JP4938179B2 - ポリマー電解質−燃料電池用のガス分配構造体、この種の電池用の膜−電極ユニット、ポリマー電解質−燃料電池、及びガス分配構造体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は燃料電池用の、特に固体ポリマーを電解質として使用するPEM−燃料電池用のガス分配構造体及びガス分配電極に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池は、燃料及び酸化剤を位置的に相互に別個に2つの電極で電流、熱及び水に変換する。燃料として水素又は水素濃度の高いガスを用い、酸化剤として酸素又は空気を用いる。燃料電池中でのエネルギー変換プロセスは、特に高い効率の点で優れている。この理由から従来の内燃機関に代わるものとして電気モータと組み合わせた燃料電池が次第に重要性を増している。
【0003】
いわゆるポリマー電解質−燃料電池(PEM−燃料電池)はこのコンパクトな構造、その出力密度並びにその高い効率から電気自動車中のエネルギー変換器としての使用に適している。
【0004】
PEM−燃料電池は膜−電極ユニット(MEA)のスタック型の配置(Stack)からなり、そのユニット間に双極性のプレートがガス供給及び電流路のために配置されている。膜−電極ユニットはポリマー電解質−膜からなり、このポリマー電解質−膜は両方の側面に反応層、つまり電極を備えている。反応層の一方は水素の酸化のためのアノードとして、第2の反応層は酸素の還元のためのカソードとして構成されている。これらの電極上には、炭素繊維紙又は炭素繊維織物からなるいわゆるガス分配構造体が設置されており、この構造体は反応ガスの電極への良好な接近及びセル電流の良好な導出を可能にする。アノード及びカソードはいわゆる電気触媒を有し、この電気触媒はそれぞれの接触反応(水素の酸化もしくは酸素の還元)を促進する。触媒活性成分として元素の周期表の白金族の金属を使用するのが有利である。多数の中でいわゆる触媒活性白金族金属は高分散形で導電性担体材料の表面上に設置された担体触媒が使用さる。白金族金属の平均クリスタリットサイズはこの場合約1〜10nmである。担体材料として微細粒のカーボンブラックが有利である。
【0005】
ポリマー電解質−膜はプロトン伝導性ポリマー材料からなる。この材料は以後省略してイオノマーと表す。酸官能基を有する、特にスルホン酸基を有するテトラフルオロエチレン−フルオロビニルエーテル−コポリマーを使用するのが有利である。このような材料は例えばE.I. DuPont社の商品名Nafion(R)として市販されている。しかしながら他の、特にフッ素不含のイオノマー材料、例えばスルホン化されたポリエーテルケトン又はアリールケトン又はポリベンゾイミダゾールも使用可能である。
【0006】
自動車中のPEM−燃料電池の広範囲な商業的使用のためには、電気化学的セル効率をさらに改善し、かつシステムコストを著しく低減させる必要がある。
【0007】
セル効率の向上のための主要な前提条件はそれぞれの反応混合物を触媒層の触媒活性中心へ最適に供給すること及びその触媒活性中心から最適に搬出することである。水素をアノードに供給する他に、アノードのイオノマー材料は最適なプロトン伝導性を保障するために常に水蒸気(湿し水)により濡らされていなければならない。カソードの気孔系の充水及びそれにより酸素の供給の阻害を回避するために、カソードに生成される水(反応水)は連続的に搬出しなければならない。
【0008】
米国特許第4293396号明細書はガス拡散電極を記載しており、この電極は連続気孔の導電性の炭素繊維織物からなる。触媒付与した炭素粒子及び結合剤の疎水性粒子からなる均質な混合物を前記の炭素繊維織物上に分配し、この中に連続気孔を導入する。疎水性結合剤としてテフロン(Teflon(R))(PTFE)が使用される。Wilson, Valerio及びGottesfeld(Electrochimica Acta Vol. 40, No 3., pp. 355 - 363, 1995)の文献によると、炭素繊維にカーボンブラック/テフロン−混合物を含浸させて、主に約10nmのカーボン粒子サイズの孔を有する多孔性成形体を作成する。この米国特許第4293396号明細書のガス拡散電極はミクロ孔を有する材料で充填されている。
