JP2594513B2 - 錠剤等の充填装置 - Google Patents

錠剤等の充填装置

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JP2594513B2
JP2594513B2 JP7460094A JP7460094A JP2594513B2 JP 2594513 B2 JP2594513 B2 JP 2594513B2 JP 7460094 A JP7460094 A JP 7460094A JP 7460094 A JP7460094 A JP 7460094A JP 2594513 B2 JP2594513 B2 JP 2594513B2
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正孝 岩黒
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株式会社岩黒製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、錠剤、カプセル、丸薬
などを瓶等の容器に自動的に充填する錠剤等の充填装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】錠剤、カプセル、丸薬など(以下単に錠
剤という)を瓶等に定量かつ自動的に充填する充填装置
は、製薬会社等で広く実用化されており、その一例を図
4に示す。図4において、30は外周に等間隔で複数の
凹部31が設けられた計数ロータで、モータ等(図示せ
ず)に駆動されて矢印方向に一定速度で回転する。32
は計測ロータ30の外周に近接して約2分の1の範囲に
配設されたカバー、33はホッパ(図示せず)から計数
ロータ30に錠剤を供給するシュートである。
【0003】34は計数ロータ30の下方に設けられた
錠剤供給路で途中から2方向に分岐されてシュート35
a,35bに連結されている。36は錠剤供給路34の
分岐部にa,b方向に回動可能に設置されたフリッパ、
38a,38bはシュート35a,35bの入口に開閉
可能に設けられたストッパである。なお、39a,39
bはシュート35a,35bの下方に並設されたベルト
コンベア40a,40b上に載置され、図面の垂直方向
に搬送されて錠剤が充填される瓶である。
【0004】上記のように構成した錠剤の充填装置にお
いて、図の状態ではフリッパ36はシュート35b側を
開放し、シュート35a側を閉鎖している。いま、ホッ
パからシュート33を介して1錠ずつ供給された錠剤
は、一定速度で回転する計数ロータ30の凹部31に順
次供給され、凹部31がカバー32を過ぎると錠剤供給
路34に落下し、フリッパ36に沿ってストッパ38b
上にストックされる。錠剤のストック量が所定の量(こ
れは、通常計数ロータ30により錠剤の数がカウントさ
れる)に達すると計数ロータ30が停止する。
【0005】一方、ベルトコンベア40a,40bによ
ってそれぞれ間欠的に送られた複数の瓶39a,39b
のうち、瓶39bはシュート35bの下に停止してお
り、瓶39aはシュート35aの手前に停止している。
そして、ストッパ38b上に錠剤がストックされるとス
トッパ38bが開き、錠剤はシュート35bから瓶39
bに入れられ、充填される。錠剤が充填された瓶39b
はベルトコンベア40bにより歩進して次の瓶がシュー
ト35bの手前に停止し、瓶39aはベルトコンベア3
9aにより歩進してシュート35aの下に位置する。
【0006】ストッパ38b上の錠剤が瓶39bに充填
されると、フリッパ36は矢印a方向に回動してシュー
ト35b側を閉鎖し、シュート35a側を開放する。そ
してストッパ38a上に所定量の錠剤がストックされる
と、ストッパ38aが開き錠剤はシュート35aから瓶
39aに充填される。このようにフリッパ36は交互に
a,b方向に回動し、ストッパ38a又は38b上にス
トックした錠剤を、シュート35a又は35bから瓶3
9a又は39bに交互に充填する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような錠剤の充
填装置は、通常図面の垂直方向に数セット並設され、一
度に複数本の瓶に錠剤を充填しかつこれを交互に繰返す
ようにしているので、多量生産に適している。しかしな
がら、このような充填装置は、構造上1セットの装置に
2個のシュート35a,35bが設けられているため、
これに対応して瓶39a,39bを搬送するベルトコン
ベア40a,40bも2列設けられている。
【0008】このため、充填装置の前工程及び後工程は
何れも瓶を1列で搬送しているにもかかわらず、この工
程だけ瓶を2列にして2本のベルトコンベアにより交互
に歩進させなければならない。このようなことから、ベ
ルトコンベア及びその駆動装置が複雑でその設備費が高
価になるばかりでなく、1列で搬送された瓶を2列に振
