JP2002180453A - 地盤改良工法における造成体材料の混合割合確認方法 - Google Patents
地盤改良工法における造成体材料の混合割合確認方法Info
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Abstract
は、空所内に構築される造成体が固化した後でなければ
該造成体のFC強度を計測することができなかったため
に、安全性を見込んで必要以上に固化材の割合を多くし
ていた。 【解決手段】 地盤の土壌を掘削・排土して空所を形成
し、該空所内に掘削土壌と固化材と水とを所定割合づつ
投入して、それらの材料を空所内で混合・撹拌した後、
その土壌・固化材混合スラリーを固化させるようにした
地盤改良工法において、空所内で混合・撹拌させた泥漿
状の土壌・固化材混合スラリーからサンプルスラリーを
採取し、該サンプルスラリーのフロー値を計測して該土
壌・固化材混合スラリー中の水分割合を検査した後、該
サンプルスラリーの比重を計測して該土壌・固化材混合
スラリー中の固化材割合を検査することにより、泥漿状
態のうちに構築すべき造成体のFC強度を推定できるよ
うにしている。
Description
構築すべき位置の地盤土壌をソイルセメント化して高強
度の造成体に改良するための地盤改良工法に関し、さら
に詳しくはそのような地盤改良工法における造成体材料
(土壌と固化材と水)の混合割合確認方法に関するもの
である。
ソイルセネント工法と称されているが、このニードソイ
ルセネント工法は、図1〜図4に示すようにして行われ
る。
築すべき位置の地盤の土壌Sを掘削・排土して所定面積
で所定深さの空所1を形成する。ニードソイルセネント
工法は、一般に比較的浅い場所に安定地盤がある場合に
適用されるもので、該空所1はバックホーのような掘削
機10のバケット11で掘削される。又、その掘削土壌
Sは、空所近傍に山積みされ、後で造成体材料として利
用される。尚この空所1の開口面積及び深さは、建造物
の基礎部分に加わる荷重や地盤土壌の土質・支持力度等
を総合的に勘案して決められる。
先に掘削・排土した土壌Sとセメント等の固化材Cと水
Wとをそれぞれ所定割合づつ投入する。これらの造成体
材料(土壌S、固化材C、水W)の配合割合は、現場土
壌Sのサンプルを使用して予め室内配合試験を行った上
で決定する。
体材料(土壌S、固化材C、水W)を空所1内で混合・
撹拌して、泥漿状の土壌・固化材混合スラリーSCを形
成する。この場合、撹拌装置13付きのバケット12で
撹拌すると、各造成体材料を短時間で均一に混合でき
る。尚、空所1の深さが深い場合には、造成体材料(土
壌S、固化材C、水W)の投入及び混合・撹拌作業を数
回(図3の例では2回)に分けて行う。
SCを固化させて、図4に示すようにソイルセメントに
よる造成体2を形成する。この造成体2上には、基礎3
が構築され、さらに該基礎3の上に建造物が構築され
る。尚、この造成体2は、1つの建造物に対して複数箇
所(基礎3が構築される場所の全部)に形成される。
造成体2で受ける建造物からの荷重(基礎3及び埋戻し
土4の荷重も含む)に基いて設定され、該造成体2で受
ける荷重が大きくなるほど造成体部分での支持強度を大
きくする。具体的には、造成体2の造成面積を大きくし
たり、造成体2の設計基準強度(単位面積当たりの支持
強度で、以下これをFC強度という)を高くする。
S、固化材C、水W)の配合割合や土壌Sの土質等によ
って変化する。例えば、土壌・固化材混合スラリーSC
において、水分割合(水/土壌)が多くなるとFC強度
が低下し(水分割合は重量比で60〜180%の範囲で
設定されるが一般に100%前後の場合が多い)、固化
材割合を多くするほどFC強度は高くなる。又、土壌S
は、土質が粘土→シルト→砂→礫→複合土(粘土、シル
ト、砂、礫が適度に混合したもの)の順でFC強度が高
くなるとともに、ペーハー値が高い(アルカリ度が高
い)ほどFC強度が高くなる。
よる地盤改良を行う場合は、予め造成現場の土壌サンプ
ルを採取して、その採取土壌Sと固化材Cと水Wの好適
な配合割合を室内配合試験により求めておき(FC強度
の確認)、その好適な配合割合に基いて各造成体材料
(土壌Sと固化材Cと水W)を所定割合づつ空所1内に
投入する。
投入する各造成体材料の割合は、予め室内配合試験で求
めた配合割合に基いて決められるが、この種のニードソ
イルセネント工法では、空所1内の湧き水の有無・投入
土壌の含水量や、空所1の内壁面(底面1a、側面1b
等)の土質性状(例えば壁面土壌の崩壊性や土中への水
の浸透性等)等によって、空所1内に形成される土壌・
固化材混合スラリーSC中の各造成体材料(土壌Sと固
化材Cと水W)の混合割合が変化したり造成体2の体積
が小さくなることがある。
り降雨によって投入土壌中の含水量が室内配合試験を行
ったときのものより増加した場合等では、室内配合試験
で求めた配合割合で各造成体材料(土壌Sと固化材Cと
水W)を空所1内に投入した場合に、該湧き水や追加含
水量等の水量が加算されることで土壌・固化材混合スラ
リーSC(図3)中の水分割合が増加する。従って、こ
の場合は、出来上がった造成体2のFC強度が低下する
という問題が生じる。
と固化材Cと水W)を所定割合づつ投入して撹拌する
が、空所1の内壁面(特に側面1b)の土質が崩壊(又
は剥離)し易い性状(例えば砂質)のものであると、例
えば図3に示すように空所1の内壁面(特に側面1b)
の土壌Saが崩壊して土壌・固化材混合スラリーSC中
に混入してしまう。この場合は、該土壌・固化材混合ス
ラリーSC中における土壌Sに対する固化材Cの混合割
合が少なくなり、出来上がった造成体2のFC強度が低
下するという問題が生じる。
1b等)の土質性状が例えば砂質のように水の浸透性が
高い場合には、空所1内に投入した水Wの一部が空所壁
面1a,1bから地中に浸透して、土壌・固化材混合ス
ラリーSC中の水分割合が減少する。この場合は、造成
体2のFC強度が危険側に変化することはないが、造成
体2の体積が小さくなる分、造成体材料の総量を増やす
