JP4953664B2 - 調理鍋及びそれを用いたガス炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、陶磁器製の鍋本体を有する調理鍋及びそれを用いたガス炊飯器に関する。
近年、ガスコンロなかには、ガスバーナによって加熱中の鍋内の温度を温度センサにより検知し、鍋内の内容物を最適な状態で炊けるように温度の自動制御(又は所定温度以上で自動消火)ができるものが販売されている。そして、更には、これを炊飯に用いることができるものも提案されている(例えば特許文献1)。
一方、最近では飯米の美味しさを追求する観点より、陶磁器製の鍋(いわゆる土鍋)による炊飯が注目されている。土鍋は熱容量が大きく、かつ、遠赤外線を放射するので、それで炊飯すると、米の芯までムラなく炊けて美味しくなるのである。
特開平10−211096号公報
しかし、土鍋は熱容量が大きい、すなわち熱伝導率が低いために内方の面の温度と外方の面の温度の差が大きく、鍋の外方の面の温度を検知してもリアルタイムに内方の面の温度を検知することが困難である。つまり、温度が適切に検知されず、良好な調理ができなくなるのである。
本発明は、係る事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、鍋内の温度を適切に検知することができ、かつ、それを炊飯に用いることができる土鍋の調理鍋を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の調理鍋は、上方に開口部を有し底部の中央部に貫通孔を有する陶磁器製の鍋本体と、鍋本体の内方に内表面、鍋本体の外方に外表面がそれぞれ露出するようその貫通孔に嵌着され、鍋本体よりも熱伝導率が大きい温度伝達体と、鍋本体の開口部を開閉する鍋蓋と、を備え、前記温度伝達体は、その内表面の中央部に、その内側面に雌ねじを刻設してなるとともに、外側面に雄ねじを刻設した陥没部蓋体を螺合させることにより陥没深さが調整される陥没部を有することを特徴とする。
請求項2に記載の調理鍋は、上方に開口部を有し底部の中央部に貫通孔を有する陶磁器製の鍋本体と、鍋本体の内方に内表面、鍋本体の外方に外表面がそれぞれ露出するようその貫通孔に嵌着され、鍋本体よりも熱伝導率が大きい温度伝達体と、鍋本体の開口部を開閉する鍋蓋と、を備え、前記温度伝達体は、その内表面の中央部に、1又は複数の陥没部蓋体が最深部から重ねられることによって陥没深さが調整される陥没部を有することを特徴とする。
請求項3に記載の調理鍋は、請求項1又は2に記載された調理鍋において、前記鍋本体は、底部に嵌着される温度伝達体の周囲に窪み部を有することを特徴とする。
請求項4に記載の調理鍋は、請求項1乃至3のいずれかに記載された調理鍋において、前記鍋蓋は、断面視が略アーチ状をなした陶磁器製であり、前記鍋本体は、その開口部に、外に向かって下方に傾斜している鍋蓋支持部分とその外側に水滴溜め部分とを有する鍋蓋受け部が形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載のガス炊飯器は、請求項1乃至4のいずれかに記載された調理鍋と、温度伝達体の外表面に当接されてその温度を検知する温度センサと、鍋本体の底部を炎により加熱する加熱手段と、鍋本体、温度センサ、加熱手段を収納する収納体と、を備えることを特徴とする。
