JP4928089B2 - 電動式のケーブル駆動装置および電動式ブレーキ装置 - Google Patents

電動式のケーブル駆動装置および電動式ブレーキ装置 Download PDF

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Description

本発明は電動式のケーブル駆動装置およびそれを用いた自動車などの電動式ブレーキ装置に関する。自動車などには、モータバイク、三輪自動車、パワーアシスト式自転車、ゴルフカート、フォークリフトなどが含まれる。
特表2001−513179号公報 特開2002−205627号公報 米国特許第6386338号明細書
特許文献1には、図12に示す車両用の駐車ブレーキ100が開示されている。この駐車ブレーキ100は、外周に歯車101が形成され、内周にスプラインハブが形成されると共に、軸方向に移動しないように、かつ、回転自在に支持される構成部材102と、その構成部材の内周のスプラインハブと噛み合い、軸方向に移動自在に設けられる中空のスプライン103と、そのスプラインの内周に形成される雌ネジと螺合する雄ネジ部材(スピンドル)104とを備えている。
スプライン103の一端には第1ブレーキケーブル105が係止され、雄ネジ部材104の一端には第2ブレーキケーブル106が係止されている。そして構成部材102の外周の歯車101はモータMによって駆動され、モータが一方向に回転すると、スプライン103の雌ネジと雄ネジ部材104とが相対的に螺進して左右のブレーキケーブル105、106同士が引き合う。それにより左右のブレーキがかかる。
他方、モータMが逆方向に回転すると、スプライン103の雌ネジと雄ネジ部材104が前記とは逆周りに相対的に回転し、左右のブレーキケーブル105、106同士が引き合う張力を弱める。それによりブレーキが解除される。スプライン103と雄ネジ部材104とからなるテレスコープ装置は、構成部材102に対して軸方向移動自在であるので、左右のブレーキには同一の力が加わる。このように特許文献1の駐車ブレーキは、モータによってパーキングブレーキをかけたり解除したりすることができ、左右のブレーキ力を均等にすることができる。
さらに特許文献1には、第2ケーブル106と雄ネジ部材104の連結を遠隔操作によって解除する解離装置107が示されている。この解離装置107は、雄ネジ部材104の端部に固定され、ハウジングの内面によってガイドされるガイド部材108と、そのガイド部材に回動自在に設けられ、バネ109によって時計方向に付勢されるロック解除レバー110と、そのロック解除レバーをバネ109の付勢力に抗して反時計方向に回動操作するロック解除ケーブル111とを備えている。
図13に示すように、ロック解除レバー110を支持する軸112には、係止爪113がロック解除レバーと共回りするように連結されている。ガイド部材108には第2ケーブル106の端部に固定された係合部材114が軸方向移動自在に収容されており、その係合部材114には、係止爪113が離脱可能に係合する溝115が形成されている。
この解離装置107は、ブレーキをかけた状態(左右のケーブル105、106の間隔が縮まった状態)で電気系統やモータMが故障した場合に、ロック解除ケーブル111を引くことにより、図13に示すように、ケーブル106と雄ネジ部材104の連結を手動操作で解除することができる。そして電気系統やモータMが回復したとき、ロック解除ケーブル111を引かない状態でモータMを左右のケーブル105、106の間隔を拡げるように、すなわちガイド部材108が左側に移動するように回転させることにより、係止爪113を溝115に係合させて元の状態に復帰させることができる。
特許文献2には、図14に示すような、出力シャフト116を有する電気モータMと、出力シャフト116をリードスクリュー(ネジ)117に接続するトランスミッション(減速機構)118とを備えた電気パーキングブレーキアッセンブリ119が開示されている。リードスクリュー117にはネジ穴を備えたドライブナット120が螺合されており、そのドライブナット120にブレーキ操作用のケーブル121が連結されている。
さらに特許文献2には、トランスミッション118に設けられるオーバーライドギヤ122と、そのオーバーライドギヤを手動による遠隔操作で回転させるためのオーバーライドケーブル123が開示されている。オーバードライブギヤ122は、トランスミッション118を介してリードスクリュー117を回転させることができる。オーバーライドケーブル123は、可撓性を有する導管と、その導管内に回転自在に、トルク伝達可能に収容されたコアとからなる、いわゆる回転ケーブルによって構成している。
それにより電気モータが停止している場合でも、オーバーライドケーブル123の一端を回転させることにより、パーキングブレーキをかけたり、解除したりすることができる。特許文献3には、そのようなオーバーライドケーブル123の端部を回転操作するための操作側の構造が開示されている。
特許文献1の駐車ブレーキ100は、スプラインハブを備えた構成部材102やスプライン103を必要とするため、機構が複雑で、組立作業も繁雑である。また、解離装置107の係合を解除する場合は、ケーブル106の張力で強く係合しているロック解除レバー110を手動で回動させるため、かなりの労力を要する。
