JP4946612B2 - ウインチカバーの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ウインチカバーの取付構造に関し、詳細には、車両フレームに固定されたウインチに対向するバンパの開口部を覆うウインチカバーの取付構造に関する。
従来、ウインチを装備した車両が知られている。ウインチは、動力装置を用いてドラムを回転させワイヤを巻き取る機械であり、悪路走破性の向上や他車の救援、倒木など障害物の撤去等に用いられるものである。このようなウインチは、例えば、フロントバンパが装着される車両フレームの前部に設置される。この場合、フロントバンパには、ワイヤの繰り出し及び巻き戻しのための開口部が設けられ、その開口部には蓋状のウインチカバーが取り付けられる。このウインチカバーは、雨水や跳ね石等からウインチを保護するとともに、フロントバンパの外観品位を向上することができる。
このウインチカバーのフロントバンパへの取付構造としては、例えば、ウインチカバーの上部に設けられた係止爪を、フロントバンパの開口の上側に設けられた穴に引っ掛け、フロントバンパの開口の下側に設けられた穴と、ウインチカバーの下部に設けられた穴とにベルトを通し、そのベルトをベルトフックで固定するものが知られている。この他にも、前方バンパ(フロントバンパ)の開口を、内面にミラーが接合されたミラー兼用カバー(ウインチカバー)によって閉塞可能にし、そのミラー兼用カバーを伸縮手段によって昇降可能に支持する取付構造を備えたウインチ装備車両も知られている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、伸縮手段を伸ばしてミラー兼用カバーを上方に配置することによって、ウインチが露呈され、運転席からミラー兼用カバーの鏡面を介してウインチを視認できるので、運転席の操作者単独でもウインチ操作が可能となるものである。
実開平4−112889号公報
しかしながら、前者のウインチカバーの取付構造では、フロントバンパの直ぐ後方にウインチが配置されているため、ウインチカバーの下部をフロントバンパに対してベルトで固定する際にウインチが邪魔となり、作業性が悪いという問題点があった。さらに、ウインチカバーの下部をベルトで固定するので、フロントバンパの見栄えが悪いという問題点もあった。また、後者の取付構造では、ミラー兼用カバーは伸縮手段によってのみ支持されているので、オフロード走行時に伸縮手段が強い振動に耐えられず、フロントバンパからミラー兼用カバーが脱落する恐れがあった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ウインチカバーをバンパに容易かつ確実に着脱することができ、バンパの見栄えを向上できるウインチカバーの取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のウインチカバーの取付構造は、ウインチが固定された車両フレームに装着されるバンパの前記ウインチに対向する部分に設けられた開口部を覆うために前記バンパに取り付けられるウインチカバーの取付構造であって、前記バンパには、前記開口部の上側に設けられた上部係止穴と、前記開口部の下側に設けられた下部係止穴とが設けられ、前記ウインチカバーは、前記バンパの外側から前記開口部を覆うカバー本体と、前記バンパに対向する前記カバー本体の上部に設けられ、前記上部係止穴に挿入される上部係止爪と、前記バンパに対向する前記カバー本体の下部に設けられ、前記下部係止穴に挿入される下部係止爪とを備え、前記下部係止穴は、矩形に開口され、前記下部係止爪は、前記下部係止穴に挿入された場合に、前記下部係止穴の上下の縁に当接して、当該下部係止穴に対する前記下部係止爪の厚み方向の位置を規制する
ように、前記カバー本体に対して同一方向へ突出する一対の規制ガイドと、前記一対の規制ガイドの間に配置され、前記カバー本体に対して当該一対の規制ガイドとは反対側へ突出する係合突起部とを備え、前記係合突起部は、可撓性を有する一対の撓み部と、当該一対の撓み部に接続された押圧部とを介してそれぞれ前記一対の規制ガイドと接続され、前記カバー本体に対する前記規制ガイドの突出方向へ前記押圧部を押圧すると、前記一対の撓み部が撓むことによって前記押圧部と共に前記係合突起が前記カバー本体の厚み方向へ移動し、前記下部係止穴に対する前記係合突起部の係合が解除されることを特徴とする。