【0009】
米国特許第4564427号明細書は電気化学的セル用のバリア層を備えたカソードを記載している。このカソードは炭素繊維支持体からなり、この支持体の表面にはバリア層が設けられており、このバリア層はカーボンブラック及びPTFEの混合物からなる。この層の気孔サイズは0.2〜0.5μmである。このバリア層は従って同様にミクロ孔を有している。この層はカソード層用の基材として用いられる。
【0010】
ドイツ国特許出願公開第19544323号明細書は、ポリマー電解質−燃料電池用のガス拡散電極を記載しており、この電極は炭素繊維フリースを含有し、このフリースはカーボンブラック懸濁液及びポリテトラフルオロエチレン懸濁液からなる混合物で被覆され、引き続き焼結されている。
【0011】
欧州特許第0869568号明細書中にはガス分配構造体が記載されており、この構造体は炭素繊維織物からなり、この織物は触媒層に向かう側にカーボン及びフッ素ポリマーからなる被覆が設けられている。
【0012】
米国特許第4293396号明細書、ドイツ国特許出願公開第19544323号明細書及び欧州特許第0869568号明細書に記載されたガス拡散電極及びガス分配構造体は、著しく疎水性であり湿し水及び反応水により充水されない。もちろん全体の層のマクロ孔をカーボンブラック及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)からなるミクロ孔材料で充填することにより、反応ガス混合物の触媒層への自在の侵入は明らかに妨げられる。このことは希釈されたガス、例えば空気及び改質ガスを用いた運転の場合に、特に低化学量論、つまり高いガス利用の際に出力値が低くなる。
【0013】
カナダ国特許第2052221号明細書には疎水性で、多孔性でかつ同時に導電性の材料が記載されており、この材料は多孔性で、導電性で、薄層状の材料と疎水性ポリマーとからなり、このポリマーは薄層状材料中へ含浸により導入される。ポリマーの割合は2〜14質量%である。
【0014】
国際公開第97/13287号パンフレットには、2枚の層からなるガス分配構造体を含む電気化学セルが記載されており、その際、第1の層の気孔は第2の層の気孔よりも小さく、第2の層は少なくとも82%の気孔率を有し、少なくとも10μmの平均細孔直径を有する。同様に、不織のガス分配構造体が記載されており、その第2の層は少なくとも50%の気孔率を有し、35μmの平均細孔幅を有する。微細孔、つまりミクロ孔を有する層の細孔サイズは0.1〜10μmであり、少なくとも10%の気孔率を示す。
【0015】
国際公開第97/13287号パンフレットに記載されたガス分配構造体は特に高い電流密度で、低い反応ガス圧でかつ低い化学量論で、湿った反応ガスを用いた運転時に、反応水又は湿し水でガス分配構造体が充水されることにより出力崩落が生じる。
【0016】
欧州特許出願公開第0928036号明細書は、炭素繊維織物をベースとする電極触媒作用性のガス拡散電極を記載しており、この織物の一方の表面又は両方の表面に、カーボンブラック及びPTFEの多様な混合物からなる1以上のミクロ孔を有する層を有する。
【0017】
国際公開第99/56335号パンフレットには、同時にガスと液体との輸送を達成する支持層が記載されている。この層は多孔性の炭素繊維支持体からなり、この支持体は疎水性細孔容量75〜95%及び親水性細孔5〜25%を有する。この双方の割合は層中で混ざり合って存在し、直接接触している。ここでも数10μmの大きさの細孔幅を有する細孔が存在し、この細孔は生成水が大量に生成された場合又は濡れが著しい場合に充水される。この充水は特に高い電流密度の場合にガス輸送の問題を引き起こす。
【0018】