必要があり、特に固化材Cの使用量が増える分、コスト
高になるという問題が生じる。
は、各造成体材料(土壌Sと固化材Cと水W)を設計通
りの配合割合及び量づつ投入しても、空所1の各種条件
によって出来上がった造成体2のFC強度や体積が机上
の計算通りに達成されないことがある。そして、この種
のニードソイルセネント工法で造成体2を構築した場合
は、その造成体2が固化した後、該造成体2からテスト
ピースを取り出して、そのFC強度が目標強度に達して
いるかどうかの確認(圧縮検査)を行うが、もしそのF
C強度が不十分であるときには、構築済みの造成体2を
掘り返して再度やり直す必要があり、その場合のコスト
及び時間は極めて多大となる。
工法で造成体2を構築する場合には、各造成体材料(土
壌Sと固化材Cと水W)中の固化材Cの配合割合を必要
以上に多くして、上記のように空所1の各種条件によっ
てFC強度面で危険側にブレが生じても目標強度を十分
に確保し得るようにしているのが現状である。即ち、設
計基準強度は、造成体に加わる建造物等からの荷重度
(KN/m2)に対して安全率を3倍にした計算式で求め
ているが、この設計基準強度を確実に確保するために、
実際には固化材Cを必要割合より多めに配合することが
多い。尚、固化材Cは他の造成体材料(土壌Sや水W)
に比して極めて高価であって、該固化材Cの配合割合を
増やすとその分、材料コストが高くなるが、造成体構築
後のFC強度検査で強度不足が発見されたときのトラブ
ル(やり直し)を考慮すると、実際には不必要であって
も固化材量が増えることによる材料コスト高は無視して
いるのが現状である。
おける上記した従来の問題点に鑑み、空所内で混合・撹
拌された土壌・固化材混合スラリー中の水分割合及び固
化材割合が安全側に適正範囲以上であるか否かを簡単に
確認でき、しかもそれらの割合が適正範囲に達していな
いときには簡単に補正できるようにした造成体材料の混
合割合確認方法を提案することを目的としている。
解決するための手段として次の構成を有している。尚、
本願発明は、いわゆるニードソイルセネント工法と称さ
れる地盤改良工法において、地盤土壌を掘削・排土した
空所内で混合・撹拌された土壌・固化材混合スラリー中
の水分割合及び固化材割合がFC強度面で安全側にある
か否かを確認する方法を対象にしている。
の項(図1〜図4)で説明したように、地盤の土壌を掘
削・排土して所定開口面積で所定深さの空所を形成し、
該空所内に先に掘削・排土した土壌とセメント等の固化
材と水とをそれぞれ所定割合づつ投入して、それらの材
料を空所内で混合・撹拌した後、その土壌・固化材混合
スラリーを固化させるようにしたものである。
物等からの荷重に耐え得る支持力の造成体を構築し得る
ように設定される。又、空所内に投入される造成体材料
(土壌と固化材と水)の配合割合は、予め造成現場の土
壌サンプルを採取して室内配合試験によりFC強度の確
認を行い、好適な条件の配合割合を求めておく。この場
合、水分割合(水/土壌)は、重量比で一般に60〜1
80%の範囲で設定されるが、FC強度が十分に確保さ
れる範囲の中から実際に施工する割合を決定しておく。
するサンプルの土壌・固化材混合スラリーのフロー値
(以下、これを目標フロー値という)と、該サンプルス
ラリーの比重(以下、これを目標比重という)とを計測
しておくとよい。尚、フロー値とは、土壌・固化材混合
スラリーのヘタリ度を計測した値であり、該混合スラリ
ー中の水分割合を示す指標となる。又、サンプルスラリ
ーとしては、例えば直径が80mmで高さが100mm程度
の円柱状のものが用いられる。そして、フロー値試験
は、円柱状サンプルスラリーを縦向きに立てたときに、
その底面の直径がどの程度広がるかを計測するものであ
る。又、土壌・固化材混合スラリーの比重は、各造成体
材料(土壌と固化材と水)の配合割合によって変化す
る。因に、土壌の比重は約1.7、固化材の比重は約3.
0、水の比重は1であり、サンプルスラリーのフロー値
を計測することで該サンプルスラリー中の水分割合を計
測した後、該サンプルスラリーの重量を計測することに
よって、単位体積当たりの土壌と固化材との配合割合を
推定できる。
割合確認方法では、上記空所内で混合・撹拌させた泥漿
状の土壌・固化材混合スラリーからサンプルを採取し、
該サンプルスラリーのフロー値を計測して該土壌・固化
材混合スラリー中の水分割合を検査した後、該サンプル
スラリーの比重を計測して該土壌・固化材混合スラリー
中の固化材割合を検査するようにしている。尚、以下の
説明では、空所内から採取したサンプルスラリーのフロ
ー値を実際フロー値といい、又空所内から採取したサン
プルスラリーの比重を実際比重という。
化材と水)を室内配合試験で求めた配合割合でそれぞれ
所定量づつ投入するが、該空所内に湧き水(地下水)が
出たり投入土壌中の水分量が室内配合試験を行ったとき
の量より多いと、その水量分だけ土壌・固化材混合スラ
リー中の水分割合が増加し、固化後の造成体のFC強度
が室内配合試験で行ったサンプルのFC強度より低下す
るようになる。他方、空所壁面からの水の浸透性が高い
場合には、空所内に投入した水の一部が空所壁面から地
中に浸透して、土壌・固化材混合スラリー中の水分割合
が減少し、この場合は造成体強度が危険側に変化するこ
とはないが、水が減少する分、造成体の体積が小さくな
る。尚、空所内での水分の増減は、直接外部から確認は
できないのが現状である。
固化材混合スラリー中の水分割合は、そのサンプルスラ
リーの実際フロー値(ヘタリ度)を計測することによっ
て推定できる。即ち、該サンプルスラリーは、空所内の
土壌・固化材混合スラリーと同じものであって、該サン
プルスラリー中の水分割合によって、実際フロー値(ヘ
タリ度)が変化する。そして、実際フロー値(空所内サ
ンプルスラリーのフロー値)が目標フロー値(室内配合
試験で行ったサンプルスラリーのフロー値)より高い
(ヘタリ度が大きい)場合は、該空所内の土壌・固化材
混合スラリー中の水分割合が過剰であることを意味し、
