JP4935565B2 - 感光性樹脂組成物 - Google Patents
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Description
バインダー樹脂(A)が、下記(A1)〜(A3)を共重合させて得られる共重合体3に、さらに(A4)を反応させて得られる共重合体、または下記(A1)、(A2)および(A4)を共重合させて共重合体1を得て、得られた共重合体1と(A3)とを共重合体1の(A4)に由来するエポキシ基の部位で反応させて共重合体2を得て、さらに得られた共重合体2と(A5)とを共重合体1の(A4)と(A3)の反応により生成した水酸基の部位に反応させて得られる共重合体のうち少なくとも一種を含有するバインダー樹脂であることを特徴とする液晶分子配向制御用突起形成用またはスペーサー形成用感光性樹脂組成物を提供する。
(A1);一分子中にトリシクロデカン骨格およびジシクロペンタジエン骨格からなる群から選ばれる少なくとも1種の骨格と、不飽和結合とを有する化合物
(A2);(A1)および(A4)と共重合可能であって不飽和結合を有する化合物
(A3);不飽和結合基を有するカルボン酸
(A4);一分子中に不飽和結合とエポキシ基とを有する化合物
(A5);酸無水物
(ただし、(A1)〜(A5)は、それぞれ、互いに同一ではない。)
本発明の感光性樹脂組成物は、バインダー樹脂(A)、キノンジアジド(B)および溶剤(C)を含有する感光性樹脂組成物であって、バインダー樹脂(A)が、下記(A1)〜(A3)を共重合させて得られる共重合体3に、さらに(A4)を反応させて得られる共重合体または、下記(A1)、(A2)および(A4)を共重合させて共重合体1を得て、得られた共重合体1と(A3)とを共重合体1の(A4)に由来するエポキシ基の部位で反応させて共重合体2を得て、さらに得られた共重合体2と(A5)とを共重合体1の(A4)と(A3)の反応により生成した水酸基の部位に反応させて得られる共重合体のうち少なくとも一種を含有することを特徴とする。
(A1);一分子中にトリシクロデカン骨格およびジシクロペンタジエン骨格からなる群から選ばれる少なくとも1種の骨格と、不飽和結合とを有する化合物
(A2);(A1)および(A4)と共重合可能であって不飽和結合を有する化合物
(A3);不飽和結合基を有するカルボン酸
(A4);一分子中に不飽和結合とエポキシ基とを有する化合物
(A5);酸無水物
ただし、(A1)〜(A5)は、それぞれ、互いに同一ではない。
シクロペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、メチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘプチル(メタ)アクリレート、シクロオクチル(メタ)アクリレート、メンチル(メタ)アクリレート、シクロペンテニル(メタ)アクリレート、シクロヘキセニル(メタ)アクリレート、シクロヘプテニル(メタ)アクリレート、シクロオクテニル(メタ)アクリレート、メンタジエニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ピナニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート、ノルボルネニル(メタ)アクリレート、ピネニル(メタ)アクリレートのような不飽和カルボン酸の脂環式基を含むエステル化合物;
オリゴエチレングリコールモノアルキル(メタ)アクリレートのようなグリコール類のモノ飽和カルボン酸エステル化合物;
ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシ(メタ)アクリレートのような不飽和カルボン酸の芳香環を含むエステル化合物;
スチレン、α−メチルスチレン、α−フェニルスチレンおよびビニルトルエンのような芳香族ビニル化合物;
酢酸ビニルおよびプロピオン酸ビニルのようなカルボン酸ビニルエステル;
(メタ)アクリロニトリルおよびα−クロロアクリロニトリルのようなシアン化ビニル化合物;
N−シクロヘキシルマレイミドやN−フェニルマレイミド、N−ベンジルマレイミドのようなN−置換マレイミド化合物などが挙げられる。これらは、それぞれ単独で、または組合せて用いることができる。
(A1)から導かれる構成単位;2〜30モル%
(A2)から導かれる構成単位;2〜95モル%
(A3)から導かれる構成単位;2〜70モル%
また、前記の構成成分の比率が以下の範囲であると、より好ましい。
(A1)から導かれる構成単位;5〜25モル%
(A2)から導かれる構成単位;5〜80モル%
(A3)から導かれる構成単位;5〜60モル%
前記の構成比率が、上記の範囲にあると、非画素部分である露光部分の抜け性が良好、可とう性および耐熱性のバランスが良好であり、好ましい幹ポリマーが得られる。
(A4)の組成比が上記範囲内にあると、十分な光硬化性や熱硬化性が得られ、感度と鉛筆硬度を両立し、信頼性に優れるので好ましい。
(A2)から導かれる構成単位;2〜95モル%
(A4)から導かれる構成単位;3〜65モル%
(A2)から導かれる構成単位;5〜80モル%
(A4)から導かれる構成単位;15〜60モル%
(A4)の組成比が上記範囲内にあると、十分な光硬化性や熱硬化性が得られ、信頼性に優れるので好ましい。
すなわち、4−[1’、2’、3’、4’、4a’、9a’−ヘキサヒドロ−66ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1、9’−キサンテン]−4a’−イル]レゾルシノール−6−ジアゾ−5−オキソ−5、6−ジヒドロ−1−ナフタレンスルホン酸(モノ〜トリ)エステル;
