JP2021150468A - 半導体装置の製造方法、半導体装置及び押圧装置 - Google Patents

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聖一 ▲高▼橋
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Abstract

【課題】損傷を受けることなくプリント基板を取り付けることができる。【解決手段】プリント基板60の複数の貫通孔に半導体モジュール50の複数の外部接続端子31を位置合わせする。最終的に、セラミックス回路基板の複数の熱伝導性部材を複数の開口部に収納するようにセラミックス回路基板の裏面に押圧面93を当接した状態で押圧治具90をプリント基板60に向けて押圧する。これにより、熱伝導性部材を押しつぶすことなく、半導体モジュール50の裏面を押圧して、半導体モジュール50の複数の外部接続端子をプリント基板60の貫通孔に挿通することができる。【選択図】図12

Description

本発明は、半導体装置の製造方法、半導体装置及び押圧装置に関する。
半導体モジュールは、半導体チップを含み、電力変換装置として利用されている。半導体チップは、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を含む。このような半導体モジュールは、少なくとも、半導体チップと外部接続端子と当該半導体チップ及び当該外部接続端子が配置されるセラミックス回路基板とを含んでいる。セラミックス回路基板は、セラミックス基板と当該セラミックス基板上に設けられた回路パターンとを含んでいる。回路パターン上には半導体チップ及び外部接続端子がはんだにより接合される。また、半導体モジュールの裏面にはセラミックス回路基板の裏面が露出される。
さらに、半導体装置は、半導体モジュールと半導体モジュールに電気的に接続されたプリント基板とを含む。プリント基板は開口部が形成されている。当該外部接続端子がプリント基板の開口部に挿通されて、当該外部接続端子がプリント基板に電気的に接続される。これにより、プリント基板から外部接続端子を経由して半導体モジュールに制御信号が入力される(例えば、特許文献1を参照)。また、半導体装置では、半導体モジュールの裏面にヒートシンク等の放熱ユニットが取り付けられる。この際、半導体モジュールの裏面に設けられたサーマルグリース等のサーマルインターフェースマテリアル(TIM:Thermal Interface Material)を介して放熱ユニットが取り付けられる(例えば、特許文献2を参照)。
ところで、半導体モジュールは裏面にTIMをパターン状に設けた状態で出荷され、出荷先で半導体モジュールの外部接続端子にプリント基板を取り付けて、半導体装置が製造されることがある。このような半導体モジュールをプリント基板に取り付けるにあたり、まず、所定領域に配置されたプリント基板の貫通孔に対して、半導体モジュールの外部接続端子を位置合わせする。位置合わせした半導体モジュールの裏面をプリント基板に向けて押圧する。これにより、半導体モジュールの外部接続端子がプリント基板の貫通孔に挿通される。
特開2018−195714号公報 特開2009−277976号公報
上記のように、TIMが裏面に設けられた半導体モジュールは、ヒートシンク等の放熱ユニットが取り付けられるまで、TIMが設けられた部分に接触できない。そのため、半導体モジュールをプリント基板に取り付ける時に、セラミックス回路基板の裏面に荷重が加えられて、荷重箇所によってはセラミックス回路基板が割れてしまうことがある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、損傷を受けることなくプリント基板を取り付けることができる半導体装置の製造方法、半導体装置及び押圧装置を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、半導体チップと前記半導体チップがおもて面に設けられた基板と前記基板のおもて面に設けられた複数の外部接続端子と前記基板の裏面にパターン状に設けられた複数の熱伝導性部材とを含む半導体モジュールと、前記複数の外部接続端子に対応する複数の貫通孔が形成されたプリント基板と、少なくとも前記複数の熱伝導性部材に対応して設けられた複数の開口部が形成された押圧面を含む押圧治具とを用意する用意工程と、前記プリント基板の前記複数の貫通孔に前記半導体モジュールの前記複数の外部接続端子を位置合わせする位置合わせ工程と、前記基板の前記複数の熱伝導性部材を前記複数の開口部に収納するように前記基板の前記裏面に前記押圧面を当接した状態で前記押圧治具を前記プリント基板に向けて押圧する押圧工程と、を有する半導体装置の製造方法が提供される。
また、本発明の一観点によれば、半導体チップと前記半導体チップがおもて面に設けられた基板と前記基板のおもて面に設けられた複数の外部接続端子と前記基板の裏面にパターン状に複数の熱伝導性部材とを含む半導体モジュールと、前記複数の外部接続端子に挿入された複数の貫通孔が形成されたプリント基板と、を備える、半導体装置が提供される。
また、本発明の一観点によれば、複数の貫通孔が形成されたプリント基板が載置され、半導体チップと前記半導体チップがおもて面に設けられた基板と前記基板のおもて面に設けられた複数の外部接続端子と前記基板の裏面にパターン状に設けられた複数の熱伝導性部材とを含む半導体モジュールの前記複数の外部接続端子が、前記複数の貫通孔に位置合わせされる被押圧治具と、前記複数の外部接続端子が位置合わせされた前記半導体モジュールの前記基板の前記複数の熱伝導性部材を収納する複数の開口部が形成され、前記基板の前記裏面に当接し、前記裏面を前記被押圧治具に押圧する押圧面を備える押圧治具と、を含む押圧装置が提供される。
開示の技術によれば、損傷を受けることなくプリント基板を取り付けることができ、信頼性の向上を図ることができる半導体装置の製造方法、半導体装置及び押圧装置を提供することができる。
