JP4932464B2 - 放射性液体廃棄物処理用の組成混合物、ブロック体、構造体および放射性液体廃棄物の処理方法 - Google Patents

放射性液体廃棄物処理用の組成混合物、ブロック体、構造体および放射性液体廃棄物の処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、放射性液体廃棄物の処理技術に関し、更に詳細には、該放射性液体廃棄物を固化して放射能の漏洩を防止することができる組成混合物、該放射性液体廃棄物を吸着して流出を防止するブロック体、上記混合物とブロック体から成る構造体、及び該放射性液体廃棄物の処理方法に関する。
放射性液体廃棄物とは、原子力発電所における洗濯水など液状で低レベルの放射能を有する放射性廃棄物をいい、従来、該放射性液体廃棄物の処理方法はコンクリートピット処分方や埋立等が一般的に採用されている。
具体的には、コンクリートピット処分方は該放射性液体廃棄物を高分子吸水材に浸み込ませたり、あるいはセメントやアスファルト等で固化して、鋼製ドラム缶に詰め、その数個を一箇所にまとめてコンクリートの塊として密封処分する方法がある。放射性廃棄物の処理方法の一例として特許文献1には「セメントを用いて固化体とした放射性金属廃棄物をドラム缶内に封止し、ドラム缶がひび割れすることを抑える」方法が提案されているが、当該処理方法では、長期に至っては次第にドラム缶にひび割れが発生してしまい、放射性廃棄物の永久的な処理剤あるいは処理方法になり得ないものとなっている。
一方、鉛が放射線の遮蔽材料であることは知られ、例えば粒状鉛を型枠内に入れ、その型枠内に放射性廃棄物を投入した後、コンクリートを流し込んで固める方法が知られている。しかし、この方法では、下方にのみ鉛の層ができ、放射能の遮蔽効果を挙げるには鉛の層の厚さを相当程度にまで増さねばならず、後にひび割れ等が発生して漏洩が起こる原因となっていた。
特開2002-286893号
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、液体廃棄物を固化すると共にその周囲に一定粒度以下の鉛を分散させて放射能を遮蔽する組成混合物と、同様に液体廃棄物を吸着して放射能を遮蔽するブロック体と、それらを組み合わせたボックス体およびその処理方法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、請求項1記載の放射性液体廃棄物処理用組成混合物は、平均粒子径1〜2mmの山砂100重量部と、平均粒子径20μm以下の鉛30〜50重量部と、炭10〜20重量部と、ポルトランドセメント10〜20重量部およびノニオン系界面活性剤0.1〜0.5重量部とを混合して成ることを特徴とする。
請求項2記載の放射性液体廃棄物処理用ブロック体は、平均粒子径1〜2mmの山砂100重量部と、平均粒子径20μm以下の鉛30〜50重量部と、ポルトランドセメント15〜30重量部およびノニオン系界面活性剤0.1〜0.5重量部との混合物を水で固化させたことを特徴とする。
請求項3記載の放射性液体廃棄物処理用構造体は、平均粒子径1〜2mmの山砂100重量部と、平均粒子径20μm以下の鉛30〜50重量部と、ポルトランドセメント15〜30重量部およびノニオン系界面活性剤0.1〜0.5重量部とを混合して固化させたブロック体を積層して一定容積を備えたボックス体を形成し、該ボックス体内に、平均粒子径1〜2mmの山砂100重量部、鉛30〜50重量部、炭10〜20重量部、ポルトランドセメント10〜20重量部およびノニオン系界面活性剤0.1〜0.5重量部を混合して成る組成混合物を充填したことを特徴とする。