また、特許文献2の電動パーキングブレーキアッセンブリ119は、オーバーライドケーブル123を回転させて減速機内のオーバーライドギヤ122を回転させるだけでよいので、操作力は弱くて済むが、減速機にオーバーライドギヤを組み込むので、減速機の機構が複雑になる。さらに何回も回転させる必要がある。
本発明は電気系統やモータが故障したときでも、手動で容易にブレーキを解除することができ、しかも構成が簡単な緊急解除機構を備えた電動式のケーブル駆動装置を提供することを技術課題としている。
本発明の電動式のケーブル駆動装置(請求項1)は、モータと、そのモータの出力軸に連結される減速機と、その減速機の出力側に連結される回転部材と、前記回転部材と螺合して、回転部材の回転を直進運動に変換する直進部材と、前記直進部材に連結される内索およびその内索の反力を支持する導管を備えたコントロールケーブルと、外部操作で前記内索の操作力を開放するための緊急解除機構とを備えており、その緊急解除機構が、前記導管の端部を通常状態では軸方向に移動しないように拘束すると共に異常時には外部操作で拘束を解除する拘束機構と、その拘束を外部操作で開放する開放操作手段とを備えていることを特徴としている。
このようなケーブル駆動装置においては、前記拘束機構が、導管の端部を保持するブラケットと、そのブラケットと係合して移動を妨げる拘束位置と移動を許す解除位置との間で移動する係合部材と、その係合部材を拘束位置の側に付勢するバネとを備えており、前記開放操作手段が、前記バネの付勢力に抗して係合部材を解除位置の側に操作するものとするのが好ましい(請求項2)。その場合、係合部材が、導管の中心線を挟んで一対で設けられているものが好ましい(請求項3)。さらに前記開放操作手段が、引っ張り力を伝達する解除ケーブルを含むものが好ましい(請求項4)。
本発明の電動式のケーブル駆動装置の第2の態様(請求項5)は、モータと、そのモータの出力軸に連結される減速機と、その減速機の出力側に連結される回転部材と、前記回転部材と螺合して、回転部材の回転を直進運動に変換する直進部材と、前記直進部材に連結される内索およびその内索の反力を支持する導管を備えたコントロールケーブルと、外部操作で前記内索の操作力を開放するための緊急解除機構とを備えており、その緊急解除機構が、前記導管の端部を軸方向移動自在に保持すると共に、通常状態では導管を圧縮する位置で保持し、緊急時には外部操作で圧縮力を開放する位置に移動させる保持機構を備えていることを特徴としている。
前記保持機構は、導管の端部を保持するブラケットと、そのブラケットとネジ−ナット結合された回転部材と、その回転部材を外部から回転操作する操作手段とから構成することができる(請求項6)。その場合、前記操作手段が回転ケーブルを含んでいるものが好ましい(請求項7)。
前記いずれの場合においても、前記被操作部材を操作するコントロールケーブルをブレーキを操作するプルコントロールケーブルとし、そのプルコントロールケーブルの内索に、ブレーキのリターンスプリングによる張力を常時付与することができる(請求項8)。
本発明の自動車などの電動式ブレーキ装置(請求項9)は、前記ケーブル駆動装置と、前記内索が連結されるブレーキレバーと、そのブレーキレバーをブレーキ解除側に付勢するリターンスプリングと、ブレーキレバーと連結されるブレーキ用摩擦部材とを備えていることを特徴としている。
本発明の電動式ケーブル駆動装置(請求項1)は、モータが回転するとその回転は減速機を介して回転部材を回転させ、さらに回転部材と螺合する直進部材の直進運動に変換する。モータが逆方向に回転すると、直進部材が逆方向に移動する。そのため、モータの回転方向を選択することにより、直進部材に連結されている内索を軸方向に往復付勢することができる。そして通常の状態では導管が拘束機構によって軸方向の移動が拘束されているので、導管が内索の反力を支持することができ、内索に付与された軸方向の付勢力は被操作部材に伝えられ、モータによって内索を介して被操作部材を操作することができる。
電気系統に故障が生じたときなどの異常時には、開放操作手段を外部から操作して、拘束機構の拘束を解除する。それにより導管は内索の反力を支持することができず、被操作部材(操作対象)に対する操作力が解消される。
前記拘束機構が、導管の端部を保持するブラケットと、そのブラケットと係合して移動を妨げる拘束位置と移動を許す解除位置との間で移動する係合部材と、その係合部材を拘束位置の側に付勢するバネとを備えており、前記開放操作手段が、前記バネの付勢力に抗して係合部材を解除位置の側に操作するものである場合(請求項2)は、緊急時には開放操作手段により、バネの付勢力に抗して係合部材を解除位置の側に移動させる。そのとき、バネが弾性変形されながら、エネルギを蓄積する。そのため、電気系統の故障などが復帰したとき、そのバネの復元力を利用して、爪を拘束位置側に移動させることにより、元の拘束状態に容易に復帰させることができる。
前記係合部材が導管の中心線を挟んで一対で設けられている場合(請求項3)は、ブラケットに係合する力が導管の中心位置近辺に来る。そのため、力のバランスを取りやすい。また前記開放操作手段が、引っ張り力を伝達する解除ケーブルである場合(請求項4)は、離れた位置から操作し易い。
