JP5055014B2 - インナーケーブルの連結解除機構およびそれを用いたケーブル駆動装置 - Google Patents

インナーケーブルの連結解除機構およびそれを用いたケーブル駆動装置 Download PDF

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本発明はインナーケーブルの連結解除機構およびそれを用いた自動車などの電動式パーキングブレーキなどに用いるケーブル駆動装置に関する。自動車などには、モータバイク、三輪自動車、パワーアシスト式自転車、ゴルフカート、フォークリフトなどが含まれる。
特開2006−44632号公報 特表2001−513179号公報
特許文献1には、図9に示す電動式のケーブル駆動装置110が開示されている。このケーブル駆動装置110は、車両のブレーキを電気駆動で操作するために使用することができ、モータMと、そのモータに対して減速機Gを介して連結される雄ネジ部材111と、その雄ネジ部材と螺合し、ガイド112によって軸方向移動自在にガイドされるナット部材113と、そのナット部材に連結されるインナーケーブル114とを備えている。
さらにこのケーブル駆動装置110では、減速機Gの第2ギヤ115aと出力ギヤ115bとをギヤ同士のスライドにより、あるいは出力ギヤ115bと雄ネジ部材111とをスプラインなどにより、軸方向移動自在に、かつ、トルク伝達可能に連結すると共に、雄ネジ部材111の軸方向の移動をロック解除ケーブル116の操作によって遠隔操作で拘束/解除する緊急解除機構117が設けられている。この緊急解除機構117は、ハウジング118に設けた筒状のボール保持部材119と、そのボール保持部材に形成したボール保持孔120に収容されるボール121と、ボール保持部材119の外周に軸方向摺動自在に設けられたキャッチ部材122と、ボール保持部材119の内部に軸方向移動自在に収容された制御ロッド123とを備えている。
キャッチ部材122は雄ネジ部材111の延長部に回転自在に連結され、バネ125によって右側に付勢されると共に、その内面には、ボール保持孔120から出ているボール121と係合する係合溝124が形成されている。また、制御ロッド123はロック解除ケーブル116の一端に連結され、外周にボール121を落とし込む溝126が形成されている。
この緊急解除機構117では、通常の状態では雄ネジ部材111の軸方向の移動は拘束されている。そしてブレーキをかけた状態、すなわちインナーケーブル114が右側に引かれた状態で電気系統やモータMが故障した場合に、ロック解除ケーブル116を手動操作で引くことにより、ボール121を介したボール保持部材112とキャッチ部材112の連結を解除し、インナーケーブル114の張力を弱めてブレーキを解除することができる。そして電気系統やモータMが回復したとき、ロック解除ケーブル116を緩めることにより、元の連結状態に復帰させることができる。
特許文献2には、左右のブレーキ力を均等にしながら左右同時にブレーキ作動およびブレーキ解除を行う、いわゆる両引きタイプの電動式のパーキングブレーキが開示されている。この電動式パーキングブレーキでは、雄ネジに一方のインナーケーブルを連結し、その雄ネジと螺合するナット部材に他方のインナーケーブルを連結すると共に、ナット部材の外周にスプラインを形成し、減速機の出力ギヤに対して軸方向移動自在の状態で噛み合わせている。
さらに雄ネジの端部に設けた爪部材と、インナーケーブルのインナーエンドに形成した係止溝とを係止/解除するように構成し、爪部材を解除ケーブルの引き操作によって遠隔操作で解除するようにした緊急解除装置を設けている。
特許文献1の緊急解除機構117は、ボール保持部材119とキャッチ部材122の連結をボール121を介して行っているので、インナーケーブル114に大きい張力が加わっている場合でも、スムーズに連結解除を行うことができる。しかし雄ネジ部材111の端部とハウジング118などの静止部材との間に介在させるので、両引きタイプのケーブル駆動装置に適用することは困難である。さらにインナーケーブル114の張力を検出する荷重センサの設置スペースをとりにくい。
他方、特許文献2の緊急解除機構は、係止爪を解除ケーブルで回動操作するので、1本のケーブルを操作する片引きタイプのケーブル駆動装置にも容易に転用できる。しかし係止爪と係止ロッドとの係合/離脱を行うため、とくに係合摩擦力に抗する離脱操作に大きい操作力が必要であり、スムーズに操作できない。
本発明は、片引きタイプのケーブル駆動装置だけでなく、両引きタイプのケーブル駆動装置にも容易に適用することができ、しかも解除操作が容易なインナーケーブルの連結解除機構を提供することを技術課題としている。さらに本発明は、電気系統の障害時に容易にインナーケーブルの引き力を解除することができ、両引き方式にも片引き方式にも容易に対応することができ、自動車のパーキングブレーキを操作するのにも適するケーブル駆動装置を提供することを課題としている。