米国特許第4927514号明細書及び米国特許第5441823号明細書には空気−カソード及びその製造方法が記載されている。このカソードは、炭素及び疎水性ポリマーからの多孔性担体層からなり、この層は活性層と接触している。この層は薄い金属ネットからの支持構造体と結合及び焼結されている。米国特許第4927514号明細書中には活性層と担体層とが付加的にポリマーで結合されている。前記の電極の欠点はここでも担体層中の開放細孔容量の割合が少ないことである。このことは希薄なガス、例えば空気及び改質ガスを用いて運転する際に、特に低い化学量論の場合に、つまり高いガス利用の際に低い出力値を生じさせる。使用した金属ネット構造体はさらにPEM−燃料電池の運転条件で腐食にさらされる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、先行技術の前記の欠点を回避する、ポリマー電解質−燃料電池用の改善されたガス分配構造体及びガス拡散電極並びにその製造方法を提供することであった。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題は、2つの表面が境界をなしている疎水化された薄層状の炭素担体を有するポリマー電解質−燃料電池用ガス分配構造体により解決される。このガス分配構造体は炭素担体の2つの表面の一方に、少なくとも1種の疎水性ポリマーと微細粒の炭素粒子とからの完全な混合物からなる接触層を有し、その際、接触層の総質量に関する炭素粒子の割合は40〜90質量%であり、疎水性ポリマーはポリエチレン、ポリプロピレン及びポリテトラフルオロエチレンから選択される。このガス分配構造体は、炭素担体の疎水化が少なくとも1種の疎水性ポリマーからなりかつ2つの層に限定されており、前記の2つの層はそれぞれ炭素担体の2つの表面から5〜40μmの深さにまで達し、疎水性層の領域内の炭素担体の細孔容量を20〜60%まで充填していることを特徴とする。
【0021】
本発明によるガス分配構造体はつまり4層から構成されている。炭素担体の内側領域は第1の層を形成し、疎水性ポリマーを有していない。この第1の層の両側はそれぞれ1つの疎水性層が境界をなしている。この両方の疎水性層は炭素担体の一体の部分を形成する。この層は炭素担体の両方の表面から担体の一定の深さにまで広がっている。接触層はガス分配構造体の第4の層であり、2つの疎水性層の一方の上に存在する。
【0022】
炭素担体は有利に100〜400μmの層厚を有するマクロ孔を有する炭素繊維支持体から形成され、この支持体は不規則な構造を有するか又は織布であってもよい。炭素繊維紙又は炭素繊維織物を使用するのが有利である。この材料は60〜90%の気孔率を有し、かつ20〜50μmの平均細孔直径を有する。本発明の範囲内で10μmを上回る平均細孔直径を有する多孔性材料は粗大孔又はマクロ孔を有する材料として表し、10μmを下回る平均細孔直径を有する材料は微細孔又はミクロ孔を有する材料として表す。
【0023】
両方の疎水性層は、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリテトラフルオロエチレンのグループから選択された少なくとも1種の疎水性ポリマーを含有する。前記の疎水性ポリマーの他に、他の有機又は無機の疎水性材料を使用することもできる。疎水性層の厚さは5〜40μm、有利に10〜20μmである。特定の適用の場合に、疎水性層の層厚はアノード側とカソード側とが異なっていてもよい。燃料電池システムの運転のために大気圧付近ではカソード側では10〜25μmの層厚、カソード側では5〜15μmの層厚を有するのが有利である。
【0024】
両方の疎水性層の疎水化は疎水性ポリマー又はポリマー混合物からなり、炭素担体の表面から所望の深さにまで担体の細孔内に侵入しており、その際、疎水性ポリマーは疎水性層の範囲内で炭素担体の細孔容量を20〜60%、有利に40〜60%まで充填している。この場合、疎水性ポリマーに炭素繊維又は炭素粒子を添加する必要ではない、それというのも導電性は炭素担体の繊維により担われているためである。この疎水化により両方の疎水性層の気孔率は未処理の炭素担体と比べて減少されるが、残留する細孔の平均細孔サイズはほぼ維持される。