本発明の調理鍋によれば、鍋本体の内方に内表面、鍋本体の外方に外表面がそれぞれ露出するようその貫通孔に嵌着された温度伝達体により、鍋(鍋本体)として土鍋を用い、しかもガスコンロに付属する温度センサにより鍋内の温度を適切に検知して温度の自動制御(又は所定温度以上で自動消火)が可能になる。また、本発明のガス炊飯器によれば、鍋(鍋本体)として土鍋を用い、しかも温度センサにより鍋内の温度を適切に検知して自動炊飯が可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態に係る調理鍋1の断面図である。この調理鍋1は、上方に開口部2bを有し底部2aの中央部に貫通孔2cを有する鍋本体2と、鍋本体2の内方に内表面3a、鍋本体2の外方に外表面3bがそれぞれ露出するようその貫通孔2cに嵌着され、鍋本体2よりも熱伝導率が大きい温度伝達体3と、鍋本体2の開口部2bを開閉する鍋蓋4と、を備える。
鍋本体2と鍋蓋4は、陶器製であって熱伝導率が低い。信楽土等の陶土に熱膨張係数を小さくするための40%以上のペタライトを混合して成型し、釉薬を付け、1100℃から1200℃で焼き上げたものである。なお、鍋本体2と鍋蓋4は、磁器であって熱伝導率が低いものや半磁器などの他の陶磁器を用いてもよい。
鍋本体2は、底部2aの端部から上方へいくにしたがい内径が僅かに大きくなる円筒状の側部2dを有し、側部2d先端が開口部2bとなる。また、底部2aの周辺部、すなわち、底部2aに嵌着される温度伝達体3の周囲に、窪み部2f(例えば深さ1〜10mm程度)を有している。更に、底部2aの貫通孔2cの開口縁付近は、温度伝達体3を固定するための固定凹部2acが形成されている。なお、この実施形態では、開口部2bの内径を20cm程度、貫通孔2cの内径を5cm程度としている。また、底部2aの外表面2abは、加熱手段6からの炎を効率良く受けるためにほぼ水平であり、その厚みは、炎を受けて高温になると豊富な遠赤外線を放射するよう、及び、炊き上がり後の保温性を良くするよう、側部2dの厚み(例えば1.5cm程度)よりも厚みが大きくなっている。
また、鍋本体2は、開口部2bに、例えば幅3cm程度の上面視環状の鍋蓋受け部2eが形成されている。鍋蓋受け部2eは、外に向かって下方に傾斜し、鍋蓋4を支持するための鍋蓋支持部分2eaと、その外側に水滴を溜めるための水滴溜め部分2ebと、を有する。図2は鍋本体2の上面視図である。
鍋蓋4は、鍋本体2の開口部2bを開閉するべく鍋蓋受け部2eに載置されるよう断面視の中央部が上方に向けやや盛り上がる(例えば5cm程度)形状、すなわち略アーチ状になっている。そして、鍋蓋4の中央部には中心部を囲むようにして隆起させた環状把手4aが設けられ、環状把手4aの周りには直径2mm程の空気孔が1又は2箇所程度設けられる(図示せず)。つまり、鍋蓋4は、伝統的な土鍋風の形状となる。
温度伝達体3は、形状は後述するが、鍋本体2よりも熱伝導率が大きい熱伝導性が高い材料で形成される。具体的には、金属製(例えばアルミやステンレス製)又は熱伝導率の大きなセラミックス製(例えば特殊陶磁器製や磁器製であって熱伝導率が高いもの)である。
図3は鍋本体2の貫通孔2cに嵌着された温度伝達体3とその近傍を示す拡大断面図、図4は温度伝達体3及びそれと共に用いられる部材の上面視図である。図4の(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれ、温度伝達体3、陥没部蓋体3e、パッキンリング3f、固定ナット3gを示している。なお、図4の縮尺は、図2とほぼ同じである。
温度伝達体3は、内表面3aの中央部に水分を溜めるための陥没部3cを有して大略有底円筒状をなし、陥没部3cの開口縁から径方向外方に突出するフランジ部3dを有する。陥没部3cの内側面には、雌ねじがほぼ最深部まで刻設されている。また、円筒状部分の外側面の外表面3b近傍には雄ねじが刻設されている。