請求項1に係る発明のウインチカバーの取付構造では、上部係止爪を上部係止穴に挿入し、下部係止爪を下部係止穴に挿入して、ウインチカバーをバンパに押しつけると下部係止爪の係合突起部が下部係止穴の縁に係合して、ウインチカバーをバンパに容易に固定できる。また、規制ガイドにより下部係止爪が下部係止穴で移動しないので、下部係止爪が下部係止穴からはずれることがない。さらに、ウインチカバーをバンパから取り外す場合には、ウインチカバーの押圧部を規制ガイドの突出方向へ押し上げることにより、撓み部が押圧部の押圧方向に撓んで、下部係止爪の下部係止穴への係止を解除することができる。従って、特別な工具を用いることなしにウインチカバーをバンパから容易に取り外すことができる。
以下、本発明の一実施の形態であるウインチカバー10の取付構造について、図面を参照して説明する。図1は、ウインチ6を装備した自動車1のフロント側の斜視図であり、図2は、図1に示すフロントバンパ2の開口部4にウインチカバー10を取り付けた状態を示す斜視図であり、図3は、図1に示すフロントバンパ2の開口部4からウインチカバー10を取り外した状態を示す斜視図である。
はじめに、ウインチ6を装備した自動車1のフロント構造について説明する。図1に示すように、自動車1のフレーム(図示外)の前部には、ウインチ6がブラケット9,9によって固定されている。このウインチ6は、例えば、ぬかるみからの脱出の場合、ワイヤフック8を静止物に引っ掛け、運転席からクラッチを操作し、エンジンの動力を調整しながらワイヤ7を操作することによって、自動車1をぬかるみから脱出させることができる。そして、そのウインチ6が固定されたフレームの前部には、ウインチ6を内包するように樹脂製のフロントバンパ2が装着されている。さらに、図2及び図3に示すように、フロントバンパ2の略中央には、そのウインチ6から繰り出されるワイヤ7を外側に引き出すための横長の開口部4が設けられ、ウインチ6の正面には、ウインチカバー10が着脱可能に設けられている。
そして、その開口部4の上側のバンパ上部2aには、図3に示すように、後述するウインチカバー10の上部係止爪15が係止する上部係止穴32と、上部係止爪16が係止する上部係止穴31と、脱落防止爪14が係止する係止穴35とが設けられている。尚、上部係止穴31,32は、矩形の一例として長方形状に開口された穴である。また、開口部4の下側のバンパ下部2bには、後述するウインチカバー10の下部係止爪17を係止する下部係止穴34と、下部係止爪18を係止する下部係止穴33と、撓み防止部材19を挿入する挿入穴36が設けられている。尚、下部係止穴33,34は、長方形状に開口する穴であり、その長方形の開口の長辺がウインチカバー10の上端部及び下端部と平行になっている。
そして、図1,図2に示すように、フロントバンパ2の開口部4のウインチ6に対向する中央位置に、本発明の特徴である蓋状のウインチカバー10が取り付けられるようになっている。このウインチカバー10は樹脂成型品であって、主に、ウインチ6の保護の役割と、フロントバンパ2の外観品位の保持の役割とを果たすものである。
次に、本発明の特徴であるウインチカバー10の構造について、図4乃至図6を参照して詳細に説明する。図4は、ウインチカバー10を裏側から見た斜視図であり、図5は、ウインチカバー10を上方から見た図であり、図6は、図4に示すウインチカバー10のA−A線での矢視方向断面図である。図4乃至図6に示すように、ウインチカバー10は、当該ウインチカバー10の正面部材を構成する略長方形の板状のカバー本体11と、該カバー本体11の正面から見た場合の右端部からカバー本体11の裏面に対して垂直方向に延設された右側壁12と、カバー本体11の正面から見た場合の左端部からカバー本体11の裏面に対して垂直方向に延設された左側壁13とを主体に構成されている。そして、カバー本体11の上側部位は、カバー本体11の裏面側になだらかに屈曲し、上端部11aはカバー本体11の後方に延設されている。一方、カバー本体11の下端部11bは、カバー本体11の裏面側に屈曲し、カバー本体11の後方に延設されている。つまり、カバー本体11の縦断面はなだらかに湾曲する略コの字形状になっている。また、カバー本体11には、3つの通気穴11cが並列に設けられている。