【0025】
接触層とは、本発明の範囲内で、燃料電池内で電極層と接触するガス分配構造体の層であると解釈される。この接触層は少なくとも1種の疎水性ポリマーと微細粒の炭素粒子とからの完全な混合物を含有し、その際、接触層の総質量に対する炭素粒子の割合は40〜90質量%である。接触層についての疎水性材料として、疎水性層についてと同じ材料を使用することができる。接触層の厚さは5〜100μmの間である。
【0026】
記載されたガス分配構造体は、ガス拡散電極及び完全な膜−電極ユニットの製造のために使用することができる。ガス拡散電極の製造のために、ガス分配構造体の接触層上に、電極触媒を含有する電極層が設置される。このような電極層は例えばドイツ国特許出願公開第19611510号明細書、ドイツ国特許出願公開第19812592号明細書及びドイツ国特許出願公開19837669号明細書に記載されている。この電極層はたいていはイオノマー及びその中に分散された電極触媒からなる。アノードを製造するか又はカソードを製造するかに応じて、対応する触媒を使用しなければならない。前記の特許明細書に記載された電極層はいずれも40〜70%の気孔率を有して多孔性である。その厚さは5〜100μmの間にある。
【0027】
燃料電池の完全な膜−電極ユニットは、両面にガス拡散電極が設置されたポリマー電解質−膜を含有する。
【0028】
本発明によるガス拡散構造体及び前記構造体から構築されるガス拡散電極及び膜−電極ユニットは、膜電極ユニットの触媒活性中心への反応性ガスの良好な到達、触媒層中のイオノマー及び膜の有効な濡れ及び膜−電極ユニットのカソード側からの反応生成物の水の問題のない搬出を可能にする。
【0029】
接触層は10μmを下回る細孔直径を有する微細な細孔構造を有する。それにより反応ガスの最適な輸送が保障される。微細な細孔はその疎水性の性質及び小さい細孔直径に基づき、ガス輸送を妨害する縮合水で充水されない。
【0030】
ガス分配構造体の両方の疎水性層は特に重要である。この層は液状の水が粗大孔を有する炭素支持体中へ侵入すること及び細孔系を充水することを妨げる。
【0031】
本発明によるガス拡散構造体の製造のために、市販の粗大孔を有する炭素繊維支持体を使用することができる。構造、製造方法及び特性が異なる多様な支持体材料が存在する。このような材料の例は、Toray-ペーパー、又はTextron Inc社の織られた炭素繊維フリースAvCarb 1071 HCBである。
【0032】
本発明によるガス分配構造体の製造のために、粗大孔を有する炭素繊維支持体は最初の作業工程で前面及び背面に疎水性層が設けられる。この層は多様な方法で設けることができる。
【0033】
疎水性層を炭素担体中に導入するために、例えば各側面を順番に粉末状の疎水性ポリマーと液相とからなるペーストで被覆し、乾燥させた。液相は水又は有機液体又はこれらの混合物である。最終的な乾燥工程の後に3層構造体が存在し、これを焼結し、炭素担体中の所望の深さにまでポリマーを導入するためにか焼し、つまりこの構造体は選択されたポリマーの融点を上回るまで加熱した。これは例えばPTFEの使用の場合に330℃上回るまでの加熱により達成することができる。
【0034】
炭素担体をペーストで被覆するためには例えばナイフ塗布法又は他の塗布技術が適している。ポリマーの焼結後に、引き続き両方の疎水性層の一方にコンタクト層を、疎水性ポリマー及び微細な炭素粒子を含有するインキの使用下に設置し、乾燥させ、新たにか焼させた。また、接触層の設置の前に中間か焼を行わなくてもよい。この場合には、接触層の設置の後に1回だけか焼が行われる。しかしながら2回のか焼を実施するのが有利である、それというのもガス分配構造体の4つの層の良好な構築が保障されるためである。
【0035】