本発明のケーブル駆動装置の第2の態様(請求項5)は、通常の状態では保持機構が導管を圧縮する位置で保持しているので、内索の緊張/弛緩ないし押し引き操作によって被操作部材を操作することができる。緊急時には、保持機構によって導管を圧縮力を開放する位置に移動させることにより、内索の緊張を開放することができる。
前記保持機構が、導管の端部を保持するブラケットと、そのブラケットとネジ−ナット結合された回転部材と、その回転部材を外部から回転操作する操作手段とを備えている場合(請求項6)は、操作手段によって回転部材を外部から操作することにより、ブラケットの位置を移動させて導管を圧縮状態にしたり、圧縮力を開放させたりすることができる。操作手段が回転ケーブルを備えている場合(請求項7)は、遠隔操作でブラケットの位置を移動させることができる。
前記コントロールケーブルがブレーキを操作するプルコントロールケーブルであり、そのプルコントロールケーブルの内索が、ブレーキのリターンスプリングによって常時張力が付与されている場合(請求項8)は、モータの一方向の回転により回転部材を回転させて内索を引っ張り操作することができ、モータの他方向の回転により、内索を引く力を弱めてリターンスプリングの付勢力に従わせてケーブルを送り出すことができる。また、内索に大きい張力を負荷した状態で電気系統に故障が生じたときは、前述の緊急解除機構によって内索の張力を解消することができ、被操作部材の作動状態を解消できる。
本発明の電動式ブレーキ装置(請求項9)は、前述の緊急解除機構を備えているので、モータ駆動でケーブルを引き操作してブレーキをかけたり、解除したりすることができる。そしてブレーキをかけた状態で電気系統に故障が生じたときでも、緊急解除機構で手動操作によってケーブルの張力を解消することができ、ブレーキを解除することができる。それにより、自動車などを移動させることができる。なお、ケーブルによるブレーキ操作ができない状態でも、通常は油圧ブレーキなどのサービスブレーキが利用できるので、自動車などの運転は問題がない。
つぎに図面を参照しながら本発明のケーブル駆動装置および電動ブレーキ装置の実施の形態を説明する。図1は本発明のケーブル駆動装置の一実施形態を示す一部断面平面図、図2は図1のII-II線断面図、図3は図1のIII-III線断面図、図4は図1のケーブル駆動装置におけるモータの制御回路を示すブロック図、図5は図1のケーブル駆動装置を用いた電動ブレーキ装置の一実施形態を示す概略平面図、図6は本発明のケーブル駆動装置の他の実施形態を示す一部切り欠き平面図、図7はそのケーブル駆動装置における緊急解除機構の斜視図、図8はその緊急解除機構の拘束機構を示す分解斜視図、図9は図6の緊急解除機構の作用を示す工程図、図10a〜cおよび図11はそれぞれ本発明に関わる解除機構のさらに他の実施形態を示す概略平面図である。
図1に示すケーブル駆動装置10は、本体11とカバー12とからなるハウジング13と、そのハウジングに取り付けられるモータMと、ハウジング13内に収容され、モータの回転を減速する減速機Gと、減速機の出力部に連結されるネジ−ナット機構(回転/直進変換機構)14と、そのネジ−ナット機構によって往復駆動されるコントロールケーブル15と、そのコントロールケーブルの導管の軸方向の移動の拘束/解除を切り換える緊急解除機構16と備えている。なお符号17はハウジング13を保持するベースブラケットである。
前記ハウジング13の本体11には、モータMを取り付けるための取り付け座21が設けられ、ネジ(図2の符号22)によってモータMが固定されている。本体11とカバー12との間には、減速機のギヤを支持する第1軸23、第2軸24がモータMの出力軸25と平行に配置され、固定されている。さらにハウジング13には、ネジ−ナット機構14の筒状のナット部材26が回転自在に支持されている。ナット部材26の回転中心はモータMの出力軸25と平行である。
減速機Gは、モータMの出力軸25に固定されているピニオン27と、第1軸23によって回転自在に支持され、ピニオン27と噛み合う第1ギヤ28と、前記第2軸24によって回転自在に支持され、第1ギヤ28と噛み合う第2ギヤ29と、ナット部材26の外周に固定され、第2ギヤ29と噛み合う第3ギヤ30とからなる。図2に示すように、第1ギヤ28はピニオン27と噛み合う大径ギヤ28aと、その大径ギヤと一体に回転する小径ギヤ28bとを備えている。第2ギヤ29は第1ギヤの小径ギヤ28bと噛み合う大径ギヤ29aと、その大径ギヤと一体に回転して第3ギヤ30と噛み合う小径ギヤ29bとを備えている。なお図2では、煩雑さを避けるために各ギヤは一点鎖線で有効径のみを示している。
前記減速機Gでは、モータMの回転は、ピニオン27から第1ギヤの大径ギヤ28aへ伝達されるとき、第1ギヤの小径ギヤ28bから第2ギヤの大径ギヤ29aに伝達されるとき、および第2ギヤの小径ギヤ29bから第3ギヤ30に伝達されるときにそれぞれ減速され、全体として3段減速の作用が奏される。ギヤ比がたとえばそれぞれ1/3であれば、全体の減速比は1/27となる。