上記形状のカバー本体11の裏面の上部の左右両側には、鉤状に形成された上部係止爪15,16が各々設けられ、カバー本体11の下端部11bの左右両側には、下部係止爪17,18が各々設けられている。この下部係止爪17,18は、カバー本体11の後方に向けて延設された下端部11bから、カバー本体11の後方に向かって延設されている。尚、この下部係止爪17,18の構造の詳細については後述する。さらに、上部係止爪15と上部係止爪16との間には、脱落防止爪14が設けられている。図5に示すように、この脱落防止爪14は、先端部に設けられた略三角形の係止部14aと、当該係止部14aの上辺の中央から延設されカバー本体11の上端部11aに連結された軸部14bとから構成され、図3に示す係止穴35に挿入されて、上部係止爪15,16及び下部係止爪17,18の係止が外れた場合に、ウインチカバー10の脱落を防止する。また、下部係止爪17と下部係止爪18との間には、薄い棒状に突出された撓み防止部材19が設けられている。この撓み防止部材19は、図3に示す挿入穴36に挿入されて、下部係止爪17と、下部係止爪18との間の部分のウインチカバー10の下端部11bの上下方向への撓みを規制し、下部係止爪17,18が、下部係止穴34,33から外れることを防止する。従って、石等がウインチカバー10の下端部11bの下部係止爪17と下部係止爪18との間に衝突しても、衝撃による当該部分の撓みを撓み防止部材19が防止するので、下部係止爪17,18が、下部係止穴34,33から外れることがない。
また、右側壁12において、フロントバンパ2の前面の開口部4の内側に嵌る端部12aの上下部位には、フロントバンパ2の前面の曲面形状に合わせて形成された湾曲端部12b,12cが各々設けられている。そして、これら湾曲端部12b,12cが、フロントバンパ2の開口部4の上側および下側の曲面に密着して押し当てられ、湾曲端部12bと12cとに挟まれる中央の端部12aが、開口部4の内側に嵌るようになっている。一方、左側壁13においても、フロントバンパ2の前面に前面の開口部4の内側に嵌る端部13aの上下部位には、フロントバンパ2の前面の曲面形状に合わせて形成された湾曲端部13b,13cが各々設けられている。そして、右側壁12と同様に、これら湾曲端部13b,13cが、フロントバンパ2の開口部4の上側および下側の曲面に密着して押し当てられ、湾曲端部13bと13cとに挟まれる中央の端部13aが、開口部4の内側に嵌るようになっている。このような右側壁12及び左側壁13の形状によって、フロントバンパ2に対して、ウインチカバー10が上下方向にずれないようになっている。
次に、図7乃至図9を参照して、下部係止爪17の構造について説明する。図7は、下部係止爪17を下方から見た部分拡大図であり、図8は、下部係止爪17を斜め下方から見た斜視図であり、図9は、下部係止爪17を斜め上方から見た斜視図である。尚、下部係止爪18は、下部係止爪17と同一の形状に形成されているので、ここでは、下部係止爪18の説明は省略する。図7及び図8に示すように、下部係止爪17は、ウインチカバー10の底面側から見て、逆T字形状に形成されており、ウインチカバー10の下端部11bから、カバー本体11の後方に向かって延設されており、その幅方向の両端部には、規制ガイド17a,17bが設けられている。この規制ガイド17a,17bは、所定の高さ及び幅を有し、その先端面が後方に向かって斜めに下方に傾斜した板状で、その基端部の下端がウインチカバー10の下端部11bの上面に接合されており、下部係止爪17が図3に示す下部係止穴34に挿入されて係止された場合に、下部係止穴34に対して下部係止爪17の高さ方向への移動を規制して、下部係止穴34から下部係止爪17が外れることを防止する。
また、規制ガイド17a,17bの間には、下部係止爪17の係止を解除する場合に押圧される略長方形の押圧部17gと、当該押圧部17gの長手方向の端部と前記規制ガイド17a,17bの上端部とを各々接続する板状の撓み部17e,17fとが設けられている。これらの撓み部17e,17fは可撓性を有するように所定厚みに形成され、押圧部17gの長手方向の端部から規制ガイド17a,17bの上端部へ延設された傾斜した板状の部材である。そして、その両側部が規制ガイド17a,17bの上端部に連結されている。また、押圧部17gの後端から後方へ突出する係合突起部17cが形成されている。この係合突起部17cは、上面が水平面で形成され、下面が当該係合突起部17cの先端側から後端側に向けて傾斜した断面三角形状をなし、規制ガイド17a,17bの下端部よりも下方に突出した凸部となっている。さらに、係合突起部17cと押圧部17gとの境界には、下部係止穴34の下端部が嵌り込む溝である溝部17hが形成されている。さらに、押圧部17gとウインチカバー10の下端部11bとの間には、隙間17iが形成されている。
