JP4952556B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体素子の表面、裏面に、はんだを介して、第1の金属板、第2の金属板をそれぞれ接合し、半導体素子の表裏の各面からそれぞれ第1の金属板、第2の金属板を介して放熱および通電を可能とした半導体装置、および、そのような半導体装置の製造方法に関する。
従来より、この種の半導体装置としては、第1の金属板と、この第1の金属板の一面の上に第1のはんだを介して接合された半導体素子と、この半導体素子の上に第2のはんだを介して接合された第2の金属板とを備え、半導体素子から第1の金属板、第2の金属板を介して放熱および通電を可能としたものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
このような半導体装置は、一般に、第1の金属板の一面の上に第1のはんだを設け、第1のはんだの上に半導体素子を搭載し、続いて、半導体素子の上に第2のはんだを設け、第2のはんだの上に第2の金属板を搭載するとともに、第1のはんだおよび第2のはんだをリフローさせて、半導体素子と第1の金属板、および、半導体素子と第2の金属板とを接合することにより製造される。
特許第3525832号公報
本発明者は、この種の半導体装置の製造方法について、鋭意検討を行った。図7、図8は、それぞれ、本発明者の試作した半導体装置の製造方法の第1の試作例、第2の試作例を示す工程図である。
図7、図8に示されるように、従来では、一般に、第2の金属板30は、半導体素子10よりも小さいものであり、第2の金属板30の上方からみたとき、第2の金属板30は半導体素子10の外形の内部に収まっている。そのため、通常は第1の金属板20、半導体素子10、第2の金属板30に向かって、次第にサイズが小さくなった雛壇状の積層構成となっている。
図7に示される第1の試作例では、雛壇状に掘り込みが形成された治具J1に、組み付け部品である第1の金属板20、第1のはんだ40、半導体素子10、第2のはんだ50および第2の金属板30をセットして位置決めし、その後、台J2上にて、治具J1を天地反転し、この状態で、はんだリフローして、各組み付け部品10〜50のはんだ接合を行う。
また、図8に示される第2の試作例は、積層される組み付け部品10〜50毎に位置決めするものである。すなわち、上治具J3、中治具J4、下治具J5を用意し、下治具J5から、位置決めピンJ6および位置決め穴J7を介して、順次、組み付け部品10〜50とともに、各治具J3〜J5を積層した後、はんだリフローを行う。
上記第1の試作例では、治具J1が単一材で構成できるため、積層される組み付け部品の位置関係については、高い精度で構成できる。しかし、組み付け部品の厚さ方向の公差に配慮して、治具J1の段差を、当該組み付け部品の最大厚さ以上にする必要があり、各部品が接触状態でリフローされるには、天地反転が不可欠である。そして、この天地反転の操作で部品が位置ずれするという問題が発生する。
また、上記第2の試作例では、ワークの天地反転が不要ではあるが、治具J3〜J5だけで3層の積層構成になるため、組み付け精度に各治具の嵌合精度が影響すること、治具をセットした後のハンドリングのショック等で、組み付け部品が治具間に挟まれること等の理由で、組み付け部品の位置ずれが発生しやすい、という問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、第1の金属板の一面の上に第1のはんだ、半導体素子、第2のはんだ、第2の金属板を順次搭載するとともに、各はんだをリフローさせて、半導体素子と各金属板とを接合してなる半導体装置を製造するにあたって、各部品の組み付け用の治具をセットした後の天地反転を不要としつつ、治具構成を単純化できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、素子搭載工程の前に、第1の金属板(20)の一面(21)のうち半導体素子(10)および第2の金属板(30)が搭載される領域である搭載領域(R1、R2)の外周部に穴部(22)を設けておき、第1の金属板(20)の一面(21)上に設けられる治具であって、下面から上面まで貫通し半導体素子(10)および第2の金属板(30)が入り込む貫通穴(201)と、貫通穴(201)の内壁にて当該治具(200)の下面より突出する突出部(202)とを有し、且つ、突出部(202)の側面と貫通穴(201)の内壁とが連続した同一平面にある治具(200)を用意する。