図1に戻って、前記ネジ−ナット機構14は、前述のナット部材26と、そのナット部材26と螺合するロッド(スクリューシャフト)32と、そのロッドに固定される角形のスライダ33と、ロッドの回転を拘束するため、スライダ33を摺動自在にガイドするガイド部材34とを備えている。ナット部材26は中空の円筒状を呈しており、ハウジングの本体11に設けられる筒状の受け部11aによって回転自在に支持される。ナット部材26の先端の内面には雌ネジ35が形成されている。長手方向の中心部の外周には、ケーブル操作の時のスラスト荷重、とくにケーブルを引っ張るときの反力を支持するフランジ36が形成されている。なお、符号37、38はスラスト荷重を受けるワッシャ39、40を保持するCリングであり、ナット部材26の外周に形成される環状溝に嵌合している。
第3ギヤ30の内周は回り止めのための四角形の貫通孔が形成されており、ナット部材26の第3ギヤ30と嵌合する表面には、その貫通孔と嵌合する4個所の平坦面41が形成されている。なお、ナット部材26の内部には、ロッド32の先端が当接するストッパ43が設けられている。
前記ロッド32の一端近辺にはナット部材26の雌ネジ35と螺合する雄ネジ44が形成されている。他端にはコントロールケーブル15の内索45の端部を嵌入してカシメなどで固定する穴46が形成されている。穴の周囲は薄肉の筒状部とされ、カシメ加工のときに角形に成形されて角形部47となる。その角形部の外周には前記スライダ33が嵌合され、固定されている。スライダ33の外周は図3に示すように、略四角形とされており、筒状(あるいは一対の板状)のガイド部材34の内面と回転しないように、軸方向に摺動自在に嵌合している。ガイド部材34の基端はハウジングの本体11に設けられる前記受け部11aの外周に嵌合固定されている。
前記コントロールケーブル15は、可撓性を有する導管49と、その導管内に摺動自在に収容される前述の内索45とからなる公知のものである。導管49は断面角形の金属線を密に螺旋状に巻いた鎧層とその外周に設けられる合成樹脂製の被覆とからなる。内面に合成樹脂製のチューブ状のライナが設けられる場合もある。内索45は金属素線を撚り合わせたものであり、この実施形態ではその外周に合成樹脂製のコートを設けている。
導管49の端部には筒状のケーシングキャップ50がカシメなどで固定され、そのケーシングキャップ50が前記ガイド部材34の自由端に軸方向摺動自在に嵌合された導管保持用のブラケット51に固定されている。ケーシングキャップ50とブラケット51は一体に構成することもできる。ブラケット51の内面側には、筒状のクッションラバー(ストッパ)51aが設けられている。内索45の端部は前述のようにロッド32の穴46に嵌入され、カシメなどによって固定されている。この実施形態ではコントロールケーブル15は引き力を伝達するプルコントロールケーブルを採用している。ただし用途によってはプッシュプルコントロールケーブルであってもよい。
前記ガイド部材34の自由端近辺には、軸方向に延びる切り欠き溝34bが形成されており、その近辺に係合爪52がハウジング13によって回転自在に支持されている。係合爪52には、支持軸52aと、回動中心から半径方向外側に向かって延びる操作片(操作レバー)52bとが設けられている。係合爪52は支持軸52aから斜め方向に延び、先端がブラケット51の内面側と係合している。係合爪52は、捻りコイルバネなどのバネ52cによって図1の時計方向に付勢されている。そして通常の状態では、係合爪52の先端は、ブラケット51と係合して、ブラケット51の図1における右側への移動を拘束している。操作片52bを操作して係合爪52を反時計方向に回動させると、その拘束が開放される。
すなわち係合爪52およびバネ52cはブラケット51の軸方向の移動を拘束する拘束機構であり、操作片52bは、その拘束を解除する開放操作手段である。そして係合爪52、バネ52cおよび操作片52bは全体で緊急解除機構を構成している。なお、操作片52bに遠隔操作用の解除ケーブル53を連結することもできる。解除ケーブル53としては、内索と導管とからなるプルコントロールケーブルの内索を用いることができる。ただしプーリやスライドガイドなどの適切なガイド手段を採用すれば、内索のみを解除ケーブルとすることもできる。また、プルコントロールケーブルの導管を解除ケーブルとして用いたり、プッシュプルコントロールケーブルの内索あるいは導管を解除ケーブルとして用いることもできる。
前記のように構成されるネジ−ナット機構14とコントロールケーブル15において、第3ギヤ30が回転するとナット部材26も一緒に回転する。そしてナット部材26と螺合しているロッド32は、ガイド部材34およびスライダ33によって回転が拘束されているので、ナット部材26に対して相対的に回転し、軸方向に移動する。それによりロッド32に連結されている内索45が軸方向に操作される。ネジ−ナット機構14では、ナット部材26が一回転するときにロッド32がネジの1ピッチ分(1リード分)移動するので、この機構でも減速作用が奏される。このような操作においては、ブラケット51の右側への移動が係合爪52によって拘束されているので、導管49は内索45の反力を支持することができ、内索45が右側へ移動し、被操作部材を引き操作することができる。また、モータMの反対方向の回転により、引き操作を解除することができる。