実施の形態の半導体モジュールの斜視図である。 実施の形態の半導体モジュールの断面図である。 実施の形態の半導体モジュールに含まれるセラミックス回路基板のおもて面の平面図である。 実施の形態の半導体モジュールの裏面の平面図である。 実施の形態の半導体装置の断面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。 実施の形態の押圧装置に含まれる被押圧治具を示す図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の載置工程を示す側面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の載置工程を示す平面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の位置合わせ工程を示す側面図である。 実施の形態の押圧装置に含まれる押圧治具を示す図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の押圧工程を示す側面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の押圧工程時の押圧治具の押圧面を示す平面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の押圧工程時の押圧治具の押圧面を示す断面図である。 実施の形態の放熱ユニットが取り付けられた半導体装置の断面図である。 実施の形態の放熱ユニットが取り付けられた半導体装置の裏面の平面図である。
以下、図面を参照して、実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、「おもて面」及び「上面」とは、図1の半導体モジュール50において、上側を向いた面を表す。同様に、「上」とは、図1の半導体モジュール50において、上側の方向を表す。「裏面」及び「下面」とは、図1の半導体モジュール50において、下側を向いた面を表す。同様に、「下」とは、図1の半導体モジュール50において、下側の方向を表す。必要に応じて他の図面でも同様の方向性を意味する。「おもて面」、「上面」、「上」、「裏面」、「下面」、「下」、「側面」は、相対的な位置関係を特定する便宜的な表現に過ぎず、本発明の技術的思想を限定するものではない。例えば、「上」及び「下」は、必ずしも地面に対する鉛直方向を意味しない。つまり、「上」及び「下」の方向は、重力方向に限定されない。また、以下の説明において、「主成分」とは、全体の成分の中で80vol%以上含むことを表す。
実施の形態の半導体モジュールについて図1〜図4を用いて説明する。図1は、実施の形態の半導体モジュールの斜視図であり、図2は、実施の形態の半導体モジュールの断面図である。図3は、実施の形態の半導体モジュールに含まれるセラミックス回路基板のおもて面の平面図であり、図4は、実施の形態の半導体モジュールの裏面の平面図である。なお、図2は、図1の一点鎖線X−Xにおける断面図である。また、図4では、ケース40に設けられる固定部44の記載を省略している。また、本実施の形態では、複数の回路パターン12、第1,第2半導体チップ20,21、複数のコンタクト部品30、複数のボンディングワイヤ15、複数の外部接続端子31に対して、それぞれ区別することなく、同じ符号を付して説明する。なお、これら以外の構成についても、複数あるものはそれぞれ区別することなく、同じ符号を付して同じ符号で説明する。
半導体モジュール50は、図1に示されるように、ケース40とケース40のおもて面から延出されている複数の外部接続端子31とを含んでいる。ケース40は、後述する半導体モジュール50の構成部品の周囲を囲む外囲部41と外囲部41の上部を覆って一体的に取り付けられた上蓋部42とを有している。外囲部41は、平面視で略長方形状を成している。外囲部41の平面視で四隅に固定孔41aがそれぞれ形成されている。固定孔41aは、外囲部41をおもて面から裏面に貫通する孔である。また、外囲部41は、対向する一対の長辺に固定部44がそれぞれ形成されている。固定部44は、略平板状であり、半導体モジュール50の裏面と同一平面を成すように形成されている。また、固定部44には固定孔44aが形成されている。なお、このような固定部44は、金属等により構成されている。上蓋部42には、例えば、図1に示されるように、外部接続端子31が挿通する複数の挿通孔42aが縦方向及び横方向に配列されて形成されている。このように挿通孔42aが形成されることで、半導体モジュール50ごとに異なる位置に形成された外部接続端子31を挿通することができる。
このようなケース40は、熱可塑性樹脂により構成されている。このような樹脂として、ポリフェニレンサルファイド、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンサクシネート樹脂、ポリアミド樹脂、または、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂等である。ケース40は、熱可撓性樹脂を用いて射出成形により固定部44を含んで構成される。
外部接続端子31は、ケース40のおもて面から延出されている。複数の外部接続端子31は、ケース40の外囲部41の対向する一対の辺に沿って、それぞれの辺の近傍に並んで設けられている。さらに、複数の外部接続端子31は、一対の辺から内側の所定箇所に設けられている。
