JP4952332B2 - キャパシタ層形成材およびその製造方法ならびにプリント配線板 - Google Patents

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Description

本発明は、キャパシタ層形成材およびその製造方法ならびにプリント配線板に関する。
近年、配線板への各種部品の高密度実装化の要請から配線板の多層化が進み、さらに、その内層に回路要素(キャパシタ、インダクタ、抵抗)を形成した多層配線板の利用が高まっている。特に、内蔵キャパシタは、所望の静電容量を有するものを形成するために、従来から様々な手法が提案されている。
例えば、静電容量の小さいキャパシタは、通常、絶縁樹脂層を誘電体として、その上下に互いに対向するように電極を形成することにより形成される。さらに、有機絶縁樹脂に高誘電率セラミックス粒子を複合化した絶縁樹脂層を誘電体として用いることで、静電容量を高めることもできる(例えば、特許文献1参照)。しかし、粒子の分散が充分でないと、欠陥の発生を招き、結果として漏れ電流の増加の原因となり、充分な絶縁性能を得ることができない。
一方、静電容量の大きいキャパシタは、高誘電率セラミックスを誘電体として、その上下に互いに対向するように電極を形成することにより形成される。ここで、結晶性の高誘電セラミックスを得るためには600℃以上の高温での熱処理が必要である(例えば、特許文献2参照)。
また、特許文献3には、誘電体層の両面に位置する内層回路に、キャパシタとしての上部電極及び下部電極が形成された内蔵キャパシタが開示されている。このようなキャパシタ回路を形成するには、両面銅張積層板と類似の、第1導電層/誘電体層/第2導電層という層構成のキャパシタ層形成材を用いるのが一般的である。そして、内蔵キャパシタの製造は、このキャパシタ層形成材の導電層を予めエッチング加工してキャパシタ回路を形成し内蔵基板に張り合わせたり、内層基板に張り合わせた後にエッチング加工する等の種々の方法が採用されてきた。そして、誘電体層を挟み込む導電層の材質としては、銅箔等を用いた銅成分を主体としたもので、誘電体層との密着性を改善し同時に誘電率等の電気的特性の向上を目的として、特許文献4に見られるように下部電極の表面にニッケル−リン合金層を設ける場合もあった。特許文献5では、銅箔の表面に硬質ニッケルあるいはコバルトを電解めっきで形成した複合箔が開示されている。
特開2003−119379号公報 特表2003−526880号公報 特開2003−105205号公報 米国特許第6541137号公報 特開2006−128326号公報
上記特許文献4や5に開示されているように、ゾル−ゲル法で誘電体層を構成する場合には、金属箔の表面に誘電体層となるゾル−ゲル膜を形成し、600℃付近の温度でこれを焼成する必要があるが、この場合、金属箔が酸化して脆化する現象が起こっていた。
また、回路基板形成工程にて、300℃程度に至る成型プレス加工やはんだリフローなどの複数回に及ぶ熱処理によっても同様に、金属箔の酸化などが起き、品質の低下を招いていた。
更に、下部電極の表面にニッケル−リン合金層を設ける場合に於いては、誘電体層とニッケル−リン合金層との密着性に問題があり、誘電体層とニッケル−リン合金層との間での剥離現象が起こる場合があり、キャパシタとしての設計電気容量とのズレが大きくなり、設計品質を満たさないこととなる。また、プリント配線板としてのデラミネーション発生の起点となり、半田リフロー等の加熱衝撃を受けることで層間剥離が生じたり、使用途中の発生熱による剥離が誘発され製品寿命を短命化させる原因となっていた。また、上部電極では長期寿命の信頼性や密着性に問題があった。
上記に鑑み、本発明は、熱処理に対して安定で層間剥離が生じ難く、絶縁性が高く、静電容量の大きいキャパシタ層形成材およびその製造方法並びにプリント配線板を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は以下(1)〜(9)に記載の事項に関する。
(1)上部電極形成に用いる第1導電層と下部電極形成に用いる第2導電層との間に金属酸化物層を備える、キャパシタ内蔵プリント配線板用のキャパシタ層形成材であって、前記第1導電層および第2導電層の双方またはいずれか一方が、MXYの3成分を含む合金からなり、前記Mが、ニッケル、およびコバルトよりなる群から選択され、前記Xが、タングステン、錫、パラジウム、ルテニウム、レニウムおよび白金よりなる群から選択され、前記Yが、りん、およびほう素よりなる群から選択されることを特徴とするキャパシタ層形成材。