逆に実際フロー値が目標フロー値より低い(ヘタリ度が
小さい)場合は、該空所内の土壌・固化材混合スラリー
中の水分割合が不足であることを意味する。
ーの水分割合が過剰な場合(FC強度に不安がある)
は、その空所内に土壌及び固化材を必要量づつ(場合に
よっては固化材のみを)投入して空所内を再度撹拌し、
該空所内の土壌・固化材混合スラリー中の水分割合を調
整する(撹拌後、実際フロー値を再計測する)。尚、特
に、水分割合過剰の場合の調整作業は、空所内のサンプ
ルスラリーの実際フロー値が室内配合試験で行った目標
フロー値に近似するまで行う。又、空所内の土壌・固化
材混合スラリー中の水分割合が不足である場合(FC強
度は十分に確保できるが土壌・固化材混合スラリーの総
量が不足する)には、空所内に所定量の水を追加して空
所内を再度撹拌すると、該空所内の土壌・固化材混合ス
ラリー中の水分割合を調整して総量を増加させることが
できる。尚、この場合も、撹拌後に実際フロー値を再計
測して安全性を確認する。
化材と水)を撹拌するときには、該空所の壁面が崩壊し
てその崩壊土壌が土壌・固化材混合スラリー中に混入す
ることがある。その場合には、土壌・固化材混合スラリ
ー中の土壌に対する固化材割合が減少する(この場合
は、出来上がりの造成体のFC強度が室内配合試験で設
定した目標FC強度より低くなる)。
材混合スラリーのフロー値が適正範囲内であることを確
認した後、該土壌・固化材混合スラリーの中からサンプ
ルスラリーを採取して、そのサンプルスラリーの比重を
計測するが、上記のように空所壁面の崩壊土壌が土壌・
固化材混合スラリー中に混入していると、そのサンプル
スラリーの比重(実際比重)が室内配合試験で行った目
標比重より小さくなる。因に、土壌の比重は約1.7で
あり、固化材の比重は約3.0である。そして、計測の
結果、実際比重が目標比重より小さい場合には、空所中
に所定量の固化材を投入して再撹拌した後、その実際比
重を再計測して目標比重に近似しているがどうか確認す
る。
れば、空所内で形成される土壌・固化材混合スラリー中
の水分割合及び固化材割合を簡単な方法で検査でき、し
かも検査結果数値が目標数値から許容範囲を超えて乖離
している場合には、該土壌・固化材混合スラリーが泥漿
状のままであるので、各造成体材料(土壌と固化材と
水)のうちの所定種類の材料を追加し再撹拌することで
目標数値に近似させることができる。
合割合確認方法において、空所内に投入される土壌のペ
ーハー値を計測して、該ペーハー値が低いほど土壌・固
化材混合スラリー中の固化材割合を増加させるようにし
ている。
体では、使用される土壌のペーハー値が低い(アルカリ
度が低い)ほどFC強度が低くなることが知られている
が、このように予め使用土壌のペーハー値を計測して、
それに見合う固化材の混合割合を調整するようにする
と、FC強度面で一層信頼性の高い造成体を構築するこ
とができる。
ー値を計測するとともに、造成体材料を構成する追加水
のペーハー値も計測して、固化材量を調整するようにす
ることもでき、そうするとFC強度面で一層信頼性の高
い造成体を構築することができる。
る。この実施形態の地盤改良工法は、基本的に図1〜図
4の各工程を経て行われるが、本願実施形態の混合割合
確認方法では、図3に示す造成体材料の混合・撹拌工程
の直後に、図5に示すように空所1内の土壌・固化材混
合スラリーSC中からサンプルスラリーSCaを採取し
て、該土壌・固化材混合スラリーSC中の水分割合を計
測した後、該土壌・固化材混合スラリーSC中の固化材
割合を計測するようにしている。又、図6には本願実施
形態の地盤改良工法の工程図を示している。
の項の説明と重複するが、まず図1に示すように、建造
物の基礎を構築すべき位置の地盤の土壌Sを掘削・排土
して所定面積で所定深さの空所1を形成する(図6の工
程A)。この掘削した土壌Sは、造成体材料として利用
するもので、空所1の近傍位置に山積みしておく。
土壌を採取して、そのサンプル土壌Sと固化材Cと水W
の好適な配合割合を室内配合試験により求めておく(図
6の工程B)。このとき、該サンプル土壌S及び使用す
る水Wの各ペーハー値も求めておき、室内配合試験時に
おいて該サンプル土壌S及び使用水Wのペーハー値を加
味しながら、各造成体材料(土壌Sと固化材Cと水W)
の配合割合を求める。尚、この室内配合試験では、各造
成体材料(土壌と固化材と水)を好適と思われる割合で
配合して固化させたテストピースを圧縮試験し、目標F
C強度に達しているか否かを確認する。又、この室内配
合試験においては、各サンプル材料を好適割合で混合・
撹拌してなる土壌・固化材混合スラリーのフロー値(混
合スラリー中の水分割合を確認する)と比重(混合スラ
リー中の固化材割合を確認する)とを記録しておく。
配合試験で求めた好適な配合割合に基いて各造成体材料
(土壌Sと固化材Cと水W)を所定割合づつ空所1内に
投入する(図6の工程C)。
体材料(土壌S、固化材C、水W)を空所1内で混合・
撹拌して、泥漿状の土壌・固化材混合スラリーSCを形
成する(図6の工程D)。尚、図3の例では、空所1内
への造成体材料(土壌S、固化材C、水W)の投入及び
混合・撹拌作業を2回に分けて行っている。
料(土壌Sと固化材Cと水W)の割合は、予め室内配合
試験で求めた配合割合に基いて決められるが、空所1内
の湧き水の有無・投入土壌S中の含水量・空所内壁面の
土質性状(例えば壁面土壌の崩壊性や土中への水の浸透
性等)等によって、空所1内に形成される土壌・固化材
混合スラリーSC中の各造成体材料(土壌Sと固化材C
と水W)の混合割合が変化したり造成体2の体積が小さ
くなることがある。
うに空所1内の土壌・固化材混合スラリーSCを十分に
撹拌した後、図5に示すようにその泥漿状の土壌・固化
材混合スラリーSC中のサンプルスラリーSCaを採取
し(図6の工程E)、該サンプルスラリーSCaのフロ
ー値(ヘタリ度)を計測し((図6の工程F)、その実
際フロー値と室内配合試験で行った目標フロー値とを比
較する(図6の工程G)。尚、このフロー値比較の結