また、半導体モジュール50は、ケース40内に、図2及び図3に示されるように、セラミックス回路基板10とセラミックス回路基板10のおもて面に接合された第1,第2半導体チップ20,21とを有している。半導体モジュール50は、セラミックス回路基板10のおもて面に接合されたコンタクト部品30を有している。第1,第2半導体チップ20,21及びコンタクト部品30は、セラミックス回路基板10のおもて面に接合材(図示を省略)を介して接合されている。接合材は、はんだである。はんだに代わり、金属による焼結体でもよい。また、半導体モジュール50は、セラミックス回路基板10のおもて面と第1,第2半導体チップ20,21の主電極とを電気的に接続するボンディングワイヤ15を有している。また、コンタクト部品30には外部接続端子31が圧入されて取り付けられている。半導体モジュール50(セラミックス回路基板10)の裏面には、複数の熱伝導性部材24がパターン状に設けられている。半導体モジュール50は、セラミックス回路基板10に配置された部品を覆って、ケース40がセラミックス回路基板10(後述するセラミックス基板11)の外周縁に沿って塗布されている接着剤41bにより固着されている。なお、ケース40の外囲部41の下端部の内側は外囲に沿って断面がL字形状に形成されている。このL字形状の部分にセラミックス回路基板10のセラミックス基板11の外周縁が嵌合されている。この際、コンタクト部品30に取り付けられた外部接続端子31の先端部がケース40の挿通孔42aから上方に突出している。そして、半導体モジュール50は、ケース40内で、セラミックス回路基板10のおもて面の第1,第2半導体チップ20,21と、コンタクト部品30に取り付けられた外部接続端子31の下方と、ボンディングワイヤ15等が封止部材43により封止されている。
セラミックス回路基板10は、平面視で矩形状である。セラミックス回路基板10は、セラミックス基板11とセラミックス基板11の裏面に設けられた金属板13とセラミックス基板11のおもて面に設けられた複数の回路パターン12とを含んでいる。セラミックス基板11及び金属板13は、平面視で矩形状である。また、セラミックス基板11及び金属板13は、角部がR形状や、C形状に面取りされていてもよい。金属板13のサイズは、平面視で、セラミックス基板11のサイズより小さく、セラミックス基板11の内側に形成されている。セラミックス基板11は、熱伝導性のよいセラミックスにより構成されている。また、セラミックス基板11は、曲げ強度が、例えば、450MPa以上のセラミックスが用いられる。このようなセラミックスは、例えば、酸化アルミニウムと当該酸化アルミニウムに添加された酸化ジルコニウムとを主成分とする複合材料、または、窒化珪素を主成分とする材料により構成されている。また、セラミックス基板11の厚さは、0.5mm以上、2.0mm以下である。
金属板13は、熱伝導性に優れた金属により構成されている。このような金属は、例えば、銅、アルミニウム、または、少なくともこれらの一種を主成分とする合金である。また、金属板13の厚さは、0.1mm以上、2.0mm以下である。金属板13の表面に対して、耐食性を向上させるために、めっき処理を行ってもよい。この際、用いられるめっき材は、例えば、ニッケル、ニッケル−リン合金、ニッケル−ボロン合金である。
複数の回路パターン12は、導電性に優れた金属により構成されている。このような金属は、例えば、銅、アルミニウム、または、少なくともこれらの一種を主成分とする合金である。また、複数の回路パターン12の厚さは、0.5mm以上、2.0mm以下である。複数の回路パターン12の表面に対して、耐食性を向上させるために、めっき処理を行ってもよい。この際、用いられるめっき材は、例えば、ニッケル、ニッケル−リン合金、ニッケル−ボロン合金である。セラミックス基板11に対して複数の回路パターン12は、セラミックス基板11のおもて面に金属層を形成し、この金属層に対してエッチング等の処理を行って得られる。または、あらかじめ金属層から切り出した複数の回路パターン12をセラミックス基板11のおもて面に圧着させてもよい。なお、図2及び図3に示す複数の回路パターン12は一例である。必要に応じて、回路パターン12の個数、形状、大きさ等を適宜選択してもよい。
このようなセラミックス回路基板10として、例えば、DCB(Direct Copper Bonding)基板、AMB(Active Metal Brazed)基板を用いることができる。また、ケース40内が封止部材43により封止される半導体モジュール50は、セラミックス回路基板10の金属板13の裏面が表出されている。表出されたセラミックス回路基板10の金属板13の裏面に熱伝導性部材24が設けられている。当該裏面に、熱伝導性部材24を介して、放熱ユニット(図示を省略)が取り付けられる。これにより、半導体モジュール50の放熱性をさらに向上させることができる。
第1,第2半導体チップ20,21は、平面視で、矩形状である。また、少なくとも幾つかの第1,第2半導体チップ20,21は、セラミックス回路基板10の一対の辺に対向する回路パターン12の縁部領域12a,12bに挟まれた内側領域12cの所定箇所に設けられている。さらに、第1,第2半導体チップ20,21は、縁部領域12a,12bに設けられていてもよい。第1半導体チップ20は、シリコンまたは炭化シリコンにより構成されたスイッチング素子である。スイッチング素子は、例えば、IGBT、パワーMOSFETである。第1半導体チップ20がIGBTである場合には、裏面に主電極としてコレクタ電極を、おもて面に、ゲート電極及び主電極としてエミッタ電極をそれぞれ備えている。第1半導体チップ20がパワーMOSFETである場合には、裏面に主電極としてドレイン電極を、おもて面に、ゲート電極及び主電極としてソース電極をそれぞれ備えている。また、第2半導体チップ21は、シリコンまたは炭化シリコンにより構成されたダイオード素子である。ダイオード素子は、例えば、SBD(Schottky Barrier Diode)、PiN(P-intrinsic-N)ダイオード等のFWD(Free Wheeling Diode)である。このような第2半導体チップ21は、裏面に主電極としてカソード電極を、おもて面に主電極としてアノード電極をそれぞれ備えている。第1,第2半導体チップ20,21は、その裏面側が所定の回路パターン12上にはんだ(図示を省略)により接合されている。
