JP4938333B2 - ガソリン組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、ガソリン組成物に関し、より詳しくは、リーンバーン燃焼タイプの直接噴射式ガソリンエンジンにおいて、粒子状物質、特に,SOF(Soluble Organic Fraction)の排出量を低減し得るガソリン組成物に関する。
近年環境問題が注目され、特に地球温暖化防止の観点から二酸化炭素(CO2)の低減が強く求められている。自動車から二酸化炭素の排出を低減する方法の一つとして、ストイキ燃焼であった従来のガソリンエンジン車の燃焼を、より二酸化炭素の排出量が少ないリーンバーン燃焼タイプにした直接噴射式エンジンが開発された。
しかしながら、リーンバーン燃焼タイプの直接噴射式エンジンに通常のガソリンを用いると、ガソリンと空気との混合が充分でないため排気ガス中の粒子状物質(PM)の排出量が増大する欠点があることが知られている。
ところで、PMは、一般にDry Soot(黒煙)、Sulfate(燃料中の硫黄が酸化して生成する成分)及びSOF(Soluble Organic Fraction:未燃燃料や潤滑油が主成分の有機可溶分)に区分される。そしてこれらの中でSOFは人の健康に被害を与えるといわれているナノ粒子(粒子径が50nm以下の微小粒子)の原因物質であるといわれている。
従って、PM(全PM)の排出量を低減すると同時に、SOFの排出量も低減することが必要である。
一方、排気ガス中の一酸化炭素(CO)及び未燃炭化水素(THC)を低減するために、ガソリンに含酸素化合物を配合することが広く検討されており、特にエチルターシャリーブチルエーテル(ETBE)が注目されている。このETBE等の含酸素化合物を配合した燃料油はPMを低減できることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1を含めた公知技術においては、ストイキ燃焼の直接噴射式エンジンにおけるPMの低減を問題にしているが、リーンバーン燃焼の直接噴射式エンジンにおいてPMを低減する方法、特にSOFを低減する方法については検討されていない。
したがって、リーンバーン燃焼の直接噴射式エンジンにおいて、PM、特にSOFを低減し得るガソリンの開発が望まれている。
特開2005−54103号公報
本発明は、このような状況下でなされたもので、リーンバーン燃焼の直接噴射式エンジンにおいて、排気ガス中の粒子状物質(PM)、特に、SOF(Soluble Organic Fraction)を低減することができるガソリン組成物を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、特定の組成を有するガソリンにエチルターシャリーブチルエーテル(ETBE)を配合し、かつ特定の組成のガソリン組成物とすることによってその目的を達成できることを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、
(1)エチルターシャリーブチルエーテルを5〜15容量%、清浄剤を80〜250質量ppm、蒸留終点が200℃以下の改質ガソリンを60容量%以下、及び蒸留終点が210℃以下の分解ガソリンを60容量%以下、並びにアルキレートガソリンもしくは直留ガソリンを配合し、下記(1)〜(5)の性状を有するように調製することを特徴とするリーンバーン燃焼の直接噴射式ガソリンエンジン用ガソリン組成物の製造方法
(1)芳香族分が45容量%以下
(2)炭素数10以上の芳香族分が2.0容量%以下であるとともに、炭素数10以上のパラフィン分とオレフィン分の合計が2.0容量%以下
(3)ベンゼン含有量が1.0容量%以下
(4)硫黄分が8質量ppm以下
(5)蒸留終点が210℃以下
を提供するものである。
本発明のガソリン組成物は、リーンバーン燃焼の直接噴射式エンジンにおいて、排気ガス中の粒子状物質(PM)、特にSOF(Soluble Organic Fraction)を低減することができる。
本発明のガソリン組成物は、エチルターシャリーブチルエーテル(以下、「ETBE」と称することがある)を5容量%以上、好ましくは6容量%以上含有することを要する。ETBEの含有量が5容量%以上であれば、排気ガス中のPM、特にSOFの発生を抑制するとともに、一酸化炭素及び未燃炭化水素も低減する効果がある。一方、ETBEの含有量の上限は15容量%以下、好ましくは12容量%以下であることが必要である。ETBEの含有量が15容量%以下であれば、エンジンの空燃比の制御が困難になることがなく運転性能を良好に保つことができる。