果、サンプルスラリーSCaのフロー値が室内配合試験
での目標フロー値より大きい(ヘタリ度が大きい)場合
は、該サンプルスラリーSCa中の水分割合が目標水分
割合より多いことを意味し、逆にサンプルスラリーSC
aのフロー値が室内配合試験での目標フロー値より小さ
い場合は、該サンプルスラリーSCa中の水分割合が目
標水分割合より少ないことを意味する。
・固化材混合スラリーSCが水分過多である場合(原因
として、湧き水が混入したり投入土壌S中の含水量が多
いことが考えられる)には、土壌・固化材混合スラリー
SCが固化したときのFC強度が目標強度より低くなる
ので、空所1内に土壌S及び固化材Cを必要量づつ(場
合によっては固化材Cのみを)追加投入し、該空所1内
の土壌・固化材混合スラリーSCを適正フロー値に補正
する(図6の工程G)。又、該土壌・固化材混合スラリ
ーSCが水分不足である場合(原因として、空所内壁面
から水が地中に浸透したと考えられる)には、固化後の
造成体強度が危険側に変化することはないが、水が減少
する分、造成体の体積が小さくなるため、該空所1内に
水を減少量だけ追加する。尚、所定種類の造成体材料
(土壌、固化材、水)を追加したときには、空所1内を
再撹拌し、且つ再度サンプルスラリーSCaを採取して
その実際フロー値が目標フロー値に対して適正範囲にあ
るかどうかを計測する。
ることを確認した後、再度サンプルスラリーSCa(一
定体積)を採取して、そのサンプルスラリーSCaの比
重を計測する(図6の工程H)。尚、一定体積のサンプ
ルスラリーSCa中の水分量は上記フロー値計測によっ
て推定でき、該サンプルスラリーSCaの総重量から水
分重量(水は比重が1)を減算した残余重量が土壌Sと
固化材Cの合計重量となり、該残余重量と、サンプルス
ラリーSCaの総体積から水の体積を減算した残余体積
とに基いて、サンプルスラリーSCa中の土壌S(比重
は約1.7)と固化材C(比重は約3.0)との配合割合
を求めることができる。
(実際比重)が室内配合試験時の目標比重より小さいと
き(原因として、図3に示すように空所内壁面の崩壊土
壌Saが土壌・固化材混合スラリーSC中に混入したと
考えられる)には、土壌質量に対する固化材質量が少な
いと推定される(土壌・固化材混合スラリーSCが固化
したときのFC強度が目標強度より低くなる)ので、空
所1内に所定量の固化材Cを追加投入して、土壌Sに対
する固化材Cの配合割合を調整する。又、固化材Cの追
加後は、空所1内の土壌・固化材混合スラリーSCを撹
拌して十分に混合した後、サンプルスラリーSCaを採
取し、その比重が適正範囲まで大きくなっているか否か
を計測する(図6の工程I)。尚、各造成体材料(土壌
と固化材と水)を室内配合試験で求めた配合割合通りに
投入した場合には、固化材比重(約3.0)が土壌比重
(約1.7)より大きいので、もし空所内壁面の崩壊土
壌が混入しても、サンプルスラリーSCa中における水
分を除く土壌と固化材との混合材料の比重が大きくなる
側に変化することはない。
ロー値と比重を計測し、それらの計測値が室内配合試験
時の目標計測値をクリアできていることを確認すれば
(図6の工程J)、本願実施形態の混合割合確認方法は
完了し、その後、空所1内の土壌・固化材混合スラリー
SCを自然固化させれば造成体2(図4)を完成させる
ことができる(図6の工程K)。尚、造成体2の固化後
(所定日数後)に、従来通り該造成体2からテストピー
スを取り出して、圧縮試験により目標強度を上まってい
るかどうかを確認する。
方法を行えば、空所1内で形成された土壌・固化材混合
スラリーSC中の各造成体材料(土壌Sと固化材Cと水
W)の配合割合が適正であるか否かを、サンプルスラリ
ーSCaのフロー値と比重とを計測するという簡単な作
業で確認できる。又、このように、各造成体材料の配合
割合を、室内配合試験を行った目標配合割合に近似させ
ることができると、構築される造成体2のFC強度の信
頼性を確保しつつ、高価な固化材を余分(必要以上)に
投入しなくて済み、材料コストを低減させることができ
る。即ち、従来では、空所1内に造成体2(図4)を構
築した後でないと該造成体のFC強度を確認できなかっ
た関係で、安全性を見込んで必要以上に固化材割合を多
くしていたため、余分な固化材コストがかかっていた
が、本願のように空所内で形成した土壌・固化材混合ス
ラリーSCの状態で各造成体材料が適正割合で配合され
ているかどうかを確認できるようにすると、FC強度を
十分に確保した上で高価な固化材の量を極力少なくおさ
えることができる。
内で形成される土壌・固化材混合スラリーSC中のサン
プルスラリーSCaのフロー値と比重とを計測すること
により、該土壌・固化材混合スラリーSC中の水分割合
及び固化材割合が適正であるか否かを検査でき、造成体
が固化する前に十分にFC強度を有するか否かを判断で
きる。従って、従来のように高価な固化材を余分(必要
以上)に使用しなくても、造成体強度の信頼性を確保で
き、その結果、材料コストを低減させることができ、し
かも各造成体材料の配合割合を簡単な方法で計測できる
ので検査に要するコストを安価にできるという効果があ
る。
漿状の土壌・固化材混合スラリーの状態で行えるので、
その造成体材料の配合割合が目標割合からずれている場
合には、不足材料を追加・混合させて再撹拌するという
簡単な作業で適正割合に補正することができ、造成体構
築工事のやり直しのようなトラブルを未然に解消できる
という効果もある。
に投入される土壌Sのペーハー値を計測して、該ペーハ
ー値が低いほど土壌・固化材混合スラリーSC中の固化
材割合を増加させるようにしているが、このようにする
と、強度面で弱い低ペーハー値の土壌であっても、FC
強度面で信頼性の高い造成体を構築することができると
いう効果がある。
所形成工程の説明図である。
程)の説明図である。
程)の説明図である。
行う際のサンプル採取工程の説明図である。
チャート図である。
崩壊土壌、Wは水、SCは土壌・固化材混合スラリー、
SCaはサンプルスラリーである。
18)
合割合確認方法
