JPH0519296Y2 - - Google Patents

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JPH0519296Y2
JPH0519296Y2 JP1989142322U JP14232289U JPH0519296Y2 JP H0519296 Y2 JPH0519296 Y2 JP H0519296Y2 JP 1989142322 U JP1989142322 U JP 1989142322U JP 14232289 U JP14232289 U JP 14232289U JP H0519296 Y2 JPH0519296 Y2 JP H0519296Y2
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helmet
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Description

【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は、前方に向けて斜め下方に延びるバイ
ザが帽体の前部に固設されるバイザ付ヘルメツト
に関する。
(2) 従来の技術 従来、かかるバイザ付ヘルメツトは、たとえば
実開平1−153340号公報等により公知である。
(3) 考案が解決しようとする課題 上記従来のものでは、ヘルメツト装着者が自動
二輪車への乗車状態で顔を上向きにしたときにバ
イザの下面に走行風があたつて該バイザが煽られ
ることを回避するために、バイザの後端縁と帽体
との間に間隙を形成し、走行風を該間隙から後方
に逃がすようにしている。しかるに、上記間隙を
形成するとバイザおよび帽体間に段差が生じるこ
とが避けられず、美観上優れたものとは言い難
い。
ところで、帽体内の換気を行なうために走行風
を帽体内に導入するための導入口を帽体の前部に
設けることが一般的に行なわれているが、帽体の
前部にバイザを備えるヘルメツトでは、導入口が
バイザで覆われるので、ヘルメツト装着者の自動
二輪車への通常の乗車姿勢で前記導入口に走行風
を効率良く導入するためにはバイザの前方から導
入口に向けて走行風を導くことが必要である。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので
あり、美観を損ねることなくヘルメツト装着者が
顔を上向きにしたときのバイザの煽りを回避可能
とするとともに、通常の乗車姿勢では導入口に走
行風を効率よく導き得るようにしたバイザ付ヘル
メツトを提供することを目的とする。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案は、前方に向
けて斜め下方に延びるバイザが帽体の前部に固設
されるバイザ付ヘルメツトにおいて、帽体の外面
に後端縁を密接させた前記バイザに、ヘルメツト
装着者がバイザを下向きにした通常の乗車姿勢に
ある時にはバイザ前方からバイザ下方へ、またヘ
ルメツト装着者がバイザを上向きにした乗車姿勢
にある時にはバイザ下方からバイザ後方へそれぞ
れ走行風を導くための常時開放状態にある開口部
が設けられ、前記通常の乗車姿勢にある時に前記
開口部を経てバイザ下方へ導かれた走行風を帽体
内に導入し得るように、該開口部に対応する位置
で帽体の前部には帽体内に通じる導入口が設けら
れることを特徴とする。
(2) 作用 ヘルメツト装着者が自動二輪車に乗車している
時に顔を上向きにする(従つてバイザも上向きに
なる)と、バイザ下方の走行風が開口部を通して
バイザ後方に流れるから、走行風によりバイザが
煽られることが回避され、しかもバイザの後端縁
と帽体外面との間には段差がないので美観を損ね
ることはない。
またヘルメツト装着者がバイザを下向きにした
通常の乗車姿勢にある時にはバイザ前方の走行風
が開口部を通つてバイザ下方に導かれ、そこから