疎水性層を設置するためのもう一つの方法は、炭素担体の表面を、疎水性ポリマーからなる粗大孔を有するフリース又は薄いシートと結合させることである。このシートを炭素担体の両側に設置し、次いで圧力及び熱の適用により炭素担体溶け都合させる。この場合、適当なパラメータを選択することにより、所望の気孔率を有する十分に疎水性の層が製造される。PTFEの使用の際に、これは330℃を上回まで短時間加熱することにより達成される。この場合、このプロセス工程の間に設置したシートを固定するのが好ましい。
【0036】
さらに、疎水性ポリマーの溶液又は分散液を用いて目標を定めた表面含浸を実施することができる。含浸された炭素担体は、その両方の表面に自在に空気を通しながらかつ250℃での温度で著しい空気交換をしながら乾燥させる。60〜220℃で、特に80〜140℃で循環空気乾燥器中で乾燥させるのが特に有利である。炭素繊維支持体の両方の表面はこの場合循環空気により到達可能でなければならない。それにより炭素繊維支持体の両方の表面付近、特に支持体の両面に約20μm以内で疎水性ポリマーが定着する。
【0037】
前記の方法を用いて製造可能な疎水性層は、炭素担体の各表面から担体中の一定の深さにまで到達し、この場合、その細孔の一部を充填する。方法パラメータ(使用したポリマー材料、塗布されたポリマー材料の量、か焼温度及びか焼時間)の適当な選択により、この層の侵入深さは5〜40μmの値に規定される。10〜20μmの間の層厚を選択するのが有利である。方法に応じて、疎水性層の範囲内の炭素担体の細孔は前記方法により20〜60%までポリマーで充填される。
【0038】
接触層の製造のために、疎水性ポリマーを有する導電性カーボンブラック又は黒鉛の塗布可能な分散液を製造する。この分散液の液相は例えば有機溶剤と水とからの混合物であることができる。この目的のための適当なカーボンブラック又は黒鉛は例えばCarbotのVulcan XC72又はTimcalのHSAG 300である。疎水性ポリマーとしてここではポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン又は他の有機又は無機の疎水性材料が適している。ポリテトラフルオロエチレン又はポリプロピレンが適している。インキ中の炭素割合は適用に応じて、炭素及びポリマーからの総質量に対して40〜90質量%である。インキの流動特性は適当な添加物によりそれぞれの適用方法に適合させることができる。
【0039】
成分の混合の後にこのインキは均質化される。その際、公知の手段、例えば高速撹拌機、超音波浴又は3本ローラ装置を使用することができる。
【0040】
均質化された混合物は前記した3層構造体上に多様な技術を用いて適用することができる。これについては例えばスプレー、筆塗り、刷毛塗り又は印刷が所属する。
【0041】
適用された層は60〜140℃、有利に80〜120℃の温度で乾燥させる。層中に含まれる疎水性ポリマーを焼結しかつ流動性添加物及び細孔形成剤を焼きとばすために、別の熱処理工程においてこの層はか焼される。ポリテトラフルオロエチレンの場合に、焼結温度は330℃を上回る。他の疎水性ポリマーを使用する場合に処理温度は相応して適合される。
【0042】
接触層は5〜100、有利に10〜30μmの層厚を有する。5μmの厚さを下回るとこの層は多孔性構造のために不均一になる。それにより導電性は減少する。60μmを上回ると、長い拡散経路によりガス輸送が緩慢になる。最も頻繁な適用の場合に、層厚は10〜30μmが特に有利である。
【0043】
次の実施例及び図面は本発明の特徴を明らかにしている。
【0044】
【実施例】
例1及び2は本発明によるガス拡散構造体の製造及びそれにより製造された膜−電極ユニットを記載する。
【0045】
図1は本発明によるガス拡散構造体の断面図を表す。(1)は薄層状の、粗大孔を有する炭素担体を表す。この炭素担体は両面に疎水性層(2)を有する。この層(2)は両方の表面から出発し炭素担体の所望な深さにまで達している。両方の疎水性層の一方に接触層(3)が設けられている。
【0046】
比較例1(VB1):
