JP4950487B2 - ちぢれ毛矯正剤 - Google Patents

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Description

本発明は、カラーリング、ブリーチ、パーマ処理等で損傷したちぢれ毛にも使用することのできるちぢれ毛矯正剤に関する。
一般に、くせ毛等のちぢれ毛を矯正(直毛化)する方法としては、ストレートパ−マ処理(以下、「パ−マ処理」という)が広く行われている。該パ−マ処理は、毛髪内部のケラチン蛋白質のS−S結合をチオグリコール酸等の還元剤で一旦切断し、高温のヘアアイロン等でちぢれ毛を強制的にストレート形状に変形した後、臭素酸カリウム等の酸化剤で処理してS−S結合を再度結合させる方法である。
このように、前記パーマ処理は、化学反応を伴うだけではなく、該パーマ処理の後にS−S結合が完全には元に戻らないため、毛髪表面に位置するキューティクルの損傷や剥離、毛髪内部成分の変性や流出等が避けられない。そのため、頻繁に該パーマ処理を行うことは、毛髪に深刻なダメージを与えてしまうため好ましくなく、また、カラーリングやブリーチ処理によって傷んだ髪に更に該パーマ処理を行うと、毛髪の損傷が著しく進行するという問題がある。また、毛髪の損傷に伴い、ハリコシ感が低下するなどの不具合もある。
前記パ−マ処理によらず、くせ毛等のちぢれ毛を一時的に直毛化する方法としては、市販のくせ毛・ちぢれ毛用のヘアケア剤を使用する方法がある。該くせ毛・ちぢれ毛用ヘアケア剤としては、軽度の還元剤、酸化剤等を配合したもの、高分子、油剤等を配合したもの等が知られている。
しかしながら、軽度の還元剤、酸化剤等を配合したヘアケア剤は、得られるちぢれ毛矯正効果が十分ではなく、また、高分子、油剤等を配合したヘアケア剤は、ある程度のちぢれ毛矯正効果を発現させようとすると、頭髪に多量の高分子や油剤を塗布しなければならず、べたつきやごわつき感等の好ましくない風合いや感触を伴ってしまうという問題がある。更に、これらの高分子、油剤等を配合したヘアケア剤では、雨などの高湿度条件では効果が持続せず、短時間のうちに元のちぢれ毛に戻ってしまうという問題もある。
このような問題を解決するために、前記パ−マ処理によらず、特定の有機酸を毛髪内部に浸透させて、毛髪自体を持続的に改質させ、くせ毛等のちぢれ毛を直毛化しようとする試みがなされている(特許文献1〜3参照)。
しかしながら、これらの文献に開示されている特定の有機カルボン酸あるいは有機スルホン酸のちぢれ毛矯正効果は未だ低く、十分な効果を上げるためには前記パ−マ処理と併用する必要があり、同時に毛髪の損傷も発生するという問題がある。
したがって、前記パーマ処理と併用しなくても、長時間に亘ってちぢれ毛を直毛化することができ、カラーリングやブリーチ処理によって傷んだ髪に使用してもさらなる損傷を与えることがなく、高湿度条件でもその効果を持続させることのできるちぢれ毛矯正剤は未だ提供されておらず、その速やかな提供が求められているのが現状である。
ところで、イノシトールリン酸の1種であるフィチン酸は、キレート剤として知られ、酸価防止剤や金属キレート剤として食品、工業製品等に使用されてきた。該フィチン酸は、通常はカルシウム、マグネシウムとの複塩として広く植物中に存在し、天然物であるため、人体に対して無害であり、例えば、皮膚又は毛髪に対する酸化損傷の予防及び治療のための化粧品(特許文献4参照)、薬効成分の効果を向上させるための外用組成物(特許文献5参照)、育毛・養毛料(特許文献6参照)、フケ防止のための頭髪化粧料(特許文献7参照)等への使用が提案されている。
しかしながら、前記フィチン酸を含むイノシトールリン酸及びその塩が、ちぢれ毛矯正剤の有効成分として好適であることは全く知られていなかった。
特開平6−298629号公報 特開平8−92043号公報 特開2002−363042号公報 特表平11−505818号公報 特開平9−183718号公報 特開3−74318号公報 特開昭61−238718号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、パ−マ剤と併用しなくても、長時間に亘ってちぢれ毛を直毛化することができ、その効果は高湿度条件でも持続し、しかも、カラ−リングやブリ−チ処理で損傷したちぢれ毛に使用しても、さらなる損傷を引き起こすことがなく、また、毛髪に十分なハリコシを付与することのできるちぢれ毛矯正剤を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明者らが鋭意検討を行った結果、イノシトールリン酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種とエタノールとを含有し、25℃のpHが2.5〜8のちぢれ毛矯正剤で処理することで、パ−マ剤と併用しなくても、長時間に亘ってくせ毛等のちぢれ毛を直毛化することができ、高湿度条件でも効果が持続し、しかも、カラ−リングやブリ−チ直後の損傷したちぢれ毛に使用してもさらなる損傷を引き起こさず、また、毛髪に十分なハリコシを付与できることを知見した。
