JP4928080B2 - 電動式のケーブル駆動装置および電動式ブレーキ装置 - Google Patents

電動式のケーブル駆動装置および電動式ブレーキ装置 Download PDF

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Description

本発明は電動式のケーブル駆動装置およびそれを用いた自動車などの電動式ブレーキ装置に関する。自動車などには、モータバイク、三輪自動車、パワーアシスト式自転車、ゴルフカート、フォークリフトなどが含まれる。
特表2001−513179号公報 特開平8−295210号公報 特開2004−161063号公報 特開2002−205627号公報 特開2002−272076号公報
特許文献1には、図12に示すような、車両用の駐車ブレーキ100が開示されている。この駐車ブレーキ100は、外周に歯車101が形成され、内周にスプラインハブが形成されると共に、軸方向に移動しないように、かつ、回転自在に支持される構成部材102と、その構成部材の内周のスプラインハブと噛み合い、軸方向に移動自在に設けられる中空のスプライン103と、そのスプラインの内周に形成される雌ネジと螺合する雄ネジ部材(スピンドル)104とを備えている。スプライン103の一端には第1ブレーキケーブル105が係止され、雄ネジ部材104の一端には第2ブレーキケーブル106が係止されている。そして構成部材102の外周の歯車101はモータMによって駆動され、モータが一方向に回転すると、スプライン103の雌ネジと雄ネジ部材104とが相対的に螺進して左右のブレーキケーブル105、106同士が引き合う。それにより左右のブレーキがかかる。
他方、モータMが逆方向に回転すると、スプライン103の雌ネジと雄ネジ部材104が前記とは逆周りに相対的に回転し、左右のブレーキケーブル105、106同士が引き合う張力を弱める。それによりブレーキが解除される。スプライン103と雄ネジ部材104とからなるテレスコピック装置は、構成部材102に対して軸方向移動自在であるので、左右のブレーキには同一の力が加わる。このように特許文献1の駐車ブレーキは、モータによってパーキングブレーキをかけたり解除したりすることができ、左右のブレーキ力を均等にすることができる。
特許文献2には、図13に示すような、モータMと、そのモータの回転によってギヤ110を介して回転駆動される軸111とを備えた自動車の駐車用制動装置が開示されている。軸111の左右には、それぞれ右ネジ112と左ネジ113が形成され、それらのネジにナット部材114、115が螺合している。それらのナット部材には、それぞれブレーキケーブル105、106の一端が係止されている。
このものはモータMが一方向に回転すると、左右のナット部材114、115をそれぞれ中心側に移動させ、それにより左右のブレーキをかけることができる。モータMが逆方向に回転すると、左右のナット部材114、115が外側に移動する。それによりブレーキを解除することができる。
特許文献3には、図14に示すような、モータMによって回転駆動されるネジ軸116と、そのネジ軸と螺合するナット117と、そのナットに揺動自在に設けられるイコライザ118と、そのイコライザに連結される一対の引きケーブル119、120と、一方のケーブル119の向きを180度変換するためのプーリ121とを備えた電動パーキングブレーキ装置122が開示されている。さらに特許文献3には、他方のケーブル120の張力を検出するための張力センサTSを設け、張力が異常に上昇したときにモータMを停止させることが記載されている。
特許文献4には、出力シャフトを有する電気モータと、その電気モータを制御する制御モジュールと、リードスクリュー(ネジ)を出力シャフトに接続するトランスミッション(減速機構)とを備えた電気パーキングブレーキアッセンブリが開示されている。リードスクリューにはネジ穴を備えたドライブナットが螺合されており、そのドライブナットにブレーキ操作用のケーブルが連結されている。制御モジュールには電気モータの作動電流などのケーブル張力を示す信号と、電気モータの回転数を検出するホール効果センサからのケーブル移動距離を示す信号とに基づいて、電気モータを制御する。
特許文献5には、固定軸と、その固定軸回りに回転自在に設けられるプーリと、内面に駆動磁石を備え、前記プーリと一緒に回転するカップ状のロータと、固定軸の周囲に取り付けられ、ロータの内部に配置されるコイルと、前記ロータの先端内面に設けられるセンサ磁石と、そのセンサ磁石の接近を検知するホールセンサとを備えたダイレクトドライブ・ブラシレスモータが開示されている。このダイレクトドライブ・ブラシレスモータは、センサ磁石が1個、ホールセンサが12個設けられ、多パルス検出することができる。
特許文献1の駐車ブレーキ100は、左右のブレーキケーブル105、106同士を互いに引っ張り合わせる構成にしているので、両者の張力を均等にすることができ、スペースも小さくて済む。しかしスプラインハブやスプラインを必要とするため、機構が複雑で、組立作業も繁雑である。他方、特許文献2の制動装置は、機構が比較的簡易であり、左右の操作量を均等にすることができる。しかし左右のブレーキ力を均等にすることは困難である。