そして、本発明では、第1の金属板(20)の一面(21)上に治具(200)を搭載するとともに穴部(22)に突出部(202)を嵌合することにより、第1の金属板(20)と治具(200)とを固定する。
次に、本発明では、素子搭載工程では、この固定状態にて、貫通穴(201)を通して、第1のはんだ(40)、半導体素子(10)を順次、貫通穴(201)の内壁で位置決めして搭載領域(R1、R2)のうち半導体素子(10)の搭載領域(R1)上に搭載し、続く第2の金属板搭載工程では、貫通穴(201)を通して、第2のはんだ(50)、第2の金属板(30)を順次、貫通穴(201)の内壁で位置決めして半導体素子(10)の上に搭載する。以上が、本発明の製造方法の特徴である。
この請求項1に記載の製造方法によれば、治具(200)は単一部品で済むとともに、突出部(202)の嵌合によって第1の金属板(20)の一面(21)上に固定された状態となり、治具(200)の貫通穴(201)に半導体素子(10)、第2の金属板(30)を投入していけば、当該貫通穴(201)が半導体素子(10)、第2の金属板(30)のそれぞれ位置決め部として機能し、各部材の搭載が精度良く行われる。
また、治具(200)においては、その突出部(202)の側面が、貫通穴(201)の内壁から同一平面で延びて第1の金属板(20)の穴部(22)に嵌合されているので、もし治具(200)と第1の金属板(20)との間に隙間が生じたとしても、この突出部(202)が位置決め機能を発揮するため、貫通穴(201)内の半導体素子(10)などが当該隙間に噛み込むことは無くなる。
よって、本製造方法によれば、治具(200)をセットした後の天地反転を不要としつつ、治具構成を単純化した製造方法を提供することができる。
ここで、請求項2に記載の発明のように、治具(200)における突出部(202)の側面は、直平面で構成されていることが好ましい。この場合、突出部(202)による位置決めを面接触で行える。
また、請求項3に記載の発明は、第1の金属板(20)の一面(21)の上に第1のはんだ(40)を介して接合された半導体素子(10)、その上に第2のはんだ(50)を介して接合された第2の金属板(30)を備え、半導体素子(10)から両金属板(20、30)を介して放熱および通電を可能とした半導体装置において、第1の金属板(20)の一面(21)のうち半導体素子(10)および第2の金属板(30)が搭載される領域である搭載領域(R1、R2)の外周部には穴部(22)が設けられており、第1の金属板(20)の一面(21)上に設けられる治具であって、下面から上面まで貫通し半導体素子(10)および第2の金属板(30)が入り込む貫通穴(201)と、貫通穴(201)の内壁にて当該治具(200)の下面より突出し穴部(22)に嵌合される突出部(202)とを有し、且つ、突出部(202)の側面と貫通穴(201)の内壁とが連続した同一平面にある治具(200)を用いて、半導体素子(10)および第2の金属板(30)が貫通穴(201)の内壁で位置決めされて搭載領域(R1、R2)上に搭載されており、第2の金属板(30)の上方からみたとき、第2の金属板(30)は半導体素子(10)の端部からはみ出して位置していることを特徴とする。
本半導体装置は、上記請求項1に記載の製造方法により適切に製造されるものであり、当該半導体装置を製造するにあたって、各部品の組み付け用の治具をセットした後の天地反転を不要としつつ、治具構成を単純化することができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
図1は、本発明の実施形態に係る半導体装置100の概略構成を示す図であり、(a)は概略平面図、(b)は概略断面図である。なお、図1において、(a)は(b)の上面図である。この半導体装置100は、たとえば自動車などの車両に搭載され、車両用電子装置を駆動するための装置として適用されるものである。
図1に示されるように、本半導体装置100は、半導体素子10を備える。この半導体素子10は、半導体プロセスにより形成されたシリコン半導体などよりなる半導体チップであり、たとえばIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)やMOSトランジスタ、あるいは、FWD(フライホイールダイオード)などである。