陥没部蓋体3eは、陥没部3cの深さより十分小さい厚さの円板状をなし、外側面に陥没部3cの内側面の雌ねじに螺合し得る雄ねじが刻設してある。したがって、陥没部蓋体3eを陥没部3cに所要量螺合することにより、陥没深さ(陥没部3cの開口縁から陥没部蓋体3eの内表面(上面)までの距離)を調整することができる。陥没部蓋体3eは、通常、温度伝達体3と同じ材質とするが、それに限定されることはない。陥没深さの調整は、例えば、陥没部蓋体3eの内表面(上面)に直線状の溝3eaを形成し、ドライバによってねじ込むことにより陥没部蓋体3eの位置を変化させればよい。
なお、陥没部3cの雌ねじと陥没部蓋体3eの雄ねじの間の一部に、螺合したときに僅かな隙間が有ったとしても、使用時には、陥没部3cの最深部から陥没部蓋体3eまでに存在する空気の圧力或いは鍋本体2内の水分や内容物(飯米)の圧力により、陥没部3cの雌ねじと陥没部蓋体3eの雄ねじは密着する。本願発明者の実験によれば、その部分に水分が通過することはないことが確認されている。更に、水分が通過する可能性を完全になくすためには、ねじ山のピッチは、小さい方が望ましい。
パッキンリング3fと固定ナット3gは、温度伝達体3を鍋本体2に取り付けるためのものである。すなわち、パッキンリング3fは、弾力性を有する材質からなり、温度伝達体3のフランジ部3dと鍋本体2の固定凹部2acの間に圧縮されながら挟まれることで、鍋本体2内の水分の漏れを防止する。このパッキンリング3fは、衛生面の安全性又は耐熱性からシリコーンゴム製が望ましいが、同等の性能を有すればそれに限定されることはない。固定ナット3gは、温度伝達体3の円筒状部分の外側面の雄ねじに螺合し得る雌ねじが刻設されている。この固定ナット83は、通常、温度伝達体3と同じ材質からなるが、それに限定されることはない。温度伝達体3は、パッキンリング3fを鍋本体2の固定凹部2acに据えた状態で、貫通孔2cに内方側から嵌め込まれ、外方側から固定ナット3gで鍋本体2に締結される。このとき、温度伝達体3のフランジ部3dの外側面が鍋本体2の固定凹部2acの側面に接触し、温度伝達体3の内表面3aが鍋本体2の底部2aの窪み部2f以外の内表面2aaと高さがほぼ等しくなる。つまり、鍋本体2の固定凹部2acは、このような状態になるように寸法を設定する。
温度伝達体3が金属製の場合は、十分な熱伝導率が確保され、ねじの刻設などの加工が容易である。一方、温度伝達体3が熱伝導率の大きなセラミックス製の場合、十分な熱伝導率を確保するためには高価な材料になり、かつ、加工も複雑になる可能性があるが、パッキンリング3fと固定ナット3gを用いずに温度伝達体3を鍋本体2に取り付けることが可能である。すなわち、パッキンリング3fを用いなくても、温度伝達体3の表面全体に付着させた釉薬により、温度伝達体3と鍋本体2を強固に接着させることができるのである。そうすると、耐熱性も更に上昇する。また、温度伝達体3が金属製の場合は、調理鍋1を電子レンジ内で使用することは難しいが、セラミックス製の場合は可能である。
温度伝達体3の陥没部3cは、以下に述べるように変形することも可能である。すなわち、図5に示すように、この温度伝達体3Aでは、陥没部3Acと陥没部蓋体3Aeにねじを刻設せず、1又は複数の陥没部蓋体3Aeを陥没部3Acの最深部から重ねることによって陥没部3Acの陥没深さを調整する。図5には、陥没部蓋体3Aeを3個中2個重ねた場合を示している。従って、陥没部蓋体3Aeの重ねる数によって陥没深さが変わる。複数の陥没部蓋体3Aeは、磁性を帯びさせると、陥没部3Acに固定し易く、かつ、取り出し易い。