(2)前記MXYの3成分を含む合金からなる導電層の厚みが0.05〜5μmであることを特徴とする上記(1)に記載のキャパシタ層形成材。
(3)前記第1導電層および前記第2導電層の少なくとも一方の、前記金属酸化物層に接する面の反対面に銅層をさらに備えることを特徴とする上記(1)または(2)に記載のキャパシタ層形成材。
(4)前記第2導電層の前記金属酸化物層に接する面の反対面に、銅箔とニッケル層からなる複合金属箔が積層されていることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のキャパシタ層形成材。
(5)前記金属酸化物層が、結晶性構造を有する金属酸化物と非結晶性構造を有する金属酸化物からなることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のキャパシタ層形成材。
(6)前記金属酸化物層が、ゾル−ゲル法により形成された層であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載のキャパシタ層形成材。
(7)前記第1導電層が前記金属酸化物層に接する面積は、前記第2導電層が金属酸化物層に接する面積よりも小さいことを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載のキャパシタ層形成材。
(8)前記第1導電層および前記第2導電層の少なくとも一方が無電解めっきにより形成された層であることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載のキャパシタ層形成材。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかに記載のキャパシタ層形成材を用いて得られる内蔵キャパシタ回路を備えるプリント配線板。
本発明によれば、熱処理に対して安定で、絶縁性が高く、静電容量の大きいキャパシタ層形成材を提供することが可能となる。また、当該キャパシタ層形成材を用いることで、高信頼性かつ小型の内蔵キャパシタ回路を備えるプリント配線板を提供することが可能となる。
本発明のキャパシタ層形成材は、少なくとも、上部電極形成に用いる第1導電層/金属酸化物層(誘電体層)/下部電極形成に用いる第2導電層が順に積層された構造を有するものであって、第1導電層および第2導電層の少なくとも一方が、MXYの3成分を含む合金(以下、MXY合金という)からなり、成分Mは、ニッケル、およびコバルトよりなる群から選択され、成分Xは、タングステン、錫、パラジウム、ルテニウム、レニウムおよび白金よりなる群から選択され、成分Yは、りん、およびほう素よりなる群から選択されることをその特徴とするものである。このように、上部電極形成に用いる第1導電層および下部電極形成に用いる第2導電層の少なくとも一方がMXY合金からなるキャパシタ層形成材は、誘電体層と導電層(電極)との密着性が良好で、加熱プロセスにおける安定性に優れるため、信頼性に優れかつ高い静電容量を有するキャパシタ内蔵プリント配線板を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1(a)は、本発明のキャパシタ層形成材の構成の一実施形態を示す断面概略図である。ここで、キャパシタ層形成材101は、上部電極となる第1導電層102、金属酸化物層103および下部電極となる第2導電層104により構成されている。
また、第2導電層104は、図1(b)に示すように、金属箔105の表面に形成された構造とすることもできる。金属箔105としては、特に限定されないが、入手のし易さの点から銅箔であることが好ましく、また、熱処理時の安定性向上の観点から、銅箔表面にニッケル層が形成された複合金属箔であることがより好ましい。この複合金属箔を用いる場合には、ニッケル層と第2導電層104とが接するような構造とする。また、キャパシタ層形成材の信頼性を確保するために、第2導電層104の表面粗さは小さいことが望ましく、具体的には10点粗さ評価で100nm以下であることが好ましく、70nm以下であることが特に好ましい。また、第1導電層102は、図1(b)に示すように、その上面に配線層となる銅層106が形成されていてもよい。これら第1および第2導電層は、真空蒸着やスパッタなど、公知の方法によって形成することができるが、結晶粒の小さな析出物が得られ、導電層表面の平坦性が向上し、また、製造コストを抑制できることから、無電解めっきにより形成することが望ましい。