前記ケーブル駆動装置10において、コントロールケーブル15の内索45を引っ張り操作した状態(スライダ33が右側に移動している状態)で、モータMの電線が断線するなどの障害が発生したときは、バネ52cの付勢力に抗して操作片52bを反時計方向に回動させ、係合爪52とブラケット51の係合を開放する。それによりブラケット51および導管49の端部が内索に付与されている張力の反作用として右側に移動し、内索45の張力がなくなる。すなわち導管49が内索45の反力を支持できなくなるので、内索45による被操作部材の引き操作が解消される。電気系統の故障が回復した場合は、モータMによってナット部材26を回転させ、ロッド32を左側に移動させ、クッションラバー51aを押してブラケット51を元の位置に押し戻す。
なお、この実施形態では、係合爪52が斜め方向に延びており、内側の面がカムの作用を奏する。すなわち、係合爪52はバネ52cの付勢力で時計方向に回動し、ブラケット51の端部に当接する。そして電気系統の故障が回復してブラケット51を元の位置に戻すとき、ブラケット51が係合爪52の内側の面を押して操作片52bを押し開きながら元の位置に戻る。そしてブラケット51が元の位置に戻ったとき、バネ52cの付勢力で自動的にブラケット51と再び係合する。
前記モータMは、たとえば3相のコイル相を備えたDCブラシレスモータが用いられる。図4に示す回路では、モータMのロータとそのロータと対向する固定要素(たとえばモータハウジングなど)との間に、コイル相の磁極を反転励磁させるための位置検出用センサSe1〜3が設けられる。そのようなセンサとしては、ロータに設けられる3個の検出用磁石とモータハウジングに設けられるホールICセンサ(ホール効果素子センサ)との組み合わせが好適である。検出用磁石に代えて、コイルCo1〜3と作用する駆動用の磁石を用いることもできる。そのほうが構成が簡単である。3個のホールICセンサのほか、光センサなど、他のセンサを用いることもできる。それらのセンサの出力はコンパレータなどの増幅回路54、コイルの磁極を反転させる転流回路55などを備えたモータドライバ56に送られる。
このケーブル駆動装置10では、センサのパルス出力をケーブル操作位置検出回路57に送り、パルス数をカウントし、ケーブル位置を示す信号に換算する。得られたケーブル位置信号は、基本的にケーブルによる操作対象の位置信号として、マイクロプロセッサ58に送られ、ブレーキのON/OFF操作などのための操作スイッチSW、各種のインターロック信号に基づいてモータMの正転、停止、逆転の制御、回転数の制御信号を作成し、モータドライバ56を介してモータMを回転/停止させる。また、内索の永久伸びの補償、ブレーキ用摩擦部材の摩耗などによるケーブル基準位置の変化は、毎回あるいは数回のブレーキ操作のたびに演算され、記憶され、適切なブレーキ操作のために用いることができる。
上記のケーブル駆動装置10では、モータMが1回転すると、減速機Gでたとえば1/27に減速されてナット部材26が1/27回転する。それによりネジの1ピッチの1/27だけ内索45を操作する。そして第2ギヤ29に検出用磁石をたとえば10個設け、ハウジングのカバー12にそれらの磁石を検知するホールIC素子を設けるとすると、モータ1回転当たり、パルスが10/9パルス発生する。しかしモータMに内蔵されている励磁センサをカウントすると、モータMの1回転で3パルスとしても、3/10×9で2.7倍の分解能となる。
つぎに図5を参照して前記ケーブル駆動装置を備えた電動ブレーキ装置の実施形態を説明する。この電動ブレーキ装置60は、前述のケーブル駆動装置10と、そのコントロールケーブル15の他端側に揺動自在に連結されるイコライザ61と、そのイコライザに連結される左右の第2コントロールケーブル62、62と、第2コントロールケーブル62の他端側に連結されるブレーキ機構63とからなる。ブレーキ機構63は、ブレーキドラム64と、そのブレーキドラムに取り付けられるブレーキシュー65と、ブレーキドラム64を戻し方向(矢印R方向)に付勢するリターンスプリング66と、第2コントロールケーブル62で作動するパーキングレバー67とを備えた公知のものである。
この電動ブレーキ装置60は、通常の状態ではリターンスプリング66の付勢力でブレーキドラム64が矢印R方向に回動してブレーキ解除の状態になっている。そして運転者がスイッチSWを入れるとケーブル駆動装置10のモータMが一方向に回転し、図1のナット部材26が回転し、ロッド32をナット部材の内部に引き込む。それによりロッドに連結されているコントロールケーブル15の内索45が引っ張られ、図5のイコライザ61を介して2本の第2コントロールケーブル62の内索を引く。それによりパーキングレバー67がブレーキ作動方向(矢印K)に回動してブレーキがかかる。このブレーキ作用のときは、前述のケーブル操作位置検出回路であらかじめ記憶されているデータと比較して停止信号が出され、モータが停止する。
運転者がブレーキを解除する場合は、スイッチ(図4の符号SW)の操作によりモータMを逆方向に回転させ、ナット部材26からロッド32を送り出す。それにより内索45は図5の2本の第2コントロールケーブル62の内索およびイコライザ61を介してブレーキ機構63のリターンスプリング66の付勢力により引き戻される。モータMを停止させるタイミングでは、ブレーキが充分に掛かっている状態で、しかも内索45などに弛みが生じない状態である必要がある。前述のようにケーブル駆動装置10のモータMの制御は高精度であるので、ブレーキ操作は適切に行われ、摩擦部材の無駄な摩耗が抑制されると共に、内索45の弛みや張り過ぎに基づく損耗が抑制される。