本発明は、本発明者らの前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> (a)イノシトールリン酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種と、(b)エタノールとを含有してなり、25℃におけるpHが2.5〜8.0であることを特徴とするちぢれ毛矯正剤である。
<2> (a)イノシトールリン酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種が、イノシトール6リン酸(フィチン酸)及びその塩から選ばれる少なくとも1種である前記<1>に記載のちぢれ毛矯正剤である。
<3> 炭素数3〜8の脂肪族一価アルコール類、炭素数1〜8の脂肪族多価アルコール類、炭素数2〜8のアルキレンカーボネート類、下記一般式(1)で表される芳香族アルコール類、下記一般式(2)で表されるジエステル化合物、下記一般式(3)で表される1,3−ジオキソラン−2−オン誘導体、下記一般式(4)で表されるグリセリルエーテル誘導体、及び下記一般式(5)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル類から選ばれる少なくとも1種を含有する前記<1>から<2>のいずれかに記載のちぢれ毛矯正剤である。
Figure 0004950487
ただし、前記一般式(1)中、Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、アルケニル基、及びアルコキシ基のいずれかを表し、Xは炭素数1〜4のアルキレン基、及びアルケニレン基のいずれかを表し、aは0又は1の整数を表す。
Figure 0004950487
ただし、前記一般式(2)中、Rは炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状でエーテル結合を含んでいてもよいアルキル基、炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状でエーテル結合を含んでいてもよいアルケニル基、フェニル基、及びベンジル基のいずれかを表し、Yは単結合、炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状でエーテル結合又は水酸基を含んでいてもよいアルキレン基、炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状でエーテル結合又は水酸基を含んでいてもよいアルケニレン基のいずれかを表す。
Figure 0004950487
ただし、前記一般式(3)中、Rは−(OROR及び−(OROCORのいずれかで示される置換基を表し、該置換基中、Rは水素原子及び炭素数1〜22の飽和又は不飽和の直鎖状、分岐状又は環状の炭化水素基のいずれかを表し、Rは炭素数2〜4のアルキレン基を表し、bはアルキレンオキシド基の平均付加モル数を表し、0〜30の整数である。
Figure 0004950487
ただし、前記一般式(4)中、Rは(a)炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基、及び炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルケニル基のいずれか、(b)アリール基、及び(c)アリール基、水酸基、エーテル基、アミド基、カルボニル基及びカルボキシル基から選ばれる少なくとも1種の置換基を、主鎖中又は側鎖に有する炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基若しくはアルケニル基、のいずれかを表す。
Figure 0004950487
ただし、前記一般式(5)中、Rは炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状のアルキル基、及び炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状のアルケニル基のいずれかを表し、Rは水素原子及びメチル基のいずれかを表し、cは1〜3の整数を表す。
本発明によると、従来における前記諸問題を解決でき、パ−マ剤と併用しなくても、長時間に亘ってちぢれ毛を直毛化することができ、その効果は高湿度条件でも持続し、しかも、カラ−リングやブリ−チ処理で損傷したちぢれ毛に使用しても、さらなる損傷を引き起こすことがなく、また、毛髪に十分なハリコシを付与することのできるちぢれ毛矯正剤を提供することができる。
(ちぢれ毛矯正剤)
本発明のちぢれ毛矯正剤は、(a)イノシトールリン酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種と(b)エタノールとを含有し、好ましくは、後述する浸透促進剤を含有し、更に必要に応じて、尿素、イノシトール等の適宜選択したその他の成分を含有してなる。
ここで、ちぢれ毛とは、いわゆる天然パーマや縮毛、波状、ウェーブ状に曲がったくせの強い毛髪を意味し、ちぢれ毛矯正とは、このちぢれ毛を伸ばして直毛化(ストレート化)することを意味する。
