JP4948893B2 - ヘルメットおよびその脱着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、オートバイのライダなどが頭部の保護などのためにその頭部に装着するキャップ状の頭部保護体を備え、この頭部保護体の内部に1個または複数個のブロック状内装パッドが配されたヘルメットに関し、また、このようなヘルメットを上記頭部から簡単に脱着する方法にも関するものである。
オートバイのライダなどのヘルメット装着者の頭部に装着されるフルフェイス型のキャップ状頭部保護体と、ヘルメット装着者の額部と顎部との間に対向するように頭部保護体の前面に形成した窓孔を開閉し得るシールド板と、頭部保護体に取り付けた顎掛け用バンドとから成るフルフェイス型ヘルメットが、従来から知られている。このようなフルフェイス型ヘルメットによれば、ヘルメット装着者の頭部のほぼ全体をキャップ状の頭部保護体によって十分に保護することができる。
しかし、上述のように構成された従来のフルフェイス型ヘルメットは、キャップ状頭部保護体も当然のことながらフルフェイス型となるから、ヘルメット装着者の頭部に対する装着操作および脱着操作が容易ではない。特に、近年のフルフェイス型ヘルメットは、運転走行時の安定性や装着感を向上させるために、頭部保護体の下端部分が絞り込まれ、また、頬部用などの内装パッドによる頭部や顔面への密着度が高められている。このために、オートバイのライダなどのヘルメット装着者がオートバイ事故などの交通事故を起こしたときに、この交通事故の介護者がヘルメット装着者の頭部からフルフェイス型のキャップ状頭部保護体を取り外すのに大きな力が必要であるから、1人の介護者だけでは、ヘルメットの着脱操作がかなり面倒である。
この点を図12を参照して説明すると、図12は、フルフェイス型ヘルメット1を脱着するのに必要な力を測定する実験を示している。そして、ヘルメット装着者2の頭部に装着された従来のフルフェイス型ヘルメット1のフルフェイス型キャップ状頭部保護体3の頂壁部には、輪つきボルト4が取り付けられ、この輪つきボルト4には、ばねばかり5の下端が連結されている。
この図11に示す状態(顎掛け用バンドは図示されていないが、ヘルメット装着者2の顎部から取り外されている。)において、ばねばかり5の上端を上方に引き上げたところ、左右一対の頬部用ブロック状内装パッドを頭部保護体3の内部に取り付けたままであれば、16kgの張力が頭部保護体3の頂壁部に加わるまで、ヘルメット1を脱着させることはできなかった。これに対し、左右一対の頬部用ブロック状内装パッドを頭部保護体3の内部からそれぞれ取り外しておいたところ、2.5kgの張力が頭部保護体3の頂壁部に加わるだけで、ヘルメット1を脱着させることができた。
したがって、この図11に示す実験によって、フルフェイス型ヘルメット1の脱着操作に通常は大きな力が必要であることと、頭部保護体3の内部から頬部用ブロック状内装パッドを取り外しておけば、フルフェイス型ヘルメット1の脱着操作にそれほど大きな力が必要ではないこととが、判明した。
そこで、本出願人は、図12に示す実験によって判明した結果に基づいて、特許文献1に開示されている発明を先に提案した。この特許文献1に開示されている発明は、冒頭に述べたようなヘルメットをオートバイのライダなどが装着している状態において、左頬部用ブロック状内装パッドおよび右頬部用ブロック状内装パッドをキャップ状の頭部保護体の内部から少なくとも部分的にそれぞれ引っ張り出すために、これらのブロック状内装パッドから下方に突出した左右一対の引っ張り部材を、上記左頬部用および右頬部用のブロック状内装パッドにそれぞれ取り付けたものである。なお、特許文献1のヘルメットにおいては、左頬部用および右頬部用ブロック状内装パッド側には、複数個の雄型ホックがそれぞれ設けられている。また、キャップ状頭部保護体側には、上記複数個の雄型ホックとそれぞれ凹凸嵌合し得るように、複数個の雌型ホックがそれぞれ設けられている。そして、上記複数個の雄型ホックを上記複数個の雌型ホックにそれぞれ凹凸嵌合させることによって、上記左頬部用および右頬部用ブロック状内装パッドを上記キャップ状頭部保護体にそれぞれ取り付けるようにしている。
特開平10−325012号公報
しかし、特許文献1のヘルメットの場合には、オートバイ事故などの交通事故の介護者がヘルメット装着者の頭部に装着されているヘルメットを上記頭部から脱着するに先立って、
(a)まず、介護者が手で操作部材を操作するか、あるいは、介護者が、手で直接に操作することによって、上記複数個の雄型ホックを上記複数個の雌型ホックから離脱させること、
(b)ついで、介護者が上記引張り部材を引っ張って左頬部用および/または右頬部用ブロック状内装パッドをキャップ状頭部保護体から少なくとも部分的に引っ張り出すこと、
がそれぞれ必要である。したがって、上記(a)項および(b)項に記載の2種類の予備操作を行った後に、ヘルメット装着者の頭部からヘルメットを脱着させる必要があるから、ヘルメットの脱着のための予備操作が煩雑であり、また、この予備操作を迅速に行うことができない。
特開平10−325012号公報
本発明は、特許文献1のヘルメットの上述のような欠点を解消するために発明されたものであって、ヘルメット装着者の頭部に装着されているヘルメットの脱着を、その予備操作も含めて、簡単かつ迅速に行い得るヘルメットおよびその脱着方法を提供することを目的としている。
特開平10−325012号公報
本発明は、その第1の観点によれば、1個または複数個のブロック状内装パッドがその内部に配されたキャップ状頭部保護体を備えたヘルメットにおいて、少なくとも1個の上記ブロック状内装パッドが、1個または複数個の凹凸嵌合機構によって、上記頭部保護体に取り付けられ、少なくとも1個の上記凹凸嵌合機構が、上記少なくとも1個のブロック状内装パッド側に配された雄型ホックと、上記雄型ホックと凹凸嵌合し得るように、上記頭部保護体側に配された雌型ホックとを備え、上記雄型ホックと上記雄型ホックが凹凸嵌合している上記雌型ホックとの間に割り込みことができる割り込み部と、引っ張り手段とをそれぞれ有するパッド取り出し部材をさらに備え、上記引っ張り手段を引っ張ることによって、上記割り込み部が、上記雄型ホックと上記雌型ホックとの間に割り込んで両者の凹凸嵌合を解除するとともに、上記雄型ホックを引っ掛けて上記頭部保護体の外部に向けて少なくとも途中まで引っ張り出して、上記少なくとも1個のブロック状内装パッドを上記頭部保護体の内部から少なくとも部分的に取り出すように構成したことを特徴とするヘルメットに係るものである。