本発明のインナーケーブルの連結解除機構(請求項1)は、インナーケーブルとそのインナーケーブルを駆動する駆動部材との連結を解除する連結解除機構であって、前記インナーケーブルに結合されるインナーエンドまたは前記駆動部材のうちいずれか一方に設けられた、ボール保持孔を有する筒状のボール保持部材と、他方に設けられ、外周にボール係合溝ないし係合穴を有し、前記ボール保持部材の内部を摺動する係合部材と、前記ボール保持部材のボール保持孔に収容された、ボール保持部材の厚さより径が大きいボールと、前記ボール保持部材の外周に軸方向移動自在に設けられ、内面にボールの外方向への突出を許すボール逃がし部と突出を許さない制止部とを備えると共に、前記制止部がボール保持孔に被さる方向にバネにより付勢されている筒状のボール制止部材とからな前記係合部材の先端がボール保持部材から外れる位置まで移動可能であり、前記ボール保持部材の内部に、係合部材の先端がボール保持部材のボール保持孔から外れたときにボールの内側への脱落を防止するボール受け部材が軸方向移動自在に収容され、かつ、ボール保持孔を内面から塞ぐ位置に来るように付勢されていることを特徴としている。
本発明の電動式のケーブル駆動装置(請求項)は、モータと、そのモータによって回
転駆動される第1ネジ部材と、その第1ネジ部材と螺合し、かつ、軸方向に移動自在にガイドされる第2ネジ部材と、その第2ネジ部材の一端に連結されるインナーケーブルとを備えておりその連結解除機構が、前記インナーケーブルに結合されるインナーエンドまたは前記駆動部材のうちいずれか一方に設けられた、ボール保持孔を有する筒状のボール保持部材と、他方に設けられ、外周にボール係合溝ないし係合穴を有し、前記ボール保持部材の内部を摺動する係合部材と、前記ボール保持部材のボール保持孔に収容された、ボール保持部材の厚さより径が大きいボールと、前記ボール保持部材の外周に軸方向移動自在に設けられ、内面にボールの外方向への突出を許すボール逃がし部と突出を許さない制止部とを備えると共に、前記制止部がボール保持孔に被さる方向にバネにより付勢されている筒状のボール制止部材とからなることを特徴としている。
このような電動式のケーブル駆動装置においては、前記係合部材の先端がボール保持部材から外れる位置まで移動可能であり、前記ボール保持部材の内部に、係合部材の先端がボール保持孔から外れたときにボールの内側への脱落を防止するボール受け部材が軸方向移動自在に収容され、かつ、ボール保持孔を内面から塞ぐ位置に来るように付勢されているものが好ましい(請求項3)。
また、前記ボール制止部材をバネの付勢力に抗して遠隔操作する連結解除ケーブルを備えているものが好ましい(請求項4)。
このようなケーブル駆動装置では、前記第1ネジ部材が、モータからのトルク伝達可能に、かつ、軸方向移動自在に支持されており、前記第1ネジ部材の一端に第2インナーケーブルが連結されているものが好ましい(請求項5)。
本発明のインナーケーブルの連結解除機構(請求項1)は、インナーケーブルと駆動部材との連結/解除をボールを介して行っているので、インナーケーブルに大きい張力が加わっている場合でも、スムーズに解除することができる。すなわち、インナーケーブルと駆動部材のうち、一方に筒状のボール保持部材を設け、その内部に挿入される係合部材を設け、ボール保持部材のボール保持孔から内側に突出したボールと係合部材とを係合させてインナーケーブルに加わる張力を支持している。そしてボールがボール保持孔から外側に逃げないように、ボール制止部材でボールを外周側から押さえている。
そして外側に設けたボール制止部材を操作することにより、ボールを外側に逃がし、ボールと係合部材との係合を解除するようにしている。このように本発明の連結解除機構では、連結をボールを介して行なっており、しかも解除/復帰を制御するボール制止部材を最も外周に配置したので、解除/復帰の操作が容易である。
さらにボール制止部材を最も外周に配置したので、係合部材はハウジングなどの静止部材に連結することができ、また、もう1本のインナーケーブルを連結することもできる。したがって、片引きタイプのケーブル駆動装置にも、両引きタイプのケーブル駆動装置にも容易に適用することができる。
また、前記係合部材の先端が、ボール保持部材から外れる位置まで移動可能であり、前記ボール保持部材の内部に、係合部材の先端がボール保持部材のボール保持孔から外れたときにボールの内側への脱落を防止するボール受け部材が軸方向移動自在に収容され、かつ、ボール保持孔を内面から塞ぐ位置に来るように付勢されているので、係合部材をボール保持部材から抜き出すことができ、係合部材のストロークを大きくとることができる。
本発明のケーブル駆動装置(請求項)は、前述の連結解除機構を備えているので、電気系統に障害が生じた場合でも、容易にインナーケーブルと第2ネジの連結を解除することができる。さらに電気系統の障害が復帰したとき、容易に元の状態に回復させることができる。インナーケーブルを車両のブレーキ操作、とくにパーキングブレーキの操作をするように連結する場合は、モータMの回転により、ブレーキの作動/解除を操作することができる。そしてブレーキを作動させている状態で電気系統に障害が生じたときなどの緊急時には、連結解除機構のボール制止部材を操作してインナーケーブルの張力をなくすことにより、ブレーキを解除することができる。