上記構成を有する下部係止爪17が図3に示す下部係止穴34に挿入される場合には、まず、係合突起部17cの傾斜面が下部係止穴34の開口部の下の縁を摺動し、係合突起部17cがその途中まで下部係止穴34内に挿入されると、規制ガイド17a,17bがその先端面に案内されつつ下部係止穴34内に挿入され、カバー本体11の下端部11bの上下方向の動きが規制される。この状態でさらに下部係止爪17を押し込むと係合突起部17cが下部係止穴34の開口部の下の縁により押し上げられて、撓み部17e,17fが撓んで、係合突起部17cの傾斜面の一番高い部分が下部係止穴34の開口部の下の縁を乗り越えると、撓み部17e,17fの撓みが解消されて下部係止爪17の溝部17hに、下部係止穴34の下端部が係止される。また、下部係止爪17の下部係止穴34への係止を解除する場合には、押圧部17gを親指等で強く押し込むと、撓み部17e,17fが撓み、下部係止爪17の溝部17hへの下部係止穴34の下端部の係止が解除される。
尚、自由状態では、下部係止爪17の規制ガイド17a,17bの高さH1と係合突起部17cの下方への突出高さH2の合計の高さが、下部係止穴34の開口部の高さH3より大きく(図13参照)、撓み部撓み部17e,17fが上述のように撓むことにより、下部係止爪17の規制ガイド17a,17bの高さH1と係合突起部17cの下方への突出高さH2の合計の高さが、下部係止穴34の開口部の高さH3より小さくなる。
次に、上記構成からなるウインチカバー10のフロントバンパ2への取り付け方法について、図1乃至図3,図10乃至図13を参照して説明する。図10乃至図12は、ウインチカバー10のフロントバンパ2への取り付けの遷移状態を示す縦断面図であり、図13は、下部係止爪17が下部係止穴34に挿入された状態を示す部分拡大図である。なお、下部係止爪17,18は同じ構造であるので、下部係止爪17,18のフロントバンパ2への取り付け状態は、下部係止爪17を中心に説明する。さらに、図10乃至図12では、上部係止爪16は図示せず、フロントバンパ2の上部係止穴32、下部係止穴34のみを図示するものとする。
まず、図1に示すように、ウインチカバー10を垂直に立て、該ウインチカバー10の内側を、フロントバンパ2の開口部4から露出するウインチ6の前側に対向させる。次いで、図10に示すように、カバー本体11の下部を車両前方に斜めに傾けながら、まず、脱落防止爪14を係止穴35に挿入し、次いで、上部係止爪15,16を上部係止穴32,31に各々挿入する。次いで、図11に示すように、下部係止爪17,18を下部係止穴34,33に挿入し、ウインチカバー10をフロントバンパ2に押しつけると、図12に示すように、下部係止爪17の係合突起部17cが下部係止穴34の開口部の下の縁に係合して、下部係止爪17が下部係止穴34に係止される。尚、下部係止爪18も下部係止穴33に同様に係止される。この時に、撓み防止部材19は、挿入穴36に挿入されて、ウインチカバー10の下端部11bの下部係止爪17と下部係止爪18との間の部分が撓んで、下部係止爪17,18が下部係止穴34,33から外れることを防止する。尚、図13に示すように、下部係止爪17の規制ガイド17a、17bの高さH1は、下部係止穴34の高さH3とほぼ同じ寸法で、規制ガイド17a、17bにより下部係止爪17の高さ方向の位置を規制しているので、下部係止穴34から下部係止爪17が外れにくくなっている。また、下部係止爪18についても同様である。