本発明のちぢれ毛矯正剤は、イノシトールリン酸又はその塩の毛髪への浸透吸着を促進する観点から、毛髪に適用する際のpH(25℃)が、pH2.5〜8.0、より好ましくはpH2.5〜7.5、特に好ましくはpH3.0〜6.0であるように調製されることが好ましい。該pHが2.5未満であると、毛髪や頭皮などへの刺激が避けられず、該pHが8.0を超えると、ちぢれ毛矯正効果が低下するため好ましくない。
前記pHの調整には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、トリエタノールアミン等の公知のpH調整剤を使用することができるが、これらの中でも、本発明の効果向上の観点から、水酸化カリウム及び水酸化ナトリウムが好ましい。これらのpH調整剤は1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してよい。
<(a)イノシトールリン酸及びその塩>
前記イノシトールリン酸としては、具体的には、イノシトール1リン酸、イノシトール2リン酸、イノシトール3リン酸、イノシトール4リン酸、イノシトール5リン酸、イノシトール6リン酸が挙げられるが、これらの中でも、コスト低下と効果向上の点から、フィチン酸としても知られているイノシトール6リン酸が好ましい。これらのイノシトールリン酸は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記イノシトールリン酸の塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、アルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等)、アルカリ土類金属塩(マグネシウム塩、カルシウム塩等)、有機アミン塩、有機アルカノールアミン塩、有機4級アンモニウム塩等が挙げられる。これらの中でも、コスト低下と効果向上の点から、ナトリウム塩、カリウム塩、及び有機4級アンモニウム塩が好ましい。これらのイノシトールリン酸の塩は、それぞれ1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。また、イノシトールリン酸及びイノシトールリン酸塩のそれぞれを1種又は2種以上併用してもよい。
前記イノシトールリン酸及びその塩の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、いずれもちぢれ毛矯正剤全量に対して0.01〜20質量%が好ましく、0.05〜15質量%がより好ましく、0.1〜10質量%が特に好ましい。
<(b)エタノール>
本発明において用いるエタノールの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ちぢれ毛矯正剤全量に対して1〜80質量%が好ましく、5〜50質量%がより好ましく、10〜40質量%が特に好ましい。
<浸透促進剤>
本発明のちぢれ毛矯正剤は、前記(a)及び(b)成分の他に、前記(a)成分の毛髪への浸透性を高め、ちぢれ毛矯正効果を高めるために、更に浸透促進剤を含有することが好ましい。
前記浸透促進剤としては、炭素数3〜8の脂肪族一価アルコール類、炭素数1〜8の脂肪族多価アルコール類、炭素数2〜8のアルキレンカーボネート類、下記一般式(1)で表される芳香族アルコール類、下記一般式(2)で表されるジエステル化合物、下記一般式(3)で表される1,3−ジオキソラン−2−オン誘導体、下記一般式(4)で表されるグリセリルエーテル誘導体、及び下記一般式(5)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル類から選ばれる少なくとも1種であるのが好ましく、これらの中でも、炭素数3〜8の脂肪族一価アルコール類、炭素数1〜8の脂肪族多価アルコール類、炭素数2〜8のアルキレンカーボネート類、下記一般式(1)で表される芳香族アルコール類、下記一般式(2)で表されるジエステル化合物、及び下記一般式(5)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル類から選ばれる少なくとも1種であるのが特に好ましい。
−炭素数3〜8の脂肪族一価アルコール類−
前記炭素数3〜8の脂肪族一価アルコール類としては、具体的には、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、t−ブタノール、1−ヘキサノール、1−オクタノール等が挙げられる。これらの中でも、特に2−プロパノール、1−ブタノール、及び2−ブタノールが好ましい。
本発明に用いる炭素数3〜8の脂肪族一価アルコール類は、それぞれ1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの含有量としては、いずれもちぢれ毛矯正剤全量に対して0.1質量%以上15質量%未満が好ましく、0.5質量%以上15質量%未満がより好ましく、1質量%以上10質量%未満が特に好ましい。該含有量が15質量%を超えて配合しても効果の向上は認められず、炭素数3〜8の脂肪族一価アルコール類特有の臭気が気になる場合がある。
−炭素数1〜8の脂肪族多価アルコール類−
