JPH0638093Y2 - ヘルメットの帽体 - Google Patents

ヘルメットの帽体

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JPH0638093Y2
JPH0638093Y2 JP892291U JP892291U JPH0638093Y2 JP H0638093 Y2 JPH0638093 Y2 JP H0638093Y2 JP 892291 U JP892291 U JP 892291U JP 892291 U JP892291 U JP 892291U JP H0638093 Y2 JPH0638093 Y2 JP H0638093Y2
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JP
Japan
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shell
shock absorbing
absorbing liner
liner
helmet
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JP892291U
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JPH0545021U (ja
Inventor
栄太郎 鎌田
Original Assignee
昭栄化工株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばサイクリストが
使用する比較的軽量なヘルメットの帽体に関し、特に、
合成樹脂製のシェルと、このシェル内に嵌合される衝撃
吸収ライナとからなり、その衝撃吸収ライナには、該ラ
イナ内の換気のための空気導入孔及び空気導出孔を設
け、またシェルには上記空気導入,出孔を囲む開口部を
設けたものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるヘルメットの帽体は、例えば実公
平2−16971号公報に開示されているように、既に
知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】一般に、シェルに開口
部を大きく形成することは、シェルの軽量化をもたらす
反面、その剛性を低下させる点で不利である。そこで、
前記公報に開示されたものでは、シェルの剛性を確保す
るために、開口部の周縁に補強環を嵌着しているが、構
造の複雑化は免れない。
【0004】本考案は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、上記のような補強環に頼ることなくシェルの剛性
を確保し得ると共に、緩衝性に優れた前記ヘルメットの
帽体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、シェルの開口部の内周縁を、シェルの内
方に屈曲した屈曲縁に形成し、この屈曲縁を衝撃吸収ラ
イナの外面に当接させてシェル及び衝撃吸収ライナ間
に、シェルの弾性変形を許容する緩衝空隙を形成したこ
とを特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、図面により本考案の一実施例について
説明する。
【0007】先ず図1において、ヘルメット1の帽体2
は、例えばサイクリストUの頭部に装着され、同者の顎
に顎ベルト3が掛けられる。
【0008】図1ないし図4において、帽体2は発泡ス
チレン製の衝撃吸収ライナ5と、この衝撃吸収ライナ5
の外表面に、その下端部周縁の環状露出区域5aを除い
て嵌合される合成樹脂製のシェル4とを主要素としてお
り、両者4,5は、シェル4の下端周縁部において両面
接着テープ6を介して接合される。
【0009】シェル4の下端周縁は波形に形成され、こ
れに対応して、衝撃吸収ライナ5外面の、シェル4に覆
われる区域と環状の前記露出区域5aとの間に波形の上
向き段部7が形成され、これら下端周縁及び上向き段部
7の係合によりシェル4の外面が衝撃吸収ライナ5の露
出区域5aに連続するようになっている。
【0010】顎ベルト3は、左右一対の前ベルト8と、
中央で折返された一本の後ベルト9とからなっており、
これらは衝撃吸収ライナ5のベルト孔10,11を貫通
してシェル4に次のように取付けられる。
【0011】即ち、シェル4の内面には、その左右両側
部と後部の三個所に支持部12,13がそれぞれ一体に
成形され、左右の支持部12により左右の前ベルト8の
上端折返し部8aが支持され、後の支持部13に後ベル
ト9の中央折返し部9aが支持される。
【0012】各支持部12,13は、図5に明示するよ
うに、シェル4の内面から突出して相対向する一対のス
テー14と、これらの先端部間を連結する支持棒15と
からなっており、この支持棒15により対応するベルト
8,9の折返し部8a,9aが支持されるのである。
【0013】左側の前ベルト8の下端部にはバックル1
6が、また右側の前ベルト8の下端部にはタング17が
それぞれ付設され、両者16,17の係合により前ベル
ト8同士が接続される。また、各前ベルト8の中間部に
は調節板18が上下調節可能に取付けられ、この調節板
18に同側の後ベルト9が長さ調節可能に接続される。
【0014】衝撃吸収ライナ5の下端部内周面には、そ
の周方向に間隔を置いて複数の帯状フィットパッド19
が面ファスナ20を介して取付けられ、さらにこれらフ
ィットパッド19を覆う複数の帯状汗止め21が同じく
面ファスナ22を介して同ライナ5の内周面に取付けら
れる。フィットパッド19は柔軟性に富むウレタンフォ
ームにより、また汗止め21は吸湿性の素材によりそれ
ぞれ構成される。
【0015】さらに衝撃吸収ライナ5の頂部内面には前
後方向に延びる帯状のトップパッド23がファスナ24
を介して取付けられる。
【0016】衝撃吸収ライナ5の前部壁には複数の空気
導入孔25が設けられ、またその後部壁には複数の空気
導出孔26が設けられる。そして、これら空気導入,出