また、特許文献3の電動パーキングブレーキ装置(図14参照)は、イコライザ118により左右のブレーキ力をほぼ均等にすることができるが、左右のケーブル119、120の間隔が拡がる。そのため、ハウジング123が大きくなり、広い取りつけスペースを要する。さらに2本のケーブル119、120に力が加わるとき、ハウジング123に大きいトルクが加わる。そのためハウジング123や取り付けネジなどの強度を高くする必要がある。
特許文献4の電気パーキングブレーキアッセンブリでは、ホール効果センサをどのように設けるか、明らかでないが、購入品のDCモータを採用する場合、通常はトランスミッションにおける2段減速の場合の中間ギヤ(あるいはリードスクリューに連結される最終ギヤ)などの回転部材に磁石を取り付けて、ギヤハウジングにホール効果センサ(ホールIC)を設け、減速機内部にロータリエンコーダを構成する。その場合、多数のホール効果素子および検出用の磁石を設けなければケーブルの移動量を精度よく検出することができないので、ロータリエンコーダおよび減速機の構成が煩雑になり、部品点数および製造工数が増加する。
本発明はケーブルの操作を高精度にすることができる、電気駆動のケーブル駆動装置および電動式ブレーキ装置を提供することを技術課題としている。さらに本発明は機構が簡単で、左右のブレーキ力をほぼ均等にすることができ、しかも左右のケーブルに力が加わったときでもハウジングなどに大きいトルクが生じないパーキングブレーキ装置を提供することを課題としている。
本発明のケーブル駆動装置(請求項1)は、自動車のパーキングブレーキを操作するケーブル駆動装置であって、モータと、そのモータの出力軸に連結される減速機と、その減速機の出力側に連結される回転部材と、その回転部材の回転を直進部材の直進運動に変換する変換機構と、前記直進部材に連結されるケーブルと、そのケーブルの張力を検出する手段と、前記モータの回転に応じてパルスを発生するパルス発生手段およびそのパルス発生手段の出力をカウントしてケーブルの操作量に換算する手段を備えたケーブルの操作量を検出する手段と、前記ケーブルの送り出し操作のときに、ケーブルが無負荷になった時点でモータを停止させる制御手段とを備え、前記換算されたケーブル操作量により前記モータを正回転、逆回転あるいは停止させることにより、かつ、得られたケーブルの張力に基づいて前記モータを停止させることにより、前記ブレーキを操作し、前記ケーブルが無負荷になった時点でケーブル位置の基準位置をゼロに再設定することを特徴としている
また前記ケーブルの張力を検出する手段の出力が所定の許容範囲を逸脱したとき、ワーニング手段を作動させる制御手段を備えるものが好ましい(請求項)。
前記ケーブル駆動装置においては、前記変換機構の回転部材に雌ネジを設け、前記直進部材をその回転部材の雌ネジと螺合する雄ネジとすることができる(請求項)。また、前記変換機構の回転部材を雄ネジとし、前記直進部材をその雄ネジと螺合するナット部材とすることができる(請求項)。直進部材をナット部材とする場合は、そのナット部材にイコライザを揺動自在に設けるのが好ましい(請求項)。また、前記荷重を検出する手段が、歪みゲージを備えるものが好ましい(請求項)。
さらに本発明の電動式のケーブル駆動装置においては、前記歪みゲージが取り付けられるプレートをさらに備え、前記ケーブルがその端部に円柱状のケーブルエンド備えており、そのケーブルエンドが前記プレートの端部に回動自在に連結されるものが好ましい(請求項)。
また、前記荷重を検出する手段が、ケーブルの引っ張り力に対向して弾性変形するバネと、そのバネの変形量を検出する手段とを備えているものが好ましい(請求項)。さらに、前記バネを収納すると共に、前記ケーブルが連結されたケースを備え、前記直進部材の先端に係止部材が設けられ、その係止部材がケース内に移動自在に収納されると共に、前記バネによりケースに対して付勢されるものが好ましい(請求項)。
本発明の自動車などの電動式ブレーキ装置(請求項10)は、前記いずれかのケーブル駆動装置と、前記ケーブルが連結されるブレーキレバーと、そのブレーキレバーをブレーキ解除側に付勢するバネと、ブレーキレバーと連結されるブレーキ用摩擦部材とを備えていることを特徴としている。
本発明のケーブル駆動装置は、モータが一方向に、たとえばケーブルを引く方向に回転すると、回転部材が回転して変換機構により直進部材をケーブルを引く方向に駆動する。また、モータが他方向に回転すると、ケーブルを押したり、あるいは引く力を弱める。それにより、ケーブルの往復操作を行うことができる。そのときのケーブルの操作量は、モータの回転数(ないし回転角度)に対応するので、パルス発生手段はケーブルの操作量に応じた数のパルスを発生する。それにより換算する手段がそのパルス数をカウントして、ケーブルの操作量に換算するので、高精度のケーブルの操作量を検出することができる。