前記炭素数1〜8の脂肪族多価アルコール類としては、具体的には、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール等の二価アルコール;グリセリン等の三価アルコール;ジグリセリン等の四価アルコール;などが挙げられる。これらの中でも、二価アルコール及び三価アルコールが好ましく、特に、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、ジプロピレングリコール、及びグリセリンが好ましい。
本発明に用いる炭素数1〜8の脂肪族多価アルコール類は、それぞれ1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの含有量としては、いずれもちぢれ毛矯正剤全量に対して0.1質量%以上20質量%未満が好ましく、0.5質量%未満15質量%未満より好ましく、1質量%以上15質量%未満が特に好ましい。該含有量が20質量%を超えて配合すると使用直後や一定時間経過後にべたつきを生じ風合いの面で満足できないものとなる場合がある。
−炭素数2〜8のアルキレンカーボネート類−
炭素数2〜8のアルキレンカーボネート類としては、具体的には、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、へキシレンカーボネート等が挙げられる。これらの中でも、特にプロピレンカーボネートが好ましい。
本発明に用いる炭素数2〜8のアルキレンカーボネート類は、それぞれ1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの含有量としては、いずれもちぢれ毛矯正剤全量に対して0.1〜50質量%が好ましく、0.5〜25質量%がより好ましく、0.5〜15質量%が特に好ましい。
−芳香族アルコール類−
前記芳香族アルコール類としては、下記一般式(1)で表されるものが用いられる。
Figure 0004950487
ただし、前記一般式(1)中、Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、アルケニル基、及びアルコキシ基かのいずれかを表し、Xは炭素数1〜4のアルキレン基、及びアルケニレン基のいずれかを表し、aは0又は1の整数を表す。
前記一般式(1)で表される芳香族アルコール類としては、具体的には、ベンジルアルコール、1−フェニルエチルアルコール、2−フェニルエチルアルコール、1−フェニル−1−プロパノール、1−フェニル−2−プロパノール、2−フェニル−1−プロパノール、2−フェニル−2−プロパノール、3−フェニル−1−プロパノール、フェノキシエタノール、2−ベンジルオキシエタノール、シンナミルアルコール、4−メトキシベンジルアルコール、4−メチルベンジルアルコール等が挙げられる。これらの中でも、特にベンジルアルコール、フェノキシエタノール、及び2−ベンジルオキシエタノールが好ましい。
本発明に用いる前記一般式(1)で表される芳香族アルコール類は、それぞれ1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの含有量としては、いずれもちぢれ毛矯正剤全量に対して0.1〜50質量%が好ましく、0.5〜25質量%がより好ましく、0.5〜15質量%が特に好ましい。
−ジエステル化合物−
前記ジエステル化合物としては、下記一般式(2)で表されるものが用いられる。
Figure 0004950487
ただし、前記一般式(2)中、Rは炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状でエーテル結合を含んでいてもよいアルキル基、炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状でエーテル結合を含んでいてもよいアルケニル基、フェニル基、及びベンジル基のいずれかを表し、Yは単結合、炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状でエーテル結合又は水酸基を含んでいてもよいアルキレン基、炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状でエーテル結合又は水酸基を含んでいてもよいアルケニレン基のいずれかを表す。
前記一般式(2)で示されるジエステル化合物としては、具体的には、シュウ酸ジメチル、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジプロピル、シュウ酸ジイソプロピル、シュウ酸ジブチル、シュウ酸ジヘキシル、シュウ酸ジオクチル、マロン酸ジイソプロピル、マロン酸ジブチル、マロン酸ジベンジル、コハク酸ジエチル、コハク酸ジプロピル、コハク酸ジイソプロピル、コハク酸ジブチル、コハク酸ジt−ブチル、コハク酸ビス(2−エチルヘキシル)、コハク酸ビス(2−エトキシエチル)、グルタル酸ジエチル、グルタル酸ジブチル、アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ブチル、アジピン酸ジt−ブチル、アジピン酸ビス(2−エチルヘキシル)、アジピン酸ジオクチル、ピメリン酸ジメチル、ピメリン酸ジエチル、ピメリン酸ジイソプロピル、ピメリン酸ジブチル、スベリン酸ジメチル、スベリン酸ジエチル、スベリン酸ジプロピル、スベリン酸ジイソプロピル、アゼライン酸ジメチル、アゼライン酸ジエチル、アゼライン酸ジプロピル、アゼライン酸ジイソプロピル、アゼライン酸ジブチル、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジブチル等が挙げられる。これらの中でも、特にアジピン酸ジイソプロピル及びセバシン酸ジイソプロピルが好ましい。