分け再び1列に戻し、また、充填装置のスピードに合せ
て前工程と後工程のスピードを調整しなければならない
等、制御系も複雑になり面倒である。さらに、数セット
並設する場合は大型になり、大きな設置スペースを必要
とするなどの問題があった。
【0009】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、構造が簡単で設備費を低減でき、制御系も
簡素化されその上装置全体を小型化することのできる錠
剤等の充填装置を得ることを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る錠剤等の充
填装置は、外周面に等間隔で形成され錠剤等が供給され
る複数個の凹部が長さ方向に複数列設けられ、一定速度
で回転する計数ロータと、外周面に等間隔で形成され計
数ロータから落下した錠剤等をストックする複数個のス
トック部が長さ方向に複数列設けられ、計数ロータの下
方に設置されて間欠的に回転するストックロータと、こ
のストックロータの下方に設置され、1列に搭載され
ストックロータから落下した錠剤等が充填される複数の
容器を間欠的に搬送する搬送装置とからなるものであ
る。
【0011】
【作用】一定速度で回転する計数ロータの凹部に1錠ず
つ供給された錠剤等は、その下方で停止しているストッ
クロータのストック部に落下してストックされ、一定量
に達すると計数ロータが停止すると共に、ストックロー
タが回転し、次のストック部が計数ロータの下に位置す
る。ついで、計数ロータが再び回転し、このストック部
に錠剤等をストックする。このストック部のストック量
が一定量に達すると計数ロータが停止し、ストックロー
タが回転する。そして、前にストックされた錠剤等がス
トック部から排出され、搬送装置によって搬送された容
器に充填される。充填が終ると搬送装置によって搬送さ
れると共に、次の容器がストックロータの下に搬送さ
れ、上記の動作を繰返す。
【0012】
【実施例】図1は本発明実施例の正面図、図2はその側
面図である。両図において、1は基台で、基台1上には
逆L字状のコラム2及び搬送装置を構成する1本のベル
トコンベア3が設けられている。4はコラム2上に設け
られ、錠剤が入れられるホッパ、5はホッパ4内の錠剤
を送り出す直進フィーダ、6は送り込まれた錠剤に振動
を与えて整列させるボールフィーダである。10はコラ
ム2に回転可能に支持された計数ロータ、15は計数ロ
ータ10の下方においてコラム2に回転可能に支持され
たストックロータで、その詳細を図3により説明する。
【0013】図3において、計数ロータ10は例えば透
明の合成樹脂により円筒状に形成されており、外周面に
は等間隔で形成された凹部11が長さ方向に複数列(実
施例では10列)設けられている。12は計数ロータ1
0のほぼ半周に亘って外周に近接して設置された透明材
料からなるカバー、13は凹部11の各列ごとに、計数
ロータ10及びカバー12を隔ててその両側に設けられ
た投光器と受光器とからなり、凹部11内に錠剤が入っ
ているかどうかを検出する光センサである。14はモー
タで、ベルトを介して計数ロータ10を一定速度で矢印
方向に回転させる。
【0014】ストックロータ15は例えば合成樹脂によ
り円筒状に形成されており、外周面には等間隔(実施例
では90°間隔)で形成された錠剤のストック部16
a,16b,16c,16dが、計数ロータ10の凹部
11に対応して長さ方向に複数列設けられている。17
はストックロータ15のほぼ半周に亘って外周に近接し
て設けられたカバーである。このストックロータ15
は、モータ18により矢印方向に間欠的に回転する。
【0015】再び図1、図2において、20は計数ロー
タ10の凹部11の各列に対向して設けられた第1のシ
ュートで、ボールフィーダ6の排出穴とは例えばコイル
スプリング23によりそれぞれ連結されている。21は
計数ロータ10の凹部11の各列と、ストックロータ1
5の各列との間に配設された第2のシュート、22はス
トックロータ15のストック部の各列の下方に設置され
た第3のシュートである。24は1本のベルトコンベア
3上に1列に搭載され、間欠的に搬送される容器(本実
施例では瓶)、25は制御器である。
【0016】次に、上記のように構成した本発明の作用
を説明する。ホッパ4内の錠剤は、直進フィーダ5から
ボールフィーダ6に送られて整列され、各コイルスプリ
ング23、第1のシュート20を経て計数ロータ10の
各列の凹部11にそれぞれ1錠ずつ供給される。このと
き、計数ロータ10は一定速度で矢印方向に回転してい
るので、各列の凹部11には順次錠剤が供給され、光セ
ンサ13によってその有無が検出される。この間、計数
ロータ10が回転しても、凹部11内の錠剤はカバー1
2によってその落下が阻止されており、また、計数ロー
タ10の回転から、凹部11に入れられた錠剤の数がカ
ウントされる。