導入口を経て帽体内に流入する。
(3) 実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説
明すると、先ず第1図ないし第4図において、こ
のヘルメツトは所謂ジエツト型のものであり、そ
の帽体1は、外殻をなす硬質高強度樹脂製シエル
2内に発泡スチロール製の緩衝ライナ3が密合さ
れて構成される。而して前記シエル2には、装着
者の耳部周辺を覆う左、右一対の耳覆い部4,4
が垂下するように一体に連設されており、シエル
2の下端縁にはゴム製縁部材5が嵌合して接着さ
れる。また前記緩衝ライナ3は、前記両耳覆い部
4,4を除くシエル2の内面に嵌合、接着され
る。しかもシエル2の前部には前方に向けて斜め
下方に延びるバイザ6が固設される。
第5図を併せて参照して、緩衝ライナ3の前部
下端面から後端までの間にわたつて該緩衝ライナ
3の内面には、その中央寄りで帽体2の前後方向
に延びる2条の通風溝8と、それらの通風溝8の
両側で前後方向に延びる2条の通風溝9とが凹設
されている。而して各通風溝8の前端部は緩衝ラ
イナ3に穿設された一対の通孔10にそれぞれ連
通され、各通孔10はシエル2の前部に設けられ
る一対の導入口11にそれぞれ連通している。ま
た各通風溝9の前端部は緩衝ライナ3に穿設され
た一対の通孔12にそれぞれ連通され、各通孔1
2はシエル2の前部に設けられる一対の導入口1
3にそれぞれ連通している。しかもシエル2の前
部外面には、それらの導入口13を個別に開閉す
べく一対のスライド式開閉蓋14が取付けられ
る。さらにシエル2の下端縁に配設されている縁
部材5において帽体1の後部下端に対応する位置
には、外観をルーバ状とすべく水平方向に延びる
複数条の突起16が上下に間隔をあけて設けられ
て成る被覆部15が一体に設けられており、該被
覆部16はシエル2の後部下端外面を覆う。しか
も前記被覆部16には、緩衝ライナ3における各
通風溝8,9に対応する4つの導出口17が穿設
されており、それらの導出口17はシエル2の後
部下端に穿設された4つの通孔18を介して各通
風溝8,9の後端部に連通する。したがつてヘル
メツトを装着した状態での自動二輪車の走行時に
前記導出口17に生じる負圧により前記導入口1
2,13から導入された空気は、各通風溝8,9
を導出口17に向けて流通する。
ところで、緩衝ライナ3における前部内面およ
び後部内面には、剛性の比較的高い合成樹脂から
成るカバー板19,20がそれぞれ当接される。
これらのカバー板19,20は、緩衝ライナ3の
内面に設けられている通風溝8,9の前端部およ
び後端部を覆う大きさを有した矩形状に形成され
るものであり、緩衝ライナ3の前部内面および後
部内面に対応して彎曲しながら帽体1に固定され
る。すなわちカバー板19は、その前端部が支持
布21に縫着されるとともに両側部が柔軟な合成
樹脂から成る支持シート22にそれぞれ縫着され
るものであり、支持布21は緩衝ライナ3の前部
における外面に接着され、両支持シート22は緩
衝ライナ3の両側部における下端面ならびに該下
端面に連なる外面および内面にそれぞれ接着され
る。しかも支持布21は、通気性を有するように
比較的大きな編み目で織られたものであり、緩衝
ライナ3の前部下端面における各通風溝8,9は
空気の流通を許容しながら該支持布21で覆われ
る。またカバー板20は、緩衝ライナ3の後部に
おける外面に接着されながら該緩衝ライナ3の下
端面を覆う支持布23に縫着される。
前記カバー板19,20を緩衝ライナ3の前部
内面および後部内面との間に介在せしめながら、
緩衝ライナ3の内周には内装パツド24が着脱可
能に配設される。この内装パツド24は、ヘルメ
ツト装着者の頭部に接触するように基本的には鉢
巻状に形成されるものであり、その表面全体は通
気性を有する布製カバー25で覆われる。しかも
該カバー25には、緩衝ライナ3の下端面を覆う
