JP4891008B2 - ブレーキシステム - Google Patents

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Description

本発明は自動車、モータバイク、三輪自動車、パワーアシスト式自転車、ゴルフカートあるいはフォークリフトなどの車輌のブレーキを解除するためのブレーキシステムに関する。
特表2001−513179 特表2004−517269 特開平8−295210 特開2000−309255
特許文献ではないが、キャブを傾動させるタイプのトラックなどに用いられる手動のブレーキ装置がある。図10に示すように、トラックTは、車体の前端付近に形成されたヒンジ部を回動の中心として前方(符号L方向)に傾動自在なキャブCを備えている(図では傾動した状態を示している)。そのトラックTの下面側には車輪を回転駆動させるためのセンターシャフトFが配置されている。前記トラックTは、そのセンターシャフトFにブレーキを掛けるパーキングブレーキ(ブレーキ装置100)を備えている。図11に、そのブレーキ装置100を示す。前記ブレーキ装置100は、センターシャフトFにブレーキをかけるブレーキ本体101と、そのブレーキ本体を操作するためのブレーキレバー102と、それらブレーキ本体101とブレーキレバー102とを操作可能に連結するコントロールケーブル103とからなる。なお、前記ブレーキレバー102は、キャブC(図10参照)の内部の運転席の近傍などに配置されている。
前記コントロールケーブル103は、車体の下面側でブレーキ本体101に連結され、そこから上面側に抜ける際に、車体に係止部104により一旦係止されている。そして、そこからブレーキレバー102までは、コントロールケーブル103のケーブル長に、いくらかの弛み(余裕)を持たせて、前記キャブC(図10参照)の傾動を可能にするように、キャブCの下方でU字状に配索された上で、ブレーキレバー102に連結される。なお、図10では、前記キャブCが前方に傾動している状態を示している。
また、特許文献1には、ブレーキ操作を電動で行うアクチュエータの従来技術として、図12に示す車両用の駐車ブレーキ110が開示されている。その駐車ブレーキ110は、外周に歯車111が形成され、内周にスプラインハブが形成されると共に、軸方向に移動しないように、かつ、回転自在に支持される構成部材112と、その構成部材の内周のスプラインハブと噛み合い、軸方向に移動自在に設けられる中空のスプライン113と、そのスプラインの内周に形成される雌ネジと螺合する雄ネジ部材(スピンドル)114とを備えている。
スプライン113の一端には第1ブレーキケーブル115が係止され、雄ネジ部材114の一端には第2ブレーキケーブル116が係止されている。そして構成部材112の外周の歯車111はモータMによって駆動され、モータが一方向に回転すると、スプライン113の雌ネジと雄ネジ部材114とが相対的に螺進して左右のブレーキケーブル115、116同士が引き合う。それにより左右の車輪にブレーキがかかる。また、この駐車ブレーキ110には、緊急時に雄ネジ部材114と第2ケーブル116の連結を解除する機構が設けられており、解除ケーブル117により操作される。
他方、モータMが逆方向に回転すると、スプライン113の雌ネジと雄ネジ部材114が前記とは逆回りに相対的に回転し、左右のブレーキケーブル115、116同士が引き合う張力を弱める。それによりブレーキが解除される。スプライン113と雄ネジ部材114とからなるテレスコピック装置は、構成部材112に対して軸方向移動自在であるので、左右のブレーキには同一の力が加わる。このように特許文献1の駐車ブレーキは、モータによってパーキングブレーキをかけたり解除したりすることができ、左右のブレーキ力を均等にすることができる。
その他のアクチュエータに関連する技術として、特許文献2あるいは特許文献3に示す駐車ブレーキに使用されているものがある。これら特許文献2および3のアクチュエータについての詳細な説明は省略するが、これら特許文献2および3に記載されているアクチュエータの特徴としては、2本のインナーケーブルを同時に操作できることであり、それにより、左右両輪を確実にブレーキすることである。また、特許文献1および2のアクチュエータでは左右のブレーキ力を均等にできる。その他、特許文献4には、一方のケーブルを二股にし、それぞれを左右のブレーキまで連結し、通常時は、アクチュエータにより一方のケーブルを操作して左右のブレーキをモータ駆動で同時に操作するが、必要に応じて、他方のケーブルを手動で操作することにより、一方のケーブルを操作可能にしたものが開示されている。
特許文献1、2および3の電動ブレーキでは、2本のインナーケーブルを用いて、左右のブレーキが同期して作用するように構成されている。しかし2本のケーブルともブレーキ操作に用いており、いわばそれら2本のケーブルが協同して作用することにより目的を達している。そのため、ブレーキが利いたままモータが作動しなくなるような不具合が発生した場合、直接どちらかのケーブルを押し戻してブレーキ解除するような操作を行うことが困難であるので、解除のための機構を別に設けることになる。例えば図12のアクチュエータによると、解除ケーブル117を操作することにより、張力が解除される。