またケーブルブルの張力を検出し、ケーブルの送り出し操作のときに、無負荷になった時点でモータを停止させる。そのため、ケーブルに永久伸びが生じた場合には、余分にケーブルを送り出すことがない。したがってケーブルに弛みが生じにくく、つぎにケーブルを引っ張るときも余分な引っ張り操作が不要である。また、ケーブルに加わる荷重を検出することができるので、ケーブルに過剰な負荷が加わったとき、ただちにモータを停止させるなど、適切な対応をとることができる。それによりケーブルの操作対象あるいは装置自体の安全性を確保することができる。
さらにケーブルの操作量の精度が向上することにより、ブレーキ力の微妙な調整が可能となる。そのため従来の電気駆動のパーキングブレーキ装置に比して、さらに適切なブレーキ力でブレーキ操作ができる。
このような電動式のケーブル駆動装置において、ケーブルに加わる荷重を検出することができる場合(請求項2)は、ケーブルに過剰な負荷が加わったとき、ただちにワーニング手段で運転者に異常であることを認知させることができる。また、モータを停止させるなど、適切な対応をとることができる。それによりケーブルの操作対象あるいは装置自体の安全性を確保することができる。
前記変換機構の回転部材が雌ネジを備えており、前記直進部材がその回転部材の雌ネジと螺合する雄ネジである場合(請求項)は、モータが回転して回転部材が回転すると、それに螺合している雄ネジが軸方向に移動する。それにより雄ネジに連結されたケーブルが軸方向に操作される。そしてネジ機構により回転を直進運動に変換するので、その部分でも大きい減速作用(増力作用)が得られる。また、ケーブルを介して伝わる軸方向の外力は回転部材の回転力に変換されず、減速機やモータに影響しない。
前記変換機構の回転部材が雄ネジであり、前記直進部材がその雄ネジと螺合するナット部材である場合(請求項)は、モータが回転して雄ネジが回転すると、それに螺合しているナット部材が軸方向に移動する。それによりナット部材に連結されたケーブルが軸方向に操作される。そしてネジ機構により回転を直進運動に変換するので、その部分でも大きい減速作用(増力作用)が得られる。また、ケーブルを介して伝わる軸方向の外力は回転部材の回転力に変換されず、減速機やモータに影響しない。
前記ナット部材にイコライザが揺動自在に設けられている場合(請求項)は、2本のケーブルを同調して引き操作あるいは緩め操作(押し操作)することができ、しかも2本のケーブルの操作力の差はイコライザによって吸収される。したがって2個所の操作対象物を均等な力で同調して操作することができる。
前記荷重を検出する手段が、歪みゲージを備えている場合(請求項)は、歪みゲージの出力に基づいてケーブルに加わる荷重を高精度で連続的に検出することができる。そのため、ケーブルなどの保護を一層確実に行うことができる。
また、前記荷重を検出する手段が、ケーブルの引っ張り力に対向して弾性変形するバネと、そのバネの変形量を検出する手段とを備えている場合(請求項)は、シンプルな構成で安価に、しかも故障しにくい荷重検出手段を構成することができる。
本発明の電動ブレーキ装置(請求項10)は、前述のケーブル駆動装置を用いているので、構成が簡単で、しかもブレーキ力の制御精度が高い。
つぎに図面を参照しながら本発明のケーブル駆動装置および電動ブレーキ装置の実施の形態を説明する。図1は本発明のケーブル駆動装置の一実施形態を示す一部断面平面図、図2は図1のII-II線断面図、図3は図1のIII-III線断面図、図4は図1のケーブル駆動装置におけるモータの制御回路を示すブロック図、図5は図1のケーブル駆動装置を用いた電動ブレーキ装置の一実施形態を示す概略平面図、図6は本発明のケーブル駆動装置の他の実施形態を示す概略平面図、図7は図6のVII-VII線断面図、図8は図6におけるイコライザおよびナット部材の要部斜視図、図9aは本発明に関わるナット部材の他の実施形態を示す斜視図、図9bはそのナット部材の断面図、図10は本発明のケーブル駆動装置に用いられる荷重センサの実施形態を示す斜視図、図11は本発明のケーブル駆動装置に用いられる荷重センサの他の実施形態を示す一部断面斜視図である。
図1に示すケーブル駆動装置10は、本体11とカバー12とからなるハウジング13と、そのハウジングに取り付けられるモータMと、ハウジング13内に収容され、モータの回転を減速する減速機Gと、減速機の出力部に連結されるネジ−ナット機構(回転/直進変換機構)14と、そのネジ−ナット機構によって往復駆動されるコントロールケーブル15とを備えている。なお符号16はハウジング13を保持するベースブラケットであり、符号17はコントロールケーブル15の途中に介在されてコントロールケーブル15の内索45の荷重を検出する荷重センサである。
前記ハウジング13の本体11には、モータMを取り付けるための取り付け座21が設けられ、ネジ(図2の符号22)によってモータMが固定されている。本体11とカバー12との間には、減速機のギヤを支持する第1軸23、第2軸24がモータMの出力軸25と平行に配置され、固定されている。さらにハウジング13には、ネジ−ナット機構14のナット部材26が回転自在に支持されている。ナット部材26の回転中心はモータMの出力軸25と平行である。