上記のような電動ブレーキ装置60は、通常はパーキングブレーキの操作に用いられる。ただし緊急時にサービスブレーキに代わる非常用ブレーキとして操作できるようにしておくのが好ましい。前述の手動で操作ができる緊急解除機構16は、電動ブレーキ装置60のようにブレーキをかけた状態で電気系統が故障したときに困る場合に採用される。すなわちブレーキをかけた状態で電気系統が故障すると、ブレーキを解除できなくなり、自動車を移動させることができない。その場合、緊急解除機構16の解除ケーブル53を引くと、前述のように係合爪52がブラケット51から外れ、ブラケット51および導管49が前方(図1の右側)に移動する。それにより内索45の張力がなくなり、ブレーキが解除される。したがって自動車を移動させることができる。なお、前記実施形態ではモータMとして3相のブラシレスモータを用いているが、ブラシ付きのモータであってもよく、3相以上の励磁形式のモータも使用しうる。
ブラシ付きのモータのように、内部にパルス発生手段を備えていないモータを用いる場合は、モータの出力軸、あるいは減速機のギヤ、ナット部材などの回転によってパルスを発生する手段を設けるのが好ましい。そのようなパルス発生手段は、回転軸やギヤなどの回転部材に設けられる検出用磁石(基本的に多極磁石1個)と、ケーシングなどの固定要素に設けられるホールICセンサ(ホール効果素子センサ)との組み合わせが好適である。
本発明のケーブル操作装置は、ブレーキ操作のほか、種々のケーブルを押し引きするリニアクチュエータとして種々の用途に使用することもできる。ケーブルを押し引きして用いる場合は、プッシュプルケーブルが用いられる。
つぎに図6〜9を参照して本発明のケーブル駆動装置の他の実施形態を説明する。図6に示すケーブル駆動装置10Aは、緊急解除機構68を除いて図1のケーブル駆動装置10と実質的に同一である。また、緊急解除機構68についても、ガイド部材34を軸方向に移動可能にしたり、係合爪52を上下に設けたりするなど、一部が異なるが、図1の緊急解除機構16と基本的に同じ構成を備えている。そのため、同じ部分に同じ符号を付して説明を省略する。
図6の緊急解除機構68では、ガイド部材34をハウジング13から分離し、ネジなどでブラケット51と一体化すると共に、ガイド部材34とスライド自在に嵌合する第2ガイド34aをハウジング13から突出させている。さらにガイド部材34および第2ガイド34aをそれぞれ略角筒状に形成し、ガイド部材34を第2ガイド34aの外側にテレスコピックに嵌合させている。すなわち元のガイド部材を二分して摺動自在に嵌合された形態としている。なおガイド部材34を第2ガイド34aの内面側に嵌合させてもよい。さらにガイド部材34や第2ガイド34aは、上下の板のみから構成することもできる。
さらにこの実施形態では、図7に示すように、上下一対の係合爪52、52をハウジング13に取りつけた支持ブラケット34bの上端および下端にそれぞれ回動自在に設けている。すなわち支持ブラケット34bは平面視でコ字状に折り曲げた板材とし、係合爪52の左右に突出させた支持軸52aを支持ブラケット34bの折り曲げ片に回動自在に支持させている。なお、支持ブラケット34bと第2ガイド34aとは一体に形成することもできる。
また、図8に示すように、操作片52bを支持軸52aの端部に固定すると共に、操作片52bと支持ブラケット34bの間に隙間を設け、その隙間に係合爪52を付勢するバネ52cを介在させている。バネ52cはたとえば捻りコイルバネとすることができ、その捻りコイルバネの両端を操作片52bと支持ブラケット34bに係止している(図7参照)。
また、上下一対の係合爪52を設けたことに伴い、解除ケーブル53の先端に共通プレート53aを連結し、その共通プレート53aを上下の係合爪52の操作片52bと連結している。この実施形態では図7および図8に示すように、共通プレート53aを略三角形とし、解除ケーブル53の先端をケーブルエンド53bとピン53cによって回動自在に連結している。さらに操作片52bに長孔52dを形成して、共通プレート53aに突設したピン53cと嵌合させることにより、共通プレート53aの直進運動と操作片52bの回動運動を許すように構成している。ただし共通プレート53aに長孔を形成し、操作片52bにピンを設けるなど、他の連結手段を採用することもできる。
さらにガイド部材34とブラケット51を一体化したことに伴い、それらの全体を気密および液密に封入できるケース69内に収容している。ケース69はハウジング13と一体化することもできる。そして解除ケーブル53をプルコントロールケーブルの内索とし、ケース69に設けた段部69aに、その内索を摺動自在に案内する導管53dの端部を固定している。