このようなケーブル駆動装置において、前記係合部材の先端が、ボール保持部材から外
れる位置まで移動可能であり、前記ボール保持部材の内部に、係合部材の先端がボール保持部材のボール保持孔から外れたときにボールの内側への脱落を防止するボール受け部材が軸方向移動自在に収容され、かつ、ボール保持孔を内面から塞ぐ位置に来るように付勢されている場合は(請求項3)、係合部材をボール保持部材から抜き出すことができ、係合部材のストロークを大きくとることができる。
また、前記ボール制止部材をバネの付勢力に抗して遠隔操作する連結解除ケーブルを備えているものである場合は(請求項4)、運転席など、ケーブル駆動装置から離れている場所からでも、連結解除/復帰操作を容易に行うことができる。
このようなケーブル駆動装置において、前記第1ネジ部材が、モータからのトルク伝達可能に、かつ、軸方向移動自在に支持されており、前記第1ネジ部材の一端に第2インナーケーブルが連結されている場合(請求項5)は、インナーケーブルと第2インナーケーブルを左右のブレーキに連結して用いることができ、左右のブレーキを同時に同一の作動力で作動/解除することができる。そして電気系統が故障したときでも両方のブレーキ解除が容易であり、また、容易に復帰させることができる。
つぎに図面を参照しながら本発明の連結解除機構およびケーブル駆動装置の実施の形態を説明する。図1は本発明の連結解除機構の一実施形態を示す平面断面図、図2は図1の連結解除機構の要部側面図、図3は図2の矢印IIIから見た正面図、図4は図1の連結解除機構の分解斜視図、図5は図1の連結解除機構の作用を示す工程図、図6は本発明のケーブル駆動装置の一実施形態を示す断面図、図7はそのケーブル駆動装置の要部拡大図、図8は図6のVIII-VIII線断面図である。
図1に示す連結解除機構10は、後述するケーブル駆動装置(図6〜9参照)に用いるものであり、インナーケーブル11と、そのインナーケーブルを駆動するスクリューシャフト12とを連結しておき、所定の操作で連結を解除するものである。ただし特許文献1のような片引きタイプのケーブル駆動装置、特許文献2の両引きタイプのケーブル駆動装置、あるいはインナーケーブルを使用するその他の機器にも採用することができる。
この連結解除機構10は、インナーケーブル11の端部に固着されるインナーエンド13と、そのインナーエンドにピン14によって連結されるボール保持部材15と、そのボール保持部材の内部に挿入される前記スクリューシャフト12の軸端部(係合部材)16と、ボール保持部材15の外周に軸方向摺動自在に装着される筒状のボール制止部材17と、ボール保持部材15が保持するボール18と、ボール制止部材17を外部から操作する解除ケーブル(図2の符号19)とを備えている。
インナーエンド13は、図4に示すように、それぞれ円柱状の小径部20と大径部21とを軸方向に結合した形態を備えている。小径部20の中心にはインナーケーブル11の端部がカシメなどにより固着されており、大径部21にはピン14を嵌入する貫通孔22が直径方向に形成されている。インナーエンド11およびピン14は通常は鋼などの金属で形成される。なお、図4におけるインナーエンド11、ピン14およびボール保持部材15は、理解しやすいようにピン14が上下方向を向くように、すなわち図1の平面断面図と同じ向きで表わしている。
ボール保持部材15は筒状の部材であり、インナーエンド11の大径部21の外周に嵌合する大径筒部23と、その大径筒部と同心状に延びる小径筒部24とを備えている。大径筒部23には、ピン14を嵌合させるピン固定孔25がインナーエンド11の貫通孔22と対応するように設けられている。小径筒部24の先端近辺は内面側に突出する厚肉部(図1参照)とされ、その厚肉部にボール18を保持するボール保持孔26が形成されている。
ボール保持孔26はボール18を自由に通すことができる大きさを有し、通常は円形であるが、軸方向にいくらか長くてもよい。大径部23と小径部24の境界には段部27が形成されている。ボール保持孔26はたとえば180度離れた2個所に形成する。ただし等間隔で3〜6個所程度に形成してもよい。なお1個所でもよいが、バランスをとるため複数個所が好ましい。ボール18としては、鋼球など、金属製のものが用いられる。ボール保持部材15は鋼などの金属あるいは合成樹脂から製造することができる。
スクリューシャフト12の軸端部16の外周には、環状溝からなるボール係合溝30が形成されている(図4参照)。さらに軸端部16の先端面には、略円錐状の凹部31が形成されている。図1に示すように、軸端部16の外周で、軸端からいくらか離れた部位には、ストッパ32がピン33によって固定されている。ストッパ32は鋼などの金属製のものが用いられる。なお、ピン留め以外に、カシメなど、他の固定方法も採用することができる。
このストッパ32は軸端部16のボール保持部材15への嵌入深さを規制すると共に、スクリューシャフト12の回り止め機能も奏する。図1に示すように、通常の状態では軸端部16は、ストッパ32がボール保持部材15の先端に当接する位置までボール支持部材17の内部に嵌入している。そしてその位置で、ボール係合溝30がボール保持孔26と対向している。それによりボール18の一部はボール保持孔26から内面側に突出し、突出している部分が軸端部16のボール係合溝30に入り込む。ただし図1ではボール18が外方に突出している状態で示している。