本発明の上記第1の観点においては、上記少なくとも1個のブロック状内装パッドが左頬部用ブロック状内装パッドおよび/または右頬部用ブロック状内装パッドであるのが好ましい。また、上記パッド取り出し部材が、上記割り込み部を有する取り出し部材本体と、この取り付け部材本体に取り付けられた上記引っ張り手段とを備えているのが好ましい。この場合、上記引っ張り部材がほぼループ形状のテープ状布紐であってよい。さらに、上記少なくとも1個のブロック状内装パッドのそれぞれが、複数個の上記凹凸嵌合機構によって、上記頭部保護体に取り付けられ、上記引っ張り手段を引っ張ることによって、上記複数個の凹凸嵌合機構のうちの1個を除く別の少なくとも1個の凹凸嵌合機構の凹凸嵌合が解除されるように構成されていてよい。この場合、上記凹凸嵌合機構の個数が3個であり、上記引っ張り手段を引っ張ることによって、2個の上記割り込み部が2個の上記凹凸嵌合機構の凹凸嵌合をそれぞれ解除するとともに、上記ブロック状内装パッドが、残り1個の上記凹凸嵌合機構を支点として、上記頭部保護体の外部に向って往回動するように構成することができる。
また、本発明の上記第1の観点においては、上記パッド取り出し部材が、上記雄型ホックを挿入させる係合穴を備え、上記パッド取り出し部材の上記係合穴に挿入された上記雄型ホックが、上記雌型ホックに凹凸嵌合され、上記割り込み部が、上記係合穴の外周囲に少なくとも部分的に設けられているのが好ましい。この場合、上記係合穴がだるま穴であってよい。また、上記割り込み部が肉厚部から構成されていてよい。さらに、上記ブロック状内装パッドが、少なくとも1個の厚板形状のクッション部材と、上記クッション部材を袋状に覆っている袋状部材とを備え、上記袋状部材が、上記クッション部材を出し入れできる開口部をその一方の面に有する袋本体と、薄板形状の弾性材料から成りかつ上記開口部を少なくとも部分的に覆っている複数枚の保持部材とを備え、上記複数枚の保持部材のそれぞれの外周部分の一部分が、上記開口部の外周部分の一部分において、上記袋本体にそれぞれ取り付けられ、上記複数枚の保持部材が、少なくとも1個の係合機構によって、互いに着脱可能に結合され、上記少なくとも1個の係合機構が、上記複数枚の保持部材の少なくとも1枚に設けられた上記雄型ホックと、上記雄型ホックが着脱可能に係合するように、上記複数枚の保持部材の別の少なくとも1枚に設けられた第2の係合穴とを備えることができる。この場合、上記第2の係合穴は切り込み形状の穴であってよい。
また、本発明は、その第2の観点によれば、1個または複数個のブロック状内装パッドがその内部に配されたキャップ状頭部保護体を備えたヘルメットを、ヘルメット装着者の頭部から脱着する方法において、少なくとも1個の上記ブロック状内装パッドを、1個または複数個の凹凸嵌合機構によって、上記頭部保護体に予め取り付け、この取り付けの際に、少なくとも1個の上記凹凸嵌合機構として、少なくとも1個の上記ブロック状内装パッド側に配された雄型ホックと、上記雄型ホックと凹凸嵌合し得るように、上記頭部保護体側に配された雌型ホックとを備えている機構を用い、上記雄型ホックと上記雄型ホックが凹凸嵌合している上記雌型ホックとの間に割り込むことができる割り込み部と、引っ張り手段とをそれぞれ有するパッド取り出し部材を、上記頭部保護体に予め装着し、ヘルメット装着者の頭部に装着されているヘルメットを脱着する際には、まず、上記引っ張り手段を引っ張ることによって、上記割り込み部を上記雄型ホックと上記雌型ホックとの間に割り込ませて両者の凹凸嵌合を解除させるとともに、上記割り込み部により上記雄型ホックを引っ掛けて上記頭部保護体の外部に向けて少なくとも途中まで引っ張り出して、少なくとも1個の上記ブロック状内装パッドを上記頭部保護体の内部から少なくとも部分的に引っ張り出し、ついで、上記頭部保護体をヘルメット装着者の頭部から取り外すようにしたことを特徴とするヘルメットの脱着方法に係るものである。
請求項1および7に係る発明によれば、ヘルメット装着者の頭部から脱着させにくいヘルメットであっても、パッド取り出し手段の引っ張り手段を引っ張ることによって、少なくとも1個のブロック状内装パッドをキャップ状頭部保護体の内部から少なくとも部分的に取り出すことができる。したがって、頭部保護体を上記頭部から比較的小さな力で取り外すことができるとともに、ヘルメットの脱着のための操作を、予備操作も含めて、簡単かつ迅速に行うことができる。
また、請求項2および3に係る発明によれば、ブロック状内装パッドをキャップ状頭部保護体の内部から少なくとも部分的に取り出す操作を、さらに簡単に行うことができる。
また、請求項4に係る発明によれば、複数個全部の凹凸嵌合機構の凹凸嵌合をパッド取り出し部材の引っ張り手段を引っ張ることによって解除させる必要がないから、パッド取り出し部材の構成を簡単にすることができ、また、パッド取り出し部材の引っ張り手段を引っ張ったときに、パッド取り出し部材を確実に動作させることができる。
また、請求項5に係る発明によれば、パッド取り出し部材を雄型ホックと確実に係合させることができるから、パッド取り出し部材の引っ張り手段を引っ張ったときに、パッド取り出し部材をさらに確実に動作させることができる。
さらに、請求項6に係る発明によれば、ブロック状内装パッドの構造が簡単で強度が比較的大きく、しかも、クッション部材をブロック状内装パッドの袋状部材内から取り出したり袋状部材内に取り入れたりするのが容易である。したがって、袋状部材内から取り出したクッション部材と実質的に同一の形状または異なる形状のクッション部材に交換して袋状部材内に取り入れることによって、古いクッション部材を新しいクッション部材に代えたり、頭部保護体の内部空間の大きさや形状を変えたりする操作が容易である。しかも、頭部保護体側へのブロック状内装パッドの取り付けを確実にかつ正確に行うことができるとともに、この取り付け構造を簡素化することができる。