この温度伝達体3Aは、陥没部蓋体3Aeの厚みに応じた段数でしか陥没部3Acの陥没深さを調整できない。しかし、陥没部3Acと陥没部蓋体3Aeのねじの刻設加工が不要になる。その点は、加工が複雑になり易い熱伝導率の大きなセラミックス製の場合に、特に有利である。
温度伝達体3Aが熱伝導率の大きなセラミックス製の場合、以下に述べるように更に変形することも可能である。すなわち、この温度伝達体3Bは、図6に示すように、温度伝達体3Aのフランジ部3Adに相当する部分を有さない。また、鍋本体2Bの貫通孔2Bcは、温度伝達体3Bを据えることができるように、外方側(下側)の直径が小さくなっている。そして、温度伝達体3Bの表面全体に付着させた釉薬により、温度伝達体3Bと鍋本体2Bの貫通孔2Bcの内壁は強固に接着されるのである。
この温度伝達体3Bは、形状が単純化されているため、加工が更に容易になる。以下、引き続き調理鍋1について説明するが、温度伝達体3が適用されるものは、温度伝達体3A、3Bの適用が可能であり、鍋本体2が適用されるものは、鍋本体2Bの適用が可能である。
図7は、ガスコンロ8の断面図である。ガスコンロ8は、従来から商品化されているものであり、例えば金属製の天ぷら鍋が据えられると、油の温度の自動制御(又は所定温度以上で消火)が可能となるものである。ガスコンロ8は、鍋本体2の温度伝達体3の外表面3bに当接されてその温度を検知する温度センサ5と、鍋本体2の底部2aの周辺部を炎により加熱するガスバーナのような加熱手段6と、鍋本体2を支持する鍋底支持体8aと、を有している。
温度センサ5は、調理鍋1がガスコンロ8の鍋底支持体8aに据えられると、温度伝達体3の外表面3bに当接する。鍋本体2内の水分や内容物(飯米)の温度は、温度伝達体3を介して温度センサ5に伝達される。
ガスバーナのような加熱手段6の炎を発する部分6aは、直接温度センサ5に炎が当らないように、温度センサ5を囲むようにして配置される。加熱手段6へのガス供給路に挿入されたガス弁(図示せず)は、設定温度と温度センサ5からの検知温度を比較して開閉制御される。
次に、調理鍋1で煮炊きをする場合の作用について説明する。調理鍋1がガスコンロ8の鍋底支持体8aに据えられ、次に、ガスコンロスイッチ(図示せず)により、ガスコンロ8が点火され、ガスを燃焼させる。加熱手段6の炎により、水分や内容物の温度が上昇し、その後、それらの温度はほぼ100℃に維持される。通常は、適当な時間が経過すると、ガスコンロスイッチが切られ、調理工程が完了する。
しかし、適当な時間でガスコンロスイッチが切られず、水分が蒸発して存在しなくなったとき、温度は100℃を超えて再度上昇するようになる。このとき、温度伝達体3は、鍋本体2の内方に内表面3a、鍋本体2の外方に外表面3bがそれぞれ露出するようその貫通孔2cに嵌着されていることにより、鍋本体2内の温度が温度伝達体3を介して温度センサ5により検知される。そして、ガスコンロ8は強制的に消火(加熱手段6の動作が停止)される。
このように、鍋本体2が土鍋(陶磁器)であっても鍋本体2内の温度を適切に検知して自動消火が可能になる。その結果、空焚きを防止することができる。
ここで、陥没部蓋体3eの内表面(上面)の高さを窪み部2fの高さよりも高くなるように(すなわち、陥没部3cの陥没深さをゼロ付近に)調整していれば、温度伝達体3を介して温度センサ5が空焚きを検知したときには、窪み部2fには若干の水分が残されていることになる。従って、内容物の焦げ付きを軽減することが可能になる。