なお、ETBEの含有量は、JIS K 2536‐2「石油製品−成分試験方法」のガスクロマトグラフによる全成分試験方法によって測定した値である。
本発明で使用するETBEの製造方法については、特に制限はなく、いかなる製造法によって得られるETBEであっても使用が可能である。例えば、イソブチレンとエタノールを反応させる方法が挙げられる。この場合原料であるエタノールは公知の製造法から得られるものであればよいが、いわゆるバイオエタノール(さとうきびやとうもろこしの発酵など、バイオマスから製造したエタノール)であることがカーボンニュートラルの概念から二酸化炭素(CO2)対策上好ましい。
本発明のガソリン組成物は、清浄剤を80〜250質量ppm、好ましくは、100〜200質量ppm含有することを要する。清浄剤を80質量ppm以上含有することにより清浄効果が発揮され、エンジン燃焼室内のノズルの清浄性が保たれる。また清浄剤が250質量ppm以下であれば、PMやSOFの排出量が極度に増大する恐れがない。
ここでいう清浄剤としては、例えばコハク酸イミド、ポリアルキル又はポリアルケニルアミン、ポリエーテルアミンなどのガソリン清浄剤として公知の化合物を用いることができる。これらの中でも特に、ポリエーテルアミンが清浄性の効果の点で好ましい。
本発明のガソリン組成物は、芳香族分が45容量%以下、好ましくは35容量%以下、より好ましくは25容量%以下である。芳香族分が45容量%以下であれば、排気ガス中の一酸化炭素や未燃炭化水素が増大する恐れや、点火プラグがくすぶりを生ずる恐れがなく、運転性能を良好に保つことができる。一方、芳香族分の下限については特に制限はないが、燃費が悪化したり、運転性能の低下を防止する観点から、5容量%以上であることが好ましい。なお、芳香族分は、JIS K 2536‐2「石油製品−成分試験方法」のガスクロマトグラフによる全成分試験方法によって測定した値である。
本発明のガソリン組成物は、ベンゼン含有量が1.0容量%以下、好ましく、0.5容量%以下であることを要する。ベンゼンが1.0容量%以下であれば、排気ガス中のベンゼン含有量が少なくなり、環境汚染が問題になる恐れがない。また、ガソリン自体が人体に悪影響を及ぼす恐れもない。
なお、ベンゼン含有量は、JIS K 2536‐2「石油製品−成分試験方法」のガスクロマトグラフによる全成分試験方法によって測定した値である。
本発明のガソリン組成物は、硫黄分が8質量ppm以下、好ましくは5質量ppm以下、より好ましくは3質量ppm以下ある。硫黄分が8質量ppm以下であれば、PMの発生を抑制することができ、また、触媒の耐久性が低下することもない。
なお、この硫黄分は、JIS K 2541−2「原油及び石油製品−硫黄分試験方法」に従って測定した値である。
本発明のガソリン組成物は、蒸留終点が210℃以下、好ましくは200℃以下、さらに好ましくは190℃以下であることを要する。蒸留終点が210℃以下であれば、排気ガス中のPMやSOFの発生量が著しく増大することを抑制することができる。なお、ここでいう蒸留終点とは、JIS K 2254「石油製品−蒸留試験方法」のガスクロマトグラフ法によって求められるものである。
本発明のガソリン組成物は、炭素数10以上の芳香族分(以下、「C10+A」と称することがある)が2.0容量%以下であることが好ましく、1.5容量%以下であることがより好ましく、1.0容量%以下であることが特に好ましい。C10+Aが2.0容量%以下であれば、排気ガス中のPMやSOFの発生量の増大を抑制することができる。
さらに本発明のガソリン組成物は、炭素数10以上のパラフィン分(以下、「C10+P」と称することがある)と炭素数10以上のオレフィン分(以下、「C10+O」と称することがある)の合計(C10+P + C10+O)が2.0容量%以下であることが好ましく、1.5容量%以下であることがより好ましく、1.0容量%以下であることが特に好ましい。C10+P + C10+Oが2.0容量%以下であれば、排気ガス中のPMやSOFの発生量の増大を抑制することができる。
なお、このC10+A、C10+P及びC10+Oは、JIS K 2536‐2「石油製品−成分試験方法」のガスクロマトグラフによる全成分試験方法によって測定した値である。
本発明のガソリン組成物は、オレフィン分(全オレフィン分)が30容量%以下であることが好ましく、25容量%以下であることがより好ましい。オレフィン分が30容量%以下であれば、排気ガス中の窒素酸化物が増加することがなく、大気中に蒸発したガソリンがオゾンを生成する恐れもない。さらにガソリン自体の酸化安定性が悪化する恐れもない。また、オレフィン分の下限は3容量%であることが好ましい。オレフィン分の下限が3容量%以上であると、希薄燃焼状態で失火を起こす恐れがなく、直接噴射式エンジン車の運転性能を確保できる。