はんだは、鉛フリーはんだが用いられる。鉛フリーはんだは、例えば、錫−銀−銅からなる合金、錫−亜鉛−ビスマスからなる合金、錫−銅からなる合金、錫−銀−インジウム−ビスマスからなる合金のうち少なくともいずれかの合金を主成分とする。さらに、はんだには、添加物が含まれてもよい。添加物は、例えば、ニッケル、ゲルマニウム、コバルトまたはシリコンである。はんだは、添加物が含まれることで、濡れ性、光沢、結合強度が向上し、信頼性の向上を図ることができる。また、第1,第2半導体チップ20,21の厚さは、例えば、180μm以上、220μm以下であって、平均は、200μm程度である。なお、回路パターン12には、半導体モジュール50における所望の機能が得られるために、電子部品23を配置することもできる。電子部品23は、当該機能に応じて、例えば、サーミスタ、電流センサである。
ボンディングワイヤ15は、第1,第2半導体チップ20,21と、回路パターン12との間、または、複数の第1,第2半導体チップ20,21間を適宜電気的に接続する。このようなボンディングワイヤ15は、導電性に優れた材質により構成されている。当該材質として、例えば、金、銀、銅、アルミニウム、または、少なくともこれらの一種を含む合金により構成されている。また、ボンディングワイヤ15の径は、例えば、110μm以上、200μm以下である。または、ボンディングワイヤ15の径は、例えば、350μm以上、500μm以下である。
コンタクト部品30は、内部に円筒状の貫通孔が形成された本体部と本体部の開口端部にそれぞれ設けられたフランジとを備えている。コンタクト部品30の一方の開口端部は、セラミックス回路基板10のおもて面に設けられた複数の回路パターン12の所定位置にはんだを介して接合されている。コンタクト部品30の他方の開口端部には、外部接続端子31が圧入されている。コンタクト部品30は、導電性に優れた金属により構成されている。このような金属は、例えば、銅、アルミニウム、銀、ニッケル、または、少なくともこれらの一種を主成分とする合金である。コンタクト部品30の表面に対して、耐食性を向上させるために、めっき処理を行ってもよい。この際、用いられるめっき材は、例えば、ニッケル、ニッケル−リン合金、ニッケル−ボロン合金である。
外部接続端子31は、棒状の本体部と本体部の両端部にそれぞれ形成された、テーパ状の先端部と本体部の上方に形成された肉厚部とを有するプレスフィット端子である。外部接続端子31は、下方の先端部がコンタクト部品30に圧入されている。上方の先端部は、後にプリント基板60に圧入される。本体部は、角柱状を成す。外部接続端子31の肉厚部の断面の対角線の長さは、コンタクト部品30の本体部の径よりも数%長い。このため、外部接続端子31はコンタクト部品30に対して圧入できる。また、外部接続端子31も、導電性に優れた金属により構成されている。このような金属は、例えば、銅、アルミニウム、ニッケル、または、少なくともこれらの一種を主成分とする合金である。外部接続端子31の表面に対して、耐食性を向上させるために、めっき処理を行ってもよい。この際、用いられるめっき材は、例えば、ニッケル、ニッケル−リン合金、ニッケル−ボロン合金である。なお、外部接続端子31は、プレスフィット端子に限らず、本体部が、肉厚部がない、略ストレートの端子であってもよい。
複数の外部接続端子31は、平面視で、セラミックス回路基板10のおもて面の対向する一対の辺に沿って、それぞれの辺に対向する回路パターン12の縁部領域12a,12bに並んで設けられている。さらに、複数の外部接続端子31は、縁部領域12a,12bに挟まれた内側領域12cの所定箇所にも設けられている。
外部接続端子31は、下方の先端部がコンタクト部品30に圧入されることで、コンタクト部品30を介して、セラミックス回路基板10に接合されている。しかし、コンタクト部品30を介さずに、セラミックス回路基板10に接合されていてもよい。例えば、外部接続端子31は、超音波接合等で、直接セラミックス回路基板10に接合されていてもよい。また、外部接続端子31は、はんだやろう材等の接合部材を介してセラミックス回路基板10に接合されていてもよい。
封止部材43は、熱硬化性樹脂とフィラーとして熱硬化性樹脂に含有される充填剤とを含んでいる。熱硬化性樹脂は、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、マレイミド樹脂である。充填剤は、例えば、酸化シリコン、酸化アルミニウム、窒化ホウ素または窒化アルミニウムである。
熱伝導性部材24は、サーマルインターフェースマテリアル(以下、TIM)である。TIMは、熱伝導性のグリス、エラストマーシート、RTV(Room Temperature Vulcanization)ゴム、ゲル、フェイズチェンジ材等の様々な材料の総称を含む。特に、ここではフェイズチェンジタイプのTIMを用いてもよい。フェイズチェンジタイプのTIMとは、初期はグリス状であって、加熱することで揮発性溶剤が除去されてゴム状に変化する。さらに、加熱して一定の温度より高くするとゴム状からグリス状に変化する。
このような熱伝導性部材24は、図4に示されるように、それぞれ、平面視で、略正六角形である。また、複数の熱伝導性部材24は、蜂の巣形状に設けられている。熱伝導性部材24は、第1,第2半導体チップ20,21に対向する領域に設けられている。前述のように第1,第2半導体チップ20,21は、少なくとも内側領域12cの所定箇所に設けられているため、熱伝導性部材24は、少なくとも内側領域12cに対向する裏面に設けられている。内側領域12cには、外部接続端子31も設けられており、熱伝導性部材24は、少なくとも内側領域12cに設けられた外部接続端子31に対向する裏面に設けられている。さらに、熱伝導性部材24は、セラミックス回路基板10の裏面の金属板13の全面に設けられてもよい。こうすることで、放熱性をより高めることができる。また、蜂の巣形状に設けられた熱伝導性部材24の間隔は1.5mm以上、3.5mm以下である。なお、この場合の間隔とは、略正六角形の対向する辺の間隔(図13の間隔aを参照)である。熱伝導性部材24の厚さは、200μm以上、250μm以下である。こうすることで、熱伝導性部材24は、後に放熱ユニット等で押圧されると、正六角形の各辺が外側に押し広がっていく。この際、熱伝導性部材24は、蜂の巣形状に設けられることで、隣接する熱伝導性部材24同士が満遍なく合わさり、半導体モジュール50の裏面全面を覆うようになる。また、熱伝導性部材24は、図4に示したパターンの形状に対応するステンシルマスクを用いて、セラミックス回路基板10の裏面に塗布することで当該裏面に設けられる。このようにしてセラミックス回路基板10の裏面に設けられた熱伝導性部材24に対して、セラミックス回路基板10のおもて面には外部接続端子31が設けられている。