また、上部電極となる第1導電層102および下部電極となる第2導電層104の双方またはいずれか一方は、前述のとおり、MXY合金からなるが、当該MXY合金からなる導体層中、Xは0.1重量%〜20重量%、Yは0.05重量%〜10重量%含まれることが好ましい。Xは、主金属であるM(ニッケルまたはコバルト)の耐熱性を向上させる目的で配合するものであるが、Xの含有量が0.1重量%未満の場合には、十分な耐熱性の向上が認められない結果となる。一方で、Xの含有量が20重量%を越えると、MXYの3成分を含む合金の抵抗が大きくなりキャパシタの内部抵抗を増大させてしまう。また、Yの含有量が0.05重量%未満の場合には、上記合金の機械強度が不十分となる恐れがあり、一方、Yの含有量が10重量%を超えると、界面に偏析し、金属酸化物層との密着性が劣化し、剥離しやすくなる恐れがある。なお、上記XおよびYの含有量は、[X成分またはY成分の重量]/[MXY合金の重量]×100(重量%)として換算した値である。
また、第1導電層102および第2導電層104ともにMXY合金で形成する場合、これら導電層のMXY合金は、同じ構成元素でかつ同じ組成比であっても、それぞれ異なる構成元素もしくは異なる組成比であってもよい。例えば、第1導電層としてNiPdP合金層を用い、第2導電層としてCoWP合金を用いる場合や、第1導電層と第2導電層ともにNiWP合金を用いるが、第1導電層ではWの含有率が10重量%で第2導電層ではWの含有率が5重量%である場合などが挙げられる。また、第1導電層および第2導電層の一方をMXY合金で形成する場合、他方の導電層は、例えば、Au、Ag、Cu、Pt、Al、Ni、W等の、電極として一般的な金属を用いることができる。
また、第1導電層102および第2導電層104の厚みは、特に限定されないが、MXY合金で形成された導体層は、0.05μm〜5μmであることが好ましく、0.1μm〜2.5μmであることがより好ましい。この厚みが0.05μm未満の場合、熱処理の際の銅の拡散を抑制することが困難となる。また、合金を厚く析出させる場合、結晶粒が大きく成長し、表面の粗さが大きくなってしまうため、さらには、析出時間が長くなり製造コストが高くなってしまうため、厚み5μm以下であることが望ましい。
金属酸化物層103は、特に限定されないが、チタン酸塩などの高誘電率を示す金属酸化物材料からなることが好ましい。チタン酸塩としては、例えば、チタン酸バリウム、チタン酸バリウムストロンチウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸ランタン、チタン酸ビスマス、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛などが挙げられ、なかでもチタン酸バリウムが好ましい。また、金属酸化物層103は、異なる金属酸化物材料からなる複数の層から構成されても良い。
また、金属酸化物層103の内部構造は、特に限定されないが、結晶性構造を有する金属酸化物を含んでいると、比誘電率が高く、耐薬品性に優れる金属酸化物層を得ることができ、高容量のキャパシタ層形成材を得ることができるため好ましい。また、非晶質構造を有する金属酸化物を含んでいると、漏れ電流を低減できる、高信頼のキャパシタ層形成材を得ることができるため好ましい。したがって、金属酸化物層の構造は、非晶質構造の金属酸化物と結晶性構造の金属酸化物が混在していることが好ましい。
金属酸化物層103の形成方法は、特に限定されないが、非晶質構造の金属酸化物と結晶性構造の金属酸化物を混在させるためには、例えば、非晶質の金属酸化物中に結晶性の金属酸化物粒子を分散させた分散液を用い、ゾル−ゲル法により金属酸化物層を形成することが望ましい。もちろん、スパッタ法や化学的気相堆積法(CVD)等の公知の方法を用いてもよい。また、これら方法により金属酸化物層を塗布形成した後には、加熱処理を行うことが好ましく、そのときの温度は、塗工表面の酸化を抑制するために、400℃以下であることが好ましく、350℃以下であることがより好ましい。また、上記結晶性の金属酸化物粒子の製造方法としては、例えば、仮焼粉砕法に代表される固相法、ゾル―ゲル法や蓚酸塩法に代表される液相法、炎中噴霧法に代表される気相法のいずれも好適に用いることができる。微粒子の2次凝集を生じにくいという観点から、液相法がより好ましいが、2次凝集を、例えば、剪断型ミルやジェットミル、ビーズミル、超音波ホモジナイザーなどで予め破壊しておくことで、固相法や気相法もまた好ましく適用することができる。また、上記結晶性の金属酸化物粒子の平均粒径は10〜200nmの範囲であることが好ましく、10〜100nmの範囲がより好ましい。平均粒径が10nm未満の場合には、表面積増大による分散性の低下が生じる傾向があり、平均粒径が200nmを超えると、均一な厚さの薄膜が得られなかったり、欠陥が生じる恐れがある。