なお、オレフィン分は、JIS K 2536‐2「石油製品−成分試験方法」のガスクロマトグラフによる全成分試験方法によって測定した値である。
さらに本発明のガソリン組成物は、15℃における密度が0.730〜0.770g/cm3であることが好ましく、0.740〜0.760g/cm3であることがより好ましい。15℃における密度が0.730g/cm3以上であれば、エンジンの出力低下や燃費の悪化を起す恐れがなく、15℃における密度が0.770g/cm3以下であれば、PMやSOFを低減する効果が充分に得られる。
なお、ここでいう15℃における密度は、JIS K 2249「原油及び石油製品−密度試験方法及び密度・質量・容量換算表」によって測定した値である。
さらにまた本発明のガソリン組成物は、リサーチ法オクタン価(RON)が89以上であることが好ましく、90以上であることがより好ましい。RONが89以上であれば、ノッキングを生じるなど運転性能が低下する恐れがない。但し、プレミアム仕様(JIS1号ガソリン)では96以上が好ましい。一方、RONの上限値については特に制限はないが、通常およそ105である。なお、このリサーチ法オクタン価は、JIS K 2280「石油製品−燃料油−オクタン価及びセタン価試験方法並びにセタン指数算出方法」により測定した値である。
本発明のガソリン組成物はさらに、以下の蒸留性状を有することが好ましい。なお、( )内はより好ましい範囲を示す。
50%留出温度(T50):75〜100℃(80〜95℃)
70%留出温度(T70):100〜125℃(105〜120℃)
90%留出温度(T90):140〜165℃(145〜160℃)
T50、T70及びT90が上記の範囲にあれば、加速性など運転性能を良好に保ち、また燃費を悪化させることもない。
なお、上記T50、T70及びT90は、JIS K 2254「石油製品−蒸留試験方法」のガスクロマトグラフ法に基づいて測定した蒸留性状から求めた値である。
本発明のガソリン組成物は、任意の方法で製造することができる。例えば、ETBEとともに、次に示すガソリン基材を用いて調製することができる。そのガソリン基材としては、例えば、原油を常圧蒸留して得られる軽質ナフサ、接触分解法や水素化分解法で得られる分解ガソリン、接触改質法で得られる改質ガソリン、特に改質ガソリン中のベンゼンを取り除いた留分(脱ベンゼン改質ガソリン)、オレフィンの重合により得られる重合ガソリン、イソブタンなどの炭化水素に低級オレフィンを付加して得られるアルキレート、直鎖の低級パラフィン系炭化水素の異性化によって得られる異性化ガソリン(アイソメレート)、脱n―パラフィン油、及びこれらの特定範囲の留分や芳香族炭化水素などが挙げられる。
本発明のガソリン組成物の好ましい配合例としては、下記のものが挙げられる。
(1)脱ベンゼン改質ガソリン 0〜60容量%(10〜60容量%)
(2)分解ガソリン 0〜60容量%(10〜60容量%)
(3)軽質分解ガソリン 0〜55容量%(0〜60容量%)
(4)アルキレート 0〜60容量%(0〜30容量%)
(5)脱硫軽質ナフサ 0〜30容量%(0〜20容量%)
(6)ブタン、LPG 0〜15容量%(0〜10容量%)
(7)ETBE 5〜15容量%(6〜12容量%)
上記(1)の脱ベンゼン改質ガソリンの蒸留性状については、PMやSOFの発生量抑制の点で、蒸留終点(EP)が200℃以下であることが好ましく、190℃以下であることがより好ましい。
また、上記(2)の分解ガソリンの蒸留性状についても、同様の理由から、EPが210℃以下であることが好ましく、200℃以下であることがより好ましい。
本発明のガソリン組成物には、更に必要に応じて各種の添加剤を適宜配合することができる。このような添加剤としては、フェノール系やアミン系などの酸化防止剤、シッフ型化合物やチオアミド型化合物などの金属不活性剤、有機リン化合物などの表面着火防止剤、多価アルコール及びエーテルなどの氷結防止剤、有機酸のアルカリ金属やアルカリ土類金属塩、高級アルコールの硫酸エステルなどの助燃剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両面界面活性剤などの帯電防止剤、アルケニルコハク酸のエステルなどのさび止め剤、キリザニン、クマリンなどの識別剤、天然精油、合成香料などの着臭剤、アゾ染料などの着色剤など、公知のガソリン添加剤が挙げられ、これらの添加剤を1種又は2種以上添加することができる。また、これら添加剤の添加量は状況に応じて適宜選定すればよいが、通常は添加剤の合計量としてガソリン組成物に対して0.1質量%以下とすることが好ましい。