カバー延長部26が延設されており、該カバー延
長部26の周縁部には、合成樹脂から成る小径の
チユーブ27が全周にわたつて縫込まれ、それに
よりカバー延長部26の周縁部に玉縁28が全周
にわたつて設けられることになる。しかも前記カ
バー25において、ヘルメツト装着者の前頭部お
よび後頭部に対応する部分には、汗止め効果を発
揮すべく特に吸水性の優れた布が用いられる。
一方シエル2の下端縁に嵌着されている縁部材
5の下端内縁には、前記玉縁28を弾力的にかつ
係脱可能に係合すべく上方に開いた横断面略U字
状である係止部29がその全周にわたつて設けら
れる。
而して内装パツド24は、シエル2における耳
覆い部4,4に対応する部分を除いて、玉縁28
を前記係止部29に弾発的に係合することによ
り、帽体1に係脱可能に装着されることになる。
第6図を併せて参照して、緩衝ライナ3の天井
面には比較的肉厚のウレタンフオーム製天井パツ
ド31が着脱可能に装着されている。すなわち該
天井パツド31の緩衝ライナ3に対向する面にお
いて、前後方向に間隔をあけた2個所には、各通
風溝8,9の長手方向と直交する方向に延びる係
合板32がそれぞれ縫着されており、それらの係
合板32が、緩衝ライナ3に配設される一対ずつ
2組の弾性係止紐33,33にそれぞれ係止され
る。各係合板32は、その長手方向中間部寄りの
2個所で天井パツド31にそれぞれ縫着されてお
り、各係合端32の両端は自由端となつている。
また各係止紐33は、緩衝ライナ3の中央寄りに
設けられている2条の通風溝8,8と、それらの
通風溝8,8の両側の通風溝9,9との間で、各
係合端32に対応する部分で緩衝ライナ3の内面
に配設されるものであり、内面および外面間にわ
たつて緩衝ライナ3に穿設された一対ずつ4組の
挿通孔34に挿通したゴム紐の両端を緩衝ライナ
3の外面側で固結することにより該ゴム紐の緩衝
ライナ3の内面側に臨む部分が係止紐33として
それぞれ形成されるものである。
第7図を併せて参照して、各耳覆い部4,4の
内面には装着者の耳部を受容する側部クツシヨン
35,35が着脱可能にそれぞれ装着される。こ
れらの側部クツシヨン35は、緩衝ライナ3の下
端との間に装着者の耳部を受容する凹部を形成す
べく略C字状に形成されるものであり、比較的剛
性の高い合成樹脂から成る支持板36の内面にそ
れぞれ固着される。すなわち側部クツシヨン35
を覆う布製クツシヨンカバー37を支持板36に
縫着することにより側部クツシヨン35が支持板
36に固着される。而して支持板36の上部に
は、シエル2および緩衝ライナ3間に差込み可能
な差込み突部36aが側部クツシヨン35よりも
上方に突出して設けられる。また支持板36の前
端および下端は、側部クツシヨン35よりも外方
にわずかに突出するものであり、その突出端部3
6bには、クツシヨンカバー37の端縁が折曲げ
た状態で縫着される。したがつて側部クツシヨン
35は、差込み突部36aをシエル2および緩衝
ライナ3間に差込むとともに前記突出端部36b
を係止部29に係合することにより耳覆い部4に
着脱可能にそれぞれ取付けられることになる。
ところで、内装パツド24のカバー延長部26
には、前記支持板36を挿通させるための一対の
透孔40が穿設されており、差込み突部36aを
シエル2および緩衝ライナ3間に差込む際に該透
孔40に支持板36が挿通されることにより、耳
覆い部4に対応する位置での内装パツド24の帽
体1からの離脱が阻止される。
帽体1をヘルメツト装着者の頭部に固定するた
めの相互に締結可能な一対の顎ベルト41の一端
が、耳覆い部4,4にリベツト42を介してそれ
ぞれ固着されており、これらの顎ベルト41は、
前記支持板36にそれぞれ設けられた挿通孔43
を貫通して内方に延ばされる。
上記各顎ベルト41の少なくとも一部は、筒状
に形成される顎ベルトカバー44により覆われ
る。この顎ベルトカバー44は、ヘルメツト装着