減速機Gは、モータMの出力軸25に固定されているピニオン27と、第1軸23によって回転自在に支持され、ピニオン27と噛み合う第1ギヤ28と、前記第2軸24によって回転自在に支持され、第1ギヤ28と噛み合う第2ギヤ29と、ナット部材26の外周に固定され、第2ギヤ29と噛み合う第3ギヤ30とからなる。図2に示すように、第1ギヤ28はピニオン27と噛み合う大径ギヤ28aと、その大径ギヤと一体に回転する小径ギヤ28bとを備えている。第2ギヤ29は第1ギヤの小径ギヤ28bと噛み合う大径ギヤ29aと、その大径ギヤと一体に回転して第3ギヤ30と噛み合う小径ギヤ29bとを備えている。なお図2では、煩雑さを避けるために各ギヤは一点鎖線で有効径のみを示している。
前記減速機Gでは、モータMの回転は、ピニオン27から第1ギヤの大径ギヤ28aへ伝達されるとき、第1ギヤの小径ギヤ28bから第2ギヤの大径ギヤ29aに伝達されるとき、および第2ギヤの小径ギヤ29bから第3ギヤ30に伝達されるときにそれぞれ減速され、全体として3段減速の作用が奏される。ギヤ比がたとえばそれぞれ1/3であれば、全体の減速比は1/27となる。
図1に戻って、前記ネジ−ナット機構14は、前述のナット部材26と、そのナット部材26と螺合するロッド32と、そのロッドに固定される角形のスライダ33と、ロッドの回転を拘束するため、スライダ33を摺動自在にガイドするガイド部材34とを備えている。ナット部材26は円筒状を呈しており、ハウジングの本体11に設けられる筒状の受け部11aによって回転自在に支持される。ナット部材26の先端の内面には雌ネジ35が形成されている。長手方向の中心部の外周には、ケーブル操作の時のスラスト荷重、とくにケーブルを引っ張るときの反力を支持するフランジ36が形成されている。なお、符号37、38はスラスト荷重を受けるワッシャ39、40を保持するCリングであり、ナット部材26の外周に形成される環状溝に嵌合している。
第3ギヤ30の内周は回り止めのための四角形の貫通孔が形成されており、ナット部材26の第3ギヤ30と嵌合する表面には、その貫通孔と嵌合する4個所の平坦面41が形成されている。さらにナット部材26の基端、すなわち雌ネジ35が形成されている側と反対側の端部はカバー12から突出しており、その端部内に、手動でブレーキ解除操作を行うための係合部材42がカシメなどで固定されている。係合部材42はいわゆる六角レンチと嵌合する断面六角形の係合穴42aを備えている。さらに係合部材42の内面には、ゴムなどからなるストッパ43が取り付けられている。
前記ロッド32の一端近辺にはナット部材26の雌ネジ35と螺合する雄ネジ44が形成されている。他端にはコントロールケーブル15の内索45の端部を嵌入してカシメなどで固定する穴46が形成されている。穴の周囲は薄肉の筒状部とされ、カシメ加工のときに角形に成形されて角形部47となる。その角形部の外周には前記スライダ33が嵌合され、固定されている。スライダ33の外周は図3に示すように、略四角形とされており、筒状のガイド部材34の内面と回転しないように、軸方向に摺動自在に嵌合している。ガイド部材34の基端はハウジングの本体11に設けられる前記受け部11aの外周に嵌合固定されている。
前記コントロールケーブル15は、可撓性を有する導管49と、その導管内に摺動自在に収容される前述の内索45とからなる公知のものである。導管49は断面角形の金属線を密に螺旋状に巻いた鎧層とその外周に設けられる合成樹脂製の被覆とからなる。内面に合成樹脂製のチューブ状のライナが設けられる場合もある。内索45は金属素線を撚り合わせたものであり、この実施形態ではその外周に合成樹脂製のコートを設けている。
導管49の端部には筒状のケーシングキャップ50がカシメなどで固定され、そのケーシングキャップに設けられているフランジ部が前記ガイド部材34の自由端のフランジ部(図3の符号34a)に固定されている。ケーシングキャップ50の内側の端部には、筒状のクッションラバー51が設けられている。内索45の端部は前述のようにロッド32の穴46に嵌入され、カシメなどによって固定されている。この実施形態ではコントロールケーブル15は引き力を伝達するプルコントロールケーブルを採用している。ただし用途によってはプッシュプルコントロールケーブルであってもよい。
前記のように構成されるネジ−ナット機構14とコントロールケーブル15においては、第3ギヤ30が回転するとナット部材26も一緒に回転する。そしてナット部材26と螺合しているロッド32は、ガイド部材34およびスライダ33によって回転が拘束されているので、ナット部材26に対して相対的に回転し、軸方向に移動する。それによりロッド32に連結されている内索45が軸方向に操作される。ネジ−ナット機構14では、ナット部材26が一回転するときにロッド32がネジの1ピッチ分(1リード分)移動するので、この機構でも減速作用が奏される。