請求項4記載の放射性液体廃棄物の処理方法は、平均粒子径1〜2mmの山砂100重量部と、平均粒子径20μm以下の鉛30〜50重量部と、ポルトランドセメント15〜30重量部およびノニオン系界面活性剤0.1〜0.5重量部とを混合して固化させたブロック体を積層して一定容積を備えたボックス体を形成し、該ボックス体内に平均粒子径1〜2mmの山砂100重量部、鉛30〜50重量部、炭10〜20重量部、ポルトランドセメント10〜20重量部およびノニオン系界面活性剤0.1〜0.5重量部を混合して成る組成混合物を充填した構造体を形成し、該構造体内に放射性物質を含んだ液体廃棄物を投入し、該廃棄物に含まれる水分と上記組成混合物とを反応させて放射性物質を含んだ状態で固化を促し、次いで、上記固化後に漏出する液体廃棄物を上記ブロック体の多孔質部分に吸着させることを特徴とする。
本発明の放射性液体廃棄物処理用組成混合物は、そこに放射性物質を含んだ液体廃棄物が流入されると、ノニオン系界面活性剤によって分散されたポルトランドセメントを含む組成物が廃棄物の水と反応を起こし、放射性物質を含んだ状態でそのまま固化される。炭が混合されているので、放射性物質は吸着されて固定化が増す。且つ、そこには30〜50重量部の比較的高密度に充填された20μm以下の鉛が分散されているので、廃棄物から放たれる放射能を取り囲んで遮蔽し、外部に漏洩することがない。
該組成混合物の周囲にブロック体を積み重ねてボックス体を形成すると、万一上記組成混合物から漏れ出た液体廃棄物が接触しても、当該ボックス体は山砂等を含んで多孔質を有するボックス体に形成されているので、その孔内に吸着される。そして、上記組成物と同様そこには30〜50重量部の比較的高密度に充填された20μm以下の鉛が分散されているので、放たれる放射能を取り囲んで遮蔽し、更に漏洩を防止する。
放射性液体廃棄物処理用構造体及び処理方法は、上記組成混合物とボックス体の双方の作用効果を合わせもつ。
即ち、上述の如く、ブロック体を積層して一定容積を備えたボックス体を形成し、該ボックス体内に組成混合物を充填した構造体を形成しているので、そこに該構造体内に放射性物質を含んだ液体廃棄物を投入し、該廃棄物に含まれる水分と上記組成混合物とを反応させて放射性物質を含んだ状態で固化を促すことができる。次いで、上記固化後に一部の液体廃棄物が漏出することがあっても、上記ブロック体の多孔質部分が該液体廃棄物を吸着させることができる。そして、上記組成物と同様そこには比較的高密度に充填された20μm以下の鉛が分散されているので、放たれる放射能を取り囲んで遮蔽し、更に漏洩を防止することができる。
そこで、この発明の実施の形態を、図1〜図3および表1〜表4に基づいて説明する。
本発明は、透水性、吸着性、化学反応性および放射線遮蔽性を保有する無機質組成物として組成混合物およびブロック体を成形するが、その選定材料としては山砂、鉛、炭およびポルトランドセメントを用い、添加剤としてノニオン系界面活性剤を混合して組成混合物を成し、ブロック体はブロックに成型する。
以下、該選定材料の特徴について説明し、形成される無機質組成物の特徴について説明する。
山砂は、主として花崗岩などが風化してできた土で、山で採取できる砂であり、火山灰などの粘土質を除いた骨材である。岩石を破砕して分粒し細骨材相当の砕石も含まれる。その粒度は、通常2mmのふるい目下のものが用いられ、具体的には1〜2mmの砕石を採用した。但し、10mm以下のふるい目であるなら、若干の混合は許される。
ポルトランドセメント3は、山砂2の表面を実質的に囲繞し、多数の空隙aを形成しているが、放射性液体廃棄物中の水の存在下では山砂2の各粒子を結合して一体に固化し、ポーラス状粉体からブロック体を形成する役割を担っている。しかしながら、ポルトランドセメント3は骨材間の接合力を大きく保持できるが、それ自体が団子状、塊状になり易く、空隙aを埋め易いので、使用量は少量が望ましい。
組成混合物1の次の組成である鉛4は、比重の大きなこと等から、粒状とした場合下層に沈殿してしまい、ひび割れ等の原因となる。