そして軸端部16とボール保持部材17の間に加えられる引っ張り力は、ボール18を介して伝達される。スクリューシャフト12としては、通常は鋼などの金属が用いられる。ボール係合溝30に代えて、ボール保持孔26と対応する位置に複数個の穴からなるボール係合穴を形成することもできる。
ボール保持部材17の小径筒部24の外周には、前記ボール制止部材17が軸方向に摺動自在に設けられている。ボール制止部材17の先端側(図1の右側)の内面は薄肉にされ、ボール保持孔26から外向きに突出するボール18を逃がすためのボール逃がし部34とされている。ボール逃がし部34以外は、ボール保持部材15の小径筒部24の外周を摺動し、ボール保持孔26を塞ぐボール制止部35である。薄肉にした部分と残っている部分の境界の段部36は、ボール18が外周側に突出しているときに、ボール18と係合し、制止部材17がボール保持部材15から抜けるのを止めるための抜け止めとなる。なお、軸端部16がボール保持部材15に嵌入しているときは、ストッパ32がボール制止部材17の抜け止めとなる。そのため、段部36は軸端部16がボール保持部材15から抜けているときに抜け止めとして作用する。ボール制止部材17はたとえば鋼などの金属などによって製造される。
ボール制止部材17の後端(図1の左側)とボール保持部材17の段部27との間には、ボール制止部材17を図1の右側に、すなわちボール逃がし部34以外の部位の内面でボール保持孔26の外面側を塞ぐ方向に付勢するためのバネ37が介在されている。バネ37としては圧縮コイルスプリングが用いられる。図1の符号38は段部27に係合されるワッシャである。
さらに図1の連結解除機構10では、ボール制止部材17の内部に、軸端部16がボール保持部材15から抜け出したときにボール18がボール保持孔26から内部側に脱落しないように内面側から支えるためのボール受け部材40が収容されている。ボール受け部材40の先端側(図1の右側)の端部41は軸端部16の先端面の凹部31と嵌合する略円錐状としている。
さらにボール受け部材40の内部には、基端側に開口する空所42が形成されており、その空所に、ボール受け部材40を図1の右側に、すなわちボール受け部材40がボール保持孔26を塞ぐ位置の来るように付勢するためのバネ43が収容されている。バネ43は圧縮コイルスプリングとしており、その先端は空所42内に形成された環状溝44ないし環状段部に係止され、基端はインナーエンド13の先端と当接している。
ボール受け部材40の基端側の外周は大径とされ、係止段部45が設けられている。この係止段部45は、前述のボール保持部材15の先端近辺の内面側に突出する厚肉部によって形成される係止段部46によって係止され、ボール受け部材40がボール保持部材15から抜けるのを防止する抜け止めとして作用する。ボール受け部材40は、たとえば鋼などの金属などによって形成される。なお、スクリューシャフト12のストロークが小さい場合、あるいは軸端部16を充分に長くできる場合など、軸端部16がボール保持部材15から抜け出ない場合は、軸端部16によってボール18の内側への脱落を防止できる。その場合はボール受け部材40やバネ43を省略できる。
さらに図1の連結解除機構10は、ボール制止部材17をバネ37の付勢力に抗して左側に移動させるための外部操作機構と、スクリューシャフト12の回転を規制しながら軸方向の移動をガイドするガイド部材48を備えている。外部操作機構は、図2および図4に示すように、ボール制止部材17の左右両側から突出するピン49に回動自在に連結されるリンク50と、左右のリンクの先端の間に回動自在に設けられる係止ロッド51と、その係止ロッドに形成される孔52に通される前述の解除ケーブル19とからなる。
ガイド部材48は図3に示すように、ベース53と、そのベースから立ち上がる2枚のガイド壁54とからなる断面略コ字状の部材であり、ガイド壁54の内面でピン49およびリンク50と摺接してガイドする。さらにガイド壁54およびベース53は、前述の軸端部16に固定したストッパ32と摺接してスクリューシャフト12の回転を規制する。
係止ロッド51は、両端部55が細くされ(図4参照)、その両端部の根元部でリンク50の先端を回動自在に支持すると共に、図3に示すように、残った部位をガイド壁54の端面56と摺接させることにより、係止ロッド51自体のガイドとしている。それにより解除ケーブル19を矢印K方向に引き操作したとき、リンク50の倒れる方向の力がガイド壁54によって支持され、ボール制止部材17には軸方向の力が伝達される。なお図2および図3に示すように、ベース53の内面はボール制止部材17の外周と摺接してボール制止部材17をガイドしている。リンク50は金属あるいは合成樹脂によって製造され、係止ロッド51は金属製のものなどが用いられる。