2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、2,4,6−トリヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステルまたは2,4,6−トリヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステルなどのトリヒドロキシベンゾフェノン類の1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル類;
2,2’,4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、2,2’,4,3’−テトラヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、2,2’,4,3’−テトラヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、2,3,4,2’−テトラヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、2,3,4,2’−テトラヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、2,3,4,4’−テトラヒドロキシ−3’−メトキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステルまたは2,3,4,4’−テトラヒドロキシ−3’−メトキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステルなどのテトラヒドロキシベンゾフェノン類の1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル類;
2,3,4,2’,6’−ペンタヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステルまたは2,3,4,2’,6’−ペンタヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステルなどのペンタヒドロキシベンゾフェノン類の1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル類;
2,4,6,3’,4’,5’−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、2,4,6,3’,4’,5’−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、3,4,5,3’,4’,5’−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステルまたは3,4,5,3’,4’,5’−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステルなどのヘキサヒドロキシベンゾフェノン類の1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル類;
4,4’−メチレンビス[6−2(ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メチル]−2,5−ジメチルフェニルーナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸(モノ〜テトラ)エステル、ビス(2,4−ジヒドロキシフェニル)メタン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、ビス(2,4−ジヒドロキシフェニル)メタン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、1,1,1−トリ(p−ヒドロキシフェニル)エタン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、1,1,1−トリ(p−ヒドロキシフェニル)エタン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、ビス(2,3,4−トリヒドロキシフェニル)メタン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、ビス(2,3,4−トリヒドロキシフェニル)メタン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、2,2’−ビス(2,3,4−トリヒドロキシフェニル)プロパン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、2,2’−ビス(2,3,4−トリヒドロキシフェニル)プロパン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、1,1,3−トリス(2,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−3−フェニルプロパン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、1,1,3−トリス(2,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−3−フェニルプロパン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、4,4’−[1−[4−[1−[4−ヒドロキシフェニル]−