本発明のブレーキシステムは、通常はインナーケーブルを電動で操作してブレーキを作動/解除させることができるが、緊急時には、そのブレーキを作動させているインナーケーブルを直接に操作してブレーキ解除を行うことのできるブレーキシステムを提供することを課題としている。
本発明のブレーキシステム(請求項1)は、パーキングブレーキと、そのパーキングブレーキを解除するための緊急解除機構と、前記パーキングブレーキに一端が連結された第1インナーケーブルと、前記緊急解除機構に一端が連結された第2インナーケーブルと、前記第1インナーケーブルあるいは第2インナーケーブルの張力を検出する張力検出装置と、前記第1インナーケーブルと第2インナーケーブルの他端同士を連結しつつ、第1インナーケーブルの他端をモータ駆動により引き操作することにより第1インナーケーブルにパーキングブレーキを作動させる操作力を与え、かつ、前記第1インナーケーブルの他端をモータ駆動により送り出し操作することにより、第1インナーケーブルにパーキングブレーキを解除させる操作力を与えると共に、パーキングブレーキ操作による前記操作力の反力を第2インナーケーブルに支持させるアクチュエータとからなり、前記第2インナーケーブルは、第1インナーケーブルにモータ駆動によるパーキングブレーキを作動または解除させる操作力を伝達するための張力を付与した状態で、その一端を前記緊急解除機構により係止された拘束状態と、前記係止が解かれて第1インナーケーブルに弛みを生じさせる方向に移動した拘束の解かれた状態との間で軸方向に移動自在であり、前記緊急解除機構は、通常時には第2インナーケーブルを係止して前記拘束状態とし、前記パーキングブレーキが作動した状態でブレーキを解除することができない緊急時には第2インナーケーブルを送り出して前記拘束の解かれた状態とし、その拘束の解かれた第2インナーケーブルを引き戻して拘束状態とすることができるものであり、前記張力検出装置が、拘束状態において前記張力がブレーキを作動させるための所定の値を超えていることおよび拘束されていない状態において無負荷荷重であることを検出していることを特徴としている。
本発明のブレーキシステム(請求項1)は、アクチュエータを介して第1インナーケーブルと第2インナーケーブルとが連結されており、通常時は、アクチュエータの回転駆動により第1インナーケーブルにブレーキ操作のための操作力が与えられる。そうすると、その第1インナーケーブルは、緊急解除機構に拘束された第2インナーケーブルでもって前記操作力の反力を支持させて、第1インナーケーブルによりブレーキをかけることができる。また、ブレーキ解除時には、アクチュエータが逆回転し、ブレーキを解除する。
一方、緊急時には、すなわちセンターブレーキが作動したままアクチュエーターによる解除操作が操作不能になってしまった場合には、緊急解除機構を操作して第2インナーケーブルの拘束を解くと、第1インナーケーブルに弛みを生じさせることができる。このように、第2インナーケーブルによりブレーキ操作を行う第1インナーケーブルを直接に操作できるので、動作が確実である。そして、アクチュエータが操作不能のトラブルから復帰した際には、緊急解除機構を元の状態に戻して、第2インナーケーブルを拘束させると、再び、アクチュエータによるブレーキ操作/解除を行うことができる。
また、第1インナーケーブルでセンターシャフトにブレーキを利かせて、第2インナーケーブルでパーキングブレーキを解除させることができるので、構造が簡易であり、手動でのブレーキ解除も容易に行うことができる。
また、前記緊急解除機構が、前後方向に傾動自在なトラックのキャブに設けられ、前記アクチュエータが、トラックのシャーシ部分に固定され、前記第2インナーケーブルがアウターケーシングに摺動自在に収納されると共に、前記キャブが傾動に応じて屈曲するための湾曲部を有している場合(請求項3)は、キャブを傾動させたときに、アクチュエータの上面の空間が大きく空くので、作業スペースが広く、組み付け作業やメンテナンス作業を容易にすることができる。また、第2インナーケーブルが、アウターケーシングに収納されてアクチュエータからキャブまで湾曲した状態で配索されているので、ケーブルを連結した状態でキャブを傾動させることができる。
また、前記アクチュエータが、モータと、そのモータの出力軸に連結される減速機と、その減速機の出力側に連結され、トルク伝達手段を備えた回転部材と、その回転部材に設けられたトルク伝達手段により回転自在で、かつ、前記回転部材に対し軸方向に摺動自在な第1ネジ部材と、その第1ネジ部材に螺合されると共に、軸方向移動自在に、かつ、回転が拘束されるようにガイドされる第2ネジ部材とを備えており、前記第1インナーケーブルと第2インナーケーブルのうち一方のインナーケーブルが第1ネジ部材に対して同心状に回転自在に連結され、他方のインナーケーブルが第2ネジ部材に連結されている場合(請求項4)は、モータが一方向に回転すると、回転部材が回転し、その内部の空所に収容されている第1ネジ部材を回転させる。第1ネジ部材と螺合している第2ネジ部材は、回転しないように拘束されているので、第1ネジ部材の回転に伴って相対的に軸方向に移動する。それにより、第1ネジ部材に連結されている第1インナーケーブルと第2ネジ部材に連結されている第2インナーケーブルを、たとえばブレーキを効かせるために引き込もうとする。そのとき、第2インナーケーブルの一端が緊急解除機構によって拘束され、第1ネジ部材と第2ネジ部材は、軸方向の移動が自在であるので、前述のようにブレーキ作動する。また、モータが逆方向に回転すると、前記第1ネジ部材と第2ネジ部材は、前述と反対の方向に軸方向に移動し、ブレーキを解除する。
