JPH0627613Y2 - ヘルメット - Google Patents

ヘルメット

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JPH0627613Y2
JPH0627613Y2 JP1989142318U JP14231889U JPH0627613Y2 JP H0627613 Y2 JPH0627613 Y2 JP H0627613Y2 JP 1989142318 U JP1989142318 U JP 1989142318U JP 14231889 U JP14231889 U JP 14231889U JP H0627613 Y2 JPH0627613 Y2 JP H0627613Y2
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bead
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JP1989142318U
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栄太郎 鎌田
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昭栄化工株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案は、下端縁に縁部材が嵌着されるシェルと、該シ
ェルの内面に嵌装される緩衝ライナとで帽体が構成さ
れ、前記緩衝ライナの内面には、カバーで覆われる内装
パッドが配設されるヘルメットに関する。
(2)従来の技術 従来、かかるヘルメットは、たとえば実開昭62−70
130号公報等により公知である。
(3)考案が解決しようとする課題 ところで、内装パッドは、ヘルメット装着者の頭部に直
接接触するものであるので汚れ易い。したがって洗濯等
のために内装パッドは帽体に着脱可能に取付けられるこ
とが望ましく、上記従来のものでは、内装パッドを覆う
カバーに緩衝ライナの下端面を覆うカバー延長部を設
け、該カバー延長部の周縁部に挿入片を固着し、該挿入
片をシェルおよび緩衝ライナ間に抜差可能に挿入するよ
うにしている。しかるに、カバーおよび緩衝ライナ間の
間隙は小さいものであり、挿入片の該間隙への挿入操作
すなわち内装パッドの帽体への取付操作が容易であると
は言い難い。
そこでシェル下端縁に嵌着される断面U字状の縁部材の
内側壁とシェル下端縁内面との間に凹溝状の間隙を形成
し、その間隙にカバー延長部の周縁部を挿入係合させる
ようにしたものも提案(例えば特開昭62−69812
号公報の第1〜4図を参照)されているが、この提案の
ものでは、上記凹溝状の間隙を特設するために縁部材の
内側壁をシェル下端縁内面に接着させることができなく
なり、それだけ縁部材とシェル下端縁との接合面積が少
なくなってその接合強度が低下し、縁部材がシェル下端
縁より外れ易くなる問題がある。尚、斯かる問題は、上
記提案のものの第6,7図に示されるように縁部材上方
のシェル内面と緩衝ライナに形成した係合用凹部との間
に、上記カバー延長部の周縁膨大部を圧入係合させる間
隙を形成するようにすれば解消されるが、この場合に
は、帽体、特に緩衝ライナの強度が上記凹部の特設によ
りそれだけ低下し、また上記間隙に該カバー延長部の周
縁膨大部を挿脱するたびに発泡樹脂製で比較的脆い緩衝
ライナの上記凹部内面が強く擦られて早期に削り取られ
るといった別の不具合がある。
本考案は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、上
記従来のものの問題を一挙に解決することができるヘル
メットを提供することを目的とする。
B.考案の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案によれば、下端縁に縁
部材が設けられるシェルと、該シェルの内面に嵌装され
る緩衝ライナとで帽体が構成され、前記緩衝ライナの内
面には、カバーで覆われる内装パッドが配設されるヘル
メットにおいて、前記カバーには、周縁部に玉縁を有し