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ビスフェノール−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、4,4’−[1−[4−[1−[4−ヒドロキシフェニル]−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ビスフェノール−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、ビス(2,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシフェニルメタン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、ビス(2,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシフェニルメタン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’−スピロビインデン−5,6,7,5’,6’,7’−ヘキサノール−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’−スピロビインデン−5,6,7,5’,6’,7’−ヘキサノール−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、2,2,4−トリメチル−7,2’,4’−トリヒドロキシフラバン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステルまたは2,2,4−トリメチル−7,2’,4’−トリヒドロキシフラバン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステルなどの(ポリヒドロキシフェニル)アルカン類の1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル類などが挙げられる。
(ただし、式(1)の左式の3つのQ4のうち少なくとも一つは式(1)の右式で表される基であり、残りのQ4は水素原子である。)
(ただし、式(2)の左式のP1〜P4のうち少なくとも一つは式(2)の右式で表される基であり、P1〜P4の残りは水素原子である。)
前記オニウムカチオンの具体例としては、ジフェニルヨードニウム、ビス(p−トリル)ヨードニウム、ビス(p−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム、ビス(p−オクチルフェニル)ヨードニウム、ビス(p−オクタデシルフェニル)ヨードニウム、ビス(p−オクチルオキシフェニル)ヨードニウム、ビス(p−オクタデシルオキシフェニル)ヨードニウム、フェニル(p−オクタデシルオキシフェニル)ヨードニウム、(p−トリル)(p−イソプロピルフェニル)ヨードニウム、トリフェニルスルホニウム、トリス(p−トリル)スルホニウム、トリス(p−イソプロピルフェニル)スルホニウム、トリス(2,6−ジメチルフェニル)スルホニウム、トリス(p−tert−ブチルフェニル)スルホニウム、トリス(p−シアノフェニル)スルホニウム、トリス(p−クロロフェニル)スルホニウム、ジメチル(メトキシ)スルホニウム、ジメチル(エトキシ)スルホニウム、ジメチル(プロポキシ)スルホニウム、ジメチル(ブトキシ)スルホニウム、ジメチル(オクチルオキシ)スルホニウム、ジメチル(オクタデカンオキシ)スルホニウム、ジメチル(イソプロポキシ)スルホニウム、ジメチル(tert−ブトキシ)スルホニウム、ジメチル(シクロペンチルオキシ)スルホニウム、ジメチル(シクロヘキシルオキシ)スルホニウム、ジメチル(フルオロメトキシ)スルホニウム、ジメチル(2−クロロエトキシ)スルホニウム、ジメチル(3−ブロモプロポキシ)スルホニウム、ジメチル(4−シアノブトキシ)スルホニウム、ジメチル(8−ニトロオクチルオキシ)スルホニウム、ジメチル(18−トリフルオロメチルオクタデカンオキシ)スルホニウム、ジメチル(2−ヒドロキシイソプロポキシ)スルホニウム、またはジメチル(トリス(トリクロロメチル)メチル)スルホニウムなどが挙げられる。
前記のオニウムカチオンおよびルイス酸由来のアニオンは、任意に組合せることができる。
また本発明における前記のオニウム塩であるカチオン重合開始剤の含有量は、感光性樹脂組成物の固形分に対して質量分率で、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。重合開始剤(D)の含有量が、前記の範囲にあると、硬化後の解像度低下を抑制する傾向があり好ましい。
ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテルおよびジエチレングリコールジブチルエーテルなどのジエチレングリコールジアルキルエーテル類;
メチルセロソルブアセテートおよびエチルセロソルブアセテートなどのエチレングリコールアルキルエーテルアセテート類;
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、メトキシブチルアセテートおよびメトキシペンチルアセテートなどのアルキレングリコールアルキルエーテルアセテート類;
ベンゼン、トルエン、キシレンおよびメシチレンのような芳香族炭化水素類;
メチルエチルケトン、アセトン、メチルアミルケトン、メチルイソブチルケトンおよびシクロヘキサノンなどのケトン類;
エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、エチレングリコールおよびグリセリンなどのアルコール類;