構築すべき位置の地盤土壌をソイルセメント化して高強
度の造成体に改良するための地盤改良工法に関し、さら
に詳しくはそのような地盤改良工法における造成体材料
(土壌と固化材と水)の混合割合確認方法に関するもの
である。
ソイルセメント工法と称されているが、このニードソイ
ルセメント工法は、図1〜図4に示すようにして行われ
る。
築すべき位置の地盤の土壌Sを掘削・排土して所定面積
で所定深さの空所1を形成する。ニードソイルセメント
工法は、一般に比較的浅い場所に安定地盤がある場合に
適用されるもので、該空所1はバックホーのような掘削
機10のバケット11で掘削される。又、その掘削土壌
Sは、空所近傍に山積みされ、後で造成体材料として利
用される。尚この空所1の開口面積及び深さは、建造物
の基礎部分に加わる荷重や地盤土壌の土質・支持力度等
を総合的に勘案して決められる。
先に掘削・排土した土壌Sとセメント等の固化材Cと水
Wとをそれぞれ所定割合づつ投入する。これらの造成体
材料(土壌S、固化材C、水W)の配合割合は、現場土
壌Sのサンプルを使用して予め室内配合試験を行った上
で決定する。
体材料(土壌S、固化材C、水W)を空所1内で混合・
撹拌して、泥漿状の土壌・固化材混合スラリーSCを形
成する。この場合、撹拌装置13付きのバケット12で
撹拌すると、各造成体材料を短時間で均一に混合でき
る。尚、空所1の深さが深い場合には、造成体材料(土
壌S、固化材C、水W)の投入及び混合・撹拌作業を数
回(図3の例では2回)に分けて行う。
SCを固化させて、図4に示すようにソイルセメントに
よる造成体2を形成する。この造成体2上には、基礎3
が構築され、さらに該基礎3の上に建造物が構築され
る。尚、この造成体2は、1つの建造物に対して複数箇
所(基礎3が構築される場所の全部)に形成される。
造成体2で受ける建造物からの荷重(基礎3及び埋戻し
土4の荷重も含む)に基いて設定され、該造成体2で受
ける荷重が大きくなるほど造成体部分での支持強度を大
きくする。具体的には、造成体2の造成面積を大きくし
たり、造成体2の設計基準強度(単位面積当たりの支持
強度で、以下これをFC強度という)を高くする。
S、固化材C、水W)の配合割合や土壌Sの土質等によ
って変化する。例えば、土壌・固化材混合スラリーSC
において、水分割合(水/土壌)が多くなるとFC強度
が低下し(水分割合は重量比で60〜180%の範囲で
設定されるが一般に100%前後の場合が多い)、固化
材割合を多くするほどFC強度は高くなる。又、土壌S
は、土質が粘土→シルト→砂→礫→複合土(粘土、シル
ト、砂、礫が適度に混合したもの)の順でFC強度が高
くなるとともに、ペーハー値が高い(アルカリ度が高
い)ほどFC強度が高くなる。
よる地盤改良を行う場合は、予め造成現場の土壌サンプ
ルを採取して、その採取土壌Sと固化材Cと水Wの好適
な配合割合を室内配合試験により求めておき(FC強度
の確認)、その好適な配合割合に基いて各造成体材料
(土壌Sと固化材Cと水W)を所定割合づつ空所1内に
投入する。
投入する各造成体材料の割合は、予め室内配合試験で求
めた配合割合に基いて決められるが、この種のニードソ
イルセメント工法では、空所1内の湧き水の有無・投入
土壌の含水量や、空所1の内壁面(底面1a、側面1b
等)の土質性状(例えば壁面土壌の崩壊性や土中への水
の浸透性等)等によって、空所1内に形成される土壌・
固化材混合スラリーSC中の各造成体材料(土壌Sと固
化材Cと水W)の混合割合が変化したり造成体2の体積
が小さくなることがある。
り降雨によって投入土壌中の含水量が室内配合試験を行
ったときのものより増加した場合等では、室内配合試験
で求めた配合割合で各造成体材料(土壌Sと固化材Cと
水W)を空所1内に投入した場合に、該湧き水や追加含
水量等の水量が加算されることで土壌・固化材混合スラ
リーSC(図3)中の水分割合が増加する。従って、こ
の場合は、出来上がった造成体2のFC強度が低下する
という問題が生じる。
と固化材Cと水W)を所定割合づつ投入して撹拌する
が、空所1の内壁面(特に側面1b)の土質が崩壊(又
は剥離)し易い性状(例えば砂質)のものであると、例
えば図3に示すように空所1の内壁面(特に側面1b)
の土壌Saが崩壊して土壌・固化材混合スラリーSC中
に混入してしまう。この場合は、該土壌・固化材混合ス
ラリーSC中における土壌Sに対する固化材Cの混合割
合が少なくなり、出来上がった造成体2のFC強度が低
下するという問題が生じる。
1b等)の土質性状が例えば砂質のように水の浸透性が
高い場合には、空所1内に投入した水Wの一部が空所壁
面1a,1bから地中に浸透して、土壌・固化材混合ス
ラリーSC中の水分割合が減少する。この場合は、造成
体2のFC強度が危険側に変化することはないが、造成
体2の体積が小さくなる分、造成体材料の総量を増やす
必要があり、特に固化材Cの使用量が増える分、コスト
高になるという問題が生じる。
は、各造成体材料(土壌Sと固化材Cと水W)を設計通
りの配合割合及び量づつ投入しても、空所1の各種条件
によって出来上がった造成体2のFC強度や体積が机上
の計算通りに達成されないことがある。そして、この種
のニードソイルセメント工法で造成体2を構築した場合
は、その造成体2が固化した後、該造成体2からテスト
ピースを取り出して、そのFC強度が目標強度に達して
いるかどうかの確認(圧縮検査)を行うが、もしそのF
C強度が不十分であるときには、構築済みの造成体2を
掘り返して再度やり直す必要があり、その場合のコスト
及び時間は極めて多大となる。
工法で造成体2を構築する場合には、各造成体材料(土
壌Sと固化材Cと水W)中の固化材Cの配合割合を必要
以上に多くして、上記のように空所1の各種条件によっ
てFC強度面で危険側にブレが生じても目標強度を十分
に確保し得るようにしているのが現状である。即ち、設
計基準強度は、造成体に加わる建造物等からの荷重度
(KN/m2)に対して安全率を3倍にした計算式で求め
ているが、この設計基準強度を確実に確保するために、
