、フォトセンサーなどとすれば良い。
振動手段21としては、一般に使用されている如何なる構成のものも可能であり、その詳細な説明は、省略する。
こうすると、薬剤は傾斜面24aを通過しながら移動速度が増加し、直後に移送される薬剤との移動速度差によって両薬剤の距離はさらに長くなる。
このように溝部24に形成された傾斜面24aによって、排出される薬剤と薬剤間の間隔が伸び、これにより、薬剤の排出を一粒ずつに制御することができる。
また、プレート22に複数個の傾斜面24aが形成される場合、必要に応じて傾斜面24aはいずれも同一角度のものとしても良く、互い異なる角度のものとしても良い。
底板31の下面には、必要時に本発明の薬剤排出装置を薬剤自動包装機の内部に設置できるように支持脚39を取り付けることができる。
防振部材33を構成するシリコンまたは弾性重合体の侵入度が10よりも低いと、振動ユニットの振動が底板31に伝達されることを十分に防止できず、一方、侵入度が100よりも高いと、振動ユニットのプレート22が不所望の方向に傾いたり、振動ユニットの作動が止まった後にも慣性により振動が続くことがあり、好ましくない。
この場合、上下に位置する第1防振層33aの侵入度は、好ましくは5〜50、より好ましくは10〜40の値を有するとよく、その間に介在する第2防振層33bの侵入度は、好ましくは60〜100、より好ましくは60〜80の値を有するとよい。
防振部材33をサンドウィッチ式に積層形成する場合、第1防振層33aと第2防振層33bはそれぞれ異なる素材としても良い。
防振部材33を構成するシリコンまたは弾性重合体の硬度が1よりも低いと、振動ユニットの振動が底板31に伝達されることを十分に防止できず、一方、硬度が9よりも高いと、振動ユニットのプレート22が不所望の方向に傾いたり、振動ユニットの作動が止まった後にも慣性により振動が続いたりし、好ましくない。
この場合、上下に位置する第1防振層33aの硬度は、その間に介在される第2防振層33bの硬度よりも高い値を持つと好ましい。
防振部材33をサンドウィッチ式に積層形成する場合、第1防振層33a及び第2防振層33bは、互いに異なる素材で形成することもできる。
開閉ドア44は、旋回軸45及び係止部材46と一体として形成される。
開閉ドア44は、薬剤投入本体41を開放位置にした場合には、図示せぬ弾性部材により中間ホッパー43の底面を閉鎖する状態に維持されるが、薬剤投入本体41を移動させて供給位置にした場合は、薬剤自動包装機側に突設される突起49に係止部材46が当接して旋回軸45を回転させ、開閉ドア44が開放される。
図12に示すように、本発明の第1実施形態によれば、第1及び第2感知センサー18a,18bと、カウンターセンサー18cを用いて異型薬剤の排出を制御することができる。
ここで、第1感知センサー18aは、異型薬剤がゲート部材11a,11bを通過することを監視し、第2感知センサー18bは、異型薬剤がプレート22の末端に向けて移動することを監視し、カウンターセンサー18cは、プレート22の末端から排出される異型薬剤の個数を計数する。
プレート22の収容部23には異型薬剤が受容されており、薬剤が排出される必要がある時、上述したように、振動手段21によりプレート22が振動すると同時にゲート部材11a,11bが開放されることによって異型薬剤の排出過程が始まる。
このとき、振動手段21の振動は、その状態を維持する。
この時、カウンターセンサー18cは、異型薬剤の排出、すなわち、落下を感知すると同時に、排出される異型薬剤の個数を計数する。
ただし、複数のプレート22が一つの振動手段21により振動するように構成された場合にも、ゲートユニットによる薬剤の排出は、それぞれの薬剤排出装置ごとに別に制御されるように構成することが好ましい。
図15及び図16はそれぞれ、本発明の第2実施形態による薬剤排出装置に含まれた薬剤投入ユニットの分解斜視図及び断面図である。
そして、図17は、本発明の第2実施形態による薬剤排出装置の薬剤伝達ユニットの概略的な正面図であり、図18は、薬剤伝達ユニットの変形例を示す図である。
弾性部材は、第1実施形態と同様に、左右のゲート部材61a,61bを互いに連結するように設置しも良く、それぞれのゲート部材61a,61bの回転軸の周囲に別個として設置しても良い。
この時、駆動部材17のローラ18が、ゲート部材61a,61bの転がり面61aa,61baを加圧して駆動部材17を旋回させ、ゲート部材61a,61bは、開閉される。
一方、第2実施形態における排出通路19は、第1実施形態の排出通路19とその形態面では多少相違しているが、プレートから排出、すなわち、落下する異型薬剤が薬剤伝達ユニット80まで移送される通路の役割を果たすという機能面では同一なので、同一の参照符号を付する。
ただし、複数の支持棒によりフレームを支持している第1実施形態とは違い、第2実施形態では、薬剤排出装置の内部構造が露出しないように薬剤排出装置を覆うケーシング35を提供することができ、このケーシング35の内部に底板31とフレーム10などを設置及び支持すれば良い。
図13には、ケーシング35を構成する側板が除去され、薬剤排出装置の内部構造が露出された状態を示している。