て緩衝ライナの下端面を覆うカバー延長部が設けられ、
前記縁部材は、前記シェルの下端縁にその全周に亘り嵌
着される断面略U字状の縁本体と、この縁本体の下端内
縁より延出して該縁本体内側壁との間に前記玉縁を抱持
すべく該玉縁に弾力的に係合する弾性係止部とをゴム材
より一体成形して構成される。
(2)作用 縁部材の縁本体内側壁と弾性係止部との間にその係止部
と上記玉縁との係脱を容易に行わせ得るに十分な間隙を
確保することができるから、その係脱操作、延いては内
装パッドの帽体への着脱操作が頗る容易となる。
また縁部材を上記玉縁に対する係止部材に兼用したにも
拘わらず、その縁部材の断面略U字状の縁本体の内、外
両側壁間にシェル下端縁が広範囲に亘り嵌合接着され、
縁部材本来のシェルへの接合強度は低下しない。更に縁
部材の縁本体内側壁はゴム製で柔軟であることから、上
記玉縁と弾性係止部との係脱に際し該玉縁より度々擦ら
れても早期に劣化せず、一方、緩衝ライナには上記玉縁
に対する係合用凹部を特別に設ける必要はないため、そ
れだけ該ライナの強度が向上に寄与する。
(3)実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説明する
と、先ず第1図ないし第4図において、このヘルメット
は所謂ジェット型のものであり、その帽体1は、外殻を
なす硬質高強度樹脂製シェル2内に発泡スチロール製の
緩衝ライナ3が密合されて構成される。而して前記シェ
ル2には、装着者の耳部周辺を覆う左、右一対の耳覆い
部4,4が垂下するように一体に連設されており、シェ
ル2の下端縁にはゴム製縁部材5が嵌合して接着され
る。また前記緩衝ライナ3は、前記両耳覆い部4,4を
除くシェル2の内面に嵌合、接着される。しかもシェル
2の前部には前方に向けて斜め下方に延びるバイザ6が
固設される。
第5図を併せて参照して、緩衝ライナ3の前部下端面か
ら後端までの間にわたって該緩衝ライナ3の内面には、
その中央寄りで帽体2の前後方向に延びる2条の通風溝
8と、それらの通風溝8の両側で前後方向に延びる2条
の通風溝9とが凹設されている。而して各通風溝8の前
端部は緩衝ライナ3に穿設された一対の通孔10にそれ
ぞれ連通され、各通孔10はシェル2の前部に設けられ
る一対の導入口11にそれぞれ連通している。また各通
風溝9の前端部は緩衝ライナ3に穿設された一対の通孔
12にそれぞれ連通され、各通孔12はシェル2の前部
に設けられる一対の導入口13にそれぞれ連通してい
る。しかもシェル2の前部外面には、それらの導入口1
3を個別に開閉すべく一対のスライド式開閉蓋14が取
付けられる。さらにシェル2の下端縁に配設されている
縁部材5において帽体1の後部下端に対応する位置に
は、外観をルーバ状とすべく水平方向に延びる複数条の
突起16が上下に間隔をあけて設けられて成る被覆部1
5が一体に設けられており、該被覆部16はシェル2の
後部下端外面を覆う。しかも前記被覆部16には、緩衝
ライナ3における各通風溝8,9に対応する4つの導出
口17が穿設されており、それらの導出口17はシェル
2の後部下端に穿設された4つの通孔18を介して各通
風溝8,9の後端部に連通する。したがってヘルメット
を装着した状態での自動二輪車の走行時に前記導出口1
7に生じる負圧により前記導入口12,13から導入さ
れた空気は、各通風溝8,9を導出口17に向けて流通
する。
ところで、緩衝ライナ3における前部内面および後部内
面には、剛性の比較的高い合成樹脂から成るカバー板1
9,20がそれぞれ当接される。これらのカバー板1
9,20は、緩衝ライナ3の内面に設けられている通風
溝8,9の前端部および後端部を覆う大きさを有した矩
形状に形成されるものであり、緩衝ライナ3の前部内面
および後部内面に対応して彎曲しながら帽体1に固定さ
れる。すなわちカバー板19は、その前端部が支持布2
1に縫着されるとともに両側部が柔軟な合成樹脂から成
る支持シート22にそれぞれ縫着されるものであり、支
持布21は緩衝ライナ3の前部における外面に接着さ
れ、両支持シート22は緩衝ライナ3の両側部における
下端面ならびに該下端面に連なる外面および内面にそれ