つぎに、本発明をフルフェイス型ヘルメットに適用した一実施例を、「1、ヘルメット全体の概略的構成」、「2、頬部用ブロック状内装パッドの構成」、「3、パッド取り出し部材の構成」および「4、ヘルメットの脱着操作」に項分けして、図面を参照しつつ説明する。
1、ヘルメット全体の概略的構成
フルフェイス型ヘルメット1は、図1および図11に示すように、オートバイのライダなどのヘルメット装着者2の頭部11に装着されるフルフェイス型のキャップ状頭部保護体3と、ヘルメット装着者2の額部と顎部との間(すなわち、顔面の中央部分)に対向するように頭部保護体3の前面に形成された窓孔12を開閉し得るシールド13と、頭部保護体3の内側にそれぞれ取り付けられた左右一対の顎掛け用バンド14とから成っている。なお、シールド13は、従来から周知のように、ポリカーボネート、その他の硬質合成樹脂などの透明または半透明の硬質材料から成っていてよい。さらに、シールド13の左右両端部付近は、左右一対の取付けねじ15によって、頭部保護体3に回動自在に取り付けられている。そして、このシールド13は、図1に示す復回動位置においては窓孔12を閉塞し、この復回動位置から上方へ回動した往回動位置においては窓孔12を開放し、これら両者の中間位置においては窓孔12を部分的に開放し得るように構成されている。また、図1において、符号16は、ヘルメット装着者2がシールド13を上方および下方に往復回動させる際に指で摘むために、シールド13に設けられた摘み部である。そして、符号17は、ヘルメット装着者2が復回動位置にあるシールド13を上方へごく僅か往回動させる際に指で掴んで作動させるために、頭部保護体3に設けられた作動レバーである。
図1および図11に示す頭部保護体3には、必要に応じて、従来から周知のように単一の種類または複数の種類のベンチレータ機構が組み込まれていてよい。なお、図1において、符号21は、ヘルメット装着者2の顎部に対向する頭部保護体3の顎領域にそれぞれ設けられた左右一対の排気口兼用の給気口である。そして、符号22は、給気口21から導入された空気をシールド13の内側面に沿って上昇させるための導出口を形成している導出口形成部材である。さらに、符号23は、この導出口形成部材22によって形成されている導出口を開閉させるためのシャッタの操作摘み部である。また、ヘルメット装着者2の前頭部に対向する頭部保護体3の前頭領域には、左右一対の給気口開閉用シャッタ24がそれぞれ設けられている。そして、ヘルメット装着者3の後頭部に対向する頭部保護体3の後頭領域には、左右一対の排気口開閉用シャッタ25がそれぞれ設けられている。さらに、頭部保護体3の顎領域附近には、導出口形成部材22に隣接してブレスガード26が設けられている。
頭部保護体3は、図1および図11に示すように、この頭部保護体3の外周壁を構成しているフルフェイス型のキャップ状外側シェル31と、この外側シェル31の下端部の全周囲にわたって接着などにより取り付けられた断面ほぼU字状の下端用縁部材32と、頭部保護体3の窓孔12を形成するために外側シェル31に形成された窓孔33の全周囲にわたって接着などにより取り付けられた断面ほぼE字状の窓孔用縁部材34と、ヘルメット装着者2の前頭部、頭頂部、左右両側頭部および後頭部にそれぞれ対向する前頭領域、頭頂領域、左右両側頭領域および後頭領域における外側シェル31の内周面に当接されて接着などにより取り付けられた頭部用裏当て部材35と、ヘルメット装着者2の顎部および頬部にそれぞれ対向する顎領域および頬領域における外側シェル31の内周面に当接されて接着などにより取付られけた顎・頬部用裏当て部材36とから成っている。なお、外側シェル31は、FRP、その他の硬質合成樹脂などから成る強度の大きいシェル本体の内周面に多孔性不織布などの柔軟性シートが裏張りされた複合材料から成っていてよい。また、下端用縁部材32は、発泡塩化ビニール、合成ゴム、その他の軟質合成樹脂などから成っていてよい。さらに、窓孔用縁部材34は、合成ゴム、その他の可撓性に富んだ弾性材料から成っていてよい。
図1および図11に示す頭部用裏当て部材35は、頭部用衝撃吸収ライナ29と、この頭部用衝撃吸収ライナ29の内側面全体をほぼ覆うように、この頭部用衝撃吸収ライナ29に取り付けられた通気性の頭部用裏当てカバー30とから成っている。また、顎・頬部用裏当て部材36は、図1および図11に示すように、顎・頬部用衝撃吸収ライナ37と、ヘルメット装着者2の左右両頬部にそれぞれ対向する左右両頬領域において顎・頬部用衝撃吸収ライナ37の内側面にそれぞれ当接されて取り付けられた左右一対の頬部用ブロック状内装パッド38a、38bとから成っている。
図1および図11にそれぞれ示す頭部用衝撃吸収ライナ29および顎・頬部用衝撃吸収ライナ37のそれぞれの本体部分は、発泡ポリスチレン、その他の合成樹脂などの適度な剛性と適度な塑性とを備えている材料から成っていてよい。また、頭部用裏当てカバー30の本体部分は、頭部用衝撃吸収ライナ29に対向する側の面(すなわち、外側面)または両側面にウレタンフォーム、その他の合成樹脂などの柔軟性に富んだ弾性材料から成る適当な形状の層をラミネートした織布の部分や多孔性不織布の部分などを組み合わせたものから成っていてよい。
2、頬部用ブロック状内装パッドの構成
左右一対の頬部用ブロック状内装パッド38a、38bは、互いに左右対称的な構成であるから、右頬部用ブロック状内装パッド38bについて図2、図3、図6、図9および図10を参照しつつ詳細に説明し、左頬部用ブロック状内装パッド38aについての詳細な説明は、必要に応じて省略する。
図2、図3および図6に示すように、右頬部用ブロック状内装パッド38bは、パッド本体41と、このパッド本体41の下端部附近にそのほぼ全長にわたって縫い付け、テープ止め、接着などにより取り付けられた長手状の係止部材42とから成っている。そして、パッド本体41には、ヘルメット装着者2の右耳部に対応する耳領域が欠除されるように切り込み部43が形成されているので、このパッド本体41は、ヘルメット装着者2の右頬部およびその近傍(ただし、右耳部を除く)にそれぞれ対応した形状を有している。また、パッド本体41は、ウレタンフォーム、その他の合成樹脂などの柔軟性に富んだ1個または複数個の弾性材料から構成された厚板形状のクッション部材44と、このクッション部材44のほぼ全体を袋状に覆っている袋状部材45とから成っている。したがって、クッション部材44は、袋状部材45内に収納されて、この袋状部材45に取り付けられている。