そこで、鉛の粉体特性に着目し、如何にして粉体で山砂、ポルトランドセメントの組成物中に分散させ得るかを検討した。
即ち、平均粒子径で20μmより大きい粒子径の鉛を他の配合剤中に混合させても均一には分散させることができなかった。そこで、上記組成混合物やブロック体を形成する他の配合剤に対する粒子径として、平均粒子径で20μm以下のもの、特に15〜20μmのものを使用した。すると、当該鉛が上記組成混合物中に分散し、且つ、その充填割合が30〜50重量部の比較的高密度に達した。
当該鉛の粉体特性を表1に示す。粒度分布測定器はJIS標準品で測定し、平均粒子径測定法は空気透過法を採用した。
組成混合物1の次の組成である炭5は放射性物質を吸着して、該組成混合物1の内部に該放射性物質を担持する働きをする。
界面活性剤6はノニオン系が使用される。その性状は山砂2の濡れ性を高め、該山砂2の表面にポルトランドセメント3を均一に分散させ、水の表面張力を抑えて均一な透水を可能とする。ポルトランドセメント3が山砂2の表面において均一に分散されると、該廃棄物に含まれる水分と反応して適度な強度が現れるが、ポルトランドセメント3が山砂2の表面において不均一であると、団子状や塊状となり、強度が強くなり過ぎる部分と脆い部分が発生してしまい、不適である。
山砂2の濡れ性や分散性を高めるノニオン系界面活性剤5としては、ノニルフェニルエーテル系重合体で炭素数6〜7のものを利用することができる。
以上に記述した各材料の特徴を踏まえ、本発明である透水性、吸着性、化学反応性および放射線遮蔽性を保有した上記組成混合物1の配合表を表2に、ブロック体7の配合表を表3に記載すると共にその成形方法について説明する。
前記配合に基づいた組成混合物1を製造するための成形方法を以下に説明する。
山砂2を容器に取り、撹拌機で撹拌しながら界面活性剤6を滴下する。その後、事前に混合撹拌しておいた鉛4、炭5およびポルトランドセメント3の混合粉を先の山砂2入りの容器に撹拌しながら徐々に散布し、山砂2に鉛4、炭5およびポルトランドセメント3のサラサラ状態の組成混合物1を形成させた。
次に、ブロック体7の配合表を示す。
上記配合に基づいたブロック体7を製造するための成形方法を以下に説明する.
山砂2を容器に取り、撹拌機で撹拌しながら界面活性剤6を滴下する。その後、事前に混合撹拌しておいた鉛4およびポルトランドセメント3の混合粉を先の山砂2入りの容器に撹拌しながら徐々に散布し、山砂2に鉛4およびポルトランドセメント3の混合粉の少し粘性を持った状態の組成混合物1を形成させ、標準型のレンガ寸法程度の成形型に投入して水を加えて固化させることにより該ブロック体7を成形した。 該ブロック体7用の組成混合物は少し粘性を持った状態で、前記組成混合物1がサラサラ状態であるのと異なるのはポルトランドセメント3の多さによる。量が多いと増粘し、型に入れて水を加え、圧力を加えると山砂2が次第に密着して来て、空隙aが小さくなり、該ブロック体7として一体化が起きる。
次いで、上記ボックス体と組成混合物を組み合わせて構造体を形成する。
先ず、ボックス体は、平均粒子径1〜2mmの山砂100重量部と、平均粒子径20μm以下の鉛30〜50重量部と、ポルトランドセメント15〜30重量部および若干のノニオン系界面活性剤とを混合して固化させたブロック体を、例えばレンガ等と同様に積層させて、壁面を形成する。
それを、底面、正面、背面、左右側面等を組み合わせて、内部に一定容積を備えたボックス体とする。但し、このボックス体は四面体に限定されず、円筒形、三角柱形等でも可能である。
そして、該ボックス体内に、平均粒子径1〜2mmの山砂100重量部、鉛30〜50重量部、炭10〜20重量部、ポルトランドセメント10〜20重量部および若干のノニオン系界面活性剤を混合して成る組成混合物を充填させる。
即ち、サラサラ状態の上記組成混合物を、一定容積を備えた上記ボックス体の内部に充填させて本発明構造体が形成される。