燃料電池セルをカナダ国特許第2052221号明細書に従って製造した。
【0047】
気孔率74.1%及び厚さ200μmの炭素繊維紙(Toray Inc.社のTGP-H-060, Japan)をPTFE水性分散液(Dyneon社のHostaflon TF 5032, Gendorf)中に浸漬した。10分後に材料を取り出した。表面に付着する分散液を排除した後、この炭素繊維紙を10〜15分間空気中で乾燥させた。この構造中に導入されたPTFEを融解させるために、含浸された炭素繊維紙を10から15秒間熱い鋼板上で焼結させた。この板の温度は350〜410℃の範囲内であった。
【0048】
分散液中のPTFE濃度を適合させることにより、燃料電池のアノード用に9.3質量%のPTFE含有量を有する炭素繊維紙及びカソード用に4.5質量%のPTFE含有量を有する炭素繊維紙を製造した。
【0049】
例1:
本発明によるアノード用ガス分配構造体及びカソード用ガス分配構造体が製造され、完全な膜−電極ユニットに加工した。
【0050】
ガス分配構造体用のベースとして、比較例1と同様に、孔率74.1%及び厚さ200μmの炭素繊維紙(Toray Inc.社のTGP-H-060, Japan)を使用した。疎水性層の塗布のために、平均粒度25μmのPTFE粉末(Hostaflon TF1740 (Dyneon Gendorf))5gをShellsol D70 (Fa. Shell社)1gを用いてペーストにした。この混合物を撹拌しながら塗工可能な材料に加工し、ブレードを用いて炭素繊維紙の一方の表面に塗布した。次いで、被覆された炭素繊維紙を循環空気乾燥器中で100℃で乾燥した。引き続き背面を同じ方法で被覆した。
【0051】
塗布されたPTFEの融解のために、炭素繊維紙を340〜350℃で約15分間焼結させる。この場合得られた炭素繊維紙は処理後に21.15gPTFE/m2の面積負荷量を有する。こうして被覆された炭素繊維紙はさらにアノード−ガス分配構造体用の支持体として利用した。
【0052】
カソード−ガス分配構造体用の支持体の製造のために、Shellsol D70の量を2gに倍増させた。それにより10.63gPTFE/m2の面積負荷量を有する炭素繊維紙が得られた。
【0053】
接触層の塗布のために、次の配合によるインキを製造した:
表1: アノードガス分配構造体の接触層用のインキ1
【0054】
【表1】
【0055】
表2: カソードガス分配構造体の接触層用のインキ2
【0056】
【表2】
【0057】
前記の配合によるそれぞれのインキの成分は、磁器製のシャーレ中に秤量し、はねつき撹拌機で予備分散させた。均質化は3本ロール装置を用いて行った。インキの粘度はHaake-Rotations粘度計RV20を用いて100s- 1で測定した。
【0058】
表3: 製造したインキの特性
【0059】
【表3】
【0060】
アノードガス分配構造体及びカソードガス分配構造体用の上記のインキは炭素繊維紙の両面の疎水性層の一方にスクリーン印刷法で塗布し、引き続き100℃で乾燥した。被覆された面は50cm2であった。この工程を、炭素繊維紙の構造が覆われるまで繰り返した。
【0061】
引き続き、ガス分配構造体を1時間マッフル炉中で380℃で処理した。その際、被覆した接触層の質量は、アノードガス分配構造体の場合に18.5%減少し、カソードガス分配構造体の場合に18.5%減少した。支持体のか焼した接触層での負荷量は2.5mg/cm2であった。層厚は15〜20μmであった。
【0062】
ガス分配構造体の顕微鏡写真は、粗大孔を有する層の両面に疎水性層が存在し、この疎水性層は主成分としてPTFEを含有することを示した。この層の厚さはアノードガス分配構造体の場合に12〜15μmであり、カソードガス分配構造体の場合に5〜10μmであった。この層厚に応じて疎水性層中でのPTFEの割合は面積質量及び炭素繊維支持体のPTFE負荷量を用いて54〜58質量%と算定された。疎水性層中での電流路は、炭素繊維紙の繊維状の炭素を通して保障される。さらに、炭素繊維紙はガス輸送のための疎水性層中の十分な気孔率を保障する。PTFEの面積負荷量、測定された層厚及びPTFEの密度(2.0g/cm3)に応じて疎水性層は当初の細孔容量の約53%の残留細孔を有する。