ピン49、リンク50および係止ロッド51に代えて、ボール制止部材17の表面(図1の下側)に突出する係止突起を設けることもできる。その場合は係止突起には解除ケーブル19を通す孔を形成し、ニップル57でボール制止部材17を直接引き操作することができる。ただし解除ケーブル19とボール制止部材17の軸心が偏心しているので、秋所ケーブル19を引き操作したときにボール制止部材17に加わるトルクを受けるガイドを設ける必要がある。
図2に示すように、解除ケーブル19の途中には、係止ロッド51と係合するニップル57が固着されている。それにより解除ケーブル19を矢印K方向に引き操作したとき、ニップル57が係止ロッド51と係合してボール制止部材17を遠隔操作することができる。ニップル57と係止ロッド51の間隔は、通常状態におけるスクリューシャフト12によるインナーケーブル11の操作を邪魔しないように、インナーケーブル11の往復操作ストロークより長くしておく。解除ケーブル19の先端は、引っ張りコイルスプリングなどのリターンバネ58を介して固定部材59に係止されている。リターンバネ58は、解除ケーブル19による引き操作を終了したとき、解除ケーブル19を元の位置に戻すためのものである。
図1に示すように、ガイド部材48の端部には、エンドカバー60が取り付けられている。エンドカバー60は、アウターケーシング61を係止するアウター係止部62と、ガイド部材48に嵌着され、ボルト止め又はねじ込みなどによって固定される固定部63とを有する。アウターケーシング61はインナーケーブル11を摺動自在に案内するものであり、可撓性を有する。
アウターケーシング61としては、平鋼線を螺旋状に密に巻いた鎧層と、その鎧層の外周に設けた合成樹脂製の被覆層とからなる従来公知のものである。内面に合成樹脂製のチューブ状のライナーを設けることもできる。インナーケーブル11は複数本の金属素線を撚り合わせたものであり、プルコントロールケーブル用のインナーケーブルを採用しうる。アウターケーシング61とインナーケーブル11とでプルコントロールケーブルを構成している。
図1の連結解除機構10では、ボール保持部材15の大径筒部23の外周に、ピンガイド65が装着されている。このピンガイド65は、ピン14の端部を覆うようにボール保持部15の外周に嵌合される筒部66と、その後方に設けられるバネ受け部67とからなる。バネ受け部67と筒部66の間には、ボール保持部材15の端面と係合する段部68が設けられている。
筒部66はピン14の抜け止めの作用と、ピン14の端部がガイド壁54の内面と摺動するときにスムーズに摺動させる作用とを奏する。バネ受け部67の端面には環状溝69が形成されており、その環状溝に、インナーエンド13をインナーケーブル11を引っ張り込む方向に付勢するバネ70の一端が挿入されている。バネ70の他端はエンドカバー60によって支持されている。バネ69はインナーケーブル11に生じた伸びを吸収してインナーケーブル11に適切な張力を回復させるためのものである。ピンガイド65は、ポリアミドなどの滑り性がよく、強度が高い合成樹脂あるいは金属などから形成される。
つぎに図5を参照して上記の連結解除機構10の作用を説明する。
[通常操作状態]通常の状態では、図5の上端に示される通常操作状態S1となっている。この通常操作状態S1では、スクリューシャフト12の軸端部16がボール保持部材15の内部に嵌合され、ボール受け部材40はバネ43の付勢力に抗して後退している。そして軸端部16のボール係合溝30がボール保持部材15のボール保持孔26の内面側の開口に面しており、ボール18は軸端部16のボール係合溝30内に落ち込み、ボール18の外側はボール制止部材17の制止部35によって押さえられている。
この状態でのスクリューシャフト12が矢印P1方向に引かれると、軸端部16とボール保持部材15がボール18を介して連結され、ボール保持部材15とインナーエンド13とがピン14によって結合されているので、スクリューシャフト12の操作がインナーケーブル11に伝達され、インナーケーブル11も矢印P1方向に引かれる。スクリューシャフト12が矢印P2方向に移動すると、インナーケーブル11の引っ張り力が弱められ、たとえば他方の端部が連結されているブレーキなどの被操作部材はリターンスプリングによって元の状態に戻る。
[緊急事態]スクリューシャフト12が矢印P2方向に移動している状態でスクリューシャフト12を駆動しているモータなどの電気系統に障害が生じたときは、インナーケーブル11の張力が弱められている状態であるので、被操作部材が元の状態に戻っており、とくに問題はない。しかしスクリューシャフト12が矢印P1方向に移動している状態で、たとえば電気系統に障害が生ずると、インナーケーブル11が強く引かれた状態のまま、操作することができなくなる。たとえば自動車のブレーキが掛かったままの状態でバッテリ上がると、自動車を牽引などで移動させることができなくなる。
[緊急解除操作]この状態を脱するには、解除ケーブル19を図2の矢印K方向に引き操作する。それにより図2のニップル57が係止ロッド51に係合し、さらに引くとリンク50を介してボール制止部材17をバネ37の付勢力に抗して後退させる(図5の符号S2)。そしてボール制止部材17が後退すると、ボール逃がし部34がボール保持孔26に面するようになる。