また、金属酸化物層の厚みは、特に限定されないが、絶縁性を保つために0.05μm以上であることが好ましく、その上限は2μm以下であることが好ましい。より経済的に作製するためには、金属酸化物層の厚みを0.2〜1μmの範囲とすることが好ましい。
本発明のプリント配線板は、本発明のキャパシタ層形成材を用いて得られる内蔵キャパシタ回路を備えることをその特徴とするものである。
本発明のプリント配線板を製造する方法は、特に制限されないが、例えば、本発明のキャパシタ層形成材の第1導電層および/または第2導電層を公知のエッチング液によりエッチングして上部電極および/または下部電極を含むパターンを形成し内蔵用キャパシタを作製した後、当該内蔵用キャパシタ、銅箔、プリプレグ、内層回路基板などを適宜重ね、加熱加圧して積層一体化して得ることができる。また、必要に応じて、さらにビアホールや外層回路などを形成したり、公知の絶縁層形成工程や回路形成工程によりさらに多層化することも可能である。なお、上記内層回路基板は、一般的なプリント基板の製造プロセスにより作製されたものを用いることができる。また、上記加熱加圧は、一般的な貼り付けに用いる熱圧着装置を用いることができ、その条件は特に限定されないが、80〜150℃、0.1〜2MPaで5〜60秒程度であることが好ましい。
また、上記内蔵用キャパシタの下部電極表面に、熱硬化性の接着フィルム層を形成してもよく、この場合、加熱加圧前、当該内蔵用キャパシタを基板等に仮固定することが出来る。このような接着フィルム層を構成する熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ビスマレイミド−トリアジン樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、変性ポリフェニレンオキシド樹脂、シアネート樹脂などを用いることが好ましく、さらに、フィルム化のために官能基を有するゴム系やイミド系などの樹脂を併用してもよい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら記載に限定されるものではない。
(実施例1)
<キャパシタ層形成材の作製>
(NiPdP合金層(第2導電層)の形成)
図2(a)に示す銅箔201(厚み35μm)をクリーナー溶液(日立化成工業製CLC201)に50℃、5分間浸漬し、その表面を調整した。次に、銅箔201を純水で十分に洗浄し、触媒液の汚染を防止する目的でプレディップ溶液(15重量%塩酸水溶液)に室温(25℃)で1分間浸漬した。次に、銅箔201を表1に示す置換パラジウム触媒液に1分間浸漬した後、純水で洗浄することにより、触媒核を付与した銅箔201を得た。
Figure 0004952332
次に、触媒核の付与を行った銅箔201を無電解ニッケルめっき液に浸漬することにより、銅箔表面にニッケルを主成分とする、厚み0.4μmのNiPdP合金層202を析出させた(図2(b)参照)。ここで用いた無電解ニッケルめっき液の組成およびめっき条件を表2に示す。本実施例では、合金の副成分としてリンを共析させる目的で、還元剤としてホスフィン酸ナトリウムを用いた。また、熱的安定性向上を目的にパラジウムを共析させる目的で、塩化パラジウムを用いた。なお、めっき液のpHはアンモニア水溶液を用いて調整した。
Figure 0004952332
得られた無電解めっき合金層の10点平均表面粗さ(Ra)を測定した結果85nmであり、めっき処理前の銅箔表面の粗さ158nmと比較して約半分に低減できることがわかった。
(金属酸化物層の形成)
金属バリウム5.4gを、2−メトキシエタノール180gと酢酸2gの混合液に添加し、完全に溶解させた後、さらにテトラエトキシチタン9gを加えて、スターラーを用いて30分間撹拌し、0.2Mのチタン酸バリウム(以下、BTO)前駆体溶液200mlを得た。