ここでは、半導体素子10は、表裏の板面が矩形である矩形板状をなし、図1(a)に示されるように、半導体素子10の上面には、ワイヤボンディングされるパッド11を有するものである。このパッド11には、AlやAuなどよりなる図示しないボンディングワイヤが接続されるようになっている。
半導体素子10の表裏の各面、すなわち図1(b)中の上面、下面には、それぞれ、第1の金属板20、第2の金属板30が、はんだ40、50を介して機械的・電気的・熱的に接続されている。
これら両金属板20、30は、半導体素子10の電極および放熱部材として機能するものであり、たとえば銅合金にニッケルメッキを施した板材など、一般的なリードフレーム材料などより構成されている。ここでは、第1および第2の各金属板20、30は、ともに矩形板状をなしている。
ここで、第1の金属板20と半導体素子10との間に介在し、これら両部材10、20を接続するはんだ40が、第1のはんだ40であり、第2の金属板30と半導体素子10との間に介在し、これら両部材10、30を接続するはんだ50が、第2のはんだ50である。
これらはんだ40、50は、一般的な半導体装置の分野にて採用されるはんだ材料であり、たとえば、すず−銅合金系はんだなどの鉛フリーはんだや、一般的な共晶はんだ等が採用される。
つまり、半導体素子10は、第1の金属板20の一面(図1(b)中の上面)21の上に第1のはんだ40を介して接合され、この半導体素子10の上には、第2のはんだ50を介して第2の金属板30が接合されている。
また、この半導体装置100においては、これら半導体素子10、各金属板20、30が、図示しないモールド樹脂により封止されていてもよい。この場合、各金属板20、30は、互いの内面にて対向するように配置されているが、各金属板20、30において、当該内面とは反対側の面である外面を放熱面とし、この放熱面をモールド樹脂から露出させるようにする。
これにより、本半導体装置100は、半導体素子10の両面のそれぞれにて、第1の金属板20、第2の金属板30を介した放熱が行われる両面放熱型の構成となる。また、図示しない端子が、第1の金属板20および第2の金属板30のそれぞれと一体に形成されており、各金属板20、30はこの端子を介して外部と電気的に接続できるようになっている。
また、上述したように、半導体素子10と外部とは、上記パッド11に接続される図示しないボンディングワイヤにより電気的に接続される。このように、本半導体装置100は、半導体素子10から第1の金属板20、第2の金属板30を介して放熱および通電を可能としている。
ここで、本実施形態においては、第1の金属板20の一面21のうち半導体素子10および第2の金属板30が搭載される領域である搭載領域R1、R2(後述の図2(a)参照)の外周部には、穴部22が設けられている。
また、図1に示されるように、本半導体装置100においては、半導体素子10および各金属板20、30の積層方向、すなわち第2の金属板30の上方から半導体装置100をみたとき、第2の金属板30は半導体素子10の端部からはみ出して位置している。ここでは、第2の金属板30は、長方形板状であり、その長辺方向の両端部が、半導体素子10の端部からはみ出している。
次に、上記半導体装置100の製造方法について、図2〜図5を参照して述べる。これら図2〜図5は、本実施形態の製造方法を示す工程図であり、各工程におけるワークを示している。
図2において(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A断面図であり、図3において(a)は概略平面図、(b)は(a)のB1−B1断面図、(c)は(a)のB2−B2断面図であり、図4において(a)は概略平面図、(b)は(a)のC−C断面図であり、図5において(a)は概略平面図、(b)は(a)のD1−D1断面図、(c)は(a)のD2−D2断面図である。
まず、図2に示されるように、第1の金属板20の一面21のうち半導体素子10および第2の金属板30が搭載される領域である搭載領域R1、R2の外周部に穴部22を設けておく。この穴部22は、切削やプレスなどにより形成される。