次に実施例により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれらの例によって何ら制限されるものではない。なお、ガソリン組成物の性状及び性能は次の方法に従って求めた。
〔ガソリン組成物の性状〕
・リサーチ法オクタン価、
JIS K 2280に従って測定した。
・硫黄分
JIS K 2541−2に従って測定した。
・芳香族分、オレフィン分、ベンゼン、炭素数10以上の芳香族分、炭素数10以上のパラフィン分、炭素数10以上のオレフィン分
これらについては、JIS K 2536−2に従って測定した。
・蒸留性状
JIS K 2254(ガスクロマトグラフ法)に従って測定した。
・密度
JIS K 2249に従って測定した。
〔PM及びSOFの測定〕
「ディーゼル自動車10・15モード排出ガス測定の技術基準」(道路運送車両の保安基準に係る技術基準)に準拠し、以下の方法で測定した。
(1)PMの発生
・ 使用車両 :トヨタ自動車製マークII(平成15年式直接噴射式リーンバーン車)
・ 運転モード:10・15モード
・ 実験温度 :25℃
・実験湿度 :50%
(2)PM捕集
車両の排気管に希釈装置を接続して、発生するPMを捕集フィルターで捕集した。
・ 希釈装置:堀場製作所製マイクロトンネル(MDLT−1300T型)
・希釈率 :20倍
・捕集フィルター:東洋濾紙(株)製QR−100(直径700mm)
(3)PM及びSOFの測定方法
・PM捕集後の捕集フィルターの質量増加量をPM捕集量(mg)とした。また、PM捕集後の捕集フィルターをジクロロメタンでソックスレー抽出し、その抽出分の質量をSOF捕捉量(mg)とした。
実施例1〜5及び比較例1〜3
第1表に示したガソリン基材を用いて、第2表に示す割合で混合して、ガソリン組成物(JIS1号ガソリン)を調製し、その性状・組成及び性能を第2表に示す。
なお、第2表中のETBEはエチルタシャリーブチルエーテル、清浄剤は、ポリエーテルアミンである。
Figure 0004938333
Figure 0004938333
実施例6〜10及び比較例4〜6
第3表に示したガソリン基材を用いて、第4表に示す割合で混合して、ガソリン組成物(JIS2号ガソリン)を調製し、その性状・組成及び性能を第2表に示す。
なお、第4表中のETBE及び清浄剤は、第2表に示した化合物と同じである。
Figure 0004938333
Figure 0004938333
第1〜4表より、実施例1〜10のガソリンはいずれもPM及びSOFの発生量が少ない。これに対し、ETBEを含まず芳香族分が多い比較例1、ETBEを含まない比較例4、芳香族分が多い比較例2、清浄剤の配合量が多い比較例3,6、並びに蒸留終点が高い比較例5は、いずれもPM及びSOFの発生量が多いことが分る。
本発明のガソリン組成物によれば、リーンバーン燃焼の直接噴射式エンジンにおいても、排気ガス中の粒子状物質(PM)、特に、SOFを低減することができるガソリン組成物を得ることができる。また本発明のガソリン組成物は、ETBEを一定量以上含むため排気ガス中の一酸化炭素(CO)及び未燃炭化水素(THC)を低減でき、さらにリーンバーン燃焼の直接噴射式エンジンに使用すれば二酸化炭素(CO2)をも低減できる。したがって、環境汚染及び地球温暖化を防止し得るガソリンとして有用である。

Claims (1)

  1. エチルターシャリーブチルエーテルを5〜15容量%、清浄剤を80〜250質量ppm、蒸留終点が200℃以下の改質ガソリンを60容量%以下、及び蒸留終点が210℃以下の分解ガソリンを60容量%以下、並びにアルキレートガソリンもしくは直留ガソリンを配合し、下記(1)〜(5)の性状を有するように調製することを特徴とするリーンバーン燃焼の直接噴射式ガソリンエンジン用ガソリン組成物の製造方法
    (1)芳香族分が45容量%以下
    (2)炭素数10以上の芳香族分が2.0容量%以下であるとともに、炭素数10以上のパラフィン分とオレフィン分の合計が2.0容量%以下
    (3)ベンゼン含有量が1.0容量%以下
    (4)硫黄分が8質量ppm以下
    (5)蒸留終点が210℃以下
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