実際には固化材Cを必要割合より多めに配合することが
多い。尚、固化材Cは他の造成体材料(土壌Sや水W)
に比して極めて高価であって、該固化材Cの配合割合を
増やすとその分、材料コストが高くなるが、造成体構築
後のFC強度検査で強度不足が発見されたときのトラブ
ル(やり直し)を考慮すると、実際には不必要であって
も固化材量が増えることによる材料コスト高は無視して
いるのが現状である。
おける上記した従来の問題点に鑑み、空所内で混合・撹
拌された土壌・固化材混合スラリー中の水分割合及び固
化材割合が安全側に適正範囲以上であるか否かを簡単に
確認でき、しかもそれらの割合が適正範囲に達していな
いときには簡単に補正できるようにした造成体材料の混
合割合確認方法を提案することを目的としている。
解決するための手段として次の構成を有している。尚、
本願発明は、いわゆるニードソイルセメント工法と称さ
れる地盤改良工法において、地盤土壌を掘削・排土した
空所内で混合・撹拌された土壌・固化材混合スラリー中
の水分割合及び固化材割合がFC強度面で安全側にある
か否かを確認する方法を対象にしている。
の項(図1〜図4)で説明したように、地盤の土壌を掘
削・排土して所定開口面積で所定深さの空所を形成し、
該空所内に先に掘削・排土した土壌とセメント等の固化
材と水とをそれぞれ所定割合づつ投入して、それらの材
料を空所内で混合・撹拌した後、その土壌・固化材混合
スラリーを固化させるようにしたものである。
物等からの荷重に耐え得る支持力の造成体を構築し得る
ように設定される。又、空所内に投入される造成体材料
(土壌と固化材と水)の配合割合は、予め造成現場の土
壌サンプルを採取して室内配合試験によりFC強度の確
認を行い、好適な条件の配合割合を求めておく。この場
合、水分割合(水/土壌)は、重量比で一般に60〜1
80%の範囲で設定されるが、FC強度が十分に確保さ
れる範囲の中から実際に施工する割合を決定しておく。
するサンプルの土壌・固化材混合スラリーのフロー値
(以下、これを目標フロー値という)と、該サンプルス
ラリーの比重(以下、これを目標比重という)とを計測
しておくとよい。尚、フロー値とは、土壌・固化材混合
スラリーのヘタリ度を計測した値であり、該混合スラリ
ー中の水分割合を示す指標となる。又、サンプルスラリ
ーとしては、例えば直径が80mmで高さが100mm程度
の円柱状のものが用いられる。そして、フロー値試験
は、円柱状サンプルスラリーを縦向きに立てたときに、
その底面の直径がどの程度広がるかを計測するものであ
る。又、土壌・固化材混合スラリーの比重は、各造成体
材料(土壌と固化材と水)の配合割合によって変化す
る。因に、土壌の比重は約1.7、固化材の比重は約3.
0、水の比重は1であり、サンプルスラリーのフロー値
を計測することで該サンプルスラリー中の水分割合を計
測した後、該サンプルスラリーの重量を計測することに
よって、単位体積当たりの土壌と固化材との配合割合を
推定できる。
割合確認方法では、上記空所内で混合・撹拌させた泥漿
状の土壌・固化材混合スラリーからサンプルを採取し、
該サンプルスラリーのフロー値を計測して該土壌・固化
材混合スラリー中の水分割合を検査した後、該サンプル
スラリーの比重を計測して該土壌・固化材混合スラリー
中の固化材割合を検査するようにしている。尚、以下の
説明では、空所内から採取したサンプルスラリーのフロ
ー値を実際フロー値といい、又空所内から採取したサン
プルスラリーの比重を実際比重という。
化材と水)を室内配合試験で求めた配合割合でそれぞれ
所定量づつ投入するが、該空所内に湧き水(地下水)が
出たり投入土壌中の水分量が室内配合試験を行ったとき
の量より多いと、その水量分だけ土壌・固化材混合スラ
リー中の水分割合が増加し、固化後の造成体のFC強度
が室内配合試験で行ったサンプルのFC強度より低下す
るようになる。他方、空所壁面からの水の浸透性が高い
場合には、空所内に投入した水の一部が空所壁面から地
中に浸透して、土壌・固化材混合スラリー中の水分割合
が減少し、この場合は造成体強度が危険側に変化するこ
とはないが、水が減少する分、造成体の体積が小さくな
る。尚、空所内での水分の増減は、直接外部から確認は
できないのが現状である。
固化材混合スラリー中の水分割合は、そのサンプルスラ
リーの実際フロー値(ヘタリ度)を計測することによっ
て推定できる。即ち、該サンプルスラリーは、空所内の
土壌・固化材混合スラリーと同じものであって、該サン
プルスラリー中の水分割合によって、実際フロー値(ヘ
タリ度)が変化する。そして、実際フロー値(空所内サ
ンプルスラリーのフロー値)が目標フロー値(室内配合
試験で行ったサンプルスラリーのフロー値)より高い
(ヘタリ度が大きい)場合は、該空所内の土壌・固化材
混合スラリー中の水分割合が過剰であることを意味し、
逆に実際フロー値が目標フロー値より低い(ヘタリ度が
小さい)場合は、該空所内の土壌・固化材混合スラリー
中の水分割合が不足であることを意味する。
ーの水分割合が過剰な場合(FC強度に不安がある)
は、その空所内に土壌及び固化材を必要量づつ(場合に
よっては固化材のみを)投入して空所内を再度撹拌し、
該空所内の土壌・固化材混合スラリー中の水分割合を調
整する(撹拌後、実際フロー値を再計測する)。尚、特
に、水分割合過剰の場合の調整作業は、空所内のサンプ
ルスラリーの実際フロー値が室内配合試験で行った目標
フロー値に近似するまで行う。又、空所内の土壌・固化
材混合スラリー中の水分割合が不足である場合(FC強
度は十分に確保できるが土壌・固化材混合スラリーの総
量が不足する)には、空所内に所定量の水を追加して空
所内を再度撹拌すると、該空所内の土壌・固化材混合ス
ラリー中の水分割合を調整して総量を増加させることが
できる。尚、この場合も、撹拌後に実際フロー値を再計
測して安全性を確認する。
化材と水)を撹拌するときには、該空所の壁面が崩壊し
てその崩壊土壌が土壌・固化材混合スラリー中に混入す
ることがある。その場合には、土壌・固化材混合スラリ
ー中の土壌に対する固化材割合が減少する(この場合