前記モータMは、たとえば3相のコイル相を備えたDCブラシレスモータが用いられる。図4に示す回路では、モータMのロータとそのロータと対向する固定要素(たとえばモータハウジングなど)との間に、コイル相の磁極を反転励磁させるための位置検出用センサSe1〜3が設けられる。
そのようなセンサとしては、ロータに設けられる3個の検出用磁石とモータハウジングに設けられるホールICセンサ(ホール効果素子センサ)との組み合わせが好適である。検出用磁石に代えて、コイルCo1〜3と作用する駆動用の磁石を用いることもできる。そのほうが構成が簡単である。3個のホールICセンサのほか、光センサなど、他のセンサを用いることもできる。それらのセンサの出力はコンパレータなどの増幅回路52、コイルの磁極を反転させる転流回路53などを備えたモータドライバ54に送られる。
本発明のケーブル駆動装置では、前記センサのパルス出力をケーブル操作位置検出回路55に送り、パルス数をカウントし、ケーブル位置を示す信号に換算する。得られたケーブル位置信号は、基本的にケーブルによる操作対象の位置信号として、マイクロプロセッサ56に送られ、ブレーキのON/OFF操作などのための操作スイッチSW、各種のインターロック信号に基づいてモータMの正転、停止、逆転の制御、回転数の制御信号を作成し、モータドライバ54を介してモータMを回転/停止させる。
また、内索の永久伸びの補償、ブレーキ用摩擦部材の摩耗などによるケーブル基準位置の変化は、毎回あるいは数回のブレーキ操作のたびに演算され、記憶され、適切なブレーキ操作のために用いることができる。内索の永久伸びの補償をする場合、たとえば後述するように、ケーブルを送り出す操作において荷重センサが無負荷状態を検出したときにモータを停止させると共に、ケーブル位置の基準位置をゼロに再設定するなどにより行うことができる。
上記のケーブル駆動装置10では、モータMが1回転すると、減速機Gでたとえば1/27に減速されてナット部材26が1/27回転する。それによりネジの1ピッチの1/27だけ内索45を操作する。そして第2ギヤ29に検出用磁石をたとえば10個設け、ハウジングのカバー12にそれらの磁石を検知するホールIC素子を設けるとすると、モータ1回転当たり、パルスが10/9パルス発生する。しかしモータMに内蔵されている励磁センサをカウントすると、モータMの1回転で3パルスとしても、3/10×9で2.7倍の分解能となる。
つぎに図5を参照して前記ケーブル駆動装置を備えた電動ブレーキ装置の実施形態を説明する。この電動ブレーキ装置60は、前述のケーブル駆動装置10と、そのコントロールケーブル15の内索45の途中に介在される荷重センサ17と、内索45の他端側に揺動自在に連結されるイコライザ61と、そのイコライザに連結される左右の第2コントロールケーブル62、62と、第2コントロールケーブル62の他端側に連結されるブレーキ機構63とからなる。ブレーキ機構63は、ブレーキドラム64と、そのブレーキドラムに取り付けられるブレーキシュー65と、ブレーキドラム64を戻し方向(矢印R方向)に付勢するリターンスプリング66と、第2コントロールケーブル62で作動するパーキングレバー67とを備えた公知のものである。
この電動ブレーキ装置60は、通常の状態ではリターンスプリング66の付勢力でブレーキドラム64が矢印R方向に回動してブレーキ解除の状態になっている。そして運転者がスイッチSWを入れるとケーブル駆動装置10のモータMが一方向に回転し、図1のナット部材26が回転し、ロッド32をナット部材の内部に引き込む。それによりロッドに連結されているコントロールケーブル15の内索45が引っ張られ、図5のイコライザ61を介して2本の第2コントロールケーブル62の内索を引く。それによりパーキングレバー67がブレーキ作動方向(矢印K)に回動してブレーキがかかる。
このブレーキ作用のときは、前述のケーブル操作位置検出回路であらかじめ記憶されているデータと比較して停止信号が出され、モータが停止する。さらにケーブルの荷重センサ17の出力が制御回路に送られ、所定の上限の値を超えたときに、モータを停止させるように構成している。そして前記ケーブルの操作量の検出回路がケーブルの位置を検出し、ブレーキが掛かっているまでケーブルが移動していないにも関わらず、ケーブルの荷重が所定値を越えたときは、システム異常と判断し、ワーニングランプやワーニングブザーなどで運転者に故障を認知させることができる。
運転者がブレーキを解除する場合は、スイッチ(図4の符号SW)の操作によりモータMを逆方向に回転させ、ナット部材26からロッド32を送り出す。それにより内索45は図5の2本の第2コントロールケーブル62の内索およびイコライザ61を介してブレーキ機構63のリターンスプリング66の付勢力により引き戻される。モータMを停止させるタイミングでは、ブレーキが充分に掛かっている状態で、しかも内索45などに弛みが生じない状態である必要がある。そこで前記制御回路では、ケーブルの送り出し操作のときに、無負荷になった時点でモータを停止させるようにしている。そのため、ケーブルに永久伸びが生じた場合には、余分にケーブルを送り出すことがない。したがってケーブルに弛みが生じにくく、つぎにケーブルを引っ張るときも余分な引っ張り操作が不要である。さらに前述のようにケーブル駆動装置10のモータMの制御は高精度であるので、ブレーキ操作は適切に行われ、摩擦部材の無駄な摩耗が抑制されると共に、内索45の弛みや張り過ぎに基づく損耗が抑制される。
