JPS5937324B2 - 底吹き転炉精錬における脱燐促進方法 - Google Patents
底吹き転炉精錬における脱燐促進方法Info
- Publication number
- JPS5937324B2 JPS5937324B2 JP1870679A JP1870679A JPS5937324B2 JP S5937324 B2 JPS5937324 B2 JP S5937324B2 JP 1870679 A JP1870679 A JP 1870679A JP 1870679 A JP1870679 A JP 1870679A JP S5937324 B2 JPS5937324 B2 JP S5937324B2
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- JP
- Japan
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- dephosphorization
- slag
- blowing
- slip
- furnace
- Prior art date
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- Expired
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21C—PROCESSING OF PIG-IRON, e.g. REFINING, MANUFACTURE OF WROUGHT-IRON OR STEEL; TREATMENT IN MOLTEN STATE OF FERROUS ALLOYS
- C21C5/00—Manufacture of carbon-steel, e.g. plain mild steel, medium carbon steel or cast steel or stainless steel
- C21C5/28—Manufacture of steel in the converter
- C21C5/30—Regulating or controlling the blowing
- C21C5/34—Blowing through the bath
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、底吹き転炉精錬におげろ脱燐促進方法に関
するもので、鋼板はうろう掛けの処理時に生成する残渣
スリップを利用することにより、脱燐を促進させる方法
についての提案である。
するもので、鋼板はうろう掛けの処理時に生成する残渣
スリップを利用することにより、脱燐を促進させる方法
についての提案である。
一般に、底吹き転炉の冶金反応の場合、スラグメタルの
混合特性が良く、Cは極低炭酸まで下げることができ、
Mnロス少なく炉内脱硫もLD転炉より優れている特徴
がある。
混合特性が良く、Cは極低炭酸まで下げることができ、
Mnロス少なく炉内脱硫もLD転炉より優れている特徴
がある。
しかし、一方では炉底羽口の近傍で生成したFeOやP
2O5は溶鋼中の浮上過程でCにより還元されてしまう
ため、スラグ中のFeOが少なくなって高炭域での脱燐
が著しく阻害されていた。
2O5は溶鋼中の浮上過程でCにより還元されてしまう
ため、スラグ中のFeOが少なくなって高炭域での脱燐
が著しく阻害されていた。
要するに、従来の酸素底吹き転炉は、高炭域での脱燐が
悪く、ヘマタイト銑中のPが0.10〜0.12%から
吹錬を開始しても、Cが0.1係程度にならないと、P
が0.02%以下にはなり難いという欠点があった。
悪く、ヘマタイト銑中のPが0.10〜0.12%から
吹錬を開始しても、Cが0.1係程度にならないと、P
が0.02%以下にはなり難いという欠点があった。
このことから、従来高炭素鋼や燐含有を厳しく規制され
る鋼種を酸素底吹な転炉で吹精するのは困難視されてい
たのである。
る鋼種を酸素底吹な転炉で吹精するのは困難視されてい
たのである。
この発明は、造滓剤として鋼板はうろう掛は時に発生す
る残渣スリップに着目し、これを利用することで、羽口
近傍で生成したP2O,が滓化の良いスラグと速やかに
結合し、同時に吹込むCaOと安定した3CaO−P2
O5を生成するようにして、脱燐を促進させる方法であ
る。
る残渣スリップに着目し、これを利用することで、羽口
近傍で生成したP2O,が滓化の良いスラグと速やかに
結合し、同時に吹込むCaOと安定した3CaO−P2
O5を生成するようにして、脱燐を促進させる方法であ
る。
以下にその構成の詳細を説明する。
この発明は、炉底から吹込むCaO微粉等とともにほう
ろう掛は処理に際して発生する残渣スリップを調整して
得られる微粉を、造滓剤の一部として:とくに脱燐剤と
して用いる。
ろう掛は処理に際して発生する残渣スリップを調整して
得られる微粉を、造滓剤の一部として:とくに脱燐剤と
して用いる。
この残渣スリップは、フリットと粘土を水に溶いたガラ
ス質のウワグスリであって、これをスプレー等で金属素
地に吹付塗装し焼成してほうろう製品とする際に用いる
ものであり、この発明のスリップは本来は廃棄する残渣
分である。
ス質のウワグスリであって、これをスプレー等で金属素
地に吹付塗装し焼成してほうろう製品とする際に用いる
ものであり、この発明のスリップは本来は廃棄する残渣
分である。
この残渣スリップは、軟化点が500℃で、融点は10
00℃と低(、滓化の良い第1表に示す成分組成を有す
るものである。
00℃と低(、滓化の良い第1表に示す成分組成を有す
るものである。
この発明方法の実施に当っては、上述のスリップな乾燥
後、略100メツシユ以下程度の大きさに微粉砕して炉
底羽口から吹込んだり、あるいは1−)数10間の大き
さのまま炉口より炉内に供給する。
後、略100メツシユ以下程度の大きさに微粉砕して炉
底羽口から吹込んだり、あるいは1−)数10間の大き
さのまま炉口より炉内に供給する。
具体的な実施の方法としては次のような方法を採用する
。
。
(1)底吹き転炉に溶銑を装入後、まず溶銑をおおうよ
うにスリップを投入する。
うにスリップを投入する。
このとき塊状の焼石灰も同様に投入し、スラグ塩基度の