3−エトキシプロピオン酸エチルおよび3−メトキシプロピオン酸メチルなどのエステル類;
γ−ブチロラクトンなどの環状エステル類などが挙げられる。
これらの溶剤(C)は、それぞれ単独で、または2種類以上混合して用いることができる。
チオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、4−イソプロピルチオキサントン、2,3−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン、2−シクロヘキシルチオキサントン、4−シクロヘキシルチオキサントンなどのチオキサントン類が挙げられる。特に、1−ナフトール、2−ナフトール、4−メトキシ−1−ナフトール、2,4−ジエチルチオキサントンが好ましい。
前記のメチロール化合物としては、アルコキシメチル化メラミン樹脂、アルコキシメチル化尿素樹脂などのアルコキシメチル化アミノ樹脂なども挙げられる。ここで、アルコキシメチル化メラミン樹脂としては、具体的に、メトキシメチル化メラミン樹脂、エトキシメチル化メラミン樹脂、プロポキシメチル化メラミン樹脂、ブトキシメチル化メラミン樹脂などが、アルコキシメチル化尿素樹脂としては、例えば、メトキシメチル化尿素樹脂、エトキシメチル化尿素樹脂、プロポキシメチル化尿素樹脂、ブトキシメチル化尿素樹脂などが挙げられる。前記の架橋剤は、それぞれ単独でまたは2種以上を組合せて用いられる。
前記のラジカル重合し得る重合性モノマーとしては、例えば、重合性炭素−炭素不飽和結合を有する化合物が挙げられ、単官能の重合性モノマーであってもよいし、2官能の重合性モノマーまたは3官能以上の重合性モノマーなど、多官能の重合性モノマーであってもよい。
C.I.ピグメントオレンジ13、31、36、38、40、42、43、51、55、59、61、64、65および71;
C.I.ピグメントレッド9、97、105、122、123、144、149、166、168、176、177、180、192、215、216、224、242、254、255および、264;
C.I.ピグメントバイオレット14、19、23、29、32、33、36、37および38;
C.I.ピグメントブルー15(15:3、15:4、15:6など)、21、28、60、64および76;
C.I.ピグメントグリーン7、10、15、25、36および47;
C.I.ピグメントブラウン28;
C.I.ピグメントブラック1および7など。
また、現像液は、有機溶剤を含有していてもよい。前記の有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノールなどの水溶性の有機溶剤などが挙げられる。
このようにして形成された硬化樹脂パターン(6)は、例えば、スペーサー、垂直配向型液晶表示素子用の突起を構成する硬化樹脂パターンとして有用である。
a:共重合体1における(A1)から導かれる構成単位。
b:共重合体1における(A2)から導かれる構成単位。
c:共重合体1における(A4)から導かれる構成単位に、(A4)に由来するエポキシ基の部位で(A3)を反応させて導かれる構成単位。
d:共重合体1の(A4)と(A3)の反応により生成した共重合体2の(A4)と(A3)の反応により生成した水酸基の部位に(A5)を反応させて得られた共重合体における(A5)から導かれる構成単位。
e:共重合体3における(A1)から導かれる構成単位。
f:共重合体3における(A2)から導かれる構成単位。
g:共重合体3における(A3)から導かれる構成単位。
h:共重合体3に、(A4)を反応させて得られる共重合体における(A4)から導かれる構成単位。
装置;HLC-8120GPC(東ソー(株)製)
カラム;TSK−GELG4000HXL+TSK−GELG2000HXL(直列接続)
カラム温度;40℃
溶媒;THF
流速;1.0ml/min
注入量;50μl
検出器;RI
測定試料濃度;0.6質量%(溶媒;THF)
校正用標準物質;TSK STANDARD POLYSTYRENE F−40、F−4、F−1、A−2500、A−500(東ソー(株)製)
上記で得られた重量平均分子量および数平均分子量の比を分子量分布(Mw/Mn)とした。
樹脂A(100質量部)、下式(1)で表される化合物(30質量部)(キノンジアジド化合物(B))、密着性促進剤の2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランとしてKBM−303(信越シリコーン製、3質量部)、溶剤(C)としてジエチレングリコールエチルメチルエーテル(350質量部)、シリコーン系界面活性剤としてSH8400(東レダウコーニング製、0.03質量部)(ジメチル、メチル(ポリエチレンオキサイドアセテート)シロキサン)を混合し、感光性樹脂組成物1を得た。
樹脂A(100質量部)、下式(2)で表される化合物(20質量部)、KBM−303(3質量部)、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル(350質量部)、SH8400(0.03質量部)を混合し、感光性樹脂組成物2を得た。
樹脂B(100質量部)、式(1)で表される化合物(30質量部)、KBM−303(3質量部)、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル(350質量部)、SH8400(0.03質量部)を混合し、感光性樹脂組成物3を得た。
樹脂B(100質量部)、式(2)で表される化合物(20質量部)、KBM−303(3質量部)、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル(350質量部)、SH8400(0.03質量部)を混合し、感光性樹脂組成物4を得た。