袋状部材45の顎・頬部用衝撃吸収ライナ37と対向する側の面(すなわち、背面)とは反対側の面(すなわち、正面であって、換言すれば、ヘルメット装着者2の右頬部に当接する内側面)は、図2および図3に示すように、ほぼ全体が織布の部分46から成っている。また、袋状部材45の下面の係止部材42側の一半部分は、ほぼ全体がビニールレザーなどの人工皮革の部分47から成っている。さらに、袋状部材45の顎・頬部用衝撃吸収ライナ37と対向する側の面の下部は、多孔性不織布の部分48から成っている。そして、織布部分46、人工皮革部分47および多孔性不織布部分48によって、顎・頬部用衝撃吸収ライナ37と対向する側の面の上部および中央部が互いに連なって開口することにより構成された開口部51を有する袋状部材45の袋本体52が、構成されている。なお、符号46、47、48で示す各部分は、それぞれ、織布、多孔性または非多孔性不織布および人工皮革のみに材料を限定されるものではなく、これらの材料や合成樹脂シート、紙、合成樹脂をラミネートした紙、天然皮革などの任意の柔軟性シート材料から構成することができる。
図2および図3に示す袋状部材45の袋本体52の開口部51は、薄板形状の弾性材料からそれぞれ形成されかつ互いに上下に重ね合わせられた内外一対の保持部材53、54によって、部分的に覆われている。なお、内側および外側保持部材53、54は、図2および図3に示すように、多数のほぼ帯状の部分を互いに一体にかつ全体として薄板形状になるように連結したものであってよい。したがって、内側および外側保持部材53、54は、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの軟質合成樹脂、これらの軟質合成樹脂をラミネートした紙などのように柔軟性に乏しい弾性材料からなるシート材料を、適当な形状に打ち抜き加工したものから成っていてよい。なお、このシート材料、ひいては、内側および外側保持部材53、54の厚みは、実用性の観点から見て一般的に、0.2〜2.5mmの範囲であるのが好ましく、0.4〜1.8mmの範囲であるのがさらに好ましい。
内側保持部材53は、図2および図3に示すように、上側部53aと、下側部53bと、これらの上側部53aと下側部53bとを前端部側で互いに一体に連結している連結部53cとから、ほぼ二叉状に構成されている。また、内側保持部材53は、上側部53a、下側部53bおよび連結部53cの切り込み部43に沿ったそれぞれの部分(すなわち、外周部分の一部分)において、袋本体52の開口部51の外周部分の一部分に、縫い付け、テープ止め、接着などによって、取り付けられている。そして、内側保持部材53の上側部53a、下側部53bおよび連結部53cのそれぞれには、1個または複数個の開口55がそれぞれ形成されている。さらに、上側部53aおよび下側部53bのそれぞれの後端部附近と、連結部53cとには、係止突起または嵌合突起としての丸型ホックの雄型部分(すなわち、雄型ホック)56a、56b、56cが、リベット(図10参照)による止着などによって、それぞれ取り付けられている。
外側保持部材54は、図2および図3に示すように、上側部54aと、下側部54bと、これらの上側部54aと下側部54bとを前端部側で互いに一体に連結している連結部54cとから、ほぼ二叉状に構成されている。また、外側保持部材54は、上側部54aの下端部、下側部54bの上端部および連結部54cの後端部以外の部分(すなわち、外周部分の一部分)において、袋本体52の開口部51の外周部分に、縫い付け、テープ止め、接着などによって、取付けられている。そして、外側保持部材54の上側部54a、下側部54bおよび連結部54cのそれぞれには、複数個の開口57がそれぞれ形成されている。さらに、上側部54aの後端部附近の開口57aの外周囲には、切り込み形状の係合穴61aが、上側雄型ホック56aに対応させて、この開口57aに連なるように形成されている。そして、下側部54bの後端部付近の開口57bの外周囲には、切り込み形状の係合穴61bが、下側雄型ホック56bに対応させて、この開口57bに連なるように形成されている。また、連結部54cの開口57cの外周囲には、切り込み形状の係合穴61cが、前側雄型ホック56cに対応させて、この開口57cに連なるように形成されている。
これらの係合穴61a、61b、61cには、図2、図3および図6に示すように、雄型ホック56a、56b、56cの環状雄型部分60(図10参照)の基部59がそれぞれ着脱自在に嵌合止着されている。このために、内側保持部材53と外側保持部材54とは、雄型ホック56a、56b、56cの環状雄型部分60から成る係合突起と、係合穴61a、61b、61cとの着脱自在な凹凸係合によって、互いに結合されている。なお、係合穴61a、61b、61cに雄型ホック56a、56b、56cを嵌合止着させる際には、雄型ホック56a〜56cを開口57a〜57cにそれぞれ挿入させてから、係合穴61a〜61cに対して内側保持部材53をほぼ面方向にそれぞれ相対的に移動させると、雄型ホック56a〜56cの環状雄型部分の基部(すなわち、くびれ部)59を係合穴61a〜61c内にそれぞれきわめて容易に圧入させて係合止着させることができる。
係止部材42は、図2および図3に示すように、その前端部附近および後端部附近に前後一対の切り込み部62a、62bをそれぞれ備えている。そして、これら一対の切り込み部62a、62bは、右頬部用ブロック状内装パッド38bが顎・頬部用衝撃吸収ライナ37に取り付けられている状態(すなわち、図3に示す状態)においては、上方または斜め上方に向って延在することによって、これら一対の切り62a、62bの入口にそれぞれ設けられているくびれ部68を通して係止部材42の外周囲にそれぞれ連なっている。また、係止部材42の後端部は、袋本体52とともにパッド本体41のクッション部材44よりも後方に突出することによって、袋本体52の後方突出部63とともに差込み部64を構成するための後方突出部65を形成している。また、係止部材42には、柔軟性の附与と軽量化とのために、複数個の開口66がその長手方向に沿ってそれぞれ形成されている。なお、係止部材42は、ポリエチレンなどの軟質合成樹脂などから成っていてよい。
