JP6829708B2 - 防盗用ブラケット - Google Patents
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Description
図1に示すように、車両100は、上下方向に延在する第1フレーム1と、第1フレーム1から後方かつ下方に傾斜しながら延出する第2フレーム2と、ハーネス3と、第1フレーム1と第2フレーム2との間に跨って延在するベースブラケット10と、ベースブラケット10の車内側に固定されたパーキングドライバ20と、パーキングドライバ20の車内側を覆う防盗用ブラケット30と、を備えている。
一方で、そのライニング(不図示)を剥がすことでパーキングドライバ20がトランクルーム側(車内側)に露出するため、トランクルーム側(車内側)から盗難作業を行われるおそれがある。
図2に示すように、ベースブラケット10は、前後及び上下方向に延在する板状の本体部11と、本体部11の前端から前方に延出する前フランジ12と、本体部11の後端から後方に延出する後フランジ13と、本体部11の上端から左方(車内側)に延出する上フランジ14と、を備えている。
図1に示すように、前フランジ12は、第1フレーム1の車内側に重ねられ、ベース用締結具15により締結されている。また、後フランジ13は、第2フレーム2の車内側に重ねられ、ベース用締結具16により締結されている。
図3に示すように、上フランジ14は、防盗用ブラケット30の後述する内壁部31を固定するためのものであり、本体部11の上端から左方(車内側)へ延出するとともに、その端部から上方に延出し、断面視略L字状を呈している。また、上フランジ14は、パーキングドライバ20の上面を覆い、パーキングドライバ20の上面と近接している。また、本体部11の下端11bは、パーキングドライバ20の下面20bよりも下方に延出している。
図2に示すように、パーキングドライバ20は、外形が直方体状に形成されている。
パーキングドライバ20には、前方に延出する第1フランジ21と、後方に延出する第2フランジ22とが形成されている。
第1フランジ21は、ベースブラケット10における前フランジ12の基部の車内側に重ねられ、第1ドライバ用締結具23により締結されている。第2フランジ22は、ベースブラケット10における後フランジ13の基部の車内側に重ねられ、第2ドライバ用締結具24により締結されている。
雌型コネクタ20cは、後方かつ下方へ開口している。よって、雌型コネクタ20cの図示しない爪部を摘まみながら雄型コネクタ4を後方かつ下方へ移動させると(図5の矢印A参照)、雄型コネクタ4が雌型コネクタ20cから抜脱し、パーキングドライバ20から雄型コネクタ4を取り外すことができる。以下、矢印Aが指す方向を取り外し方向という。
図1,図3に示すように、内壁部31の上端部31bは、ベースブラケット10の上フランジ14の車内側に重ねられ、4つの第1防盗用締結具34により締結されている。
図3に示すように、折り曲げ部32bは、底壁部32aだけでなくコネクタ取り外し規制部32の前端全てに亘って形成されている。また、折り曲げ部32bは、内壁部31の下部及び外壁部33に拡張して形成されている。
図2に示すように、外壁部33の右端には、右方に突出する突出片36が形成されている。図1に示すように、突出片36は、ベースブラケット10における後フランジ13の基部の車内側に重ねられ、第2防盗用締結具37により締結されている。
車両100は、防盗用ブラケット30を備えており、雄型コネクタ4に向って工具や手を入れ難い。仮に、雄型コネクタ4に向って工具や手を入れたとしても雌型コネクタ20cから雄型コネクタ4が抜けないように規制されていることから、雄型コネクタ4を取り外すことが困難である。一方で、防盗用ブラケット30を取り外してコネクタ取り外し規制部32による規制を解除するためには、多くの作業時間を費やしてしまう。以上から、車両100の防盗性が極めて高い。
このため、雄型コネクタ4の側面(車内側又は車外側から)から、若しくは雄型コネクタ4の下面(取り外し方向Aから)から、コネクタ取り外し規制部32内に向って工具や手を入れることができない。よって、パーキングドライバ20から雄型コネクタ4を取り外すことがより困難となり、防盗性がさらに向上する。
上記構成によれば、第1ドライバ用締結具23をレンチ(不図示)で外すためにソケット5を車内側からボルト23aの頭部に嵌めようとしても、ソケット5がドライバ取り外し規制部35に接触して嵌めることができない。つまり、防盗用ブラケット30を取り外した後でないと、パーキングドライバ20を取り外すことができない。よって、上記した方法により雄型コネクタ4を取り外すことはできない。