本発明に用いる前記一般式(2)で表されるジエステル化合物は、それぞれ1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの含有量としては、いずれもちぢれ毛矯正剤全量に対して0.1〜50質量%が好ましく、0.5〜25質量%がより好ましく、0.5〜15質量%が特に好ましい。
−1,3−ジオキソラン−2−オン誘導体−
前記1,3−ジオキソラン−2−オン誘導体としては、下記一般式(3)で表されるものが用いられる。
Figure 0004950487
ただし、前記一般式(3)中、Rは−(OROR及び−(OROCORのいずれかで示される置換基を表し、該置換基中、Rは水素原子及び炭素数1〜22の飽和又は不飽和の直鎖状、分岐状又は環状の炭化水素基のいずれかを表し、Rは炭素数2〜4のアルキレン基を表し、bはアルキレンオキシド基の平均付加モル数を表し、0〜30の整数である。
前記一般式(3)で示される1,3−ジオキソラン−2−オン誘導体としては、具体的には、4−プロポキシメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン(グリセリンカーボネートプロピルエーテル)、4−エトキシメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン(グリセリンカーボネートエチルエーテル)、4−イソプロポキシメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン(グリセリンカーボネートイソプロピルエーテル)、4−エトキシメチル−4−メチル−5−メチル−5−エチル−1,3−ジオキソラン−2−オン(アルキルグリセリンカーボネートエチルエーテル)、4−プロペノキシメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン(グリセリンカーボネートアリルエーテル)等を挙げることができる。これらの中でも、特に4−イソプロポキシメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン(グリセリンカーボネートイソプロピルエーテル)が好ましい。
本発明に用いる前記一般式(3)で表される1,3−ジオキソラン−2−オン誘導体は、それぞれ1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの含有量としては、いずれもちぢれ毛矯正剤全量に対して0.1〜50質量%が好ましく、0.5〜25質量%がより好ましく、0.5〜15質量%が特に好ましい。
−グリセリルエーテル誘導体−
前記グリセリルエーテル誘導体としては、下記一般式(4)で表されるものが用いられる。
Figure 0004950487
ただし、前記一般式(4)中、Rは(a)炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基、及び炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルケニル基のいずれか、(b)アリール基、及び(c)アリール基、水酸基、エーテル基、アミド基、カルボニル基及びカルボキシル基から選ばれる少なくとも1種の置換基を、主鎖中又は側鎖に有する炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基若しくはアルケニル基、のいずれかを表す。
前記一般式(4)で示されるグリセリルエーテル誘導体のRとしては、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、ミリスチル基、ペンタデシル基、パルミチル基、ステアリル基、ベヘニル基、イソブチル基、t−ブチル基、1−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクチニル基、ノネニル基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、ミリステニル基、ペンタデセニル基、パルミテニル基、オレイル基、リノール基、リノレニル基、アラキジル基、2−エチルヘキセニル基、アリル基、フェニル基、4−メチルフェニル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基等が挙げられる。これらの中でも、特にイソプロピル基(イソプロピルグリセリルエーテル)、アリル基(アリルグリセリルエーテル)、メチル基(メチルグリセリルエーテル)、エチル基(エチルグリセリルエーテル)、及びプロピル基(プロピルグリセリルエーテル)が好ましい。
本発明に用いる前記一般式(4)で示されるグリセリルエーテル誘導体は、それぞれ1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの含有量としては、いずれもちぢれ毛矯正剤全量に対して0.1〜50質量%が好ましく、0.5〜25質量%がより好ましく、0.5〜15質量%が特に好ましい。