次に、図13及び図14を参照して、ウインチカバー10のフロントバンパ2からの取り外しを説明する。図14は、下部係止爪17を斜め下方から見た斜視図である。まず、下部係止爪17の下部係止穴34への係止を解除する場合には、押圧部17gを親指等で強く押し込むと、撓み部17e,17fが撓み、下部係止爪17の溝部17hへの下部係止穴34の下端部の係止が解除され、図13に示すように、係合突起部17cの高さH2と、規制ガイド17a、17bの高さH1を足した高さが、下部係止穴34の高さH3以下になり、下部係止爪17の下部係止穴34への係止が解除されて、下部係止爪17が下部係止穴34から抜ける。尚、下部係止爪18を下部係止穴33から外すのも同様である。
以上説明したように、本実施の形態のウインチカバー10は、特別な工具を用いることなしに、フロントバンパ2に容易に着脱することができ、且つ、固定用のベルト等がなく見栄えも良い。さらに、自動車の振動等によっても、ウインチカバー10がフロントバンパ2から脱落することがない。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されることなく、各種の変形が可能である。例えば、ウインチカバー10における係止爪の数、係合爪部の数は上記実施形態に限定されない。
ウインチ6を装備した自動車1のフロント側の斜視図である。 図1に示すフロントバンパ2の開口部4にウインチカバー10を取り付けた状態を示す斜視図である。 図1に示すフロントバンパ2の開口部4からウインチカバー10を取り外した状態を示す斜視図である。 ウインチカバー10を裏側から見た斜視図である。 ウインチカバー10を上方から見た図である。 図4に示すウインチカバー10のA−A線での矢視方向断面図である。 下部係止爪17を下方から見た部分拡大図である。 下部係止爪17を斜め下方から見た斜視図である。 下部係止爪17を斜め上方から見た斜視図である。 ウインチカバー10のフロントバンパ2への取り付けの遷移状態を示す縦断面図である。 ウインチカバー10のフロントバンパ2への取り付けの遷移状態を示す縦断面図である。 ウインチカバー10のフロントバンパ2への取り付けの遷移状態を示す縦断面図である。 下部係止爪17が下部係止穴34に挿入された状態を示す部分拡大図である。 下部係止爪17を斜め下方から見た斜視図である。
符号の説明
1 自動車
2 フロントバンパ
4 開口部
6 ウインチ
10 ウインチカバー
11 カバー本体
14 脱落防止爪
15 上部係止爪
16 上部係止爪
17 下部係止爪
17a、17b 規制ガイド
17c 係合突起部
17e,17f 撓み部
17g 押圧部
17h 溝部
17i 隙間
18 下部係止爪
19 撓み防止部材
31 上部係止穴
32 上部係止穴
33 下部係止穴
34 下部係止穴
35 係止穴
36 挿入穴

Claims (1)

  1. ウインチが固定された車両フレームに装着されるバンパの前記ウインチに対向する部分に設けられた開口部を覆うために前記バンパに取り付けられるウインチカバーの取付構造であって、
    前記バンパには、
    前記開口部の上側に設けられた上部係止穴と、
    前記開口部の下側に設けられた下部係止穴と
    が設けられ、
    前記ウインチカバーは、
    前記バンパの外側から前記開口部を覆うカバー本体と、
    前記バンパに対向する前記カバー本体の上部に設けられ、前記上部係止穴に挿入される上部係止爪と、
    前記バンパに対向する前記カバー本体の下部に設けられ、前記下部係止穴に挿入される下部係止爪と
    を備え、
    前記下部係止穴は、矩形に開口され、
    前記下部係止爪は、
    前記下部係止穴に挿入された場合に、前記下部係止穴の上下の縁に当接して、当該下部係止穴に対する前記下部係止爪の厚み方向の位置を規制するように、前記カバー本体に対して同一方向へ突出する一対の規制ガイドと、
    前記一対の規制ガイドの間に配置され、前記カバー本体に対して当該一対の規制ガイドとは反対側へ突出する係合突起部とを備え、
    前記係合突起部は、可撓性を有する一対の撓み部と、当該一対の撓み部に接続された押圧部とを介してそれぞれ前記一対の規制ガイドと接続され、
    前記カバー本体に対する前記規制ガイドの突出方向へ前記押圧部を押圧すると、前記一対の撓み部が撓むことによって前記押圧部と共に前記係合突起が前記カバー本体の厚み方向へ移動し、前記下部係止穴に対する前記係合突起部の係合が解除されることを特徴とするウインチカバーの取付構造。
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