ぞれ接着される。しかも支持布21は、通気性を有する
ように比較的大きな編み目で織られたものであり、緩衝
ライナ3の前部下端面における各通風溝8,9は空気の
流通を許容しながら該支持布21で覆われる。またカバ
ー板20は、緩衝ライナ3の後部における外面に接着さ
れながら該緩衝ライナ3の下端面を覆う支持布23に縫
着される。
前記カバー板19,20を緩衝ライナ3の前部内面およ
び後部内面との間に介在せしめながら、緩衝ライナ3の
内周には内装パッド24が着脱可能に配設される。この
内装パッド24は、ヘルメット装着者の頭部に接触する
ように基本的には鉢巻状に形成されるものであり、その
表面全体は通気性を有する布製カバー25で覆われる。
しかも該カバー25には、緩衝ライナ3の下端面を覆う
カバー延長部26が延設されており、該カバー延長部2
6の周縁部には、合成樹脂から成る小径のチューブ27
が全周にわたって縫込まれ、それによりカバー延長部2
6の周縁部に係合部としての玉縁28が全周にわたって
設けられることになる。しかも前記カバー25におい
て、ヘルメット装着者の前頭部および後頭部に対応する
部分には、汗止め効果を発揮すべく特に吸水性の優れた
布が用いられる。
一方、前記縁部材5は、シェル2の下端縁にその全周に
亘り嵌着される断面略U字状の縁本体5aと、この縁本
体5aの下端内縁より延出する弾性係止部29とを一体
成形して構成されており、その弾性係止部29は、これ
と縁本体5aの内側壁5aiとの間に前記玉縁28を抱
持する。上記係止部29の自由端部、即ち上端部は厚肉
のビード部に形成されていて外方上向きに傾斜している
ため、玉縁29の脱落防止に効果的である。而して内装
パッド24は、シェル2における耳覆い部4,4に対応
する部分を除いて玉縁28を前記係止部29に弾力的に
係合させることにより、帽体1に係脱可能に装着される
ことになる。
第6図を併せて参照して、緩衝ライナ3の天井面には比
較的肉厚のウレタンフォーム製天井パッド31が着脱可
能に装着されている。すなわち該天井パッド31の緩衝
ライナ3に対向する面において、前後方向に間隔をあけ
た2個所には、各通風溝8,9の長手方向と直交する方
向に延びる係合板32がそれぞれ縫着されており、それ
らの係合板32が、緩衝ライナ3に配設される一対ずつ
2組の弾性係止紐33,33にそれぞれ係止される。各
係合板32は、その長手方向中間部寄りの2個所で天井
パッド31にそれぞれ縫着されており、各係合端32の
両端は自由端となっている。また各係止紐33は、緩衝
ライナ3の中央寄りに設けられている2条の通風溝8,
8と、それらの通風溝8,8の両側の通風溝9,9との
間で、各係合端32に対応する部分で緩衝ライナ3の内
面に配設されるものであり、内面および外面間にわたっ
て緩衝ライナ3に穿設された一対ずつ4組の挿通孔34
に挿通したゴム紐の両端を緩衝ライナ3の外面側で固結
することにより該ゴム紐の緩衝ライナ3の内面側に臨む
部分が係止紐33としてそれぞれ形成されるものであ
る。
第7図を併せて参照して、各耳覆い部4,4の内面には
装着者の耳部を受容する側部クッション35,35が着
脱可能にそれぞれ装着される。これらの側部クッション
35は、緩衝ライナ3の下端との間に装着者の耳部を受
容する凹部を形成すべく略C字状に形成されるものであ
り、比較的剛性の高い合成樹脂から成る支持板36の内
面にそれぞれ固着される。すなわち側部クッション35
を覆う布製クッションカバー37を支持板36に縫着す
ることにより側部クッション35が支持板36に固着さ
れる。而して支持板36の上部には、シェル2および緩
衝ライナ3間に差込み可能な差込み突部36aが側部ク
ッション35よりも上方に突出して設けられる。また支
持板36の前端および下端は、側部クッション35より
も外方にわずかに突出するものであり、その突出端部3
6bには、クッションカバー37の端縁が折曲げた状態
で縫着される。したがって側部クッション35は、差込
み突部36aをシェル2および緩衝ライナ3間に差込む
とともに前記突出端部36bを係止部29に係合するこ
とにより耳覆い部4に着脱可能にそれぞれ取付けられる
ことになる。