次に、上記で作製した銅箔付き無電解NiPdP合金層202の表面に、上記で得たBTO前駆体溶液を1500回転で30秒の条件でスピンコートし、350℃のホットプレート上で10分間乾燥後、さらに、BTO前駆体溶液をスピンコートし乾燥する操作を4回繰り返し、NiPdP合金層上において前駆体溶液をゲル化させた。その後、350℃のホットプレート上で2時間熱処理し、銅箔201付き無電解NiPdP合金層202上に厚み0.5μmの金属酸化物層203が形成された複合材料205を得た(図2(c))。
(NiPdP合金層(第1導電層)の形成)
上記で作製した複合材料205を、クリーナー溶液(アトテックジャパン製セキュリガント902)に50℃で、5分間浸漬し、表面を調整した後、純水で十分に洗浄し、触媒液の汚染を防止する目的でプレディップ溶液(アトテックジャパン社製ネオガントB)に室温(25℃)で1分間浸漬した。次に、複合材料205の金属酸化物層203表面を、触媒溶液(アトテックジャパン社製ネオガント834)液に50℃で、5分間浸漬することにより、当該金属酸化物層203表面にパラジウム触媒を付与した。なお、ここで用いた触媒はパラジウム錯体分子が溶液中に溶解したタイプであった。触媒付与後、純水に浸漬することにより洗浄し、アトテックジャパン社製ネオガントW液を用いて付与したパラジウムを核として活性化した。次に、純水で洗浄することにより、分子性触媒層を付与した複合材料205を得た。
次に、パラジウム触媒が付与された複合材料205を無電解ニッケルめっき液に浸漬することにより、金属酸化物層203上にニッケルを主成分とする、厚み0.3μmのNiPdP合金層204を析出させた(図2(d))。ここで用いた無電解ニッケルめっき液の組成およびめっき条件は表1に示した条件である。
最後に、NiPdP合金層204上に配線層となる銅層206を析出させ、キャパシタ層形成材207を得た(図2(e))。なお、銅層206の析出は、表3に示す硫酸銅めっき液、電気めっき条件で、厚みが10μmになるまで行った。
Figure 0004952332
<キャパシタ層形成材の評価>
(キャパシタ電極の形成)
上記で作製したキャパシタ層形成材207の銅層206表面に、厚み30μmのドライフィルムレジスト(日立化成工業製H−9330)をラミネートし、所望のネガパターンを露光して炭酸ナトリウム水溶液にて現像し、エッチングレジスト208を形成した(図3(f))。
次に、塩化第二鉄水溶液を用いて不要な銅層206をエッチング除去した後、水酸化ナトリウム水溶液にてエッチングレジストを剥離した。さらに、ニッケルエッチング液(奥野製薬工業製トップリップAZ)を用いてニッケルを主成分とするNiPdP合金層204をエッチング除去して、キャパシタ電極209(上部電極)のパターンを形成した(図3(g))。なお、上記キャパシタ電極209の形状としては、正方形、長方形、円形、ドーナツ形などとし、それぞれ面積を、1mm、10mm、100mm、650mmとした。
(漏れ電流および密着性の測定)
上記で作製した電極つきキャパシタ層形成材210の電極ごとに漏れ電流を測定した結果、7nA/cmと十分に小さかった。更に、上部電極の密着性についてテープ剥離テストを実施したところ、剥離は観測されず、電極と金属酸化物層の密着性が良いことが分かった。
<キャパシタ内蔵多層配線板の評価>
(キャパシタ内蔵多層配線板の作製)
上記で作製した電極つきキャパシタ層形成材210を、任意の大きさに切断し個片化した。なお、本実施例では各個片に上部電極を1つ有することとしたが、上部電極を複数有する個片とすることもできる。
次に、(1)キャリア付き銅箔(三井金属鉱業製MT35S3、銅箔厚み3μm)、(2)100μmのフィラー入りガラスエポキシプリプレグ(日立化成工業製GEA−679F)、(3)上記で個片化したキャパシタ層形成材、(4)100μmのフィラー入りガラスエポキシプリプレグGEA−679F、(5)キャリア付き銅箔MT35S3の順に重ね、温度170℃、圧力1.5MPa、加熱加圧時間60分のプレス条件で積層一体化した。なお、本実施例では、20個の個片化されたキャパシタ層形成材を、プレス前に接着層215を用いてプリプレグ表面の所定場所に設置した。