者の頬および顎にあてるべく比較的肉厚を大とし
た帯状に形成される布製帯体45、ならびに該布
製帯体45の外方に位置する合成樹脂製帯体46
の両側端を相互に縫着して筒状に形成されるもの
である。しかも布製帯体45の長さは合成樹脂製
帯体46よりも長く形成されており、両帯体4
5,46は、その一端を一致させて相互に縫着さ
れる。
顎ベルト41は、その遊端を前記顎ベルトカバ
ー44の一端側から挿入していくものであり、顎
ベルト41の基端部には面フアスナ48が固着さ
れ、顎ベルト41の顎ベルトカバー44への挿入
方向47(第7図参照)に沿う顎ベルトカバー4
4の後端すなわち一端において合成樹脂製帯体4
6の内面には前記面フアスナ48に係脱可能に係
着する面フアスナ49が固着される。したがつて
顎ベルトカバー44の一端が顎ベルト41の基端
に達するまで顎ベルト41を顎ベルトカバー44
に挿通した状態で顎ベルトカバー44の一端を顎
ベルト41に押付けるように掴むことにより顎ベ
ルトカバー44の顎ベルト41への装着状態が維
持されることになる。
再び第1図および第2図において、ヘルメツト
装着者がゴーグル51を装着する場合に、ゴーグ
ル用バンド52が帽体1の外周に装着されるが、
そのゴーグル用バンド52が帽体1から滑つて外
れることを防止するために、縁部材5における前
記ゴーグル用バンド52に対応する部分に該ゴー
グル用バンド52に弾性的に係合する複数の突起
53が突設されるととにゴーグル用バンド52の
下方で外方に突出する段部54aが突設され、シ
エル2における前部寄り両側外面にはゴーグル用
ハンド52の下方で外方に突出する段部54bが
前記段部54aに連なつて設けられる。
バイザ6のバイザ本体55は、帽体1の外面す
なわちシエル2の外面に滑らかに連なつて前方に
向けて斜め下方に延びる廂面55aを上面に有し
ながら後端縁をシエル2の外面に密接させた状態
で帽体1にビス56を介して取付けられるもので
あり、このバイザ本体55の後部寄り中央部に
は、シエル2に設けられている一対の導入口12
に対応する開口部57が設けられる。しかも該開
口部57の周縁部にはシエル2の外面側に延びて
該外面に当接する側壁部57aが一体に連設され
ており、該側壁部57aは前記一対の導入口12
を囲むように形成される。而して該開口部57を
第1図示のように開放する位置と、該開口部57
を閉鎖する位置との間で回動可能にして開閉蓋5
8がバイザ本体55に支承されており、開閉蓋5
8を開放位置とした状態でヘルメツト装着者が自
動二輪車への通常の乗車姿勢をとるときには、開
口部57が前方に向けて開口する。
第8図を併せて参照して、上記開口部57の両
側の導入口13に対応する部分でバイザ本体55
には、開口部59が3個ずつ設けられる。しかも
それらの開口部59は、前方に向かうにつれて廂
面55aからの深さを深くして前後方向に沿いな
がらバイザ本体55に設けられる各導風溝60の
前端に設けられるものであり、ヘルメツト装着者
が自動二輪車への通常の乗車姿勢をとるときには
前方に向けて開口することになる。
次にこの実施例の作用について説明すると、内
装パツド24は、その周縁部に設けられた玉縁2
8を帽体1の前部および後部で縁部材5の係止部
29に弾性的に係合した状態で帽体1に装着され
ており、また両側部クツシヨン35は、その差込
み突部36aをシエル2および緩衝ライナ3間に
差込むとともに突出端部36bを前記係止部29
に弾性的に係合した状態で帽体1に装着される。
この際、側部クツシヨン35の支持板36は内装
パツド24側の透孔40に挿通されており、内装
パツド24におけるカバー延長部26の両耳覆い
部4,4に対応する部分は側部クツシヨン35お
よび耳覆い部4間に挟まれることになる。さらに
天井パツド31は、該天井パツド31側に設けら
れている一対の係合板32の両端部を緩衝ライナ
3側に設けられている係止紐33にそれぞれ係合