そして、望ましくは、該構造体に後述する方法で、廃棄物を処理した後には、ボックス体の上部に蓋体となるブロック体を被せるのが望ましい。
更に、本発明放射性液体廃棄物の処理方法を説明する。
先ず、上述の如く、ブロック体を積層して一定容積を備えたボックス体を形成し、該ボックス体内に組成混合物を充填した構造体を形成する。そして、該構造体内に放射性物質を含んだ液体廃棄物を投入し、該廃棄物に含まれる水分と上記組成混合物とを反応させて放射性物質を含んだ状態で固化を促す。
次いで、上記固化後に漏出する液体廃棄物を上記ブロック体の多孔質部分に吸着させる。
以上、放射能を遮蔽する組成混合物と、ブロック体と、それらを組み合わせたボックス体およびその処理方法に伴う作用効果について、以下に説明する。
本発明の組成混合物に放射性物質を含んだ液体廃棄物が流入されると、ノニオン系界面活性剤によって分散されたポルトランドセメントを含む組成物が廃棄物の水と反応を起こす。即ち、液状廃棄物に含まれる水分がポルトランドセメントと反応し、徐々に硬化して、全体として塊として固化し、従って、液状廃棄物は放射性物質を含んだ状態でそのまま固化される。このとき、廃棄物と組成混合物は若干の撹拌をするのが望ましい。
この場合、組成物には炭が混合されているので、この炭に液状の放射性物質が吸着されて固定化を増すことができる。
すると、そこには30〜50重量部の比較的高密度に充填された20μm以下の鉛が分散されているので、廃棄物から放たれる放射能を取り囲んだ状態となる。即ち、20μm以下の微粒子となった鉛が、30〜50重量部もの高密度に充填さるので、廃棄物を二重、三重にも取り囲んだ状態となり、放たれる放射能を遮蔽し、外部に漏洩する確率を極めて減じることができる。
次いで、該組成混合物の周囲にブロック体を積層させてボックス体を形成して囲繞すると、万一上記組成混合物から漏れ出た液体廃棄物が接触しても、当該ボックス体は山砂等を含んで多孔質に形成されているので、その孔内に吸着される。即ち、平均粒径1〜2mmの山砂100重量部と、平均粒子径20μm以下の鉛30〜50重量部と、ポルトランドセメント15〜30重量部および若干のノニオン系界面活性剤とを混合して固化させたブロック体は、図1に示す如く、空隙aを含んだ多孔質となり、そこに吸着される。
そして、上記組成物と同様そこには比較的高密度に充填された20μm以下の鉛が分散されているので、放たれる放射能を取り囲んで遮蔽し、更に漏洩を防止することができる。
放射性液体廃棄物処理用構造体及び処理方法は、上記組成混合物とボックス体の双方の作用効果を合わせもつことができる。
この発明の実施例を、上記実施の形態に基づいて製作した。その実施状況を以下に説明する。
上記の形態に基づいて放射性液体廃棄物処理用粒状混合物および放射性液体廃棄物処理用ブロック体を製造するに当たり、次の配合で実施した。
放射性液体廃棄物処理用粒状混合物は、山砂30kg、鉛22kg、炭8kg、ポルトランドセメント8kgおよび界面活性剤0.01kgを混合した。
更に、放射性液体廃棄物処理用ブロック体は、山砂52kg、鉛22kg、ポルトランドセメント10kgおよび界面活性剤0.01kgを混合し、その混合物を成形型に投入してブロックを形成した。
上記配合によって製造された粒状混合物およびブロック体は、図2および図3に放射性液体廃棄物処理用の構造体として断面で示す。以下にその説明を加える。
図2は放射性液体廃棄物9を該粒状混合物1の上から投入している状態図を示す。ブロック体7のボックス体8を形成するために土を掘削し、土中にボックス体8を設営した。第1段階はブロック体7で床部分を形成し、第2段階でブロック体7で四面の壁部分を積層積みとし、第3段階でそのボックス体8の中に粒状混合物1を投入した。第4段階で放射性液体廃棄物9を該粒状混合物1の上から投入し第5段階において、図3に示すように該ボックス体8に該ブロック体7の蓋10を設けて保存形態の処理構造体とした。