ただし、第1実施形態では、防振部材33が振動ユニットと底板31との間に配置されるとしたが、2個の防振部材が底板31を介在して上下に配列され、これら2個の防振部材に振動手段21が連結されるように構成しても良い。
また、回転開閉部材75により、上部投入本体71と下部投入本体73に受容された薬剤が互いに集まって排出が遅延されることを防止することができる。
このように回転開閉部材75の着脱を可能にすると、掃除やメンテナンス時に作業を容易に行うことができる。
第1実施形態で説明した通り、収容部23に供給された薬剤は、振動によりプレート22の溝部24側に移動して一粒ずつ排出される。
この時、収容部23に供給された薬剤は、ゲートユニットにより一列に整列されて溝部24側に移動することができる。
旋回排出部材81の内部には上下に貫通する伝達通路81aが形成され、旋回排出部材81の旋回角度を調節することによって排出通路19を通して排出される薬剤を、連結通路83あるいは回収通路85に選択的に伝達することが可能である。
図17の実施形態では旋回排出部材81の内部に伝達通路81aが形成されているのに対し、図18の旋回排出部材86は、中心に向って凹んで形成された一対の収容部86aを有する。
事前に設定された個数の薬剤が落下すると、旋回排出部材86は時計回り方向あるいは反時計回り方向に180°旋回しながら、収容部86aに受容されている薬剤を回収通路85(時計回り方向回転時)あるいは連結通路83(反時計回り方向回転時)に選択的に伝達する。
図13、図21及び図22に示すように、このセンサーは、発光部19a及び受光部19bを含む光センサーとすることができる。
プレートの溝部24の末端から落下する薬剤は、ピン部材26に引っ掛かり、このピン部材に乗って左側あるいは右側に落下するが、落下速度が瞬間的に減少する。
これにより、排出通路19に取り付けられたセンサーによる感知をより確実に行うことができる。
図21及び図22に示すように、例えば、センサーがそれぞれ10個ずつの発光部19a及び受光部19bを含むとすれば、略同一の時期に2個の薬剤がプレート22から落下する場合にも薬剤の個数を正確に計数することができる。
この時、5番目と6番目の発光部19a及び受光部19bでは薬剤が感知されなかったため、落下した薬剤は合計2個であることが認識できる。
すなわち、複数の発光部19a及び受光部19bにより薬剤の落下を感知する時、中間に落下を感知できなかった発光部19a及び受光部19bが存在すると、2個の薬剤がほとんど同時に落下したことが認識できる。
この場合、薬剤排出装置の設置個数及び設置位置は、設計に当って必要に応じて変更することができる。
それ以外の構成は上記の第2実施形態と同一なので、同一の部分には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
例えば、薬剤が投入される側の第1プレート63よりも、薬剤が排出する側の第2プレート64をより速く振動するようにすることができる。
これに限定されず、第2溝64aに突出部64bのみを形成しても良く、または、凹部64cのみを形成しても良い。
プレートの第2溝64aの末端から落下する薬剤は、ピン部材66に引っ掛かり、このピン部材に乗って左側あるいは右側に落下するため、落下速度が瞬間的に減少することができる。
これにより、排出通路19に取り付けられたセンサーによる感知を、より確実にすることができる。
11a,11b,61a,61b:ゲート部材
12:弾性部材
13:引張紐
14:駆動モーター
15:回転部材
16:カム部材
17:駆動部材
18:ローラ
19:排出通路
19a:発光部
19b:受光部
21:振動手段
22:プレート
23:収容部
24:溝部
24a:傾斜面
26,66:ピン部材
31:底板
33:防振部材
33a:第1防振層
33b:第2防振層
35:ケーシング
37:支持棒
39:支持脚
40,70:薬剤投入ユニット
41:薬剤投入本体
43:中間ホッパー
44:開閉ドア
45:旋回軸
46:係止部材
49:突起
50,80:薬剤伝達ユニット
51:補助ホッパー
53,65:モーター
54:スクリュー棒
55,63:回収函
63:第1プレート
63a:第1溝
64:第2プレート
64a:第2溝
64b:突出部
64c:凹部
71:上部投入本体
73:下部投入本体
73a:開口
74:モーター
75:回転開閉部材
81,86:旋回排出部材
81a:伝達通路
82:モーター
83:連結通路
85:回収通路
86a:収容部
100:本体
110:カセット装置
Claims (14)
- 処方に応じて薬剤カセットから排出された薬剤を包装機に排出させる薬剤自動包装機の薬剤排出装置であって、
薬剤カセット設置台の下部に設置され、処方に応じて制御部によって薬剤カセットから排出される薬剤を中間ホッパーに収容した後、開閉ドアを開放して下部に供給する薬剤投入ユニットと、
前記薬剤投入ユニットから排出された薬剤を、駆動ユニットにより一対のゲート部材の開閉を通じて移動制御するゲートユニットが設置されたフレームと、