孔25,26間を連通する導風溝27が衝撃吸収ライナ
5の内面に設けられる。
【0017】一方、シェル4には、これが上記空気導
入,出孔25,26を塞がないようにそれらを囲む複数
の開口部28が設けられる。これら開口部28は、シェ
ル4の軽量化と強度保持の両方を満足させる大きさに形
成される。また、これら開口部28の内周縁は、シェル
4の内方へ屈曲した屈曲縁28aに形成されており、こ
の屈曲縁28aが衝撃吸収ライナ5の外面に当接するこ
とにより、シェル4と該ライナ5との間の随所に緩衝空
隙29が形成される。
【0018】次にこの実施例の作用について説明する。
ヘルメット1の組立に当っては、先ず左右の前ベルト8
をシェル4の左右の支持部12に通してから折返し部8
aを縫製する。また後ベルト9をシェル4の後部の支持
部13に通して該ベルト9の中央折返し部9aを支持さ
せる。次に左右の前ベルト8を衝撃吸収ライナ5の左右
のベルト孔10に、また後ベルト9を後のベルト孔11
にそれぞれ上方から挿通してから、これらベルト8,9
を引張りつゝ衝撃吸収ライナ5をシェル4内に嵌合すれ
ば、両者4,5は、前後のベルト8,9に案内されなが
ら、シェル4の下端周縁と衝撃吸収ライナ5の上向き段
部7とが係合する所定の嵌合状態に嵌合されると共に、
該ライナ5の外周面に予め接着された両面接着テープ6
により相互に接合される。その後、前後のベルト8,9
にバックル16、タング17、調節板18等が取付けら
れる。
【0019】使用に当り、例えばサイクリストUが帽体
2を被り、顎ベルト3を締めると、衝撃吸収ライナ5は
顎ベルト3によりサイクリストUの頭部とシェル4との
間にしっかり保持される。しかも、シェル4の波形の下
端周縁が衝撃吸収ライナ5外面の波形の上向き段部7に
係合しているので、シェル4及び衝撃吸収ライナ5を結
ぐ両面接着テープ6の接着力が比較的弱くとも、外部か
らの衝撃力により、その両者4,5が相互にずれたり、
分離したりするような惧れはない。
【0020】またシェル4の複数の開口部28はシェル
4の軽量化に寄与するにも拘わらず、各開口部28の周
縁は屈曲縁28aになっているため、この屈曲縁28a
の補強リブ効果によりシェル4の必要な剛性が確保され
る。
【0021】しかも、上記屈曲縁28aは、前述のよう
にシェル4及び衝撃吸収ライナ5間の随所に緩衝空隙2
9を形成することにも寄与する。この緩衝空隙29は、
シェル4の僅かな変形を許容して、比較的軽い衝撃力の
吸収に役立つ。
【0022】また自転車の走行中は走行風が衝撃吸収ラ
イナ5の空気導入孔25に流入し、導風溝27を経て空
気導出孔26から流出する。こうして帽体2内部が換気
される。このような換気により、使用者Uの頭部が冷や
されると共に、汗止め21の湿気が取除かれる。
【0023】複数の汗止め21は、フィットパッド19
とは別個にファスナ22を介して衝撃吸収ライナ5の内
面に取付けられるので、これが汗等で汚れた場合には、
その汗止め21のみを個々に外して容易に洗濯し、乾燥
させることができる。
【0024】また、フィットパッド19も、汗止め21
とは別個に、ファスナ20を介して衝撃吸収ライナ5の
内面に取付られると共に、汗止め21に覆われるので、
汗止め21に適度なクッション性を与え、装着感を良好
にする外、フィットパッド19のみを肉厚の異なるもの
と交換することにより帽体2内側の有効周長を調節する
ことができ、サイズ調節が容易である。
【0025】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、シェルの
開口部の内周縁を、シェルの内方に屈曲した屈曲縁に形
成し、この屈曲縁を衝撃吸収ライナの外面に当接させて
シェル及び衝撃吸収ライナ間に、シェルの弾性変形を許
容する緩衝空隙を形成したので、前記屈曲縁の補強リブ
効果によりシェルに必要な剛性を与えることができ、従
来のような補強環は不要であり、構造が簡単である。ま
た該屈曲縁は、シェル及び衝撃吸収ライナ間に緩衝空隙
を形成することにも寄与するので、帽体の緩衝性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案をサイクリスト用ヘルメットに適用した
一実施例の斜視図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】上記ヘルメットの分解斜視図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 ヘルメット 2 帽体 4 シェル 5 衝撃吸収ライナ 25 空気導入孔 26 空気導出孔 28 開口部 28a 屈曲縁 29 緩衝空隙

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製のシェル(4)と、このシェ
    ル(4)内に嵌合される衝撃吸収ライナ(5)とからな
    り、その衝撃吸収ライナ(5)には、該ライナ(5)内
    の換気のための空気導入孔(25)及び空気導出孔(2
    6)を設け、またシェル(4)には上記空気導入,出孔
    (25,26)を囲む開口部(28)を設けた、ヘルメ
    ットの帽体において、 シェル(4)の開口部(28)の内周縁を、シェル
    (4)の内方に屈曲した屈曲縁(28a)に形成し、こ
    の屈曲縁(28a)を衝撃吸収ライナ(5)の外面に当
    接させてシェル(4)及び衝撃吸収ライナ(5)間に、
    シェル(4)の弾性変形を許容する緩衝空隙(29)を
    形成したことを特徴とする、ヘルメットの帽体。
JP892291U 1991-02-26 1991-02-26 ヘルメットの帽体 Expired - Lifetime JPH0638093Y2 (ja)

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JPH0545021U JPH0545021U (ja) 1993-06-18
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