さらに、 前記張力検出装置が、第2インナーケーブルをアクチュエータ側に引き込む方向に付勢するバネと、第2インナーケーブルの位置を検出する位置センサとを備えている場合(請求項5)は、第1インナーケーブルの操作量を高精度で検出することができる。それにより、モータを回転させた後、適切なタイミングで停止させることができる。また、前述の張力検出装置の出力と組み合わせて、異常が発生したことを検出するなど、種々の制御に用いることができる。
つぎに図面を参照しながら本発明のブレーキシステムの実施の形態を説明する。図1aは本発明のブレーキシステムの一実施形態を示す模式図、図1bは図1aのブレーキシステムに用いるアクチュエータの他の実施形態を示す模式図、図1cは図1aのブレーキシステムに用いるアクチュエータのさらに他の実施形態を示す模式図、図2は本発明のブレーキシステムの一実施形態を示す概略斜視図、図3aはセンターブレーキの一実施形態の正面図、図3bは図3aのセンターブレーキの側面図、図4は本発明にかかわるアクチュエータの他の実施形態を示す一部断面平面図、図5は図4のアクチュエータの第1ネジ部材および回転部材の詳細を表す斜視図、図6は本発明にかかわるアクチュエータの他の実施形態を示す概略正面図、図7は本発明にかかわるアクチュエータのさらに他の実施形態を示す概略正面図、図8は本発明にかかわるアクチュエータのさらに他の実施形態を示す概略正面図、図9は本発明にかかわるアクチュエータのさらに他の実施形態を示す概略正面図である。
まず、本発明のブレーキシステムの概略を図1aを用いて説明する。図1aに示すブレーキシステム1は、ブレーキ2と、そのブレーキ2を作動/解除するアクチュエータ10と、緊急時に前記ブレーキ2の作動を解除する緊急解除機構3と、前記ブレーキ2に一端を連結しアクチュエータ10まで延びる第1インナーケーブル28aと、前記緊急解除機構3に一端が係止され軸方向の移動が拘束された状態で、前記アクチュエータ10まで延びる第2インナーケーブル28bとからなる。そして、前記第1インナーケーブル28aと第2インナーケーブル28bの他端同士はアクチュエータ10側でスライド機構10aによりスライド自在(L2、R2方向)に連結されている。さらに、前記アクチュエータ10はモータなどの駆動装置により、第1インナーケーブル28aの端部28cを軸方向(L1、R1方向)に移動させる(図中の点線)。
このように構成されたブレーキシステム1では、通常は前記アクチュエータ10が第1インナーケーブル28aにブレーキ操作のための操作力を与える。その操作力による生じる反力は、前記緊急解除機構3に係止された第2インナーケーブル28bにより支持されるので、第1インナーケーブル28aは矢印R1方向に移動しブレーキ2を操作することができる。一方、前記ブレーキ2を解除する際には、第1インナーケーブル28aをL1方向に移動させる。
図1bおよび図1cには、図1aのブレーキシステム1のアクチュエータ10の他の例を示す。そのアクチュエータ10は、前述したものとほぼ同じであるので、同じ部分には同じ符号を付してその説明を省略する。図1bに示すアクチュエータ10のスライド機構10aは、第1インナーケーブル28aが係止されたナット状の部材10bと、そのナット状の部材10bに螺合する第2インナーケーブル28bが係止されたネジ状の部材10cとからなる。前記ブレーキ2を操作/解除する際には、アクチュエータ10により前記ナット状の部材10bおよび/あるいはネジ状の部材10cを正逆回転させることにより、第1インナーケーブル28aに対して、第2インナーケーブルの端部28cの距離を広げたり狭めたりして行う。なお、ナット状の部材10bとネジ状の部材10cの配置を第1インナーケーブル28aと第2インナーケーブル28bとで逆にしてもよい。
また、図1cに示すアクチュエータ10の巻取り機構10aは、第1インナーケーブル28aが巻取り/送り出されるドラム状の部材10dと、そのドラム状の部材10dを一端に枢支し、他端に第2インナーケーブル28bが係止されるドラム枢支部材10eとからなる。前記ブレーキ2を操作/解除する際には、アクチュエータ10により前記ドラム状の部材10dを正逆回転することにより、第1インナーケーブル28aを巻取り/送り出して行う。
このようなアクチュエータ10が、ブレーキ操作したまま故障すると、ブレーキが解除できない状態(緊急時)がある。その場合には、前記緊急解除機構3そ操作することにより、第2インナーケーブル28bを弛み状態にさせる。そうすると、その弛み状態はアクチュエータ10のスライド機構10aに伝達され、スライド機構10aをL2方向にスライドさせる。そのスライド機構10aのL2方向の移動により、前記第2インナーケーブル28bの弛み状態は、第1インナーケーブル28aに伝達されるので、ブレーキ2を解除することができる。このように、前記緊急解除機構3の操作により、直接第1インナーケーブル28aを操作してブレーキ2を解除することができるので、動作が確実である。また、前記アクチュエータ10が故障から復帰したならば、緊急解除機構3を操作し、第2インナーケーブル28bを拘束状態に戻すと、前述したように再びアクチュエータ10によりブレーキ2を操作/解除させることができる。