は、出来上がりの造成体のFC強度が室内配合試験で設
定した目標FC強度より低くなる)。
材混合スラリーのフロー値が適正範囲内であることを確
認した後、該土壌・固化材混合スラリーの中からサンプ
ルスラリーを採取して、そのサンプルスラリーの比重を
計測するが、上記のように空所壁面の崩壊土壌が土壌・
固化材混合スラリー中に混入していると、そのサンプル
スラリーの比重(実際比重)が室内配合試験で行った目
標比重より小さくなる。因に、土壌の比重は約1.7で
あり、固化材の比重は約3.0である。そして、計測の
結果、実際比重が目標比重より小さい場合には、空所中
に所定量の固化材を投入して再撹拌した後、その実際比
重を再計測して目標比重に近似しているがどうか確認す
る。
れば、空所内で形成される土壌・固化材混合スラリー中
の水分割合及び固化材割合を簡単な方法で検査でき、し
かも検査結果数値が目標数値から許容範囲を超えて乖離
している場合には、該土壌・固化材混合スラリーが泥漿
状のままであるので、各造成体材料(土壌と固化材と
水)のうちの所定種類の材料を追加し再撹拌することで
目標数値に近似させることができる。
合割合確認方法において、空所内に投入される土壌のペ
ーハー値を計測して、該ペーハー値が低いほど土壌・固
化材混合スラリー中の固化材割合を増加させるようにし
ている。
体では、使用される土壌のペーハー値が低い(アルカリ
度が低い)ほどFC強度が低くなることが知られている
が、このように予め使用土壌のペーハー値を計測して、
それに見合う固化材の混合割合を調整するようにする
と、FC強度面で一層信頼性の高い造成体を構築するこ
とができる。
ー値を計測するとともに、造成体材料を構成する追加水
のペーハー値も計測して、固化材量を調整するようにす
ることもでき、そうするとFC強度面で一層信頼性の高
い造成体を構築することができる。
る。この実施形態の地盤改良工法は、基本的に図1〜図
4の各工程を経て行われるが、本願実施形態の混合割合
確認方法では、図3に示す造成体材料の混合・撹拌工程
の直後に、図5に示すように空所1内の土壌・固化材混
合スラリーSC中からサンプルスラリーSCaを採取し
て、該土壌・固化材混合スラリーSC中の水分割合を計
測した後、該土壌・固化材混合スラリーSC中の固化材
割合を計測するようにしている。又、図6には本願実施
形態の地盤改良工法の工程図を示している。
の項の説明と重複するが、まず図1に示すように、建造
物の基礎を構築すべき位置の地盤の土壌Sを掘削・排土
して所定面積で所定深さの空所1を形成する(図6の工
程A)。この掘削した土壌Sは、造成体材料として利用
するもので、空所1の近傍位置に山積みしておく。
土壌を採取して、そのサンプル土壌Sと固化材Cと水W
の好適な配合割合を室内配合試験により求めておく(図
6の工程B)。このとき、該サンプル土壌S及び使用す
る水Wの各ペーハー値も求めておき、室内配合試験時に
おいて該サンプル土壌S及び使用水Wのペーハー値を加
味しながら、各造成体材料(土壌Sと固化材Cと水W)
の配合割合を求める。尚、この室内配合試験では、各造
成体材料(土壌と固化材と水)を好適と思われる割合で
配合して固化させたテストピースを圧縮試験し、目標F
C強度に達しているか否かを確認する。又、この室内配
合試験においては、各サンプル材料を好適割合で混合・
撹拌してなる土壌・固化材混合スラリーのフロー値(混
合スラリー中の水分割合を確認する)と比重(混合スラ
リー中の固化材割合を確認する)とを記録しておく。
配合試験で求めた好適な配合割合に基いて各造成体材料
(土壌Sと固化材Cと水W)を所定割合づつ空所1内に
投入する(図6の工程C)。
体材料(土壌S、固化材C、水W)を空所1内で混合・
撹拌して、泥漿状の土壌・固化材混合スラリーSCを形
成する(図6の工程D)。尚、図3の例では、空所1内
への造成体材料(土壌S、固化材C、水W)の投入及び
混合・撹拌作業を2回に分けて行っている。
料(土壌Sと固化材Cと水W)の割合は、予め室内配合
試験で求めた配合割合に基いて決められるが、空所1内
の湧き水の有無・投入土壌S中の含水量・空所内壁面の
土質性状(例えば壁面土壌の崩壊性や土中への水の浸透
性等)等によって、空所1内に形成される土壌・固化材
混合スラリーSC中の各造成体材料(土壌Sと固化材C
と水W)の混合割合が変化したり造成体2の体積が小さ
くなることがある。
うに空所1内の土壌・固化材混合スラリーSCを十分に
撹拌した後、図5に示すようにその泥漿状の土壌・固化
材混合スラリーSC中のサンプルスラリーSCaを採取
し(図6の工程E)、該サンプルスラリーSCaのフロ
ー値(ヘタリ度)を計測し((図6の工程F)、その実
際フロー値と室内配合試験で行った目標フロー値とを比
較する(図6の工程G)。尚、このフロー値比較の結
果、サンプルスラリーSCaのフロー値が室内配合試験
での目標フロー値より大きい(ヘタリ度が大きい)場合
は、該サンプルスラリーSCa中の水分割合が目標水分
割合より多いことを意味し、逆にサンプルスラリーSC
aのフロー値が室内配合試験での目標フロー値より小さ
い場合は、該サンプルスラリーSCa中の水分割合が目
標水分割合より少ないことを意味する。
・固化材混合スラリーSCが水分過多である場合(原因
として、湧き水が混入したり投入土壌S中の含水量が多
いことが考えられる)には、土壌・固化材混合スラリー
SCが固化したときのFC強度が目標強度より低くなる
ので、空所1内に土壌S及び固化材Cを必要量づつ(場
合によっては固化材Cのみを)追加投入し、該空所1内
の土壌・固化材混合スラリーSCを適正フロー値に補正
する(図6の工程G)。又、該土壌・固化材混合スラリ
ーSCが水分不足である場合(原因として、空所内壁面
から水が地中に浸透したと考えられる)には、固化後の
造成体強度が危険側に変化することはないが、水が減少
する分、造成体の体積が小さくなるため、該空所1内に
水を減少量だけ追加する。尚、所定種類の造成体材料
(土壌、固化材、水)を追加したときには、空所1内を