右頬部用ブロック状内装パッド38bは、図7に示すように、顎・頬部用衝撃吸収ライナ37の右側の一半部分の内側面に当接されて取り付けられている。なお、顎・頬部用衝撃吸収ライナ37の本体部分の、外側シェル31とは反対側の面(すなわち、内側面)には、左右一対の薄板状の支持部材71が、接着などによって、取付けられている。そして、この支持部材71には、図9および図10に示すように、丸型ホックの雌型部分(すなわち、雌型ホック)72が、左右一対の頬部用ブロック状内装パッド38a、38bの雄型ホック56a、56b、56cにそれぞれ対向するように、この支持部材71との一体成形、リベット止めなどによる取り付けなどによって、形成されている。また、顎・頬部用衝撃吸収ライナ37には、雌型ホック72にそれぞれ対応して、凹部73がそれぞれ形成されている。なお、顎・頬部用衝撃吸収ライナ37の本体部分は、予め、多孔性不織布、ビニールレザーなどの柔軟性シートで部分的に覆われていてよい。そして、上記本体部分には、顎掛け用バンド14を挿通させるための開口67(図1参照)が設けられていてよい。また、支持部材71の中央部分にも、開口67に対応して、開口または切り欠き(図示せず)が設けられていてよい。さらに、上記本体部分および頭部用衝撃吸収ライナ29の本体部分には、係止部材42の切り込み部62a、62bにそれぞれ対向しかつこれらの切り込み部62a、62bがそれぞれ相対的に係止される係止ピン(図示せず)が、それぞれ設けられていてよい。
図2および図3に示す右頬部用ブロック状内装パッド38bを、図1および図7に示すように、顎・頬部用衝撃吸収ライナ37に取り付けるには、内装パッド38bの雄型ホック56a、56b、56cを衝撃吸収ライナ37の雌型ホック72にそれぞれ凹凸係合させればよい。この場合、雄型ホック56a〜56cの環状雄型部分60の先端部分から成る環状突起部69が、雌型ホック72の前端部分から成る環状突起部70にそれぞれ弾性的に係合する。また、内装パッド38bの係止部材42は、予め、外側シェル31と右頬部用ブロック状内装パッド38bおよび頭部用衝撃吸収ライナ29との間に、下方から差し込まれる。このとき、内装パッド38bの差込み部64も、外側シェル31と頭部用衝撃吸収ライナ29との間に、下方から差し込まれる。そして、衝撃吸収ライナ37、29の上記係合ピンが、係止部材42の切り込み部62a、62bに上方からそれぞれ相対的に嵌合されて凹凸係合する。さらに、衝撃吸収ライナ37の開口67に挿通されている顎掛け用バンド14は、内装パッド38bの切り込み部43に相対的に挿入される。なお、内装パッド38bを衝撃吸収ライナ37、29から取り外すときには、上述の取り付けの場合とは逆の操作を行えばよい。
つぎに、図2、図3および図6に示す右頬部用ブロック状内装パッド38bからクッション部材44を取り出す操作の一例を説明する。
内装パッド38bが図2に示す単体のままの状態において、まず、外側保持部材54に対して内側保持部材53の雄型ホック65a、65b、65c附近を下方、前方、斜め後下方にそれぞれ相対的に往動させることによって、雄型ホック56a、56b、56cの環状雄型部分60を係合穴61a、61b、61cからそれぞれ抜き出してから、内側保持部材53を外側保持部材62の上側に持ちきたす。ついで、内側保持部材53を、パッド本体41の切り込み部43に沿った外周囲附近を折り返しラインとして、クッション部材44および袋本体52の図2における正面側から背面側に引っくり返す。なお、この引っくり返した状態においては、内側保持部材53は、開口部51上には存在せず、開口部51上には、外側保持部材54が存在するだけである。したがって、外側保持部材54を適当に弾性変形させながら、クッション部材44を袋本体52内からきわめて容易に取り出すことができる。なお、このクッション部材44または別のクッション部材を袋本体52内に取り入れるときには、上述の取り外しの場合とは逆の操作を行えばよい。
3、パッド取り出し部材の構成
左右一対の頬部用ブロック状内装パッド38a、38bには、図6および図7に示すように、これら左右一対の頬部用ブロック状内装パッド38a、38bを頭部保護体3の内部から外方に少なくとも部分的に取り出すのに用いられる左右一対のパッド取り出し部材81の一方または両方を、必要に応じて、それぞれ係合させることができる。なお、これら左右一対のパッド取り出し部材81は、互いに左右対称的な構成であるから、右側のパッド取り出し部材81について図4および図5を参照しつつ詳細に説明し、左側のパッド取り出し部材81についての詳細な説明は、必要に応じて省略する。
右側のパッド取り出し部材81は、図4に示すように、取り出し部材本体82と、この取り出し部材本体82の下端部付近に、縫い付け、接着などにより取り付けられている引っ張り部材83とから成っている。また、取り出し部材本体82には、右頬部用ブロック状内装パッド38bの雄型ホック56c、56aにそれぞれ対応するように、前後一対のだるま穴84a、84bが形成されている。そして、これら前後一対のだるま穴84a、84bは、径小の上側穴85と径大の下側穴86とが互いに連設されることによって、それぞれ構成されている。さらに、前側のだるま穴84aの上側の穴85のほぼ全周囲(ただし、前側の部位を除く。)には、その表裏両側が肉厚に構成されることによって、弧状の肉厚部87が設けられている。また、後側のだるま穴84bの上側の穴85のほぼ全周囲(ただし、下側穴85の上端部附近を含む。)には、その表裏両側が肉厚に構成されることによって、弧状の肉厚部88が設けられている。そして、パッド取り出し部材81の取り出し部材本体82には、図4および図5に示すように、舌片部91、92、93が、この取り出し部材本体82を部分的に打ち抜くことなどによって、それぞれ形成されている。