このような前記ブレーキシステム1は自動車、モータバイク、三輪自動車、パワーアシスト式自転車、ゴルフカートあるいはフォークリフトなどの車輌のブレーキを入り切り操作する手段と、緊急時解除する手段とを兼ね備えたものであり、特にプロペラシャフト(センターシャフト)を制動させるのに好適に用いられる。このようなブレーキシステム1について、キャブが前後に傾動する車種のトラックを例にして説明していく。そのようなトラックTについては、図10で既に説明したが、もう一度簡単に説明すると、前方の運転席が設けられたキャブCがシャーシの前端付近で前後方向に傾動自在に形成されており、そのキャブCが前方に傾動すると、エンジンルームEの上面がさらけ出される構造となっている。
前記トラックTに用いる場合のブレーキシステムの一実施形態を図2に示す。図2に示す前記ブレーキシステム1は、センターシャフトFの回転を停止させるブレーキ(センターブレーキ2)と、そのセンターブレーキ2を作動させるアクチュエータ10と、前記センターブレーキ2を手動で解除するための緊急解除機構3と、それらセンターブレーキ2、アクチュエータ10および緊急解除機構3を操作可能に連結するコントロールケーブルPとからなる。そのコントロールケーブルPは、前記センターブレーキ2とアクチュエータ10との間を連結する第1コントロールケーブルP1と、前記アクチュエータ10と緊急解除機構3との間を連結する第2コントロールケーブルP2とからなる。そして、前記第2コントロールケーブルP2は、前記キャブC(図10参照)が傾動に応じて屈曲する湾曲部4を有している。
また、前記コントロールケーブルPは、それぞれ可撓性を有するアウターケーシング(導管)29と、そのアウターケーシング内に摺動自在に収容されるインナーケーブル(内索)28とからなる公知のものである。前記アウターケーシング29は断面角形の金属線を密に螺旋状に巻いた鎧層とその外周に設けられる合成樹脂製の被覆とからなる。また、内面に合成樹脂製のチューブ状のライナが設けられる場合もある。前記インナーケーブル28は金属素線を撚り合わせたものであり、この実施形態ではその外周に合成樹脂製のコートを設けている。そのアウターケーシング29の端部には、筒状のケーシングキャップがカシメなどで固定されている。なお、この実施形態ではコントロールケーブルPは引き力を伝達するプルコントロールケーブルを採用している。
なお、前記第1コントロールケーブルP1は、第1アウターケーシング29aと、その第1アウターケーシング29a内に摺動自在に収納される第1インナーケーブル28aとからなり、前記第2コントロールケーブルP2は、第2アウターケーシング29bと第2インナーケーブル28bとからなる。そして、その第1インナーケーブル28aと第2インナーケーブル28bの端部同士はアクチュエータ10を介して連結されている。
図3に示す前記センターブレーキ2は、センターシャフトFに設けられており、第1インナーケーブル28aが引かれると、ブレーキシュー2aがセンターブレーキドラム2bに押し付けられセンターブレーキ2を作動させるように構成されている。前記第1インナーケーブル28aを引く力を弱めると、ブレーキ2が解除される。
前記アクチュエータ10は、例えば、前記キャブC(図10参照)を傾動させたときに現れるトラックのシャーシ部分に固定されている。そのため、キャブCを傾動させたときに、電動ブレーキ装置の上面の空間が大きく開くので、アクチュエータ10まで容易に手を延ばすことができる。そのため、作業スペースが広く、組み付けやメンテナンスを容易にすることができる。
前記緊急解除機構3は、前記キャブC(図10参照)内に設けられている運転席の近傍に配置され、キャブCと一体となって運転席などと共に傾動する。その緊急解除機構3は、持ち手部分が形成されたレバー、ノブあるいはボタンのように形成されており、通常は第2インナーケーブルを引き操作した状態で、ラチェット機構あるいは、前記引き操作を係止できる機構により、その引き状態を維持している。そのため、第2インナーケーブル28bは通常は解除機構3側に係止されており、アクチュエータ10側へ軸方向に摺動しない。しかし、後述するようにセンターブレーキ2がセンターシャフトFをブレーキした状態でブレーキ解除不能の状態に陥った際(緊急時)には、緊急解除機構3を操作することにより、前記第2インナーケーブル28bの係止された状態を解除することができる。そうすると、前記第2インナーケーブル28bを、アクチュエータ10側に前進させることができる。
図4に示すアクチュエータ10は、ハウジング11と、そのハウジングに取り付けられるモータMと、ハウジング内に収容され、モータの回転を減速する減速機Gと、減速機の出力部に連結されるネジ−ナット機構(回転/直進変換機構)16とを備えており、そのネジ−ナット機構16により、第1インナーケーブル28aおよび第2インナーケーブル28bの端部同士の間の距離が延ばされたり、縮められたりする。
また、前記ハウジング11内には、減速機のギヤを支持する第1軸18、第2軸19がモータMの出力軸14と平行に配置され、ハウジング11に固定されている。前記減速機Gは、モータMの出力軸14に固定されているピニオン15と、第1軸18によって回転自在に支持され、ピニオン15と噛み合う第1ギヤ20と、前記第2軸19によって回転自在に支持され、第1ギヤ20と噛み合う第2ギヤ21と、ナット部材17(第1ネジ部材)の外周に軸方向に移動自在に、かつ、回転しないように支持され、第2ギヤ21と噛み合う第3ギヤ(回転部材)22とからなる。前記第1ギヤ20はピニオン15と噛み合う大径ギヤ20aと、その大径ギヤと一体に回転する小径ギヤ20bとを備えている。第2ギヤ21は第1ギヤの小径ギヤ20bと噛み合う大径ギヤ21aと、その大径ギヤと一体に回転して第3ギヤ22と噛み合う小径ギヤ21bとを備えている。