−ポリオキシエチレンアルキルエーテル類−
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル類としては、下記一般式(5)で表されるものが用いられる。
Figure 0004950487
ただし、前記一般式(5)中、Rは炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状のアルキル基、及び炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状のアルケニル基のいずれかを表し、Rは水素原子及びメチル基のいずれかを表し、cは1〜3の整数を表す。
前記一般式(5)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル類としては、具体的には、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノオクチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノヘキシルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノヘキシルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル等が挙げられる。これらの中でも、特にジエチレングリコールモノヘキシルエーテル及びジエチレングリコールモノエチルエーテルが好ましい。
本発明に用いる前記一般式(5)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル類は、それぞれ1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの含有量としては、いずれもちぢれ毛矯正剤全量に対して0.1〜50質量%が好ましく、0.5〜25質量%がより好ましく、0.5〜15質量%が特に好ましい。
<尿素>
本発明のちぢれ毛矯正剤は、ちぢれ毛矯正効果を高めるために、更に尿素を配合することもできる。該尿素の含有量としては、0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましい。
<イノシトール>
本発明のちぢれ毛矯正剤は、ちぢれ毛矯正効果を高めるために、更にイノシトールを配合することもできる。該イノシトールの含有量としては、0.01〜20質量%が好ましく、0.05〜10質量%がより好ましい。
<その他の成分>
本発明のちぢれ毛矯正剤は、前記(a)及び(b)成分、浸透促進剤、並びにpH調整剤以外の成分の残部は通常水(精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水等)であるが、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、更に、無機塩、油剤、香料、パ−ル化剤、色素、染料、粘度調整剤、動植物抽出剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、漂白剤、抗フケ剤、殺菌剤、養毛剤、安定化剤、ビタミン類等の薬効剤、血行促進剤、収斂剤等のその他の成分を適宜配合することができる。また、本発明のちぢれ毛矯正剤で処理した毛髪の風合いは非常に良好であるが、さらに風合いをコントロールするために、カチオン化セルロ−ス等の高分子化合物などを含有することもできる。
<製法>
本発明のちぢれ毛矯正剤は、例えば、水溶液、エタノ−ル溶液、ゲル、液晶、固形、エアゾ−ル等の各種の剤型に用いることができ、その製法としては、特に制限はなく、前記必須成分及び任意成分等を適宜配合して、各剤型の常法に準じて調製することができる。
<充填容器>
本発明のちぢれ毛矯正剤は、適宜容器に充填して保存、使用することができる。該容器としては、特に制限されるものではなく、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレ−ト、エバ−ル等の汎用プラスチック容器、ガラス容器、アルミ、鉄等の金属容器、又はこれらを併用した容器などを用いることができる。なお、本発明のちぢれ毛矯正剤を充填する容器は、これらに限定されるものではない。
<ちぢれ毛矯正方法>
本発明のちぢれ毛矯正剤を用いる、くせ毛等のちぢれ毛矯正方法(適用方法)としては、特に制限されるものではなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、毛髪に該ちぢれ毛矯正剤を塗布してもよく、また、該ちぢれ毛矯正剤に毛髪を浸漬してもよい。具体的には、例えば予め加温した該ちぢれ毛矯正剤に毛髪を浸漬しても、加温した上記ちぢれ毛矯正剤を毛髪に塗布してもよく、また、毛髪を該ちぢれ毛矯正剤に浸漬後、あるいは毛髪に該ちぢれ毛矯正剤を塗布後に両者を加温してもよい。また、毛髪を該ちぢれ毛矯正剤に浸漬前、あるいは毛髪に該ちぢれ毛矯正剤を塗布前に、毛髪のみを加温してもよい。加温する温度に特に制限はないが、30〜160℃が好ましく、35〜150℃がより好ましく、40〜140℃が特に好ましい。また、加熱の方法は、特に限定されるものではないが、例えばドライヤー、スチームドライヤー、マイナスイオンドライヤー、ヘアアイロン、コテなどを用いてもよく、発熱体や温熱シ−ト、発熱ジェル、ヘアキャップ、スチーム発生器具や美容室などに設置してあるスチーマー、ウォーマー等の加湿、加温器具などを用いてもよい。