フェイズチェンジタイプの熱伝導性部材24は、塗布してパターン化された熱伝導性部材24を一旦加熱し、冷却してゴム状に変化させておく。この状態にすることで、熱伝導性部材24が塗布された状態の半導体モジュール50を出荷、輸送することが可能となる。半導体モジュール50の裏面に放熱ユニットを取り付ける際には、ゴム状の熱伝導性部材24を再度加熱してグリス状にしておく。これにより、半導体モジュール50の裏面で熱伝導性部材24は放熱ユニットで押圧されて当該裏面全体に濡れ広がる。
次に、このような半導体モジュール50に対して、プリント基板が取り付けられた半導体装置について、図5を用いて説明する。図5は、実施の形態の半導体装置の断面図である。なお、図5は、半導体モジュール50に対してプリント基板60を取り付けた半導体装置1を、図1に示した一点鎖線X−Xの位置での断面図を示している。
半導体装置1は、半導体モジュール50とプリント基板60とを有している。プリント基板60は、図示を省略する、絶縁板と絶縁板のおもて面に形成された複数の上部回路パターンとを備えている。また、プリント基板60は、必要に応じて、絶縁板の裏面に複数の下部回路パターンを備えている。さらに、プリント基板60は、おもて面から裏面に貫通する複数の貫通孔61が半導体モジュール50の外部接続端子31に対応する位置に形成されている。また、プリント基板60は、複数の貫通孔61が形成されている形成領域の四隅に位置合わせ孔62(図9を参照)が形成されている。
絶縁板は、平板状であって絶縁性の材質により構成されている。このような材質は、基体に対して樹脂を浸漬させたものが用いられる。この基体は、例えば、紙、ガラス布、ガラス不織布が用いられる。樹脂には、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂が用いられる。絶縁板の具体例としては、紙フェノール基板、紙エポキシ基板、ガラスエポキシ基板、ガラスポリイミド基板、ガラスコンポジット基板が用いられる。このような絶縁板もまた、平面視で矩形状である。絶縁板は、角部がR形状や、C形状に面取りされていてもよい。
上部回路パターン及び下部回路パターンは、所定の回路が構成されるよう複数のパターン形状を成している。上部回路パターン及び下部回路パターンは、導電性に優れた材質により構成されている。このような材質として、例えば、銀、銅、ニッケル、または、少なくともこれらの一種を含む合金等により構成されている。上部回路パターン及び下部回路パターンの表面に対して、耐食性を向上させるために、めっき処理を行ってもよい。このめっき処理で用いられる材料は、ニッケル、ニッケル−リン合金、ニッケル−ボロン合金等がある。また、貫通孔61は、適宜、上部回路パターン及び下部回路パターンの少なくともいずれか一方に電気的に接続されている。
半導体装置1では、このようなプリント基板60の貫通孔61に、半導体モジュール50の外部接続端子31が圧入されている。これにより、プリント基板60と半導体モジュール50とは電気的に接続されている。なお、外部接続端子31がプレスフィット端子ではなく、ストレートである場合には、外部接続端子31が貫通孔61にそれぞれ挿通されて貫通孔61ではんだによりそれぞれ固着される。
次に、このような半導体装置1の製造方法について、図6〜図14を用いて説明する。図6は、実施の形態の半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。図7は、実施の形態の押圧装置に含まれる被押圧治具を示す図である。なお、図7(B)は、図7(A)の一点鎖線X−Xにおける断面図である。図8は、実施の形態の半導体装置の製造方法の載置工程を示す側面図であり、図9は、実施の形態の半導体装置の製造方法の載置工程を示す平面図である。図10は、実施の形態の半導体装置の製造方法の位置合わせ工程を示す側面図である。
図11は、実施の形態の押圧装置に含まれる押圧治具を示す図である。なお、図11(B)は、図11(A)の一点鎖線X−Xにおける断面図である。図12は、実施の形態の半導体装置の製造方法の押圧工程を示す側面図である。図13は、実施の形態の半導体装置の製造方法の押圧工程時の押圧治具の押圧面を示す平面図であり、図14は、実施の形態の半導体装置の製造方法の押圧工程時の押圧治具の押圧面を示す断面図である。なお、図13は、図12の一点鎖線Z−Zにおける断面図、図14は、図13における一点鎖線Y−Yにおける断面拡大図である。また、以下の説明で用いる図面では、説明に直接用いない構成については符号を省略している場合がある。
第1,第2半導体チップ20,21、半導体モジュール50、プリント基板60等を用意する用意工程を行う(図6のステップS10)。この際、半導体モジュール50の裏面には、熱伝導性部材24がパターン化されて設けられている。なお、この熱伝導性部材24は、フェイズチェンジタイプであって、加熱されてゴム状を成している。そして、以下では、押圧装置70により、プリント基板60に対して半導体モジュール50を取り付ける。押圧装置70は、被押圧治具80及び押圧治具90を備える(図12を参照)。押圧装置70は、さらに、図示を省略するものの、押圧治具90を被押圧治具80側に移動させて押圧する押圧制御部を設けてもよい。押圧制御部は、押圧治具90の押圧力、押圧ストローク等を制御することができる。