上記のように構成される緊急解除機構68は、通常の状態では図9の上側に示すように、係合爪52の先端がガイド部材34の先端と係合している。そのため、図6に示すように、ブラケット51および導管49の端部は右側に移動することができず、スライダ33に連結される内索45の張力を維持できる。したがってモータMの回転により、雄ネジ44を備えたロッド32が右側に移動して、スライダ33がガイド部材34によってガイドされながら右側に移動する。それによりスライダ33ないしロッド32に連結された内索45を介してパーキングブレーキなどの被操作部材を引き操作することができる。なお、図9の上の状態では、係合爪52の先端はバネ52cの付勢力で第2ガイド34aの表面に当接しており、その状態でガイド部材34の先端と係合している。そのため、係合が確実である。
電気系統が故障するなどの緊急時には、解除ケーブル53を矢印P1方向に引く。それにより図9の下側に示すように、共通プレート53aが左に移動し、上側の操作片52bを時計方向に、下側の操作片52bを反時計方向に、それぞれ回動させ、上下一対の係合爪52、52も同様に回動させる。それによって係合爪52、52とガイド部材34の先端の係合が解除され、ガイド部材34はブレーキ操作用の内索45の反力によって右側に押されて移動する。それにより内索45の張力が開放され、パーキングブレーキなどの被操作部材を引く力が解消される。その状態では、解除ケーブル53を引く力を弱めると、バネ52cの付勢力で係合爪52の先端がガイド部材34の表面に当接する。したがって解除ケーブル53を引かなくても解除状態を維持させることができる。
電気系統の故障が回復したときは、内索45を送り出す方向にモータMを回転させる。それにより図6のロッド32が左側に移動し、スライダ33がブラケット51のクッションラバー51aを左側に押していく。そのため、ガイド部材34も一緒に左側に移動し、ガイド部材34の先端が係合爪52の先端より左側に移動したときに、係合爪52がバネ52cの付勢力でガイド部材34の先端と係合する位置に回動する。それにより図9の上の状態に戻り、通常のモータMによる内索45の引き操作を行うことができる。
図1および図6のケーブル駆動装置10、10Aでは、導管49によって押される力に対向するように、係合爪52がブラケット51やガイド部材34の先端を突っ張っているが、図10a、図10bに示すように、ブラケット51やガイド部材34の先端の後方から引っかける係合爪52を採用することもできる。この場合も、係合爪52を係合方向に戻すバネ52cを設けておき、ブラケット51が前進しているときに係合爪52が元の位置に戻らないようにブラケット51の外面に係合爪52を当接させておくのが好ましい。それにより一旦係合爪52の係合を外して導管49の圧縮を解除した後、ブラケット51を元の位置に戻すときに自動的に係合状態に復帰させることができる。
また、図10cに示すように、ブラケット51やガイド部材34の移動方向に対して直角方向から係合する係合ピン71を採用することもできる。その場合も係合ピン71を係合方向に付勢するバネ72を設ける。
図11に示す解除機構74は、導管49を保持するブラケット51に雌ネジ75が形成され、その雌ネジと螺合するネジ軸76を回転自在に設けている。そしてネジ軸76に、回転ケーブル77が連結されている。ただしハンドルなど、他の回転操作手段を連結してもよい。なお、符号78はブラケット51を回転しないように軸方向にガイドするガイド軸である。
この解除機構74を備えたケーブル駆動装置では、内索45に張力が加わった状態で電気系統が故障したとき、回転ケーブル77の他端を回転させることにより、ブラケット51を移動させることができ、それにより導管49の圧縮力を解除することができる。そして電気系統が復帰したとき、回転ケーブル77を逆向きに回転させることにより、ブラケット51を元の位置に戻すことができる。なお、ブラケット51にネジ軸76を固定し、そのネジ軸と螺合する雌ネジ75を回転自在に設けることもできる。
前記実施の形態では、係合爪52や係合ピン71をバネ52c、72によって係合位置側に付勢しているが、いわゆるセンターオーバーバネを用いて、係合ピン71が係合位置に近づいたときには係合側に付勢し、離脱側に近づいたときに離脱側に付勢するように構成することもできる。その場合は自動的には復帰しないので、運転者などがその都度外部から操作することになる。
図1のケーブル駆動装置10では、モータMの回転をギヤ並列タイプの減速機で減速して回転部材に伝達している。しかし本発明のケーブル駆動装置はそのような減速機に限られるものではなく、遊星ギヤ減速機を用いてもよい。さらにプーリとベルトを用いた減速機、あるいはチェーンとスプロケットを用いた、いわゆる巻き掛け伝導機構を利用した減速機を採用することもできる。さらに通常のギヤ式の減速機と巻き掛け伝導機構とを直列的に連結した減速機を採用することもできる。また、図1のケーブル駆動装置10では、第3ギヤ30にナット部材26を固定し、雄ネジ44を形成したロッド32に内索45を連結しているが、逆に第3ギヤ30にロッド32を固定し、ナット部材26に内索45を連結することもできる。