ところで、内装パッド24のカバー延長部26には、前
記支持板36を挿通させるための一対の透孔40が穿設
されており、差込み突部36aをシェル2および緩衝ラ
イナ3間に差込む際に該透孔40に支持板36が挿通さ
れることにより、耳覆い部4に対応する位置での内装パ
ッド24の帽体1からの離脱が阻止される。
帽体1をヘルメット装着者の頭部に固定するための相互
に締結可能な一対の顎ベルト41の一端が、耳覆い部
4,4にリベット42を介してそれぞれ固着されてお
り、これらの顎ベルト41は、前記支持板36にそれぞ
れ設けられた挿通孔43を貫通して内方に延ばされる。
上記各顎ベルト41の少なくとも一部は、筒状に形成さ
れる顎ベルトカバー44により覆われる。この顎ベルト
カバー44は、ヘルメット装着者の頬および顎にあてる
べく比較的肉厚を大とした帯状に形成される布製帯体4
5、ならびに該布製帯体45の外方に位置する合成樹脂
製帯体46の両側端を相互に縫着して筒状に形成される
ものである。しかも布製帯体45の長さは合成樹脂製帯
体46よりも長く形成されており、両帯体45,46
は、その一端を一致させて相互に縫着される。
顎ベルト41は、その遊端を前記顎ベルトカバー44の
一端側から挿入していくものであり、顎ベルト41の基
端部には面ファスナ48が固着され、顎ベルト41の顎
ベルトカバー44への挿入方向47(第7図参照)に沿
う顎ベルトカバー44の後端すなわち一端において合成
樹脂製帯体46の内面には前記面ファスナ48に係脱可
能に係着する面ファスナ49が固着される。したがって
顎ベルトカバー44の一端が顎ベルト41の基端に達す
るまで顎ベルト41を顎ベルトカバー44に挿通した状
態で顎ベルトカバー44の一端を顎ベルト41に押付け
るように掴むことにより顎ベルトカバー44の顎ベルト
41への装着状態が維持されることになる。
再び第1図および第2図において、ヘルメット装着者が
ゴーグル51を装着する場合に、ゴーグル用バンド52
が帽体1の外周に装着されるが、そのゴーグル用バンド
52が帽体1から滑って外れることを防止するために、
縁部材5における前記ゴーグル用バンド52に対応する
部分に該ゴーグル用バンド52に弾性的に係合する複数
の突起53が突設されるとともにゴーグル用バンド52
の下方で外方に突出する段部54aが突設され、シェル
2における前部寄り両側外面にはゴーグル用バンド52
の下方で外方に突出する段部54bが前記段部54aに
連なって設けられる。
バイザ6のバイザ本体55は、帽体1の外面すなわちシ
ェル2の外面に滑らかに連なって前方に向けて斜め下方
に延びる廂面55aを上面に有しながら後端縁をシェル
2の外面に密接させた状態で帽体1にビス56を介して
取付けられるものであり、このバイザ本体55の後部寄
り中央部には、シェル2に設けられている一対の導入口
12に対応する開口部57が設けられる。しかも該開口
部57の周縁部にはシェル2の外面側に延びて該外面に
当接する側壁部57aが一体に連設されており、該側壁
部57aは前記一対の導入口12を囲むように形成され
る。而して該開口部57を第1図示のように開放する位
置と、該開口部57を閉鎖する位置との間で回動可能に
して開閉蓋58がバイザ本体55に支承されており、開
閉蓋58を開放位置とした状態でヘルメット装着者が自
動二輪車への通常の乗車姿勢をとるときには、開口部5
7が前方に向けて開口する。
第8図を併せて参照して、上記開口部57の両側の導入
口13に対応する部分でバイザ本体55には、開口部5
9が3個ずつ設けられる。しかもそれらの開口部59
は、前方に向かうにつれて廂面55aからの深さを深く
して前後方向に沿いながらバイザ本体55に設けられる
各導風溝60の前端に設けられるものであり、ヘルメッ
ト装着者が自動二輪車への通常の乗車姿勢をとるときに
は前方に向けて開口することになる。
次にこの実施例の作用について説明すると、内装パッド
24は、その周縁部に設けられた玉縁28を帽体1の前
部および後部で縁部材5の係止部29に弾性的に係合し
た状態で帽体1に装着されており、また両側部クッショ
ン35は、その差込み突部36aをシェル2および緩衝
ライナ3間に差込むとともに突出端部36bを前記係止