【0017】一方、ストックロータ15はストック部
(例えば16a)が第2のシュート21と対向した位置
で停止しており、計数ロータ10の凹部11に入れられ
た錠剤は、カバー12を過ぎた位置で第2のシュート2
1からストック部16a内に落下し、ストックされる。
そして、カウントされた錠剤の数が所定の量に達する
と、計数ロータ10が停止すると共にストックロータ1
5は矢印方向に90°回動し、次のストック部16bが
第2のシュート21に対向すると計数ロータ10は再び
一定速度で回転し、引続きストック部16bに錠剤が落
下してストックされる。このとき、定量の錠剤がストッ
クされたストック部16aはカバー17と対向している
ので、錠剤が落下することはない。
【0018】一方、前工程から送り込まれた瓶24は、
ベルトコンベア3により第3のシュート22の下まで1
列のままで搬送され、それぞれ第3のシュート22と対
向して停止している。いま、ストック部16b内にスト
ックされた錠剤が所定量に達してストックロータ15が
90°回転すると、ストック部16aはカバー17を過
ぎて第3のシュート22上に位置し、ストックされた錠
剤は第3のシュート22を経て各瓶24にそれぞれ充填
される。充填が終るとベルトコンベア3が駆動され、錠
剤が充填された瓶24を移動させて第3のシュート22
から離し、次の瓶24を第3のシュート22の下にそれ
ぞれ位置させて停止する。
【0019】このように、本発明においては、前工程及
び後工程と同様にベルトコンベア3によって1列で送り
込まれた複数本の瓶24(その数は計数ロータ10の凹
部11の列の数に対応する)に同時に錠剤を充填し、充
填が終了するとこれを送り出し、次の複数本の瓶24を
第3のシュート22の下に移動させて錠剤を充填するよ
うにしたので、簡単な構成及び制御により、高速度で瓶
24に錠剤を充填することができる。
【0020】なお、光センサ13で錠剤の欠錠が検出さ
れたときはそれを記憶しておき、後工程において当該瓶
を系外に排出する。この場合、光センサに代えて各列ご
とに監視カメラを設置し、欠錠だけでなく錠剤の欠損
(欠け)状態等も検出するようにしてもよい。
【0021】上記の説明では、錠剤を瓶に充填する場合
について説明したが、本発明は錠剤以外にもカプセル、
丸薬、食品等の包装工程にも実施することができ、ま
た、瓶以外の容器(袋、缶等)に錠剤等を充填する場合
にも本発明を実施できる。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る錠剤
等の充填装置は、外周面に等間隔で形成され、錠剤等が
供給される複数個の凹部が長さ方向に複数列設けられ一
定速度で回転する計数ロータと、外周面に等間隔で形成
され計数ロータから落下した錠剤等をストックする複数
個のストック部が長さ方向に複数列設けられ、計数ロー
タの下方に設置されて間欠的に回転するストックロータ
と、このストックロータの下方に設置され1列に搭載
されてストックロータから落下した錠剤等が充填される
複数の容器を間欠的に搬送する搬送装置とによって構成
したので、前工程及び後工程と同様に容器を1列で搬送
できるため搬送装置の構成が簡単になり、従来に比べて
設備費を大幅に低減することができ、その上制御系もま
た簡単にすることができる。また、装置全体を小型化で
きるので、設置スペースを縮減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図2の要部の詳細図である。
【図4】従来の錠剤等の充填装置の一例の模式図であ
る。
【符号の説明】
3 ベルトコンベア 4 ホッパ 10 計数ロータ 11 凹部 12,17 カバー 13 光センサ 14,18 モータ 15 ストックロータ 16a〜16d ストック部 20 第1のシュート 21 第2のシュート 22 第3のシュート 23 コイルスプリング 24 瓶 25 制御器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に等間隔で形成され錠剤等が供給
    される複数個の凹部が長さ方向に複数列設けられ、一定
    速度で回転する計数ロータと、 外周面に等間隔で形成され前記計数ロータから落下した
    錠剤等をストックする複数個のストック部が長さ方向に
    複数列設けられ、前記計数ロータの下方に設置されて間
    欠的に回転するストックロータと、 該ストックロータの下方に設置され、1列に搭載され
    前記ストックロータから落下した錠剤等が充填される
    数の容器を間欠的に搬送する搬送装置とからなる錠剤等
    の充填装置。
JP7460094A 1994-04-13 1994-04-13 錠剤等の充填装置 Expired - Lifetime JP2594513B2 (ja)

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