取り出し部材本体82を内装パッド38bに取り付けるときには、まず、図3に示す単体のままの内装パッド38bの雄型ホック56a、56cを取り出し部材本体82のだるま穴84b、84aの径大の下側穴85にそれぞれ相対的に挿入することによって、図5および図6に示すように、パッド取り出し部材81付きの内装パッド38bを構成する。この場合、引っ張り部材83は、図5に示すように、前側の開口66aに上方から下方へと相対的に挿通される。また、パッド取り出し部材81の舌片部91と取り出し部材本体82との間には、図5に示すように、外側保持部材54の上側部54aの下側外周縁部が相対的に挿入される。そして、パッド取り出し部材81の舌片部92と取り出し部材本体82との間には、連結部54cの前側外周縁部と開口57cとの間を延在している帯状部94が相対的に挿入される。さらに、パッド取り出し部材81の舌片部93と取り出し部材本体82との間には、上側部53aの一対の開口55の間を延在している帯状部95が相対的に挿入される。したがって、図5に示す取り出し部材本体82がほぼ下方に少し引っ張られたときには、舌片部92、93は、帯状部94、95にそれぞれガイドされてほぼ下方に同様に往動し、また、この往動状態において、ほぼ上方に復動することもできる。ついで、図7に示すように、内装パッド38bの雄型ホック56a、56b、56cを顎・頬部用衝撃吸収部材37の雌型ホック72にそれぞれ嵌合させる。
図4および図5に示すパッド取り出し部材81の取り出し部材本体82の上下方向における中間部分には、内装パッド38bの切り込み部43にほぼ対応するように、ほぼ後方からほぼ前方に向ってほぼV字状に切り込まれた切り込み部96が形成されている。また、図4〜図6に示す引っ張り部材83は、図示の実施例においては、厚さが比較的薄いテープ状の布紐を2つ折りにしてから、その両端部を取り出し部材本体82の下端部の後側部分付近に取り付けられている。なお、布紐83の両端部は、取り出し部材本体82のいずれか一方の側の面に共通に取り付けられていてもよいし、両側面に一方ずつ取り付けられていてもよい。
4、ヘルメットの脱着操作
図1〜図10に示すフルフェイス型ヘルメット1をヘルメット装着者2が装着している図11に示す状態において、ヘルメット装着者2以外の人(例えば、オートバイ事故の介護者)がヘルメット1をヘルメット装着者2の頭部11から脱着する工程は、つぎの(1)項〜(8)項に記載の順序であってよい。なお、このような脱着工程は、ヘルメット装着者2自身によっても、同様に行うことができる。
(1)まず、介護者は、図11に示すように、左右一対の顎掛け用バンド14の相互の係合を解除する。
(2)ついで、左右一対の引っ張り部材83のうちの一方または両方が、図7において鎖線で示すように、内装パッド38a、38bのパッド本体41の下端面に沿ってこれらのパッド本体41の内側面まで延在していて、それらの先端部がパッド本体41とヘルメット装着者2との間に挟み込まれている場合(図11の向って右側の引っ張り部材83および図7の一点鎖線で示す引っ張り部材83参照)には、介護者は、引っ張り部材83を手97の指で掴んでから、図11の向って左側の引っ張り部材83に示すように、外方に引っ張り出す。
(3)ついで、介護者がこの外方に引っ張り出された引っ張り部材83を手97でヘルメット1のほぼ下方(すなわち、図11の前方)に引っ張ると、まず、図8に示すように、内装パッド38a、38bの係止部材42が、外側シェル31(具体的には、下端用縁部材32)と顎・頬部用および頭部用衝撃吸収ライナ37、29との間から、ヘルメット1のほぼ下方に途中まで抜き出される。したがって、係止部材42の切込み部62a、62bにそれぞれ係合していた前記係止ピン(図示せず)は、これらの切込み部62a、62bからそれぞれ相対的に離脱する。
(4)ついで、介護者が引っ張り部材83を手97で引き続きほぼ下方に引っ張り続けると、取り出し部材本体82のだるま穴84a、84bの径大の下側穴86に挿入されていた雄型ホック56a、56cは、これらのだるま穴84a、84bの径小の上側穴85へとそれぞれ相対的に往動する。
(5)ついで、介護者が引っ張り部材83を手97で引き続きほぼ下方に引っ張り続けると、取り出し部材本体82(特に、その肉厚部88、87)が、雄型ホック56a、56cと、これらの雄型ホック56a、56cにそれぞれ対応する雌型ホック72との間に、圧入される。したがって、雄型ホック56a、56cは、雌型ホック72からそれぞれ離脱するので、両者の係合は、解除される。
(6)ついで、介護者が引っ張り部材83を手97で引き続いてほぼ下方に引っ張り続けると、取り出し部材本体82の肉厚部88、87が雄型ホック56a、56cにそれぞれ引っ掛かっているために、内装パッド38a、38bは、雄型ホック57b(換言すれば、この雄型ホック57bに対応する雌型ホック72)を支点として、図5の時計方向に往回動する。したがって、内装パッド38a、38bの大半の部分(換言すれば、前側の部分)が、外側シェル31の内部から外部に引っ張り出される。
(7)ついで、必要があれば、介護者が、内装パッド38a、38bを強く引っ張るか、あるいは、顎・頬部用衝撃吸収ライナ37と内装パッド38a、38bとの間に手97の指を突っ込むかして、雄型ホック56bを雌型ホック72から離脱させる。そして、内装パッド38a、38bを外側シェル31の内部から外部に完全に取り出す。
(8)ついで、介護者は、頭部保護体3を手97で持ってヘルメット装着者2の頭部11から引き離す。この場合、頬部用ブロック状内装パッド38a、38bの少なくとも一方が頭部保護体3の内部から全部または部分的になくなっているから、この頭部保護体3をヘルメット装着者2の頭部11から容易に取り外すことができる。
以上において、本発明の一実施例について詳細に説明したが、本発明は、この実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に基づいて各種の変更および修正が可能である。