確保を行う。
確保を行う。
その後、吹錬を開始し、吹錬中はフシックス・インジェ
クション装置を用いCaO微粉を酸素ガスの搬送で炉底
から溶鋼へ吹込む。
クション装置を用いCaO微粉を酸素ガスの搬送で炉底
から溶鋼へ吹込む。
(2)底吹き転炉に溶銑を装入後吹錬を開始する。
吹錬中に微粉にしたCaOと微粉スリップを混ぜてディ
スペンサーに貯蔵し、酸素ガスを運搬ガスとして、この
混合微粉を炉底羽口から噴射させ、脱燐・脱硫に使用す
る。
スペンサーに貯蔵し、酸素ガスを運搬ガスとして、この
混合微粉を炉底羽口から噴射させ、脱燐・脱硫に使用す
る。
(3)底吹き転炉に溶銑を装入後吹錬を開始する。
吹錬中はCaO微粉のみ炉底から吹込む。
スリップは塊・粉合せて炉口からシュータ−を用いて投
入する。
入する。
これら3方法を用いて実際に吹錬した際の操業状況の結
果を第2表に示す。
果を第2表に示す。
尚、脱燐は上記3方法の間では効果に差が認められなか
った。
った。
この操業例は、従来法で使用していたCaOの一部を、
該スリップで代替(10〜20 ky/ t・p i
g)させた例であり、かかるスリップの代替量が多い程
脱燐と脱硫に顕著な効果が見られた。
該スリップで代替(10〜20 ky/ t・p i
g)させた例であり、かかるスリップの代替量が多い程
脱燐と脱硫に顕著な効果が見られた。
ただし、その使用量が40 k7/ t −p i g
以上になると、炉内のスラグ量が増加し、粒鉄がスラグ
中に捕捉されやすくなる。
以上になると、炉内のスラグ量が増加し、粒鉄がスラグ
中に捕捉されやすくなる。
したがって、出鋼歩留が低下し、また炉壁・炉敷れんが
の損耗を早めるため好ましくない。
の損耗を早めるため好ましくない。
下限は特に制限はないが、添加の効果が見られる5&7
/l−pig程度である。
/l−pig程度である。
なお、本発明で用いる残渣スリップは、代表的な組成が
第1表に示すものであるが、このような成分組成を有す
る他の化学物質:例えば川砂と赤泥の混合による類似組
成物などを用いても同様な効果をもたらすので、該残渣
スリップに代えて使用できる。
第1表に示すものであるが、このような成分組成を有す
る他の化学物質:例えば川砂と赤泥の混合による類似組
成物などを用いても同様な効果をもたらすので、該残渣
スリップに代えて使用できる。
以上説明したようにこの発明方法は、融点高く流動性の
悪い従来のCaO単独使用の場合に比べると、滓化性の
良いスラグを生成するので、脱燐・脱硫に効果があり、
低P、低Sの高炭素鋼の製造も可能となった。
悪い従来のCaO単独使用の場合に比べると、滓化性の
良いスラグを生成するので、脱燐・脱硫に効果があり、
低P、低Sの高炭素鋼の製造も可能となった。
また、従来廃棄していたほうろう掛は処理時の残渣スリ
ップを有効に使用でき、経剤的に有利である。
ップを有効に使用でき、経剤的に有利である。
なお、この発明方法は滓化の良いスラグ生成ということ
でLD転炉などへの応用も可能である。
でLD転炉などへの応用も可能である。
Claims (1)
- 1 炉底に設けた羽口から精錬ガスとともにCaO微粉
などの造滓剤を吹込む底吹き転炉の吹錬において、炉底
からの造滓剤吹込みとともに、はうろう掛けのとき生ず
る残渣スリップ、およびその同成分細材の微粉を吹込み
、またその残渣スリップ等を炉口からも炉内に供給し脱
燐することを特徴とする底吹き転炉精錬における脱燐促
進方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1870679A JPS5937324B2 (ja) | 1979-02-20 | 1979-02-20 | 底吹き転炉精錬における脱燐促進方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1870679A JPS5937324B2 (ja) | 1979-02-20 | 1979-02-20 | 底吹き転炉精錬における脱燐促進方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55110715A JPS55110715A (en) | 1980-08-26 |
JPS5937324B2 true JPS5937324B2 (ja) | 1984-09-08 |
Family
ID=11979082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1870679A Expired JPS5937324B2 (ja) | 1979-02-20 | 1979-02-20 | 底吹き転炉精錬における脱燐促進方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5937324B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0213449Y2 (ja) * | 1984-11-16 | 1990-04-13 | ||
JPH0435390Y2 (ja) * | 1986-12-09 | 1992-08-21 | ||
JPH0519296Y2 (ja) * | 1989-12-08 | 1993-05-21 |
-
1979
- 1979-02-20 JP JP1870679A patent/JPS5937324B2/ja not_active Expired
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0213449Y2 (ja) * | 1984-11-16 | 1990-04-13 | ||
JPH0435390Y2 (ja) * | 1986-12-09 | 1992-08-21 | ||
JPH0519296Y2 (ja) * | 1989-12-08 | 1993-05-21 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55110715A (en) | 1980-08-26 |
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