上記のような電動ブレーキ装置60は、通常はパーキングブレーキの操作に用いられる。ただし緊急時にサービスブレーキに代わる非常用ブレーキとして操作できるようにしておくのが好ましい。前記実施形態ではモータMとして3相のブラシレスモータを用いているが、ブラシ付きのモータであってもよく、3相以上の励磁形式のモータも使用しうる。
ブラシ付きのモータのように、内部にパルス発生手段を備えていないモータを用いる場合は、モータの出力軸、あるいは減速機のギヤ、ナット部材などの回転によってパルスを発生する手段を設けるのが好ましい。そのようなパルス発生手段は、回転軸やギヤなどの回転部材に設けられる検出用磁石(基本的に多極磁石1個)と、ケーシングなどの固定要素に設けられるホールICセンサ(ホール効果素子センサ)との組み合わせが好適である。
本発明のケーブル操作装置は、ブレーキ操作のほか、種々のケーブルを押し引きするリニアアクチュエータとして種々の用途などにも使用することもできる。ケーブルを押し引きして用いる場合は、プッシュプルケーブルが用いられる。
図6および図7に示すケーブル駆動装置70は、2本のコントロールケーブル15、15を同調して引き操作および戻し操作をするネジ−ナット機構を備えている。モータMおよび減速機Gは図1および図2のケーブル駆動装置10と実質的に同一であるので、同じ符号を付して説明を省略する。ケーブルの荷重センサ17は、片方のコントロールケーブル15の内索45の途中に介在させている。このケーブル駆動装置70では、第3ギヤ30を支持するスクリューシャフト71に雄ネジ44が形成されており、その雄ネジにナット部材26が螺合されており、両者でネジ−ナット機構を構成している。
ナット部材26は図7および図8に示すように、合成樹脂製の円柱状の本体26aと、その本体内にインサート成形により固定された金属製の角柱状のナット26bとからなる。ナット部材26は図7に示すように、イコライザ61の有底円筒部61aによって回動自在に抱持されている。イコライザ61は図8に示すように、金属板を折り曲げないし絞り成形した部品であり、中央部は2個の有底円筒部61aを向かい合わせにした形態で、上端および下端は2枚の金属板が向かい合わせに配置された形態である。上端の2枚の金属板同士はつながっている。イコライザ61の有底円筒部61aは筒状のガイド部材72の内面によってケーブルの移動方向に摺動自在にガイドされている。
ハウジング11に固定される筒状のガイド部材72の先端には、2本のコントロールケーブル15、15の導管がケーシングキャップ50、50によって固定されている。ケーシングキャップ50、50の一端はガイド部材72の内部に入り込んでおり、それらの先端に支持プレート73が固定されている。その支持プレート73は前記スクリューシャフト71の先端を回転自在に支持している。2本のコントロールケーブル15、15の内索45、45の先端は、それらの先端に固着したケーブルエンド74、74によってイコライザ61の上端および下端に形成された係止孔75、75に保止されている。
このケーブル駆動装置70は2本のコントロールケーブル15、15の内索45、45を同調して引き操作および戻し操作をすることができるので、それらのコントロールケーブル15、15は図5の第2コントロールケーブル62、62のように、直接ブレーキ機構63に連結することができる。
図9aおよび図9bはナット部材26にグリース溜まり76を設ける場合を示している。グリース溜まり76は上面側に開口しており、その前後に突出する突出部77に雌ネジ78を形成している。ナット部材26は図9bに示すように、イコライザ61を介してガイド部材72によって回動しないように拘束されているので、その上面側に開口するグリース溜まり76を設けてもグリースは流れない。さらにグリース溜まり76の開口はイコライザ61によって塞がれているので、グリースが保護される。なお、図7の断面図は、通常は図面の左側は上側になる。図2についても同様である。ただし他の向きにすることもできる。
グリースは半固形でもよく、流動体であってもよい。上記のようにグリース溜まり76を設けることにより、グリース給油の間隔を大幅に延ばすことができる。そのため、ガイド部材72によって囲まれているナット部材26へのグリース給油が楽になる。
図6のケーブル駆動装置70では、荷重センサ17が片方のコントロールケーブル15の内索45に設けられている。すなわちイコライザ61の作用で両方のコントロールケーブル15の内索45の張力は均等になっているので、片方のみを検出すれば足りるからである。しかし両方のコントロールケーブル15の内索45に設け、両者の平均によって張力を検出することもできる。