ここでは、搭載領域R1、R2は、半導体素子10が搭載される素子搭載領域R1と第2の金属板30が搭載される第2の金属板搭載領域R2とよりなる。これら領域R1、R2は、それぞれ図2(a)中の矩形破線で囲まれる領域であり、半導体素子10および第2の金属板30を、第1の金属板20の一面21に投影した領域である。つまり、図2(a)において、搭載領域R1、R2は、2つの矩形破線領域R1、R2がクロスした十字形状の領域により構成される。
そして、その搭載領域R1、R2の外周にて、複数の穴部22が当該領域R1、R2を取り囲むように設けられている。なお、図示例では、この穴部22は、第1の金属板20の一面21から当該一面21とは反対側の他面まで貫通する穴であるが、穴部22としては、第1の金属板20の一面21に開口していればよく、他面側では閉塞されているものでもよい。
また、半導体素子10および第2の金属板30を第1の金属板20の一面21上に搭載するにあたって、位置決め用の治具200を用意する。この治具200は、図3に示されるように、第1の金属板20の一面21上に設けられる治具である。
この治具200は、はんだリフロー温度に耐えうる材料など、この種の半導体装置の製造方法に用いる一般的な治具の材料と同様のものであればよく、たとえばカーボンなどの材料よりなる。
この治具200を第1の金属板20の一面21上に取り付けられた状態においては、当該治具200の下面が第1の金属板20の一面21に対向して密着し、治具200の上面は当該下面とは反対側すなわち上方を向く。そして、図3に示されるように、治具200は、当該治具200の下面から上面まで貫通する貫通穴201を備えている。
この貫通穴201は、治具200の上面から下面まで貫通する穴であるが、半導体素子10および第2の金属板30を、この貫通穴201に入り込ませることで、半導体素子10および第2の金属板30を、第1の金属板20の一面21上に位置決めして搭載するものである。
ここでは、貫通穴201の開口形状は、搭載状態における半導体素子10および第2の金属板30を、これら半導体素子10および第2の金属板30の積層方向から見たときの外形、すなわち、上記搭載領域R1、R2の形状と実質的に一致している。
つまり、半導体素子10および第2の金属板30を当該貫通穴201に入り込ませたとき、これら両部材10、30は、貫通穴201の内壁によってそれぞれの搭載領域R1、R2から位置ずれすることなく、当該内壁に沿って狙いの搭載位置まで案内されるようになっている。
さらに、治具200は、図3に示されるように、貫通穴201の内壁にて当該治具200の下面より突出する突出部202を備えている。この突出部202は、治具200の下面側にて貫通穴201の内壁に設けられており、当該内壁にて治具200の下面から第1の金属板20側へ突出している。
この突出部202は、第1の金属板20における穴部22に対応した位置に設けられ、第1の金属板20の一面21における上記領域R1、R2の端部に位置するように複数個設けられている。そして、この突出部202は穴部22に嵌合されるものであり、図3(b)では、突出部202が穴部22に嵌合した状態を示している。
ここでは、突出部202は、治具200の本体に固定された円柱状のピン203により構成されている。このピン203は、治具200を第1の金属板20に固定する強度やはんだリフローに対する耐熱性を有するものであればよく、その材質は、カーボン、金属、セラミックなど特に問わない。
ここでは、ピン203は、治具200の上面から下面さらには下面よりも下方に突出して延びている。つまり、治具200の上面と下面との間では、ピン203の円周側面は、貫通穴201に露出して当該貫通穴201の内壁の一部を構成しており、ピン203のうち治具200の下面側にて当該下面より突出する部位が、突出部202として構成されている。
それにより、図3(b)に示されるように、突出部202の側面と貫通穴201の内壁とは、連続した同一平面に位置している。つまり、貫通穴201の内壁を、当該内壁と同一平面上にて、治具200の下面より突出させるように延長したものが、突出部202の側面である。
本実施形態では、このような貫通穴201および突出部202を有する治具200を用いて、第1の金属板20の一面21の上に第1のはんだ40を設け、その上に半導体素子10を搭載し(素子搭載工程)、続いて、半導体素子10の上に第2のはんだ50を設け、その上に第2の金属板30を搭載する(第2の金属板搭載工程)。