前記フレーム下部に設置され、前記フレームと一対のゲート部材との間に形成されて薬剤を収容する収容部と、前記ゲート部材を通過した薬剤を排出通路に移動させる溝部とを有するプレートと、
前記プレートを振動させる振動手段と、
前記溝部を通して排出された薬剤をホッパーに伝達して薬剤包装機に排出させる薬剤伝達ユニットとを含み、
前記薬剤投入ユニットから収容部に排出された薬剤がゲートユニットを通過する地点において薬剤がゲートユニットを通過したか否かを確認する第1感知センサーと、薬剤がプレートから排出されたか否かを確認する第2感知センサーとが、前記フレームに設置されていることを特徴とする薬剤排出装置。 - 前記薬剤投入ユニットは、
スライド式に移動可能に薬剤自動包装機に装着される薬剤投入本体と、
前記薬剤投入本体内に着脱自在に設けられた中間ホッパーと、
前記中間ホッパーの下部に装着され、制御部の信号によって旋回軸を中心に旋回して開閉される開閉ドアと、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の薬剤排出装置。 - 前記薬剤投入ユニットは、
前記収容部に排出されうるように薬剤を受容する円筒または漏斗形状の上部投入本体と、
前記上部投入本体の下方に配置され、薬剤が排出される開口が形成された下部投入本体と、
前記下部投入本体の内部で開口を開閉するようにモーターにより回転する回転開閉部材と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の薬剤排出装置。 - 前記排出通路には、薬剤の通過有無の監視及び排出される薬剤の計数のために、複数の発光部及び受光部を含んでなるセンサーが設置されることを特徴とする、請求項1に記載の薬剤排出装置。
- 前記プレートの末端には、前記プレートから落下する薬剤の落下速度を瞬間的に減少させ、前記センサーによる計数を円滑にするように、落下する薬剤が引っ掛かるピン部材が突出形成されることを特徴とする、請求項4に記載の薬剤排出装置。
- 前記プレートは透明素材からなり、感知センサーが前記プレートの内部に一体として内蔵されることを特徴とする、請求項1に記載の薬剤排出装置。
- 前記プレートは互いに離間している第1及び第2プレートからなり、前記第1プレート及び前記第2プレートは、別個の前記振動手段により振動することを特徴とする、請求項6に記載の薬剤排出装置。
- 前記駆動ユニットは、
前記一対のゲート部材の間に連結された弾性部材と、
前記一対のゲート部材にそれぞれ連結された引張紐と、
前記引張紐を駆動モーターにより巻いたり解いたりする回転部材と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の薬剤排出装置。 - 前記駆動ユニットは、
駆動モーターにより回転する前記カム部材と、
前記カム部材により直線運動するように導かれる駆動部材と、
前記駆動部材の末端に前記ゲート部材の転がり面と当接するようにそれぞれ設けられるローラと、を含み、
前記駆動部材は、前記カム部材に密着した状態を維持できるように、弾性部材により前記カム部材側に付勢されることを特徴とする、請求項1に記載の薬剤排出装置。 - 前記溝部は、‘U’字状または‘V’字状を有し、傾斜面により段差が形成されることを特徴とする、請求項1に記載の薬剤排出装置。
- 前記溝部には、移動する薬剤の転がりを防止するために突出部及び凹部のうち少なくとも一つが形成されることを特徴とする、請求項1に記載の薬剤排出装置。
- 前記薬剤伝達ユニットは、
前記排出通路から排出される薬剤がホッパーに排出される後進位置と、包装作業後に残った薬剤を回収するように、排出された薬剤を回収函に落下させる前方位置との間で前後方へと直線移動可能に設置された補助ホッパーと、
前記補助ホッパーを、モーターと、該モーターにより回転するスクリュー棒により前後方へと直線移動させる直線移動ユニットと、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の薬剤排出装置。 - 前記薬剤伝達ユニットは、
前記フレームにモーターにより旋回可能に設置され、前記排出通路から排出される薬剤の排出方向を切り換える旋回排出部材と、
前記旋回排出部材の下方に配置され、排出される薬剤をホッパーに伝達する連結通路と、
前記旋回排出部材の下方で前記連結通路と並列配置され、前記ホッパーに伝達されない薬剤を回収するための回収通路と、
を含み、
前記旋回排出部材の内部には前記旋回排出部材を上下に貫通する伝達通路が形成され、該旋回排出部材の旋回角度を調節することによって、排出される薬剤を前記連結通路あるいは前記回収通路に選択的に伝達することを特徴とする、請求項1に記載の薬剤排出装置。 - 前記旋回排出部材は、凹入形成された収容部を有し、排出される薬剤が前記収容部に一時的に受容された後、前記旋回排出部材を時計回り方向あるいは反時計回り方向に旋回させることによって、前記収容部に受容された薬剤を前記回収通路あるいは前記連結通路に選択的に伝達することを特徴とする、請求項13に記載の薬剤排出装置。
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