したがって図5のS3で示すように、ボール18が外側に移動し、軸端部16のボール係合溝30とボール18の係合が外れ、軸端部16がボール保持部材15から抜け出る。その後は解除ケーブル19を離しても、ボール制止部材17の段部36がボール18と係合するので、ボール制止部材17はそれ以上右に進まない。他方、ボール保持部材15の移動と同時にボール受け部材40がバネ43の付勢力で前進し、ボール保持孔26の内面側の開口を塞ぐ。したがってボール18がボール保持部材15の内部に脱落することはない。このときもボール受け部材40の係止段部45がボール保持部材15の係止段部46と係合するので、それ以上右に前進しない。
この状態ではスクリューシャフト12とインナーケーブル11の結合が外れているので、インナーケーブル11の引き操作が解除され、たとえば自動車のブレーキが解除され、牽引などにより移動できるようになる。
[復帰操作]電気系統の障害が回復したときは、まず、スクリューシャフト12を矢印P2方向に移動させ、軸端部16をボール保持部材15の内部に嵌入させる。それにより、ボール受け部材40がバネ43の付勢力に抗して後退する(図5の符号S4)。軸端部16のボール保持部材15の内部への嵌入により軸端部16のボール係合溝30がボール保持孔26の内面側に対向し、ボール18はボール制止部材17の段部36に押されて内面側に突出し、再び係合溝30内に入り込む。それにより軸端部16とボール係止部材15との連結が復帰する。
そしてボール18の内面側が係合溝30に入り込むと、ボール制止部材17の段部36とボール18の係合が解かれるので、ボール制止部材17がバネ37の付勢力により前進し、制止部35がボール保持孔26の外面側の開口を塞ぎ、元の状態に戻る(図5の符号S5)。したがって再びスクリューシャフト12によるインナーケーブル11の引き/戻し操作をすることができる。
つぎに図6〜8を参照して、前述の連結解除機構10を備えたケーブル駆動装置の実施形態を説明する。図6に示すケーブル駆動装置70は、モータMと、そのモータに連結される減速機71と、その減速機の出力側に連結されるナット部材72と、そのナット部材に螺合されるスクリューシャフト12と、スクリューシャフト12に連結されるインナーケーブル(第1インナーケーブル)11と、ナット部材72に連結される第2インナーケーブル73と、スクリューシャフト12と第1インナーケーブル11との間に介在される前述の連結解除機構10と、ナット部材72と第2インナーケーブル73との間に介在される荷重センサ74と、それらの各機構を収容し、支持するハウジング75とからなる。
減速機71は、図7に示すように、モータMの出力軸77に固定されるピニオン78と、そのピニオンと歯合する第1大径ギヤ79と、その第1大径ギヤ79と共周りする第1小径ギヤ80と、その第1小径ギヤと歯合する第2ギヤ81と、その第2ギヤと共周りするスプライン82と、そのスプラインと軸方向摺動自在に、かつ、トルク伝達可能に歯合する第3ギヤ84と、その第3ギヤと噛み合い、かつ、ギヤハウジング85によって第3ギヤ84と軸方向に一緒に移動する出力ギヤ86とを備えている。なお、図7では、ギヤ同士の噛み合い関係を理解しやすいように、軸同士の間隔を拡げて表示している。出力ギヤ86はナット部材72の端部に共周りするように、かつ、軸方向に一緒に移動するように、固定されている。
第1大径ギヤ79と第1小径ギヤ80は一体に形成され、支持軸87によって回転自在に支持されている。第2ギヤ81はこの実施形態ではスプライン82の端部に固定されており、スプライン82は支持軸88によって回転自在に支持されている。ギヤハウジング85の上下面は図6に示すガイドプレート89によって軸方向摺動自在に、かつ、回転しないようにガイドされている。ガイドプレート89は、スプライン82を支持する支持軸88の一端を支持している。図6ではガイドプレート89の下側のみを示している。図7に示すように、第3ギヤ84および出力ギヤ86はボールベアリングなどのベアリング90を介してギヤハウジング85内に回転自在に取り付けられている。
ナット部材72は筒状の部材であり、一端(図7の右側)の外周に前記出力ギヤ86が固定され、他端(図7の左側)の外周は支持部材91によって回転自在に、かつ、軸方向移動自在に支持されている。ナット部材72の他端の内周には雌ネジ92が形成されている。ただし雌ネジはナット部材72の長さ方向全体形成してもよい。スクリューシャフト12の一端側には、ナット部材72の雌ネジ92と螺合する雄ネジ93が形成されている。そして他端側は図6に示すように、前述した連結解除機構10の軸端部16とされており、ストッパ32とガイド部材48により、軸方向移動自在、かつ、回転しないようにガイドされている。
荷重センサ74は、枠状ないし箱状のケース94と、そのケースとナット部材72とをナット部材の回転を許すように連結する第1ロッド95と、ケース94内に摺動自在に収容されるピストン96と、そのピストンに固定され、ケース94の外側に突出する第2ロッド97と、ピストン96を第1ロッド95側に付勢する主バネ98および副バネ99と、ピストン96の表面に固定される磁石100と、ケース94に対して軸方向に位置調節自在に取り付けられるカバー101と、そのカバーに取り付けられる磁界センサ102とからなる。