次に、キャリア付き銅箔のキャリアを剥がした表面にドライフィルムレジストH−9330をラミネートし、所望のネガパターンを露光して炭酸ナトリウム水溶液にて現像し、エッチングレジストを形成した。次に、不要な銅箔を塩化第二鉄水溶液を用いてエッチング除去して、外層の積層などを行い、所望の箇所に直径0.15mmの窓穴を形成した。さらに、この窓穴の箇所に、日立ビア株式会社製LC−G型炭酸ガスレーザを用いて、レーザ穴明けを行った。なお、穴明け箇所としては、下部電極に接続する穴は、上部電極204に接しない箇所であれば良く、例えば、ドーナツ形の上部電極を備えるキャパシタ層形成材を用いた場合には、その中央部に穴明けを行ってもよい。
その後、超音波洗浄とアルカリ過マンガン酸処理を行い、公知の方法により洗浄、触媒付与して密着促進化した後に、無電解銅めっきを行い、レーザ穴内壁と銅箔表面に約20μmの無電解銅めっき層を形成した。さらに、回路板表面のパッドや回路パターンなど必要な箇所にエッチングレジストを形成し、不要な銅をエッチング除去して、銅箔及びめっき銅から形成された外層回路213を形成した。また、外層回路213と同様にして形成された内層回路212を銅箔付きプリプレグ211(日立化成工業製、商品名MCL−E679FG)で埋め込み、さらに、銅箔をエッチングして、外層回路213と反対側の外層回路を形成した。
次に、上記で作製した回路板表面にソルダーレジストPSR−4000 AUS5(太陽インキ製造株式会社製、商品名)をロールコータで30μm塗布、乾燥後に露光・現像して所望の箇所ソルダーレジスト214を形成した。その後、2μmの無電解ニッケルめっきと0.1μmの無電解金めっき(Ni/Auめっき層、図示せず)を外層回路パターン露出部表面に形成して、キャパシタ内蔵多層配線板を得た(図3(h))。
(漏れ電流(寿命)の測定)
上記で作製したキャパシタ内蔵多層配線板の電極ごとに漏れ電流を測定した結果、8nA/cmであり、多層化前とほとんど変わらなかった。また、寿命試験として、8Vの電圧を1000時間印加した結果、漏れ電流の増加は認められず、長寿命で、信頼性が高いことが分かった。
(比較例1)
上部電極となる第1導電層および下部電極となる第2導電層の材質をNiとした以外は、実施例1と同様にして、キャパシタ層形成材およびキャパシタ内蔵多層配線板を作製した。なお、下部電極となるNi層は、実施例1と同様の銅箔表面に市販の電気ニッケルめっき液(日本化学産業製、ワット浴)を用い、めっき温度60℃、めっき時間4分、電流密度0.03A/cmの条件にて形成した。また、上部電極となるNi層は、スパッタ装置(アルバック製、SIH350T08)によって50nm/minの速度で0.3μm形成した。
実施例1と同様にして、キャパシタ層形成材の漏れ電流を測定した結果、85nA/cmと大きい結果となった。これは、金属酸化物層を熱処理する際に第2導電層のNi層表面が酸化し、NiOが形成されたためと考えられる。また、密着性をテープ剥離テストによって評価した結果、剥離は認められなかった。
また、実施例1と同様にして、キャパシタ内蔵多層配線板の漏れ電流を測定した結果、325nA/cmと増大したことが分かった。これは、第1導電層のNi層が酸化されたためと推定される。さらに、実施例1と同様にして、キャパシタ内蔵多層配線板の寿命試験を行った結果、漏れ電流は初期値の10倍となった。
(比較例2)
上部電極となる第1導電層および下部電極となる第2導電層の材質をNiP合金層とした以外は、実施例1と同様にして、キャパシタ層形成材およびキャパシタ内蔵多層配線板を作製した。なお、NiP層は、市販の無電解ニッケルリンめっき液(上村工業製、商品名ニムデンNPR、めっき温度80℃、めっき時間5分)を用いて形成した。
実施例1と同様にして、キャパシタ層形成材の漏れ電流を測定した結果、320nA/cmと大きい結果となった。これは、金属酸化物層を熱処理する際に第2導電層のNiPの結晶化が進行し、NiPが表面に形成され、また、銅箔から第2導電層を介して銅が金属酸化物層へ拡散したためと考えられる。また、密着性をテープ剥離テストによって評価した結果、第2導電層であるNiPと金属酸化物層の間で剥離することがわかった。
また、実施例1と同様にして、キャパシタ内蔵多層配線板の漏れ電流を測定した結果、515nA/cmと増大したことが分かった。これは、第1導電層の酸化や結晶化が起きたためと推定される。さらに、実施例1と同様にして、キャパシタ内蔵多層配線板の寿命試験を行った結果、漏れ電流は初期値の20倍となった。
(実施例2〜12)