部29に弾性的に係合した状態で帽体1に装着される。
この際、側部クッション35の支持板36は内装パッド
24側の透孔40に挿通されており、内装パッド24に
おけるカバー延長部26の両耳覆い部4,4に対応する
部分は側部クッション35および耳覆い部4間に挟まれ
ることになる。さらに天井パッド31は、該天井パッド
31側に設けられている一対の係合板32の両端部を緩
衝ライナ3側に設けられている係止紐33にそれぞれ係
合することにより帽体1に装着されている。しかも内装
パッド24の玉縁28ならびに側部クッション35の突
出端部36bを縁部材5の係止部29に係合することに
より、シェル2および緩衝ライナ3の下端間が全周にわ
たって閉じられることになり、泥等がシェル2および緩
衝ライナ3間に侵入することが防止される。
而して内装パッド24を、たとえば洗濯のために帽体1
から取外すにあたっては、両側部クッション35を帽体
1から取外した状態で、玉縁28を縁部材5の係止部2
9から取外せばよく、また内装パッド24の帽体1への
取付け時には上述の取外し時と逆の操作を行なえばよ
い。しかも内装パッド24の周縁部に設けた玉縁28
は、縁部材5の係止部29に弾性的に係合しているもの
であり、その係合状態が確実に維持されるとともに係脱
操作も容易であり、挿入片をシェル2および緩衝ライナ
3間に挿入していた従来のものと比べると係脱操作が格
段に容易となるものであり、内装パッド24の帽体1へ
の着脱操作を容易に行なうことができる。
また天井パッド31の着脱操作は、2つの係合板32の
係止紐33への係合および係合解除操作を行なうだけで
すみ、しかも天井パッド31が汗で濡れたとしても係止
紐33への係合板32の係合状態に悪影響が及ぶことは
なく、帽体1への装着状態を確実に維持することができ
る。
ところで、内装パッド24と緩衝ライナ3の前部および
後部内面との間には、カバー板19,20がそれぞれ介
装されており、ヘルメット装着者の頭部により内装パッ
ド24の前部および後部が緩衝ライナ3側に押付けられ
ても、各通風溝8,9の前端部および後端部に内装パッ
ド24が押込まれることはない。また天井パッド31に
は、一対の係合板32が取付けられており、それらの係
合板32によっても天井パッド31が通風溝8,9内に
押込まれることが防止される。したがって自動二輪車の
走行時に通孔10,11から通風溝8,9への空気の導
入、ならびに通風溝8,9から通孔18への空気の導出
が円滑に行なわれるとともに通風溝8,9内での空気と
の流通が円滑となり、通風溝8,9内で前方から後方に
向けての空気流が効率よく生じ、帽体1内の換気を効率
よく行なうことができる。
しかもヘルメット装着者が自動二輪車への通常の乗車姿
勢をとるときに、バイザ6のバイザ本体55に設けられ
ている開口部57が開閉蓋58を開放位置とした状態で
は前方に向けて開口しており、また両開口部59も前方
に向けて開口するものである。したがって開閉蓋14を
開放位置としているときには、自動二輪車の走行時に開
口部57,59から導入口12,13を経て通風溝8,
9に新鮮な空気を確実に導入することができる。また大
量の空気を帽体1内に導入することが不要であるときに
は、開口部57を開閉蓋58で閉じるとともに導入口1
3を開放しておくと、導入口13のみから比較的少量の
空気を帽体1内に導入することができ、さらに開閉蓋1
4を閉じると帽体1内への導入口13からの空気の導入
を遮断することができる。
ところで、ヘルメット装着者が自動二輪車に乗車してい
るときに顔を上向きにすると、バイザ6の下面側に走行
風が当たることになる。しかるに、開口部59は、バイ
ザ本体55の下方の空気を導風溝60から後方側に導く
作用を果たし、したがってヘルメット装着者が顔を上向
きにしたとしても、走行風によりバイザ6が後方に向け
て煽られることを極力回避することができる。このよう
にバイザ6の煽りを防止するために開口部59を設け、
バイザ6の後端縁をシェル2の外面に密接させることに
より、バイザ6および帽体1間に段差が生じることはな
く、したがって美観が向上する。
さらに顎ベルトカバー44は、顎ベルト41の基端部に