まず、押圧装置70の被押圧治具80について説明する。被押圧治具80は、図7に示されるように、載置基板81と載置基板81上に設けられた載置部82とを含んでいる。載置基板81は、平面視で矩形状であって平板状を成している。載置部82は、平面視で枠状を成す側壁部83と側壁部83の開口上部に設けられた載置面84とを備えている。載置部82は、載置基板81と側壁部83と載置面84とで囲まれる空間である端子収納領域82aが構成されている。載置面84には端子孔84aが縦方向及び横方向に形成されている。端子孔84aは、載置面84を貫通して、端子収納領域82aに通じている。また、載置部82の平面視の四隅に固定ピン85がそれぞれ形成されている。このような被押圧治具80は、後述するように押圧治具90による押圧に十分耐えうる強度を備えて、例えば、金属により構成されている。
次いで、このような被押圧治具80の載置部82の載置面84上に、図8及び図9に示されるように、プリント基板60のおもて面を載置する載置工程を行う(図6のステップS11)。この際、プリント基板60の位置合わせ孔62は、被押圧治具80の固定ピン85がそれぞれ挿通されて、プリント基板60の貫通孔61は載置面84の端子孔84aにそれぞれ位置合わせされている。
次いで、被押圧治具80に載置されたプリント基板60の貫通孔61に、図10に示されるように、半導体モジュール50(の外部接続端子31)を位置合わせする位置合わせ工程を行う(図6のステップS12)。プリント基板60の貫通孔61に、位置合わせした半導体モジュール50の外部接続端子31の先端部を嵌合させておく。
なお、ここで、押圧装置70の押圧治具90について説明する。押圧治具90は、図11に示されるように、押圧基板91と押圧基板91上に設けられた押圧体92とを含んでいる。なお、押圧治具90は、後述するように、半導体モジュール50を十分押圧することができる強度を備えて、例えば、金属により構成されている。押圧基板91は、平面視で矩形状であって平板状を成している。押圧体92は、おもて面に押圧面93を備えている。押圧面93は、地面に対して略水平を成している。さらに、押圧面93には、複数の開口部94と当該開口部94を除いた領域である押圧部95とを含んでいる。開口部94は、平面視で略正六角形であって、角部にR面加工が施されている。また、開口部94は、断面視で凹状である。開口部94は、セラミックス回路基板10を押圧する押圧面93の熱伝導性部材24に対向した位置に設けられている。そのため、開口部94は、押圧面93の少なくともセラミックス回路基板10の内側領域12cに対向する領域に設けられている。さらに、熱伝導性部材24は、セラミックス回路基板10の裏面の金属板13の全面に設けられてもよい。押圧部95は、既述の通り、押圧面93の少なくとも外部接続端子31に対向する領域に設けられている。そのため、押圧部95は、少なくともセラミックス回路基板10の縁部領域12a,12b及び内側領域12cに対向する領域、つまりセラミックス回路基板10の全面に対向する領域に設けられている。したがって、開口部94は、少なくともセラミックス回路基板10の内側領域12cに対向する領域に蜂の巣形状に形成されていてよい。さらに、開口部94は、押圧面93の少なくともセラミックス回路基板10の全面に対向する領域に設けられていてよい。
このような開口部94は、例えば、押圧面93に対して、例えば、エンドミルを用いて切削により形成される。なお、開口部94は断面視で凹状である場合に限らず、押圧体92を貫通する柱状であってもよい。開口部94の詳細については後述する。
次いで、半導体モジュール50の裏面を押圧治具90により押圧する押圧工程を行う(図6のステップS13)。押圧治具90を半導体モジュール50の裏面にセットする。すると、図12に示されるように、押圧治具90の固定ピン96が半導体モジュール50の固定部44の固定孔44aに嵌合され、押圧面93が半導体モジュール50の裏面に当接する。このようにして押圧治具90を半導体モジュール50の裏面にセットすると、図13に示されるように、半導体モジュール50の裏面に設けられた熱伝導性部材24が押圧面93の開口部94にそれぞれ嵌る。開口部94の対向する辺の幅Lは、5.5mm以上、7.5mm以下である。また、開口部94の間隔Dは、0.5mm以上、1.0mm以下である。さらに、熱伝導性部材24は、図14に示されるように、開口部94に接触せずに開口部94内に収納される。また、押圧面93の押圧部95が半導体モジュール50のセラミックス回路基板10に含まれる金属板13の裏面に当接する。なお、開口部94の深さ(高さ)は、熱伝導性部材24の厚さ以上であって、例えば、300μm以上である。
このようにして半導体モジュール50の裏面にセットされた押圧治具90を、被押圧治具80に向けて移動させる。この際の押圧治具90は、図12の状態から、半導体モジュール50を被押圧治具80に向けて一定の押圧力で押圧する。また、押圧治具90は、図12の状態から、半導体モジュール50の外部接続端子31の肉厚部がプリント基板60の貫通孔61に嵌合するような押圧ストロークで押圧する。また、この際、熱伝導性部材24は押圧治具90の開口部94に収納されているため、熱伝導性部材24を押しつぶすことなく、半導体モジュール50の裏面を押圧することができる。