することにより帽体1に装着されている。しかも
内装パツド24の玉縁28ならびに側部クツシヨ
ン35の突出端部36bを縁部材5の係止部29
に係合することにより、シエル2および緩衝ライ
ナ3の下端間が全周にわたつて閉じられることに
なり、泥等がシエル2および緩衝ライナ3間に侵
入することが防止される。
而して内装パツド24を、たとえば洗濯のため
に帽体1から取外すにあたつては、両側部クツシ
ヨン35を帽体1から取外した状態で、玉縁28
を縁部材5の係止部29から取外せばよく、また
内装パツド24の帽体1への取付け時には上述の
取外し時と逆の操作を行なえばよい。しかも内装
パツド24の周縁部に設けた玉縁28は、縁部材
5の係止部29に弾性的に係合しているものであ
り、その係合状態が確実に維持されるとともに係
脱操作も容易であり、挿入片をシエル2および緩
衝ライナ3間に挿入していた従来のものと比べる
と係脱操作が格段に容易となるものであり、内装
パツド24の帽体1への着脱操作を容易に行なう
ことができる。
また天井パツド31の着脱操作は、2つの係合
板32の係止紐33への係合および係合解除操作
を行なうだけですみ、しかも天井パツド31が汗
で濡れたとしても係止紐33への係合板32の係
合状態に悪影響が及ぶことはなく、帽体1への装
着状態を確実に維持することができる。
ところで、内装パツド24と緩衝ライナ3の前
部および後部内面との間には、カバー板19,2
0がそれぞれ介装されており、ヘルメツト装着者
の頭部により内装パツド24の前部および後部が
緩衝ライナ3側に押付けられても、各通風溝8,
9の前端部および後端部に内装パツド24が押込
まれることはない。また天井パツド31には、一
対の係合板32が取付けられており、それらの係
合板32によつても天井パツド31が通風溝8,
9内に押込まれることが防止される。したがつて
自動二輪車の走行時に通孔10,11から通風溝
8,9への空気の導入、ならびに通風溝8,9か
ら通孔18への空気の導出が円滑に行なわれると
ともに通風溝8,9内での空気との流通が円滑と
なり、通風溝8,9内で前方から後方に向けての
空気流が効率よく生じ、帽体1内の換気を効率よ
く行なうことができる。
しかもヘルメツト装着者が自動二輪車への通常
の乗車姿勢をとるときに、バイザ6のバイザ本体
55に設けられている開口部57が開閉蓋58を
開放位置とした状態では前方に向けて開口してお
り、また両開口部59も前方に向けて開口するも
のである。したがつて開閉蓋14を開放位置とし
ているときには、自動二輪車の走行時に開口部5
7,59から導入口12,13を経て通風溝8,
9に新鮮な空気を確実に導入することができる。
また大量の空気を帽体1内に導入することが不要
であるときには、開口部57を開閉蓋58で閉じ
るとともに導入口13を開放しておくと、導入口
13のみから比較的少量の空気を帽体1内に導入
することができ、さらに開閉蓋14を閉じると帽
体1内への導入口13からの空気の導入を遮断す
ることができる。
ところで、ヘルメツト装着者が自動二輪車に乗
車しているときに顔を上向きにすると、バイザ6
の下面側に走行風が当たることになる。しかる
に、開口部59は、バイザ本体55の下方の空気
を導風溝60から後方側に導く作用を果たし、し
たがつてヘルメツト装着者が顔を上向きにしたと
しても、走行風によりバイザ6が後方に向けて煽
られることを極力回避することができる。このよ
うにバイザ6の煽りを防止するために開口部59
を設け、バイザ6の後端縁をシエル2の外面に密
接させることにより、バイザ6および帽体1間に
段差が生じることはなく、したがつて美観が向上
する。
さらに顎ベルトカバー44は、顎ベルト41の
基端部に固着された面フアスナ48と、顎ベルト
カバー44における一端内面に設けられる面フア
スナ49とを係着することにより顎ベルト41に
固定されており、その固定状態を解除するには顎
ベルトカバー44を挿入方向47に沿つて引つ張