固着された面ファスナ48と、顎ベルトカバー44にお
ける一端内面に設けられる面ファスナ49とを係着する
ことにより顎ベルト41に固定されており、その固定状
態を解除するには顎ベルトカバー44を挿入方向47に
沿って引っ張って面ファスナ48,49の係着状態を解
除すればよく、また顎ベルトカバー44の顎ベルト41
への装着時には、顎ベルトカバー44の一端が顎ベルト
41の基端に達するまで顎ベルト41を顎ベルトカバー
44に挿通した状態で顎ベルトカバー44の一端を掴む
だけでよく、顎ベルトカバー44の顎ベルト41への着
脱操作を極めて容易に行なうことができる。
C.考案の効果 以上のように本考案によれば、カバーには、周縁部に玉
縁を有して緩衝ライナの下端面を覆うカバー延長部が設
けられ、前記縁部材は、前記シェルの下端縁にその全周
に亘り嵌着される断面略U字状の縁本体と、この縁本体
の下端内縁より延出して該縁本体内側壁との間に前記玉
縁を抱持すべく該玉縁に弾力的に係合する弾性係止部と
をゴム材より一体成形して構成されるので、その縁部材
の縁本体内側壁と弾性係止部との間にその係止部と上記
玉縁との係脱を容易に行わせ得るに十分な間隙を確保す
ることができ、従ってその係脱操作、延いては内装パッ
ドの帽体への着脱操作を極めて容易に行うことができ、
しかもシェル下端縁を縁取る縁部材が上記玉縁に対する
係止部材を兼ねることでそれだけ構造の簡素化が図られ
る。またこのように縁部材を玉縁に対する係止部材に兼
用したにも拘わらず、その縁部材の断面略U字状の縁本
体の内、外両側壁間にシェル下端縁を広範囲に亘り嵌合
装着させることができるから、縁部材本来のシェルへの
接合強度が低下する虞れはなくなり、縁部材の脱落防止
に効果的である。更に縁部材の縁本体内側壁はゴム製で
柔軟であることから、上記玉縁と弾性係止部との係脱に
際し該玉縁より度々擦られても早期に劣化する虞れはな
く、一方、緩衝ライナには上記玉縁に対する係合用凹部
を特別に設ける必要はないため、該ライナの強度向上に
寄与することができる上、該ライナの表面が上記玉縁で
強く擦られて早期に劣化するような虞れもない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであり、第1図は本
考案ヘルメットの側面図であって第2図のI矢視図、第
2図は第1図のII矢視方向から見た正面図であって右半
分はゴーグルを装着した状態を、また左半分はゴーグル
およびバイザを取外した状態を示すものであり、第3図
は第2図のIII−III線断面図、第4図はヘルメットの分
解斜視図、第5図は第3図のV矢視部拡大図、第6図は
第3図のVI−VI線断面図、第7図は第3図のVII−VII線
断面図、第8図は第2図のVIII−VIII線断面図である。 1……帽体、2……シェル、3……緩衝ライナ、5……
縁部材、5a……縁本体、5ai……縁本体の内側壁、
24……内装パッド、25……カバー、26……カバー
延長部、28……玉縁、29……係止部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下端縁に縁部材(5)が設けられるシェル
    (2)と、該シェル(2)の内面に嵌装される緩衝ライ
    ナ(3)とで帽体(1)が構成され、前記緩衝ライナ
    (3)の内面には、カバー(25)で覆われる内装パッ
    ド(24)が配設されるヘルメットにおいて、前記カバ
    ー(25)には、周縁部に玉縁(28)を有して緩衝ラ
    イナ(3)の下端面を覆うカバー延長部(26)が設け
    られ、前記縁部材(5)は、前記シェル(2)の下端縁
    にその全周に亘り嵌着される断面略U字状の縁本体(5
    a)と、この縁本体(5a)の下端内縁より延出して該
    縁本体内側壁(5ai)との間に前記玉縁(28)を抱
    持すべく該玉縁(28)に弾力的に係合する弾性係止部
    (29)とをゴム材より一体成形して構成されたことを
    特徴とするヘルメット。
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