例えば、上述の実施例においては、引っ張り部材83は、ループ状に構成されているが、半ループ状または単なる紐状に構成されていてもよく、さらに、取り付け部材本体82と一体的に形成されたほぼ板状などの別の引っ張り手段であってもよい。
また、上述の実施例においては、パッド取り出し部材81によってキャップ状頭部保護体3の内部から少なくとも部分的に取り出されるブロック状内装パッドが左頬部用および右頬部用ブロック状内装パッド38a、38bによって構成されている。しかし、上記取り出されるブロック状内装パッドが、新たに設けられた額部用ブロック状内装パッド、その他の既存のまたは新設のブロック状内装パッドによって構成されていてもよい。
また、上述の実施例においては、頬部用ブロック状内装パッド38a、38bのパッド本体41の袋状部材45が、内外一対の保持部材53、54を備えている。しかし、袋状部材45は、必ずしも、これら一対の保持部材53、54を備えている必要はなく、この袋状部材45全体が、周知のように、柔軟性シート材料で構成されていてもよい。そして、この場合には、雄型ホック56a〜56cを取り付けるための1個または複数個のホック取り付け板(図示せず)を、袋状部材45に取り付けることができる。
また、上述の実施例においては、3個の雄型ホック56a〜56cを各頬部用ブロック状内装パッド38a、38bにそれぞれ配設したが、2個、4個以上などの別の個数の雄型ホック56a〜56c(ひいては、雌型ホック72)を各内装パッド38a、38bにそれぞれ配設することもできる。
また、上述の実施例においては、各頬部用ブロック状内装パッド38a、38bにそれぞれ配設した雄型ホック56a〜56cの全部の個数(具体的には、3個)ではなくて、一部の個数(具体的には、2個)をパッド取り出し部材81によって雌型ホック72から離脱させるようにした。しかし、このようにパッド取り出し部材81によって雌型ホック72から離脱させる雄型ホック56a〜56cの個数は、雄型ホック56a〜56cの全部の個数であってもよいし、これとは逆に上述の場合よりも少なくてもよい。この場合、取り出し部材本体82に設けられるだるま穴84a、84bの個数も、雄型ホック56a〜56cの上記個数に対応させて増減させることができる。
また、上述の実施例においては、雄型ホック56a〜56cが係合するためにパッド取り出し部材81に設けられる係合穴をそれぞれだるま穴84a、84bから構成したが、これらの係合穴は、単なる円形、上下方向に細長い楕円形、上下方向に細長い長円形などであってもよい。
また、上述の実施例においては、袋状部材45内に1個のクッション部材44のみを収納するようにしたが、例えば複数層積層して2つ以上のクッション部材44を袋状部材45内に収納するようにしてもよい。
また、上述の実施例においては、複数個の保持部材53、54を凹凸係合により互いに着脱自在に係合させる凹凸係合機構の係合突起56a〜56cを、内装パッド38a、38bを頭部保護体3に組み込む際に両者を着脱自在に凹凸嵌合させる凹凸嵌合機構の嵌合突起と兼用させるようにしたが、後者の嵌合突起を外側保持部材54などに別に設けてもよい。また、これらの凸凹係合機構および凹凸嵌合機構は必ずしも両方とも必要であることはなく、この場合、前者の凸凹係合機構はテープ止めなどの他の結合機構に代えてもよい。
また、上述の実施例においては、2個の保持部材53、54を凹凸係合により互いに結合させた状態では、一方の保持部材53が内側で他方の保持部材54が外側になるように、互いに重ね合わせられるようにしたが、一方の保持部材53の一部分が内側で他部分が外側になり、他方の保持部材54の一部分が外側で他部分が内側になるように、互いに重ね合せられるようにしてもよい。
また、上述の実施例においては、係合穴61a〜61cを切り込み形状の係合穴としたが、ほぼ円形などの独立した係合穴としてもよい。
また、上述の実施例においては、保持部材53、54をそれぞれほぼ二叉状に形成するとともに、これらの保持部材53、54に弾性の向上化および軽量化のために複数個の開口55、57をそれぞれ形成したが、保持部材53、54は必ずしも二叉状である必要はなく、また、開口55、57も必要に応じて省略することができる。
また、上述の実施例においては、3個の舌片部91〜93を設けたが、舌片部91〜93の個数は、必ずしも、3個である必要はなく、また、舌片部91〜93を省略することもできる。
さらに、上述の実施例においては、フルフェイス型ヘルメット1に本発明を適用したが、ジェット型、セミジェット型などの他のタイプのヘルメットにも、本発明を適用することができる。
本発明をフルフェイス型ヘルメットに適用した一実施例におけるヘルメット全体の斜視図である。(実施例1) 図1の右頬部用ブロック状内装パッドの、係止部材を下方に展開させた状態における背面図である。(実施例1) 図1の右頬部用ブロック状内装パッドの単体での、顎・頬部用衝撃吸収ライナに取り付けられた状態における背面図である。(実施例1) 図1のヘルメットに組み込まれているパッド取り出し部材の単体での、右頬部用ブロック状内装パッドに取り付けられた状態における正面図である。(実施例1) 図4のパッド取り出し部材が取り付けられている図3の右頬部用ブロック状内装パッドの背面図である。(実施例1) 図5の右頬部用ブロック状内装パッドの右側面図である。(実施例1) 図6の右頬部用ブロック状内装パッドの、顎・頬部用衝撃吸収ライナに取り付けられた状態における部分断面図である。(実施例1) 右頬部用ブロック状内装パッドを顎・頬部用衝撃吸収ライナから引っ張り出す操作の過程での第1の状態における図7と同様の断面図である。(実施例1) 図7の右頬部用ブロック状内装パッドを顎・頬部用衝撃吸収ライナから引っ張り出す操作の過程での第2の状態における図7と同様の断面図である。(実施例1) 図9の前側雄型ホック付近の分解された状態における拡大断面図である。(実施例1) 頬部用ブロック状内装パッドを顎・頬部用衝撃吸収ライナから引っ張り出す操作の過程での図1のヘルメットの装着状態における斜視図である。(実施例1) 装着状態にある従来のフルフェイス型ヘルメットを脱着させるのに必要な力を測定する実験を示す右側面図である。(従来例1)