前記減速機Gでは、モータMの回転は、ピニオン15から第1ギヤの大径ギヤ20aへ伝達されるとき、第1ギヤの小径ギヤ20bから第2ギヤの大径ギヤ21aに伝達されるとき、および第2ギヤの小径ギヤ21bから第3ギヤ22に伝達されるときにそれぞれ減速され、全体として3段減速の作用が奏される。ギヤ比がたとえばそれぞれ1/3であれば、全体の減速比は1/27となる。
前記ネジ−ナット機構16は、前述のナット部材17と、そのナット部材17と螺合するスクリューシャフト(第2ネジ部材)23と、そのスクリューシャフトに固定される角形のスライダ24と、スクリューシャフト23の回転を拘束するため、スライダ24を摺動自在にガイドする第1ガイド部材25と、前記ナット部材17のスクリューシャフト23と反対側に回動自在に連結されている連結部材35と、その連結部材35を回転しないように摺動自在にガイドする第2ガイド部材33とを備えている。
前記スクリューシャフト23側に接続されているものが、第1コントロールケーブルP1であり、センターブレーキ2に連結されている。一方、前記ナット部材17側に接続されているものが、第2コントロールケーブルP2であり、前記緊急解除機構3に連結されている。
図5に示すように、前記ナット部材17は軸方向に延びる細長い筒状を呈しており、例えば合成樹脂製の本体17aと、その本体内にインサート成形により固定された金属製のナット17bとからなる。そして、そのナット17b内周面にはメネジ26が形成されている。また、ナット部材17の本体17aの外周には軸方向に平行なスプライン歯17cが形成されている。また、前記第3ギヤ22の内周はナット部材17のスプライン歯17cと噛み合うと共に、軸方向に摺動自在に嵌合する前記スプライン歯17cを通すように軸方向に平行な複数のスリット22aが形成されている。前記ナット部材17のスプライン歯17cと、第3ギヤ22のスリット22aはトルク伝達機構(スライド機構10a)である。
図4に戻って、前記スクリューシャフト23の一端近辺にはナット部材17のメネジ26と螺合するオネジ27が形成されている。他端にはコントロールケーブルP1の第1インナーケーブル28aの端部がスライダ24を介して係止されている。そのスライダ24は、棒状の部材で、先端に矩形状の鍔部24aを有している。そのスライダの鍔部24aは前記第1ガイド部材25により回転を拘束されてガイドされており、前記第1インナーケーブル28aの一端を嵌入するための孔が形成され、その孔に前記第1インナーケーブル28aの端部を嵌入させて固定している。
前記連結部材35は、有底筒状を呈しており、ナット部材17と回転自在に連結される第1底部35aと、その第1底部35aと向かい合う第2底部35bと、それら第1底部35aおよび第2底部35bの周縁を連続させる周壁35cとを備えている。前記第2底部35bの中心にはスライド穴35dが形成されており、そのスライド穴35dには、第2インナーケーブル28bの一端を固定する棒状のエンド部材36が摺動自在に貫通している。また、そのエンド部材36の先端には、連結部材35の第2底部35bの内面側と向かい合わせのフランジ部36aが配置されている。そして、そのフランジ部36aと連結部材の第2底部35bの間には、前記棒状のエンド部材36にコイル部分を通された状態で、コイルバネ37が配置されており、前記エンド部材36のフランジ部36aと連結部材35の第2底部35bとを互いに引き離す方向に付勢している。また、前記エンド部材のフランジ部36aの後方には、フランジ部36aの位置を検出するセンサ38が設けられている。
ここから、前述のように構成されるネジ−ナット機構16作動させて、アクチュエータ10を作動させる場合について説明する。前記モータMから減速機構Gを介して前記第3ギヤ22が回転すると、ナット部材17も一緒に回転する。そしてナット部材17と螺合しているスクリューシャフト23は、第1ガイド部材25およびスライダ24によって回転が拘束されているので、ナット部材17の回転に伴って、ナット部材17に入り込む方向に軸方向に移動する。また、それと同調して、ナット部材17にはスクリューシャフト23側に移動しようとする反力が生じるが、他端側に回動自在に係止された連結部材35は、第2インナーケーブル28bにより解除機構3側に係止されているので、前記ナット部材17の反力を受け止めることができる。
それによりスクリューシャフト23に連結されている第1インナーケーブル28aが軸方向に引き込まれ、それによりセンターブレーキ2がかかる。なお、前記ネジ−ナット機構16では、ナット部材17が一回転するときにスクリューシャフト23がネジの1ピッチ分(1リード分)移動するので、この機構でも減速作用が奏される。第3ギヤ22が反対方向に回転する場合には、前述とは逆に、スクリューシャフト23がナット部材17から出て行くように、軸方向に移動し、左右のインナーケーブル28a、28bに加わる張力を緩める。それによりセンターブレーキ2が解除される。