上部電極となる第1導電層および下部電極となる第2導電層として、表4に示す各無電解ニッケルめっき液、めっき条件によりニッケル合金層を形成した以外は、実施例1と同様にして、キャパシタ層形成材およびキャパシタ内蔵多層配線板を作製した。
また、実施例1と同様にして、各実施例のキャパシタ層形成材の漏れ電流を測定した結果、表4に示すように、それぞれの漏れ電流は十分に小さいことがわかった。また、密着性について、テープ剥離テストを実施したところ、剥離は観測されず、各実施例とも電極と金属酸化物層の密着性が良いことが分かった。
また、実施例1と同様にして、各実施例のキャパシタ内蔵多層配線板の漏れ電流を測定した結果、漏れ電流は全て5%以内の増加であった。さらに、実施例1と同様にして、各実施例のキャパシタ内蔵多層配線板の寿命試験を行った結果、漏れ電流の増加は全て10%以内と小さかった。
Figure 0004952332
(実施例13〜24)
上部電極となる第1導電層および下部電極となる第2導電層として、表5に示す各無電解コバルトめっき液、めっき条件によりコバルト合金層を形成した以外は、実施例1と同様にして、キャパシタ層形成材およびキャパシタ内蔵多層配線板を作製した。
また、実施例1と同様にして、各実施例のキャパシタ層形成材の漏れ電流を測定した結果、表5に示すように、ぞれぞれの漏れ電流は十分に小さいことがわかった。また、密着性について、テープ剥離テストを実施したところ、剥離は観測されず、各実施例とも電極と金属酸化物層の密着性が良いことが分かった。
また、実施例1と同様にして、各実施例のキャパシタ内蔵多層配線板の漏れ電流を測定した結果、漏れ電流は全て5%以内の増加であった。さらに、実施例1と同様にして、各実施例のキャパシタ内蔵多層配線板の寿命試験を行った結果、漏れ電流の増加は全て10%以内と小さかった。
Figure 0004952332
(実施例25)
上部電極となる第1導電層をNi層とした以外は、実施例1と同様にして、キャパシタ層形成材およびキャパシタ内蔵多層配線板を作製した。なお、Ni層は、スパッタ装置(アルバック製、SIH350T08)によって50nm/minの速度で0.3μm形成した。
また、実施例1と同様にして、キャパシタ層形成材の漏れ電流を測定した結果、18nA/cmと小さい値を示した。また、密着性についてテープ剥離テストを実施したところ、剥離は観測されず、電極と金属酸化物層の密着性が良いことが分かった。
また、実施例1と同様にして、キャパシタ内蔵多層配線板の漏れ電流を測定した結果、漏れ電流は42nA/cmと増大した。さらに、実施例1と同様にして、キャパシタ内蔵多層配線板の寿命試験を行った結果、漏れ電流は65nA/cmと初期値の約1.5倍となったが、目標とする漏れ電流値以下であった。
(実施例26)
下部電極となる第2導電層をNi層とした以外は、実施例1と同様にして、キャパシタ層形成材およびキャパシタ内蔵多層配線板を作製した。なお、Ni層は、実施例1と同様の銅箔表面に市販の電気ニッケルめっき液(奥野製薬工業製、商品名スーパーネオライト)を用い、めっき温度60℃、めっき時間4分、電流密度0.03A/cmの条件にて形成した。
また、実施例1と同様にして、キャパシタ層形成材の漏れ電流を測定した結果、65nA/cmとなった。また、密着性についてテープ剥離テストを実施したところ、剥離は観測されず、電極と金属酸化物層の密着性が良いことが分かった。
また、実施例1と同様にして、キャパシタ内蔵多層配線板の漏れ電流を測定した結果、漏れ電流は72nA/cmと約10%増大した。さらに、実施例1と同様にして、キャパシタ内蔵多層配線板の寿命試験を行った結果、漏れ電流は81nA/cmと初期値から約10%増加したが、目標とする漏れ電流値以下であった。
(実施例27)
下部電極となる第2導電層として、実施例15と同様の無電解コバルトめっき液、めっき条件によりコバルト合金層を形成した以外は、実施例1と同様にして、キャパシタ層形成材およびキャパシタ内蔵多層配線板を作製した。
また、実施例1と同様にして、キャパシタ層形成材の漏れ電流を測定した結果、25nA/cmと小さい値を示した。また、密着性についてテープ剥離テストを実施したところ、剥離は観測されず、電極と金属酸化物層の密着性が良いことが分かった。
また、実施例1と同様にして、キャパシタ内蔵多層配線板の漏れ電流を測定した結果、漏れ電流は5%以内の増加であった。さらに、実施例1と同様にして、キャパシタ内蔵多層配線板の寿命試験を行った結果、漏れ電流の増加は10%以内と小さかった。
(実施例28)