試験例
上記実施例に基づいて製作したこの発明の試料に、線源としてコバルト60を使用し、その放射線線量は40MBqとして放射線量遮蔽試験を行った。測定方法およびその結果を以下に説明する。
床から1mの高さで線源と検出器を配備し、この間隔を50cmとした。この間隔に試料を設置し1試料で10回の測定を行った。試料数は3個とし、1個ずつ測定すると共に、試料のない場合も遮蔽率を測定しブランクの値とした。遮蔽率は、(1−試料線量率/ブランク線量率)×100により求めた。該放射線線量の遮断状況を表4に示す。なお、測定機関は東京都立産業技術研究センターとし、測定器はアロカ製シーベルトメータとした。
表4は、本発明の試料による遮蔽率は範囲では45〜52%、平均値では48%を示し、高い放射能遮蔽効果を上げたことを示している。このことより、上記処理構造体に上記放射性液体廃棄物の投入前後で格段の差が見られ、該処理構造体が該放射線線量を鉛で遮蔽したことを示すと共に、鉛の粒子径やその配合量が妥当であることが証明できた。
本発明は、放射性液体廃棄物の収納に広く利用が可能である。
図1は、本発明の組成混合物が固化した状態の模式図を示す。 図2は、放射性液体廃棄物処理用の構造体の模式図で、放射性液体廃棄物処理中の構造体を示す。 図3は、放射性液体廃棄物処理用の構造体の模式図で、保存形態の構造体を示す。
符号の説明
a 空隙
1 組成混合物
2 山砂
3 ポルトランドセメント
4 鉛
5 炭
6 界面活性剤
7 ブロック体
8 ボックス体
9 放射性液体廃棄物
10 ブロック体の蓋部分

Claims (4)

  1. 平均粒子径1〜2mmの山砂100重量部と、平均粒子径20μm以下の鉛30〜50重量部と、炭10〜20重量部と、ポルトランドセメント10〜20重量部およびノニオン系界面活性剤0.1〜0.5重量部とを混合して成ることを特徴とする放射性液体廃棄物処理用組成混合物。
  2. 平均粒子径1〜2mmの山砂100重量部と、平均粒子径20μm以下の鉛30〜50重量部と、ポルトランドセメント15〜30重量部およびノニオン系界面活性剤0.1〜0.5重量部との混合物を水で固化させたことを特徴とする放射性液体廃棄物処理用ブロック体。
  3. 平均粒子径1〜2mmの山砂100重量部と、平均粒子径20μm以下の鉛30〜50重量部と、ポルトランドセメント15〜30重量部およびノニオン系界面活性剤0.1〜0.5重量部とを混合して固化させたブロック体を積層して一定容積を備えたボックス体を形成し、該ボックス体内に、平均粒子径1〜2mmの山砂100重量部、鉛30〜50重量部、炭10〜20重量部、ポルトランドセメント10〜20重量部およびノニオン系界面活性剤0.1〜0.5重量部を混合して成る組成混合物を充填したことを特徴とする放射性液体廃棄物処理用構造体。
  4. 平均粒子径1〜2mmの山砂100重量部と、平均粒子径20μm以下の鉛30〜50重量部と、ポルトランドセメント15〜30重量部およびノニオン系界面活性剤0.1〜0.5重量部とを混合して固化させたブロック体を積層して一定容積を備えたボックス体を形成し、該ボックス体内に平均粒子径1〜2mmの山砂100重量部、鉛30〜50重量部、炭10〜20重量部、ポルトランドセメント10〜20重量部およびノニオン系界面活性剤0.1〜0.5重量部を混合して成る組成混合物を充填した構造体を形成し、
    該構造体内に放射性物質を含んだ液体廃棄物を投入し、該廃棄物に含まれる水分と上記組成混合物とを反応させて放射性物質を含んだ状態で固化を促し、
    次いで、上記固化後に漏出する液体廃棄物を上記ブロック体の多孔質部分に吸着させることを特徴とする放射性液体廃棄物の処理方法。
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