主バネ98はインナーケーブルの張力に比例してピストン96の位置を変化させる要素であり、副バネ99は第2インナーケーブル73を無負荷域まで戻すため、すなわち、第2インナーケーブル73の無負荷摺動抵抗分を確実に戻すためのものである。この実施形態では主バネ98を内側に、副バネ99を外側に配置しているが、逆に主バネ98を外側に配置してもよい。磁界センサ102としてはホール素子(ホールIC)などが用いられる。
さらにこの実施形態では、第2ロッド97の端部と第2インナーケーブル73とをスィーベルジョイント103を介して連結している。符号104は第2インナーケーブル73のインナーエンドである。図6に示すように、第2インナーケーブル73は、第2アウターケーシング105によって摺動自在にガイドされており、その第2アウターケーシング105の端部は第2エンドカバー106によってハウジング75から突出するブラケット107に係止している。ブラケット107はケース94を回転しないように軸方向に移動自在にガイドしている。
上記のように構成されるケーブル駆動装置70は、図8においてモータMの出力軸77が反時計方向(矢印CCW)に回転すると、第1大径ギヤ79および第1小径ギヤ80が時計方向(矢印CW)に回転し、第2ギヤ81、スプライン82および第3ギヤ84が反時計方向(矢印CCW)に回転する。それにより出力ギヤ86およびナット部材72が時計方向(矢印CW)に回転する。それにより図6において、ナット部材72がスクリューシャフト12を引き込み、ナット部材72とスクリューシャフト12からなるネジ結合体の長さを短くする。そして第3ギヤ84と出力ギヤ86とがギヤハウジング85によって一緒に移動するから、左のインナーケーブル11と右の第2インナーケーブル73が引き合う。それによりインナーケーブル11と第2インナーケーブル73の他端側の被操作部材、たとえば自動車のブレーキ、とくにパーキングブレーキを均等な力で引き操作し、ブレーキを掛けることができる。
モータMが逆回転すると、各部品が上記とは逆に回転し、ナット部材73とスクリューシャフト12からなるネジ結合体の長さが長くなり、インナーケーブル11と第2インナーケーブル73の引き力を緩める。それにより、インナーケーブル11、第2インナーケーブル73の他端側の被操作部材がそれぞれのリターンスプリングの付勢力で元の位置に戻り、ブレーキが解除される。
ブレーキを掛けた状態でモータMを作動させる電気系統に障害が生じたときは、前述のように、解除ケーブル(図2の符号19)を引き操作することにより、インナーケーブル11とスクリューシャフト12の連結が外れる。したがってインナーケーブル11および第2インナーケーブル73の張力がなくなり、たとえばブレーキを解除することができる。荷重センサ74はインナーケーブル11および第2インナーケーブル73の張力を随時検出し、その出力は、パーキングブレーキの作動が充分であることを確認したり、張力が不充分な場合に増し引きを行わせるために使用される。
図6のケーブル駆動装置70は、両引きタイプであるが、図6の想像線で示すように、第2ロッド97をハウジング75あるいはそのハウジングに固定したブラケット108に連結すれば、片引きタイプのケーブル駆動装置に容易に変更することができる。
前記連結解除機構の実施形態では、解除ケーブル19によりボール保持部材15を引き操作しているが、ボール制止部材17に操作用の摘みなどを設けることにより、直接操作できるようにすることもできる。また、前記連結解除機構の実施形態では、インナーケーブル11の側にボール保持部材15を設け、スクリューシャフト12の軸端部16にボール係合溝30を形成しているが、インナーケーブル11の側にボール係合溝30を備えた軸端部16を設け、スクリューシャフト12側にボール保持部材15を設けることもできる。
前記ケーブル駆動装置の実施形態では、スクリューシャフト12にインナーケーブル11を連結し、スクリューシャフト12に螺合するナット部材72に出力ギヤ76を結合しているが、インナーケーブル11にナット部材72を連結し、そのナット72と螺合するスクリューシャフト12に出力ギヤ76を結合することもできる。また、片引きタイプのケーブル駆動装置とする場合は、スプライン82と第3ギヤ84による軸方向スライド自在の構成を設ける必要がない。その場合はギヤハウジング85も省略することができる。さらに本発明の連結解除機構は、特許文献1あるいは特許文献2のケーブル駆動装置など、他の電動式のケーブル駆動装置に採用することができ、同様な作用効果を奏する。
本発明の連結解除機構の一実施形態を示す平面断面図である。 図1の連結解除機構の要部側面図である。 図2の矢印IIIから見た正面図である。 図1の連結解除機構の分解斜視図である。 図1の連結解除機構の作用を示す工程図である。 本発明のケーブル駆動装置の一実施形態を示す断面図である。 図7のケーブル駆動装置の要部拡大図である。 図6のVIII-VIII線断面図である。 従来の連結解除機構の一例を示す断面図である。