図10a、図10bはブレーキ操作用のケーブル(図1や図6の内索45)の途中に介在させる荷重センサ17の一実施形態を示している。この荷重センサ80は、市販の歪みゲージで構成することができ、内索が連結されるプレート81と、そのプレート81の表面に取りつけた歪みゲージ82と、その歪みゲージ82から延びる電線83とを備えている。また、プレート81の両端には、内索45の端部にダイカストなどで形成・固着されるケーブルエンド74を係止するための係止部81a、81bが設けられている。
これらの係止部81a、81bは、プレート81の両端から側方に延びている部分を隙間をあけて折り曲げ、折り曲げた上板81cと元のプレート(下板)の対応する部分にそれぞれダイカストなどで形成したケーブルエンド74を係止する係止孔75を形成し、上板81cの係止孔75は側方に延びる導入溝81dによって外部と連通させている。なお、ケーブルに加わるテンションによって弾性伸びが生じやすいように、プレート81の途中を細くしてもよい。
この荷重センサ71は、ケーブルに荷重が加わり、プレート81が弾性伸び変形すると、歪みゲージ82の電気抵抗が変化する。その変化をホイーストンブリッジなどで精密に測定することにより、荷重を検出することができる。
図11に示す荷重センサ84は、箱状のケース85と、その内部に軸方向移動自在に収容されるケーブル45aないしロッドと、そのケーブル45aの先端に固定したピストン状の係止部材87と、その係止部材87とケース85の内面の間に介在され、ケーブル45aの周囲に配置される圧縮バネ88と、係止部材87のケース85に対する相対位置を検出する位置センサ89とを備えている。位置センサ89としては、係止部材87に取りつけた磁石90と、ケース85に取りつけたホールIC91などがあげられる。リミットスイッチを用いることもできる。図11の場合は圧縮バネ88として、圧縮コイルバネを採用している。ただし多数枚重ねた皿バネを採用することもできる。ケース85の一端にはケーブル45aが貫通する貫通孔85aが形成されている。
上記のように構成されるストローク検出タイプの荷重センサ84は、ケース85の他端あるいは他の部位に係止部85bを設け、その係止部にブレーキ操作用ケーブル15の内索45をケーブルエンド74によって係止する。また、ケーブル45aの他端は、図1の雄ネジ付きのロッド32の端部あるいはスライダ33に連結する。図6の場合は、ケーブル45aの端部にケーブルエンド74を固着してイコライザ61に連結する。それによりブレーキを操作する内索45の張力を荷重センサ84で検出することができる。すなわちロッド86と内索45の間に加わる張力が小さい場合は、圧縮バネ88の作用で係止部材87が図11の左側に移動している。そして内索45に大きい張力が加わったとき、係止部材87が圧縮バネ88の付勢力に抗して右側に移動する。それによりホールIC90が磁石91の磁気を検出し、内索45の張力が過大になったこと、あるいは無負荷になったことを検知することができる。
図10および図11の荷重センサ80、84は、たとえば図1のケーブル駆動装置10および図6のケーブル駆動装置70における内索45の途中に介在させる荷重センサ17として用いることができる。それにより、パーキングブレーキの操作時に内索45に過大な張力が加わっていないか、検出することができる。ブレーキをかける操作の時にこのような過大な張力が検出された場合は、一時モータMを停止させ、2〜3回程度ブレーキをかける操作をしても過大な張力が残る場合は、異常が発生したとして、ドライバーに知らせるべく表示灯を点灯し、あるいはブザーを鳴らす。さらにモータMを停止させるようにしてもよい。
前記実施形態では荷重センサ80、84はケーブル(内索45)の途中に介在させているが、図1のロッド32と内索45の間、あるいは図6の内索45とイコライザ61の間に介在させることもできる。さらに前記実施形態では、荷重センサはケーブル駆動機構のハウジング13の内部に設けているが、外部に設けることもできる。ただし荷重センサの保護のため、ハウジング13の内部に設ける方が好ましい。
本発明のケーブル駆動装置の一実施形態を示す一部断面平面図である。 図1のII-II線断面図である。 図1のIII-III線断面図である。 図1のケーブル駆動装置におけるモータの制御回路を示すブロック図である。 図1のケーブル駆動装置を用いた電動ブレーキ装置の一実施形態を示す概略平面図である。 図1のケーブル駆動装置のほかの実施形態を示す概略平面図である。 図6のVII-VII断面図である。 図6におけるイコライザおよびナット部材の要部斜視図である。 図9aは本発明に関わるナット部材の他の実施形態を示す斜視図、図9bはそのナット部材の断面図である。 図10は本発明のケーブル駆動装置に用いられる荷重センサの実施形態を示す斜視図である。 本発明のケーブル駆動装置に用いられる荷重センサの他の実施形態を示す一部断面斜視図である。 従来のパーキングブレーキ装置の一例を示す斜視図である。 従来のパーキングブレーキ装置の他の例を示す断面図である。 従来のパーキングブレーキの他の例を示す平面図である。