実施例1における銅箔201の代わりに、銅箔201上に電気ニッケルめっきにより厚み0.4μmのニッケル層を形成した複合金属箔を用い、当該ニッケル層上に下部電極となる第2導電層を形成した以外は、実施例1と同様にして、キャパシタ層形成材およびキャパシタ内蔵多層配線板を作製した。
また、実施例1と同様にして、キャパシタ層形成材の漏れ電流を測定した結果、8nA/cmと小さい値を示した。また、密着性についてテープ剥離テストを実施したところ、剥離は観測されず、電極と金属酸化物層の密着性が良いことが分かった。
また、実施例1と同様にして、キャパシタ内蔵多層配線板の漏れ電流を測定した結果、漏れ電流は3%以内の増加であった。さらに、実施例1と同様にして、キャパシタ内蔵多層配線板の寿命試験を行った結果、漏れ電流の増加は5%以内と小さかった。
本発明のキャパシタ層形成材の一実施形態を示す断面図である。 本発明のキャパシタ層形成材の製造過程の一例を示す断面図である。 図2(e)のキャパシタ層形成材を用いてキャパシタ内蔵プリント配線板を製造する過程の一例を示す断面図である。
符号の説明
101 キャパシタ層形成材
102 第1導電層
103 金属酸化物層
104 第2導電層
105 金属箔
106 銅層
201 銅箔
202 合金層(NiPdP層)
203 金属酸化物層(BTO層)
204 合金層(NiPdP層)
205 金属酸化物層付き複合材料
206 配線層(銅層)
207 キャパシタ層形成材
208 エッチングレジスト
209 キャパシタ電極(上部電極)
210 パターン電極つきキャパシタ層形成材
211 ガラスクロス入り絶縁材
212 内層回路
213 外層回路
214 ソルダーレジスト
215 接着層

Claims (9)

  1. 上部電極形成に用いる第1導電層と下部電極形成に用いる第2導電層との間に金属酸化物層を備える、キャパシタ内蔵プリント配線板用のキャパシタ層形成材であって、
    前記第1導電層および第2導電層の双方または少なくとも第2導電層が、MXYの3成分を含む合金からなり、前記Mが、ニッケル、およびコバルトよりなる群から選択され、前記Xが、タングステン、錫、パラジウム、ルテニウム、レニウムおよび白金よりなる群から選択され、前記Yが、りん、およびほう素よりなる群から選択され、かつ
    前記合金中に前記Xは0.1重量%〜20重量%含まれ、前記Yは0.05重量%〜10重量%含まれることを特徴とするキャパシタ層形成材。
  2. 前記MXYの3成分を含む合金からなる導電層の厚みが0.05〜5μmであることを特徴とする請求項1に記載のキャパシタ層形成材。
  3. 前記第1導電層および前記第2導電層の少なくとも一方の、前記金属酸化物層に接する面の反対面に銅層をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のキャパシタ層形成材。
  4. 前記第2導電層の前記金属酸化物層に接する面の反対面に、銅箔とニッケル層からなる複合金属箔が積層されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のキャパシタ層形成材。
  5. 前記金属酸化物層が、結晶性構造を有する金属酸化物と非結晶性構造を有する金属酸化物からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のキャパシタ層形成材。
  6. 前記金属酸化物層が、ゾル−ゲル法により形成された層であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のキャパシタ層形成材。
  7. 前記第1導電層が前記金属酸化物層に接する面積は、前記第2導電層が金属酸化物層に接する面積よりも小さいことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のキャパシタ層形成材。
  8. 前記第1導電層および前記第2導電層の少なくとも一方が無電解めっきにより形成された層であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のキャパシタ層形成材。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のキャパシタ層形成材を用いて得られる内蔵キャパシタ回路を備えるプリント配線板。
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