また、セラミックス回路基板10は、その裏面に設けられた熱伝導性部材24に対して、そのおもて面に外部接続端子31が設けられている。このようなセラミックス回路基板10の裏面を開口部94が設けられた押圧面93で押圧する場合、一本当たりの外部接続端子31の挿入荷重は、開口部94の幅Lを長くするほど増加する。一方、本実施の形態では、セラミックス回路基板10のセラミックス基板11は、曲げ強度が、例えば、450MPa以上となる材質が選択されている。そこで、押圧面93の開口部94の幅Lを、半導体モジュール50を押圧するために最低限必要とされる押圧部95の領域が確保されるまで広げた。この場合の押圧部95の領域は、押圧面93の面積に対して、45%以上、60%以下であることが好ましい。開口部94の幅Lをこのようにして選択することで、セラミックス回路基板10をより大きな押圧力で押圧することができるようにした。このため、押圧治具90は、セラミックス回路基板10に損傷を与えることなく、半導体モジュール50の裏面を十分な押圧力により確実に押圧することができる。したがって、一本当たりの外部接続端子31の挿入荷重を大きくすることができ、外部接続端子31をプリント基板60の貫通孔61に確実に圧入することができる。なお、この場合、一本当たりの外部接続端子31に対する最大の挿入荷重は、例えば、110N以上、120N以下となる。
このようにしてプリント基板60に対して半導体モジュール50が押圧されると、外部接続端子31がプリント基板60の貫通孔61に圧入される。プリント基板60の貫通孔61に圧入された外部接続端子31の先端部は、被押圧治具80の載置面84の端子孔84aから端子収納領域82a内に挿通されている。押圧後の押圧治具90を上方に離脱し、プリント基板60が取り付けられた半導体モジュール50を被押圧治具80から取り出すことで、図5に示した半導体装置1が得られる。
次に、半導体装置1に対する放熱ユニットの取り付けについて、図15及び図16を用いて説明する。図15は、実施の形態の放熱ユニットが取り付けられた半導体装置の断面図であり、図16は、実施の形態の放熱ユニットが取り付けられた半導体装置の裏面の平面図である。なお、図16は、放熱ユニットが取り付けられた際の半導体装置1の裏面の熱伝導性部材24を示しており、放熱ユニットの図示を省略している。さらに、図16では、ケース40に設けられる固定部44の記載を省略している。図15に示されるように、半導体装置1は半導体モジュール50の裏面に放熱ユニットとしてヒートシンク2が取り付けられている。ヒートシンク2は、放熱板2aと放熱板2aの主面に設けられた複数のフィン2bとを備えている。ヒートシンク2は、熱伝導性に優れた金属により構成されている。このような金属は、例えば、アルミニウム、鉄、銀、銅、または、少なくともこれらの一種を含む合金である。ヒートシンク2の表面に対して、耐食性を向上させるために、めっき処理を行ってもよい。この際、用いられるめっき材は、例えば、ニッケル、ニッケル−リン合金、ニッケル−ボロン合金である。
このようなヒートシンク2を半導体モジュール50の裏面に取り付ける際には、現在ゴム状の熱伝導性部材24を一定の温度以上になるように加熱して、ゴム状からグリス状に変化させておく。グリス状に変化した熱伝導性部材24が設けられた半導体モジュール50の裏面にヒートシンク2の放熱板2aの主面を押し付ける。グリス状の熱伝導性部材24は押し付けられることで、正六角形の各辺が外側に濡れ広がって、それぞれが繋がって、図16に示されるように、セラミックス回路基板10の金属板13の裏面の略全体を覆う。これは、既述の通り、押圧治具90において開口部94を最大までに広げたことに伴って、半導体モジュール50の裏面に設けるパターン化された1つの熱伝導性部材24の面積も広げることができる。さらに、熱伝導性部材24の厚さも十分に維持しておく。このため、熱伝導性部材24が押圧されると、セラミックス回路基板10の金属板13の裏面の略全体に確実に濡れ広がることができるようになる。このようにして、半導体モジュール50の裏面とヒートシンク2との間で熱伝導性部材24が薄く全体に濡れ広がる。このため、半導体モジュール50(半導体装置1)から放出される熱がヒートシンク2に適切に伝導されて、ヒートシンク2で放熱される。したがって、半導体モジュール50(半導体装置1)の放熱性の低下が抑制される。
上記の半導体装置1の製造方法は、まず、半導体モジュール50とプリント基板60と押圧治具90とを用意する。半導体モジュール50は、第1,第2半導体チップ20,21と第1,第2半導体チップ20,21がおもて面に設けられたセラミックス回路基板10とセラミックス回路基板10のおもて面に設けられた複数の外部接続端子31とセラミックス回路基板10の裏面にパターン状に設けられた複数の熱伝導性部材24とを含む。プリント基板60は、複数の外部接続端子31に対応する複数の貫通孔61が形成されている。押圧治具90は、複数の熱伝導性部材24に対応して設けられた複数の開口部94が形成された押圧面93を含む。次いで、プリント基板60の複数の貫通孔61に半導体モジュール50の複数の外部接続端子31を位置合わせする。最終的に、セラミックス回路基板10の複数の熱伝導性部材24を複数の開口部94に収納するようにセラミックス回路基板10の裏面に押圧面93を当接した状態で押圧治具90をプリント基板60に向けて押圧する。これにより、熱伝導性部材24を押しつぶすことなく、半導体モジュール50の裏面を押圧して、半導体モジュール50の複数の外部接続端子31をプリント基板60の貫通孔61に挿通することができる。また、本実施の形態の押圧治具90によれば、半導体モジュール50の裏面を十分な押圧力により、セラミックス回路基板10に損傷を与えることなく、確実に押圧することができる。このようにして製造された半導体装置1は、損傷を受けることなくプリント基板60が取り付けられて、ヒートシンク2を取り付けた際に熱伝導性部材24が裏面全体に斑なく広がらずに放熱性が低下することを抑制でき、信頼性の向上を図ることができる。
1 半導体装置
2 ヒートシンク
2a 放熱板
2b フィン
10 セラミックス回路基板
11 セラミックス基板
12 回路パターン
12a,12b 縁部領域
12c 内側領域
13 金属板
15 ボンディングワイヤ
20 第1半導体チップ
21 第2半導体チップ
23 電子部品
24 熱伝導性部材
30 コンタクト部品
31 外部接続端子
40 ケース
41 外囲部
41a,44a 固定孔
41b 接着剤
42 上蓋部
42a 挿通孔
43 封止部材