【0063】
例2:
第2の試験において、疎水性層を別の方法で炭素担体中へ導入した。炭素担体を疎水性ポリマーのペーストで被覆する代わりに、炭素担体の表面上にPTFEを設置した。
【0064】
炭素担体として、既に例1に使用した、気孔率74.5%及び厚さ200μmを有する炭素繊維紙(TGP-H-060, Toray Inc., Japan)を再度利用した。各側面を多孔性ePTFE(密度:0.38g/cm3、TETRATEX, W.L. Gore & Associates)からなる0.030mmの厚さのシートと合わせ、全ての多層構造物を2枚の鋼板(厚さ1mm)の間に固定した。こうして準備されたパケットを室炉中で340〜350℃で約15分間焼結させた。引き続きこの鋼板を取り除いた。その際に得られた炭素繊維紙は処理後に17gPTFE/m2の面積負荷を示した。この炭素繊維紙はアノードガス分配構造体用の支持体としてさらに使用した。
【0065】
同様の試験を0.015mmの厚さの2枚のePTFEシート(密度:0.38g/cm3、TETRATEX, W.L. Gore & Associates)を用いて繰り返した。この場合、9.3gPTFE/m2の面積負荷量を有する炭素繊維紙が得られた。この炭素繊維紙はさらにカソードガス分配構造体用の支持体として使用した。
【0066】
例1に記載したアノード−及びカソード−ガス分配構造体用のインキを、疎水性層を備えた炭素繊維紙上にスクリーン印刷法で塗布し、引き続き100℃で乾燥させた。被覆された面積は50cm2であった。この工程を炭素繊維紙の構造が覆われるまで繰り返した。
【0067】
引き続き、ガス分配構造体を1時間マッフル炉中で390℃で処理した。その際、塗布された接触層の質量はアノードガス分配構造体の場合には18.5%減少し、カソードガス分配構造体の場合には28.5%減少した。支持体のか焼された接触層での負荷量は2.5mg/cm2であった。層厚は15〜20μmであった。
【0068】
ガス分配構造体の顕微鏡写真は、粗大孔を有する層の2つの側面上に主成分としてPTFEを含有する疎水性層が存在することを示した。この層の厚さはアノードガス分配構造体の場合には10〜15μmであり、カソードガス分配構造体の場合には5〜8μmであった。この層厚に応じて、疎水性層中でのPTFEの割合は、面積質量及び炭素支持体のPTFE負荷を用いて58質量%に算定することができる。疎水性層中での電流路は炭素繊維紙の繊維状炭素によって保障される。さらに、この炭素繊維紙はガス輸送のための疎水性層中での十分な気孔率を保障する。PTFEの面積負荷、測定された層厚及びPTFEの密度(2.0g/cm3)に応じて疎水性層は当初の細孔容量の約54〜58%の残留気孔率を有する。
【0069】
電気化学的試験
比較例1及び例1及び例2により製造されたアノード−及びカソード−ガス分配構造体を、米国特許第5861222号明細書の比較例1からの手法に応じて製造された触媒で被覆された膜と一緒に、50cm2の活性セル面積を有する燃料電池セル−試験セル中に取り付けた。膜−電極ユニットの触媒負荷及び他の技術的データを次の表に記載する:
【0070】
【表4】
【0071】
出力試験においてアノードガスとしてH2 45体積%、N2 31体積%、CO2 21体積%、CO 50ppmからなる燃料ガス混合物を空気3体積%の空気ブリードで使用した。この燃料ガス混合物は、蒸気改質及び引き続き一酸化炭素含有量を減少させるための清浄化工程を用いた炭化水素の改質により得ることができる改質ガスをシュミレートする。カソードガスとして空気を使用した。セル温度は75℃であった。作業ガスの圧力は1bar(絶対)であった。ガスの化学量論は1.1(アノードガス)及び2.0(カソードガス)であった。
【0072】