上記構成によれば、第2ドライバ用締結具24のみを取り外したとしても、パーキングドライバ20はボルト23aを回動軸として上方に移動(回動)できない。よって、底壁部32aに対するハーネス3の当接が解除されず、雄型コネクタ4が取り外されるおそれがない。
なお、本発明は、パーキングドライバ20が回動することを規制する上フランジ(フランジ部)14を、ベースブラケット10の方でなくパーキングドライバ20の方に形成してもよい。
また、第1実施形態において、防盗用ブラケット30の底壁部32aは、雄型コネクタ4の取り外し方向Aを閉塞することで雄型コネクタ4が雌型コネクタ20cから抜けないようにしているが、本発明は、底壁部32aがハーネス3の移動を規制することで雄型コネクタ4が雌型コネクタ20cから抜けないようにしてもよい。
また、第1実施形態のコネクタ取り外し規制部32は、前後方向から視てU字状を呈しているが、本発明においては、コネクタ取り外し規制部32が前後方向から視てコの字状を呈していてもよい。
図6に示すように、車両101は、上下方向に延在する第1フレーム1と、第1フレーム1から後方かつ下方へ延出する第2フレーム2と、ハーネス3と、第1フレーム1と第2フレーム2との間に亘って延在するベースブラケット110と、ベースブラケット10の車内側に固定されたパーキングドライバ20と、パーキングドライバ20の下部を覆う防盗用ブラケット130と、を備えている。
第2実施形態の車両101は、ベースブラケット10に代えてベースブラケット110を備える点と、防盗用ブラケット30に代えて防盗用ブラケット130を備える点が第1実施形態の車両100との変更点である。以下、変更点に絞って説明する。
図6に示すように、上フランジ114は、第1フレーム1の車内側に重ねられ、ベース用締結具115により締結されている。後フランジ113の下端部は、第2フレーム2の車内側に重ねられ、ベース用締結具116により締結されている。
前フランジ112は、第1フレーム1の車内側に配置されている。また、前フランジ112は、第1フレーム1と車幅方向に離間し、前フランジ112に締結する締結具(第1ドライバ用締結具23と第1防盗用締結具134)のナットが配置されるためのスペースが確保されている。
内壁部131の前端には、右方(車外側)に曲折して、ベースブラケット110の前フランジ112の車内側に重ねられる第1突出片133が形成されている。また、第1突出片133は、2つの第1防盗用締結具134により前フランジ112に締結されている。
ドライバ取り外し規制部135aは、第2ドライバ用締結具24のボルト24aの軸線方向から視ると、ボルト24aの頭部と重なっている。
延出部135bは、パーキングドライバ20の後方で車幅方向に延在しており、パーキングドライバ20の後面に近接している。
被締結部135cは、後フランジ113の上端部の車内側に重ねられ、2つの第2防盗用締結具136により締結されている。
コネクタ取り外し規制部132は、内壁部131の下端から下方に延出する第1壁部132aと、第1壁部132aから車外側に延出する第2壁部132bと、第2壁部132bの車外側端部から上方に延出する第3壁部132cと、を備えている。
第3壁部132cの上端132dは、パーキングドライバ20の下面20bよりも上方に延出している。また、第3壁部132cの上端132dは、パーキングドライバ20の右面20a(車外側の側面)と近接し、上端132dと右面20aとの間を雄型コネクタ4が通過できないようになっている。
図8(a)に示すように、切り欠き137は、第3壁部132cの上端132dから下下端に亘って形成されるとともに、さらに第2壁部132bを車幅方向に横切って第1壁部132aの下端まで延出している。よって、切り欠き137は、第1壁部132aに形成された第1切り欠き137aと、第2壁部132bに形成された第2切り欠き137bと、第3壁部132cに形成された第3切り欠き137cと、から構成される。
第1切り欠き137aは、第2切り欠き137b内に配置されたハーネス3が第1壁部132aの下端に接触することを回避するためのものである。
第3切り欠き137cは、切り欠き137外に配置されたハーネス3を第2切り欠き137b内に移動させるためのものである。
一方で、防盗用ブラケット130を取り外して雄型コネクタ4が切り欠き137の縁部に係止した状態を解除するためには、多くの作業時間を費やしてしまう。以上から、車両101の防盗性が極めて高い。