次に、調理鍋1で炊飯する場合について説明する。加熱手段6の炎により、水分や飯米の温度が上昇し、その後、それらの温度がほぼ100℃に維持されるまでは、前述の通常の煮炊きをする場合と同様である。炊飯の場合は、水分が蒸発して存在しなくなったとき、温度は100℃を超えて再度上昇するようになり、そのときの温度が温度伝達体3を介して温度センサ5で検知され、ガスコンロ8が消火され、炊飯工程が完了する。
このように、鍋本体2が土鍋(陶磁器)であっても鍋本体2内の温度を適切に検知して自動消火、すなわち自動炊飯が可能になる。
ここで、鍋本体2は熱伝導率が低いので蓄熱しており、加熱手段6の動作を停止してからも、飯米は鍋本体2の余熱により加熱された状態がしばらく続く。一方、陥没部蓋体3eの内表面(上面)の高さを窪み部2fの高さよりも高くなるように調整していれば、陥没部3cの水分がなくなって加熱手段6の動作を停止したときには、窪み部2fには若干の水分が残されていることになる。従って、この場合、飯米は余熱により加熱されていても、残った水分によりしばらくはほぼ100℃の温度に維持される。その結果、こげなしの飯米を炊きあげることができる。
また、陥没部蓋体3eの内表面(上面)の高さを窪み部2fの高さと同じくらいか或いは低くなるように調整していれば、陥没部3cの水分がなくなるとき或いはそれ以前に窪み部2fの水分はなくなることになる。従って、この場合、いわゆるおこげが作られることになる。このおこげの程度は、嗜好又は飯米の種類(例えば、白米、炊き込みご飯など)に応じ、陥没部3cの陥没深さを調整することによって変えることができる。
また、略アーチ状の鍋蓋4に付着した水滴は、内面を伝って鍋蓋受け部2eの鍋蓋支持部分2eaに到達し、鍋蓋支持部分2eaの傾斜により水滴溜め部分2ebに溜まるようになる。そして、その多くは鍋本体2の熱により水蒸気となって外気に放出される。これにより、炊飯中或いは炊き上がり後に鍋蓋4に付着した水滴が直接飯米の上に落ちたり、鍋本体2の側部2dを伝って飯米の上に落ちたりすることを抑制することができる。その結果、炊き上がった飯米に水分が付着することなく、美味しい飯米の状態を維持することができる。
なお、煮炊きする場合も炊飯する場合も、所定温度(100℃を超えた温度)以上での自動消火について述べたが、鍋内の内容物(飯米)を最適な状態で炊けるよう、温度伝達体3を介して温度センサ5により細かく温度を検知し、更に細かく温度の自動制御を行うことも可能である。その自動制御は、ガスコンロ8の機能であり、本発明の要旨ではないので説明は省略する。
以上、調理鍋1について説明したが、調理鍋1はガス炊飯器の釜として用いることが可能である。以下、本発明の実施形態に係るガス炊飯器9を説明する。
図8は、ガス炊飯器9の断面図である。このガス炊飯器9は、前述の調理鍋1と、前述のガスコンロ8で用いた温度センサ5及び加熱手段6と、鍋本体2、温度センサ5、加熱手段6を収納する収納体7と、を備える。収納体7は、金属製の上側開口の略円筒体であり、既知の構造のものが使用できる。
このガス炊飯器9は、炊飯スイッチ(図示せず)が押されると炊飯を開始し、前述の調理鍋1とガスコンロ8を使用した炊飯と同様の動作を行う。従って、鍋本体2が土鍋(陶磁器)であっても鍋本体2内の温度を適切に検知して自動炊飯が可能になる。また、陥没部3cの陥没深さを調整することによっておこげの有無及び程度を変えることができる。