本発明のケーブル駆動装置の一実施形態を示す一部断面平面図である。 図1のII-II線断面図である。 図1のIII-III線断面図である。 図1のケーブル駆動装置におけるモータの制御回路を示すブロック図である。 図1のケーブル駆動装置を用いた電動ブレーキ装置の一実施形態を示す概略平面図である。 本発明のケーブル駆動装置の他の実施形態を示す一部切り欠き平面図である。 そのケーブル駆動装置における緊急解除機構の斜視図である。 その緊急解除機構の拘束機構を示す分解斜視図である。 図7の緊急解除機構の作用を示す工程図である。 図10a〜cは本発明に関わる解除機構のさらに他の実施形態を示す概略平面図である。 本発明に関わる解除機構のさらに他の実施形態を示す概略平面図である。 従来のパーキングブレーキ装置の一例を示す斜視図である。 図12のパーキングブレーキ装置の要部拡大斜視図である。 従来のパーキングブレーキの他の例を示す斜視図である。
符号の説明
10 ケーブル駆動装置
11 本体
11a 受け部
12 カバー
13 ハウジング
M モータ
G 減速機
14 ネジ−ナット機構
15 コントロールケーブル
16 緊急解除機構
17 ベースブラケット
21 取り付け座
22 ネジ
M モータ
G 減速機
23 第1軸
24 第2軸
25 出力軸
26 ナット部材
27 ピニオン
28 第1ギヤ
28a 大径ギヤ
28b 小径ギヤ
29 第2ギヤ
29a 大径ギヤ
29b 小径ギヤ
30 第3ギヤ
32 ロッド
33 スライダ
34 ガイド部材
35 雌ネジ
36 フランジ
37、38 Cリング
39、40 ワッシャ
41 平坦面
43 ストッパ
44 雄ネジ
45 内索
46 穴
47 角形部
49 導管
50 ケーシングキャップ
51 ブラケット
51a クッションラバー
52係合爪
52a 支持軸
52b 操作片
52c バネ
53 解除ケーブル
Se1〜3 センサ
Co1〜3 コイル
54 増幅回路
55 転流回路
56 モータドライバ
57 ケーブル操作位置検出回路
58 マイクロプロセッサ
SW 操作スイッチ
60 電動ブレーキ装置
61 イコライザ
61a 有底円筒部
62 第2コントロールケーブル
63 ブレーキ機構
64 ブレーキドラム
65 ブレーキシュー
66 リターンスプリング
67 パーキングレバー
10A ケーブル駆動装置
68 緊急解除機構
34a 第2ガイド
34b 支持ブラケット
53a 共通プレート
53b ケーブルエンド
53c ピン
52d 長孔
69 ケース
69a 段部
71 係合ピン
72 バネ
74 解除機構
75 雌ネジ
76 ネジ軸
77 回転ケーブル
78 ガイド軸

Claims (9)

  1. モータと、そのモータの出力軸に連結される減速機と、その減速機の出力側に連結される回転部材と、前記回転部材と螺合して、回転部材の回転を直進運動に変換する直進部材と、前記直進部材に連結される内索およびその内索の反力を支持する導管を備えたコントロールケーブルと、外部操作で前記内索の操作力を開放するための緊急解除機構とを備えており、
    その緊急解除機構が、前記導管の端部を通常状態では軸方向に移動しないように拘束すると共に異常時には外部操作で拘束を解除する拘束機構と、その拘束を外部操作で開放する開放操作手段とを備えている電動式のケーブル駆動装置。
  2. 前記拘束機構が、導管の端部を保持するブラケットと、そのブラケットと係合して移動を妨げる拘束位置と移動を許す解除位置との間で移動する係合部材と、その係合部材を拘束位置の側に付勢するバネとを備えており、
    前記開放操作手段が、前記バネの付勢力に抗して係合部材を解除位置の側に操作するものである請求項1記載の電動式のケーブル駆動装置。
  3. 前記係合部材が、導管の中心線を挟んで一対で設けられている請求項2記載の電動式のケーブル駆動装置。
  4. 前記開放操作手段が、引っ張り力を伝達する解除ケーブルを含む請求項2記載の電動式のケーブル駆動装置。
  5. モータと、そのモータの出力軸に連結される減速機と、その減速機の出力側に連結される回転部材と、前記回転部材と螺合して、回転部材の回転を直進運動に変換する直進部材と、前記直進部材に連結される内索およびその内索の反力を支持する導管を備えたコントロールケーブルと、外部操作で前記内索の操作力を開放するための緊急解除機構とを備えており、
    その緊急解除機構が、前記導管の端部を軸方向移動自在に保持すると共に、通常状態では導管を圧縮する位置で保持し、緊急時には外部操作で圧縮力を開放する位置に移動させる保持機構を備えている電動式のケーブル駆動装置。
  6. 前記保持機構が、導管の端部を保持するブラケットと、そのブラケットとネジ−ナット結合された回転部材と、その回転部材を外部から回転操作する操作手段とを備えている請求項5記載の電動式のケーブル駆動装置。
  7. 前記操作手段が回転ケーブルを含んでいる請求項6記載の電動式のケーブル駆動装置。
  8. 前記コントロールケーブルがブレーキを操作するプルコントロールケーブルであり、そのプルコントロールケーブルの内索に、ブレーキのリターンスプリングによる張力が常時付与されている請求項1、2、3、4、5、6または7記載の電動式のケーブル駆動装置。
  9. 請求項8記載のケーブル駆動装置と、前記内索が連結されるブレーキレバーと、そのブレーキレバーをブレーキ解除側に付勢するリターンスプリングと、ブレーキレバーと連結されるブレーキ用摩擦部材とを備えている自動車などの電動式ブレーキ装置。
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