再撹拌し、且つ再度サンプルスラリーSCaを採取して
その実際フロー値が目標フロー値に対して適正範囲にあ
るかどうかを計測する。
ることを確認した後、再度サンプルスラリーSCa(一
定体積)を採取して、そのサンプルスラリーSCaの比
重を計測する(図6の工程H)。尚、一定体積のサンプ
ルスラリーSCa中の水分量は上記フロー値計測によっ
て推定でき、該サンプルスラリーSCaの総重量から水
分重量(水は比重が1)を減算した残余重量が土壌Sと
固化材Cの合計重量となり、該残余重量と、サンプルス
ラリーSCaの総体積から水の体積を減算した残余体積
とに基いて、サンプルスラリーSCa中の土壌S(比重
は約1.7)と固化材C(比重は約3.0)との配合割合
を求めることができる。
(実際比重)が室内配合試験時の目標比重より小さいと
き(原因として、図3に示すように空所内壁面の崩壊土
壌Saが土壌・固化材混合スラリーSC中に混入したと
考えられる)には、土壌質量に対する固化材質量が少な
いと推定される(土壌・固化材混合スラリーSCが固化
したときのFC強度が目標強度より低くなる)ので、空
所1内に所定量の固化材Cを追加投入して、土壌Sに対
する固化材Cの配合割合を調整する。又、固化材Cの追
加後は、空所1内の土壌・固化材混合スラリーSCを撹
拌して十分に混合した後、サンプルスラリーSCaを採
取し、その比重が適正範囲まで大きくなっているか否か
を計測する(図6の工程I)。尚、各造成体材料(土壌
と固化材と水)を室内配合試験で求めた配合割合通りに
投入した場合には、固化材比重(約3.0)が土壌比重
(約1.7)より大きいので、もし空所内壁面の崩壊土
壌が混入しても、サンプルスラリーSCa中における水
分を除く土壌と固化材との混合材料の比重が大きくなる
側に変化することはない。
ロー値と比重を計測し、それらの計測値が室内配合試験
時の目標計測値をクリアできていることを確認すれば
(図6の工程J)、本願実施形態の混合割合確認方法は
完了し、その後、空所1内の土壌・固化材混合スラリー
SCを自然固化させれば造成体2(図4)を完成させる
ことができる(図6の工程K)。尚、造成体2の固化後
(所定日数後)に、従来通り該造成体2からテストピー
スを取り出して、圧縮試験により目標強度を上まってい
るかどうかを確認する。
方法を行えば、空所1内で形成された土壌・固化材混合
スラリーSC中の各造成体材料(土壌Sと固化材Cと水
W)の配合割合が適正であるか否かを、サンプルスラリ
ーSCaのフロー値と比重とを計測するという簡単な作
業で確認できる。又、このように、各造成体材料の配合
割合を、室内配合試験を行った目標配合割合に近似させ
ることができると、構築される造成体2のFC強度の信
頼性を確保しつつ、高価な固化材を余分(必要以上)に
投入しなくて済み、材料コストを低減させることができ
る。即ち、従来では、空所1内に造成体2(図4)を構
築した後でないと該造成体のFC強度を確認できなかっ
た関係で、安全性を見込んで必要以上に固化材割合を多
くしていたため、余分な固化材コストがかかっていた
が、本願のように空所内で形成した土壌・固化材混合ス
ラリーSCの状態で各造成体材料が適正割合で配合され
ているかどうかを確認できるようにすると、FC強度を
十分に確保した上で高価な固化材の量を極力少なくおさ
えることができる。
内で形成される土壌・固化材混合スラリーSC中のサン
プルスラリーSCaのフロー値と比重とを計測すること
により、該土壌・固化材混合スラリーSC中の水分割合
及び固化材割合が適正であるか否かを検査でき、造成体
が固化する前に十分にFC強度を有するか否かを判断で
きる。従って、従来のように高価な固化材を余分(必要
以上)に使用しなくても、造成体強度の信頼性を確保で
き、その結果、材料コストを低減させることができ、し
かも各造成体材料の配合割合を簡単な方法で計測できる
ので検査に要するコストを安価にできるという効果があ
る。
漿状の土壌・固化材混合スラリーの状態で行えるので、
その造成体材料の配合割合が目標割合からずれている場
合には、不足材料を追加・混合させて再撹拌するという
簡単な作業で適正割合に補正することができ、造成体構
築工事のやり直しのようなトラブルを未然に解消できる
という効果もある。
に投入される土壌Sのペーハー値を計測して、該ペーハ
ー値が低いほど土壌・固化材混合スラリーSC中の固化
材割合を増加させるようにしているが、このようにする
と、強度面で弱い低ペーハー値の土壌であっても、FC
強度面で信頼性の高い造成体を構築することができると
いう効果がある。
所形成工程の説明図である。
程)の説明図である。
程)の説明図である。
行う際のサンプル採取工程の説明図である。
チャート図である。
崩壊土壌、Wは水、SCは土壌・固化材混合スラリー、
SCaはサンプルスラリーである。
Claims (2)
- 【請求項1】 地盤の土壌を掘削・排土して所定開口面
積で所定深さの空所(1)を形成し、該空所(1)内に
先に掘削・排土した土壌(S)とセメント等の固化材
(C)と水(W)とをそれぞれ所定割合づつ投入して、
それらの材料を空所(1)内で混合・撹拌した後、その
土壌・固化材混合スラリー(SC)を固化させるように
した地盤改良工法において、 空所(1)内で混合・撹拌させた泥漿状の土壌・固化材
混合スラリー(SC)からサンプルスラリー(SCa)
を採取し、 該サンプルスラリー(SCa)のフロー値を計測して該
土壌・固化材混合スラリー中の水分割合を検査した後、
該サンプルスラリー(SCa)の比重を計測して該土壌
・固化材混合スラリー中の固化材割合を検査する、 ことを特徴とする地盤改良工法における造成体材料の混
合割合確認方法。 - 【請求項2】 請求項1において、空所内に投入される
土壌のペーハー値を計測して、該ペーハー値が低いほど
土壌・固化材混合スラリー中の固化材割合を増加させる
ことを特徴とする地盤改良工法における造成体材料の混
合割合確認方法。
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