次に、緊急時に前記ブレーキ状態を解除する操作を説明する。前記モータMあるいは減速機Gなどが何らかの原因で作動しなくなると、センターブレーキの解除ができな場合がある。その際に、前記緊急解除機構3を操作し、第2インナーケーブル28bの係止状態を解除して、第2インナーケーブル28bをセンターブレーキ2側へ移動できるようにしてやると、弛み状態となる。そうすると、ナット部材17が回転部材22に対して軸方向に移動自在であるので、前記弛み状態が第1インナーケーブル28aにも及び、第1インナーケーブル28aが、センターブレーキ2側のリターンスプリングにより引き戻されて、センチャーブレーキ2が解除される。このように、前記緊急解除機構3を操作することにより、センターブレーキ2を操作する第1インナーケーブル28aに直接にブレーキ解除の操作を与えることができるので、操作が確実であり、しかも簡易な操作でブレーキ解除することができる。
また、前記モータMとしては、たとえば3相のコイル相を備えたDCブラシレスモータが用いられる。例えば、モータMのロータとそのロータと対向する固定要素(たとえばモータハウジングなど)との間に、コイル相の磁極を反転励磁させるための位置検出用センサが設けられる。
そのようなセンサとしては、ロータに設けられる3個の検出用磁石とモータハウジングに設けられるホールICセンサ(ホール効果素子センサ)との組み合わせが好適である。検出用磁石に代えて、コイルと作用する駆動用の磁石を用いることもできる。そのほうが構成が簡単である。3個のホールICセンサのほか、光センサなど、他のセンサを用いることもできる。それらのセンサの出力はコンパレータなどの増幅回路、コイルの磁極を反転させる転流回路などを備えたモータドライバに送られる。
本発明のアクチュエータ10では、前記センサのパルス出力をケーブル操作位置検出回路に送り、パルス数をカウントし、ケーブル位置を示す信号に換算する。得られたケーブル位置信号は、基本的にケーブルによる操作対象の位置信号として、マイクロプロセッサに送られ、ブレーキのON/OFF操作などのための操作スイッチSW、各種のインターロック信号に基づいてモータMの正転、停止、逆転の制御、回転数の制御信号を作成し、モータドライバを介してモータMを回転/停止させる。
また、前記インナーケーブル28の永久伸びの補償、ブレーキ用摩擦部材の摩耗などによるインナーケーブル28の基準位置の変化は、毎回あるいは数回のブレーキ操作のたびに演算され、記憶され、適切なブレーキ操作のために用いることができる。インナーケーブル28の永久伸びの補償をする場合、たとえば後述するように、前記インナーケーブル28を送り出す操作において荷重センサが無負荷状態を検出したときにモータを停止させると共に、インナーケーブル28の位置の基準位置をゼロに再設定するなどにより行うことができる。
上記のアクチュエータ10では、モータMが1回転すると、減速機Gでたとえば1/27に減速されてナット部材17が1/27回転する。それによりネジの1ピッチの1/27だけインナーケーブル28を操作する。そして第2ギヤ21に検出用磁石をたとえば10個設け、ハウジングのカバーにそれらの磁石を検知するホールIC素子を設けるとすると、モータ1回転当たり、パルスが10/9パルス発生する。しかしモータMに内蔵されている励磁センサをカウントすると、モータMの1回転で3パルスとしても、3/10×9で2.7倍の分解能となる。
このアクチュエータ10は、通常の状態ではブレーキ側のリターンスプリングの付勢力でブレーキドラムが回動してブレーキ解除の状態になっている。そして運転者がスイッチSWを入れるとアクチュエータ置10のモータMが一方向に回転し、図3のナット部材17が回転し、スクリューシャフト23をナット部材の内部に引き込む。それによりスクリューシャフトに連結されているコントロールケーブルの第1インナーケーブル28aが引張られる。そして、前記センターブレーキ2が作動する。
このブレーキ作用のときは、前述のケーブル操作位置検出回路であらかじめ記憶されているデータと比較して停止信号が出され、モータが停止する。さらにケーブルの後述する荷重センサの出力が制御回路に送られ、所定の上限の値を超えたときに、モータを停止させるように構成している。そして前記ケーブルの操作量の検出回路がケーブルの位置を検出し、ブレーキが掛かるところまでケーブルが移動していないにも関わらず、ケーブルの荷重が所定値を越えたときは、システム異常と判断し、ワーニングランプやワーニングブザーなどで運転者に故障を認知させることができる。
運転者がブレーキを解除する場合は、スイッチの操作によりモータMを逆方向に回転させ、ナット部材17からスクリューシャフト23を送り出す。それにより第1インナーケーブル28aは、ブレーキ側のリターンスプリングの付勢力により引き戻される。また、モータMを停止させるタイミングでは、ブレーキが充分に掛かっている状態で、しかもインナーケーブル28に弛みが生じない状態である必要がある。そこで前記制御回路では、ケーブルの送り出し操作のときに、無負荷になった時点でモータを停止させるようにしている。そのため、ケーブルに永久伸びが生じた場合には、余分にケーブルを送り出すことがない。したがってケーブルに弛みが生じにくく、つぎにケーブルを引っ張るときも余分な引っ張り操作が不要である。さらに前述のようにアクチュエータ10のモータMの制御は高精度であるので、ブレーキ操作は適切に行われ、摩擦部材の無駄な摩耗が抑制されると共に、インナーケーブル28の弛みや張り過ぎに基づく損耗が抑制される。