符号の説明
10 連結解除機構
11 (第1)インナーケーブル
12 スクリューシャフト
13 インナーエンド
14 ピン
15 ボール保持部材
16 軸端部
17 ボール制止部材
18 ボール
19 解除ケーブル
20 小径部
21 大径部
22 貫通孔
23 大径筒部
24 小径筒部
25 ピン固定孔
26 ボール保持孔
27 段部
30 ボール係合溝
31 凹部
32 ストッパ
33 ピン
34 ボール逃がし部
35 制止部
36 段部
37 バネ
38 ワッシャ
40 ボール受け部材
41 端部
42 空所
43 バネ
44 環状溝
45 係止段部
46 係止段部
48 ガイド部材
49 ピン
50 リンク
51 係止ロッド
52 孔
53 ベース
54 ガイド壁
55 両端部
57 ニップル
58 リターンバネ
59 固定部材
60 エンドカバー
61 アウターケーシング
62 アウター固定部
63 固定部
65 ピンガイド
66 筒部
67 バネ受け部
68 段部
70 ケーブル駆動装置
71 減速機
M モータ
72 ナット部材
73 第2インナーケーブル
74 荷重センサ
75 ハウジング
77 出力軸
78 ピニオン
79 第1大径ギヤ
80 第1小径ギヤ
81 第2ギヤ
82 スプライン
84 第3ギヤ
85 ギヤハウジング
86 出力ギヤ
87 支持軸
88 支持軸
89 ガイドプレート
90 ベアリング
91 支持部材
92 雌ネジ
93 雄ネジ
94 ケース
95 第1ロッド
96 ピストン
97 第2ロッド
98 主バネ
99 副バネ
100 磁石
101 カバー
102 磁界センサ
103 スィーベルジョイント
104 インナーエンド
105 第2アウターケーシング
106 第2エンドカバー
107 ブラケット
108 ブラケット

Claims (5)

  1. インナーケーブルとそのインナーケーブルを駆動する駆動部材との連結を解除する連結解除機構であって、
    前記インナーケーブルに結合されるインナーエンドまたは前記駆動部材のうちいずれか一方に設けられた、ボール保持孔を有する筒状のボール保持部材と、
    他方に設けられ、外周にボール係合溝ないし係合穴を有し、前記ボール保持部材の内部を摺動する係合部材と、
    前記ボール保持部材のボール保持孔に収容された、ボール保持部材の厚さより径が大きいボールと、
    前記ボール保持部材の外周に軸方向移動自在に設けられ、内面にボールの外方向への突出を許すボール逃がし部と突出を許さない制止部とを備えると共に、前記制止部がボール保持孔に被さる方向にバネにより付勢されている筒状のボール制止部材とからな
    前記係合部材の先端がボール保持部材から外れる位置まで移動可能であり、
    前記ボール保持部材の内部に、係合部材の先端がボール保持部材のボール保持孔から外れたときにボールの内側への脱落を防止するボール受け部材が軸方向移動自在に収容され、かつ、ボール保持孔を内面から塞ぐ位置に来るように付勢されている、インナーケーブルの連結解除機構。
  2. モータと、そのモータによって回転駆動される第1ネジ部材と、その第1ネジ部材と螺合し、かつ、軸方向に移動自在にガイドされる第2ネジ部材と、その第2ネジ部材の一端に連結されるインナーケーブルと、前記第2ネジ部材の一端とインナーケーブルとの間に介在され、インナーケーブルとそのインナーケーブルを駆動する駆動部材との連結を解除する連結解除機構とを備えており、
    その連結解除機構が、前記インナーケーブルに結合されるインナーエンドまたは前記駆動部材のうちいずれか一方に設けられた、ボール保持孔を有する筒状のボール保持部材と、
    他方に設けられ、外周にボール係合溝ないし係合穴を有し、前記ボール保持部材の内部を摺動する係合部材と、
    前記ボール保持部材のボール保持孔に収容された、ボール保持部材の厚さより径が大きいボールと、
    前記ボール保持部材の外周に軸方向移動自在に設けられ、内面にボールの外方向への突
    出を許すボール逃がし部と突出を許さない制止部とを備えると共に、前記制止部がボール保持孔に被さる方向にバネにより付勢されている筒状のボール制止部材とからなる、ケーブル駆動装置。
  3. 前記係合部材の先端がボール保持部材から外れる位置まで移動可能であり、
    前記ボール保持部材の内部に、係合部材の先端がボール保持部材のボール保持孔から外れたときにボールの内側への脱落を防止するボール受け部材が軸方向移動自在に収容され、かつ、ボール保持孔を内面から塞ぐ位置に来るように付勢されている、請求項記載のケーブル駆動装置。
  4. 前記ボール制止部材をバネの付勢力に抗して遠隔操作する連結解除ケーブルを備えている請求項記載のケーブル駆動装置。
  5. 前記第1ネジ部材が、モータからのトルク伝達可能に、かつ、軸方向移動自在に支持されており、
    前記第1ネジ部材の一端に第2インナーケーブルが連結されている請求項2〜のいずれかに記載のケーブル駆動装置。
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