まず、図3に示されるように、第1の金属板20の一面21上に治具200を搭載するとともに、穴部22に突出部202を嵌合する(治具搭載工程)。それにより、第1の金属板20と治具200とを固定する。また、このとき、治具200の貫通穴201と上記搭載領域R1、R2とを位置あわせして、治具200の上面から貫通穴201を介して第1の金属板20の搭載領域R1、R2が上方に臨む状態とする。
そして、図4に示されるように、素子搭載工程では、このように治具200を固定した状態にて、貫通穴201を通して、第1のはんだ40、半導体素子10を順次、第1の金属板20の一面21における素子搭載領域R1上に搭載する。第1のはんだ40は、たとえば、迎えはんだや、はんだシートの状態で搭載する。
これら部材の搭載は、貫通穴201の内壁で位置決めしつつ行う。つまり、貫通穴201に入り込んだ第1のはんだ40、半導体素子10は、貫通穴201の内壁によって素子搭載領域R1から実質的にずれることなく、当該搭載領域R1内に位置決めされる。
次に、図5に示されるように、第2の金属板搭載工程を行う。この工程では、貫通穴201を通して、第2のはんだ50、第2の金属板30を順次、半導体素子10の上に搭載する。第2のはんだ50は、たとえば、迎えはんだや、はんだシートの状態で搭載する。
これら部材の搭載も、貫通穴201の内壁で位置決めしつつ行う。つまり、貫通穴201に入り込んだ第2のはんだ50、第2の金属板30は、貫通穴201の内壁によって第2の金属板搭載領域R2から実質的にずれることなく、当該搭載領域R1内に位置決めされる。
こうして、第1の金属板20の上に、第1のはんだ40、半導体素子10、第2のはんだ50、第2の金属板30を順次搭載した後、第1のはんだ40および第2のはんだ50をリフローさせて、半導体素子10と第1の金属板20との間、および、半導体素子10と第2の金属板30との間を接合する(リフロー工程)。
なお、このリフロー工程は、すべての部材を積層した後に、第1および第2のはんだ40、50を一括してリフローさせるものであってもよいが、たとえば、素子搭載工程の後で第1のはんだ40をリフローさせて、第1の金属板20と半導体素子10とをはんだ接合した後に、第2の金属板搭載工程を行い、その後、第2のはんだ50をリフローさせるようにしてもよい。
こうして、本実施形態の半導体装置100ができあがる。なお、半導体素子10の上記パッド11へのワイヤボンディングについては、当該パッド11が第2の金属板30よりはみ出しているので、たとえば上記リフロー工程の後に行えばよい。また、モールド樹脂による封止も同様にリフロー工程後に行えばよい。
ところで、本実施形態によれば、治具200は、単一部品で済むため、複数の治具を組み合わせて用いる場合のように、治具間の隙間発生や組み付けばらつきの問題が回避される。
また、治具200は、突出部202の嵌合によって第1の金属板20の一面21上に固定された状態となり、治具200の貫通穴201に半導体素子10、第2の金属板30を投入していけば、上述したように、貫通穴201の内壁によって、各はんだ40、50、半導体素子10、第2の金属板30の搭載位置が規定される。
そのため、当該貫通穴201が半導体素子10、第2の金属板30のそれぞれ位置決め部として機能し、各部材の搭載が精度良く行われる。そして、各組み付け部材は、治具200の貫通穴201から上方に露出しているので、この貫通穴201から組み付け部材を押さえつけた状態でリフロー工程を行うことができ、上述したような天地反転が不要である。
また、治具200においては、その突出部202の側面が、貫通穴201の内壁から同一平面で延びて第1の金属板20の穴部22に嵌合されているので、もし、工程中のハンドリングのショック等で治具200と第1の金属板20との間に隙間が生じたとしても、この突出部202が位置決め機能を発揮する。
つまり、当該隙間が生じたとしても、突出部202が穴部22から外れない限り、突出部202の側面は、貫通穴201の内壁から連続して第1の金属板20の一面21よりも下側に延びた状態となっている。
そのため、半導体素子10、第2の金属板30、さらには第1のはんだ40、第2のはんだ50といった組み付け部材が、上記隙間に入り込もうとしても、突出部202の側面にブロックされるため、位置ずれが防止される。その結果、貫通穴201内の上記組み付け部材が当該隙間に噛み込むことは無くなる。