なお、本発明は、ボルト24aを軸にパーキングドライバ20が回動することを規制する上フランジ(フランジ部)114を、ベースブラケット110の方でなく防盗用ブラケット130の方に形成してもよい。
第3実施形態の車両102は、ベースブラケット10に代えてベースブラケット210を備える点と、防盗用ブラケット30に代えて防盗用ブラケット230を備える点が第1実施形態の車両100との変更点である。以下、変更点に絞って説明する。
第1内壁部231aの下部の前端には、車外側に延出するドライバ取り外し規制部235が形成されている。ドライバ取り外し規制部235は、第1ドライバ用締結具23のボルト23aの軸線方向から視ると、ボルト23aの頭部と重なっている。
第2内壁部231bの後端には、車外側に延出する第2突出片236が形成されている。第2突出片236は、ベースブラケット210の後フランジ213の車内側に重ねられ、2つの第2防盗用締結具237により締結されている。
図11(b)に示すように、コネクタ取り外し規制部232の底壁部232aは、パーキングドライバ20の下面20bと平行に形成されている。また、底壁部232aとパーキングドライバ20の下面20bとの距離L3は、比較的短く形成されている。このため、底壁部232aは、雄型コネクタ4の取り外し方向Aを閉塞し、雄型コネクタ4に連続するハーネス3の一端部3aが屈曲した状態で底壁部232aに当接している。
例えば、防盗用ブラケットをベースブラケットに固定する締結具の数は、実施形態に示した数に限定されない。また、締結具の数は、多くなるほど防盗用ブラケットを取り外すための作業時間が増加するため好ましい。
また、パーキングドライバ20が締結具(第1ドライバ用締結具23,第2ドライバ用締結具24)により固定されていない場合、防盗用ブラケットは、ドライバ取り外し規制部を備えていなくてもよい。
1 フレーム材
2 第2フレーム材
3 ハーネス
4 雄型コネクタ
5 ソケット
10,110,210 ベースブラケット
20 パーキングドライバ
23 第1ドライバ用締結具(締結具)
24 第2ドライバ用締結具(締結具)
30,130,230 防盗用ブラケット
32,132,232 コネクタ取り外し規制部
32a,232a 底壁部
32b 折り曲げ部
35,135a,235 ドライバ取り外し規制部
137 切り欠き
Claims (5)
- 車体に取り付けられたパーキングドライバの近傍に設けられる防盗用ブラケットであって、
前記パーキングドライバの側面には、パーキングアクチュエータと接続するハーネスが挿入されるコネクタが設けられ、
前記防盗用ブラケットは、前記車体と反対側から前記パーキングドライバに対峙して配置された内壁部と、前記内壁部の端部から屈曲して前記パーキングドライバの前記側面に対峙して配置されたコネクタ取り外し規制部と、を備え、
前記ハーネスは、前記コネクタ取り外し規制部に沿って延在するように配索された後、前記パーキングドライバから離れる方向に屈曲して延びるように配索され、
前記コネクタ取り外し規制部の端部には、前記パーキングドライバから離れる方向に折り曲げられた折り曲げ部が形成されている
ことを特徴とする防盗用ブラケット。 - 前記防盗用ブラケットは、前記パーキングドライバを挟んで前記コネクタ取り外し規制部と逆側に配置され前記パーキングドライバに隣接するフランジ部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の防盗用ブラケット。 - 前記パーキングドライバは、締結具により車体に固定され、
前記防盗用ブラケットは、前記内壁部に設けられ前記締結具の軸方向であって前記車体と反対側から視て前記締結具の少なくとも一部と重なり合うドライバ取り外し規制部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防盗用ブラケット。 - 前記コネクタ取り外し規制部は、前記コネクタの取り外し方向を閉塞する底壁部を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の防盗用ブラケット。
- 前記コネクタ取り外し規制部は、前記内壁部と、前記内壁部の端部から車体側に延出して前記パーキングドライバの前記側面に対峙するように配置された前記底壁部と、前記底壁部の前記車体側の端部から折り返すように延出する壁部とで側方視U字状を呈することを特徴とする請求項4に記載の防盗用ブラケット。
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