本発明のちぢれ毛矯正剤で処理した毛髪は、その後に洗っても洗い流すことなく放置してもよく、また、上記ちぢれ毛矯正剤でくせ毛矯正処理する前の毛髪は乾燥状態であっても、洗浄後の湿った状態であってもよい。また、本発明のちぢれ毛矯正剤物でくせ毛等のちぢれ毛の矯正処理を行う際には、毛髪にテンションをかけながら処理しても、毛髪にテンションをかけずに処理してもよい。
本発明のちぢれ毛矯正剤は、還元剤や酸化剤と併用することもでき、またカラ−リング剤やブリ−チ剤と併用して用いることもできる。また、本発明のちぢれ毛矯正剤は、シャンプ−、リンス、コンデショナ−、ヘアトリ−トメント、ブロ−剤、ロ−ション、ヘアクリ−ム等として使用することもできる。また、家庭品に限らず、業務用としても適用することができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1〜26及び比較例1〜18)
下記表1〜5に示す組成に従い、実施例1〜26及び比較例1〜18のちぢれ毛矯正剤(全量100質量%)を常法により調製した。なお、pHの調整は25℃で行った。
また、イノシトール1〜5リン酸以外の試薬は、東京化成工業株式会社又は関東化学株式会社より購入し、イノシトール1〜5リン酸は、特開平7−196676号公報に記載の方法に従って調製し、イオンクロマト装置で分離精製して使用した。毛束はビューラックス社より購入し、必要に応じ毛束からちぢれ毛を選別して用いた。
次に、得られたちぢれ毛矯正剤について、下記評価方法により、ちぢれ毛矯正力及びハリコシ感付与力、及び毛髪の損傷度を評価した。結果を表1〜5に示す。
<ちぢれ毛矯正力の評価方法>
市販ブリーチ剤で3回処理したちぢれ毛100本を束にして評価に用いた。この毛束にちぢれ毛矯正剤0.1gを均一に塗布した後、ドライヤーで3分間乾燥した。次いで、処理毛束を25℃、60%RHの条件下で吊るし、5時間後のちぢれ毛矯正力を以下の基準に従って目視で評価した。
−ちぢれ毛矯正力の評価基準−
◎:ちぢれ毛がほぼ完全に矯正され、ほぼ直線状となっていた。
○:約80%程度のちぢれ毛が矯正されていた。
△:約半分程度のちぢれ毛が矯正されていた。
×:ちぢれ毛がほとんど矯正されなかった(未処理と同等)。
<ハリコシ感付与力の評価方法>
市販ブリーチ剤で5回処理を行った長さ30cm、重さ10gのハリコシ感の感じられない毛束を用いて評価を行った。この毛束にちぢれ毛矯正剤0.7gを均一に塗布した後、ドライヤーで3分間乾燥した。次いで、処理毛束を25℃、60%RHの条件下で吊るし、5時間後のハリコシ感を以下の基準に従って官能評価を実施した。
−ハリコシ感の評価基準−
◎:明らかにハリコシ感が付与されている。
○:ハリコシ感が付与されている。
△:ややハリコシ感が付与されている。
×:ハリコシ感は付与されていない(未処理と同等)。
<毛髪の損傷度の評価>
市販ブリーチ剤で3回処理したちぢれ毛20本を束にして評価に用いた。この毛束にちぢれ毛矯正剤0.05gを均一に塗布した後、ドライヤーで3分間乾燥した。次いで、処理毛束を25℃、60%RHの条件下で1日吊るした。これらの操作を7回繰り返した後、テンシロンメーター(インストロン社製、モデル番号:2519−101)で破断強度(毛髪が切れるのに必要な荷重(g)/毛髪の断面積)を測定し、以下に示す評価基準に従って評価を行った。なお、毛髪の断面積は、毛髪の根元から5cm刻みで5箇所測定し、それらの平均値を用いた。
−毛髪の損傷度の評価基準−
○:破断強度が、未処理毛の98%以上であった。
△:破断強度が、未処理毛の95%以上98%未満であった。
×:破断強度が、未処理毛の95%未満であった。
Figure 0004950487
*NaOH:各実施例に記載のpHになるようにNaOHの添加量を調整する。
Figure 0004950487
*NaOH:各実施例に記載のpHになるようにNaOHの添加量を調整する。
Figure 0004950487
*NaOH:各実施例に記載のpHになるようにNaOHの添加量を調整する。
Figure 0004950487
*HCl:各比較例に記載のpHになるようにHClの添加量を調整する。
Figure 0004950487
*NaOH:各比較例に記載のpHになるようにNaOHの添加量を調整する。
上記表1〜5の結果から明らかなように、本発明である実施例1〜26のちぢれ毛矯正剤は、比較例1〜18の組成物に比べて、ちぢれ毛を矯正でき、ハリコシ感を付与できることが判った。なお、実施例1〜26において、上記ちぢれ毛矯正剤で処理後の毛髪を25℃、80%RH条件下で2時間保存したが、いずれも元のちぢれ毛には戻らず、高湿度条件でもちぢれ毛矯正効果、及びハリコシ感付与効果が持続することが判った。