よって、本実施形態の製造方法によれば、このように、組み付け部材の噛み込みや組み付けの位置ずれなどを防止して組み付け精度の向上が図れる。そして、治具200をセットした後の天地反転を不要としつつ、治具構成を単純化した製造方法を提供することができる。
また、本実施形態の半導体装置100においては、第2の金属板30を当該第2の金属板30の上方からみたとき、第2の金属板30は半導体素子10の端部からはみ出して位置しているが、このことは、上記図1(a)に示されるように、第2の金属板30の一部がはみ出すことに限定されない。
たとえば、積層したときに第2の金属板30が、半導体素子10と同じ大きさでもよい。その場合には、第2の金属板30と半導体素子10の外形が揃うので、穴部202の形状が単純になり、治具の加工精度を含めて、より精度の高い位置決めが可能になる。
(他の実施形態)
図6(a)、(b)は、上記した突出部202およびこれに対応する穴部22の位置や形状のバリエーションを示す概略平面図である。なお、突出部の位置や形状は穴部22の位置および形状と同等であるため、ここでは、突出部は示していない。
図6(a)に示されるように、突出部および穴部202を、矩形板状の半導体素子10の四隅部の近傍にて個々の角部の両側を位置決めするものにすれば、搭載時に半導体素子10がずれにくくなり、位置決め精度が向上する。
また、上記実施形態では、突出部202は円柱形状、穴部22はこれに対応した円形の穴であったが、図6(b)に示されるように、半導体素子10あるいは第2の金属板30に接触する面が直平面であってもよい。この場合、突出部202による位置決めは面接触で行えるので、位置ずれしにくい。また、図6(b)に示されるように、矩形板状の半導体素子10の4辺に面接触すれば、半導体素子10の角部に触れないため、半導体素子10の欠け防止に有効である。
また、突出部202および穴部22の位置や形状のバリエーションは、上記図示例以外にも適宜可能である。また、突出部202と穴部22とは、これら両者が嵌合して治具200の固定が行われるものであれば、突出部202の断面形状と穴部22の開口形状とは同一形状でなくてもよく、たとえば、一方が四角形で他方が円形というように、異なる形状であってもよい。
また、穴部22の深さについては、突出部202の長さと同等以上であって突出部202の全体が挿入される深さであればよい。そうすれば、治具200を第1の金属板20の一面21上に取り付けたときに治具200の下面が第1の金属板20の一面21に隙間なく接触する。
また、突出部202の材質についてさらに言うならば、突出部202を金属製のピン203により構成すれば、ピン磨耗時の交換が可能となる。また、突出部202を治具200本体と同一材、たとえばカーボンにて構成すれば、治具200と一体の削り出し等により形成できる。
また、上記実施形態では、貫通穴201の内壁の一部が治具200の下面より突出して突出部202を構成していたが、貫通穴201の内壁の全周が治具200の下面より突出し、環状の突出部を構成していてもよい。その場合は、第1の金属板20の一面21の穴部22としては、上記搭載領域R1、R2の外周を取り囲む環状溝のような穴形状とすればよい。
本発明の実施形態に係る半導体装置を示す図であり、(a)は概略平面図、(b)は概略断面図である。 上記実施形態に係る製造方法の工程図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 図2に続く製造方法の工程図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)のB1−B1断面図、(c)は(a)のB2−B2断面図である。 図3に続く製造方法の工程図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)のC−C断面図である。 図4に続く製造方法の工程図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)のD1−D1断面図、(c)は(a)のD2−D2断面図である。 本発明の他の実施形態を示す概略平面図である。 本発明の他の実施形態を示す概略平面図である。 本発明の他の実施形態を示す概略平面図である。