つて面フアスナ48,49の係着状態を解除すれ
ばよく、また顎ベルトカバー44の顎ベルト41
への装着時には、顎ベルトカバー44の一端が顎
ベルト41の基端に達するまで顎ベルト41を顎
ベルトカバー44に挿通した状態で顎ベルトカバ
ー44の一端を掴むだけでよく、顎ベルトカバー
44の顎ベルト41への着脱操作を極めて容易に
行なうことができる。
C 考案の効果 以上のように本考案によれば、帽体の外面に後
端縁を密接させたバイザに、ヘルメツト装着者が
バイザを下向きにした通常の乗車姿勢にある時に
はバイザ前方からバイザ下方へ、またヘルメツト
装着者がバイザを上向きにした乗車姿勢にある時
にはバイザ下方からバイザ後方へそれぞれ走行風
を導くための常時開放状態にある開口部が設けら
れ、前記通常の乗車姿勢にある時に前記開口部を
経てバイザ下方へ導かれた走行風を帽体内に導入
し得るよう、該開口部に対応する位置で帽体の前
部には帽体内に通じる導入口が設けられるので、
ヘルメツト装着者が自動二輪車に乗車していると
きに顔を上向き(従つてバイザを上向き)にして
も、バイザ下方の走行風を上記開口部を通してバ
イザ後方にスムーズに逃がすことができ、従つて
走行風によりバイザが煽られることを効果的に回
避することができ、しかもバイザの煽られ防止の
ためにバイザの後端縁と帽体外面との間に段差を
特別に設ける必要はないため、その段差によりヘ
ルメツトの美観が損なわれる虞れはなくなる。
また上記開口部は、特にヘルメツト装着者がバ
イザを下向きにした通常の乗車姿勢にある時には
バイザ前方の走行風を帽体の導入口に効率よく導
くことができるから、その通常の乗車姿勢でバイ
ザが導入口の前側に立ちはだかつていても導入口
への走行風の円滑な流入が阻害される虞れはな
い。そしてこのように上記開口部をバイザの煽ら
れ防止手段と、導入口への走行風誘導手段とに兼
用することができるから、それだけ構造の簡素化
が図られ、コストダウンに寄与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すのであり、第1
図は本考案ヘルメツトの側面図であつて第2図の
I矢視図、第2図は第1図の矢視方向から見た
正面図であつて右半分はゴーグルを装着した状態
を、また左半分はゴーグルおよびバイザを取外し
た状態を示すものであり、第3図は第2図の−
線断面図、第4図はヘルメツトの分解斜視図、
第5図は第3図のV矢視部拡大図、第6図は第3
図の−線断面図、第7図は第3図の−線
断面図、第8図は第2図の−線断面図であ
る。 1……帽体、6……バイザ、13……導入口、
59……開口部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 前方に向けて斜め下方に延びるバイザ6が帽体
    1の前部に固設されるバイザ付ヘルメツトにおい
    て、帽体1の外面に後端縁を密接させた前記バイ
    ザ6に、ヘルメツト装着者がバイザ6を下向きに
    した通常の乗車姿勢にある時にはバイザ6前方か
    らバイザ6下方へ、またヘルメツト装着者がバイ
    ザ6を上向きにした乗車姿勢にある時にはバイザ
    6下方からバイザ6後方へそれぞれ走行風を導く
    ための常時開放状態にある開口部59が設けら
    れ、前記通常の乗車姿勢にある時に前記開口部5
    9を経てバイザ6下方へ導かれた走行風を帽体1
    内に導入し得るよう、該開口部59に対応する位
    置で帽体1の前部には帽体1内に通じる導入口1
    3が設けられることを特徴とする、バイザ付ヘル
    メツト。
JP1989142322U 1989-12-08 1989-12-08 Expired - Lifetime JPH0519296Y2 (ja)

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