44 固定部
50 半導体モジュール
60 プリント基板
61 貫通孔
62 位置合わせ孔
70 押圧装置
80 被押圧治具
81 載置基板
82 載置部
82a 端子収納領域
83 側壁部
84 載置面
84a 端子孔
85,96 固定ピン
90 押圧治具
91 押圧基板
92 押圧体
93 押圧面
94 開口部
95 押圧部

Claims (17)

  1. 半導体チップと前記半導体チップがおもて面に設けられた基板と前記基板のおもて面に設けられた複数の外部接続端子と前記基板の裏面にパターン状に設けられた複数の熱伝導性部材とを含む半導体モジュールと、前記複数の外部接続端子に対応する複数の貫通孔が形成されたプリント基板と、少なくとも前記複数の熱伝導性部材に対応して設けられた複数の開口部が形成された押圧面を含む押圧治具とを用意する用意工程と、
    前記プリント基板の前記複数の貫通孔に前記半導体モジュールの前記複数の外部接続端子を位置合わせする位置合わせ工程と、
    前記基板の前記複数の熱伝導性部材を前記複数の開口部に収納するように前記基板の前記裏面に前記押圧面を当接した状態で前記押圧治具を前記プリント基板に向けて押圧する押圧工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
  2. 前記複数の外部接続端子は、前記基板の前記おもて面の対向する一対の辺に沿ってそれぞれ設けられると共に、前記おもて面の前記一対の辺から内側に設けられている、
    請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記複数の熱伝導性部材は、前記内側に設けられた前記複数の外部接続端子に対応する前記基板の前記裏面に設けられている、
    請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記基板は、セラミックス基板を含む、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記セラミックス基板は、酸化ジルコニウムと酸化アルミニウムを主成分とする複合材料、または、窒化珪素を主成分とする材料を含む、
    請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記複数の熱伝導性部材は、フェイズチェンジタイプのサーマルインターフェースマテリアルである、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記複数の外部接続端子は、プレスフィット端子であって、
    前記押圧工程により、前記プリント基板の前記複数の貫通孔に前記複数の外部接続端子が圧入される、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記複数の熱伝導性部材は、平面視で正六角形であって、前記基板の対向する一対の辺から内側の前記裏面全体に蜂の巣形状に設けられている、
    請求項1乃至7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記複数の開口部は、平面視で、角部がR面加工された正六角形であって、前記押圧治具の対向する一対の辺から内側の前記押圧面全体に蜂の巣形状に設けられている、
    請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 半導体チップと前記半導体チップがおもて面に設けられた基板と前記基板のおもて面に設けられた複数の外部接続端子と前記基板の裏面にパターン状に複数の熱伝導性部材とを含む半導体モジュールと、
    前記複数の外部接続端子に挿入された複数の貫通孔が形成されたプリント基板と、
    を備える、
    半導体装置。
  11. 前記複数の外部接続端子は、前記基板の前記おもて面の対向する一対の辺に沿ってそれぞれ設けられ、さらに、前記おもて面の前記一対の辺から内側に設けられている、
    請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記複数の熱伝導性部材は、前記内側に設けられた外部接続端子に対応する前記基板の裏面に設けられている、
    請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記基板は、セラミックス基板を含む、
    請求項10乃至12のいずれかに記載の半導体装置。
  14. 前記セラミックス基板は、酸化ジルコニウムと酸化アルミニウムを主成分とする複合材料、または、窒化珪素を主成分とする材料を含む、
    請求項13に記載の半導体装置。
  15. 前記複数の熱伝導性部材は、フェイズチェンジタイプのサーマルインターフェースマテリアルである、
    請求項10乃至14のいずれかに記載の半導体装置。
  16. 複数の貫通孔が形成されたプリント基板が載置され、半導体チップと前記半導体チップがおもて面に設けられた基板と前記基板のおもて面に設けられた複数の外部接続端子と前記基板の裏面にパターン状に設けられた複数の熱伝導性部材とを含む半導体モジュールの前記複数の外部接続端子が、前記複数の貫通孔に位置合わせされる被押圧治具と、
    前記複数の外部接続端子が位置合わせされた前記半導体モジュールの前記基板の前記複数の熱伝導性部材を収納する複数の開口部が形成され、前記基板の前記裏面に当接し、前記裏面を前記被押圧治具に押圧する押圧面を備える押圧治具と、
    を含む押圧装置。
  17. 前記複数の開口部は、平面視で、角部がR面加工された正六角形であって、一方の辺に沿って設けられた前記複数の外部接続端子と他方の辺に沿って設けられた前記複数の外部接続端子との間における前記押圧治具の前記押圧面全体に蜂の巣形状に設けられている、
    請求項16に記載の押圧装置。
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