上記のようなアクチュエータ10は、通常はパーキングブレーキの操作に用いられる。ただし緊急時にサービスブレーキに代わる非常用ブレーキとして操作できるようにしておくのが好ましい。前記実施形態ではモータMとして3相のブラシレスモータを用いているが、ブラシ付きのモータであってもよく、3相以上の励磁形式のモータも使用しうる。
ブラシ付きのモータのように、内部にパルス発生手段を備えていないモータを用いる場合は、モータの出力軸、あるいは減速機のギヤ、ナット部材などの回転によってパルスを発生する手段を設けるのが好ましい。そのようなパルス発生手段は、回転軸やギヤなどの回転部材に設けられる検出用磁石(基本的に多極磁石1個)と、ケーシングなどの固定要素に設けられるホールICセンサ(ホール効果素子センサ)との組み合わせが好適である。
図4に戻って、前記荷重スイッチ38は、ブレーキを操作する第2インナーケーブル28bの張力を検出することができる。第2インナーケーブル28bに張力が加わったとき、連結部材35がコイルバネ37の付勢力に抗して右側に移動する。それによりホールICが磁石の磁気を検出し、第2インナーケーブル28bの張力が過大になったこと、あるいは無負荷になったことを検知することができる。前記荷重スイッチ38はリミットスイッチとして用いることもできる。
なお、前記荷重スイッチ38の代わりに、あるいは同時に、市販の歪みゲージで構成する荷重センサを用いることができる。その荷重センサは、インナーケーブル28が連結されるプレートと、そのプレートの表面に取りつけた歪みゲージと、その歪みゲージから延びる電線とを備えている。前記荷重センサは、ケーブルに荷重が加わり、プレートが弾性伸び変形すると、歪みゲージの電気抵抗が変化する。その変化をホイーストンブリッジなどで精密に測定することにより、荷重を検出することができる。
なお、前述の実施形態では、ナット部材17を回転させてスクリューシャフト23を軸方向に移動させていたが、図6に示す電動ブレーキ装置50のように、スクリューシャフト23を回転部材22により回転させて、インナーケーブルが回転自在に接続されたナット部材17を軸方向に移動させてブレーキ操作を行ってもよい。
次に、図7を用いて図1のアクチュエータ10の他の実施形態を説明する。なお、共通する部分には同じ符号を付してその説明を省略する。図7に示す電動ブレーキ装置60は、モータMから第2ギヤの大径ギヤ21aまで伝達された回転力は、第2軸19を軸心としたスプライン歯61に伝達される。そのスプライン歯61による回転力は、内周に複数のスリット62a・・が形成された回転部材62に伝達される。その回転部材62の外周にはギヤ62bが形成され、ナット部材63の外周に形成されたギヤ63aと噛み合っている。そのナット部材63の内周にはメネジ63bが形成されており、スクリューシャフト23を引き込んだり、押し出したりするので、第1インナーケーブル28aを引くことができる。また、前記回転部材62、ナット部材63およびスクリューシャフト23は、一体となって前記第2軸19に沿って軸方向に移動自在に形成されているので、緊急解除機構3が解除されると、前記スクリューシャフト23と共に第1インナーケーブル28a側へ移動してブレーキ2を解除することができる。なお、前記第2軸19と平行にガイドロッド部材64が配置され、前記回転部材62およびナット部材63の移動を支持している。
つぎに図8を参照して、さらに他の実施の形態を説明する。図8の伝動ブレーキ装置70は、前述の図6の電動ブレーキ装置50とほぼ同じであるが、モータM、減速機Gおよびスクリューシャフト23は、一体となって軸方向に移動自在に形成されている。その軸方向の移動は、それら部材の上下に並行に配置されたガイドロッド72、72にスライド自在に形成されて行われる。そして、前記緊急解除機構3を操作すると、前述したモータMなどの部材が第1インナーケーブル28a側に軸方向に移動してブレーキ2を解除することができる。
さらに、図9に示すケーブル駆動装置80では、一体となって移動する前記モータM、減速機Gおよびスクリューシャフト23を、第1インナーケーブル28a側(図9の右側)に付勢するバネ81を設けてもよい。このようなバネ81は、圧縮コイルスプリングで構成し、それぞれガイドロッド72、72の周囲に配置すればよい。このようなバネ81を設ける場合は、前記一体となって移動する部材を一方向に押しつけることができるので、振動を抑制し、ガタ・異音の発生を抑制することができる。
図1aは本発明のブレーキシステムの一実施形態を示す模式図、図1bは図1aのブレーキシステムに用いるアクチュエータの他の実施形態を示す模式図、図1cは図1aのブレーキシステムに用いるアクチュエータのさらに他の実施形態を示す模式図である。 図2は本発明のブレーキシステムの一実施形態を示す概略斜視図である。 図3aは本発明のブレーキシステムによって操作するセンターブレーキの一例を示す正面図、図3bは図3aのセンターブレーキの側面図である。 図4は本発明にかかわるアクチュエータの他の実施形態を示す一部断面平面図である。 図5は図4のアクチュエータの第1ネジ部材および回転部材の詳細を表す斜視図である。 図6は本発明にかかわるアクチュエータのさらに他の実施形態を示す概略正面図である。 図7は本発明にかかわるアクチュエータのさらに他の実施形態を示す概略正面図である。 図8は本発明にかかわるアクチュエータのさらに他の実施形態を示す概略正面図である。 図9は本発明にかかわるアクチュエータのさらに他の実施形態を示す概略正面図である。 図10はキャブを有するトラックの例を示した一部断面側面図である。 図11は従来のブレーキ装置を示す概略配索図である。 図12は従来の電動ブレーキ装置を示す正面図である。