樹脂C(100質量部)、式(1)で表される化合物(30質量部)、KBM−303(3質量部)、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル(350質量部)、SH8400(0.03質量部)を混合し、感光性樹脂組成物5を得た。
樹脂B(100質量部)、下式(2)で表される化合物(20質量部)、KBM−303(3質量部)、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル(350質量部)、SH8400(0.03質量部)を混合し、感光性樹脂組成物6を得た。
耐NMP性;露光工程において、フォトマスクを使用しない以外は、実施例に記載したのと同様の操作を行い、塗膜を作製した。作製した塗膜をN−メチルピロリドン(30℃×30分)に浸漬し、浸漬前後の膜厚変化を測定した。浸漬前後での膜厚変化(=(浸漬後の膜厚(μm)/浸漬前の膜厚(μm))×100)が103%以下の場合を○、103%を越えた場合を×とした。
表面平滑性;表面平滑性の基準は、目視により表面を観察して、光沢があると○、白濁(不透明)していると×を表す。
粒状異物;目視により表面を観察して、異物がなければ○、あれば×を表す。
形状;パターンの基板等に対して垂直な断面に対する断面を、上記と同じSEMを用いて観察した。断面の形状が、表面が曲面を含む上に凸の図形からなる形状であれば○(特に、上に凸の円弧状である場合が好ましい。)、上底が下底より小さい等脚台形であれば△、長方形であれば×とした。
本発明の感光性樹脂組成物は、液晶表示装置におけるスペーサーと液晶配向制御用の突起の同時形成に用いることができるほか、絶縁膜(コンタクトホール形成)、オーバーコート(平坦化膜)の形成にも用いることができる。さらに、それらの接着に用いられる接着剤として使用しうる。
Claims (12)
- バインダー樹脂(A)、キノンジアジド化合物(B)および溶剤(C)を含有する感光性樹脂組成物であって、バインダー樹脂(A)が、下記(A1)〜(A3)を共重合させて得られる共重合体3に、さらに(A4)を反応させて得られる共重合体、または下記(A1)、(A2)および(A4)を共重合させて共重合体1を得て、得られた共重合体1と(A3)とを共重合体1の(A4)に由来するエポキシ基の部位で反応させて共重合体2を得て、さらに得られた共重合体2と(A5)とを共重合体1の(A4)と(A3)の反応により生成した水酸基の部位に反応させて得られる共重合体のうち少なくとも一種を含有するバインダー樹脂であることを特徴とする感光性樹脂組成物。
(A1);一分子中にトリシクロデカン骨格およびジシクロペンタジエン骨格からなる群から選ばれる少なくとも1種の骨格と、不飽和結合とを有する化合物
(A2);(A1)および(A4)と共重合可能であり不飽和結合を有する化合物
(A3);不飽和結合基を有するカルボン酸
(A4);一分子中に不飽和結合とエポキシ基とを有する化合物
(A5);酸無水物
(ただし、(A1)〜(A5)は、それぞれ、互いに同一ではない。) - (A1)が、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルオキシエチル(メタ)アクリレートおよびジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
- (A2)が、スチレン、α−メチルスチレン、ベンジル(メタ)アクリレート、N−置換マレイミド化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項1または2に記載の感光性樹脂組成物。
- (A3)が、アクリル酸およびメタクリル酸からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項1〜3のいずれかに記載の感光性樹脂組成物。
- (A4)が、アクリル酸グリシジルおよびメタクリル酸グリシジルからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項1〜4のいずれかに記載の感光性樹脂組成物。
- (A5)が、マレイン酸無水物、コハク酸無水物、イタコン酸無水物、フタル酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸無水物、メチルエンドメチレンテトラヒドロフタル酸無水物、メチルテトラヒドロフタル酸無水物およびトリメリット酸無水物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項1〜5のいずれかに記載の感光性樹脂組成物。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の感光性樹脂組成物を用いて形成される硬化樹脂パターン。
- 硬化樹脂パターンがスペーサーである請求項7に記載の硬化樹脂パターン。
- 硬化樹脂パターンが垂直配向型液晶表示素子用の突起である請求項7に記載の硬化樹脂パターン。
- 硬化樹脂パターンが絶縁膜である請求項7に記載の硬化樹脂パターン。
- 硬化樹脂パターンがオーバーコートである請求項7に記載の硬化樹脂パターン。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の感光性樹脂組成物を用いて形成されるスペーサー、絶縁膜、オーバーコートおよび液晶配向制御用の突起からなる群から選ばれる少なくとも1種の硬化樹脂パターンを含んでなるカラーフィルタ。
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