また、これらは従来のパーマ剤に比べ非常に短時間、簡便な処理で高い効果を発現することができるだけでなく、実施例1〜26のちぢれ毛矯正剤による処理を7回繰り返しても、通常のパーマ剤処理とは異なり、毛髪の破断強度の低下や、毛束の感触悪化、切れ毛は全く見られず、毛髪を損傷しない方法であることも判明した。
本発明のちぢれ毛矯正剤は、パ−マ剤と併用しなくても、長時間に亘ってちぢれ毛を直毛化することができ、その効果は高湿度条件でも持続し、しかも、カラ−リングやブリ−チ処理で損傷したちぢれ毛に使用しても、さらなる損傷を引き起こすことがなく、また、毛髪に十分なハリコシを付与することのできるため、例えば、シャンプ−やリンス、コンデショナ−、ヘアトリ−トメント、ブロ−剤、ロ−ション、ヘアクリ−ム等として好適に用いることができる。

Claims (3)

  1. (a)イノシトールリン酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種と、(b)10質量%〜40質量%のエタノールと、(c)水とを含有してなり、25℃におけるpHが2.5〜8.0であることを特徴とするちぢれ毛矯正剤。
  2. (a)イノシトールリン酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種が、イノシトール6リン酸(フィチン酸)及びその塩から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載のちぢれ毛矯正剤。
  3. 炭素数3〜8の脂肪族一価アルコール類、炭素数1〜8の脂肪族多価アルコール類、炭素数2〜8のアルキレンカーボネート類、下記一般式(1)で表される芳香族アルコール類、下記一般式(2)で表されるジエステル化合物、下記一般式(3)で表される1,3−ジオキソラン−2−オン誘導体、下記一般式(4)で表されるグリセリルエーテル誘導体、及び下記一般式(5)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル類から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1から2のいずれかに記載のちぢれ毛矯正剤。
    Figure 0004950487
    ただし、前記一般式(1)中、Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、アルケニル基、及びアルコキシ基のいずれかを表し、Xは炭素数1〜4のアルキレン基、及びアルケニレン基のいずれかを表し、aは0又は1の整数を表す。
    Figure 0004950487
    ただし、前記一般式(2)中、Rは炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状でエーテル結合を含んでいてもよいアルキル基、炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状でエーテル結合を含んでいてもよいアルケニル基、フェニル基、及びベンジル基のいずれかを表し、Yは単結合、炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状でエーテル結合又は水酸基を含んでいてもよいアルキレン基、炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状でエーテル結合又は水酸基を含んでいてもよいアルケニレン基のいずれかを表す。
    Figure 0004950487
    ただし、前記一般式(3)中、Rは−(OROR及び−(OROCORのいずれかで示される置換基を表し、該置換基中、Rは水素原子及び炭素数1〜22の飽和又は不飽和の直鎖状、分岐状又は環状の炭化水素基のいずれかを表し、Rは炭素数2〜4のアルキレン基を表し、bはアルキレンオキシド基の平均付加モル数を表し、0〜30の整数である。
    Figure 0004950487
    ただし、前記一般式(4)中、Rは(a)炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基、及び炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルケニル基のいずれか、(b)アリール基、及び(c)アリール基、水酸基、エーテル基、アミド基、カルボニル基及びカルボキシル基から選ばれる少なくとも1種の置換基を、主鎖中又は側鎖に有する炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基若しくはアルケニル基、のいずれかを表す。
    Figure 0004950487
    ただし、前記一般式(5)中、Rは炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状のアルキル基、及び炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状のアルケニル基のいずれかを表し、Rは水素原子及びメチル基のいずれかを表し、cは1〜3の整数を表す。
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