符号の説明
10 ケーブル駆動装置
11 本体
11a 受け部
12 カバー
13 ハウジング
14 ネジ−ナット機構
15 コントロールケーブル
16 ベースブラケット
17 荷重センサ
21 取り付け座
22 ネジ
M モータ
G 減速機
23 第1軸
24 第2軸
25 出力軸
26 ナット部材
26a 本体
26b ナット
27 ピニオン
28 第1ギヤ
28a 大径ギヤ
28b 小径ギヤ
29 第2ギヤ
29a 大径ギヤ
29b 小径ギヤ
30 第3ギヤ
32 ロッド
33 スライダ
34 ガイド部材
34a フランジ部
35 雌ネジ
36 フランジ
37、38 Cリング
39、40 ワッシャ
41 平坦面
42 係合部材
42a 係合穴
43 ストッパ
44 雄ネジ
45 内索
46 穴
47 角形部
49 導管
50 ケーシングキャップ
51 クッションラバー
Se1〜3 センサ
Co1〜3 コイル
52 増幅回路
53 転流回路
54 モータドライバ
55 ケーブル操作位置検出回路
56 マイクロプロセッサ
SW スイッチ
60 電動ブレーキ装置
61 イコライザ
61a 有底円筒部
62 第2コントロールケーブル
63 ブレーキ機構
64 ブレーキドラム
65 ブレーキシュー
66 リターンスプリング
67 パーキングレバー
70 ケーブル駆動装置
71 スクリューシャフト
72 ガイド部材
73 支持プレート
74 ケーブルエンド
75 係止孔
76 グリース溜まり
77 突出部
78 雌ネジ
80 荷重センサ
81 プレート
81a、81b 係止部
81c 上板
81d 導入溝
82 歪みゲージ
83 電線
84 荷重センサ
85 ケース
85a 貫通孔
86 ロッド
87 係止部材
88 圧縮バネ
89 位置センサ
90 磁石
91 ホールIC

Claims (10)

  1. 自動車のパーキングブレーキを操作するケーブル駆動装置であって、
    モータと、
    そのモータの出力軸に連結される減速機と、
    その減速機の出力側に連結される回転部材と、
    その回転部材の回転を直進部材の直進運動に変換する変換機構と、
    前記直進部材に連結されるケーブルと、
    そのケーブルの張力を検出する手段と、
    前記モータの回転に応じてパルスを発生するパルス発生手段およびそのパルス発生手段の出力をカウントしてケーブルの操作量に換算する手段を備えたケーブルの操作量を検出する手段と、
    前記ケーブルの送り出し操作のときに、ケーブルが無負荷になった時点でモータを停止させる制御手段とを備え
    前記換算されたケーブル操作量により前記モータを正回転、逆回転あるいは停止させることにより、かつ、得られたケーブルの張力に基づいて前記モータを停止させることにより、前記ブレーキを操作し、
    前記ケーブルが無負荷になった時点でケーブル位置の基準位置をゼロに再設定する、電動式のケーブル駆動装置。
  2. 前記ケーブルの張力を検出する手段の出力が所定の許容範囲を逸脱したとき、ワーニング手段を作動させる制御手段を備えている、
    請求項記載の電動式のケーブル駆動装置。
  3. 前記変換機構の回転部材が雌ネジを備えており、前記直進部材がその回転部材の雌ネジと螺合する雄ネジである請求項または2に記載のケーブル駆動装置。
  4. 前記変換機構の回転部材が雄ネジであり、前記直進部材がその雄ネジと螺合するナット部材である請求項または2に記載のケーブル駆動装置。
  5. 前記ナット部材にイコライザが揺動自在に設けられている請求項記載のケーブル駆動
    装置。
  6. 前記荷重を検出する手段が、歪みゲージを備えている請求項または2に記載のケーブル駆動装置。
  7. 前記歪みゲージが取り付けられるプレートをさらに備え、
    前記ケーブルがその端部に円柱状のケーブルエンド備えており、
    そのケーブルエンドが前記プレートの端部に回動自在に連結される請求項記載のケーブル駆動装置。
  8. 前記荷重を検出する手段が、ケーブルの引っ張り力に対向して弾性変形するバネと、そのバネの変形量を検出する手段とを備えている請求項または2に記載のケーブル駆動装置。
  9. 前記バネを収納すると共に、前記ケーブルが連結されたケースを備え、
    前記直進部材の先端に係止部材が設けられ、
    その係止部材がケース内に移動自在に収納されると共に、前記バネによりケースに対して付勢されている請求項記載のケーブル駆動装置。
  10. 請求項のいずれかに記載のケーブル駆動装置と、前記ケーブルが連結されるブレーキレバーと、そのブレーキレバーをブレーキ解除側に付勢するバネと、ブレーキレバーと連結されるブレーキ用摩擦部材とを備えている自動車などの電動式ブレーキ装置。
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