以上、本発明の実施形態に係る調理鍋及びそれを用いたガス炊飯器について説明したが、本発明は、実施形態に記載したものに限られることなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内でのさまざまな設計変更が可能である。例えば、鍋本体2の余熱の程度が大きくない場合は、鍋本体2の底部2aが窪み部2fを有さないようにしてその内表面2aaを平坦にし、水平に或いは中央部に向かって緩やかに下り傾斜させることもできる。中央部に向かって緩やかに下り傾斜させると、飯米の炊きあがり直前の最後の水分は確実に温度伝達体3の内表面3aに存在することになる。また、温度伝達体3の陥没部3cは陥没部蓋体3eによって陥没深さを調整しているが、その利点を犠牲にしても安価にするために、陥没部蓋体3eを省いて陥没深さを固定することも可能であり、更には陥没部3cを省略することも可能である。また、鍋本体2などの寸法又は形状を適宜変更することができるのは勿論である。
本発明の実施形態に係る調理鍋の断面図である。 同上の鍋本体の上面視図である。 同上の調理鍋の温度伝達体及びその近傍の拡大断面図である。 同上の温度伝達体とそれと共に用いられる部材の上面視図である。 同上の調理鍋の別の温度伝達体とその近傍の拡大断面図である。 同上の調理鍋の更に別の温度伝達体とその近傍の拡大断面図である。 従来からのガスコンロの断面図である。 本発明の実施形態に係るガス炊飯器の断面図である。
1 調理鍋
2 鍋本体
2a 鍋本体の底部
2b 鍋本体の開口部
2c 鍋本体の貫通孔
2e 鍋本体の鍋蓋受け部
2ea 鍋蓋受け部の鍋蓋支持部分
2eb 鍋蓋受け部の水滴溜め部分
2f 鍋本体の窪み部
3 温度伝達体
3a 温度伝達体の内表面
3b 温度伝達体の外表面
3c 温度伝達体の陥没部
3e 温度伝達体の陥没部蓋体
4 鍋蓋
5 温度センサ
6 加熱手段
7 収納体
9 ガス炊飯器

Claims (5)

  1. 上方に開口部を有し底部の中央部に貫通孔を有する陶磁器製の鍋本体と、
    鍋本体の内方に内表面、鍋本体の外方に外表面がそれぞれ露出するようその貫通孔に嵌着され、鍋本体よりも熱伝導率が大きい温度伝達体と、
    鍋本体の開口部を開閉する鍋蓋と、を備え、
    前記温度伝達体は、その内表面の中央部に、内側面に雌ねじを刻設してなるとともに外側面に雄ねじを刻設した陥没部蓋体を螺合させることにより陥没深さが調整される陥没部を有することを特徴とする調理鍋。
  2. 上方に開口部を有し底部の中央部に貫通孔を有する陶磁器製の鍋本体と、
    鍋本体の内方に内表面、鍋本体の外方に外表面がそれぞれ露出するようその貫通孔に嵌着され、鍋本体よりも熱伝導率が大きい温度伝達体と、
    鍋本体の開口部を開閉する鍋蓋と、を備え、
    前記温度伝達体は、その内表面の中央部に、1又は複数の陥没部蓋体が最深部から重ねられることによって陥没深さが調整される陥没部を有することを特徴とする調理鍋。
  3. 請求項1又は2に記載された調理鍋において、
    前記鍋本体は、底部に嵌着される温度伝達体の周囲に窪み部を有することを特徴とする調理鍋。
  4. 請求項1乃至のいずれかに記載された調理鍋において、
    前記鍋蓋は、断面視が略アーチ状をなした陶磁器製であり、
    前記鍋本体は、その開口部に、外に向かって下方に傾斜している鍋蓋支持部分とその外側に水滴溜め部分とを有する鍋蓋受け部が形成されていることを特徴とする調理鍋。
  5. 請求項1乃至のいずれかに記載された調理鍋と、
    温度伝達体の外表面に当接されてその温度を検知する温度センサと、
    鍋本体の底部を炎により加熱する加熱手段と、
    鍋本体、温度センサ、加熱手段を収納する収納体と、を備えることを特徴とするガス炊飯器。
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