符号の説明
1 ブレーキシステム
2 センターブレーキ(ブレーキ)
3 緊急解除機構
4 湾曲部
10 電動ブレーキ装置(アクチュエータ)
10a スライド機構
10b ナット状の部材
10c ボルト状の部材
10d ドラム状の部材
10e ドラム枢支部材
11 ハウジング
11a 第1収納部
11b 第2収納部
14 出力軸
15 ピニオン
16 ネジ−ナット機構
17 ナット部材
18 第1軸
19 第2軸
20 第1ギヤ
20a 大径
20b 小径
21 第2ギヤ
21a 大径
21b 小径
22 第3ギヤ(回転部材)
23 スクリューシャフト(ロッド)
24 スライダ
25 第1ガイド部材
26 メネジ
27 オネジ
28 インナーケーブル
28a 第1インナーケーブル
28b 第2インナーケーブル
28c 第1インナーケーブルの端部
29 アウターケーシング
29a 第1アウターケーシング
29b 第2アウターケーシング
30 筒状部
31 角形部
32 スライダ
33 第2ガイド部材
34 ケーシングキャップ
35 連結部材
35a 第1底部
35b 第2底部
35c 周壁
35d スライド穴
36 エンド部材
36a フランジ部
37 コイルバネ
38 荷重スイッチ
39 角形部
50 電動ブレーキ装置
60 電動ブレーキ装置
61 スプライン歯
62 回転部材
62a スリット
62b ギヤ
63 ナット部材
63a ギヤ
63b メネジ
64 ガイドロッド
70 電動ブレーキ装置
80 電動ブレーキ装置
81 バネ
M モータ
G 減速機
T トラック
C キャブ
E エンジンルーム
P コントロールケーブル
P1 第1コントロールケーブル
P2 第2コントロールケーブル

Claims (5)

  1. パーキングブレーキと、
    そのパーキングブレーキを解除するための緊急解除機構と、
    前記パーキングブレーキに一端が連結された第1インナーケーブルと、
    前記緊急解除機構に一端が連結された第2インナーケーブルと、
    前記第1インナーケーブルあるいは第2インナーケーブルの張力を検出する張力検出装置と、
    前記第1インナーケーブルと第2インナーケーブルの他端同士を連結しつつ、第1インナーケーブルの他端をモータ駆動により引き操作することにより第1インナーケーブルにパーキングブレーキを作動させる操作力を与え、かつ、前記第1インナーケーブルの他端をモータ駆動により送り出し操作することにより、第1インナーケーブルにパーキングブレーキを解除させる操作力を与えると共に、パーキングブレーキ操作による前記操作力の反力を第2インナーケーブルに支持させるアクチュエータとからなり、
    前記第2インナーケーブルは、第1インナーケーブルにモータ駆動によるパーキングブレーキを作動または解除させる操作力を伝達するための張力を付与した状態で、その一端を前記緊急解除機構により係止された拘束状態と、前記係止が解かれて第1インナーケーブルに弛みを生じさせる方向に移動した拘束の解かれた状態との間で軸方向に移動自在であり、
    前記緊急解除機構は、通常時には第2インナーケーブルを係止して前記拘束状態とし、前記パーキングブレーキが作動した状態でブレーキを解除することができない緊急時には第2インナーケーブルを送り出して前記拘束の解かれた状態とし、その拘束の解かれた第2インナーケーブルを引き戻して拘束状態とすることができるものであり、
    前記張力検出装置が、拘束状態において前記張力がブレーキを作動させるための所定の値を超えていることおよび拘束されていない状態において無負荷荷重であることを検出しているブレーキシステム。
  2. 前記張力検出機構は第2インナーケーブルの張力を検出している請求項1記載のブレーキシステム。
  3. 前記緊急解除機構が、前後方向に傾動自在なトラックのキャブに設けられ、
    前記アクチュエータが、トラックのシャーシ部分に固定され、
    前記第2インナーケーブルがアウターケーシングに摺動自在に収納されると共に、前記
    キャブが傾動に応じて屈曲するための湾曲部を有している請求項1または2記載のブレーキシステム。
  4. 前記アクチュエータが、
    モータと、
    そのモータの出力軸に連結される減速機と、
    その減速機の出力側に連結され、トルク伝達手段を備えた回転部材と、
    その回転部材に設けられたトルク伝達手段により回転自在で、かつ、前記回転部材に対し軸方向に摺動自在な第1ネジ部材と、
    その第1ネジ部材に螺合されると共に、軸方向移動自在に、かつ、回転が拘束されるようにガイドされる第2ネジ部材とを備えており、
    前記第1インナーケーブルと第2インナーケーブルのうち一方のインナーケーブルが第1ネジ部材に対して同心状に回転自在に連結され、他方のインナーケーブルが第2ネジ部材に連結されている請求項1、2または3記載のブレーキシステム。
  5. 前記張力検出装置が、第2インナーケーブルをアクチュエータ側に引き込む方向に付勢するバネと、第2インナーケーブルの位置を検出する位置センサとを備えている請求項4記載のブレーキシステム。
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