電流密度に依存する空気運転での測定されたセル電圧を、比較例1及び例1及び例2のセルについて図2に図示した。
【0073】
本発明によるガス拡散構造体を有する膜−電極ユニットは、先行技術(VB1)と比較して明らかに改善された電気的出力を供給することが解る。
【0074】
表5は600mA/cm2の電流密度でセルを負荷する場合に測定されたセル電圧を示す。
【0075】
表5: 600mA/cm2での改質/空気運転でのセル電圧
【0076】
【表5】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガス拡散構造体の略図
【図2】例1、例2及び比較例1(VB1)のMEAについて、空気運転の場合に電流密度によるセル電圧の依存性をグラフで示す図
【符号の説明】
1 炭素担体、 2 疎水性層、 3 接触層
Claims (9)
- 2つの表面が境界をなしている疎水化された薄層状の炭素担体、並びに炭素担体の2つの表面の一方に、少なくとも1種の疎水性ポリマーと炭素粒子とからなる混合物からなる接触層とを有し、その際、接触層の総質量に対する炭素粒子の割合は40〜90質量%であり、前記の疎水性ポリマーはポリエチレン、ポリプロピレン及びポリテトラフルオロエチレンのグループから選択され、前記接触層は5〜60μmの厚さを有するポリマー電解質−燃料電池用のガス分配構造体において、炭素担体の疎水化は少なくとも1種の疎水性ポリマーによって生じかつ前記の疎水化は2つの層に限定されており、前記の2つの層はそれぞれ炭素担体の2つの表面から5〜40μmの深さにまで達しかつ疎水性層の領域内の炭素担体の細孔容量を20〜60%まで充填していることを特徴とするポリマー電解質−燃料電池用のガス分配構造体。
- 2つの疎水性層は、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリテトラフルオロエチレンのグループから選択される少なくとも1種の疎水性ポリマーを含有する、請求項1記載のガス分配構造体。
- 接触層は10〜30μmの厚さを有し、炭素担体は100〜400μmの厚さを有する、請求項1又は2記載のガス分配構造体。
- 請求項1から3までのいずれか1項記載のガス分配構造体を有し、かつガス分配構造体の接触層上に、電極触媒を含有する電極層が設置されていることを特徴とする、ガス分配構造体及び電極層からなる燃料電池用のガス拡散電極。
- 膜−電極ユニットが請求項4記載の少なくとも1つのガス拡散電極を有する、ポリマー電解質−膜及び両面に設置されたガス拡散電極とからなる燃料電池用の膜−電極ユニット。
- 請求項5記載の膜−電極ユニットを有することを特徴とする、ポリマー電解質−燃料電池。
- 炭素担体の各側面を、粉末状の、疎水性ポリマー及び液相からなるペーストで被覆し、乾燥させ、こうして形成された3層構造体を引き続き疎水性ポリマーの焼結のためにか焼し、その後に2つの疎水性層の一方に、疎水性ポリマー及び炭素粒子を含有するインキを使用しながら接触層を設置し、乾燥させ、新たにか焼し、その際、ペーストの液相は水又は有機液体又はこれらの混合物であることを特徴とする、請求項1記載のガス分配構造体の製造方法。
- 炭素担体の2つの側面に疎水性ポリマーからなるシートを載置し、圧力及び熱の適用により炭素担体と結合させ、その後に2つの疎水性層の一方に、疎水性ポリマー及び炭素粒子を含有するインキを使用しながら接触層を設置し、乾燥させかつ新たにか焼することを特徴とする、請求項1記載のガス分配構造体の製造方法。
- 炭素担体に疎水性ポリマーを含有する分散液を含浸させ、その後に、炭素担体の2つの表面に空気を通しながら乾燥させ、引き続きポリマーの焼結のためにか焼し、その後に2つの疎水性層の一方に、疎水性ポリマー及び炭素粒子を含有するインキを使用しながら接触層を設置し、乾燥させかつ新たにか焼することを特徴とする、請求項1記載のガス分配構造体の製造方法。
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