符号の説明
1 フルフェイス型ヘルメット
2 ヘルメット装着者
3 フルフェイス型キャップ状頭部保護体
38a 左頬部用ブロック状内装パッド
38b 右頬部用ブロック状内装パッド
44 クッション部材
45 袋状部材
51 開口部
52 袋本体
53 内側保持部材
54 外側保持部材
56a 丸型ホックの雄型部分(雄型ホック)
56b 丸型ホックの雄型部分(雄型ホック)
56c 丸型ホックの雄型部分(雄型ホック)
61a 切り込み形状の係合穴(第2の係合穴)
61b 切り込み形状の係合穴(第2の係合穴)
61c 切り込み形状の係合穴(第2の係合穴)
69 環状突起部
70 環状突起部
72 丸型ホックの雌型部分(雌型ホック)
81 パッド取り出し部材
82 取り出し部材本体
83 引っ張り部材(引っ張り手段)
84a 左側だるま穴(係合穴)
84b 右側だるま穴(係合穴)
87 弧状の肉厚部(割り込み部)

Claims (7)

  1. 1個または複数個のブロック状内装パッドがその内部に配されたキャップ状頭部保護体を備えたヘルメットにおいて、
    少なくとも1個の上記ブロック状内装パッドが、1個または複数個の凹凸嵌合機構によって、上記頭部保護体に取り付けられ、
    少なくとも1個の上記凹凸嵌合機構が、上記少なくとも1個のブロック状内装パッド側に配された雄型ホックと、上記雄型ホックと凹凸嵌合し得るように、上記頭部保護体側に配された雌型ホックとを備え、
    上記雄型ホックと上記雄型ホックが凹凸嵌合している上記雌型ホックとの間に割り込むことができる割り込み部と、引っ張り手段とをそれぞれ有するパッド取り出し部材をさらに備え、
    上記引っ張り手段を引っ張ることによって、上記割り込み部が、上記雄型ホックと上記雌型ホックとの間に割り込んで両者の凹凸嵌合を解除するとともに、上記雄型ホックを引っ掛けて上記頭部保護体の外部に向けて少なくとも途中まで引っ張り出して、上記少なくとも1個のブロック状内装パッドを上記頭部保護体の内部から少なくとも部分的に取り出すように構成したことを特徴とするヘルメット。
  2. 上記少なくとも1個のブロック状内装パッドが左頬部用ブロック状内装パッドおよび/または右頬部用ブロック状内装パッドであることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。
  3. 上記パッド取り出し部材が、上記割り込み部を有する取り出し部材本体と、この取り付け部材本体に取り付けられた上記引っ張り手段とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のヘルメット。
  4. 上記少なくとも1個のブロック状内装パッドのそれぞれが、複数個の上記凹凸嵌合機構によって、上記頭部保護体に取り付けられ、
    上記引っ張り手段を引っ張ることによって、上記複数個の凹凸嵌合機構のうちの1個を除く別の少なくとも1個の凹凸嵌合機構の凹凸嵌合が解除されるように構成したことを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載のヘルメット。
  5. 上記パッド取り出し部材が、上記雄型ホックを挿入させる係合穴を備え、
    上記パッド取り出し部材の上記係合穴に挿入された上記雄型ホックが、上記雌型ホックに凹凸嵌合され、
    上記割り込み部が、上記係合穴の外周囲に少なくとも部分的に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載のヘルメット。
  6. 上記ブロック状内装パッドが、少なくとも1個の厚板形状のクッション部材と、上記クッション部材を袋状に覆っている袋状部材とを備え、
    上記袋状部材が、上記クッション部材を出し入れできる開口部をその一方の面に有する袋本体と、薄板形状の弾性材料から成りかつ上記開口部を少なくとも部分的に覆っている複数枚の保持部材とを備え、
    上記複数枚の保持部材のそれぞれの外周部分の一部分が、上記開口部の外周部分の一部分において、上記袋本体にそれぞれ取り付けられ、
    上記複数枚の保持部材が、少なくとも1個の係合機構によって、互いに着脱可能に係合され、
    上記少なくとも1個の係合機構が、上記複数枚の保持部材の少なくとも1枚に設けられた上記雄型ホックと、上記雄型ホックが着脱可能に係合するように、上記複数枚の保持部材の別の少なくとも1枚に設けられた第2の係合穴とを備えていることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1つに記載のヘルメット。
  7. 1個または複数個のブロック状内装パッドがその内部に配されたキャップ状頭部保護体を備えたヘルメットを、ヘルメット装着者の頭部から脱着する方法において、
    少なくとも1個の上記ブロック状内装パッドを、1個または複数個の凹凸嵌合機構によって、上記頭部保護体に予め取り付け、
    この取り付けの際に、少なくとも1個の上記凹凸嵌合機構として、少なくとも1個の上記ブロック状内装パッド側に配された雄型ホックと、上記雄型ホックと凹凸嵌合し得るように、上記頭部保護体側に配された雌型ホックとを備えている機構を用い、
    上記雄型ホックと上記雄型ホックが凹凸嵌合している上記雌型ホックとの間に割り込むことができる割り込み部と、引っ張り手段とをそれぞれ有するパッド取り出し部材を、上記頭部保護体に予め装着し、
    ヘルメット装着者の頭部に装着されているヘルメットを脱着する際には、まず、上記引っ張り手段を引っ張ることによって、上記割り込み部を上記雄型ホックと上記雌型ホックとの間に割り込ませて両者の凹凸嵌合を解除させるとともに、上記割り込み部により上記雄型ホックを引っ掛けて上記頭部保護体の外部に向けて少なくとも途中まで引っ張り出して、少なくとも1個の上記ブロック状内装パッドを上記頭部保護体の内部から少なくとも部分的に引っ張り出し、
    ついで、上記頭部保護体をヘルメット装着者の頭部から取り外すようにしたことを特徴とするヘルメットの脱着方法。
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