符号の説明
10…半導体素子、20…第1の金属板、21…第1の金属板の一面、22…穴部、
30…第2の金属板、40…第1のはんだ、50…第2のはんだ、
200…治具、201…貫通穴、202…突出部、
R1…素子搭載領域、R2…第2の金属板搭載領域。

Claims (3)

  1. 第1の金属板(20)の一面(21)の上に第1のはんだ(40)を設け、前記第1のはんだ(40)の上に半導体素子(10)を搭載する素子搭載工程と、
    続いて、前記半導体素子(10)の上に第2のはんだ(50)を設け、前記第2のはんだ(50)の上に前記第2の金属板(30)を搭載する第2の金属板搭載工程と、
    前記第1のはんだ(40)および前記第2のはんだ(50)をリフローさせて、前記半導体素子(10)と前記第1の金属板(20)および前記第2の金属板(30)とを接合するリフロー工程とを備える半導体装置の製造方法において、
    前記素子搭載工程の前に、前記第1の金属板(20)の前記一面(21)のうち前記半導体素子(10)および前記第2の金属板(30)が搭載される領域である搭載領域(R1、R2)の外周部に穴部(22)を設けておき、
    前記第1の金属板(20)の前記一面(21)上に設けられる治具であって、下面から上面まで貫通し前記半導体素子(10)および前記第2の金属板(30)が入り込む貫通穴(201)と、前記貫通穴(201)の内壁にて当該治具(200)の下面より突出する突出部(202)とを有し、且つ、前記突出部(202)の側面と前記貫通穴(201)の内壁とが連続した同一平面にある治具(200)を用意し、
    前記第1の金属板(20)の前記一面(21)上に前記治具(200)を搭載するとともに前記穴部(22)に前記突出部(202)を嵌合することにより、前記第1の金属板(20)と前記治具(200)とを固定し、
    次に、前記素子搭載工程では、前記第1の金属板(20)に固定された前記治具(200)の前記貫通穴(201)を通して、前記第1のはんだ(40)、前記半導体素子(10)を順次、前記貫通穴(201)の内壁で位置決めして前記搭載領域(R1、R2)のうち前記半導体素子(10)の搭載領域(R1)上に搭載し、
    前記第2の金属板搭載工程では、前記貫通穴(201)を通して、前記第2のはんだ(50)、前記第2の金属板(30)を順次、前記貫通穴(201)の内壁で位置決めして前記半導体素子(10)の上に搭載することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記治具(200)における前記突出部(202)の側面は、直平面で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 第1の金属板(20)と、
    前記第1の金属板(20)の一面(21)の上に第1のはんだ(40)を介して接合された半導体素子(10)と、
    前記半導体素子(10)の上に第2のはんだ(50)を介して接合された第2の金属板(30)とを備え、
    前記半導体素子(10)から前記第1の金属板(20)、前記第2の金属板(30)を介して放熱および通電を可能とした半導体装置において、
    前記第1の金属板(20)の前記一面(21)のうち前記半導体素子(10)および前記第2の金属板(30)が搭載される領域である搭載領域(R1、R2)の外周部には穴部(22)が設けられており、
    前記第1の金属板(20)の前記一面(21)上に設けられる治具であって、下面から上面まで貫通し前記半導体素子(10)および前記第2の金属板(30)が入り込む貫通穴(201)と、前記貫通穴(201)の内壁にて当該治具(200)の下面より突出し前記穴部(22)に嵌合される突出部(202)とを有し、且つ、前記突出部(202)の側面と前記貫通穴(201)の内壁とが連続した同一平面にある治具(200)を用いて、前記半導体素子(10)および前記第2の金属板(30)が前記貫通穴(201)の内壁で位置決めされて前記搭載領域(R1、R2)上に搭載されており、
    前記第2の金属板(30)の上方からみたとき、前記第2の金属板(30)は前記半導体素子(10)の端部からはみ出して位置していることを特徴とする半導体装置。
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